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年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2024.10.21
 12:38
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ、支援国に武器輸出も 国防省が検討 <2411-102110>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が18日、ロシアによる侵攻後に導入した武器輸出禁止措置の解除を検討するよう国防省に要請したと明らかにした。
 国内TV局に対し、ウクライナに軍事支援を行う国で構成する「ラムシュタイングループ」のみに輸出が可能になるとした。
【関連記事:2411-101308 (KI 2024.10.13)】
 ウクライナはロシアの侵攻以降、UAVを中心に武器生産を急拡大してきた。 政府関係者によると、国内の武器生産は2023年に3倍に増え、2024年は8月までに前年の2倍になったというが、国内軍需産業は資金不足に陥っており、海外向けの販売で得た収入でさらに増産できるよう、政府に輸出解禁を働きかけてきた。
2024.10.21
 11:16
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナは核武装検討せずと高官、ゼレンスキー氏発言を釈明 <2411-102109>
 ウクライナのイェルマーク大統領府長官が18日、同国は核兵器開発を検討しておらず、核開発を巡る最近の報道はゼレンスキー大統領の発言を誤って解釈したものだと述べた。
 イェルマーク長官はブリュッセルで開催されたシンクタンクのイベントで「われわれは核についてそうした考えは持っておらず拒否している」と語った。
2024.10.21
 11:02
RBC Ukraine Russia may deploy defecting North Korean soldiers to front lines <2411-102108>
 クルスク地域の陣地から脱出を試みた北朝鮮軍人18名が、ブリャンスク州コマリツキー地区でロシア軍に拘束された。 治安機関の情報筋によると、彼らは現在、ウクライナに対する攻撃作戦に投入される可能性があるという。
 北朝鮮からの40名の軍事教官と50名のロシア占領者が、クルスク地方のホムトフスキー地区のコリャチキ近くの森に配置されていたことに注目されている。
 北朝鮮がロシア軍の要員に、軍事目的での気球の使用について訓練していたことが立証されている。 その見返りに、ロシアは、いわゆる「特別軍事作戦」の経験から引き出された、近代的な歩兵戦闘戦術を北朝鮮の代表に教えていた。
 訓練課程を終えた後に北朝鮮軍人は、食料もなく、今後の計画や意図についての指示もなく、コリャチキ近くの森林地帯に数日間取り残された。 10月14日に北朝鮮兵の一部は、ロシア軍の指揮を求めて彼らの位置を離れることを決定した。
 2日後の10月16日、その陣地から行方不明になっていた兵士たちは、ロシア占領軍に発見され拘束された。 脱出地点からの距離は約60kmであった。
2024.10.21
 05:50

(15:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, October20 2024 <2411-102102>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年10月20日の戦況 =
 ウクライナ軍は、10月19日~20日の夜に、ニジニ・ノヴゴロド州ジェルジンスクにあるリペツク市近郊のリペツク-空軍基地2ヵ所とロシア国営防衛企業スヴェルドロフに対してUAV攻撃を行った。
 モルドバ当局は、10月20日の大統領選挙とEUの国民投票の結果をまだ発表していないが、選挙と国民投票の両方が、有効であるために必要な投票率の閾値を超えた。
 ロシア情報筋は10月20日、元Russian Yukos石油会社経営担当副社長ロガチョフが、モスクワの窓から転落し死亡しているのが発見されたのは、自殺の可能性ありと主張した。
 ウクライナ軍はスジャの北に進軍し、ロシア軍は最近、トレツクとセリドブの近くでわずかに前進した。
2024.10.21
 00:18
Bloomberg

(Yahoo)

ウクライナ軍、ロシア領内の大型兵器工場を無人機で攻撃-関係者 <2411-102101>
 ウクライナの作戦に詳しい関係者が公的に話す権限がないために匿名で、ウクライナロシア領内のゼリジンスクにある大規模な兵器工場の攻撃に成功したと明らかにした。 ロシア中部ニジニーノブゴロド州にあるこの工場は、ウクライナとの前線から900kmに位置する。
Nizhny Novgorod 州の位置 (Google Map)】
 この関係者によると、ウクライナの軍事情報当局と特殊部隊は夜間にUAVでこの工場を攻撃した。 ただこの主張は第三者に確認されていない
 ロシアの革命家にちなんで名付けられたスヴェルドロフ防衛施設は、モスクワの東約370kmに位置し、爆弾やミサイル弾頭など各種弾薬を製造することで知られ、米国とEUはこの施設を制裁対象に加えている。 ウクライナはこれまでもUAVを用いてロシア領内の弾薬庫など軍事施設を標的に攻撃してきており、同時に西側が提供した長距離兵器の使用を解禁するよう同盟国に迫っている。
 ロシア当局はこの地域で夜間に100機余りのUAVによる攻撃があったことを確認したが、その攻撃目標は明らかにしていない。 ニジニーノブゴロド州のニキーチン知事はTelegramで、この攻撃は撃退され、消防士4人が破片で軽傷を負ったと述べた。
 SNSに投稿された未確認の画像からは、夜間に火災と爆発が起きた様子が見受けられる。 しかし過去にロシアの軍事施設が攻撃されたときの動画と比較すると、今回の被害は限定的だった可能性が示唆される。
2024.10.18
 22:35
SOFREP Ukraine eEffectively removes Russian Navy from Crimean coast <2411-101811>
 ウクライナがクリミア沿岸からロシア海軍を事実上撤退させた。
 クリミア沖の黒海におけるロシア海軍の駐留は壊滅させられ、この地域での作戦を単に「防いだ」が、ロシア軍が海上からミサイル攻撃を発射したり、水陸両用攻撃を行ったりするのを防ぐウクライナの戦術的、戦略的な成果であった。
 米国防総省高官が記者団との懇談で、ロシア海軍はクリミア近くの海域から撤退または撤去されたと述べた。
 戦争の初期にオデーサ沖で行われたロシアの水陸両用攻撃を記憶する人は多いが、それ以来ロシアの水陸両用攻撃が再び試みられていないことは、非常に重要なことのように思われる。
 ウクライナは、ロシア黒海海軍艦艇の約半分15隻もの艦艇を破壊したと、The Conversationという学術誌のエッセイで述べられている。
2024.10.18
 10:17
テレ朝 News

(Yahoo)

中谷防衛大臣 NATO国防相会合に初出席 中国・ロシア・北朝鮮の軍事的連携に懸念 <2411-101805>
 中谷防衛相が、NATOの国防相会合に日本の防衛相として初めて参加し、中国やロシア、北朝鮮の軍事的な連携に懸念を示し「軍事的な中国とロシアの連携、そしてロシアと北朝鮮、これの連携の拡大に対しましては、深刻な懸念を表明をした」と述べた。
 また中谷防衛相は会合で10月14日に中国軍が台湾を包囲するように行った軍事演習に言及したところ、多くの国からも力による威圧は許されないという発言があったという。
 さらにウクライナのウメロフ国防相との会談も行い、ウクライナへ自衛隊の車両を追加で提供することを伝えた。
2024.10.18
 06:35

(16:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, October17 2024 <2411-101803>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年10月17日の戦況 =
 ロシアの情報筋が10月16日、モスクワ市近郊でロシア特殊作戦部隊 (SSO) 訓練センターの副司令官の、クレンコフ氏が殺害されたと報じた。
 EUは10月16日、ロシアによるウクライナ人捕虜の処刑を非難する声明を発表し、2022年2月以降、少なくとも177名のウクライナ人捕虜がロシア軍の捕虜として死亡したと指摘した。
 ウクライナ軍はトレツクとポクロフスクの近くで前進した。
 ロシア軍はクルスク州とチャシフ・ヤール、ポクロフスク、クラホヴェ付近に進出した。
2024.10.17
 23:57
朝日新聞

(Yahoo)

ウクライナに自衛隊車両を追加支援 NATO初参加の中谷防衛相表明 <2411-101734>
 ブリュッセルを訪問中の中谷防衛相が17日、ウクライナのウメロウ国防相と会談し、自衛隊が保有する車両の追加供与を新たに行うことを表明したことを、会談後、中谷防衛相が記者団に明かした。
 会談では、ロシアによるウクライナ侵攻を「国際秩序を脅かすものであり、防衛省・自衛隊は引き続きウクライナとともにある」と述べたという。 また、日本周辺で中国やロシア、北朝鮮の軍事活動が活発化していることも伝えた。
 ウメロウ国防相との会談後、中谷防衛相はNATO国防相会合に参加した。
 NATOは日本をインド太平洋地域の友好国と位置づけており、日本の防衛相参加は初めてである。
 中谷氏はNATO国防相会合で、ロシアの侵攻が続くウクライナに連帯を示すほか、悪化する中東情勢をめぐり全ての当事者に停戦の実現に取り組むよう求めるなど、日本政府の立場を表明したとみられる。
2024.10.17
 23:45
RBC Ukraine Ukraine increases drone production tenfold - Ministry of Digital Transformation <2411-101733>
 ウクライナは、2024年にUAVの生産を2023年と比較して10倍に増加させた。 ウクライナのDX省によると、優先事項は効率性と最先端技術に移っている。
 同省は、キーウ経済学校およびBrave1集団と共同で、UAV製造産業に関する調査を実施した結果、「ウクライナのUAV産業の生産能力は、2024年に2023年と比較して10倍以上に増加した」との報告書を纏めた。
 同省によると、生産能力は2023年の30万機から2024年には400万機に増加した。
 同省はまた、大量生産を確立した後、優先事項が効率と最先端技術にシフトしたと指摘した。 専門家は、競争が今後数年間で製造業者の統合につながると予測している。
 「空中、海上、地上のドローン、および電子戦システムの開発において、大きな進歩が見られた。 主な傾向では、コンピュータービジョンの使用、群制御技術航法と通信の革新が含まれる」と同省は付け加えた。
2024.10.17
 18:37
Kyiv Post First Ukrainian Nuke Ready in Weeks, BILD Says; Kyiv Denies <2411-101728>
 ドイツのBild紙が、武器調達を担当とする匿名のウクライナ高官が、数ヶ月前の非公開会議で、ウクライナは数週間以内に核爆弾を製造する可能性があると述べたと報じている。
 数ヶ月前の非公開会議で、ウクライナは数週間以内に核兵器を製造する能力を持っているというコメントが出されたと報じていが、ウクライナ政府はこの報道を否定している。
 Bild紙はその高官は当時、「我々には資料があり、知識があるので、命令が出されれば、最初の爆弾を手に入れるのに数週間しかかからない」と語ったと報じているが、「非公開会議」とは何で、いつ行われたかについては述べていない。
2024.10.17
 16:40
Kyiv Independent Zelensky says he told Trump that either Ukraine will join NATO or pursue nuclear weapons <2411-101725>
 ゼレンスキー大統領はトランプ氏にウクライナがNATOに加盟するか核兵器を追求するかのどちらかだと伝えたと述べている。
ウクライナはNATOの一部になる必要がある、さもなければ自国を守るために核能力を追求すると述べたと述べた。 ゼレンスキーはブリュッセルから演説し、EUの指導者たちに勝利計画を提示した。
2024.10.17
 13:10
RBC Ukraine Ukrainian defenders liberated 400 hectares in Kharkiv region: Fighting footage emerges <2411-101723>
 ウクライナ軍の偵察部隊がハリコフ州リプツィ近くで400hAを掃討し、ウクライナ国防情報局 (DIU) によると、活発な戦闘の映像が公開された。
T 公開された映像は、DIUのアルタン特殊部隊の兵士たちが、攻撃機、UAV操縦士、FPVクルー、爆撃機、砲兵で戦闘した。
 その結果戦闘員は、国軍と共同で400hAの確保に成功した。
2024.10.17
 11:25
朝鮮日報

(Yahoo)

北朝鮮、退役した特殊部隊員3000人をロシアに派遣…モンゴル系「ブリヤート人」の身分証で活動か <2411-101721>
 韓国政府当局では北朝鮮軍のウクライナ派兵に関連して、北朝鮮が2024年4月ごろ、退役した特殊部隊員およそ3,000名「建設労働者」としてロシアに派遣したものと把握している。 ただ、北朝鮮が既に退役した人間を単純に派遣したのか、派兵のために退役させたのかは確認されていない。
 退役したとはいっても、戦闘力そのものがロシア軍よりはるかに強いという。
 ロシアは北朝鮮軍を自国のアジア系軍人に偽装しようとした、という報道もある。 ウクライナの各メディアは、ロシア軍が第11独立空挺突撃旅団に北朝鮮軍将兵で構成されたブリヤート特別大隊を3,000名規模で組織していると報じている。 ブリヤートとはモンゴル系先住民族で、北朝鮮軍に似た外見のロシア軍に偽装しようとする狙いがあるとの解釈が出ている。
 ウクライナの軍事ブロガーも、ロシアが北朝鮮軍に「ブリヤート人」の身分証を発給したと伝えた。
2024.10.17
 11:06
Kyiv Independent As Russian tank losses in Ukraine pass 9,000, here's what you need to know <2411-101720>
 全面的な侵攻開始以来、ロシアがウクライナで失った損失は最近、ウクライナが破壊したと主張する「戦車」の総数が9,000両を超え、新たな節目を迎えた。 ウクライナ軍参謀本部によると、10月17日現在、その数字は9,014両である。 本格的な侵攻開始時にロシアは約3,300両の運用可能な戦車を保有していると推定されており、最初にウクライナに侵入した戦車とその後一部を投入した戦車は、2年半の間にすべて排除されたことを示唆している。 ロシアが失った戦車の数を正確に把握することは不可能であるため、いかなる数字も推定値として扱う必要がある。
 さらに問題を複雑にしているのは、ウクライナの参謀本部が正確に何を戦車と数えているのかということで、ウクライナの公式な数字はもっともらしいが、おそらく誤解を招く可能性が高い。
 国際戦略研究所 (
IISS) の防衛および軍事分析の客員研究員であるブルッフマンはKyiv Independent紙に「ウクライナの毎日の数字は戦車とだけ言っているが、APCの区分が別にあるため、MBTIFVをグループ化していると私の解釈だ」と語った。
2024.10.17
 08:57
聯合ニュース チェチェン司令官「ロシアが奪われた本土の半分を奪還」、ゼレンスキー大統領の「勝利計画」に支障 <2411-101717>
 チェチェン共和国のロシア特殊部隊が、8月6日にウクライナに奪われた南部クルスク州領土の約半分を奪還したという。
 クルスク州スジャを占領した後、ここを基盤にロシアにウクライナ領土の返還を求めようとしたゼレンスキー大統領の「勝利計画」にかなりの支障が生じたという観測が流れている。
 英Telegraph紙などによると、クルスク州に投入されたロシア特殊部隊を率いるチェチェン共和国のアラウディノフ司令官が15日に、「約5万名の部隊クルスク州からウクライナ軍を押し出している。 敵軍が占領した領土の半分ほどがすでに解放された」と主張した。 ISWも14日、ロシア軍が奪われたクルスク州の46%を奪還したという証拠を確認したとし、ロシア側の主張に力を与えた。
 これに先立ち、ロシアとウクライナの多くの軍事専門家が12日に、「クルスク州のロシア軍がウクライナ軍の戦線を突破している」と主張した。 秋雨でクルスク州一帯が泥濘化し、ウクライナ軍より多くの装軌車を保有するロシア軍に有利になったということで、装軌でない普通の車両は泥濘での走行は容易ではない。 ただ、ゼレンスキー大統領は「防衛線は守られている」と一貫してこれを否定している。
2024.10.17
 08:31
産経新聞

(Yahoo)

米ウクライナ首脳、対露戦勝計画を協議 米は長射程攻撃で慎重維持、「北派兵」懸念共有か <2411-101716>
 バイデン米大統領が16日にウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談し、$425Mの追加軍事支援を表明した。 ゼレンスキー大統領は同日、最高会議(議会)演説で公表した対露戦勝計画をめぐる最新状況を説明し、同大統領が計画の柱とする米国製長射程兵器による露領内攻撃容認について、米側は慎重姿勢を維持したとみられる。
 ウクライナ情勢をめぐっては、ロシアにBMなどを供給する北朝鮮が、部隊をロシアに派遣したと複数の欧米メディアが報じ、ゼレンスキー大統領は議会演説で北朝鮮が侵略に「参戦している」と表明しており、バイデン大統領にも懸念を伝えた可能性がある。
 米国家安全保障会議のサベット報道官は「ロシアの代わりに戦う北朝鮮兵士に関する報道に憂慮している。 事実なら、両国の軍事関係の著しい増強を示すことになる」と述べた。
 また米大統領府は、バイデン大統領が17~18日の日程でドイツを訪問、ショルツ首相らとウクライナや中東情勢などを協議すると発表した。
 バイデン大統領が11月に、ウクライナ支援国によるオンラインの首脳級会合を主宰するとも明らかにした。
2024.10.17
 08:30
産経新聞

(Yahoo)

NATO国防相会議が開幕へ 日韓など4カ国が初参加 ウクライナの「戦勝計画」など協議 <2411-101715>
 NATOの国防相会合が17日にブリュッセルのNATO本部で2日間の日程で始まる。 ウクライナのゼレンスキー大統領も出席する17日の会合には、中谷防衛相を含む日、韓、豪、NZの4ヵ国の国防相が初参加する。
 19日からナポリで開かれる初のG7国防相会合と合わせ、ウクライナへの軍事支援の推進を確認する。
 ルッテNATO事務総長は16日の記者会見で、日本など4ヵ国の国防相との協議では防衛産業分野での協力に関して話し合うとしており、増産が急務となっているウクライナ向けの弾薬の供給拡大に向けた連携や、先端技術協力などが議題に上るとみられる。
 ルッテ事務総長は4ヵ国との協力について「次の段階として何をするかを描き出すことが重要だ」と指摘し、日本との関係では「日本はウクライナとの強い連帯を打ち出しており、中国の軍備増強についても共通の懸念を抱いている」と述べた。
 ウクライナをめぐる討議では、ゼレンスキー大統領が16日に初公表したロシアに対する「戦勝計画」への対応などが主要議題となる。
 ルッテ事務総長は戦勝計画に関し「ウクライナのNATOへの即時無条件の招待」などが盛り込まれていることを念頭に「計画を全面的に支持するとは言えない」と語り、慎重姿勢を示した。
2024.10.17
 08:15

(18:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, October16 2024 <2411-101714>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年10月16日の戦況 =
 ウクライナのゼレンスキー大統領が10月16日の最高議会で、2025年末までに戦争に勝利することを目指す5部構成の勝利計画を提示し、その中にはウクライナでの戦争の解決後NATOの東側側面の防衛に経験豊富なウクライナ軍を派遣するという約束が含まれていた。
 現在のプーチン露大統領の勝利説は、戦争を長引かせようとしており、ロシア軍がウクライナに対する西側の支援を凌駕し、消耗戦に勝つことでウクライナの抵抗を崩壊させることができると仮定している。 しかしロシアは、この戦略的努力を台無しにする深刻な中長期的制約に直面する可能性が高い。
 投獄された熱心な国家主義者の元ロシア軍将校ガーキン氏は、露大統領府の勝利理論に特に疑問を呈し、クレムリンが中長期的な戦力創出と防衛産業能力の制約にまだ取り組んでいないため、2025年、そしておそらく2024年後半はロシアにとって「深刻な試練」になると評価した。
 また、ロシア軍はウクライナのいくつかの作戦方向で激しい攻勢作戦を続けているものの、ロシアの2024年夏から秋にかけての攻勢は、戦域全体で目標を達成しておらず泥濘期を前に目標を達成する可能性は低いと評価されている。
 バイデン米大統領は、10月16日にゼレンスキー大統領との電話会談で、$425M相当の新たな軍事支援パッケージを発表した。
 韓国国防省が10月16日、ロシア軍が北朝鮮将兵を訓練していると報じられる中、北朝鮮軍がウクライナでのロシアを直接支援している兆候を「注意深く」監視していると述べた。
 ロシア軍は最ハリコフ州北部、クレミンナ近郊、シヴェルスク近郊、トレツク近郊に進出した。
2024.10.17
 07:01
共同通信

(Yahoo)

「ウクライナは敗北する」 トランプ氏、ロシア侵攻否定か <2411-101712>
 米大統領選の共和党候補トランプ前大統領が17日放送の番組取材で、ウクライナのゼレンスキー大統領について、「戦争を始めるべきではなかった。 負け戦だ」と批判した。 ロシアが侵攻を始めたことを否定する発言とも受け取れ、民主党候補のハリス副大統領陣営が反発を強めるとみられる。
 トランプ氏はロシアのプーチン大統領を指導者として高く評価しており、2021年の離任後にも対話したと報じられている。 侵攻を正当化するプーチン氏寄りの姿勢が顕著で、ウクライナを支援する欧州の米同盟国に動揺が広がりそうである。
 ウクライナへの軍事支援に消極的なトランプ氏はゼレンスキー大統領を「最も偉大なセールスマンだ。 米国に来る度、われわれが$100B1を与えている」と誇張して皮肉る一方「ウクライナ人を気の毒に思う。 彼を助けたくないと言っているわけではない」とも述べた。
 ウクライナの戦争はバイデン大統領が「扇動した」との持論も展開した。
2024.10.17
 05:39
Reuters 通信

(Yahoo)

米、新たなウクライナ軍事支援発表 4.25億ドル 首脳が電話会談 <2411-101710>
  バイデン米大統領は16日、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談を行い、安全保障支援の増強について協議した。また、$425Mの新たな軍事支援の提供を表明した。
 米大統領府によると、新たな支援策には防空能力、空対地兵器、装甲車両、弾薬などが含まれている。
 ゼレンスキー大統領はTelegramへの投稿で、米国の新たな支援に対する謝意を表明し、この日に自身が公表した対露戦争の「勝利計画」のほか、兵器の共同生産の可能性ウクライナ将兵の追加訓練の重要性についても協議したと明らかにした。
2024.10.17
 05:18
共同通信

(Yahoo)

米、長射程攻撃で慎重維持 ウクライナ支援の継続約束 <2411-101709>
 ジャンピエール米大統領報道官が16日の記者会見で、ウクライナに米国製長射程兵器によるロシア領攻撃を認めるかについて慎重な姿勢を維持した。バイデン大統領はゼレンスキー大統領と電話会談し、$425Mの追加軍事支援を表明し、任期切れまで支援を続けると約束した。
 米政府はバイデン大統領が17~18日にドイツでショルツ首相とウクライナや中東情勢を協議すると正式に発表した。
 11月にウクライナ防衛支援に関する首脳級会合をオンラインで主催するとも明らかにした。
 米国は使用容認が戦況を好転させるとの見方に否定的で、ロシアを過度に刺激しかねないと懸念している。
2024.10.17
 03:30
RBC Ukraine Putin's strategy for victory through prolonging the war may fail - ISW <2411-101707>
 プーチン露大統領の現在の勝利論は、彼の軍隊が消耗戦に勝つことができるという信念に基づいて、戦争を長引かせることに焦点を当てているが、ISWはロシアはこれらの戦略的努力を完全に損なう深刻な中長期的制約に直面するだろうと報告している。
 プーチン大統領とロシア軍司令部は、ロシア軍に対して2024年に、ISWはウクライナ東部と北東部の前線で攻勢作戦を行うようISWは命じたが、ISWはこの戦闘でウクライナ軍を疲弊させ、反攻作戦を実施するために必要な人的資源と兵站資源を集積するのを防ぐことを目的としていたと見ていた。
 「プーチン大統領とロシア軍司令部は、戦域全体の主導権を維持することを戦略的優先事項と見なしている可能性が高く、意図した作戦目標をはるかに下回る段階的な忍び寄る前進をもたらす長期にわたる攻撃作戦に寛容であることを示してきた」と報告書は述べている。  ISWはまた、ロシア軍が現在、クルスク地域の作戦戦域全体での主導権に対する課題を排除しようとしていると同時に、ウクライナ東部での攻撃圧力を維持し、長年の作戦目標を追求していることを強調した。
2024.10.17
 00:12
Kyiv Independent NATO Secretary General Rutte announces Ukraine-NATO Council meeting <2411-101703>
 ルッテNATO事務総長が、ウクライナ-NATO理事会次回会合が10月17日に予定されていると発表した。 この会議には、NATO加盟国の国防相とウクライナのウメロフ国防相が一堂に会す。
 主要な議題には、ウクライナの戦場の現在の状況とウクライナ軍の最も差し迫ったニーズが含まれると予想されている。
 ルッテ事務総長はまた、ウクライナ軍への援助と訓練の調整と、ウクライナに€40Bの軍事支援を提供するという約束を果たすことを目的とした、ヴィースバーデンでの新しいNATO司令部の設立が進んでいると述べた。
 「NATO同盟国は2024年前半にウクライナに€20.9Bの軍事支援を提供し、同盟国は2024年の残りの期間に彼らのコミットメントを果たす予定である」と付け加え、「メッセージは明確です。NATOはウクライナのために提供しており、私たちはそれを継続します」と付け加えた。
2024.10.17
 00:11
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ「勝利計画」、全面支持できず= NATO事務総長 <2411-101702>
 ルッテNATO事務総長が16日、ウクライナのゼレンスキー大統領が公表した対露戦争の「勝利計画」について、「強力なシグナル」としながらも、現状では全面的に支持できないとの考えを示した。
 ルッテ事務総長はゼレンスキー大統領が示した計画について、「理解を深める必要がある多くの案件があるため、ここで計画全体を支持すると言うのは難しい」と語った。  同時に、NATO加盟国が2024年にウクライナに確約した€40B($43.6B)について、約半分がすでに拠出されているとし、確実に達成に向かっていると述べた。
 ルッテ事務総長はこれに先立ち、ウクライナのNATO加盟プロセスは「不可逆的」とする立場を改めて表明。ただ「勝利計画」には他の項目も含まれており、加盟国と計画全体について協議していると述べていた。
ゼレンスキー大統領の計画は5つの柱からなり、NATO加盟交渉への無条件での招待などが含まれている。
 これまで、ウクライナはNATOに加盟する予定だが、ロシアと交戦中は実現できないとの立場を示し、加盟実現の期限も示していない。
2024.10.16
 23:38
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、NATOとの直接衝突警告 ウクライナの「勝利計画」巡り <2411-101628>
 ロシア外務省のザハロワ報道官が16日、ウクライナのゼレンスキー大統領が公表した「勝利計画」が、NATOをロシアとの直接衝突へと駆り立てているとの見解を示した。
 ザハロワ報道官は、ゼレンスキー大統領が議会で発表した同計画はウクライナ国民に最悪の事態をもたらすことになるだろうと指摘し、「ゼレンスキー大統領はNATOをわが国との直接衝突に追い込んでいる」とし、ゼレンスキー大統領は西側諸国の友好国に頼ることはできないとも述べた。
 ゼレンスキー大統領は16日にウクライナ議会で演説し、対露戦争を終結させるため発表した「勝利計画」は、友好国の支援に依存する5本の柱からなり、NATO加盟交渉の無条件での参加や、具体的な武器支援が含まれる。
 露大統領府は先に、この計画について詳細なコメントをするのは時期尚早としながらも、ウクライナは冷静になって、同国が推進する政策の無益さを認識する必要があるとの考えを示していた。
2024.10.16
 22:15
Kyiv Independent Ukraine war latest: US announces $425 million in security aid for Ukraine, Zelensky says package includes long-range weapons <2411-101627>
 バイデン米大統領が10月16日にゼレンスキー大統領との電話会談で、ウクライナに対する新たな安全保障支援として$425Mを発表した。
 バイデン大統領とゼレンスキー大統領は、米国大統領が国内で繰り返されるハリケーンの影響に対処するために外国旅行をキャンセルした後、電話で会談をした。
 米大統領府は声明で、新しいパッケージは「ウクライナの緊急のニーズを満たすための追加の防空能力空対地兵器、装甲車両、および重要な弾薬」で構成されると述べた。
 米大統領府によると、今後数ヵ月のうちに、米国はウクライナに「数百の防空迎撃ミサイル、数十の戦術防空システム、追加の火砲、大量の弾薬、数百両の
IFVAPC数千両の追加の装甲車両を含む、さまざまな追加能力」を提供する。
 ゼレンスキー大統領はXへの投稿で、新しいパッケージについて米国に感謝し、長距離兵器も含まれていると述べた。 ゼレンスキー大統領どのような種類の兵器かは特定せず、欧米の兵器をロシアへの長距離攻撃に使用することを認めることをめぐる進行中の議論についても触れなかった
 バイデン大統領とゼレンスキー大統領は、9月にバイデン大統領を含む個々の指導者に非公開で提示された勝利計画についても話し合ったが、10月16日には早くも公表された。
2024.10.16
 21:07
Kyiv Independent Russia has reportedly made gains in Zaporizhzhia Oblast. Should Ukraine expect a broader offensive? <2411-101626>
 ザポリージャ州でロシア軍の大規模攻勢への懸念は高まっており、ロシア軍がドネツク州とザポリージャ州の州境に沿って前進し、地域の首都への空爆を強化したと報じられている。
 南部国防軍のヴォロシン報道官は10月初めに、「彼らが突破口を開こうとすれば、ロシアはザポリージャとウクライナの東を結ぶ兵站路を砲撃できるようになる」とし、ザポリージャの南東50kmにあるオリヒウとトクマチカの方向に突破口を求めてロシア軍が集結しているという報告に応えて述べた。 また彼は「ロシアは我々の兵站を遮断するために、どんな犠牲を払っても成功しようとするだろう」と言った。
 この展開は、ロシアとウクライナの両国が和平交渉の可能性に先立って自国の立場を強化することを目指しているという、戦争の重要な時期に起きた。 ここ数ヵ月でロシア軍はウクライナ東部で前進しており、10月上旬には重要な町ヴフレダルを占領した。
 兵力と兵器で大きな優位性を持つロシアは、ウクライナの領土をさらに奪取するという目標を放棄する気配を見せていない。 ウクライナ南東部のザポリージャ州は、ロシアが2022年9月に併合したと主張する4州のうちの1州であるが、ウクライナ軍は依然として地域の首都を含む州の1/3を支配している。
2024.10.16
 20:05
Reuters 通信

(Yahoo)

ゼレンスキー氏「勝利計画」公表、「25年までの戦争終結可能」 <2411-101621>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が16日に議会で演説し、対露戦争を終結させる「勝利計画」を発表し、直ちに計画に着手すれば、遅くとも2025年までに戦争を終結させられる可能性があると述べた。  友好国の支援に依存する5本の柱からなり、NATO加盟交渉への無条件での招請や、具体的な武器支援が含まれる。 またロシアの軍事力を破壊するのに十分な非核抑止力を獲得する必要性を強調した。 詳細は明らかにしなかったが、公表できない追加条項があると述べた。 ウクライナの天然鉱物資源をロシアの攻撃から守る西側の役割や、戦後復興の約束も想定されている。
 ゼレンスキー大統領は「われわれは友好国と共に状況を変え、戦争を終わらせなければならない。 プーチンが何を望んでいるかに関係なく、ロシアが和平を余儀なくされるよう全員で状況を変えなければならない」と訴えた。 また「われわれは団結のおかげで戦果を上げ、今も上げつつある。 従って団結を失わないようにしてほしい」と呼びかけた。
 ゼレンスキー大統領はこれまでも戦争の「公正な」終結を主張しており、ロシアに「誠実な」交渉を強いるためにこの計画が必要との考えを示して、「友好国から『交渉』という言葉を聞くが『正義』という言葉はあまり聞こえない。 ウクライナは外交にオープンだが、誠実なものでなければならない」と改めて主張した。  また、米欧製の長距離射程兵器を使ったロシア領内への攻撃を容認するよう改めて呼びかけた。  ゼレンスキー大統領は17日にブリュッセルで開かれるEU首脳会議に出席し、勝利計画を説明する。 ルッテNATO事務総長は、ゼレンスキー大統領が公表した「勝利計画」の詳細を把握しているとし、今後の対応について加盟国と連絡を取っていると述べた。
2024.10.16
 18:25
Kyiv Independent Australia to give Ukraine almost 50 US-made Abrams tanks <2411-101619>
 オーストラリアのABC Newsがコンロイ軍需相の発言を引用して10月16日、オーストラリアはウクライナに退役予定のAbrams MBT 49両を供与すると報じた。
 この引き渡しは、2024年初頭にウクライナが譲渡を公式に要請したにもかかわらず、オーストラリア軍が多用途ヘリを分解して処分することを決定したというメディア報道で論争が勃発したことを受けて行われた。
 コンロイ軍需相は記者団に対し、Taipan(註:NH90 Taipanは独仏蘭伊4ヵ国が共同開発したヘリで、NHI社が製造した)ヘリコプターについて「次に進む時が来た」と述べ、ウクライナにAbrams MBTを供与する決定が、その不引き渡しに対する反発に関連しているとは示さなかった。
 戦車は、AUD245M($163M)相当の軍事援助のより大きなパッケージの一部として提供される。
2024.10.16
 17:15
Kyiv Independent Missile fragments found in Moldova by Ukrainian border <2411-101618>
 モルドバの国境警察が10月16日に、ミサイルの破片がウクライナ国境からわずか4kmに位置するレンカウティ村の近くで発見されたと報告した。 国境警察は、現場が調査されていると述べたが、破片がどこから来たのかについてはコメントしなかった。
 ミサイルとUAVの残骸がモルドバの領土で発見されたのはこれが初めてではなく2024年2月にモルドバ領内でShahed UAVの破片が発見された後、サンドゥ大統領は「ロシアのウクライナに対する戦争は、モルドバの近くで再び打撃を受けている」と述べた。
2024.10.16
 15:00
Forbes

(Yahoo)

捕虜9人処刑したロシア軍部隊にウクライナ軍が復讐 「突撃部隊を殲滅」 <2411-101614>
 ロシア海軍第155独立親衛海軍歩兵旅団が10日、西部クルスク州でウクライナ軍が占領している突出部の西側の周縁部で反撃し、ゼリョーヌイやシュリャフなどの集落に前進する過程で、ウクライナ軍の軽武装のUAVチームを制圧した。
 ロシア軍部隊は国際法で規定されているような仕方で捕虜を扱わず、UAV操縦士9名を下着姿にして地面にうつ伏せにさせ頭部を撃った。 9名は全員死亡したとみられる。
 これはロシア軍がエスカレートさせている残虐行為の最新の事例にすぎず、ウクライナ当局によれば、ロシア軍は2022年2月にウクライナに全面侵攻して以来投降したウクライナ軍人を100名以上処刑しており、うち大半は2024年に入ってからの犠牲者となっている。
 戦争中に一方が捕虜を即決処刑すれば、他方による報復を招くことは歴史が教えていることから、第155海軍歩兵旅団がウクライナ軍のUAV操縦士たちを殺害してから数日のうちに、ウクライナ軍のなかでもとくに好戦的な部隊である空中強襲旅団が第155海軍歩兵旅団の部隊を追跡し、復讐しているのは驚くに当たらない。
2024.10.16
 12:55
Kyiv Independent Ukraine reportedly reclaims territory in north of Kharkiv Oblast, almost entire Russian regiment destroyed <2411-101611>
 ウクライナの軍事情報部 (HUR) が10月16日に、同機関の部隊がハリコフ州の400hAの森林を啓開し、多数のロシア兵を殺害したとは報告した。 部隊はまた、ロシア人捕虜を確保したとも報じられている。
 作戦は、ロシア国境の南10kmに位置するリプツィ村の北で行われた。 この村は2022年2月から9月にかけてロシアの占領下にあり、2024年にロシアがハリコフ州に対して再び攻撃を行った際にも目標にされた。
 HURによると、ウクライナ兵はロシアの大隊防衛地域を占領し、3個自動車化狙撃大隊、1個突撃小隊、および第7独立自動車化ライフル連隊の偵察中隊を撃破した。
2024.10.16
 09:20

(19:20 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, October15 2024 <2411-101606>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年10月15日の戦況 =
 ロシアは、2024年6月に締結されたロシアと北朝鮮の包括的戦略的パートナーシップ協定を活用して、ロシアの兵力増強と国境警備の要件を相殺している可能性が高く、プーチン大統領が可能な限り動員を回避するというコミットメントをさらに強固なものにしている。
 露大統領府は、ウクライナのクルスク州への侵攻を撃退するために徴集兵に依存しているという最近の論争に対処するために、国境防衛に関与する人員に金銭的インセンティブを提供することを選択した。
 プーチン大統領は、ロシア調査委員会委員長のバストリキン氏が再び定年に達したにもかかわらず、その地位に留まることを認める法律に署名したが、これはプーチン大統領が、彼の側近から厳選された忠誠者を権力の座に留めておくことを引き続き好んでいることを示している。
 ロシア軍はクルスク州とクピャンスク、トレツク、ポクロフスク近郊に前進した。
 ロシアのStorm-Zの元インストラクターでミルブロガーの人物は、ロシアが最近Discord(註:インスタントメッセージ)を禁止したことを受けて、ロシア軍が部分的に暗号化された通信プラットフォームDiscordに依存していることを強く批判した。
2024.10.16
 04:04
共同通信

(Yahoo)

ロシア軍、北朝鮮兵3千人編成か 存在確認とウクライナ情報筋 <2411-101603>
 ウクライナの情報機関筋が15日、ロシア軍が最大3千名の北朝鮮将兵を含む部隊を編成していると共同通信に明らかにした。 北朝鮮将兵の存在は、ウクライナ国境と接するロシア西部のクルスク州やブリャンスク州で確認されたというが、戦闘任務に就いているかどうかは不明である。
 ゼレンスキー政権はロシアと北朝鮮が軍事面の連携を強化していると繰り返し主張しており、ゼレンスキー大統領は14日の声明で、ロシアによる侵攻に北朝鮮が「実際に関与」していると表明していた。
 情報機関筋は、ウクライナ国境から7kmのロシア領で、北朝鮮兵士18名が任地から脱走したことも確認したと明らかにした。
2024.10.15
 20:20
Kyiv Independent 18 North Korean soldiers already deserted positions by Ukraine's border, intelligence sources tell Suspilne <2411-101519>
 Suspilne(註:ウクライナ国営のonlineラジオ、TV局)が10月15日に匿名の諜報関係者の話をを引用して、18人と推定される北朝鮮兵士がウクライナ国境近くのロシアのクルスク州とブリャンスク州の陣地から脱走したと報じた。 Suspilneの情報筋によると、北朝鮮兵たちはウクライナとの国境から7km離れた場所に脱走した。 彼らの脱走の動機はまだ確立されていないが、情報筋は、ロシア軍が北朝鮮兵を探していると語った。 情報筋はまた、ロシアの司令官たちは、北朝鮮兵たちの脱走を上層部から隠そうとしていると語った。
 西側の外交官は10月15日にKyiv Independent紙に対し、北朝鮮はロシアに1万名の部隊を派遣したと語った。
 ウクライナのゼレンスキー大統領が10月13日、ロシアがウクライナへの全面侵攻を支援する計画には、今秋の「北朝鮮の戦争への実際の関与」が含まれると述べたことから、 ロシアと北朝鮮間の軍事的関係の深化に対する懸念は、今週劇的にエスカレートした。 2024年初めに両国は、プーチン大統領の平壌訪問中に相互防衛協定に署名している。 同盟の一環として、北朝鮮軍は翌月にドネツク州の地上で工兵部隊がロシア軍に加わると発表していた。
 プーチン大統領は、攻撃を受けた場合、いずれかの国が他方の国に軍事支援を提供しなければならないと規定する条約を、10月14日にロシア下院に提出し批准を求めた。
2024.10.15
 12:34
RBC Ukaine Russia may soon resume massive shelling of Ukraine - National Security and Defense Council <2411-101508>
 ロシアは間もなく、暖房季の到来に合わせて、ウクライナのエネルギーインフラに対する大規模な攻撃を再開する可能性がある。 この情報は、RBC-Ukraineが「Energy in Industry-2024」展の開会式で、国家安全保障防衛会議 (NSDC) のリトヴィネンコ長官の話を引用して報じた。 「暖房季になると、エネルギー部門に対するロシアの大規模な攻撃が予想される」と彼は言ったという。
 リトビネンコ長官は、全面戦争中にウクライナのエネルギー部門は革新的な解決策を実行する能力を示しており、ウクライナ経済を破壊する敵の計画は失敗していると付け加えた。
 2024年に入ってから、ロシアはすでにウクライナのエネルギーインフラに対して9回の大規模な攻撃を行っており、エネルギーシステムの消費ピーク時には電力不足につながっている。
 2024年の夏には、砲撃と高温の負担の下で、住宅での停電が再開されたが、初秋になると電力制限の状況は落ち着いてきた。
 同時に、偽情報対策センターは、秋から冬にかけてのウクライナの電力供給について、いくつかの潜在的なシナリオを提示した。 「楽観的」なシナリオでは、電気は1日12時間利用可能になる。
2024.10.15
 07:50
RBC Ukaine Ukrainian Navy reports Russia increases number of ships in Black Sea <2411-101504>
 10月15日06:00現在、ロシアが黒海の船舶の数を増やしている。
 ウクライナ海軍の朝の報告によると、具体的には軍事筋は3隻の艦艇を報告し、そのうち2隻は最大8発のCalibur CMを発射できるミサイル搭載艦である。
 15日も、14日と同様に、アゾフ海には船舶はいなかった。
 一方、地中海では3隻の艦艇が観測され、そのうち2隻は最大12発のCalibur CMを搭載できる。
 ウクライナ海軍によると、過去1日間、ロシアの利益のために、以下の船舶がケルチ海峡を通過した。
 ・黒海へ  : 5隻、そのうち2隻はボスポラス海峡に向かって進んだ。
 ・アゾフ海へ5隻、そのうち1隻はボスポラス海峡から来た。
 ウクライナ海軍は、ロシアが1974年の海上における人命の安全のための国際条約 (SOLAS) に違反し、自動識別システム (
AIS) を無効にし続けていると強調した。
 14日に、ウクライナ海軍の報道官が、TV放映された長時間番組で、ロシア艦隊はもはやウクライナへの敵対行為に影響を与える能力を持っていないと述べたことは注目に値する。
2024.10.15
 07:50

(17:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, October14 2024 <2411-101503>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年10月14日の戦況 =
 ベロウソフ露国防相が10月14日に中国を公式訪問し、太平洋での二国間海軍演習を背景にしたロシアと中国の防衛協力の継続を強調した。
 ロシア軍がウクライナの港に停泊している民間船を攻撃したのは10月5日以来4回目で、ウクライナの穀物回廊を弱体化させ、ウクライナに対する国際的な支援を台無しにし、ウクライナを時期尚早な交渉に追い込むための港湾地域を目標としたロシアの攻撃作戦の一環である。
 ロシアの情報筋は、ロシア軍がクルスク州の陣地を奪還したと主張している。
 ウクライナ軍はトレツク中心部の陣地を奪還した。
 ロシア軍はクラホヴェ方面で大隊規模の機械化部隊による攻撃を行い、最近ではヴフレダルの北東への前進が確認された。
 ロシアの反体制派メディアVerstkaが10月11日、ロシア大統領府内の情報筋がウクライナ戦争から復員した退役軍人を帰国後、政府の役職に就かせるクレムリンのTime of Heroes計画は、契約兵役の人気を高め、採用を増やすことを意図していると述べたと報じた。
2024.10.14
 17:12
Kyiv Post FACT-CHECK: Did a Ukrainian F-16 Shoot Down a Russian Su-34 Fighter Bomber? <2411-101410>
 ウクライナのF-16がロシアのSu-34を撃墜したか
 Su-34が墜落し、乗組員2名が死亡したことは明らかだが、F-16を操縦するウクライナ人パイロットが撃ったという実際の確固たる証拠はかなり薄い
 Kyiv Postの戦闘専門家は、ロシア空軍が最近、ウクライナでの空中戦でSu-34と乗組員を失ったことはほぼ確実だが、ウクライナのパイロットがF-16でSu-34を撃墜したという確固たる証拠の報告を見つけるのはかなり難しいことを、事実確認で明らかにした。
 これに関する最初の報道は、10月12日の24:23にVDV Za Chesnost' I Spravedlivostというベテランのミルブロガーが書いたTelegram Channelに掲載されたようである。
 撃墜に関するロシア語の説明の全文には、「緊急」と書かれていて、Su-34が撃墜され、乗組員は死亡した。 このSu-34は、前線から約50kmの地点で、UMPK滑空爆弾キットによるFAB投下中に撃墜された。 Su-34は敵(ウクライナ)の支配地域上空にいたF-16によって撃墜されたようで、今後このような損失がさらに増えることから、ウクライナに飛んでくるFABが少なくなる結果、我が軍(ロシア)の歩兵の損失は増加するだろう」としている。
2024.10.14
 06:05

(16:05 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, October13 2024 <2411-101404>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年10月13日の戦況 =
 ロシア軍は最近、ドネツク州とザポリージャ州の州境地域で攻撃を再開し、局地的な攻撃で戦術的な成果を上げているが、これまでのところこの活動は、ドネツク州西部でのロシアの広範な攻勢作戦を支援するための大規模な作戦攻勢努力の一部ではないようである。
 ロシア軍は最近、ロシア軍によるウクライナ人捕虜の処刑が戦域全体で増加する中、クルスク州で9名のウクライナ人捕虜を処刑した。
 ロシアのミルブロガーは、ロシアによるウクライナ人捕虜の処刑を大いに称賛し、より広範なロシアの超国家主義者コミュニティ内で戦争犯罪を正当化し、称賛する文化的規範を強化した。
 ウクライナ軍はセリダヴ近郊で失った陣地を奪還し、ロシア軍はトレツク、ドネツク市、ヴェリカ・ノヴォシルカ近郊で前進した。
2024.10.13 Defense Update Air Defense & C-UAS Innovations at the AUSA 2024 Exhibition <2411-101311>
 米国陸軍の防空部門は、主にUASの急速に進化する脅威に対抗する必要性に牽引されて、40年以上で最も大幅な近代化と成長を経験してきた。
 陸軍防空砲兵学校長のヘンケ大佐は、陸軍初の
C-UAV運用技術マニュアルの発行を強調し、現在、技術の進歩に対応するために12か月から14か月の改訂サイクルに入っている。
 TRX Defenderは、C-UASと戦力保護任務用に構成され、状況認識と低空UAV探知のための4基のレーダーを利用し、30mm砲HellfireStingerを搭載したMoog RWiP砲塔を装備している。
2024.10.13
 23:25
Kyiv Independent Kyiv considering ceding territory to end war with Russia, Der Spiegel reports <2411-101310>
 ドイツのSpiegel紙がウクライナ政府に近い関係者の発言を引用して10月13日、ウクライナはロシアとの戦争を終わらせるために領土を割譲することを検討していると報じた。
 ウクライナ政府は、ウクライナの全面戦争を終わらせるための選択肢を検討していて、ウクライナの完全な領土回復するという目標を一時的に停止することが含まれると報じた。
 現在、ウクライナの領土の20%以上がロシアの占領下にあり、ゼレンスキー大統領のウクライナ和平の柱は、すべての占領地の完全な解放であり、ウクライナはロシアに領土譲歩をするつもりはないと繰り返し述べてきたが、 、匿名の当局者はSpiegelに、政府は現在、完全な領土回復という目標を放棄することについて「真剣な議論」を行っていると語った。
 情報筋は「我々は、勝利はプーチン大統領のロシアの無条件降伏を意味しなければならないと信じていた」と語ったと報じられている。
2024.10.13
 20:31
Kyiv Independent Estonia considering buying defense equipment from Ukraine, official says <2411-101308>
 エストニアのメディアERRによるとペヴクル国防相が10月13日に、ウクライナから軍需物資を購入する可能性を検討していると述べた。 ウクライナの戒厳令下では防衛装備品の輸出を禁じているが、ペヴクル国防相は、両国が互恵的な合意に至れば、これらの制限を回避できるかもしれないと述べた。
 ERRによるとペヴクル国防相は、この種の合意はウクライナの防衛生産を増やすのに役立つ可能性があると述べている。 「ウクライナ政府から同意が得られれば、これは可能だ」とペヴクル国防相は述べた。  「ここで理解する必要があるのは、これは、私たちが購入すれば、ウクライナがより多くのお金を得るような方法でしか実現できないことです。そして、彼らは自国軍のためにもっと生産できるようになるであろう。
 ウクライナは過去2年間で防衛生産を拡大し、防衛部門の世界的リーダーになることを目指している。 政府の推計によると、ウクライナは現在、$20B相当の武器と装備を生産する能力を持っているが、国家予算は$6Bしか賄えない。
 ペヴクル国防相は、エストニアとウクライナが防衛購入協定を結べば、エストニアは国が最も緊急に必要としている装備のみを購入すると述べた。
2024.10.13
 16:59
Kyiv Independent Zelensky: Russia has used around 900 aerial bombs against Ukraine this week <2411-101307>
 ゼレンスキー大統領が10月13日、ロシアが今週だけでウクライナに対して約900発の誘導空爆を使用したと述べた。
 誘導爆弾は、ミサイルよりも射程が短い精密誘導爆弾だが、製造コストははるかに安価で、ウクライナの防空範囲外のロシア領土内の航空機から投下される。
 ゼレンスキー大統領はTelegramに投稿したビデオ演説で、ロシアはまた各種ミサイル40発以上戦闘UAV 400機を発射したと述べた。
2024.10.13
 15:54
Kyiv Independent Mediazona confirms identities of nearly 73,000 Russian soldiers killed in Ukraine <2411-101306>
 ロシアの独立系メディアであるMediazonaは、ウクライナで戦死した約73,000名近くのロシア兵の身元を確認した。
 Mediazonaは、BBCロシアとともに、オープンソースの調査を通じて、ロシアの全面侵攻開始以来殺害された72,899名のロシア兵の名前を確認した。 9月下旬のMediazonaの最後の更新以降1,842名のロシア兵の名前が死傷者リストに追加された。
 記者たちは、彼らの確認された情報は、死亡記事、親戚の投稿、地域メディアの報道、地元当局の声明などの公開情報源から来ているため、実際の数字ははるかに多い可能性が高いと指摘している。
 記者によると、2024年に戦死したロシア兵は、志願兵の平均年齢が高騰し続ける中、ますます高齢化する傾向にあるという。  戦死した志願兵の多くが、48歳から50歳の間である。
2024.10.13
 07:55

(17:55 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, October12 2024 <2411-101302>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年10月12日の戦況 =
 ロシア軍は、ウクライナ軍と技術的に同等にするための包括的な取り組みの一環として、ウクライナでの戦術偵察打撃複合施設 (TRSC) の戦闘調整と有効性を向上させるために、違法に入手したStarLinj端末に依存していると報じられている。
 ロシアのミルブロガーは、ウクライナのF-16が10月12日に戦域の何処かでロシアのSu-34を撃墜したと主張しているが、ISWはウクライナのF-16がロシアのSu-34の喪失に関与したという主張確認できていない
 10月11日の夜、イングーシ共和国ナズランにあるロシア内務省 (MVD) の過激主義対策センターの職員に対して、正体不明の人物が発砲した。
 ロシア軍は最近、クピャンスク、ドネツク市、ロボチン近郊に前進した。
 ロシア軍は効果的な対砲兵射撃を行うのに苦労していると伝えられている。
2024.10.12
 23:17
Kyiv Post Has the Ukrainian F-16 got first blood? <2411-101214>
 親露派と親ウクライナ派のSNSは、ウクライナのF-16が12日にロシアのSu-34を撃墜したという未確認の報告で話題になっている。
 多くの親露の軍事ブロガーが、12日の早朝になされたSu-34がウクライナの前線から50kmで撃墜されたという主張を取り上げた。
 ウクライナのF-16がKAB滑空誘導爆弾を投下するロシア軍機と交戦したと報じられた。 この報道はすぐに、PS01や@front_ukrainianなどのウクライナ軍のソーシャルメディアチャンネルで取り上げられ、ロシアの乗組員は生き残れなかったと示唆した。
 最初の12機ほどの改良型F-16は、8月にウクライナに到着した。 NATO標準の電子機器を装備し、AIM-120 AMRAAMAIM-9 Sidewinderなど、ほぼすべての西側ミサイルを発射できると言われている。
 ロシアとウクライナの国防省は、これまでのところ、損失とされるものについて公式声明を発表できていないが、F-16の関与がまだ確認されていない一方で、Su-34が失われたことには、ほとんど疑いの余地がない。
2024.10.12
 23:05
Ukrainska Pravda Russian MiG fighter jets have probably left Belarus – analysts <2411-101213>
 ベラルーシの独立系軍事監視メディアBelaruski Hajunによると、専門家は、ロシアのMiG-31はおそらくベラルーシを去ったと見ている。 10月9日と10日にベラルーシに到着したロシアのMiG-31K 2機は、ロシア連邦の領土に戻った可能性が高いと見ている。
 Hajunの専門家は、10月10日15:10、10月9日と10日にベラルーシに到着したMiG-31K 2機がマチュリシチ飛行場から離陸したと報告されたと指摘した。
 「入手可能な情報に基づくと、MiG-31Kは離陸後、マチュリシュチー飛行場に戻らなかったことがわかっている。 MiG-31Kは南に向かい、バラナヴィチを通り過ぎて飛行し、その後東のロシアに向かったことから、現時点では、MiG31Kは離陸後ベラルーシの領土空を離れ、ロシアに戻った可能性が最も高い」という。
2024.10.12
 18:24
Kyiv Independent Russia may have moved MiG-31 jets to Belarus to evade Ukrainian strikes <2411-101212>
 ロシアはウクライナの攻撃を避けるために、MiG-31をベラルーシに移動させた可能性があり、ウクライナに対する防衛の強化と新たな攻撃の可能性についての懸念が高まっている。
 今週、ロシア空軍基地へのウクライナの攻撃が増加する中、ロシアのMiG-31K 2機がベラルーシに移送され、ロシアが自国の戦闘機を防護する努力を示している可能性がある。
 MiG-31K機は、2023年4月以来ベラルーシでは見られていなかったが、ベラルーシの監視グループHajunによると、10月10日にKinzhal
ALBMを搭載できるMiG-31がベラルーシのマチュリシチ航空基地に着陸し、続いて2機目が着陸した。 予期せぬ到着は、ウクライナの当局者や軍事専門家からの憶測を招いた。
 最後に記録されたMiG-31Kの動きは、10月10日15:10で、両機が離陸した。 2機の現在の場所は不明だが、まだベラルーシにいる可能性があると、HajunはがKyiv Independentに語った。
2024.10.12
 15:07
Kyiv Post Ukraine's drone revolution continues to accelerate <2411-101211>
 ウクライナ国防軍は、2024年170機以上の国産設計・製造のUAVおよび
UGVを承認し、その多くがすでに戦場で活躍している。
 ウクライナ国防省は、2024年最初の9ヵ月間に、140機以上の新しいUAVと33両のUGVを軍事に認証したと報告した。 2023年にはUAV 60機とUGV 9両が承認されていた。 この数字は、無人システムの研究開発を強化していることを表し、無人システムがますます注目される戦略的重要性を強調している。
 「兵器・軍事装備のライフサイクル支援部門の責任者であるロクニアック大佐は、「戦場におけるUAVシステムの重要性は急速に高まっており、ウクライナの兵器メーカーは、最前線の要求に迅速に対応して、広範なUAVシステムを製造している」と述べている。
 ロチニアック大佐は、新しいUAVの開発は、FPV UAV、突入攻撃UAVUAV爆撃機、偵察UAV、砲兵観測UAVなど、ウクライナ軍 (AFU) のニーズの全範囲に及んでいると付け加えた。 これらには、固定翼型と4ロータの回転翼型が含まれているという。
 大佐は、最近承認されたUGVの多くが、電子攻撃に耐性を持つECCM技術、レーダ低反射材料の技術、低騒音技術、終末誘導システム、自己破壊システムを装備する技術など、新しい技術を組み込んでいると述べた。
2024.10.12
 12:14
RBC Ukraine Airport closed in Kazan, Russia - Implementation of sky closing plan <2411-101209>
 ロシアのカザンにある空港が10月12日(土)に閉鎖された。 ロシアのメディアによると、領空のすべての飛行を禁止することを意味するカーペット計画が発令された。 今朝、ロシアの国営メディアは、Rosaviationがカザンの空港が一時的に閉鎖されたと述べたとと報じた。 発着するフライトはないという。 その後、ロシアのメディアは、空港が「カーペット」計画の下に置かれたと報じた。 彼らは、UAVの脅威とされるものについてオンラインで書いた。
 「カーペット」計画は、航空機の攻撃の脅威がある場合、または国境検問所が検出された場合に発令されるが、カザンからウクライナとの国境までの距離は1,000km以上であることが注目される。
 ウクライナ軍は10月12日の夜、ルハンスク州の占領された町ロヴェンキ近くの燃料と潤滑油の貯蔵所を攻撃した。 攻撃後、車両基地で深刻な火災が発生した。 この石油貯蔵所は以前、ウクライナの兵器で攻撃されたことがある。
 ウクライナ軍の参謀本部は、石油と石油製品がロベンキに保管されており、とりわけロシア軍のニーズに合わせて供給されたと報告した。
2024.10.12
 10:20

(20:20 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, October11 2024 <2411-101208>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年10月11日の戦況 =
 ロシア軍が10月10日の夕方頃、クルスク州からウクライナ軍を排除するための取り組みを強化し、クルスク州のウクライナの主要な突出部にさらに前進し、グルシュコフスキー・ライオンの小さなウクライナの突出部のほぼ全域を排除したと報じられている。
 ロシアの反撃の激化は、2024年秋と2024年~2025年の初冬におけるの悪天候が戦場での機動を制約し始める前に、ウクライナ軍をクルスク州から排除すること狙っている可能性が高い。
 ロシア軍司令部は、ドネツク州での優先的な攻撃作戦のための戦闘力を解放し、ウクライナの侵攻が生み出した戦域全体の作戦圧力を緩和するために、ウクライナ軍をクルスク州から迅速に押し出すことを目指している可能性が高い。
 韓国とウクライナの当局者は、すでにウクライナで戦っている北朝鮮の軍人を特定し続けているほか、ロシア軍と一緒に将来展開する可能性のあるロシアでの訓練も行っていると報じられている。
 西側の友好国は、ウクライナに対する新たな軍事支援を発表し、提供し続けている。
 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ウクライナの平和に対する戦略的ビジョンを確立し、明確にするための外交努力を続けている。
 チェチェン共和国のカディロフ首長は、ロシア国会議員に対する「血の確執」を宣言し、カディロフが彼の個人的な政治紛争でますます大胆になっていることを示唆している。
 ウクライナ当局は、ウクライナ人ジャーナリストのロシチナがロシアの捕虜として死亡したことを確認した。
 ロシア軍はポクロフスクとクラホヴェの近くで前進した。
2024.10.12
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍、クルスク州2カ所目の侵攻先で行き詰まる 最高峰の車両を大量に損失 <2411-101207>
 ウクライナ軍の8個の旅団から抽出された12個大隊で構成される強力な部隊が、8月6日にロシア西部クルスク州に侵攻し、ロシア側守備隊の不意を突いて同州のざっと1,000㎢ほどを一気に占領した。
 1ヵ月後の9月12日に、この突出部から30kmほど西のクルスク州ノービプーチ村付近で、ウクライナ軍の数個中隊や大隊から成る別の部隊新たな越境攻撃に乗り出し、ウクライナ軍は大胆にも、新たな部隊を東の突出部まで進撃させて、この攻撃軸と突出部、両国の国境線の間に、数千名規模ともみられるロシア側部隊を閉じ込めることを狙ったとみられる。 だが数週間にわたる激戦後、ウクライナ軍の第2次侵攻作戦はノービプーチの北数kmにあるベショロエ村の南方の平原で行き詰まったようである。
 9月20日かその少し前、ドイツ製Marder IFV
IFVやスウェーデン製のCV90装甲戦闘車、Strv122 MBTに乗った強力なウクライナ軍部隊は、ベショロエとその北東6.5kmほどのグルシュコボ町を結ぶ幹線道路を進んでいたが、ロシア軍の第106親衛空挺師団が待ち構えていた。 ロシア側は地雷や火砲、ATGM、自爆型のFPV UAVで、ウクライナ側によるこの日の攻撃や、それに続く攻撃を撃退したもようである。
 第106空挺師団が今週、SNSに投稿したUAVからの映像には、損傷した15両か16両のウクライナ軍用車両が映っている。 それにはCV90が1両か2両Marder 1両、米国製のM2 Bradley IFVとStryker APC各1両など、ウクライナ軍の保有する最も高性能な車両も含まれる。
2024.10.12
 08:01
朝日新聞

(Yahoo)

ドイツなど4カ国、ウクライナに2300億円相当の追加軍事支援へ <2411-101206>
 ショルツ独首相がベルリンを訪問したウクライナのゼレンスキー大統領との共同記者会見で11日、ロシアの全面侵攻を受けるウクライナに対し、ベルギーやデンマーク、ノルウェーと共同で、2024年末までに€1.4B相当の追加軍事支援を提供すると発表した。 ショルツ首相は「我々はウクライナへの支援を弱めるつもりはない」と強調した。 新たな支援にはIRIS-Tなどの防空システム戦車、UAVなどが含まれる。
 一方、ゼレンスキー大統領は「我々が要求するのは、ウクライナの公正な平和、我々の勝利だ」と強調し、対ロシアの「勝利計画」について「2025年にも実現することが望ましいと考えている」と述べた。
 ウクライナは終戦に向けて6月に続く2回目の「平和サミット」の開催を調整しており、ゼレンスキー大統領はロシアも参加するべきだとしている。
 ショルツ首相はこの日の会見で「ロシアが参加すべきであるということに同意する」とし、「ウクライナの公正かつ永続的な平和の追求は、我々の共通の行動指針だ」と述べた。
2024.10.12
 06:12
乗りもの
ニュース

(Yahoo)

ウクライナ版「軽装甲機動車」が誕生! でもベースはトヨタの傑作 SUV です <2411-101205>
 ウクライナ国防省はこのたび、国産の軽装甲車Juraが納入されたと発表し、その画像を公開した。
 Juraは、各種戦術任務を遂行するために開発されたというが、ベースとなっているのはトヨタ製のランドクルーザーで、シリーズの中でも最も重仕様といえるLand Cruiser 70系ダブルキャブピックアップ仕様をベースにしており、乗員室部分はオリジナルの装甲キャブとなっている。 この装甲キャブは屋上に回転銃座を備えており、そこには機関銃を設置できる。
 基本的な構造はLand Cruiser 70系そのままだが、装甲キャブの搭載などに対応するためサスペンションは強化されているという。 ただ、最低限の改造に留めているため、クロスカントリー能力は原型のランドクルーザー同様、優れており、重量5tのJuraは航続距離も650km以上を確保しているという。
 車体サイズは明らかにされていないが、偵察哨戒任務だけでなく、物資輸送や負傷者救護などさまざまな用途に使えるという。
2024.10.11
 14:12
RBC Ukraine Russian forces advance in Toretsk and gain foothold on two streets <2411-101108>
 ロシア軍はドネツク州のトレツクに進出した。 ウクライナ軍のルハンスク作戦戦術群報道官のボボフニコワは、ロシア軍は特に2本の通りを確保していると述べた。
Toretsk の位置 (Google Map)】
 彼女は「状況は依然として厳しく、最も難易度の高い地域はトレツクとニューヨークの近くで、残念ながら、敵はそこ(トレツク周辺)でわずかに前進し、中央通りまで、隣接する2つの通りを確保している」と述べ、敵はチャシフ・ヤール地域のウクライナ軍の防衛線を突破する試みを続けているという。我々は  「そこでの攻撃が減少しているにもかかわらず、敵は前線に新たな増援を投入し、我々はこれが嵐の前の静けさであると信じており、彼らはこの方向で攻撃作戦を強化するだろう」と述べた。
2024.10.11
 13:10
RBC Ukraine Russian forces resume assault operations in Prydniprovskyi direction - Ukrainian Armed Forces <2411-101107>
 ロシア軍はプリドニプロフスキー方面への攻撃を再開した。 ウクライナ南部防衛軍のTelegram Channelによると、過去1日間にヘルソンで5件、ザポリージャ方面で2件の攻撃が記録された。
Prydniprovskyi の位置 (Google Map)】
 報告書は「今週初めから、敵はプリドニプロフスキー方面への攻撃行動を再開した。 ヘルソン地域のウクライナ南部の国防軍は、29回の攻撃を撃退した」と述べている。
 ロシア軍はまた、砲撃と空爆を行い、各種のUAVを使用し偵察を行っている。
 ロシア軍は6日、Lancet型の攻撃型UAV 3種類を含む318機のFPV UAVを使用して、428発の榴弾を投下したが、ロシア軍はウクライナ南部でその日のうちに、59名の兵士と25基の装備を失った。
2024.10.10
 23:23
毎日新聞

(Yahoo)

ロシア大統領報道官、北朝鮮のウクライナ派兵報道は「デマ情報」 <2411-101021>
 TASS通信が、ペスコフ露大統領報道官が10日にロシアが続けている「特別軍事作戦」に北朝鮮が兵士を派遣しているとの報道について「いつものデマ情報だ」と否定したと報じた。
 ウクライナの英字紙Kyiv Postなどは4日、ウクライナ東部ドネツク州で現地を訪れていた北朝鮮軍将校名がウクライナ側のミサイル攻撃に巻き込まれて死亡したと報じていた。
 さらに聯合ニュースによると、韓国の金国防相が8日に北朝鮮軍の将校死亡について「事実の可能性が高い」と指摘し、ロシアと北朝鮮が6月に有事の際の軍事援助を規定した包括的戦略強力条約を締結したことにも触れ、北朝鮮がウクライナに軍隊を派遣する可能性は「極めて高い」と話していた。
2024.10.10
 23:20
RBC Ukraine Ukrainian Commander-in-Chief discusses impact of Kursk operation on frontline <2411-101020>
 ウクライナ軍の最高司令官のシルスキー大将は、ウクライナの西側方向に関するドキュメンタリーで、ロシアがウクライナの他の前線から約5万名の部隊をクルスク地域に再配置したことで、軍が防衛作戦を行うことが容易になったと述べた。
 シルスキー大将は「敵が攻撃作戦を行っていた他の方向から、50,000名の部隊がクルスク方向に再配置されたことを我々は知っている」と述べた。 シルスキー大将によると、ロシア軍によるこの動きは、他の方向、特にザポリージャ、ヘルソン、クラマトルスクでの彼らのグループを弱体化させた。 「これにより、防衛作戦の実施が容易になりました」とウクライナ軍の最高司令官は述べている。
 以前、クルスク方面のロシア軍が増加し、現在最大45,000名がいると報じられているが、彼らの多くはウクライナの戦闘地域から再配置されている。
 最近、ウクライナ軍がクルスク地方のロシア国境にある前線の別の正面を突破したと報告された。
 ゼレンスキー大統領によると、クルスク作戦は戦争の重要な段階であり、すでにウクライナを支援しており、今後も支援し続けている。
2024.10.10
 14:18
日経新聞 ハンガリー「ウクライナ勝てない」 EU執行部と対立鮮明 <2411-101012>
 ロシアの侵略を受けるウクライナへの支援を巡り、EUの執行機関である欧州委員会とハンガリーのオルバン首相の対立が鮮明になっていて、親露のオルバン首相が新たな対応を阻む場面が目立っている。
 オルバン首相は8日、仏ストラスブールでの記者会見で「ウクライナは戦場で勝利できない」と断じた。
2024.10.10
 13:50

(23:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, October10 2024 <2411-101011>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年10月10日の戦況 =
 ウクライナ軍が10月9日と10日にクラスノダール地方のShahed UAV保管施設とアディゲ共和国の弾薬庫を攻撃したと報じられている。
 ロシア軍は10月5日以降、ウクライナの港に停泊していた3隻の民間船を攻撃したと報じられているが、これはおそらく、ウクライナの穀物回廊への信頼を損ない、西側諸国のウクライナ支援を損ない、ウクライナを時期尚早な交渉に追い込むためのロシアの軍事的、政治的、経済的圧力の強化の一環である可能性が高い。
 匿名の米国防総省高官が10月9日、2022年2月に全面侵攻を開始して以来、ロシア軍は60万名以上の死傷者を出していると述べており、これは2023年12月時点でロシア軍がウクライナで315,000名の死傷者を出しているという米国の情報機関の事前評価から大幅に増加している。
 元イスラム革命防衛軍 (IRGC) 司令官レザーイ少将が関係するイランの報道機関が10月8日、ロシアがイランにS-400 SAMとSu-35飛行隊を提供したと主張したが、この主張の証拠は提供しなかった。
 ウクライナ軍はトレツク近郊で前進した。 ロシア軍はクルスク州とポクロフスクの南東、ドネツク市の南西にあるチャシフ・ヤール付近で前進した。
 ロシア軍が進めている秘匿動員を維持するために、高齢のロシア人志願兵をますます採用しているようである。
2024.10.10
 07:06
Kyiv Independent Drones hit military airfield in Russia's Republic of Adygea, Russian media claims <2411-101008>
 ロシアのTelegram News Channel Astraが、ロシアのアディゲ共和国の首都マイコップに近いハンスカヤ村の近くにあにあるハンスカヤ航空基地を10月10日未明にUAVが攻撃したと報じた。 NASAの火災監視プログラムによると、攻撃後に現場で火災が記録された。
Khanskaya の位置 (Google Map)】
 住民は、UAVが夜に空軍基地を攻撃したとAstraは報告したが、地元当局はこれについてコメントしていない。
2024.10.10
 06:00
RBC Ukraine Russian offensive operation is likely to conclude in coming months - ISW <2411-101006>
 ロシア軍は、2024年夏の攻撃作戦強化のために温存していた予備兵力の多くを使い果たしたため、戦争研究所 (ISW) は、進行中のロシアの攻撃作戦が今後数ヶ月で終了する可能性が高いと推定している。
 ロシア軍司令部は、ロシア軍が開豁したた野原を横切って前進し、接触線に近い集落に陣地を確保できるように、機械化部隊による攻撃を増やすことに重点を置いている可能性が高く、これによりドネツク州西部のクラホヴェやポクロフスクを占領したりするなどの作戦目標の達成を目指した攻撃を準備し、開始するための拠点として利用しようとしている。
 秋の気象条件も、ロシア歩兵の機動性を制限する可能性が高く、秋の天候により落葉樹からなる多くの防風林が葉の大部分を失い、2024年の秋と2024年~2025年の冬季間は歩兵の隠蔽し難くなり、ロシア兵はウクライナのUAVからの偵察や射撃に対してより脆弱になる。
 ロシア軍は、泥濘化した秋が終わった後に攻撃を停止する可能性は低いが、悪天候によりロシア歩兵の戦力が低下すると予想されている。
 ロシアのプーチン大統領と軍司令部は、作戦全域でこの状況下にウクライナに対抗するために、ウクライナ軍に対して絶え間ない攻撃を維持することで、ウクライナが人的資源と物的資源を蓄積するのを防ぐことを目的とした戦略を追求して彼らは、機械化部隊と歩兵部隊の機動性に季節的な制限があるにもかかわらず、この戦略を堅持し続ける可能性が高い。
2024.10.10
 05:25
Defense news Russia casualties reach 600,000 during war in Ukraine, Pentagon says <2411-101005>
 米国防総省の当局者が、ロシアはウクライナでの戦争で60万名以上の死傷者を出しており、これは損失がその戦果に比例して加速していると述べている。
 今夏以降、ロシアはウクライナ東部のドネツク州で領土を奪い続けており、兵員や装備の移動をする複数の経路の中心にある都市ポクロフスクに向けて着実に前進している。
 米国防総省高官は9日の電話で記者団に、ロシアが都市に接近し、より厚い防衛線を攻撃するにつれて、そのコストは増大していて、2024年の9月には戦争全体の中で最も致命的な月だったと語った。
 「戦争の最初の1年で、ロシア軍の戦死者と負傷者をあわせた損失は、第二次世界大戦以降のあらゆる紛争におけるソビエトの損失の合計を上回った」と高官は述べた。
【註】
 Kyiv Independentによると、ウクライナ軍参謀本部は10月10日にロシアは2022年2月24日以降、ウクライナで665,200人の兵士を失ったと発表している。
2024.10.10
 03:06
朝日新聞

(Yahoo)

ロシア軍、3週間ぶり2集落を奪還 ウクライナ越境攻撃、国防省発表 <2411-101002>
 ロシア国防省が9日、ウクライナ軍が越境攻撃を続けるロシア南西部クルスク州で、2集落を奪還したと発表した。 ロシアメディアによると、ロシア軍による同州の集落奪還の発表は、9月16日以来、ほぼ3週間ぶりとなる。
 発表によると、奪還したのはウクライナ国境から15km離れたノーバヤソロチナ5km離れたポクロフスキーで、ウクライナ軍は8月6日に越境攻撃を始めた。 スミルノフ同州知事は8月12日、プーチン大統領に28集落が占領されたと報告したが、ロシアの有力紙Kommersantはこれまでに14集落を奪還したと報じている。
 また、ロシア国防省は同州の戦闘で、ウクライナ軍に、2万人以上の兵士と戦車136両、装甲車900両以上などの損害を与えたとしている。
2024.10.10
 02:12

(24:12 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, October9 2024 <2411-101001>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年10月9日の戦況 =
 ロシア軍司令部が、2024年秋の泥濘化する路盤状況が機械化機動を制限する前に、ウクライナで比較的速いテンポで機械化攻撃を行うよう軍に命じた可能性が高い。 2024年秋と2024年~2025年の冬季にかけての悪天候は、機械化と歩兵の両方の機動を困難にして制約する可能性が高いが、ロシア軍はこれらの困難にもかかわらず、ウクライナ東部で一貫した攻撃圧力を維持しようとする可能性がある。
 米欧州軍 (EUCOM) 司令官で、NATO連合軍最高司令官 (SACEUR) のカヴォリ大将は、米国がウクライナを支援する可能性のあるいくつかの米国製兵器や他の軍事通信ネットワークのウクライナへの供与を差し控えていると述べたと報じられている。
 韓国の金国防部長官が10月8日、占領下のドネツク市付近で限定数の北朝鮮軍将兵が活動している可能性が高いと述べた。
 ロシアの違法武器商人でウリヤノフスク州議会議員のバウト氏が、イエメンのフーシ派への武器売却をおこなっている可能性が報じられ、ロシアとイランの協力が深まる中で、2024年8月にロシアがフーシ派に$10M相当の武器を売却する取引の仲介を支援したと報じられている。
 ロシアは10月8日、部分的にしか暗号化されていない通信装置Discordの使用を禁止したため、近い将来ロシア軍最前線のアドホック通信の一部が低下する可能性が高い。
 ロシア軍はウクライナで化学兵器を使用し続けており、ロシアが締約国である化学兵器禁止条約 (CWC) に明らかに違反している。
 ロシア軍はクレミンナ、シヴェルスク、トレツク、ポクロフスク、ロボチン付近に前進した。
 ウクライナ・ハリコフ軍集団のサランツェフ報道官が10月8日、ロシア軍が滑空爆弾攻撃を多用したために既存爆弾の備蓄を使い果たした可能性があると述べた。
2024.10.09 Stars & Stripes Ukrainian drone strikes another arms depot inside Russia, officials say <2411-100923>
 ウクライナ軍は9日、UAVがロシアの主要な武器庫を爆破してから3週間後に、ロシア占領下のクリミアの主要な石油ターミナルにUAVが突入してから3日後、ウクライナのUAVがロシア国内の重要な武器庫を攻撃したと述べた。 8日夜の攻撃はミサイルと砲弾が保管されているロシアのブリャンスク国境地域の武器庫を目標としており、その中には北朝鮮が届けたものも含まれていたとウクライナの参謀本部の声明は述べた。
 ウクライナの民間人居住地域を恐怖に陥れ、ウクライナ軍の防衛を殴打した非常に強力な滑空爆弾も、ウクライナ国境から110km以上離れた場所にある武器庫に保管されており、弾薬の一部は野外に野積みされていたという。
 「このような兵器を攻撃することは、ロシア軍にとって深刻な兵站問題を引き起こし、(その)攻撃能力を大幅に低下させる」と声明は述べている。 ロシアは、来月1,000日の節目を迎えようとしている消耗戦で戦場で感じられる砲弾で優位に立ち、膨大な量の弾薬を消費しています。 ウクライナ東部ドネツク州へのゆっくりとした、しかし容赦ない進出は、ウクライナの資源を圧迫しており、キエフの主要な西側パートナーの一部が国内の懸念や中東戦争に気を取られている。
Bryansk の位置 (Google Map)】
2024.10.09
 22:01
Kyiv Independent Ukraine hits Russian base storing 400 Shahed drones in Krasnodar Krai, military claims <2411-100918>
 ウクライナ参謀本部は10月9日、ロシアのクラノダール地方のオクチャブリスキー村近くで、ロシアがウクライナに対する攻撃に使用しているイラン製のShahed UAVを保管している基地を攻撃したと発表した。 声明によると、攻撃はウクライナ海軍とウクライナ保安庁 (SBU) の部隊によって行われた。
 イランは、全面戦争が始まって以来、ロシアに何千機ものShahed突入攻撃UAVを提供してきており、攻撃用UAVは400機程度がロシア基地に保管されていたと報じられている。
 ロシアは9月の1ヶ月間に1,300機以上のUAVをウクライナに向け毎日発射した。
2024.10.09
 18:17
Kyiv Independent 2,300 Ukrainian soldiers being trained in France as part of new brigade <2411-100915>
 キーウ駐在フランス大使館が10月9日、フランス軍がフランスでウクライナ軍のAnne de Kyiv旅団を訓練し装備を整えており、外国が自国の領土でウクライナ軍旅団を訓練した最初の例であると発表した。
 マクロン仏大統領によると、2,300名のウクライナ将兵が北東部のグラン・エスト地域でフランス軍によって訓練されている。
 ウクライナのウメロフ国防相とルコルニュ仏国防相はマクロン大統領とともに、ロシアの全面侵攻以来フランスが訓練してきた15,000名のウクライナ軍将兵の一部と会談する予定である。
2024.10.09
 02:34
Reuters 通信

(Yahoo)

ラムシュタイン会合の開催が宙に浮く、米大統領が訪独を延期 <2411-100906>
 バイデン米大統領がドイツ訪問を延期したことを受け、ラムシュタイングループの会合開催が宙に浮く格好となっている。
 バイデン大統領は10月10~13日のドイツ国賓訪問に合わせ、ウクライナに武器を供給する約50ヵ国からなるラムシュタイングループの会合への出席を予定していたが、フロリダ州に大型ハリケーン「ミルトン」が接近していることなどを理由にドイツとアンゴラへの訪問を延期決定した。 バイデン大統領は「現時点では国外に出ることはできないと思う」とし、参加を予定していた全ての会議の予定を変更する意向だとした。
 ドイツ政府はバイデン大統領の訪問延期を残念に思うが、その理由は理解できるとしたが、バイデン氏抜きで会合が開催されるかどうかという質問には回答を控えた。
 ショルツ独首相は、自国にハリケーンが迫っていたら同じ決断を下していたとした上で、「非常に重要な会談」となるはずだった国賓訪問の日程変更を希望するとの意向を表明した。
2024.10.09
 01:59
Kyiv Independent US military identifies American weapons systems to support Ukraine in war with Russia, CNN reports <2411-100902>
 欧州米軍最高司令官であるカヴォリ大将は、ウクライナの対露戦を強化する可能性のある米国の兵器システムのリストを作成したが、バイデン政権はまだ供給していない
 CNN Newsによると、9月に議会に提出された機密報告書に詳しい情報筋によると、カヴォリ大将の勧告には、
JASSMと、NATOがAMDの調整を強化するために使用する安全なネットワークであるLink 16通信システムが含まれているという。
 ウクライナからこれらのシステムに対する再三の要求にもかかわらず、米国は、特にLink 16に関しては米国の先進技術がロシアの手に渡る懸念から、それらを差し控えている。 さらに、米国当局者は、ウクライナが最初に制空権を確立することなく、JASSMのような空中発射ミサイルの有用性に疑問を呈している。
 ウクライナは、米国の長距離ミサイルシステムの使用制限を解除する努力とともに、米国によるより高度な兵器の提供を引き続き求めている。
 情報筋によると、米大統領府でのバイデン大統領との最近の会談でゼレンスキー大統領は、米国が供給したATACMSを使用して攻撃したいロシア国内の優先度の高い目標の詳細なリストを提示した。
 バイデン大統領は、ロシアの奥深くへの攻撃に米国の長距離システムを使用することを阻止しているが、ゼレンスキー大統領の最新の要請を完全には否定せず確約していない。 両首脳は協議を続けることで合意したが、当局者は、米国が長距離ミサイルに対するスタンスをすぐに変える可能性は低いと示唆している。
2024.10.08
 12:35
Reuters 通信

(Yahoo)

ロ軍、ウクライナ東部要衝トレツク郊外に到達 ルガンスクでも戦闘く <2411-100813>
 ウクライナ軍が7日夜、ロシア軍がウクライナ東部の前線、ドネツク州トレツク郊外に前進したと発表した。 1週間弱前に近隣のウグレダルが陥落しており、ロシア軍の攻勢が続いている。
 ロシア軍は東部ルガンスク州ルガンスク市の東にも前進し、ルガンスク作戦戦術群の報道官は「情勢は不安定で、文字通り市へのあらゆる入口で戦闘が繰り広げられている」と国営放送に語った。
 トレツクは10年前から東部戦線の要衝となっていて、ロシア軍は8月以降、トレツクに向けて進撃してきた。
 ウクライナの軍事専門家は、ロシア軍が高台にあるトレツクを制圧すれば、ウクライナ軍の後方作戦拠点と戦闘地域を結ぶ重要な支援ルートが攻撃にさらされる恐れがあると指摘している。
2024.10.08
 11:34
RBC Ukraine Commander of 72nd Brigade on withdrawal from Vuhledar: Enemy forces outnumbered nine times <2411-100812>
 ブラック・ザポロージャ人にちなんで名付けられた第72独立機械化旅団旅団長のオフリメンコ大佐によると、ヴフレダルからの撤退中に包囲されたウクライナ軍は、敵軍は彼らを9倍も上回っていたと言う。
 オフリメンコ大佐は、ヴフレダル地域の状況は9月27日以降、特に側面で非常に緊張し、都市を維持することが不可能になったと述べた。
2024.10.08
 09:15
産経新聞

(Yahoo)

東部トレツクで市街戦始まる ウクライナ軍高官が発表、ドネツク州でロシア軍の攻勢続く <2411-100811>
 ウクライナメディアが地元TVでの発言として、ウクライナ軍高官が7日、最激戦地である東部ドネツク州の小都市トレツクの郊外に露軍が侵入し、激しい市街戦が始まったと明らかにしたと報じ、数に勝る露軍がドネツク州で攻勢を続けていることが示された。
 トレツクはウクライナが保持している同州の主要都市クラマトルスク方面への進出経路上にあるウクライナ軍の重要拠点で、露軍はトレツクを掌握して目標とする同州全域の制圧につなげる思惑だとみられる。
 ウクライナ軍の現地部隊も7日、トレツクでの市街戦を撮影した動画をSNSに投稿して「露軍の航空機や火砲、迫撃砲、UAVによる攻撃は絶え間ないが、ウクライナ軍は屈しない」と表明した。
 露国防省は、8月の露西部クルスク州への越境攻撃でウクライナ軍の予備戦力が減少したとみて、ドネツク州で攻勢を強めてきており、8月以降トレツク近郊の集落の制圧を相次いで発表している。
2024.10.08
 02:42
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア船がバルト海で損傷、ウクライナ発表 破壊工作を実施 <2411-100805>
 ウクライナ国防省情報総局 (GUR) が7日、ウクライナの破壊工作によって、ロシア・カリーニングラード州でロシアの掃海艇が損傷し、戦闘力を喪失したと発表した。
 同機関によると、2024年にバルト海でロシア軍艦に対して行った攻撃はこれが2回目で、作戦の詳細については明らかにしていない。
2024.10.08
 00:16
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ、ロシア産ガス輸送延長せず スロバキア首相に伝達 <2411-100803>
 ウクライナ当局者によると、ウクライナのシュミハリ首相スロバキアのフィツォ首相ウクライナ西部のウジゴロドで7日に行った両国の首脳会談では、インフラ協力やエネルギー安全保障、ウクライナの和平計画への支援が焦点になったが、ウクライナのシュミハリ首相はスロバキアのフィツォ首相に対し、ウクライナ経由でEUに天然ガスを供給する現行の協定が年末に期限を迎えた後は延長しないとの意向を伝えた。
 シュミハリ首相はフィツォ首相との共同記者会見で、「ウクライナは、期限を迎えた後はロシア産ガス輸送契約を継続しないことを改めて表明する」とした上で、「ウクライナの戦略目標は、侵略者が戦争資金として利用する利益をロシアから奪うことだ」と言明した。
 NATO北およびEUの加盟国でウクライナと国境を接するスロバキアは、ウクライナのNATO加盟には反対している一方で、ウクライナ経由のロシアから西側諸国への石油・ガス輸送の継続には強い関心を示している。
 スロバキアの国営ガス供給事業者SPPは10月に、ロシア国営ガス会社Gazpromとウクライナとの契約が年末に終了した後も、ウクライナ経由のガス輸送延長の確保に向け交渉を継続することを発表している。
2024.10.08
 00:00

(24:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, October7 2024 <2411-100802>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年10月7日の戦況 =
 ウクライナ軍が、10月6日~7日の夜に、占領下にあるクリミアの占領下にあるフェオドシヤの石油基地を攻撃した。
 ウクライナ最高議会人権委員のリュビネツ氏が10月7日、ウクライナ当局がロシア軍によるウクライナ人捕虜の不当な虐待と処刑の別の事件を調査していると報告した。
 ロシア当局は10月7日、ロシアの国営メディアインフラが前例のないサイバー攻撃を受けたと発表した。
 ロシア軍が、ハリコフ州北部、ドネツク州、ザポリージャ州西部にで前進した。
2024.10.07
 23:34
RBC Ukraine Ukraine receives ammunition funded by tens of thousands of Slovaks <2411-100717>
 
Novinyが、70,000人のスロバキア人によって集められた資金で購入された、€4M相当の砲弾がウクライナに届けられたと報じている。
 ウクライナのための弾薬募金の発起人であるブラシュチャーク氏は、6台のトラックが122tの弾薬を物流倉庫に届け、そこからウクライナがピックアップしたと報告した。
 募金活動の開始からウクライナへの砲弾の配送まで、全体のプロセスは約4~5ヵ月かかる。
 この募金活動は、スロバキア政府がウクライナの砲弾購入のためのチェコへの資金移動への参加を拒否したことを受けて始まった
2024.10.07
 22:08
RBC Ukraine Slovak Prime Minister suggests missile strike on Brussels <2411-100716>
 スロバキアのフィコ首相は、ウクライナが長距離兵器ロシア領土を攻撃することを認めるよう求める欧州議会議員の呼びかけを批判した。 フィコ首相はまた、ブリュッセルにミサイル攻撃を仕掛けることを提案し、そうすれば彼らは「それが本当は何なのかを理解する」ことができると、
Hlavný Denníkが報じた。
 「ヨーロッパでは、大砲の音を止める代わりに、大きな拍手、熱狂的な歓声、そしてしばしば戦争の継続を助長するだけの重要な物質的決定が聞こえるという、ひねくれた傾向が現れたことを残念に思います」とフィコ首相はカルパチア・ドゥクラ作戦の80周年の際の演説で述べ、さらに、彼はブリュッセルの「どこかの噴水をミサイルで攻撃する」ことを提案した。
 「そして突然、欧州議会の一部の議員が、春のそよ風のように気軽に、中距離ミサイルについて、長距離ミサイルについて話すのを耳にするが、比喩的に言えばおそらく、これらのミサイルの一つがブリュッセルのどこかの噴水に命中し、彼らがそれが本当は何なのかを理解することができるだろう」とスロバキア首相は述べた。
2024.10.07
 21:42
RBC Ukraine EU finds way to bypass Hungary's veto on €6 billion in military aid to Ukraine - Bloomberg <2411-100715>
 EUは、ウクライナへの€6B以上の軍事援助に資金を提供するという決定に対するハンガリーの拒否権を回避する方法を議論しており、Bloombergはすでに一つの解決策が見つかっていると報じている。
 Bloomberg通信社が引用した情報筋によると、欧州対外行動局はEU加盟国が
EPFに自発的に寄付することを認めることを検討しているという。 この決定により、すべての加盟国の同意を必要とするのではなく、資金提供国の合意に基づいて基金からの資金を配分することが可能になる。 ERFが支持を得られるかどうかは、EUの多くの決定が同意を必要とするため、依然として不透明である。
 Bloombersの情報筋は、EU大使が8日に会合を開き、この計画の詳細について話し合うと報じた。
2024.10.07
 18:10
RBC Ukraine Kinzhal missiles shot down by air defense over Kyiv: Media points out important detail <2411-100710>
 Defense Expressが、ロシアはこの日、Kinzhal 3発でウクライナを攻撃したが、そのうちの何発かはキーウ上空で防空部隊によって撃墜されたと報じた。
 同通信社が指摘しているように、Kinzhalが2発がキーウ上空で撃墜されたという事実は、巡航段階でも迎撃できることを示している。 ミサイルの1発がフメリニツキー地域のStarokostiantyniv飛行場地域に命中したことも知られている。 これがロシア軍の主な攻撃目標であった可能性が高い。
 Defense Expressの計算によると、ロシア軍は実際にキーウ上空を飛行するようにKinzhalを発射し、これがキーウの住民がミサイルの音を聞くことができ、時には防空システムの操作さえも聞くことができる。
 ロシアがタンボフ地域からスタロコスティアンティニフに向けてKinzhalを発射した場合、キーウとその周辺をまっすぐに通過する軌道になる。 これは、ミサイル防衛能力を持つ首都を防衛する防空システムがKinzhalを迎撃できることを意味する。 特に空軍のPatriotは迎撃することができる。
 今までPatriotは目標への最終接近中のKinzhalを撃墜していたが、今回はミサイルが飛行の巡航段階で迎撃されたという点が独特で、これらのケースの違いは非常に重要で、Kinzhalは目標に向かって落下すると際には速度は極超音速ではなくなるが、巡航段階ではMach 5を超える。
2024.10.07
 16:41
RBC Ukraine

(Yahoo)

Slovakia supports Ukraine's EU membership but not NATO: Key points from PMs' talks <2411-100709>
 ウクライナのシュミハル首相スロバキアのフィコ首相と第2回政府間協議で会談した。 会談では、インフラプロジェクト、エネルギー安全保障、ウクライナ和平計画、ウクライナのEU統合に焦点が当てられた。
 このスロバキアとウクライナの政府間会議は、スロバキアのミハロフツェで行われた前回の4月会議からほぼ半年後のことで、今回スロバキアの当局者は、ウジホロドから20KMに位置するヴェルホヴィナリゾートホテル複合施設を訪れて行われた。 会談の前夜にシュミハル首相は、当事者はロードマップ、つまり最初の会議で署名された共同活動の計画を議論することに焦点を当てると述べた。
 それは、インフラプロジェクト、経済、エネルギー安全保障における協力に関するもので、一部のステップは完了していますが、他のステップは最終段階にある。
 「ウクライナの輸入電力の大部分はスロバキアから来ており、スロバキアは決して支援を拒否したことがない」とシュミハル首相は述べた。
 話題には、戦争を終わらせるためのゼレンスキー大統領の和平計画、ウクライナ領土の地雷除去、人道支援、ウクライナの復興などが含まれていた。 「我々は防衛調達で引き続き緊密に協力する」とウクライナ首相は述べた。
 彼は、ウクライナのEU加盟問題を提起し、スロバキアはその経験を共有し、ウクライナのEU統合に専門家の支援を提供する準備ができていると述べている。
2024.10.07
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ロシアの最新鋭ステルス無人機オホートニクが墜落 「機密の塊」を鹵獲される痛恨の失態 <2411-100707>
 ウクライナ東部にいるウクライナ軍部隊は5日、ドネツク州の要塞都市チャシウヤール方面で、ロシア空軍のステルスUAV S70 Okhotnikが空から降ってきた。
 翼端長20mジェットエンジンを搭載するUAVであるOkhotnikは、ロシア軍にまだほんの一部にしか装備されてない希少な装備で、残骸ではあるものの、そのうちの1機がウクライナとその支援国側の手に渡った。
 ロシア空軍の非公式Telegram ChannelであるFighterbomberは、鹵獲されたOkhotnikは「ネジ1本まで分解され、凝った内部構造を徹底的に調べられるだろう」と嘆いている。
 Okhotnikがどうして墜落することになったのかは、はっきりしない部分があるが、地上から撮影された動画には、矢じりのような形をしたOkhotnik に軍用機がミサイルを発射したらしい様子が映っている。Okhotnikはその後、煙を上げながら地上に落下していった。
 Okhotnikを撃ち落としたのはウクライナ空軍機だった可能性が高そうだが、ロシア空軍機だった可能性もあり得なくはない。 Okhotnikが故障したのであれば、ロシア側はオホートニクがほぼ無傷でウクライナ側の支配地域に不時着するのを防ぐために、みずから撃墜することを選んでもおかしくない。
2024.10.07
 06:58
Kyiv Independent Oil depot on fire in Crimea's Feodosia following Ukrainian attack <2411-100706>
 ロシアのメディアとウクライナ軍によると、10月7日未明にウクライナの攻撃を受けたロシア占領下クリミアのフェオドシヤの石油貯蔵所で火災が発生した。 地元当局は事件を確認したが、火災と説明した。
Feodosia の位置 (Google Map)】
 ウクライナ軍参謀本部は、ウクライナのミサイル部隊が、クリミアで最大の石油貯蔵所を攻撃し、大規模な火災を引き起こしたことを確認した。
 住民は、火災が発生する直前の現地時間04:30頃、いくつかの強力な爆発音を聞いたと報告し、Crimean Wind Telegram Channelも、ベルベックとサキの飛行場が一晩で攻撃されたと報じた。
 ロシアが設置したクリミアの代理長官の顧問であるクリュチコフ氏はTelegramで「フェオドシアの石油貯蔵所で火事が起きた。 救急隊が現場にいるが、死傷者は報告されていない」と述べた。
 Telegram ChannelのAstraは後に、火災に見舞われた施設は2024年3月にUAVに攻撃されたマリンオイルターミナルであることを明らかにした。 その際、UAV 4機がデポを攻撃し、主要な燃料パイプラインが損傷して火災が発生し、鎮火に1時間以上かかった。
 フェオドシヤの基地は、石油製品を取り扱うためのクリミア半島で最大の基地であり、この種の基地はセヴァストポリに1ヵ所だけあである。
2024.10.07
 05:15
共同通信

(Yahoo)

ロシア滑空爆弾、週に800発超 無人機400機も攻撃 <2411-100704>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が6日、この1週間ロシアが誘導滑空爆弾800発以上とUAV約400機でウクライナを攻撃したと明らかにした。
 ミサイル約20発も使ったとし、ロシアの攻撃を止めるには「友好国の団結が必要だ」と訴えた。
2024.10.07
 00:45

(10:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, October6 2024 <2411-100701>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年10月6日の戦況 =
 ロシア軍は、2023年10月にアウディーイフカへの攻勢作戦を開始して以来、また2024年夏にドネツク州西部でロシア軍の攻勢作戦が激化した際に、ポクロフスク・ライオンで少なくとも5個師団分の装甲車と戦車を失ったと報じられている。
 ロシアの防衛工業生産能力の限界と、ソ連時代の車両備蓄の限界、ロシア軍が機械化された機動を通じて作戦上重要な領土の前進を達成できていないことを考慮すると、ロシア軍司令部は今後数ヶ月から数年で現在の車両損失の規模と前進速度の低下を受け入れる意思がない、または受け入れることができないかもしれない。
 ウクライナ当局は、ウクライナ軍に対して行われたロシアの戦争犯罪を引き続き文書化し、起訴している。
 ロシア当局は、これまで露大統領府とロシア国防省を批判してきたロシアのTelegram Channel Thirteenthの管理者を10月5日に逮捕したと報じられている。
 ロシア軍は最近、ポクロフスクの南東に前進した。
2024.10.06
 23:17
RBC Ukraine Fico vows to block Ukraine's accession to NATO while he remains in office <2411-100608>
 スロバキアのフィコ首相が、ウクライナのNATO加盟に反対の声を上げた。 彼はNATO加盟はすべての加盟国によって承認されなければならないことから、フィコ首相は「私がスロバキア共和国の首相である限り、私が党首として政治的に支配している議員たちを率いて、ウクライナのNATO加盟に決して同意しないように導くつもりだ」と述べた。
 さらに、フィコ首相は、ウクライナのNATO加盟が第三次世界大戦の原因になり得るという論を再び繰り返した。
2024.10.06
 17:08
Kyiv Independent Ukraine shows destruction of Russian Osa anti-aircraft system with FPV drone <2411-100606>
 ウクライナの軍事情報部 (HUR) のKryla部隊が、10月6日にロシアの防空システムOsaを
FPV UAVで破壊したと発表した。
 1960年代にソ連で開発された9K33 Osa (NATOコード:SA-8 Gecko) は、ロシア、ウクライナ、その他12ヵ国で現在も使用されている高機動SHORADである。
2024.10.06
 13:12
Kyiv Independent NATO considering 'concrete steps' on Ukraine's accession at Ramstein summit, WP reports <2411-100603>
 WashingtonPost (WP) が10月6日、ラムシュタインでのNATO首脳会議ウクライナの加盟に関する「具体的な措置」を検討すると報じている。 また、NATO加盟に関して「より具体的な措置」を提供される可能性があると匿名の外交官の話を引用して報じた。
 ウクライナは、11月初旬の米国大統領選挙前のこの形式での最後の会合となる10月12日の会議で、追加の支援の誓約を確保したいと考えている。
 WPが引用した外交官によると、NATO加盟国は加盟に関してより決定的な提案を検討しているが、それはウクライナが求めているものには及ばない可能性が高いという。
 ワシントンでのNATO首脳会議で、加盟の道筋は「不可逆的」であると誓約したにもかかわらず、ウクライナはまだ決定的な招待を受け取っていない。 ウクライナは、同盟への加盟がゼレンスキー大統領が9月に米国指導部に提案した勝利計画の重要な部分であることを明らかにした。
2024.10.06
 05:20
共同通信

(Yahoo)

ロシアが進軍計画と英国防省 ウクライナ東部制圧地から <2411-100602>
 英国防省が5日、ウクライナ東部ドネツク州の激戦地ウグレダルを制圧したロシア軍が、今後数週間のうちにウグレダルからさらに前進を図るとの見通しを発表した。 主要道路を西に進んだ町を目指す可能性を指摘している。
 英国防省は、ロシア軍が9月末までにはウグレダルをほぼ包囲してウクライナ軍を撤退に追い込み、10月1日に制圧したと分析した。 ロシア国防省は3日に制圧を発表した。
 ロシアはドネツク州全域制圧を目標としており、今後の焦点はウグレダル北方の要衝ポクロウシクを巡る攻防となる。
2024.10.06
 01:10

(11:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, October5 2024 <2411-100601>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年10月5日の戦況 =
 ウクライナ当局は、ロシアの戦争犯罪に関する統計を取り続け、ロシア軍と当局が犯した違反の程度を明らかにしている。
 ウクライナ軍が最近、占領下にあるドネツク市近郊でミサイル攻撃を行い、北朝鮮軍関係者数人が死亡したと報じられている。
 ロシア軍は最近、クルスク州、トレツク近郊、ポクロフスク近郊、ドネツク市南西のウクライナ軍の主要突出部内で前進した。
2024.10.05
 13:50
RBC Ukraine Ukrainian military hits three Russian command posts with Storm Shadow missiles - General Staff <2411-100509>
 ウクライナ軍参謀本部によると、ウクライナ軍はロシアの3ヵ所の指揮所にStorm ShadowとGMLRSを命中させた。
 声明では「ロシア軍の第35独立自動車化狙撃旅団および第27独立自動車化狙撃旅団と、第2親衛諸兵科連合軍の指揮所の一つに対する攻撃が成功し、打撃結果は明らかになっている」と述べた。
 参謀本部によると、ウクライナ空軍の部隊とウクライナ軍ロケット部隊と砲兵隊が、国防軍の他の構成要素と協力して攻撃に参加した。
2024.10.05
 13:30
CNN

(Yahoo)

米、イスラエルからイラン核施設を標的にしないとの保証得られず 国務省高官が明かす <2411-100508>
 米国務省の高官がCNNに4日、バイデン米政権はこれまでのところ、イランの核施設を攻撃目標にはしないとする保証をイスラエル側から得られていないことを明らかにした。
 今週受けたBM攻撃への報復として、イスラエルがイランの核施設を狙う選択肢は依然として残る状況だという。
2024.10.05
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ロシアによるウクライナへの長距離ドローン攻撃が激増 中国製も使い始めた可能性 <2411-100506>
 ロシアによるUAVを用いたウクライナに対する戦略爆撃が、これまでなかったほど激しくなっている。 Shahed型長距離UAVによる攻撃は2024年を通じて徐々に増えてきていたが、9月に激増し1,300機あまりの飛来が報告された。 これは過去のどの月と比べても格段に多く、データを丹念にまとめているアナリストのShahed Trackerによれば、飛来がその月に毎日記録されたのも初めてのことだった。
 ロシアが送り込んでいるUAVのほとんどは撃墜されているものの、なかにはウクライナ側の防空網をすり抜けて大きな損害をもたらすものもある。 ロシアによる長距離UAV攻撃数が引き続き高い水準で推移すれば、この戦争が始まって以来、ウクライナにとって最も厳しい冬になるおそれがある。
 ウクライナ側はこれらのUAVをShahedと一括りにしているが、イランで設計された本家Shahedのほかに、少なくとも3種類のUAVが使われていることを示す兆候があり、一部は中国から直接供給されている可能性がある。
2024.10.05
 08:06
讀賣新聞

(Yahoo)

NATO 軍事委員長、ウクライナが求める長射程兵器使用を支持「理にかなった方法だ」 <2411-100505>
 NATO制服組トップである軍事委員長のバウアー蘭海軍大将が3日、ブリュッセルのNATO本部で読売新聞の単独取材に応じ、ウクライナが強く求めている米欧から供与された長射程兵器の使用制限の撤廃について、支持する考えを示した。 また中露などの権威主義国家による連携への強い危機感も明らかにした。
 ウクライナは露領内のミサイル発射拠点などを破壊するため、長射程兵器を使う必要性を訴えている。 米欧は、露領土への越境攻撃は紛争がエスカレートするリスクがあるとして認めていない。米欧とウクライナで協議している。
 バウアー大将は使用制限の撤廃について、「軍事的には理にかなった方法だ」との認識を示し、「撤廃は政治問題で、決めるのは政治家だ」と述べた上で、「侵略してきた国家への攻撃は国際法、武力紛争法で認められている」と指摘した。
 米欧高官からは、長射程兵器による越境攻撃で戦況は好転しないとの見方も出ているが、バウアー大将はこれに対し、「10km先を攻撃できれば、露軍は25~30km下がる。 90km先を攻撃できれば、120kmまで押し戻せ、敵の兵站能力は低下し、長期的にロシアを弱体化させられる」との見解を示した。
 8月にウクライナ軍が開始した露西部クルスク州への越境攻撃について、「戦略、作戦、技術的に成功を収めた」と指摘し、プーチン露大統領の威信を低下させたと評価したが、ウクライナ東部の露軍を分散させるという狙いについては、期待通りには実現していないと述べた。
2024.10.05
 00:00

(10:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, October4 2024 <2411-100501>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年10月4日の戦況 =
 ウクライナ軍は、10月3日~4日の夜に、ヴォロネジ州アンナの燃料貯蔵施設を攻撃した。
 ロシア軍はクレミンナ、トレツク、ポクロフスク、ドネツク市近くのヴォフチャンスクで前進した。
2024.10.04
 19:15
RBC Ukraine Naval infantry catastrophe: BBC reveals Russia's losses in Vuhledar <2411-100420>
 ロシア海軍精鋭の歩兵部隊は、ヴフレダル近郊での戦闘で、チェチェンでの10年間の戦争の4倍もの人員を失った。 BBCによると、そこでは200人以上の海兵隊員が殺害された。
 ヴフレダルは戦略的に重要な場所と考えられており、2022年の秋から2023年の冬にかけて、都市で最も激しく血なまぐさい戦いが繰り広げられた。 これらの攻撃では、海軍の精鋭歩兵部隊である第155旅団第40旅団が配置され、歩兵戦闘車と戦車、動員された兵士と志願兵で構成される自動車化狙撃部隊の支援を受けた。
 公開データに基づき、BBCはロシア軍第155海軍歩兵旅団の少なくとも211名の海兵隊員がヴフレダルへの攻撃で死亡し、さらに42名が行方不明になったと報告したことを確認した。
 この数字は、チェチェンでの10年間の戦争でこの部隊が失った損失のほぼ4倍で、死亡者の中には大隊長のルブサノフを含む19人の将校がいる。
 第155旅団と並んで、カムチャツキーの第40海軍歩兵旅団の海兵隊員がこれらの戦闘に参加した。 同機関は、この部隊の将兵72名の死亡を確認した。
2024.10.04
 18:25
Newsweek

(Yahoo)

ウクライナ軍、黒海での「海戦」を撮影…海上の「戦略拠点」からロシア軍を撃退した、猛攻撃の様子を公開 <2411-100419>
 ウクライナ軍とロシア軍が、黒海のガス掘削施設付近で戦闘を繰り広げた場面だとされる映像が公開された。 動画には、炎を上げる標的に向けて兵士たちが無数の銃弾を撃ち込むシーンのほか、爆発音も収められている。
 黒海にあるガス掘削施設群Boiko Towersは重要な戦略的資産となっているが、現在はウクライナがロシアから支配権を奪還したとされている。
 この施設をめぐっては、ロシアの本格的なウクライナ侵攻が始まって以降、両国による激しい争いが繰り返されている。
2024.10.04
 17:18
Kyiv Independent Ukraine may be forced to retreat from Pokrovsk by end of 2024, Estonian intelligence suggests <2411-100418>
 エストニア軍事情報センターの副司令官であるケッセルマンが、ERRが10月4日に報じたコメントで、ウクライナ軍はドネツク州のポクロフスク市から撤退を余儀なくされる可能性があると述べた。
 ポクロフスク近郊の東部戦線は、数ヵ月にわたって激しい戦闘の舞台となり、ドネツク州におけるロシアの攻勢の中心地となっている。 この都市はウクライナ軍にとって重要な兵站拠点である。
 地元当局によると、ロシア軍は10月4日時点で町の郊外から7km以内にまで迫っていた。
 エストニア軍情報部によると、過去1週間にロシア軍の前線への攻撃の平均回数は1日あたり167回で、その50%が前線のドネツク方向に指向している。
 「攻撃の中心地であるポクロフスク市街方向では、ロシア軍は先週1~2km前進しており、ポクロフスク郊外までの距離は知る限り5km~7kmとケッセルマンは述べた。 この激しさが続けば、2024年末までにウクライナ軍はポクロフスクから撤退を余儀なくされ、「もう少し深く」陣地を取る可能性が高いとケッセルマン氏は付け加えた。
2024.10.04
 16:34
Kyiv Post Missile Strike Near Donetsk Eliminates 6 North Korean Officers – Intel <2411-100417>
 Kyiv Postの情報筋によると、10月3日のドネツク近郊のロシア占領地域へのミサイル攻撃の結果、20人以上の兵士が死亡したが、その中にはロシアのカウンターパートと協議するために来た北朝鮮の将校6名が含まれ、さらに3名の北朝鮮将兵が負傷した。 ロシアのSNS報道によれば、ミサイル攻撃に先立ち、ロシアは北朝鮮の代表に対して、攻撃行動と防衛のための要員の訓練を実演していた。
 ウクライナ情報総局 (HUR) は2023年に、工兵部隊を含む北朝鮮からウクライナの一時占領地域に限定的な軍人が到着したと報告し、ロシアと北朝鮮の積極的な協力関係を示している。
2024.10.04
 11:03
讀賣新聞

(Yahoo)

NATO のルッテ新事務総長がキーウ訪問、ゼレンスキー大統領と会談…支援強化の考え強調 <2411-100412>
 ルッテNATO事務総長が3日、ウクライナの首都キーウを訪問しゼレンスキー大統領と会談した。 ルッテ事務総長は会談後の共同記者会見で、装備や訓練などの対ウクライナ軍事支援を強化する考えを強調した。
 ルッテ氏がNATO事務総長としてキーウを訪問するのは1日の就任後初めてで、共同記者会見で「支援を進めることは私の優先課題だ」と述べた。
 一方、Reuters通信などによると、ゼレンスキー大統領は米欧から供与された長射程兵器による露国内への攻撃を容認するよう改めて求めた。 ゼレンスキー大統領は容認されなければ「ロシアを止めることはできない」と訴えた。 ロシアのミサイルやUAVをウクライナの支援国が迎撃することにも期待した。
 ウクライナ軍が2日に発表した東部ドネツク州の激戦地ウフレダルからの全部隊撤退について、ゼレンスキー大統領は「人命を守ることは、建物を守るより重要だ」と述べ、防衛に当たった兵士の損耗を避けるためにやむを得ない判断だったとの認識を示した。
2024.10.04
 10:06
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ軍総司令官、ドネツク州で防衛強化指示 要衝陥落受け <2411-100408>
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将が3日、東部ドネツク州の部隊に防衛態勢を強化するよう指示したと明らかにした。 ウクライナ軍は前日に同州の要衝ウグレダルから撤退したと発表していた。
 ゼレンスキー大統領はウグレダルの陥落を認め、軍を撤退させて人命を守ることが重要だと述べた。
 シルスキー大将はSNSで最も激しい前線地帯の一つで第25シチェスラフ空挺旅団に加わり、「われわれの防衛の安定性と効果を強化するために多くの決定を下した」と投稿した。
 詳しい場所には触れなかったが、同旅団は激戦地であるドネツク州ポクロフスクに配置されている。
2024.10.04
 03:00

(13:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, October3 2024 <2411-100402>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年10月3日の戦況 =
 2023年秋に始まったウクライナ東部でのロシアの攻勢は、前線の特定正面でロシアの戦術的な優位を徐々にもたらし続けているが、作戦上の重要な戦果はロシア軍から逃れ続ける可能性が高い。
 ウクライナ軍は前線で効果的な縦深防御を行い、ロシア軍に大きな損失を与えながら、ゆっくりと後退しながらも、ロシア軍が戦場でより迅速に前進するのを防いでいる。
 ウクライナ軍は深刻な作戦上の課題と制約に直面しており、それがロシア軍に戦術的に重要な利益を追求する機会を与えている。
 しかし、ロシア軍は、攻撃強化を無期限に続けるための人的資源や物資を持っておらず、ウクライナ東部における現在のロシアの攻撃は、ウクライナ当局とISWが以前に評価したように、数週間とは言わないまでも、今後数ヶ月で最高潮に達する可能性が高い。
 ロシア軍は最近、戦術的に目覚ましい成果を上げているが、作戦上重要な目標を奪取する能力は示していない。
 ロシア軍司令部は、ロシアが進めている2024年夏の攻勢を数ヵ月前から準備し、数ヵ月前からの消耗戦で大幅に低下したと思われる予備戦力と資源を蓄積していた。
 ロシア軍は、予定していた作戦予備のかなりの部分をドネツク州とハリコフ州北部での攻撃作戦に投入したと報じられており、ロシア軍司令部はウクライナでの攻勢作戦全体に対する戦域全体の戦略予備を準備するよりも、前線の優先分野での攻撃作戦を支援するための作戦予備の形成を優先した可能性があることを示している。
 ロシア軍司令部は、ウクライナにおけるロシアの戦域規模の作戦の長期計画よりも、前線の優先分野での攻撃作戦を引き続き優先しているが、ウクライナのクルスク州への侵攻は、ロシアの作戦予備軍の準備を著しく複雑にしているようである。
 10月2日~3日の夜に、シリアのラタキア州にあるロシアのフメイミム空軍基地近くの弾薬庫を目標に攻撃したと報じられている。
 ロシア軍はドネツク州のシヴェルスクの南とポクロフスクの東と南東に進出した。
2024.10.03
 21:35
RBC Ukraine Satellite images reveal aftermath of strike on Borisoglebsk airfield, where Russia stored guided bombs <2411-100323>
 10月3日未明にウクライナ保安庁のUAVヴォロネジ地域の飛行場を攻撃した。 Radio Svobodaによると、攻撃後の軍事施設の衛星画像がオンラインに現れた。 衛星画像は、ロシアが誘導爆弾を保管していたボリソグレブスク飛行場への攻撃の被害状況を明らかにしている。
Borisoglebsk の位置 (Google Map)】
 衛星画像は、誘導路の近くの何ヶ所かで新しい火災の跡を示しているが、建物は損傷していないように見える。
 RBC-Ukraineの情報筋によると、この施設は誘導爆弾の保管に使用され、Su-35やSu-34を収容し、航空燃料の貯蔵も行っていた。
2024.10.03
 17:28
Kyiv Independent Russian losses in Ukraine mount in September, 2nd-deadliest month since start of full-scale invasion <2411-100319>
 ウクライナが発表した数字によると、ウクライナで戦うロシア軍の月間死傷者数が、9月には数全面侵攻が始まって以来2番目に多かった。
 ウクライナ軍参謀本部の日次報告を合計すると、9月のロシア兵が死傷者は38,130名と報告された。 この数字は戦死者や戦傷者を特定していないが、死者、負傷者、行方不明者、捕虜が含まれているという。
 この数字を上回ったのは、ウクライナがロシア軍の死傷者を38,940名と報告した2024年5月の数字だけであった。
 専門家グドムンドソン氏によるウクライナの数字の分析によると、全面侵攻開始以来、ロシア軍にとって最も血なまぐさい日の上位10日のうち4日は全て9月で、22日に1,500名、28日に1,470名、21日に1,440名、24日に1,400名であった。
 報告ではこれらの死傷がどこで発生したかを示していないが、ウクライナは全面侵攻が開始された初期から、ロシア兵の死傷者数を毎日発表している。
2024.10.03
 12:11
AP News

(Yahoo)

ウクライナ機械化旅団が撤退 東部ブフレダル攻防戦の末 <2411-100315>
 ウクライナ軍当局が10月2日、ウクライナ軍は2年を超える激戦の末確保していた、東部ドネツク州の丘の上に位置する戦術的要衝である、最前線の町ブフレダルから撤退することを明らかにした。
 ブフレダルからの撤退が、対ロシア戦争の流れが変わるとは思えないが、この敗北はウクライナの立場が悪化していることを明確にしている。 ブフレダルは、ウクライナ軍が死力を尽くして戦った末にロシア軍の手に落ちた。
 軍事関係者や専門家によれば、ブフレダルからの撤退は、西側諸国が断固とした超えてはならない一線を設定したことが一因だという。
 ドネツク州を含む東部戦線を指揮下に置くウクライナ軍第72独立機械化旅団は、Telegramに投稿した声明の中で「兵力と装備を守るため」にブフレダルから部隊を撤退させると述べている。
2024.10.03
 03:21
TBS News

(Yahoo)

ウクライナ軍 東部の激戦地から部隊撤退 防衛拠点失う <2411-100303>
 ウクライナ軍は東部ドネツク州の激戦地ウフレダルから部隊を撤退させると表明した。 ウクライナ軍は2日、ドネツク州ウフレダルがロシア軍に包囲されるおそれがあるとして、人員と軍事装備を守り、さらなる作戦のために態勢を整えるとし、部隊を撤退させることを明らかにした。
 ウフレダルは高台に位置し、ウクライナ側の防衛拠点となっていて、長期間にわたって激しい戦闘が続いていた。
 ロシア軍は今後、ドネツク州の要衝ポクロウシクなどへの攻勢を強める構えとみられるが、ISWはウフレダルが制圧されても戦況が大きく変わる可能性は低いとの見方を示している。
2024.10.03
 03:15

(13:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, October2 2024 <2411-100302>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年10月2日の戦況 =
 ウクライナは、重要な装備の国産を拡大し、ロシアに対するUAVの優位性を維持するための努力を続けている。
 ロシアのボグダノフ外務次官が、10月1日の駐露レバノン大使との会談で、南レバノンにおけるイスラエル国防軍の地上作戦を非難した。
 ラトビア軍は、最近ロシア国内で起きたロシアのUAV墜落事故を受けて、ロシア国境付近の防空を強化した。
 ロシア軍とウクライナ軍はクルスク州で攻撃を続けた。
 ロシア軍はスヴァトヴェ、シヴェルスク、ヴフレダル付近、ポクロフスクの東と南東にわずかに前進した。
 ロシアの防衛企業は、ウクライナ戦争による兵器生産の増加に伴い、深刻な人員不足のため、数万人の新たな労働者を募集している。
2024.10.02
 18:44
Focus 台湾

(Yahoo)

バイデン氏、大統領権限で台湾への軍事支援発表 約820億円 防衛装備品など <2411-100225>
 バイデン米大統領は9月30日、議会の承認なしに物資を提供できる大統領在庫引き出し権限 (
PDA) で台湾に対して最大$567Mの軍事支援を行うと発表した。 PDAによる台湾への軍事支援は2023年7月に続き2回目で、前回は$345M規模だった。
 PDAによる台湾への軍事支援としては過去最高額で、支援内容には防衛装備品や軍事訓練、サービスが含まれる。
 Defense Newsは米当局関係者からの情報として、米国防総省は3回目の支援についても検討しており、バイデン大統領は2025年1月の任期満了までに実施を計画していると報じた。
2024.10.02
 16:10
RBC Ukraine Ukrainian Armed Forces deny Russia's using ODAB-9000 bomb in Vovchansk <2411-100224>
 ウクライナ国防軍は、ロシア軍がヴォフチャンスクでODAB-9000爆弾を使用したことを否定している。 ハリコフの作戦・戦術部隊グループによれば、このような偽の報告は情報戦の一部である可能性がある。
 「ロシア軍がヴォフチャンスクでODAB-9000爆弾を使用したとする情報は真実ではない」と声明は述べている。
 ハリコフの作戦・戦術部隊の報道官であるサランツェフ大佐によると、この爆弾には適切な母機が必要であり、理論的には例えばTu-160が必要であるというが、ウクライナ軍は、これらの航空機の動きを一切記録していない。
2024.10.02
 15:40
RBC Ukraine Russia claims ODAB-9000 bomb strike on Vovchansk, media says it's unlikely <2411-100223>
 ODAB-9000爆弾によるヴォフチャンスクへの攻撃とされるビデオがオンラインで出回っているが、Defense Expressによるとこれは敵の嘘である可能性がある。
 ビデオは、これがロシアが利用できる最も強力なサーモバリック弾薬であるODAB-9000のロシアの最初の使用であると主張しているが、この爆弾は試作品であり、2007年の試験中に一度だけ使用されたため、最初の使用ではありそうにない。
 試験映像は、宣伝用で、ロシアはODAB-9000が米国のGBU-43/B
MOAB よりも強力であると主張した。
2024.10.02
 14:19
Kyiv Independent Ukraine aims to increase ballistic missiles, long-range arms production in 2025, Umerov says <2411-100218>
 ウクライナのウメロフ国防相は10月1日、2025年UAV、長距離ミサイル、BMの国内生産を増やす計画であると、ウクライナの第2回国際防衛産業フォーラムで述べた。
 ウクライナは、2022年2月のロシアの全面侵攻後、ミサイルを積極的に開発し始め、7月下旬にゼレンスキー大統領は、この計画には「良いダイナミクス」があると述べ、8月に大統領は、ウクライナが初の国産BMの試験を成功裏に行ったと発表した。
 ウメロフ国防相によると、ウクライナの産業の発展にはすでに$4Bが投資されているとし、「2025年は資金を増やす計画で、我々の優先事項は、BMを含む国産のUAVと長距離兵器を開発する」と付け加えた。
 Interfax Ukraineは、フォーラムで演説したウメロフ国防相が、ウクライナも2024年後半または2025年にウクライナの主要なミサイル計画についての詳細を明らかにしたいと述べたと報じた。
 さらに、国防省は、防衛産業を発展させるための合弁事業を設立するために、外国の提携先を引き付けることを目指している。
2024.10.02
 10:15

(20:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, October1 2024 <2411-100215>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年10月1日の戦況 =
 ロシア軍は、ウクライナ軍が集落から撤退したと報じられた後、10月1日にヴフレダルを占領した可能性が高いが、ロシア軍が近い将来、ヴフレダルを超えて急速に前進するかどうかは不明である。
 一部のロシア情報筋は、ロシア軍がヴフレダルを占領した直後に急速に前進し、作戦上重要な突破口を達成できるのか疑問視している。
 ウクライナ当局は、ウクライナがロシアの戦場砲兵隊の弾薬の優位性を減少させていることを強調し続けているが、これはおそらく最近のウクライナによるロシアの弾薬庫への攻撃が一因である可能性が高い。
 国連人権高等弁務官事務所 (UN OHCHR) は、2024年6月~8月に、ウクライナの民間人死傷者、ロシアによるウクライナ人捕虜 (POW) の組織的な虐待、ロシア人捕虜に対するウクライナの限定的な虐待について詳述した報告書を発表した。 国連人権高等弁務官事務所 (OHCHR) の報告書は、捕虜の虐待に対するロシアとウクライナの公式な反応と、ロシアのウクライナ人捕虜に対する組織的な虐待に関する評価を無視して報告書を誤って伝えることとの違いを強調した。
 ロシア軍はヴォフチャンスク、クレミンナ、トレツク、ポクロフスク、ヴフレダル付近に前進した。
2024.10.02
 05:54
UkrainskaPravda Vuhledar seizure unlikely to significantly alter Russia's operations in Donetsk Oblast – ISW <2411-100209>
 ISWの専門家は、ヴフレダルの占領がドネツク州西部の攻撃作戦の方向性を大きく変える可能性は低いと述べている。
 ロシア軍は、ウクライナ軍が集落から撤退したと報じられた後、10月1日にヴフレダルを占領した可能性が高いが、ロシア軍が近い将来、ヴフレダルを超えて急速に前進するかどうかは不明である。
 ウクライナは、一部のウクライナ部隊が包囲を避けるためにヴフレダルから計画的に撤退したと述べた。 ロシアのブロガーは、ウクライナ軍が9月30日の終わりに撤退を開始したと報じた。
 9月30日と10月1日の映像には、ロシア軍がヴフレダルの一部で旗を立て、自由に移動している様子が映っており、10月1日にロシアの軍事ブロガーは、ロシア軍が集落を確保したと主張した。
 ロシアによるヴフレダルの占領は、この地域に対する2年半の攻撃が失敗に終わり、犠牲を払ったことを受けたものである。
2024.10.02
 05:39
共同通信

(Yahoo)

ロシア、東部激戦地掌握間近か 行政庁舎に国旗掲揚 <2411-100208>
 ロシア軍は1日、ウクライナ東部ドネツク州の激戦地ウグレダルの掌握へ攻勢を強め、ウグレダル中心部にある行政庁舎にロシア国旗を掲げる兵士の動画がインターネットで拡散し、ドネツク州知事はウクライナメディアに「敵は街の中心部まで来ている」と語った。
Vuhledar の位置 (Google Map)】
 ロシアが占領する州都ドネツクの南西に位置するウグレダルは、掌握すればロシアはドネツク北西の要衝ポクロウシクなどに兵力を投入でき、州全域制圧への弾みになるためウクライナには打撃である。
2024.10.02
 01:05
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ東部要衝ウグレダル中心部にロシア軍、維持困難か <2411-100203>
 ロシアが攻勢を強めるウクライナ東部ドネツク州でフィラシキン州の知事が1日、要衝ウグレダルの中心部にロシア軍が到達したことを明らかにした。 フィラシキン知事は国内TVに対し「ロシア軍はすでに町の中心部にほぼ到達している」と述べ、状況は極めて困難との見方を示した。
 SNSに投稿された映像には、ロシア兵が爆撃で破壊された建物の上で旗を振っている様子などが映っている。 Reutersはこの映像がウグレダルの道路のパターンと一致すると確認した。
 ウクライナの軍事専門家コバレンコ氏によると、ロシア軍は最大3,000名を投入3方面からウグレダルを攻撃した。 Reutersに対しウグレダルの維持は困難とし、ウクライナ軍はウグレダルからの撤退を迅速に決定するべきだと述べた。
 ウグレダルは高台にあり、東部と南部の2つの主要戦線がつながる地点に近い。 ロシア軍がウグレダルを完全に制圧すれば兵站の改善などに鉄道網を積極的に活用できるようになる。
 フィラシキン知事によると、ウクライナが管理する地域に現在も約35万人の住民が残っている。
2024.10.01
 13:01
RBC Ukraine

(Yahoo)

Biden may push for Ukraine's accession to NATO before leaving office <2411-100122>
 Financial Times紙が、バイデン大統領ウクライナのNATO加盟に関する立場を変える可能性があると報じている。
 報告書で指摘されているように、バイデン氏は退任前の最後のヨーロッパ訪問中に、10月12日にドイツで開催されるラムシュタイン方式で開かれるウクライナ同盟国の会議の議長を務める。
 ワシントンでのゼレンスキー大統領との議論について知らされた西側当局者は、バイデン大統領が1月に出発する前にウクライナのNATO加盟申請の段階を昇格させることに同意する可能性があることを示す予備的な兆候があると述べた。
  9月末、ゼレンスキー大統領は、ウクライナの勝利計画を発表するために米国を訪れていた。
 ニキフォロフ大統領報道官によると、バイデン大統領はゼレンスキー大統領との会談で、10月12日にラムシュタイン会議に戻っていくつかの決定と答えを出すと語ったという。
 ラムシュタイン方式のウクライナ防衛コンタクトグループの次回会議は、10月12日にドイツでバイデン米大統領が議長を務めて50ヵ国の指導者レベルで開催される。
 ウクライナは、2023年のビリニュス・サミットでも、2024年のワシントン・サミットでも、NATOへの招待を受け取っていない。
 米国はNATOで極めて重要な役割を果たしており、米国の立場がウクライナのNATOへの加盟を決定することになる。
2024.10.01
 09:30
Forbes

(Yahoo)

クルスク州で反撃のロシア軍車両、自軍が設けた対戦車トラップにはまり自滅 <2411-100116>
 ロシア西部クルスク州のウクライナ軍支配地域に対して9月29日かその少し前に、ロシア軍部隊が大規模な反撃を仕掛けた。 部隊はロシア軍の義勇兵組織ピトナーシュカ国際旅団の所属だったのかもしれない。
 ウクライナ軍突出部の南端に位置するプリョーホボ村に対するこの攻撃は失敗に終わり、しかも単に失敗しただけでなく、およそ考えられるなかで最も皮肉なかたちで失敗した。 ロシア軍の車列は、8月上旬にウクライナ軍の侵攻を受ける前にロシア側がみずから設けていた対戦車トラップである対戦車壕と対戦車障害物(通称「竜の歯」)に引っかかってしまった
 プリョーホボ村周辺には、ロシア側が構築していた防御用構造物が主に2つある。 ひとつは歩兵壕群で、もうひとつが付近の対戦車トラップで、突進してきたロシア軍部隊はこれらの対戦車トラップを越えるのに悪戦苦闘し、そこをウクライナ軍の守備隊である第129独立領土防衛旅団の自爆UAVで次々に攻撃された。
2024.10.01
 09:21
Reuters 通信

(Yahoo)

ゼレンスキー氏、前線状況「非常に厳しい」 迅速な行動必要と強調 <2411-100115>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が30日、ロシアとの戦争の最前線の状況は「非常に厳しい」とし、ウクライナ軍は秋にできる限りのことを行う必要があると述べた。 ゼレンスキー大統領が今後数ヵ月以内の迅速な軍事行動の必要性に言及したのは過去1週間足らずで2度目である。
 ビデオ演説で、2時間半以上にわたる最高司令官らとの会議に言及し、「各最前線部門、われわれの能力、将来の能力、具体的な任務についての報告は状況が非常に厳しいというものだ」と指摘し、「この秋にできること、達成できることは全て達成しなければならない」と語った。
 ウクライナの軍事ブロガーらはここ数日、ウクライナ軍が防衛を続けてきたドネツク州南部の町ウグレダルにロシア軍が前進していると述べている。
 人気ブログのDeep Stateはロシアの報道を引用し、ロシア軍がウグレダルを砲撃しており、「ロシアの歩兵が町や高層ビルの間を移動している。ロシア軍は西地区で旗を掲げた」と述べた。
2024.10.01
 06:30

(16:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September30 2024 <2411-100106>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月30日の戦況 =
 ロシア政府は、2025年に国家安全保障と防衛にRUB17T ($183B) を費やす計画で、これは年間支出の約41%に相当する。
 プーチン大統領は、大統領補佐官で親密な個人的な盟友であるデュミン氏を、他の3人の高官とともにロシア安全保障理事会に昇格させた。
 ミシュスチン露首相が9月30日にテヘランに到着し、様々なイラン当局者と会談し、ロシアとイラン経済協力を強調した。
 ロシア軍はクルスク州のグルシュヴォスキー・ライオンに前進し、ウクライナ軍とロシア軍はクルスク州のウクライナ突出部に進出した。
 ロシア軍は最近、スヴァトヴェ、チャシフ・ヤール、トレツク、ポクロフスク、ドネツク市付近に前進した。
2024.09.30
 17:32
AFP=時事

(Yahoo)

プーチン氏、ウクライナで「全ての設定目標達成」誓う 4州併合から2年 <2410-093013>
 プーチン露大統領が30日、ウクライナ東・南部4州を併合した「再統一の日」の2年目を記念して公開されたビデオメッセージで、ウクライナ侵攻で設定したすべての目標を達成すると誓った。
 ロシアは2022年2月のウクライナ侵攻開始後、ウクライナのルガンスク、ドネツク、ザポリージャ、ヘルソンの4州を併合したが、これらの州の全域を完全に掌握しているわけではない
 プーチン大統領はビデオメッセージで「真実はわれわれの側にある。設定されたすべての目標は達成される」と明言し、ウクライナ侵攻について、ロシア語話者を「彼らの歴史的な祖国であるロシアから永遠に切り離そうとするネオナチ独裁政権」から守るためとし、軍隊派遣を正当化する理由を繰り返した。
2024.09.30
 12:24
Reuters 通信

(Yahoo)

トランプ氏はウクライナの味方、会談で支援約束=ゼレンスキー氏 <2410-093009>
 ウクライナのゼレンスキー大統領は28日に放送されたFOX Newsの取材で、米大統領選の共和党候補トランプ前大統領から対露戦争でウクライナを支援すると約束されたとの認識を示した。
 ゼレンスキー氏は27日、トランプ氏とニューヨークのトランプタワーで会談し、自らの対露戦争終結案「勝利計画」を提示した。 この会談を受け、ゼレンスキー大統領はFOX Newsに対し「選挙後に誰が米大統領になるのかは分からないが、私はトランプ氏から、彼はわれわれの味方であり、ウクライナを支援するという非常に直接的な情報を伝えられた」と述べた。
 国連総会に出席するため訪米中のゼレンスキー大統領は、26日には民主党のバイデン大統領、大統領選候補ハリス副大統領とも会談している。 ゼレンスキー大統領は、ロシアとの戦争が続く中、米国の一致団結した支援を求めており、米大統領選ではどちらの支持もしないと述べた。
2024.09.30
 09:56
産経新聞

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ東部州の集落「再制圧」と主張 露クルスク州奪還作戦は停滞か <2410-093008>
 ロシア国防省が29日、ウクライナ東部ルガンスク州の集落マキエフカを制圧したと主張した。 マキエフカは2022年11月にウクライナ軍が奪還を発表していた。
 露国防省の主張が事実であれば、露軍が再び制圧したことになり、最激戦地の東部ドネツク州に加え、ルガンスク州でも露軍が攻勢を続けているとみられる。
Makiyvska の位置 Google Map)】
 プーチン露大統領が2022年2月に開始したウクライナ侵略戦争の戦略目標の一つとして、先に「国家」承認した東部ドンバス地域(ルガンスク、ドネツク両州)全域の掌握を掲げた。 露国防省は2022年7月にルガンスク州全域の制圧を発表したが、2022年秋にウクライナ軍が反撃を行い、マキエフカを含む一部地域を奪還していた。
 一方、ドイツBild紙は9月27日、ウクライナ軍の越境攻撃が続く露西部クルスク州で、露軍による同州奪還作戦が「失敗している」と分析した。  露軍はウクライナ軍に抗戦されて前進が停滞している上、州内の一部地域では防戦を強いられているとした。
 ウクライナによると、ロシアは9月10日ごろにクルスク州の奪還作戦に着手し、露国防省は16日までに集落12ヵ所を奪還したと主張したが、その後は目立った進展を報告していない。 ウクライナは8月下旬時点で、州内の集落100ヵ所を制圧したと発表していた。
2024.09.30
 06:45

(16:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September29 2024 <2410-093001>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月29日の戦況 =
 西側諸国は、ウクライナの防衛産業の成長に投資し続けている。
 ウクライナ軍は9月29日、ヴォルゴグラード州コトルバン近郊のロシア軍の弾薬庫とミサイル貯蔵施設を攻撃したと報じられている。
 ロシア政府は2025年に国防費をさらに増やす計画であると報じられているが、露大統領府当局者は計画された社会支出を強調し、国防費の増額に関する議論を避けているようである。
 ウクライナ軍はクルスク州のウクライナ突出部の西にあるグルシュコフスキー・ライオンに前進した。
 ロシア軍はトレツクとポクロフスクの方向に進出した。
2024.09.29
 20:45
RBC Ukraine Pro-Russian party wins parliamentary elections in Austria <2410-092910>
 オーストリアの議会選挙では、親露派のオーストリア自由党が現在リードしている。 
Kurierによると、同党は29.1%の票を獲得して57議席を確保し、2019年と比較して26議席増加した。
 速報結果によると、他の野党2党、社会民主党とNEOSは、それぞれ20.9% (40議席) と8.8% (17議席) を獲得した。 与党・人民党は26.3%の得票率で52議席を獲得し、2019年の結果から19議席減少した。 緑の党は9議席を失い、8.7%(17議席)を獲得した。
 注目すべきは、オーストリア自由党のキックル党首が、ウクライナへの軍事支援資金配分に公然と反対し、対露制裁を批判していることである。
2024.09.29
 19:26
讀賣新聞

(Yahoo)

イラン最高指導者、「抵抗の枢軸」がイスラエルに「壊滅的な打撃」予告…自身は安全な場所に避難か <2410-092909>
 イランの最高指導者ハメネイ師が28日、ヒズボラ指導者のナスララ師殺害を受けた声明を発表し、中東の親イラン勢力「抵抗の枢軸」の報復で、イスラエルに「壊滅的な打撃」を与えると予告した。 合わせて5日間の国民服喪も発表した。
 ハメネイ師は「ナスララ師の殉教で、彼が築いた礎は一層強化される」と指摘した。 革命防衛軍のサラミ司令官も28日に発表した声明で「より壊滅的な打撃」との表現を用いた。
 いずれの声明もイランによる報復には言及していない。 7月末にイスラム主義組織ハマスの最高指導者ハニヤ氏がテヘランで殺害され、イランは報復を宣言した。 イランとヒズボラは緊密な関係にあるが、イラン領土への攻撃ではなく、パレスチナ自治区ガザの停戦交渉を意識している可能性もある。
 一方、Reuters 通信は、ナスララ師殺害の後、ハメネイ師が安全な場所に避難したと報じた。 イスラエルは、詳細な現地情報に基づいてハニヤ氏やナスララ師を殺害したとされ、警戒を強めたとみられる。
2024.09.29
 18:07
Kyiv Independent Zelensky: Putin 'afraid' to use nuclear weapons because he 'loves his life' <2410-092908>
 ゼレンスキー大統領は、Fox Newsの取材で、全面戦争以来続いているプーチン大統領の核による威嚇について懐疑的な見方を示し、プーチン大統領は「自分の人生を愛している」ため、核兵器の使用を恐れている可能性が高いと述べた。
 ゼレンスキー大統領は9月29日に、大統領の公式Youtube Channelに投稿された取材で、全面侵攻開始以来、ロシアはウクライナに対する西側の軍事支援を抑止するために、自国の核兵器の脅威を繰り返し引き合いに出してきているが、「プーチン大統領の頭の中が何なのか、誰も知らないが、彼、どの国に対しても核兵器を使用するか、あるいは使わないかもしれないが、彼が使用するとは思わない」と語った。
 露大統領府のペスコフ報道官は9月29日にロシア国営TVで、ロシア軍は核兵器の使用の「条件を決定する」ことができると述べ、「軍はどのような兵器がどのように使用されるかを綿密に監視しており、彼らは、ウクライナでの戦争に西側諸国が直接関与したことを記録しており、彼らの焦点を緩めることはない」と述べた。
 ペスコフ報道官はさらに、NATO加盟国がウクライナの対露戦争を支援していると非難し、「核ドクトリンと核抑止力の分野における国家政策の基礎の両方を調整する必要があった」と主張した。
 ラブロフ露外相は9月28日の国連総会での演説で、ウクライナとその西側同盟国は「核保有国と勝利を目指して戦おう」とすべきではないと述べた。
 ラブロフ外相の発言は、プーチン大統領が国連安全保障理事会の会合でロシアの核ドクトリンの改訂を提案した数日後に行われた。 プーチン大統領は、ロシアは通常ミサイル攻撃に対して核兵器で反撃できると発表し、ロシアは核保有国が支援するいかなる攻撃も組織的な攻撃として扱うと示唆した。
2024.09.29
 17:30
RBC Ukraine Ukrainian General Staff confirms strike on Kotluban arsenal housing Iranian missiles <2410-092907>
 ウクライナ国防軍は28日夜にロシア軍のコトルバンの兵器庫を攻撃した。 ウクライナ軍参謀本部によると、イランのミサイルを積んだ車列が攻撃の直前にそこに到着した。
 参謀本部によると、ロシアの占領者のミサイルと火砲の保管と整備等のための武器庫を打撃した。 この施設は、ロシアのヴォルゴグラード地方のコトルバン村の近くにある。
 「入手可能な情報によれば、イランのミサイルを積んだ車列が攻撃の直前に兵器庫に到着した」と声明は述べている。
 参謀本部は、軍事施設が電子戦装置と防空システムによって大きく覆われているが、ウクライナの部隊は戦闘任務を成功裏に完了し、武器庫では火災と弾薬の爆発が観察された。
 参謀本部は「この作戦は、ウクライナ軍特殊作戦部隊、ウクライナ国防省の主情報局、およびウクライナの安全保障局と連携してUAV部隊によって実施された」と明らかにした。
2024.09.29
 16:47
Kyiv Independent General Staff: Ukraine strikes Russian military arsenal storing missiles, drones in Volgograd Oblast <2410-092906>
 ウクライナ軍参謀本部が9月29日に、ロシアのヴォルゴグラード州にあるコトルバンの武器庫を攻撃したと発表した。参謀本部によると、軍の武器庫はミサイルと火砲の保管と近代化に使用されていた。 イラン製のShahed UAVも、攻撃が行われる直前に施設に運ばれていた。
Kotluban の位置
 参謀本部は「軍事施設は、電子戦装置と防空システムによって厳重に保護されていたが、我が部隊は戦闘任務を成功裏に完了した」としている。
 Kyiv Independent紙は、この主張を独自に確認できなかった
 ロシア国防省は、ウクライナが発射した67機のUAVが9月29日未明にヴォルゴグラード州上空で撃墜され、合計125機のUAVがロシアの7地域で迎撃されたと主張した。
 ウクライナは、ロシア侵攻軍を弱体化させることを狙って、全面戦争を通じてロシアのインフラ施設や軍事施設に対して多数のUAV攻撃を行ってきたが、ロシア当局はしばしば攻撃を軽視し、大きな損害はなかったと主張している。
 ウクライナのUAVがロシア最大の兵器庫の1ヵ所を攻撃し、ロシアのトヴェリ州のトロペツの町で強力な爆発を引き起こしたと、ウクライナ保安庁 (SBU) の情報筋が9月18日にKyiv Independentに語った。
 ウクライナの参謀本部は9月21日に、ロシア最大の弾薬庫3ヵ所の一つであるクラスノダール地方のチホレツク武器庫への攻撃を確認した。
2024.09.29
 13:56
Kyiv Independent Russia claims 125 Ukrainian drones intercepted across 7 regions <2410-092905>
 ロシア国営TASS通信が9月29日に、一晩で発射されたウクライナのUAV 125機がロシアの7地域で迎撃されたと報した。  ロシア国防省によると、UAVはウクライナの東の国境に沿ってさまざまな距離に位置しているヴォルゴグラード、ベルゴロド、ヴォロネジ、ロストフ、ブリャンスク、クルスクの各州、クラスノダール地方を攻撃目標にしていた。 同省は、ヴォルゴグラード州上空で67機、ベルゴロド州上空で17機、ヴォロネジ州上空で17機、ロストフ州上空で18機、ブリャンスク州とクルスク州でそれぞれ1機が撃墜されたと主張している。
 同省はまた、3機のUAVがアゾフ海で撃墜されたと主張している。
 ウクライナ側からの攻撃についてはコメントされていない。
 ウクライナは、ロシア侵攻軍を弱体化させることを望んで、全面戦争を通じてロシアのインフラ施設や軍事施設に対して多数のUAV攻撃を行ってきた。
 ヴォロネジ州のグセフ知事は、同省に向かったUAVによる死傷者は出なかったと主張した。
2024.09.29
 10:00
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍が車両100両で大規模攻撃、2割撃破され失敗 北東部クプヤンシク方面 <2410-092904>
 ロシア軍はウクライナ北東部ハルキウ州のクプヤンシク方面で、北から南へ流れるオスキル川に向けて西へ進出している。 オスキル川の左岸(東側)にいるウクライナ軍部隊を分断し、補給を複雑にしたり相互の支援を妨げたりすることを狙っているようであるが、その努力はロシア軍にとって非常に代償の大きいものになっている。
 ロシア軍は7月に、オスキル川の東8kmほどに位置するピスチャーネ村を占領し、そこからさらに西へ突き進んでフルシュキウカ村付近でオスキル川に到達しようとしいるが、これまでのところ失敗している
 26日、ロシア軍は装甲車両およそ100両からなる大軍を投入し、ロシア側前線突出部の北と南に陣取るウクライナ軍に3方向から攻撃を仕掛けた。
 ウクライナ軍は、北側では第77独立空中機動旅団を主力とする部隊が応戦し、UAVや火砲、
ATGMで応戦するいつものやり方で、南側では第92独立強襲旅団が前線を維持した。 付近には第40独立砲兵旅団も配置されており、突出部の全域を射程内に収めている。
 ロシア軍は大きな損害を被り、南側の第92強襲旅団は戦車3両、BMP IFV 5両、未特定のAPC 1両、MT-LB装甲牽引車1両、トラック3両、バギー車1両の車両計14両を撃破したと報告している。
 北側の第77空中機動旅団は、ほかの部隊とともに50両超の車両を撃退したと発表し、少なくとも戦車2両、APC 2両、IFV 1両を撃破したとしている。
 ロシア軍は、この日の大規模攻撃に投入した車両の少なくとも2割ほどを失ったため、オスキル川に向けて押し込む攻勢は鈍り、ウクライナ側に防御を補強するための時間を与えることにもなった。
2024.09.29
 05:30

(15:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September28 2024 <2410-092902>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月28日の戦況 =
 西側諸国当局者は引き続き、ロシアのウクライナにおける戦争を支援する中国の取り組みを強調している。
 ウクライナのメディアは9月28日、ロシアの不特定の抵抗運動が、ウクライナの軍事情報局(GUR)と連携して、モスクワ州コロマでロシア国防省第924UAVセンター長コロメイステフ大佐を殺害したと報じた。
 ロシア外務省は9月28日、イスラエルによるヒズボラ事務総長ナスララ師「政治的暗殺」を強く非難した。
 ロシア軍はクルスク州でわずかに前進した。 ロシア軍はまたクピャンスク、セリダブ、ヴフレダル付近に進出した。
2024.09.28
 16:59
Kyiv Independent

(Yahoo)

Russia preparing for assault operations in Zaporizhzhia Oblast, Ukrainian military says <2410-092812>
 ウクライナ軍南部軍のヴォロシン報道官が9月28日に、ロシア軍は「敵が人員を集結させている」南東部ザポリージャ州での攻撃の準備をしているようだと述べた。
 この声明は、ロシアが東部戦線、主にドネツク州のポクロフスク、ヴフレダル、トレツク枢軸での攻勢を推し進めている中で出されたもので、数と火力で勝るウクライナ軍が少しずつ撤退を余儀なくされている。
 国営TVで演説したヴォロシン報道官は、ウクライナ軍の情報を引用して、ロシアがザポリージャ州、特にドネツク州との州境に位置するロシア占領下のプリウトネ村付近で新たな行動をとるために人員を集結させていると述べた。 ヴォロシン報道官はまた、テレビで、ロシア軍は、小規模歩兵集団が攻撃に使用できる25両の軽バギー車を装備したと述べた。 「これらは、近い将来、ザポリージャ方面で攻撃が行なう準備の表れだ」と述べたが、本格的な攻勢にはより大きな兵力が必要になると強調した。 報道官は、ロシアがこの地域での戦術的地位を改善しようとする試みである可能性を示唆したが、「まだ攻勢の話はない」と述べた。
 プリウトネ村は、ロシア軍が2年以上にわたって占領しようとしている鉱山の町、ヴフレダルの西約40kmに位置しており、ポクロフスクの南西約70kmに位置しており、ロシアは8月にヴフレダルへの攻勢を拡大し、町を包囲するために徐々に陣地を固めている。
Pryiutne の位置 (Google Map)】
 ロシア軍がプリウトネ村を占領すれば南翼を形成でき、ドンバスでウクライナが支配する重要な兵站ハブであるポクロフスクへのより大きな攻勢の足場となるとされる。
2024.09.28
 10:15

(20:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September27 2024 <2410-092810>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月27日の戦況 =
 ウクライナ軍が9月26日に、クピャンスク方面における大隊規模のロシア軍機械化部隊の攻撃を撃退したが、これは2024年冬以来となるクピャンスク~スヴァトヴェ~クレミンナ線での大規模なロシア軍機械化部隊の攻撃である。
 ロシア軍はオスキル川に到達するための努力を強化している可能性があるが、オスキル川の東(左)岸でのロシアの前進は比較的緩やかであり続ける可能性がある。 しかし、ロシア軍司令部は、クピャンスク~スヴァトヴェ~クレミンナ線に沿った継続的な緩やかな前進をハー企図している可能性が高いことを示している。 西部部隊群は、クピャンスク~スヴァトヴェ~クレミンナラインに沿って強化された攻撃努力を維持したり、より迅速な利益をもたらす効果的な戦闘作戦を実施したりする能力が限られている可能性が高い。
 ウクライナが西側から提供された兵器を使用してロシアの軍事施設に対する長距離攻撃を行うことを許可することについて、ロシア当局は、西側の議論に影響を与えるためにかなりの努力を費やしているようで、このロシアの取り組みは、ロシアへのそのような攻撃がウクライナでのロシアの攻撃作戦に生み出す作戦上の圧力に対する深い懸念を示唆しているが、米国当局はウクライナがそのような攻撃を行うことを許可することに躊躇している。  ウクライナが西側が提供する対ロシア長距離攻撃システムの使用を許可することの利点は、西側の政策立案者が現在検討しているよりも、ロシアの報復のリスクを上回る可能性がある。
 ベロウソフ露国防相は、9月27日に大統領府系のミルブロガーと会談したが、これはおそらく、ロシアのミルブロガーを取り込み、2人の著名なUAV操縦士の死をめぐる超国家主義的な情報社会における最近の反発を軽視する大統領府の取り組みの一環であろう。
 中国は、ロシアとの協力が強まる中、ウクライナに対する代替和平計画に対する国際的な支持を引き出すための新たな構想を発表した。
 ゼレンスキー大統領は、9月26日と27日の訪米中、ウクライナでの戦争について米国当局者と引き続き会談した。
 ロシア軍とウクライナ軍はクルスク州で攻撃を続けたが、どちらの側もそれ以上の前進はなかった。
 ロシア軍は最近、トレツク内と周辺、ポクロフスクの南東に前進した。
2024.09.27
 17:37
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア無人機がルーマニア領空侵犯か、ウクライナへの夜間攻撃時 <2410-092720>
 NATO加盟国のルーマニアが27日、ロシアのUAVが夜間に隣国ウクライナを攻撃した際、ルーマニア領空を3分弱の非常に短い時間侵犯した可能性があると発表した。
 ウクライナ南部オデーサの検察当局は同日、ドナウ河を挟んだルーマニアの対岸に位置する町イズマイールがUAV攻撃を受け、3人が死亡、14人が負傷したと発表し、ウクライナ空軍はUAV 32機のうち24機を撃墜したと明らかにした。
 ルーマニア国防省によると、レーダーシステムはウクライナへの攻撃に関与したUAVのうち1機がルーマニア領空を通過した可能性を確認して戦闘機が緊急発進したほか、地域住民は避難を呼びかけられた。
 ルーマニアは9月8日にもロシアのUAVに領空を侵犯されている。
2024.09.27
 13:55
AFP=時事

(Yahoo)

ロシアへの抵抗は「無責任」 ハンガリー首相顧問、無抵抗降伏論唱え炎上 <2410-092716>
 ハンガリーのオルバン首相の政治顧問が、ハンガリーはロシアによる侵攻を受けても、ウクライナのように防衛戦争をしなかっただろうと述べ、26日に批判を浴びた
 政治顧問のオルバン・バラージュ氏は、1956年に発生した「ハンガリー動乱」がソ連の介入を受けて圧倒的な軍事力で鎮圧されたのを受け、ハンガリーは「慎重」であるべきことを学んだと述べた。 オルバン・バラージュ顧問はオルバン・ビクトル首相の親族ではない。
 バラージュ顧問は親政府紙Mandinerが25日に公開した動画で、「1956年のことに基づけば、われわれはおそらくウクライナのゼレンスキー大統領が2年半前にしたようことはしなかっただろう。 なぜなら、それは無責任だからだ」と主張した。
 「彼がウクライナを防衛戦争へと導いたのは明らかで、大勢が死亡し、領土も失われた。 これは彼らの権利、主権国家の決定であり、そうすることはできる。 だが、もしわれわれが助言を求められていたら、勧めなかっただろう。 1956年にわれわれは慎重であるべきこと、そして非常に大切なハンガリー国民の命を無駄にしてはならないことを学んだ」と続けた。
2024.09.27
 08:35
共同通信

(Yahoo)

米長距離兵器でロシア領攻撃容認せずと報道 <2410-092707>
 Washington Post紙によると、ウクライナのゼレンスキー大統領はバイデン米大統領との26日の会談で、米国製の長距離兵器によるロシア領内への攻撃容認を求めたが、バイデン氏は認めなかった
2024.09.27
 07:45

(17:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September26 2024 <2410-092705>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月26日の戦況 =
 独、仏、米が、9月25日と26日に、ウクライナに対する即時およびより長期的な支援パッケージを発表した。
 ロシア連邦保安庁 (FSB) は、クルスク州へのウクライナ侵攻に対する対テロ作戦を支配しているにもかかわらず、ロシア軍との戦闘任務の調整に苦労していると報じられている。
 ロシア軍とウクライナ軍はクルスク州で攻撃を続けたが、どちらの側もこの地域ではそれ以上の前進はなかった。
 ロシア軍はハリコフ市とチャシフヤールの北、ポクロフスクの東と南東に前進した。
 ロシアの軍事ブロガーは、ロシア軍司令部がラオスと合同軍事演習を行っていることを批判し、そのような演習はロシアがウクライナでの戦場の経験から学んでいないことを示していると主張した。
2024.09.26
 10:30

(20:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September25 2024 <2410-092616>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月25日の戦況 =
 プーチン露大統領は、西側の意思決定をさらに支配し、西側がウクライナが西側から提供された兵器を使用してロシアの軍事施設を攻撃するのを許さないようにするために、ロシアと西側との間の核対決の可能性で脅し続けている。
 ゼレンスキー大統領は、ロシアが冬を前にウクライナに残っている3ヵ所の稼働中の原子力発電所に対する攻撃を準備していると警告し、露大統領府が誠実な交渉に関与する意欲がなく、ウクライナ国家とその国民の破壊への継続的な関与を強調した。
 ロシア企業が中国の企業と協力して、ロシアのウクライナ戦争のための攻撃UAVを開発していると報じられている。
 ロシアは、イランとの関係を深め続けており、今回はイエメンのフーシ派へのロシア製ミサイル移転イランが仲介した会談を通じて促進していると報じられている。
 ロシア軍もウクライナ軍も、クルスク州での前進を確認していない。
 ウクライナ軍はヴォフチャンスクの陣地を奪還し続けた。
 ロシア軍はクレミンナの北西、トレツク、ポクロフスクの南東に前進した。
 ロシア軍は、集落を奪取するための攻撃的な努力が続く中、ドネツク市南西のヴフレダルとその周辺に進出したと伝えられている。
2024.09.26
 02:51
Kyiv Independent Some Western leaders 'unimpressed' with Ukraine's victory plan, WSJ reports <2410-092603>
 9月26日に米大統領府を訪問するゼレンスキー大統領は、バイデン米大統領とハリス副大統領に、待望の計画の詳細を発表する予定だが、Wall Street Journal (WSJ) が米国と欧州の当局者を引用して9月25日、米大統領府がゼレンスキー大統領のウクライナ勝利計画がロシアに勝つための明確な戦略を欠いていることを懸念していると報じた。
 この計画には、ウクライナのNATOへの加盟など、軍事的および外交的要素が含まれているが、和平の枠組みの詳細はまだ公表されていない。 この計画の目標は、ウクライナの将来の交渉上の立場を強化し、ロシアに公正な和平を促すことである。
 計画の概要に詳しい一部の当局者は、より多くの兵器を要求し、長距離ミサイル攻撃の制限を解除することに重点を置きすぎていると述べた。 ある高官はWSJに「私は感心していない。 そこにはあまり新しいものはない」と語った。
 フィンランドのスタッブ大統領は、この計画の重要な部分は、米国と西側諸国がウクライナが長距離兵器を使用してロシアの奥深くを攻撃することを認めることにかかっていると述べた。 もし米国がこれらの許可を与えなければ、ウクライナの提案は「関連性が低くなる」と彼はWSJに語った。
2024.09.26
 01:11
Kyiv Independent White House announces $375 million in military assistance to Ukraine <2410-092601>
 米大統領府が9月25日、ウクライナに対する$375M相当の新たな軍事支援パッケージを承認したと発表した。 援助には、空対地兵器、ロケットシステム用の弾薬、装甲車両、対戦車兵器が含まれる。
 この支援はバイデン大統領が9月25日に公式に承認した大統領引き出し権限 (
PDA) を通じて行われる。 発表に先立ち、バイデン大統領はウクライナの復興支援共同宣言で、ウクライナへの継続的な支援を約束していた。
 米国防総省によると、最新のパッケージには、HIMARS用の弾薬、155mmおよび105mm砲弾、発射管、光学追跡、TOWミサイル、JavelinおよびAT-4対装甲システム、M1117装甲車、小火器、哨戒艇、その他の装備が含まれている。
 またこのパッケージは、米国がF-16から発射できるJSOWとして知られる中距離滑空爆弾(註:AGM-154C)をウクライナに送ったのは初めてと報じられている。
 Reuters通信が、米国は9月26日にゼレンスキー大統領が米大統領府を訪問した際に、ウクライナに対する$8B以上の追加軍事援助を発表する予定だと報じた。
 バイデン大統領はまた、9月26日のゼレンスキー大統領の訪問中に「ウクライナ軍への支援を加速するための一連の行動」を発表すると述べた。
2024.09.25
 22:26
RBC Ukraine Ukraine legitimately defends its territory - Slovak President <2410-092523>
 スロバキアのペレグリーニ大統領は国連総会での演説で、ウクライナはロシアから自国の領土を合法的に守っており、その防衛方法は国連憲章に沿っていると述べた。  ペレグリーニ大統領は、ロシアのウクライナに対する戦争がスロバキアのすぐ近くで起こっていることを強調し、原因は主権や領土保全といった国際法の主要原則を侵害したロシアの侵略である。
 ペレグリーニ大統領は、スロバキアの隣国であるウクライナは国連憲章を含む国際法に従って自国の領土と国民を合法的に守っていると述べた。
 大統領によれば、戦争はウクライナ人の生活、インフラ、そして未来を破壊するだけでなく、ロシア人に何の利益ももたらさないとし、国際法と国連憲章に基づく永続的で公正な平和を模索し始める時が来たことを強調した。  スロバキアは、ロシアに対する防衛のためにウクライナに軍事支援を提供することを拒否しており、ウクライナとロシアの間の交渉を定期的に呼びかけている。
【註】
 ハンガリーと共に親露的な動きを示してきたスロバキアの大統領がこのような発言を公式の場で行ったのは驚きである。
【関連記事:2410-091831 (RBC 2024.09.18)】
 この戦争の進展からこのままロシア寄りの姿勢をとり続けるのは賢明ではないと見た可能性も。
2024.09.25
 21:40
RBC Ukraine If Russia attacks Ukrainian nuclear plants, immediate intervention will be necessary – Polish President <2410-092522>
 ウクライナのシビハ外務次官が9月21日、ロシアがウクライナの原子力施設への攻撃を準備していると警告した。 これを受けてゼレンスキー大統領は、ロシア軍が中国の衛星を使用してウクライナの核施設の画像を撮影していることを明らかにした。
 ロシアがウクライナの原子力発電所を攻撃する危険が本当のある。 PAP通信によるとポーランドのドゥダ大統領は、ポーランドはこのような攻撃が発生した場合には直ちに介入し、専門家を呼ぶと述べた。
 ドゥダ大統領は、ロシアがすでにザポリージャ原子力発電所と休止中のチェルノブイリ原子力発電所を攻撃したと指摘した。 幸いなことに、これらの攻撃は原子力災害には至らなかったが、「リウネフメリニツキーなど、他の発電所への攻撃のリスクがあり、それを考慮に入れなければならない。 そのような攻撃が発生した場合、我々は直ちに介入し、専門家を招聘する必要がある」と強調した。
2024.09.25
 20:23
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、ドネツク州2村占領と発表 知事はブフレダルでの戦闘否定 <2410-092521>
 ロシア国防省が25日、ウクライナ東部ドネツク州で新たに2ヵ村を占領したと発表した。 ロシア国防省はこの日の定例会見で、自軍がドネツク州の2ヵ所の小さな村、ホストレフリホリフカを占領したと発表した。 ロシア側の情報によると、ロシア軍は同州の要塞都市ブフレダルを攻撃している。
 ロシア大統領府のペスコフ報道官は、ロシア軍が2022年の開戦以来、攻撃に抵抗してきたブフレダルを包囲したとの報道について問われると、「戦況は前向きだ」と答えた。
 国営通信RIAは、ドネツク州のロシア側責任者プシーリン氏の発言を引用し、ブフレダルでは戦闘が続いていると伝えた。
 一方、ドネツク州のフィラシキン知事はTV局に対し、ロシア軍はブフレダル郊外には到達していないが、偵察部隊がそこで活動していると説明し、「ウクライナの部隊がロシア軍を撃退しようとしている。 町は占領されていない」と述べた。
 ウクライナ軍の参謀は25日、ブフレダル周辺で8件の戦闘があったとし、このうち7件で敵の攻撃がやみ、1件は戦闘が続いていると説明した上で、戦況はウクライナの統制下にあるとした。
 ロシア軍が占領したとする2ヵ村については言及しなかったが、一帯で23件の戦闘があったと報告した。
2024.09.25
 17:42
RBC Ukraine Soldier on Pokrovsk direction: Losing three battalions is no problem for Russia <2410-092520>
 ウクライナ軍兵がRBC-UkraineのYouTubeチャンネルへのコメントで、ロシア軍は人的資源で優位に立っているため、村を占領するために旅団さえ失うことを惜しまないと述べている。
 「ロシア軍は、まだ人的資源で優位に立っており、小編成の歩兵を送り続けているため、村落を占領するために300人~400人で構成された大隊3個からなる旅団を失うことは彼らにとって何の問題もない」と彼は説明した。
 彼は、ロシア軍が接近戦で旅団ごとに死んでいると指摘し、敵は前進計画を進める上で損失を増やすことが不可欠であることを強調した。
2024.09.25
 13:17
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ東部の要塞都市、ロシア軍が攻撃開始 <2410-092513>
 ロシアの軍事ブロガーや露国営メディアが、ロシア軍がウクライナ東部ドネツク州の要塞都市ブフレダルへの攻撃を開始したことを明らかにした。 ブフレダルは2022年の開戦以降、ロシア軍の攻撃に抵抗してきた。
Vuhledar の位置 (Google Map)】
 複数のオープンソースの地図によると、ロシア軍は8月にウクライナ東部で過去2年で最速のペースで前進した。 ウクライナ出身で親露の著名軍事ブロガーのポドリャカ氏は「ロシアの部隊がブフレダルに入り猛攻撃が始まった」と指摘した。
 ロシア国防省は、同国軍がブフレダルを含む一帯の集落でウクライナ軍を撃破したと表明した。 国営メディアはブフレダルが激しい砲撃と空爆に見舞われているとする映像を流した。
【関連記事:2410-092408 (RBC 2024.09.24)】
 ウクライナは、ロシア軍が優勢かどうかには言及していないが、この地域で戦闘があったことを認めている。
 ロシア軍は9月17日、重要な目標と位置付けるドネツク州の要衝ポクロウシクに近いウクラインスクを制圧しており、ブフレダルはポクロウシクの南80kmにある。
2024.09.25
 10:53
AP News

(Yahoo)

「ボルチャンスクの戦い」 ウクライナ軍が骨材工場奪還 <2410-092509>
 ウクライナ国防省情報総局が9月24日、同情報局の特殊部隊(GUR)がウクライナ東北部ハルキウ州ボルチャンスクの骨材工場跡地を、ロシア軍から奪還したと発表した。
 情報総局の声明では、特殊部隊がロシア軍と白兵戦を展開、工場敷地内にある30ヵ所の建物とロシア軍投降兵を確保した上で、工場をウクライナ軍に引き渡したという。
 ロシア国境とは目と鼻の先に位置する同骨材工場の跡地は、この地域のロシア軍の拠点だった。
 戦線が伸びることでウクライナ軍が手薄になることを狙って、ロシア軍は2024年5月のハルキウ州への侵攻で、ボルチャンスクに兵力を指向したものの、ロシア軍部隊はウクライナ領へ5kmから10km進んだところで進撃が阻止されたが、戦闘は続いていた。
2024.09.25
 10:30

(20:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September24 2024 <2410-092507>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月24日の戦況 =
 ロシア軍がヴフレダル集落付近での攻勢が激化しているように見える中、ヴフレダルの郊外に到達したが、ヴフレダルの占領により、ロシア軍がドネツク州西部でのさらなる攻撃のための特別な作戦上の優位性を得る可能性は低い。
 ロシアは、ウクライナでの戦争努力を支援するために、中国との二国間関係を拡大し活用し続けている。
 ウクライナ軍はクルスク州突出部の西に前進した。 ウクライナ軍はヴォフチャンスク内と東部トレツクに前進した。
2024.09.24
 21:54
Kyiv Independent Russia continues construction of naval base in occupied Abkhazia, Ukraine hints it will be legitimate target <2410-092412>
 ロシアは占領下の(註:ジョージア領)アブハジアで海軍基地の建設を続けており、ウクライナはそれが正当な攻撃目標になることを示唆している。
 2023年10月にゼレンスキー大統領は、ウクライナはロシアの黒海艦隊が駐留する場所であればどこでも攻撃すると述べたが、これにはロシアが駐屯地を置き、海軍基地を建設していると噂されているジョージアの占領地域も含まれる可能性があることを示唆している。
 大統領は当時「我々はどこにでも彼らに手を差し伸べる」と言ったが、この発言はジョージア全土に波紋を広げ、戦争がまもなくジョージアに影響を及ぼし、ジョージアはウクライナとその戦いから距離を置くのに長い道のりを歩んできたという懸念を高めた。 それ以来、ロシアは基地の建設を加速させただけであり、それは南コーカサス地方の小さな国を、より広範な紛争に引きずり込む可能性を秘めている。
 伝統的に占領下のクリミアに駐留していたロシアの黒海艦隊がウクライナの攻撃に打撃を受け大部分が撤退を余儀なくされたため、ロシアはウクライナのUAVやミサイルからさらに離れた安全な港を探し求めている。
 ウクライナが支配する最も近い領土から南東に70km以上に位置するオチャムチレは、現在のウクライナの長距離能力の多くからは、ほとんど手の届かない場所に、ロシアに新たな海軍基地を提供する可能性を秘めている。
2024.09.24
 21:11
Kyiv Independent Zelensky's 'victory plan' contains 'no surprises,' Bloomberg reports <2410-092411>
 Bloombergが9月24日に非公開の情報源を引用して、西側当局者は今週ニューヨークで発表しているゼレンスキー大統領の「勝利計画」突破口が見えないと報じた。
 ウクライナは計画の詳細について秘密にしており、ゼレンスキー大統領は訪問中にバイデン米大統領と話し合うことになっている。
 ゼレンスキー大統領によると、「勝利計画」は、ウクライナの安全保障と地政学的な立場、制限なく自由に利用できる対外軍事援助、経済支援の5つのポイントから構成されているとのことである。
 Bloombergは以前、この計画にはNATOの招待と武器供給の誓約に加えて、EU加盟への明確な道筋が含まれていると報じていた。
 Bloombergは、ある当局者がこの計画を「ウィッシュリスト」と表現し、ゼレンスキー大統領と外国の指導者との議論に詳しい別の情報筋は、「サプライズはなく、大きなゲームチェンジャーではない」と述べたと報じている。
 2人の当局者はメディアに、少なくとも同盟国の1ヵ国は、「ゼレンスキー大統領や他の国によるプーチン大統領への新たな働きかけ」の時期かもしれないと示唆したと語った。
 ゼレンスキー大統領は、国連総会の年次総会でこの計画を発表したと報じられている。 ある情報筋は、同盟国は必要な限りウクライナを支援することを約束しているが、ゼレンスキー大統領は平和がどのようなものになるかを明確にする必要があると指摘している。
 9月23日には世界の指導者たちがニューヨークに集まり、第79回国連総会が開催された。 9月22日に米国に到着したゼレンスキー大統領は、この機会を利用して、彼の「勝利計画」とウクライナの2回目の世界平和サミットを推進している。
2024.09.24
 15:07
Kyiv Post Vuhledar partially encircled by Russian forces, Ukrainian colonel reports <2410-092409>
 ドネツク州のヴフレダルの町は半包囲されていると、ウクライナ軍参謀本部報道機関の元責任者であるセレズニョフ大佐はKyiv Postに語った。 セレズニョフ大佐は、私の予測では、数日後、あるいはもっと早く失うであろう」と言った。
Vuhledar の位置 (Google Map)】
 セレズニョフ大佐によると、ロシア軍は高層ビルのエリアに入ったという。
 パヴリフカとヴフレダルに近いフレミフスク地区では、ロシア軍がウクライナ軍の陣地奪取しようと8回の試みを行ったと、Khortytsia作戦・戦略群が9月24日の朝にTelegramで公式に報じた。
2024.09.24
 14:10
RBC Ukraine Russian troops destroy Vuhledar in Donbas, enabling flanking maneuver <2410-092408>
 ドネツク州のヴフレダルは高い位置にあるため、以前は防御に有利だったが、ロシア軍の誘導空爆による積極的な攻撃により、大きな被害を受けた。 その結果、ロシア軍はウクライナの防衛線の側面に前進することができたと、偽情報対策センターのコバレンコ所長は述べている。
Vuhledar の位置 (Google Map)】
 かつては高い位置にあるヴフレダールを守るのは容易であったが、GABが積極的に使用されることで、敵は側面に移動することができた」と彼は言った。
 ウクライナ軍参謀本部は9月24日、ロシア軍がドネツク州のパブリフカとヴフレダルに近いヴレミフカ地区のウクライナ軍陣地を奪取するために8回の試みを行ったと報告した。 すべての攻撃はウクライナの守備隊によって成功裏に撃退されたという。
 Deep Stateは以前、ロシア軍がヴフレダルを包囲しようとしていると述べたが、第72独立機械化旅団の交代要員の不足により、ロシア軍の猛攻に耐えられなかった領土防衛軍から予備兵力を投入せざるを得なくなったため、市街地周辺の状況は悪化した。 これにより、突撃大隊は戦場の防衛線を拡大することを余儀なくされた。
2024.09.24
 13:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍が2年堅守してきた東部ブフレダルに遮断の危機 増援余力はあるのか? <2410-092406>
 ウクライナ陸軍第72独立機械化旅団はロシアによる戦争拡大から11~12ヵ月目の2023年1~2月に、東部ドネツク州の要塞都市ブフレダルの郊外で2倍の兵力を誇るロシア軍部隊を撃破した。
 それ以来、第72機械化旅団はブフレダルを堅持し、ウクライナのおよそ1,000kmにおよぶ戦線の重要正面のひとつを守ってきた。 ブフレダル周辺は、東西に伸びる南部戦線が北に折れ、東部戦線につながっていく丁度角あたりに位置する。 東部戦線はずっと北まで伸び、先端近くにはウクライナ軍が8月にロシア西部クルスク州につくり出した1,000㎢ほどの突出部がある。
 とはいえ、2年近くもブフレダルを守備してきた2,000名規模の第72機械化旅団が疲弊してしているのは間違いない。
 一方、ロシア軍は攻撃を続けていて、ブフレダルから第72機械化旅団を押し出すのに何度も失敗してきたロシア海軍第40独立親衛海軍歩兵旅団をはじめとするロシア軍部隊は、ここへきてブフレダルとその守備隊を迂回して遮断を図る行動に出ており、それに徐々に成功しつつある。
 ほかの多くの正面で戦闘が鈍化しているのと対照的に、ブフレダル正面ではロシア軍がこの機を生かそうとしており、戦闘に拍車がかかる可能性が出ている。
 ウクライナの調査分析グループFrontelligence Insightの創設者であるタタリガミ氏は、ブフレダル正面について「状況が急激に変動する可能性があるので目を離さないように」と注意を促している。
2024.09.24
 11:16
AP News

(Yahoo)

ロシア領内の武器庫に照準 ウクライナの無人機飽和攻撃 <2410-092405>
 ウクライナが9月21日、ロシア南西部クラスノダール地方にあるロシア軍の弾薬貯蔵庫とミサイル兵器庫をUAVで攻撃、周辺住民が避難を強いられるほどの大爆発を起こした。
 SNSに投稿された映像では、巨大なオレンジ色の火球が地平線に現れ、鈍い爆発音が絶え間なく鳴り響いた。  ロシア国防省は21日未明、ロシア領内と2014年に一方的に併合したクリミア半島上空で、ウクライナ軍のUAV 101機を撃墜したと発表した。
 ロシア領内およびクリミア半島での負傷者などの報告はない。
 同じく21日には、ロシア領内深くにあるミサイル兵器庫がウクライナの100機を超えるUAV攻撃を受け大爆発を起こした。この爆発で、ロシア当局は周辺の幹線道路を100kmにわたって封鎖、付近の鉄道駅にいた乗客らを避難させた。
 モスクワから北西に約380km、ウクライナ国境から約500km離れたトベリ州のトロペツという町の近くにあるこの武器庫は、18日未明にウクライナ軍のドローン攻撃で爆発、13人が負傷した別の武器庫から数キロしか離れていなかった。
2024.09.24
 08:39
Reuters 通信

(Yahoo)

ゼレンスキー氏「戦争終結に近づいている」、米テレビに語る <2410-092404>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が23日公表された米ABC Newsの取材内容の抜粋で、「我々が考えているよりも和平に近づいており、戦争終結に近づいている」と述べ、ロシアとの「戦争が終結に近づいている」と語ったことを明らかにした。
 ゼレンスキー大統領はまた、米国をはじめとするパートナー国に支援継続を訴えた。
2024.09.24
 08:15

(18:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September23 2024 <2410-092403>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月23日の戦況 =
 ゼレンスキー大統領は9月23日に米国に到着し、ウクライナがタイムリーで中断のない米国の軍事支援の必要性を繰り返し述べた。
 露大統領府は、ウクライナ政府の全面降伏とウクライナ国家の破壊以外のいかなる和平解決にも無関心であることを公然と示し続けている。
 ロシア軍は、9月22日~23日にザポリージャ市に対して初めて滑空爆弾攻撃を行った。
 ロシア航空宇宙軍の高位司令官が最近、部隊の指導部内の対立により自殺したと報じられている。
 ロシア軍はフリボケ、クピャンスク、ポクロフスク付近に進出した。 ウクライナ軍はクルスク州で前進した。
2024.09.23
 18:16
Kyiv Post Mass Russian armored assaults in Donbas – multiple axes, modest ground gains, heavy losses <2410-092311>
 ウクライナの火砲、地雷原、
FPV UAVのガントレットに押し寄せるロシア軍は、何ヶ所では前進ししたものの、他の場所では撃退され、報告された死傷者は戦時中の最高に近づいている。
 ロシア軍は東部ドンバス地区のウクライナ軍防衛線大量の戦車と装甲兵員輸送車を投入するロシアの多面的な攻勢は、一部の場所で限られた地域を獲得したが、その代償として人員と戦闘装備の記録的な損失の可能性が生じたと、ウクライナの公式声明、ニュースプラットフォーム、および9月16日の部隊戦闘報告は述べた。
 ロシアとウクライナの情報プラットフォームは、ロシア歩兵が周辺地形を観制する炭鉱のボタ山を占領したトレツクの町や、クレムリン軍が先週の反撃後、ウクライナ軍が一時的に保持していた廃墟を取り戻し、今は廃墟となったニウヨーク村でのロシアの戦術的成功も報告している。
 ウクライナがFPV UAVを大量に配備した後、2023年後半以降、ロシア軍の大規模な機甲部隊による攻撃は、ウクライナ東部ドネツク地域の2つの主要なルートで報告された。 9月16日までに、ほとんどの報道は、ロシアの主な取り組みと継続的な攻撃は、重要な道路の中心地であり、主要な地域発電所の場所であるクラホヴェの町に向けられているように見えると述べていた。
2024.09.23
 17:30
Kyiv Independent Ukraine hits over 200 military targets in Russia using drones within a year, Umerov says <2410-092310>
 ウクライナのウメロフ国防相が9月23日に掲載されたForbes Ukraineの意見記事にウクライナ軍は過去1年間にUAV群技術を使用してロシアの200以上の軍事施設を破壊または損傷したと書いた。 ウメロフ国防相は「今日、ウクライナのUAVは1,000km以上を飛行し、ムルマンスクとヴォルガ地域に到達してロシアの石油精製所と飛行場を破壊している」と書いている。
 ウクライナ軍の攻撃目標の中には、管制センター、飛行場、艦船、防空システム、ロシア軍基地が含まれていたと国防相は付け加えた。
 国防相によると、ウクライナ軍は2024年に長距離攻撃能力を数回増強したという。 国防省はHr21B ($576M) 以上のUAVと、Hr9B ($217.5M) 相当のUAVの弾薬を契約した。
 最近のウクライナのUAV攻撃により、ロシアはウクライナとロシアの国境から250km離れた飛行場に航空機を移動させることを余儀なくされたとウメロフ国防相は述べた。
2024.09.23
 15:43
Ukrainska Pravda UK Defence Intelligence confirms that Russians have slowed down on Pokrovsk front <2410-092309>
 European Pravdaが、英国国防情報部が9月23日にロシア軍がポクロフスク戦線で減速したことを確認していると報じた。 ポクロフスクは引き続きロシア軍の主な攻撃目標だが、ウクライナの防衛軍はこの戦線でのロシアの前進を遅らせることに成功している。
 英国の観測筋は、ロシアがポクロフスクの東にあるフロディフカと、市の南にあるウクライナスクを占領した可能性が高いが、ロシア軍はポクロフスクから約8kmのところに留まっている。
 しかし、ウクライナ軍の増援、都市部、ウクライナの防衛が、過去1週間のこの戦線でのロシアの前進を遅らせる一因となった可能性が高いと、レビューは述べている。
 一方、ハリコフ州の北東部では、ロシア軍がピシュチャネ村の西に前進している。 彼らは現在、オスキル川から3.5kmの小さな突出部を占めています。
 ロシア軍の可能性が高い目標は、オスキル川の東岸に到達し、それを自然の防御障壁として使用し、将来の作戦のための条件を作り出すことである。
2024.09.23
 13:23
Kyiv Post Ukrainian Paratroopers Breach Russian Defenses in New Kursk Offensive Push <2410-092307>
 ウクライナの空挺部隊がロシアの防衛線を突破し、新たなクルスク攻勢を繰り広げている。 この報告書は、クルスク戦線の突破の正確な場所やタイミングを特定していないが、Kyiv Postは、NASA FIRMSのデータを使用して、グルシュコヴォ地域の近くで発生した可能性が高いと示唆している。
Glushkovo の位置
 ウクライナ空挺部隊はTelegramで、ウクライナの空挺部隊がクルスク地域のロシア国境の別の正面を突破したと報じている。 この突破は第95独立突撃旅団の部隊によって達成され、ロシアのクルスク地域での作戦開始以来、2度目の国境突破の成功となった。
 Kyiv Postが独自に確認していないUAV映像は、ウクライナ軍が開けた野原を通ってロシアの陣地に向かって前進しているのを示している。 映像には、ロシアのUR-77 Meteorite地雷除去車か欧米のM1150 Assault Breacher Vehicleと思われる地雷除去車が映し出され、続いて戦車が地雷原を抜ける道を切り開く様子が映し出されている。
2024.09.23
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ、155mm砲弾と榴弾砲を国産化 支援依存の軽減急ぐ <2410-092305>
 ロシアとウクライナの戦争はUAVや電子戦システムといった現代的な技術で変容しているとはいえ、その帰趨はおそらく、どちらの側が大砲と砲弾を持続的に使用していくことができるかに左右されるだろう。
 両国の軍隊とも砲兵重視という点ではソ連時代のドクトリンを引き継いでおり、ロシア軍は1日におよそ1万発ウクライナ軍は米国の軍事支援が再開する前の数字だが1日およそ2,000発の砲弾を発射している。
 ウクライナは当初ソ連時代からの備蓄である152mm砲および砲弾に頼り、それをNATO諸国から供与される155mm砲および砲弾で補っていたが、現在は155mm榴弾砲と155mm砲弾をどちらも自国で生産できるようになっており、砲システムに関して国内の生産体制を強化しつつある。
 2022年2月にロシアの全面侵攻を受けて以降、ウクライナは155mm砲弾を自国で生産する能力の開発に投資してきた。 ウクライナの前戦略産業相で現在はゼレンスキー大統領の顧問を務めるカミシンは、ウクライナ国内で155mm砲弾の連続生産が始まったことを今月明らかにしている。
 現在の砲弾生産数はまだ多くないようだが、カミシンは詳細は伏せつつ、防衛装備の国内生産量が年末までに3倍に増えるとも語っている。
2024.09.23
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナがドローンで弾薬2千トン破壊 相次ぐ大戦果、新兵器「パリャヌィツャ」が活躍か <2410-092304>
 ウクライナは、国境から500kmほど離れたロシア西部トベリ州トロペツ町の大規模な弾薬庫をUAVで爆破してから3日後の21日未明ごろ、トロペツ近郊のオクチャブリスキー村の弾薬庫を再びUAVで攻撃し、同時に、前線から320kmほどのロシア南部クラスノダール地方チホレツク地区の弾薬庫もUAVで襲撃し、巨大な爆発を引き起こした。
 確認はされていないものの、ウクライナがこれら3回の壊滅的な空襲に、ジェット推進式のミサイルドローンとされる国産の最新長距離攻撃UAV Palyanitsiaを使ったらしいことが、次第に明らかになりつつある。
 トロペツの弾薬庫には、小火器弾薬や迫撃砲弾、ロケット砲弾、Iskanderや北朝鮮製のKN-23を含む長距離BMなどが大量に備蓄されていたと伝えられる。
 ウクライナ軍参謀本部はチホレツクの弾薬庫について「ロシアの3大弾薬保管基地の一つであり、ロシア軍の兵站システムの要のひとつだ」と説明している。
 参謀本部は、ドローンの攻撃を受けたとき、チホレツクの弾薬庫には北朝鮮製のものを含め2,000tにのぼる弾薬があったと推定しており、爆発で生じた巨大な火の玉はこの推定を裏づけている。
2024.09.23
 07:55

(17:55 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September22 2024 <2410-092303>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月22日の戦況 =
 9月18日のトヴェリ州トロペッツ近郊のロシアのミサイル・弾薬保管施設に対するウクライナの攻撃は、今後数ヵ月でロシアの作戦に影響を与えるほどのロシアの弾薬を破壊したと報じられている。
 露大統領府は、ウクライナを支援し、特にウクライナがロシアの軍事施設に対して西側から提供された兵器を使用することを許可することについて、進行中の西側の政策議論に影響を与える取り組みの一環として、核の武力威嚇の有効性を再考していると報じられている。
 9月21日に撮影されたアルハンゲリスク州のプレセツク宇宙基地の被害の衛星画像は、ロシア軍が最近、RS-28 Sarmat ICBMの試験を実施したが、失敗したことを示唆している。
 ウクライナのウメロフ国防相は9月21日、ウクライナがロシアのUAV生産に対する量的優位性を維持するために、2025年にUAVの生産を「数倍」に増やすと述べた。
 ロシア外務省のザハロワ報道官が9月22日、ロシアは2024年後半にウクライナで開催される第2回和平サミットや「そのようなサミット」に参加しないと発表した。
 ロシアは、米国とウクライナへの支援を弱体化させるために、メキシコでの諜報活動を拡大していると報じられている。
 ウクライナ軍はスヴァトヴェ近郊に前進した。
 ロシア軍はドネツク市の南西にあるトレツクとポクロフスクの近く、およびドネツクとザポリージャ州の国境地域でわずかに前進した。
 ウクライナ軍のUAV部隊将校が9月22日、ロシア軍司令部が兵士たちにウクライナのどこかでロシア陣地に塹壕を掘らせていると述べた。
2024.09.22
 17:12
RBC UkraineUkrainian military reports Russians moving to defense in Kharkiv frontline sector <2410-092208>
 ロシア軍はハリコフ正面の防御のためWagner戦闘員や元囚人からなる部隊を投入した。、Wagnerの過激派と元囚人を補強するために送り込んでいると報じられている。
 ウクライナ国土防衛軍第13作戦旅団Khartiaの広報担当下士官によると、ロシア軍は再編成しているという。 「5月以来、我々と対峙しているロシア部隊は無力化されているため、彼らはWagner戦闘員と元囚人によって増強した再編成と補強が見られます。 私たちはすべてのリスクを理解し、長所と短所を比較検討し、いつでも反撃する準備ができています」と彼は言った。
2024.09.22
 14:58
RBC UkraineStrike on second Russian warehouse near Toropets revealed in new satellite images <2410-092206>
 トロペツ近くのロシアの2回目の武器弾薬の倉庫への大規模攻撃の衛星画像が見えてきた。 これらは9月22日に撮影されたと
RFE/RLが報じている。
Toropets の位置
 衛星画像は、トヴェリ地方のオクチャブリスキーの集落にあるロシア国防省の主要ミサイル砲兵総局の第23兵器庫に対するウクライナのUAV攻撃による被害の評価を可能にした。
 RFE/RLによると、兵器庫の北部にある弾薬保管場所の半分以上が完全に焼失した一方で、南部の大部分は攻撃の被害を受けていないというが、これに先立ち、ロシア国防省の主ミサイル砲兵総局の第107兵器庫がこの場所の近くで攻撃された。 9月21日の夜にウクライナ保安庁のUAVがトヴェリ地方の弾薬・ミサイル貯蔵施設を攻撃した。 RBC Ukraineの情報筋によると、攻撃された第23工廠は、Iskanderと Tochka-U TBMと砲弾を保管していた。
 さらに、9月18日にはウクライナ国防軍がトロペツの大規模な弾薬・ミサイル貯蔵庫を攻撃した。 エストニアの諜報機関によると、倉庫への最初の攻撃によりロシアは2〜3か月分の弾薬を失った。
2024.09.22
 11:30

(21:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September21 2024 <2410-092204>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月21日の戦況 =
 ウクライナ軍は、9月20日~21日に、ロシア国内でロシアのミサイル・弾薬の保管施設や移動式レーダに対するUAV攻撃再び成功裏に実施した。
 ロシア軍の指導部と政府は、ドネツク州での攻撃速度を維持する人員不足を補うために、指揮統制の一元化を推進して半独立型部隊構造を縮小し続けている。
 イランは、ロシアに供給したFateh-360 SRBMの移動式発射機を最近送らなかったと報じられているが、これはおそらく、かさばって簡単に交換できる発射装置よりも追加のミサイルを送ることを優先する決定をしたためであろう。
 ロシア当局は、反露的な姿勢の47ヵ国を挙げており、クレムリンが世界における明確なイデオロギー的分裂を定義するソ連時代の戦術と考え方を復活させていることを強調している。
 ロシアのミルブロガーのロシア・ウクライナ戦争に対する分析は、露大統領府がウクライナに対する西側の関与が弱いと認識していることを引き続き示唆している。
 ロシア軍はクルスク州に進出し、ハリコフ市の北、クピャンスク、クレミンナ、トルテスクの近く、ドネツク市の南西に前進した。
2024.09.22
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ロ軍が東部で大規模攻撃に相次ぎ失敗 消耗で攻勢鈍化、ウクライナ側も余裕なく <2410-092202>
 ロシア軍はウクライナ東部ドネツク州ドネツク市のすぐ西のクラホベ市方面で、ウクライナ側の前線を突破しようと躍起になっている。 9月12日には、当時この方面で過去最多の車両46両を投入して攻撃し、1週間後の19日にはそれを上回る52両の車両を投じて攻撃したが、いずれも失敗に終わった。
Kurakhove の位置
 ドネツクとクラホベの間にある陣地を保持するウクライナ空中強襲(空挺)軍第46独立空中機動旅団は、テルミット焼夷剤散布UAV(通称Dragon Drone)、火砲、戦車、歩兵などを駆使して応戦し、ロシア軍の車両計98両のうち44両を撃破するか無力化するか、もしくは損傷を与えた。 また、19日だけでロシア軍の人員72名を殺害したり負傷させたりして失わせた。
 第46空中機動旅団は12日の攻撃後SNSに「逃げおおせた敵については運がよかったのだと考えておこう。彼らは当面は生きられるだろう」と記したうえで、「だが長くはない。次の激しい戦闘までだ」と続けた。  この戦闘での人員や装備のこうした途方もない消耗は、ロシア軍によるウクライナ東部での攻勢に重くのしかかっており、この攻勢は現在、クラホベの北西30kmほどに位置し、ウクライナ軍が要塞化しているポクロウシク市の攻略に主眼が置かれている。
 ロシア軍が2023年後半に始めた現在の東部攻勢は、つい最近まで着実に進展し、ロシア軍は2024年2月半ばに、同じくウクライナ側の要塞都市だったアウジーウカを陥落させたのに続き、激しい攻防を経ながらポクロウシクに向けてさらに西進て8月末には同市まで10kmほどに迫ったが、それから数週間経過した現在、ロシア軍部隊はまだポクロウシクまで10kmほどの場所にとどまっている。
 ウクライナのシンクタンク、防衛戦略センター(CDS)は先週初め時点で「ポクロウシク方面のロシア軍の前進は鈍化している」と説明している。
2024.09.21
 22:54
共同通信

(Yahoo)

ロシアが原発施設に攻撃計画とウクライナ <2410-092112>
 ウクライナのシビハ外相が21日、情報機関からの報告として、ロシアが冬を前にウクライナの原発施設に攻撃を計画しているとの見方を明らかにした。
2024.09.21
 16:08
Kyiv Independent UPDATED: Ukraine confirms overnight strikes on Russian arms depots <2410-092109>
 ウクライナ軍参謀本部は9月21日午後、ウクライナ軍と治安部隊が一晩でロシアの2ヵ所の武器庫を攻撃したことを確認した。
 ロシア国防省は同日未明、ロシア軍が一晩でウクライナのUAV 101機を撃墜したと主張し、クラスノダール地方トヴェリ州の弾薬庫爆発が報告された。
 ウクライナの参謀本部は、クラスノダール地方のティホレツク武器庫への攻撃を確認したが、そこはロシア最大の3ヵ所の弾薬庫の一つであり、「ロシア軍の兵站システムにおける主要な貯蔵施設の一つ」と呼ばれている。
 参謀本部の報告書には「入手可能な情報によると、攻撃当時、別の梯隊が武器庫の敷地内におり、北朝鮮からのものを含め、少なくとも2,000tの弾薬を輸送した」と書かれている。
 ウクライナ軍によると、武器庫の防空を支援するロシアのPodletレーダも攻撃し破壊した。
2024.09.21
 10:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍の無人車両が初の本格戦闘、クルスク州の塹壕掃討に貢献 <2410-092107>
 ウクライナが2024年に、新型武装
UGV Lyutを公開していたが、このほど初めて本格的な小戦闘に投入され勝利を収めたと報告された。
 ショッピングカートほどの大きさの4輪車であるLyut 1両は19日かその少し前にロシア西部クルスク州で、地雷をかわし、機関銃を射撃し、味方の自爆UAVや迫撃砲とも連携しながらロシア側の塹壕を襲撃し、少人数の部隊を破った。
 Lyutは操縦士からのコマンドを受信する無線機ビデオカメラ、遠隔照準の機関銃などを備え、脆弱な部位を保護する装甲板などで頑丈につくられている。
 Lyut UGVを装備しているウクライナ特殊作戦軍の独立特殊作戦センター西部(旧・第8特務連隊)第1分遣隊はSNSで、「敵の一部は撃破され、残りは逃走しました」と戦果を報告している。
 「LyutはRPGFPV UAVを数回被弾したが耐え抜き、任務を完了して、修復のため帰還した」とも書いている。
 ロシアがウクライナに対する戦争を拡大してから2年7ヵ月近くの間に、ウクライナは武装UGVをLyutを含めて数種類開発しているが、Lyutが本格戦闘に参加した最初のUGVとなった。
【註】
 
「ウクライナ軍、小型無人戦闘車「Lyut」を開発」 (World Tank News 2024.02.15)】
2024.09.21
 09:15

(19:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September20 2024 <2410-092106>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月20日の戦況 =
 欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長が9月20日にキーウを訪問した際、それぞれ最大€45B ($50B) と€35B (#39B) 相当の2件の新しい融資メカニズムを発表した。
 ロシア当局は、2024年8月までの数ヶ月間、ウクライナがクルスク州に侵攻する脅威を認識していたと報じられているが、そのような脅威に対処するための適切な措置を講じていなかった。  これらの文書は、ロシア当局が侵攻の可能性を認識していると報告されているにもかかわらず、クルスク州への侵攻中にウクライナ軍が作戦上の奇襲を達成したというISWの最近の評価を裏付けている。
 ロシア当局は、赤十字国際委員会 (ICRC) との会合を利用して、ロシアによるウクライナ占領を正当化し、ウクライナの人権侵害疑惑に関する虚偽の言説を広めようと試みた。
 ロシア軍はヴォフチャンスク、クレミンナ、トレツク、ポクロフスク付近に前進し、ウクライナ軍はヴォフチャンスクとシヴェルスクで失った陣地を奪還した。
 ロシアの国営メディアは、ウクライナでのロシアの戦争への外国人の参加をますます強調しており、ロシアは引き続き十分な人員を募集しており、別の動員を宣言する必要はないと国内の視聴者を安心させる可能性がある。
2024.09.21
 07:30
RBC Ukraine Ukrainian drones attack ammunition depot in Russia's Krasnodar Krai <2410-092105>
 ウクライナ軍のUAVがロシアのクラスノダール地方の弾薬庫を攻撃した。
 UAVは、ロシアのクラスノダール地方にあるチホレツク村を攻撃し、ロシアのメディアによると、住民は攻撃が弾薬庫を攻撃目標にしたと報じている。
Tikhoretsk の位置 (Google Map)】
 地域責任者はUAV攻撃を確認し、2機のUAVが防空部隊と電子戦部隊によって迎撃されたが、そのうちの1機の破片が火災を引き起こし、それが爆発物に広がり、爆発を引き起こしたという。
 知事はまた、近隣の人口密集地への住民の一時的な避難が進行中であると述べ、一時的な宿泊施設がティホレツクに設立された。 予備情報によると、住民に死傷者はいない。
 ASTRAは、攻撃はティホレツキー地区のカメニー村にある弾薬庫を攻撃目標にしたと報告している。
2024.09.21
 03:13
Reuters 通信

(Yahoo)

EU、ウクライナに最大390億ドル融資 ロシア凍結資産の利子活用 <2410-092102>
 EU欧州委員会のフォンデアライエン委員長が20日、ウクライナへの支援として、凍結されたロシア資産から得られる利子収入を活用して最大€35B ($39B)を融資する方針を明らかにした。
 フォンデアライエン委員長は訪問先のウクライナで行われたゼレンスキー大統領との共同記者会見で、「ウクライナはロシアの攻撃に直面し、27ヵ国からなるEUによる継続的な支援を必要としている」と言明した。
 ゼレンスキー大統領は融資をエネルギーや防空、武器調達に充てるとしたほか、自身が策定した「勝利計画」を2024年内に承認するよう同盟国に改めて求めた。
2024.09.20
 19:40
Kyiv Independent Ukraine's strike on Russian arms depot destroyed up to 3 months' worth of ammunition, Estonian military intelligence head says <2410-092018>
 エストニア軍情報部長が、ウクライナのロシア軍基地への攻撃で最大3ヶ月分の弾薬が破壊されたと語った。
 エストニア国防軍情報センター長であるキヴィセルグ大佐は、ロシアのトヴェリ州の武器庫に対するウクライナのUAV攻撃により、2~3ヵ月所要の弾薬が破壊されたと述べた。
 キヴィゼルグ大佐はエストニア国防省の記者会見で攻撃についてウクライナは9月18日、2018年に開設され、核爆発に耐えるように建設されたロシア最大の兵器庫の1つに対して夜間攻撃を開始した。
 ウクライナが補給所を攻撃できたのは、弾薬の一部が野積みだったため、爆発の連鎖を引き起こし、30,000tの弾薬が爆発したとキヴィゼルグ大佐は述べた。
 ロシアは平均的な軍事行動率で、週に10,000発の砲弾を発射しており、破壊されたのは2~3か月分である。 「この敗北の結果は、今後数週間のうちに前線で見られることになるだろう」と語った。
 ウクライナ保安庁の情報筋がKyiv Independent紙に、トポレツの武器庫にはIskander、SAM、砲弾、KAB誘導爆弾などが保管されていたと語った。
 ウクライナは長い間、ロシアと比較して弾薬供給の面で不利な立場に立たされてきていた。
2024.09.20
 18:44
Newsweek

(Yahoo)

ロシア「弾薬庫」の超巨大爆発…動画から推察される規模は「核爆弾に匹敵」「戦争が始まって最大」の声 <2410-092016>
 ロシア西部のトベリ州にある弾薬庫が、ウクライナのUAVとみられるものによる攻撃を受けた問題について、プーチン大統領が始めたウクライナ戦争におけるこれまでで最大の出来事だとする見方が出ている。
 実際、SNSにはとてつもない規模の爆発が起きた瞬間を捉えた映像が出回っている。
 信憑性については未確認だが、SNS上の動画には、9月18日03:30頃にモスクワの西385kmに位置するトベリ州トロペツにあるロシア国防省ミサイル・砲兵総局(GRAU)の弾薬庫が攻撃を受けた後に巨大な火の玉が立ち上る様子が映っている。 動画にはその後も複数の爆発が起きた様子が捉えられている。
 ウクライナ内務省のゲラシチェンコ顧問はX (Twitter) に、爆発はTNT 1.3~1.8キロトンに匹敵する威力で、320kmの範囲に爆風が広がったと投稿した。
 またReuters通信によれば、米カリフォルニア州モントレーにあるMedioburiense国際大学院 (MIIS) のハーバート氏は、200~240tの爆薬が爆発した規模に相当する爆発だと推定した。
 18日午後の時点で約3万㌧の砲弾が爆発したか爆発し続けており、火災も続いているという。
2024.09.20
 15:46
Kyiv Independent Ukraine approves new domestic-made all-terrain amphibious vehicle Takha <2410-092014>
 ウクライナ国防省は、9月20日の声明によると、ウクライナ軍の全地形型水陸両用車Takhaの使用を承認した。
 同省によると、ウクライナが開発したTakhaは、すでに最前線で避難や弾薬や食料の輸送に使用されており、小型で、その場で方向転換できる(註:芯信旋回または超信地旋回が可能と言うことか)ため、限られたスペースでの機動に効果的で、また、沼地、氾濫原、深い雪、氷の上の水中から脱出することもできる。
 そのタイヤの接地圧は人間の足のそれよりも小さく、それが緩くて不安定な地面を移動することを可能にする。
 また、超越能力は1m以上で、最大1tの貨物または最大10名の兵員を運ぶことができる。 陸上での速度は40km/h、水上では6km/hに達する。 燃料タンクは複数あり、1回の給油で2日以上運転できる。
 同省によると、6月上旬の時点で、ウクライナ製および外国製の軍用車両の110両以上がウクライナでの使用が承認されているが、1/3は国産とされ、残りは米、英、独、瑞、伊など20ヵ国以上で生産されたとされる。
2024.09.20
 13:01
AFP=時事

(Yahoo)

越境攻撃で4万人誘引、東部でロシア軍の戦力低下 ゼレンスキー氏 <2410-092011>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が19日、ロシア西部クルスク州への越境攻撃で、ロシア兵約4万名をウクライナ東部の前線から引き離すことに成功したと主張した。
 ウクライナは8月6日、同国東部からロシア兵を引き離すためクルスク州への越境攻撃を開始したが、ウクライナ東部ではロシア軍が相次いで集落を制圧している。
 ゼレンスキー大統領は19日夜の演説で、東部ドネツク地方の戦況は「極めて厳しい」が、ウクライナは同地方でのロシア軍の戦闘能力を低下させることに成功したと主張し、「われわれはすでにロシア兵約4万名を同州に引き付けることに成功した。 われわれの行動は続く」と続けた。
2024.09.20
 11:25

(21:25 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September19 2024 <2410-092010>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月19日の戦況 =
 プーチン大統領は、ロシア国防省からのロシアの損失を相殺する要請を拒否し、2024年春に新たな動員を宣言したが、これは非自発的な予備役招集に伴う政治的コストを回避する可能性が高いと報じられている。 プーチン大統領はそれ以来、非公表の動員に引き続き取り組んでおり、ロシアの動員の可能性を抑制している。
 ロシアでの動員は、動員が彼の政権の安定に対する直接的な脅威であるというプーチンの個人的な恐れのために、短中期的には可能性が低いままである。
 ロシア当局はロシア軍に対し、2024年10月中旬までにウクライナ軍をクルスク州から追い出し、10月末までにウクライナ北東部のロシアとの国境沿いのウクライナ国境地域に「緩衝地帯」を設置するよう命じたと報じられているが、ロシア軍がこれを短期間で達成できる可能性が非常に低い。
 露大統領府は、ロシアの長期にわたる戦争の社会的・経済的影響を相殺するため、ウクライナにおけるロシアのUAV運用とドローン生産能力の改善へのコミットメントを引き続き示している。
 プーチン大統領は、ロシアは、ロシア本土とカリーニングラード州との間のロシア国民の移動に「いかなる障壁も設けない」ようにしなければならないと主張した。
 インドの砲弾がヨーロッパの仲介者を通じウクライナに移転したと報じられていることが、ロシアとインドの関係に緊張を引き起こしていると報じられている。
 欧州議会は加盟国に対し、ウクライナが西側諸国が提供する長距離システムを使用してロシアの軍事目標を攻撃する能力に対する制限を解除するよう求めた。
 ウクライナ軍は最近、クルスク州でわずかに前進した。
 ウクライナ軍はポクロフスク近郊に前進し、ロシア軍はハリコフ市、スヴァトヴェ、シヴェルスク、チャシフヤール、ポクロフスク、フリャイポレ近郊に前進した。
2024.09.20
 11:07
AFP=時事

(Yahoo)

ロシア戦死者、7万人超に 報道 <2410-092009>
 英BBCとロシアの独立系メディアMediazonaが20日、独自調査を基に、ウクライナ侵攻におけるロシア兵の死者数が7万名を超えたと報じた。 両メディアの調査によると、8月半ば時点の戦死者は66,000名だった。
 死者数の集計は、公式発表や死亡記事SNSでの発表などの公開情報と、ロシア国内で新たに建てられた墓の数などに基づいている。
 BBCは「ウクライナで死亡したロシア兵7,0112名の名前を特定したが、実際の死者数はこれよりも相当多いと思われる」とし、「詳細を公表しない遺族もおり、またこの分析結果には、われわれには確認できなかった名前や、ロシア占領下のウクライナ東部ドネツク州とルガンスク州における民兵の死は含まれていない」と説明した。
2024.09.20
 06:04
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシアのウクライナ東部攻撃リスク低下、越境攻撃が奏功=ゼレンスキー氏 <2410-092002>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が19日、ロシア軍との戦闘が続くウクライナ東部ドネツク州戦線での戦闘において、8月開始したロシア西部クルスク州への越境攻撃により、ロシア軍兵力を東部から引き剥がすことに成功していることにより、同国軍がロシア軍による攻撃の可能性を低下させているとの見解を示した。
 ゼレンスキー大統領は、「現時点で、ウクライナ軍はドネツク州における占領軍の攻撃力を消耗させることに成功している」と表明した一方で、ロシア軍の攻撃が最も集中している同州のポクロフスクとクラホベ付近では「毎日激しい戦闘が続き、状況は依然として極めて厳しい」と述べた。
 また、ロシアとの取引材料となるロシア兵捕虜の「交換の蓄え(exchange fund)」が大幅に補充されてきているとの認識も示した。
2024.09.20
 05:01
Reuters 通信

(Yahoo)

西側兵器使用、ウクライナに許可すれば核戦争に=プーチン氏側近 <2410-092001>
 プーチン大統領の側近で連邦安全保障会議のメンバーであるウォロジン下院議長が19日に西側諸国の政府に対し、ウクライナがロシア領内の奥深くを攻撃するために西側諸国が供与した長距離兵器の使用を承認すれば、核戦争が起こることになると警告した。
 ウォロジン議長はTelegramへの投稿で、「欧州議会が求めていることは、核兵器を使用した世界戦争につながる」と警告し、プーチン大統領も12日、西側諸国がウクライナに供与した長射程兵器でロシアに対する攻撃を認めれば、西側諸国はロシアと直接戦うことになると述べている。
2024.09.19
 23:39
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、ドローン生産を140万機に増強 昨年の10倍=プーチン氏 <2410-091928>
 プーチン露大統領が19日、2024年のUAV生産を増強し、2023年の14万機からほぼ10倍増となる140万機程度にすると発表した。
 ロシアはUAV技術においてほぼ毎週のように進歩しているとし、攻撃してくるUAVを感知して混乱させ、撃墜する技術を持つ防衛用UAVも開発する必要があると述べ、「幅広い種類のUAVを生産し、できるだけ早期に量産体制を確立することが重要な課題だ」と説明した。
2024.09.19
 20:05
RBC Ukraine Stoltenberg: More weapons for Ukraine increases chances of war ending <2410-091927>
 ストルテンベルグNATO事務総長が退任演説で、ウクライナとロシアの間の和平を達成する可能性は、ウクライナへの武器供給の増加に直接依存しており、これによりプーチン露大統領は、彼が望むものを武力で手に入れることはできないことを認識させるだろうと述べた。 ストルテンベルグ事務総長は、軍事力は対話の必要条件であり、それは強力な防衛によって支えられている場合にのみ機能すると指摘した。
 事務総長によると、ウクライナでの戦争を終わらせる最も手っ取り早い方法は、戦争に負けることだが、その場合、それは平和ではなく占領になるであろう。 一方、プーチンは戦争で目標を達成するため、戦争を継続し続ける。
2024.09.19
 17:45
RBC Ukraine Polish Foreign Minister proposes placing Crimea under UN mandate: Mejlis responds <2410-091922>
 ポーランドのシコルスキ外相が19日に、クリミアがウクライナとロシア間の和平交渉の可能性において重要な役割を果たしていると述べ、クリミア半島の可能な解決策の一つは、それを国連の委任下に置くことであると示唆した。 これに対してクリミア・タタール人メジリスの代表であるチュバロフ氏は、クリミアを国連の委任下に置くことができると示唆する発言は受け入れられないと述べている。
 チュバロフ氏は、クリミアはロシアにとって、特にプーチン大統領にとって象徴的に重要であり、クリミアの非軍事化なしに平和が達成できるとは思えないと言った。
 チュバロフ氏は、シコルスキ外相の言葉は、ロシアのウクライナに対する戦争を終わらせるために、わが国はクリミアを割譲すべきだと公に提案したとしかとれないと述べた。
 彼によれば、メジリスはそのような発言は受け入れられず、皮肉だと考えているという。 それらは、ウクライナの国益や、ウクライナの先住民クリミア・タタール人の権利と利益にそぐわないとした。
2024.09.19
 17:25
Kyiv Independent Germany delivers over 20 Leopard 1 tanks, Gepard anti-aircraft guns, other aid to Ukraine <2410-091920>
 ドイツ政府は9月19日、ウクライナへの最新の軍事援助供与において、Leopard 1A5 MBT 22両155mm砲弾61,000発Gepard
SPAAG 3門 (予備部品付き)、その他の装備を引き渡したと発表した。
 このTrancheには、Bandvagn 206全地形対応車5両、TRML-4D対空レーダ2基、全地形装軌運搬車Warthog、およびドイツ連邦軍と企業の在庫からの車両112両のも含まれていた。
 ウクライナは、Vector 偵察UAV 30機、Heidrun RQ-35偵察UAV 20機、Songbird UAV 12機、Hornet XR UAV 6機、海軍仕様UAV20機を受領した。
 ドイツはさらに、予備部品付きのBeaver戦車橋3両、予備部品付きのDachs装甲工兵車1両、およびWisent 1地雷除去戦車6両を供与した。
 Leopard 1A5 MBT 22両と予備部品は、デンマークとの共同で供与した。
 当初は武器供与に躊躇していたドイツは、米国に次ぐウクライナへの第2位の軍事援助国となったが、ショルツ首相はTaurus長距離ミサイルなど、一部の主要能力の供給にまだ消極的である。
2024.09.19
 16:55
RBC Ukraine Russia transferring equipment from Kherson direction to Kursk region - Partisans <2410-091919>
 ウクライナのパルチザン運動ATESHのTelegram Channelが、ロシア軍はヘルソン方面からクルスク地方に装備を移動させており、これに先立ち、彼らはクリミア半島で修理していると報じている。
 ATESHは、ロシア連邦第810海兵旅団の武器、弾薬、装備の動きを追跡したと報告書は述べている。
 パルチザンによると、クリミアの修理基地では、彼らはすべての損傷した機器を修復し、それをクルスク地域にさらなる階層化のために送っている。 これはクルスク方面の武器が不足していることを示しており、ヘルソンのようなあまり活発でない方面によって補われている」とATESH運動は考えている。
2024.09.19
 16:24
Reuters 通信

(Yahoo)

インド製弾薬、欧州経由でウクライナへ ロシア抗議でも規制の兆しなし <2410-091918>
 インドと欧州の当局者の話で、欧州企業がインドの軍需企業から購入した砲弾や弾薬がウクライナにわたっていることが分かった。 ロシアはインド側に抗議したが、インド政府は取引停止の措置を取っていないという。
 インドの武器輸出規制は、武器の使用を申告した購入者に限定し、無許可の転売などがあれば取引停止にすると定めている。 インド外務省報道官は1月の記者会見で、インドはウクライナに砲弾を供給・販売はしていないと述べた。
 当局筋によると、ウクライナに供給されているインド製砲弾薬は、国有軍需企業Yantra社などが製造したもので、取引は1年余り前から行われており、税関の記録によるとイタリア、チェコなどからウクライナに輸出されている。 元Yantra社幹部は非上場のイタリア防衛企業MES社が同社の最大の海外顧客だと述べた。 MES社は、Yantra社から中身が空の砲弾を購入し、炸薬を詰めてウクライナに輸出しているという。
 ロシアは事態を深刻視し、7月の外相会談を含め少なくとも2回、インド側に対応を求めた。 インド当局者によると、政府は状況を監視しているが、欧州向け輸出を制限する措置は取っていないという。
 関係者は、ウクライナが使用する砲弾薬でインド製が占める割合はごくわずかとしており、ロシアによる侵攻開始後にウクライナが輸入した武器全体の1%以下と推定されている。
2024.09.19
 11:17
Ukrinform NATO 事務総長、ウクライナによるロシア領への長射程攻撃がプーチンの「レッドライン」だとは思わず <2410-091915>
 ストルテンベルグNATO事務総長はTimesの取材で、NATO加盟国がウクライナに対してロシア領内の合法的目標への攻撃を許可することがNATOが戦争に巻き込まれるとの発言は誤っているとの見方を示した。
 また事務総長は、ウクライナに対してStorm Shadowのような長射程ミサイルをロシア領攻撃のために使用する許可を出すことを支持している英国やフランスといった同盟国を支持していると発言した。
 さらに事務総長は、そのような許可は個別の国が決めることであり、NATO全体で決めることではないともした。
2024.09.19
 09:45

(19:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September18 2024 <2410-091913>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月18日の戦況 =
 ウクライナ軍が9月18日、トヴェリ州トロペツ近郊のロシアのミサイル・弾薬貯蔵施設に対してUAV攻撃を行い成功を収めた。
 ロシア国内のロシア後方の物流施設に対するウクライナの継続的な攻撃は、弾薬備蓄や物流施設の個々の破壊を超えて、ロシア軍に対するより広範な作戦圧力を生み出すであろう。
 ロシア当局が9月18日、中央軍管区の機甲部隊の責任者多額の賄賂を受け取った疑いで逮捕した。 2024年4月にベロウソフがロシア国防相に任命されて以来、ロシア軍高官に対する新たな汚職事件となった。
 モスクワ市にあるロシア最大のオンライン小売業者、Wildberriesの複数のオフィスに対する武力攻撃が失敗したことは、ロシア国内の安定の脆弱性を浮き彫りにしている。
 アルメニア当局は、アルメニアとロシアの二国間関係が悪化する中、ロシアが主導する集団安全保障条約機構 (CSTO) を批判し続けている。
 ロシア外務省のザハロワ報道官が9月17日、レバノンとシリア全土で、レバノンのヒズボラメンバーの何千ものポケベルを同時に爆発させたとして、イスラエルを非難し、ロシアがイランの対イスラエル抵抗枢軸と修辞的に連携し続けていることを示唆した。
 ウクライナ軍はクルスク州の主要なウクライナ突出部の西にあるグルシュコフスキー・ライオンに前進したが、その突出部とその西でウクライナ軍の攻撃が続いていて、ロシア軍は突出部内の位置を奪還した。
 ロシア軍は、ドネツク市南西のトレツク内とザポリージャ州東部のクピャンスク-スヴァトヴェ-クレミンナ線に沿って前進した。
 ロシア下院は9月18日、ウクライナに派遣されたロシア軍人を、ロシアの裁判所で審理されている事件の刑事罰から解放することを提案する法案を第一読会で承認したと発表した。
2024.09.19
 07:10
共同通信

(Yahoo)

弾薬庫爆発で地震観測 ロシア西部、衝撃規模物語る <2410-091906>
 ノルウェーの地震研究機関NORSARが18日、ウクライナ軍によるUAV攻撃でロシア西部トベリ州トロペツの弾薬庫が爆発、炎上したことで、同日未明から朝にかけてトロペツ周辺で17回の地震を観測したと発表した。
 マグニチュードは最大2.5で、爆発による衝撃規模の大きさを物語った。
Toropets の位置 (Google Map)】
 ゼレンスキー大統領は「ロシアを弱体化させる重要な成果があった」と述べた。
 ロシア側によると、UAVの迎撃で撃墜した破片が弾薬庫に落下し、爆発につながった。
 ロシアメディアによると、ロシア当局はトベリ州の住民に対し、火災などの写真や映像をインターネットなどで公開しないように呼びかけた。 公開すれば「敵側の行動」だとみなし捜査対象になり得ると警告した。
2024.09.19
 05:00
日経新聞 クリミアを聖地に プーチン氏の野望支える正教原理主義 <2410-091907>
 ロシアが侵略を続けるウクライナでこの夏、キリスト教を巡る2つの大きな出来事があった。
 一見何の関係もないが、実はいずれもロシア正教会の原理主義と深いかかわりがある。 プーチン政権の野望を支えるのも、正教の再興を目指す原理主義である。
 ロシアが2014年から占領するウクライナ南部クリミア半島に2024年7月に「新ヘルソネス」と名付けた古代ビザンチン風の巨大な複合施設がオープンした。
2024.09.18
 23:00
RBC Ukraine Slovakia fears new conflicts if Ukraine joins NATO <2410-091831>
 スロバキアのブラナール外相がウクライナのシビハ外相との会談後に記者団に対し、ウクライナがNATOに加盟する可能性が新たな紛争につながる可能性があることを懸念していると述べた。 ブラナール外相は、ロシア・ウクライナ戦争は軍事的手段では解決できないと述べ、スロバキアは平和的解決の迅速な模索を提唱していると述べた。
 彼はまた、スロバキアはウクライナのEU加盟を支持しているが、NATO加盟に関するウクライナの見解には同意していないと付け加えた。 彼は、NATO加盟が新たな紛争につながる可能性があると考えているが、スロバキアはウクライナがその道を選択する権利を尊重していると述べた。
 対照的にウクライナのシビハ外相は、NATO加盟は安定性を確保するため、ウクライナとスロバキアの双方の利益と一致すると自信を表明し、NATO加盟が平和につながると主張した。
2024.09.18
 22:07
Kyiv Independent Kremlin's war in Ukraine 'a stunning Russian military failure,' British diplomat says <2410-091829>
 英国の外交官が9月18日にウィーンで開催された安全保障協力フォーラムで、、ウクライナでのロシアの戦争は「露大統領府にとって軍事的災害」であり、同国の大幅な人的資源の損失は「暗い状況を描いている」と述べた。
 
OSCEの英国代表部の上級軍事顧問であるオーコット氏も、ウクライナのクルスク侵攻やロシア黒海艦隊の1/4の損傷または破壊などの要因が「驚くべきロシア軍の失敗」につながると述べた。
「ロシアが全面的な侵攻を行ってから2年と212日が経ち、ロシアが数日で終わると想定していた軍事行動は数日で終わるだろう」と彼はUkrinformが報じたコメントで述べた。
 9月17日にWSJが引用した西側の諜報機関の推計では、ロシア軍の損失は最大で200,000名の死者と400,000名の負傷者とされている。 これは、9月18日時点で637,000名以上が死傷したというモスクワの死傷者に関するウクライナの推定に近い
 「軍事レベルでは、ウクライナの機動戦の効果的な使用は、ロシアの『肉挽き器』戦術とは全く対照的である」とオーコットは述べた。
2024.09.18
 20:16
Kyiv Independent Arms depot in Russia's Tver Oblast built to withstand nuclear explosion heavily damaged by Ukrainian drones <2410-091826>
 ウクライナ保安庁 (SBU) の情報筋がKyiv Independent紙に語ったところによると、ウクライナのUAVは一晩でロシア最大の武器庫の一つを攻撃し、ロシアのトヴェリ州のトロペツの町で強力な爆発を引き起こした。
 ロシア国防省は2018年、この武器庫は核爆発にも耐える準備ができている自慢していたが、6年後にその主張は虚偽であることが証明された。
 SBUによると、武器にはIskander、SAM、砲弾、KAB誘導爆弾などのミサイルが保管されていた。 この攻撃は「ロシア国防省の主要ミサイル・砲兵の大きな武器を文字通り地球の表面から一掃した」とSBUの情報筋は語った。
 主要なミサイルおよび砲兵総局によって管理されている武器庫の建設は、ウクライナの北480kmに位置するトロペッツの町で2015年に始まった。
 ロシア国防省によると、RUB90B ($980M) のこの計画で13棟の近代的な武器庫の建設を求めていた。
 人口11,000人の町トロペでの建設は、すべての近代的な国際安全保障基準に準拠して2018年10月にオープンする予定であった。
2024.09.18
 18:19
Kyiv Independent Russia's Kursk counteroffensive halted, Kyiv claims <2410-091824>
 ウクライナ軍政の報道官が9月18日にAFPに、ウクライナ占領地域を奪還することを目的としたクルスク州でのロシアの反撃は阻止されたと語った。 「彼らは側面から攻撃しようとしたが、そこで止められた」と報道官はAFPに語った。 報道官は、ロシアによる「いくつかの小さな成功」だけを認め「状況は安定し、今日はすべてが制御下にあり、彼らは成功していない」とした。
 この声明は、モスクワがロシア地域のウクライナ軍の西側側面に対して反撃を開始した1週間後に発表された。
 「ロシア軍は集落の一つに入り別の集落に向け攻撃を始めたが、それだけであった」と彼は言った。 ロシアは反攻の初日だけで10ヵ所で集落を奪還したと主張し、その後のさらなる前進を発表した。
 ウクライナは8月6日初旬にクルスク州への越境侵攻を開始し、約100ヵ所の集落と1,300㎢以上を制圧したとされている。 これに対ロシア軍は先週、ウクライナ軍をロシア領内の陣地から追い出すために反撃を開始した。
 ロシアはドミトラシキフスキー集落についてまだコメントしていないが、9月17日の定例更新では、奪還された新たな集落については言及しなかった。 ロシアは同日、ウクライナ突出部の西にあるクルスク州で国境を越えようとするウクライナによるいくつかの新たな試みを撃退したと主張した。
2024.09.18
 16:14
Kyiv Post Five Things to Know About Ukraine’s Incursion Into Russia’s Kursk Region <2410-091821>
 ウクライナのロシア・クルスク州への侵攻について知っておくべき5つのこと
 ・クルスクの戦いは流動的で動きが速く、コントロールラインは明確ではない
 ・クルスク空戦は、過去30ヶ月間の他の場所の空戦とは少し違って見える
 ・セイム川橋の戦いは終わっていない
 ・ロシアは、すべてが順調に進んでおり、ウクライナ人は窮地に立たされていると言っている
 ・ウクライナ人は、クルスク作戦は全体的にうまくいっていると言っている
2024.09.18
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍、クルスク州の新たな攻撃軸で挟撃狙う ロ軍の反撃は停滞 <2410-091811>
 ウクライナとの国境地帯にあるロシア西部クルスク州ノービプーチ村のすぐ南で12日、ソ連製のIMR-2戦闘工兵車に乗り込んだウクライナ軍工兵部隊がロシア側の防御線を突破したことは、この戦争を観察している人の多くを驚かせた。ロシア側の反応も同じだったようである。
 ノービプーチ村は、クルスク州でウクライナ側が支配しているおよそ1,000㎢の突出部から西へ30km付近位置する。 この突出部は8月上旬、ウクライナ軍の精強な8個の経験豊富な旅団から抽出された12個前後の大隊が同州に侵攻し一気呵成に制圧した地域である。
 先週時点では、ウクライナ軍がなぜノービプーチ村周辺で新たな侵攻を始めたのかは不明だったが、ここへきて徐々に明らかになりつつある。 戦車の支援や滑空爆弾を投下する空軍機の援護を受けつつ、空中強襲(空挺)軍の第95独立空中強襲旅団を主力とするとみられる戦術群はノービプーチ村を越え、すぐ北にあるベショロエ村の南を抜けて右方へ切り込んでいる。
 つまり、新たな侵攻部隊はクルスク州の突出部のほうへ向かっているこの部隊が突出部のウクライナ軍部隊とつながれば、両部隊と国境の間で数千名規模ともみられるロシア軍部隊が孤立することになるだろう。
2024.09.18
 08:35

(18:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September17 2024 <2410-091816>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月17日の戦況 =
 ウクライナ検事総長事務所は、ロシアによるウクライナ人捕虜の虐待と処刑が明らかになった別の事件について捜査を開始した。
 ウクライナと西側諸国を標的とした露大統領府の大規模な情報作戦の概要を記した漏洩文書は、SNSを利用してモスクワの利益を促進するために、クレムリンがグローバルな情報手段を活用するというコミットメントを引き続き示している。
 ロシアのショイグ安全保障理事会書記は、非西側同盟国からの軍事協力と支援を確保するためのロシアの努力が続く中、最近のシリアと北朝鮮訪問に続き、予告なしの訪問のためにイランに到着した。
 ラブロフ露外相は、モスクワで北朝鮮の崔外相と会談した。
 ロシア軍は最近、トレツクとポクロフスクの近く、ドネツク市の南西に前進した。
 ウクライナの主軍事情報局 (GUR) は9月17日、ロシアがウクライナで戦うためにシリアから市民を募集し続けていると報告した。
2024.09.18
 05:54
共同通信

(Yahoo)

ロシア軍死傷61万人超、英分析 前線投入で新兵動員続く <2410-091807>
 英国防省が17日、ウクライナ侵攻でロシア軍の死傷者が61万名を超えたとの推計を発表した。 ロシア軍が前線に投入する兵力を補充する必要に迫られ、新兵動員を続けていると指摘した。
 Wall Street Journal紙は両軍の死傷者は計100万名で、ロシア側の死者は20万名、負傷者は40万名だと報じた。
 米ニュースサイトPoliticoは16日、2024年2月に解任されたウクライナ軍総司令官のザルジニー大将が、8月に始まったロシア西部クルスク州への越境攻撃に反対していたと報じた。
 越境後の展開が見えず、越境攻撃は「賭けだと感じていた」という。
 ザルジニー大将はウクライナの首都防衛に成功するなど戦果を上げた。
2024.09.18
 04:52
Ukrainska Pravda Ammunition depot on fire after drone attack in Russia's Tver Oblast: evacuations ongoing – videos <2410-091806>
 ロシアのトヴェリ州へのUAV攻撃後、弾薬保管場所が火災に見舞われ、避難が進められている。 9月17日~18日の夜に行われたUAV攻撃に続いて、ロシアのトヴェリ州トロペツの町で火災と爆発が発生した。
Toropets の位置 (Google Map)】
 ロシアの通信社RIA Novosti とTASS通信、BazaとAstraのTelegram Channelによると、地元当局は、防空システムが市内の大規模なUAV攻撃に対応し続けていると報告した。
 トヴェリ州知事のルデニャ氏は、防空が機能しており、火災封じ込めの取り組みが進行中の地域から住民の一部避難を命じた。 トロペットの住民は、トヴェリ州の近くの町ザパドナヤ・ドヴィナに避難しているとした。
 地元住民は、弾薬保管場所が攻撃されたと報告し、映像には火事と爆発音が映っている。
2024.09.18
 02:17
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ東部ウクラインスク制圧=報道 <2410-091804>
 ロシア国営通信社RIAがロシア軍の匿名筋の話として、ロシア軍が17日にウクライナ東部ドネツク州の都市ウクラインスクを制圧したと報じた。 ロシア軍は9月初めにウクラインスクを包囲していた。
 ウクライナ出身で親露派の著名軍事ブロガー、ポドリャカ氏は「ウクラインスクはわれわれのものだ」と表明し、ロシア軍は同市を「ほぼ無傷で」占領し、南部ヒルニクと西部セリドベを次の目標とすると述べた。
 ロシアの戦争ブログや戦争に関するオープンソースの地図によると、現在ウクライナの1/5を占領しているロシア軍は、ウクライナ東部ルガンスク州の98.5%ドネツク州の60%占拠している。
 Wall Street Journal紙によると、ロシアによるウクライナ侵攻開始からの両軍の死傷者数は100万名にのぼる。
2024.09.18
 02:13
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナの新たな越境攻撃5回を撃退=ロシア <2410-091803>
 ロシア国防省が17日、ウクライナ軍による西部クルスク州への新たな越境攻撃を5回撃退したと発表した。 過去6日間で報告された国境攻撃は計26件となった。
 同省は声明で「軍の航空隊と砲撃の支援により、ウクライナ軍がロシア国境を突破しようとした5回の試みは撃退された」と述べた。 またロシア軍はこのほか複数の集落にも攻撃を行っているとした。
 ロシアの軍事ブロガーは、ウクライナがヴェセロエとメドヴェジェ方面の一部から撤退し、ロシア軍が領土を奪還したと述べた。
 Reutersはこれを独自に検証できていない。
2024.09.17
 22:31
Kyiv Independent Ukraine destroys Russian ammunition depots near occupied Mariupol, Navy says <2410-091718>
 ウクライナ海軍が9月17日に声明で、海軍は最近ロシアが占領するウクライナの都市マリウポリ近くの弾薬庫にミサイル攻撃を実施した。 海軍によると、この攻撃により、ロシア軍がウクライナに対して使用するために備蓄していた貯蔵インフラと大量の弾薬の両方が破壊された。
 亡命したマリウポリ市長顧問のアンドリューシチェンコ氏は、ドネツク州の隣接する村フリボケにあるロシアの「破壊された倉庫」を示す写真を共有していたが、Kyiv Independent紙は、これらの主張を確認できなかった。
 マリウポリは2022年2月から5月にかけてロシア軍に包囲され、数千人が死亡し街は瓦礫と化していた。 当局の概算によると、マリウポリ包囲戦で少なくとも2万5,000人が殺害された可能性があるが、正確な数は不明のままであり、はるかに多い可能性がある。
2024.09.17
 19:14
RBC Ukraine Ukraine may have used Neptun missile to strike Russian warehouses in Mariupol - Defense Express <2410-091717>
 ウクライナは、一時的に占領されたマリウポリの近くにあるロシアの倉庫をNeptuneミサイルで攻撃した可能性があると、Defense Expressが報じている。
 同メディアによると、ウクライナ海軍が目標の破壊を報告したということは、ウクライナのCM、特にNeptuneミサイルが使用されたことを示唆しているという。 攻撃は、前線から100kmまでの場所にある目標に対して行われた。
 Defense Expressは、もしNeptuneが実際に使われたのなら、それは2つのことを示していると考えている。
 第一にNeptuneの使用は、ウクライナがその生産を増やしたことを示唆している。
 第二に、ウクライナ軍におけるStorm Shadow/SCALP-EGやATACMSなどのミサイルの不足を示している可能性が高い。
2024.09.17
 18:41
RBC Ukraine Head of Ukrainian intelligence reports significant increase in ground drones in war <2410-091716>
 ウクライナ国防情報局長官のブダノフ中将によると、ロシアが始めた戦争で軍備の新たな局面が始まった。 それは
UGVの活用である。 ブダノフ中将によれば、戦争中には技術の進歩が期待されており、これには簡単な説明があるという。
 ブダノフ中将は「UGVは恐れることはなく、新しい段階に入ったUGVはまだ現れ始めたばかりだが、2024年末までにその数は指数関数的に増加すると信じている。 人々は戦闘に参加するのを嫌がるので、1人の兵士を送る代わりに、常に10機のUGVを送ることを選ぶであろう」と語った。
2024.09.17
 17:30
RBC Ukraine Bloomberg: Some of Ukraine's allies consider ending war through negotiations in 2025 <2410-091715>
 ウクライナの同盟国の一部は、2025年にモスクワとキエフの間の交渉を通じてロシアとの戦争を終わらせる可能性について話し合っているが、Bloombergは交渉を行う決定はウクライナの当局者のみが行うべきだと報じている。
 情報筋によると、ウクライナの友好国の一部は戦争を終わらせるための方法を議論しており、一部の西側の首都では、ウクライナ軍が時期尚早に停戦を迫られる可能性があるという懸念が高まっているという。
 Bloombergの情報筋は、西側当局者が2025年の戦略の一環として交渉を通じてウクライナとロシアの戦争を終わらせる可能性を真剣に考え始めていることを明らかにしているが、交渉の決定はウクライナが下すことを明らかにしており、この件に関してゼレンスキー大統領に圧力をかけることはない。
 これらの議論は、戦場での突破口が見つからず、新たな冬が近づいているために浮上し、一部の当局者は行き詰まりから抜け出すための潜在的な方法を模索するようになった。
2024.09.17
 16:50
RBC Ukraine German Foreign Minister: 'If Ukraine falls, Moldova is next country in line' <2410-091714>
 ベアボック独外相が、ウクライナへの支援はモルドバの安全保障にも貢献している。 ウクライナの敗北はモルドバを危険にさらす可能性があり、だからこそキエフの支援は地域にとって非常に重要であると、述べている。
 「ウクライナを支援するために我々が行うすべてのことは、モルドバに関する安定化を促進することも意味する。 ここにいる人々の最大の関心事が何であるかは明らかで、ウクライナが陥落した場合には、モルドバが次に並ぶ国になるということです」と彼女は言った。
 ベアボック外相は、フランス、ルーマニア、ポーランド、オランダ、リトアニアの外相も出席したMoldova Partnership Platformの一環としてキシナウで開催された会議で演説した。 このプラットフォームは、モルドバの経済を強化し、ロシアの偽情報から保護するために、2022年にドイツによって設立された。
2024.09.17
 16:20
RBC Ukraine Tu-95 and Tu-160 bombers possibly present during Engels airbase attack: Satellite images <2410-091712>
 エンゲルス空軍基地の地域で9月17日早朝に爆発音が聞こえた。 
Defense Expressによると、Tu-95やTu-160を含む数機の戦略爆撃機が基地に存在していた可能性がある。
 同メディアは、9月15日に撮影されたサラトフ地域のエンゲルス空軍基地の衛星画像に注目した。 Defense Expressによると、画像にはTu-95MS 4機Tu-160 2機がいた。 さらに、Tu-160 2機とおそらくAn-12と見られる輸送機1機の影が見えた。
 Defense Expressが述べているように、9月17日の爆発はおそらくウクライナのUAV攻撃によって引き起こされたと思われるが、そのような戦略機はまだこの空軍基地に駐機している可能性がある。
 ジャーナリストは、Tu-95MS 4機は、ウクライナを攻撃するためによく使用する最大32発の長距離ミサイルを搭載できるため、大きな脅威となると指摘している。
2024.09.17
 14:03
Kyiv Independent ‘It’s personal’ — Why Germany still refuses to send Taurus missiles to Ukraine <2410-091709>
 米国と英国は、ウクライナが既に配備されている欧米製ミサイルを使ってロシア国内の奥深くの標的を攻撃するのを許す圧力に直面しているが、ドイツはそのようなミサイルの提供さえ拒否している。 ショルツ首相は9月13日に「ドイツは、我々が何をし、何をしないかについて明確な決定を下した。 この決定は変わらない」と述べ、ウクライナへのTaurusの提供を断固として拒否した。
 彼の発言は、バイデン米大統領とスターマー英首相がワシントンでの会談で、ロシア国内での西側諸国から供給された長距離兵器の使用制限を解除するまでに至らなかった後に行われた。
 米国は春、ウクライナにATACMSを提供し始めたことを確認した。 ウクライナは以前に射程160kmのミサイルを供与されていたが、新しいバッチは300kmの射程を持つ高度なミサイルで構成されていた。 しかし、ドイツのTaurusの供与を行わなかった。
 これに先立ち、ドイツは米国に続いて、2023年初頭に最初のPatriotシステムと待望の戦車を引き渡した。
 ウクライナがロシアのクルスク州への奇襲侵攻を開始したとき、ドイツはこの作戦を承認していた。 ドイツ国防省は、ウクライナは国際法を遵守して、ロシア国内で自衛のために使用する兵器を「自由に選択できる」と述べた。 それなのに、ドイツはロシア軍の後方を攻撃できるミサイルを提供するというウクライナの要求を保留し続けている。
2024.09.17
 10:45

(20:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September16 2024 <2410-091707>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月16日の戦況 =
 ウクライナは兵員不足に対処するための措置を講じてきたが、西側のウクライナへの軍事援助の遅れと不足により、重要な地域を防衛し戦域全体の計画に対抗できる効果的な戦闘部隊を生み出す能力は依然として制限されている。
 ゼレンスキー大統領は、ウクライナのクルスク州への侵攻により、ロシアはウクライナから一部の兵力をロシア国内の防衛に振り向けることを余儀なくされたが、ウクライナ軍に対する戦域全体の負担を軽減するために、ウクライナは依然としてロシアの軍事目標を攻撃するための十分な兵器等と西側の許可を必要としていると繰り返し述べた。
 ロシアは、部隊を徐々に増強することにより、長期的な軍事力を構築し続けている。
 イランは、核兵器を製造する準備を進めると同時に、西側との核交渉を再開する意思を示し続けている。
 ロシア国防省職員の一部は、ロシア軍指導部が国防省の汚職を根絶するための広範な取り組みを行っているため、汚職の告発に直面し続けている。
 ウクライナ軍はクルスク州Glushkovsky Raionに前進し、ロシア軍は9月16日に同地域の領土を奪還した。 ウクライナ軍とロシア軍はクルスク突出部で前進した。
 ウクライナ軍はハリコフ市とポクロフスク付近で領土を奪還した。
 ロシア軍はクレミンナ、チャシフ・ヤール、ポクロフスク、ヴフレダル付近に前進した。
 ロシアは、ロシア軍で戦うよう移民に強制し続けていると報じられている。
2024.09.17 Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、クルスク州で2集落奪還と発表 越境攻撃に反撃 <2410-091706>
 ロシア国防省が16日、ウクライナによる越境攻撃に対し反撃を続けているロシア軍が、西部クルスク州で2つの集落をウクライナ軍から奪還したと発表した。
 ロシアが奪還を発表したのはウクライナ北東部スムイ州との境界に近い2つの集落だが、Reutersは独自に確認できていない。
 ロシア軍司令官と親露派の軍事ブロガーは先週、クルスク州でロシア側が約10ヵ所の集落を奪還したと述べていた。
 ウクライナは同州の1,300㎢以上の地域で約100ヵ所の集落を掌握したとしている。
 クルスク州知事は16日、ウクライナ国境から15km以内に位置する2地区の集落に避難を命じた。
2024.09.17
 08:00
Forbes

(Yahoo)

クルスク州の新たな侵攻先でウクライナ軍が進撃 ロ軍、徴集兵主体で苦戦か <2410-091704>
 ウクライナと国境を接するロシア西部クルスク州ノービプーチ村付近で12日、ウクライナ軍の戦闘工兵部隊がロシア側の防御線を突破した。 ノービプーチ村は、ウクライナ軍がクルスク州内で支配している1,000㎢の突出部から西へ30kmほど離れた場所にある。
 ウクライナ軍部隊の侵入は当初、短時間の深度の浅い襲撃とみられたが、実際にはロシア側による一帯の支配にとってはるかに危険なものに発展した。
 ウクライナ軍の装甲トラックなどはノービプーチ村からさらに北上し、数km先のベショロエ村近くまで一気に進んだ。 ウクライナのシンクタンク、防衛戦略センター(CDS)は15日の作戦状況評価で、ウクライナ軍は「ベショロエの南郊に到達し、この村を実質的に支配下に置いた」と報告している。
 14日までにウクライナ軍の戦車がベショロエ村内に進撃した。 15日にはウクライナ空軍の戦闘爆撃機が、ロシア軍の陣地とされる村中心部の建物を衛星誘導の滑空爆弾で爆撃し破壊した。 使われたのは米国製の精密誘導爆弾とみられている。 その様子を上空からUAVで監視していたウクライナ軍のUAV部隊Khorne Gp.は、ロシア側に向けて「お前たちのことはひとり残さず見ているぞ」とSNSに書き込んでいる。
 ベショロエ方面のロシア軍守備隊には、練度の低い若い徴集兵が多数含まれるとされる。 1年間の兵役で集められる徴集兵は、ロシア政府の方針では戦闘への参加は想定されていない。
 8月上旬に始まったウクライナ軍によるクルスク侵攻で、ロシア軍の北方軍集団が当初、防御を徴集兵に大きく依存していたことは、ウクライナ側が急速に前進できた理由のひとつだった。 ロシア軍がベショロエ方面の防御も、準備の整っていない20歳前後が中心とみられる若年兵に頼っているらしいというのは、ロシアにとって不吉な兆候だ。
2024.09.17
 07:36
共同通信

(Yahoo)

ロシア、無人機640機で攻撃 9月前半に、イラン製使用 <2410-091703>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が16日、ロシア軍が9月前半だけで、イラン製の攻撃型Shahed UAVを640機以上使って攻撃したと発表した。
 ウクライナ空軍によると、ロシア軍は15日夜から16日朝にかけても、56機のShahedで北部キーウ州を中心に攻撃し、キーウ州当局者らによると、53機を撃ち落とした
 ウクライナメディアによると、デンマークのポールセン国防相は15日、今年中に米国製F1-6をウクライナに追加提供すると明らかにした。
 ゼレンスキー大統領は16日、UAVに特化した軍の部門を設置する法案に署名した。
2024.09.16
 14:19
CNN

(Yahoo)

ロシアが反攻開始、クルスク州からウクライナ軍排除へ ただし勢い欠く <2410-091605>
 ロシア軍が、ウクライナ軍の越境奇襲攻撃で奪われた南西部クルスク州の領土奪還を目指し、反転攻勢に乗り出しているが、これまでのところ勢いは乏しい
 ウクライナは8月に攻撃を開始して多数の集落を奪取し、ウクライナの支援国をも驚かせたが、当初から観測筋の間では、ウクライナが戦果を維持できる可能性は低いとの声が出ていた。
 位置情報が確認された動画では、ロシア軍が複数の村を奪還したこと示されているものの、状況は流動的で、クルスク州に投入されたロシアの兵力は質量ともに不透明で、信頼できる前線の証言も乏しい。
 ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアの反攻が始まったことを認めロシアはクルスク州に6万~7万人の兵士を投入する意向だと指摘している。 ただ13日の発言では、ロシア側に「今のところ本格的な戦果は出ていない。 我々の英雄的な兵士が持ちこたえている」との見方も示した。
 米国の分析によると、ロシアがクルスク州からウクライナ軍を排除するには20個旅団、兵員5万名が必要となるが、米国防総省のライダー報道官は12日、現時点でロシアの行動は「ごくわずか」だと指摘しており、専門家はこれまでのところ、規模ではるかに劣るウクライナ軍を直ちに駆逐するほどの兵力や質は目にしていない。
 ロシアの反攻には精鋭部隊も加わっている様子で、位置情報が確認された動画には、精鋭の第51空挺連隊が12日の攻撃に関与する様子が映っている。 ただしISWは、クルスクにいるロシア軍のうち「戦闘経験のある部隊で構成されている」ものはほとんどないとの分析を示す。
2024.09.16
 12:59
RBC Ukraine Ambassador on when Türkiye will hand over two corvettes to Ukraine <2410-091604>
 ウクライナは2020年に、トルコにAda級コルベット艦を発注した。 当初、これらの艦はウクライナのオケアン造船所で艤装される計画だつたが、ロシアの全面侵攻後、計画は変更され、トルコで建造された一番艦のHetman Ivan Mazepa2022年10月に進水し、その年の終わりに二番艦Hetman Ivan Vyhovskyの建造が開始された。
 駐トルコのウクライナ大使ボドナールは、トルコはコルベットを建造してウクライナに引き渡す契約上の義務を負っておるが、トルコはこれらの義務を適切に履行しており、ウクライナ側の決定に従ってそれらを提供する準備ができていると述べている。 大使はまた「言及されたコルベットはウクライナの所有物であり、この艦に関して決定を下すのは我々の側だ」と言った。
 大使によると、一番艦のHetman Ivan Mazepaは現在、港内と洋上での試験を受けており、公試運転は2024年末頃に予定されています。
 8月1日に進水した二番艦Hetman Ivan Vyhovskyは2026年に就役する予定で、現在、発電機、武装、その他の必要な部品の艤装と設置作業が進行中で、乗組員が任命されていると述べた。
2024.09.16
 09:50

(19:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September15 2024 <2410-091603>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月15日の戦況 =
 ロシアは、中長期的な経済と戦力の制約でウクライナでの戦争を継続する能力が大幅に低下し始める前に、2026年までにウクライナで決定的な勝利を達成することを目指していると報じられている。
 ロシアは、ウクライナでのロシアの活動に必要な物資の生産と調達において増大する課題に直面する可能性が高く、政権は物資の需要を満たすために友好国にますます依存するようになる可能性が高い。
 ウクライナのカミシン大統領顧問が9月15日、ウクライナが155mm砲弾の国内連続生産を開始したと述べた。
 ロシア国防省は、ウクライナで物議を醸した2人のUAV操縦者の死をめぐる超国家主義者の抗議に迅速に対応し、ロシア当局が超国家主義者コミュニティからの反発に非常に注意を払い続けていることを強調した。
 ロシアの超国家主義的なミルブロガーたちは、UAV操縦者の死に対するロシア国防省の対応を称賛したが、死者につながった組織的な問題を解決する国防省の能力については懸念を表明した。
 ウクライナ軍はクルスク州のGlushkovsky Raionで進撃したと報じられており、ロシア軍は9月15日にこの地域の領土奪還したと報じられている。 ウクライナ軍はクルスク州の突出部全体で攻撃を続けており、ロシア軍も最近、突出部で前進した。
 ロシア軍は最近、スヴァトヴェ、シヴェルスク、ドネツク市の近くで前進した。
2024.09.15
 17:44
Kyiv Independent The Russian targets that could be on Ukraine's long-range missile strike list <2410-091508>
 ここ数週間のウクライナの要望は、西側同盟国からの長距離兵器でロシア領土の奥深くまで攻撃するのを許すというものになっている。 全面戦争が始まって以来、米国や他の武器供給国は、ウクライナが供給した兵器を使用して反撃することを禁じており、しばしば戦争が拡大する恐れを理由に挙げている。
 しかしこの1週間で潮目が変わった兆しがあり、Guardian紙は、英国がすでにウクライナがロシアへの攻撃にStorm Shadowを使用することを許可することを決定したと報じた。 Politicoは、米大統領府がウクライナが長距離兵器で攻撃する必要のある目標について話し合っていると報じた。 ウクライナが要請したもの、または米国や英国が承認した目標リストの公開は、運用上の理由から可能性は低い。
 西側諸国の当局者は、ウクライナが新たに獲得した射程を活用できるようになる前に、ロシアが重要な装備等を射程外に移動させるのではないかという懸念から、政策変更について公然と話すことを躊躇している。
 しかし、ウクライナが利用可能な兵器の範囲を国境の反対側にあるロシア軍の位置に一致させることで、政策が正式に変更された場合に何が可能になるかを明らかにすることができる。
 ISWの8月の報告書は、米国が供給したATACMSの射程300km以内に「245以上の既知のロシア軍および準軍事施設」を特定したが、これは現在、ウクライナが供給している西側ミサイルの中で最も遠い射程である。
2024.09.15
 17:21
Kyiv Post Ukrainian Forces Defeat Russian Paratrooper Unit in Kursk as Russians ‘Show a Clean Pair of Heels’
 ウクライナ空挺強襲部隊の通信部がTelegramで報じたところによると、ウクライナ軍はクルスク地方でロシアの空挺部隊を撃破した。 映像に添えられた字幕には「侵略軍は、クルスク地域からウクライナ国防軍を追い出すために必死の試みをしている」と書かれている。
 ロシア軍は9月13日にウクライナの空挺部隊に対して、戦車2両強襲揚陸車11両
APC 1両の計14両での攻撃にもかかわらず、ウクライナ軍は数時間続いた戦闘で攻撃を撃退することに成功した。
 ウクライナ軍の報告書は、ロシアの損失には、強襲揚陸車5両、戦車1両、APC 1両が含まれ、数十人のロシア軍将兵が死亡し、生き残った将兵は退却したと主張している。
 Kyiv Postは、ロシアの攻撃を撃退するウクライナの空挺部隊とされる映像の場所と時期を独自に確認することができなかったが、この映像は、水陸両用強襲車が地雷によって破壊され、ウクライナ軍がFPV UAVを使用して追加のロシアの水陸両用車を攻撃して破壊していることを示している。
 また、映像にはウクライナ軍がロシア兵が集結している建物を攻撃するシーンも含まれており、UAVの映像では負傷したロシア兵が1人が写っている。
2024.09.15
 13:24
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ、長距離兵器でロ領内攻撃する軍事的理由ある=NATO 高官 <2410-091506>
 NATO軍事委員長のバウアー蘭海軍大将が14日、ウクライナには西側諸国の兵器を使ってロシア領内の奥深くを攻撃する十分な軍事的理由があるとの見解を示した。 バウアー大将はプラハで開かれたNATO軍事委員会の会合で、武力紛争に関する法律では国家に自国を防衛する権利が与えられており、それは国境で止まるものではないと指摘した。
 スターマー英首相とバイデン米大統領は13日にホワイトハウスで会談し、ウクライナに対し、長距離ミサイルを使用したロシア領内への攻撃を認めるかどうかについて協議したが、決定に関する発表はなかった。
 プーチン露大統領は、西側の長距離ミサイルでロシアを攻撃することをウクライナに認めれば、西側諸国はロシアと直接戦うことになると警告している。
【註】
 第2次大戦開戦直前の1938年3月に、オーストリア併合を達成したヒトラーがチェコのズデーデン地方をドイツに併合した際に、当時の英国チェンバレン内閣がドイツとの戦争になることを恐れて口先だけのドイツ非難を行い、介入を回避したことが、結果的にヒトラーに第二次大戦海戦の決心をさせたと言われている。
 この歴史上の事実が、戦禍の波及を恐れて介入を行わないことが、結果としてより大きな戦争を誘発することを示している。
 2014年にロシアがクリミアを略奪したのに、2022年2月にウクライナへの侵攻を許してしまったのもその一例と思われる。
2024.09.15
 10:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍がクルスク州に新たな越境攻撃 ロ軍の反撃を牽制か <2410-091505>
 ロシア西部クルスク州ウクライナ軍が占領した約1,000㎢の突出部から西へ30kmほどの国境地帯で、ウクライナ軍工兵部隊が12日、UAVや戦車の支援を受けながらロシア側の防御線を突破する行動に出た。 ウクライナ軍が8月6日に仕掛けたクルスク州への奇襲侵攻の小規模版とも言える新たな奇襲作戦は、UAVから撮影された短い映像数本という当初の証拠からうかがわれるよりも、はるかに大きな成功を収めていたようである。
 当初の証拠では、ウクライナ軍部隊は砂堤や塹壕、コンクリート製の対戦車障害物(いわゆる竜の歯)などから成るロシア側の国境防御線を突破したものの、そこからほど近い場所でロシア軍のより頑強な抵抗に遭ったようで、ロシア国防省はウクライナ側の攻撃を「陸軍航空隊と砲兵射撃の支援で」撃退したと主張していた。
 これに対し突破作戦を支援したウクライナ軍のUAV部隊Khorne Gp.はロシア国防省の主張を否定し、この作戦に関する報道を批判した。 ロシア国防省の主張を引用した記者らについて「情報不足でヒステリーを起こしているか、金をもらってロシアびいきの心理戦に加担している」と主張した。
 ウクライナ軍による侵入がすぐに撃退されたのではなかった証拠として、Khorne Gp.はより長い映像を公開した。 映像には、ウクライナ軍の装甲車両の車列が突破口から突進し、ウクライナとの国境から5kmほどのクルスク州Veseloye村に向かう道路を疾走している様子が映っている。
Veseloe の位置 (Google Map)】
 少なくとも1両の装甲車両が損傷したようだが、ほかの車両はそばに砲弾が着弾するのにも構わずベショロエ村の南の端まで侵入している。
2024.09.15
 08:30

(18:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September14 2024 <2410-091504>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月14日の戦況 =
 ウクライナの当局者や情報筋は、ウクライナ軍のクルスク州への侵攻により、ロシア当局はクルスク州におけるロシア軍の規模を3倍以上に増強したと指摘している。
 ウクライナとロシアは9月14日に捕虜交換を実施したが、これはウクライナのクルスク州侵攻以来3回目で、ロシアが捕虜交換を行うインセンティブを高めるという短期的な効果を生み出したようだ。
 一部のロシア軍の野戦部隊指揮官は、ロシア軍が戦闘におけるより優れた野戦能力と革新を可能にする専門家の育成よりも、歩兵主導の正面攻撃を優先して、隷下部隊の全体的な質を低下させる決定を下し続けている。
 ロシア大統領府は、選挙干渉、政情不安定化、制裁回避計画を実施する新たな能力を開発するために、影響力を持つ世界的な情報手段を活用する努力を続けている。 ジョージアの与党「グルジアの夢」の幹部は、国際的に認められたジョージア領のロシア占領を正当化するロシア大統領府の情報工作を繰り返し続けている。
 ロシア軍はチャシフ・ヤール、ポクロフスク、ヴフレダル付近に前進した。
 ロシア軍は、車両の備蓄を補充するために、鹵獲したソビエト時代のウクライナの装備を修理していると報じられている。
2024.09.15
 05:41
共同通信

(Yahoo)

クルスク州の橋を連続攻撃 ウクライナ軍、補給妨害 <2410-091502>
 英国防省が14日、ウクライナ軍が越境作戦を続けるロシア西部クルスク州で、ロシア軍の補給を妨害する狙いでセイム川に架かる橋を連続で攻撃しているとの分析を発表し、破壊された橋を撮影したとする画像を公開した。
 ウクライナはクルスク州内の100集落を制圧したと主張してきたが、12日にロシア国防省は10個集落を奪還したと発表し、ゼレンスキー大統領は12日の記者会見でロシアの反攻が始まったとの認識を示していた。
2024.09.15
 01:06
Kyiv Independent Ukraine launched production of 155-mm artillery shells, official says <2410-091501>
 ウクライナで大統領の戦略的問題の外部顧問として新たに任命されたカミシン氏が、ウクライナはすでに独自の155mm砲弾を製造していると述べた。 カミシン氏は「年末までに生産量は3倍になる」と付け加えた。
 9月4日の政権改造で戦略産業大臣の職を辞任したカミシン氏は、ノルウェーのメディアNettavisenに対し、彼のリーダーシップの下でウクライナの防衛資材生産は倍増したと語った。
 ウクライナは、西側の友好国からより独立するために、国内の弾薬生産を長い間増やそうとしてきており、2023年夏にUkroboronprom社は、82mm迫撃砲弾、122mm/152mm砲弾、125mm戦車砲弾の生産をすでに習得したと述べており、以前のメディア報道では、ウクライナ当局が早ければ2024年の「後半」に切実に必要とされているNATO標準の155mm砲弾の生産を開始することを望んでいると報じられていた。
2024.09.14
 22:32
Kyiv Independent Germany won't allow long-range strikes on Russia even if other countries do, Scholz says <2410-091414>
 ドイツのメディアWeltが、ショルツ独首相はブランデンブルク州プレンツラウでの公開講演で、ドイツの兵器を使用して前線のはるか後方へ攻撃を開始することを「他の国が別の決定をしたとしてもドイツは許可しない」と述べたと報じた。ショルツ首相は、ウクライナがドイツの長距離兵器を使用してロシアの奥深くの標的を攻撃するという考えには反対し続けると強調した。
 ただショルツ首相は、ドイツはウクライナが崩壊しないように軍事的に支援し続けると述べた。
 首相の発言は、バイデン米大統領とスターマー英首相が9月13日にワシントンで行われた会談で、ロシア領内での西側諸国から供給された長距離兵器の使用制限を解除しなかった直後に行われたもので、メディアは禁止措置が撤回されるかもしれないという明るい兆しを報道し続けていた。
2024.09.14
 22:28
RBC Ukraine Belarus wants to avoid participation in hostilities against Ukraine <2410-091413>
 
Center for National Resistanceは、ベラルーシの軍事的および政治的指導部は、ウクライナに対する敵対行為に参加することを避けたいと考えていて、このような感情は、ほとんど全てのレベルで共有されていると報告している。
 特に、ベラルーシの治安部隊の代表は非公式の会話で、ベラルーシ軍が直接の軍事衝突が発生した場合にウクライナ軍に立ち向かうことができないことを認めている。 その理由は、人員と武器が不足しているためで、さらに、国がソ連から受け継いだ大量の武器と弾薬をロシアに譲渡したため、状況は悪化しているという。
 もう一つの要因は、現代の戦争の経験が不足していることと、ベラルーシ軍がウクライナと戦うことに消極的であることである。
2024.09.14
 19:02
RBC Ukraine Ukraine's intelligence service and border guards conduct raid along Crimean coast <2410-091408>
 ウクライナ国防情報局 (DIU) の特殊部隊が、国家国境警備隊の部隊の支援を受けて、クリミア半島沖で襲撃を実施した。 国家安全保障・防衛会議の偽情報対策センターのコバレンコ所長や他の情報源によると、襲撃中にロシア軍とその装備が破壊された。
 午後、ブロガーでボランティアのラチェンコフ氏は、自身のTelegram Channelに投稿し、9月11日のクリミア沖でのDIUの襲撃について述べた。 彼はまた、襲撃の映像を添付したビデオを添付した。
 この襲撃では、ロシア占領軍の人員と装備に損失が生じた。 敵のSu-30SMをMANPADSで破壊したが、DIUは数日前にロシア航空機の破壊を公式に発表していた。
【関連記事:2410-091212 (RBC 2024.09.12)】
 その後、コバレンコ所長は同じビデオを彼のTelegram Channelに投稿し、黒海でのDIUの作戦がロシア軍の装備を破壊したと付け加えた。
2024.09.14
 10:30

(20:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September13 2024 <2410-091405>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月13日の戦況 =
 ウクライナのロシア・クルスク州への侵攻は、ウクライナ北東部のより広範な戦線で積極的な戦闘作戦の領域を拡大することを目指した可能性が高く、国境地域に沿ったロシアの計画された攻撃作戦を台無しにしたと報じられている。
 ロシア軍はクルスク州のウクライナ突出部全域で反撃を続けているが、ロシア軍は、持続的な反攻作戦を遂行できる部隊を確立するために、戦域の他の場所から増援部隊をクルスク州に転用しなければならない可能性が高い。
 ロシア軍は、ドネツク市の西でより効果的な機械化攻撃戦術を試験しているようだが、ロシアの装甲車両はウクライナの攻撃とUAVに対して脆弱なままである。
 ウクライナとロシアは、9月13日のウクライナのクルスク州侵攻以来、2回目の捕虜交換を行った。
 ロシアは、ウクライナでの戦争を維持するために、中国、北朝鮮、イランとの戦略的な軍事関係を強化する努力を続けている。
 ロシア軍はクピャンスク、チャシフ・ヤール、トレツク、ポクロフスク付近でわずかに前進した。
2024.09.14
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍の新編機械化旅団、装備は60年前の車両か ロシアを笑えぬ窮状 <2410-091404>
 2023年秋、丁度ロシア軍がウクライナ東部で現在まで続く直近の攻勢を始めつつあった頃、ウクライナ陸軍は11個の新たな旅団のうち最初の旅団の編成に着手した。 150番~160番号のこれらの新編旅団によって、ウクライナ軍の地上兵力は10%増強されることになる。
 机上では、これらの新編旅団は半年程度の訓練を施したあと、ロシアによる対ウクライナ全面戦争の1,000kmにおよぶ戦線のどこかに投入することが想定され、激戦が続く東部の防衛や、より戦線が安定した南部の防御線保持、あるいは北部や国境をまたいだロシア側での攻撃などが任務になる。
 だが現実ではこれらの旅団は現代的な兵器が絶望的なまでに不足しており、ウクライナ軍が部隊交代する際、装備の貧弱な新編旅団が、装備の充実した既存旅団と交替するという事態になりかねず、深刻な問題になるおそれがある。 実際、後者のような旅団は最近、長い場合は1年半にわたって交代なしで戦い続けた末に、休息や補充のため接触線から離脱する事例が出ている。
 ウクライナ軍の組織や人事の動静を追跡しているウェブサイトMilitaryLandは2023年10月に、陸軍による新旅団の編成について報じた際に、「ウクライナがこれらの部隊のために十分な機械化装備をどこで見つけてくるのかは、謎のままだ」と書いていた。 
IFVはすでに不足しているとも指摘している。
 夫々2,000名規模とみて間違いない11個の新編旅団の装備がどんなものになるのかは、そのひとつである第154独立機械化旅団の姿から推測できそうである。 ウクライナ国内のどこかか、チェコにあるNATOの施設とおぼしき場所で訓練を受ける同旅団の写真に、これまでに配備されている装備を垣間見ることができる。
 1960年代に旧ソ連で開発された装軌式のBMP-1 IFVと装輪式のBRDM-2偵察戦闘車1970年代にフランスで開発された装輪式のVAB APC1990年代に米国で開発された装輪式のM-1117装甲警備車など、ほとんどが旧式・軽量級の車両であり、どれも装甲は33mm未満の厚さしかないので機関銃の弾丸程度しか跳ね返せないだろう。
 第154機械化旅団がより重量のある車両を保有している可能性もあるが、これも1960年前にさかのぼる旧ソ連製T-62 MBTで、ウクライナ軍は遺棄されたロシア軍のT-62を数十両鹵獲しているが、写真に見えるT-62は現地の施設の訓練用のものでこの旅団の所有ではない可能性もある。
2024.09.14
 02:43
Reuters 通信

(Yahoo)

米、ウクライナ長距離ミサイル使用巡る政策に変更なし=高官 <2410-091401>
 米国のカービー大統領補佐官が18日、ウクライナに供与する長距離ミサイルの使用を巡る米国の政策に変更はなく、新たな発表がなされる予定はないと言明した。
 カービー補佐官は記者団に対し「ウクライナがロシア領内で使用できる長距離攻撃能力に関するわれわれの見解に変更はない」とした。
 この日午後に行われるバイデン米大統領とスターマー英首相の会談についても「その点に関して大きな発表があるとは予想していない」と述べた。
 ウクライナは西側諸国から供与される長距離ミサイルをロシア領内での使用制限を解除するよう要請しているものの、ロシアは、容認されれば欧米の戦争への直接関与が深まることになると警告している。
2024.09.13
 18:37
Kyiv Independent ATACMS 'pointless' without ability to strike inside Russia, Zelensky says at YES conference <2410-091317>
 米国は春に、300kmの射程を持つATACMSをウクライナに提供し始めたが、ゼレンスキー大統領は9月13日のヤルタ欧州戦略会議で、米国が供給する長距離ATACMSミサイルはその量が限られていることと、西側の友好国がロシア国内深くへの攻撃に制限を課しているため、ウクライナにとって無意味であると述べた。
2024.09.13
 10:45

(20:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September12 2024 <2410-091310>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月12日の戦況 =
 ロシア軍が9月12日、クルスク州のウクライナ突出部全域で反撃を続けたが、おそらくウクライナの継続的な攻勢作戦とこの地域での防御的な反撃により、わずかな戦果しか得られなかった。
 ロシア軍はクルスク州の地域でこれまでに前進しており、ウクライナ軍はまだ完全には占領しておらず、また占領を試みていないため、ロシア軍は、ウクライナ軍が支配している突出部の地域にさらに反撃する際に、より困難に直面する可能性が高い。
 ウクライナのHIMARSの攻撃により、9月12日にセイム川に架かる仮設の舟橋が損傷し、近くのロシア軍兵士の集団が負傷したと報じられている。
 ロシア当局は、ロシア軍第106空挺師団の増援部隊をクルスク州に派遣したと報じられており、進行中のロシアの反撃とロシア国内のウクライナ軍に対する将来の反撃作戦を支援するために、より戦闘経験豊かな部隊の再配置を開始する可能性があると報じられている。
 英国は、ウクライナが英国が提供するStorm Shadowを使用して、今後数日間でロシアの軍事施設を攻撃することを認めると報じられている。
 プーチン大統領は、ウクライナがロシアの軍事施設に対して西側が提供する武器を使用する許可を与えることについて、西側の政策議論に影響を与えることを目的とした口先の努力を続けているが、ロシアはこれまで、ロシアの設定したRed Lineに対する西側諸国の違反と認識されるものに対して軍事的にエスカレートしていない。
 ロシア軍は9月11日に黒海西部のウクライナ穀物回廊を経由する民間貨物船を攻撃したが、これはおそらく回廊の安全性に対する国際的な信頼を損なうためのロシアの新たな取り組みの一環である。
 ロシアは、サンクトペテルブルクでのBRICSの高位の治安当局者と顧問の会議で、非西側諸国との関係を強化する努力を続けた。
 イランとロシアは、コーカサスのザンゲズール回廊計画をめぐる意見の相違を軽視している。
 ロシアは、イランや湾岸諸国との関係のバランスを取り続けている。
 ロシア軍がチャシフ・ヤールの北、ポクロフスクの南東、ドネツク市の西に配置された。
【註】
 Zangezur回廊とは、イランとアルメニアに挟まれたアゼルバイジャンの飛び地ナクチェワーン自治共和国とアゼルバイジャン本国を、アルメニアの検問所を通らずにアルメニア領内をザンゲズール山脈の南端メグリを経て結ぶ経路である。
2024.09.13
 07:00
朝日新聞

(Yahoo)

越境攻撃のウクライナ軍に正念場か ロシア国防省「10集落奪還」 <2410-091305>
 ロシア国防省が12日、ロシア南西部クルスク州で越境攻撃を続けるウクライナ軍から、過去2日間で10集落を奪還したと発表した。 同省の発表では、ロシア軍は主にウクライナ軍の占領地の西側の集落を奪還。東側でも戦闘が行われており、過去1日でウクライナ軍に300名以上の兵士と24両の装甲車両などの損害を与えたとしている。
 ロシア軍は戦局の巻き返しに自信を深めている可能性があり、ウクライナ軍がどこまで占領地を維持できるかが焦点となる。
 ウクライナ軍は8月6日に越境攻撃を開始したが、ロシア軍は当初、ウクライナ軍の「奇襲」に対応できず、集落を次々と制圧されたが、ロシアメディアによると、空挺部隊などを投入して激しい攻撃を続けている。
 一方、ウクライナ軍は占領地に陣地を築いて防御を固めているとみられているが、ロシア側の攻勢を撃退できるかが、占領地をめぐる攻防の正念場となる可能性もある。
2024.09.13
 06:56
Reuters 通信

(Yahoo)

西側はロシアと「直接」戦争、長距離攻撃容認なら プーチン氏が警告 <2410-091304>
 ロシアのプーチン大統領が12日、西側諸国がウクライナに供与した長射程兵器でロシアに対する攻撃を認めれば、西側諸国はロシアと直接戦うことになると警告した。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は、ATACMSやStorm Shadowなどを利用した攻撃を容認するよう西側諸国に要請している。
 プーチン大統領はこれについて、ミサイルの飛行経路のプログラミングなどはNATOの軍人が行うことになるため、ウクライナに長距離ミサイルを供与している国が直接戦争に引きずり込まれることになると警告し、「決定が下されれば、米国、欧州諸国を含むNATO加盟国がウクライナ戦争に直接関与することになる」とし、これにより「紛争の本質そのものが大きく変化する」と述べた。
 ただ、ロシアが具体的にどのような対抗措置をとるかは明らかにしなかった。
【註】
 ロシアが行える対抗策としては以下が考えられるが、いずれも実施すればロシアの命取りとなるため、実施できないであろう。
・NATO軍事基地への長距離ミサイル等による攻撃
・バルト三国やポーランドへの侵攻
・ウクライナへの核攻撃
・米国やNATO加盟国への核攻撃
 結局出来るのはサイバー攻撃か電子攻撃、或いは米国の軍事衛星に対するASAT攻撃程度であろう。
2024.09.12
 20:50
RBC Ukraine US to allow Ukraine deep strikes into Russia, but not with ATACMS missiles – The Times <2410-091226>
 Times紙によると、米国はウクライナがロシア領土を攻撃するために英国とフランスのミサイルを使用することを許可する可能性があるが、自国の兵器は許可しないという。
 匿名の情報筋によると、バイデン米大統領はウクライナのゼレンスキー大統領に対し、Storm Shadowとそのフランス対応ミサイルであるSCALPを使用してロシア領内の標的を攻撃することにゴーサインを出す可能性があるという。 しかし、米国がウクライナにATACMSの発射を許可する可能性は低い。
 バイデン大統領は、この問題について他の欧州の指導者と議論し、政策変更の可能性について意見を集めることが期待されている。
2024.09.12
 12:17
Kyiv Post Abrams tank is vulnerable, US General admits <2410-091216>
 米国からウクライナに31両供与されたM1A1 Abrames MBTは、前線で使用され始めて以来、それなりの苦労をしてきた。
 AP通信が2024年4月に、ウクライナの参謀本部は損失のため、M1A1 Abramesを前線から一時的に撤退させることを決定したと述べたと報じた。
 これについては、軍事専門家は、戦車の複雑さ、ウクライナでは重すぎ、機械的信頼性が低い、さまざまな理由を挙げた。
 フランスの軍事問題サイトOpex360によると、米当局者は、戦車の損失はウクライナ軍が「Abrams MBTをより効果的にする戦術を採用しなかったためであるとし、訓練段階で支持されていた「諸兵科連合アプローチ」を無視したとしている。
 ウクライナの司令官が初期配備中に発見した実際の理由は、Abramesが当時ウクライナで使用されていた他のほとんどの装甲車両と同様に
FPV UAV攻撃に対して特に脆弱であることが証明されたという。
 米陸軍の将来戦闘車両計画部長であるノーマン准将はBreaking Defenseの取材で初めて、「M1A1 Abramesは、他の戦闘車両からの直接射撃に対して非常によく保護されている」が、上からの攻撃から保護されるように設計されていないことを認めた。
2024.09.12
 10:49
RBC Ukraine Bulgaria continues talks on sale of Russia-made nuclear reactors to Ukraine <2410-091215>
 ブルガリア議会がEuractivで、ロシア製原子炉2基と付随する機器のウクライナへの売却に関する交渉を政府が最終決定する期限を6ヵ月延長する決定を承認したと発表した。
 ブルガリアは、ロシアのAtomstroyexport社からこれらの原子炉を6年以上前に受け取ったが、ベレネ原子力発電所の建設計画を断念した後、設置できなくなっていた。
 原子炉は現在、ベレンの近くで保管され転売を待っているが、ほぼ2年間続いているウクライナとの交渉は、ブルガリア政府に少なくともブルガリアの国営電力会社がAtomstroyexportに支払った金額€600Mを支払った場合にのみ結論が出る。
 ウクライナの原子力事業者であるEnergoatom社の専門家による、ベレネ原子力発電所の機器を検査するために組織された調査団のブルガリア訪問は、ウクライナでの戦争で交渉プロセスに影響を与えている。
 欧州委員会は以前、原子炉の取引は、ウクライナへの支援に割り当てられたEUの資金で賄われる可能性があることを認めていた。
2024.09.12
 10:25

(20:25 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September11 2024 <2410-091214>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月11日の戦況 =
 ロシア軍クルスク州のウクライナ突出部の西端に沿って反撃を開始し、9月10日と11日にコレネヴォの北東と南のいくつかの集落を占領したと伝えられている。
 画像映像では、クルスク州で反撃しているロシア軍が中隊規模の部隊で活動しており、より戦闘経験の豊富な部隊が反撃を行っている可能性があることを示唆している。
 ロシア軍は、クルスク州のウクライナ突出部を一時的に二分するつもりかもしれないが、その後、ウクライナ軍をロシア領から追い出すための、より組織的で設備の整った取り組みを開始するかもしれない。
 ブリンケン米国務長官とラミー英外相が9月11日にキエフに到着し、ウクライナへの支持を改めて表明したが、ウクライナが西側から提供された兵器でロシア国内の軍事施設を攻撃する能力に関する現在の西側諸国の政策については明らかにしなかった
 中国は、ウクライナ戦争に対する代替和平計画を引き続き提案している。
 トルコのエルドアン大統領は9月11日、ウクライナへの支持を改めて表明した。
 ロシア軍はクピャンスクの南東、トレツク近郊、ポクロフスク近郊に前進した。
 ウクライナ軍ハリコフ軍集団の広報官サランツェフ大佐が9月11日、ロシア軍が予備兵力を補充していると報告した。
2024.09.12
 10:00
Forbes

(Yahoo)

クルスク州のロシア軍、架橋がますます困難に 砲爆撃に加えドローンも食らう <2410-091213>
 渡河架橋は軍事作戦において最も難しい任務のひとつだと考えられており、ウクライナ軍も南部のヘルソン州で、ロシア側が占領いるドニプロ河東岸へ渡るのに難渋し、成果に乏しかった。
 一方、ロシア軍もここ数週間、自国内で同じ困難に直面している。
 ウクライナ軍の侵攻を受けた西部のクルスク州を流れるセイム川に架かっていた橋を、補給路遮断のためウクライナ側に砲撃などで破壊したあと、浮橋を設けるのに苦労している。 ロシア軍はここへきて、それがますます難しくなっていることに気づきつつある。 ウクライナ軍が高性能なUAVでも浮橋や架橋部隊を攻撃してくるためである。
2024.09.12
 09:32
RBC Ukraine Ukraine's intelligence destroys Russian Su-30SM fighter jet in Black Sea <2410-091212>
 ウクライナ国防情報局 (DIU) によると、ウクライナ諜報部隊が、黒海上空でロシアのSu-30SMを
MANPADSで撃墜した。 声明には「黒海での作戦中、DIUの特殊部隊はMANPADSでロシアのSu-30SMを撃墜した」と書かれている。
 占領軍は、9月11日05:00頃に戦闘機との連絡を失ったため、3時間後にAn-26、Mi-8、Ka-27などで捜索救助作戦を開始し、「正午までに、タルハンクト岬の北西70kmで発見された特徴的な燃料膜について彼らの指揮官に報告し、その直後に、彼らは破壊されたSu-30SMの残骸を発見した」とDIUは付け加えた。
Cape Tarkhankutの位置 (Google Map)】
 11日にRBC Ukraineは、ロシアのSu-30SMがセヴァストポリ近くで行方不明になったと報じた。 当時、軍用機が墜落した可能性が示唆されていた。
2024.09.12
 01:44
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナの「勝利計画」、ロシアに外交的終戦促す可能性=大統領 <2410-091203>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が11日、9月中にバイデン米大統領に提示する方針を明らかにしている「勝利計画」はウクライナを強化するとともに、ロシアに外交交渉による戦争終結を促す「心理的」影響を与えるとの見解を示した。
 ゼレンスキー大統領は国際枠組みCrimia Platformsの席で、2024年内の開催を目指す2回目の平和サミットの前に同盟国に計画を提示することが重要とし、「パートナー諸国がこの計画を支持すれば、ウクライナがロシアに対し戦争終結を推し進めやすくなる」と言明し、「この計画は戦争を終わらせるというロシアの決定に心理的、政治的な影響を与えるだろう」と述べた。
 一方、ロシア前国防相のショイグ安全保障会議書記は10日、ウクライナ軍がロシア領内に留まる限りウクライナ政府との交渉は行われないと言明し、それがプーチン大統領のスタンスだと述べた。
2024.09.12
 01:31
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、戦争の拡大警告 米がウクライナに長距離ミサイル使用容認なら <2410-091202>
 ロシア大統領府が11日に西側諸国に対し、ウクライナに供与した長距離ミサイルでのロシアへの攻撃を容認する決定を下せば、欧米の戦争への直接関与が深まることになるとの見解を示した。
 バイデン米大統領は10日、ロシアの侵攻に対抗するウクライナに供給する長距離兵器の使用制限を解除するか問われ、「現在調整中」と応じた。
 露大統領府のペスコフ報道官は記者団に対し、ロシアは米国がウクライナに対しロシアへのミサイル発射を許可する決定をすでに下したと疑っており、もしそうであれば「われわれの対応は相応なものとなるだろう」と警告し、欧米諸国はウクライナ紛争に直接関与しており「新たな措置を取るたびに関与の度合いが増している」と述べた。
 また、ボロジン下院議長もTelegramへの投稿で、「米国と他の欧州諸国はウクライナ戦争の当事者になりつつある」との認識を示した。
2024.09.12
 00:17
Kyiv Independent Guardian: UK has decided to allow Ukraine to use Storm Shadow missiles in long-range strikes on Russia <2410-091201>
 Guardian紙が匿名の英国当局者を引用して9月11日、英国はすでに非公式にウクライナが英国が供給したStorm Shadowをロシア深部への長距離攻撃に使用することを許可していると報じた。
 ウクライナは、長距離兵器の使用制限が戦争努力を抑制していると長い間主張してきたが、米国はウクライナが自国の兵器でロシア領土の奥深くまで攻撃するのを許すことは、状況をエスカレートさせる可能性があると主張してきた。
 ブリンケン米国務長官とラミー英外相は9月11日にキーウで行われた共同記者会見で、戦争をエスカレートさせたのはロシアに責任があると述べた。
 キーウ訪問は、イランがロシアにBMを供与したと米国が確認した翌日に行われ、ブリンケン国務長官が戦争における「追加能力と追加柔軟性」と表現したものをロシアに与えた。
2024.09.11
 18:37
共同通信

(Yahoo)

ロシア、西部で複数集落奪還か 越境攻撃のクルスク州 <2410-091122>
 TASS通信が、ロシア国防省軍事政治総局のアラウジノフ副局長が11日、ウクライナ軍が越境攻撃を続けているロシア西部クルスク州で約10集落を奪還したと語ったと報じた。 具体的な集落名には触れなかったが、8月6日の越境攻撃開始以降でロシア側がまとまった数の集落奪還を主張したのは初めてとみられる。
 ロシア国防省内に独自の情報源を持つ複数の軍事ブロガーも11日、複数の集落名を挙げてロシア軍が奪還したと通信アプリに一斉に投稿した。
 ロシア側はクルスク州の28集落がウクライナ軍に制圧されたと発表した8月12日以降、新たな情報を明らかにしていなかった。
2024.09.11
 18:26
Bloomberg

(Yahoo)

ウクライナ、原発で緊急事態も-ロシアの空爆で変電所破壊の恐れ <2410-091120>
 ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相が10日、国内のエネルギー網に対するロシアの空爆が続けば、ウクライナの支配下にある原子力発電所3ヵ所のうち1ヵ所で緊急事態を招く可能性があると警告した。
 同相はキーウからBloombergの取材に応じ、ウクライナには何千もの変電所があるが、原発につながる10ヵ所の重要な変電所が危機に瀕しており、破壊されればウクライナに停電が広がり、放射能による緊急事態を引き起こす恐れがあると述べた。
 また、ロシアの集中的な攻撃が核のリスクをEU加盟国との国境に近づけているとも指摘し、ロシアは「自分たちのしていることを正確に理解しており、原発の安全にとって極めて重要な変電所に対する攻撃は偶然ではない」と語った。
2024.09.11
 14:40
Kyiv Independent Russia claims drone attacks on Murmansk Oblast 1,500 km from Ukraine <2410-091117>
 ロシアの地域当局が9月11日、北極圏にあるムルマンスク州がUAV攻撃を受け、一時的な飛行制限が必要になったと発表した。
Murmansk の位置 (Google Map)】
 ムルマンスク州は、ウクライナから1,500km離れたフィンランドとノルウェーとのロシア国境に位置し、ウクライナへの攻撃に使用されたロシアの戦略爆撃機が駐機するオレニャ空軍基地と、ロシア北方艦隊のセヴェロモルスク海軍基地がある。
 地方知事のチビスは、現地時間14:10にTelegram Channelで、ムルマンスク州上空で3機のUAVが撃墜されたと主張した。 知事はムルマンスク空港とアパティティ空港は一時的に閉鎖されたと付け加えた。
 現在、損害や死傷者に関する情報はない。
2024.09.11
 10:15

(20:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September10 2024 <2410-091115>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月10日の戦況 =
 ブリンケン米国務長官が9月10日、ロシアのウクライナ戦争に対するイランの支援に対する国際的な非難が高まる中、イランがロシアにSRBMを送ったことを確認した。
 ロシアと中国は、軍事技術協力のさまざまな手段を引き続き追求している。
 ウクライナ軍は、9月9日~10日の夜に、ロシアで大規模なUAV攻撃を実施した。
 バイデン米大統領が9月10日、大統領府がウクライナが米国提供の兵器を使用してロシア国内の軍事施設を攻撃する能力に対する制限の解除に取り組んでいると述べた。
 露大統領府は、政府インターネット上のトラフィックを制限する技術的能力を強化するために、RUB59B ($648M) を計上していると報じられている。
 クルスク州で攻勢作戦中のウクライナ軍は、9月10日にクルスク州で前進した。
 ドイツに本拠を置くキール世界経済研究所は9月9日、ロシアが2022年以降、防衛産業の能力を大幅に増強しており、兵器や装備の備蓄が枯渇しても、将来のロシアの生産に大きな影響を与えない可能性があると警告する報告書を発表した。
2024.09.11
 09:17
RBC Ukraine Autumn at front: Russians stuck in Pokrovsk, offensive capacity to last 2-3 weeks <2410-091113>
 ロシア軍はポクロフスクに向けて激しい攻撃を続けて前進を試みているが、この方向でも東部戦線全体でも、敵の大規模な攻撃作戦を行う能力月末までに使い果たされる可能性がある。 さらに、天候は活発な戦闘の強度を低下させる可能性がある。
 東部戦線で最も活発な正面はポクロフスクのままだが、シルスキー司令官によると、ウクライナ軍はロシア軍の前進を止めることに成功した。
 敵はこのような大規模な攻撃は続いているが、予備兵力を投入しており、そうすることで少なくとも敵の動きを鈍らせることができた。 我々は彼らを止めると思う」と、軍事専門家でウクライナ軍のヘトマン退役少佐はRBC-Ukraineへのコメントで述べた。
2024.09.11
 07:04
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナに供与の長距離兵器、使用制限解除「調整中」=米大統領 <2410-091106>
 バイデン米大統領が10日、ロシアの侵攻に対抗するウクライナに供給する長距離兵器の使用制限を解除するか問われ、「現在調整中」と応じた。
2024.09.11
 06:35
朝日新聞

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ軍から2集落を奪還 軍事ブロガー「反撃開始」 <2410-091104>
 ロシアの軍事ブロガーなどが10日、ロシア南西部クルスク州で越境攻撃を続けるウクライナ軍に対し、ロシア軍が反撃を開始したと伝えた。 1日弱で十数㌔前進し、少なくとも国境に近い2集落を解放したという。
 ロシア国防省に近いとされる軍事ブロガーRybarによると、ロシア軍は空挺部隊や海軍の歩兵旅団を投入して国境に近いブネザプノエとゴルデエフカの2集落を解放した。 ほかの集落でも激しい戦闘になっており、ウクライナ軍がさらに撤退を迫られる可能性もあるとみている。
 ウクライナ軍は8月6日、クルスク州で越境攻撃を開始。 ロシア側は徴集兵などが予想外の攻撃に対応できず、ウクライナ側は1,000㎢以上を制圧したとしていた。
 ロシア軍は予備の兵力を投入するなどして戦況を安定させたとみられており、ウクライナ軍がどれだけ占領地域を維持できるかが注目されている。
2024.09.11
 05:09
共同通信

(Yahoo)

米英外相、11日にキーウ訪問 ロシア領への兵器使用巡り協議 <2410-091102>
 米国務省が10日、ブリンケン国務長官とラミー英外相が11日にウクライナの首都キーウを訪れると発表した。 両外相は10日にロンドンで会談し、対露制裁、ガザの停戦交渉などでも意見交換した。 ロシアを支援するイランに、英米が団結して対抗する必要があるとの認識で一致した。
 米英外相がそろって訪問するのは異例で、対ウクライナ支援や欧米が供与した長射程兵器のロシア領内への使用などを巡り、ゼレンスキー大統領らと協議する。
 欧米は英国製のStorm Shadowなど長射程兵器の使用制限を求めているのに対し、ウクライナは制限の撤廃を主張している。 13日にはワシントンでバイデン米大統領とスターマー英首相が会談する予定で、ブリンケン、ラミー両外相は首脳会談に先立ち、ウクライナ側と制限の扱いなどを調整するとみられる。
2024.09.10
 23:38
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、ウクライナ東部で前進 停戦交渉の可能性なし=前国防相 <2410-091016>
 前露国防相のショイグ安全保障会議書記が10日、8月から9月8日までにロシア軍がウクライナ東部で1,000㎢前進したと述べ、現時点で停戦交渉の可能性はないとの見解を示した。
 公開情報などによると、ロシア軍はウクライナ東部ドンバスで8月に2年ぶりの速い速度で前進した一方、ウクライナもロシア西部クルスク州の一部を越境攻撃し占領した。
 ショイグ書記は国営TVで、ウクライナ軍がロシア領内に留まる限りウクライナ政府との交渉は行われないと言明し、それがプーチン大統領のスタンスだと述べた。
2024.09.10
 22:14
Kyiv Independent Ukraine war latest: Russia claims capture of Donetsk Oblast village near Vuhledar, Kyiv doesn't confirm <2410-091014>
 ロシア国防省は9月10日、ロシア軍がドネツク州の要塞都市ヴフレダルの北東にあるヴォディアン村を占領したと主張したが、ウクライナ軍の報道官はコメントを拒否した。
Vuhledar の位置 (Google Map)】
 ロシア軍は最近、ドネツク州南部のヴフレダル近郊で攻勢を強めていて、町からわずか5kmほどのところにあるヴォディアンが失われたことで、ヴフレダルが包囲されるリスクが高まるだろう。
 ロシアがヴォディアンを占領したとされる事件は、9月9日にウクライナのクラウドソーシング監視グループ、DeepStateディープステートによって報告された。
 Kyiv Independent紙は、この主張をすぐに確認することができなかった。
2024.09.10
 19:56
産経新聞

(Yahoo)

モスクワ近郊に最大規模ドローン攻撃か 1人死亡、露国防省は東部で4集落制圧と主張 <2410-091012>
 ロシア国防省が10日、同日未明までに首都モスクワ近郊を含む同国各地に大規模なウクライナ軍のUAV攻撃があったが、144機を撃墜・無力化したと主張した。 モスクワ近郊では20機のUAVを無力化したとしている。
 事実であれば、モスクワ地域を目標としたUAV攻撃としては過去最大規模だとみられる。 モスクワ州のボロビヨフ知事は、UAVの一部が州内に落下して火災が発生し、市民1人が死亡、3人が負傷したとした。
 ウクライナ軍は最近、露国内の石油精製施設や燃料貯蔵施設などを攻撃目標としたUAV攻撃を激化させており、今回の攻撃もこの一環である可能性がある。
 露国防省によると、モスクワ州のほか、ウクライナ国境に近い露西部ブリャンスク州やクルスク州、トゥーラ州などの上空でも、それぞれ多数のUAVを撃墜した。
 一方で露国防省は10日、全域の支配に向けて攻勢を強めるウクライナ東部ドネツク州で集落4ヵ所を制圧したと主張した。 同省は9日にも別の集落1ヵ所を制圧したと主張している。
 TASS通信によると、ショイグ露国家安全保障会議書記は10日の国営TV番組で、露軍が8月から9月上旬にかけて1,000㎢のウクライナ領を制圧したと述べた。 ショイグ氏はまた、ウクライナ軍がクルスク州への越境攻撃によりドネツク州での露軍の前進を止めようとしたが、失敗したとの認識も示した。
2024.09.10
 18:03
朝日新聞

(Yahoo)

空港や住宅などがドローン攻撃で火災 モスクワなど10人以上死傷 <2410-091010>
 ロシア国防省が10日、ウクライナ軍のUAV 144機をロシアの9州で撃墜したと発表した。 モスクワ郊外では住宅や空港などで火災が発生して1人が死亡した。 ロシアの独立系メディアは、過去最大級のUAV攻撃だとしている。
 同省によると、モスクワ州では20機を撃墜した。 州知事は、モスクワ市中心部から40km離れたラメンスコエの集合住宅にUAVが突入し、女性1人が死亡したとSNSに投稿し、独立系メディアは10人以上が負傷したと伝えている。
 近くのジュコーフスキー空港でも、上空で撃墜されたUAVの破片が落下して火災が発生し、モスクワ周辺では3空港が一時閉鎖となった。 ウクライナとの国境から1,000km離れたカザンの空港も一時離着陸を停止した。
 ほかにウクライナに隣接する南西部ブリャンスク州で72機、ウクライナ軍が越境攻撃を続けるクルスク州で14機ベルゴロド州で8機を撃墜したなどとしている。
 モスクワでは1日にも、市内にある国内最大級の製油所にドローンが墜落して火災となるなど、ウクライナ軍によるとみられるUAV攻撃が激しくなっている。
2024.09.10
 11:18
Reuters 通信

(Yahoo)

シリア、イスラエルがミサイル攻撃と主張 18人死亡 <2410-091005>
 シリアの国営SANA通信によると、イスラエル軍が8日深夜にレバノンの北西方向からシリア中西部のハマ県をミサイル攻撃し、少なくとも18人が死亡した。 負傷者36人のうち6人が重傷で、攻撃で2件の火災が発生し、消防隊が消火に当たっていると報じた。
 SANAによると、イスラエルは8日23:20頃に攻撃を開始し「中部の複数の軍事施設」を攻撃した。 一部のミサイルは防衛システムが撃墜したという。
 地元の情報筋によると、ハマ県ミシャフ近郊にある化学兵器製造のための主要な軍事研究センターが数回攻撃された。 このセンターには、兵器製造に携わるイラン人軍事専門家チームがいるとみられている。
2024.09.10
 10:10

(20:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September9 2024 <2410-091004>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月09日の戦況 =
 ラブロフ露外相が9月9日にサウジアラビアで開催されたロシア・湾岸協力会議 (GCC) 戦略対話合同閣僚会議に出席したが、これは恐らくロシアが構想する「ユーラシア安全保障構造」の創造を進める取り組みと見られる。
 ロシア当局は、ウクライナとの誠実な交渉に関与するロシアが不本意であることを示しながら、ウクライナでの戦争における国際和平調停の取り組みを形作ろうとしている可能性が高い。
 露大統領府が、9月6日~8日に行われたロシアの地方選挙を利用して、ウクライナ戦争の信頼できるロシア軍の退役軍人をロシア政府に組み入れたが、これはおそらく、ロシアの軍人をなだめ、戦争に対する国内の支持を高め、クレムリンに所属する地方当局者の幹部を構築するための継続的な試みの一環である。
 露大統領府は、ロシアの地方選挙でクルスク州知事代行のスミルノフ氏を交代させることを控えたが、これはおそらく、ウクライナのクルスク州侵攻による社会的影響を軽視する継続的な取り組みを支援するためであろう。
 ウクライナ当局は、ロシア軍がウクライナで化学兵器の使用を増やしていると警告し続けている。
 ロシア軍は、9月9日にクルスク州でウクライナ軍の攻勢作戦が続く中、失った陣地を最近奪還した。
 ロシア軍はクピャンスク-スバトヴェ線に沿って、シヴェルスク近郊、ポクロフスク近郊、ドネツク市南西に前進し、ウクライナ軍はシベルスク近郊で陣地を奪還した。
 プーチン露大統領が9月9日、ベロウソフ国防相の権限を拡大し、ロシア国防省内の適格な関係者にロシアの国家機密情報へのアクセス権を付与することを許可した。
2024.09.10
 09:53
讀賣新聞

(Yahoo)

ロシア領内への攻撃、バイデン米大統領が容認か…ブリンケン国務長官は「現時点で排除しない」 <2410-091003>
 バイデン米大統領が10日にホワイトハウスで記者団から長射程兵器の使用制限を撤廃するかどうかを問われ、射程300kmの米国製の長射程型ATACMSを使ったウクライナ軍によるロシア領内への攻撃を容認する可能性に言及した、まさに解決しようとしているところだと述べた。
 ウクライナはATACMSの使用許可を重ねて求めているが、米国はロシアとの過度な緊張を避けるため、射程80kmのHIMARSなど一部を除き、供与兵器の露領攻撃への使用を制限している。
 これに関し、ブリンケン国務長官は英Sky Newsの番組で、長射程兵器の使用を認める可能性について「現時点で排除しない」と述べた。
2024.09.09
 20:35
RBC Ukraine Ukrainian Armed Forces explain what halted Russian advance in Pokrovsk direction <2410-090912>
 現在、ポクロフスク方面へのロシア軍の攻勢は一服している。 これにはいくつかの理由があり、地上部隊の予備役将校評議会の責任者であるティモチコ氏によると、ポクロフスク方向への敵の前進は正確に予測可能ではなかったが、要因の組み合わせにより理解できた。
 「まず第一に、予備兵力の問題を考えると、これほどの攻勢を維持するためには、敵は依然として自分自身を制限しなければならない。 なぜなら、この秋にポクロフスクに動員される可能性のある予備兵力は、誰が何と言おうと、敵はクルスクに引き寄せられている」とティモチコ氏は述べた。 さらに、戦闘は他の方向でも続いているため、ロシア軍はそこから必要な数の部隊を撤退させ、ポクロフスクに再配置することはできないと指摘した。
 「もう一つの重要な点は、ウクライナ軍がそこに兵力と装備を蓄積していたということで、更に敵の勢いは無限ではなかった」とティモチコ氏は付け加えた。
2024.09.09
 14:35
CNN

(Yahoo)

人員・装備で劣るウクライナ軍、士気の低下や脱走も悩みの種に <2410-090909>
 2年半にわたるロシア軍の攻勢によって、ウクライナ軍の多くの部隊が多大な被害を受けた。 増援はほとんどなく、一部の兵士は疲労困憊し士気も低下している。 ポクロウシク近郊や東部戦線の歩兵部隊の状況は特に厳しいが、ウクライナ軍はロシア軍の進攻を阻止しようと奮闘している。
 CNNは、最近までウクライナ東部で戦っていたか部隊を指揮していた司令官や当局者6人に話を聞いたが、6人全員が脱走と不服従が特に新兵の間で広く問題になっていると明らかにした。
 ポクロウシクで戦っている部隊の指揮官は匿名でCNNの取材に答え、「動員された兵士全員が陣地を離れるわけではないが、大半が陣地を離れる。 新兵がここにくると、どれほど難しいかが分かる。 新兵は敵のUAVや火砲、迫撃砲を数多く目撃している」と語った。
 「彼らは一度その位置につくと、生き残ったとしても二度と戻ることはない。 自分の陣地を離れるか、戦闘に参加することを拒否するか、軍を離れようとする方法を見つけようとするか、いずれかだ」と述べた。
2024.09.09
 10:31
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍が東部の集落ニューヨルク方面で逆襲、一部を奪還 増援奏功 <2410-090906>
 ウクライナ東部ドネツク州の集落ニューヨルクの破壊された穀物倉庫にウクライナ陸軍の第53独立機械化旅団が6日か7日にウクライナ国旗を掲げた。
Niu-York の位置 (Google Map)】
 この旗は、1ヵ月ほど前にロシア軍にほぼ全域を制圧されていたニューヨルクの中心部に、ウクライナ軍が戻ってきたことを告げるものであるが、ウクライナ軍は東部戦線の複数の正面で反撃に出ていて、ロシア軍の攻勢を鈍らせている。
 ロシア軍は2023年に東部戦線の複数の軸で攻勢を開始し、その一軸では2024年2月半ばにドネツク州アウジーウカを占領した後、同州のポクロウシクとその死活的に重要な補給線に向けて前進している。
 ニューヨルクはアウジーウカから北へ20kmほどに位置し、アウジーウカ─ポクロウシク軸とは別の軸にある。
2024.09.09
 09:37
日経新聞 ウクライナ東部州で2人死亡 滑空爆弾、1週間800発 <2410-090905>
 ウクライナ東部ドネツク州の検察当局が8日、ロシア軍が威力の強い誘導滑空爆弾で州内のホテルを7日夜に攻撃し、民間人2人が死亡したと発表した。
 ゼレンスキー大統領は8日、ロシアがウクライナ領に向けて投下した誘導滑空爆弾はこの1週間で800発以上に上り、イラン製の攻撃型UAV Shahedも約300機発射したと発表した。
 ミサイルも60発以上使われたとし、欧米が供与した兵器でロシア領内の長距離攻撃を認めるよう改めて各国に求めた。
2024.09.09
 09:30
Forbes

(Yahoo)

ウクライナが国産の滑空爆弾を開発 ロシア領内への攻撃で重要な兵器になる可能性 <2410-090904>
 ロシア軍機が衛星誘導滑空爆弾をウクライナ軍陣地やウクライナの都市に向けて1日に100発のペースで投下している。 通称KABは射程40km、ロシアがウクライナで拡大して2年半あまりたつ戦争で最も破壊的な兵器のひとつに数えられ、ロシア軍が2024年にウクライナ東部で遂げてきた前進でも決定的な役割を果たしてきた。
 現在、ウクライナ側は自国製の滑空爆弾でそれに応酬しようとしていて、ウクライナ空軍のSu-27搭乗員が最近撮影した動画には、同空軍のSu-24が主翼下に滑空爆弾の試作品を吊り下げて飛行している様子が映っている。  ウクライナが米国製のJDAM-ERとフランス製のAASM Hammer誘導爆弾だけに満足せず、自国製の誘導爆弾も空軍機に搭載させる考えなのは明らかである。
 ウクライナ空軍司令部航空部長のホルブツォウ准将は6月、旧ソ連製の無誘導爆弾を精密爆弾に変える新たな滑空・誘導キットを開発していると明らかにしていた。 Su-24による今回のテスト飛行は新兵器の開発で重要なステップになったとみられる。
 展開式の翼を取り付け、尾部にロケットブースターを搭載しているように見え、おそらくGPSで誘導されるこの滑空爆弾は、AASMにたいへんよく似ていることから、AASMを模倣した可能性もある。
 弾頭重量250kgのAASMは固体燃料ロケットで加速されることで、65km先まで飛んでいくことができる。
2024.09.09
 08:40
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、ウクライナ東部州の集落制圧 要衝に向け進軍 <2410-090903>
 ロシア国防省が8日、同国軍がウクライナ東部ドネツク州の要衝ポクロフスクに向け前進し、同市から12km離れた集落ノボフロディウカを制圧したと発表した。
Novohrodivkaの位置 (Google Map)】
 ウクライナ出身で著名な親露派軍事ブロガーのポドリャカ氏は、ロシア軍が少なくとも2ヵ所で、ポクロフスクまで7km未満の地点まで迫っていることを示す地図を投稿した。
 一方、ウクライナ軍参謀本部は同日夕に、ノボフロディウカを含むポクロフスク全域での戦況について詳細な報告書を公表し、ロシアにによる前進の試みを29回阻止し、7ヵ所で衝突が続いているとした。 ウクライナ軍は、配置された場所を守るための措置を講じているとした。
 ウクライナの軍事ブログDeep Stateは、ロシア軍がノボフロディウカの南東にある村を制圧したとした。
 Reutersは各報告について真偽を確認できていない。
2024.09.09
 07:45

(17:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September8 2024 <2410-090902>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月08日の戦況 =
 米中央情報局 (CIA) のバーンズ長官が、ISWが長い間、西側の自己抑止力を促進し、ウクライナ支援に関する西側の政策議論に影響を与えるためのロシアの取り組みの一環として核武力威嚇に関する懸念に対して西側に警告した。
 ロシア調査委員会は、ロシア国内の移民や少数民族に対する外国人嫌悪が高まる中、クラスノダール地方のアフィプスキーで起きたロシアの超国家主義者と中央アジア系住民の衝突を調査している。
 ロシア軍は9月8日に、クルスク州でウクライナ軍の攻勢作戦が続く中、クルスク州で反撃を行った。
 ロシア軍はトレツク近郊に進出し、チャシフ・ヤール近郊ではわずかに前進した。
 Storm-Z部隊の教官を務めていたロシアのミルブロガーは、9月8日にロシア軍はUAV部隊指揮官の訓練を改善する必要があると主張した。
2024.09.08 Stars & Stripes

2 NATO members say Russian drones have violated their airspace <2410-090812>
 NATO加盟の2ヵ国が9月8日、ロシアのUAVが自国の領空を侵犯したと述べ、1機は隣国ウクライナへの夜間攻撃中にルーマニアを飛行し、もう1機は前日にラトビア東部で墜落したと報じられている。
 ルーマニア国防省が報じたところでは、ロシアがウクライナのドナウ川を渡る民間船と港湾インフラを攻撃した際、8日早朝にUAVがルーマニア領空に侵入した。
 ルーマニアはF-16を発進させて空域を監視し、東部の2つの地域の住民に警報を発したと付け加えた。
 また、ルーマニアとウクライナの国境沿いの無人地帯にある影響域の調査が進行中であると述べた。 死傷者や損害の即時の報告はなかった。
 一方8日遅くに、ラトビアのシュプルード国防相は、ロシアのUAVが前日にレゼクネの町近くに落下し、隣国ベラルーシからラトビアに迷い込んだ可能性が高いと述べた。
 ラトビア領空への侵入は珍しいが、ルーマニアは2022年2月にロシアがウクライナに侵攻して以来、2024年7月には自国の領土でUAVの破片を数回確認している。
2024.09.08
 20:00
RBC Ukraine Russian drone shot down in Latvia was likely Shahed <2410-090810>
 最近ラトビアで撃墜されたUAVは、ロシアのShahedだった可能性がある。 ベラルーシのメディアによると、それはベラルーシ経由で侵入してきた。
 メディアによると、9月7日の06:00頃にベラルーシで突入攻撃型UAVが発見された。 それはナヴァルダクの近くを飛翔していたが、その後UAVは姿を消した。 予備データによると、北に移動していた。
 10:00頃、ラトビア空軍のヘリコプターがレゼクネ近くで離陸し、ベラルーシとの国境でパトロールを行っていたが、ナヴァフルダクからレゼクネまでの距離は335kmで、200km/hで飛行すれれば、UAVは08:30頃にレゼクネに到着した可能性がある。
NavahrudakRezekneの位置 (Google Map)】
 このことから、レゼクネ近郊で墜落したUAVは、朝にナヴァフルダク近郊を飛行したShahedと同じものである可能性があると結論付けた。
 ロシア軍は9月7日の夜に数十機の突入攻撃型UAVでウクライナを攻撃した。 ロシアは67機のUAVをウクライナに発射したが、防空システムで58機のShahedを撃墜された。
2024.09.08
 17:57
RBC Ukraine NATO condemns violation of Romanian airspace by Russian drone <2410-090807>
 ゲオアナNATO副事務総長が9月7日夜にロシアのUAVの1機がルーマニア領空を侵犯した。 NATOはそのような行動を非難すると述べた。 彼は、同盟はNATO同盟国に対するロシアの意図的な攻撃を示す情報を持っていないが、そのような行動は無責任で潜在的に危険であると付け加えた。
 ロシアは9月7日~8日の夜に、再びUAVでウクライナを攻撃し、それらのほとんどはオデッサ地域で目撃された。
 ウクライナ軍は02:49、ロシアのUAVがルーマニアの国境を越え、この国の空域に入ったと報告した。 UAVはほぼ1時間NATO国の領空を飛行し、03:41にルーマニアを離れたと報告された。
 ラトビア大統領リンケヴィッチが9月7日に、ロシア軍のUAVがラトビア東部で墜落したため現在、調査中と述べた。 大統領は、NATOの東翼での同様の事件の数が増えていると指摘した。
 ラトビア国軍 (NAF) によると、UAVがベラルーシからラトビア領空に侵入した。
2024.09.08
 16:42
RBC Ukraine Russian drone crashes in Latvia, investigation underway <2410-090806>
 ラトビアのリンケヴィッチ大統領が、ロシアのUAVが墜落しているのはウクライナだけではなく、ラトビアで同様の事件が発生したと述べた。 Delfiが国軍 (NAF) が入手した情報によると、UAVはベラルーシから同国の空域に入ったと書いている。 NBS司令官のカルニシュ中将は、UAVが7日にラトビア領空に入り、すぐに発見されたとLETAに語った。
 大統領によると、ロシア軍のUAVが9月7日に国の東部で墜落し、現在調査中で「我々は同盟国と緊密に連絡を取っている」と述べた。
 リンケヴィッチ大統領は、NATO東翼で同様の事件の数が増えていることを強調し、「我々は彼らに集団で対処しなければならない」と要約した。
2024.09.08
 03:15
RBC Ukraine Russian drones violate Romanian airspace - Ukrainian Air Forces <2410-090803>
 ウクライナ空軍が02:49に更新したTelegramによると、9月7日~8日の夜にロシア軍の攻撃用UAVがルーマニア領空を侵犯したと発表した。
 オデッサ地方のサドヴェに向かっていた露UAVはオデッサ南部のヴィルコヴェとキリアに向かって進路をとっていたが、ルーマニアのサバンギア地域上空で発見され、その後ルーマニア領を離れたと報告した。
 ウクライナ空軍は「UAVはヴィルコーブ上空を飛行し、オデッサ地域の沿岸水域に沿って移動し続けている」と述べた。
2024.09.08
 07:20

(17:20 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September7 2024 <2410-090802>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月07日の戦況 =
 ウクライナ中央軍事情報局 (GUR) 局長のブダノフ中将は、ウクライナのクルスク州への侵攻がウクライナでのロシアの攻撃作戦に戦域全体の影響を与えていると指摘し、2024年から2025年にかけてのロシアの継続的な攻撃作戦の見通しについて言及した。
 イランは最近200発以上のFateh-360 SRBMをロシアに引き渡したと報じられている。
 ウクライナはC-UAV能力の開発に成功し続けており、ウクライナ軍はローエンドシステムを活用して限られた防空網に対するロシアの圧力を相殺できるとしている。
 ロシア軍は占領地を奪還し、ウクライナ軍は9月7日にロシア・クルスク州で攻撃を続け9月7日にクルスク州で前進した。
 ロシア軍は、クピャンスク、ポクロフスク、ドネツク市の近く、およびドニプロ河デルタで前進した。
2024.09.08
 05:49
共同通信

(Yahoo)

ロシア南部の弾薬庫に無人機攻撃 数カ所で火災、住民避難 <2410-090801>
 情報筋が、ウクライナ保安庁が6日夜~7日未明にロシアがウクライナ侵攻で使っていたロシア南部ボロネジ州の村の弾薬庫をUAVで攻撃したことを明らかにした。 数ヵ所で火災が発生したため、州は非常事態を宣言し、住民が避難した。
 ウクライナ東部ドネツク州の知事は、ロシア軍による6日の砲撃により同州で男性3人が死亡したと発表した。 東部ドニエプロペトロフスク州の知事は7日、民家への砲撃で70代の女性が死亡したと明らかにした。
2024.09.07
 17:30
CNN

(Yahoo)

溶融金属降らせるウクライナ軍の「ドラゴンドローン」、ロシアが恐れる戦場の新機軸 <2410-090710>
 ウクライナ軍火炎を噴出しながら飛ぶDragon Drone UAVを配備し、領土侵攻するロシアとの戦争に臨むようである。 このUAVは、かつて両世界大戦で使用され恐るべき威力を発揮した兵器に現代風の仕掛けを施したものである。
 ウクライナ国防省がTelegramを含むSNSに4日に投稿した一連の動画には大量の火炎を投下しながら低空飛行する複数のUAVが映っている。 火炎の正体はテルミットと呼ばれるアルミニウム粉と酸化鉄の混合物による2,200゚Cの溶融金属で、ロシア軍が森林地帯に構えた陣地に降り注いでいる。 ロシア軍の兵士を直接殺傷、無力化することはないとしても、ドローン攻撃によって彼らは身を隠す場所を失う。
 UAVから放たれるテルミットが神話に登場するDragonの口から吐き出される炎に似ているため、Dragon Droneの愛称が付いた。
【註】
 Thermiteとは手軽に溶解した鉄を得る方式で、かつては25mの鉄道レールを現場で溶接して長尺レールにする際などに使われた。
 酸化鉄の粉とアルミの粉を混ぜたものにマグネシウムのリボンを差し込み、リボンに点火すると激しく反応し、その熱で酸化鉄の酸素がアルミに取られて純粋な鉄が得られた。
 軍用としてはナパーム弾などと共に焼夷爆弾として使われたこともあった。
2024.09.07
 17:30
Forbes

(Yahoo)

東部ポクロウシク方面でウクライナ軍が反撃 3個旅団が増援、ロ軍の攻勢やや鈍化 <2410-090709>
 ウクライナ東部ドネツク州のウクライナ軍の防御拠点であるポクロウシクに向けて、ロシア軍の第2諸兵科連合軍や随伴部隊が前進を続けていた8月下旬、ロシア人観察者のなかにはロシア側の過信を戒める向きもあった。
 たしかに、数十個の連隊や旅団で構成される第2諸兵科連合軍の兵力規模は、ポクロウシク方面を担当するウクライナ軍部隊、タウリヤ作戦戦略軍集団ざっと4倍にのぼる。 また実際、ロシア軍部隊は2月中旬にドネツク州の要塞都市アウジーウカを陥落させて以降も、この廃墟の町から西のポクロウシクに延びる軸で着実に前進を遂げてきた。
 しかし、ウクライナ側は8個かそこらの旅団から抽出した12個ほどの大隊をロシア西部クルスク州への侵攻に投入しながらも、なお4~5個の旅団を予備部隊として温存していたもようで、各旅団は最大2,000名規模で数百の重装備を保有するとみられる。 ロシアのプロパガンディストのノリンは、これらの部隊は「おおむね無傷で、装備が整った」状態にあるとの見方を示していた。
 これらの予備部隊の一部は現在、ポクロウシクやその死活的に重要な補給線から8~10kmほどの一帯の最終塹壕線や要塞化された集落で、ようやく戦闘に参加している。 あるロシア人軍事ブロガーは「まさに予想されていたとおりのことが起こっている。 ウクライナ軍は反撃を開始した」と報告している。 そしてウクライナ側の反撃は、少なくとも現時点では前線の安定化に寄与している。
 ポクロウシクの東で数ヵ月続いてきたタウリヤ軍集団の後退について、原因は兵員不足というより築城不足にあると指摘してきたウクライナ側の観察者からは、増援による効果に驚きの声も上がっている。
2024.09.07
 11:00

(21:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September6 2024 <2410-090707>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月06日の戦況 =
 欧米の当局者は、イランがプーチン大統領のウクライナ侵攻を支援するために、ロシアに数百発のSRBMを供与したと報じた。 イランのBM供与は、イランとロシアの戦略的パートナーシップの深化の一環である。
 オースティン米国防長官は9月6日に、ウクライナにとって「ゲームチェンジャー」となる特定の兵器はなく、ウクライナ軍がロシア国内のロシア軍事目標に対する長距離攻撃に米国提供の兵器を使用することを許可しても、戦争の状況は変わらないと述べた。
 オースティン長官の言う、単一の兵器システムが戦争の行方を変えることはないという点は正しいが、彼のコメントは、兵器システムやそれに伴う交戦規則がウクライナの能力にどのように影響するか、また、能力の変化が戦争の進路を変えることができるという点を無視している。 西側の軍事支援は、ウクライナの自衛能力にとって依然として重要であり、オースティン長官の声明は、ロシアの後方のステージング地域を混乱させるために必要なウクライナの長距離攻撃能力の要件を無視している。
 ウクライナの西側パートナーは、ドイツのラムシュタイン空軍基地で9月6日に行われたウクライナ防衛連絡会議で、ウクライナに対する追加軍事援助を約束したが、そのかなりの部分が近い将来に実施されないと報じられている。
 ロシア当局は、国際原子力機関 (IAEA) のグロッシ事務局長との会談を利用して、ザポリージャ原子力発電所 (ZNPP) とザポリージャ州のロシアによる占領を正当化するための従来のやり方を求めるとともに、クルスク原子力発電所 (KNPP) に対するウクライナの脅威に関する虚偽の物語を宣伝し、ウクライナのクルスク州侵攻に対する西側の支援を弱めようとしている。
 ロシア軍は、9月6日にウクライナの突出部全体で戦闘が続く中、クルスク州で失った陣地を奪還した。
 ウクライナ軍は最近、ポクロフスク近郊で失った陣地を奪還し、ロシア軍はトレツク近郊で前進した。
2024.09.07
 00:30
朝日新聞

(Yahoo)

米国とドイツ、ウクライナへ追加支援 防空強化などに計600億円 <2410-090701>
 ウクライナへの軍事支援を話し合うため、米欧などの国防相らが参加する会合が6日、ドイツのラムシュタイン米空軍基地で開かれ、米国のオースティン国防長官は「今が正念場だ」と述べ、ウクライナに$250M相当の追加軍事支援を行うと表明した。 ピストリウス独国防相も€150M(240億円)相当の追加支援を発表した。
 米国の軍事支援はSea SparrowやStingerなど防空強化に資するものが中心で、ドイツは
SPH 12両をウクライナに送る。
2024.09.06
 21:47
Kyiv Independent Ukraine war latest: Azov brigade regains ground in Niu-York; West pledges more military aid for Kyiv <2410-090613>
 ウクライナ軍第12特殊部隊アゾフ旅団は9月6日に、ニウヨークで包囲された軍隊を救出して陣地を奪還し、以前の「壊滅的な」状況を安定させたと述べた。
Niu-York の位置 (Google Map)】
 トレツクのすぐ南に位置しているニウヨークは、過去数ヶ月間のドネツク州でのロシアの攻勢の焦点の一つとなった主要な前線の町で、「旅団がその地域に配備されたとき、前線の状況は壊滅的だったが、旅団の戦闘員の高い士気、勇気、責任感のおかげで、アゾフは状況を安定させ、ニウヨークの一部を再び支配し、敵軍に包囲されていた国防軍のブロックを解除することができた」とアゾフ旅団はXで語った。
 それにもかかわらず、アゾフ旅団は、ロシア軍が部隊の責任範囲で1日中に最大15回の地上攻撃を行ったため、集落の状況が依然として緊迫していることを認めた。
 ロシアは、要衝トレツクを侵略しようとして、過去数週間にわたってニウヨークの奥深くまで侵入している。 ロシアはニウヨークの完全占領を繰り返し主張しているが、アゾフ旅団はウクライナ軍が防衛を維持し続けていると述べて、声明に反論した。
2024.09.06
 18:09
Kyiv Post FACT CHECK: Ukraine says Kremlin assaults on Pokrovsk stopped cold 6 days <2410-090612>
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将が、重要なポクロフスク地区で「ロシア軍は過去6日間、1mも前進していない」という主張は、細部では不正確だったが、ウクライナ東部でのロシアの夏の攻勢が強い抵抗に対抗して勢いを失いつつあるという彼の主要なメッセージはありそうだと、Kyiv Postは見ている。
 シルスキー大将は、9月6日にCNN TVが放映した取材で、ウクライナ軍はポクロフスク地区に予備兵力を集中させて陣地を維持しているため、ロシアの攻撃のペースは減速していると述べた。
 更に「ポクロフスクを失わないようにできる限りのことをして、この地域での防衛能力を強化した。 実際、過去6日間、敵はポクロフスク方向に1mも前進していない」と述べ、敵の砲撃の量と攻撃の激しさが減少していることに注目しているが、ポクロフスク地区は今でも最も難しい」と述べた。
2024.09.06
 17:00
Forbes

(Yahoo)

ポクロウシク方面の交差点にロ軍が繰り返し装甲車投入 ウクライナは戦車鹵獲に成功 <2410-090611>
 ウクライナ東部ドネツク州の要衝ポクロウシク市のすぐ南東に位置するセリドベ市の東の外れに、道路と高架鉄道が交差する地点がある。 現在、ロシア軍とウクライナ軍がセリドベ方面で繰り広げている激しい戦闘で、この交差点がにわかに焦点になりつつある。
Selydove の位置 (Google Map)】
 ロシア軍の装甲車両2両が9月4日にこの高架下で歩兵を降ろした直後に、ウクライナ軍のT-64とみられる戦車に至近距離から射撃されるなどして撃破されたのち、5日にウクライナ軍の似たような、もしかすると同じ戦車が、ここで大胆な「強奪」をやってのけた。 遺棄されたロシア軍のT-72 MBTを見つけ奪い取ったのだ。
 乗り捨てられたがまだ使えるロシア軍のT-72をウクライナ側が鹵獲するのは初めてではない。 2024年4月には、ウクライナ国家親衛隊の第12特務旅団Azovの部隊が、東部のルハンシク州クレミンナ市近郊のテルニ村付近で、ロシア軍の動かなくなっていたT-72を手に入れるべく3夜にわたる危険な作戦を敢行した。
 旅団員らはこの戦車に忍び寄ってバッテリーを交換し、それに乗り込んで両軍の陣地の中間地帯を突っ切り、自陣の安全な場所まで持ち帰ることに成功した。
 今回の鹵獲が少し違っていた点は、兵士らがほとんど装甲による保護の外に出ず行われたことで、セリドベには、ポクロウシクに対して側面からの攻撃を狙うロシア軍の第2諸兵科連合軍が迫り、きわめて危険な場所になっていたため、T-64の乗員たちは、重量38tほどのT-64で41tかそこらのT-72を牽引することにした。
2024.09.06
 14:12
Reuters 通信

(Yahoo)

米政府、ウクライナ軍事支援で議会と緊急協議 期限切れ迫る <2410-090610>
 複数の関係筋によると、バイデン政権ウクライナ向け軍事支援$6Bを期限の9月30日までに使い切るため、議会と緊急協議を進めている。
 議会は4月に総額$60Bの対ウクライナ包括支援を承認し、このうち$7.8Bは国防総省が自前の備蓄から装備と兵器システムをウクライナへ送付することを認める「緊急時大統領在庫引き出し権 (
PDA) から拠出するが、まだ$6B分が使用されずに残っている。
 期限である会計年度末の9月30日が迫っており、国務省はPDAの延長をつなぎ予算に盛り込みたい考えだが、議会は9月30日の政府機関閉鎖を回避するため、9月中につなぎ予算を可決する必要がある。
 議会関係者によると、ウクライナへの武器供給が2024年に遅れている理由は完全には明らかではないが、国防総省が米軍向けの備蓄の枯渇を懸念していることや、防衛産業が供給網の問題に見舞われていることが一因という。
2024.09.06
 13:50
Kyiv Post Zelensky: Russia loses 6,000 troops in Kursk, no longer a threat of attack on Sumy <2410-090608>
 ゼレンスキー大統領が9月6日にドイツラムシュタイン空軍基地で行われたウクライナ防衛に関する会議で、ロシアは1ヵ月にわたるウクライナ軍 (AFU) の作戦で、クルスク地域で6,000名の兵士を死傷させたと発表した。 ゼレンスキー大統領はまた、ロシアはウクライナの他の紛争地帯でさらに数万名の死傷者を出していると述べた。
 大統領は、クルスクでのウクライナの行動により、5月にロシアがハリコフ地域を攻撃した際に発生したような、ロシアによるスムイへの攻撃の脅威が回避されたと説明した。
2024.09.06
 12:59
Kyiv Post HUR cyberattack disrupts Russian network, shuts down key services for thousands <2410-090605>
 ウクライナの情報機関によると、ウクライナ情報総局 (HUR) のサイバーチームが9月4日に、ロシア国内のネットワークインフラを攻撃した。 この攻撃により18基のサーバーが破壊され、ロシアのウクライナに対する戦争を支援する多くの政府機関や企業にサービスを提供しているAntenna社のインフラが損傷した。
 具体的には、クライアントにインターネットアクセスを提供するメインプロバイダーで598ヵ所のネットワークスイッチとサブプロバイダーの389ヵ所の装置の設定が消去され、さらに名前、電話番号、住所、パスポートの詳細など、クライアントの個人情報を含むプロバイダーのデータベースが抜き取られたと、Kyiv Postの情報源が匿名で明らかにした。
2024.09.06
 10:30

(20:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September5 2024 <2410-090604>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月05日の戦況 =
 ロシア軍は最近、ドネツク市の西と南西に広がるウクライナ軍の突出部を排除し、ドネツク市~ザポリージャ市の高速道路 (H-15) まで前進するための従来からの攻勢を強化している。 ロシア軍の攻撃作戦が、ポクロフスク方面の南側からヴフレダル周辺のウクライナ防衛線の西側側面まで調整されたとみられるが、これはドネツク州西部で防衛するウクライナ軍への圧力を強化し、ポクロフスク方面におけるロシアの優先的な攻勢努力がさらに前進するための条件を設定することを目的としている可能性が高い。 ロシア軍はドネツク市の南西部と西の他の場所で比較的強化された攻撃作戦を行っており、ヴフレダル付近でのロシアの攻撃作戦の強化は、短期的にドネツク州西部の他の場所でのロシアの攻撃速度の低下を予見するものではない可能性が高い。 ロシア軍はポクロフスク突出部の南側面を拡大し始めた直後にヴフレダル近郊での攻撃作戦を強化し、ロシア軍がポクロフスク方面の南側面、ドネツク市のすぐ西、0-0532高速道路沿い、ヴフレダル付近で相互に補強する攻撃作戦を行うつもりであることを示唆している。
 ロシア軍司令部は、クラホヴェとヴフレダルの占領を意図して、ロシア軍がH-15高速道路までと、それに沿ったより迅速に戦価を得ることを目指している可能性が高いが、ロシア軍はドネツク州西部の広範なウクライナの突出部を排除するために、これらの集落を占領して活用するという課題に直面する可能性が高い。
 ロシア軍司令部は、ポクロフスクへの攻撃を引き続き優先しており、ドネツク州西部での強化された取り組みを二次的な取り組みとして扱う可能性が高い。 ロシア軍司令部は、その成功にかかわらず、ドネツク州西部のウクライナ軍を拘束してポクロフスクの防衛を強化するためのウクライナ軍の再配置を防ぐためのこの二次的な取り組みを意図している可能性が高い。
 プーチン大統領は、ウクライナのクルスク州侵攻が戦域全体に及ぼす作戦への影響を軽視し続けており、クルスク侵攻に対するロシアの遅れた無秩序な対応が、ドネツク州でのロシアのさらなる前進に対して支払うべき許容できる代償であることをロシア国民に納得させる努力を続けている。
 ウクライナのクルスク州への侵攻は、戦域全体に影響を及ぼしており、これらの影響は、ポクロフスク攻勢の頂点を超えて、ロシアの攻防能力に影響を与え続ける可能性が高い。
 プーチン大統領の広報活動は、ロシアがポクロフスクを奪取することと引き換えに、クルスク州でのウクライナの継続的な駐留が許容できるとロシア国民に納得させようとしている可能性が高い。
 ドネツク州でのロシアの攻撃は、ドネツク州での前進を劇的なものとして描こうとするプーチンの努力にもかかわらず、ウクライナ全土の前線の差し迫った崩壊の前兆ではない。
 ロシア軍はクピャンスクの南東にあるチャシフ・ヤール付近とヘルソン方面で前進し、ウクライナ軍はハリコフ市の北で陣地を奪還した。
2024.09.06
 04:11
Reuters 通信

(Yahoo)

クルスク越境攻撃「成功」、東部でロシア軍前進せず=ウクライナ総司令官 <2410-090603>
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将が、ロシア西部クルスク州への越境攻撃について、4日のプーチン大統領の発言とは対照的に成功しているとの認識を示した。 また、ウクライナ東部の戦況について、ロシア軍は過去6日間にわたり重要地域で前進していないと述べた。
 シルスキー大将は5日に放映された米CNNの取材で「過去6日間、ロシア軍はウクライナ東部ドネツク州でポクロフスク方面に向けて1mも前進していない」としたうえで、「われわれの戦略は成功している」とし、クルスク越境攻撃は「軍だけでなくウクライナ国民全体の士気を大きく高めた」と述べた。
2024.09.06
 04:01
共同通信

(Yahoo)

東部要衝の住民に避難要請 制圧狙うロシア軍、増援で抗戦 <2410-090602>
 ウクライナ東部ドネツク州のフィラシキン知事が5日、ロシアが攻勢を続ける同州の要衝ポクロウシクの住民に避難を急ぐよう呼びかけた。
 ロシア軍はポクロウシク制圧を目指すが、ウクライナ軍は部隊を増援し抗戦している。
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将は米CNN TVの取材で「敵はこの6日間、ポクロウシク方面で1mも前進していない」と主張し、ウクライナによるロシア西部クルスク州への越境攻撃で、ロシアは同州への部隊投入を強いられ、機動力が低下していると説明した。
2024.09.06
 01:01
Defense News Germany receives first IRIS-T antimissile system for its own forces <2410-090601>
 ドイツ軍は、2022年のロシアの侵攻以来、ウクライナ向けの兵器生産を優先していたが、9月4日に自軍用の最初のIRIS-T SLMを受領した。
 ショルツ首相はドイツ北部のTodendorf基地での披露式典で「ヨーロッパの防空の新たな章が始まりつつある」と述べた。 首相は「これは誇張なく、ヨーロッパの安全と平和を維持することに関するものだ」と付け加え、この機会を利用して、米国の中距離ミサイルをドイツに配備するという夏の決定を擁護した。
 4日に運用が開始されたこのシステムは、ドイツ連邦軍に納入された6個システムのIRIS-T SLMの最初のもので、これはドイツ、更により広範なヨーロッパ大陸の防空能力の長年のギャップを埋めるものである。
 IRIS-Tは元々はAAMとして開発されたが、SAMに改良され、地対空型 (SLS) とミサイル (SLM) に大幅改良された。
2024.09.05
 19:49
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ経由のガス供給、ロシアは継続の意向=プーチン氏 <2410-090512>
 プーチン露大統領が5日、ロシアはウクライナ経由でEUへの天然ガス供給を続けるつもりだが、2024年末で期限が切れる通過契約を更新するようウクライナに強制することはできないと述べた。
 ロシアは欧州向けガス供給を停止しないとし、国営Gazpromは長期契約を結んでいる顧客に対する義務を完全に果たす意向だからだと説明し、「12月31日に終了する通過契約があるが、ウクライナがこの通過を拒否した場合、われわれには強制することはできない」と語った。 Gazpromの欧州の主要な顧客は通過契約の終了を望んでいないようだとも述べた。
 ロシア産ガスの通過をウクライナが拒否すれば、ロシアは黒海海底を通る輸送管Turkish Streamで欧州にガスを供給することになる。
2024.09.05
 18:45
Kyiv Independent What the fall of Pokrovsk would mean for Russia's war in Ukraine <2410-090515>
 ロシア軍がポクロフスクに接近するにつれ、ドネツク州の安全な場所に長い間隠されていた主要な兵站拠点が失われる可能性に対する恐怖が高まっている。 戦闘はかつて60,000人が住んでいたポクロフスクにまで及んでおり、毎週、何千人もの住民が街から脱出している。
 ロシア軍は8km離れていると推定されており、専門家によると、ロシアの火砲と
FPV UAVがポクロフスクに到達できるようになり、すでにウクライナ軍の兵站拠点としてのポクロフスクの能力に影響を与えているという。
 取材に応じた西側とウクライナの軍事専門家は、ロシア軍が南側の側面を固め、ポクロフスク市へのさらなる攻勢のための基地を建設するために、ポクロフスク南方への新たな攻勢を開始したと述べている。
 ウクライナの兵員不足と戦術的ミスが、ロシアのポクロフスクへの激しい進撃につながっていると、専門家はKyiv Independent紙に語ったが、専門家たちはたとえ都市が陥落したとしても、ロシアの攻勢能力を枯渇させる可能性のある大量の資源が必要になるため、ロシアがさらに東に突破口を広げることには懐疑的であると説明している。
 「ロシア軍がポクロフスクを占領することは、ウクライナ軍の兵站を複雑にし、ウクライナ人にとっては宣伝上の打撃となるだろうが、それが戦場に大規模に大きな影響を与えるとは思わない」と、ポーランドに拠点を置く軍事コンサルタントRochan社のムジカ所長は述べた。
 =寺島 麻美=
【註】
 寺島麻美は、Kyiv Independent紙の記者で、戦争を取材している。
 彼女は以前、Kyiv Postのビジネス記者として、国際貿易、インフラ、投資、エネルギーに焦点を当てていた。
 日本出身の寺島氏は、幼少期にウクライナに移住し、米国で経営学の学士号を取得した。
 トムソン・ロイター財団のクルト・ショルク賞国際ジャーナリズム部門(2023年ローカル・レポーター部門)と、ドイツのアクセル・シュプリンガー賞2023の一環として授与されるジョージ・ヴァイデンフェルト賞を受賞している。
 彼女は、Media Development Foundationの「25歳未満の25人:若くて大胆な」ウクライナの新興メディアメーカーの2023年リストに掲載された。
2024.09.05
 17:00
Forbes

(Yahoo)

ポクロウシクの南東方面が焦点に ウクライナ軍、包囲の危機でも突出部保持の構え <2410-090509>
 ウクライナ東部ドネツク州のきわめて重要な補給線にまたがり、ウクライナ軍の防御拠点になっているポクロウシク市の南東方面で、ウクライナ軍の4個旅団の一部、総勢400名が、ロシア側の支配地域に突き出した形になり攻撃に晒されやすくなっている区域を保持している。
 ウクラインシク村と、その東を流れるボウチャ川との間に広がる80㎢ほどのこの突出部について、ウクライナ軍の部隊がここにとどまれば、4倍の兵力をもつロシア軍に包囲され、補給路を遮断され、撃滅されるおそれがあるため、専門家からはここ数日、ウクライナ軍は撤退すべきだという意見も出ている。
 しかし、ウクライナ軍は現時点でそうする気はあまりないようで、4日に突出部と、その北西のウクライナ側の主要な防御区域との間に位置し、道路と線路が交差する重要な地点であった小競り合いで、ウクライナ側はロシア軍部隊を容赦なく攻撃し勝利した。
2024.09.05
 10:15

(20:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September4 2024 <2410-090504>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月04日の戦況 =
 ロシアは、西側の制裁を回避する取り組みの一環として、インド、セルビア、中国を含むいくつかの国に依存しているようである。
 ロシア軍は、9月3日~4日の夜に、リヴィウ州リヴィウ市とドニプロペトロウシク州クリヴィーイ・リーフの民間インフラを攻撃し、UAVとミサイルを組み合わせた中規模の攻撃を行った。
 ウクライナ当局は、ウクライナ兵に対するロシアの戦争犯罪の疑いがあるという別の報告を調査している。
 ショルツ独首相が9月4日、ドイツが2026年までにウクライナにIRIS-T 17個システムを追加で供与すると発表した。
 ウクライナ当局は、9月3日と4日に、ウクライナ内閣の上級閣僚の辞任と任命を発表した。
 ウクライナ軍は、9月4日にウクライナ突出部全域で戦闘が続く中、クルスク州でわずかな前進を遂げたと報じられている。
 ロシア軍はポクロフスクの南東とドネツク市の南西に前進し、ウクライナ軍はドネツク市の西の陣地を奪還した。
2024.09.05
 06:09
日テレ News

(Yahoo)

ゼレンスキー大統領 越境攻撃で占領した地域は「無期限に保持」 <2410-090502>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が3日にNBCの取材に応じ、ロシア西部の占領した土地をプーチン大統領との交渉をみすえ、無期限に保持すると明らかにした。
 ゼレンスキー氏は占領を続けているロシア西部のクルクス州の土地を必要とはしていないが、「勝利の計画」には不可欠でプーチン大統領と交渉を進めるにあたり無期限に保持すると明らかにした。
 また越境攻撃は、ロシア軍がウクライナ国内に緩衝地帯を作るのを阻止するための「先制攻撃」だと主張した。
2024.09.05
 00:41
Reuters 通信

(Yahoo)

米、「越えてはならない一線」を軽視すべきでない=ロシア外相 <2410-090501>
 ラブロフ露外相が4日、米国がロシアの内陸部まで射程圏に入る長距離CMの供与についてウクライナと合意に近づいているという報道について、米国はロシアのred lineを軽視すべきでないと警告した。
 ラブロフ外相は、米国が冷戦以来米露間の安全保障のバランスを支えてきた相互抑止の概念を見失いつつあり、これは危険であると述べた。 「何があっても驚かない。 米国はすでに自らが設定した限界を超えている」と指摘し、「しかし、彼らはわれわれの越えてはならない一線を軽視すべきではないことを理解すべきだ」との見解を示した。
2024.09.04
 17:00
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍の装備に1日で190点近くの損害確認 通常の10倍、東部攻勢の代償かさむ <2410-090408>
 ロシア軍が2023年10月、ウクライナ東部ドネツク州の要塞都市アウジーウカに対する攻撃を始め、5ヵ月あまりかけて包囲した末、2024年2月半ばに占領した。 ウクライナ軍の弾薬が米議会のロシアに好都合な共和党議員らの支援妨害で枯渇していたこともあり、ロシア軍はその後も進撃を続けた。
 ロシア軍は4月、オチェレティネ村方面でウクライナ軍の後方陣地の第一線を突破してさらに西進し、8月にはイワニウカ村方面でウクライナ軍陣地の第二線を突破した。
 ロシア軍、更に細かく言えばその中央軍集団は現在、アウジーウカ軸の次の主要目標であるポクロウシク市まで10km弱に迫っている。 ポクロウシクは、東部の戦線全体にわたるウクライナ側の重要な補給線にまたがる要衝である。
 ロシア軍はアウジーウカ軸で11ヵ月かけて40km前進する一方で膨大な損害も出している。 損害がどれほど膨らんでいるのか、正確なところはわからない。 しかし先週末、ロシア軍が2022年2月の全面侵攻開始以降、1日あたりで最大級の損害を被ったという証拠がある。
 
OSINTアナリストのパーペチュア氏は1日、撃破されるか損傷するか、あるいは遺棄されたロシア軍の装備を190点近く確認したのに対し、ウクライナ軍の損害は格段に少なく三十数点にとどまっているという。
2024.09.04
 12:14
BRBC Ukraine Russians to take away property from Ukrainians without Russian passports <2410-090405>
 ロシアは一時占領しているウクライナにいるロシア人は、ロシアの法律に従った財産の再登録を強制している。 これを行うには、RBC-Ukraineの記事Not a step without 'ausweis': How Kremlin forces Ukrainians under occupations to take Russian passportsを引用して、ロシアのパスポートが必要になる。
 「いわゆる新法によれば、一時的に占領された地域にある不動産の所有者は、30日以内に自ら地方政府に出頭し、不動産に対する権利を主張することができるが、所有者は身分証明書、特にロシア国民のパスポートを提出しなければならない」と、ウクライナ議会の人権担当委員であるルビネツ氏はRBC-Ukraineへのコメントで述べた。
 不動産が30日以内にロシアのシステムに登録されない場合、ロシアの法律によれば公式に所有者がいないと見なされ、ロシアの占有者は人をアパートから追放し、国有化することができ、その後その財産は地方自治体の手に渡り、ロシア人に売られるか、ロシアの兵士またはFSBに渡される。
2024.09.04
 10:10

(20:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September3 2024 <2410-090404>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月03日の戦況 =
 ロシア軍は、9月2日~3日の夜、ポルタバ市の民間インフラと軍事教育施設Iskander-M 2発で攻撃し、多数の死傷者を出した。
 ウクライナのクルスク州への侵攻が戦争に与える広範な影響や、想定される戦争の外交的解決はまだ明確ではなく、これらの影響を評価するのは時期尚早である。 この時期尚早な段階でウクライナ侵攻の影響を評価しようとする試みは、紛争の軌道を変えるウクライナの能力と、受け入れ可能な条件での和平交渉に対するクレムリンの意欲について、部分的で不正確な結論に達する可能性が高い。
 Reuters通信は、米国がウクライナにJASSMを提供することを検討しているが、ウクライナは数ヶ月以内に受領することはないと報じた。
 プーチン大統領は、ロシア、モンゴル、中国との二国間経済関係三国間エネルギー関係を強化する協定に署名し、モンゴル訪問を締めくくった。
 南アフリカのラマポーザ大統領と中国の習国家主席は共同声明を発表し、ウクライナでの戦争に対処するための互いの努力を称賛した。
 ロシア軍はトレツクとポクロフスクの近く、ドネツク市の南西に前進した。
2024.09.04
 10:04
毎日新聞

(Yahoo)

モンゴル「中立政策を維持」 プーチン氏の逮捕拒否で弁明 米報道 <2410-090403>
 米Politicoか3日、国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出ているロシアのプーチン大統領が、ICC加盟国のモンゴルを訪問したことを巡り、モンゴル政府の報道官が「モンゴルはあらゆる外交関係において常に中立政策を維持している」と弁明したと報じた。 プーチン大統領はモンゴルで逮捕されることなく、4日未明に帰国した。
 Politicoによると、報道官は、モンゴルが石油製品の95%と電力の20%以上を近隣国から輸入していると言及し、「この供給は我が国の存立や国民の生活を保障する上で極めて重要だ」とし、多くの資源を依存しているロシアに強く出られない難しい立場を示唆した。
 プーチン大統領は、3日に実施されたモンゴルのフレルスフ大統領との会談後、2023年にモンゴルに供給されたガソリンやディーゼル油の9割以上がロシア産だったことに触れ、「我々は、燃料の十分な供給を望むモンゴル国民の要望にいつも応えてきた」と強調した。
2024.09.03
 23:02
RBC Ukraine Germany to transfer 6 IRIS-T anti-aircraft missile systems to Ukraine - Reuters <2410-090315>
 Reuters通信によると、ドイツはさらにIRIS-T 6個システムをウクライナに供与する予定である。
 当局の情報筋によると、ドイツはIRIS-T SLM 12個システムをウクライナに供与する計画を堅持しているという。 すでに4個システムが引き渡されており、年末までにさらに2個システムが引き渡される予定で、残りの6個システムは後で供与される予定であることがわかっている。
 IRIS-Tは、航空機、ヘリコプター、UAV、CMなどの空中脅威から保護するために設計された最新のSAMシステムで、ドイツのDiehl Defence社が開発した世界で最も先進的なシステムの1つである。
2024.09.03
 22:00
RBC Ukraine EU responds to Mongolia's decision to ignore ICC arrest warrant for Putin <2410-090314>
 EU外交政策報道官スタノは声明で、EUはモンゴルがプーチン露大統領を歓迎することを決定し、国際刑事裁判所 (
ICC) の逮捕状を無視したことに遺憾の意を表明したと述べた。
 スタノ報道官によればEUは、モンゴルが国際刑事裁判所のローマ規程の締約国であるにもかかわらず、プーチン大統領のウランバートル訪問に注目した。これにより、ICC検察官の逮捕状の下でロシア大統領が逮捕されるはずだったという。
 スタノ報道官は「EUは、ICCローマ規程の締約国であるモンゴルが、逮捕状を執行する同規程に基づく義務を遵守しなかったことを遺憾に思う。 EUは、ロシアのウクライナ侵略戦争に関連する戦争犯罪やその他の最も重大な犯罪に対する完全な説明責任を確保するための取り組みに対して、最も強い支持を表明する」と述べた。
 また、EUはロシア・ウクライナ戦争の出来事に関してICC検察官が行っている捜査を支持し、ローマ規程のすべての締約国に対し、この問題について全面的に協力するよう促すと付け加えた。
2024.09.03
 19:06
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナへの長距離ミサイル供与、合意近づく=米当局者 <2410-090313>
 米国がロシアの内陸部まで射程圏に入る長距離CMの供与についてウクライナと合意に近づいていることが、米政府当局者の話で明らかになった。 供与が検討されているのは空対地のJASSMで、今秋に発表する見込みだが、最終決定はまだ下されていない。
 ただ、米側の技術的な問題解決のため実際の納入までに数ヵ月かかるという。
 軍事専門家らは、ウクライナが現在保有する大半のミサイルより射程が長く、ステルス性も備えるJASSMの使用を開始すれば、ロシア軍の部隊集結地や補給部隊が大幅に後退する可能性があリ、ウクライナに戦略的な優位性をもたらすかもしれないと指摘する。
 JASSMはこれまでのところ米設計の航空機のみに搭載されているが、ウクライナは将来F-16数十機を装備する見通しで、1機につきJASSMを2発ずつ搭載できる。 ただ、米政府が供与を検討しているJASSMが射程370kmの旧モデル(註:AGM-138A)か射程800kmの長距離型(註:AGM-138B JASSM-ER)かは不明である。
2024.09.03
 17:46
Kyiv Independent Mongolia fails to arrest Putin due to 'energy dependence, neutrality,' Politico reports <2410-090312>
 モンゴル政府の報道官は9月3日の声明でPoliticoに、モンゴルのエネルギー依存が、国際刑事裁判所(ICC)の令状に基づくプーチン露大統領の逮捕を複雑にしていると語った。 ICCは2023年3月にウクライナのロシア占領地域から子どもを強制的に移送したとして、プーチン大統領に逮捕状を出した。
 プーチン大統領は、モンゴルのフレルスフ大統領の招待でモンゴルを訪問しており、これはプーチン大統領が自国の領土に入った場合、加盟国国に逮捕を義務付けるローマ規程を批准したへの初めての訪問となる。
 ウクライナと西側諸国は、モンゴルにロシア大統領を逮捕するよう求めたが、露大統領府のペスコフ報道官は8月30日、プーチン大統領の訪問は「慎重に」準備されていると述べ、ロシア政府は訪問について「何の懸念もない」と付け加えた。
 モンゴルの広報担当者は「モンゴルは石油製品の95%と電力の20%以上を、これまで技術的な理由で中断されたことのある近隣国 (ロシア) から輸入しており、この供給は我々にとって重要です」と述べた。 報道官によると、モンゴルは外交関係において常に「中立政策」を維持してきた。
2024.09.03
 16:00
Forbes

(Yahoo)

東部ポクロウシク方面で新たな危機、ウクライナ軍部隊数百人が包囲されるおそれ <2410-090311>
 ウクライナ東部ドネツク州の要衝ポクロウシクに向けたロシア軍の進撃は、同市やその重要な補給線、守備隊、市内にとどまっている民間人を危険にさらしているだけではなく、同市の南方に配置されているウクライナ軍部隊も危うい状況に追い込んでいる。
 数万名規模ともみられるロシア軍部隊はポクロウシクまで10km以内に迫る一方で、ポクロウシクの南東に位置するメムリク村と、その東5kmほどを南北に流れるボウチャ川との間の防御線を保持する強力なウクライナ軍部隊を迂回してきた結果、ロシア側の支配領域に東に突き出した区域ができている。 この突出部は、ロシア軍による決定的な機動が数回あれば、数百名規模のウクライナ軍部隊が閉じ込められる罠になりかねない。
 突出部には現在、第59独立自動車化歩兵旅団第68独立猟兵旅団第117独立領土防衛旅団第15作戦任務旅団(通称「カラダフ旅団」)の各部隊がいる。 かなりの兵力だが、この区域からまるまる無事に後退できるかは、突出部の根元の北あたりに位置するウクラインシク村を守り、ドイツ製Marder
IFVなどを装備する第25独立空挺旅団にかかっている。
 ウクライナのシンクタンクである防衛戦略センター(CDS)は2日の作戦状況評価で「第25空挺旅団がウクラインシク付近で敵を阻止できなければ、突出部の部隊は撤退時に敵に全周包囲されるおそれがある」と警告している。
2024.09.03
 09:30

(19:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September2 2024 <2410-090306>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月02日の戦況 =
 イランは、ロシアのウクライナ侵攻を支援するために、ロシアにBMを間もなく引き渡すと予想されている。
 プーチン露大統領が、9月2日から3日にかけてのモンゴル訪問に先立ち、モンゴルの放送局Unuudurの取材に応じ、ロシアとモンゴルの歴史的および現代的な関係と、モンゴルと中国との現在の三国間経済・エネルギーイニシアチブを強調した。
 ロシアとモンゴルの当局者は、ICCのプーチン大統領に対する逮捕状は、この逮捕状を執行する法的義務があるにもかかわらず、プーチン大統領の現在進行中のモンゴル訪問に影響を与えないと指摘した。
 ロシア当局は9月2日、レニングラード軍管区副司令官のムミンジャノフ少将を汚職容疑で拘束した。
 ロシア軍は、9月2日にクルスク州でウクライナ軍の攻撃が続く中、コレネヴォの東で失った陣地を奪還した。
 ロシア軍はシヴェルスク、チャシフヤール、ポクロフスク方面とドネツク市の南西に前進した。
2024.09.03
 08:25
Reuters 通信

(Yahoo)

モンゴルは「戦争犯罪の責任を共有」、プーチン氏不逮捕にウクライナが猛反発 <2410-090304>
 ウクライナが、プーチン露大統領が2日にモンゴルを公式訪問した際に、国際刑事裁判所(ICC)に加盟するモンゴルが、ICCの逮捕状に基づきプーチン大統領の身柄を拘束しなかったことで遺憾の意を表明した。
 ウクライナ外務省報道官はTelegramに、「ICCと刑法制度に対する大きな打撃だ」と投稿し、「モンゴルは犯罪者が法の裁きを逃れることを許したため、戦争犯罪の責任を共有している」とし、同盟国と協力しモンゴルの責任を追及するとした。
 プーチン大統領はロシアと中国を結ぶ新たなガスパイプラインを巡る協議のためモンゴルを訪問し、3日にモンゴルのフレルスフ大統領と会談する。
2024.09.03
 03:00
RBC Ukraine Moscow's oil refinery halted oil processing following drone attack - Reuters <2410-090303>
 最近のUAV攻撃を受けて、Euro+複合石油処理ユニットの操業を停止したと報じている。 当局筋は、製油所は修理後にEuro+ユニットで処理を再開できると示しており、これには5~6日かかると予想されている。
 Euro+ユニットは、製油所の一次石油処理能力の約50%を占めており、CDU-6原油蒸留ユニットは年間600万㌧の石油生産能力を持っていて、年間100万㌧の能力を持つ改質ユニットと、年間200万㌧のディーゼル水素化処理装置も含まれている。
 2023年、製油所は1,160万㌧の石油を処理し、260万㌧のガソリン、330万㌧のディーゼル燃料、230万㌧の燃料油、90万㌧の航空燃料を生産した。
2024.09.03
 01:00
RBC Ukraine Russia reports drone attack on airfield in Tver <2410-090302>
 ロシアのトヴェリ州は、攻撃UAVによる攻撃を受けている。 ロシアのメディアによると、UAVは地域センターの郊外にある飛行場を攻撃しようとしている。
Tver州の位置 (Google Map)】
 住民は22:50に、少なくとも1機のUAVがミガロヴォ空軍基地に向かって飛んでいるのを発見した。 これ以前には頭上でUAVの音が聞こえた。 銃撃はUAVに向けられ、現在、防空システムが作動している。
 ここ数ヵ月、ロシアのさまざまな都市や地域が、攻撃用UAVによる夜間の攻撃にさらされている。 これらUAVの攻撃目標には、石油精製所、石油貯蔵施設、軍用飛行場、その他のインフラが含まれる。
 最も重大な攻撃の1つは、8月31日~9月1日の夜に発生し、数十機の攻撃型UAVロシア全土の16の地域を攻撃目標にした。 その夜にUAVはカポトニャのモスクワ石油精製所、カシラ発電所、コナコヴォ発電所を攻撃した。
2024.09.02
 22:20
Kyiv Independent Ukraine war latest: Poland has right to shoot down Russian missiles over Ukraine, Polish FM says <2410-090219>
 ポーランドのシコルスキ外相が9月2日に掲載されたFinancial Timesの取材記事で、NATOの反対にもかかわらず、ポーランドと近隣諸国は「自国の空域を保護する責任がある」と述べた。 シコルスキ外相はFinancial Timesに「NATOへの加盟は、自国の空域の保護に対する各国の責任に勝るものではなく、それは私たち自身の憲法上の義務である」と語った。
 ロシアのUAVとミサイルは、ウクライナへの攻撃中にポーランドの空域に侵入したことは以前あったが、ポーランドのトゥスク首相によると、ポーランドの同盟国は、未確認の領空侵犯に対処する際には自制心を働かせるよう政府に助言した。
2024.09.02
 15:00
RBC Ukraine

(Yahoo)

Khorunzhyi armored vehicle allowed to supply Armed Forces of Ukraine: Details <2410-090212>
 ウクライナ国防省は、ソビエトのBTR-60を改造した国産
APC Khorunzhyiのウクライナ軍への納入を承認した。
 Khorunzhyi APCの車体は高品質のフィンランド製鋼でできており、重量を増やさずに防弾性能を高め、7.62mm鋼芯弾から防護されている。
 前面装甲は、10mの距離からの大口径機関銃からの射撃に耐えることがでる。 またウクライナ国防省は「船体底部と特別な耐地雷シートの設計により、6kgのTNTに相当する爆発装置の影響から乗員を保護する」と付け加えた。
 全体としてKhorunzhyi APCはソビエトのBRT-60よりも大幅に強力で、車体前部に2基の90馬力のガソリンエンジンの代わりに、330馬力のディーゼルエンジンを搭載しているため、車両は80km/h以上の速度に達することができる。 燃料容量は500kl以上ある。
2024.09.02
 09:51
Reuters 通信

(Yahoo)

NATO事務総長、ウクライナの越境攻撃は正当と認識 <2410-090209>
 ストルテンベルグNATO事務総長がドイツDie Welt紙に、ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃について、自衛権の範囲内で正当との認識を示した。
 ストルテンベルグ事務総長は「ウクライナには自衛権があり、国際法によると同権利は国境内にとどまらない」と述べ、ウクライナ越境攻撃について初めて見解を表明した。
 ストルテンベルグ事務総長はまた、NATOは越境攻撃について事前に知らされておらず、関与もしていないと言明した。
2024.09.02
 09:04
産経新聞

(Yahoo)

東部ドネツク州でウクライナ軍劣勢 ポクロフスク陥落の恐れも「極めて困難」 <2410-090208>
 ロシアによるウクライナ侵略で、ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将は1日、「敵の主力攻撃の方面でのウクライナ軍の戦況は困難だ」とSNSで表明した。 ウクライナメディアは、シルスキー大将が言及したのは露軍との激戦が続く東部ドネツク州ポクロフスク方面に関してなのは明白だと指摘した。
 ポクロフスク方面は露軍が全域の制圧を狙うドネツク州のウクライナ軍の防衛線の一角で、ウクライナ軍は劣勢だと伝えられている。 ゼレンスキー大統領も最近、ポクロフスク方面の戦況が「極めて困難だ」と危機感を示していた。 Forbes誌は8月31日、ポクロフスク陥落の恐れが高まっているとの見方を示した。
 New York Times紙も9月1日、露軍がポクロフスクから9kmの地点まで迫っていると報じた。 同紙はまた、ウクライナ軍が8月6日に着手した露西部クルスク州への越境攻撃で露軍がドネツク州の戦力をクルスク州防衛に回すと計算していたが、現時点でドネツク州での露軍の攻勢は弱まっていないとも指摘した。
2024.09.02
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍、クルスク州で戦車7両を鹵獲し歩兵車両10両奪われる 混乱の3週間で <2410-090207>
 ウクライナによるロシア西部クルスク州への奇襲侵攻から4週間近く経過し、ウクライナ軍の進撃は減速してきている。ウクライナ側の大隊が補給線の限界に達し、壕に入る一方、ロシア側は増援部隊がさらに到着している。こうしたなかで、クルスク州の前線は塹壕戦の様相を強めている。
 クルスク州内の接触線は今後数週間で、ウクライナ国内のほとんどの最前線と似たような状況になってくる可能性が高い。 つまり、堅固な陣地が構築され膠着し、双方とも陣地を出て行う攻撃は非常に危険なものになる。
 周知のとおり、ウクライナ東部ドネツク州のポクロウシク正面は、膠着した前線の例外で、この正面では、ウクライナ軍の防御部隊の統率が乱れるなかでロシア軍が引き続き前進している。 ロシア側の前進ペースがあまりに速いため、ウクライナや支援国の政府で懸念が広がり、責任を問う声も出ている。
 オランダの
OSINT分析サイトOryxが確認したところでは、ウクライナ軍はクルスクに侵攻した8月6日から27日までに、ロシア側の車両11両と榴弾砲1門、UAV 1機を鹵獲した一方、ロシア側はこの間にウクライナ軍の車両10両を鹵獲した。 これらの数字は鹵獲数の急増を意味する。
 7月の同じ3週間では、ウクライナ側によるロシア軍装備の鹵獲数は1,000kmにおよぶ前線全体でわずか8、ロシア側によるウクライナ軍装備の鹵獲数は10だった。
2024.09.02
 08:00

(18:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, September1 2024 <2410-090206>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年9月01日の戦況 =
 ウクライナ軍は、8月31日~9月1日に、ロシア国内の目標に対して、最大規模のUAV攻撃を行ったと報じられている。
 ウクライナ軍は9月1日もクルスク州で攻撃を続けたが、ウクライナ軍の前進は確認されていなかった
 最近のロシア国内の世論調査では、ウクライナのクルスク州への侵攻は、クルスク侵攻後の短期的には、ウクライナでの戦争に対するロシア国内の支持をまだ低下させておらず、戦争に対するロシア国民の支持は2022年以降も高いままであることを示唆している。
 アルメニアのパシニャン首相が8月31日の記者会見で、アルメニアがほぼ1年間CSTOへ不参加した後、「アルメニアはCSTOへの参加をあらゆるレベルで凍結した」ことを確認した。
 ロシア軍は最近、ハリコフ市の北、クピャンスクの南東、ポクロフスクの南東、ドネツク市の南西に前進した。
2024.09.02
 07:28
Reuters 通信

(Yahoo)

EUの4~6月期武器輸出、ウクライナ向けが34%に拡大 <2410-090204>
 EU統計局が30日、2024年4~6月期のEUの武器と弾薬の輸出に占めるウクライナ向けの割合は34.2%と、前年同期の19.7%から拡大したと発表した。 また、爆薬の輸出では、ウクライナ向けが1.7%から16.5%に上昇した。
 2023年以降のウクライナ向け輸出では、武器と弾薬、爆薬が最も増え、コーヒーや茶、油糧種子、繊維、燃料、廃棄物、生皮など、ウクライナ向け輸出の大部分を占める他の製品も肥料以外は小幅に増加したため、4~6月期のEUからウクライナへの輸出は、1~3月期比で6.5%拡大した。
2024.09.01
 20:41
共同通信

(Yahoo)

開戦85年で防衛強化訴え ポーランド、ロシア侵攻念頭に <2410-090114>
 ナチス・ドイツ軍がポーランドに侵攻した第2次大戦の開戦から85年となる1日、ポーランド各地犠牲者を追悼する記念式典が開かれた。
 トゥスク首相ロシアによるウクライナ侵攻を念頭に「ポーランドで再び戦争が起ころうとしている」と述べ、NATOの防衛強化を訴えた。
 ドゥダ大統領は「防衛力や同盟国の支援があれば攻撃されなかっただろう」と指摘し、トゥスク首相も北部グダニスクの式典で「戦争は二度と起こらないとは言わない。 言わなければならないのは『二度と孤立しない』ということだ」と強調し、NATOやEUの結束の重要性を訴えた。
2024.09.01
 16:59
Kyiv Independent Russia claims 158 drones downed in mass attack targeting refinery, power plants in Moscow, other regions <2410-090109>
 モスクワ、トヴェリ、ヴォロネジ、トゥーラ、カルーガ、ブリャンスク、ベルゴロド、リペツク、クルスクなどの地元当局者によると、9月1日の夜に数十機のUAVがロシアのいくつかの地域を目標に攻撃したと報告したが、ロシア国防省は、一晩で158機のUAVが撃墜されたと主張した。
 モスクワのソビャーニン市長は、ロシアの首都圏で少なくとも9機のUAVが撃墜されたと主張した。 ソビャーニン市長によるとUAVの1機はモスクワ製油所の近くで破壊された。 ロシアの国営Ria Novosti通信き製油所の建物の一つが損傷し、攻撃後に火災が報告されたと報じた。
 ロシアのガス大手Gazpromの石油部門であるGazprom Neftが所有する製油所は、モスクワ南東部にある。死傷者は報告されていない。
 ロシアの治安機関と密接な関係にあるBaza Telegram News Channelは、ロシア中部で最大のエネルギー生産国の一つであるトヴェリ地方のコナコヴォ発電所の近くで大きな爆発音が聞こえたと報じた。
 ロシアのTelegram channel Astra は、地元住民のビデオを引用して、地元のガス配給インフラに近いトヴェリ地方で2件の火災が発生したと報じた。
 モスクワ地方カシラ市地区の責任者であるシュヴァロフ氏は、カシラ発電所を少なくとも3機のUAVが攻撃したと述べている。 彼は、攻撃は火災、損害、または死傷者をもたらさなかったと述べた。
 Kyiv Independent紙は、これらの主張をすぐには確認できなかった。
【註】
 ミサイルや突入自爆型UAVは最終的に地上に達して爆発するものであるため、その「撃墜」判定は難しい。
 対空火力などの被弾で空中で爆発した場合を除き、本来狙っていた目標に達して爆発したのか、目標を外れて爆発したのか、対空火力やECMなどで目標を外されて地上で爆発したのかの判定は、対空部隊の判断に任されるため、往々にして対空部隊に都合良く報告される。
2024.09.01
 16:35
RBC Ukraine Russia accelerates advance toward Pokrovsk, but pace may slow down - British intelligence <2410-090108>
 ロシア軍はこの1週間、ポクロフスクの町への進撃を加速させているが、英国国防省によると、彼らはすぐに減速する可能性があるという。
 英国防省情報局は、ロシア地上部隊が過去7日間でウクライナ東部のポクロフスク市への進撃を加速させたと報告している。
 「ロシア軍部隊は、市の端から10km以内にいる可能性が高いが、ロシアの地上部隊がポクロフスクの市街地に入ると、前進速度は遅くなる可能性が高い」と情報声明は述べている。
 英国は、ポクロフスクがドネツク地域の主要な物流拠点であり、占領されれば、ウクライナは既存の補給線を延長して迂回することになる可能性が高いと強調した。
 「ウクライナ東部と南部の他のすべての前線では、軍事活動の作戦進度は低いままで、領土支配に大きな大きな変化はない」と情報機関は付け加えた。
2024.09.01
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナが東部のポクロウシク方面に増援部隊を投入 現状は「焼け石に水」か <2410-090105>
 ウクライナ東部ドネツク州アウジーウカの西40kmほどに位置し、ウクライナ軍の重要な兵站拠点であるポクロウシクの周辺の防御をテコ入れするために、ウクライナ国家親衛隊の数少ない攻撃旅団である第15作戦任務旅団(通称「カラダフ旅団」)が投入された。
 これまでウクライナ南部に配置されていた2,000名規模のカラダフ旅団の不慣れな戦場への配置転換は、ポクロウシク正面ウクライナ側が直面している問題の緊急性を浮き彫りにしている。
 弾薬不足に陥っていたウクライナ軍のアウジーウカ守備隊を2024年2月半ば、5ヵ月あまりにわたる激しい包囲戦の末に駆逐したロシア軍は、2022年2月の戦争拡大前におよそ6万人が暮らしていたポクロウシクに向けて着実に前進してきた。
 ウクライナの調査分析グループ
Frontelligence Insightは報告書で、ポクロウシクは「輸送や鉄道配送の重要なハブになっており、広い範囲にわたる戦線でウクライナ軍の供給を支えている」と説明し、「ドネツク州におけるウクライナ軍の兵站の根幹が脅威にさらされている」と警告している。
2024.09.01
 08:10
RBC Ukraine Drones attack oil refinery in Moscow <2410-090104>
 ロシア・メディアによると、ロシアは、モスクワを攻撃した9機の撃墜されたとされるUAVを報告しており、そのうちの1機はモスクワ製油所近くで迎撃された。
 モスクワのソビャーニン市長によると、ロシアの防空システムは首都を狙った9機のUAVを撃墜した。 1機はモスクワ製油所の近くで捕捉された。 ソビャーニン市長は、損害や死傷者はなく製油所の操業に対する脅威もなかったと述べた。
 モスクワの住民が1日、UAVの攻撃目標にされたカポトニャ製油所で燃えているトーチの画像を共有しているとASTRAは報告している。 カポトニャ地区の火柱は、以前、地元の人々によって観察されていた。 しかし、1日のUAV攻撃の後、「トーチはより激しく燃えているように見える」と住民は語った。
2024.09.01
 07:33
産経新聞

(Yahoo)

露軍、新たに集落制圧と主張 ウクライナ軍の防衛拠点トレツクに接近 <2409-090103>
 ロシアによるウクライナ侵略で、露国防省は8月31日、全域の制圧を狙うウクライナ東部ドネツク州の集落キロボを制圧したと主張した。 露メディアによると、キロボはウクライナ軍の防衛拠点である小都市トレツクの近郊に位置している。 露国防省は8月20日にトレツク近郊の重要集落ニューヨークの制圧も発表しており、露軍はトレツクに接近しているもようである。
 ドネツク州で露軍は現在、トレツク方面、ポクロフスク方面、チャソフヤル方面などで攻勢を継続し、ウクライナ軍の防衛線を突破して、主要都市クラマトルスクなどへの進出経路を確保する思惑である。
 露軍は露西部クルスク州への越境攻撃でウクライナ軍の予備戦力が手薄になったとみて、ドネツク州で攻勢を強めているとみられる。
 一方、東部ハリコフ州当局によると、同州の集落チェルカスカヤ・ロゾバヤが31日に露軍の空爆を受け、民間人2人が死亡、子供2人を含む10人が負傷した。 同州では30日にも州都ハリコフが露軍のミサイル攻撃を受け、7人が死亡、約100人が負傷していた。
2024.08.31
 22:23
Kyiv Indeoendent Netherlands to send 28 amphibious armored vehicles to Ukraine <2409-083117>
 オランダのブレケルマンス国防相が8月31日に、Viking Bandvagn S10水陸両用装甲車28両をウクライナに送ると述べた。
 ブレケルマンス国防相によると、蘭海兵隊はウクライナの将兵に車両の使用を訓練したという。
 ゴム製の履帯を装備したViking Bandvagn S10の重量は11tで、あらゆるタイプの路面を走行できる。
 ブレケルマンス国防相はXへの投降で、「ウクライナは、ロシアの侵略者との戦いにおいて、我々の助けを切実に必要としており、ウクライナに対する我々の支援は、ロシアを寄せ付けないでいる」と述べた。
2024.08.31
 17:40
RBC Ukraine Danish PM calls for lifting restrictions on weapons transferred to Ukraine <2409-083115>
 デンマークのフレデリクセン首相が、欧米、その他の友好国がウクライナへの武器移転の制限について話すのをやめるべきだと考えていると述べている。
 フレデリクセン首相は、国が戦争状態にあるときにレッドラインについて話すことは大きな間違いであり、これにより、侵略国ロシアは「彼らの手札に2枚の良いカード」を手に入れることになると述べた。
2024.08.31
 14:57
共同通信

(Yahoo)

パトリオット誤射でF16撃墜の可能性 <2409-083114>
 New York Times紙が西側当局者の話として30日、墜落したウクライナのF-16について、Patriotの誤射で撃墜された可能性があると報じた。
 機械の故障や操縦ミスの可能性もあるという。
【註】
 F-16が目標のCMに接近してM61A1 20mmガトリング砲で破壊したため、CMの破片か破裂させられたCMの弾頭でF-16自体が損傷した可能性もあるのでは。
2024.08.31
 10:10

(20:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August30 2024 <2409-083110>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月30日の戦況 =
 EU加盟国は、ウクライナが欧米から提供された兵器を使用してロシアの軍事目標を攻撃する能力について、引き続き異なる見解を表明している。
 ロシアの情報筋は、ウクライナ軍とロシア軍が8月30日にクルスク州でわずかな戦果を上げたと主張している。
 ロシア国営の世論調査機関は、ウクライナのクルスク州侵攻の中で、プーチン大統領とロシア当局に対するロシア国内の不満が限定的に高まっていることを認識している。
 ベネズエラは、ウクライナ軍の一員として戦うコロンビア国民をロシアに引き渡し、ロシアとベネズエラの協力関係が拡大し、ベネズエラがロシアの戦争を支持していることを示した。
 ハンガリーとロシアは、二国間協力を引き続き深化させている。
 ゼレンスキー大統領は8月30日、オレシチュク中将をウクライナ空軍司令官から解任した。
 ロシア軍はスヴァトヴェ、ポクロフスク、ドネツク市の近くで前進した。
 Le Monde紙が8月30日、ロシアの民間軍事会社Bear Brigadeの傭兵100名がブルキナファソを出発し、クルスク州で戦っているロシア軍に合流したと報じた。
2024.08.31
 05:16
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ、ロシア西部越境攻撃継続 2キロ前進=総司令官 <2409-083107>
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将が30日、ロシア西部クルスク州で過去24時間に最大2km前進し、現在も越境攻撃を継続していると言明した。
 ウクライナは8月6日の越境攻撃開始以降、約100集落を制圧し35km奥地まで進出したとしているが、その後の進撃には行き詰まりがみられる。
 また、シルスキー大将によると、ウクライナ東部ドネツク州ポクロフスクではロシア軍が29日、防衛線の突破を試みたが失敗に終わった。
 ポクロフスク方面へのロシア軍の前進を受け、ウクライナ当局は同盟国に対し、ウクライナ西部上空でロシアのミサイルとUAVの撃墜を開始するよう繰り返し呼びかけている。
 ウクライナ参謀本部によると、ポクロフスク方面への攻撃は29日に58回、30日の時点で36回にのぼり、ロシア国防省は30日にウクライナ東部で3集落を制圧したと発表した。
2024.08.31
 03:56
共同通信

(Yahoo)

ゼレンスキー氏、空軍司令官解任 F16戦闘機墜落と関係か <2409-083106>
 ウクライナ大統領府が、ゼレンスキー大統領が30日、空軍司令官のオレシチュク中将を解任したと発表した。 理由は明らかにしていないが、NATO加盟国から供与されたF-16 1機が26日に墜落して操縦士が死亡しており、解任と関係している可能性がある。
 ゼレンスキー大統領は通信アプリに「兵士を守る必要がある」と投稿した。 ウクライナ軍によると、墜落機はロシア軍CMの迎撃任務に当たっていた。 ウクライナは米国と共同で墜落原因などの調査を開始した。
2024.08.31
 03:01
Kyiv Independent Ukraine reports over 4,000 cases of Russian chemical weapon use on front line <2409-083105>
 ウクライナ支援国軍の報告によると、ロシアの全面侵攻開始以来、ウクライナの前線でロシア製化学兵器が使用された事例が4,000件以上記録されており、そのうち3,100件以上が報告され、化学兵器の使用が大幅に増加している。
 この数字は、違法な化学兵器の使用が急激に増加していることを示しており、1月時点で記録されている600件の使用から急激に増加しているとウクライナ軍は報告している。
 ウクライナがまとめた統計によると、報告された症例は2024年5月にピークに達し、過去最高の715件が報告され、夏にかけてゆっくりと減少し、8月については、すぐに入手できたデータはなかった。
2024.08.31
 01:37
日経新聞 軍事訓練はウクライナ国外 EU、国防相会合で合意 <2409-083103>
 EUが30日、ブリュッセルで非公式の国防相会合を開き、ロシアが侵攻するウクライナへの軍事支援として実施している同国兵の訓練について、ウクライナ国内では行わない方針で合意したことを、ボレル外交安全保障上級代表が会合後の記者会見で述べた。
 マクロン仏大統領は軍事教官をウクライナに派遣する計画に前向きな姿勢を示していたが、ボレル上級代表によると一部の加盟国が難色を示して合意には至らず、可能な限りウクライナに近い場所で訓練することになった。
 ボレル上級代表は、EUによる訓練の調整などを行う拠点をウクライナの首都キーウに設置することを提案したことも明らかにした。
2024.08.31
 00:54
Ukrainska Pravda Russians reportedly occupy Karlivka in Donetsk Oblast <2409-083102>
 DeepStateのアナリストは、8月30日~31日の夜、ロシア軍がドネツク州ポクロフスク地区のカルリフカ村を占領したと報じた。
Karlivka村の位置 (Google Map)】
 「敵はカリフカを占領し、ハリツィニフカ、ステルマヒフカ、ドリニフカとピシュチャネの近くでも前進した」という。
2024.08.30
 23:31
Kyiv Independent Over 66,000 Russian soldiers killed in Ukraine, media report suggests <2409-083031>
 ロシアの独立系メディアのMediazonaが8月30日に、全面戦争のウクライナでは66,000名以上のロシア兵が死亡していると報じた。 Mediazonaは、BBC News Russianとともに、オープンソースでの調査を通じてウクライナで殺害されたロシア兵の名前を記録している。
 報告書は、刑務所から徴兵された少なくとも12,813人の囚人、12,566人の志願兵、8,610人の動員兵が、ロシア軍で勤務中に戦死したと述べている。
 ジャーナリストたちは、ロシア軍司令部によれば、戦闘に参加していないロシア人徴集兵の死亡についても調査したが、報告書は少なくとも172名の徴集兵が殺害されたことを明らかにした。
 これらの徴集兵の一部は、2022年2月の全面侵攻開始時にウクライナに送られ、後に撤退した。 他の人々はロシア国境地域で砲撃を受けて死亡したと報告書は述べている。
 2022年4月13日~14日にかけての巡洋艦Moskvaの沈没では、船員として勤務した徴集兵の一部も死亡した。
 徴集兵の死者は、ロシアのクルスク州でのウクライナの最近の攻勢で起こったであろう損失は考慮していないと報告書は指摘している。
 MeduzaとMediazonaは2024年7月、遺言検認と相続記録に基づいて、侵攻で少なくとも12万名のロシア兵が死亡したと推定した。 ウクライナの参謀本部は、2024年5月25日時点で、ロシア軍の人員の損失は、死者、負傷者、行方不明者、捕虜を含めて50万人を超えたと推定している。
 ゼレンスキー大統領は2月に、全面戦争が始まって以来、18万名のロシア軍将兵が殺害されたと述べた。 大統領は、同時期に31,000名以上のウクライナ兵が殺害されたとも述べた。
2024.08.30
 22:10
RBC Ukraine Ukrainian Commander-in-Chief appoints acting Commander of Air Forces <2409-083030>
 ウクライナ軍最高司令官のシルスキー大将は、クリヴォノジコ中将を空軍司令官代行に任命した。
 ウクライナ軍参謀本部によると、この決定はオレシュチュク中将の解任を受けて行われた。
2024.08.30
 21:56
Ukrainska Pravda Czech president sees no connection between Russian successes near Pokrovsk and Ukraine's operation in Kursk Oblast <2409-083029>
 チェコのパヴェル大統領は8月30日にプラハで行われた記者会見でEuropean Pravdaからの質問に答えて、ドネツク州ポクロフスク近郊でのロシア軍の前進は、ロシアのクルスク州でのウクライナ軍の作戦との間に直接的なつながりがあるとは考えていないと述べた。
 パヴェル大統領は、ロシアのポクロフスク戦線での急速な前進は単に、ロシアの指導部が彼らが自分たちのものと考えている4つの州すべての領土を奪取するという目標に向かって動き続けていることを意味している」と述べ、西側諸国が「過ちから学び」始め、ウクライナへの支援を増やさなければならないと主張した。
2024.08.30
 20:32
時事通信

(Yahoo)

ウクライナ軍、東部で劣勢 二正面作戦の吉凶見通せず <2409-083025>
 ウクライナ軍が東部ドネツク州で、ロシア軍の猛攻を前に劣勢に立たされている。 ウクライナ軍は目下、ロシア西部クルスク州への越境攻撃とドネツク州防御の二正面作戦にあえて出ており、これが吉と出るか凶と出るかは見通せない。
 ロシア軍が猛攻を仕掛けるのは、ドネツク州ポクロフスク方面で、2024年2月に激戦地アウディイウカが陥落したことでウクライナ軍の防御に穴があき、領土の奥深くへの前進を許している。
 ポクロフスクは交通の要衝で人口約6万人だったこの地がロシア軍の手に落ちればウクライナ軍は補給面で大きな制約を受け、近くの都市コンスタンチノフカが孤立し包囲される恐れも出てくる。
 ポクロフスク方面の戦況報告を受けたゼレンスキー大統領は28日、「ロシア軍が集中しており、陣地を守る兵士と指揮官に感謝する」と演説した。 一方、ロシア本土で「制圧地域を拡大し続けている」と強調し、越境攻撃が、ドネツク州への増派を試みるロシア軍の足かせとなっていると主張した。
2024.08.30
 16:23
Kyiv Post Situation in Donbas Spiraling Out of Control, Azov Brigade Officer Says <2409-083013>
 ウクライナの州兵第12特任旅団Azovの将校ポノマレンコが「ドンバスの我々の前線は崩壊した」と警告している。
 ポノマレンコはTelegramに「長い間、ドンバスの状況は『困難だが統制されている』と適切に表現されてきたが、今は統制不能で、ドンバスの我々の前線は崩壊したようだ」と述べ、ウクライナ軍の防御は混乱しており、軍隊は疲弊し、弱体化し、多くの部隊は士気を失っていると述べた。
2024.08.30
 10:50

(20:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August29 2024 <2409-083010>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月29日の戦況 =
 ロシア軍は現在、ポクロフスクを占領する作戦の一環として、ポクロフスクの東にあるノヴォロディフカ~フロディフカ線に沿った戦闘でミルノフラドを占領し、ポクロフスク郊外まで前進するための戦闘と、ポクロフスク南東のセリドフ~ウクライナスク~ヒルニク線に沿った別の戦闘で、ポクロフスク方向のロシアの突出部を拡大し、ウクライナの反撃に対する脆弱性を排除することを目的とした2つの戦闘を行っている。
 ロシア軍司令部は、ポクロフスクを占領するため、より戦力を集中する前に、これらの戦闘の両方を達成することを目指している可能性が高いが、これらの進展が停滞した場合、ロシア軍はポクロフスクで市街戦を開始する可能性がある。
 ロシア当局は、ウクライナのクルスク州侵攻に対応して、新たな志願兵の領土防衛部隊を創設しており、ロシアのプーチン大統領が、社会的な不満のリスクを理由に動員したり、ウクライナ東部で進行中のロシアの攻撃に混乱が生じる可能性を理由に大規模な再配置を行ったりして、侵攻に真剣に対抗する意欲がないことを浮き彫りにしている。
 ウクライナ軍は、ロシア軍が8月29日にクルスク州の一部の地域を奪還したため、スジャの北にわずかに前進した。
 ウクライナ参謀本部は8月29日、ウクライナのF-16がロシアの大規模なUAVとミサイル攻撃に対する戦闘中に墜落したと報告した。
 ロシア当局は8月29日、元ロシア国防次官ポポフ陸軍大将を大規模な詐欺容疑で逮捕・起訴した。
 プーチン大統領は、モンゴルがローマ規定の署名国であり、国際刑事裁判所 (ICC) からプーチン大統領に対する逮捕状を執行する法的義務があるにもかかわらず、モンゴルを公式訪問する。
 ウクライナ軍参謀本部は8月29日、ウクライナ軍が8月27日~28日の夜にロストフ州のアトラス石油精製所とキーロフ州のゼニト石油貯蔵所攻撃したことを確認した。
 ロシア軍はクピャンスク、トレツク、ポクロフスク、ドネツク市の近くで前進した。
2024.08.30
 06:25
CNN

(Yahoo)

ウクライナに供与のF16戦闘機墜落、パイロット1人死亡 CNN EXCLUSIVE <2409-083004>
 ウクライナ軍の情報筋が29日にCNNに、供与された米国製のF-16が26日に墜落し、操縦していたウクライナ軍のパイロット1名が死亡したことを明らかにした。 同軍はパイロットによるミスが事故の原因ではないと考えているという。
 情報筋によると、Moon Fishというコールサインを持つパイロットのメス氏は、ロシアの攻撃を撃退している最中に墜落死した。 遺体は29日に埋葬された。
 現在、事故の調査が行われており、国外の専門家も原因究明に加わる見通しという。
 メス氏の死亡はウクライナにとって大きな打撃となる。 西側諸国が供与を約束したF-16の第一陣が8月初めにウクライナに到着したばかりで、メス氏は同戦闘機の操縦の訓練を受けた数少ないパイロットの一人だった。
2024.08.30
 06:37
South China Morning Post Expiration of major US-China science treaty signals deep uncertainty amid high tensions <2409-083007>
 米中科学技術協定 (STA) の失効は、緊張が高まる中での不確実性が深刻化していることを示している。 1979年に締結された画期的な取り決めは、中国本土で働く米国人研究者を保護すると言われていたが、批評家は中国がその条件を利用していると言っている
【関連記事:2409-082906 (Reuters 2024.08.29)】
 米中科学条約の失効は、緊張が高まる中での不確実性が深刻化していることを示している
 米中科学技術条約は、中国が数十年にわたる協定からどのように利益を得ているかについての米国の懸念によって煽られた1年間の遅延の後、進展の明らかな証拠がほとんどないまま失効した。
 1979年に締結された二国間協定の更新は、2023年8月以降、2度延期されていたが、直近の6ヵ月の延長は27日に終了した。
2024.08.29
 16:53
Kyiv Independent Russian troops reportedly leave Burkina Faso due to Kursk incursion <2409-082911>
 Le Monde紙が8月29日、ウクライナのクルスク州侵攻により、ロシア国防省とつながりのあるロシアの民間軍事会社がブルキナファソから撤退していると報じた。
 Le Monde紙によると、Bears旅団として知られる100人の部隊は、2022年9月のクーデターで権力を握ったトラオレ大尉の軍事政権を支援するために、5月に西アフリカのブルキナファソに到着した。 Le Monde紙はブルキナファソには約300名のロシア軍兵士が派遣されていると推定している。
 トラオレ大尉は2023年7月にサンクトペテルブルクで開催されたロシア・アフリカ首脳会議のためにロシアを訪れてプーチン大統領と会談し、ロシア海軍の日の祝賀会に出席した。
 Le Monde紙は、ウクライナが8月10日にクルスク州への侵攻を開始した後、8月22日にTelegramを通じてBears旅団の司令官イェルモラエフに連絡を取った。
 「敵が我々のロシア領土に到着すると、すべてのロシア兵は内部の問題を忘れて、共通の敵に対して団結する」とイェルモラエフはLe Monde紙に語った。
2024.08.29
 11:53
CNN

(Yahoo)

ウクライナ高官が今週訪米、ロシア領内の攻撃目標リストを提示へ 議員明かす <2409-082909>
 ウクライナの議員がCNNに、ウクライナ政府の高官2人が今週行われるバイデン米政権との対面会談で、ロシア国内の攻撃目標リストを提示する見通しであることを明らかにした。 ロシアに対する米国製兵器の使用制限を解除するよう促す狙いがあるという。 リストの提示については、米政治専門サイトPoliticoが最初に報じた。
 この議員によると、ウクライナ大統領府のイエルマーク長官とウメロウ国防長官は米当局者と面会し、「ロシア領に対する長距離兵器攻撃の制限を解除するよう、米政府に具体的に説得を試みる」方針という。
 複数の米当局者によると、ウメロウ長官は28日にオースティン米国防長官と会談するが、イエルマーク長官の会談相手は不明である。 以前の訪米では、ブリンケン国務長官やサリバン国家安全保障担当大統領補佐官と会談した。
2024.08.29
 09:00

(19:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August28 2024 <2409-082908>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月28日の戦況 =
 複数の欧米マスコミ報道によると、米政府が英国政府に、ウクライナがロシアの軍事目標を攻撃するためにStorm Shadowを使用することを禁止させている。
 8月28日、複数のロシアの軍事ブロガーが、クルスク州でのウクライナ軍の攻撃の速度が低下し、ウクライナ軍が最近占領した特定の地域で掩体を構築保持しようとしていると主張した。
 ウクライナ軍は、ロストフ州とキーロフ州の石油インフラに対してUAV攻撃を行い、8月27日~28日にヴォロネジ州に対してもUAV攻撃を行ったと報じられている。
 ロシア大統領府とつながりのある著名なRybar Telegram projectがイラク当局者と継続的に会談していることは、イランが支援するイラクが彼らの情報とメディア空間をより強力に支配しようとする取り組みを支援しているように見える。
 ロシア政府の報道機関であるTASS通信は、間もなくイランに事務所を開設し、イランとの連携を深めようとするロシアの取り組みを支援する。
 ロシアの同盟国は、米国の二次制裁の影響に対する懸念が続く中、ロシアの企業や金融機関との取引をますます制限しているようである。
 ロシア連邦保安庁 (FSB) は、8月28日にイングーシ共和国で発生したテロ攻撃を防いだと報じられている。
 ウクライナ軍はシヴェルスク方面の陣地を奪還した。
Siversk の位置 (Google Map)】
 ロシア軍はクピャンスクの南東、トレツク内、ポクロフスクの南東、ヴフレダルの北東に進出した。
 露国防省は、占領下のザポリージャ州における無人システム、その他の電子機器の使用と対抗を専門とする新型戦闘部隊の創設を支援していると報じられている。
2024.08.29
 08:56
産経新聞

(Yahoo)

東部ポクロフスク方面「極めて困難」 ゼレンスキー氏、劣勢認める 越境攻撃は継続へ <2409-082907>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が28日のビデオ声明で、最激戦地である東部ドネツク州の小都市ポクロフスク方面での戦況極めて困難だと述べ、ウクライナ軍が劣勢だと認めた一方で、ウクライナ軍による露西部クルスク州への越境攻撃について、露軍がこれ以上の兵力をドネツク州に送れないようにするために必要だと説明し、継続する考えを示した。
 ISWも27日に、露軍がポクロフスク方面で「重要な戦術的前進」を遂げたとし、露軍がポクロフスク近郊の町ノボグロドフカの中心部を確保した上で、ポクロフスク方面に2km以上前進したもようだと分析した。 ISWの分析が正しければ、露軍はポクロフスクまで10km以内に迫っていることになる。
 露軍は侵略開始当初からドネツク州全域の制圧を主目標に設定し、同州のポクロフスク方面やチャソフヤル方面、トレツク方面などで攻勢を続けており、露軍はウクライナ軍の防衛線を突破して、ウクライナが保持する同州の主要都市クラマトルスクやスラビャンスクへの進出経路を確保する思惑だとみられている。
 ISWなどによると、露軍はクルスク州の防衛よりもドネツク州での前進を重視してクルスク州には予備戦力を送る一方、主力部隊はドネツク州に維持している。
2024.08.29
 01:52
Reuters 通信

(Yahoo)

NATO、ウクライナ防衛強化を再確認 連日のロシア攻撃受け <2409-082904>
 NATOが28日、NATO・ウクライナ理事会を開き、ウクライナの防衛能力の一段の強化に向けたコミットメントを改めて確認した。
 ストルテンベルグ事務総長は声明で「ウクライナはロシアのミサイルを連日迎撃し、多くの人の命が救われている。 ウクライナが防衛能力を維持するには、支援の増強が必要だ」と指摘し、「ロシアの最近の攻撃を受け、NATOはウクライナに対する軍事支援の強化を再確認した。 ロシアの侵攻から防衛するために必要な装備と弾薬をウクライナに提供し続けなければならない」とした。
 NATO・ウクライナ理事会は、ロシアによる連日の大規模攻撃を受け、ウクライナが開催を要請した。
2024.08.29
 00:31
朝日新聞

(Yahoo)

ロシア、クルスク原発周辺を立ち入り規制 「ウクライナ攻撃」と強調 <2409-082902>
 ウクライナの越境攻撃が続くロシア南西部クルスク州のスミルノフ知事代行が28日にSNSで、クルスク原発があるクルチャトフへの立ち入りが規制されることを明らかにした。
 「ウクライナ軍が原発への攻撃を企てている」と印象づけることを狙っている可能性がある。
2024.08.29
 00:17
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ、制圧ロシア領「一定期間」維持 反撃困難=米 CIA副長官 <2409-082901>
 米中央情報局 (CIA) のコーエン次官安全保障産業に関する会合で28日、ウクライナによるロシア西部クルスク州への越境攻撃について、ウクライナ制圧下に置いたロシア領を一定期間維持するとみられるとし、ロシアによる領土奪還に向けた反撃は困難なものになるとの見方を示した。
 コーエン次官は、 ウクライナは制圧下に置いたロシア領を「併合」する意図はないとしているものの、ウクライナ軍は防衛線を構築しており、「一定期間」にわたり制圧を維持する模様だとした。
 「ロシアは領土奪還に向け反撃するとみられるが、困難な戦いになる」とし、プーチン大統領領土の一部をウクライナに制圧されたことで国内で広まる波紋への対応を迫られるとの見方を示した。
 その上で、ウクライナによる越境攻撃が成功していることで「今後の戦争の力学が若干変わる可能性がある」と指摘したが、詳細には触れなかった。
 ロシアによるウクライナ東部ドネツク州への攻撃については、ロシア軍は進撃に「多大な代償」を払っていると言及し、同州の要衝ポクロフスクがロシアに制圧されるかは分からないとしながらも、「最終的には、ロシアにとって戦略的な意味で形勢が一変するようなものではない」と語った。
 ウクライナは8月6日にクルスク州に対する越境攻撃を開始し、これまでに1,200㎢を超えるロシア領を制圧下に置いたとしている。
2024.08.28
 19:37
朝日新聞

(Yahoo)

ウクライナ無人機、1千キロ超離れたロシア領攻撃 石油施設を標的 <2409-082812>
 ロシア西部キーロフ州のソコロフ知事は28日、州内の石油製品貯蔵施設がUAV攻撃を受けたとSNSに投稿した。 ウクライナ軍の攻撃を受けたのは国境から1,000km以上ロシア側に入った地点で、独立系メディアのMeduzaによると、キーロフ州がUAV攻撃を受けたのは初めてという。
Kirov州の位置 (Google Map)】
 ソコロフ知事は「2機が撃墜され、3機が敷地内に落下して炎上した」とする一方、「すぐに消火し、被害はなかった」としているが、独立系メディアのBazaは貯蔵タンクの一つが爆発して燃えたと報じた。
 一方、ロシア南部ロストフ州のゴルベフ知事も28日にSNSで、燃料貯蔵施設がUAV攻撃を受け火災が発生したことを明らかにした。 死傷者はいないという。
 ウクライナと国境を接するロストフ州はたびたびUAVなどの攻撃を受けており、独立系メディアによると、別の石油貯蔵所は攻撃を受けた後、10日間燃え続けているという。
2024.08.28
 10:45

(20:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August27 2024 <2409-082808>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月27日の戦況 =
 ロシア軍は、ウクライナ軍がポクロフスク南東の特定の地域から撤退したため、ポクロフスク方面で戦術的に大きな前進を遂げたす。
 ロシアで最も戦闘能力の高い部隊は現在、ポクロフスクへのロシアの前進を維持している。
 ゼレンスキー大統領は、ウクライナのクルスク州への侵攻はロシアのスムイ州またはチェルニーヒウ州への攻撃を先取りするための努力の一部であると報告し、この侵攻は、国際法の原則とウクライナの領土保全の不可侵性に基づく戦争の公正で永続的な外交的解決を達成するためのウクライナの広範な努力の一面であると指摘した。
 ウクライナ軍は、クルスク州でのウクライナの攻勢作戦が続く中、8月27日にベルゴロド州の2つの地域に前進しようと試みたと報じられている。
 ロシア当局は、国際原子力機関 (IAEA) のグロッシー事務局長のクルスク原子力発電所 (KNPP) 訪問を利用して、ウクライナが放射線事故の脅威であると偽って描写しようと試み、ウクライナのクルスク州侵攻に関する根拠のない恐怖を煽り、ウクライナに対する西側の支援を弱体化させる可能性が高い。
 モディ印首相は、首相の最近のウクライナ訪問後、プーチン大統領に対して、ウクライナでの戦争を終わらせるというインドのコミットメントを強調した。
 ウクライナ軍はクレミンナ近郊で前進し、ロシア軍はトレツク、ポクロフスク、ドネツク市に前進した。
 ウクライナのクルスク州への侵攻により、ロシア国防省との兵役契約に署名するロシア国民の意欲が高まったと報じられている。
2024.08.28
 10:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍が新たな機械化旅団を編成中 新兵は国外在住者、訓練も外国で <2409-082806>
 ウクライナ軍が複数の新たな機械化旅団の編成を進めている。 これはウクライナの首脳部が、ロシアによる全面戦争が近いうちに終結するとはみていないことを示す動きのひとつで、新たに編成される各2,000名規模の旅団のうち、最初の旅団の定員が満たされるまでには数ヵ月かかる可能性があり、各新編旅団の戦闘準備が整うまでにはさらに長い時間を要するかもしれない。
 ウクライナ軍の戦力組成などの動向を細かく追っているウェブサイト
MilitaryLand.netは、ウクライナ陸軍の新編第160独立機械化旅団の新兵らが訓練を受ける様子とされる写真を入手した。 同サイトによると、これら160番台の新たな機械化旅団の人員は国外在住のウクライナ人から集め、訓練も外国で行うことになっている。 第160機械化旅団はポーランドで訓練中と伝えられている。
 ウクライナ軍による複数の新たな旅団の編成には2つの条件がある。 1万人超ともみられる新兵を動員できることと、外国からの軍事援助を引き続き確保できることで、新旅団の人的戦力は動員で賄われ、その重装備の大部分はおそらく支援国から調達されることになる。
 ウクライナ軍による直近の旅団増設は3ヵ月ほど前に完了していた。 陸軍が2023年秋以降、4個機械化旅団5個歩兵旅団1個猟兵旅団の計10個旅団を編成した。
 このうち歩兵旅団は最も軽量級で、主にトラックで移動する。 猟兵旅団はトラックのほかに軽装甲車も使用する中量級の部隊で、最も重量級な機械化旅団は、装軌もしくは装輪の装甲車両に乗り、普通少なくとも12両の戦車を装備した中隊が置かれる。
2024.08.28
 07:10
RBC Ukraine Drone strikes ammunition depot in Russia's Voronezh region <2409-082805>
 ロシアのメディアとTelegram ChannelのAstraによると、UAVがロシアのヴォロネジ地方のロッソシャンスキー地区を攻撃し、地元当局は爆発物の近くで火災が発生したと報告した。
Rossoshansky地区の位置 (Google Map)】
 ヴォロネジ州の知事は、火災は撃墜されたUAVの残骸によるものだと主張している。
 知事は、爆発はなく、死傷者も、損害もなかったと述べた。 住民は、UAVがマラヤ・メジェンカ村の弾薬庫を目標にしたと報告した。 知事によると、2つの集落の住民は避難したが、現在は自宅に戻っているという。
 また、ロシアの住民は、8月28日の夜、ウクライナ軍がロストフ地域のカメンスキー地区にあるグルボキンスカヤ石油貯蔵所を攻撃したと主張している。 目撃者は、カメンスク・シャフチンスキーの石油貯蔵所近くの油田で再燃したと報告した。 他の情報源は、いくつかのタンクが燃えていると主張している。
 8月24日の夜、ウクライナの諜報工作員はヴォロネジ地域の大規模な弾薬庫を破壊した。 軍事施設には、火砲と戦車の砲弾、小火器の弾薬、SAM、合計5,000t以上の弾薬が保管されていた。
2024.08.28
 05:19
共同通信

(Yahoo)

F16がミサイル撃墜 ロシアの大規模攻撃で <2409-082804>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が27日にキーウで開かれたフォーラムで、ロシア軍による26日の大規模攻撃の際に、NATO供与の米国製F-16を出動させてロシア軍のミサイルやUAVを撃墜したと明らかにした。 ウクライナは8月からF-16を本格運用し、防空態勢を強化しており、ゼレンスキー大統領は「F-16は素晴らしい成果を上げている」とし、配備機数を増やす必要があると訴えた。
 また、ウクライナ国産BMの試験に成功したと主張し、長距離兵器の国産化を進める考えを示した。
 戦争終結に向けてロシアを交渉に応じさせる案があるとして、バイデン米大統領のほか、次期大統領候補のハリス副大統領とトランプ前大統領に提示すると述べ、9月にバイデン大統領と会談して説明する考えを示した。
2024.08.28
 04:38
Kyiv Independent Fires reported at 2 oil depots in Russia's Rostov Oblast, local media reports <2409-082803>
 ロシアメディアは8月28日の夜に、ロシアのロストフ州にある2ヵ所の別々の石油貯蔵所で火災が発生し、この地域に対する明らかなUAV攻撃が発生したと報じた。
 地元のロシア国営メディアRostov Novostiが、この地域の住民は、現地時間の03:00頃に爆発音を聞いたと報告したと報じた。 爆発に続いて、カメンスキー集落近くの倉庫から濃い黒煙が立ち上った。
 地元住民が撮影した火災のソーシャルメディアビデオには、大規模な炎と、明らかに石油貯蔵所から立ち上る黒い煙が写っていた。
 ロストフ州のゴルベフ知事は、ウクライナの攻撃用UAV 4機が同地域上空で撃墜されたと主張した。
2024.08.28
 04:26
Kyiv Independent Russia moves 90% of military planes beyond ATACMS range, US official claims <2409-082802>
 米国当局者がWall Street Jornalに8月27日、ロシアは軍用機の90%を長射程型ATACMSの届かない基地に移動させたと語った。
 ATACMSの射程は165~300kmだが、米国は2024年3月に初めてウクライナに長射程型ATACMSを供給した。
 匿名の高官はWSJに新たな米国情報報告を引用して、ロシアはウクライナのATACMS取得に対して、自国の航空機の大部分をミサイルの射程外に移動させることで対応したと語った。 航空機の90%が手の届かないところにあるため、ATACMSでロシアの奥深くを攻撃することは、戦略的にはほとんど意味がないとこの高官は主張している。
2024.08.27
 21:11
Kyiv Independent Ukraine war latest: Russia redeploys 30,000 troops to Kursk Oblast; Ukraine tests its first ballistic missile, Kyiv says <2409-082727>
 ウクライナ軍最高司令官のシルスキー大将が8月27日に、クルスク州作戦の目的の一つは、主にドネツク州のポクロフスクとクラホヴェ地区から、かなりの数のロシア軍を他の正面に転用することだったと述べた。
 ウクライナのクルスク州への侵攻が4週目に入ると、ウクライナは1,294㎢とスジャの町を含む100ヵ所の集落を支配しているとシルスキー大将は述べた。 将軍によると594名のロシア兵が捕虜になった。
 Kyiv Independent紙は、これらの主張を確認できなかった。
 Ukraine 2024. Independenceフォーラムで講演したシルスキー大将は、ロシアが他の正面から30,000人の兵士をクルスク方向に再配置したと述べ、「この数は増えている」と述べた。
 同時に、ロシアはポクロフスク地区に最も戦闘準備が整った部隊を配備したという。
2024.08.27
 19:28
朝日新聞

(Yahoo)

IAEAトップがロシア原発調査 ウクライナ越境攻撃「深刻な状況」 <2409-082720>
 Reuters通信などが、国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長が27日、ウクライナが越境攻撃を続けるロシア南西部クルスク州にある原発の調査を行ったと報じた。 グロッシ事務局長は来週、ウクライナでゼレンスキー大統領と会談し、その後、再び訪露する予定という。
 ロシア側は、ウクライナ軍が原発攻撃を企てていると主張するなど緊張が高まっていて、IAEAは事態への対応策について協議したとみられる。
 グロッシ事務局長は「原子力事故の危険性が生じている」と懸念を表明し、同原発は日本の原発のような原子炉格納容器がない種類のため、「攻撃に非常にもろく、状況がより深刻であることを意味する」と述べた。
2024.08.27
 19:24
朝日新聞

(Yahoo)

ウクライナ、ロシア国境で新たな越境攻撃 地元知事「状況は厳しい」 <2409-082719>
 ロシア南西部ベルゴロド州のグラトコフ知事が27日、ウクライナ軍の地上部隊が同州への侵入を試みているとSNSに投稿した。 グラトコフ知事は「ロシア国防省によると、国境の状況は厳しいままだが統制されている」とし、冷静な対応を呼びかけたが、同省はまだ状況についての発表を行っていない。
 ロシアの複数の軍事ブロガーは同日朝、ウクライナ国境沿いの複数の国境検問所が攻撃を受けたとしている。 軍事ブロガーの情報では、ウクライナ軍の部隊は60~500名規模で幅がある。 装甲車も参加しているという。 一方で、「撃退した」との情報もある。
 ウクライナ軍は8月6日、ベルゴロド州に隣接するクルスク州での越境攻撃を開始し、ゼレンスキー大統領は19日に、同州の集落92ヵ所と1,250㎢超を占領したとしていた。
2024.08.27
 14:46
Kyiv Independent Ukraine tests its first ballistic missile, Zelensky says <2409-082716>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が8月27日にキーウで開催されたウクライナ2024年Independence Forumで、国産初のBMの試験に成功したと発表した。
 ゼレンスキー大統領は、ウクライナの防衛産業に対してこのプロジェクトを祝福したが、兵器についての詳細は明らかにしなかった。
 その前日にウメロフ国防相は、ウクライナはロシア軍の空爆に対して、自国生産の兵器で対応を準備していると述べた。
 ゼレンスキー大統領は以前、ウクライナが国産のミサイル/UAV Palianytsiaを開発したことを明らかにし、すでにロシアに対して使用されていると述べた。
 ウクライナは、米国製のATACMS、英国のStorm Shadow、フランスのSCALP/Tなど、友好国から多数の長距離ミサイルを受け取っているが、欧米の制限により、ロシア領土の奥深くへの攻撃に対しては制限されている。
 ロシアは、ウクライナの都市やインフラに対する攻撃で、Iskander-MやKinzhalなどのBMを常用している。
2024.08.27
 14:12
RBC Ukraine Kursk operation updates: 100 settlements seized, almost 600 Russian soldiers captured <2409-082715>
 ウクライナ軍 (AFU) 最高司令官のシルスキー大将が、ウクライナ2024年Independence Forumで、国防軍がクルスク作戦の一部として前進を続け、ロシア地域の100の集落を支配していると述べた。
 「我々は前進し続けいて、今日現在、1,294㎢と100の集落が我々の統制下にある」と述べた。
 AFUの最高司令官はまた、作戦の一環としてロシア連邦の594名の兵士が捕虜になったと付け加えた。
2024.08.27
 10:16
AP 通信

(Yahoo)

高層マンションに無人機激突 ウクライナがロシア中部爆撃 <2409-082709>
 ロシア中部の河港都市サラトフの高層ビルにウクライナのドローンが激突する映像が8月26日、Telegram ChannelのMashに公開された。
 この日、UAV 1機ボルガ川に面したサラトフの高層マンションに突入し、別の1機が対岸のエンゲリスにあるアパートに激突した。 エンゲリスにはロシア軍の飛行場があり、これ以前にUAV攻撃を受けたことがある。 この攻撃で4人が負傷した。
 ロシア国防省は、夜間にウクライナのドローン22機を迎撃、夜が明けてからサラトフ州とヤロスラヴリ州で8機を撃墜したと公表した。
2024.08.27
 09:32
Ukrinform ウクライナ防空戦力、露軍発射のミサイル102弾、無人機99機を撃墜 <2409-082707>
 ウクライナの防空部隊が、8月26日の未明から日中にかけてロシア軍が同国に対して発射したミサイル127発と自爆型UAV 109機の内、ミサイル102発とUAV 99機を撃墜した。
 空軍司令官のオレシチューク中将は、8月26日未明以降にロシア軍が発射したのは計236点(ミサイル127発、自爆型UAV 109機だとして詳細は以下の通りだと発表した。
 ・K47M2 Kinzhal
ALBM 3発
 ・Iskander-M/KN-23 BM 6発
 ・Kh-101 CM 77発
 ・Kalibr CM 28発
 ・Kh-22 CM 3発
 オレシチューク中将は、「防空戦の結果、ミサイル102発、自爆型UAV 99機、合計で201発/機を撃墜したと報告した。 撃墜詳細は以下のとおりである。
 ・K47M2 Kinzhal 1発
 ・skander-M/KN-23 BM 1発
 ・Kh-101、Kalibr、Kh-59/Kh-69 99発
 ・Shahed 99機
2024.08.27
 09:30

(19:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August26 2024 <2409-082706>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月26日の戦況 =
 ロシアが8月26日、ウクライナの重要インフラに対して、これまでで最大規模のUAVとミサイルでの攻撃を実施した。
 ウクライナは、ベラルーシのゴメリ州のウクライナ国境でベラルーシ軍が最近増強される中、ベラルーシに警告を発した。
 現在のウクライナ国境沿いのベラルーシ軍の増強は、ベラルーシのルカシェンコ大統領が直面している制約により、ベラルーシ軍がウクライナに侵攻する可能性は低いとISWが引き続き評価しているため、ウクライナ軍をより広い前線に向け、拡大させることを意図している可能性が高い。
 ウクライナ軍は、8月26日朝にサラトフ州のエンゲルス空軍基地ヤロスラブリ州の石油精製所をUAVで攻撃しようとしたと報じられている。
 ウクライナ軍は8月26日、クルスク州の突出部で攻撃作戦を続けたが、ロシア軍もウクライナ軍も大きな前進を確認したり主張したりしなかった。
 ロシア大統領府は、大統領府とつながる著名なRybar Telegram channelを利用して、イラクにおけるロシアの影響力を増大させようとしている可能性がある。
 ロシア大統領府のキリエンコ副長官が、ロシアのウクライナへの全面侵攻を事後に正当化しようとして失敗した大統領府のシンクタンクの責任者だったと報じられており、戦争の最初の数ヶ月間の大統領府の修辞的な失敗と、プーチン大統領が役人の能力よりも忠誠心を優先し続けていることを強調している。
 ロシア軍はハリコフ市の北東、チャシフ・ヤールの北、ポクロフスクの南東、ドネツク市の西で前進した。
 ロシア国防省は、ウクライナでロシア軍と戦うために外国人を募集し続けている。
2024.08.27
 08:49
産経新聞

(Yahoo)

露がウクライナに「最大級」攻撃 ミサイル127発、ドローン109機 電力網に打撃 <2409-082705>
 ロシア軍が26日、ミサイルとUAVによるウクライナ各地への大規模な攻撃を行った。 ウクライナ非常事態当局によると、民間人7人が死亡、子供4人を含む47人が負傷した。 露国防省も同日、各地の電力インフラなどを目標とした攻撃を行ったと発表した。 ウクライナメディアによると、国内の15州が攻撃を受け電力インフラが損傷するなどした。 ウクライナの電力供給企業は26日、人口の50~70%が27日に停電に直面する恐れがあると明らかにした。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は、露軍が127発のミサイルと109機の自爆UAVを発射したとし、「過去最大の攻撃の一つだ」と指摘して、プーチン大統領は病んだ怪物だと攻撃を非難した。
2024.08.27
 05:58
Kyiv Independent Russia’s Rostov Oblast oil depot fire ongoing for 8th day <2409-082704>
 
RFE/RLが入手した衛星画像は、ロシアのロストフ州の町プロレタルスクのすぐ外にあるカフカズ石油貯蔵施設で、石油貯蔵所の火災が広がり続けていることを示唆してから1週間以上が経ち、ロシアの救急隊は火災を封じ込めることができなくなっている。 RFE/RLによると、石油貯蔵所の炎は4回目の火災に拡大し、追加の石油貯蔵タンクを燃やしている。
Proletarsk の位置 (Google Map)】
 この火災は、ウクライナが石油貯蔵所を攻撃した後の8月18日に始まったが、これはウクライナに対する戦争におけるロシアの軍事力を縮小することを目的としたロシア本土への多くの攻撃の一つである。
 未確認の報告筋は、火災が始まった後、8月23日に別の攻撃が行われたことを示唆している。 消火活動にあたって数十人の消防士が負傷した。 火事の煙は60km以上の上空に広がっている。
 この石油貯蔵所は、ロシアが占領するドネツク州との国境から340kmのところにある。
2024.08.27
 03:57
Defense News Ukraine counts on missile-drone hybrid to strike deep into Russia <2409-082703>
 ウクライナは、同盟国の許可を求めずにロシアの奥深くを攻撃する新しい長距離兵器を持っていると言っている。 この国産のミサイルとUAVの組み合わせは、26日に国防相がロシアの爆撃の波に「答え」を提供すると誓ったものである。
 ウクライナ当局者によると、2022年2月に戦争が勃発して以来、ロシアが空を支配し、ウクライナの西側同盟国がロシアでの長距離ミサイルの使用に条件を設けているため、Palianytsiaは緊急の必要性から作られたという。 26日には、ロシアのミサイルとUAVの波がウクライナの電力インフラを目標にし、数週間で最大の攻撃となった。
2024.08.27
 02:02
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア西シベリアの石油精製所で火災、複数の爆発音 1人死亡 <2409-082702>
 ロシアの西シベリアのオムスク州で26日に石油精製所で火災が発生し、少なくとも1人が死亡したほか複数が負傷した。 当局は火災は鎮火し、生産計画に影響はないとしている。
 モスクワの東2,700kmに位置するオムスクでは、SNSへの複数の投稿によると、オムスクの複数の地区で大きな爆発音が聞こえた。
Omsk州の位置 (Google Map)】
 オムスク精製所はロシア国営石油大手のGazprom Neft社が所有するロシア最大の精製所で、2022年の精製量は2,100t(日量42万バレル)だった。
 火災の原因は現時点で不明だが、ロシアの石油精製所はこれまでにウクライナによるUAV攻撃の目標となったことがある。
2024.08.26
 22:59
Kyiv Independent Ukraine has not officially requested withdrawal of Belarusian troops from border, Minsk claims <2409-082611>
 ベラルーシ外務省は8月26日、ウクライナがベラルーシ軍を「ベラルーシのシステムの射程よりも遠方まで撤退させるよう促した翌日、ウクライナはまだベラルーシに軍をウクライナとの国境から撤退させるよう公式に要請していないと主張した。
 ウクライナ外務省は8月25日にベラルーシがウクライナとの国境に「かなりの数の武器と人員を集中させている」との声明を発表し、その中には元Wagner Gp.の傭兵も含まれており、「ベラルーシがウクライナの国境を侵害した場合、我が国は国連憲章で保証された自衛権を行使するために必要なすべての措置を講じる」と警告した。
 ベラルーシ外務省のグラズ報道官は8月26日に「ウクライナ側からは、いかなる形でも公式の要請は受けていない」と主張した。
 「このメッセージはインターネットでしか見ませんでした」とグラズは国営報道機関のBeltaに語った。
 ウクライナ外務省は、ベラルーシが特殊作戦部隊と、戦車、火砲、
MLR、防空システム、エンジニアリング機器などの兵器をゴメリ近郊に集中させていると述べた。
2024.08.26
 21:23
Kyiv Independent Russia launches largest attack on Ukraine since start of full-scale invasion, Air Force reports <2409-082610>
 ウクライナ空軍は8月26日に、ロシア軍が2022年に全面侵攻が始まって以来、ウクライナに対して最大の攻撃を開始したと発表した。 緊急事態局によると、7人が死亡し、47人が負傷した。
 シュミハル首相は、ロシア軍は15の州を目標とした攻撃を行ったと述べた。
 空軍によると、ロシアはミサイル127発とUAV 109機を発射し、ウクライナはミサイル102発とUAV 99機を撃墜した。 ロシアの攻撃は、キーウ水力発電所の一部であるダムを含む、いくつかの民間施設、エネルギー施設、燃料施設を攻撃した。
 ウクライナ軍は、Kinzhal
ALBM 1発Iskander-M/KN-23 BM 1発、Kh-22 CM 1発、Kh-101、Kalibr Kh-59/69 CM 99発、Shahed UAV 99機を迎撃した。
 数機のUAVがレーダーから消え、ウクライナ領内で行方不明になったほか、UAV 2機がベラルーシとの国境を越えた。
 ウクライナ空軍は攻撃を撃退するために、ジェット機、SAM部隊、機動射撃群、電子戦部隊など、利用可能なすべての資源を配備した。
2024.08.26
 17:00
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍が東部要衝ポクロウシクの東10kmに進軍 逆侵攻による「兵力分散」は不発に <2409-082608>
 ウクライナがロシア西部クルスク州に逆侵攻を仕掛けて約3週間が経過したが、ウクライナ軍の指揮官たちは、これによってウクライナ東部からロシア軍の優秀な連隊や旅団を引き離し、ウクライナ軍にとって最も脆弱になっている正面での圧力を軽減することを狙っていたとすれば失望しているに違いない。 ロシア側は東部の部隊をほぼ動かさず、クルスク州への増援には主に、練度の低い若年の徴集兵を充てたからである。
 そのため、ロシア軍が東部で2023年秋に開始し、2024年初頭に拡大した攻勢は、妨げられることもなく8月も続いている。 そして、ウクライナ軍にとって東部の防衛戦は依然として深刻な状況にある。
 ロシア側はウクライナ東部の一部を獲得するためにクルスク州の一部を犠牲にし、ウクライナ側はクルスク州の一部を獲得するために東部の一部を犠牲にしている。 どちらにとっても、犠牲が見合うものなのかのかは政治的な問題であり、容易には答えが出ないだろう。
 ロシア軍は、ウクライナ東部ドネツク州ドネツク市の北西に位置するポクロウシク市に向けて、東から進撃を続けている。 ロシア軍の歩兵部隊は23日に、ポクロウシクの東10km強のノボフロジウカ市に前進し、ウクライナ軍の戦車1両を対戦車擲弾で撃破している。
2024.08.26
 15:39
Kyiv Post Blast at Russian Military Supplier Omsk Refinery Ignites Fire, Injures Two <2409-082607>
 ロシアのメディアによると、8月26日にオムスクにあるGazprom Neft社が所有するロシア最大級の石油精製所オムスク製油所で爆発が起き火災が発生した。 速報によると、火災は1,000㎢平方メートルの面積に及んでいる。
 ロシアのメディアによると、爆発は前処理として原油を分離する石油処理システムの重要な部分であるAVT-11ユニットで発生した。 このユニットが損傷した場合、製油所の操業に大きな影響を与える可能性がある。
 爆発の原因はまだ調査中だが、ロシアの情報筋はウクライナの攻撃の可能性を排除していない
2024.08.26
 15:02
共同通信

(Yahoo)

ベラルーシが軍部隊集結か ウクライナ国境近く <2409-082606>
 ウクライナ外務省が25日、ロシアの同盟国ベラルーシがウクライナ国境近くに部隊を集結させているとして、部隊を国境から引き離すよう求める声明を発表した。 ロシア民間軍事会社Wagnerの元雇い兵も展開しているとした。
 声明によると、ベラルーシ軍は、ウクライナ北部に接するベラルーシ南東部ゴメリ州に、多数の兵士、戦車、火砲、防空システムなどを集めているという。
 声明は「ロシアの圧力を受けて悲劇的な過ちを犯さないよう警告する。 非友好的な行動をやめるよう求める」と指摘し、ベラルーシが国境を侵犯した場合にウクライナは全ての必要な措置を取ると強調した。
2024.08.26
 10:50
Reuters 通信

(Yahoo)

EU当局、兵士訓練教官のウクライナ派遣を加盟国に勧告せず=独紙 <2409-082605>
 独Welt Zionismus紙が24日、EUの欧州対外行動局 (EEAS) が、対ウクライナ軍事支援ミッションの見直しを行い、ウクライナのニーズに合わせて兵士の訓練を調整するよう加盟国に要請したが、同国への教官派遣を勧告するには至らなかったと報じた。
 2022年11月に開始されたこのミッションは主にポーランドとドイツで約6万名のウクライナ兵を訓練しており、11月中旬に現在の任務が終了した時点でさらに2年間延長されることになっている。
 同紙によると、EEASは「ウクライナ兵が後に戦闘で使用する装備と同じもので訓練することが不可欠だ」と指摘し、EUの国防相が近くこの問題について協議するとした。
 ウクライナは5月に、自国領土での訓練実施をEUに要請したが、EUが戦争に巻き込まれる可能性への懸念などから加盟国の意見は分かれている。
2024.08.26
 08:30
Forbes

(Yahoo)

車両不足のロシア軍、鹵獲したオランダ製APCも活用 屋外保管の歩兵車両4割減 <2409-082603>
 米国のFMC社とオランダの企業グループが1977年に、オランダ陸軍向けに(註:M113を元にした)YPR-765
APCの生産を始めた。 重量14t弱、乗員3人、搭乗可能な兵員数7名のこの装軌車両は以後、2,000両あまり生産され、生産開始から35年後にオランダ陸軍で運用されていた最後のYPR-765が退役した10年後、オランダはロシアの全面侵攻を受けたウクライナに、余剰になっていたYPR-765の供与を表明した。 これまでにウクライナ側に引き渡したか供与を表明した数は269両にのぼる。
 ロシアがウクライナに対する戦争を拡大してから2年半の間に、ロシア軍はウクライナ軍のYPR-765を少なくとも5両鹵獲した。 そしてその1両を23日かその少し前、ウクライナ東部ドネツク州の前線に投入した。
 ウクライナ軍はこのYPR-765を攻撃して炎上させ、ロシア軍の人員少なくとも2人を死亡させた。攻撃による無惨な結果はウクライナ軍のUAVによって上空から撮影されている。
 数奇な運命をたどってロシア軍の手に渡ったYPR-765は、3年目に入るこの戦争の最も重要な動向のひとつであるロシア軍で進む装甲車両の不足の傍証とみることもできるだろう。 ロシア軍が50年近く前に開発されたオランダ製の鹵獲車両を再利用せざるを得なかったのには、それなりに理由があるはずだ。
 ロシアがウクライナに対する戦争を拡大した2022年2月の時点で、ロシア軍は主要な歩兵運搬・支援車両であるAPCとIFVを合計で11,000両ほど配備していた。
2024.08.26
 07:35

(17:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August25 2024 <2409-082602>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月25日の戦況 =
 ロシアのミルブロガーは、8月25日にクルスク州でウクライナ軍の攻撃が続いていると報じられる中、ロシア軍が最近失った陣地を取り戻したと主張している。
 ロシア軍は、ウクライナの前線の優先度の低い正面からクルスク州の前線に部隊を再配置し続ける可能性が高い。
 フランス当局が8月24日、Telegramの創業者ドゥーロフ氏を逮捕し、ロシアの超国家主義的なミルブロガーの間では、ウクライナでの戦争について自由に報道する能力について懸念が広がっている。 しかし、ISWは、デュロフ氏の逮捕が近い将来、Telegramの運営に影響を与えることを示す直接的な証拠は確認していない。
 ロシアのミルブロガーたちは、ドゥーロフ氏の逮捕に対して、ロシア兵がウクライナでの作戦を組織するためにTelegramなどのアドホックな通信に頼っていることに注目し、ロシア軍司令部に適切な公式通信システムを確立するよう求めた。
 ロシア軍はトレツク近郊とトレツク市内、ドネツク市の南西に前進した。
2024.08.25
 23:04
Kyiv Independent Ukraine advances another 1-3 km, captures 2 more settlements in Russia's Kursk Oblast, Zelensky says <2409-082509>
 ゼレンスキー大統領は8月25日夜の演説で、ウクライナ軍はロシアのクルスク州の一部の地域で1~3km前進し、さらにこの地域の2つの集落を占領したと述べた。  シルスキー大将から報告を受けたゼレンスキー大統領は、ウクライナ軍がどの集落を占領したかについては詳しく説明しなかったが、さらに1つの集落を奪取するための戦闘が進行中であると指摘した。
 8月6日にロシアのクルスク州への侵攻を開始したウクライナ軍は、8月20日現在1,263㎢と、スジャの町を含む93の集落を統制下に置いていると述べた。 この数字には、ウクライナ軍がまだ報告していない8月25日までの追加的な前進は含まれていない
 ゼレンスキー大統領は8月24日、ロシアのクルスク州でのウクライナの作戦が、隣接するスムイ州とその地域の中心地であるスムイ市の占領を防ぐのに役立ったと述べた。 ゼレンスキー大統領は、クルスク州での作戦の進捗状況を肯定的に評価し、「作戦は複雑で、我々の計画通りに進んでいることが重要だ」と付け加えた。
 大統領は、作戦のすべての目標と結果を開示することはできないが、その一つは、ロシア国内のウクライナ人捕虜と交換できるロシア人捕虜の拘束数を補充することだったと述べた。
2024.08.25
 22:10
Kyiv Independent Belarus gathering significant number of troops, weaponry along Ukraine's border 'under guise of exercises,' Ukraine says <2409-082508>
 ウクライナ外務省が8月25日、ベラルーシの諜報筋が収集した情報を引用して、ベラルーシ軍が演習を装ってウクライナ北部のベラルーシ国境沿いにかなりの数の人員と兵器を集中させていると警告した。
 ウクライナ外務省は声明で、ベラルーシはウクライナとの国境から30km以内にあゴメリ近郊に、戦車、砲、MLR、防空システム、施設機材などの兵器だけでなく、特殊作戦部隊を集中させていると発表した。 声明では、一部の元Wagner PMC部隊もこの地域に存在していたと指摘した。
Gomel の位置 (Google Map)】
 ベラルーシのルカシェンコ大統領は以前、この夏にベラルーシ軍の1/3を国境に送ったと述べていた。 ルカシェンコ大統領は、国境沿いの軍隊の増強はベラルーシとウクライナの間の誤解の結果であると主張した。 ベラルーシ防空軍司令官のルキヤノビッチ少将は8月19日、同国がウクライナとの国境に追加の防空部隊と航空機を配備したと述べていた。
 ウクライナ外務省は8月25日にベラルーシに対し、「ロシアの圧力の下で自国に悲劇的な過ちを犯さないように」と警告し、ウクライナ国境から直ちに軍隊を撤退させるよう警告した。
2024.08.25
 10:20

(20:20 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August24 2024 <2409-082502>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月24日の戦況 =
 ロシア軍の後方にある軍事目標に対するウクライナの長距離攻撃は、戦域全体のロシアの軍事能力を低下させるために重要であり、ウクライナが西側から提供した兵器の使用制限を解除することで、ウクライナ軍はロシアの戦争努力を支える広範な重要な目標を攻撃できるようになる。
 匿名のバイデン政権の国家安全保障担当高官が、ロシア軍がウクライナ近郊のロシア空軍基地から軍用機を再配置しているため、西側が提供した兵器によるウクライナのロシア国内の目標に対する攻撃は効果的ではないと述べたと報じられているが、この見方はロシア軍がウクライナに対する作戦を支援するために、飛行場以外の幅広いインフラのためにロシア国内の奥深くにある聖域空間をどのように活用しているかを無視している。
 しかし、ATACMSの射程内にあるロシア空軍基地からロシアの航空資産を再配備しても、他のロシアの軍事目標に対してATACMSを使用することの有用性がなくなるわけではない。
 ウクライナ軍は、西側が提供した兵器の射程内にあるロシア国内のロシア軍および準軍事施設を一つ残らず攻撃しなくても、ロシア軍に対する大きな作戦圧力を生み出し始めることができる。
 最近、ウクライナがATACMSの射程内にあるロシアの軍事目標に対して、ウクライナが国産の精密兵器を使って攻撃を成功させたことは、ウクライナが依然として攻撃を行う必要性を持っていることを示しており、それは米国の規制を解除することで埋めることができる。
 一部の米国当局者は、ロシア軍がウクライナ軍をロシア領から撃退するために、ウクライナからの大規模な部隊および/または作戦予備軍を再配置する必要がある可能性が高いと見ている。
 ウクライナ軍は8月24日、クルスク州の突出部内で攻撃作戦を続け、ロシア軍もウクライナ軍も大きな前進を主張しなかった。
 ゼレンスキー大統領は、8月24日のクルスク州に対するウクライナの作戦の目的の一部についてコメントした。
 ウクライナとロシアは、ウクライナがクルスク州に侵攻して以来、初めて捕虜交換を行った。
 ロシア軍はトレツクとポクロフスクの近くで前進した。
 クルスク州当局は、8月24日にBARS-Kursk志願兵分遣隊の創設を発表し、分遣隊はクルスク州内でのみ戦うと述べた。
2024.08.24
 16:38
RBC Ukraine Zelenskyy: Palianytsia missile is our way of acting while some partners stall <2409-082408>
 ゼレンスキー大統領が、ウクライナの新兵器、特に彼が先に発表した最初の使用であるPalianytsiaミサイルは、友好国が意思決定を躊躇っている間に、実際的な行動を取る方針であると述べた。
 Palianytsiaはパンの一種で、ロシア人が発音するのが難しいと感じるウクライナ語で、ロシアの全面的な侵攻が始まって以来、ウクライナ人はこの言葉をロシアの軍隊や破壊工作員を特定する手段として使用してきた。
【註】
 2024年1月、新しいジェットエンジンで推進する突入攻撃型UAVがウクライナで初飛行したと報じられた。
 未知のジェットエンジンを搭載したこのUAV/CMはPalianytsiaと呼ばれ、強力な弾頭が搭載されている。
 8月24日の夜に行われたヴォロネジ州の弾薬庫への攻撃では、攻撃の前に目標に向かって飛行する正体不明の航空機からジェットエンジン音が聞こえたされたことから、Palianytsiaが使用された可能性がある。
2024.08.24
 13:14
RBC Ukraine Ukraine launches new homegrown Palianytsia missile-drone - Zelenskyy <2409-082407>
 ウクライナのゼレンスキー大統領独立記念日のイベントでの声明で、ウクライナがウクライナ製のPalianytsia新型ミサイルUAVを初めて配備したと述べた。
 ロシアの全面的な侵攻中、ウクライナの製造業者は取り組みを強化し、兵器の開発と生産のペースを大幅に加速させた。
 ウクライナでは、UAV装甲車、ミサイル、弾薬、その他の軍事装備品など、500社以上の国営および民間企業が兵器の製造に関与している。
2024.08.24
 12:52
RBC Ukraine US considers backing Ukraine's offensive in Kursk region: WP <2409-082406>
 Washington Post紙が、バイデン米政権はウクライナ軍がロシアのクルスク地域でのプレゼンスを維持し、潜在的に拡大するのを支援するかどうか、まだ議論していると報じている。
 同紙によると、米当局者は国防総省がクルスク作戦で成功するためにウクライナが何を必要としているかについて問い合わせたが、これらの取り組みに対する物質的支援に関する決定は行われていないと述べた。
 米大統領府内の内部議論は、現在2週間ごとに送られている兵器パッケージの内容を調整するかどうか、例えば装甲車を増やすか、ウクライナ軍が支配するロシア領土で「自衛する」のに役立つ特定の弾薬やその他の装備の配送を早めるかどうかに焦点を当てている。
 同紙は、クルスク作戦におけるウクライナ支援に関する議論では、2つの主要な問題が支配的であると報じている。 米国では、ウクライナ軍の全体的な攻撃戦略に不確実性があり、ウクライナが米国の兵器に依存していることから、米国、NATO、ロシアの間の紛争が直接的にエスカレートする懸念が再浮上している。
2024.08.24
 09:29
Kyiv Independent General Staff: Russia has lost 606,490 troops since Feb. 24, 2022 <2409-082403>
 ウクライナ軍参謀本部が8月24日、ロシア軍は2022年2月24日にウクライナへの全面侵攻の開始以来606,490名の兵士を失ったと発表した。 この数字には前日に被った1,160人の死傷者が含まれている。
 報告書によると、ロシアはまた、8,542両の戦車16,620両の装甲戦闘車、23,383両の車両と燃料タンク車、17,349門の砲兵システム1,169門の
MRL935個の防空システム367機の固定翼機328機のヘリ、14,064機のUAV、28隻の水上艦艇、及び1隻の潜水艦を失った。
2024.08.24
 09:05

(19:05 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August23 2024 <2409-082402>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月23日の戦況 =
 ウクライナ軍は、クルスク州のスジャ付近で8月23日にわずかに前進を続けた。
 ウクライナ当局者は、ウクライナ軍が戦術的および技術的優位性を活用してロシア軍の物資での優位を相殺すると強調し続けている。
 バイデン米大統領は、8月23日にゼレンスキー大統領との電話会談で、ウクライナに対する新たな軍事支援パッケージを発表した。
 ウクライナ軍は、ロストフ州プロレタルスクの石油貯蔵所に対して8月23日に、別のUAV攻撃を行ったと報じられている。
 モディ印首相は、2024年7月にウクライナで開催される和平サミットへのインドの参加を根拠に、ウクライナ和平に対するインドの支持を再確認し、ウクライナ訪問中にいくつかの二国間協力協定に署名した。
 ロシア軍はクレミンナ、トレツク、ポクロフスク、ドネツク市の近くで前進した。
2024.08.24
 04:57
Kyiv Independent Drones hit ammunition depot in Russia's Voronezh Oblast, media, officials say <2409-082401>
 ロシアのヴォロネジ州のグセフ知事が、8月24日夜のUAV攻撃により火災が発生し、爆発物の爆発が発生したと報告した。
 ここ数ヵ月、ウクライナ軍はロシアの軍事インフラと石油産業に損害を与えることを目的とした一連のUAV攻撃を行っている。  グセフ知事はロシアの防空部隊が、8月24日にヴォロネジ州上空で何機かのUAVを破壊したと主張しているが、落下した武器の破片は火災と「爆発物の爆発」を引き起こしたという。  ロシアのTelegram Channel Astraは、爆発はオストロゴジスクの弾薬庫で発生したと報じた。
2024.08.23
 23:00
Kyiv Independent Ukraine pushing Russian forces out of Kharkiv Oblast step by step, Zelensky says <2409-082320>
 ゼレンスキー大統領は8月23日夜の演説で、ウクライナ軍がロシア軍をハリコフ州から徐々に押し出していると述べた。
 ゼレンスキー大統領の発言は、ウクライナの第3独立突撃旅団がハリコフ州で反撃を開始し、前日に前線地域に2㎢の深さまで進んだ後に行われた。
 ゼレンスキー大統領は、ハリコフ州の状況について説明を受けた最高司令官シルスキー大将と話したと述べた。 「我々はロシア軍を徐々に追い出している。 侵略者はハリコフを征服しないし、私たちのウクライナを征服しないだろう」とゼレンスキー大統領は言った。
 大統領はハリコフを「英雄的な都市」と呼び、5月初旬以降、ウクライナ軍はハリコフへの攻撃を開始しようとするロシアの試みを撃退することに成功していると付け加えた。
 ハリコフ州北東部でのロシアの攻勢は、5月に勢いを増していたが、すぐに停滞し、ロシア軍は大きな損失を被ったと報じられている。
 戦闘の激しさは他の正面に比べてやや低下していたが、その後、ロシアが新たな攻撃を準備しているといういくつかの報告が出てきた。
 ウクライナ軍第3独立突撃旅団のボロディン報道官は
RFE/RLに対し、ハリコフ州での最近の反撃により、ロシア第20軍の陣地と兵站が破壊されたと語った。
 人員を含む被害にもかかわらず、ロシア軍はこの地域にまだ大量の予備軍を持っているが、兵站の損傷により効果がない可能性があると付け加えた。
2024.08.23
 19:29
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、クリミアへのフェリー運航停止 ウクライナの攻撃受け <2409-082317>
 ロシア運輸省が23日、南部クラスノダール地方の港で貨物船がウクライナ軍に攻撃されたことを受け、ロシア南部とクリミア半島を結ぶフェリーの運航を停止したと発表した。
 運輸省は声明で、撤去作業が行われる間、クリミアへのフェリー運航は一時的に停止されていると明らかにした。 クリミアへの貨物輸送は陸路が利用可能とした。
 ウクライナ海軍はロシアの黒海沿岸最大の港の一つであるカフカス港でフェリーを破壊したと発表した。 地元の当局者によると、燃料を積んだタンク30両を運ぶ途中だった。
 ロシア通信 (RIA) は、ウクライナ軍の攻撃で発生した火災は港のインフラに実質的に影響を及ぼさなかったが、フェリーは半分水没したと報じた。 地元当局はこれまでに船は沈没したと発表していた。
2024.08.23
 17:37
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ海軍、ロシア南部港のフェリー攻撃を確認 <2409-082315>
 ウクライナ海軍が23日、ロシア南部の黒海を望む港にいたフェリーを破壊したと確認した。 フェリーは、ロシアがクリミアへ燃料や武器を運ぼうとしていたという。 ロシア南部クラスノダール地方の当局は22日、カフカス港で燃料タンクを積載したフェリーがウクライナ軍の攻撃を受けて炎上し、沈没したと発表していた。
 ウクライナ海軍報道官は23日にウクライナのTVで「新たな疑いのない軍事目標を破壊した。 破壊したフェリーの目的は侵略者への燃料供給だった。 カフカス港は破壊したフェリーを撤去するまで使えない」と述べ、フェリーは物資輸送の3/4を担っていると指摘した。
2024.08.23
 13:10
Kyiv Independent Ukraine withdraws from positions near Pokrovsk to avoid Russian encirclement, ISW says <2409-082313>
 戦争研究所は8月22日に、ドネツク州ポクロフスク市の南東に位置するウクライナ軍は、この地域での陣地から撤退し、ロシア軍による包囲を避けたと発表した。
 ロシアのハリコフ州攻勢が失敗した後、モスクワは東部に力を注ぎ始め、ポクロフスク方向に「全力を投入した」とゼレンスキー大統領は7月下旬に述べた。
 ポクロフスクは、ドネツク州でのウクライナ軍の作戦を支援する重要な兵站拠点である。
 ポクロフスクの住民は8月15日に、ロシア軍が市の郊外から10km離れているため、できるだけ早く避難するよう促された。
 「ポクロフスク方面への最近のロシアの前進は、ポクロフスク南東の限られた位置からのウクライナの撤退を促したようであり、ロシア軍は、この地域のウクライナ軍を戦術的に包囲するという明白な目的を達成できなかった可能性が高い」とISWは書いている。
 報告書は、ロシア軍がプティチェ村と「この地域のカルリフスケ貯水池の東岸の残りの部分」を占領したことを示す衛星映像を引用している。
2024.08.23
 11:30

(21:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August22 2024 <2409-082312>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月22日の戦況 =
 ロシア軍司令部は、ウクライナのクルスク州侵攻に対応して、ザポリージャ州西部から少なくとも1個空挺(VDV)連隊を転用したが、これはおそらくロシア軍の徴集兵に対する戦線の安定化と指揮統制の改善を目的としていると思われる。
 ロシア軍司令部は、当初はロシア軍の北ハリコフ州での攻勢をクルスク州の防衛に向ける予定だった部隊を投入したと報じられている。
 ロシア大統領府は、ウクライナのクルスク州への侵攻や、ロシアの国境警備を改善するための一連の努力が不成功に終わったことを受けて、国境の脆弱性に対処するための措置を講じている可能性がある。
 ウクライナ軍は、8月22日にロシア軍がこれらの進軍を阻止するための継続的な努力の中で、クルスク州の突出部全体でわずかに前進した。
 最近のロシアのポクロフスク方面への前進は、ウクライナ軍がポクロフスク南東の一部の陣地から撤退するきっかけとなったようで、ロシア軍はこの地域のウクライナ軍を戦術的に包囲するという明白な目的を達成できなかった可能性が高い。
 ロシア航空作戦の頻度は、戦域のほとんどで低下していると報じられているが、この低下は一時的なものかもしれず、その原因は不明である。
 ウクライナ軍は8月22日、ヴォルゴグラード州とクラスノダール地方の目標に対して一連の攻撃を行い、成功を収めた。
 ロシア軍はシヴェルスクの北、チャシフ・ヤール内、トレツクとポクロフスクの南東に前進した。
2024.08.23
 11:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍、ヘリから機関銃でドローンを撃ち落とす 第二次大戦式 <2409-082311>
 ロシア軍の監視UAVに群がられながらも、$100,000程度のそうしたUAVを撃ち落とすのに$1MのSAMを使う気にもなれないウクライナ軍は、あり合わせのものでもっと安上がりに撃墜する方法を編み出してきた。
 機関銃をたトラックに搭載した部隊を編成し、徘徊させて迎撃させる。 Yak-52練習機を飛ばし後部座席から射手ショットガンで撃たせる。 さらにUAVの操縦士にUAVを敵UAVに体当たりさせる訓練もさせている。
 現在、ウクライナ軍は、Mi-8輸送ヘリの機首に据え付けた機関銃でロシア軍のUAVを撃墜している。 第二次世界大戦中、重爆撃機の機首の球形銃座に射手が就き、敵戦闘機から自機を守っていたことを想起させる。
 今週、機関銃で武装したMi-8がUAVに対する迎撃戦闘を行う動画がネット上に公開された。 動画では操縦士と副操縦士の間に座った射手が、機首のガラス窓から突き出した機関銃を射撃し、ヘリの前方斜め下を飛ぶUAVを撃破している。
2024.08.23
 10:20
AP 通信

(Yahoo)

ロシア石油施設に無人機攻撃 炎上の様子を衛星がキャッチ <2409-082310>
 ロシア南部ロストフ州プロレタルスク石油貯蔵施設が8月18日、ウクライナ軍のドローン攻撃を受けて炎上したが、攻撃から5日後も燃え続ける様子が衛星画像に写っている。
Proletarsk の位置 (Google Map)】
 米国の地球イメージング会社Planet Labs PBCが21日に撮影し、AP通信が解析した衛星画像では、激しく炎上する貯蔵施設が捉えられている。
2024.08.23
 09:09
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ空軍、越境攻撃に米国製GBU-39爆弾を使用したと発表 映像を公開 <2409-082309>
 ウクライナ空軍が22日、越境攻撃を続けるロシア・クルスク地方でロシア軍小隊本部に対し、米国製のGBU-39
SDBで攻撃したとして映像を公開した。
 米国などは紛争拡大懸念を踏まえ、ウクライナに供与した武器の使用に制限を設けているが、ウクライナ軍は前日にも、同地方において米国製のHIMARSを使って橋などを攻撃したと発表したばかりである。
 Reutersは衛星画像と照合して映像の撮影場所を確認したが、撮影日時は確認できなかった。 また、ウクライナ軍が使用したとする武器の種類について独自に確認することはできない。
2024.08.23
 08:22
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ東部で攻勢強化 要衝ポクロウシク掌握狙う <2409-082308>
 ウクライナ軍によると、同国東部戦線でロシア軍が繰り返し攻撃を仕掛けており、要衝ポクロウシクの掌握を引き続き狙っている。
Pokrovsk の位置 (Google Map)】
 東部戦線ではこのほか、ロシア軍がニウヨーク集落付近のウクライナ軍拠点を攻撃した。
 ロシア側は以前、同集落を制圧したと発表したが、ウクライナ側はこれを確認していない。
2024.08.23
 08:19
時事通信

(Yahoo)

クリミア行きロシア船沈没 ウクライナ軍がミサイル攻撃 <2409-082307>
 ロシアが併合したウクライナ南部クリミア半島対岸のロシア南部クラスノダール地方の港で22日に貨物船がウクライナ軍のミサイル攻撃を受け沈没した。
 現地紙RBKによると、燃料を積載したタンク車30両をロシア本土からクリミア半島に運ぶ途中だったとみられる。
 ウクライナのメディアによると、2022年4月にロシア黒海艦隊の旗艦Moskvaを撃沈した国産の対艦ミサイルNeptuneが使われたもようだと報じた。
2024.08.23
 06:59
Defense News US to send $125 million in new military aid to Ukraine, officials say <2409-082306>
 バイデン政権が22日、ウクライナへ$125Mの援助を行うと発表した。
 援助パッケージにはSAM、HIMARS弾、Javelinなどの対戦車兵器、CUAVやECM装置、155mm/105mm砲弾などが含まれる。
2024.08.22
 20:11
Kyiv Independent Ukraine launches counterattack in Kharkiv Oblast, advancing 2 square km, brigade says <2409-082219>
 ウクライナの第3独立突撃旅団が8月22日に、同旅団はハリコフ州で反撃を開始し、前線地域に2㎢の深さまで前進したと発表した。
 その日の早い時間に、旅団は東部地域で撮影された「本格的に攻勢」の最初の映像であると主張するものを示すビデオを公開した。
 旅団司令官のビレツキー准将は、「作戦の主な目的は、ロシア連邦第20軍の攻撃能力を低下させることで、現時点ではこの任務は達成されている」と述べた。
 攻撃がいつ開始されたのか、その規模、攻撃の地域は不明である。 同旅団は、ロシアは4日間で約300名の兵士を失い、「かなりの量の装備と武器が壊れたり損傷したりした」と述べた。
 声明によると、ウクライナ兵はロシア軍大隊の防衛地域と一部のロシア軍の拠点も制圧した。
 Kyiv Independent紙は、これらの主張を確認できなかった。
 「攻撃は、マキイフカ方面からの敵の攻撃を防ぎ、隣接する旅団の地域の他の重要な前線地域からの緊張を緩和した」と旅団は述べた。
 ルハンスク州のマキイフカ村は、ハリコフ市の南東約180kmに位置している。
2024.08.22
 17:30
Forbed

(Yahoo)

ウクライナ軍、セイム川南岸への地上攻撃うかがう ロシアの現地部隊は孤立 <2409-082214>
 ロシア西部クルスク州を流れるセイム川の南西に広がる780㎢ほどの地域を孤立させるべく、ウクライナの陸軍と空軍は16日からの4日間で、この地域のセイム川に架かる永久橋3本をすべて破壊した。
 ロシア側では工兵部隊が動員され、浮橋の台船(ポンツーン)などを急いでセイム川に運び込み、ボートなどを出して組み立て始めたが、この動きを予想していたウクライナ側は、自爆型の
FPV UAVで工兵部隊の車列を攻撃し、架橋現場でもUAVやロケット弾でボートやポンツーンを爆破した。
 その結果、ウクライナ軍がこの河川作戦を始めてから6日後までに、この地域に残るロシア軍部隊は陸上の補給と増援を事実上絶たれ、ウクライナ軍はこの地域の上空を、ロシア軍のヘリコプターにとって極めて危険な場所にしているため、空からの大規模な補給も期待できない
 ウクライナ軍が執拗に一帯のセイム川南側地域の孤立化を図っていることからは、クルスク州への侵攻開始から2週間あまりたつなか、次の行動がこの地域に対する地上攻撃であることが強く示唆される。
2024.08.22
 10:40

(20:40 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August21 2024 <2409-082209>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月21日の戦況 =
 露大統領府は、ロシアがクルスク州からウクライナ軍を直ちに追放することよりも、ウクライナ東部での主導権を維持することを優先している理由を国内の視聴者に正当化することを目的とした複雑な情報戦を開始したようである。
 プーチン大統領は、ロシアがウクライナのクルスク州侵攻を打ち負かすよう要求しているように見え、彼の政権の安定性を犠牲にしたり、ウクライナ東部での攻勢の優先順位を下げたり、無能だが忠実な副官を解雇したりすることなく、ウクライナのクルスク州への侵攻を打ち負かすよう要求しているように見える。このような戦略の結果は、予測するには時期尚早である。
 ウクライナ軍は8月21日、クルスク州突出部全域で攻撃を続け、さらにわずかに前進した。
 プーチン大統領は、8月20日に13年ぶりにチェチェン共和国を訪問したが、これはおそらくウクライナのクルスク州侵攻から国内の焦点をそらし、正常な状態と安定を保つためであろう。
 最近の米国の諜報機関の評価では、ロシアの人的資源と物資の優位性に直面して、ウクライナが代替能力と非対称能力を開発しようとする努力と、ウクライナが西側の安全保障支援に引き続き依存していることが浮き彫りになっている。
 ウクライナは、ロシアの防空能力と航空能力を損なう努力を続けている。
 ロシア当局は、8月21日にTelegramやその他のロシア以外のインターネット通信サービスをブロックしようとした可能性がある。
 ロシア政府は、ロシア当局が、海外生活中にロシアの法律に違反したロシア国民に対する行政手続きを作成することを可能にする法案を支持していると報じられている。
 ロシアのプーチン大統領と中国の李首相は8月21日、モスクワで二国間の経済・貿易関係の深化について話し合った。
 ロシア軍はポクロフスクの南東、ドネツク市の南西、ロボチンの北東に前進した。
 ロシア占領当局は、占領下のウクライナでコサック組織を作り続けており、占領下のウクライナにロシアの軍事予備軍と法執行機関を構築する可能性が高い。
2024.08.22
 10:09
Ukrinform ウクライナ海軍、露クラスノダール地方での鉄道フェリー破壊を認める <2409-082208>
 ウクライナ海軍のプレテンチューク報道官が23日、前日海軍がロシア領クラスノダール地方カフカス港にて、鉄道フェリーを破壊したことを認めた。
 その際プレテンチューク報道官は、「私たちは、海軍によりその目標が破壊されたという情報を認めることができる。 そのフェリーは、占領軍補給のためのロシア軍兵站の重要な鎖の一つで、何よりも燃料・潤滑剤だが、さらにはその船は当然兵器も運んでいた。 そのため、それは完全に合法的な目標である。 そして、これにより、私たちの敵が活発な戦闘活動を遂行している場所において、彼らの能力を低減させることになる」と発言した。
 報道官は、何を使って同フェリーを攻撃したかは明かさなかった。
2024.08.22
 08:33
産経新聞

(Yahoo)

ウクライナ軍が舟橋破壊、動画も公開 露軍包囲狙う 越境攻撃続くクルスク州 <2409-082205>
 ロシア西部クルスク州への越境攻撃を続けるウクライナ軍が21日、クルスク州の河川に露軍が架設した舟橋をHIMARSで破壊したとSNSで発表し、破壊の様子を撮影したとする動画も公開した。 ウクライナ軍には露軍包囲に向けて補給・移動ルートを断つ狙いがあるとみられる。
 ウクライナとロシア双方の発表などによると、ウクライナ軍はこれに先立つ16~19日に、ウクライナ国境に接するクルスク州グルシコボ地区のセイム川に架かる橋3本を全て破壊し、同地区のセイム川南岸は北岸の露領土から切り離され孤立した。 橋の破壊後、露軍は補給・移動ルートを確保するためセイム川に舟橋を架設していた。 ウクライナ軍が破壊を発表したのはこの舟橋の一つだとみられ、セイム川南岸の露軍は包囲される可能性が高まった。 ドイツ大衆紙Bildの軍事専門家も20日、「ウクライナ軍によるグルシコボ地区での露軍の包囲が近づいている」とする分析をSNSで公表した。
 一方、New York Times紙は21日、「軍事的にロシアの立場から見れば、越境攻撃はウクライナ軍の戦力を損耗させ、他の前線で露軍が利益を得る好機となりうる」と指摘し、越境攻撃が消耗戦と化せば、ウクライナにとってリスクになるとの見方を示した。
 ウクライナと接する露西部ブリャンスク州のボゴマス知事は21日、ウクライナ軍の工作偵察部隊が同州への侵入を試みたものの、露軍と露連邦保安局(FSB)の国境警備部隊が撃退したとSNSで主張した。 戦闘の規模は不明である。
2024.08.22
 03:46
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ軍、東部戦線での進撃に応戦、ロシア軍に200人超の負傷者 <2409-082202>
 ウクライナ軍が21日、同国東部ドネツク州ポクロフスクの戦線でロシア軍による度重なる攻撃があったことを発表した一方で、ロシア軍にも損害を与えているとした。
 ウクライナ軍参謀本部は声明で、ポクロフスク戦線で46回の攻撃があったとし、このうち44回は撃墜したという。 また、同地域でロシア軍兵士238名人が死亡または負傷したと述べたが、ウクライナ軍の死傷者数は明らかにされていない。
 これに先立ち、ゼレンスキー大統領はテレビ演説で、同国東部ドネツク州ポクロフスクの戦線でのロシア軍の進撃に備え、部隊を増強していると発表し、ロシア西部クルスク州に対する越境攻撃は現在も続いており、ウクライナ軍は一部地域を制圧したと述べたが、詳細は明らかにしなかった。
 また、ウクライナの同盟国に対し、予定通りにウクライナに弾薬を供給するよう呼びかけた。
2024.08.22
 01:31
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ、米国製「ハイマース」使用と表明 クルスク州越境攻撃 <2409-082201>
 ウクライナ軍は21日、越境攻撃を続けるロシア西部クルスク州で、橋などの攻撃に米国製のHIMARSを使用していると明らかにした。  ウクライナは声明で、攻撃にHIMARSが使用されたと表明したが、西側諸国の兵器が今回の越境攻撃で使用されたとする初の公式声明となる。
 ウクライナの特殊作戦部隊がTelegramに投稿した映像には、複数の浮桟橋を目標にした攻撃の様子が映っており、攻撃のうち少なくとも1発にはクラスター爆弾が使用されたとみられる。
 同盟国はウクライナがロシア国内で西側諸国の兵器を使って長期的な攻撃を行うことを禁止しているが、ロシアが今春ハリコフ州に新たな攻勢を仕掛けて以来、越境攻撃についてはその使用を許可している。
 ウクライナ軍は8月6日にロシア西部への大規模な越境攻撃を開始し、ロシア領内に28~35km侵入して、セイム川に架かる少なくとも3本の橋を損傷または破壊したという。
 Reutersは声明と映像を独自に検証できていない。
2024.08.21
 19:36
Kyiv Indepedent Ukraine destroys 3, damages around 5 Russian aircraft in recent attack, source says <2409-082115>
 ウクライナ軍情報筋が8月21日にKyiv Indepedent紙に、ウクライナが8月16日にロシアのニジニ・ノヴゴロド州にあるサヴァスレイカ空軍基地を攻撃した際、ロシア軍機3機が破壊され、5機が損傷したと語った。
 サヴァスレイカ飛行場を拠点とするロシアの戦闘機には、ロシアがウクライナを攻撃するために使用しているKinzhal
ALBMを発射するMiG-31Kが含まれている。
 情報筋によると、ウクライナの軍事情報部 (HUR) が運用する突入攻撃型UAVは、ロシアのMiG-31K/IとIl-76の2機を破壊し、5機に損傷を与えた。
 情報筋はKyiv Indepedent紙に、HURが8月13日に実施したサヴァスレイカ空軍基地への前回の攻撃は、ロシアの燃料と潤滑油の倉庫に命中し、MiG-31K/Iに損傷を与えたと語った。
 爆発は、8月14日の夜に、ヴォロネジ州のボリソグレブスクとボルチモアの空軍基地でも報告された。 ウクライナの参謀本部は、Su-34、Su-35、その他の航空機への攻撃で確認された。
 攻撃当時、MIG-31K/I 11機、Il-76、Mi-8 5機、Mi-24がサバスレイカに駐機していたと、情報筋は同機関の衛星画像を引用して語った。
2024.08.21
 17:34
朝日新聞

(Yahoo)

モスクワに「最大級ドローン攻撃」 ウクライナ越境攻撃で31人死亡 <2409-082113>
 ロシア国防省が21日、ロシア国内の5地域にウクライナ軍のUAV攻撃があり、45機を撃墜したと発表した。 モスクワ市郊外のモスクワ州には11機が飛来し、同市のソビャニン市長は「モスクワへの過去最大級のUAV攻撃」とSNSに投稿した。
 同省によると、ほかにウクライナの越境攻撃を受けるロシア南西部クルスク州で2機、隣接するブリャンスク州で23機、ベルゴロド州で6機、モスクワ市の隣のカルーガ州でも3機が撃墜された。
 一方、ロシア国営TASS通信は21日、医療機関の情報として、6日からのクルスク州でのウクライナ軍の越境攻撃で31人が死亡し、143人が負傷したと報じた。 ロシア軍は連日、「ウクライナ軍を撃退した」と発表しているが、死傷者が増え続けている。
2024.08.21
 17:30
Forbes

(Yahoo)

クルスク州でロシア軍部隊を包囲か ウクライナ軍の空中強襲旅団 <2409-082112>
 ロシア西部クルスク州で、ウクライナ軍の空中強襲旅団がロシア側陣地の間を進撃し、ロシア軍部隊を孤立させて包囲したと報告されている。
 主な情報源はロシアの著名なプロパガンディストであるポドリャカで、プロパガンディストたちが主張することを額面どおりに受け取るわけにはいかないが、彼らがクライアントに関する悪いニュースを伝えるときは注意を払うのに値する。
 ポドリャカは20日、クルスク州の前線で最近あった変化は「わが方にとって有利なものではない」と書き、侵攻の中心地となっている町スジャから北へ13kmほどの村マラヤロクニャを、ウクライナ軍の第95独立空中強襲旅団の部隊が制圧しようとしていると報告した。
 そのうえでポドリャカは、第95空中強襲旅団はマラヤロクニャを強襲した際、「この村とその東に位置する村ルスコエポレーチノエの間にあるロシア軍の陣地を迂回し、両村の間を走る道路を遮断した。 その結果、第18親衛自動車化狙撃師団の部隊が作戦水準で全周包囲されることになった」と報じている。
 第95空中強襲旅団がマラヤロクニャに入っている証拠もある。 ウクライナ側のUAVは19日に同旅団のドイツ製Marder
IFVがマラヤロクニャのロシア側陣地に向けて射撃を行う様子を撮影している。 第95空中強襲旅団は「敵は人的戦力、装備、その他の物資に大きな損害を被った」としている。
 もっとも、こうした情報だけでは第18自動車化狙撃師団の部隊がマラヤロクニャで包囲されたとは言い切れない。 戦場での包囲は、包囲された部隊にとって大惨事になり得る半面、攻撃側にとっても遂行するのが難しく、そのためには、まず敵陣を突破し、続いて輪を閉じる必要がある。
2024.08.21
 16:00
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシアはなぜウクライナ軍の侵入を許したのか 世界に衝撃を与えた越境攻撃、最初の2日間を検証 <2409-082110>
 ウクライナがはるかに大きな隣国の領土に突入し、部分的とはいえロシアに形勢逆転するなどということは、ほとんどの専門家が予期していないことだった。 この衝撃的な作戦は、ロシアの監視能力や国境の要塞の防衛力、そして国境警備あたっている部隊について疑問を投げかけている。
 ウクライナのロシア本土への奇襲越境攻撃により、数万人のロシア人が避難を余儀なくされた一方、国境の安全保障に対する疑問を招くとともに2年半に及ぶ戦争の行方さえも変える可能性が浮上している。
 Reutersは越境攻撃の最初の2日間がどのように展開したかを公式声明やSNSへの投稿、映像分析に基づき、越境攻撃はどのように起こったのか詳しく検証し、その最初の2日間を時系列にまとめた。
 < 8月 6日 >
 < 8月 7日 >
2024.08.21
 13:24
Ukrinform ウクライナ議会、ローマ規程を批准 <2409-082108>
 ウクライナ最高会議が21日、国際刑事裁判所 (
ICC) に関するローマ規程の批准に関する法律を採択したと、ジェレズニャク最高会議野党会派「声党」議員がTelegram Channelで報告した。 法律の目的は、ローマ規程検討会議が採択した国際刑事裁判所に関するローマ規程とその改正をウクライナで発効させるために必要な国内プロセスを完遂することだと説明されている。  法案には、過半数の226を上回る最高会議議員285名が賛成した。
ウクライナは、ICCは、協力を要請する場合、外交チャンネルを通じても可能であるし、検事総局(捜査や裁判審理)や司法省(判決履行やその他判決審理の結果としてICCが下す決定)に直接問い合わせることもできると宣言している。
 同時にウクライナは、ICCの協力要請や要請に追加されるあらゆる文書は、ウクライナ語で送られる、あるいはウクライナ語の翻訳を添付せねばならないと宣言している。
 また批准法は、ウクライナ国民の戦争犯罪に関するICCの管轄を7年間は認めないことを定めている。
 ウクライナにおいてローマ規程の発効は、批准書を国連事務総長に寄託した日付から60日が経過した後の次の月の1日となる。
2024.08.21
 11:42
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、無人機45機撃墜 モスクワ市長「過去最大級」 2都市で空域制限 <2409-082106>
 ロシアの防空部隊が21日、モスクワなどロシア各地でウクライナから飛来したUAV 45機を同日未明に撃墜したと発表した。
 うち11機はモスクワ州上空で撃墜し、23機は南西部ブリャンスク州、6機は南西部ベルゴロド州、3機は西部カルーガ州、2機は西部クルスク州の上空で撃墜した。
 モスクワ市のソビャニン市長は、モスクワが21日にウクライナのUAV攻撃を受け、モスクワに対するUAV攻撃としては過去最大規模の一つになったとの認識を示した。
 ロシアの防空部隊はモスクワ市に向かっていたUAVを破壊し、一部のUAVは大統領府の南38kmに位置するモスクワ州ポドリスク市上空で撃墜された。
2024.08.21
 10:51
AP News

(Yahoo)

ロシア南部で石油施設が炎上 ウクライナ無人機による爆撃 <2409-082105>
 ウクライナ陸軍参謀本部は8月18日、ロシア軍に燃料を供給するロシア南部ロストフ州プロレタルスクの石油貯蔵施設を攻撃したことを認めており、「ロシアの軍事的経済的潜在力を弱体化させる」ための措置だったと述べた。
 この施設は3日間燃え続け、ロシア国営通信によると、火災は20日の時点で10,000㎡を焼き尽くしたという。
Proletarsk の位置 (Google Map)】
 ロストフ州知事と地元関係者が国営TASS通信に語ったところによると、この大規模火災の消火作業に約500人の消防士が動員、4機の航空機が投入されており、これまでに少なくとも41人の消防士が病院に搬送されたという。
2024.08.21
 09:45

(19:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August20 2024 <2409-082117>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月20日の戦況 =
 ウクライナ軍は8月20日、クルスク州のウクライナ突出部全域で攻撃を続け、最近ではさらなる前進を見せた。
 ウクライナ軍最高司令官のシルスキー大将が8月20日にクルスク州の状況を描いた地図を表示し、ISWはこの地図の境界を使用して、クルスク州におけるウクライナ軍の前進の最大主義的な主張する限界の評価を更新する予定であり、これはこれまでのウクライナ侵攻に対するISWのマッピング手法と一致している。
 ロシア当局は、ウクライナ軍がクルスク州に侵攻し続けていることに対処する取り組みの中で、部隊をチャシフ・ヤール方面からクルスク州に投入したと報じられている。
 ロシア軍はトレツク、ポクロフスク、ドネツク市の近くで前進した。
2024.08.20
 21:21
RBC Ukraine Russia launches over 9,600 missiles at Ukraine since beginning of war: How many intercepted <2409-082018>
 本格的な侵攻が始まって以来、ロシアはウクライナに対して9,600発以上のミサイルを発射している。 ウクライナ軍最高司令官シルスキー大将の地方・地域当局会議での演説によると、ウクライナの守備隊はそのうち約2,500発を撃墜した。
 シルスキー大将によると、ロシアは合計9,627発のミサイルをウクライナに対して発射し、そのうち2,429発がウクライナの守備隊によって撃墜されたという。
 ロシアは次の武器を使用した。
 ・Kinzhal 111発:撃墜28発
 ・Kalibr 894発:撃墜443発
 ・Kh-555/101 1,846発:撃墜1,441発
 ・Onyx (P-800) 211発:撃墜12発
 ・Iskander-K 202発:撃墜76発
 ・Kh-35 15発:撃墜1発
 ・その他ミサイル57発:撃墜0発
 ・Kh-22/32 362発:撃墜2発
 ・KN-23 Iskander-M 1,300発:撃墜56発
 ・Zircon 6発:撃墜2発
 ・SS-21 Tochka-U 68発:撃墜6発
 ・Kh-25/29/31/35/58/59/60 1,547発:撃墜343発
 ・S-300/400 3,008発:撃墜19発
 攻撃目標には、5,197の民間物体と1,998の軍事物体が含まれていた。
 シルスキー大将はさらに、全面戦争が始まって以来、ロシアはウクライナに対して13,997機の攻撃UAVを発射し、そのうち9,272機が撃墜されたと述べた。
・Shahed UAV 13,315機:撃墜8,836機
・その他UAV 682機:撃墜430機
 UAV無人機は1,022の民間物体と3,697の軍事物体を攻撃目標にした。
2024.08.20
 21:03
Kyiv Independent Ukraine advances 28-35 km in Kursk Oblast, Syrskyi says <2409-082017>
 ウクライナ軍最高司令官のシルスキー大将が8月20日にゼレンスキー大統領が議長を務めるイベントで、ロシアのクルスク州に28~35km前進し、93ヵ所の集落を支配したと報告した。
 シルスキー大将によれば、ウクライナはこれまでにロシア領土の1,263㎢を占領したと報告したが、Kyiv Independent紙は独自に検証することができなかった。
 ウクライナ軍の前例のない作戦は、ほぼ2週間続いており、クルスク州のスジャの町を占領し、ウクライナとの国境近くのセイム川に架かる3つの橋全てを破壊したとされるが、シルスキー大将は、ウクライナ国防軍が1,040kmの前線で交戦しているため、より広範な前線の状況は困難であると説明した。
 シルスキー大将は、ウクライナの取り組みは、ハリコフ州、スムイ州、ルハンスク州を含むスロボジャンスキー方面と、ザポリージャ州、ドネツク州、ヘルソン州を含むドネツク方面とタヴリア方面に集中していると指摘した。
 更にロシア軍が機動防衛を行っており、ウクライナの前進を阻止するために他の地域から部隊を移動させていると付け加えた。
2024.08.20
 17:55
Kyiv Independent Ukraine's parliament adopts bill potentially banning Moscow-linked church <2409-082015>
 ウクライナ議会は8月20日、ロシアと関係のある宗教団体の活動を禁止する法案を可決した。 この法律は、法的にロシア正教会に従属するモスクワ総主教庁のウクライナ正教会 (UOC-MP) の活動を事実上禁止する可能性がある。
 モスクワから完全に分離している独立(自治)ウクライナ正教会とは別のUOC-MPは、全面戦争を通じてロシアとのつながりと共感が疑われてきている。
 モスクワ総主教庁ウクライナ正教会の多くの聖職者が、ロシアに協力し、ロシアの侵略を正当化したとして告発されており、その中には司教や他の高位のメンバーも含まれている。
2024.08.20
 15:49
Kyiv Independent Russia preparing new attacks in Vovchansk in Kharkiv Oblast, military says <2409-082014>
 ウクライナのハリコフ部隊が8月20日に、ロシアは空中偵察を強化して、ハリコフ州のヴォフチャンスクで新たな攻撃作戦を準備していると発表した。 ヴォフチャンスクは、ハリコフの北東60kmにある包囲された町で、ロシアが5月にこの地域で新たな攻勢を開始して以来、激しい戦闘が続いている。
Vovchansk の位置 (Google Map)】
 軍の声明には「ヴォフチャンスクでは、敵は空中偵察を強化して攻撃作戦の準備をしている」と書かれている。
 声明によると、ロシアはヴォフチャンスクの西35kmの村、フリボケでも空中偵察を強化しており、第18自動車化師団の第11戦車連隊の部隊を再配置している。
 ロシア軍は、第11軍団第7自動車化狙撃連隊から、フリボケのすぐ南にある村、リプツィ近郊で「損失を補充する」ために突撃隊を結成していると報じられている。
2024.08.20
 15:23
Kyiv Independent Germany will deliver 4 more IRIS-T air defense systems to Ukraine before end of 2024 <2409-082013>
 ドイツ政府のブフナー報道官が8月19日に、年末までに射程の異なるIRIS-T 4個システムをウクライナに追加で提供すると述べた。
 最近のメディア報道によると、ドイツ財務省は2024年に予算節約の一環としてウクライナへの追加援助を承認する予定はないという。 ウクライナは、ドイツがウクライナへの軍事援助を削減すると反論していた。
 ブフナー報道官は、最新の支援は「ウクライナへの支援が他の方法で削減または制限されるという政府からのメッセージはない」ことの証拠であると述べた。
 IRIS-Tシステム以外にも、ドイツはGepard
SPAAG 10門SPH 16門、Leopard MBT 10両、UAV、数千発の火砲と戦車の弾薬も納入する。
 ブフナー報道官はまた、2025年にドイツはSPH 20門、Marder IFV 20両、Leopard MBT 37両、Gepard SPAAG 5門、IRIS-T 6個、追加砲弾と弾薬数千発を納入すると述べた。
 ドイツは前日にウクライナにIRIS-Tやその他の装備を提供したと述べた。
 これは、ドイツがウクライナに納入した3番目のIRIS-T SLS中隊装備である。 IRIS-T SLSは短距離型で射程は12kmであるが、ドイツはまた、40kmの射程を持つ中距離IRIS-T SLM 4個システムを提供したと述べた。
2024.08.20
 09:00

(19:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August19 2024 <2409-082010>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月19日の戦況 =
 ウクライナ軍は8月19日、クルスク州でわずかに前進を続け、この地域のウクライナ軍突出部全体で戦闘が続いていた。
 チェチェンAkhmat Spetsnazの司令官アラウディノフは、クレムリンが歴史的に細心の注意を払って扱ってきた状況を悪化させ、クルスク州での戦闘への参加を徴集兵に呼びかけ、徴集兵の親族からの懸念を退けた。
 プーチン露大統領は8月18日にアゼルバイジャンを訪問したが、これはおそらくウクライナのクルスク州侵攻から目線を移させ、自身を絶えず有能な外交官としてアピールするためだろう。
 プーチン大統領は8月19日に、ロシア憲法を修正することなく、曖昧なロシア国家イデオロギーをロシア法にさらに法体系化する法令に署名した。 プーチン大統領が特定のイデオロギーを体系化しようとする努力は、ロシアの超国家主義者コミュニティが受け入れた国家イデオロギーを確立しようとする努力に対抗することを意図しているのかもしれない。
 ロシア当局は、戦争を終わらせるための交渉がなかったのはウクライナに責任があると偽り続けている。
 ロシア軍はクピャンスク、スヴァトヴェ、ポクロフスク、ヴフレダル付近で前進した。
 サハリン州の地元メディアのSakhalin Mediaか8月19日、サハリン州のロシア連邦保安庁 (FSB) 国境局と、ロシア極東、北西部、北コーカサス地方の連邦管区内の他の連邦主体が、不特定の「長期」の期間で初めて徴兵制を再開したと報じた。
2024.08.20
 05:23
共同通信

(Yahoo)

ロシア西部の92集落制圧 ウクライナ、越境作戦継続 <2409-082005>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が19日の演説で、同国軍がロシア西部クルスク州への攻撃で、クルスク州と国境を接するウクライナ北東部スムイ州の国境地帯からロシア兵をほぼ排除したとし、1,250㎢の地域と92ヵ所の集落を制圧したと主張した。 また多くのロシア兵を捕虜に取ったことを「重要な成果」と述べ、越境作戦を続ける意向を示し、欧米が供与した武器を使ったロシア領内への長距離攻撃を認めるよう支援国に求めた。
 バイデン米政権は、米国が供与した武器を用いたロシア領内への攻撃を越えてはならない一線 (red line) としてきた。ゼレンスキー氏は、越境攻撃によってレッドラインという考え方は崩れたと訴えた。
 ウクライナ軍はクルスク州で新たな地域を攻撃するために部隊を再配置しているが、ロシア軍は状況を掌握できているとしている。
2024.08.19
 23:40
RBC Ukraine Intensity of fighting in southern Ukraine decreases <2409-081918>
 Tavria作戦群報道官が、ウクライナ南部では戦闘の激しさが衰えていると同時に、ロシア軍は航空を利用して攻撃しているおり、「先週に比べて、戦闘作戦の強度は低下していて、ザポリージャ地方、特にオリヒウ方面とフリャイポレ方面では、戦闘なしが3日目続いている。 ロシアの地上攻撃については、今日その日の初めから16:00まで、敵の攻撃の試みは記録されていないん」と述べた。
 報道官は、戦闘がドニプロ川の左岸でのみ行われており、ウクライナ部隊が引き続き足場を固めている場所、特にクリンキー村の近くで行われているとしたうえで、「装甲車両を持たない分隊規模の歩兵部隊による攻撃の小さな試みがあるが、敵は成功しておらず、陣地は失われていない」と付け加えた。
 彼はまた、ロシア軍が誘導爆弾を投下するなどの航空攻撃ょ行っていることにも言及し、そのうち6発は今日投下さたという。
 さらに、ロシア軍はザポリージャ州とヘルソン州を無誘導空対地ロケット数十発ので攻撃したほか、砲も使用したとしている。
2024.08.19
 21:00
讀賣新聞

(Yahoo)

イスラエル攻撃準備のヒズボラ、ハマスを大幅に上回る戦力…無人機性能を誇示する映像公開 <2409-081917>
 ヒズボラが6~7月に、イスラエル上空からUAVで撮影したとするハイファや周辺の映像を相次いで公開した。 海軍基地の一部や艦艇が停泊する港に加えて、ハイファから20kmにある空軍基地も収められていた。
 国境から近く、軍基地などもあるハイファは、ヒズボラにとって攻撃の成果を示しやすい格好の攻撃目標の一つとされ、映像公開はイスラエルの防空システムをすり抜けるUAVの性能をアピールし、イスラエルを牽制する狙いとみられる。
 戦略国際問題研究所 (
CSIS) などによると、ヒズボラはハマスを大幅に上回る12万~20万発のミサイルやロケット弾を持つとされ、イランの支援で精密誘導弾や航続距離2,000kmのUAVなども増強しており、イスラエル全土で目標を正確にとらえた攻撃が可能という。
 ヒズボラは、16日には地下トンネル内で大量のミサイルを運ぶトラックの映像も公開し、攻撃準備を整えていることを誇示した一方で、経済危機が深刻なレバノンの国内情勢を踏まえイスラエルとの全面衝突を避けたい意向とされる。
 ガザで停戦が実現すれば、攻撃を止めると繰り返し訴えており、ガザの停戦交渉の行方を注視しているとみられる。
2024.08.19
 17:12
日経新聞 プーチン氏、指揮系統立て直し急ぐ 側近を調整役に任命 <2409-081914>
 プーチン露大統領が、西部クルスク州で越境攻撃を続けるウクライナ軍に対し、ロシア軍と治安機関の役割が重複して作戦の指揮が混乱し、ウクライナ軍の前進を許す一因となったとの指摘があることから、指揮系統の立て直しを急いでおり、自らの側近を作戦の統括役に任命し、大統領府の関与を強める方向である。
 ウクライナ軍はクルスク州への越境攻撃を続け、18日に同州のセイム川に架かる橋を破壊したと公表した。
2024.08.19
 14:42
CNN

(Yahoo)

ウクライナの越境攻撃で攻守逆転、ロシアは防衛態勢の強化に奔走 <2409-081912>
 ウクライナ軍がロシア南西部クルスク州へ越境攻撃を仕掛けてから1週間以上が経過するなか、ロシア軍は防衛態勢の強化に追われている。
 米当局者はCNNの取材に対し、ロシアがウクライナの越境攻撃に対処すべく、ウクライナ国内の占領地から数千名の部隊を移動させたと明らかにした。 プーチン大統領は徴集兵を配備せざるを得なくなり、徴集兵を前線には派遣しないとの約束を覆した。
 人工衛星の画像によれば、クルスク州の国境から45km離れた位置にある町の近くには郊外を横断する形で大規模な塹壕が構築され、ネット上には塹壕を掘る人員を募集する広告が出ている。
 専門家によれば、ロシアへの越境攻撃というウクライナの大胆な賭けは完全に秘密裏に計画され、米国などウクライナの最も近しい友好国さえ驚かせた。
2024.08.19
 12:49
Kyiv Independent Ukraine hits 3rd bridge in Kursk Oblast, Russia claims/td> <2409-081910>
 ロシア調査委員会の当局者が8月19日に、ウクライナ軍がロシアのクルスク州にあるセイム川に架かる3つ目の橋を攻撃したと、公開したビデオで主張した。 確認されれば、これはウクライナのスムイ州の国境にあるグルシュコフスキー地区の川に架かる最後の静止橋に対する攻撃が成功することになる。
 ロシアのミルブロガー、ロマノフとポドリャカも同様の発言をしているが、Kyiv Independent紙は主張を検証することができず、公開時点では証拠は提供されていない。
 ウクライナ空軍は、報道についてコメントすることを拒否した。
 以前、空軍司令官のオレシュチュク中将は、クルスク州の2つの橋がウクライナによって破壊され、国境を越えた侵攻を撃退するロシア軍への供給能力を妨げていると述べていた。
 他の2つの橋は、ズヴァンネエ村とグルシュコヴォの町の近くにあった。
2024.08.19
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍の侵攻部隊、10日で装甲車両45両失う 異例の損失ペース <2409-081907>
 ロシア西部クルスク州に侵攻したウクライナ軍部隊は先週末までにおよそ500㎢の支配を確実にし、さらに900㎢ほどの支配を争っているが、6個前後の旅団と数個の独立大隊、そして複数の支援部隊から成る侵攻部隊は急速な進撃の代償として、貴重な装甲車両をかなりの数失っている。 人員の損耗も数十~百数十人にのぼる可能性がある。
 一方のロシア側は狼狽した歩兵の十数人単位の投降が相次いでいるものの、車両の損失は数両にとどまっている。
 ロシア側よりもウクライナ側の装備の損失が多いというのは異例で、ロシアがウクライナで拡大して2年半近くたつこの戦争では概して、ロシア軍の車両の損失のほうがウクライナ軍の車両の損失を大幅に上回ってきた。
 ウクライナ軍参謀本部にとって、これほどの損失が見合うものなのかは侵攻作戦の目的によるだろう。 また、作戦が進むにつれてロシア側と損失率が逆転するかどうかでも評価は変わってくるかもしれない。
2024.08.19
 08:54
Reuters 通信

(Yahoo)

ザポロジエ原発の安全性悪化、周辺の爆発受け IAEAが懸念 <2409-081906>
 国際原子力機関 (IAEA) のグロッシ事務局長が、ロシアが占拠するウクライナ南部ザポロジエ原子力発電所について、周辺のアクセス道路が17日にUAV攻撃を受け安全性が悪化していると懸念を示した。
 TASS通信は先に、同原発のロシア側管理者の話として、職員が使用する道路にウクライナのUAVが爆発物を投下したと報じていた。
 IAEAによると、現場は冷却に必要な散水池に近く、原発に電力を供給している残る唯一の750kV送電線から100mの場所であった。
 IAEAのチームが17日に現地を訪れ、爆発物を搭載したUAVによる被害と思われると報告した。 死傷者はなく、原発設備にも影響はなかったが、原発の2ヵ所のメインゲートを結ぶ道路が影響を受けたという。
 グロッシ事務局長は「原子力の安全や原発が直面する安全保障上の危険が再びエスカレートしている」とし、強い懸念を表明。全当事者に最大限の自制を改めて求めるとした。
 RIA通信はロシアがこの攻撃についてIAEAと協議したい意向だと報じた。
2024.08.19
 08:32
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシアがキーウに弾道ミサイル攻撃、今月3度目=ウクライナ <2409-081905>
 ロシアが18日にウクライナ首都キーウに対して8月3度目となるBM攻撃を行ったものの、暫定情報によればほとんどが迎撃されたと、キーウの軍当局トップであるポプコ氏がTelegramを通じて明らかにした。 キーウ当局によると、キーウでの死傷者や被害は今のところ報告されていない。
 ポプコ氏はまた、ロシアは北朝鮮製のBMを使用した可能性が高いと述べた。 各攻撃の間隔はちょうど6日間という。
 これとは別に、ウクライナ空軍司令官のオレシュチュク中将によると、18日朝にキーウを含むウクライナ全土でロシアが発射したミサイル8発のうち5発を破壊。 撃ち落とし損ねた3発も目標に到達しなかったという。
2024.08.19
 07:10

(19:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August18 2024 <2409-081904>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月18日の戦況 =
 ウクライナ軍は8月18日、クルスク州の突入部全域で攻撃を続け、スジャの南東にわずかに前進した。
 ウクライナのクルスク州への侵攻により、ロシアは戦域の他の場所から部隊を転用することを余儀なくされ続けており、ロシア国内での戦闘のその後の段階では、この地域へのロシアの人的資源と物資の投入がさらに必要になる可能性が高い。
 ウクライナ軍は、8月17日~18日の夜に、ロシア軍に石油を供給しているロストフ州のロシア石油貯蔵所を攻撃した。
 ロシア外務省報道官が、ロシアがウクライナとカタールとエネルギーインフラに対する攻撃の停止に関する交渉を行う予定であることを否定した。
 ロシア軍はクレミンナとドネツク市の近くで前進し、ウクライナ軍は、シヴェルスク近郊で以前に失った陣地を奪還した。
2024.08.18
 17:56
Kyiv Independent Russia used over 40 missiles, 750 guided bombs against Ukraine this week, Zelensky says <2409-081807>
 ロシア軍は先週、ウクライナの都市や集落に対しミサイル40発UAV 200機誘導爆弾750発で攻撃を行った。 ゼレンスキー大統領は、8月18日に北朝鮮製BMがキーウに撃ち込まれたが死傷者は出ていないと述べた。
2024.08.18
 14:32
Kyiv Independent Belarus moved third of its army to Ukraine border due to what Lukashenko claims was misunderstanding <2409-081805>
 ベラルーシの独裁者ルカシェンコ大統領が8月15日の取材で、ベラルーシは夏の初めに戦力の1/3をウクライナとの国境に移動させたと述べたが、ルカシェンコ大統領はロシアTVで、7月3日のベラルーシの独立記念日祝賀の準備の誤解によって引き起こされたウクライナ軍の増強に対応したものだと主張した。
 ルカシェンコ大統領は、イベントに先立って、イベントに参加するためにベラルーシとロシアの両方から多数の兵士と物資が移動したと主張している。
2024.08.18
 11:42
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍、クルスク侵攻にチャレンジャー2戦車も投入 HIMARSなどに損害も <2409-081804>
 ウクライナ空中強襲軍(空挺軍)は希少なChallenger 2 MBTを、ロシア西部クルスク州で行っている作戦に投入している。 これはウクライナがロシアの国境地域で進めるこの作戦が一時的な侵入などではなく、長期的な影響をともなう本格侵攻であることをうかがわせる新たな事例と言える。
 重量64tのChallenger 2は2023年に英国から14両がウクライナに供与され、ウクライナ軍では空中強襲軍の第82独立空中強襲旅団が唯一の装備している。 クルスク州への越境攻撃作戦に参加している第82空中強襲旅団が同州でこの戦車も使っていることは、11日にこのうち1両がロシア軍のUAVに攻撃される様子を捉えた動画で初めて判明した。
 ロシア軍のUAV部隊が投稿したこの動画には、侵攻地域の東端近くでChallenger 2にLancet自爆UAVが突っ込むところが映っている。 地上で撮影された写真からこの戦車が最大で重量12kgほどのLancetに撃破されたことが認められるようだ。
 第82空中強襲旅団のChallenger 2の損失が確認されるのは2両目で、最初の損失はウクライナ軍が2023年夏に南部で行った反転攻勢の際に生じた。 今回の損失によって、同旅団の中隊が保有するChallenger 2は12両以下になったとみられる。
2024.08.18
 12:50

(22:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August17 2024 <2409-081802>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月17日の戦況 =
 ウクライナ軍のクルスク州への侵攻と、ウクライナ東部でのロシアの攻撃作戦は、それ自体が戦争に勝つ決定的な軍事作戦ではなく、ロシア軍とウクライナ軍はどちらも、戦争に勝利するための個々の決定的な作戦を実施する能力を欠いており、代わりに、勝利には遠く及ばないが全体としては戦略的目標を達成できる限られた作戦目標で複数の連続した作戦を実施しなければならない。
 ウクライナのロシア侵攻と、ウクライナ東部で進行中のロシアの攻勢努力の結果と作戦上の重要性を評価するのは時期尚早で、更にこれらの作戦の重要性は、単独では浮かび上がってくるのではなく、その後のロシアとウクライナの一連の作戦と長期的に関連している限り、重要になるだろう。
 プーチン大統領とロシア軍司令部は、戦域全体の主導権を維持することが、ウクライナに対する消耗戦に勝つための戦略的必須事項であると考えている可能性が高く、ウクライナのクルスク州侵攻とロシアのウクライナ東部への攻勢努力の両方が、ロシア軍が短期的に主導権を維持できるかどうかに影響を与えるだろう。
 クルスク州でのウクライナの作戦は、すでにロシア軍に対する戦域全体の作戦上および戦略上の圧力を生み出しており、その後のロシア国内での戦闘の段階は、プーチン大統領とロシア軍に対してさらに大きな圧力を生み出す可能性が高い。
 ロシア軍は、ウクライナ東部全域で無期限に主導権を維持することはできず、ロシアの攻勢作戦の集大成は、ウクライナ軍に主導権をさらに争う機会を提供するだろう。
 ポクロフスクを占領するためのロシアの攻勢作戦は、ウクライナ戦争を消耗戦で勝利しようとするロシアのアプローチを象徴している。
 ウクライナのクルスク州への侵攻は、ウクライナ軍がロシアの人的資源と物資の優位性を相殺するために機動戦をどのように利用できるかを示している。
 ロシアとウクライナは、2024年8月にカタールで会談し、双方のエネルギーインフラ攻撃の一時停止の可能性について話し合う予定だったと報じられていたが、ロシアはクルスク州でのウクライナの作戦開始後、会談を一時的に延期した。
 ウクライナ軍はチャシフ・ヤール内で前進し、ロシア軍はクレミンナ、ポクロフスク、ドネツク市の近くでわずかに前進した。
 ロシア政府は、Time of Heroes計画を利用して、信頼できるロシア退役軍人をロシア政府の役割に統合する取り組みを続けている。
2024.08.17
 12:21
Kyiv Independent 10 days of Ukraine's Kursk incursion – from first shot to dozens of settlements captured <2409-081711>
 8月6日の朝に重装備で武装したウクライナ軍の最初の集団がロシアの国境を越えてクルスク州に入り、第二次世界大戦以来、ロシア領土に対する最大の攻撃となった。
 この前例のない作戦は、ウクライナの軍隊が国境を突破し、1,000㎢以上と数十の集落を占領したとされるとき、世界を驚かせた。
 戦略的な意味は、つまりロシアがウクライナ東部で進行中の攻勢のために、議論の余地があるが、戦術的な成功は否定できない。
 侵攻が10日目を迎えた8月15日を迎えるにあたり、ウクライナ軍が初めて国境を越えた瞬間から、スジャの町の完全占領を宣言してロシアに軍事政権を樹立するまでの作戦について知られていることの要約を届ける。
 ・ 1日目Ukrainian troops enter Russia
 ・ 2日目: Russia raises alarm as advance picks up pace
 ・ 3日目: Combat zone in Kursk Oblast grows
 ・ 4日目: Federal emergency declared
 ・ 5日目: Incursion spills over to more Russian regions
 ・ 6日目: Nuclear power plant fears
 ・ 7日目: Ukraine finally acknowledges incursion
 ・ 8日目: Hundreds of Russian POWs
 ・ 9日目: Belgorod declares emergency
 ・10日目Sudzha captured
2024.08.17
 11:42
乗りもの
 ニュース

(Yahoo)

もはや“自国の空も危険”か?「ロシア戦闘爆撃機」クルスク上空でウクライナが撃墜 <2409-081710>
 ウクライナ国防省は2024年8月14日、ロシア西部のクルスク州上空で露軍のSu-34を撃墜したと発表した。 Su-34はSu-27を並列複座へと改装しているのに伴い機首レドームが扁平形状に改められているほか、コックピット直後の左右に小さなカナード翼を取り付けている。
 主翼にはミサイルや爆弾を吊り下げるハードポイントが12ヵ所もあり、多用な誘導兵器を運用することが可能で、Kh-31超音速空対艦/ARMであれば、最大6発を搭載できる。
   現在ロシア軍でしか運用されていないが、高い対地攻撃能力からウクライナ戦争の開始当初より積極的に投入されており、欧米メディアが報じたところによると、これまでに約40機が撃墜されている。 ただ、今回の撃墜はロシア領内のクルスク州で起きており、詳細は不明ながら、ひょっとするとロシアに攻め入ったウクライナ軍が撃墜した可能性もある。
2024.08.17
 09:10

(19:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August16 2024 <2409-081708>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月16日の戦況 =
 ウクライナ軍は、クルスク州でのウクライナ軍の作戦が続く中、8月16日にスジャの南東にわずかに前進し続けた。
 ウクライナの攻撃は、クルスク州にある2つの橋を破壊したと報じられている。
 ウクライナ軍は、最近の国境を越えた攻撃で、以前に報告されたよりもベルゴロド州西部にさらに前進したと報じられているが、入手可能なオープンソースの報告と証拠によると、ウクライナ軍は8月16日現在、ベルゴロド州内に陣地を維持していない。
 ウクライナ当局は、ウクライナ軍がクルスク州で前進を続けていると報告し、侵攻によりロシアは捕虜交換をより容易に検討せざるを得なくなったと示唆した。
 国連人権高等弁務官事務所(UN OHCHR)はロシア当局に対し、国連代表団が人権監視団の一環としてブリャンスク州、クルスク州、ベルゴロド州を訪問することを許可するよう要請した。
 米当局者は、ウクライナがクルスク州への侵攻が続く中、ウクライナが米提供の兵器を使用してロシアの軍事目標に対する長距離攻撃を行う能力に関する米国の政策は変わっていないと繰り返し述べた。
 露大統領府は、ショイグ元国防相の情報政策顧問であるイルニツキー氏を解雇したと報じられているが、これはおそらく、ロシアの戦時情報政策の支配権を国防省から大統領府に移すための継続的な取り組みの一環である。
 ロシア軍はチャシフ・ヤール、トレツク、ポクロフスク付近で前進した。
2024.08.17
 06:59
朝日新聞

(Yahoo)

ウクライナ、越境攻撃で橋を破壊 「補給路を攻撃」 ロシアも認める <2409-081705>
 ウクライナ空軍司令官のオレシチュク中将が16日夜、橋を破壊する空撮映像とともに、空軍がロシア南西部クルスク州での越境作戦に従事しているとSNSに投稿した。 映像では、橋は完全に寸断されており、「兵站の拠点や補給路を正確に攻撃している」という。
 同州のスミルノフ知事代行も16日、州内の町グルシュコボにあるセイム川にかかる橋が「ウクライナ側の攻撃によって破壊された」とSNSで語った。
 ロシア独立系メディアのバージニエ・イストーリーによると、この橋は周辺地域のロシア軍部隊に弾薬や食料を渡すために使われていたという。
2024.08.17
 04:55
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ軍、クルスク州で1─3キロ前進 米当局と戦況を協議 <2409-081703>
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将が16日、越境攻撃を続けているロシア西部クルスク州で同国軍が1~3km前進していると述べた。 ウクライナは、8月6日に大規模な越境攻撃を開始し、82個集落と1,150㎢の地域を掌握したとしている。 シルスキー大将はTelegramに動画を投稿し「全般的に状況は制御されており、全てが計画通りに実行されている」と述べた。
 また、ブラウン米統合参謀本部議長と戦況について協議し、「作戦と戦略的な状況の変化について米国側に報告し、ウクライナ軍が現在最も必要としている武器と軍事装備について話し合った」とした。
 こうした中、ロシアのTASS通信は地元治安当局の話として、ウクライナ軍がクルスク地方のセイム川にかかる橋を破壊し、民間人の陸路避難を妨害していると報じた。
2024.08.16
 23:59
テレ朝 News

(Yahoo)

破壊されたロシア軍兵器から金100kg、プラチナなど貴金属も ウクライナ軍予算に還元 <2409-081610>
 ウクライナ軍に破壊されたロシア軍の兵器のスクラップから金100kgを始め、銀やプラチナなど希少な貴金属が回収され、ウクライナ軍の予算に還元された。
 スクラップには金100kgのほか、銀1,900kgプラチナ25kgなど希少な貴金属も含まれているという。
 ウクライナ国防省は14日、戦闘で破壊し遺棄されたロシア軍の戦車や兵器などから1,000tの金属スクラップを回収したと明らかにした。
 これらは専門業者によって換金され、2024年1月から7月までにUAH24.7M、日本円で8,900万円がウクライナ国防省に納められたという。
 さらに、2024年末までにUAH18M、日本円で6,500万円が納入される予定で、ウクライナの国家予算や軍の予算に活用される。
2024.08.16
 22:49
Kyiv Independent Ukraine 'lost' MiG-29 fighter jet as Russia claims attack on airbase <2409-081609>
 元ウクライナ空軍報道官のイフナット氏が、ウクライナは8月16日にMiG-29 1機を失ったが、死者は出ていないと述べている。 MiG-29がどこでどのように破壊されたかは詳しく説明しなかった。
 その日の早い時間に、ロシア国防省は、ウクライナのドニプロペトロウシク州の空軍基地Iskander-Mで攻撃し、Storm Shadowを装備していたウクライナのSu-34を破壊したと主張した。
 Kyiv Independent紙は、これらの主張を確認できていない。
 8月16日、ドニプロ市でいくつかの爆発が報告され、リサク州知事は、ウクライナ軍がドニプロペトロウシク州上空でロシアのミサイル2発を撃墜したと述べた。
 攻撃は「いくつかの火災」を引き起こしたと彼は述べたが、詳細は述べなかった。 死傷者は報告されていない。
 ロシア軍は7月にポルタバ州とドニプロペトロウシク州の軍用飛行場に対して数回の攻撃を行った。 イフナット氏によると、この攻撃では何らかの損失が出たという。
2024.08.16
 17:25
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ軍の越境攻撃、西側が計画に関与とプーチン氏側近 <2409-081607>
 ロシアのプーチン大統領側近のパトルシェフ氏がロシアIzvestia紙の取材で16日、ウクライナ軍がロシア西部クルスク州に越境攻撃を行ったことについて、攻撃計画の策定に西側とNATOが直接関与していたと主張した。
 ロシアとの直接対決を避けたい米国と西側諸国は、ウクライナは事前通告をしておらず、米国は関与していないと強調しているが、米英が供与した武器が攻撃に使用されたとみられ、パトルシェフ氏は、関与していないとする西側の主張を一蹴した。
 「クルスク州での作戦はNATOと西側の特殊部隊も加わって計画されたもので、彼らの参加と直接的な支援がなければ、ウクライナがロシアの領土に踏み込むことはなかっただろう」と述べた。 具体的な証拠は示さなかった。
2024.08.16
 09:05

(19:05 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August15 2024 <2409-081602>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月15日の戦況 =
 ウクライナ当局は、クルスク州で進行中のウクライナ作戦の管理を統合し、調整するための措置を講じているが、同時にウクライナの前進を強調し続けている。
 ロシアのミルブロガーは、クルスク州の一部の地域でウクライナ軍が前進を続けており、その地域でのウクライナの作戦テンポが全体的に遅いと主張した。
 ロシア軍はドネツク州で比較的高い攻撃テンポを維持しており、ウクライナがクルスク州内のロシア軍に圧力をかけているにもかかわらず、ロシア軍司令部がウクライナ東部での前進を優先し続けていることを示している。
 ロシア大統領府と軍司令部は、クルスク州へのウクライナ侵攻に対するロシアの対応について、複雑で重複し効果のない指揮統制 (C2) 組織を作り出している。
 クルスク州における複雑なロシアのC2組織の設立が遅れていることは、ロシア大統領府がウクライナのロシアへの大規模な侵攻の可能性を計画し損ねたという事実を引き続き浮き彫りにしている。
 ロシア大統領府は、クルスク州での軍事問題やC2問題に対処するよりも、ロシアの情報社会いに対する支配を確保するためのより協調的なアプローチを持っているように見える。
 ロシア大統領府は、主にロシアのミルブロガーと確立されたロシア国家宣伝者を特徴とする新しい情報社会を急いで作り出そうとしている可能性が高い。
 ウクライナ軍はクルスク州で西側から提供された装備を使用していると報じられているが、西側から提供された武器でロシア国内のロシアの軍事目標を攻撃する能力は依然として限られている。
 ウクライナは、進行中のクルスク作戦で影響を受けたロシアの民間人を避難させるための人道回廊の創設を組織しており、クルスク州政権が残した明らかな空白を埋め、民間人の避難に関する国際的な法的要件を満たしている。
 ウクライナ軍参謀本部は、ウクライナ軍が8月13日~14日の夜に、ロシア国内のロシア空軍基地に対するUAV攻撃を成功裏に行ったと報じた。
 ロシア軍はポクロフスクとトレツク方面への前進が確認された。
2024.08.16
 06:45
CNN

(Yahoo)

ウクライナ軍、ロシアの82集落を制圧 司令部設置も <2409-081601>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が15日、ロシアに越境攻撃をかけているウクライナ軍がロシア・クルスク州の町スジャを制圧したと明らかにした。
 ウクライナ軍はクルスク市の南西105kmに位置するスジャに7日から部隊を展開しているが、ゼレンスキー氏は初めてスジャ制圧を認めた。
 ウクライナ軍司令官のシルスキー大将が明らかにしたところによると、同軍は奇襲となった越境攻撃を開始してから、ロシア軍の防衛を破って35km前進し、82の集落、面積にして1,150㎢の地域を支配下に置いたという。 またスジャに軍司令部を設置したことも明らかにした。
 スジャ近くには天然ガスの施設がある。 この施設からロシア産の天然ガスがウクライナ経由欧州に供給されているため、越境攻撃の目的の一つはロシアの資金源を断つことではないかとの見方がある。
 越境攻撃により、ロシア側では住民数万人が避難を余儀なくされ、ロシア軍はウクライナ軍を撃退しようと奔走する中、劣勢に立たされている。
 ウクライナ軍は14日にはロシアの飛行場4ヵ所をUAVで攻撃した。 ウクライナ側のこの種の攻撃としては今回の戦争で最大という。 同国の情報筋はCNNに、今回のUAV攻撃では南西部のクルスク州とボロネジ州、首都モスクワの東に位置するニジニノブゴロド州にある4ヵ所の基地を狙ったと明らかにした。
 ロシア国防省は、クルスク州や近隣の州で固定翼型UAV 117機と戦術ミサイル4発を破壊したと発表した。
2024.08.15
 22:57
産経新聞

(Yahoo)

ウクライナ軍、ロシア西部州に「軍司令部」設置 「緩衝地帯」「人道回廊」も設ける方針 <2409-081514>
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将がゼレンスキー大統領に対し15日、同国軍が越境攻撃を続けるロシア西部クルスク州に「軍司令部」を設置したと報告し、ロシア領土の占領を長期化させようとするウクライナの意図を示唆した。
 シルスキー大将はまた、越境攻撃でクルスク州の集落が82ヵ所を掌握し、制圧面積も1,150㎢に達したと報告した。 シルスキー大将は13日時点では、掌握した集落数は74ヵ所だとしていた。
 軍司令部の設置に先立つ11日に米Forbes誌は、ウクライナ軍が制圧地域で塹壕の構築を始めており、「制圧地域にとどまろうとしている兆候だ」との見方を報じていた。
 ウクライナ政府高官らは14日、国境付近の自国住民を攻撃から守る「緩衝地帯」や、民間人がウクライナとロシア双方に避難できる「人道回廊」をクルスク州に設ける考えも示した。
 一方、クルスク州当局は14日、州内住民の避難を拡大すると発表し、さらなるウクライナ軍の進軍への危機感を示した。 露国防省は15日、同州の国境周辺の集落クルペツを奪還したと主張し、同州での過去 1日の戦闘でウクライナ軍に340名の損害を与えたともした。
2024.08.15
 21:20
産経新聞

(Yahoo)

ロシア国防省、クルスク州の集落奪還と主張 ウクライナ軍に340人の損害を与えたと指摘 <2409-081513>
 ロシア国防省が15日、ウクライナ軍の越境攻撃を受ける露西部クルスク州で、国境周辺の集落クルペツを奪還したと主張した。
 露国防省はまた、同州での過去1日の戦闘で、ウクライナ軍に340名の損害を与えたとも指摘し、越境攻撃の開始以来、ウクライナ軍に与えた損害は計2,640名になったとした。
2024.08.15
 18:27
Kyiv Independent Russian troops intensify activity near Krynky, Ukrainian forces withdraw to new positions, military says <2409-081511>
 ウクライナのタヴリア部隊の報道官であるリホビイ氏は8月15日に、ロシア軍はヘルソン州のクリンキー村付近で活動を強化しており、ウクライナ軍は新たな陣地を探すよう促していると述べた。
Krynky の位置 (Google Map)】
 本格的な戦争が始まる前は、そこに住んでいたのは1,000人未満であった小さな村のクリンキーは、ロシア占領下のヘルソン州で激しい紛争が繰り広げられているドニプロ河の橋頭堡のある重要な集落である。  リホビイ報道官は「ロシア軍の7回にわたる攻撃で、クリンキー村の北、ヘルソン州のドニプロ河左岸の橋頭堡が撃退された。 そこで我が部隊は新しい位置に移動した。 敵は先週よりも活発になっている」と国営TVで語った。
 広報担当者によると、この地域は湿地帯であるため、要塞の建設、監視所の設置、射撃位置の建設は困難である。 ロシア軍が暑い時期にUAVから焼夷弾を投下すると火災が発生し、これにより陣地の維持が複雑になり、ウクライナ軍は移動しなければならないと付け加えた。
2024.08.15
 17:24
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア軍、国境防衛強化 ウクライナの越境攻撃受け <2409-081510>
 ロシアが15日、ウクライナによる西部クルスク州への越境攻撃を受け、国境防衛と指揮統制を強化し、増援部隊を派遣することを発表した。
 ベロウソフ露国防相は、軍参謀本部がウクライナと国境を接するクルスク州、ブリャンスク州、ベルゴロド州の防衛に向け一連の措置を準備しているとした上で、「他の法執行機関と提携し、指揮統制システムの有効性を高める方法について協議している」と述べた。
 これに先立ちウクライナ軍と戦っているチェチェン共和国の特殊部隊Akhmedのアラウディノフ司令官がロシア国営TVに、ウクライナによる西部クルスク州への越境攻撃について、1個集落を奪還したがウクライナ軍が押し寄せてきていると述べた。
 同司令官は、ロシア軍がウクライナとの国境から18kmの地点で1つの集落を奪還したと表明し、「動くもの、見つけることができたもの全て燃やした」と語った。
 また、ウクライナ軍はロシア領内にさらに部隊を送り込んでいるが、別の戦線地区ではウクライナ軍が弱体化していると指摘した上で「敵は押し寄せてきている。 あらゆるところから侵入し、押し切ろうとしている」とし、ウクライナ軍が依然として主導権を握っていることを認めた。 ただ「敵は日に日に消えつつある」とも述べた。
2024.08.15
 12:24
Kyiv Independent Russia declares federal emergency in Belgorod Oblast <2409-081509>
 ロシア非常事態省は、ウクライナのロシア侵攻が10日目を迎える8月15日にベルゴロド州で連邦非常事態を宣言した。 非常事態相クレンコフは、ロシア政府の緊急事態の防止と排除に関する委員会の臨時会議で、連邦非常事態が宣言されたと発表した。非常事態省はまた、この地域で「食料と必需品の不当な価格上昇」の報告があると述べた。クレンコフ非常事態相は、連邦独占禁止局に状況を管理するよう指示したと伝えられている。
 ベルゴロド州は、北西のクルスク州と南のウクライナのハリコフ州に挟まれていて、この地域は、西にあるウクライナのスムイ州とも国境を接している。 ベルゴロド州のグラドコフ知事は8月14日に、この地域の「極めて困難な」状況から非常事態を宣言し、連邦政府の非常事態宣言を要請すると述べていた。
 ウクライナ軍は8月6日にスムイ州からクルスク州に入り、ウクライナは8月13日にウクライナ軍が同地域の74の集落を統制下に入れていると述べた。
2024.08.15
 12:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍、クルスク侵攻に2個空挺旅団を増派 損害被るも勢い衰えず <2409-081508>
 ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への侵攻が8日目を迎えるなか、ウクライナ軍は更に空中強襲軍(空挺軍)第82独立空中強襲旅団第95独立空中強襲旅団2個旅団をこの越境攻撃に投入した。
 第95旅団の部隊の参加は、クルスク州の戦闘地域に向かう途中の写真で明らかになった。 第82旅団の部隊の参加は、悲劇的なことだが、同旅団の将兵がロシア側の待ち伏せ攻撃で死亡したことが確認されて判明した。
 空挺軍部隊の増援により、ウクライナ軍のクルスク侵攻部隊は6個旅団の一部か全てと、2個独立大隊、支援するUAV部隊砲兵部隊、偵察部隊、特殊部隊と、総勢15,000名近い構成になったようである。
2024.08.15
 10:13
CNN

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ各地から部隊をクルスクに移動 カリーニングラードからも <2409-081507>
 ウクライナ軍の司令官やリトアニアの国防相が、ロシア軍はウクライナ軍によるロシア南西部クルスク州への越境攻撃を受け、ウクライナ各地の戦闘地や、バルト海に面するカリーニングラード州から部隊をクルスク州に移動させていることを明らかにした。
 ウクライナ軍大隊のホロド大隊長によると、クルスク州でのウクライナ軍の前進を止めるためにロシア軍がウクライナのザポリージャ、クリミア、ハルキウから部隊を移動させていることをうかがわせる「情報」をウクライナ軍は持っていることを、ウクライナ北部スーミ州にいるCNN取材班に明らかにした。
 ホロド大隊長は国内各地で戦う自軍の部隊にとって、ロシア軍部隊の移動は有利に働くとした一方で、ロシア軍が再配置されることでクルスク州でのウクライナ軍の前進は難しくなると認めつつ、それでも前進するとの見方を示した。
 ホロド大隊長の大隊は越境攻撃に初日から参加し、14日に国内に戻った。 大隊長によると、ロシア軍部隊はウクライナ軍の「急速な前進」に衝撃を受け、戦術的に難しい状況にあったロシア兵らは自ら投降したという。
 また、リトアニアのカシュウナス国防相は13日に行われたウクライナのゼレンスキー大統領との協議で、「ロシア軍が部隊をカリーニングラードからクルスクに移動させているのを目の当たりにしている」と述べた協議の様子がTelegramで公開された。
2024.08.15
 10:13
産経新聞

(Yahoo)

ロシア西部クルスク州に「軍司令部」設置も 占領の長期化示唆 ゼレンスキー氏 <2409-081506>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が14日、同国軍が越境攻撃を続けるロシア西部クルスク州に「軍司令部」を創設する可能性に言及した。 軍司令部は一般に、現地での軍部隊の管理や地元行政当局との調整などを担当する機関で、露領土の占領を長期化する意図を示唆したものとみられる。
 ゼレンスキー大統領は14日のSNSへの投稿で、クルスク州に関する会議を開催したと発表し、「必要に応じて軍司令部を創設する問題」などを協議したと述べた。 また、ウクライナ軍は国際法を順守しつつ、自国民保護の観点から露領土内での作戦を実施していると強調した。
 14日にはウクライナ軍総司令官のシルスキー大将がクルスク州の町スジャの制圧を完了したとゼレンスキー大統領に報告した。 ロシア側は否定しているがシルスキー大将によると、6日の越境攻撃の開始以降、ウクライナ軍は露領土1,000㎢以上と70以上の集落を支配下に置いた。
 ゼレンスキー大統領による軍司令部創設への言及に先立つ11日に、米Forbes誌はウクライナ軍が制圧地域で塹壕の構築を始めており、「彼らが制圧地域にとどまろうとしている兆候だ」と指摘していた。
【註】
 攻撃に成功して目標を奪取すれば、敵の逆襲に備えて間髪を入れずに塹壕を構築するのは歩兵にとって「イロハ」の基本原則で、その規模にもよるが、これを持って「長期占領を狙っている」とは言えない。
2024.08.15
 10:00

(20:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August14 2024 <2409-081505>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月14日の戦況 =
 ロシアのミルブロガーは、ロシア軍がクルスク州の前線を安定させようとし続けているため、ウクライナ軍の作戦のテンポが全体的に遅い中で、ウクライナ軍がわずかに前進したと主張している。
 ウクライナ当局者は、クルスク州で進行中のウクライナの作戦について議論を続けており、ウクライナが生み出そうとしている政治的影響についての彼らの解釈を提供している。
 クルスク州で進行中のウクライナ軍の作戦は、ロシア国内で具体的な防衛、兵站、安全保障上の影響を生み出している。
 ロシア政府は、クルスク州での作戦を支援するための募集活動を活発化している。
 クルスク州におけるロシア防衛の軍事報道官を装っているように見えるチェチェンのスペツナズであるAkhmatのアラウディノフ司令官の主張は一貫して虚偽であり、比較的信頼できるロシアのミルブロガーの主張と大部分が矛盾している。
 ウクライナ軍は、8月13日~14日に、ロシア国内のロシア空軍基地に対して大規模なUAV攻撃を行い、いくつかの飛行場で損害を与えた。
 ジョージアの与党であるジョージアの夢は、かつてソビエト連邦とロシア帝国によって植民地化されていた国々の領土保全と主権に対するロシアの暴力を正当化することを意図したクレムリンの情報工作を繰り返す物語をさらに進めた。
 ロシア軍はハリコフ市の北、ポクロフスクの南東で前進した。
2024.08.15
 09:57
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ軍、ロシア国境の町スジャ制圧と発表 ロシア国旗を引き抜く兵士の姿 <2409-081504>
 ウクライナは14日、ロシアクルスク地方での大規模な越境攻撃をさらに進め、同国軍がロシアの町スジャを制圧したと発表した。 Telegramに投稿された動画には14日、シルスキー総司令官から報告を受けるウクライナのゼレンスキー大統領の姿が映っている。
 ウクライナ国営TVは14日、ロシア・クルスク地方スジャでウクライナ軍兵士がロシア国旗を引き抜く様子を放送した。
 ウクライナが奇襲的にロシアへの越境攻撃を開始してから1週間超が経過し、この奇襲攻撃により数ヵ月間にわたって劣勢が続いたウクライナ軍は、2022年の戦争開始以来、最大規模の戦果を得た。 シルスキー大将は、ロシア国境の町スジャは完全にウクライナの支配下にあると述べた。
 Reutersはウクライナ軍兵士が13日にクルスク地方の村をパトロールする様子を捉えた映像を入手した。 ウクライナ軍は先週、国境を越えて数千名の兵士を同地方に侵攻させた。 ウクライナ当局はこれまでに1,000㎢の領土を制圧したとしている。
 Reutersは現地の状況を独自に確認することができなかったが、Reutersのカメラは、13日に国境検問所を通過してロシア領内に侵入するウクライナ軍の車両や、捕虜となったロシア兵の可能性がある目隠しされた人々を乗せて走行するピックアップトラックも撮影した。
2024.08.15
 03:39
朝日新聞

(Yahoo)

ロシアへの越境攻撃「ゴールに到達しつつある」 ゼレンスキー氏指摘 <2409-081503>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が14日夜のビデオ演説で、ウクライナ軍がロシア南西部クルスク州で展開している越境作戦について、「戦略的ゴールに到達しつつある」と語った。 ただ、その内容については明らかにしていない。
 ゼレンスキー大統領は14日昼に、クルスク州の複数の前線で同日中に1~2km前進し、100名以上のロシア兵を捕虜にしたと明かしていた。
 越境攻撃は6日に始まったが、ゼレンスキー大統領は9日以降、演説で複数回、「交換の蓄え(exchange fund)」との言葉を用いており、14日も「交換の蓄えが大幅に補充されてきた」と述べた。 これは捕虜だけではなくウクライナ領を取り戻す取引材料としてのロシア領土を指している可能性もある。
2024.08.15
 02:59
TBS News

(Yahoo)

ウクライナの越境攻撃受け ロシア軍がウクライナなどから部隊移動か <2409-081501>
 ウクライナ軍によるロシア西部への越境攻撃をめぐり、ロシア軍が攻撃に対応するためウクライナなどから部隊の一部を移動させているとの見方が出ている。
 Wall Street Journalは13日、米当局者の話として、ロシア軍が部隊の一部をウクライナから撤退させたと報じた。 また、Reuters通信はリトアニア国防相の発言として、カリーニングラードからクルスク州に部隊を移動させていると報じていて、ロシア側が越境攻撃に対応するため、部隊を再配置しているとの見方が出ている。
 一方、ロシアの独立系メディアは、本来は戦地に送られないとされる定期招集で兵役に就いている新兵らが、クルスクの防衛にあたれるよう国防省との契約を結ぶことを強いられていると報じた。 Bloomberg通信はロシア大統領府に近い筋の情報として13日、ロシアが兵士不足により新たな動員を検討せざるを得ない状況にあるとして、早ければ年末にも動員令が出される可能性があると報じている。
2024.08.14 Stars & Stripes Ukraine unleashes attacks on Russian airfields amid Kursk offensive <2409-081422>
 ウクライナ軍がロシア南部のクルスク地方で部隊が前進を続ける中、ロシアの飛行場に対して2022年の侵攻以来最大規模のUAV攻撃を開始し、ロシア領土の奥深くにある4つの主要地点を一晩で数十機のUAVで攻撃した。  ロシア軍はクルスクに増援を急行させ、最高司令官が主導する「対テロ」作戦を発表した後、ウクライナ軍が停止したという軍当局からの毎日の発表にもかかわらず、9日間の侵攻を止めることができなかった。 ウクライナの情報機関関係者は、ウクライナがウクライナ国境から500哩以上離れたノヴゴロド近くのサバスレイカ空軍基地を攻撃したと述べた。
Savasleyka航空基地の衛星画像 (Google Earth)】
 ロシアの独立系メディアは地元住民の言葉を引用して、ロシアの最新兵器の一つであるKinzhalミサイルを発射するMiG-31が駐機している基地では約10回の爆発が報告されたとしている。
2024.08.14
 23:50
RBC Ukraine General Staff of Ukrainian Armed Forces confirms strikes on four military airfields in Russia <2409-081421>
 ウクライナ軍参謀本部が、8月14日の夜にウクライナがロシアのヴォロネジクルスクニジニ・ノヴゴロド地域の4つの軍用飛行場を攻撃したことを公式に認めた。
 この攻撃は、ウクライナ保安庁およびウクライナ国防情報局と協力して、ウクライナ空軍およびウクライナ軍の特殊作戦部隊によって実行された。 主な標的は、燃料と潤滑油、そして航空兵器庫だった。
 攻撃されたヴォロネジ、クルスク、ニジニ・ノヴゴロド地域のハリノ、サバスレイカ、ボリソグレブスク、ボルチモアの飛行場は、陸軍の航空機、Su-34Su-35、その他の軍用機が拠点としている。
2024.08.14
 23:21
産経新聞

(Yahoo)

ウクライナ軍、国境周辺の要衝制圧か ロシアは否定、クルスク州への越境攻撃 <2409-081420>
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将が14日、ロシア西部クルスク州への越境攻撃で、同州の町スジャでの戦闘を完了したと明らかにした。 事実であれば、ロシアは国境周辺の要衝を失うことになり、大きな痛手となる。
 ロシア側は戦闘が続いているとして制圧を否定している。
 ウクライナのゼレンスキー大統領がシルスキー大将から報告を受ける様子をSNSに公表した。 シルスキー大将は13日、これまでにクルスク州内74集落を制圧したと報告し、1日で1~3km前進して新たに40㎢を掌握したと述べた。 12日には1,000㎢を制圧したと明かしていた。
 一方、14日にロシア国防省は5集落で進軍を阻止したと発表している。 ウクライナ軍は越境攻撃で、露軍戦力を自国防衛に回させると同時に、将来の停戦交渉に向けてウクライナ側の立場を優位にすることなどを狙っているとされる。
2024.08.14
 15:46
AFP=通信

(Yahoo)

ロシア西部ベルゴロド州でも非常事態宣言 ウクライナ軍の攻撃受け <2409-081418>
 ウクライナ東部ハルキウ州と接しているロシア西部ベルゴロド州のグラトコフ知事が14日、同州はウクライナ軍の攻撃にさらされ「極めて困難な」状況に直面しているとし、非常事態を宣言した。
 知事はTelegramに、「ウクライナ軍の砲撃により状況は極めて困難で、緊迫した状態が続いている。 家屋は破壊され、民間人が死傷している」と投稿した上で、14日から州内に非常事態宣言を発令した後、政府委員会に対し「連邦非常事態」を宣言するよう要請すると述べた。 知事はまた、「ベルゴロド州の二つの集落がウクライナ軍のUAV攻撃を受けたが、死傷者はいなかった」と明らかにした。
 ロシア内の北隣のクルスク州でも、ウクライナ軍の奇襲を受け、先週、非常事態宣言が出された。
2024.08.14
 11:30

(21:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August13 2024 <2409-081416>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月13日の戦況 =
 ロシアのミルブロガーは、ロシアが前線を安定させようとする中、ウクライナ軍がクルスク州で前進を続けていると主張している。
 ロシア軍司令部は、クルスク州へのウクライナ軍の侵攻に対処するため、ドネツク州からロシアの非正規部隊の一部部隊を撤退させている可能性がある。
 しかし、ロシア当局はロシアの徴集兵に大きく依存しているようで、一部の正規および非正規の軍部隊は、進行中のウクライナの侵攻に対処するために、前線の重要度の低い正面から引き抜かれた。
 ロシア当局は、ウクライナが正当で誠実な交渉に参加する意思がないと偽って描写し、和平交渉の責任をウクライナに負わせる、長年にわたるクレムリンの情報工作を弱体化させ続けている。
 ロシア当局は、8月13日に「禁止」コンテンツを削除しなかったとして、TelegramとWhatsAppにそれぞれRUB4M ($4.4M) の罰金を科した。
 ロシア軍はドネツク市の南西、チャシフ・ヤール付近に前進し、ウクライナ軍はシヴェルスク方面とザポリージャ州西部で前進した。
 ロシア国防省は、モスクワのArmy-2024国際軍事技術フォーラムを引き続き利用し、国際的な防衛関係を拡大しようとしている。
2024.08.14
 11:30
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ空軍機がクルスク侵攻に参加 滑空爆弾でロシアの指揮所爆破 <2409-081415>
 ウクライナ軍がロシア西部クルスク州に侵攻して1週間たつなか、ロシア空軍は火力の大半をウクライナ軍の侵攻部隊への対応に振り向け、投弾距離40km以上で衛星誘導される滑空爆弾(通称KAB)を1日に最大50発、国境を挟んだウクライナ側のスーミ州にある侵攻部隊の基地などに投下している。
 50発というのは、ロシアがウクライナで拡大して2年半近くたつ戦争の1,000kmにおよぶ前線全体で、ロシア空軍が1日に投下している滑空爆弾の数の半分にあたる。
 一方、ウクライナ空軍も、ロシアの滑空爆弾と少なくとも同等の射程と命中精度がある衛星誘導の滑空爆弾を保有していて、13日にはウクライナ空軍の戦闘機が、米国製の
JDAMクルスク州内の目標に投下する様子とされる初の映像がSNSで共有された。
 この戦闘機は、クルスク州の前線から数㌔北の町チョトキノにあるロシア側の指揮所を攻撃したと伝えられる。 注目されるのは、この空襲を行ったのはウクライナに最近到着した元デンマーク空軍所属のF-16のうちの一機ではなく、老朽化した旧ソ連製Su-27だったとみられることである。
2024.08.14
 10:31
讀賣新聞

(Yahoo)

ウクライナの越境攻撃「次の段階に向け準備」ゼレンスキー大統領…74の集落制圧との報告受ける <2409-081414>
 ウクライナ軍がロシア西部クルスク州で続けている越境攻撃について、ゼレンスキー大統領は13日にSNSを通じ「次の段階に向けた準備が続いている」ことを明らかにし、作戦を継続する姿勢を強調した。 次の段階の詳細は明らかにしなかった。
 Kyiv Post紙などは、ウクライナ軍が塹壕を掘るなど制圧した地域の防御を強化し始めているとの情報を伝えていて、長期間の作戦を念頭に置いている可能性がある。
 ただ、ウクライナ外務省の報道官は13日、「ウクライナはクルスク州の領土を奪うことに関心はない」と述べ、長期占領や併合を計画していないと強調した。
2024.08.14
 10:29
産経新聞

(Yahoo)

ロシア軍、「第1目標」ポクロフスクに接近 ウクライナ東部ドネツク州 3集落制圧情報も <2409-081413>
 ロシアによるウクライナ侵略で、ウクライナ軍第47独立機械化旅団のブリシチク報道官は13日、ロシア軍が東部ドネツク州の小都市ポクロフスクまで15kmまで迫っていると明らかにした。 ブリシチク報道官はポクロフスクが露軍の目下の第一目標だとする見方も示した。 地元TVでの発言をウクライナメディアが伝えた。
 ブリシチク報道官によると、ウクライナ軍による露西部クルスク州への越境攻撃を受け、露軍はポクロフスク方面から一部部隊をクルスク州に転戦させたものの、主力はなおポクロフスク方面にとどめているという。
 ウクライナ軍事メディアDeep Stateは13日、ロシアの実効支配下にある州都ドネツクの北西に位置するポクロフスク方面の集落3ヵ所を露軍が制圧したと報告した。
 露軍はドネツク州で過去数ヵ月間、激戦地チャソフヤル方面に加え、ポクロフスク方面でも攻勢を強めてきており、チャソフヤルとポクロフスクを制圧し、全域の制圧を狙う同州の中心部方面への進出ルートを確保する思惑だとみられている。
2024.08.14
 09:30
Forbes

(Yahoo)

ウクライナの長距離ドローン攻撃数、ロシアを初めて上回る <2409-081411>
 ウクライナ軍はこの戦争で初めてロシアよりも多くの長距離UAV攻撃を行っている。 専門家の集計では、ロシアは7月にShahed自爆UAV 426機をウクライナへ送り込んだ一方、公開情報に基づくと、ウクライナは7月に自爆UAV 520機以上をロシア領内に突っ込ませた。
 ロシアはウクライナよりもドローンの迎撃がうまくいっていないとみられるが、ウクライナはロシアの製油所などの目標により大きな経済的損害を与えているようである。
 ウクライナは、長距離UAVによる攻撃という戦略的な戦いで優位に立ちつつあるのかもしれない。 ゼレンスキー大統領は、今後さらに長距離UAVを増やし、性能も高めていくと約束している。
2024.08.14
 08:51
Wall Street Journal ロシア軍、ウクライナから一部撤退 クルスク侵攻受け <2409-081409>
 米政府当局者らが、ロシアがウクライナ軍のロシア領土内侵攻に対応するため、一部の部隊をウクライナから撤退させていることが分かったことを明らかにした。
 当局者らはロシアの動きがどのような重要性を持つかをまだ見極めようとしており、ロシア軍が移した部隊の規模に関しても詳細を明かさなかった。
 ウクライナ政府当局者らは先週、クルスク州への奇襲によりロシア軍がウクライナ国内から部隊を移したと述べており、今回の米政府当局者らの分析はこれを裏付けるものになる。
2024.08.14
 07:09
時事通信

(Yahoo)

ロシア西部、情勢緊迫 ウクライナ軍、東京面積の半分占領 越境攻撃から1週間 <2409-081408>
 ウクライナ軍がロシアの侵攻に対抗した同国西部クルスク州に越境攻撃を始めて13日で1週間が過ぎ、ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将は、東京都の面積の半分に当たる1,000㎢を占領したと発表した。
 プーチン露大統領の衝撃は大きく、住民退避や領土奪還にあらゆる手段を講じるとみられ、情勢は緊迫の度合いを増している。
 クルスク州のスミルノフ知事代行は12日にプーチン大統領が軍・治安機関幹部を集めた会議にオンラインで出席し、「国境から12km幅40kmの範囲で侵入され、28ヵ所の集落を奪われ、住民12人が死亡した」と明らかにした。
 州内の対象者約18万人のうち、12万人が既に避難したとも説明し、ロシア国内の大規模な住民退避は、1999年からの第2次チェチェン紛争以来の事態と伝えられる。
2024.08.14
 00:56
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ、クルスク州の制圧地域拡大 ロシア領占領は意図せず <2409-081403>
 ウクライナ外務省報道官が13日、ロシア西部クルスク州への越境攻撃について、ウクライナには制圧した地域を占領する意向はないと述べた。
 ウクライナは6日にクルスク州に対する本格的な地上越境攻撃を開始し、軍総司令官シルスキー大将は12日に、クルスク州で1,000㎢を制圧したと明らかにした。 さらにこの日は、過去24時間で1~3km前進して40㎢を新たに制圧したと明らかにした。 制圧した地域は74ヵ所の集落に上る。
 外務省報道官はキーウで記者団に対し、クルスク州で攻撃を受けていることで、ロシアはウクライナ東部の戦線に追加部隊を送り込むことが難しくなるとの見方を示し、「ロシアとは異なりウクライナは他の人々の財産を必要としない。 ウクライナにはクルスク州の領土を占領する意図はない。 国民の命を守りたいだけだ」と述べた。
 ゼレンスキー大統領によると、ロシアは6月以降、クルスク州からウクライナに対し2,000回を超える攻撃を実施したため、こうした越境攻撃が行われていた地域をウクライナ軍が制圧したと述べている。
2024.08.14
 00:26
Kyiv Independent Kursk incursion deals blow to Putin's prestige marking first ground invasion of Russia since World War Ⅱ <2409-081402>
 ウクライナがロシアのクルスク州で支配していると主張する1,000㎢は、ロシアの広大な地形のごく一部に過ぎないが、政治的にはウクライナの驚きの動きは、プーチン大統領の権力掌握に対する最大の課題の一つを提起している。
 ウクライナ軍が実施したこの驚くべき作戦は、第二次世界大戦以来で、外国勢力によるロシア領土への初の地上侵攻になった。 また、露大統領府にとっては、2023年6月のプリゴジン軍閥の反乱以来、最も深刻な打撃となっているとみられる。
 ロシア政治のアナリストであるオレシキン氏はKyiv Independent紙に「プーチン大統領の威信に重大なダメージを与えた」と語った。
2024.08.14
 00:05
RBC Ukraine National Guard troops destroy Russian tank column in Kharkiv region <2409-081401>
 国家警備隊義勇兵旅団の兵士たちが、ハリコフ地域での敵の攻撃を撃退した。 この戦闘でロシアの戦車5両が破壊され損傷を受け、ウクライナ国家警備隊のTelegram Channelによると、40名の兵士が排除された。
 「8月13日06:00、敵は国家警備隊義勇兵第13旅団のPylne-Lyptsi方向とPylne-Hlybuke方向への攻撃を試みたが、義勇兵軍は攻撃を察知して撃退し、敵に損失を与えた」と声明は述べている。
 国家警備隊義勇兵は、敵の戦車攻撃は
FPV UAVに対抗する重装甲を施した戦車それぞれ6両からなる2個縦隊で構成され、各戦車には8~10名の歩兵分隊が乗っていたものの、「6両の戦車の第一縦隊が我々の陣地に向かって前進したが、戦闘エリアの前端に到達できなかった。 旅団の兵士は、利用可能なすべての手段で強力な火力ダメージを与え、縦隊を止めて破壊した」と述べた。
2024.08.13
 23:24
Ukrainska Pravda Russia moving troops from Kaliningrad to Kursk Oblast – Lithuanian defence minister <2409-081316>
 ゼレンスキー大統領が8月13日のリトアニアのカスチウナス国防相との会談で、ロシア国防省はクルスク州でのウクライナ軍の攻勢により、カリーニングラードから部隊の移動を余儀なくされていると述べた。
2024.08.13
 21:06
Kyiv Independent 'Hundreds' of Russian soldiers surrendered during Ukraine's incursion of Kursk Oblast, Zelensky says/td> <2409-081314>
 ゼレンスキー大統領は8月13日に、クルスク州での作戦中に、これまでに数百名のロシア兵が投降したと述べた。
 大統領は夜の演説で、「すでに何百人ものロシア兵が降伏しており、彼ら全員が人道的に扱われるだろう。 彼らは自国のロシア軍でさえそのような扱いを受けていなかった」と付け加えた。
 ウクライナ外務省のティヒ報道官は8月13日に記者団に対し、「ロシアとは異なり、ウクライナは領土を奪おうとしているわけではない」が、「国民の命を守りたい」と述べた。
 ティヒ報道官は、ウクライナのロシアのクルスク州への侵攻は、モスクワがドンバスの前線に追加の増援を送るのを防ぎロシアの越境攻撃を阻止することを目的としていると述べた。
2024.08.13
 19:54
Ukrainska Pravda Russia withdraws some troops from Ukraine's south to defend Kursk Oblast – Politico <2409-081313>
 Politicoがウクライナ国防軍タブリア作戦戦略群のリホビイ報道官の発言を引用して、ロシアはクルスク州に転用するためザポリージャ州とヘルソン州に展開していた一部の部隊を撤退させたと報じた。
 しかし、報道官は、それは比較的少ない部隊数であると述べた。
2024.08.13
 19:49
Kyiv Independent Ukraine controls 74 settlements in Russia's Kursk Oblast, Zelensky says <2409-081312>
 ゼレンスキー大統領は8月13日に、ウクライナ軍は現在、ロシアのクルスク州にある74ヵ所の集落を統制下に置いていると述べた。
 隣国のクルスク州への越境侵攻は8月6日に始まり、8月12日までにウクライナ軍はロシア領土の1,000㎢以上を支配していると述べた。 クルスク州の面積は30,000㎢弱で、米国のメリーランド州やドイツのブランデンブルク州と同程度の大きさである。
 ロシアの地域当局は8月12日、ウクライナがクルスク州の28ヵ所の集落を統制していると主張し、侵攻は40kmの前線に沿って最大12kmの深さに及んだと主張した。
 最高司令官のシルスキー大将は8月13日、ウクライナ軍が3km前進し、さらに40㎢のロシア領土を支配下にしたと述べた。
2024.08.13
 19:35
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ、ロシア国境付近で民間人の移動制限 敵対行為激化 <2409-081311>
 ウクライナ軍が13日、ロシア西部クルスク州と国境を接する北東部スムイ州で、国境から20km以内の地域を対象に、民間人の移動を制限すると発表した。 移動制限は一時的な措置で、対象地域の住民は登録証明書を提示すれば自宅に戻れるとしている。
 「敵対行為の激化」が理由で、同地域でロシアの破壊工作部隊や偵察部隊の活動が活発化しているという。
 ウクライナは先週、クルスク州への越境攻撃を開始し、多くの集落を制圧したため、国境付近では両国の民間人が多数避難している。
2024.08.13
 18:21
RBC Ukraine Russia to relocate some residents of Kursk region to occupied areas of Ukraine <2409-081310>
 ロシアクルスク地域のスミルノフ知事代行は、クルスク地域の一部の住民をウクライナで占領した地域であるザポリージャ地域に避難させると述べた。 当局者によると、スミルノフ知事代行はザポリージャ地方占領地域のバリツキー知事と会談したという。
 スミルノフ知事代行は、バリツキー知事がクルスク地域の国境地域の住民を、ベルジャンスクからキリリフカまでの占領地にあるアゾフ海沿岸の療養所と寄宿舎に収容することを提案したことを明らかにした。
 「近い将来、ザポリージャ地域の一時的な宿泊施設に人々を輸送する最初のルートが組織されるでしょう」と知事は付け加えた。
2024.08.13
 15:36
Kyiv Post UK blocks use of Storm Shadow missiles for Ukraine's Kursk offensive <2409-081309>
 Telegraph紙が、英国首相官邸の匿名の情報筋から英国は、ゼレンスキーの要請にもかかわらずクルスク作戦でウクライナ軍がStorm Shadowを使用することを拒否したし、「国際法に則ったウクライナの明確な自衛権を支持する」と主張したと報じた。
 ロシア軍がクルスク戦線で反撃を開始する中、ゼレンスキー大統領は再び西側の同盟国に、ロシアの奥深くにある標的に対する長距離ミサイルの使用許可を求めたが、情報筋は「変化はない」と述べている。
2024.08.13
 10:30

(20:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August12 2024 <2409-081106>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月12日の戦況 =
 プーチン露大統領は、ウクライナとロシアの国境沿いの状況について、自らを有能で知識豊富な管理者として描き続けており、この地域へのウクライナの侵攻に対応する上で進行中の課題の責任を他のロシア軍や政府高官に転嫁している。
 プーチン大統領がロシア高官を懲らしめている映像を公開する露大統領府の決定は、他のロシア当局者に対して、ウクライナのロシア侵攻についてコメントを控えるよう警告している可能性が高い。
 プーチン大統領は、ウクライナとロシアの国境地域のロシア国防省、連邦保安庁(FSB)、国家親衛隊に任務が重複していることが、クルスク州のロシア軍が、作戦の調整に必要な統合指揮統制の確立に苦労していることをさらに強調した。
 ウクライナ軍は、ロシア軍がクルスク州の前線を安定させているという最近のミルブロガーの主張にもかかわらず、クルスク州内でさらに前進しているように見える。
 ウクライナの高官は、クルスク州への進行中のウクライナ軍の侵攻に関する最新情報を提供し、ロシア軍がウクライナと西側のウクライナ支援の信用を落とすためにクルスク州で戦争犯罪を行う可能性があると警告した。
 ウクライナ軍は、8月11日~12日の夜に、モスクワ州のロシア空軍基地に対してUAV攻撃を行ったと報じられている。
 ロシア軍はヴォフチャンスク、チャシフ・ヤール、トレツク、ポクロフスク近郊に前進した。
 プーチン大統領とロシア国防省は、モスクワで開催されたArmy-2024国際軍事技術フォーラムで、ロシアの国際防衛関係を強調したが、これはおそらく国際的な軍事技術協力を拡大し、ロシア友好国との強力な防衛関係を構えるための努力のためだろう。
2024.08.13
 02:13
Kyiv Independent Mediazona confirms identities of over 61,800 Russian soldiers killed in Ukraine <2409-081302>
 ロシアの独立系メディアであるMediazonaは、BBC Russiaとともに公開された情報を用いて、2022年2月にロシアがウクライナに全面的に侵攻を開始して以来、戦死した61,831名のロシア兵の名前を特定した。
 前回、7月初旬のMediazonaの更新以来、2,106名のロシア兵の名前が死傷者リストに追加された。
 ジャーナリストたちは、彼らの確認された情報は、死亡記事、親戚の投稿、地域メディアの報道、地元当局の声明などの公開情報源からのみ来ているため、実際の数字ははるかに多い可能性が高いと指摘している。
2024.08.13
 01:37
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア領約1000平方キロ制圧、西部クルスク州=ウクライナ軍司令官 <2409-081301>
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将が12日、越境攻撃を行っているロシア西部クルスク州で1,000㎢の領土を制圧したと明らかにした。 シルスキー大将がロシアへの越境攻撃について言及するのは今回が初めてである。
 ゼレンスキー大統領はTelegramにシルスキー大将の報告のビデオの抜粋を投稿、シルスキー大将はその中で「クルスク州で攻撃作戦を継続しており、現時点で約1,000㎢のロシア領を支配している」と述べた。
 ゼレンスキー大統領は、ウクライナ制圧下にあるロシア領での「人道計画」の準備を命じ、ロシアへの攻撃に長距離兵器を使用する許可を西側の同盟国から得るために必要な措置のリストを作成するよう、国防省などに指示したことも明らかにした。 これに関連してウクライナのウメロフ国防相はこの日、フランスのルコルニュ国防相と電話会談を行い、西側諸国に供与された兵器でロシアの軍事目標を攻撃することを巡る規制を解除するよう要請した。
 ウクライナは6日にクルスク州に対する越境攻撃を開始し、クルスク州のスミルノフ知事代行はこの日、プーチン大統領や治安当局者らが参加する会合で、ウクライナ軍は国境から12kmの地域まで侵入し、州内で28個の集落を制圧したと報告した。
2024.08.12
 23:50
RBC Ukraine Russia redeploys units from Prydniprovskyi to Kursk direction <2409-081212>
 ウクライナ軍タヴリア作戦群の報道官によると、ロシア軍は、特にプリドニプロフスキー方向からクルスク方向に部隊を移動させている。
 報道官は、大隊や他の部隊を含むロシア軍部隊は、プリドニプロフスキー方向から移動しており、そこから明らかにロシア軍が現在最も防御に隙間があるクルスクを含むと述べた。
 彼はまた、プリドニプロフスキー方面に多くのロシア軍がいたとき、攻撃作戦は少なかったと指摘したが、ロシアがクルスク方面を含む部隊の再配置を開始した後、ドニプロ河東岸での活動は急激に増加した。 「これがロシアが防御位置を減らしながらも攻撃を続ける能力があるように見せたいのか、それとも他の計画なのかを理解するには数日かかると思う」と付け加えた。
2024.08.12
 23:00
共同通信

(Yahoo)

ウクライナ、ロシア28集落制圧 侵攻後、最大級の打撃 <2409-081211>
 ウクライナ軍の越境攻撃を受けるロシア西部クルスク州のスミルノフ知事代行が12日にプーチン大統領や治安機関幹部が参加した政府会合で、ウクライナ軍が州内の28個集落を制圧し、これまでの住民の死者は12人、負傷者は121人に上ると述べた。
 越境攻撃開始から1週間になる12日、スミルノフ知事代行はウクライナ側が国境から12km前進し、幅は40kmに至ると報告した。 2022年2月にロシアが侵攻を開始して以降、自国領で受けた最大級の軍事的打撃となった。
 プーチン大統領は、ウクライナの越境攻撃の目的は「将来の交渉におけるウクライナの立場を向上させることだ」として、敵を国境外に追い出すよう国防省に求めた。 ロシア側はウクライナ兵をロシア領内から一掃できずに掃討作戦が続いている。
 プーチン大統領はウクライナ側の目的についてさらに、ウクライナ東部などで前進するロシア軍を食い止めることや、ロシア国民をおびえさせ結束を破壊することにあるとし、「ウクライナ側がなぜ、対立の平和的解決に向けたわれわれの提案を拒否するのかが今や明らかになった」と主張した。
2024.08.12
 22:00
朝日新聞

(Yahoo)

ウクライナ軍、ベルゴロド州へも越境攻撃狙う ロシアの住民避難続く <2409-081210>
 プーチン露大統領が12日、ウクライナ軍が越境攻撃を続けるロシア南西部クルスク州などの情勢について会議を開き、攻撃の狙いを「今後の和平交渉での立場を有利にするためだ」との見方を示した。
 プーチン大統領は強気の姿勢を崩していないが、ウクライナ軍の越境攻撃は隣接州へと拡大する勢いで、避難住民は増え続けている。
 この会議で同州のスミルノフ知事代行はウクライナ軍が国境から12km幅40kmの範囲で侵入し、12人が死亡、制圧された集落は28に上り、約2,000人の状況が不明だとし12万人以上が避難したと発表した。
Belgorod州の位置 (Google Map)】
2024.08.12
 18:35
RBC Ukraine DeepState reveals number of settlements in Kursk region lost by Russia <2409-081206>
 ロシア当局は、ロシア軍がクルスク地域の28個集落の支配を失ったと主張したが、、DeepStateによると、実際にはその数ははるかに多いという。
 「我々の推定によれば、44個集落が占領された」と、交戦地図の作成者は書いている。 彼らはまた、さらに10個集落の状況が不明であり、この推定は非常に慎重であることを明らかにした。
 DeepStateの作成者によると、ロシアが失ったクルスク地域の実際の集落の数を知っている人はほとんどいないが、ウクライナの守備隊はいくつかの集落の近くで写真を撮ったが、それらの支配を確立することはできなかった。
2024.08.12
 16:03
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア西部2州で住民避難、ウクライナ軍越境攻撃続く <2409-081205>
 ウクライナ軍の越境攻撃を受けているロシア西部では12日までにクルスク、ベルゴロドの2州が住民に避難指示を出した。
 TASS通信が10日、ウクライナ軍が6日から越境攻撃を開始したクルスク州の地元当局によると、6万6,000人以上が退避したと報じた。 南隣ベルゴロド州では州知事が12日に、一部地区の住民の避難が始まったことを明らかにした。
 ロシアの軍事ブロガーによると、クルスク州ではウクライナ軍がガスパイプラインが通る都市スジャを包囲しようとしており、国境から22km離れたコレネボ付近で大規模な戦闘が行われている。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は10日、クルスク州への越境攻撃について初めて認めた。
2024.08.12
 10:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ、侵攻したクルスク州内の飛行場つぶしに執着 滑空爆弾搭載機の基地 <2409-081203>
 ロシア西部クルスク州のクルスク市郊外にあるハリノ航空基地は、ウクライナによる奇襲侵攻の中心地となっている国境の町、スジャから最も近い場所にあるロシアの軍用飛行場である。
 ハリノ航空基地にはロシア空軍の第14親衛戦闘機航空連隊が所在していて、第14連隊に所属する24機のSu-30SMは滑空爆弾を搭載できる。 ウクライナでの通称KABは、ロシア軍が多用している強力な兵器で、最も大型のものは重量が3tある。
 ウクライナ軍部隊が6日に北部スーミ州から国境を越えてクルスク州に進撃してくると、ロシア空軍は、少なくとも5個の旅団から成る侵攻部隊やスーミ州内のその基地を滑空爆弾で爆撃し始め、1日の投下数は最大で前線全体の半数に相当する50発ほどに達するらしい。
2024.08.12
 08:00
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍、滑空爆弾で自国内を爆撃し始める 逆侵攻封じ込めに必死 <2409-081202>
 ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への侵攻は10日に5日目に入った。 これまでに州内で15kmあまり前進したウクライナ軍部隊は、支配地域拡大のため急いで前進した際に残していたロシア部隊の掃討に取りかかっている。
 対するロシア軍は強力な滑空爆弾の使用に踏み切り、道路を移動するウクライナ軍の車列などに投下し始めている。
 数百㌔の炸薬を搭載し、40km以上の投弾距離がある滑空爆弾、ウクライナでの通称KABは、1年以上にわたりロシア軍の最も強力な攻撃兵器となってきた。 ロシア軍は地上部隊の攻撃に先立って、滑空爆弾でウクライナ側の防御施設を破壊するのが常套になっている。
 クルスク州ではその滑空爆弾が防御のために使われており、滑空爆弾はロシア軍の新たな増援部隊がクルスク州に到着するまでの間、ウクライナ側の攻撃を遅滞させるための主要な手段になるかもしれない。
 衛星誘導される滑空爆弾を、ロシア空軍のSu-34などは1日あたり100発もウクライナに投下している。 つい最近までは主に、ロシア軍が今春以来、多大な犠牲を払いながら徐々に前進しているウクライナ東部の前線で使われてきた。
2024.08.12
 00:45
RBC Ukraine Russia continues to lose ground: Kursk breakthrough map as on evening of August 11 <2409-081201>
 ロシアは8月11日夕方現在、クルスク地方の領土を失い続けていて、ロシアのアゲンストヴォ通信社によると、戦闘領域は拡大している。
 特に、ロシア国防省の報告、ロシア軍のブログ、NASAの衛星画像によると、スジャンスキー地区での戦闘は、10日とほぼ同じ地域で行われていた。 同時に、ロシア当局は、ウクライナ軍が隣接するベロフスク地区を襲撃したことを認めた。
 11日に戦闘面積は最大720㎢で、これは前日より70㎢広くなっている。
 戦闘が起こった国境から最も遠い地点は、コレネヴォ地区のジェネラルウェル村で、国境から28km、ルゴフ~リルスク道路からすべて9kmであった。 ロシア国防省は、「ロシアに侵入しようとしていた装甲車両に乗った敵の機動部隊はそこで止められた」と述べた。
 ロシア国防省によると、ロシア軍はコレネヴォ地区中心部近くの空中突撃旅団を砲撃した。 NASAの衛星はそこでの火災を記録した。
2024.08.11
 21:10
RBC Ukraine Russia unable to regain lost areas in Kursk region despite reinforcements - Financial Times <2409-081112>
 Financial Timesによると、8月11日現在、ウクライナ軍の侵攻は6日間続いており、ロシアは増援にもかかわらずクルスク地方の失われた地域を取り戻すことができていない
 確認された映像と写真によると、8月6日の作戦開始以来、ウクライナ軍とその装備はロシアに30km前進し、ロシア国境からそれほど遠くないクルスク地方のスジャの町を占領した。
2024.08.11
 20:32
Ukrainska Pravda Ukrainians advance 30 kilometres deep into Russian territory, Russians build defences near Kursk Nuclear Power Plant – BBC <2409-081111>
 BBCによる検証済みロシア国防省の主張と映像は、ウクライナ軍がウクライナとの国境に近いクルスク州のロシア領内30kmの深さまで前進し、クルスク原子力発電所 (NPP) の近くに新たな防衛線が出現したことを示している。
 ロシア国防省は8月11日、、ロシアとウクライナの国境から25kmと30kmに位置するクルスク州のトルピノとオブシチイ・コロデズの集落近くで、ロシア軍がウクライナ軍の突破を防いだと主張した。 BBCは、ウクライナ国防軍が国境のクルスク地区の奥深くまで進軍したことを明白に認めていると呼んでいる。
 オンラインで公開され、BBCが確認した映像には、国境から25km離れたレフシンカ村近くでのロシア軍の攻撃も映っていた。
 BBCの特派員は、クルスク州と国境を接するウクライナの都市スムイで、装甲車と戦車がロシアに向かって絶えず移動しているのを目撃した。 装甲柱には白い三角形の記章が付いており、ウクライナ国内で使用されているハードウェアと区別しているようである。 一方、航空写真には、ウクライナの戦車がロシア国内で戦闘している様子が写っているようである。
 一方、ロシアの領土で戦っているウクライナの戦車を示す衛星画像が浮かび上がった。
2024.08.11
 19:59
日経新聞 ポーランド高官、ロシアミサイル迎撃示唆 NATOと協議 <2409-081110>
 ポーランドのバルトシェフスキ外務次官が都内で日経新聞の取材に答え、ロシアによるウクライナ西部への攻撃を巡って、ポーランド領空を通過しそうなミサイルなどを自国内から迎撃する案を検討しており、NATOとの協議にも乗り出したことを明らかにした。 これまでにウクライナ西部を狙った攻撃のうち、ロシアのミサイルやUAVなどがポーランド領空を通過したケースが複数回確認できたという。
 バルトシェフスキ次官はまた「ウクライナの勝利のために、我々は正しいと思えることを何でもする権利がある」と強調した。
 ポーランドとウクライナは7月上旬、安全保障協力に関わる2国間協定に署名しており、現時点で「あらゆる選択肢を検討している」と語り、迎撃案についてウクライナ側と議論したと明言した。
 米欧は戦車や戦闘機、防空システムなどの武器をウクライナに供与しているが、直接的にロシアのミサイルを迎撃するといった対応はとっていない。
 バルトシェフスキ次官はポーランド国内からの迎撃案に関して「米国を含めNATO加盟国と協議をしており、NATO軍と緊密に連携し、正しいと思うことをする」と述べ、ロシアへの抑止にもつながると説いた。
2024.08.11
 19:20
Kyiv Independent Monitoring group denies Lukashenko's claim of Ukrainian drones in Belarus <2409-081109>
 ベラルーシの
OSINTであるHajunが8月11日に、ベラルーシの独裁者ルカシェンコ大統領が、ウクライナからのUAV数機が8月9日にベラルーシ上空で撃墜されたという主張は誤りであると発表した。
 ルカシェンコ大統領は8月10日にベラルーシ軍が前夜にウクライナから何機かの空中目標を撃墜したと発表し、この事件を「ウクライナの挑発」と呼び、彼はウクライナ近くの国境地域への軍の増援を命じた。 ベラルーシのHajunは11日に、ルカシェンコ大統領の主張を「ナンセンス」と呼んだ。
 Hajunは、8月9日にベラルーシ軍の飛行中、UAVは検出されなかったとTelegramで報じた。
 ベラルーシとロシアを隣国とするウクライナの北部国境は、全面戦争以来脅威にさらされており、ロシアがウクライナへの全面侵攻を開始したとき、ロシアはベラルーシを北からウクライナに侵攻するための発射基地としても利用した。
 国家国境警備隊のデムチェンコ報道官は8月11日、ミンスクが増援を主張する中、ウクライナは国境に追加のベラルーシ軍が配備されているのを見ていないと述べた。
2024.08.11
 17:35
RBC Ukraine Kursk breakthrough lays groundwork for negotiations with Putin's successor - Bundestag Committee head <2409-081108>
 連邦議会防衛委員会のファーバー委員長が、クルスク近郊のロシア軍に対する作戦は予想以上に進んでいると指摘したうえで、クルスク作戦は、現在のロシアの独裁者プーチン大統領の後継者との交渉の基礎を築くと述べた。
 「この進展は、ロシア国民に彼らの独裁者が支配を失い、軍指導部が圧倒されていることを示しており、プーチンの後継者との和平交渉のための良い基盤、更に国際刑事裁判所でのプーチンとの交渉も」と弁護委員会の委員長は書いた。
 彼は、ウクライナ軍の前進により、侵略者がウクライナ東部の前線から部隊を撤退させ、その地域のウクライナ軍への圧力が減少したと指摘した。
 同時に、フェイバー委員長は、この作戦がウクライナへのLeopard 2 MBTの供給問題を提起する正当な理由であると考えていると述べた。
2024.08.11
 14:12
Kyiv Independent No additional Belarusian troops, equipment recorded near Ukraine's border, Border Guard says <2409-081107>
 ウクライナ国家国境警備隊広報官デムチェンコ氏が8月11日に声明で、ベラルーシが国境強化を主張する中、ウクライナは国境に追加のベラルーシ軍が配備されているのを見ていないと述べた。
 声明は、ベラルーシの独裁者ルカシェンコ大統領が8月9日にベラルーシ上空でウクライナからのUAV数機が撃墜されたという報告を受けて、ウクライナ近くの国境地域に増援を送るよう命じた翌日に行われた。
 ルカシェンコは、PolonezロケットシステムとIskander MRBMを組み合わせて国境地域に送ることを含め、ゴメリとモズィール方面での軍事的プレゼンスを強化するよう命じた。 ウクライナ側では、この地域はキーウ州、ジトーミル州、チェルニーヒウ州と国境を接している。
2024.08.11
 10:35

(20:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August10 2024 <2409-081105>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月10日の戦況 =
 ロシア国家反テロ委員会が、ウクライナのクルスク州侵攻に対応して、8月9日にベルゴロド州、ブリャンスク州、クルスク州での対テロ作戦を発表した。
 ロシア大統領府は、戦争状態や戒厳令ではなく、対テロ作戦を宣言することを決定した可能性が高く、ウクライナのクルスク州侵攻の規模を軽視し、国内のパニックや反発を防ぐためであり、大統領府が状況に対応するためにより抜本的な措置を講じることに消極的であることを示している。
 プーチン大統領がボルトニコフを対テロ作戦の責任者に任命した可能性が高いのは、ボルトニコフが以前、ロシア国内の安定と政権を脅かす危機の際に効果的な管理者であることを証明していたからである。
 ボルトニコフの下でFSBが主導する対テロ作戦の複雑な指揮統制の取り決めは、ウクライナの作戦に対するロシアの対応の有効性を低下させる可能性がある。
 ロシア国防省は、クルスク州ですでに活動しているロシア人徴集兵、北部軍の部隊、ウクライナの優先度の低い前線地域から再配置された部隊を組み合わせて、クルスク州でのウクライナの作戦に対する防衛に頼っているとみられ、ロシアが選択した対応の混乱を悪化させている可能性が高い。
 ロシア軍がクルスク州にすでに駐留している徴集兵や部隊、ハリコフ州北部で戦っている近隣部隊、ウクライナの侵攻に対する防衛のための戦域全域での横方向の再配置を使用していることは、ISWが予測したロシアの行動方針 (COA) の可能性が高い数々と一致している。
 ロシア国防省は、前線の最も重要な正面で作戦を実施するために、選ばれた百戦錬磨の部隊に依存しているようである。
 ロシア軍は、ウクライナの最前線地域から追加の徴集兵とより多くの戦闘能力を持つ要員が到着した後に、ウクライナの攻撃に対してより適切に防御しているようである。
 8月10日の衛星画像とロシアの報告によると、ウクライナ軍は以前に報告されたクルスク州の位置をほぼ維持しており、以前に確認された位置よりもわずかに前進している。
 ウクライナ軍のクルスク州への越境作戦は、ロシア大統領府が国境を守るためにますます依存しているロシア人徴集兵の因果関係に関する潜在的な政治危機で脅かしている。
 ウクライナ軍は黒海西部でロシア船とガスプラットフォームを攻撃した。
 イランは近い将来、ロシアに「数百発」のBMを供与すると報じられている。
 ロシア軍はクレミンナ、トレツク、ポクロフスク、ドネツク市の近くで前進した。
 ロシアのミルブロガーは、ロシア国防省がBlack Raven攻撃UAV志願兵部隊を結成し始めたと主張し、読者にRUB16M ($184,324) を目標に寄付を呼びかけ、部隊にUAVと装備を供給するよう求めた。
2024.08.11
 09:20
Kyiv Post Ukrainian Naval Forces Hit Offshore Gas Platform Kremlin Used to Spoof GPS <2409-081104>
 ウクライナ海軍がロシアがGPSを偽装するために使用した沖合のガスプラットフォームを攻撃した。
 ウクライナ海軍がウクライナ国防省主要情報局 (HUR) と協力して、ロシアが民間船舶を危険に晒すために海上GPS spoofing妨害装置を黒海上ガス採取拠点に設置するため、ロシア軍が装備と軍人を運んできた洋上拠点を攻撃した。
 そのビデオは、ウクライナ海軍報道官のプレテンチュク中佐が彼のFacebookページで公開した。
2024.08.11
 02:46
RBC Ukraine Russians claim another attempt to breach border in Kursk region <2409-081103>
 ロシアの軍事特派員とZ Channelは、ロシアのクルスク地域での別の国境突破未遂があったと報告している。 ロシアのTelegram Channelによると、今回ウクライナ軍はスジャの南にあるベロフスキー地区に入ったとされている。
 報道によると、数十㌔の突破口が開かれ、ウクライナ軍がベラヤ村周辺を占拠したとされている。 ロシアのベロフスキー地区の雰囲気は、住民が避難に関する何らかの指示を求めており、非常にパニックに陥っていると説明されている。 後に、クルスク州のスミルノフ知事代行がベロフスキー地区の首長に、住民の避難に関する作戦本部の決定の実行を早めるよう指示したことが明らかになった。
 一方、ロシアの従軍記者によると、スジャ地区のウクライナ軍とされる主力は、主導権を握り前進を再開しようとして、より活発になっているという。
 ロシアのポドリャカ従軍記者は、クルスク地域の新たな国境突破について、誰も信頼できる情報をまだ確認していないと報じたが、彼はウクライナ軍がマフノフカに侵入したという確認された報告があり、ロシアが8月11日中にスジャの支配を失う可能性があることを示唆していると指摘した。
2024.08.11
 00:33
讀賣新聞

(Yahoo)

ウクライナ軍、ロシア西部で占領地域拡大か…米国製装甲車などの精鋭部隊投入か <2409-081102>
 ロシア国防省によると、ウクライナ軍が越境した露西部クルスク州では8日に3日連続となる戦闘が行われた。 ウクライナ軍が占領地域を拡大しているとみられる。 将来ロシアとの交渉材料にするため、露領内に占領地域を確保しようとしている可能性がある。
 ゼレンスキー大統領は8日のTV演説で「ロシアは自分が何をしたのか身をもって知るべきだ」と述べ、越境攻撃を行っていることを示唆した。 Reuters通信は2022年2月のロシアによるウクライナ侵略開始以降、ウクライナによる「最大規模の越境攻撃」と報じている。
 Washington Post紙によると、ウクライナ政府高官はウクライナ軍が同州で100㎢を制圧し、露軍兵を多数捕虜にしたと明らかにした。 ISWは8日、ウクライナ軍が国境から最大35km前進したとの分析を示した。
 露軍事ブロガーがSNSに投稿している映像では米国製装甲車などが確認されており、ウクライナ軍の精鋭部隊が投入されている可能性がある。
 露メディアによると、ウクライナ軍は同州スジャ周辺で塹壕を掘るなど防衛陣地の構築を始めた。
2024.08.10 Stars & Stripes Russia tightens security in Kursk region, as fight continues against Ukraine’s surprise incursion <2409-081020>
 ロシアが8月10日、今週のウクライナ軍による侵攻でロシア軍が不意を突かれ、ほぼ2年半にわたる戦争における軍事的脆弱性を露呈したクルスクの国境地域での治安対策の強化を発表した。 ゼレンスキー大統領は、10日の夜の演説で間接的にこの作戦に言及したように見え、ウクライナの当局者がそれを認めるのに最も近づいた。
 開始から5日後も、ウクライナ当局は作戦について沈黙を守っているが、一部のウクライナ兵はソーシャルメディアにビデオや写真を投稿して、その沈黙政策を破ったように見えた。
 9日遅くに投稿されたあるビデオでは、第61旅団の兵士とされる兵士が、スジャのGazprom社施設の外に立っているように見える看板を背にして、ウクライナの旗を持っていた。 「町は全てが落ち着いている」と彼らは言い、「全ての建物は安全だ。 スジャのGazprom社の戦略目標は、第99機械化大隊の管理下にある」と付け加えたが、同旅団の報道官は、ビデオの信憑性についてコメントできないと述べた。
 AP通信は、スジャの中心部から2kmのところに、国境から8km離れた町の郊外の隣の村にGazprom社の施設があることを立証した。
 別のビデオでは、第252大隊のウクライナ兵が、国境から3km離れたロシアのベルゴロド地方のポロズ村に立っていると主張している。
 このビデオは、その地域への侵入が報告された初めてのもので、AP通信は兵士たちが立っていた建物の地理的位置を特定したが、ビデオがいつ撮影されたかは特定できなかった。
2024.08.10
 19:04
共同通信

(Yahoo)

ウクライナ奇襲、ロシアに衝撃 越境攻撃5日目、緊張続く <2409-081018>
 ウクライナ軍が開始したロシア西部クルスク州への越境攻撃は10日で5日目に入った。 ロシア軍は侵入したウクライナ兵の掃討作戦を展開し、州内では緊張状態が続くが、ロシア国内から一掃する目標は達成できずにいる。 千人程度とされるウクライナ部隊が防衛網を突破した「想定外の奇襲」にプーチン大統領が衝撃を受けているとの情報もある。
 ネット上では9日からウクライナ兵が「スジャはわれわれの支配下にある」と主張する動画が拡散した一方、スジャ市長は同日、TASS通信の取材に制圧を否定した。
 プーチン政権に批判的なメディアMoscow Timesは9日、ロシア政府当局者の話を引用し、今回の越境攻撃がプーチン氏への「強烈な平手打ちになった」と報じた。
2024.08.10
 18:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍の北部「逆侵攻」に5個旅団参加 ロシアの増援、HIMARSで撃破し阻止/td> <2409-081017>
 ウクライナがロシア西部クルスク州に奇襲侵攻してから4日目侵攻地域やその周辺で確認されたウクライナ軍旅団の数は、陸軍の4個機械化旅団空中強襲軍(空挺軍)の1個空中強襲旅団の少なくとも5個に増えている。 ウクライナ軍が2023年夏、南部戦線の反転攻勢の主力として投入した兵力は12個旅団だったことから、現時点で判明しているクルスク州方面の兵力はその半分足らずということになる。
 総兵力は最大で兵員1万名装甲車両600両にのぼる可能性があるほか、砲兵部隊や防空部隊、UAV部隊、偵察部隊が侵攻部隊の支援できわめて重要な役割を果たしている。
 5個旅団は4日間でクルスク州のおよそ400㎢を占領し、ロシア側の数十名以上を捕虜にした。 侵攻部隊はロシアにとどまるつもりはない可能性もなおあるが、今のところ攻撃の手を緩める気配はない。
 エストニアの軍人でアナリストのレヒ氏はSNSで「ウクライナが入念に計画を準備していて、この作戦が政治的な効果のあるPR上の大勝利以上のものになることを期待するしかない」と書いている。
 ウクライナ軍が6日に始めた越境攻撃に関しては先に、陸軍の第22独立機械化旅団と第88独立機械化旅団空中強襲軍の第80独立空中強襲旅団少なくとも3個旅団が直接参加しているか、支援任務に従事していることがわかっていた。
2024.08.10
 10:15

(20:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August9 2024 <2409-081014>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月9日の戦況 =
 ロシアの情報筋は8月9日、ウクライナ軍はクルスク州でさらに東に前進したが、ロシアの情報筋が以前に8月8日に主張していたほど北や西では活動していない可能性が高いという。
 ウクライナ軍は、クルスク州オクチャブルスコエ近くのリルスクの東でロシア軍の車両縦隊を攻撃したと伝えられている。
 ロシア軍司令部は、現在進行中のウクライナのクルスク州侵攻に対処するために、国境地域に配備された既存の部隊と、後方にあり容易に利用可能な部隊(そのほとんどは徴集兵や非正規軍が配置された部隊)に依存しているように見える。 これらの部隊は、ロシア軍司令部が戦域の他の場所からより経験豊富な部隊を追加で投入することを決定したとしても、最初に対応する可能性が高い。
 ロシア軍司令部は現在、ウクライナ侵攻がウクライナ東部でのロシアの作戦の混乱を防ぐために、他の作戦方向から部隊を再配置するという作戦圧力に抵抗している可能性がある。
 ロシア軍司令部は現在、ウクライナ東部または南部からクルスク州に、より経験豊富でより装備の整った前線部隊を移動させている可能性があるが、そのような部隊がクルスク州に到着するにはさらに時間がかかる可能性が高い。
 ウクライナ軍は8月9日、占領下のクリミアとドネツク州のリペツク州にあるロシア軍飛行場と他のロシア軍目標に対して攻撃を行った。
 ロシア軍はチャシフ・ヤール、トレツク、ポクロフスク付近で前進が確認された。
 ロシア国防省は、ロシア軍人に十分な医療を提供しているという姿勢を続けている。
2024.08.10
 08:00
RBC Ukraine Russian ship with Kalibr missiles reported in Black Sea - Ukrainian Navy <2409-081013>
 ウクライナ海軍が、ロシアが戦闘任務のために配備した黒海に駐留しているロシア艦は一隻だけだと報告していると、今朝報じられた。 この艦はKalibur CMを装備しているという。 一方、アゾフ海では露艦艇は確認されていない。 地中海では2隻のロシア艦が発見されており、そのうちの1隻はKalibur CM搭載艦で、一斉射撃で最大4発のミサイルを発射できる。
 軍事筋は、黒海のロシア艦船は、一斉射撃で最大4発のKaliburを発射できると報告した。
 ウクライナ海軍は、過去24時間に、次のような注目すべきロシア船がケルチ海峡を通過したと報告した。
 ・黒海へ 7隻の船、そのうち6隻はボスポラス海峡に向かった。
 ・アゾフ海へ 6隻の船、うち1隻はボスポラス海峡から移動してきた。
 これに先立ち、ウクライナ海軍のプレテンチュク代表は、ロシア軍は水上艦艇ではなく潜水艦に焦点を移していると述べた。
2024.08.10
 07:33
Kyiv Independent IAEA chief calls for restraint as fighting remains ongoing 'in the vicinity' of Kursk Nuclear Power Plant <2409-081012>
 国際原子力機関 (IAEA) のグロッシ事務局長が8月9日に発表した声明で、クルスク原子力発電所 (KNPP) 周辺地域で戦闘が続いていると報じられているため、原子力事故を避けるためウクライナとロシアの両方に最大限の自制をするよう呼びかけた。 この声明は、ウクライナが国境を越えてクルスク州への奇襲侵攻を続けており、ウクライナがロシア領土の奥深くまで進出していると報じられている中で出された。
Kursk原発の位置 (Google Map)】
 IAEAは声明で、グロッシ事務局長は、KNPPでの原子力事故は「深刻な放射線学的影響を引き起こす可能性がある」と述べた。 グロッシ事務局長は、KNPPの6基の原子炉のうち2基が停止中であり、他の2基は完全に稼働していて、残りの2基は建設中だと述べた。
 8月9日の早い時間に、変電所に対するUAV攻撃とされるものによって引き起こされた火災が、KNPPがあるクルチャトフのいくつかの地域で停電を引き起こしたと、地域のスミルノフ知事は主張した。
 クルチャトフのコルプンコフ市長は8月8日、町から数十㌔離れた場所で戦闘が続いていると主張した。
 ロシアの独立系ニュースメディアIStoriesは8月9日、ウクライナ軍が接近する中、ロシアは現在クルスク原子力発電所を防衛する準備をしていると報じた。
2024.08.10
 06:39
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ部隊、黒海沿岸キンブルン砂州に攻撃 ロシア占領区域 <2409-081011>
 ウクライナ軍情報機関が、ウクライナの特殊部隊が9日にウクライナ南部ヘルソン州キンブルン砂州に対し水陸双方から攻撃を行い、ロシアの装甲車両6両を破壊したことを明らかにした。
Kinburn砂州の位置 (Google Map)】
 ロシア軍は2022年2月の侵攻開始後すぐ、黒海に突き出したウクライナ南部ミコライウ地域のキンブルン砂州を占領したたため、ウクライナがミコライウとヘルソンの港を再開できず、黒海の海上輸送路を経由した輸出が行えない理由の一つは、ロシアが軍事的に有利なこの岬を占領していることとされる。
 ウクライナ軍情報局は声明で「ロシア軍が占領していたキンブルン砂州への攻撃の結果、敵の装甲車両6両が破壊され、30名余りのロシア兵が駆逐された」と述べた。
 一方、InterFax通信によると、ロシア国防省はウクライナ軍の攻撃を撃退したと発表し、この作戦でウクライナ軍は16人の「破壊工作員」を失ったと発表した。
2024.08.10
 05:24
Ukrainska Pravda Russia does not want to redeploy forces to Kursk to avoid disrupting their offensive – ISW <2409-081006>
 ロシア軍司令部は現在、ロシアのクルスク州での衝突がウクライナ東部でのロシアの攻撃作戦を混乱させるのを防ぐために、他正面からの部隊転用に抵抗している可能性がある。
 たとえロシア軍司令部が戦域の他の場所から、より経験豊富な部隊を転用することを決定したとしても、ロシア軍司令部は現在進行中のウクライナのクルスク州侵攻に対処するために、国境地域に配備された既存の部隊と、後方にいる容易に転用できる部隊(そのほとんどは徴集兵や非正規軍が配置された部隊に依存しているように見える)が最初に対応する可能性が高い。
 これらの部隊は、徴集兵、ロシア参謀本部、GRU)や特殊作戦部隊(SOF)の特殊部隊、ロシア国防省の支援の下で活動する追加のチェチェン特殊部隊AkhmatWagnerの残党、そして自称ドネツク人民共和国第1軍団である。
2024.08.10
 05:18
共同通信 ロシア軍、西部州に予備戦力投入 越境のウクライナ軍掃討で緊張 <2409-081005>
 ロシア国防省が9日、ウクライナ軍が越境攻撃で侵入を続けるロシア西部クルスク州スジャ方面野砲や戦車、車両などの予備戦力を投入すると発表した。 6日の攻撃開始から4日目となってもロシア軍が目標とする自国領からのウクライナ軍掃討は終わらず、国境地帯では活発な軍事行動を伴う緊張状態が続いている。
 ウクライナ兵が「スジャはわれわれの支配下にある」と主張する動画がSNSで拡散した。 ウクライナ側は越境攻撃を公式に認めていない。
 米メディアによると、ウクライナ軍はウクライナ経由で欧州に天然ガスを輸出するパイプラインの管理施設を制圧しており、ロシア軍は掃討を急いでいる。
2024.08.10
 02:42
Kyiv Independent 'Ukraine has the right to self-defense,' German Foreign Ministry says on incursion into Kursk Oblast <2409-081001>
 ドイツ外務省は8月9日にPoliticoに発表した声明で、「ウクライナは国際法に明記された自衛権を持っている」と述べ、ロシアのクルスク州で進行中の戦闘に言及して、自衛の原則は自国の領土内に限定されないと付け加えた。 外務省のコメントは、8月7日に「ウクライナは、自国の領土で侵略者を攻撃することを含め、自国を防衛する法的権利を有する」と述べた欧州委員会のスタノ報道官のコメントと一致している。
 ただPoliticoは、ショルツ独首相はウクライナのクルスク州への侵攻についてまだ公にコメントしていないと報じている。
 ウクライナ軍は8月6日に国境を越えてクルスク州に入り、プーチン大統領が「大規模な挑発」と表現したロシア国内での衝突を引き起こしたとし、露国防省は8月9日に、ロシア軍がクルスク州のスジャの町の郊外でウクライナ軍と戦っていることを認めた。 その日の早い時間に露国防省は、ウクライナとの国境から東に10km位置する町、クルスク州のスジャ地区に追加の装備を送っていると述べた。
 米国防総省のシン副報道官も8月8日に記者団に対し、ウクライナによるクルスク地域への侵攻は「米国の政策と一致している」とし、ウクライナは「攻撃から身を守るために」行動を取っていると述べた。
2024.08.09
 23:46
Kyiv Independent US provides Ukraine with new aid package worth $125 million <2409-080915>
 米国防総省は8月9日、海外の危機に対応するために大統領が、弾薬、車両、医療用品など、米国の備蓄から装備を供与することができる大統領撤退権限 (PDA) の下で提供される$125M相当のウクライナに対する追加軍事支援を発表した。 国防総省の声明によると、米国の新たな援助パッケージは、PDAの下で割り当てられた63回目の支援である。
 今回のパッケージには、HIMARS用の弾薬、155-mmおよび105-mm砲弾、Stinger MANPAD、JavellinおよびAT-4 ATGM、およびTOW ATGMが含まれている。
 国防総省はまた、ウクライナに多目的レーダ、HMMWV救急車、小火器弾薬、爆薬、「重要な国家インフラを保護するための機器」、および補用部品も提供する。
2024.08.09
 23:14
Kyiv Independent Rheinmetall to deliver 8 more rescue stations to Ukraine <2409-080914>
 ウクライナ国防省が8月9日、Rheinmetall社に対し、同国軍向けに8個システムの前方外科チームステーション (FST) を追加で発注したと発表した。
 FSTは、野戦用のコンテナベースのレスキューユニットで、システムには、X線容器、手術室、集中治療室などの最新の医療機器が装備されており、現代の病院の基準に沿っていると同社は述べている。
 この注文はドイツ政府計画の一部で、2026年末までに完了する予定である。
 Rheinmetall社のCEOは「Rheinmetall社の医療施設は機動性が高くて非常に迅速に運用でき、品質面でも最高水準で、新たに発注された注文は、ウクライナの医療技術に関する最初の納入がその価値を証明したことを強調している」と述べている。
 各ユニットを運搬するため、Rheinmetall社はウクライナに3両のRheinmetall軍用車両とトレーラーで構成されるモバイルコンポーネントも提供する。
2024.08.09
 18:46
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア西部の軍飛行場を攻撃、ウクライナ発表 誘導爆弾破壊 <2409-080912>
 ウクライナ軍が9日、ロシア西部リペツク州ロシア軍飛行場を同日未明に攻撃し、保管されていた誘導爆弾を破壊したと発表した。 ウクライナはロシアの空爆能力やミサイル発射能力を弱めるため、ロシアの空軍基地を攻撃している。 攻撃により一連の爆発が起きたとしている。
 ウクライナ軍はTelegramに「大規模な火災が発生し、複数の爆発が起きた」と投稿した。 攻撃対象となったのはSu-34Su-35MiG-31が駐機する飛行場だったという。
 治安当局者がReutersに明らかにしたところによると、攻撃はUAVで行われた。 飛行場には数十機の航空機とヘリコプターが駐機していたほか、700発の誘導爆弾を格納した倉庫もあった。
2024.08.09
 15:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍、越境攻撃に精鋭の空挺旅団も投入 「本格侵攻」の様相強まる <2409-080910>
 ウクライナ軍がロシア西部クルスク州に仕掛けた奇襲攻撃の3日目、州内を走行する装甲車両の車列から、ウクライナ軍の旅団で最も装備が充実し、最も機動力が高い旅団のひとつである第80独立空中強襲旅団が、この越境攻撃作戦に参加していることが確認された。
 8日にSNSで共有された動画には、T-64BVもしくはT-80BV BMT、UR-77地雷除去車、IMR-2戦闘工兵車、BTR-80 APC、そして米国製Stryker IFVが移動する様子が映っていた。 各車両はUAV対策のケージ装甲を装備し、BTR-80の車上には歩兵が10名位が乗っている。 そばで、ウクライナの砲兵が迫撃砲で射撃を行う姿も見える。
 82mm迫撃砲の射程は3~4km程度で、これまでの経緯や状況から、映像がロシア側の陣地に対する本格的な攻撃の初期の瞬間を捉えたものなのは明らかである。
2024.08.09
 14:25
Kyiv Independente Russia claims Ukraine's forces reach outskirts of Sudzha in Kursk region <2409-080909>
 ロシア国防省は8月9日、ウクライナの侵攻が4日目に入っても続く中、ロシア軍がスジャの町の西郊外でウクライナ兵に対して攻撃を行っていると主張した。
Sudzhaの位置 (Google Map)】
 スジャはウクライナとの国境から10km未満に位置し、クルスク市はスジャの北東に85kmの場所にある。 ロシアが、ウクライナ軍が町に到着したと主張したのは、そこにウクライナ軍がいるという複数の報道がある中で、これが初めてである。
 同省によると、ロシア軍はダリーノ、ゴゴレフカ、メロヴォイ、ニコルスキーの集落近くでも「ウクライナ軍の人員と設備に攻撃を仕掛けている」という。
 戦闘はクルスク地方のクルチャトフから数十㌔の場所で続いていると、コルプンコフ町長は主張した。 この町は、ウクライナのスムイ州から150kmに位置し、クルスク原子力発電所がある。
 ロシアの戦争賛成派のTelegram Channelも、ウクライナ軍は重要な高速道路があるリゴフの町から15kmのところにいると主張している。
 Kyiv Independente紙は、これらの主張を確認できなかった。
2024.08.09
 14:13
AFP=通信

(Yahoo)

ウクライナ軍、前線に「ロボット犬」投入へ <2409-080908>
 ウクライナ軍が近い将来、ロボット犬をロシア軍との戦闘の前線に投入し、兵士の代わりに塹壕の偵察や地雷探知など、危険な任務を任せるようになる可能性がある。
 ウクライナの非公開の場所で行われたデモンストレーションでは、ロボット犬BAD Oneはオペレーターが送信する指示に従い、立ち上がったり、しゃがんだり、走ったり、ジャンプしたりした。
 隠密性と機敏性に優れたロボット犬は、ロシア軍の侵攻を撃退する兵力が不足しているウクライナ軍にとって、前線での貴重な味方となる可能性があると製作者たちは語った。
 体高の低いロボット犬は発見されにくい上、敵の塹壕や建物内をサーマルイメージングで調べることもできる。
2024.08.09
 13:30
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア西部に大規模無人機攻撃と州知事、空軍基地で火災か <2409-080906>
 ロシア西部リペツク州のアルタモノフ知事がTelegramで9日、ウクライナのUAVによる大規模攻撃で爆発が起きたとし、一部地域から住民を避難させていると明らかにした。 InterFax通信は地元当局者の話として、リペツク市郊外の空軍基地で火災が発生したと報じた。
 6人が負傷したほか、電力供給に影響が出ているという。 空軍基地周辺などの4つの集落が避難の対象になっているとした。
 アルタモノフ知事は、SNS上で市全体に避難を呼びかける投稿が見られるのはウクライナによる心理戦の一環だと主張したが、ウクライナはリペツク州への攻撃を発表していない。
2024.08.09
 12:00

(22:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August8 2024 <2409-080904>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月8日の戦況 =
 8月6日に始まったクルスク州へのウクライナの国境を越えた機械化部隊の攻撃は、ロシア領内でのウクライナの作戦の一環として継続されている。 ISWは、ウクライナの作戦上の安全を損なうことを避けるために、このウクライナの作戦の意図についての評価を提供しない。
 衛星画像とロシアの主張は、ウクライナ軍が8月8日にクルスク州にさらに急速に前進し続けたことを示しており、ウクライナ軍はスムイ州との国境から35km離れた地域にいると伝えられているが、ウクライナ軍は、クルスク州でのウクライナの進軍に関するロシアの主張の最大主義的な範囲内で、すべての領土を支配しているわけではないことはほぼ確実である。
 ロシア国内でのウクライナの大幅な前進は、ロシアの安定、安全保障、地政学的な復活の遺産を固めようとするプーチン大統領の数十年にわたる努力に対する戦略的な打撃となるため、クレムリンはほぼ確実に、ウクライナ軍が奪取したクルスク州のロシア領土を奪還し、ウクライナの活動をさらに阻止しようと努力するであろう。

COA (行動方針) 1:ロシア軍司令部は、既存の徴集兵、連邦保安庁(FSB)国境警備隊、ロスグヴァルディア、およびすでに国境地域に配備されているその他の非正規軍を使用して、ウクライナ軍を押し戻し、クルスク州でのウクライナの作戦から防御することを決定する可能性がある。

COA 2:ロシア軍司令部は、クルスク州でのウクライナの攻勢に対応するために、ロシアとウクライナの国境沿いに展開している既存の北部部隊グループを使用することを決定する可能性がある。

COA 3:ロシア軍司令部は、2024年夏の攻撃計画のために蓄積した作戦予備力、および/または比較的準備が整った、より戦闘効果的な前線部隊を戦域の他の場所からクルスク州に再配置することを選択する可能性がある。

COA4:ロシア軍司令部は、現在クルスク州に投入している兵力を維持しようとするかもしれないが、ロシアの領土奪還能力を向上させるために、重要な航空部隊と攻撃部隊を同地域に再配置する可能性がある。

 ウクライナのクルスク州への侵攻に対するロシアの一貫した対応の欠如と、報告されたウクライナの進軍速度は、ウクライナ軍がロシアとの国境沿いで作戦上の奇襲を達成できたことを示している。
 ウクライナ当局は、ウクライナがクルスク州で進行中の作戦について、まだ直接コメントしていない。
 米当局者は、ウクライナがクルスク州で進行中の作戦は、ロシア国境地域内の軍事目標を攻撃するウクライナの能力に対する米国の制限に違反していないと指摘した。

2024.08.09
 09:39
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナのロシア越境攻撃、3日目に突入 米政府「事前の連絡なかった」 <2409-080902>
 ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃は8月8日に3日目に突入し、ロシア軍は予備部隊を投入してウクライナ軍との戦闘を続けている。
 ロシア国防省によると、ウクライナ側の勢力はモスクワの南西530kmのクルスク州スジャの北西に進撃した。 スジャの北東60kmにはクルスク原子力発電所がある。 親露派軍事ブロガーのポドリャカ氏によると、クルスク原発まであと30kmの地点で激しい戦闘が行われているという。 ロシア国営通信RIAは、国際原子力機関(IAEA)はクルスク原発周辺の状況を把握しており、状況を監視していると報じた。
 ウクライナ軍はクルスク攻勢について現在も沈黙を守っているが、ゼレンスキー大統領は8日に、ウクライナ軍の「奇襲」能力と成果を上げる能力を称えたが、クルスクについて直接言及しなかった。
 ロシア軍参謀総長のゲラシモフ上級大将はプーチン大統領に対し、ロシア軍がウクライナ兵約1,000名による攻撃を阻止したと報告し、ロシア国防省は8日に軍と連邦保安局(FSB)がウクライナの前進を阻止し、クルスク州でウクライナ軍と戦っていると表明したうえ、ウクライナは戦車8両を含む82両の装甲車両を失ったとした。
 米大統領府は、この攻撃について事前に知らされていなかったとし、紛争激化の恐れがあるとウクライナに警告した。 匿名の米政府関係者が、ウクライナに軍事行動の詳細な目的を尋ねたと明らかにした。
この関係者によると、ウクライナ軍は国境地帯の北側で軍事行動を行っており、防衛目的で米国が提供する武器の使用が可能だと伝えているという。
2024.08.09
 09:07
共同通信

(Yahoo)

ウクライナ、ロシア領100平方キロ制圧か <2409-080901>
 Washington Post紙が8日、ゼレンスキー大統領の顧問の話として、ウクライナ軍がロシア西部クルスク州への越境攻撃でロシア領約100㎢を制圧したと報じた。
2024.08.08
 23:40
Kyiv Independent Gerasimov ignored warnings of Ukrainian troop buildup near border, Bloomberg reports <2409-080822>
 Bloombergが8月8日にクレムリンに近い情報筋を引用して、ロシア軍参謀総長のゲラシモフ上級大将は、ウクライナ軍がクルスク州の国境近くに集結しているという諜報機関の警告を無視したようだと報じた。
 ウクライナ軍は8月6日に国境を越えてクルスク州に入り、ロシアの領土で衝突を引き起こした。
 ロシア国防省は8月8日、ロシア軍がウクライナとの国境近くの2つの地区でウクライナ軍と戦っていると主張した。
 Bloombergは、ゲラシモフ上級大将と高官が、「ウクライナ兵がロシア西部のクルスク州との国境近くに集結していたという諜報機関の警告攻撃を開始する2週間も前に無視したようだ」と報じた。
 匿名の情報筋がBloombergに、プーチン大統領も軍の増強について説明を受けていなかったと語ったと報じられている。
 Bloombergは、情報筋が「ゲラシモフ上級大将が近いうちに解任される可能性は低いが、彼の戦争の扱いに対するクレムリンの忍耐力は限界に達している」と指摘したと付け加えた。
 プーチン大統領は8月7日、ゲラシモフ上級大将や他の高官と会談し、ゲラシモフ上級大将はプーチン大統領に「クルスク方向へのウクライナの前進が止まった」と伝えていた。
2024.08.08
 20:47
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナの越境攻撃、3日目に突入 欧州向けガス輸送は正常 <2409-080820>
 ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃は8日に3日目に突入した。 ロシア軍は予備部隊を投入してウクライナ軍との戦闘を続けている。
 ウクライナ軍は6日にクルスク州に対する越境攻撃を開始し、ロシア国防省によると戦闘は7日にかけても続き、ウクライナ側の勢力はクルスク州スジャの北西に進撃した。
 モスクワの南西530kmに位置するスジャは、ウクライナ経由で欧州に輸出されるロシア産天然ガスの中継拠点になっており、スジャ近辺で激しい戦闘が続いていることで欧州への輸送を巡る懸念が高まっているが、ウクライナ当局は8日、パイプラインは正常に機能していると明らかにした。
 スジャの北東60kmにはクルスク原子力発電所がある。 親露派軍事ブロガーのポドリャカ氏によると、クルスク原発まであと30kmの地点で激しい戦闘が行われている。  ロシア国営通信RIAは、国際原子力機関 (IAEA) はクルスク原発周辺の状況を把握しており、状況を監視していると報じた。
 ウクライナ軍はクルスク攻勢について現在も沈黙を守っており、ゼレンスキー大統領は8日にウクライナ軍の「奇襲」能力と成果を上げる能力を称えたが、クルスクについて直接言及しなかった。
2024.08.08
 20:15
朝日新聞

(Yahoo)

ウクライナ軍がロシア領内に「陣地」 「予想外」の攻撃に対応できず <2409-080819>
 ウクライナ軍が6日からロシア南西部クルスク州で越境攻撃を続けていて、ロシア軍は「敵を壊滅している」と主張するが、ロシアの軍事ブロガーは、ウクライナ軍は制圧した集落に陣地を築いていると伝え、これまでで最大規模の越境攻撃になる様相で、今後の国際情勢をにらみ、ロシアを和平協議につかせる圧力とする狙いの可能性がある。
 ロシア国防省や独立系メディアによると、攻撃が始まったのは6日早朝で、戦車やSAMなどを装備したウクライナ軍の部隊が越境して10km以上前進して、11集落を占拠した可能性がある。 クルスク州知事代行らの発表では、少なくとも6人が死亡し、30人以上が負傷して、住民3千人が避難した。
 独立系メディアMeduzaは、ロシア側は国境警備隊や徴集兵などの戦車などを持たない部隊が対応したと報じた。
 兵力や兵器が侵攻最前線に集中配備されて手薄になったとして、攻撃を受けた可能性がある。
2024.08.08
 19:34
RBC Ukraine Offensive in Kursk region advances three key objectives for Ukraine - The Telegraph <2409-080818>
 ウクライナはクルスク地域での活動を公式に確認していないにもかかわらず、Telegramによると、そこでの戦闘はウクライナの3つの主要な目標を示している。
 クルスク地域での戦闘から2日足らずで、ロシアは領土の350㎢の支配を失ったことで、さらに、数十人のロシア人がウクライナ軍に捕らえられていると報じられている。
 ウクライナは、クルスク地域の状況に対する支配を公式に確認していないが、そこでの戦闘は、ウクライナの3つの主要な目標を示している。

目的その1は、ドネツクでの攻撃作戦からロシア軍をそらすことで、先週、ロシアはこの方向に大きく前進し、ニューヨークの村に接近した。
 ロシアはハリコフ方面で成功を収めていないため、ロシア軍は今後数週間でさらに多くの徴集兵をドネツクに振り向ける可能性がある。 クルスク攻勢作戦は、このプロセスを複雑にしている。

目的その2は、ロシア国内に不和の種をまくことで、2023年に入ってから、ロシアはウクライナでの小規模な攻撃行動を再開しており、そのため、いわゆる親ウクライナ派のロシア人パルチザンが定期的にロシア領に侵入し、ベルゴロドのいくつかの国境集落を一時的に占拠している。
 2024年3月には、これらの仕業がクルスクに拡大された。
 これらの行動は、ロシア国内でますます脆弱になる安全保障意識を弱体化させ、戦争が自分たちにも起こり得ることをロシア国民に示すことを目的としていた。

目的その3は、今後の協議において領土交換に関する交渉を進めることで、リークによると、ゼレンスキー大統領は、モスクワに圧力をかける手段としてロシアの村を占領することを検討していたと報じられている。  具体的には、ハリコフとクルスクの間で土地区画を交換することについての議論が進行中で、ウクライナがクルスク地域の村々を押さえることができるかどうかは不明だが、攻勢はロシア領土を突破する方が、ウクライナ東部のロシアの要塞を破壊するよりも簡単であることを示している。

2024.08.08
 14:44
Kyiv Independent Battles in Kursk Oblast ongoing in two districts, Russia claims <2409-080814>
 ロシア国防省は8月8日、ロシア軍がクルスク州スジャンスキーコレノフスキーの国境地区でウクライナ軍と引き続き交戦していると主張した。
SudzhanskyKorenovskyの位置 (Google MaP)】
 ウクライナ軍は8月6日に国境を越えてクルスク州に入り、プーチン大統領が大規模な挑発と表現したロシア国内での衝突を引き起こした。
 ウクライナは、ロシアがウクライナのドネツク州で攻撃を強化している最中に行われるクルスク州での作戦について、ほとんどコメントを拒否している。
 ロシア国防省も「敵の前進を防いだ」と主張し、ロシア軍参謀総長のゲラシモフ上級大将に同調した。 その前日、ゲラシモフ上級大将はプーチン大統領にウクライナ軍のクルスク州の奥深くへの前進が止められたと報告していた。
 一方、ロシアのTelegram Channelは、ウクライナとの国境から10km以内に位置する人口約5,000人の町、スジャですでに戦闘が始まっていると主張した。
 ISWは8月7日の評価で、衛星画像は、ウクライナ軍がロシアのクルスク州に最大10kmまで前進し、少なくとも2つのロシアの防衛線と要塞を通過したことを示していると述べた。
 クルスク州はウクライナのスムイ州との国境に位置しており、2022年4月にロシア軍が州から押し出され、国境を越えて戻されて以来、毎日のように攻撃を受けている。
2024.08.08
 12:32
BBC News

(Yahoo)

ウクライナがロシアに越境攻撃、主要ガス施設制圧との情報も クルスク州に非常事態宣言 <2409-080811>
 ロシアが6日、ウクライナと国境を接するクルスク州がウクライナ軍の越境攻撃を受けたと発表した。 攻撃は翌7日も続いており、同州に非常事態が宣言された。
 クルスク州のスミルノフ知事代行は非常事態宣言について、「この地域への敵軍の侵入がもたらす影響を排除するため」に必要なものだと説明した。
 スミルノフ知事代行は先に、国境地帯からは数千人が避難し、複数の都市から医師たちが集められていると述べていた。
 ロシアが数百人のウクライナ部隊が6日朝にクルスク州の町スジャ付近の国境を越えたと発表したのを受け、プーチン大統領はウクライナが「大規模な挑発行為」を開始したと非難していた。
 ロシア大統領府はウクライナ軍の攻撃には戦車11両と装甲戦闘車両20両以上が加わっていたと付け加えた。
 ウクライナ国会議員のホンチャレンコ氏は7日夕、ウクライナ軍がスジャの主要なガス施設を制圧したと発表した。 ここは、ロシアからウクライナを経由してEU諸国へ天然ガスを輸送するのに必要な施設で、侵攻が開始してからも運用が続いていて、この施設がロシア産ガスをEUへ運ぶ唯一の地点となっていた。
2024.08.08
 09:15

(19:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August 7 2024 <2409-080809>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月7日の戦況 =
 ウクライナ軍は、8月7日にロシア領内機械化部隊にる攻撃が続く中、ロシアのクルスク州に最大10kmまで前進したことを確認した。
 クルスク州でのウクライナの攻撃活動に対するロシア大統領府の対応は、これまでのところ矛盾しており、ロシアはこの動きを注目すべきウクライナの戦線拡大として提示することと、その潜在的な影響を誇張して国内の不満を危険にさらすことを避けながらバランスを取ろうとしている。
 一部のロシアのミルブロガーは、ロシア軍司令部がクルスク州へのウクライナの攻撃作戦の準備を察知したり、防いだりしていないと強く批判した。
 ウクライナ軍は、クルスク州上空でFPV UAVを使ってロシアのMi-28を撃墜したと報じられており、ウクライナ軍がUAV能力を成功裏に適応させ続けていることを示している。
 ウクライナ軍情報局長官のブダノフ中将が8月7日、ロシアの攻撃能力は1ヶ月半~2ヶ月以内に最高潮に達すると評価しており、これは現在のロシアの攻撃能力に関するISWの評価と概ね一致している。
 国連ウクライナ人権監視団 (HRMMU) のベル代表は、ロシアが収容所でウクライナ人捕虜の95%を拷問していると述べた。
 モルドバ中央選挙委員会 (CEC) は8月7日、2024年10月の大統領選挙と国民投票親露派勝利選挙区を登録しないと発表した。
 ロシアの裁判所は8月7日、ロシアの超国家主義ミルブロガー、Telegram channel Moscow Callingの管理人クルシンに対し、ロシア軍に関する「偽の」情報を公開したとして、6年半の刑を言い渡した。
 ウクライナ軍は最近、チャシフ・ヤールの南で陣地を奪還し、ロシア軍はシヴェルスクの北東、ドネツク市の南西、ドネツク州とザポリージャ州の州境地域に前進した。
2024.08.08
 05:46
共同通信

(Yahoo)

ロシア西部に千人越境攻撃 ウクライナ軍、侵攻後最大 <2409-080805>
 ゲラシモフ露参謀総長が7日、前日朝からウクライナと国境を接するロシア西部クルスク州のスジャ地区ウクライナ軍の千名の部隊による越境攻撃があったとプーチン大統領に報告した。
 ウクライナ軍の進撃は食い止めたものの、7日現在でロシア領内にウクライナ兵が残っているとし、掃討作戦が続いていると述べた。
 クルスク州には7日から非常事態が宣言された。
 これまでにもウクライナ側の地上越境攻撃はあったが、2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻開始以降で今回が最大規模とみられる。
 ウクライナ側は公式声明などを発表していない。
2024.08.08
 01:12
朝日新聞

(Yahoo)

ウクライナ軍がロシア領を大規模攻撃 「11集落占拠」の可能性も <2409-080801>
 ロシア国防省などによると、ウクライナ軍が6日早朝にロシア南西部クルスク州で越境攻撃を行った。 地元当局は、少なくとも市民5人が死亡したと発表し、ロシアの独立系メディアは11の集落が占領された可能性があると伝えており、ロシアのウクライナ侵攻後、ウクライナ側による最大規模の越境攻撃との見方も出ている。
Kursk州の位置 (Google Map)】
 ゲラシモフ露軍参謀総長は7日の国家安全保障会議でプーチン大統領に、戦車などで武装したウクライナ軍の1,000名規模の部隊が、ウクライナとの国境に接する地区の制圧を目標に越境攻撃したと報告した。
 同州のスミルノフ知事代行は5人が死亡したとSNSに投稿し、TASS通信は24人が負傷したと報じており、さらに死傷者が増える可能性がある。
2024.08.07
 23:54
RBC Unkaine Russia could lose control over 350 square kilometers in Kursk region - Media <2409-080716>
 8月7日の時点で、ロシアはクルスク地域の最大350㎢の地域に対する支配を失う可能性があるという。 ロシアのメディアによると、水曜日の夕方までに、クルスク地域でロシアが失った領土の総面積は350㎢に達した可能性がある。
 国防省に近いTelegram Channel Rybarによると、18:00までにロシアはすでに、ゴルナルの南に位置するガイエヴォクリリフカと同様に、スジャの西部郊外の支配権を失っていた
 ロシア軍はさらに、北西部に位置するレオニドヴォリュビミフカも失ったとされており、コレネヴォ村は脅威にさらされている。
 ロシアはクルスク地域、特にスジャ地域での戦闘について二日連続で報告している。 一部のロシア・マスコミは、ロシアは既にいくつかの集落の支配を失ったとさえ主張している。
 7日に知られているすべての情報は、資料「クルスク地域の侵害の背後にある目的は何ですか、そしてなぜ参謀本部は沈黙しているのですか?」で見ることが出来る。
2024.08.07
 21:09
Kyiv Independent 'Ukraine has legal right to defend itself,' EU says on incursion in Russia's Kursk Oblast <2409-080715>
 欧州委員会のスタノ報道官が8月7日、ロシアのクルスク州で進行中の戦闘について、Suspilneへのコメントで「ウクライナは自国の領土で侵略者を攻撃することを含め、自国を防衛する法的権利を持っている」と述べた。
 EUはロシアの侵略に対するウクライナの正当な防衛権と、主権と領土保全を回復するための努力を引き続き全面的に支持する」とスタノ報道官は述べた。
 ウクライナ軍は8月6日に国境を越えてクルスク州に入りプーチン露大統領が「大規模な挑発」と表現したロシア国内での衝突を引き起こした。 ウクライナは、この地域での戦闘についてコメントしていない。
 ロシアの戦争推進派Telegram Channelは、スジャコレネヴォの町で戦闘が続いていると主張し、ロシア軍はウクライナ経由でヨーロッパにガスを輸送するスジャ・ガスメーター基地から撤退したと書いた。
SudzhaKorenevo の位置(Google Map)】
 状況に対応して、米国家安全保障会議のカービー報道官は、米国は、ウクライナが国境近くに差し迫った脅威を攻撃にするため米国が供給した武器を使用することを認める政策を変更していないと述べた。
2024.08.07
 20:42
Ukraine Pravda Bulgaria joins NATO mission for training Ukrainian troops <2409-080713>
 ブルガリア閣僚理事会が8月7日の会合で、ブルガリア軍がNATOウクライナ安全保障支援訓練 (NSATU) に参加することを認めた。 ブルガリア政府は、ウクライナ将兵を訓練するNATOの計画にブルガリア軍が参加することを認めた。
 ブルガリア政府は「この決定を採択することにより、わが国はウクライナを支援し、欧州大西洋の価値を守り、国際平和と安全を維持するための共同努力における同盟との連帯を再確認するというコミットメントをしっかりと示す」と強調した。
 NATOの作戦に参加するブルガリア軍兵士の数はまだわかっていないが、これに先立ち、ブルガリアは、ウクライナ軍の訓練も行っていたEUウクライナ軍事支援ミッション (EUMAM Ukraine) に50名を派遣した。
2024.08.07
 16:30
Forbes

(Yahoo)

ウクライナのロシア人義勇兵組織が再び越境襲撃 貴重な兵力の浪費に <2409-080708>
 ウクライナ北部スーミ州から越境してロシア南西部クルスク州の国境の町チョトキノに短期間の襲撃を行ってから5ヵ月後、ウクライナ側に立って戦うロシア人の義勇兵組織、自由ロシア軍団が再び動き出した。
 米国製Stryker IFVに乗った軍団員は6日、国境を越えてクルスク州の国境近くの町スジャに侵入した。 スジャはチョトキノから東へ55kmほどに位置する。
 自由ロシア軍団はすぐさまロシア軍のT-62 MBT 2両を撃破し、数人を捕虜にし、ロシア空軍のKa-52 1機を撃墜した。 ヘリの乗員は死亡したもようである。
 何もかも劇的だが、貴重な軍事リソースの恥ずべき浪費と言わざるを得ない。 自由ロシア軍団がほとんど軍事的価値のないスジャを徘徊し出すのと同じころ、ウクライナ東部ドネツク州ホルリウカのすぐ西に位置し、ウクライナ軍の防御拠点だった集落ニューヨルクでは、ウクライナ軍の旅団が撤退しようとしていた。 ウクライナ軍は戦力が薄く引き伸ばされたかたちになっている。
2024.08.06
 23:48
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、南部国境に予備軍投入 ウクライナの攻撃で民間人に死者 <2409-080617>
 ロシアが6日、ウクライナ軍による戦車とウクライナ戦闘員数百名によるロシア南部クルスク州の国境地帯への攻撃を受け、予備軍を投入したと発表した。 これより先に同州のアレクセイ・スミルノフ知事代行は、ロシア軍と連邦保安局 (FSB) の国境警備隊がウクライナによる国境侵犯を阻止したと発表していた。  ロシア国防省は声明で、戦闘はまだ続いているとした上で「国境を守る部隊は、FSBの国境警備隊と連携して国境地帯とウクライナ北部スムイ州のウクライナ予備軍による攻撃を撃退し、敵に砲火を浴びせている」と述べた。
 スミルノフ知事代行はTelegramへの投稿で、複数の集落がウクライナからの大規模な砲撃を受け、スジャで女性の民間人が死亡し、ネハエフカ近隣ではミニバスを運転していた男性がUAVの攻撃を受けて即死し同地域全体で18人が負傷したとと発表した。
 一方知事代行は「国境地帯の状況は依然として厳しいが、われわれの防衛部隊は敵の殲滅に成功している」との見解を示した。
 銃撃や死傷者の報告について、Reutersは独自に確認できていない。
2024.08.06
 23:38
Kyiv Indepedent Russian helicopter, tanks reportedly destroyed in fighting across border in Kursk Oblast <2409-080615>
 クラウドソーシングの監視サイトのDeepStateが8月6日、ロシアのクルスク州への越境侵攻が報じられる中、撃墜されたロシアのKa-52破壊された戦車2両が写っているように見える写真を共有した。
 この写真は、ロシア国防省がウクライナ軍が国境を越えて攻撃を開始したと主張した後に撮影されたもので、独自に確認することはできなかった。
 これに先立ち、スムイ州のウクライナ当局は、この地域の軍隊がロシアのヘリ1機、UAV 2機、BMを撃墜したと述べた。 この発表は、ロシア軍が同州で攻撃を強化しているという報道と同時期に行われた。
2024.08.06
 19:55
Kyiv Indepedent Ukraine launched more drones than Russia in July, Zelensky claims <2409-080614>
 ゼレンスキー大統領は8月6日夜の演説で、ウクライナ軍は7月にロシア軍よりも多くのUAVを発射したと主張した。
 ロシアの全面的な侵攻を通じて、ウクライナとロシアはUAVに多額の投資を行い、戦争に革命をもたらした。 数で劣るウクライナ軍にとって、UAVはロシア軍の占領地内や戦線の奥深くにあるロシア海軍艦、海軍基地、石油精製所、飛行場を攻撃するための重要な武器の一つとなっている。
 ゼレンスキー大統領は「この点で、ウクライナの国防軍と治安部隊はすでに優位に立っており、7月にはわが国軍は占領者よりも多くのUAVを使用した。 これは、私たちの部隊が持つすべてのタイプのUAVにとって、最前線での着実な傾向であるはずだ」と述べている。
 大統領によると、ドローン開発のリーダーになることで、キエフは「他の国々の安全保障提供者」になる可能性があるという。 大統領は、2024年までに100万機のUAV クライナの製造業者と契約していると述べた。
 「現在、すべての詳細を開示しているわけではないが、UAVを生産する能力は絶えず成長しており、国の資金だけでなく友好国とも協力してUAV生産に投資している」とゼレンスキー大統領は付け加えた。
 フヴォズディアール戦略産業次官は、ウクライナは年間300万機以上のUAVを生産する生産能力を持っているが、友好国からの資金提供が必要であると述べた。
 ウクライナ軍副司令官(註:兼無人システム部隊司令官)のスハレフスキー大佐は7月に2024年上半期にウクライナ軍は2023年の6倍のUAVを受け取ったと述べた。
2024.08.06
 18:26
Kyiv Post Russia dispatches reinforcements to tackle Ukrainian cross-border attacks in Kursk Region <2409-080613>
 ロシア軍がクルスク州でのウクライナの越境攻撃に対処するため、増援部隊を派遣しようとしている。 ロシアの声明によると、ウクライナ軍は8月6日の朝に、クルスク地方のニコラエボ・ダリノとオレシュニャの集落近くのロシア国境位置への攻撃を開始した。
 ロシア国防省のTelegram Channelのメッセージによると、モスクワ時間08:00に、ウクライナの第22機械化旅団300名の部隊が、11両の戦車20両以上の装甲車の支援を受けて、8月6日にウクライナとのロシア国境クルスク地域の陣地を攻撃し、この地域で活発な戦闘が行われていることを確認し、同地域に増援部隊を派遣していると発表したと書かれている。
2024.08.06
 17:55
RBC Ukraine Russia continues to build defensive fortifications around Crimean Bridge <2409-080612>
 ロシアは、クリミア半島とロシア本土を結ぶケルチ橋の防衛を強化し続けていて、主橋と並行して補助橋が建設されていると、Telegram ChannelのKrymskiy veterが報じている。
 公開された写真ではロシア人が杭を積み続けており、近くで追加の橋を建設する作業も進行中であることを示している。
 橋のアーチ型スパンからクバンに向かう追加の構造物も建設されている。
 以前に橋の近くに保護構造物の建設がすでに観察されていたことは注目に値する。 特に、ロシア人は特別な構造で橋を塞ごうとしている。
2024.08.06
 16:35
RBC Ukraine Partisans discover remains of ships hidden by Russian army in Sevastopol, Crimea <2409-080610>
 レジスタンス運動のATESHは、ロシア軍は艦船を護るため湾に隠しているが、パルチザンはセヴァストポリに残っているロシア艦を追跡していると述べている。 レジスタンス運動ATESHは、クリミア半島の全海岸線、主にセヴァストポリで状況を監視している。
 「キレン湾では、Project 775大型揚陸艦 (LLS) 2隻を記録した。 そのうちの1隻はコンスタンチン・オルシャンスキーで、2014年にウクライナから奪取された。 報告書はProject 775艦の半分は、すでに成功裏に破壊されたと述べている。
 ATESHは、すべての関連情報がすでにウクライナ国防軍に提供されていると指摘し、ロシア艦の新たな沈没を発表した。
2024.08.06
 13:29
Kyiv Independent Moscow claims clashes with Ukrainian troops on Russian soil, Kyiv hasn't commented <2409-080605>
 ロシア国防省は、ウクライナ軍が8月6日にロシアのクルスク地方ロシア領に侵入したと主張した。
Kursk 州の位置 (Google Map)】
 この声明は、ロシアの戦争賛成派のTelegram Channelが、ウクライナの重装備を持った破壊工作・偵察部隊が午前中にクルスク地方に入ったと書いた後に出された。
 クルスク州は、2022年4月に一部が解放されて以来、ロシア軍の攻撃が連日発生しているウクライナのスムイ州との国境に位置している。  ロシア国防省は17:00頃、戦車と装甲車両を装備したウクライナ軍第22独立機械化旅団の最大300名の部隊が、クルスク地方のニコラエボ・ダリノとオレシュニャの国境集落近くでロシア部隊を攻撃したと主張した。
Nikolaevo-DarinoOleshnya の位置 (Google Map)】
 ロシア外務省によれば、衝突は進行中で、「ロシア軍集団の予備部隊はクルスク方向に向かっている」という。 ウクライナの第22独立機械化旅団は、これらの主張についてコメントしておらず、独自に検証することはできない。
 その日の早い時間に、ロシアのクルスク州のスミルノフ知事は、ロシアの国境警備隊がスジャンスキー地区とコレネフスキー地区で「国境突破を防いだ」と主張した。
 国家安全保障・国防会議の反偽情報部門の責任者であるコバレンコ氏は、ロシアは「国境を支配していない」と述べた。 ロシア軍司令官はTelegramに、クルスク州の状況には偽情報が拡散していると書いた。
2024.08.06
 07:40

(17:40 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August 5 2024 <2409-080603>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月5日の戦況 =
 ロシア当局は8月5日、ロシア国防省のパーク局長、アフメドフ局長とロシア国防省革新開発局副局長のシェステロフ少将を大規模な詐欺の容疑で拘束した。
 ロシア国防省内の何人かの高官の交代を以前から予測していたロシアの内部情報筋は、8月5日にロシア国防省の主要機甲局長シェスタコフ中将が近い将来にその地位を去ると主張した。
 ロシアのショイグ安全保障相は8月5日にテヘランで、イランのペゼシキアン大統領国軍参謀総長のバゲリ少将、イラン国家安全保障会議最高書記のアフマディアン氏などのイラン高官と会談した。
 ロシアは、2024年3月のクロッカス市庁舎テロ事件を受けて、ISISのアフガニスタン支部であるIS-Kからの安全保障上の脅威に対処するための継続的なロシアの取り組みの一環として、ロシアで働くことを希望するタジキスタン人移民の出発前基準を厳しくしている。
 ウクライナの主要軍事情報局 (GUR) は衛星画像を引用して、ウクライナのUAV攻撃が8月3日にロストフ州のモロゾフスク飛行場Su-34と弾薬倉庫を破壊したと報告した。
 ロシア軍はトレツクとポクロフスクの東、ドネツク市とロボチンの近くで前進した。
 クレムリンは、ウクライナで戦ったロシア退役軍人を国内の政治的役割に位置づける努力を続けている。
2024.08.05
 23:52
Ukrainska Pravda Russians used ballistic missiles to attack Kyiv: no damage reported <2409-080508>
 ロシア軍は、8月5日の23:00頃、キーウとその近郊の方向にIskander-MKN-23などのBMを使用したミサイル攻撃を開始したが、キエフ市軍政は、市内での被害も死傷者もいないと報告した。
2024.08.05
 11:51
CNN

(Yahoo)

マリがウクライナと断交、ワグネル襲撃で反体制派に情報提供 <2409-080502>
 マリが4日、7月にロシアの民間軍事会社Wagnerの戦闘員が襲撃された事件に関連して、ウクライナがマリの反政府武装勢力に情報を提供したことを受けた措置として、ウクライナとの国交を断絶すると発表した。
 マリ暫定政権の報道官は、マリが一貫してロシアとウクライナの間の危機の平和的な解決を呼びかけてきたにもかかわらず、ウクライナがそれをないがしろにしたとして、ウクライナの敵対的姿勢を非難すると発表した。
 ウクライナ保安局 (SBU)は先に、Wagnerへの襲撃に関して、ウクライナ政府がマリの反体制派に情報を提供していたことを確認し、ウクライナのTVを通じて7月下旬に、「反体制派は必要な情報を入手し、それによってロシアの戦争犯罪集団に対する軍事作戦を成功させることができた」と発表していた。
 この襲撃ではトゥアレグ族の反体制派と、サハラ砂漠南部のサヘル地域を拠点とするアルカイダ系のイスラム・ムスリムの支援団 (JNIM) が連携した。 JNIMはロシア人50人とマリ軍の兵士数人を殺害したと主張し、トゥアレグ側はマリ軍兵士とロシアの戦闘員数人を拘束したことを明らかにした。
 ロシア語のTelegram非公式チャンネルによると、ロシア側の死者は80人に上ったとの情報もある。
2024.08.05
 05:30

(15:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August 4 2024 <2409-080501>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月4日の戦況 =
 ウクライナ軍は、8月4日にロストフ州の石油貯蔵所に対するUAV攻撃と、ロシアが占領しているルハンスク市の燃料貯蔵倉庫に対するミサイル攻撃を行ったと報じられている。
 ウクライナは、F-16の一次分を受領したことを確認した。
 ロシアのミルブロガーたちは、F-16の到着に対して、その潜在的な戦場への影響を過小評価しようとし、F-16や他の西側の兵器システムの引き渡しを越えてはならない一線とした。
 ロシア軍は最ポクロフスクの東、ドネツク市の西、ドネツク州とザポリージャ州の州境地域での前進が確認された。
 ロシアの防衛産業は、西側から供給された部品を使用してミサイルを製造し続けていると報じられている。
2024.08.04
 20:51
Kyiv Independent Syrskyi: Recent arrival of F-16s will mean 'more downed missiles and planes' <2409-080408>
 Economist誌が8月4日に、ウクライナが7月末に10機のF-16を受領したと報じ、Times紙は8月1日に、最初のF-16にはオランダから提供された6機が含まれていたと報じた。
 ウクライナ軍最高司令官のシルスキー陸軍大将が8月4日に、ウクライナのパイロットがすでに最近納入されたF-16一次分を使用していることを、その日の早い段階でゼレンスキー大統領が確認したことを受けてFacebookにコメントを投稿し、シルスキー大将は、F-16のウクライナへの引き渡しは、「ロシアの犯罪者がウクライナの都市を攻撃するために使用するミサイルや飛行機がさらに撃墜される」ことを意味すると述べ、同盟国の決定に感謝した。
2024.08.04
 10:45
讀賣新聞

(Yahoo)

EU、ハンガリーに「脱ロシア」圧力…露産原油輸入「代替調達先の確保を」 <2409-080404>
 親露国ハンガリーが、ロシアからの原油輸入をウクライナが妨げているとしてEUに仲裁を求めたが、EUは取り合わずに、ハンガリーに代替調達先の確保を求め、原油禁輸の例外扱いを2年以上続けてきたハンガリー脱ロシア依存を迫った
 Reuters通信によるとウクライナが6月下旬に露石油大手LUKoil社に制裁を科したため、ウクライナのパイプラインを経由した原油の供給が停止したとハンガリーは訴えている。 EUは2022年5月、ウクライナを侵略したロシアからの原油禁輸で原則合意したが、反対した内陸国ハンガリーなどに譲歩し、パイプライン経由の原油輸入は一時的に例外扱いとした。
 米Politico紙によると、ハンガリーは依然、原油輸入の7割をLUkoilなど露産に依存し、備蓄が底をつけば9月に電力不足に陥るとの危機感を抱いている。
 ウクライナの措置にはロシアの軍費調達に打撃を与えつつ、自国への軍事支援に反対するハンガリーに意趣返しする意図がにじむ。
 ロシアは原油輸出で2023年は$112Bを稼いだとの試算もあり、「ウクライナの領土通過を許すのはばかげている」(国会議員)との声がある。
2024.08.04
 06:45

(16:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August 3 2024 <2409-080403>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月3日の戦況 =
 ウクライナ軍は、8月2日にクリミアで、ロシアのS-400発射機4基S-500システム、ロシア黒海艦隊のKilo級潜水艦Rostov-on-Donを攻撃したと報じられている。
 ウクライナ軍はまた、8月3日にロストフ州、クルスク州、ベルゴロド州の軍事目標とされるものに対してUAV攻撃を成功裏に実施した。
 ロシアは、イエメンのフーシ派にミサイルや他の軍事装備を供与する計画だったと報じられているが、外交的圧力を受けて中止した。 報じられたロシアの計画は、イランとの軍事的友好関係拡大を強調しており、ロシアがイランの代理人を利用して間接的に西側と対決し、西側の意思決定を形成することを目指している可能性が高いことを示唆している。  プーチンが、フーシ派がイスラエルや国際海運を攻撃する際にフーシ派を支援することを考える意欲があるのは、ロシアとイラン軍事協力の深化と、ロシアが高精度の兵器や部品に対するイランへの依存度を高めている一環である。  ロシア軍はクレミンナ、シヴェルスク、チャシフ・ヤール付近で前進した。
2024.08.04
 00:40
日経新聞 ウクライナ軍、クリミアでロシア潜水艦撃沈と発表 <2409-080401>
 ウクライナ軍参謀本部が3日、ウクライナ南部クリミア半島セバストポリを攻撃し、ロシア黒海艦隊の潜水艦を沈没させたと発表した。 またクリミア半島にある防空システムにも損傷を与えたとした。
 ウクライナ軍参謀本部によると、この潜水艦(註:Kilo級Rostov-on-Don)は2023年9月にウクライナのミサイル攻撃で損傷し、ロシア側が修理したという。
 ウクライナ空軍は3日、ロシア軍が2日夜~3日朝にUAV 29機とミサイル4発でウクライナを攻撃したと発表した。 UAV 29機のうち24機は、南部のヘルソン州やオデッサ州、北東部スムイ州などで撃墜したと主張した。
 ゼレンスキー大統領は2日の声明で、東部ドネツク州ポクロウシクで「最も激しい戦闘が続いている」と、軍総司令官のシルスキー大将から報告を受けたと述べた。
 一方でロシア国防省は3日、前夜から南部、西部などでウクライナ軍のUAV 75機を破壊したと発表した。 西部オリョール州ではUAV 2機が集合住宅に落下したほか、南部ロストフ州では倉庫で火災が発生、西部ベルゴロド州では石油備蓄施設で爆発が起きた。
2024.08.03
 23:42
共同通信

(Yahoo)

ロシア潜水艦を撃沈とウクライナ <2409-080310>
 ウクライナ軍参謀本部が3日、クリミア半島のセバストポリを攻撃し、ロシア黒海艦隊の潜水艦を沈没させたと発表した。
2024.08.03
 09:42
共同通信

(Yahoo)

57%が「対ロシア交渉すべき」 世論調査、15ポイント上昇 <2409-080307>
 ウクライナのキーウ国際社会学研究所が2日、ロシアの侵攻を巡る世論調査で「和平実現のためロシアと交渉に入るべきか」との設問に57%が賛成と回答したと発表した。 2023年11月の前回調査と比べて15ポイント増加した。 反対は15ポイント減少し38%だった。 調査は5月に行われ、約2,500人が回答した。
 現在ロシアが占領している地域の奪還を諦めて和平を実現する案には77%が「認められない」と回答し、和平のためウクライナがNATO加盟を断念する案には71%が「認められない」とした。
 ゼレンスキー政権は最近、ロシアの出方次第では対露交渉に入る用意があるとのシグナルを発している。
 プーチン露大統領は6月に示した独自の「和平提案」で、ウクライナのNATO加盟断念や東部南部4州からのウクライナ軍撤退などを交渉開始の条件としたが、ウクライナには受け入れられない内容となっている。
2024.08.3
 07:55

(17:55 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August 2 2024 <2409-080305>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月2日の戦況 =
 ウクライナ統合軍とホルティツィア軍集団司令官のフナトフ准将は、ロシアがウクライナに利用可能な人員を継続的に投入させる取り組みを追求しており、将来の反攻作戦のためのウクライナの資源の蓄積を防ぐためであると強調した。
 ロシア空挺部隊 (VDV) 兼ドニエプル部隊司令官のテプリンスキー上級大将は、8月2日のVDV結成94周年記念の記事と録画ビデオでVDV部隊に演説し、VDVの部隊がウクライナで本質的に戦力不足の自動車化狙撃部隊として戦っているという事実にもかかわらず、エリート専門部隊としてのVDVの能力を強調しようと試みた。
 ロシア当局は8月2日、モスクワ軍管区第20混成軍第144自動車化狙撃師団の元副師団長ペシュコフ大佐を逮捕した。
 ロシア連邦評議会は、ロシアのミルブロガーからの大きな反発を受けて、前線地域での個人用電子機器の使用を含む「重大な懲戒違反」について、指揮官が部下を罰することを認める修正案の改訂版を可決した。
 ロシア連邦評議会はまた、ロシアの情報空間に対するロシア政府の支配を強化し、ロシアにおける移民の権利をさらに制限する一連の法案を可決した。
 モルドバの親露野党「モルドバの勝利」選挙ブロックは、8月2日に2024年10月のモルドバ大統領選挙の候補者を発表した。
 ロシア軍はトレツク、アウディーイフカ、ドネツク市の近くで前進した。
 ロシア政府高官は、ロシアのUAV製造業界に対するミルブロガーの継続的な批判について意見を述べた。
2024.08.03
 04:09
Kyiv Indepenent Ukrainian special services train Mali rebels to operate drones, media reports <2409-080303>
 フランスのLe Monde紙が8月1日にトゥアレグ族の司令官や他の情報源を引用して、ウクライナの特殊部隊マリのトゥアレグ族反政府勢力に、特にUAV作戦に関する情報と訓練を提供していると報じた。 ウクライナ軍事情報局 (HUR) の報道官は、7月29日のTV放送で、ウクライナの諜報機関がマリの反政府勢力に協力したと述べた。
 反乱軍の司令官はLe Monde紙に、ウクライナの特殊部隊はトゥアレグ族兵との戦略的協力を模索していると語った。 「我々はウクライナ人とのつながりを持っているが、フランス人、アメリカ人、その他の人々と同様に、他の人々ともそうしている」と、独立支持連合のラマダン報道官は語った。
 マリ北部の反政府集団の連合体であるトゥアレグ族戦士のグループは、7月27日に「マリ軍とロシア人傭兵の全隊列を破壊した」と主張した。 この報道を受けて、Wagner Gp.傘下のTelegram accountは7月29日、マリでの戦闘でWagner戦闘員が死亡したことを確認した。 その後、トゥアレグ族の戦闘員は8月1日に、最近の衝突でWagnerの傭兵84人を殺害したと主張した。
2024.08.03
 03:07
Kyiv Indepenent Ukraine war latest: Ukraine's second Ada-class corvette launched in Turkey <2409-080302>
 ウクライナのウメロフ国防相が、トルコでウクライナ向けに建造された新しいAda級多目的コルベット艦が8月1日にイスタンブールで進水したと述べた。
 ヘトマン・イワン・ヴィホフスキーにちなんで名付けられたこの艦は、2022年10月にコルベット艦Hetman Ivan Mazepaが進水した後に、トルコがウクライナ向けに建造した同クラスの2隻目である。
 トルコの造船会社STMはHetman Ivan Vyhovskyiは2026年に処女航海を行い、1Q/2027年に正式にウクライナに引き渡されると述べた。
2024.08.03
 00:18
Kyiv Indepenent Crimean Bridge could be destroyed in coming months, Budanov says <2409-080301>
 ウクライナ国防省情報総局長のブダノフ陸軍中将が8月2日に国営TVの取材に対し、今後数ヶ月でクリミアのケルチ橋を破壊する可能性のある複雑な解決策に取り組んでいると述べた。 橋が今後数ヶ月で破壊されるかどうか尋ねられたとき、彼は「チャンスはある」と答えた。
 Ukrinformはブダノフ中将が「誰もが長距離攻撃とクリミア橋の破壊に取り組んでいる」と述べたと報じた。
 ロシアは2022年10月と2023年7月に橋がウクライナの攻撃で大きな被害を受けことから、橋をさらに防御するための措置を講じるようになった。
 ケルチ海峡で7月、浮遊式建設用クレーンが発見されたと報じられており、ウクライナ海軍のUSVから橋を守るための艀の数が増えている。 クリミアのロシアの占領代理当局は、爆発やUSV攻撃が報告される中、橋の通行を定期的に遮断している。 ウクライナ海軍は6月、占領下のクリミア半島のケルチ橋を破壊しても、ロシアがもはや軍事目的でほとんど使用していないため、今は同じ効果はないだろうと述べた。
 ウクライナ保安庁 (SBU) のマリウク長官は、ロシアがこの構造物を完全に復旧した後、再び兵器供給に利用しようとする可能性を排除しなかった。
2024.08.02
 18:15
Kyiv Independent Opinion: Russian Kh-101 missile with US components continues killing Ukrainians en masse <2409-080219>
 7月8日にキエフで5人の子供を含む33人が死亡したロシアの大規模攻撃の現場の1つであるオフマディット小児病院でKh-101の破片を特定した。 戦略CMであるKh-101は、ロシアの兵器庫の中で最も破壊力が高いものの一つで、シリア内戦でロシアが最初に使用したこの兵器は、現在、ウクライナの軍事および民間の標的に対して使用されている。
 ロシアの兵器システムが、その機能に不可欠な西側のマイクロエレクトロニクスに依存していることはシステム的な問題で、国際的な制裁や輸出規制にもかかわらず、欧米の部品はロシアに入り続けている
 ロシアは、これらの部品に対して、主に製造業者から直接ではなく、さまざまな国の仲介業者を通じて購入するなど、いかなる価格でも支払う用意がある。
 マイクロエレクトロニクスメーカーは、制裁および輸出要件を遵守する必要があるが、実際には、特に「灰色の輸入」国が関与し、企業から企業へ、国から国への再分配のサイクルがあるため、これらの制限を完全に実施することはほとんど不可能で、欧米のメーカーは、マイクロエレクトロニクスが再販された後の動きを制御していない
 西側同盟国は、ロシアにマイクロエレクトロニクスを供給する仲介企業に定期的に制裁を課しているが、制裁を受けた中国企業は夫々に、香港、タイ、キルギスタンを経由する可能性がある。 したがって、制裁政策には、そのような輸出国の特定のビジネスセクターや金融機関に影響を与える解決策が必要である。
2024.08.02
 14:24
Kyiv Independent 48% of Ukrainians view Zelensky's party negatively, survey says <2409-080212>
 8月1日に発表された全米民主研究所とキエフ国際社会学研究所 (KIIS) の調査によると、ウクライナ人の約48%がゼレンスキー大統領の「人民の奉仕者」党に対して否定的な態度をとっているのに対し、肯定的に見ているのはわずか13%に過ぎない。
 同党は、2019年の選挙でデビューして以来、国家元首の職とともに、議会で過半数を占めてきた。
2024.08.02
 09:30
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍、FPVドローンでロシア軍のヘリを初撃墜 <2409-080207>
 ウクライナ軍はロシアがウクライナで拡大して2年5ヵ月たつ戦争の1,000kmにおよぶ前線で、爆発物を搭載した
FPV UAVを月に10万機以上投入している。 これらの自爆UAVはロシア軍の装甲車両に突っ込んだり、無防備な歩兵を追い回して殺傷したり、あるいは砲弾の発射元を突き止めて榴弾砲などの大砲を攻撃したりもしている。
 VRヘッドセットを装着したウクライナ軍の操縦士が7月31日、遠隔操作するFPV UAVの1機が、ロシア軍のヘリコプターを撃墜した。 FPV UAVによるヘリの空中撃破は初めてとみられ、墜落したMi-8の残骸が地上で炎上している様子とされる写真や動画がSNSで共有された。
 場所はロシアの支配下にあるウクライナ東部ドネツク市近郊とされ、ロシアのある軍事ブロガーは「生存者たちの一刻も早い回復を」と書き込んでいる。
 2023年9月にウクライナ軍のUAV操縦士はロシア軍の飛行中のヘリを自爆UAVで仕留めかけていたが、ロシア側はUAVの脅威が深刻になったため、一部のヘリをほかのヘリの護衛に回すようになった。 それから1年近くたって、ウクライナ軍のUAV操縦士はついにロシア軍のヘリを撃墜することに成功した。
 これまで失敗が続いていたのは、ヘリコプターは時速240km以上で数百米以上の高度を飛行でき、機体重量900g程度のFPV UAVで狙うにはあまりに速く、あまりに高く、UAVの操縦士によほどの技量や運がなければ命中させることは難しかった。
2024.08.2
 08:20

(18:20 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, August 1 2024 <2409-080205>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年8月1日の戦況 =
 ロシア軍はアウディーイフカ西のポクロフスク方面でゆっくりと着実に前進し続けているが、これは主にウクライナの兵員不足とアウディーイフカのすぐ北西の地域の地形によって可能になっている。 ロシア軍が、より大規模で都市部の入植地に進出するにつれて、ロシア軍の前進はさらに減速する可能性が高い。
 しかし、ロシアの現在のポクロフスクへの前進速度は、ロシア軍がより大規模で都市部の集落に接近しているため、無期限に続くことはないだろう。
 ロシア中央軍集団は、より柔軟な指揮統制構造を確立し、ウクライナの他のロシア軍集団よりも迅速にウクライナの戦術的脆弱性に対応している可能性がある。
 限られた数のF-16がウクライナに到着したと報じられているが、ウクライナが大規模に配備できるようになるまでには数ヵ月かかる可能性がある。
 ゼレンスキー大統領が、ウクライナはロシアの侵攻に対する外交的解決と引き換えに、その主権と領土の一体性を妥協しないと繰り返し述べた。
 ロシア、ベラルーシ、米国、ドイツ、ポーランド、スロベニア、トルコ、ノルウェーは8月1日、26人の囚人交換を実施した。
 ロシア軍はスヴァトヴェ、チャシフ・ヤール、ドネツク市の近くで前進した。
 ロシアの反体制派メディアVazhnye Istoriiが8月1日、ロシア国防省が2022年秋から2024年4月の間に採用したと主張する契約兵の数を大幅に過大評価した可能性があると報じた。
2024.08.01
 19:09
Kyiv Independent Syrskyi: Russia suffers big losses but has 'minor gains' on eastern front <2409-080118>
 ウクライナ最高司令官のシルスキー大将が8月1日に、ロシアは大きな損失を被っているが、ウクライナ東部では一部の地域ではわずかな戦果を得ていると述べた。
 東部戦線を訪れたシルスキー大将が、ロシア軍はドネツク州のポクロフスク地区に引き続き力を注ぎ、最も経験豊富な攻撃部隊を投入していると述べた。
 ゼレンスキー大統領によると、ロシアはノヴォフロディフカ、ポクロフスクの方面で防衛線を突破しようとしている。
 シルスキー大将が、戦闘はクピャンスク地区で進行中であり、ドネツク州へのさらなる前進への道を開く可能性のある高台町チャシフ・ヤールの郊外の運河の近くでも続いていると述べた。 ロシア軍はハリコフ州のフリボケ村とヴォフチャンスクの町の近くで損失を被り、前進に失敗したと付け加えた。
 ドネツク州のシヴェルスク地区の状況は、ロシアが砲兵て攻撃を行っているため、司令官は「困難」と表現したが、彼によると、それは成功していないという。
 シルスキー大将はTelegramの投稿で、「活発な敵対行為の間、部隊の戦術的位置は日中に数回変わる可能性がある。 今のところ、大きな変化はない」と述べている。
2024.08.01
 11:49
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ、8月から対外債務の支払いを一時停止 <2409-080112>
 ウクライナ政府が7月31日、$20Bの外貨建て国債の再編計画の最終段階として、債務返済を一時的に停止することを可能にする法律を発動した。 これに伴い8月から債務返済を停止する。
 ウクライナ政府は22日に、$20Bの外貨建て国債の再編について、民間債権者団と基本合意に達したと発表していた。 2022年に結ばれた2年間の債務猶予合意が期限切れとなる直前での合意となった。
 ウクライナはロシアによる侵攻を受けて財政が悪化し、同盟国からの資金と軍事支援に大きく依存する状況になっている。
2024.08.01
 07:50
産経新聞

(Yahoo)

F16 の供与第1陣がウクライナに到着 米報道、空軍力強化へ 滑空爆弾阻止に期待 <2409-080109>
 Bloomberg通信が事情に詳しい消息筋の話として7月31日、ウクライナへ欧州諸国から供与されるF-16の第一陣がウクライナに到着したと報じた。 詳細な機体数は不明だが、消息筋は少数機と述べたという。
 F-16のウクライナへの供与は、これまでにベルギー、オランダ、デンマーク、ノルウェーの4ヵ国が表明しており、ウクライナメディアによると、供与の予定数は2028年までに計80機弱になる。 供与は段階的に実施され、ウクライナが保有するF-16は2024年夏に6機2024内に24機2025年末までに40~50機程度になると見込まれている。
 軍事専門家の間ではF-16の供与が戦況に与える影響は限定的だが、ウクライナ軍の空軍力が強化されるのは確実で、局所的な航空優勢の確保や、露軍の滑空爆弾脅威の低減などが可能になると予測されている。
2024.08.01
 02:32
Kyiv Independent China expands military drone export restrictions following FM Kuleba visit <2409-080103>
 中国は、ロシアのウクライナでの戦争への取り組みへの支援をめぐって米国とその同盟国からの批判が高まる中、軍用UAVの輸出管理を強化した。
 習国家主席の政府は、ウクライナのクレバ外相が2022年にロシアがウクライナに侵攻して以来初めて中国を訪問した数日後に指令を発した。 クレバ外相は7月24日に、中国はウクライナの主権と領土保全に「揺るぎなく」コミットしていると述べた。
2024.07.31
 20:30
RBC Ukraine Czechia to receive 15 Leopard tanks from Germany as gift for military aid to Ukraine <2408-073115>
 チェコ国防省によると、チェコはドイツからLeopard 2A4 MBT 14両とLeopard 2A4の車体を元にしたBüffel 3戦車回収車1両を受領し、ウクライナに追加で供与する。
 さらに、チェコとドイツは、Leopard 2A4 MBT の追加購入に関する協議を開始した。 具体的には、2024年2月上旬にフィアラ首相は、ドイツからLeopard 2A4 MBTをさらに15両購入する可能性に言及した。
 これにより、チェコはLeopard 2A4 MBT 42両と回収車輌3両を保有することになる。
2024.07.31
 12:40
讀賣新聞

(Yahoo)

ロシア軍がドネツク州東部の集落制圧、英「西方に着実に前進」…ウクライナ軍は石油施設へ越境攻撃 <2408-073110>
 Reuters通信によると、ロシア国防省が30日に、露軍が東部ドネツク州トレツク近郊の集落を制圧したと発表した。 同州では輸送拠点ポクロウシク周辺でも2集落が制圧されており、露軍が攻勢を強めている。
Pokrovsk の位置 (Google Map)】
 英国防省は30日、露軍がドネツク州中部で継続的に攻撃しており、西方に着実に前進しているとし、今後数週間で戦術的な前進を続ける可能性が高いと分析した。
 ウクライナ軍も露国内の軍事関連施設への攻撃を継続していて、Kyiv Independentによるとウクライナ軍は30日に露西部クルスク州ボジの石油備蓄施設を攻撃し、施設では火災が発生した。 同軍は28~29日にも同州の石油備蓄施設や変電所などを攻撃している。
2024.07.31
 09:15

(19:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 30 2024 <2408-073107>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月30日の戦況 =
 ロシア軍は7月29日と30日に、ドネツク州西部5個小隊から大隊規模の機械化部隊による攻撃を実施した。 このような局地的な攻勢は予想されていたロシアの夏の攻勢である可能性が高く、ロシア軍はこの夏、ドネツク州や前線の他の場所で別の新たな攻勢を仕掛けるための広範な作戦能力を欠いている可能性が高い。
 ロシア軍司令部が、大規模で多方向の攻撃作戦を実施したり、ドネツク州西部で作戦上重要な前進を遂げたりすることなく、装甲車両の損失を受け入れる意欲があることは、長期的にはロシア軍に負担をかける可能性が高い。 現在進行中のロシアの攻勢作戦は、ウクライナの守備隊にとってもコストがかかり、ウクライナが多くの地盤を獲得するかどうかにかかわらず、消耗を通じてウクライナの能力を低下させることを意図している可能性が高い。
 北朝鮮がロシアに供与する兵器の量と種類を拡大している可能性がある。
 クレムリンは、ロシアの情報関係者を、クレムリンがより直接的に影響を与えることができるソーシャルメディアサイトに閉じ込めて、彼らのレトリックを直接制御しようとしている可能性が高く、ロシアの超国家主義的なミルブロガーや野党ジャーナリストからの反発を引き起こしている。
 ウクライナ軍は、7月29日~30日の夜に、クルスク州ヴォジーにあるロシアの石油貯蔵所を攻撃した。
 ロシア当局者とロシア正教会 (ROC) 代表は、クレムリンが、主権国家であるウクライナ国家は存在すべきではないという考えを前提とした国家イデオロギーをロシア連邦法に体系化するよう提唱している。
 ロシア軍はドネツク市の南西、チャシフ・ヤール付近で前進した。
2024.07.30
 10:00

(20:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 29 2024 <2408-073008>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月29日の戦況 =
 米国防総省が7月29日、大統領権限(PDA) パッケージの承認から$200M相当のウクライナに対する安全保障支援の提供と、ウクライナ安全保障支援構想 (USAI) 資金$1.5B相当の追加パッケージの提供を発表した。
 クレムリンは、ロシアの情報社会や移民社会内での望ましくない行動を取り締まることにより、ロシア国内で望ましい行動規範を体系化する取り組みを強化している。
 マリ北部のWagner Gp.に対する最近のトゥアレグ反乱軍の待ち伏せ攻撃に対するロシアの情報社会の反応の多くは、ロシア国防省がWagnerの損失から利益を得ようとするという提案を中心に集約され、ロシア国防省とサヘルのWagner Gp.およびWagner支持のコメンテーターとの間の継続的な不信感を浮き彫りにした。
 ウクライナのUAVは、7月28日~29日の夜、オリョール州、ヴォロネジ州、ベルゴロド州のロシアのエネルギー・ユーティリティインフラを攻撃した。
 ロシア軍はハリコフ市の北東、ヴォフチャンスク、アウディーイフカ近郊、ドネツク市の南西での前進が確認された。
2024.07.29 Stars & Stripes Pentagon announces another $1.7B in military aid for Ukraine <2408-072920>
 米国防総省が29日、ウクライナに対して、SAM、対戦車兵器、弾薬など、さらに$1.7Bの軍事援助を提供していると発表した。 最大$200Mが大統領のドローダウン権限を通じて提供され、これは既存の米軍備蓄から装備を引き出し、緊急にウクライナに送る。
 約15億ドルは、防衛産業や友好国から武器や弾薬を調達するための長期的な支援を提供するウクライナ安全保障支援構想を通じて提供される。 これには、ウクライナの防空兵器と対戦車兵器を増強する能力や、米国が以前に約束した装備を維持するための資金が含まれる。
 米国は、2022年2月にロシア軍が侵攻して以来、ウクライナに対して$55.4Bの軍事援助を提供してきた。 29日に発表された軍事援助の項目は次のとおりである。
 ・
NASAMS用の弾薬
 ・短距離および中距離のSAM
 ・SAM
 ・電子戦機器
 ・HIMARS用の弾薬
 ・155mmおよび105mmの砲弾
 ・120mm迫撃砲弾
 ・TOW ATGM
 ・Javellin ATGMとAT-4対装甲システム
 ・小火器。 •爆発物、材料、解体、機器、弾薬
 ・秘匿通信システム
 ・商用衛星画像サービス
2024.07.29
 22:53
RBC Ukraine Following Poland's example: Czechia considering creation of legion of Ukrainian volunteers <2408-072918>
 チェコのチェルノホヴァー国防相がČT24の取材で、国防省はポーランドがウクライナの志願兵の軍団を創設した経験を研究していると述べている。 「我々はウクライナの兵士の訓練を続けたいので、このプロセスを拡大して、ある種の部隊を編成するチェコ市民を含めるのはどうだろうか」と述べた。 彼女は、ポーランドの場合と同様に、チェコのそのような部隊への入隊は自発的であるべきだと強調した。
 ウクライナとポーランドが署名した安全保障協定では、EU諸国に居住するウクライナ人によりポーランドでウクライナ軍団を編成することが規定されている。 ポーランドのシコルスキ外相は7月11日、すでに数千名がウクライナ軍団への参加を希望していると述べた。
 ただ、ポーランドはウクライナ軍団への採用のためにウクライナ人を積極的に探さないと報じられた。 このプロセスは、ウクライナ領事館が管理する。
2024.07.29
 09:30
Forbes

(Yahoo)

ロシア機甲部隊が東部正面で2日連続の猛攻 跳ね返すウクライナ精鋭旅団の「鉄壁」 <2408-072908>
 ロシア軍はウクライナ東部ドネツク州ドネツク市の西に位置するクラヒウカ村周辺で、装甲車両57両とオートバイ12台の大軍で強襲して大損害を出した翌日再びこの正面でウクライナ側の防御線の突破を図った。そして同じような結果になった。
 ロシア軍はクラヒウカの東にあるウクライナ側の防御線を突破しようと24日に大規模な突撃を行っていた。 この攻撃はウクライナ軍の精鋭部隊、第79独立空中強襲旅団の地雷や砲、ミサイル、UAVを連携させた防御に阻まれ、第79旅団によると、ロシア側は大破したMBT 6両とIFV 7両、投入した全オートバイ12台を残して撤退し、人的損失も死者40名、負傷者37名にのぼった。
 ロシア軍は翌25日にも、装甲車両16両を投じたより小規模な突撃を行ったが、この攻撃も再び第79旅団の重層的な防御に遭うことになり、第79旅団の報告によれば、ロシア側は撃破されMBT 1両とその他の戦闘車両2両を残して退却した。
2024.07.29
 08:15

(18:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 28 2024 <2408-072905>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月28日の戦況 =
 プーチン大統領は、西側の意思決定で自己抑止を促進するために、核の威嚇を続けている。
 ロシアは、海軍記念日の祝賀行事を利用して、ロシアと多くの非西側諸国との関係をアピールし、ロシア主導の国家集団が西側諸国に対抗すると思われる集団を作り出す取り組みの一環としている。
 ウクライナ軍は、7月27日~28日の夜、クルスク州ポレヴァヤにあるロシアの石油貯蔵所に対してUAV攻撃を行った。
 7月27日、マリの反政府連合軍は、マリとアルジェリアの国境で、数十人のロシア軍人とWagner Gp.の傭兵、そしてWagner関連の著名なミルブロガーを殺傷したと報じられている。
 沿海州のコジェミャコ知事が、ロシア政府がロシア国内の移民に対する支配拡大に向けた取り組みを続ける中、移民を取り締まるための独立した志願兵部隊の創設を発表した。
 ロシア軍はアウディーイフカの北西、ドネツク市の西、ザポリージャ州西部で前進し、ウクライナ軍はシヴェルスク方面で失った陣地を奪還した。
 ウクライナの軍事評論家マショヴェツ氏は、ロシア軍がウクライナに69万人の兵士を配備するという報告された計画を達成するためには、ウクライナに最大32万人の追加要員を投入する必要があるかもしれないと評価した。
2024.07.28
 14:50
RBC Ukraine Ukrainian Navy detects changes in Russian tactics at sea: Details <2408-072806>
 ウクライナ海軍報道官が、ロシアが新しい海軍司令官の着任により、黒海とアゾフ海での戦術を変更し、現在は水上艦の代わりに、潜水艦に依存していると述べた。 報道官は、黒海とアゾフ海におけるロシアの戦術は、潜水艦のみに縮小されていると指摘した。
 報道官は「彼らには多くの選択肢がなく、ショイグ元国防相が任命した新司令官が着任したことで、一定の変化が見られる。 彼らはしばらくの間、この戦術を探していた」と述べ、「これには、航空部品の使用の増加、クリミア領土からの砲撃、Iskander
TBMの使用も含まれ、彼らは対抗する方法を探している」と述べました。
 彼は、アゾフ~黒海地域でロシア艦船にはノヴォロシースク港という一つの場所しか残っていないと付け加え、この基地からの艦船はめったに離れず、短期間の行動のためだけに出港しているという。
Novorodiysk の位置 (Google Map)】
2024.07.28
 09:04
共同通信

(Yahoo)

ウクライナが秘密作戦か ロシアが米長官に警告と報道 <2408-072804>
 New York Times紙が27日までに匿名の当局者3人を情報源として、ベロウソフ露国防相が7月12日にオースティン米国防長官電話会談した際に、ウクライナ側がロシアに対して計画している「秘密作戦」の内容を伝えて警告し、米国側がウクライナ側に実行をやめさせたと報じた。 詳しい作戦の内容は不明である。
 ベロウソフ国防相は、ウクライナが計画している対露作戦を米国防総省が把握しているかとオースティン長官に質問し、米露関係の緊張を高めると警告したが、米国側は作戦を知らず、ベロウソフ国防相の発言を深刻に受け止め、ウクライナ側に連絡を取り実行しないように伝えたという。
2024.07.28
 05:00

(15:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 27 2024 <2408-072801>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月27日の戦況 =
 ウクライナ軍は、7月26日~27日に、サラトフ州、リャザン州、ムルマンスク州の石油精製所とロシア軍飛行場に対してUAV攻撃を成功させたと報じられている。
 ロシアは、ロシア軍がウクライナで使用する殺傷性武器の援助と引き換えに、イランと北朝鮮との二国間関係を深め続けている。
 ウクライナ軍はトレツク近郊で陣地を奪還し、ロシア軍はドネツク市の西と南西に進み、ウクライナ軍はヴォフチャンスクで前進した。
2024.07.27
 17:26
Kyiv Independent 3 Russian helicopters damaged in Ukrainian sabotage operations, source says <2408-072712>
 ウクライナの軍事情報機関 (HUR) の情報筋が7月27日にKyiv Independent紙に、先週、HURが計画した破壊工作の結果、ロシアのヘリコプター3機を損傷させたと語った。
 この作戦は7月21日早朝に、モスクワに本拠を置くヘリコプターを開発、製造、修理する企業Mil社とKamov社の国立ヘリコプター製造センターの敷地で爆発が発生し、Mi-28とKa-226が損傷した。
 情報筋によると、この攻撃はモスクワ市民の注目を集めたが、ロシア当局は詳細を隠していたという。
 別の作戦では、7月24日にウクライナ国境から800km離れたサマラ地域のサマラ・クリャジ軍用飛行場でMi-8が破壊された。 情報筋は、攻撃についてそれ以上の詳細な情報を提供していない。
 4月17日未明には、別のMi-8がサマラ基地で破壊されたが、HURはウクライナが攻撃の背後にいることを確認していない。 7月5日にウクライナのパルチザングループATESHが、エカテリンブルク近くの鉄道線路を破壊し、列車が北朝鮮の弾薬を輸送するのを止めたと主張した。 6月にATESHはハリコフ州との国境から北東に220km離れたヴォロネジのロシア飛行場に潜入した。 このグループは、ロシアに「驚き」を残したと述べ、破壊工作をほのめかした。
 ウクライナはまたUAVでロシアの飛行場を攻撃しており、7月27日にHURの情報筋は、ロシア国内の3ヵ所の空軍基地への攻撃の後、航空機1機に損傷を与えたと述べた。
 ウクライナ軍参謀本部の最新の報告によると、ロシアは全面侵攻開始以来、326機のヘリコプターを失った。
 一方ロシアは、ウクライナが21機のUAVでブリャンスク州を攻撃したとロシアが主張している。
2024.07.27
 15:31
Kyiv Independent Ukraine attacks 3 Russian airfields, bomber damaged, source says <2408-072710>
 ウクライナの軍事情報機関の情報筋が7月27日にKyiv Independentに、ロシアの奥深くにある3つの飛行場を一晩で攻撃しロシアの超音速爆撃機に損傷を与えたと語った。
 ウクライナのUAVは7月27日の朝、サラトフ、ムルマンスク、リャザンの3ヵ所の地域の飛行場に到着した。 突撃UAVはリャザン地域の石油精製所も攻撃した。 この攻撃により、フィンランド北部に近く、ウクライナとの国境から1,800km離れているムルマンスク地域のオレニャ飛行場にあったTu-22M3が損傷した。
 ウクライナは2024年4月に初めてTu-22M3を撃墜することに成功した。 Tu-22M3は、ウクライナへの攻撃で使用されるAS-4重対艦ミサイルまたはKh-22 CMを装備している。
 情報筋は、この攻撃で他の航空機が損傷したかどうかを確認しておらず、作戦の結果は明らかにされていると述べた。 しかし、同じく攻撃を受けたリャザン地域のディアギレボ飛行場には、Tu-95MS、Tu-22M3、Tu-134UBL、Il-78航空機のほか、航空機修理工場もある。
 ロシア国防省は、少なくとも23機のUAVがクルスク、ベルゴロド、ロストフ、ブリャンスク、リペツクの各地域上空で夜間と午前中に撃墜されたと述べた。
2024.07.27
 14:28
AFP=時事

(Yahoo)

ロシア出生率は日本並み1.4、国家の将来に「大惨事」 大統領府 <2408-072709>
 ロシア大統領府のペスコフ報道官が26日、ロシアの出生率が低下傾向にあることことについて大惨事だとし、政府として改善に向けて懸命に取り組んでいると述べた。 人口統計学者の予測によれば、ロシアの人口は2040年代までに1億3,000万人にまで減少する可能性がある。
 ペスコフ報道官はメディアフェスティバルで出生率に関し、「現在は1.4と極めて低い水準にあり、欧州諸国や日本などと同程度で、これは国の将来にとっては大惨事だ」と警告した。
 原因としては、COVID-19で多数が死亡したほか、ウクライナ侵攻への動員を逃れようと大勢の男性が国外に脱出したこと、2023年の移民流入数が過去10年間で最少となったことなどが挙げられている。
2024.07.27
 09:12
Kyiv Independent General Staff: Russia has lost 573,510 troops in Ukraine since Feb. 24, 2022 <2408-072706>
 ウクライナ軍参謀本部が7月27日に、ロシアは2022年2月24日に全面侵攻開始以来、ウクライナで573,510名の将兵を失ったと報告した。 この数には、ロシア軍が前日だけで被った1,210名の死傷者が含まれている。
 報告書によると、ロシアはまた、MBT 8,331両IFV 16,074両、車両と燃料タンク21,500両、砲15,885門MRL 1,125両防空システム905固定翼機363機回転翼機326機、UAV 12,736機、艦艇28隻潜水艦1隻を失った。
2024.07.27
 09:00
Forbes

(Yahoo)

包囲されたウクライナ軍部隊が突破に成功 旅団司令部の指導力欠如も露呈 <2408-072705>
 ウクライナ軍第31独立機械化旅団第1大隊と第3大隊の2個大隊は、ウクライナ東部ドネツク州アウジーウカ北西のプロフレス村のすぐ北でロシア軍にほぼ包囲された翌日、難しい決断を下した。 2個大隊は救援を待たずに、24日に自ら戦って包囲を突破することにした。 第31旅団のほかの部隊と、近傍の第47独立機械化旅団が突破を支援したようである。
 ウクライナの調査分析グループDeepStateは25日、「砲兵部隊、航空偵察部隊など関連部隊の連携した支援と、現場の将校らの指揮によって、第1大隊と第3大隊の兵士らは総勢で包囲を突破できた」と報告した(編集注:DeepStateによると24日に完全に包囲されていた)。
 脱出に成功したことで、数百人いた可能性もある将兵は死亡したり、捕虜になったりする危険を免れた。 また、ロシアの政権にプロパガンダ上の大きな勝利を与えずにも済んだ。
 とはいえ、プロフレス方面のウクライナ軍部隊の根本的な問題であるリーダーシップ(統率力や指導力)の欠如は対処されていないままである。
2024.07.27
 08:45

(18:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 26 2024 <2408-072704>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月26日の戦況 =
 ロシア軍ドネツク州におけるロシア中央軍集団 (AOR) の担当範囲を拡大しており、ロシア軍司令部がこの部隊の以前の任務を、アウディーイフカ方面の作戦機動部隊としてのみ行動するように優先順位を下げたことを示唆している。 ロシア軍司令部は、ドネツク州におけるロシアの主要な攻勢の大部分を監督する任務を中央軍団に任せている可能性がある。
 AOR担当地域の拡大は、ロシア軍司令部がアウディーイフカ地域での急速な戦術的勝利はありそうもないと評価する可能性があることを示している。
 ウクライナ軍は、7月25日~26日の夜に、クリミアのサキ空軍基地に対してATACMS攻撃を行ったと報じられている。
 EUは、凍結されたロシアの資産からの収益の最初のトランシェをウクライナに移転した。
 クレムリンは、ロシア人のインターネット活動をコントロールし、ロシア国内で自己検閲の文化を作り出すための取り組みを強化し続けている。
 ロシア軍はスヴァトヴェ、アウディーイフカ、ドネツク市の近くでわずかに前進した。
 RUSIが7月22日、ロシアの諜報機関がロシア軍のサイバー能力と通常兵器の能力をさらに統合したようだと報じた。
2024.07.27
 07:33
共同通信

(Yahoo)

ロシア軍、新型の無人機投入か 防空システムの位置特定に活用 <2408-072703>
 Reuters通信が26日にウクライナ国防省情報総局の当局者の話として、ロシア軍がウクライナへの長距離攻撃で新型の安価なUAVの投入を始めていると報じた。 ウクライナは防空システムの位置特定などに活用しているとみて警戒を強めている。
 当局者によると、新型UAVは合板などでつくられた2種類で、過去2~3週間の攻撃で使用された。 うち1種類は撮影した画像をロシアに送信するため、カメラとウクライナのSIMカードを搭載し、爆発物は積んでいないが、イラン製の攻撃型UAV Shahedに酷似しているという。
2024.07.27
 05:00
讀賣新聞

(Yahoo)

ウクライナ軍の無人機、ロシア軍の大規模武器庫をほぼ壊滅…南部ボロネジ州 <2408-072702>
 英国防省が24日、ウクライナ軍が7月上旬にロシア南部ボロネジ州で実施したUAV攻撃で、露軍の貯蔵施設保管されていた兵器や砲弾がほぼ全て破壊されたとの分析を発表した。
 ウクライナを侵略する露軍部隊の活動に一定の支障が出る可能性がある。
Voronezh 州の位置 (Google Map)】
 英国防省はウクライナ軍による7日の攻撃の被害を、衛星写真などの公開情報から分析した。 攻撃を受けたのは9㎢の大規模な貯蔵施設で、地対地兵器や小火器が保管されていたとみられる。 露軍は兵器や弾薬の分散管理などの対策を迫られることになり、前線への物資補給の効率が低下するとみられる。
 一方、ISWによると、ロシア軍は24日の夜明けに合わせて、東部ドネツク州ドネツク西方で、戦車11両、装甲車45台などを投入した大規模な攻撃を展開したが、ウクライナ軍が撃退した。
2024.07.26
 18:40
Ukrainska Pravda Ukraine's reserve fund for urgent reconstruction and fortifications nearly empty <2408-072613>
 2024年ウクライナ国家予算にはUAH500Mしか残っておらず、緊急の復興と要塞化の要求を賄うために2024年にUAH56B ($1.37B)が割り当てられた。
 UAH5Tの予算増額の一環として、UAH495M ($12.1B) が軍に割り当てられ、政府は国家予算の準備金を補充するためにUAH4.5B ($198M) を割り当てることも提案している。
 この基金は、復興と修復のための緊急支出、および防衛ニーズと要塞建設をカバーしている。
2024.07.26
 18:00
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍が装甲車両60両近くで大規模な突撃、ウクライナの空挺旅団が巧みな連携で撃退 <2408-072612>
 ウクライナ東部ドネツク州アウジーウカの西方で、ロシア軍ウクライナ軍の一部旅団の深刻な統率問題につけ込み、急速な前進を遂げている。
 一方、そこからわずか30kmほど南では、ロシア軍は前進できていないばかりか、大量の死傷者を出している。
 24日かその少し前、ロシア軍第150自動車化狙撃師団の所属とみられる大規模な部隊が、ウクライナ側の防御拠点の集落クラヒウカに対して複数の方向から攻撃を仕掛けた。
 ウクライナ軍第79独立空中強襲旅団の報告によれば、この方面で過去最大級の攻撃だった。 ロシア軍部隊はMBT 11両IFV 45両、BMPT戦車支援戦闘車1両、オートバイ12両に搭乗する総勢数百名の兵士で構成されていた。
 ロシア軍部隊は明け方に突撃を開始したが、数時間以内に完全撤退を余儀なくされ、あとには大破したMBT 6両とIFV 7両、焼けたオートバイ12両が残されていた。 第79旅団によるとロシア兵40名が死亡し、37名が負傷した。
2024.07.26
 13:00
Ukrainska Pravda Ukraine's General Staff confirms strike on Saky airbase in temporarily occupied Crimea <2408-072607>
 ウクライナ軍参謀本部が、ウクライナ軍が7月25日~26日の夜に、ロシアがウクライナ領土への空爆に使用したクリミア半島のサキ空軍基地への攻撃を開始したと発表した。
 この日の夜に、ウクライナ軍のロケット部隊は、ウクライナ国防軍の他の部隊と共同で、ロシアの占領下にあるクリミアのサキ空軍基地に攻撃を開始した。
 サキ空軍基地は、ロシア軍が黒海の水域を支配し、ウクライナ領土への空爆を行うために使用する運用飛行場の1つで、打撃による戦果は確認されている。
 ウクライナ軍参謀本部は、空軍基地は高度なロシアの防空システムの覆域内にあったと付け加えたが、これはまたしてもロシアの軍事施設を保護することに失敗したと付け加えた。
2024.07.26
 09:30

(19:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 25 2024 <2408-072603>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月25日の戦況 =
 ウクライナ軍は7月24日、ドネツク州西部で2023年10月以来、ウクライナで最大規模のロシア軍機械化部隊の攻撃を鈍らせた。
 ロシア軍司令部が限定目標に大量の装甲車両を投入する意欲は、長期的な作戦上の先見性が乏しいことを反映している。
 クレムリンのペスコフ報道官が、ウクライナが停戦交渉に消極的であると見せかけようとした一方で、ウクライナのゼレンスキー大統領をウクライナの非合法な指導者と偽って描くロシアの情報工作を再活性化することで、クレムリン自身が誠実な交渉に参加する意欲がないことを示している。
 クレムリンは、中国およびASEAN加盟国との関係を引き続き強化している。
 シリアのアサド大統領が7月24日、モスクワでプーチン大統領と会談した。
 ウクライナ軍はロボタイン近郊で前進し、ロシア軍はハリコフ市の北、トレツク、ドネツク市、ロボチン近郊にわずかに前進した。
2024.07.26
 05:42
時事通信

(Yahoo)

ロシア、捕虜の内臓切除か 臓器移植の闇市場存在?  ウクライナ報道 <2408-072602>
 ウクライナ国営Ukrinform通信が25日までに、ロシア軍の捕虜になり返還されたウクライナ軍兵士の一部遺体に内臓がないとする遺族の話を報じた。
 遺族はロシアに臓器移植の闇市場が存在し、捕虜の臓器が使われている可能性があると主張しているが、詳細は不明である。
2024.07.25
 18:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍の旅団が総崩れ、数百人の部隊に包囲の危機 東部プロフレス村方面 <2408-072511>
 ウクライナ東部ドネツク州アウジーウカの北西にあるプロフレス村付近で、ウクライナ軍の部隊が包囲される寸前になっている。 部隊は数百名規模かもしれない。 ロシアがウクライナに対する戦争を拡大して2年5ヵ月たつなか、ウクライナ側にとって現在、最も脆弱になっている可能性がある方面で新たな難局になっている。
 廃墟と化しているアウジーウカの西の戦場では最近、不吉な兆候があった。 ロシア軍の数個の自動車化狙撃連隊は1週間で西へ6km前進していた。 この戦争でのロシア軍の進撃ペースとしては相当速いものである。
 家屋100棟ほどの小さな村であるプロフレスに進撃したロシア軍部隊は二手に分かれ、ウクライナ軍の第31独立機械化旅団の2個大隊をほぼ包囲した。
 友軍はそれほど遠くない場所にいて、包囲寸前の部隊も持ちこたえている。 ウクライナの調査分析グループDeepStateは24日、「撤退命令は出ていない」と報告しているが、撤退命令はすぐに出てもおかしくない
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将は、最後の1人になるまで戦い抜くという戦い方はしない方針を示している。 シルスキー大将は以前、英Gurdian紙に「わが軍にとって兵士の命を守ることは非常に重要で、廃墟を死守するということはない」と語っていた。
2024.07.25
 15:02
Kyiv Post Russia to soon deplete offensive capabilities: Ukraine's National Guard Commander <2408-072508>
 ウクライナ国家警備隊司令官のピブネンコ准将がUkrinfoの取材で、ロシアは「あと1ヶ月半」で多面的な攻勢を維持することができずその時点でウクライナは主導権を握る準備ができているはずだとし、ロシアには無限の資源があるわけではないと述べた。
 「難しいが、敵の攻撃能力は無限ではなく、どれだけの損失を被るのか...もう1ヶ月か1ヶ月半かかると思うが、彼らは一度に多くの方向に積極的な攻撃を行うことができなくなり、いずれにせよ守勢に立つであろう。 そして部隊を再編し、準備する必要がある」と語った。
 ロシアの攻勢は、モスクワがチャシフ・ヤールとアウディーイフカの近くで徐々に前進したドンバス地域を含む、複数の戦線で活発に活動している。 南部のヘルソン戦線では、ロシアの活動が続いているため、ウクライナ軍は最近、クリンキー橋頭堡から撤退せざるを得なかったが、ウクライナはハリコフ州とスムイ州でのロシアの新たな攻勢を封じ込めることにも成功している。
2024.07.25
 13:56
Kyiv Independent Romania confirms Russian drone debris landed on its territory <2408-072507>
 ルーマニア国防省が7月25日、ウクライナの都市イズマイルからドナウ河対岸のルーマニアのプラウルの町の近くでロシア軍UAVの破片を発見したことを確認した。
 その前日、ルーマニア空軍は、オデッサ州のイズマイル地区に対するロシアのUAV攻撃に対応して、F-16を緊急発進させたと発表した。
 ロシア製とみられるUAVの残骸が、NATO加盟国であるルーマニア領内で発見されたのはこれが初めてではなく、ロシアはドナウ河沿いのウクライナの港湾インフラを繰り返し攻撃してきた。
 ルーマニアのオドベスク外相はXに「ロシアはウクライナの民間インフラに対して、より凶悪な攻撃を行っており、ルーマニア領内で残骸が発見された」と書いた。
 国防省は、ロシアのGeran-1/2 UAVの破片が見つかったことを確認し、他の残骸の可能性のある場所の調査を続けると述べた。
 ReutersはNATOの報道官はこのニュースについて、「NATOは、ロシアが同盟国領土に対して意図的な攻撃をしたことを示す情報を持っていないが、これらの行為は無責任で潜在的に危険である」と述べたと報じた。
2024.07.25
 09:10
産経新聞

(Yahoo)

ウクライナ軍総司令官「ロシア軍の目標達成を阻止」 ハリコフ州への越境攻撃 <2408-072506>
 英Guardian紙が24日、ウクライナ軍総司令官のシルスキー陸軍大将との面談記事として、東部ハリコフ州の国境地域に緩衝地帯を確保しようとした露軍の目標を、ウクライナ軍が阻止することに成功したとの認識を示したと報じた。 ただ、同州での戦闘はなお続いているとした。
 露軍は5月に、ハリコフ州への越境攻撃に着手し、プーチン大統領は越境攻撃の目的について、同州に接する露領土をウクライナ軍の攻撃から守るための緩衝地帯を設けることだと主張した。
 越境攻撃の開始当初、ウクライナ軍は後退を強いられたが、同州に増援部隊を派遣し、欧米諸国から供与された兵器も投入した結果、戦線の安定化に成功したとされ、過去1ヵ月以上、露軍の目立った前進は伝えられていない
 全体的な戦況についてシルスキー大将は、露軍の戦力はウクライナ軍の2~3倍で、ウクライナ軍より優位だと認めた上で、露軍の物量に対し、兵器の性能差などで対抗する考えを示した。
 シルスキー大将は東部ドネツク州などで露軍が徐々に前進していることに関し、露軍は戦略的価値の高い都市の制圧などには成功しておらず、局所的な「戦術的勝利」を収めているに過ぎないと説明し、露軍が強引な前進の代償として、ウクライナ軍の3倍の死傷者を出しているとも指摘した。
2024.07.25
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ東部ポクロウシク方面でロシア軍が急速に前進 1週間で6km、「危機的状況」 <2408-072504>
 ロシア軍が4月20日にウクライナ東部ドネツク州の廃墟と化した都市アウジーウカの西方で、ウクライナ軍部隊の入れ替えにともなう混乱に乗じて攻撃を仕掛けた。 当時、アウジーウカのすぐ北西のオチェレティネ村一帯の陣地は、ウクライナ軍の第115独立機械化旅団が引き継いだばかりだった。
 ロシア軍の第30独立自動車化狙撃旅団はその陣地を突破し、西へ数㌔一気に前進し、ロシア側は突破口に増援部隊を送り込み、支配地を広げつつ固めていった。
 3ヵ月後、同じ方面で同じようなことが起こっている。 ロシア軍の連隊や旅団はこの1週間で、オチェレティネから西へさらに6km前進した。
 1日1km弱の前進というのはそこまで速くないと思えるかもしれないが、ロシア軍のこれまでの前進ペースからすれば「疾走」と言えるような速さだ。 ウクライナの著名な戦場記者ブトゥソウ氏は、この方面の状況は「危機的だ」と報告している。
 ロシア軍は途方もない数の人員を損耗し続け、「機械化」が徐々に後退するほど装甲車両も大量に失っているなかでは、3年目に入る全面戦争でロシアが依然としてウクライナに対して保っている優位性を見失いやすい。
2024.07.25
 08:45

(18:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 24 2024 <2408-072503>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月24日の戦況 =
 ウクライナ軍最高司令官のシルスキー大将は、ロシア軍は過去2年半でウクライナでの戦争に対する人員と物資の投入を大幅に増やしたと述べたが、シルスキー大将の発言は、ウクライナにおけるロシア軍のプレゼンスが急激に増加したことを示すものではなく、むしろウクライナ軍が2年以上にわたって直面してきた人的資源と物質的不利を代表していると述べた。
 ウクライナのクレバ外相は7月24日、広州で中国の王外相と会談し、ウクライナでの戦争と、将来の戦争の交渉による解決における中国の潜在的な役割について話し合った。
 ロシア下院は7月24日、前線で私的通信機器やナビゲーション機器を使用した部下をロシアの司令官が罰することを認める修正案を採択したが、ロシアの超国家主義者や他の下院議員が反発が続している。
 ジョージア国家保安庁が、元ジョージアの反体制派の人物と元ウクライナの法執行官に対するクレムリンのいつも通りの情報戦を繰り返した。
 ロシア軍はハリコフ市の北、アウディーイフカ市とドネツク市の近くでわずかに前進した。
2024.07.25
 00:30
RBC Ukraine Russian army concentrated attacks in 5 directions in Donetsk region - General Staff <2408-072501>
 ウクライナ軍参謀本部によると、ロシア軍はドネツク州で5正面に集中攻撃している。
 前線では1日に125回の戦闘が行われ、ウクライナ軍参謀本部の夕方の報告によると、状況はポクロフスク、クラホヴェ、ライマン、クラマトルスク、ヴレミフカ方面で最も激しかった。
 敵は我が軍の陣地と人口密集地に対して一日に3,313回の砲撃を行ない、ロシア軍は更に4回のミサイル攻撃を行い、59発の誘導空爆を含む47回の空爆550機のUAV攻撃を行った。
2024.07.24
 17:29
Kyiv Post Rheinmetall to Build Ammo Plant in Ukraine <2408-072407>
 Rheinmetall社は、ウクライナに弾薬工場を建設するというウクライナからの最初の公式発注を受けたと述べた。 同社は3月にも、ウクライナに少なくとも4つの工場を設立する計画を発表していた。
 建設は間もなく開始され数年以内に完了するが、同社の報道資料は2年以内には弾薬の製造を開始する予定であると述べている。
2024.07.24
 09:00

(19:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 23 2024 <2408-072404>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月23日の戦況 =
 ロシア下院は、司令官が前線で個人通信やナビゲーション機器を使用した部下を罰することを認める修正案を提案したが、ミリブロガーの大きな反発を招き、ロシア軍がウクライナで作戦を行うために指揮統制の問題と安全でない技術への過度の依存に苦しみ続けていることを浮き彫りにした。
 ウクライナ軍は7月22日~23日に、クラスノダール地方カフカスのフェリー埠頭に対しUAV攻撃を行ったと報じられている。
 ロシア軍はシベルスク、アウディーイウカ、ドネツク市付近でわずかに前進した。
2024.07.24
 05:29
共同通信

(Yahoo)

3割「領土割譲やむなし」 和平巡るウクライナ調査 <2408-072402>
 ウクライナのキーウ国際社会学研究所が23日、ロシアによる侵攻に関する世論調査で「和平を実現し独立を守るには、一部領土を割譲するしかない」とする回答が32%に上ったと発表した。 55%が「戦争が長引いても領土割譲は認められない」と答えた。
 領土割譲を認めざるを得ないとする回答の割合は、侵攻直後の2022年5月の調査で10%だったが、2023年10月は14%、同12月は19%2024年2月は26%と増加し、今回初めて3割を超えた。 戦争長期化が国民意識に変化をもたらしたとみられる。
2024.07.23
 21:35
Kyiv Independent Ukraine confirms Russian ferry 'seriously damaged' in attack on Crimea <2408-072316>
 ウクライナ軍参謀本部は7月23日、クリミア半島を夜間に攻撃した結果、ロシア軍が軍事装備品を輸送するために使用していたフェリーが「深刻な損傷」を受けたと発表した。
 攻撃に何を使用したかは明らかにしていないが、ロシアはこれに先立ち、7月23日早朝にクリミア半島と黒海上空でウクライナ軍のUAV 21機を撃墜したと主張し、地元のTelegram Channelは半島で爆発があったと報じた。
 同地域のコンドラティエフ知事は、ケルチ海峡にあるカフカス港でUAVが船を攻撃したと主張した。 知事によると、この攻撃で1人が死亡し、「負傷者が出た」という。
 Astraが、ロシア本土とクリミアを結ぶケルチ橋の交通が停止したと報じられていると報じた。
 ウクライナ軍の参謀本部はTelegramへの投稿で、このフェリーをSlavyaninと特定した。
2024.07.23
 11:50
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア南部ベルゴロド州、国境周辺の立ち入り制限 緩衝地帯設定か <2408-072306>
 ロシア南部ベルゴロド州は、ウクライナ軍の激しい攻撃を受けている国境周辺14地域への立ち入りを23日から制限する。 国境に緩衝地帯を設けるロシア政府の戦略の一環とみられる。
Belgorod州の位置 (Google Map)】
 InterFax通信によると、ベルゴロド州のグラトコフ知事は「作戦の状況が極めて困難」な地域に制限を適用すると述べた。 ロシア大統領府はウクライナの攻撃からロシア領土を守り、攻撃が届かないよう地域や施設を保護するよう命じていた。
 グラトコフ知事が先週に説明した制限によると、対象地域の外に検問所を設置し、公共交通機関が禁止されるほか、訪問希望者は事前に地元当局に通知する必要がある。
 知事は「厳しいルールの下、成人男性のみ立ち入りが認められるが、軍用電子機器を装備した装甲車に乗り、防弾服とヘルメットを着用し、軍人か地元当局者が同伴することが条件だ」とした。
 民間人の退避が行われているとは明言していないが、制限地域への女性と子どもの立ち入りは容認できないとし、全ての財産は厳重な警備の下に置かれると述べた。
2024.07.23
 09:40
SOFREP Ukraine’s War of Attrition – Time for a New Artillery Model <2408-072305>
 ウクライナ戦争は機動戦争ではない消耗戦である。 このような戦争では、砲兵の優勢で勝利する。
 引用される数字は時々異なるが、ロシアは砲身数で10対1の優位性を持ち、弾薬では最低でも6対1(多くの場合、10対1または20対1)の優位性を持っているという一般的な認識がある。 2022年には、ロシアが1日に6万発を発射していた時期があった。
 ウクライナは1日あたり1万発以上を発射したことはなく、2023年6月の悲惨な攻勢でピークに達した。
 ウクライナは現在、好調な日に1,000発を発射している。 $60Bの援助パッケージの承認が6カ月遅れたことについては、このお金の大部分は、すでにウクライナに引き渡された弾薬や武器の支払いであった。
 NATOの武器庫が空であることは事実で、2023年末にバイデン大統領はウクライナへの155mmクラスター爆弾の供給を承認した。 記者会見で、なぜ米国がクラスター爆弾を供給するのかと尋ねられた彼は、米国は他の全てから手を引いていると明言した。
 勿論、米国が他の全てから外れているわけではないが、ひどく低くなっている。 現在の生産量のうち36,000発/月1,200発/1日を供給しているがサージ容量はない。
2024.07.23
 09:30

(19:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 22 2024 <2408-072304>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月22日の戦況 =
 ロシアと北朝鮮は、司法分野での協力強化を進めている。
 ロシアは、ウクライナでの戦争に対する国内の反対を刑事訴追して妨害する継続的な取り組みの一環として、訴追可能な過激主義のロシアの公式定義を広く拡大する用語を成文化する措置を講じている。
 クルスク州当局は、批判的なロシアの軍事ブロガーを地方政府内の顧問に任命したが、これはおそらく批判的なコメンテーターをなだめるための、より広範なクレムリンの取り組みの一環として、情報への忠誠心を高めることと引き換えに、彼らに一定の評判の譲歩を与えたのだろう。
 ウクライナ軍は7月22日、クラスノダール地方のロシア製石油インフラとロストフ州の空軍基地に対してUAV攻撃した。
 ジョージア当局は、ウクライナ軍とともにジョージア軍団に志願兵として従軍した約300人のジョージア国民を、ジョージアの指名手配リストに載せたと報じられている。
 ロシア軍はヴォフチャンスク、シベルスク、トレツク、ドネツク市付近で前進した。
2024.07.22
 23:34
Kyiv Independent Bulgaria may send surplus ammunition to Ukraine, minister says <2408-072225>
 ブルガリア国営ラジオ (BNR) が7月22日に、ブルガリアのザプリャノフ国防相代行が、ブルガリアは余剰砲弾や不必要な砲弾をウクライナに移転する用意があると述べたと報じた。 ザプリャノフ国防相代行き、査察の結果、ブルガリア軍は予備の弾薬と装備を保有していることがわかったと述べた。
 ブルガリアはウクライナへの全面侵攻開始以来、さまざまな支援を行ってきたが、同国では親露感情が根強く残っているため当初は躊躇していたブルガリアは、戦争が進むにつれ、ウクライナへの支援を強め、2023年12月に同国議会はウクライナへの装甲車ソ連時代のSAMの供与にゴーサインを出し、その後まもなくウクライナは
APCの第一陣を受け取った。
2024.07.22
 20:07
Ukrainska Pravda Hungary once again blocks EU fund used for arms procurement for Ukraine <2408-072222>
 EUで外交政策・安全保障政策を担当するボレル上級代表がEuropean Pravdaの取材で、EU諸国の外相がブリュッセルでの外務理事会で、ウクライナへの武器供与に使用されている欧州平和ファシリティ (
EPF) のブロック解除について、再び合意できなかったと述べた。
 「ほとんどの加盟国は、数ヵ月、1年間保留されていたこの支払いの停止を解除する必要があると主張し、1ヵ国によって1年以上にわたって阻止されている新たなウクライナ支援基金を実施するという決定の重要性を強調した」とボレル代表は述べた。
 「この妨害国の存在は容認できない、耐え難いことであり、閉塞の状況が残っているのは不幸なこと」と彼は付け加えた。
2024.07.22
 15:36
Kyiv Independent Czech initiative secures funds to provide Ukraine with 500,000 shells so far in 2024 <2408-072216>
 チェコのリパフスキー外相が7月22日にブリュッセルで、チェコ主導の弾薬計画は、年末までにウクライナに50万発の砲弾を提供するのに十分な資金を確保したと述べた。
 チェコは、この数を800,000発にまで増やすために、同盟国間の追加資金を模索し続けている、と同外相は付け加えた。
 チェコは2024年初め、ウクライナの砲弾不足が主な原因で、米国の支援の遅れが主な原因となる中、国際計画を発表した。
 チェコのパヴェル大統領は当初、友好国の支援があればチェコは155mm砲弾50万発122mm砲弾20万発の購入できると述べていたが、外相は3月に総供給量が150万発に達する可能性があると述べた。
 リパフスキー外相はチェコ通信社が報じたコメントで「7月と8月にはさらに10万発を送る。 現在、この計画が2025年も継続できるように、追加購入のための資金を探している」と述べている。 これは、6月に出荷された約45,000発の砲弾に追加されるものであり、9月からは出荷のペースが加速すると付け加えた。
 リパフスキー外相によると、18ヵ国がこの計画への支援を約束し、そのうち15ヵ国が約束を果たし資金を提供した。
2024.07.22
 12:10
Kyiv Independent Russia gathering forces in Kharkiv Oblast for fresh attacks, military says <2408-072212>
 Khortytsia軍のヴォロシン報道官は7月21日、ウクライナのInterFax通信に対し、ロシアはハリコフ州のフリボケ村付近に攻撃部隊を追加配置し、攻勢作戦の準備を整えていると語った。
 フリボケ村はハリコフ州の北部に位置し、ロシアとの国境から7kmハリコフ市から39kmのところにある。
 ロシアは5月10日にハルキウ州で攻撃を開始したが、攻撃はすぐに行き詰まった。 ゼレンスキー大統領によると、北東部で約2万名のロシア軍兵士が死亡し前進に失敗したため、ヴォロシン報道官によると、ハリコフ州で最も激しい戦闘の舞台となったヴォフチャンスクの町の中央部と東部では、ロシア軍がさらなる攻撃に備えて部隊の再編成を続けており、現在ロシア太平洋艦隊第155独立海兵旅団第11軍団第18自動車化狙撃師団の突撃隊など、新たな部隊をフリボケ村に集結させている。 報道官は、ロシア軍は同地域の遠隔地での地雷敷設にUAVを使用していると付け加えた。
 「ロシア軍第47戦車師団第153戦車連隊の突撃部隊が撤退したことが確認され、その陣地はロシア軍第44軍団第128独立自動車化狙撃旅団Akhmat部隊の要員が占領している」と付け加えた。
 ウクライナ軍はまた、ウクライナ国境近くのベルゴロド州ムロム村に、第72自動車化狙撃師団第41自動車化狙撃連隊から追加の人員が到着し、薄くなった隊列を補充したと記録した。
 7月22日、ハリコフ州リペツク州にある占領下のルキアンツィ村の防衛にロシア軍が切り替えたと、Khortytsia軍が発表した。
 声明によると、ロシア軍は人員を再編成し、UAVを使って前進経路を偵察している。
2024.07.22
 07:45

(17:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 21 2024 <2408-072209>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月21日の戦況 =
 ロシア下院議長ヴォロジンは最近、ニカラグアとキューバを訪問したが、これは西半球における影響力を誇示し、米国と西側に反対する国々を結集させるクレムリンの進行中の取り組みの一環であろう。
 グルジア国家保安庁 (SUS) が最近、「政府転覆の陰謀」と「テロ」の容疑で尋問するため、ウクライナ軍と共に志願兵として従軍したグルジア国民数人を召喚したと報じられている。
 7月19日~20日に、ロストフ州のミレロヴォ空軍基地でウクライナのUAV攻撃によりインフラが損傷したことが衛星画像で確認されている。
 ロシア軍はアウディーイウカ近郊で前進した。
 ロシア軍は7月20日~21日に、ウクライナに対して夜間にミサイルやUAVによる攻撃を行った。
2024.07.22
 05:21
共同通信

(Yahoo)

東部でロシアの防空システム攻撃 ウクライナがハイマース使用 <2408-072205>
 ウクライナメディアによると、ウクライナ軍は22日に東部ドネツク州オレニフカでロシア軍の防空システムを攻撃したと明らかにした。 移動中の防空システムをUAVが発見し、保管拠点に搬入された後にHIMARSで攻撃したとしている。
 ドネツク州では22日、コンスタンチノフカなど複数の集落でロシア軍の攻撃があり、検察当局によると、少なくとも9人が負傷した。 東部ドニエプロペトロフスク州の知事は22日、同州ニコポリでロシア軍の砲撃があり、少なくとも5人が負傷したと明らかにした。
2024.07.22
 01:40
RBC Ukraine Russian army did not carry out single successful attack during day - General Staff <2408-072201>
 7月21日には、前線で77回の戦闘が行われたが、参謀本部の報告によると状況はポクロフスク方面で最も激しく、敵はハリコフとクピャンスク地域でも活発に活動している。
 ハリコフ方面では、ロシア軍がフリボケとヴォフチャンスク付近で9回の攻撃を仕掛けた。 これらの攻撃のうち7回は防衛側によって撃退され、2~3回は継続中である。
 暫定的な推計では、今日の侵略者の損失には、死傷した兵士79名が含まれている。 さらにウクライナ軍は戦車1両砲2門装甲戦闘車1両、トラック12両、特殊装備3両、UAV 11機を破壊した。 2両の戦車も損傷した。
 21日にロシア軍の活動が最も活発だったのは、ポクロフスク方面だった。 その日が始まって以来、ロシア軍はヴォズドヴィジェンスカ、ノボセリフカ・ペルシャ、ノヴォレクサンドリフカ、プローレス、カリノヴェ、ウマンスケの各地域で27回にわたって我々の防衛線を突破しようと試みたが、敵の攻撃を22回撃退し、5回の交戦が進行中である。
 我が軍の守備隊は、状況を安定させ、敵のウクライナ領土へのさらなる進撃を防ぐための対策を講じている。
 敵は大きな損失を被っており、予備報告によると、わが軍は21日にこの方面で276名のロシア兵を無力化し、そのうち92名が戦闘不能になっている。
 さらに、戦闘装甲車1両、砲、トラック9両が破壊された。 さらに砲10門、戦車1台、トラック19両、
MLR 1両が大きな被害を受けた。
2024.07.21
 19:10
Kyiv Independent Around 20,000 Russians died in Kharkiv offensive, Zelensky says <2408-072117>
 ゼレンスキー大統領が7月18日にBBCの取材で、ハリコフ州でのロシアの攻撃失敗で約2万名のロシア兵が死亡したと述べた。 ロシアは5月にハルキウ州への攻撃を開始し、ウクライナ第2の都市に向けて進撃したが、攻撃はすぐに行き詰まった。 「我々はこの攻撃を止めたが、約20,000名が戦死したが、彼らの攻撃は失敗に終わった。とゼレンスキー大統領は述べた。
 Kyiv Independentト紙は、この数字を独自に確認することができなかった。
 ウクライナのKhortytsia部隊は6月に、ロシア軍が北部ハルキウ州での攻撃で約4,000名の損失を被ったと発表した。 この数字には、死傷した兵士も含まれる。
 ロシアの独立系メディアMediazonaBBC Russiaは、全面侵攻が始まってから7月12日までに戦死したロシア兵59,168名の身元を確認した。
 調査は、メディアやソーシャルネットワークに掲載された死亡記事や、墓や軍事記念碑の写真などのオープンソースを使用して行われたことから、実際の犠牲者数はもっと多いと見られる。
2024.07.21
 17:31
Kyiv Independent Greek Prime Minister declares need for reunification of Cyprus <2408-072115>
 ポーランド通信社 (PAP) が7月20日に、国際軍団に所属する22歳のポーランド人義勇兵のセカラさんが7月13日にウクライナのルハンシク州で死亡したと報じた。 セカラさんは2023年秋に国際軍団に入隊した。
 7月20日にキーウで葬儀が執り行われ、故郷のポーランドに埋葬される。
 ウクライナの国際軍団は、2022年2月下旬にウクライナの防衛に専念する外国人戦闘員のために設立された。
2024.07.21
 15:42
Reuters 通信

(Yahoo)

ロが2週間で5回目のキーウ無人機攻撃、到達前に破壊=ウクライナ <2408-072113>
 ウクライナ軍が21日、ロシアがキーウに向けてこの2週間で5回目となるUAV攻撃を行ったが、防空システムがキーウ到達前に全てを破壊したため、死傷者はなく大きな被害も報告されていないと発表した。
 キーウに向けて発射されたUAVの数は明らかにされていない。
 ロシアから今のところコメントは出ていない。
2024.07.21
 12:30
RBC Ukraine Russia deploys more marine and infantry assault groups to Hlyboke, Kharkiv region <2408-072111>
 ハリコフ作戦戦術群が、ハリコフ州のフリボケ村では、ロシア軍が海兵隊と歩兵からなる追加の攻撃群を展開していると述べている。
Hlyboke の位置 (Google Map)】
 報告書は「フリボケ付近では、敵は第11軍団第155独立海兵旅団第18自動車化狙撃師団から攻撃作戦の準備のために追加の突撃群を移動させた。 彼らは遠隔地雷敷設にUAVを使用している」と述べている。
さらに、ロシアにあるムーロム地域では、現在の人員不足を補うために、第72自動車化狙撃師団第41自動車化ライフル連隊から追加の人員が到着したと軍は報告している。
Murom の位置 (Google Map)】
 ヴォフチャンスクの中央部と東部では、ロシア軍は第138独立自動車化狙撃旅団第6軍第1009自動車化狙撃連隊第44軍団第128独立自動車化狙撃旅団の突撃部隊を強襲作戦のために再配置し続けている。
Vovchansk の位置 (Google Map)】
 ハリコフのJFOは、「ロシア軍第47戦車師団第153戦車連隊の突撃隊が回復のために撤退し、その位置は第44軍団第128独立自動車化狙撃旅団とAkhmat部隊の人員に引き継がれたことも確認された」と付け加えた。
2024.07.21
 08:38
共同通信

(Yahoo)

ロシア軍、東部で攻勢続ける 要衝付近「戦術的に一時休止」か <2408-072110>
 英国防省が20日、ロシア軍がウクライナ東部ドネツク州アブデーフカ付近で攻勢を続けているとの分析を公表した。 集落オチェレティネの北と西に前進しているほか、要塞化された別の集落に向けても「わずかに前進した」としている。
 激戦地の同州の要衝チャソフヤールでは「支配地域に大きな変化はなかった」とした上で、ロシア軍の歩兵部隊による大規模攻撃が数日間停止していると指摘し、偵察に重点を置いていることから「戦術的に一時休止している可能性がある」とした。
 ウクライナメディアによると、東部ドニエプロペトロフスク州ニコポリで20日、ロシア軍の攻撃により、男性1人が死亡した。
2024.07.21
 08:31
Kyiv Post Have drones killed off combat helicopters? <2408-072109>
 米陸軍参謀総長のジョージ大将が2月に、
FARAヘリ計画が中止され、2025年にUH-60Vの生産が終了すると発表したことについて、「我々は戦場、特にウクライナで、空中偵察が根本的に変化したことを学んでいる」と述べた。 ウクライナ戦場での攻撃UAVの成功と戦闘ヘリの失敗は、回転翼機に、少なくとも再考を呼びかけるだろう。  同じ記者会見で、AFC司令官のレイニー大将は、「我々はウクライナとガザでの出来事に絶対的に注意を払い、調整している。 なぜなら、我々は今夜、今週末に戦争に突入する可能性があるからだ」とコメントした。
2024.07.21
 07:50

(17:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 20 2024 <2408-071908>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月20日の戦況 =
 ゼレンスキー大統領が7月19日、米共和党の大統領候補でトランプ元米大統領と会談し、ウクライナでの戦争の終結について協議した。
 ウクライナのUAVが7月19日~20日の夜に、ロストフ州のロシア軍飛行場を攻撃した。
 ロシア当局は、強制送還に直面している移民に兵役を強いることを目的とした強制措置を強化しようとしている可能性が高い。
 スペイン当局は、ウクライナとウクライナを支援するNATO加盟国を一貫して攻撃する著名な親露派ハッキンググループの一員として、サイバー攻撃を行ったとして3人を逮捕した。
 ロシア軍はヴォフチャンスク、スバトベ、ドネツク市付近に前進した。
 クレムリン傘下のビジネス専門メディアKommersantが7月19日、ロシア国防省の輸送機Il-76MD-90A 5機低品質の機械部品で飛行できないと報じた。
2024.07.21
 01:00
RBC Ukraine Russian army intensified in Orikhiv direction <2408-072102>
 ウクライナでは、7月20日から深夜にかけて126回の戦闘が記録された。
 ウクライナ軍参謀本部によると、ロシア軍はオリヒウ方面への活動を強化しているが、ポクロフスクは依然として最も暑い地域である。
Orikhiv の位置 (Google Map)】
 ウクライナ軍司令部報告は、7月20日22:00時点の前線の状況に関する作戦情報を発表し、参謀本部は、国防軍がロシア軍の攻撃計画を妨害し、戦闘能力を枯渇させることに力を注いでいると指摘した。
 ロシア軍は1日を通して、敵はウクライナ領土に14発のミサイルによる2回の攻撃69発の誘導爆弾による54回の空爆531回のUAV攻撃を行った。 さらに、ウクライナ軍の陣地に対して3,179回の砲撃を実施した。
2024.07.20
 23:30
Kyiv Independent US-Japan Patriot missile production delayed by component shortage, Reuters reports <2408-072010>
 ウクライナの対露防衛に不可欠なPatriotミサイルを日本で生産する米国の計画は、Boeing社製の重要部品の不足により遅れていると、4人の匿名の情報筋がReutersに語った。
 ある消息筋はReutersに、米国はミサイルの生産を年間500発から全世界で750発以上にできるだけ早く増やすことを目指していると語った。
 情報筋によると、日本ではミサイルのシーカーをを除き生産しているため、ミサイルシーカーの補給なしには生産が不可能だという。
 三菱重工業 (MHI) はLockheed Martin社との契約に基づき、現在年間約30発のPAC-3弾を生産しているが、日本政府関係者や業界筋はこれを約60発に増やす可能性があると述べているが、部品不足の結果も三菱重工が生産量を増やせるようになるまでには数年かかる可能性があると業界筋は述べた。
 Reuters通信は、「日本での生産の停滞は、世界の同盟国からの産業支援を複雑なサプライチェーンにつなぐ際に、米国が直面している課題を示している」としている。
2024.07.20
 20:46
Kyiv Independent Azerbaijan could export gas through Ukraine after Russia deal expires <2408-072007>
 アゼルバイジャンのアリエフ大統領によると、ウクライナとEUは、ロシアとの既存の契約が2024年末に満了した後、ウクライナ経由で欧州に天然ガスを供給することについて話し合うようアゼルバイジャンにアプローチした。
 Bloombergが報じたところでは、アリエフ大統領は7月20日にシュシャ市で開かれた会議で、ウクライナ、EU、ロシアを含むすべての国がガス輸送の継続に関心を持っていると述べた。
 ゼレンスキー大統領は7月3日、Bloombergの取材で、ウクライナは契約満了後もアゼルバイジャンからEUにガスを輸送する交渉を行っており、西側近隣諸国のエネルギー安全保障を確保するために欧州への通過国であり続けると述べた。
 欧州諸国がロシア産ガスへの依存度を下げようとしているにもかかわらず、ロシアからの供給は依然としてEUの輸入品の重要な部分を占めている。
 ロシアは2022年に欧州へのパイプラインガス輸送の大部分を削減したが、オーストリア、ハンガリー、スロバキアなどの国々は依然としてロシアからの輸入に大きく依存している。
2024.07.20
 10:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナによるロシア軍の大砲撃破数が急増か 戦争の転換点になる可能性 <2408-072005>
 英王立防衛安全保障研究所(RUSI)は2023年、ロシア軍の砲兵戦力に関する報告書のなかで、ウクライナでの砲兵戦が変化している可能性があると説明している。
 ウクライナ軍によるロシア軍の砲の撃破数が大幅に増えている兆候がいくつかある。 もしそのとおりであれば、戦争の転換点になるかもしれない。
 また、伝統的な兵器である砲が、この戦争で新たに台頭した兵器に対して弱いということの証拠にもなるだろう。
 砲、あるいは砲兵はロシアによる戦争のやり方で中核を担う存在である。 ロシア陸軍は主として砲兵軍であって、戦車はたまたま多数保有しているにすぎないと評する人もいる。
2024.07.20
 08:35

(18:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 19 2024 <2408-072004>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月19日の戦況 =
 ゼレンスキー大統領が、ウクライナでの戦争を終わらせるための和平交渉を追求するための国際的なコンセンサスを形成することの重要性を改めて強調した。
 ハンガリーのオルバン首相は、ロシアとウクライナの将来の仲介者として自らをアピールする努力を続ける中で、数件のロシア情報作戦を強化しているようである。
 英国のヒーリー新国防長官が7月19日、英国がロシア国内の軍事目標を攻撃するために英国が供給したStorm Shadowの使用をウクライナが許可していないという以前の報道にもかかわらず、ウクライナは英国が提供した兵器を使用してロシアの軍事目標を攻撃できると述べた。
 クレムリンが、ウクライナでの戦争から帰還したロシアの退役軍人による長期的な社会的・政治的影響を懸念していると報じられている。
 ロシア政府は、ロシアのソーシャルメディア上の批判的な声を直接検閲するより厳しい措置を検討していると報じられている。
 ロシア軍はシベルスク、トレツク、アウディーイウカ近郊で前進した。
2024.07.19
 22:13
Defense News Drone warfare in Ukraine prompts fresh thinking in helicopter tactics <2408-071917>
 当局者や問題専門家によると、ウクライナで観測された防空と対UAV戦は、軍用ヘリの戦術を変えており、プラットフォームの重心を槍の先端から前線に沿った戦闘支援任務に重点を移している。
 この変化は、戦場上空での有人飛行をほとんど不可能にする地上防空システムの急増によって主に活性化されている。
 ウクライナ国防省の元顧問であるクザン氏は、「2024年、対空手段の脅威と飽和により、前線のヘリは、主に戦線に沿って火力支援を行い、無誘導ミサイルによる狙いを定めないトス爆撃を使用し、無人システムに対抗する手段にもなっている」と述べた。
 彼は、ロシアの全面侵攻の最初の数日間、ロシアがヘリに重点を置いたことをから、ロシア軍は、キーウからわずか25kmにあるホストメリ近郊のアントノフ空港で大規模な降着作戦を計画していたが、結局失敗した。
2024.07.19
 13:36
BBC News

(Yahoo)

欧州は10年続くウクライナ戦争を覚悟すべきとNATO事務総長 <2408-071909>
 10月に退任するストルテンベルグNATO事務総長がBBCに対して、欧州はウクライナでの戦争が10年間は続くものと覚悟する必要があると話した。 その一方で事務総長は、ウクライナ戦争には「逆説」が内在しており、NATOが戦争支援に長く注力すればするほど、事態の解決が素早く近づくはずだと話した。
 「逆説的だが、プーチン大統領は我々がこの戦争から撤退するのを待てると考えている。 だから戦争が続いており、だからこそ、我々がじっくり腰を据えてウクライナを、強力に忍耐強く支援する用意があると明確に発信すれば、ウクライナが独立した主権国家として永らえるための解決に至る条件が整う」と述べ、NATOはこの間、ウクライナ支援を調整する指揮部隊を9月からドイツで稼働させると発表している。
2024.07.19
 11:00
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ東部の村1つを占領するのに車両300両失う <2408-071907>
 2023年10月に始まったロシア軍のウクライナ東部アウジーウカ攻略戦に気を取られている間、ロシア軍は同じウクライナ東部でより小規模な攻撃を開始した。 対象はアウジーウカから南へ30kmほど離れたノボミハイリウカ村で、アウジーウカを占領した2024年4月半ばに、ノボミハイリウカも占領したが、ロシア軍が出した損害は、数字の単純な比較ならもちろんアウジーウカのほうが大きいが、戦闘の規模を考慮に入れるとノボミハイリウカでの損害は同じくらい激しいものだった。
 推定にはばらつきもあるが、ロシア軍はアウジーウカ攻略戦で人員を4万名超、車両を1,000両超失った可能性があり、4万名超のうち約1/3が戦死し、約2/3が負傷したと考えられる。
 ウクライナ軍のUAV操縦士によれば、ロシア軍はノボミハイリウカ方面でも車両をおよそ300両失ったという。 アウジーウカでの損害から類推すれば、死傷者も13,000名程度にのぼったのかもしれない。
2024.07.19
 09:30
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍、70年前のカノン砲を在庫から大量に引っ張り出す 砲弾は北朝鮮製 <2408-071905>
 2022年2月にロシアがウクライナに対する戦争を拡大した時点で、ロシア軍は砲やロケット発射機を5,000門保有していたが、以後2年4ヵ月ほどの間に、ウクライナ側の攻撃によってうち1,400門あまりを失った。 しかし、ロシア軍の砲兵部隊にとって問題は戦闘での損失だけではなく、2年数ヵ月におよぶ激戦によって、残っている榴弾砲などの多くも砲身が摩耗しているほか、砲弾も戦争拡大前に比べると減ってきている。
 重火力をますます切実に欲する一方、新しい砲や砲弾の生産に苦労しているロシアは、冷戦初期にさかのぼる兵器が備蓄されている施設を開け、数十年前に廃れた砲を引き出した。 使う砲弾は、新たな「同盟国」である北朝鮮に頼ることにした。
 この新たな動きを示しているのが、1950年代にソ連で開発されたM-46加濃砲の再就役で、重量7.7tで8名で運用するM-46は、130mm砲弾を5発/分の発射速度で27km先に向けて発射する。 強力な兵器だが、重くて運搬しにくく、運用には多くの人員を必要とする。 そのため、ソ連軍は1970年代により効率的な152mm榴弾砲で置き換えていった。
 152mm榴弾砲のような比較的新しい砲の損失がかさみ、戦争拡大前に備蓄していた砲身や砲弾も減ってきたロシア軍は、時を巻き戻すことになった。 ウクライナで戦争を拡大してから1年ほど経過した時点で、M-46の欠点を問題にする余裕はもはやなくなり、古い砲で補充する以外に選択肢はなかった
 ロシアの屋外保管施設の衛星画像を調査・分析している
OSINTアナリストのHighmarsedによれば、戦争拡大前にロシアはM-46を確認できる限り665門、予備として保管していた。
 2024年2月までに、うち65門が取り出された(編集注:Highmarsedによると、取り出されたM-46の一部はシリアに送られた可能性がある。 ウクライナの戦場でM-46の損害はこれまで確認されていない)。 そして、ここへきて再就役させるペースが上がっている。
 7月上旬にソーシャルメディアに投稿された動画には、前線に列車で輸送中とみられるM-46が映っていた。 Highmarsedは先週、ロシア軍は「おそらく、保管されていたM-46の半分ほどを引き出した」との見方を示している。
2024.07.19
 09:15

(19:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 18 2024 <2408-071904>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月18日の戦況 =
 ウクライナ軍は7月17日~18日に、クリミア半島にあるロシア沿岸警備隊の基地を攻撃したと報じられている。
 欧州諸国は、ロシアの侵略に直面しながらも、ウクライナへのコミットメントと団結を示し続けている。
 米国アルメニアとのパートナーシップ構築の努力を続けており、クレムリン当局者から批判的な反応を招いている。
 ロシア軍はクピャンスク~スバトベ~クレミンナ線に沿って、ハリコフ市、トレツク、アウディーイウカ、フリャイポレの近くでわずかに前進した。
2024.07.18
 17:50
Ukrainsha Pravda Ukraine and Czechia sign security agreement, text published <2408-071813>
 Euro Pravdaが、ウクライナがチェコとウクライナの安全保障に関するG7のビリニュス宣言を受けて、二国間安全保障協定に署名したと報じた。 英国で開催された欧州政治共同体サミットで、ゼレンスキー大統領とチェコのフィアラ首相によって署名された。 今回で24ヵ国目の協定となる。
 大統領府は声明で、「合意のかなりの部分は、主に大口径の弾薬、銃器や軽火器、UAV、電子戦装置、重機などの潜在的な生産を含む、軍事技術協力の強化に焦点を当てている」と述べた。
 チェコは、友好国の支援を得て、ウクライナが155mmと122mm口径の砲弾を受け取るのを引き続き支援する計画で、さらにこの協定は、両国の弾薬生産能力の強化と合弁会社の設立を規定している。
2024.07.18
 16:59
Ukrainsha Pravda Ukraine and Slovenia sign security agreement <2408-071812>
 Euro Pravdaがもウクライナとスロベニアは、ウクライナの安全保障に関するG7宣言の継続として、二国間安全保障協定にゼレンスキー大統領とスロベニアのゴロブ首相が署名したと報じた。
 この合意は、すでにウクライナに13の軍事支援パッケージを提供しているスロベニアが、合意の10年間にわたって現在のウクライナ支援レベルを維持し、ウクライナを支援する欧州連合軍事支援ミッション (EUMAM) の枠組みの中でウクライナ軍人の訓練に貢献することを規定している。
 さらに、協定は、情報とサイバーセキュリティ、組織犯罪との闘い、諜報と防諜、人道的地雷除去の分野でのより深い協力を規定し、スロベニアは、人道支援、経済復興、人道支援プログラム「ウクライナからの穀物」のために、さらに€5Mを拠出するとしている。
2024.07.18
 14:18
RBC Ukraine ストルテンベルグ事務総長、NATOのウクライナ支援司令部の開始日を明かす <2408-071811>
 ストルテンベルグNATO事務総長が、ウクライナ支援を調整するNATOの司令部が9月にドイツで活動を開始すると述べた。
 「その司令部は9月に運用開始され、ドイツには700名が配置され、ウクライナへの支援と安全保障支援を提供し、NATO同盟国の取り組みを調整する」と述べた。
2024.07.18
 08:30

(18:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 17 2024 <2408-071808>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月17日の戦況 =
 ロシアの国営報道機関は、ロシア安全保障会議のメドベージェフ副議長のコメントを社説で掲載し、ウクライナ国家は2034年までにもはや存在しないと述べたと主張し、ロシア国民がウクライナでの長期戦に備えるクレムリンの取り組みを支援する一方で、ロシアは10年以内にウクライナ国家を破壊するという目的を達成すると約束した。
 ロシア当局は、ロシアが西側諸国との関係を正常化しているという印象を与え、ロシアに対する西側の支援は限定的であると主張するために、ヨーロッパ諸国との外交会談を引き続き利用している。
 ロシアとインドは、ロシアからインドへの武器輸出が続いていると報じられる中、二国間関係の強化を続けている。
 ロシアとウクライナは7月17日、それぞれ95人の捕虜を1対1の捕虜交換で交換した。
 ウクライナ軍はトレツクの南で陣地を奪還し、ロシア軍はハリコフ市の北、クピャンスク、スバトベ、アウディーイウカ、ヴフレダルの近くまで前進した。
2024.07.18
 03:15
Reuters 通信

(Yahoo)

NATO、ウクライナ向け上級代表を任命 支援強化の一環 <2408-071804>
 NATOが17日、ウクライナへの支援強化に向けた幅広い取り組みの一環として、ウクライナにおけるNATOの活動を主導する上級代表にターナー氏を任命したと明らかにした。
 ターナー氏は英国出身で、NATOで高官職を歴任した。
2024.07.18
 02:00
RBC Ukraine Russian army concentrates efforts in Pokrovsk and Toretsk directions <2408-071803>
 ロシア軍は7月17日に、ポクロフスク方面トレツク方面戦力を集中させ、ウクライナ軍参謀本部によると、22:00までに、両方向で24回の戦闘が報告された。
 同省によると、この日、敵はウクライナ軍陣地に58発の誘導爆弾を使用した43回の空爆605回の突入UAV機による攻撃を行い、3,230回の砲撃を行った。
PokrovskToretskの位置 (Google Map)】  トレツク方面では、ロシア軍による23回の攻撃がすでに停止し、1回の戦闘が続いているが18日には、すべての敵の攻撃はピヴニチネとニューヨークの地域に向けられた。
 ウクライナ軍参謀本部は、「国防軍は侵略者の行動に適切に対応し、攻撃力を使い果たすために必要な措置をとっている」と述べた。
 17日同様、18日もロシア軍はポクロフスク方面に多大な努力を集中させていて、ウクライナの守備隊を陣地から排除しようと24回試みた。 この取り組みは、ノヴォレクサンドリフカとノボセリフカ・ペルシャの近くに集中した。
 「ロシア軍は18日の活動に多大な代償を払っており、最新の情報によると、ロシア軍は死傷者合わせて304名を出し、APC、IFV、砲複数と、オートバイ4両、MT-LB 1両、車両5両が破壊された。 さらに、8門の砲兵システム、1両のIFV、15両の車両が大きな損害を被った」と声明には書かれている。
2024.07.18
 00:12
Reuters 通信

(Yahoo)

独、ウクライナへの軍事援助を半減へ G7融資で工面可能と判断 <2408-071801>
 ドイツが2025年にウクライナへの軍事援助を半減させることが分かった。 Reutersが入手した2025年度予算案によると、2024年は€8Bだったウクライナ支援は€4B ($4.35B) に削減される。
   これは、凍結されたロシア資産を活用した融資で軍事需要の大半を賄うことができ、全額は使われないと予想している。 G7は6月の首脳会議で、制裁により凍結されている$300Bのロシア資産が生む利子を活用し、ウクライナに対し$50Bの支援を行うことで合意した。 リントナー財務相は記者会見で「G7融資などにより、ウクライナの資金は当面確保される」と述べた。
2024.07.17
 22:30
RBC Ukraine First time in history: Ukrainian combat system DELTA passes NATO standards test <2408-071717>
 ウクライナ国防省によると、ウクライナの戦闘システムDELTAは、NATO諸国で使用されている基準に従った情報保全試験に合格した。 システムのサイバーセキュリティ診断は1ヵ月半続き、DELTAシステムで採用されている合計162の情報セキュリティ対策を分析した。
 ウクライナのルステム・ウメロフ国防相は、「以前は、20年前の基準で同様のシステムが試験されていたが、時代遅れになってしまったので、ウクライナ史上初めて、NATO諸国で採用されている基準に従ってシステムが認定された。」と述べた。
 次の段階は、国防軍によるDELTAの運用開始で、このシステムは、敵に対する技術的優位を確保するために、戦闘部隊で広く採用されることが期待されていることに留意されている。
 DELTAは、NATOの基準に従って軍が軍のために開発した独自のシステムで、戦場のリアルタイムビューを提供し、空、陸、海の状況をデジタルマップ上に表示する。 このシステムにより、部隊内、旅団内、および必要に応じて同盟国との情報交換が可能になる。
 このシステムの開発は、2015年にAerorozvidkaのボランティアによって開始され、最初の試作品は2016年に発表され、2019年のCWIX-2019では、NATO諸国の同様のシステムとの互換性が確認された。
 ロシアのウクライナ侵攻では、キーウの防衛、巡洋艦の破壊、ズミイニ島の解放、スロボジャンスキーの反攻、その他の作戦で積極的に使用された。
2024.07.17
 21:37
Ukrainska Pravda 788 Ukrainian soldiers go missing while defending Krynky in Kherson Oblast <2408-071716>
 ウクライナ警察は、2023年10月から2024年6月末までヘルソン州ドニプロ河左岸のクリンキー村での防衛作戦中に、788名のウクライナ兵が行方不明になったと報告している。
 ロシア軍との戦闘は現在、クリンキー村の近くの島々で続いていると伝えられている。
2024.07.17
 17:20
RBC Ukraine Russia may take on defensive next year - The Economist <2408-071715>
 Economist誌によると、ロシアは2025年に守勢に回る可能性が高いという。 ウクライナへの全面侵攻の最初の2年間で、ロシア軍は約3,000両の戦車と5,000両の装甲車を失った
 ロシアはソビエト時代の兵器を改修したが、古い戦車の約70%は動かないままで、残りは洗浄されて新品として提示され、さらにロシア軍は古い装備から砲身を取り外し、自走榴弾砲に搭載している。 この傾向が続けば、ロシアは2025年までに「疲弊の臨界点」に達するだろう。
 その証拠に、2024年5月上旬に開始されたロシアの反攻が徐々に「消えつつある」ことが見て取れる。 ロシアが成し遂げた成功は、高い代償を払った。  結局のところ、ウクライナが戦闘を継続できるかどうかだけでなく、ロシアが現在の作戦速度をどれだけ維持できるかだが、ロシアは毎月25,000名の兵士を補充でき、前線の兵士は47万名を維持している。
2024.07.17
 13:09
Kyiv Post Reports: Ukrainian Marines Retreat From Dnipro Bridgehead, Long-Held Defensive Bastion Lost <2408-071711>
 ヘルソン市の対岸にあるクリンキー村は、2023年10月中旬に劇的な渡河作戦でウクライナの水陸両用戦部隊によって最初に占領されたが、17日の報道によると、ウクライナ海兵隊は、戦略的に重要な南部正面を放棄し、ドニプロ河の左岸/南岸にある重要な橋頭堡の村から避難した。 陰の政府の軍事情報媒体が報じたところでは、現在廃墟と化した村は先週、7ヵ月以上にわたるウクライナ軍の駐留に終止符を打った。
 別の報道によると、ウクライナ軍は小型艇を使ってウクライナが支配するドニプロ河の右岸/北岸に渡り、ヘルソン市近くの友軍陣地に到達した。
2024.07.17
 08:30

(18:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 16 2024 <2408-071708>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月16日の戦況 =
 ウクライナのUAVによるロシア国内の奥深くへの攻撃は、ロシアの防空体制に圧力をかけ続けており、ロシア軍司令部は、価値の高い目標と見なすものをカバーするために、限られた防空資産を優先的に割り当てざるを得なくなっている。
 ウクライナ軍は、2024年夏から秋にかけてウクライナに到着する予定のF-16を配備する準備のために、占領下のウクライナとロシアの国境地帯にあるロシアの防空システムを引き続き攻撃している。
 ロシアの反体制系メディアThe Bellの調査によると、ウクライナへの全面侵攻が始まってから約65万人がロシアを離れ、戻って来てない
 ロシア軍はアウディーイウカの北西に前進した。
2024.07.17
 07:12
産経新聞

(Yahoo)

ウクライナ軍、東・南部の2集落から撤退か 昨年の大規模反攻で奪還 <2408-071707>
 ウクライナメディアが同国軍参謀本部筋の話として16日、同国軍が東部ドネツク州の集落ウロジャイノエと南部ヘルソン州のドニエプル川東岸地域の集落クルインキから撤退したと報じた。 両集落はウクライナ軍が2023年夏~秋にかけ、大規模な反攻作戦の一環として奪還したことを発表していた。
 両集落からのウクライナ軍の撤退が事実であれば、前線で露軍が優勢にあることが改めて示された形となる。 露国防省はこれに先立つ14日にウロジャイノエを制圧したと主張していた。
 両国軍は現在、戦略的要衝であるドネツク州チャソフヤル方面や東部ハリコフ州クピャンスク方面で激戦を展開し、ウクライナ軍が両方面に戦力を集中させている隙を突き、兵力で勝る露軍は、手薄になった別の方面で支配地域を拡大しようとしているもようである。
 ただ、2023年の反攻が不首尾に終わった後、露軍の損害拡大を狙いとする「守勢」の戦術に移行したウクライナ軍にとって、突出部となっていたウロジャイノエやクルインキの戦略的重要性は高くなく、両集落の喪失が事実だった場合でも、戦局に与える影響は限定的だとみられる。
2024.07.17
 01:49
Reuters 通信

(Yahoo)

アングル:米副大統領候補バンス氏、ウクライナ巡りトランプ氏より「過激」との声 欧州で警戒感 <2408-071703>
 11月の米大統領選に向け、ウクライナ支援に反対姿勢を示すバンス上院議員が共和党の副大統領候補に選ばれたこで、欧州当局者の間で警戒感が強まっている。
 バンス氏は2024年2月のミュンヘン安全保障会議で、プーチン露大統領は欧州にとり実存的な脅威ではなく、欧米がウクライナの勝利のために十分な軍事支援を供与することできないと主張し、米国の戦略的優先事項はアジアと中東にあると示唆していた。
 選挙戦でトランプ前大統領が返り咲きを果たせば、トランプ・バンス政権の下、米国がウクライナ支援を打ち切るか縮小し、ウクライナが和平交渉に追い込まれることが懸念されている。
 ショルツ独政権の一端を担う「緑の党」のラング共同党首は、バンス氏の副大統領候補への指名について「欧州にとり憂慮すべきこと」と述べた。
 緑の党のラング党首はこうしたバンス氏の見解について、トランプ、バンス両氏がいかに早く「ウクライナをプーチンに引き渡す」かを浮き彫りにしていると述べた。
 ドイツ社会民主党 (SPD) のシュミット外交問題報道官もReutersに対し、「バンス氏はウクライナ問題でトランプ氏よりも過激な立場を取っており、軍事支援の終了を望んでいる。 外交政策の点では、トランプ氏よりも孤立主義的だ」という認識を示した。
 バンス氏は2024年4月に米国で成立したウクライナ支援法の採決で反対票を投じ、2022年には「ウクライナで何が起ころうと、あまり気にしていない」と述べていた。
2024.07.17
 01:40
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナに弾薬工場建設へ、チェコ企業と=シュミハリ首相 <2408-071701>
 ウクライナのシュミハリ首相が16日、チェコとの政府合同会議後、ウクライナ国営企業Ukroboronpromとチェコの弾薬メーカーSellier & Bellotがウクライナに弾薬工場を建設すると述べた。
 シュミハリ首相は「防衛産業における他の合意の中で、ウクライナに新しい弾薬工場が建設される。 この合意はSellier & BellotとUkroboronpromの間で締結された」とした。
 ただ、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
2024.07.16
 10:32
讀賣新聞

(Yahoo)

副大統領候補バンス氏、共和党きっての「孤立主義者」…日本製鉄の USスチール買収も強く反対 <2408-071607>
 米共和党のトランプ前大統領が15日、副大統領候補に選んだバンス上院議員は、米政治専門紙Politicoによると党内きっての「孤立主義者」として知られ、米国のウクライナ支援に反対するなど外交・安全保障政策で「米国第一」を声高に訴えてきた。
 バンス氏は2016年の大統領選前にトランプ氏に批判的だった時期もあったが、トランプ氏の推薦を受けて2022年に初当選すると、トランプ路線を一貫して支持し忠誠心を示してきた。
 ウクライナ侵略を巡っては、停戦実現のため領土を巡るウクライナ側の「譲歩」も主張し、2月にミュンヘン安保会議に出席し、メディアの取材に支援が米国の国益にならないとして「米国に東欧の地上戦を無期限に支援する能力はない」などと訴えた。 欧州にはバンス氏の外交・安保を巡る発言に懸念が強い。
 同会議では「欧州より東アジアの問題に関心がある」と、対中国を優先させるべきだとも強調し、関税強化を訴えるなど対中強硬論者でもあり、かつて鉄鋼業などで栄えた「ラストベルト」に位置するオハイオ州出身で「米国の安全保障と産業、労働者を守る」として、日本製鉄による米鉄鋼大手USスチール買収にも早くから反対論を強く唱えた。
2024.07.16
 09:00

(19:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 15 2024 <2408-071606>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月15日の戦況 =
 最近のウクライナの世論調査によると、ウクライナ人は、ウクライナの完全降伏を求めるロシアの要求を広く拒否しており、戦争終結のためのクレムリンの条件は、完全に不合理であり、ウクライナ国内で広く不人気であることを強調している。
 ウクライナは、ウクライナ自身の条件でロシアと交渉する意思を示し続けており、ウクライナの和平解決の要求は、ウクライナの完全な降伏に至らない交渉にロシアが関与したくないのとは正反対の、国際法に従ったものである。
 EUの当局者は、ウクライナでの戦争に関するハンガリーのオルバン首相の政治的立場にEUが同調していないことを示すための措置を引き続き講じている。
 ロシア政府は、ロシアのウクライナ侵攻に対する批判を検閲する取り組みの一環として、ロシア政府が個人をテロリストまたは過激派に指定できる条件の数を大幅に増やすことを提案した。
 ウクライナ軍は7月14日~15日に、ロシアのエネルギーインフラに対してUAV攻撃を行い、占領下のクリミア半島にあるロシア軍の資産も攻撃したと報じられている。
 新たなロシア人移民同化プログラムは、ロシア国家がロシア語と歴史的遺産の優位性を強調しつつ、自らを歓迎し、多文化であることを示すことを望んでいるため、ロシア政府が中央アジアの移民に対する政策の側面を調和させるのに苦労していることを強調している。
 チェチェン共和国のカディロフ首長は、彼自身と北コーカサスを、ロシアのアラブ世界への働きかけの鍵と位置づけている。
 ウクライナ軍はトレツク近郊で失った陣地を奪還し、ロシア軍はトレツクとアウディーイウカ近郊で前進した。
2024.07.15
 23:09
Kyiv Independent Trump names senator in favor of Ukrainian territorial concessions as his running mate <2408-071513>
 共和党は15日に、2024年米大統領選の候補者としてトランプ前大統領を正式に指名した。 トランプ候補はウクライナへの支援に反対しているオハイオ州選出のバンス上院議員を副大統領に指名したと発表した。
 バンス議員は2022年に上院議員に初当選したが、政治経験はなかったが、2016年に回顧録『ヒルビリー・エレジー』が発売され、一躍有名になった。
 ゼレンスキー大統領は、トランプ氏が米大統領に選出された場合、ウクライナは共和党と協力する用意があると述べた。
2024.07.15
 16:26
Ukrainska Pravda Ukraine produces largest number of self-propelled artillery units per month in Europe – Zelenskyy <2408-071508>
 Bohdana
SPHを製造しているウクライナの企業は、月間生産台数でヨーロッパ記録を保持している。
 ゼレンスキー大統領は「現在、我々は月にかなりの数のBohdana SPHを生産している」と述べた。
 ゼレンスキー大統領は4月に、ウクライナの企業が初めてBohdana SPH 10門を生産したと述べた。
【註】
 2S22 Bohdanaは、ウクライナで開発されたNATO標準の155mm榴弾砲を搭載した装輪式SPHで、2023年7月21日にウクライナ軍によって正式に採用された。
装甲ダブルキャビンと約20発の砲弾を備えており、最大射程は通常弾で40km、RAPで50kmであり、発射速度は6発/分である。
2024.07.15
 08:00

(18:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 14 2024 <2408-071504>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月14日の戦況 =
 ロシア当局者や軍事ブロガーは、7月13日にロストフ州チムリャンスク近郊の石油貯蔵所に対するウクライナのUAV攻撃を受けて、ロシアの後方地域の重要インフラ周辺の安全が保てないという不満を繰り返した。
 ロシア軍司令部は、ロシアの防衛産業の制約や、ウクライナでのロシア軍の攻撃を強化する取り組みにより、当初は作戦予備隊であった部隊装備不足のまま投入した可能性がある。
 ウクライナは一連の安全保障協定に署名し、7月9日~11日にNATO首脳会議の最中およびその後、いくつかの支援パッケージを受け取った。
 ウクライナ軍はヴォフチャンスク近郊で失った陣地を奪還し、ロシア軍はアウディーイウカ近郊で前進した。
 ロシア下院国防委員会のカルタポロフ委員長が7月14日、ロシア国防省は2022年秋に動員した軍人を終戦前に動員解除する予定はないと改めて表明した。
2024.07.15
 05:55
共同通信

(Yahoo)

ロシア、3トン爆弾投下の映像 ウクライナは危機感訴え <2408-071502>
 ウクライナメディアが、ロシアが14日にFAB-3000 3t爆弾に翼などを付けて滑空型にした爆弾をSu-34からウクライナで投下したとする映像を公開したと報じた。
 イエルマーク大統領府長官は、航空機からの爆弾投下を防ぐためロシア領内にある飛行場などへの攻撃許可が必要だと、兵器を供与する欧米に危機感を訴えた。
 ゼレンスキー大統領は14日、X(Twitter)への投稿で、ロシア軍がこの1週間に約80発のミサイル700発以上の誘導滑空爆弾を使用したと表明した。 8日には首都キーウなどへの大規模なミサイル攻撃があり、各地で計40人以上が死亡したとして、友好国に対して防空支援強化を改めて呼びかけた。
2024.07.14
 21:10
Kyiv Independent Ukraine has right to strike military targets within Russian territory, Stoltenberg says <2408-071404>
 ストルテンベルグNATO事務総長がUnited Newsの取材で7月14日、ウクライナは国際法上ロシア領内の軍事目標を攻撃する権利を有すると述べた。 ストルテンベルグ事務総長は、「ウクライナが侵略国であるロシアの領土にある正当な軍事目標を攻撃する権利を持っていることに疑いの余地はない」と述べ、「これは国際法で明確に定義されており、ロシアがウクライナに対して始めた戦争であるため、ウクライナには自衛権があり、これには侵略者の領土への攻撃が含まれることは全く明白である」とし、米政府が6月に、ハリコフ州との国境付近でロシア軍を攻撃する許可をウクライナに与えたことは歓迎すべき一歩だと述べた。
 米国の政策は、ウクライナ軍が米国から供与された兵器を使用してロシア国内の奥深くを攻撃することを禁じているが、ゼレンスキー大統領はロシアと占領下のクリミア半島でATACMSなどの長距離兵器を使用する能力は「即効性がある」と述べ、米国政府に規制を解除するよう求めた。
2024.07.14
 06:35

(16:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 13 2024 <2408-071401>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月13日の戦況 =
 ウクライナ保安庁 (SBU) が7月13日朝、ロストフ州チムリャンスク近郊の石油貯蔵所に対するUAV攻撃に成功したと報じられている。
 ロシアとイランは、二国間関係と多国間協力の深化へのコミットメントを引き続き表明している。
 拘束されたイワノフ元国防次官と関係があったとされるロシア人実業家とロシア軍高官が最近、同日に死亡した。
 ロシア当局に協力しているアルメニア国境警備隊は、ロシアとアルメニアの関係が悪化する中、アルメニアに対する政治権力を主張し、アルメニアの主権に挑戦するクレムリンの継続的な取り組みの一環として、エレバンでロシア市民を拘束したと報じられている。
 ウクライナ軍はクピャンスクとスバトベの近くで失った陣地を奪還し、ロシア軍はクレミンナ、トレツク、アウディーイウカの近くとドネツク州とザポリージャ州の州境地帯で前進した。
2024.07.13
 19:22
Ukrainska Pravda Orbán spoke out against Ukraine's accession at NATO summit – Bloomberg <2408-071311>
 Bloombergが、ハンガリーのオルバン首相がゼレンスキー大統領が出席したワシントンDCでのNATO首脳会議で、ウクライナは同盟に加わるべきではないと述べたと報じた。
 NATO首脳会議で、オルバン首相は、先に合意したウクライナへの軍事支援への参加を拒否し、ウクライナ大統領が出席した首脳会談で、ウクライナは同盟に加盟すべきではないと明言した。
 「オルバン首相はゼレンスキー大統領との本会議で、ウクライナはNATOに加盟すべきではないと示唆したとさえ言われている。 何人かの指導者は反撃し、ある指導者は、ハンガリー自身の歴史が、ウクライナが同盟に属している理由を示していると示唆した」とBloombergは指摘し、非公開の議論を詳述した。
2024.07.13
 10:46
Kyiv Independent Poland considers downing Russian missiles over Ukraine, FM says <2408-071308>
 シコルスキ外相が7月12日にAmerican Enterprise研究所に、ポーランドは領空に向かって飛んでいるロシアのミサイルを、ウクライナ領空にいる間に撃墜するというウクライナの提案を検討していると語った。 彼の発言は、ポーランドのカミス国防相が、NATOの決定なしにロシアのミサイルを撃墜するというウクライナの要求にポーランドは応じないと述べた数日後に行われた。
 ウクライナ上空を通過するミサイルを迎撃する提案は、7月8日にワルシャワで調印された両国間の安全保障協定に盛り込まれた。
 ポーランドは、ロシア軍がウクライナに大規模な空爆を仕掛ける際、ポーランド領空を守るために戦闘機を頻繁に緊急発進させているがミサイルやUAVを破壊したことは一度もない。
2024.07.13
 09:45

(19:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 12 2024 <2408-071307>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月12日の戦況 =
 西側諸国と米国の当局者は、ウクライナ軍は今後6ヵ月間守勢に廻らざるを得ず、2025年まで大規模な反攻作戦を実施できないと評価していると報じられているが、ウクライナ軍はすでに前線の一部で限定的な反撃で戦術的主導権を争おうとしており、ウクライナ軍は西側の支援の到着次第では、大部分が守勢に回っている場合でも限定的な反攻作戦を実施できる可能性がある。
 ベロウソフ露国防相が7月12日、オースティン米国防長官との電話会談で、米国にウクライナ支援中止を強要する今まで通りのロシアの脅しを繰り返した。  英国政府は、ウクライナロシア国内の軍事目標を攻撃するために英国から供給されたStorm Shadowを使用することを許可していないと報じられているが、以前の西側諸国の報道や英国の公式声明はこれに反している。
 米国防総省は7月11日、$225M相当のウクライナへの軍事支援パッケージを発表した。
 ロシア軍はアウディーイウカ近郊とドネツク・ザポリージャ州の国境地帯で前進が確認された。
 ロシア軍の歩兵部隊は、ウクライナ軍の地雷原が拡大し、攻撃訓練が不十分なため、ウクライナ軍の塹壕陣地を縦隊で攻撃していると報じられている。
2024.07.13
 02:00
RBC Ukraine Ukrainian defenders pushed Russian forces out of Sotnytskyi Kozachok <2408-071303>
 ウクライナ軍は、ハルキウ州のソトニツキー・コザチョクからロシア軍を追い出し一掃した。 DeepStateMapプロジェクトによると、ロシアの偵察・破壊工作グループ (RSG) が約1週間前にこの村に配置された。
Sotnytskyi Kozachok の位置 (Google Map)】
 プロジェクトの最新データによると、ソトニツキー・コザチョクは7月12日の夜遅くに青色を帯びた。 これに先立ち、7月11日には、ディープステートの地図に集落が赤で示され、そこにロシア軍がいることが示されていた。
2024.07.13
 01:00
RBC Ukraine Russian army tries to break through defense of Ukrainian forces in Donetsk region - General Staff <2408-071302>
 ウクライナ軍参謀本部によると、ロシア軍がドネツク州でウクライナ軍の防衛を突破した。 7月12日の戦況はポクロフスク、クラホヴェ、トレツク方面で最も激しいままである。
 敵は終日、ウクライナ領土に45回の空爆を行い、58発の誘導爆弾429機の突撃UAVを使用して、ロシア軍はウクライナ軍の陣地や人口密集地を3,408回砲撃した。
2024.07.13
 00:38
RBC Ukraine Ukraine war latest: Russian losses reach 'conflict highs,' UK Defense Ministry says <2408-071301>
 英国防省が7月12日、ウクライナにおけるロシア軍の損失が5月から6月にかけて「紛争のピーク」に達したと報告した。 同省は、ロシアがウクライナのハルキウ州への前進に失敗し、5月上旬に新たな戦線を開いたことが主な原因だとしている。 同省はXに関する諜報報告書で、ロシア軍の1日平均死傷者数は、2ヵ月間でそれぞれ1,262名と1,163名に達したと述べ、「ロシアは過去2ヵ月間に合計で7万名以上の人員を失った可能性が高い」と声明は述べている。
 「ロシアの死傷者は、ロシアがウクライナ軍の陣地を大量に攻略しようとし続けるため、今後2ヵ月間は1日平均1,000名を超え続ける可能性が高い」 情報筋は「ロシアは5月に1日あたり約1,000名の損失を被った可能性が高い」と推定している。
 Euro Pravdaは6月13日にNATOの情報源によるとして、ハリコフ攻勢でのロシアの損失は「天文学的」だと報じた。
 ゼレンスキー大統領は5月25日の取材で、攻撃中のロシア軍の損失はウクライナ軍の損失の8倍に上ると述べた。
 ウクライナ軍参謀本部によると、2022年2月24日に全面侵攻が始まって以来、ロシアは7月12日現在、ウクライナで55万6,650名の将兵を失っている。
2024.07.12
 08:50

(18:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 11 2024 <2408-071206>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月11日の戦況 =
 ロシア当局は、欧州防衛産業の主要人物の暗殺を試みたと報じられているが、これはおそらく西側諸国のウクライナ支援を妨害し、阻止しようとするロシアの取り組みと、NATO加盟国を不安定化させようとするロシアの広範な取り組みの一環とみられる。
 フィンランド当局は、先週、GPSの「誤動作」が増加し、航空および海上のGPSとレーダの混乱のほとんどがロシア国内から発生していると報告した。
 ウクライナは2024年末までに第2回世界平和サミットを開催する意向で、ロシアにも参加を呼びかける方針と報じられている。
 EU指導部は、ハンガリーのオルバン首相がモスクワでプーチン大統領と会談し、ロシアとウクライナの潜在的な仲介者として自らをアピールしようとしたことを受けて、EU理事会議長としてのハンガリーの権限を制限することを検討していると報じられている。
 ロシア政府は、批判的な声を根絶し、ロシアの情報空間に対する支配を強化する努力を続け、ロシア連邦保安庁 (FSB) が7月11日に、アディゲ共和国マイコップの正教会に対するテロ攻撃を阻止したと主張した。
 ウクライナ軍はハリコフ市の北で前進し、ロシア軍はシベルスクの南、アウディーイウカの北西、ドネツク市の西で前進した。
2024.07.12
 03:52
共同通信

(Yahoo)

「兵器の使用制限撤廃を」とゼレンスキー氏 <2408-071203>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が、戦争に勝利するため米欧供与兵器使用制限を全て撤廃すべきだと訴えた。
 ロシア領内の軍事拠点への攻撃を拡大するのが狙いである。
2024.07.11
 18:07
Kyiv Independent Poland prepares Ukrainian Legion, 'several thousand' already registered <2408-071118>
 ポーランドのシコルスキ外相が7月11日、ポーランドは最初のウクライナ軍団の志願兵の準備を始めており、すでに「数千人」が参加登録をしていると述べた。
 この軍団は、7月8日にゼレンスキー大統領とポーランドのトゥスク首相が署名した安全保障協定の一環として正式に発表され、ウクライナとポーランドの政治的、経済的、軍事的協力のさらなる進展が示されました。
 ワシントンでのNATO首脳会議でシコルスキ外相はInterFax通信が報じたコメントで「ポーランドでは、ポーランドで志願兵からなる最初のウクライナ旅団の準備を始めている」と述べた。
 ポーランドのメディアは7月10日、ポーランドにいる何百人ものウクライナ人が新軍団への参加に関心を示していると報じた。
 グルジア軍団ロシア自由軍団ベラルーシ・パホニア連隊など、ウクライナ軍の他の特定の軍団とは異なり、ウクライナ軍団はウクライナ人で構成される。
 「男女合わせて最大100万人のウクライナ人が参加しており、そのうち数千人がすでに参加登録をしている。 興味深いのは、彼らの多くが同胞に仕え、交代させたいと思っているのに、『適切な訓練と装備を与えられずに戦場に送られたくない』と言っていることである」と彼は付け加えた。
 RMFによると、ロシアの全面侵攻が始まって以来、ポーランドでは約2万名のウクライナ兵が訓練を受けており、軍団はすでにウクライナ兵を訓練している軍事基地で訓練を受ける可能性が高いという。
 シコルスキ外相は、ポーランドがウクライナ軍団を訓練し、装備を整え、部隊としてウクライナに派遣されて巡回配置を終えた後、ポーランドに戻る権利を与えられることを確認した。
2024.07.11
 11:21
BBCNews

(Yahoo)

NATO、ウクライナ加盟の「不可逆的な道筋」への支援を宣言 <2408-071114>
 NATOの加盟各国は10日、ワシントンD.C.で開かれている首脳会議で、ウクライナの将来的なNATO加盟への「不可逆的な道筋」に対する支援と、同国へのさらなる援助を約束した。 NATO加盟の32ヵ国は、ウクライナの新規加盟の正式なスケジュールでは合意しなかったが、ウクライナの戦争努力に対する「揺るぎない」支持を表明した。
 今回の首脳会議では、進行中のウクライナ侵攻が最大の議題となった。 全加盟国が合意した宣言では、ロシアを安全保障に対する「最も重大かつ直接的な脅威となり続けている」とした。
 ストルテンベルグNATO事務総長は「ウクライナ支援は慈善事業ではない。 我々自身の安全保障のためになることだ」と述べた。
 また、ウクライナ軍との統合を進めると発表し、2025年中にF-16や防空支援など€40B規模の軍事支援を実施するとした。
2024.07.11
 09:54
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ6月インフレ率は前年比4.8%、電気料金上昇で加速 <2408-071112>
 ウクライナ統計局が10日、6月の消費者物価が前年同月比4.8%上昇したと発表した。 電気料金の上昇などで5月の3.3%から伸びが加速した。 6月の電気料金は63.6%上昇したという。
 ロシア軍は3月以降、ウクライナの電力インフラに対する攻撃を強化したため、ウクライナ当局者らは過去4ヵ月で発電能力の約半分が破壊されたとしており、政府は修復資金調達のため電気料金引き上げを余儀なくされている。 また、企業の発電機使用が増え燃料価格も上昇し、6月は燃料価格が前年比25.5%上昇した。
 中央銀行は、2024年のインフレ率は8.2%と、2023年の5.1%から加速すると予想している。
【ロシアのインフレ率に関する記事:2408-071021 (Kyiv Ind. 2024.07.10)】
2024.07.11
 09:30

(19:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 10 2024 <2408-071111>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月10日の戦況 =
 ウクライナのハブリリュク国防第一次官が、ウクライナが戦場の主導権を握るには、西側諸国の強力な安全保障支援が不可欠であると強調した。 ハブリリュク次官はまた、ロシア軍がウクライナでの消耗戦に勝利するとしたプーチン大統領の勝利論に従い、緩やかに忍び寄る前進を無期限に維持できるという考えにも異議を唱え、ウクライナ軍はすでに、戦術レベルで限定的かつ局地的な反撃で戦場の主導権を争おうとしており、前線での陣地戦の現状が無期限に安定しているわけではないことを強調している。
 ハブリリュク大将は、ロシア軍が戦域全体の主導権を無期限に維持し、徐々に忍び寄る前進をもたらす一貫した攻撃圧力を維持し、消耗戦に勝利するには、中長期的な経済的および装備的課題に直面するだろうと評価した。
 ウクライナにおけるゆっくりとした、粉砕的な勝利というプーチンの明瞭な理論は、最近の2つの攻撃で発生したロシアの損失が報告されていることに例示されるように、継続的に高い死傷率を受け入れることを前提としている。
 NATO同盟国は、7月9日と10日にワシントンDCで開催されたNATO首脳会議で、ウクライナ支援の保証を再確認し、ウクライナに対する新たな安全保障支援パッケージを発表した。
 ロシア安全保障会議のメドベージェフ副議長は、ウクライナの降伏ウクライナ国家全体の破壊ウクライナの完全な占領以外、ロシアはウクライナとのいかなる交渉による和平解決も受け入れず、支持もしないと再確認した。
 2024年5月下旬にウクライナ人捕虜の処刑に関与したとされるロシアの自動車化狙撃連隊の兵士が、2024年6月に西部ザポリージャ州の同じ地域でウクライナ人捕虜2名を処刑したと報じられている。
 欧州の一部の米軍基地は、過去数ヵ月にわたるNATO同盟国に対するロシアの破壊工作とハイブリッド作戦の激化に対応して、警戒レベルを引き上げている。
 ロシア軍はヴォフチャンスク、クレミンナ近郊、トレツク近郊で前進した。
 ロシア国防省は7月10日、ロシア軍がモスクワ州のアラビノ訓練場でモスクワ軍管区のC-UAV教官の第一陣を訓練したと発表した。
2024.07.11
 09:29
産経新聞

(Yahoo)

スウェーデン、戦闘機「グリペン」のウクライナ供与「用意ある」 F16 の後に <2408-071110>
 スウェーデンのビルストロム外相が10日に米政府系メディアVOAウクライナ局が公開した取材で、ロシアの侵略を受けるウクライナにGripen戦闘機を供与する用意があると述べた。
 ビルストロム外相は一方で、グリペンの供与が可能になるのはF-16の供与の後になると説明した。
2024.07.11
 06:16
TBS News

(Yahoo)

NATO首脳会議ウクライナ支援めぐり協議 F16戦闘機“この夏に運用可能”と米バイデン大統領発表 <2408-071105>
 NATOの首脳会議がウクライナ支援をめぐる協議が始まり、ウクライナに供与されるF16がこの夏に運用可能になることが発表された。
 バイデン米大統領は、オランダとデンマークからウクライナに対して、F-16を引き渡す作業がすでに始まり、この夏に運用可能になるとし、ノルウェーもF-16を6機、年内に供与することを発表した。
2024.07.11
 06:12
乗りもの
 ニュース

(Yahoo)

ウクライナ待望の新鋭ステルス軍艦 ついに就役か? 黒海進む姿ムービーで公開 <2408-071104>
 ウクライナ海軍が7月5日、トルコで建造中コルベット艦ヘーチマン・イヴァン・マゼーパの最新状況を動画で公開した。 説明によると現在は海上公試運転中とのことで、スケジュールが滞りなく進めば2024年中に就役予定だという。
 全長99.56m、排水量2,400t、乗員約100名で、主な武装として76mm単装速射砲1門や、対艦ミサイル8基RAM個艦用
SHORAD発射機1基、短魚雷発射管2基などを備えるほか、船体後部にはNH90ヘリコプターの発着が可能な飛行甲板を備えている。  ヘーチマン・イヴァン・マゼーパは、トルコが自国海軍向けに独自建造したAda級コルベット艦をウクライナ海軍向けに仕立て直したもので、2021年9月7日に起工、2022年10月2日に進水していた。
2024.07.11
 02:52
Kyiv Independent Poland will not comply with Kyiv's request to shoot down Russian missiles flying towards Ukraine <2408-071102>
 ポーランドのカミス国防相が7月10日、ウクライナ西部に向かうロシアのミサイルを撃墜するというウクライナの要求にポーランドは応じないと述べた。
 2024年初めにウクライナのゼレンスキー大統領はReutersの取材で、ポーランドを含む西側同盟国は、ロシアのミサイルを撃墜することで、ウクライナの防衛により直接的に介入できると述べた。 これに対し、ポーランド国防相はPoland Radiaにで、ポーランドは単独ではこの問題についていかなる決定を下すこともできず、この決定はNATO全体で行わなければならないと語った。
 彼はまた、2024年初めに、ウクライナに対する大規模な空爆で、ロシアのミサイルがポーランド領空に侵入し、ミサイルはポーランド上空に39秒間留まった際にも、ロシアとの紛争をエスカレートさせたくないという米国の立場にも言及し、ポーランドは、ポーランド領空でミサイルを撃墜するかどうかを独自に決定するしかないと述べた。
 ポーランド外務省のヴロンスキ報道官によると、ポーランド政府はこの事件以来、ロシアのミサイルを撃墜した場合の法的な影響について議論している。
2024.07.10
 22:47
時事通信

(Yahoo)

F16、ウクライナに輸送 近く飛行開始、防衛強化へ 米国務長官 <2408-071023>
 ブリンケン米国務長官が10日、ワシントンで開催中のNATO首脳会議の関連会合に出席し、F-16がオランダとデンマークからウクライナに輸送されていると明らかにした。 輸送中の機体数などには触れなかったが、近くウクライナで飛行を開始するという。
 ブリンケン長官は「F-16は今夏、ウクライナの空を飛行し、ロシアの侵略から自国を守り続けられるようにする」と強調した。
 米国とオランダ、デンマークの3ヵ国首脳は共同声明を出し、「ウクライナの航空戦力のさらなる強化に取り組む。 維持や武装を支援するとともに、操縦士の訓練もさらに行っていく」と表明した。
 ウクライナはロシアに劣る航空戦力の強化のため、F-16の供与を西側諸国に要求し、オランダが24機デンマークが19機の供与を表明し、米国がウクライナ軍操縦士の訓練を行っていた。
2024.07.10
 14:00
讀賣新聞

(Yahoo)

ロシアへ不正輸出疑いの貿易業者、ウクライナ侵略後に売り上げ急増…制裁逃れ狙い韓国経由で輸出か <2408-071019>
 制裁で輸出が禁じられているロシアに、日本の水上バイクなどが不正輸出されていた疑いが大阪府警の捜査で明らかになった。 外為法違反容疑で逮捕されたロシア国籍の貿易業者アンドレイ容疑者が社長を務める大阪市中央区の貿易会社「アストレード」は、ウクライナ侵略が始まってから、売り上げを急激に伸ばしていた。
 府警は、制裁の影響を受けない韓国を経由する形でロシアへの輸出を繰り返していたとみて調べる。
2024.07.10
 10:45

(20:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 9 2024 <2408-071018>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月9日の戦況 =
 プーチン大統領とインドのモディ首相が7月9日、ロシアとインドの互恵的な政治、経済、エネルギー、軍事技術協力の強化に関する共同声明を発表した。
 モディ首相は、ロシアがウクライナ戦争の平和的、交渉による解決に関心を持っているというクレムリンの虚偽の言説暗黙のうちに支持し、その見返りとして、ロシアとの経済、エネルギー、技術協力の深化を望んでいた。
 プーチン大統領は、7月8日に行われたモディ首相との私的な夕食会で、ウクライナで戦っているインド人義勇兵を帰還させると約束した可能性がある。
 プーチン大統領が最近、ロシアはウクライナ降伏以外のいかなる条件でも交渉による停戦を受け入れず、現在占領している土地だけでなくウクライナ国家全体の完全な破壊という目標を放棄しないという明確な声明をしているが、匿名のアメリカ政府高官は、ウクライナは戦争に勝つために占領された土地と人々を解放する必要はないと考えている。
 国連のウクライナ人権監視団 (HRMMU) が実施した調査など、複数の独立調査は、ロシアが公式に否定し続ける中、7月8日にロシアのミサイルがキーウ市立オフマディト小児病院に着弾したと結論付けた。
 ウクライナ軍は7月8日~9日に夜通し、ベルゴロド州、クルスク州、ロストフ州、アストラハン州、ボルゴグラード州で、ロシアのエネルギーと軍事インフラに対するUAV攻撃を実施した。
 新たに選出されたイランのペゼシキアン大統領が、イランがロシアとの包括的な戦略的パートナーシップを締結する意思を改めて表明し、新大統領政権下でもイランのロシア支援は継続すると強調した。
 米国司法省が7月9日、ロシアの国営メディアや治安機関が米国内外で偽情報を広めることを目的としたボットファームを運営するために使用している数百のX (Twitter) アカウントとドメイン名の宣誓供述書を公開しました。
 ロシア軍はチャシフ・ヤールの南東、アウディーイウカ近郊、ドネツク市の南西での前進が確認され、ウクライナ軍はハリコフ市の北で前進した。
2024.07.10
 10:36
AP News

(Yahoo)

ロシア軍ミサイルの残骸公開 ウクライナ最大の小児病院直撃 <2408-071016>
 ウクライナ治安当局は7月9日、同国各地に対するロシア軍の大規模ミサイル攻撃があった翌日、空中発射巡航ミサイルKh-101の残骸と主張する画像を公開した。 画像は、ウクライナ最大規模の小児病院の爆撃跡で発見されたKh-101の残骸だというが、AP通信は独自に検証できていない。
 この攻撃で少なくとも31人が死亡した。
 Kh-101は防空レーダーに探知されないよう低空飛行するミサイルで、ウクライナは13発中11発を撃墜したと発表した。
2024.07.10
 10:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ、偵察ドローン迎撃にスポーツ機も投入 小銃で撃ち落とす第一次大戦式 <2408-071014>
 ロシア軍の偵察UAVを、1970年代に開発された古いプロペラ機に乗ったウクライナの飛行士が小銃で撃ち落とすという、第一次世界大戦中と同じようなやり方でロシア軍のUAVと格闘戦を行っているのが、国内でひとつのムーブメントを巻き起こしているようで、さらに多くのウクライナ人が参加しようとしている。
 このほど共有された動画には、ウクライナ国防省情報総局(HUR)の要員がウクライナAeroprakt社製A-22軽量スポーツ機に搭乗し、偵察UAVを破壊する訓練を行っているとされる様子が映っている。 2人乗りのA-22の左側座席に射撃手が座り、UAVを突撃銃で撃ち落としている。
 ウクライナでは4月半ば以降、飛行クラブから借り受けたとみられるYak-52練習機の搭乗員が南部で、同様のやり方でロシア軍のUAVを撃墜している。 Yak-52の場合は後部座席から射撃手が、低い高度を低速で飛ぶUAVを散弾銃で撃っている。 このやり方は監視UAVの迎撃方法として有効であり、おそらく最も重要な点はコストがあまりかからないことだろう。
2024.07.10
 09:30
Forbes

(Yahoo)

ポーランド、残りのMiG-29十数機もウクライナに供与する可能性 <2408-071012>
 ポーランドが残っているMiG-29をウクライナに供与する可能性を示唆した。 実現すれば、ウクライナ空軍のMiG-29の保有数は2022年2月の戦争拡大前の水準まで回復するかもしれない。 ウクライナ空軍はF-16とミラージュ-2000の到着も待っている。
 ポーランド空軍のMiG-29は、ウクライナのゼレンスキー大統領とポーランドのトゥスク首相が8日にワルシャワで2国間の安全保障協定に署名した際に話題にのぼった。
 トゥスク首相は記者会見で「MiG-29は現在、警備任務を実施しているので、いますぐ引き渡すことはできない」と説明した上で、ポーランド空軍がMiG-29に代わる新たな戦闘機を取得できるまでNATOの同盟国がポーランド領空の哨戒活動を支援してくれる場合に限り、MiG-29をウクライナに譲渡してもよいとの考えを示した。
2024.07.10
 08:21
Defense News Biden unveils additional air defense aid for Ukraine at NATO summit <2408-071008>
 バイデン米大統領が7月9日、NATOの75周年記念サミットの冒頭で、ロシアのミサイル攻撃を阻止するためウクライナに追加の防空システムを提供するという他の4ヵ国との合意を発表した。 米大統領補佐官は、北大西洋条約に調印したワシントンD.C.のメロン講堂で行った演説を「ウクライナへの防空装備の歴史的な寄贈」と表現した。
 米国、ドイツ、ルーマニアはPatriot FUを追加で供与し、オランダはPatriotの構成品を供与し、イタリアはSAMP/Tシステムを供与する。 5ヵ国は声明で、「ウクライナ向けの戦略防空システムの追加的な発表を2024年中にさらに発表する準備をしている」と述べた。
 共同声明によると、米国とさまざまな同盟国はウクライナに、NASAMS、HAWK、IRIS-T SLM、IRIS-T SLS、Gepardなど、数十の戦術防空システムを提供する意向」である。
 バイデン大統領の発表は、米国がウクライナをPatriotとNASAMの迎撃弾の列の先頭に上げ、「ウクライナは2025年に、数百発の追加迎撃弾を受け取ると述べた。
2024.07.10
 07:39
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、ドネツク州の集落制圧と発表 ウクライナは防衛主張 <2408-071007>
 ロシア国防省が9日、ウクライナ東部ドネツク州の集落ヤスノブロディフカを制圧したと明らかにした。 ロシア国防省は中央部隊が「ヤスノブロディフカを解放し、戦術的な位置を向上させた」とした。
Yasnobrodivka の位置 (Google Map)】
 ウクライナ側は陥落を認めておらず、軍が防衛している集落の一つとしている。
2024.07.10
 07:30
時事通信

(Yahoo)

ウクライナにパトリオット追加供与 米発表 <2408-071006
 米国などが9日、ウクライナにPatriotなどSAM 5個システムを追加供与すると発表した。
 また、バイデン米大統領はNATO首脳会議で演説し、「ウクライナはプーチン統領を止める」と強調した。
2024.07.10
 02:31
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、大規模攻勢の弾薬不足 国外調達の必要= NATO当局者 <2408-071004>
 ワシントンで9~11日に首脳会議を開催するNATOの当局者が9日、ロシアはウクライナで大規模な攻勢を開始するための弾薬と兵力が不足しており、他国から大量の弾薬を確保する必要があるとの見方を示した。
 NATO当局者は匿名を条件に記者団に対し、ロシア軍は小規模な領土獲得に苦戦する中、大規模な攻勢を仕掛ける兵士と弾薬が不足して、極めて大きな損失を被っていると指摘し、「人員が不足し、かつ経験不足の部隊に非現実的な目的を達成するよう命令せざるを得なくなっている」と述べた。
 その上で「ロシアが本格的な攻撃作戦を継続するには、イランと北朝鮮からすでに得ている弾薬に加え、その他の国から相当量の弾薬の供給を確保する必要がある」と言及し、ロシアは新たな大規模動員を実施する必要にも迫られるとの見方を示した。
 同時に、プーチン大統領は「時間はロシア側の味方だと考えている」とし、「驚異的な数の兵士の犠牲」に耐える用意ができているため。あと3~4年は戦時経済を維持できるとの見方を示した。
 ウクライナについては、かなりの兵力損失が出ているとしながらも、防衛力は大幅に向上したとしたが、新たな大規模攻勢をかけるために必要な弾薬と人員を調達するまで「しばらく時間がかかる」との見方を示した。
2024.07.10
 01:56
Kyiv Independent US, NATO allies to deliver 'dozens' of air defense systems in coming months, including 4 Patriots <2408-071003>
 NATO首脳会議の冒頭、バイデン米大統領が防空システムの供与を発表した。
 7月9日に発表された共同合意によると、米国と少なくとも他のNATO同盟国9ヵ国は、少なくとも4個
FUのPatriotを含む「数十」の防空システムを今後数ヵ月以内にウクライナに送ることに合意した。 この発表は、ワシントンでのNATO首脳会議の冒頭で行われた。
 米大統領府が発表した声明によると、米国、ドイツ、ルーマニアはウクライナに追加のPatriot FUを「迅速に」提供し、オランダはPatriotもう1個FUの構成品を提供する。 また、イタリアはSAMP/Tを追加供与する。
 共同声明には、「これら5個の防空システムは、ウクライナの都市、民間人、兵士の保護に役立つ。 これらのシステムを迅速に活用できるよう、ウクライナ政府と緊密に連携している」と記されている。
 合意によると、今後数ヵ月のうちに、カナダ、ノルウェー、スペイン、英国も、NASAMS、HAWK、IRIS-T SLM、IRIS-T SLS、Gepard SPAAGなど、ウクライナへの「数十」の戦術防空システムを追加供与する。
2024.07.10
 00:53
Kyiv Independent Russian propagandists spin conflicting disinformation in bid to evade responsibility for missile strike on children’s hospital <2408-071001>
 キエフの小児病院を攻撃して世界に衝撃を与えた7月8日のロシアの大規模なミサイル攻撃責任をそらすために、慌てふためくクレムリンのプロパガンダ活動家たちは、偽情報と矛盾する情報の捏造をしている。
 キエフや他の地域を標的にした約40発のミサイルを含む、ここ数ヶ月で最強の攻撃は、ウクライナが同盟国からより大きな長期支援の約束を受けるよう圧力をかけているワシントンでの7月9~11日のNATO首脳会議の前夜に行われたため、モスクワにとって裏目に出る恐れがある。
 病院の瓦礫から引き出される子供たちの映像が怒りを引き起こした後、クレムリンは、オフマディト病院に命中したのはウクライナのSAMであるという公式見解に固執している。
 何の証拠も提示されていないこの言説は、西側諸国、ウクライナ、そして独立したロシアのアナリストによって暴かれている。
2024.07.09
 22:12
時事通信

(Yahoo)

地雷除去機、第1陣が到着 JICA支援の日本製 ウクライナ <2408-070920>
 日本政府と国際協力機構(JICA)が9日、日本企業が開発した地雷除去機4両をキーウでウクライナ非常事態庁に引き渡した。 キーウ市郊外で行われた引き渡し式典では、クリメンコ内相が日本の支援に謝意を表明し、「日本とはウクライナの領土をきれいで安全にする共通の目標がある」と強調した。 ウクライナの復旧を支援する総額910億円に上る無償資金協力の一部で、地雷除去機の提供は初めてで、年内に計20両程度が届けられる。
 山梨県南アルプス市の建設機械メーカー日建が製造した地雷除去機は、ウクライナでは初めて導入されるショベルカータイプで、アーム先端部を交換することでがれき除去や樹木伐採など多目的に使える。 同社の地雷除去機はカンボジアやアフガニスタンでも活躍している。
 日建の雨宮誠社長は取材に「機械の提供だけでなく、コミュニティーづくりに役立ちたい」と語った。
2024.07.09
 19:09
Reuters 通信

(Yahoo)

キーウ小児病院攻撃はロシアのミサイル、国連機関が見解 <2408-070916>
 ウクライナの首都キーウの小児病院へのミサイル攻撃について、国連機関は9日に独自の分析としてロシアのミサイルが直撃した可能性が高いと指摘した。
 国連ウクライナ人権監視派遣団 (HRMMU) のベル団長はキーウから中継した会見で「ビデオ映像の分析と現場での評価から、小児病院は迎撃された兵器システムによる被害ではなく、直撃を受けた可能性が高いことが示された」と述べた。 8日に現場を訪れたチームは最終的な判断を下すことはできなかったが、ミサイルはロシア連邦によって発射されたと思われると説明した。
 8日にキーウを含むウクライナ各地にミサイル攻撃があり、全土で少なくとも41人が死亡した。
 ロシア大統領府のぺスコフ報道官は9日、ロシアの攻撃ではなくウクライナのミサイル迎撃システムによるものと主張した。
2024.07.09
 19:00
Reuters 通信

(Yahoo)

キーウ小児病院被害、ウクライナ迎撃ミサイルが原因=クレムリン <2408-070915>
 ウクライナの首都キーウで8日、小児病院がミサイルにより損壊したことについて、ロシア大統領府のぺスコフ報道官が9日、ロシアの攻撃ではなくウクライナのミサイル迎撃システムによるものと主張した。 ぺスコフ氏は定例会見で主張の根拠は示さず、「ロシア軍は民間人を標的とした攻撃は行わないと断言する」と述べた。
 ウクライナ当局によると、8日のロシアのミサイル攻撃で少なくとも41人の民間人が死亡した。
 ウクライナ保安庁は小児病院がロシアのKh-101 CMによる攻撃を受けたとし、現場でシリアル番号の付いたミサイルの破片と誘導システムの一部が回収されたと発表した。
2024.07.09
 14:06
日経新聞 NATO首脳会議、開幕へ ウクライナ支援へ新司令部 <2408-070912>
 NATO首脳会議が9日にワシントンで3日間の日程で開幕する。
 米国家安全保障会議(NSC)のカーペンター欧州上級部長は8日、ドイツにNATOの新司令部を創設し、ウクライナ軍を訓練などで支援すると明らかにした。
 NATO首脳会議で正式に決める。 カーペンター部長は記者団に「訓練と装備を調整し、ウクライナの将来の兵力開発を支援する」と説明した。
2024.07.09
 08:00

(18:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 8 2024 <2408-070903>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月8日の戦況 =
 7月8日終日にウクライナの重要インフラを標的とした一連のミサイル攻撃で、ロシアのKh-101 CMがキーウ中心部のオフマディト小児病院に着弾した。
 ロシア当局者と情報宇宙関係者は、関与したミサイルと病院の状態について虚偽の主張をすることで、オフマディト小児病院攻撃の責任をそらそうとしている。
 7月8日のロシアのミサイル攻撃は、被害を最大化するために新しく注目すべき戦術を採用した可能性が高い。
 ハンガリーのオルバン首相と中国の習国家主席は、プーチン大統領が真剣な交渉や第三者による調停を拒否したにもかかわらず、7月8日に北京で行われた会談で、ウクライナでの戦争終結に向けた潜在的な調停者としての姿勢を崩さなかった。
 リピリン中将がヴォロビヨフ中将の後任としてロシアバルチック艦隊司令官に就任した。
 ウクライナ軍はチャシウ・ヤールで失った陣地を奪還し、ロシア軍はドネツク市近郊と西部ザポリージャ州で前進した。
 ミシュスチン露首相が7月8日、ロシアが2030年までにUAVの国内生産を5倍に増やすよう呼びかけた。
2024.07.09
 07:10
共同通信

(Yahoo)

NATO新司令部設置へ キーウに代表も、連携強化 <2408-070902>
 米国家安全保障会議(NSC)のカーペンター欧州上級部長が8日、NATOによる新たなウクライナへの軍事支援策を発表し、ワシントンで9日に開幕するNATO首脳会議で正式に表明する。
 訓練や装備面でロシアの侵攻を受けるウクライナ軍の育成に協力するNATOの新司令部ドイツに設置し、キーウに上級代表を置いてウクライナ政府との連携を強化する。
 ウクライナによる将来のNATO加盟を見据えた措置で、カーペンター部長は、ウクライナのNATO加盟が実現すれば、その日から各国との連携が取れるようになるとした。
2024.07.08
 21:10
Kyiv Independent Russia improves ballistic, cruise missiles to make them harder to shoot down, official says <2408-070812>
 元ウクライナ空軍報道官のイフナト氏が7月8日にFacebookに、ロシア軍はBMとCMを改良して
ECM装置とIRCM装置を搭載し、探知と撃墜をより困難にしていると書いた。 ロシアは過去1日でウクライナの都市に様々なタイプのミサイル44発を発射したと彼は付け加えた。
 ロシアは7月8日朝、キーウなどウクライナ全土の都市に大規模なミサイル攻撃を行い、少なくとも36人の民間人が死亡し、149人が負傷した。
 国家非常事態庁の発表によると、空爆はキーウ、ドニプロ、クリヴィーリフ、スロビアンスク、ポクロフスク、クラマトルスクを目標とし、「住宅、ビジネスセンター、2つの医療施設を含む50の民間施設」に損害を与えた。
 空軍はこれに先立ち、ウクライナ軍が7月8日朝にウクライナに向けて発射したミサイル38発のうち30発を撃墜したと発表した。
2024.07.08
 09:10
Kyiv Independent Poland, Ukraine sign security agreement <2408-070806>
 ゼレンスキー大統領とポーランドのトゥスク首相が7月8日、ワルシャワで安全保障協定に署名した。 ポーランドは、2023年7月にG7が行った誓約に基づく協定に署名した最新の国になる。 米、英、独、仏、EUなど他の国々も、ウクライナがロシアの侵略を撃退するのを助けるために、同様の二国間条約に署名している。
 ウクライナとポーランドは、政治的、軍事的、経済的協力をさらに発展させ、「主権を持つ民主国家としてのウクライナの再建に緊密に協力する」ことで合意した。 この合意は、ポーランドが、1991年12月2日にウクライナのソビエト連邦からの独立を承認した最初の国であることを強調している。
 ゼレンスキー大統領は、安全保障協定には、ウクライナ領空でポーランドを狙うロシアのミサイルやUAVを迎撃するための「メカニズム」を開発する条項が含まれていると付け加えた。
2024.07.08
 08:39
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナの無人機がロシア国内の弾薬庫を攻撃=情報筋 <2408-070804>
 ある情報筋が7日、ウクライナのUAVがロシア南部でウクライナ北東部に隣接するボロネジ州の弾薬庫を攻撃したと明らかにした。 この情報筋は「近い将来ロシアの軍事施設で突然爆発が起こる可能性が高い」と述べた。 弾薬庫の規模は9,000㎡で、SSM、SAM、砲弾のほか銃弾も保管されていたという。
 攻撃を受けボロネジ州のグセフ知事は非常事態を宣言し一部住民が避難したが、犠牲者はなかった。 知事は7日夜にTelegramで、防空システムが複数のUAVを迎撃し、犠牲者や被害はなかったと明らかにした。
 ウクライナ軍はロシア領内の攻撃に向け長距離のUAV部隊を編成している。
2024.07.08
 07:25

(17:25 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 7 2024 <2408-070803>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月76日の戦況 =
 ウクライナ軍は7月6日から7日にかけて、ヴォロネジ州セルゲーエフカにあるロシア軍の弾薬庫をUAV攻撃した。
 ウクライナ空軍が2024年6月下旬にベルゴロド州にあるロシアの連隊司令部に対する攻撃を成功させたことが衛星画像で確認されており、西側諸国がロシアの軍事目標を攻撃するために西側が提供した兵器の使用に対する制限を解除し続けた場合、ウクライナがロシアの攻撃作戦をどのように妨害できるかをさらに示している。
 ウクライナのUAV操作員は、ロシアの長距離UAVを空中で阻止する能力を向上させているようで、これらの技術革新により、ウクライナ軍は大規模に配備されれば、短距離および中距離の防空システムへの負荷を軽減できる可能性がある。
 ロシア軍がチャシウ・ヤールとトレツク付近での前進が確認され、ウクライナ軍はハリコフ市の北で前進した。
 OSINTの研究者が衛星画像を分析し、ロシアが全面侵攻開始以来、野外集積所から戦争前のロシアの戦車の42%を撤去したと評価した。
2024.07.07
 21:27
Kyiv Independent UK Defense Minister announces new Ukraine defense package during Odesa trip <2408-070707>
 英国のヒーリー新国防相が就任してから48時間も経たないうちに、オデーサを訪れてゼレンスキー大統領と会談し、7月7日に新たな防衛支援パッケージを発表した。 発表された新たな支援には、砲、25万発の砲弾、100発近くのBrimstorn精密誘導ミサイルが含まれる。 ヒーリー国防相は、ウメロフ国防相とも会談した。
 ヒーリー国防相は英国政府のウェブサイトで「政権交代があったかもしれないが、英国はウクライナのために団結している。 新しい国防長官として、私は重要な軍事援助の供給を強化することで、英国の支援を再活性化することを確実にする」と述べた。
2024.07.07
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナが「迎撃ドローン」を実戦配備 無人偵察機やランセットの撃墜重ねる <2408-070704>
 ウクライナ軍の
FPV UAVがロシア軍のUAVを撃墜し始めた。 ウクライナ政府が立ち上げた BRAVE-1計画による迅速な開発の成果のようで、BRAVE-1は優れたアイデアを速やかに実用化することを目的とした技術アクセラレーターで、すばらしい実績を誇っている。
 BRAVE-1は4月に迎撃UAVの開発を公募していたもので、公募から3ヵ月で実戦配備した。
 要求した仕様はレーダなどの外部センサから目標の位置や速度、方位に関する情報を受け取り、UAVを発進させ、目標を発見、追尾し、自動で命中させるシステム、というシンプルなものだった。 目標としては具体的に、ロシアのOrlan−10、Zala、SuperCamなどの偵察UAVを挙げた。 これらの目標は、高度1,500mを95~160km/hほどで飛行する。
 既存の防空システムを使えば、こうしたUAVを撃墜するのは難しくないが、たとえばOrlan−10は1機$100,000程度なのに対して、Stinger MANPADは1発$500,000以上する。 こうしたSAMは希少なリソースなので、差し迫った脅威のために取っておかれる傾向にある。
2024.07.07
 06:20

(16:20 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 6 2024 <2408-070702>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月6日の戦況 =
 ハンガリーのオルバン首相が、プーチン大統領が調停や真剣な交渉を拒否しているにもかかわらず、ウクライナでの戦争を終わらせるための潜在的な調停者としての地位をとり続けているのは、オルバン首相がウクライナに対する欧州の支援を弱体化させる包括的な取り組みの一環として、西側諸国の焦点を和平交渉の可能性に移すことを狙っている可能性が高い。
 オルバン首相らの交渉とウクライナの和平案の呼びかけは、異なる目的を持つ明確な取り組みであり、プーチン大統領は、ウクライナの降伏以外のいかなる交渉による合意にも関心がないことを示している。
 ウクライナ軍は7月5日~6日に、クラスノダール地方のエネルギーインフラをUAVで攻撃した。
 イランは7月6日、イランとロシアが7月4日に銀行契約に署名し、ロシアとイランがロシアルーブルとイランリアルを取引できるようにすると発表した。
 ロシア軍はクピャンスク、シベルスク、トレツク、アウディーイウカ近郊で前進した。
2024.07.06
 23:44
RBC Ukraine Romania to send up F-16 fighters <2408-070614>
 ルーマニア国防省の発表によると、7月6日にウクライナ南部を目標としたロシアのUAV攻撃があったため、ルーマニアはF-16 2機を発進させて状況監視を行った。
 この措置は、午前中にロシアのUAVがルーマニア国境近くにあるウクライナの領土に向かっているのが発見されたのた対応して行われた。
 ウクライナ南部の防空システムは7月6日、敵のUAV 8機を破壊した。
2024.07.06
 22:43
Kyiv Independent Military: Russia has lost up to 5,000 soldiers fighting for one district of Chasiv Yar <2408-070613>
 ウクライナKhortytsia軍団のヴォロシン報道官が、ロシア軍は7月6日にドネツク州のChasiv Yarの町1つの地区をめぐる戦闘で最大5,000名の将兵を失ったと述べた。
 彼の声明は、ウクライナ軍がチャシブ・ヤール東部の運河地区から撤退したことを受けたもので、近隣の防御陣地は破壊されたと、7月4日に軍の決定を発表した際に述べた。
 ロシア軍は、2月にアウディーイウカを占領した後、ドネツク州にさらに前進する道を開く可能性のある高台の町、チャシウ・ヤールに焦点を移していた。
2024.07.06
 22:42
讀賣新聞

(Yahoo)

ウクライナに大型地雷除去機を供与へ、カンボジアと協力し第三国支援…上川外相が表明 <2408-070612>
 上川外相が6日、プノンペンのカンボジア地雷対策センターで演説し、同国と協力して第三国の地雷対策に取り組むと表明した。 カンボジアで地雷除去にあたる国際協力チームの設置を支援する。 ウクライナに対しては、日本が初の大型地雷除去機を供与することを明らかにした。
 上川外相は内戦で残された地雷の対策で知見を高めてきた同国を「世界の地雷対策をリードする存在だ」として、「国際協力のハブとして展開し、世界中の地雷被害ゼロを目指したい」と強調した。 民間企業とも連携し、地雷対策に関する技術革新を進めることも掲げた。
2024.07.06
 22:12
Kyiv Independent Russia hit mock-ups during recent attacks on airfield, Patriot launchers, Ukraine's Air Force says <2408-070611>
 ウクライナ空軍司令官のオレシュチュク大将が7月6日、ロシア軍が最近のミサイル攻撃戦闘機とのモックアップを攻撃し、ロシア筋がMig-29 1機とPatriot発射機2基を破壊したと述べた。
 この声明は、ドニプロペトロウシク州クリヴィーリフのドヴヒンツェヴェ飛行場と、オデーサ州のユジネ近郊のPatriot基地へのミサイル攻撃を示すロシアの偵察UAVが撮影したビデオの公開に続くものである。
 ロシア国防省は、7月3日にIskanderがドヴィンツェヴェ飛行場に着弾した結果、ウクライナのMiG-29が破壊されたと主張した。
 ロシア戦争支持派のTelegram Channelは、7月6日にユジネ近郊でIskanderが攻撃した様子を映した動画を公開し、Patriot発射機2基とGiraffeレーダが破壊されたと主張した。 ただロシア国防省は攻撃について報告していない。
 オレシュチュク大将は自身のTelegram Channelで映像を再掲載し、ウクライナ空軍の兵士が「受動的防衛措置をうまく実施した」と述べた。
2024.07.06
 09:20

(19:20 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 5 2024 <2408-070606>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月5日の戦況 =
 プーチン大統領は、7月5日にハンガリーのオルバン首相と会談し、交渉による停戦に全面的に反対し、ウクライナ国家を破壊するという目標を達成する戦争の「最終的」終結を追求する決意を表明した。
 プーチン大統領は、ウクライナの領土と国民のかなりの部分をロシアの占領に明け渡すことと、戦争の最終状態に関するあらゆる交渉に先立って、ウクライナ軍の降伏を要求している。
 プーチンがいかなる停戦合意も拒否したことは、交渉の責任を西側とウクライナに負わせようとするクレムリンのこれまでの取り組みと矛盾する。 プーチンは、オルバンをEUを代表して発言できるEU代表として描こうとしたが、EU当局者はこの主張を明確に否定した。
 最近のロシア国内の世論調査は、クレムリンの情報操作がウクライナでの戦争に対するロシア国内の支持に影響を与えていることを示唆している。 これらのロシアの世論調査は、ウクライナでの戦争の遂行を批判するロシア人が、愛国心と権利剥奪のために依然として戦争を支持していることを示している。
 ウクライナ軍は7月4日と5日、タンボフ州、ロストフ州、クラスノダール地方の目標に対してUAVとミサイルによる攻撃を行った。
 ロシア軍はヴォフチャンスク、トレツク、ドネツク市近郊で前進した。
 ロシア国防省当局者は、ロシア軍司令部が負傷した兵士を前線に送り込んでいるという批判が続く中、ウクライナで戦ったロシア兵に適切な医療やその他の支援を提供していると見せ続けている。
2024.07.06
 07:51
時事通信

(Yahoo)

ウクライナに7兆円支援 来年中、首脳会議で合意へ NATO総長 <2408-070605>
 ストルテンベルグNATO事務総長が5日にブリュッセルで記者会見し、ワシントンで来週に首脳会議を開く予定のNATOが、2025年に少なくとも€40B規模のウクライナ軍事支援を行うことで加盟国が合意するとの見通しを明らかにした。
2024.07.06
 07:34
日経新聞 「ウクライナ支援で重大発表」 米高官、NATO首脳会議で <2408-070604>
 米政府高官が記者団に5日、9~11日にワシントンで開くNATO首脳会議に合わせ、ウクライナ支援に関する重要な発表があると明らかにした。
 「NATOのウクライナへの軍事的、政治的、財政的な支援をどのように拡大するかについて重要な発表をする」と説明した。 「ウクライナをNATOに橋渡しする一環だ」と加えた。 米欧の同盟国が一致して追加支援を講じるほか、米独自の追加の軍事支援も新たに発表する。
 一連の日程も公表し、9日夜に首脳はNATO設立75年を記念したイベントを開いて10日に会議を開き、スウェーデンの新規加盟を歓迎する。 バイデン大統領は同日夜にホワイトハウスで夕食会を主催する。
 11日は日本などインド太平洋地域の友好国も交えた会議を開催する。 NATOとウクライナによる協議もある。 バイデン大統領は同日、記者会見を開き、記者からの質問も受けつける。
2024.07.06
 04:22
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ、独の「パトリオット」3基目受領 防空能力倍増へ <2408-070603>
 ウクライナが5日、ドイツから3個目となるPatriot
FUが到着したと発表した。
 ゼレンスキー大統領はこれまで、ウクライナは自国防衛のために少なくともあと7個FUのPatriotを必要としており、同盟国に強く要請していた。
2024.07.05
 23:57
Kyiv Independent Meduza: 120,000 Russian troops killed in Ukraine. <2408-070511>
 ロシアの独立系メディアMeduzaとMediazonaが7月5日に、ウクライナへの全面侵攻が始まって以来、約12万名のロシア将兵が戦死したと報じた。
 MeduzaとMediazonaはBBC News Russianとともに、ウクライナでの戦闘で死亡したロシア将兵の名前をオープンソースの調査を通じて長年記録してきた。
 2月には83,000名のロシア将兵が殺害されたと推定したが、これは限定的ではあるが機密扱いではない相続関連データの分析に基づいていた。
 次に、ロシア国家統計局が公開している死亡率データ、ロシア遺言検認登録簿の記録、死亡記事の傾向と比較し、6月28日には、2022年以降に戦死した56,000人以上のロシア将兵の名前が公表された。
2024.07.05
 16:48
Reuiters 通信

(Yahoo)

ロシア、黒海のクリミア拠点失いつつある=ウクライナ海軍司令官 <2408-070506>
 ウクライナ海軍司令官のネイジュパパ中将がReutersの取材に応じ、ロシア海軍の黒海艦隊がほぼ全ての戦闘可能な艦艇を占領下のクリミアから他の場所に移動させることを余儀なくされ、主要拠点はウクライナによる攻撃のため無力化しつつあると述べた。
 ミサイルとUSVの攻撃でロシアにとって重要な兵站拠点であるセバストポリ基地は大きな被害を受け、「ロシアは明らかにこの拠点を失いつつある」と語った。 移動した艦船はノボロシスクやアゾフ海に停泊しているという。
 ネイジュパパ中将は、黒海東部沿岸にあるロシアのノボロシスク海軍基地にはセバストポリのような大規模な設備はなく、CMの保管・装填場所として機能していると述べた。
 ネイジュパパ中将によると、ウクライナはこれまでに27隻の艦艇を破壊したり、損傷させたりしたが、そのうちの5隻はセバストポリ湾近くにウクライナのUSVが敷設した機雷によって破壊された。
2024.07.05
 07:45

(17:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 4 2024 <2408-070503>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月4日の戦況 =
 プーチン大統領は、停戦合意に関するいかなる有意義な交渉にもロシアの参加を明確に拒否し、その代わりに、あらゆる停戦合意の前提条件として、ウクライナの「不可逆的」な「非軍事化」を要求した。 したがって、プーチンは、いかなる停戦に先立っても、ウクライナが事実上降伏するよう要求している。
 ロシア連邦保安庁 (FSB) の将校は、2024年6月にロシア第83親衛空挺強襲旅団がハリコフ方面で大きな損失を被ったとの報道を受け、7月3日に同旅団の旅団長であるゴロディロフ大佐を詐欺容疑で拘束したと報じられている。
 プーチン大統領は、中央アジアにおける上海協力機構 (SCO) のプレゼンス拡大の取り組みを支持しており、この地域におけるロシアの影響力を拡大するための手段として、SCOのプレゼンス拡大を利用する可能性が高い。
 米国防総省が7月3日、米国製SAM $2.2B相当の購入と、ウクライナへの支援パッケージ$150Mを発表した。
 ロシア軍は最近、クレミンナ、アウディーイウカ、ドネツク市近郊に前進した。
 ロシア安全保障会議のメドベージェフ副議長が7月4日、ロシア国防省がロシア軍に契約兵士を配置することに関する会議で、2024年上半期に約19万名のロシア人が兵役契約に署名したと主張した。
2024.07.05
 06:12
乗りもの
 ニュース

(Yahoo)

「戦車にもなる」「負傷者も運べる」実はほぼラジコン!? 変幻自在の「ロボ車両」戦場を変える? 陸自はどう使うのか <2408-070504>
 ウクライナ国防省が2024年5月に、同国経済産業省および国軍参謀本部と共同で、負傷兵や病人を前線から安全な後方へ搬送する担架型
UGVの実証試験を行ったことを明らかにした。
 実証試験で使用されたUGVは装輪式と装軌式で、両タイプとも遠隔操作により走行する。 まだ実戦では使用されていないようで、ウクライナ国防省としては、この実証試験が開発と量産の資金を集めるためのアピールの場も兼ねていると見られる。
 このUGVの開発が継続し、量産に移行するのかは未知数だが、ウクライナ軍は既に負傷者や病人を後送するUGVを使用している。 その一つがエストニアのMilrem Robotics社が開発し、同社からウクライナの慈善団体に寄贈されたTHeMISである。
2024.07.04
 23:55
RBC Ukraine Duda convenes Polish Security Council meeting before NATO summit <2408-070420>
 ポーランド大統領の声明によると、ポーランドのドゥダ大統領は、NATO首脳会議に先立ち、6月8日にポーランド国家安全保障会議の会議を招集した。
 ドゥダ大統領は「ワシントンに出発する前の8日の09:00に国家安全保障会議を招集することを決定し、そこでNATO首脳会議で政治面で何が議論されるかについて、詳細に意見やアイデアを交換する機会を持つ」と述べた。
2024.07.04
 23:25
RBC Ukraine Duda comments on sending Polish troops to Ukraine for war with Russia <2408-070419>
 ポーランドのドゥダ大統領が、ロシアがポーランド軍をウクライナに派遣する必要があるほど状況をエスカレートさせないことへの希望を表明した。 ドゥダ大統領は、ロシアは欧州や世界全体に重大な脅威をもたらすため、ウクライナで優位に立つべきではないと強調した。
 同時に、ポーランド大統領は、ポーランドはNATOを戦争に引き込むことになるので、現在ウクライナに兵士を送るべきではないと述べた。 ドゥダ大統領によると、ポーランドの立場は、ウクライナに自国の兵士を派遣することなく、ウクライナに軍事支援を提供することだという。
 「ポーランド共和国やNATOの防衛のために戦うために、ウクライナに兵士を派遣する必要がなくなることを願っているから、その必要がなく、ロシアがそのような事態に陥らないことを願っている。 これが今日の我々の立場であり、我々はこの戦争に絶対に参加したくないし、我々の兵士がこの戦争に参加することを望んでいない」とポーランド国家元首は付け加えた。
2024.07.04
 22:12
RBC Ukraine Zelenskyy announces strong security agreement at NATO summit <2408-070418>
 ウクライナは、7月9日~11日に開催されるNATO首脳会議で、新たな安全保障協定に署名する。 ゼレンスキー大統領の夜の演説によると、すでに準備されている。
 大統領によると、彼はNATO首脳会議に関する拡大会議を開催した。 大統領はこのイベントを、ウクライナとそのすべての友好国にとって強力なものになるはずだと述べた。
 ゼレンスキー大統領は、ウクライナ・NATO理事会の会合も開催され、現在、友好国と署名する新しい決定と文書の作業が進行中で、特に防空に関しては朗報があるはずだと述べた。
2024.07.04
 21:20
Ukrainska Pravda Ukrainian Defence Intelligence kamikaze drones hit Tambov Gunpowder Plant in Russia – Ukrainska Pravda sources, video <2408-070417>
 ウクライナ国防情報部による特別作戦の結果、7月4日朝にロシアのタンボフ州コトフスク市にあるタンボフ火薬工場に突入攻撃UAVが突入した。
Kotovskの位置 (Google Map)】
 ロシア当局は火薬工場が攻撃されたことを否定しており、タムボフ州のエゴロフ首長は「2機のUAVが撃墜された。 死傷者や被害はない。 状況は統制されている」と述べた。 しかし、地元住民は、突入攻撃UAVの1機による攻撃と、それに続く爆発と炎が現場をはっきりと映したビデオをオンラインで共有している。
 攻撃の結果、被害の程度、ロシアの損失に関する情報は現在確認中である。
2024.07.04
 20:26
RBC Ukraine Three drones attack substation near Zaporizhzhia NPP, resulting in injuries - IAEA <2408-070416>
 UAV 3機がエネルゴダール市近郊の変電所を攻撃した。 
IAEA報道機関によると、ザポリージャ原子力発電所 (NPP) の作業員8人が負傷した。
 IAEAのグロッシ事務局長が指摘したように、こうした度重なるUAV攻撃は、原子力の安全と人命に対する脅威であり、阻止されなければならない。
 ザポリージャ原子力発電所のIAEA専門家は、UAVが近くの森林に衝突したと報告された後、濃い煙を目撃し、配電装置から爆発音を聞いたと報告した。 影響を受ける変電所は、原子力発電所の本部の外にあり、IAEAの専門家は、現在、原発敷地内への影響を報告していない。
 その後、IAEAの代表は、エネルゴダール市近郊で3回のUAV攻撃が発生し、変電所の1つを攻撃して8人の作業員が負傷し、うち1人が医療支援を必要としたと知らされた。 また、変電所の2基の変圧器のうち少なくとも1基から油漏れが発生し、1基の変圧器の上部が損傷し、接続線にも影響が及んだ。
 その結果、ラドゥーガ変電所は現在稼働していないが、エネルゴダールと近隣の工業団地にはまだ電気が供給されている
2024.07.04
 19:08
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ軍、ドネツク州要衝の一部地区から撤退 ロシア軍侵入 <2408-070414>
 ウクライナ軍が4日、東部ドネツク州の要衝チャソフヤールの一部地区から撤退したことを明らかにした。 ウクライナ軍報道官は国内TVで「敵が侵入しており、運河地区を保持することは現実的ではなくなった。 軍人が生命と健康を脅かされており、守備陣地が破壊されたためだ」と説明した。 「ウクライナ軍は相対的に安全な地域に撤退したが、そこでも敵が積極的な戦闘行為を続けている」と述べた。
Chasiv Yarの位置 (Google Map)】
 ロシア国防省は前日、チャソフヤールの一地区を制圧したと発表していた。 ロシア国防省によると、同国軍はチャソフヤールの東側を流れる運河の西に位置する地区を掌握した。
 ロシア軍がチャソフヤールを完全に掌握した場合、クラマトルスクやスラビャンスクに向けて西進するための中継点となり得る。
2024.07.04
 16:22
RBC Ukraine Explosion in Sevastopol: Smoke seen over Cape Fiolent <2408-070411>
 7月4日の日中、セバストポリ市で激しい爆発が発生し、クリミアのTelegram Channelによると、爆発後フィオレント岬上空に煙が見えた。 同チャンネルによると、ロシアの電子戦システムが設置されている地域で煙が見られたという。 この事件を受けて、ロシアはクリミア大橋を封鎖した。
 これについて、ロシアの宣伝チャンネルは、爆発は弾薬の廃棄に関連していると主張している。 セヴァストポリのラズヴォザエフ知事は、艦隊が「訓練射撃」を行ったと述べて、爆発を説明した。
 ウクライナ軍は、クリミア半島のロシア軍施設を繰り返し攻撃している。 ウクライナ空軍司令官のオレシュチュク大将が報告したように、7月1日にウクライナ軍機がクリミアの弾薬庫を攻撃した。
 さらに、6月22日~28日に、ウクライナの守備隊はクリミア半島の宇宙追跡通信センターに損害を与えた。
2024.07.04
 13:29
Ukrinform 2023年5月以降「キンジャル」はキーウ市内の目標に到達していない=ウクライナ空軍大佐 <2408-070410>
 ウクライナ空軍第96地対空ミサイル旅団旅団長のヤレメンコ大佐が、ウクライナがPatriotを得てからは、キーウに対して発射された20発以上のKinzhalは全て迎撃できていると発言した。
 ヤレメンコ大佐は、「我々がBMに対して活動している時、それがKh-47M KinzhalなのかIskander-Mなのか48N(編集注:S-400で使われるミサイル)なのか、あるいはBastionから発射されたZirconなのかは、我々にとっては重要ではない。 我々にとっては、それはとにかく弾道飛翔する目標なのだ。 それがどのような経空脅威だったのかは、後から分析者、専門家が、一定の性質や破片の捜索を根拠に特定する。  一つだけ言おう。 ウクライナの首都に向けて発射された全てのKinzhalは、Patriotが配備されたと発表されて以降、全て成功裡に迎撃している。 2023年5月初旬以降、私たちの国の首都の領域内の目標に到達した弾道標的は1つもない。 20発以上がキーウに向けて発射されたが、全て迎撃されている」と発言した。
2024.07.04
 08:30

(18:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 3 2024 <2408-070405>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月3日の戦況 =
 ウクライナは人的資源の問題に取り組んでおり、いくつかの新しい旅団を編成しているが、西側諸国の武器供給の遅れと不十分さにより、ウクライナはこれらすべての新しい旅団に装備を装備できない可能性がある。
 適時適切な西側の安全保障支援は、ウクライナ軍が将来、いつ、どの程度の規模で戦場の主導権を握り、作戦上重要な反攻作戦を実施できるかを決定する重要な要因であり続ける。
 プーチン大統領は、彼が新たに提案する「ユーラシア安全保障アーキテクチャ」の礎石として、ユーラシアに焦点をあてたロシア主導の既存の国際機関を活用している。
 ウクライナは7月3日夜、クラスノダール地方ノヴォロシースクのロシア海軍インフラに対してUSV攻撃を行い、7月1日夜にベルゴロド州へのUAV攻撃でエネルギーインフラに損害を与えたと報じられている。
 何社かの中国とロシアの企業が、ロシアがウクライナで使用するために、イランが設計した遊弋弾Shahedに似たUAVの開発に協力していると報じられている。
 ロシア軍は最近、最東端のチャシフ・ヤール、トレツク方面、アウディーイウカ付近で前進し、ウクライナ軍はヴォフチャンスク、クレミンナ近郊、チャシウ・ヤールの南東で前進した。
 クレムリンは、ウクライナで戦ったロシアの退役軍人をロシアの国内政治の公的な役割に位置づけ続けている。
2024.07.04
 00:16
Reuters 通信

(Yahoo)

NATO、ウクライナ軍事支援で合意 来年400億ユーロ=外交筋 <2408-070402>
 西側の複数の外交筋がReutersに3日、NATO加盟国は2025年にウクライナへの軍事支援として€40B($43B)を拠出することで合意したことを明らかにした。
 ストルテンベルグNATO事務総長は加盟各国に対し、ウクライナへの軍事支援を複数年にわたり年間€40Bに維持すると確約するよう要請した。 外交筋によると、各国はストルテンベルグ事務総長が求めた複数年にわたる拠出などの要請は支持しなかったが、将来NATO首脳会議で拠出を再評価していくことでは合意した。
 こうした拠出を巡る確約は、米ワシントンで9~11日に開かれるNATO首脳会議で合意が予定される広範なウクライナ支援策の一部となる。
2024.07.03
 22:31
Ukraine Pravda Pentagon to procure US$2.2bn worth of Patriot and NASAMS interceptors for Ukraine <2408-070319>
 米国防総省は、PatriotとNASAMSのミサイルを$2.2Bで調達すると発表した。
2024.07.03
 21:58
Kyiv Independent US announces new defense aid package for Ukraine worth $150 million <2408-070318>
 米国防総省は7月3日、ウクライナにSAMなどを提供するため、$150M相当の新たな軍事支援パッケージを発表した。
大統領府のジャンピエール報道官によると、このパッケージにはHIMARS弾砲弾、その他の重要な能力も含まれており、米国の備蓄から大統領の引き出し権限で供与される。
 国防総省によると、このパッケージには、HAWKミサイル155mmおよび105mm砲弾81mm迫撃砲弾、戦術車両、Javellinシステムも含まれている。
 国防総省はさらに、米国はウクライナ安全保障支援計画の資金約$2.2Bを、PatriotとNASAMS用ミサイルを購入するために使用すると述べた。
2024.07.03
  19:19
Kyiv Post Ukraine Drone Attack Halts Key Russian Electrometallurgical Plant <2408-070315>
 突入攻撃型UAVが、ベルゴロド州の2つの主要な変電所、Stary Oskol変電所と、ヨーロッパ最大級のMetallurgicheskaya変電所を攻撃した。
 ウクライナ軍事情報局 (HUR) のKyiv Post筋は、ロシアの重要な軍産複合施設であるオスコル・ウガロフ電気冶金企業体 (OEMK) が、7月1日早朝にHURと対外情報局 (SVR) の共同作戦で深刻な被害を受けたと述べた。
 突入攻撃UAVは、ベルゴロド地方の2つの主要な変電所、ネズナモヴォ近郊のスタリ・オスコル変電所と、ヨーロッパ最大級のボロコノフスコエ近郊の冶金チェスカヤ変電所を攻撃した。 この攻撃により、ロシアで唯一の全工程冶金企業であるOEMKは完全に電源を切られた。
 OEMKは、鉄の直接還元や電気炉溶解などの高度な技術で知られており、高品質で不純物のない金属を製造し、ロシアの軍産複合体で重要な役割を果たしていて、自動車や機械工学など、さまざまな産業向けに高品質の鋼を生産している。
 同社の製品は、自動車用鋼板、装甲板、軍用部品を製造するGaz、UAZ、Kamaz、EPK、SKF、AVTONORMALなどのロシアの主要企業で使用されている。
2024.07.03
 09:30

(19:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 2 2024 <2408-070308>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月2日の戦況 =
 ハンガリーのオルバン首相が7月1日に、ハンガリーがEU理事会議長国になったことを受けて、7月2日の予告なしのキーウ訪問を利用して和平を提案したが、オルバン首相の努力がウクライナに確固たる平和をもたらす可能性は極めて低い。
 クレムリンは、ウクライナに、ロシアの条件で交渉するよう圧力をかけることを狙った、強化された情報戦を展開しており、ウクライナに時期尚早にロシアと交渉するよう、ロシア、西側、その他の努力をすれば、ウクライナを弱体化させ、ウクライナ内外で、ロシアの更なる侵略を大胆にするだけである。
 複数のロシア下院議員が、ロシアの「同胞」再定住計画からかなりの数の民族を除外する法案を提案し、ロシアの労働力不足を補うために「海外の同胞」を活用し、ロシア語とロシア語を話す人々を抱える他国に対する潜在的なハイブリッド戦を正当化するための情報条件を設定するクレムリンの取り組みを弱体化させた。
 ウクライナ軍は7月1日、占領下のクリミア半島にあるロシア軍基地の弾薬庫を攻撃した。
 ロシアは、NATO加盟国付近の海域や空域で偵察や通信を妨害する取り組みを強化している可能性がある。
 ロシア当局は、北コーカサスにおけるイスラム過激派の組織的問題に対処する代わりに、北コーカサスでのテロの脅威と適切に戦っていることを示すためにニカブを制限しているようである。
 ロシア軍はヴォフチャンスク、チャシフ・ヤール、アウディーイウカ、ドネツク・ザポリージャ州の国境付近で前進した。
 ロシアはウクライナで戦うためにロシアの流刑地から女性を募集していると報じられており、これらの新兵の一部は最前線で戦っていると報じられている。
2024.07.03
 05:41
Reuters 通信

(Yahoo)

米国務長官とウクライナ高官、NATO 加盟巡り協議=米国務省 <2408-070303>
 米国務省のパテル副報道官が定例会見で、ブリンケン米国務長官ウクライナのイェルマーク大統領府長官が2日、ウクライナのNATO加盟を巡り協議したと述べた。
 「両氏はワシントンで開催されるNATO首脳会議やウクライナをNATO加盟に近づける加盟国の意向、ロシアの侵攻に対するウクライナの防衛能力強化への協力など多くの問題について話し合った」と述べ、またここ数ヵ月にわたりロシアの攻撃を受けているウクライナの電力網の「回復力強化」に向けたG7主導の取り組みについても協議したと述べた。
2024.07.03
 01:36
Reuters 通信

(Yahoo)

ハンガリー首相がウクライナ訪問、和平交渉加速に向けた停戦求める <2408-070302>
 ハンガリーのオルバン首相が2日にキーウを訪問してゼレンスキー大統領と会談し、ロシアとの戦闘終結につなげるために停戦を検討するよう求めた。 ハンガリーがウクライナとの広範な協力合意を望んでいるとも述べた。
 ハンガリーは7月1日から半年間、EUの議長国を務めるが、その直後の2日にオルバン首相は10年超ぶりにウクライナを電撃訪問した。 オルバン首相は共同声明発表の記者会見で、ウクライナが6月にスイスで開かれた平和サミットでゼレンスキー大統領が和平案を提唱したことや、年内に2回目のサミット開催を目指していることを評価すると述べた。
 オルバン首相は「私はゼレンスキー大統領に、順序を逆にして、まず停戦を実現することで和平交渉を加速できないか検討するよう求めた」とした上で、「期限付きの停戦は和平交渉を加速させるチャンスとなるだろう。 私は大統領とこの可能性を探った。 大統領の誠実な返答と交渉に感謝する」とコメントした。
 オルバン首相より前に発言したゼレンスキー大統領は、このコメントには言及しなかった。 ゼレンスキー大統領は、ウクライナとハンガリーの幅広い二国間協力協定の可能性を強調し、「本日の対話の全ての問題に関する内容は両国間の文書、あらゆる相互関係を規定する文書の基礎となり得る」と述べた。
2024.07.02
 21:53
Kyiv Independent Zelensky dismissed Orban's ceasefire proposal during his visit to Kyiv, official says <2408-070216>
 ハンガリーのオルバン首相が7月2日にキーウに到着し、ゼレンスキー大統領に「和平交渉をスピードアップする」ために停戦を検討するよう促した。 オルバン首相は両首脳の会談後、記者団に「秩序を逆転させ、まず停戦することで和平交渉を加速させることができるかどうか考えるよう大統領に求めた」と述べた。
 「停戦を期限と結びつければ、和平交渉を加速させるチャンスが生まれるだろう。 私は大統領とこの可能性を探りましたが、彼の率直な回答と交渉に感謝しています。」オルバン首相は、ウクライナの和平構想を称賛する一方で、「時間がかかりすぎる」と述べた。
 これに対しウクライナ大統領府のゾフクワ副長官は、ゼレンスキー大統領はオルバン首相の提案を却下したと述べた。
2024.07.02
 17:00
CNN

(Yahoo)

ウクライナ保安局、クーデターを阻止と発表 <2408-070215>
 ウクライナ保安局 (SBU) が1日、前日に計画されていたクーデターを阻止したと発表した。 これまでに容疑者4人が特定され、2人が拘束された。 武器と弾薬、携帯電話、パソコンなどが押収されたという。 有罪となった場合、最大で禁錮10年の刑が科される。
 SBUによるTelegramへの投稿によると、首謀者らのグループは6月30日に首都キーウで暴動を起こし、その隙に議会を掌握して軍、政府指導部を追放する計画だったとされる。 同グループとロシアの関係は明らかでない。
 検事総長室は、首謀者が定員2,000人のホールを借り、軍兵士や民間企業の武装警備員から議会襲撃チームを募っていたと述べた。
2024.07.02
 08:19
産経新聞

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ東部の4集落制圧と主張 過去2日間 <2408-070208>
 露国防省が1日、露軍がウクライナ東部ハリコフ州の集落ステポバヤとノボセロフカ及び東部ドネツク州の集落ノボポクロフスコエを制圧したと主張した。 同省は6月30日にも、ドネツク州の集落スポルノエとノボアレクサンドロフカの制圧を発表していた。
 一方、ウクライナ軍は露軍に損害を強いることを主眼とした「守勢の戦術」を展開し、戦略的に重要性が低い地域での一定の後退は織り込み済みとされる。 ウクライナ軍は露軍に決定的な突破を許さないようにしつつ、追加動員や欧米諸国の軍事支援による戦力回復を待ち、将来的な反撃につなげる構想を維持している。
 戦況の先行きについて、Wall Street Journal紙も7月1日、露軍は多大な損害と引き換えに少しずつ前進しているものの、ウクライナ軍もUAVなどを使って効果的に防衛しており、戦局の全体的な膠着状態は当面続くとする米国防総省高官らの分析を報じた。
2024.07.02
 07:00

(17:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, July 1 2024 <2408-070206>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年7月1日の戦況 =
 ロシア内務省のコロコルツェフ長官が、ロシア当局がロシアへの不法移民に関する拘禁と訴追を増やしているとする一方で、ロシア政府による不法移民に対する取り締まりの強化を求めた。
 ロシアは7月1日、2023年4月以来初めて国安保理の議長国を1ヵ月にわたって務めており、これまでと同様に国際システムにおける戦力投射の拠点として利用される可能性が高い。
 韓国統一省は7月1日、北朝鮮の国営朝鮮中央TV中国の衛星放送からロシアの衛星放送に切り替えたと発表し、韓国の北朝鮮国営TVの監視に影響が出たと報じられた。
 ハンガリーが7月1日、EU理事会の6ヵ月間の輪番議長国に就任した。
 ウクライナ軍はクレミンナ近郊に前進し、ロシア軍は最近アウディーイウカ近郊に前進した。
 ロシアの情報社会では、ウクライナでの負傷や障害のあるロシア軍人の虐待について議論が続いている。
2024.07.02
 01:00
RBC Ukraine Russian army pays high price for attempts to advance in Pokrovsk direction <2408-070201>
 ウクライナ軍参謀本部によると、敵はポクロフスク方面で最も活発に攻撃しており、この日だけで161回の戦闘が行われ前線の状況は緊迫した状態が続いているが、良く統制されているという。 参謀本部によると、ロシア軍はミサイル攻撃4回 (6発)、空爆33回 (誘導爆弾50発を含む)、UAV攻撃433発が実施された。  
Pokrovsk の位置 (Google Map)】
 敵の最も激しい攻撃はポクロフスク方面で発生しており、この日に入ってから44回のロシア軍の攻撃行動が記録されている。 現在ウクライナ軍は、ノヴォレクサンドリフカ、ノヴォセリフカ・ペルシャ、イェフヘニフカ、ソキル、ヴォスホート、ネタイロベの集落付近で14回の攻撃を撃退している。
 参謀本部によると、ロシア軍はポクロフスク方面への前進を試みたことで高い代償を払っており、この日だけで敵の損失は将兵109名が戦闘不能、負傷兵が181名、捕虜数名であった。
 さらに、ロシア軍の戦車1両、BMP1両、MT-LB1両、Tigr装甲車2両、乗用車2台、バギー1台が破壊された。 4機の戦術UAVと1門の機関砲も無力化された。 損傷した敵の装備の中には、戦車、大砲、120mm迫撃砲、4両の車両が含まれる。
 さらに、敵は大砲やその他の種類の兵器を使用して、ウクライナ軍の拠点と人口密集地域に3,072回の砲撃を行った。
2024.07.01
 23:43
RBC Ukraine In Sevastopol, Russian marine brigade increases combat readiness level - ATESH <2408-070114>
 ATESHゲリラ運動が、セヴァストポリでは、ロシア海兵隊第810海兵旅団が戦闘準備態勢を高めたと述べている。
 ATESHのエージェントが報告したように、セヴァストポリにある第810海兵歩兵旅団の基地では、戦闘準備態勢が引き上げられ、兵士が常に周囲を哨戒して不審者を監視している。
2024.07.01
 22:17
Ukrainska Pravda 14% of Slovak citizens want Russia to defeat Ukraine, most voted for current PM's party <2408-070113>
 スロバキア国民の14%はロシアがウクライナとの戦争に勝つことを望み33%はウクライナが勝つことを望んでいる。
 European Pravdaが、Ipsosが独立機関である中央ヨーロッパ・デジタル・メディア・オブザーバトリー (CEDMO) のために実施した世論調査の結果が、6月24日にDenník Nによって発表されたと報じた。
 それによると、スロバキア人の33%がウクライナの勝利を望み、14%がロシアの勝利を歓迎し、回答者の14%がどちらにしてもわからない、または気にしないと答えた。
 ロシアの勝利は、フィコ首相の最強政党であるSmer-SDの有権者が最も望んでおり、回答者の35%を占めている。 Smer-SDの有権者のうち、ウクライナの勝利を望んでいるのはわずか5%で、2021年に人民党「わがスロバキア」から分裂して結成され、コトレバが率いる極右政党「共和国運動」の有権者の34%が、ロシアの勝利を望んでいる。
 しかし、第2位の政府政党である「声-社会民主主義」の有権者のうち、ロシアの勝利を望んでいるのはわずか5%に過ぎない。 「声」党の支持者の25%以上がウクライナの勝利を望んでいる。 スロバキア国民党の有権者の約19%がロシアの勝利を望んでいる。 「いずれかの政党が勝利しない限り、一時的な平和」という答えが、党の有権者の間で広まっている。
2024.07.01
 17:20
Kyiv Independent Turkey, Romania, Bulgaria start Black Sea demining operations to foster Ukraine exports <2408-070110>
 Bloombergが、トルコ、ルーマニア、ブルガリアが7月1日に、ウクライナからの穀物の安全な輸送を確保するため、黒海で共同の掃海作業を開始したと報じた。 2022年2月にロシアによる全面侵攻が始まって以来、黒海には数百個の機雷が敷設されている。
 トルコ主導の合意の下で、3ヵ国はロシアの全面戦争が始まって以来、黒海に漂流している機雷を除去する取り組みを監督する。 他のNATO加盟国は、この計画に関与していない。
 2022年に黒海穀物計画を仲介したトルコは、掃海合意で主要な役割を果たし、黒海での掃海に関する覚書が1月11日にイスタンブールで調印された。
 ウクライナは2023年にロシアが黒海の穀物取引を一方的に打ち切った後、黒海に新たな輸出ルートを設置することを余儀なくされ、当初は全面戦争が始まって以来、黒海で動けなくなって船を出港させるための人道的回廊として構想されていたが、その後、本格的な貿易ルートに成長した。
 インフラ省によると、6月末時点で、ウクライナは新ルートを通じて3,740万㌧の農産物を輸出している。
2024.07.01
 08:50

(18:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 30 2024 <2408-070104>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月30日の戦況 =
 プーチン露大統領は、ウクライナの国家としての地位とアイデンティティを完全に破壊するという目的を保持しており、ウクライナにおける領土征服という彼の全ての目的は、この目的のための手段である。
 ロシア軍司令部は、空挺部隊部隊 (VDV) や編隊の限られた部隊を、前線のさまざまな正面でより小さな部隊に分離しているようであり、ロシア軍司令部は、少なくとも他のロシアの部隊や編隊と比較して、VDV部隊を比較的エリートと見なしている可能性がある。
 ウクライナ軍は6月30日にリペツク州のノボリペツク冶金工場を攻撃したと報じられている。
 ダゲスタン共和国のメリコフ主張は、ロシアで民族的・宗教的緊張が高まる中、ロシアの宗教的過激主義への対応について、カディロフ氏とロシア調査委員会のバストリキン委員長が最近行った討論会で、チェチェン共和国のカディロフ長官に公然と味方した。
 ヨーロッパや中東で軍用機や民間機がGPSの妨害を受け続けており、現在および将来の紛争における長期的なGPS妨害の役割を浮き彫りにしている。
 ウクライナ軍はクレミンナ近郊で失った陣地を奪還し、ロシア軍はリプツィ、ヴォフチャンスク、クピャンスク、アウディーイウカ近郊で前進した。
 ロシアの軍事ブロガーは6月29日、ロシア軍司令官が、モスクワ軍管区第47戦車師団第26戦車連隊の治療を待つ負傷兵約50名を、医師の指示に反して前線に送ったと主張した。
2024.06.30
 22:56
RBC Ukraine Explosion and strike reported in Shcholkine, Crimea <2407-063004>
 クリミアでは、6月30日夜に占領当局が空襲警報を発令した。 当時、クリミア半島で爆発音が聞こえ、クリミアのTelegam Channelによると、シチョルカインで衝突があったと思われる。
Shcholkine の位置 (Google Map)】
 Telegam Channelによると、爆発音はケルチアルミアンスク近郊、シチョルカインで聞こえた。 後者ではミサイル1発が撃墜され、もう1発が目標に命中したと思われる。
 現在、シュチョルカインの住民は打撃時に火災発生を報告している。 火災の様子は、すでに写真やビデオに収められている。
 Telegam Channelによると、攻撃はおそらくEnergetyk-2の住宅コミュニティのエリアで行われた。
2024.06.30
 08:00

(18:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 29 2024 <2407-063002>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月29日の戦況 =
 ロシア国内の民族的・宗教的緊張が高まる中、2人の著名なロシア政府高官が、ロシア国内の宗教的過激主義に対処するための異なる道筋を先導しているようだ。
 ロシアの超国家主義者たちは、6月23日にダゲスタン共和国で起きたテロ攻撃を受けて、ロシア当局が新たなテロ攻撃を阻止し、ロシア国内の民族的・宗教的緊張に対処する能力に疑念を抱いている。
 ロシアとベラルーシの当局が逮捕し、監禁または刑務所に拘禁されていたウクライナの民間人10人が、ロシアによるウクライナへの全面侵攻前に拘束されていた個人を含め、ウクライナに帰国した。
 ウクライナ軍はクレミンナ近郊で失った陣地を奪還し、ロシア軍はクピャンスク、チャシフ・ヤール、トレツク、ドネツク市近郊に前進した。
2024.06.30
 04:46
Kyiv Independent Czechia, Ukraine to sign bilateral security agreement on July 18 <2407-063001>
 チェコのフィアラ首相が、7月18日にロンドンで開催される欧州政治共同体首脳会議で、ウクライナとの二国間安全保障協定に署名すると発表した。 フィアラ首相は6月28日、前日にゼレンスキー大統領と「ワシントンでのNATO首脳会議の前に、チェコ・ウクライナ安全保障協定の条文に関する交渉をまとめる」ことで合意に達したと述べた。
 次回のNATO首脳会議は7月9日から11日に予定されている。
 チェコは、ウクライナがロシアの侵略を撃退するのを助けるために同様の二国間条約に署名した米国、英国、ドイツ、フランス、欧州連合を含む他の19ヵ国に加わる。
2024.06.29
 16:36
RBC Ukraine Belarus reports tension on border with Ukraine - Provocation by Russia not ruled out <2407-062905>
 29日朝にベラルーシ国防省が、ウクライナ軍が国境に部隊を配置し、この地域を採掘して障壁を建設している、国境で「緊張」が高まっていると発表した。
 ベラルーシは、状況は「困難」であると述べたが、まだ「挑発」は記録されていない。 特に、ベラルーシ軍参謀総長兼第一国防次官のムラヴェイコ氏は、ウクライナとの国境の状況は「毎日変化しており、良い方向には変化していない」と述べ、「正当化されておらず、これまでのところ説明のつかない」活動がウクライナ側で記録されているとされている。
 さらに、ベラルーシは、米国製
IFVMRL、長距離砲などを装備したウクライナ第1親衛旅団の特殊部隊がジトーミル州のオヴルチ市に到着したと伝えられていると述べた。
 ウクライナ国家安全保障・国防会議の偽情報対策センターの責任者であるコバレンコ氏は、ウクライナとの国境での緊張に関するベラルーシ国防省の声明は、ウクライナ軍を前線から引き離そうとするロシアによる挑発である可能性があると述べている。
2024.06.29
 14:41
時事通信

(Yahoo)

ロシアが「盗んだ」穀物、最大6800億円 農地の地雷除去に数十年 ウクライナ高官 <2407-062904>
 ウクライナのビソツキー農業食料相代行(第1次官)が29日までに取材に応じ、ロシアが占領地から「盗んだ」穀物が最大$4.25Bに上ると明らかにした。
 また、農地に敷設された地雷除去に数十年かかると述べ、除去技術を持つ日本の協力に強い期待感を示した。
2024.06.29
 10:00

(20:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 28 2024 <2407-062903>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月28日の戦況 =
 プーチン大統領が6月28日、米国が2019年に中距離核戦力 (INF) 全廃条約から離脱したことを受け、核搭載可能な短距離・中距離ミサイルの製造と配備を指示したが、これはおそらく、ロシアに有利な西側の意思決定に影響を与えるためのクレムリンの継続的な反射的統制キャンペーンの一環である。
 ウクライナ軍は6月28日にロシアの石油貯蔵所を攻撃し、6月27日から28日にかけての夜にマイクロエレクトロニクス工場と軍部隊を攻撃したと報じられている。
 ウクライナ軍戦略通信センター (StratCom) が6月28日、ウクライナ軍が2024年上半期に30機以上のロシア軍機を損傷または破壊したと報告したが、ISWはこの報告を完全に確認できていない
 ロシアのエリートの多くは、ウクライナにおけるロシアの戦争努力を批判していることから、ロシアが優勢であると判断し、それを支持することにシフトしたと報じられている。
 ロシアは、ロシア産の液化天然ガス (LNG) を輸送し、西側諸国の制裁を回避するために、影の船団を創設している可能性がある。
 ウクライナ軍はヴォフチャンスクとクレミンナの近くで陣地を奪還し、ロシア軍はチャシウ・ヤールの近くで前進した。
 ロシアの反体制派メディアVazhnye Istoriiが、連邦国家統計局 (Rosstat) のデータを用いて、2022年と2023年にウクライナでの戦争で71,000名以上のロシア人男性が死亡したと推定した。
2024.06.29
 01:28
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ、クリミアのロシア宇宙通信施設を破壊 軍が今週攻撃 <2407-062901>
 ウクライナ国防省が28日、ウクライナ軍が今週の攻撃で、ロシアの占領下にあるクリミア半島にあるロシア軍の衛星通信・航法システムにおける重要な軍事要素であるロシアの宇宙通信施設を破壊したと発表した。
 Reutersはこの声明を独自に検証できていない。
2024.06.28
 16:00
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍の精鋭空挺旅団が壊滅か 北東部ボウチャンシク <2407-062813>
 ロシア軍が5月9日の対独戦勝記念日に合わせてウクライナ北東部で始めた攻勢は、ウクライナ側の国境地帯を広く深く占領して、国境から40kmのハルキウ市に重砲を近づけることが狙いだったのか、あるいはもっと野心的に、ハルキウ市に前進することまで司令部は目論んでいたのかもしれないが、どちらも実現しなかった
 攻勢開始から2週間のうちに、ロシア軍のおよそ3万名規模の攻撃部隊は国境から数kmの小さな都市ボウチャンシクで行き詰まり、ウクライナ軍の機械化旅団や海兵旅団、空中強襲旅団など数個旅団の一部からなる防御部隊は、ロシア軍の精鋭空挺旅団を撃破したもようである。
 ウクライナの有名な通信員、ハンドルネーム「ニコラエフスキー・バニョク」の報告によると、ロシア空挺軍の第83独立親衛空中襲撃旅団は3週間にわたる展開で大きな損害を出したあと、ボウチャンシクから撤退した。
 バニョクは「第83空中襲撃旅団は戦闘能力を回復するため、全体が緊急に後方に引き下がった」と書き、「人員の損耗が多すぎて戦うことができない。 『500』があまりに多い」と続けている。
 「500」というのは、ロシア軍の用語で戦闘を拒む兵士を指す秘匿語である。
2024.06.28
 10:25

(20:25 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 27 2024 <2407-062809>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月27日の戦況 =
 ロシア軍は6月18日にトレツク方面で攻撃を開始して以来、攻撃のテンポを維持しており、同地域におけるウクライナ軍の突出部を減らすことを目指している可能性が高いが、現在のところトレツク近郊でロシア軍が急速に前進する可能性はほとんどない。 ロシア軍はこれまでのところ、この作戦に限られた兵力しか投入しておらず、ロシア軍は引き続き迅速な機動による作戦上の大きな戦果よりも、一貫した粉砕攻撃による段階的な前進を優先していることを示唆している。
 トレツク方面でのロシアの攻勢作戦の緩慢さは、ロシア軍が漸進をいつまでも続け、ウクライナが作戦上緊要な反攻を成功させるのを阻止し、ウクライナ軍との消耗戦に勝利できると仮定するプーチン大統領の明確な勝利理論と一致している。
 ウクライナは6月27日、EU、リトアニア、エストニアと長期安全保障協定に調印した。
 ロシア当局者や情報関係者は、軍の兵力創出要求に対応するために移民を活用しながら、移民をロシア社会に対する脅威ともみなし続けている。
 北朝鮮が現在、ウクライナの占領地域に工兵部隊を派遣している可能性があるという最近の報道を裏付ける証拠はなく、ISWは西側諸国が誇張したたと主張する北朝鮮の主張も確認できていない。
 ロシア軍はシベルスク、アウディーイウカ、ドネツク市付近でわずかに前進した。
 プーチン大統領は6月26日、ロシア海軍とロシア造船業界の長期的な将来に関する会議を開催し、ロシア国防省が2024年にロシア海軍に40隻以上の新しい艦艇を導入する計画であることに言及した。
2024.06.27
 23:20
Reuters 通信

(Yahoo)

EU、ウクライナとの安保協定に署名 首脳会議 <2407-062718>
 EUが27日から2日間の日程でブリュッセルで首脳会議を開き、今後5年間のEUの戦略的方針を定めるほか、EU主要機関の人事を決定する。
 また、EUおよびリトアニアとエストニアはウクライナのゼレンスキー大統領と安全保障協定に署名した。
 Reutersが入手したEUとウクライナの協定草案では、武器の供給、軍事訓練、防衛産業での協力、地雷除去など安保・防衛政策における9分野でウクライナを支援するというEUの責任が定められている。
 また、ウクライナはロシアに併合された領土を取り戻さなければならないこと、ロシアの勝利はあり得ないことなどを強調し、必要な限りウクライナを支援するとの確約を改めて表明した。
 さらに首脳会議では、G7が制裁で凍結されたロシア資産から生じる利子を活用してウクライナに提供する計画の$50Bの融資について、詳細をまとめるよう主要機関に要請する。
 今回の安保協定は、リトアニアおよびエストニアと締結した協定とともに、ロシアの侵攻に対する防衛を続ける中でウクライナとその同盟国との間で締結された他の同様の協定を補完することが目的で、米英仏独などがウクライナと同様の協定を締結している。
2024.06.27
 21:54
Kyiv Independent FT: Ukraine, US, Israel in talks to send up to 8 Patriot systems to Kyiv <2407-062717>
 Financial Times (FT) が6月27日に、事情に詳しい5人の匿名の消息筋の話として、米国、イスラエル、ウクライナがウクライナに最大8個システムのPatriotを提供する交渉を行っていると報じた。
 FTの情報筋によると、取引の概要はまだ最終決定されていないが、3ヵ国間で話し合われていて、イスラエルから米国を経てウクライナに送られるPatriotシステムも含まれるかもしれない。
 ウクライナは、米蘭独から供与されたPatriotシステムを少なくとも3個システム装備しており、ドイツとルーマニアは、さらに2個システムPatriotシステムを供与すると約束している。
2024.06.27
 19:22
Kyiv Independent Ukraine repels Russian troops from eastern Chasiv Yar neighborhood, military says <2407-062716>
 ウクライナ・ホルティツィア軍のヴォロシン報道官が6月21日にInterFaxUkraineで、ウクライナ軍はドネツク州のチャシウ・ヤールの町にある運河地区からロシア軍を駆逐したと語った。
Chasiv Yarの位置 (Google Map)】
 2月にアウディーイウカを占領した後、ロシア軍は、ロシアがドネツク州にさらに前進する道を開く可能性のある高台の町、チャシウ・ヤールに焦点を移していた。 ヴォロシン報道官は、ロシア軍はチャシフ・ヤール付近を突破して、この地域の他の集落に突入する意図をあきらめていないが、「ウクライナの守備隊はこの地域で確実に戦線を維持しており、ロシアの侵略者を反撃している」と述べた。
 ヴォロシン報道官によると、ロシア軍はTOS-1 Solntsepёk MRLなどでチャシフ・ヤールへの集中砲撃を続けている。
 6月26日にチャシフ・ヤールの防衛を強化するために配置された第24独立機械化旅団は、「これはサーモバリックロケット弾で攻撃する恐ろしい兵器だ」と述べた。
【註】  サーモバリック爆弾/弾頭とは機体爆薬 (FAE) の一種で、起爆薬と、燃料となる揮発性ガス、液体、又は粉末の爆発物でできている。
 FAEは最初に、予め決められた高度で起爆薬が破裂して、炸薬をエアロゾル状に拡散させ、次いで2番目の起爆薬が破裂して炸薬に点火し、 爆発の衝撃と巨大な火の玉を形成する。
 ソ連は、独自に各種のFAEを開発し、アフガニスタンで使用した。 現在ロシアは、各種の第3世代FAEを保有しており、1994~1996年及び2000年にチェチェンで使用している。
 米軍のBLU-118/B に充填されているのは、少量のHEにアルミ等が添加されてfuel-richになった炸薬で、燃焼はHEの爆轟に比べゆっくりと長時間進むと共に、周辺の酸素を大量に消費する。
2024.06.27
 16:00
Kyiv Independent Russian official calls for total destruction of 'everything Ukrainian' <2407-062715>
 ロシアが占領しているザポリージャ州を率いるロシア政府高官のロゴージン氏が6月27日、「ウクライナのあらゆるものを根本まで焼き尽くす時が来た。 痕跡が残らないようにする」と述べた。
 ロシアによるウクライナ侵略のジェノサイド(大量虐殺)の意図は、ウクライナの民間人に対する戦争犯罪や無差別暴力だけでなく歴史の否定と歪曲して、ウクライナ文化の抹殺の試み、ウクライナの子供たちの誘拐と国外追放にも現れている。
 国営宇宙企業RoscosmosのCEO、副首相、NATO大使を歴任し、現在占領下のザポリージャ州の「上院議員」を務めるロゴージン氏も、ウクライナの文学や歴史を破壊する必要性に言及し、ウクライナ人との「休戦」はあり得ないとし、「和解はおろか、いかなる停戦も、私たちの子供や孫にとって確実な死を意味する」と述べた。
2024.06.27
 09:31
産経新聞

(Yahoo)

「砲撃量7対1から3対1に改善」 ウクライナ、対露砲弾不足の解消進む メディア報道 <2407-062710>
 ロシアの侵略を受けるウクライナのメディアRBK Ukraineが26日、同国軍参謀本部筋が「前線での露軍とウクライナ軍の砲撃量の差7対1から3対1に縮まった」と明らかにしたと伝え、ウクライナの砲弾不足が解消されつつあることを示した。 4月にウクライナ支援予算案を成立させた米国による弾薬供与の再開などが背景にあるとみられる。
 ウクライナ軍は2023年冬から2024年春にかけて砲弾不足が深刻化し、最前線の東部ドネツク州などで後退したが、最近は前線の安定化に成功したとされる。
 ウクライナ軍は防衛線を維持して露軍の損害を拡大させつつ、追加動員などで戦力回復を進めて将来的な反撃につなげる構想を描いており、砲撃量の差を埋めることが急務となっている。
2024.06.27
 09:00

(19:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 26 2024 <2407-062708>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月26日の戦況 =
 6月23日にダゲスタン共和国でISIS系列のWilayat Kavkazによるテロ攻撃が起きたことで、ロシアの情報社会では、北コーカサスでのさらなる攻撃と不安定化に対する懸念が高まっている。
 ダゲスタンでのテロ攻撃は、チェチェン共和国のカディロフ首長に、北コーカサスを宗教的過激主義から守ることのできる冷酷で独裁的な強権者としてのイメージを倍増させるきっかけにもなった。
 北朝鮮は、早ければ2024年7月にも、占領下のドネツク州での復興作業に参加するため、軍の建設・工兵部隊を派遣すると報じられている。
 ラブロフ露外相は、ロシア軍が既に占領しているウクライナの地域を超えて、ウクライナの領土譲歩に至らないいかなる交渉にも、ロシアは関心がないと繰り返した。
 ベロウソフ新露国防相が6月26日、オースティン米国防長官との最初の電話会談で、より広範なロシアの欧米の意思決定を相手にした作戦の一環として、米国にウクライナ支援をやめさせることを意図した、今まで通りの脅しを繰り返した。
 ロシアとウクライナは6月25日、ロシアによる捕虜虐待の継続を報告する中、それぞれ90名の捕虜を1:1で捕虜交換した。
 ロシアとイランは6月26日、ロシアと中国の間でロシアから中国へのガス供給に関する意見の相違が報じられたことを受け、イランへのロシア産ガス供給に関する覚書に署名した。
 ウクライナでは重要なSAMが広範囲に不足しており、ロシアの攻撃から重要インフラを守るウクライナの能力が阻害されている。
 ロシア軍はクピャンスク近郊でわずかに前進した。
 英国王立RUSI)が6月26日、ロシアの軍事装備と兵器の生産が2023年に大幅に増加したと報告した。
2024.06.27
 07:11
読売新聞

(Yahoo)

NATO事務総長にオランダのルッテ首相を選出、10月1日に就任…事務総長交代は10年ぶり <2407-062704>
 NATOが26日に最高意思決定機関北大西洋理事会 (
NAC) をブリュッセルで開き、ストルテンベルグ事務総長の後任に、ルッテ首相を選出した。 理事会は大使級で行われ、全会一致で合意した。
 7月のNATO首脳会議で正式承認を受け10月1日に就任する。 事務総長の交代は10年ぶりになる。
 2010年に首相に就任し、オランダで歴代最長の任期を務めているルッテ首相は、対露強硬派としてウクライナへのF-16の供与など軍事支援の先頭に立ってきたほか、中国への警戒心も強く、ルッテ政権は米国と足並みをそろえ、中国への半導体輸出規制にも乗り出した。 オランダ海軍のフリゲート艦を長崎に派遣するなど、インド太平洋の安定も重んじている。
2024.06.27
 04:35
Defense News Extended range version of Army guided rocket enters production <2407-062702>
 米陸軍がLockheed Martin社に長射程型
GMLRS (GMLRS-ER) 量産開始を承認した。 Lockheed Martin社は5月にFY24に$200Mの契約変更を獲得し、GMLRS-ER 240発の製造を受注していた。
 GMLRS ERは複数の飛行試験を成功させており、GMLRSの航続距離が70kmであるのに対し、GMLRS-ERの射程は150km以上に達する。
 Lockheed Martin社は2023年に、ウクライナに送られたGMLRSを補填するため$4.8Bで生産数を変更する契約を受注している。
 陸軍はGMLRSの生産を年間6,000発から14,000発に増やす計画で、新たな議会権限により、FY24に複数年契約を締結する。 複数年契約は、通常、高価で大規模なプログラムのために予約されており、長期的な確実性を提供し、コストを下げることができる。
 陸軍のFY25予算要求によると、FY25に$1.2Bで6,408発を購入する計画である。
2024.06.27
 01:03
Kyiv Independent Russian occupation authorities destroy UNESCO World Heritage site, build outdoor theater in its place <2407-062701>
 ウクライナ国立科学アカデミー考古学研究所の上級研究員が6月26日に、ロシア占領当局がクリミア半島南西部のユネスコ世界遺産に登録されている都市チェルソネソスを破壊し、発掘現場に野外劇場を建設したと発表した。
 ケルソネソス市は、2,500年以上前にクリミア半島の領土に設立された古代ギリシャの植民地で、2013年にユネスコは「タウリック・ケルソネーゼの古代都市とそのチョーラ」を世界遺産に登録した。
 2014年のロシアによるクリミア半島の違法な併合により、クリミア半島はロシアの占領下に置かれたが、ユネスコはウクライナの一部として認定し続けている。
2024.06.26
 12:43
CNN

(Yahoo)

軍事請負業者のウクライナ派遣、承認の動き バイデン米政権 <2407-062615>
 事情に詳しい米当局者4人がCNNに、バイデン米政権は、自国の軍事請負業者のウクライナ派遣について、事実上禁止としてきた従来の措置の解除に動いていることを明らかにした。 米国が供与した兵器システムに対して、ウクライナ軍が維持、修理するのを支援するためとしている。
 当局者によると、方針はまだ政権当局者らによって検討中で、バイデン大統領からの最終的な承認は受けていない。 政権当局者の一人は、米軍をウクライナに派遣しないという点でバイデン大統領の決意は非常に固いと強調した。
 請負業者に関する変更が承認されれば、2024年中にも効力が生じる公算が大きく、その場合国防総省は、米国企業にウクライナ国内で活動するための契約を提供することが可能となる。
 2022年にロシアが侵攻して以降、ウクライナを巡りそうした契約が提供されるのは初めてとなる。
 今回の方針変更によって、バイデン政権のウクライナ政策は改めて重要な転換を迎えることになる。 米国は、ウクライナがロシアとの戦争で優位に立つための方途を模索している。
【註】
 派遣される軍事請負業者とは、退役した元軍人や退役させた現役軍人で構成され、実態は米軍人の派遣とたいした変わりはない。
 これらの業者はウクライナ軍の広報業務を代行することになると思われるが、前線でPatriotを始めとする高度兵器の整備や修理に携わることも考えられる。
2024.06.26
 09:00

(19:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 25 2024 <2407-062611>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月25日の戦況 =
 国際刑事裁判所 (ICC) と欧州人権裁判所 (ECHR) の2つの主要な国際機関が6月25日、ロシアによるウクライナでの戦争犯罪と人権侵害の長期にわたる対応を認める決定を発表した。
 ロシアとベネズエラは「強制的措置」に対抗するとしたMoUに署名したが、これはクレムリンが西半球で影響力を持っていることを西側に示す狙いの可能性が高い。
 ウクライナ軍は6月25日、ヴォロネジ州にあるロシアの弾薬庫にUAV攻撃を行い、最近ではベルゴロド州のPantsir-S1防空システムを何らかの武器で攻撃した。
 ロシアは6月24日に、EUのロシアの国営報道機関4社に対する制裁を受け、6月25日にEUを拠点とする報道機関81社に対抗制裁を科した。
 ダゲスタン共和国のメリコフ首長は、6月23日にダゲスタンで起きたWilayat Kavkazのテロ攻撃とみられる事件を受けて、ダゲスタン政府高官の個人記録の調査を命じ、クレムリンが北コーカサスにおけるイスラム過激派の脅威に対処する取り組みを強化し、安定と正常性を維持しようとしている可能性を示唆した。
 アルメニアのミルゾヤン外相が6月20日、アルメニアとベラルーシの関係が悪化する中、リトアニアを拠点とするベラルーシの野党指導者チハノウスカヤ氏とビリニュスで会談した。
 ウクライナ軍はヴォフチャンスクで陣地を奪還し、ロシア軍はシベルスクとアウディーイウカの近くに前進した。
2024.06.26
 03:59
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ、EU 加盟交渉開始 戦時下で長期化予想 <2407-062602>
 EUが25日にウクライナと加盟交渉を開始した。 EUはこの日のうちにモルドバとも加盟交渉を開始する見通しで、両国がロシアの影響から脱却して西側との統合に向かっていることを示す。
 ロシアの侵攻を受けているウクライナにとって政治的な後押しとなるが、加盟には全27加盟国の承認が必要となり、長く厳しい交渉が予想される。
2024.06.25
 12:30

(22:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 24 2024 <2407-062506>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月24日の戦況 =
 ウクライナ軍情報総局 (GUR) のブダノフ中将が、西側諸国の軍事支援がウクライナに到着しているが、少なくとも2024年7月中旬から下旬までは、前線の戦況に大きな影響を与える規模には届かない可能性が高いと述べた。
 ブダノフ中将は、米国が供与した十分な量の長射程型ATACMSがあれば、ウクライナ軍はクリミアにあるロシアが建設したケルチ海峡橋を攻撃し、クリミアとロシアの間の重要なロシアの補給線 (GLOC) を切断できると述べた。
 ウクライナによる欧米供与兵器の使用に関する現在の米国の政策は、ウクライナがロシア占領下のウクライナ国内のどこをも攻撃することを許しており、これにはおそらく、ウクライナの国際的に認められた陸と海の国境内にあるケルチ海峡橋の一部を攻撃する長距離ATACMSの使用も含まれる。
 クレムリン当局は、6月23日のウクライナによる、占領下のセバストポリ、クリミア半島の合法的な軍事目標に対する攻撃と、ダゲスタン共和国におけるISISの関連組織であると思われるWilayat Kavkazによるテロ攻撃を結びつけようと、馬鹿げた試みをした。 クレムリンは、ダゲスタンのテロ攻撃に対応して、安定と正常さの装いを維持しようとしている。
 EUが6月24日、政党などの「世論形成」組織やEU域内のロシア国営メディアの放送に対するロシアの資金提供に対する新たな制限を含む、第14次対ロシア制裁パッケージを採択した。
 EUは、凍結されたロシアの資産からの収益から、ウクライナへの軍事支援として最大€1.4B ($1.5B) のtranche 1を承認した。
 クレムリンは、2023年6月23日と24日にワグナー武装反乱に参加したWagnerの多くを刑事責任から免除する新しい法案を提出することで、Wagner Gp.の元職員を取り込む努力を続けている。
 ゼレンスキー大統領は6月24日、統合軍司令官のソドル中将を更迭し、後任にフナトフ准将を任命した。
 ウクライナ軍はヴォフチャンスクとスタリスタの近くで陣地を奪還し、ロシア軍はシベルスクとトレツクの近くで前進した。
 ロシア国防省は、すべてのロシア軍管区から統合司令部としての機能を外すことを提案した。
2024.06.25
 07:07
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ大統領、統合軍司令官を解任 <2407-062504>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が24日、統合軍司令官のソドル海兵隊中将を解任し、フナトフ准将を後任に起用したと発表した。
 ゼレンスキー大統領は解任理由を明らかにしていないが、軍事組織「アゾフ連隊」の幹部からは、ソドル中将の指揮のせいでウクライナ側が重大な軍事的後退を強いられたと糾弾の声が上がっていた。
 この幹部はTelegramへの投稿で、ソドル中将を直接名指ししなかったものの、「ある将軍」はウクライナの兵士をロシアのどの将軍よりも殺害していると主張し、「軍の全兵士は私が誰について話しているか分かっている。 なぜなら99%はその人物を嫌っているからだ」と述べた。
 Ukrainska Pravdaによると、ソドル中将には何らかの犯罪に関与した疑惑も浮上しており、アゾフ連隊幹部はそれに関して告発の証言をするつもりだという。
 フナトフ中将は2022年以降南部地域の作戦で副司令官を務め、ヘルソン州の大半をロシア軍から奪回する上で主要な役割を果たしたほか、2023年春には要衝バフムト防衛の指揮を執った。
2024.06.24
 16:20
Kyiv Post ATACMS comes out on top versus Russia's S-500 anti-missile system <2407-062409>
 6月22曜日と23日にウクライナ軍が発射した長距離ATACMSの一斉射撃は、ロシアが保有する最高の対ミサイル・システムと言われているものが近くに配備されているにもかかわらず、ロシアの防空網を突破して、エフパトリア近くの早期警戒レーダを損傷させた。
 ウクライナ軍筋は着弾地点の画像から、23日の朝にクリミア半島南海岸の防空施設を攻撃し、少なくとも4発のATACMSがロシアの防空網を突破したことを確認した。
 複数のミサイルが、ロシア宇宙軍の主要な追跡・早期警戒レーダ施設があるクリミア半島のヴィティノ村付近への攻撃に成功したとみられるが、その地域の衛星画像には、炎が100mの高さまで達する様子が映っていた。
 ロシアの軍事ブロガーは、防空施設が攻撃され、甚大な被害と大規模な火災に見舞われたことを確認し、攻撃されたのがをNIP-16宇宙追跡・深宇宙通信センターと特定する者もいた。
2024.06.24
 10:30

(20:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 23 2024 <2407-062406>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月23日の戦況 =
 ISISの北コーカサス支部Wilayat Kavkazが6月23日に、ダゲスタン共和国の教会、シナゴーグ、法執行機関に対して複雑かつ組織的な攻撃を行った可能性が高い。
 ロシア国防省は23日、ウクライナ軍がセバストポリに対してATACMS攻撃を行ったと非難した。 ロシアの軍事ブロガーは、ロシア国防省とクリミアのロシア占領当局が攻撃を阻止せずに民間人を十分に保護しなかったと批判している。
 ウクライナ軍は、ベルゴロド州ネホテエフカにあるロシアの自動車化狙撃連隊の指揮所を攻撃した。
 ロシア兵が負傷した仲間の兵士を銃殺する様子を映した最近のUAV映像は、ロシア軍内に蔓延する残忍な文化を例示している。
 韓国は、最近ロシアと北朝鮮の協力関係が激化していることを受けて、ロシアに対して断固とした態度をとっており、韓国を脅してウクライナからの援助を差し控えさせようとするロシアの試みが失敗したことを示唆している。
 ロシア連邦保安庁 (FSB) は、Wagnerの反乱から1年を迎える前夜に、Wagner Gp.傘下のメディアPatriotの元幹部2人を拘束した。
 ロシア軍はシュミを制圧し、ドネツク市とロボティネの近くまで前進した。
  プーチン大統領が6月22日、コサック士官候補生隊とロシア海軍士官候補生隊をロシア国防省の管轄下に正式に移管する法律に署名した。
2024.06.24
 05:02
Wedge

(Yahoo)

【ウクライナの反撃開始】戦況を左右するクリミア半島、アメリカ兵器使用制限緩和でロシアへ打撃に <2407-062402>
 Economist誌が「ウクライナはクリミアでロシアを負かしている。 半島はロシアの兵力にとり死の罠になってきている」との解説記事を掲載している。
 4月のバイデン政権の$61Bの軍事支援パケージは影響を与えている。 特に300㎞の射程を持つATACMSの到着はウクライナがクリミアの如何なる目標も打撃できることを意味する。
 もっと大きな意味があるのは、5月30日にバイデン大統領がロシアの核のエスカレーションを懸念し、米国の兵器でロシア領内の軍事目標を攻撃することに課していた制約を緩和したことである。
 欧州駐留米軍元司令官のホッジ退役大将によれば、ウクライナ側は、クリミア半島をロシア軍にとり居住不可能にしている
 プーチン大統領は2018年以来ケルチ橋でロシア本土とつながるクリミアを不沈空母と見て、その兵站、空軍基地、セヴァストポリの黒海艦隊はウクライナの南部を支配し、その重要な穀物輸出路を閉鎖できた。 プーチン大統領はクリミアの軍事インフラに巨額を投じてきたが、そのすべてがいま脅かされている。
 英国の戦略家フリードマン氏によれば、クリミアはロシアにとり守るべきものが多すぎて弱点になっている。 クリミアは将来譲歩を引き出すためにプーチンに圧力をかける最善の道を提供する。
2024.06.23
 22:18
RBC Ukraine Situation at front to remain difficult for at least another month - Budanov <2407-062313>
 ウクライナ国防情報局長のブダノフ中将がPhiladelphia Inquirer紙の取材でウクライナの最前線の状況はハルマゲドンにはならないだろうが、少なくともあと1ヶ月は困難な状況が続くだろうと、述べている。
 Philadelphia Inquirer紙によると、ロシア軍はNATO首脳会議75周年を前に、米国からの砲弾やその他の重要兵器の大量輸送が始まる前に、前線に最大限の圧力をかけようとすると予想されている。
2024.06.23
 18:00
RBC Ukraine Ukraine receives experimental American Hawkeye system <2407-062311>
 ウクライナが2-CT Hawkeye 105mm
SPHを受領し、戦闘環境課での試験を実施する。
 AM General社の計画責任者のエバンス氏によると、Hawkeyeは今のところ米陸軍だけが装備している。
 2-CT Hawkeye Mobile Howitzer Systemは2019年に作成された計画で、AM General社とMandus社のグループが、2021年にこのようなSPH 2門を試験用に発注した。
 2-CT HawkeyeはSRT低反動技術を採用したM20加濃砲をHumvee社に搭載したが、車両は射撃に耐え、数回使用しても破損しなかった。
2-CT Hawkeye 105mmSPH 射撃の動画 (YouTube)】
2024.06.23
 09:00

(19:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 22 2024 <2407-062306>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月22日の戦況 =
 ロシア軍は、ドネツク州での攻撃速度を速めながら、ハルキウ州北部での攻撃速度を低下させているようで、ハリコフ州でのロシアの攻撃作戦は、ロシア軍が戦域の他の場所で激化できるようにするためにウクライナ軍を拘束し、注意をそらすことを主な目的としているというISWの評価と一致している。
 米国の政策は、ウクライナ軍がウクライナのHIMARSの射程内にあるロシア領内の合法的な軍事目標を攻撃することを引き続き禁止している。
 ロシア軍は、ハリコフ州北部やウクライナの他の地域でのロシアの戦闘に利するよう、米国の政策がいまだに保護している聖域を利用している。
 もし米国が、ウクライナ軍がロシア領内のロシアの防空システムを破壊するためにATACMSを使用するのを許さなければ、ロシアの防空システムはウクライナのF-16の有効性を低下させるであろう。
 ロシアの聖域の部分的な排除は、すでにプラスの効果をもたらしており、より大きな政策変更が達成できる強力な潜在力を強調している。
 オロングレン蘭国防相が6月21日、オランダとどこかの国がウクライナにPatriotを供与すると発表した。
 ロシアの反体制メディアVazhnye Istoriiが、ロシア連邦保安庁 (FSB) の第5局(ロシア連邦保安庁 (FSB) が、ロシアとソ連国内の情報収集を専門とすると報じられ、一連の指導部交代について報じた。
 セルビアのヴチッチ大統領がロシアと西側諸国のバランスを取るための努力を続けているにもかかわらず、西側諸国はウクライナに€800M ($855.4M) 相当のセルビア製弾薬を提供したと報じられている。
 衛星画像によると、ウクライナ軍は6月20日~21日に、クラスノダール地方にあるロシア軍の防空訓練センターを少なくとも1ヵ所攻撃した。
 ロシア軍はスバトベ、チャシフ・ヤール、アウディーイウカ近郊で前進した。
2024.06.23
 01:15
RBC Ukraine General Staff reports on frontline situation - Toretsk remains most tense <2407-062301>
 6月22日夜の時点に前線では133回の戦闘が記録されている。 ウクライナ軍参謀本部の報告によると、その1/3はポクロフスク方面で発生し、トレツク方面の状況は緊迫していると説明されている。
 軍司令部は6月22日22:00時点での前線の作戦状況に関する報告書を公表した。 ウクライナの守備隊は、敵が国土の奥深くに進軍しようとする試みに断固として対抗し続けており、ロシア軍に効果的な火力損害を与え、前線全体で疲弊させていることが注目に値する。
Kharkiv 正面
 ハルキウ方面では、ロシア軍が航空支援を受け、日中にヴォフチャンスク近郊を攻撃した。 ウクライナ国防軍は2回の敵の攻撃を撃退することに成功し、現在も戦闘が進行中である
Kupiansk正面
 クピャンスク方面では、敵はステルマヒフカ、シンキフカ、ステポヴァ・ノボセリフカ、ピシュチャネ、アンドリーイウカ、ミアソジャリフカの集落の陣地からウクライナ軍を排除しようと15回試みた。
Lyman正面
 ライマン方面では、ロシア軍はネフスケ、テルニ、ノボサドヴェの地域で8回の進軍を試みたが、ウクライナの守備隊は敵の攻撃をすべて撃退した。
Siversk正面
 シベルスク方面の状況は大きく変わっていない。
Kramatorsk正面
 クラマトルスク方面のフリホリフカ、チャシフ・ヤール、イヴァニフカ付近の我が陣地に接近しようとする敵の4回の試みは失敗した。
Toretsk正面
 状況はトレツク方面で緊迫している。 その日の初めから、敵によるウクライナ軍の防御陣地への侵入の試みの数は15回に増加した。
Toretsk の位置 (Google Map)】
Pokrovsk正面
 戦闘の激しさはポクロフスク方面で高いままで、交戦回数は44に増加した。
2024.06.22
 21:26
Kyiv Independent Military: Russia firing missiles from Azov Sea, Black Sea 'not safe enough' <2407-062212>
 ロシア軍は6月22日夜に、ウクライナの複数の地域の重要なエネルギーインフラを目標にミサイルとUAVによる攻撃を開始したが、ウクライナ軍のプレテンチュク報道官は6月22日、ロシアがアゾフ海の艦艇かKalibr CMを発射し始めたのは、黒海に留まる安全がもはや十分ではないと述べた。
 プレテンチュク報道官によると、攻撃中に発射された16発のミサイルのうち4発は、アゾフ海の艦船から発射されたKalibr CMだった。 以前の報道では、黒海から発射されたと報じられていた。
 「アゾフ海から4発のミサイルが発射されたが、これは重要な転換点だ」とし、「黒海よりも安全な海域だと考えて使用している」と付け加えた。
 ウクライナは、全面侵攻が始まって以来、ロシアの船舶を繰り返し攻撃し、ウクライナ軍によると、2023年12月時点でロシアの黒海艦隊の約30%が破壊された。
 一部の艦船は長距離ミサイルで撃沈されたが、多くは、まだウクライナが確保している黒海沿岸の一部から発射されたウクライナの革新的なUSVによって破壊または損傷されている。
 ロシアがウクライナに多数の艦船が攻撃されたことを受け、6月10日に黒海を哨戒するために潜水艦の使用を開始したと報じられていた。
2024.06.22
 20:06
Kyiv Independent Ukrainian army says some Russian troops withdrawing from Vovchansk area <2407-062211>
 ハリコフ州ホルティツィア軍のヴォロシン報道官は国営TVで6月22日、ロシア軍の一部は戦闘能力の喪失により、補給のためにヴォフチャンスク近郊か撤退していると述べた。
Vovchansk の位置 (Google Map)】
 ヴォロシン報道官は、ロシア軍部隊の撤退は、ロシア軍が損失を被ったリプツィ村とティケ村の近くでも見られたと述べた。 ヴォロシン報道官は、ロシア軍は前線のその方向で、戦死者または負傷者を含む60名の兵士を失ったと述べた。
 ロシアは5月10日、北部ハルキウ州で新たな攻撃を開始し、ヴォフチャンスクは最も激しい戦闘の舞台となった。 しかしロシア軍は、この地域で10kmまで前進したが、第一防衛線に阻止された。
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将は6月12日、ロシアは四面楚歌の町ヴォフチャンスク身動きが取れなくなっているが、常に他の方面からの部隊を補充していると述べた。
2024.06.22
 17:41
Kyiv Independent Russian media: Ukrainian forces allegedly hit air defense system in Belgorod Oblast <2407-062210>
 この地域に拠点を置くロシアのメディアPepelが6月22日に、ウクライナ軍がベルゴロド州のドゥボボエ村でPantsir S-1 SAM/
AAGシステムを攻撃したと報じた。
 ベルゴロド州のグラドコフ知事は、同地域で00:20頃に防空システムが作動し、ベルゴロド市に接近した際、数機の空中標的が撃墜されたと主張した。
 グラドコフ知事によると、攻撃の結果、ドゥボボエ村の近くで草が燃え上がった。 知事はまた、火災は直ちに鎮火したと主張した。 村では2軒の家屋と17両の車の屋根が損壊したという。 死傷者は報告されていない。
 Pepelはその後、Pantsirが攻撃されたと主張した。 Pepelによると、同システムにはクラスター爆弾に直撃したが、乗員は一命を取り留めたという。
 Pantsirが位置する場所の上空には黒煙が立ち上っていた。
 ウクライナ当局は、この攻撃について、本稿執筆時点ではコメントしておらず、Kyiv Independent紙は、この主張を独自に検証することができなかった。
2024.06.22
 10:00
Forbes

(Yahoo)

チャシウヤール攻防戦、ウクライナ軍が近郊で逆襲 運河の橋はロシア兵の「キルゾーン」に <2407-062206>
 ロシア軍は4月4日、ウクライナ東部ドネツク州バフムートのすぐ西に位置するウクライナ軍防御拠点のチャシウヤールに対する攻撃を開始した。 目標は、この都市を占領するか徹底的に破壊し、東部戦線の各正面のウクライナ軍の旅団を結ぶ主要補給線を圧迫することにあった。
Chastyna の位置 (Google Map)】
 ロシアが2022年2月にウクライナに対する戦争を拡大する前にはおよそ1万2000人が暮らし、現在はほとんどひとけのないこの小都市を攻略することは、ウクライナ側よりも多勢で重武装のロシア軍にとってそれほど難しくないはずだったが、10週間後にロシア軍はこの正面で行き詰まり人員をひどく損耗している。
 ロシア側はおそらく、チャシウヤール市内にある数千の建物のうち、郊外の数十棟しか占拠できていない。
 逆にウクライナ側はここ数日、チャシウヤールの南で逆襲をかけ、クリシチウカ村を占拠していたロシア軍部隊を駆逐した。 ロシア軍はチャシウヤールを包囲するために南北からの挟撃を試みており、クリシチウカ村は南側の要所のひとつだ。
 ウクライナ軍の第41独立機械化旅団、第67独立機械化旅団、第56独立自動車化旅団、第5独立強襲旅団、第241独立領土防衛旅団を中心とするチャシウヤールの防衛は、予想に反して持ちこたえてきた。
 ウクライナの調査分析グループのFrontelligence Insightは5月下旬時点で、チャシウヤールは「最終的にはロシア軍の手に落ちるだろう」との見解を示していた。
2024.06.22
 08:30

(18:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 21 2024 <2407-062204>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月21日の戦況 =
 プーチン露大統領かが、ウクライナに対する西側諸国のさらなる支援を阻止し、ロシアのウクライナ侵略戦争を打ち負かすための戦略的ビジョンを結集しようとする国際社会の努力を損なうために、進行中の情報キャンペーンの一環として核による威嚇を呼びかけ続けている。
 プーチン大統領とラブロフ露外相は、NATOを弱体化させる友好国の連合を設立する取り組みとして、「ユーラシア安全保障機構」をNATOに代わる案として創り出すというロシアの構想を強調し続けた。
 ロシア外務省は、ロシアと北朝鮮の戦略的パートナーシップ協定に対する韓国と日本の反対を批判し、この合意をプーチン大統領の「ユーラシア安全保障構想」に結びつけた
 ウクライナ軍は6月20日~21日に、ブリャンスク州とアストラハン州、クラスノダール地方の石油精製所とクリミア半島の軍事目標を攻撃した。
 モスクワ国立大学は6月21日、ロシアの超国家主義者で元下院副議長のプリレピン氏と他の選りすぐりの下院議員の指導の下、「戦略的通信、情報、ハイブリッド戦争」に関する修士課程の入学を開始したと発表した。
 ロシア軍はクピャンスクの南東、スバトベの南西、ドネツク市の西と南西で前進した。
2024.06.22
 03:50
毎日新聞

(Yahoo)

米、防空システム「パトリオット」の引き渡し ウクライナを優先 支援の迅速化狙う <2407-062201>
 カービー米大統領補佐官が20日の記者会見で、ロシアの侵攻を受けるウクライナに対して、他国に引き渡す予定だったPatriotやNASAMSを優先して供与すると明らかにした。
 各国がウクライナへの防空システム供与に二の足を踏む中、支援を迅速に進める狙いがある。
 カービー補佐官は優先順位を見直して、生産ラインから出てきたSAMなどをウクライナに提供していくと述べ、FY25まではウクライナへの供与を優先するとしており、他国への提供は後回しになるとした。
2024.06.21
 14:13
時事通信

(Yahoo)

ウクライナ「楽な夏にならず」 ロシアが7月大規模攻勢か NATO当局者 <2407-0621220
 NATO当局者が21日までに記者団に、ロシアが侵攻を続けるウクライナの戦況に関連し「楽な夏になると錯覚してはならない」と述べた。 また、7月のNATO首脳会議に合わせ、ロシアが大規模攻勢を仕掛けると予想したとも語った。
 同当局者は、毎月約3万名の兵士を採用するなど、ロシアがウクライナに対し「量的優位を保っている」と強調し、ロシアが5月に開始したウクライナ北東部ハリコフ州への地上侵攻の狙いについては、「ウクライナの兵力を北部に引きつけ中部で攻撃を容易にすることだ」と分析した。
2024.06.21
 12:32
Reuters 通信

(Yahoo)

日本政府、中国の7団体に制裁 ロシアのウクライナ侵攻巡り <2407-062117>
 外務省が21日、ウクライナに侵攻を続けるロシアを支援する個人・団体への制裁の一環として、中国の7団体を輸出禁止対象に指定したと発表した。 中国の団体には「広州欧賽科技」、「深圳五力高科創新」などが含まれた。 ウクライナ情勢を巡って、日本が中国企業に制裁を科すのは初めてである。
 またインド、カザフスタン、ウズベキスタンのそれぞれ1団体も対象にした。 ロシアに軍事転用可能な物資を提供して対ロ制裁を迂回したことに対応したとみられる。
 林官房長官はこの日午前の記者会見で、対露制裁の迂回に関与した団体を資産凍結や輸出禁止の対象に加えることを閣議了解したと述べていた。 この4ヵ国とUAEを合わせた5ヵ国の11団体が対象としていた。
2024.06.21
 10:30

(20:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 20 2024 <2407-062115>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月20日の戦況 =
 プーチン露大統領は、6月18日~19日に北朝鮮とベトナムを訪問した際、ウクライナにおけるロシアの違法な侵略戦争を決定的に打ち負かすための共通の戦略目標と戦略を明確に定義しようとするウクライナの友好国による取り組みを妨害することを目的とした大規模な情報操作を開始した。
 プーチン大統領は、ウクライナ支援という国際社会の一貫した戦略的ビジョンを損なうために、西側諸国がウクライナにロシアを決定的に打ち負かすことを許せば、核兵器を使用すると暗に脅した。
 プーチンの核の威嚇は、ウクライナの同盟国がロシアの違法なウクライナ侵略を打ち負かすことに断固として対抗することを思いとどまらせることを目的とした核恐喝作戦の一部であるため、実際の核エスカレーションにつながる可能性は極めて低い。
 韓国は6月20日、ロシアと北朝鮮の包括的戦略パートナーシップ協定に反応し、ウクライナへの殺傷力のある軍事支援の禁止を再考すると表明した。
 プーチン大統領はまた、ベトナムのトー・ラム大統領、ミン・チン首相、社会党中央委員会書記長のグイ・ン・フー・トル・オン・ン氏と会談し、二国間関係や20世紀から21世紀にかけてのソ連とロシアのベトナム支援について議論した。
 ロシア軍は、ハリコフ州のウクライナ軍陣地を攻撃するために、後付けの誘導装置を備えた新しいFAB-3000 M-54爆弾を初めて使用し、ロシア軍がそのような兵器を無制限に使用し続けることができれば、破壊の可能性が高いロシアの新しい能力を表した。
 米国は、ウクライナでのロシアの誘導滑空爆弾使用の脅威が高まっていることを背景に、Patriotをウクライナに供与することを優先する方針に転換した。
 米国は、ウクライナ軍が作戦上、米国が提供した兵器でロシア領土内の後方で、軍事目標を攻撃することを、いまだに禁じている。
 ロシア軍が歩兵中心の正面攻撃戦術に過度に依存していることで、ウクライナの戦場におけるロシアのさまざまな戦闘支援能力が大幅に低下し、前線部隊の作戦効果が最小限に抑えられている。
 ウクライナ軍は6月19日~20日に、ロシア国内の少なくとも2ヵ所の石油施設に対してUAV攻撃を実施した。
 ウクライナ軍はヴォフチャンスク近郊で前進し、ロシア軍はチャシフ・ヤール、アウディーイウカ、ドネツク市近郊で前進した。
2024.06.21
 09:30
Forbes

(Yahoo)

自爆ドローンによる損害増えるロシア軍、一因は「お粗末な電波妨害装置」 <2407-062114>
 ロシアがウクライナで拡大した戦争の装備の損害を独自に集計している
OSINT専門家のパーペチュア氏によると、18日に確認した分ではロシア軍の装備の損害(撃破、損傷、遺棄、鹵獲)数がおよそ110点にのぼった。 ウクライナ軍の損害数は25点ほどにとどまっている。
 パーペチュア氏は、1日に集計したロシア軍の装備の損害数としてこれが過去最多かどうかは「記憶が定かでないが、それに近いものだ」とコメントしているが、おそらく双方の損害数の差としても過去最大に近いものだろう。
 パーペチュア氏は各損害について、わかるものについては損害を与えた兵器もリストに付記している。 それによれば、この日の集計分でロシア軍の装備を圧倒的に最も多くつぶしたのは自爆型のFPV UAVだった。 ロシア軍の80点ほどの装備が、月に10万機あまり投入されている$500ドル程度のウクライナ軍のFPV UAVによって損害を受けたようで、ロシア軍はウクライナ軍のUAV攻撃を阻止できていないようである。
 ロシアの軍事ブロガーによる最近の暴露記事からその理由がうかがえる。 ロシアの産業界はUAVと操縦士間の通信を遮断するさまざまなjammerを製造しているが、その多くが実際は機能していないようである。
2024.06.21
 09:24
産経新聞

(Yahoo)

米、ウクライナへ対空ミサイル優先供与 露朝同盟は日米韓で抑止 高官 <2407-062113>
 カービー米大統領補佐官が20日の記者会見で、ウクライナの防空態勢を集中強化するためPatriotを含むSAMを優先的に供与すると発表した。 このため一部の国への供与に影響が生じるが、カービー補佐官は「困難だが、必要な決断だ」と強調した。
 供与時期が遅れる国名の言及は避けたが、ハマスとの戦闘が続くイスラエル、中国が軍事的威圧を強める台湾への影響はないとも述べた。
 ロシアのミサイル攻撃の激化で喫緊の課題となっているウクライナの防空態勢をテコ入れするため同盟諸国向けの兵器供給計画を見直して対処する。
2024.06.21
 08:01
Reuters 通信

(Yahoo)

米供与兵器でロ領内攻撃、ハリコフ近くに限定されず=国防総省 <2407-062109>
 米国防総省が20日、ウクライナに供与する兵器について、ロシア領内攻撃で使用できるのはウクライナ東部ハリコフ州近くに限らないとの認識を示した。 国防総省のライダー報道官は記者団に対し、方針に変更はないものの、ロシア軍が国境を越えて攻撃してきた際にウクライナが米供与の弾薬を使って反撃することは「自衛」だと述べた。
 バイデン米大統領は5月に、ウクライナに対し、米国が供与した兵器でロシア領内の軍事目標を攻撃することを容認したが、当局者は当時、ハリコフ州が接する国境付近のロシア領内にのみ適用されると説明していた。
2024.06.21
 04:39
Kyiv Independent Ukraine's 24th brigade bolsters defense of Chasiv Yar, says fighting 'extremely difficult' <2407-062104>
 ウクライナ軍第24独立機械化旅団の報道機関が6月20日にFacebookで、ドネツク州の前線の町チャシフ・ヤールの防衛を強化するために再配置されたと発表した。 「市内とその周辺の状況は極めて厳しい」と発表している。 旅団はまた、同市がロシア軍の誘導爆撃による容赦ない攻撃を受けていると報告した。
Chasiv Yar の位置 (Google Map)】
 ロシア軍は2月にアウディーイウカを制圧後、比較的標高の高い町チャシウ・ヤールに焦点を移し、同州へのさらなる前進への道を開く可能性がある。
 ロシア軍は常に大規模な正面攻撃し、北と南から集落を包囲しようとしている。 旅団によると、ウクライナ軍はロシア軍の歩兵部隊と装備に損害を与えたが、損失も被っているという。
 ロシア軍は、周辺の村々を占領して、チャシフ・ヤールを包囲しようとしている。 ウクライナ軍によると、ロシア軍は同地域への攻撃で、サーモバリック弾を装備したMRLを使用している。
2024.06.21
 03:44
Kyiv Independent Drones target military airfield in Krasnodar Krai, Russian media reports <2407-062102>
 ロシアのTelegram news channel Astraが、6月21日未明、ロシアのクラスノダール地方にあるエイスク航空基地がUAVで攻撃されたと報じた。
Krasnodar Krai 空軍基地の位置 (Google Earth)】
 住民は、攻撃により火災が発生したと報告したが、地元当局は攻撃の詳細についてコメントしていない。
 クラスノダール地方指揮所は、エイスクを含むこの地域のいくつかの地区が一晩で大規模な攻撃を受けたと公式に報告し、その他の対象地域は、セヴェルスカヤ地区とテムリュク地区である。
 ウクライナ軍はこれに先立つ4月5日に、ウクライナ軍情報部 (HUR) と国軍の共同作戦でエイスク飛行場を攻撃した。 HURは、UAV攻撃でロシア軍機7機を破壊したと述べた。
2024.06.20
 11:15

(21:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 19 2024 <2407-062006>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月19日の戦況 =
 プーチン露大統領と北朝鮮の独裁者金正恩が6月19日に平壌で包括的な戦略的パートナーシップ協定に署名したが、これはおそらくウクライナへのさらなる支援を思いとどまらせようとする西側に対する脅威として北朝鮮との軍事技術協力を利用することを部分的に目的としている。 ロシアと北朝鮮は、この合意を、西側に対する共通の闘争の一環としての相互支援の証拠として位置づけ、西側と現在の世界秩序に挑戦するという目標を共有していることを示唆した。
 プーチン大統領は、西側諸国と現在の世界秩序に対する代替えとして行動するために、ソ連と歴史的に友好的な関係を持つ友好国家の連合を追求している。
 ロシア政府高官は6月19日、欧州安全保障協力機構 (OSCE) の欧州議会へのロシアの参加を停止する意向を表明した。
 ロシア軍司令部は、ウクライナの戦場で部下が犯した戦争犯罪に対して寛容な文化を支持し続けている。
 ロシア政府は、ウクライナ軍やその他の治安機関が子どもに対して「犯罪」を犯したと非難することで、ロシアのウクライナ人子どもに対する扱いに関する国際法違反の責任をそらそうとしている。
 北東大西洋上空の国際空域からの航空交通管制 (ATC) 通信は、大西洋横断の商業ルートでGPS妨害が初めて確認されたことを示しているようである。
 ウクライナ軍はスタリツヤ近郊の陣地を奪還し、ロシア軍はチャシフ・ヤールとドネツク市の近く、ドニプロ河の東岸で前進した。
 フィンランドのメディアYleが6月19日、衛星画像とフィンランドの情報筋を引用して、ロシア軍がウクライナ侵攻を強化するため、フィンランドとの国境付近の装備と人員の約80%を転用したと報じた。
2024.06.19
 16:40
RBC Ukraine US and allies discuss commitments to Ukraine's NATO membership – CNN <2407-061917>
 CNNが、NATO同盟国はワシントンで開催される第75回同盟首脳会議で、ウクライナへの加盟に関してウクライナにどのような約束をするかを議論していると報じた。
 米国とドイツの当局者は、同盟が7月の首脳会談でウクライナが「不可逆的な道」ではなく、NATO加盟への「架け橋」を持つことを約束するよう提案している。 これはストルテンベルグ事務総長が4月に述べた。
 米政府高官は、バイデン政権の代表者は「不可逆的」という言葉がすべてのNATO加盟国によって支持されているとは考えていないと指摘した。 たとえば、ハンガリーなど一部の同盟加盟国は、ウクライナが依然として民主的で反腐敗的な改革を必要としているため、この言葉の使用に消極的である。
 同時に、ほとんどの中欧諸国バイデン政権の曖昧さと躊躇に失望しているという。 別の欧州当局者は、EUの同盟国がウクライナの進路を可能な限り明確にするよう米国に直接働きかけたと述べた。
2024.06.19
 13:12
Kyiv Independent Patriot missiles intended for Switzerland to go to Ukraine, Swiss outlet reports <2407-061915>
 スイスメディアのBlickが6月19日に非公開の情報源を引用して、米国でスイス向けに製造されたPatriotミサイルが、契約上の義務にもかかわらずウクライナに引き渡される予定だと報じた。
 Blickによれば、スイスはこのミサイルのPAC-3 MSEを米国に総額$340Mで発注していた。
 情報筋がBlickに語ったところによると、米国はスイスへの納入を遅らせてでも、ウクライナに送ることを決定したという。
 ドイツ主導の計画は、より多くのPatriot弾をウクライナに届けようとしており、6月11日にピストリウス独国防相は、68発がウクライナに向かっていると発表した。
2024.06.19
 11:45

(21:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 18 2024 <2407-061914>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月18日の戦況 =
 プーチン露大統領は、訪朝前夜に北朝鮮国営の聯合新聞に、ロシアと北朝鮮の協力を称賛する記事を掲載し、北朝鮮が西側諸国に対する共通の闘争の一環としてロシアに貸し出す将来の支援を組み立てる可能性が高い。
 ウクライナ軍は6月17日~18日の夜間に国産ミサイルNeptuneで、ロストフ州とクラスノダール地方にあるロシアの石油貯蔵所を攻撃した。 ロシア国内の地上目標に対してNeputuneを使用したのは2度目になる。
 ウクライナ軍は、現在ロシア領土内の、ATACMSの射程内にありながら、ロシア領土に広大な聖域を確立した米国の政策によって守られている地域に対して、ウクナイラ製のNeptuneによる攻撃を行っている。
 ロシア政府は、ロシア連邦法を管轄外で執行し、ウクライナが独立国家として存在すべきではないとほのめかす取り組みの一環として、ウクライナの軍人や軍関係者を欠席犯で起訴している。
 ロシア軍はヴォフチャンスク、スバトヴェ、アウディーイウカ付近でわずかに前進した。
2024.06.19
 10:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍のF-16戦闘機、ミサイルの射程に課題 低高度飛行なら遠方まで届かず <2407-061911>
 汎用の航空爆弾に拡張翼と衛星誘導装置を取り付けた誘導爆弾KABに対し、いまのところ、ウクライナ側に対抗手段はほとんどないが、ウクライナは欧州諸国からF-16を合わせて85機取得できる見込みとなっていて、近々届き始める。 ウクライナ空軍はF-16で、ウクライナの軍部隊や市民に向けて衛星誘導の滑空誘導爆弾を月に3,000発も投下しているロシア軍機を迎撃させようとする。
 ロシア空軍のSu-34は高高度を高速で飛行して、滑空爆弾を40km先まで投下できる。
 より新型のKABは射程が伸びていて、最大65km先まで届くと言われる。 敵機が40~65km離れた場所から爆撃してくる場合、ウクライナ軍の既存の防空兵器、つまり旧ソ連製戦闘機やSAMでは毎回は反撃できない。
2024.06.19
 09:14
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ、第2回平和サミットの準備開始 ロシア招待も=高官 <2407-061909>
 ウクライナのイェルマーク大統領府長官が18日、同国の和平案を協議する2回目の「平和サミット」開催に向け既に準備作業を開始していると明らかにした。 関係国と共同計画を策定できれば、第2回サミットの開催が可能になるとした上で、数ヵ月かかるとの見方を示した。
 スイスで先週末開かれた第1回サミットにはロシアは招かれなかったが90ヵ国以上が参加したものの、一部の新興国などは共同声明への賛同を見送り、第2回サミットの開催を申し出る国もなかった。
 イェルマーク長官は、第2回サミットにロシア代表も招き、会議で決定した和平案を提示する可能性があると述べた。
2024.06.19
 06:46
共同通信

(Yahoo)

ロシア軍、補給路断絶狙う ウクライナ東部集落制圧 <2407-061904>
 英国防省が18日、ロシア軍が2月に制圧していたドネツク州の要衝アブデーフカ北西20kmにある集落を制圧したとみられるとの分析を示した。
 8km北西にウクライナ軍が東部部隊への補給に使う高速道路があり、制圧して補給路遮断を狙うとみられる。
Borova の位置 (Google Map)】
 東部ハリコフ州で前線を担うウクライナの第3独立強襲旅団は18日、隣接するルガンスク州からロシア軍が西進州境到達に向け攻撃を強めていると報告した。
 ロシア側は民間軍事会社の雇兵らで構成し、化学兵器も使用しているという。
2024.06.18
 16:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍、包囲したロシア軍部隊を滑空爆弾で攻撃 北東部ボウチャンシク <2407-061811>
 ロシア軍の北東部攻勢の主戦場であるウクライナ北東部ハルキウ州ボウチャンシクで、ロシア兵数百名が市中心部の工場で包囲されている。
Vovchansk の位置 (Google Map)】
 先週末から16日にかけてうち少なくとも30名が投降した。 残りの兵士は逃げる場所も隠れる場所もない。 そこをウクライナ空軍が精密誘導爆弾で狙っている。
 ロシアとの国境からはわずか8kmの距離にあるボウチャンシクは、2022年2月にロシアがウクライナに対する戦争を拡大する前には、およそ18,000人が暮らしていた小都市で、ロシア軍が5月10日に始めた北方からの攻勢の最初の主目標となり、数個大隊のロシア軍部隊が、15日前後にPJSCボウチャンシキー骨材工場を占拠していた。
 この攻勢は最終的に、国境から約40kmのハルキウ市の攻略を狙っているとも考えられたが、ウクライナ軍は、精鋭の第82独立空中強襲旅団を含む数個旅団を北方に急派して応戦させ、支援再開後に米国から急送された弾薬で補充したウクライナ軍部隊は、通り1本ごと、建物1棟ごとの市街戦をロシア軍部隊と繰り広げ、5月下旬にロシア側の前進を食い止め数万名のロシア軍部隊はボウチャンシクを突破できなかった
2024.06.18
 15:27
Breaking Defense Northrop planning to build munitions inside Ukraine <2407-061810>
 Northrop Grumman社の関係者が18日、ウクライナの資金で賄われる計画の下で、ウクライナ国内で中口径砲弾を生産する計画であると述べた。
 欧州の複数の防衛関連企業がウクライナ国内で大規模な生産計画に取り組んでいるが、Northrop Grumman社の共同生産契約は、米国国防省とウクライナ政府の間で公に認められた初めての契約である。
 Northrop Grumman社幹部は、我々はウクライナで中口径砲弾を生産するために働いてきたが、これはウクライナ資金で賄われる最初のプ計画で、革新的なプロセスが見つかり次第、戦車砲弾や155mm砲弾などにも拡大することを検討していると述べている。
2024.06.18
 10:30

(20:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 17 2024 <2407-061807>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月17日の戦況 =
 ストルテンベルグNATO事務総長が、NATOはNATOの核抑止力を強化するための措置を講じる可能性があると述べ、クレムリンの高官からさまざまな反応を引き出した。
 プーチン大統領が6月17日、ロシア国防省高官の粛清が続く中、4人の国防次官を解任し、ロシアの元首相の息子で経済学者の「近親者」に置き換えた。
 近親者の任命は、登用はプーチンの親戚や他のロシア高官の子供たちをロシア国民に紹介し、戦時経済を改善するために国防省に経済顧問を据えるというプーチンの最近の取り組みを裏付けている。
 ロシアの軍事ブロガーは、パンコフ、ツァリコフ、シェフツォワ、ポポフの解任を祝うことに主眼を置き、明らかな縁故主義をほとんど見落としていた。
 ロシアの国営メディアは、国際原子力機関 (IAEA) のグロッシ事務局長との面接取材を操作し、ロシアによるウクライナの不法占領を正当化しようとして、ロシアが占領するザポリージャ原子力発電所を攻撃したとして、ウクライナを非難した。
 ウクライナの西側友好国は、西側が供与したF-16でより多くのウクライナ人操縦士の訓練を続けている。
 露大統領府は6月17日、プーチン大統領が6月18日と19日に公式に北朝鮮を訪問することを確認した。
 ロシア軍はシベルスク、チャシフ・ヤール、アウディーイウカ近郊で前進した。
 ロシアは砲弾と一部の砲兵システムの生産に問題を抱えていると伝えられている。
2024.06.17
 16:13
Kyiv Independent Ukrainian newest naval drone Stalker presented in Odesa <2407-061708>
 ウクライナMagura V5Sea Babyなどの国産USVを使用して、ロシアの艦船やクリミア半島のケルチ橋を攻撃することに成功してきたが、ウクライナのメディアDumskaが6月16日に報じたところでは、ウクライナの最新USV Stalker 5.0が、南部の都市オデッサで開催された黒海安全保障フォーラム2024で発表された。
 Dumskaによると、Stalker 5.0は長さ5m、幅約1.2mで、Starlinkを元にしたビデオ通信および制御システムを搭載し、最大75km/hの加速が可能で、巡航速度は55km/hとされている。
 単価は€60,000 ($64,000) と推定される。
2024.06.17
 16:10
RBC Ukraine Russian Black Sea Fleet lost third of its ships - Ukrainian Navy <2407-061707>
 ウクライナ海軍のプレテンチュク報道官が、RBC-Ukraineの取材で、黒海艦隊の艦艇の1/3が破壊または損傷して行動不能になったと述べた。 中には修理後も破壊されている艦艇もあるという。
 現在就航している艦船の数は公式には28隻だが、多くは損傷を受け、例えばフリゲート艦Admiral EssenAdmiral Makarovであるという。
 プレテンチュク報道官によると、敵の艦船の多くはすでにUAVやミサイルの攻撃を受け、そのうちの一部はすでに修復されているが、まだ修理中のものもあれば、深刻な損傷のために長期間そこにあるものもあると付け加えた。
 報道官によると、大型揚陸艦については衝撃的で、修理が終わるのを待ってから叩いた。 これらの一部はポーランドで建造されたProject 775であるため、修理は非常に困難であるという。
2024.06.17
 09:30
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍の最新鋭S-500防空システムがATACMSに対抗できそうにない理由 <2407-061704>
 ウクライナ軍のATACMSを用いたとみられる攻撃を受けて、S-400の損失が相次いでいるロシア軍は、いよいよ焦りを募らせているようである。
 ウクライナ国防省情報総局(HUR)局長のブダノウ中将によれば、ロシア軍は最近、S-500を初めて配備したという。 ロシア軍はS-500をまだ1個システムしか保有していないとみられる。
 ブダノウ中将は地元メディアに、クリミアにS-500が登場したと語った。 クリミアとロシア本土を結ぶケルチ海峡を守るためだという。
 S-500は十数年前から開発が進められてきたが、ロシアの研究開発向け予算が戦時需要に吸い上げられるなか、スケジュールは延び延びになっており、現在は本格的な運用開始は2025年と見込まれている。
 本格運用開始前のS-500がクリミアに引っ張り出されたらしいことは、現地でロシア軍の防空問題がいかに切迫しているかを物語る。 ただ、Pravdaによると今回は「試験運用」とみられるという。
2024.06.17
 07:20

(17:20 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 16 2024 <2407-061702>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月16日の戦況 =
 6月15日~16日にスイスで開催されたウクライナ主導世界平和サミット参加した国と国際機関の大多数は、6月16日に共同コミュニケに署名し、ウクライナの主権と領土の一体性に対する支持を再確認した。
 クレムリンとクレムリンの関連組織は、ロシアとスルプスカ共和国 (ボスニア・ヘルツェゴビナ内のセルビアの政治組織) との関係を利用して、バルカン半島を不安定化させようとしている。
 ロシア軍はヴォフチャンスクとドネツク市の近くで前進した。
2024.06.16
 21:33
RBC Ukraine Without arrest through warrant. Switzerland allows Putin's participation in new peace summit <2407-061608>
 スイスのアヘルド大統領が記者団の質問に、国際刑事裁判所(
ICC)の令状にもかかわらず、スイスが主催するウクライナでの和平会議や会談にプーチン露大統領が出席する可能性があると述べた。
2024.06.16
 11:00

(21:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 15 2024 <2407-061605>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月15日の戦況 =
 ウクライナがスイスで開催した世界平和サミットで、プーチン露大統領が不注意にも、6月14日のウクライナ降伏に対する妥協のない要求を慎重に計画的に再表明し、サミットを妨害しようとしたことが一因とみられる、ロシアが合法的で誠実な交渉に関心があると偽って描写する進行中のロシアの情報操作に関する発言をした。
 クレムリンの代弁者は、世界平和サミットの信用を傷つけ、混乱させることを意図した進行中のロシアの情報操作を増幅させた。
 ウクライナのハブリリュク第一副国防次官は、西側諸国の軍事支援がウクライナに到着し始めているが、西側諸国の軍事支援は大規模に届かず、今後数週間から数か月は前線の状況に大きな影響を与える可能性が高いと報告した。
 ロシア与党の統一ロシア党のメドベージェフ議長は、統一ロシアのトゥルチャク書記をウラル連邦管区ロシア大統領全権大使代行に正式に交代させた。  プーチン大統領は、ロシア軍人やウクライナ戦争の国内支持者をなだめるために、政府の役割を担うクレムリンと関係のある信頼できる「退役軍人」のグループを準備している。
 スウェーデン軍は6月15日、ロシアのSu-24が6月14日、ゴットランド島南端東のスウェーデン領空を一時的に侵犯したと発表した。
 ロシア軍はクピャンスクとアウディーイウカ付近でわずかに前進した。
 ロシアのバルト海艦隊と太平洋艦隊が、別々の演習を行っている。
2024.06.16
 09:00
Forbes

(Yahoo)

米国がウクライナに装甲兵員輸送車の供与加速 「戦場のタクシー」M113、2カ月で300両 <2407-061602>
 米国防総省は6月7日、$225M相当の新たなウクライナ向け軍事援助パッケージを発表したが、このパッケージにはM113
APC 200両も含まれていた。
 M113は5月の援助パッケージにも100両が含まれており、米国からの累計供与数は600両あまりに増えた。
2024.06.15
 21:28
Kyiv Independent Zelensky: Ukraine to present action plan to Russia at second peace summit <2407-061512>
 ゼレンスキー大統領が6月15日にスイスで開催されたウクライナの世界平和サミットで、ウクライナは2回目の和平サミットでロシアに行動計画を提示すると述べた。
 ゼレンスキー大統領は首脳会談で演説し、ロシアは和平に関心がなく、国連憲章の下で「真に永続的な方法で」和平を達成する方法を首脳会議参加者が一緒に決定すべきだと聴衆に語った。
 ゼレンスキー大統領は、「行動計画がテーブルに載り、すべての人が合意し、国民にとって透明性のあるものとなったら、ロシアの代表者に伝えられるだろう」とした上で「第2回和平サミットで、戦争の本当の終結を確定できるように」と述べた。
 ルツェルン市郊外のブルゲンシュトック・リゾートで、各国や国際機関から100人以上の代表が参加して開催される平和サミットでウクライナは、ゼレンスキー大統領の10項目の和平案に基づいて新たな共同和平案を策定することを望んでいるが、他国からの意見も受け入れる。
 スイスのアヘルド大統領はウクライナの指導者を前に、「今週末の我々の最も重要な目標は、国際法と国連憲章に基づく、包括的で公正かつ永続的なウクライナ和平の枠組みにつながるプロセスを鼓舞することだ」と述べた。 また、ロシアを含まない和平プロセスは「考えられない」と付け加えた。
2024.06.15
 12:45
Kyiv Independent At least 70 drones used in attack on Russia's Morozovsk airbase, Budanov confirms <2407-061509>
 メディアの
The War Zone (TWZ) がウクライナ軍情報部長のブダノフ中将の発言を引用して6月14日に、ロシアのロストフ州にあるモロゾフスク空軍基地が6月13日に少なくとも70機のUAVによって攻撃されたと報じた。
 ブダノフ中将は、衛星画像でSu-34が確認された基地での被害の程度について「情報を待っている」と述べた。
Morozovsk airbase (Google Earth)】
 ロストフ州のゴルベフ知事は前日、ロシアの防空部隊がUAVの「大量攻撃」に直面し、火災が発生し、地元の電力供給が途絶えたと述べた。 ロシア国防省はその後、同州上空で70機のUAVが撃墜されたと発表した。
 ロシアのTelegram Channelは、空軍基地への攻撃があったことを認めたが、UAVは全てが撃墜されたと主張するものもあれば、一部が空軍基地を攻撃しパイロット6名を殺害した可能性があると主張するものもあった。 この主張を独自に検証することはできず、ブダノフ中将は死傷者の可能性についてコメントしなかった。
 情報筋はKyiv Independent紙に、ウクライナ保安庁 (SBU) とウクライナ軍が実施した共同作戦で4月にもUAVが空軍基地を攻撃したことを確認していた。
 その際には少なくとも6機が破壊され、さらに8機が損傷し、約20名のロシア兵が死傷したと報じられている。
 ただKyiv Independentは、この情報を独自に確認することができなかった。
2024.06.15
 12:00

(22:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 14 2024 <2407-061508>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月14日の戦況 =
 プーチン大統領は、6月15~16日にスイスで開催される世界平和サミットを妨害するため、ウクライナ東部と南部のウクライナ支配地域のロシアによる違法な併合を認めることを含め、ウクライナでの「和平」交渉の前提条件として、ウクライナの降伏に対する妥協のない要求をした。
 プーチン大統領は、中国の習国家主席の支援を得て、NATOを弱体化させる可能性のある、ユーラシアと世界の代替安全保障システムを確立することを提案した。
 プーチン大統領とロシア安全保障会議副議長メドベージェフは、ロシアの帝国主義の歴史と、東ヨーロッパ、コーカサス、中央アジアのロシアの近隣諸国を支配しようとする現代のロシア帝国主義の野望に目をつぶり、欧米の植民地主義を非難し続けた。
 メドベージェフはまた、モルドバ社会を不安定化させることで、モルドバのEU加盟を妨害するために、モルドバのアイデンティティ政治を利用することを目的としたクレムリンの情報操作を推進した。
 メドベージェフは、アルメニア安全保障会議のグリゴリャン書記が6月15~16日にスイスで開かれた世界平和サミットに出席する前夜にも、アルメニアを威嚇した。
 匿名の米国防総省高官が、バイデン政権はウクライナ軍がロシア領内の作戦地域やロシア領土の奥深くにある軍事目標を米国が供与した兵器で攻撃することを禁じる規制を解除する差し迫った計画はないと述べたと報じられている。
 ウクライナ軍は6月13日~14日に、ロシアに対し大規模なUAV攻撃を相次いで実施した。
 ロシア軍はアウディーイウカとドネツク市の近くで前進が確認された。
2024.06.15
 11:43
毎日新聞

(Yahoo)

ロシア支援の中国金融機関、国際ネットワークから排除 G7首脳宣言 <2407-061507>
 15日に閉幕したイタリア南部プーリア州で開催されていたG7サミットでは、ロシアへの制裁の実効性を上げ、ロシアの侵攻を受けるウクライナに持続可能な支援を実行することに焦点が当てられ、14日発表の首脳宣言によると、ロシアによる軍事物資調達を支援する中国の金融機関などに対し、国際金融ネットワークから排除することで一致した。 また、欧米で凍結されたロシア資産の運用益を活用し、ウクライナに対する$50B規模の資金支援の年内実施を目指すことが盛り込まれた。
 宣言では、G7によるロシア産原油の輸出制限をすり抜け原油を密輸する「影の船団」の取り締まりを強化し、運搬に関与した個人、団体への制裁を科すことを明記した。 また軍事転用可能な物資について、中国にロシアへ供与しないよう求めた。 親露国のイランに対しても、ロシアへの支援や中東を不安定化させる行為を停止するよう要求した。
 欧米が凍結したロシア資産$300Bについては、ロシアがウクライナに与えた損害を賠償するまで、凍結を継続することで一致した。
2024.06.15
 07:58
産経新聞

(Yahoo)

プーチン氏「ウクライナにロシア軍70万人展開」 過去半年で8万人超増 <2407-061506>
 ウクライナ侵略を続けるプーチン露大統領が14日にモスクワ近郊で同日開かれた退役軍人らとの会合で発言し、ウクライナに露軍約70万人が展開していると明らかにした。
 プーチン大統領は2023年末にウクライナに展開する露軍の兵員数は617,000名だと発言しており、露軍が過去半年間で投入戦力を増強していることが示された。
2024.06.14
 10:15
CNN

(Yahoo)

「ロシアに武器売らないと中国が確約」 ゼレンスキー大統領 <2407-061414>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が13日にG7サミットに合わせて訪問しているイタリアでの記者会見で、ロシアに武器を供給しないとの確約を中国から得たと述べた。
 ゼレンスキー大統領によると、電話での話し合いで中国側は「ロシアに武器を一切販売しない」と述べたという。
 ゼレンスキー大統領は中国が約束を破るようなことはしないだろうとの期待を示した。
2024.06.14
 10:12
Reuters 通信

(Yahoo)

ハリコフでロシア軍失速、ロ領内攻撃容認受け=米国防長官 <2407-061413>
 オースティン米国防長官が13日に、ブリュッセルで開いているNATO国防相会合の合間に記者団に、ウクライナが供与を受けた兵器でロシア領内を攻撃するのを一部の供与国が認めたことを受け、ハリコフ周辺でロシア軍の前進が失速しているとの見方を示した。
 「ロシア軍の前進が失速し、戦線が安定しつつある」とし、「数週間前にはロシア側が大きく前進するのではないかと懸念されていたが、今後そうはならないだろう」と語った。
 ハリコフ市長は今週、ウクライナ軍がロシア国内のミサイル発射基地を攻撃し、ハリコフに対する攻撃減少につながっているとReutersに語った。
2024.06.14
 09:55
讀賣新聞

(Yahoo)

ウクライナに大型地雷除去機や発電機を供与へ…岸田首相とゼレンスキー氏が2国間文書に署名 <2407-061412>
 イタリア訪問中の岸田首相が13日午後にウクライナのゼレンスキー大統領との会談で2国間文書「日・ウクライナ支援・協力アコード」に署名し、安全保障分野などでの長期的支援を打ち出した。
 支援策としては、日本は「憲法上・法律上の要件と規則」に従うとし、殺傷能力のない装備・物資の提供や、情報収集、分析分野での協力を盛り込んだ。 人道や復旧や復興では、地雷対策やがれき除去、人道状況の改善などを挙げた。
 また将来、ロシアが新たにウクライナを武力攻撃した場合、24時間以内に協議を行うことも明記した。 文書に法的拘束力はないが、有効期間を署名から10年とした。
 首相は約30分間の会談で、「日本が今後もウクライナとともにあることを示す文書に署名できてうれしく思う」と述べ、切迫する電力需要に対応するための分散型の発電機や、日本製の大型地雷除去機の供与などを行う考えを伝えた。
 ゼレンスキー大統領は日本の支援について、「我々が平和に近づくための力強い後押しになっている」と謝意を示した。
2024.06.14
 09:50
Reuters 通信

(Yahoo)

米ウクライナ首脳、10年間の安保協定に署名 「もしトラ」対策で <2407-061411>
 イタリアで開かれているG7サミットに合わせて調印されたこの合意は、当局者らによると、トランプ前大統領が11月の選挙で勝利したとしても、将来の米政権がウクライナ支援を約束することを目的としている。
2024.06.14
 09:30
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍、ATACMSでクリミアのS-400防空システムをまた破壊 F-16投入の準備か <2407-061410>
 ウクライナ軍は5月中旬、セバストポリ近郊のベルベク航空基地(註:セヴァストポリ国際空港)に向けてATACMSを10発撃ち込み、ウクライナ側の作戦立案者が現実的に期待できる限り最大の損害をロシア側に加えた。
 地上で撮影された写真から、重量1.5t前後のATACMSからばらまかれたそれぞれ数百個の擲弾サイズ子弾は、S-400システムのレーダ1基と発射機2基を撃破したことが確認されている。 さらに駐機中の戦闘機4機にも損害を与えたもようである。
 ベルベクとセバストポリにはロシア空軍とロシア海軍黒海艦隊の残存艦艇にとって重要な基地があるので、ロシア側はS-400の破壊された装備ただちに補充したが、ベルベクの基地周辺のS-400は11~12日の夜に再びウクライナ軍によって攻撃された。
 使われた兵器が何だったのかは現時点で不明だが、おそらく5月の攻撃と同じ射程300kmのM39A1 ATACMSだろう。
2024.06.14
 08:45

(18:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 13 2024 <2407-061409>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月13日の戦況 =
 ウクライナは6月13日、日米両国と10年間の二国間安全保障協定に調印し、他のパートナー国はG7とRammshtein Gp.でのウクライナへの長期的な支援を再確認した。
 米国は、ロシアのウクライナへの全面侵攻から839日後、ついにモスクワ取引所、他の重要なロシアの金融機関、およびロシアの武器メーカーに制裁を科した。
 ロシア政府は、これらの新たな制裁がロシアの金融システムに与える影響は最小限にとどまると確信しているようで、米国や他の西側諸国がこれらの機関を制裁するのが遅れたことで、ロシアの金融システムはそのような制裁を準備し、緩和する時間的余裕が生まれた。
 バイデン米大統領は、ウクライナ軍がロシア領内の作戦地域やロシア領土の奥深くにある軍事目標を米国が供与した兵器で攻撃することを認めることに反対を改めて表明した。
 クリミア半島におけるロシアの軍事目標に対するウクライナの持続的な攻撃は、ロシア軍が既存の基地や兵站インフラを守るためにクリミアに追加の防空戦力を投入することを余儀なくさせているようであり、それら防空戦力に対するウクライナのさらなる攻撃は、クリミア半島をロシア軍の足場として維持できなくなる可能性がある。
 中国は、6月15日から16日にかけてスイスで開催される世界平和サミットを支持しないよう他国を説得するため、外交ルートを利用していると報じられている。
 米国、英国、カナダは7月13日、モルドバにおけるロシアの破壊活動と選挙干渉を認め、非難する共同声明を発表したが、これはモルドバの民主主義を不安定化させるクレムリンのハイブリッドキャンペーンに対するISWのかねてからの評価と一致している。
 ウクライナ軍は最近、ハリコフ市の北で前進し、ロシア軍はシベルスクとアウディーイウカ付近にわずかに前進した。
2024.06.14
 01:46
RBC Ukraine Russians attempt to break through defenses in two directions in Donetsk region - General Staff of Ukraine <2407-061404>
 ウクライナの前線では6月13日現在、87件の戦闘が発生している。 ウクライナ軍参謀本部によると、最も緊迫した状況はドネツク州のポクロフスクとクラヒウ方面に残っている。
 ロシアの攻撃は合わせて、4発のミサイルで3回73機のKAB爆弾で54回の空爆を行い、613機の攻撃UAVを使用した。 さらに、彼らは野砲、迫撃砲、小火器、戦闘車両の武器を使用して、ウクライナ軍の陣地と集落に2,500回以上の砲撃を行った。
ハリコフ方面:  敵はフリボケ、ティケ、ヴォフチャンスク付近を4回攻撃した。ウクライナの守備隊は、侵略者の3つの攻撃行動を撃退することに成功した。 ヴォフチャンスク近郊で戦闘が続いているが、状況はコントロールされている。
クピャンスク方面:  ロシア軍は、シンキフカ、ペトロパブリフカ、ステルマヒフカ、ベレストーヴェの各地域の陣地から部隊を追い出そうと4回試みたが成功せず、陣地や領土の損失はなかった。
ライマン方面: ロシアの侵略者は、フレキフカとネフスキの地域で6回前進しようとした。 すべての攻撃はウクライナの守備隊によって撃退された。 状況はコントロールされている。
シベルスク方面: 状況は大きく変わっていない。 Verkhnokamyanske地域での攻撃は失敗に終わった。
クラマトルスク方面: ロシア軍は、イワニフカ、カリーニフカ、アンドリーイウカ、チャシフ・ヤールの各地域で、国防軍の部隊を11回攻撃した。 ロシア占領軍によるウクライナ軍の戦線を突破しようとする試みは全て撃退されたが、状況は緊迫しているため、ロシアがウクライナの領土の奥深くに進入するのを防ぐための対策が講じられている。
ポクロフスク方面: 状況は最も過酷なままで、その日の初めからロシアの侵略者は、ノヴォレクサンドリフカ、エフヘニフカ、ノボポクロフスク、カリノヴェ、メジョフ、ノボセリフカ・ペルシャ、ヤスノブロディフカ付近のウクライナ守備隊の戦闘隊列に侵入しようと32回試みた。 軍は24回の敵の攻撃を撃退し、8回の戦闘が現在も続いている。 国防軍は、この方向でロシアの侵略者を疲弊させ、抑制するために最大限の努力を払っている。
クラヒウ方面: 状況は依然として緊迫している。 その日の初めから、戦闘の衝突の数は17回に増加した。 侵略者は、ネヴェルスケ、クラスノホリフカ、ヘオルヒイウカ、パラスコヴィウカの近くを進軍しようとしており、防衛軍は16回の敵の攻撃を撃退することに成功した。 クラスノホリフカ近郊で戦闘が続いており、状況を安定させるための措置が講じられている。
オリヒウ方面: 占領軍はマラ・トクマチカ地区で3回の攻撃行動を実施した。 ウクライナの守備隊は、占領軍の進撃を抑える努力をしている。
Prydniprovske方面:  我が守備隊はクリニキ地区で5回の敵の攻撃を撃退し、陣地の喪失はなかった。
2024.06.14
 01:40
Reuters 通信

(Yahoo)

G7、凍結ロシア資産活用で大筋合意 ウクライナに500億ドル支援 <2407-061402>
 イタリア南部プーリア州で13日に開幕したG7首脳会議初日は、ウクライナ情勢を巡る協議が行われ、制裁で凍結されている$300Bのロシア資産が生む利子を活用し、ウクライナに対し$50Bの支援を行うことで大筋合意した。 外交筋はReutersに対し、技術的な詳細は今後数週間で確定する見通しで、支援は年末までに実施される可能性があると明らかにした。
 ロシア外務省のザハロワ報道官は13日、西側諸国が凍結されたロシア資産から生じる利益を奪おうとする試みは犯罪行為であり、ロシアによる対応はEUにとって大きな痛手になると述べた。
 G7サミットに2年連続で参加したウクライナのゼレンスキー大統領は13日にバイデン米大統領と新たな長期安全保障協定に署名したほか、日本とも同様の安全保障協定に署名した。
2024.06.13
 22:10
Kyiv Independent Media: Russia suffered 'astronomical' losses on Kharkiv front, NATO source suggests <2407-061320>
 European Pravda紙が6月13日、ブリュッセルでのNATO国防相会議で匿名を条件に語ったNATO高官の話を引用して、ロシアはハリコフ州で前進を試みて天文学的な損失を被ったと報じた。
 ウクライナ当局者によると、ロシアは5月10日に北部ハルキウ州で3万名もの兵士を投入して新たな攻勢を開始したが、これまでのところウクライナ領内で前進したのは10km未満で、2022年以前の人口が17,000人の小都市ヴォフチャンスクを制圧できていない
 「ロシアは5月に1日あたり約1,000名の損失を被ったとみられるが、これは天文学的な数字だ」と当局者は死者数に言及して述べたと報じられている。
 ゼレンスキー大統領は5月25日の取材で、攻撃中のロシア軍の損失はウクライナ軍の損失の8倍に上ると述べた。
 ウクライナの統計によると、ウクライナにおけるロシア軍の損失は5月25日に50万名という厳しい節目を超えた。 ただこの数字は独自に検証できていない。
 ブリュッセルで開かれたRamstein Gp.会議でオースティン米国防長官は、2022年2月以降のロシア軍の損失は35万名に上ると、より低い数字を提示した。 ロシアは通常、死傷者数についてコメントしない。
2024.06.13
 15:18
RBC Ukraine Hunting for S-300/S-400: Why Ukraine targets Russian surface-to-air missile systems and the role of F-16s <2407-061315>
 ウクライナ軍は、ロシアのS-300とS-400を最近では占領地内の部隊だけにとどまらず、ますます頻繁に攻撃している。
 ウクライナ軍はこれまでもロシアのS-300やS-400システムを繰り返し攻撃しているが、5月以降にはこのような攻撃がより日常的になっている。 5月23日には、恐らくドネツク近郊のモスパイネ地区で破壊されたS-400の動画がオンラインに投稿された。
 別の報道では、S-400がドネツク州のストロイテル村オブリズネ村コロスキー村の間の野原でさらに破壊された。 別の動画では、SAMが6発のミサイルを発射した後に、その位置にクラスター爆弾が命中する様子が映し出されている。
 英国の軍事専門家フリードマン氏によると、ロシアの防空網を弱体化させることで、ウクライナは今夏に予定されている最初のF-16を使用する準備をしているという。
2024.06.13
 09:45

(19:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 12 2024 <2407-061108>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月12日の戦況 =
 ウクライナ軍ロシアの防空体制を弱体化させることを狙っている可能性があり、それが成功すればウクライナは長期的に有人固定翼空軍力をより効果的に運用できるようになる可能性がある。
 ロシア北方艦隊艦が6月12日に、予定されていた5日間の寄港地、キューバのハバナ港に到着した。
 アルメニアロシアとの安全保障・政治関係から距離を置く努力を続けている中、アルメニアのパシニャン首相が6月12日のアルメニア国民議会との質疑応答で、アルメニアはロシア主導の集団安全保障条約機構 (CSTO) を「離脱する」とし、「いつ離脱するかを決める」と述べた。
 ジョージアの反体制派メディアのMtavariが、ジョージア政府がロシアとの外交関係再開を計画していると報じた。
 ロシア軍は、ヴォフチャンスク、シベルスク、アウディーイウカ付近、西部ザポリージャ州で前進が確認された。
2024.06.13
 09:27
Reuters 通信

(Yahoo)

NATO、ウクライナ向け支援を米に代わり主導へ トランプ対策 <2407-061307>
 ストルテンベルグNATO事務総長が翌日のNATO国防相会合を前に12日、「ウクライナ向け安全保障支援と訓練の調整をNATOが主導する計画を閣僚が承認することを期待している」と語り、ウクライナ向け武器供与などの支援の調整役を米国から引き継ぐ考えを示した。 NATOに懐疑的なトランプ前大統領が再選を果たした場合に備え、ウクライナへの軍事支援の仕組みを守る狙いがある。
 ただ、米国のNATOにおける影響力は大きく、ウクライナに武器の大部分を提供していることから、NATOが調整役を引き継ぐ効果は限定的との見方もある。
 これに先立ち、ストルテンベルグ事務総長はロシア寄りでウクライナへの武器供与を拒否しているハンガリーのオルバン首相と会談し、オルバン氏はハンガリーはウクライナ支援に関するNATOの決定を阻止しないが、関与もしないことで合意したと明らかにした。
 ハンガリーはウクライナへの資金提供や要員派遣の必要はないとの確約を得たという。
2024.06.13
 07:53
Ukrinform ウクライナ軍、被占領下クリミアの露軍防空システムを再び攻撃 <2407-061306>
 ウクライナ軍参謀本部がFacebookで、12日未明にクリミアに配備されていたロシア軍の防空システムをさらに攻撃したと発表した。 今回は、ベリベク近郊のS-300 SAM師団1個とベリベクセヴァストーポリ近郊のS-400 SAM2個への攻撃であったとし、目標地域への命中が確認されているという。
Belbek の位置 (Google Map)】
 参謀本部は、S-300システムとS-400システムのレーダ2基が破壊され、3基目のレーダについては、情報を確認中であると発表した。 これら3地点では弾薬の爆発も確認されたという。
 これに先立つ10日未明には、ウクライナ軍はクリミアのジャンコイに配備されていたロシア軍のS-400チョルノモルシケとイェウパトリヤ近くのS-300 2基の攻撃に成功していた。
Yevpatoriya の位置 (Google Map)】
2024.06.13
 06:33
時事通信

(Yahoo)

ウクライナと安保協定締結へ 「ロシアに決意示す」と米補佐官 <2407-061304>
 バイデン米大統領が12日、G7サミットに出席するためイタリア南部プーリア州に到着した。
 国家安全保障担当のサリバン米大統領補佐官によると、バイデン大統領は翌13日にウクライナのゼレンスキー大統領と会談し、新たな安全保障協定に署名する。
 サリバン補佐官は12日に記者団に対し「協定はウクライナへの国防と安保面での支援が将来にわたって続くことを約束するもので、ロシアに対してわれわれの決意を示すものだ」と説明した。
 同協定は米国がウクライナへ供与する特定の武器などは明示しないという。
2024.06.13
 01:25
Kyiv Independent Budanov: Russia places S-500 air defense systems in occupied Crimea <2407-061302>
 ウクライナ軍情報部長のブダノフ中将が6月12日に、ロシア軍がクリミア半島に最新のS-500を配備したと述べた。
 「ロシアの防空システムは強化されている」とブダノフは述べ、「これは非常に明白で理解できる。 S-500の最新型が登場した。
 これは彼らの実験的な運用になるだろうが、彼らはすでにクリミアに現れている」と述べた。
2024.06.12
 22:47
Kyiv Independent Lithuania to send 14 M113 armored personnel carriers for Ukraine's demining efforts <2407-061222>
 リトアニア国防省が6月12日、ウクライナの地雷除去活動を支援するため、M113 APC 14両をウクライナに派遣すると発表し、「移送されたAPCは、ウクライナ軍の地雷除去能力を強化することを目的としており、アイスランドが共同で主導する地雷除去連合が動員した支援に対するリトアニアの無償の貢献である」と声明で述べた。
 M113 APCはは今週到着する予定だという。
 2022年2月にロシアの全面侵攻が始まって以来、ウクライナの国土の1/3、合計174,000㎢に地雷が埋設されたている。
2024.06.12
 22:24
Kyiv Independent G7 agrees on transfer of $50 billion in profits from frozen Russian assets to Ukraine <2407-061221>
 AFP通信が、G7凍結されたロシア資産から得られる利益を使って、年末までにウクライナに$50Bを供与することで合意したと、議長国フランスは6月12日にコメントで述べたと報じた。  イタリアで開幕するG7サミットに先立つ6月13日にフランス大統領府高官は「我々は合意した」と述べた。
 6月11日に日経アジアが、G7が凍結されたロシアの資産から得られる収入を使ってウクライナを支援する基金を創設すると報じていた。
 西側諸国は$300Bのロシア資産を凍結したが、これらの資金が生み出す収入(年間$3.2B)しか利用できない。
 この基金は世界銀行などの国際機関の下で設立され、「特別歳入加速」(ERA) ローンの形で拠出されと報じられている。
2024.06.12
 21:31
Defense News Estonian-made combat robots in Ukraine now come with Starlink <2407-061220>
 ウクライナ軍が装備しているエストニア製のTHeMIS UGVは、Starlink衛星接続を搭載して数千㌔離れた場所からの運用を可能にするとMilrem Robotics社が12日に発表した。
 UAE所有しエストニアに本拠を置くMilrem Robotics社の声明によると、同社が製造したこの種の車両は、来週から始まるEurosatory 2024見本市で発表される予定だという。
2024.06.12
 19:50
時事通信

(Yahoo)

地雷除去会議、来秋に日本開催 ウクライナ支援で <2407-061218>
 複数の政府関係者が12日、政府はロシアの侵攻を受けるウクライナの復旧・復興に向けて地雷除去対策などを議論する国際会議を2025年秋に日本で開催する方向で調整に入ったことを明らかにした。 岸田首相がイタリアで開催されるG7サミットに合わせて表明する見通しである。
 国際会議は2023年10月にクロアチアで初めて開かれ、欧米など各国の閣僚級や専門家らが参加し、地雷除去の支援について意見を交わし、2024年は10月にスイスで開催する。
2024.06.12
 19:43
Kyiv Independent Slovak defense minister says sending fighter jets to Ukraine was 'treason,' files criminal complaint <2407-061217>
 スロバキアのカリナク国防相は、前任のナジ氏がウクライナにMiG-29を数機送ったことを「反逆罪」と非難し、6月12日に刑事告訴したと発表した。
 カリナク国防相はチェコの報道機関iROZHLASが報じたコメントで「憲法に反して、このように軍隊を弱体化させることは、わが国の政治辞典では反逆罪以外の何物でもない」、「法的に犯罪に当たるかどうかは分からないが、国家の価値観を裏切った人物だ」と述べた。
 当時、ナジ前国防相は、ソビエト時代の戦闘機は自国にとって「使えない」ため、ウクライナに提供することは「正しいこと」だと述べた。
 2023年10月にフィコ首相の新政権の一員としてカリナク氏が国防相に就任した際、スロバキアは、商業用武器の販売は認めているものの、自国の軍備からウクライナに武器を送らないと述べていた。
2024.06.12
 13:24
Breaking Defense Germany's Rheinmetall plans Lynx IFV production in Ukraine in ‘near future,’ says company CEO <2407-061212>
 Rheinmetall社CEOによると同社は、「近い将来」ウクライナ国内でLynx IFVを生産できるようにしたいと考えている。
 この生産は、メーカーとウクライナの業界がベルリンで開催されたウクライナ復興会議で
MoUに署名したことで本日明らかにされ、ウクライナの長期的な装備の要求を満たすために2023年10月に設立されたウクライナ防衛産業との合弁会社であるRheinmetall Ukrainian Defense Industry(旧Ukroboronprom)があたる。 この合弁企業は、Lynx IFV、Rheinmetall社製のMBTFuchs APCなどの陸上システムの国内製造施設を開設することを目的として設立された。
 Rheinmetall社はまた、ウクライナへの数百台両のLynxの供給に関する別の枠組み契約も「訓練、保守、修理サービス」をカバーすると述べた。
2024.06.12
 09:15

(19:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 11 2024 <2407-061208>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月11日の戦況 =
 ウクライナの西側同盟国は、防空システムを含む金銭的・軍事的支援をウクライナに提供し続けている。
 デンマーク当局は、ロシアの諜報機関とつながりがあるとして、デンマークとロシアの二重国籍者を逮捕したが、これは西側諸国に対するハイブリッド作戦を再強化しようとするクレムリンの継続的な取り組みの一環である可能性が高い。
 TASS通信が6月11日、ロシア陸軍士官学校のモルチャノフ前学長がロシア安全保障会議の副書記に任命されたと報じた。
 ロシア軍は最近、クピャンスクの南東とアウディーイウカの北西で前進した。
 ロシア軍艦艇バレンツ海損傷または破壊された可能性がある。
2024.06.12
 05:16
共同通信

(Yahoo)

ロシア寄りの右派演説ボイコット ウクライナ大統領、独議会で訴え <2407-061203>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が11日、ドイツ連邦議会で演説し「プーチン大統領の敗北が私たち共通の利益だ」と述べて支援継続を訴えた。
 ドイツメディアによると、ウクライナへの武器供与に反対し、ロシアに近いとされる右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」や左派ポピュリスト政党一部議員がボイコットした。
 ボイコットしたのは約730人の議員中、2党の数十人で、AfDの共同代表らはゼレンスキー氏の演説前に「迷彩服を着た演説者の話を聞くことを拒否する」と表明していた。
2024.06.12
 02:45
RBC Ukraine Number of participants in Ukraine Peace Summit in Switzerland decreases <2407-061201>
 Radio Svobodaが、ゼレンスキー大統領の和平案が議論されるスイスでの和平サミットへの参加を表明した国や団体の数は、93ヵ国から78ヵ国に減少した。
 イベントの準備に詳しいEU諸国の複数の外交官が匿名を条件にRadio Svobodaにこの情報を提供した。 どの国や組織が参加者リストから削除されたかは明らかにしなかったが、ある外交官はこのリストがまだ増える可能性を排除しなかった。
2024.06.11
 22:52
Kyiv Independent Ukraine to receive additional 68 Patriot missiles from German-led initiative, German defense minister says <2407-061117>
 ピストリウス独国防相が6月11日、ドイツのメクレンブルク・フォアポンメルン州で行われたゼレンスキー大統領との共同記者会見で、ドイツはさらに68発のPatriotミサイルをウクライナに送ると述べた。
 過去2日間ですでに32発が発射されたが、今後数週間でさらに68発が発射される。
 ピストリウス国防相はまた、€500M ($542M) 相当の支援パッケージも発表した。
2024.06.11
 19:41
毎日新聞

(Yahoo)

「ウクライナ復興会議」がベルリンで開幕 日本含む60カ国が参加 <2407-061115>
 ロシアによる侵攻で甚大な被害を受けているウクライナの再建を協議する「ウクライナ復興会議」が11日にベルリンで始まり、日本を含む約60ヵ国から官民の2,000人以上が参加し、12日までの日程で経済やインフラ、教育などの分野で支援策を話し合う。 この会議は2017年、ウクライナの民主化や経済成長を後押ししようと「ウクライナ改革会議」としてロンドンで初めて開かれ、2022年にロシアの侵攻が始まってからは復興に焦点を当て、毎年開かれている。
 ゼレンスキー大統領は会議の冒頭、同国の昨冬の電力消費量は18GWHだったが、ロシアからの攻撃で3月以降、9GWH分の発電能力を失ったと述べ、エネルギー分野での支援や投資の必要性を訴えた。
 ショルツ独首相は、今後10年でウクライナの復興に$500Bが必要との世界銀行の試算を紹介し、「ウクライナには大きなポテンシャルがある」として積極的な投資を約束した。
2024.06.11
 16:39
Kyiv Post Ukrainian Sea Drones Penetrate Russian Navy’s Remaining Sea of Azov Safe Haven <2407-061113>
 かつて強大だったロシアの黒海艦隊のほとんどが、最近になって外洋作戦を放棄し、活動を内海のアゾフ海に限定し、今やロシア艦を発見し、撃沈しようとするウクライナ作戦は、かつては安全だった閉鎖された海域に限定されている。
 ロシア海軍は先週、黒海海域で活動する事実上すべての主要艦艇に、ウクライナの港湾都市マリウポリとベルジャーンスクの南の海域にあるアゾフ海に集結し演習を行うよう命じた。 この海域は、近くの海岸が狭く、水深が浅く、海底が移動しているため、通常、大型船の運航が困難である。
 しかし、アゾフ海北東部の海域は、ウクライナ軍がロシア海軍艦艇を攻撃するために使用している主要兵器である攻撃型USV精密誘導対艦ミサイル、特に英国とフランスから送られたStorm Shadow/SCALP EGから、黒海艦隊艦が距離を置くことができるのとほぼ同じである。
2024.06.11
 09:30
Forbes

(Yahoo)

ロシア、「内」からもドローンの脅威に直面 パルチザンの攻撃続出 <2407-061108>
 ロシアが新たな方面から破壊の波にさらされている。 自国領内や侵略先のウクライナの支配地域で、パルチザン組織などが飛ばす小型のUAVによる攻撃で、従来の保安対策ではこの新兵器に対応しきれず、新たに多くの対象が大規模な破壊工作(サボタージュ)の目標になっている。
 ウクライナが能力を向上させている長距離UAVによる越境攻撃が続くと同時に、小型の破壊工作UAVもロシア各地の目標を爆発・炎上させ、暗闇に投げ込んでいる。
 小型UAVのこうした使われ方には、近いうちにロシア以外の国も悩まされることになるかもしれない。
2024.06.11
 08:10

(18:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 10 2024 <2407-061106>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月10日の戦況 =
 ウクライナ軍は6月9日~10日の夜間に、クリミア半島にあるロシアの防空施設に対して、ATACMSとみられる攻撃を実施した。
 ウクライナ南部作戦司令部報道官が6月10日、ウクライナ軍が6月8日~9日にてアゾフ海でロシアのRopucha級揚陸艦を攻撃したというSky Newsの報道を否定した。
 ロシア、イラン、中国の高官が、6月10日にノヴゴロドで開催されたBRICS外相会議に合わせて二国間会談を開催した。
 アルメニア国民議会は6月17日までに緊急会合を開き、アルメニアの野党はパシニャン首相と内閣の辞任を要求する可能性が高い。
 米国務省は6月10日、ウクライナでの戦争について事実に基づく報道を提供することでロシアの偽情報に対抗するため、米国とポーランドが共同でウクライナ・コミュニケーション・グループ (UCG) をワルシャワで立ち上げたと発表した。
 フィンランド当局が、6月10日にロシア軍機が一時的にフィンランド領空を侵犯したと報告した。
 ロシア軍はドネツク市の南西とドネツク・ザポリージャ州の国境地帯で前進した。
2024.06.11
 07:16
Military Times US will send Ukraine another Patriot missile system <2407-061104>
 米当局者2人が11日、米国がウクライナに追加のPatrioeシステムを供与すると述べ、北東部ハリコフ地域へのロシアの激しい攻撃と戦う中、より多くの防空システムを求めるウクライナの必死の要求に応えた。
 当局者によるとバイデン大統領がこの動きを承認したという。
 これは、米国がウクライナに供与した2番目のPatriotシステムとなるが、国防総省はこのシステムのため、公表されていない数のミサイルを常時提供してきた。
 またドイツを含む他の同盟国も、防空システムや軍需品を供与している。
2024.06.11
 00:06
Defense News Rheinmetall opens repair facility for combat vehicles in Ukraine <2407-061101>
 Rheinmetall社が6月10日に、ウクライナ国営企業Ukroboronprom社と合弁でウクライナ西部にRheinmetall Ukrainian保守センターを設立し、ドイツから供与され戦闘で損傷した装備品の修理を開始した。
 同社の声明によると、Marder IFVはすでにハブで整備とオーバーホールが行われており、将来はLeopard 1 MBTLeopard 2 MBT、及びその他のドイツ製システムもウクライナの他の場所で修理される予定だという。
2024.06.10 Janes Ukraine conflict: Ukraine developing loitering munitions, autonomous UAV technology <2407-061016>
 ウクライナはロシアの電子戦に対抗し、ロシアのLancet遊弋型弾の代替品や人工知能 (AI) 対応のUAVを開発し、精度を向上させようとしている。
 Brave1 Nataliia Kushnerska社の責任者であるクシュネルスカ氏は、6月4日~6日にポーランドのクラクフで開催された初のNATOウクライナ防衛イノベーターフォーラムで、これらの技術はAI対応システムにとってウクライナが定めた差し迫った優先事項を満たしていると語った。
 クシュネルスカ氏によると、ウクライナ企業が防衛技術チームBrave-1の下で開発しているこの遊弋型弾は、予備試験段階にあるという。
 これに伴い、ウクライナ軍はあらかじめ選択された目標と自律的に交戦できるAI対応UAVを配備し、妨害の影響を低減している。 通常、オペレーターが狙った目標から500〜1,000mで、ロシアの戦術EWが動作すると見られる。
2024.06.10
 21:45
Kyiv Independent Russian ship Admiral Levchenko on fire in Barents Sea, Ukrainian official claims <2407-061013>
 ウクライナ軍南部防衛軍のプレテンチュク報道官が6月10日、ロシアの対潜水艦Admiral Levchenkoエンジンの故障と発火の後、バレンツ海で炎上していると述べた。
 プレテンチュク報道官はFacebookで、数百名の乗組員を乗せた船は沈没防止作業を行っていると述べ、沈没防止は期待出来ないと彼は付け加えた。
 Kyiv Independent紙は、この主張を検証できなかった。
 プレテンチュク報道官は、火災の原因はウクライナの制裁で、ロシア海軍は「ウクライナのムィコラーイウで製造されたエンジンを自力で整備できない」と述べた。
 ソビエト時代のロシア海軍艦艇の多くは、ウクライナの港湾都市ミコリャフで建造され、整備された。
Mykolaiv の位置 (Google Map)】
 ロシアによるウクライナへの全面侵攻が始まって以来、火災を起こしたモスクワの艦船のほとんどは黒海で、ウクライナ海軍のUAVやミサイルに攻撃されて破壊され、2023年12月時点でロシアの黒海艦隊の約30%が破壊された。 ウクライナ軍は2023年9月、ロシア艦隊のミサイル搭載型潜水艦4隻のうちの1隻Rostov-on-Donをセバストポリで機能不全に陥れたと報じられている。
【註】
 この記事で「対潜水艦Admiral Levchenko」と呼んでいるのは1988年9月に就役したUdaloy級駆逐艦の5番艦で、就役当時にはKharbarrovskと呼ばれていた。
2024.06.10
 17:43
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ平和サミット、90カ国・組織が参加登録 サイバー攻撃増加 <2407-061010>
 スイス政府が10日、15~16日に同国が主催する「ウクライナ平和サミット」について、これまでのところ90の国と組織が参加を登録していると明らかにした。 同時に、会議を前にサイバー攻撃や偽情報拡散の増加が確認されたと明らかにした。
 アムヘルト大統領は記者会見で、ここ数週間サイバ攻撃が増加していると言及し、カシス外相は、会議を妨害することに明らかに「関心」があったと述べた。 ただ、ロシアが関与しているかとの質問に対しては明確に答えなかった。
 カシス外相によると、会議では核の安全保障、食料の安全保障のほか、船舶の航行の自由や捕虜交換などについて討議される見通しで、会議で「宣言」の採択を予定するほか、和平プロセスの次の段階を示すことも目指す。
 スイスによると、参加国の約半数は南米、アジア、アフリカ、中東諸国で、トルコとインドも参加する。 次の段階でスイスの後を継ぐのはどの国になるのかとの質問に対しカシス外相は、「世界の西側諸国以外」での取り組みが進行しているとした上で、こうした取り組みが進めば、和平プロセスにGrobla Southとアラブ諸国」が参加しやすくなると述べた。
2024.06.10
 10:13
産経新聞

(Yahoo)

ウクライナ軍機が初のロシア国内攻撃 英メディア報道「直撃を確認」 <2407-061008>
 英Sky News TVが9日にウクライナの軍事消息筋の話として、UAV以外のウクライナ軍機がロシアによる侵略後初めて露国内を攻撃したと伝えた。 欧米諸国は 6月上旬までにミサイルなどの供与兵器による露国内への攻撃をウクライナに容認したが、Sky Newsは「攻撃に使われた兵器は欧米製かどうかも含めて明らかにならなかった」とした。
 Sky Newsが報じた消息筋の話によると、攻撃は9日にウクライナ東部ハリコフ州に接する露西部ベルゴロド州の露軍司令施設を目標に実施され、被害状況は確認中だが直撃を確認したという。
 欧米諸国は従来、ロシアとの直接衝突に発展する事態を警戒し、自国領内で使用するとの条件でウクライナに兵器を供与してきたため、ウクライナは、露国内の目標を攻撃する際に自国製のUAVやSSMなどを使用してきた。
2024.06.10
 08:45

(18:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 9 2024 <2407-061007>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月9日の戦況 =
 バイデン政権は、ウクライナが米国が供与した兵器を使用して、ロシア領内の狭い地域にあるロシアの軍事目標を攻撃することを認めるという限定的な政策変更により、ロシアの占領範囲は最大でわずか16%しか縮小されなかった。 米政策は、ロシアの範囲の少なくとも84%、つまりウクライナのATACMSの射程内にある領土をいまだに維持している。
 ウクライナ軍は6月7日から8日にかけて、アストラハン州のアフトゥビンスク飛行場でロシアのSu-57を攻撃したとみられる。
 ウクライナ軍は6月8日~9日に、クラスノダール地方のエイスクでロシアの大型揚陸艦や哨戒艇を攻撃した可能性がある。
 ロシア国防省の高官を解任・逮捕するクレムリンの取り組みは、文民の地方行政当局者にまで及んでいる可能性がある。
 モルドバの親露野党政治家とロシア当局者との6月6日から9日にかけての一連の会合に続き、6月9日に親露野党のモルドバの勝利党は、モスクワで第2回大会を開催した。
 親露派のモルドバ元大統領で、現モルドバ社会党党首のドドンは6月9日、ロシアの国営TASS通信とRIA Novosti)の取材に応じ、モルドバの現政府を攻撃したロシアの言説を宣伝した。 ロシアは、モルドバの民主主義を不安定化させ、モルドバ政府に影響を与える広範な取り組みの一環として、ドドンとのつながりを利用しようとする可能性が高い。
 ロシア軍はクピャンスク、シベルスク、チャシフ・ヤール、アウディーイウカ、ドネツク市近郊で前進した。
2024.06.10
 00:00
朝日新聞

(Yahoo)

ロシア最新鋭戦闘機Su57に攻撃 ウクライナ発表「史上初の損傷」 <2407-061001>
 ウクライナ国防省情報総局が9日、ロシアとの戦闘が続く前線から約600km離れたロシア領土内の基地駐機中の戦闘機を攻撃し、ロシアの最新鋭ステルス戦闘機Su-57を史上初めて損傷させたと発表した。
 ウクライナ側は発表の中で、戦闘の前線から589km離れたロシア南西部アストラハン州にある航空基地で駐機していたSu-57の攻撃に成功したとしている。 情報総局がX (Twitter) に投稿した8日付の衛星写真では、航空機の付近に2ヵ所の黒い跡が残っている様子が確認できるが、Su-57の損傷の程度などは分かっていない。
2024.06.09
 22:13
Kyiv Independent Moscow issues protest note to Yerevan after Armenian delegation visits Bucha <2407-060903>
 ロシア国営通信社TASS通信が6月9日に、6月初めにアルメニア代表団がブチャを訪問した後、ロシア外務省はアルメニアに抗議の書簡を出したと報じた。
 キーウ北西の郊外ブチャは、2022年2月にウクライナへの全面侵攻が始まって間もなくロシア軍に占領され、2022年3月末にブチャが解放された後に、民間人の集団墓地が発見され、何千もの戦争犯罪が記録され、ブチャはウクライナにおけるロシアの残虐行為の象徴となった。
 6月2日にアルメニアの駐ウクライナ大使カラペティヤン氏と、アルメニアの首都エレバンNor Nork地区のマルガリャン首長が、ブチャ市長のフェドルクと会談した。
 TASS通信はロシア外務省報道官の言葉を引用して、ロシアは今回の訪問を「非友好的な措置」とみなしていると報じた。
2024.06.09
 20:00
Kyiv Independent Air Force: Ukraine to start testing domestically produced guided aerial bombs soon <2407-060902>
 ウクライナ空軍司令官のホルブツォフ大将が、6月9日の
RFE/RLの取材で軍が、数週間以内に国産誘導爆弾の試験を開始すると語った。 ホルブツォフ大将によると、ウクライナは現在、無誘導爆弾の設計に基づいて独自の誘導爆弾の改修と製造に取り組んでいる。
 シュミハル首相は1月3日、2024年に向けたウクライナの主要目標の1つとして、防衛産業の生産能力を6倍に増やすことを挙げたが、「これは、より多くのUAV、より多くの砲弾、より多くの弾薬、装甲車を意味する」と述べた。
 3月にWashington Pos紙は、ウクライナの防衛産業の代表者がNATO規格の155mm砲弾の国産開始を検討していると報じていた。
2024.06.09
 09:30

(19:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 8 2024 <2407-060901>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月8日の戦況 =
 ロシア軍司令部は、ハルキウ州近郊のウクライナとロシアの国境地帯に多数の部隊を移動させていると報じられているが、ロシア軍司令部がこれらの再配置された部隊を直ちに戦闘に投入する予定なのか、それとも北部部隊を強化して、報告されている最終戦力に近づけるつもりなのかは不明である。
 ウクライナの軍事監視団マショベツ氏が6月8日、ロシアが毎月生み出す3万人の兵員のうち、戦闘部隊の補充や増援として前線に到着していると報告されているのは極一部であり、ロシア軍は限られた作戦上および戦略上の予備軍しか確立できていないと指摘した。
 ウクライナ軍は7日~8日に、北オセチア・アラニア共和国にあるロシア軍の飛行場をUAV攻撃した。
 ロシアの攻撃により、ウクライナのエネルギー網は広範囲に被害を受けており、ウクライナは引き続き発電能力に深刻な制約を受けることになる。
 バイデン米大統領が6月7日にパリで、ウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。
 ロシア中央銀行総裁を長年務めたナビウリナ氏は、ロシアがウクライナでの長期的な戦争努力を明確に支持するよう圧力をかけているにもかかわらず、プーチン大統領の経済顧問との間でバランスを取っていると報じられている。
 ウクライナ軍情報総局 (GUR) とロシアの反体制派メディアが6月7日にベルゴロド州スタリ・オスコルで、ハルキウ州クピャンスクの元ロシア占領市長、マツェホラ氏の暗殺を多数の人物が試みたと報じた。
 ロシア軍は最近、ハリコフ市の北、クピャンスクの南東、最東端のチャシフ・ヤール、アウディーイウカの北西、ドネツク市の南西で前進した。
2024.06.08
 23:19
Ukrainska Pravda Russians try to break through on Pokrovsk front – Ukrainian General Staff report <2407-060811>
 ウクライナ軍参謀本部がFacebookで公表した、6月8日22:00時点の情報では、6月8日に入ってからウクライナの接触線で76回の戦闘が発生している。 最も緊迫した状況はポクロフスク戦線で、ロシア軍の攻撃はすでに27件記録されている。 ロシア軍は、オシェレタインからエフヘニフカノヴォレクサンドリフカへの突破を試みている。
 ロシア軍は過去24時間で、52発の誘導爆弾481機の攻撃型UAVを使用して、ウクライナの領土で44回の空爆を行った。 ロシア軍は、ウクライナ軍の陣地や集落に対して、さまざまな種類の兵器を使用して2,800回以上の攻撃を行った。
 ハリコフの前線では、この日に入ってから、リプツィ、フリボケ、ヴォフチャンスクで4回のロシア軍の攻撃が撃退された。
 クピャンスク戦線では、ロシアの侵略者による8回の攻撃が、シンキフカ、ピシュチャネ、アンドリーイウカ、フレキフカ、マキイフカの集落の近くで撃退され状況は緊迫している。
 ネフスケ近郊で戦闘が続いており、国防軍は状況を安定させるための措置を講じている。
 6日にロシアはこの戦線で87名の死傷者を出し、装甲戦闘車両、自動車、
ATGMが破壊された。
 ライマン戦線では、ロシアはネフスキ、テルヌイ、イヴァニフカ、トルスケ、ディブロワの入植地の方面に7回進軍を試みたが、6回の攻撃は撃退され、イワニフカで再び戦闘が起こった。 状況は制御されており、ウクライナ軍の陣地は失われていない。
 クラマトルスクの前線では、ロシア軍がチャシフ・ヤール、イワニフスク、アンドリーイウカ付近からウクライナ兵を排除しようとする試みを3回阻止したが、イヴァニフスク近郊の状況は緊迫したままであり、戦闘の衝突が続いている。
 ポクロフスク戦線では、ウクライナ国防軍が27回のロシアの攻撃を撃退した。 ノヴォレクサンドリフカ、エフヘニフカ、ソキル、ノボポクロフスク、ノボセリフカ・ペルシャ、ヤスノブロディフカの各地域での20回のロシア軍の攻撃は撃退されたが、ロシア軍の攻撃はさらに7回続いていて現地の状況は厳しい。
 特に、ロシア軍はオシェレタインからエフヘニフカ、ノヴーレクサンドリフカへの突破を試み続けている。国防軍は、ロシアがウクライナ領土の奥深くに進軍するのを防ぐための措置を講じている。
2024.06.08
 20:30
Ukrainska Pravda Zelenskyy: Russians have failed to conduct Kharkiv operation <2407-060810>
 ゼレンスキー大統領が、ロシア軍がハリコフ作戦を遂行できなかったことを「非常に重要な」結果と表現した。
 ゼレンスキー大統領は演説で、「私は今日、ウクライナ軍最高司令官と一般的な状況について話ししたが、非常に重要な結果は、ロシア軍がハリコフ作戦を遂行できなかったことで、我々は今、彼らを可能な限り抑え込み、我々の土地に侵入し、ハルキウ州を恐怖に陥れるロシア軍部隊を粉砕している。 ハリコフの戦線は補強され、さらに強化される。 ドネツク州の前線では、状況が最も厳しいという報告があった」と述べた。
 大統領はさらに、ウクライナ国防軍により多くの予備軍の投入が進行中であることを強調した。
2024.06.08
 19:57
Ukrainska Pravda Window for Russian breakthrough on battlefield narrowing – Bloomberg <2407-060809>
 Bloombergが、ロシア軍がここ数ヵ月、ウクライナの戦場で得た戦果は限られており、劣勢に立たされ始めていると指摘している。 Bloombergはまた、ウクライナが友好国からの武器の流れが始まったとき、ロシアの攻撃を止めることに成功したと報じた。
 ウクライナ北東部ハルキウ州で新たな戦線を開こうとするロシアの試みは、国境沿いに緩衝地帯を作るというプーチン大統領の目標を達成できずに、すでに行き詰まっているようである。
 Bloombergはさらに、ロシア軍が2月にドネツク州の戦略的に重要な都市アウディーイウカを占領して以来、ほとんど前進していないと指摘し、彼らは数週間前から、ドネツク州の重要な町チャシフ・ヤールを占領しようとしており、モスクワに本拠を置く戦略技術分析センターのプホフ所長の発言を引用し、ウクライナ軍を消耗させるロシアの戦略は「ロシア軍自体にとって非常に高価で血なまぐさい」と述べた。
 「ロシア側の戦力が過度に疲弊し、ひいてはウクライナ人に反撃の機会を与える可能性がある」と彼は考えている。
 ロンドンに本拠を置く国際戦略研究所の陸戦担当上席研究員であるバリー氏はBloombergが報じたように、ウクライナへの武器供給と支援の再開により、「ロシアが今年勝利を収める可能性は大幅に低下した」と、述べている。 「ロシアは最も多くの兵士を抱えているかもしれないが、一流の装甲車両の多くが破壊されている」とし、2022年の水準まで国軍を再建するには何年もかかると付け加えた。
2024.06.08
 12:00

(22:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 7 2024 <2407-060807>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月7日の戦況 =
 プーチン大統領が6月7日、ロシア軍は逐次前進を無期限に続けウクライナが反攻作戦を阻止し、ウクライナ軍との消耗戦に勝利することを前提としたウクライナの戦勝論を明確にした。
 プーチン大統領の勝利論は、ロシアがウクライナに対する西側諸国の安全保障支援を凌駕する能力と、戦争遂行のために経済と人口をより多く動員しようとするウクライナの努力にかかっていることから、プーチン大統領は、ロシア軍が人的資源と物資の優位性を活用してウクライナ軍を圧倒できると評価している可能性が高いことを示している。 プーチンの勝利論は、西側がウクライナを見捨てるだろうという批判的な仮定にかかっており、西側がそうするかどうかは明らかではない。
 プーチン大統領は、西側諸国が供与した兵器によるウクライナによるロシア領土への攻撃は、ロシアの核エスカレーションにつながるとされるロシアの「越えてはならない一線」を越えるものではないと間接的に示唆した。
 プーチン大統領は、ウクライナのゼレンスキー大統領を非合法な大統領として描こうとし続け、ウクライナのVerkhovna Rada (議会) を、ゼレンスキーに代わるクレムリンが交渉できる正当な相手として特定した。 プーチンの最近の発言は、ウクライナ憲法とウクライナの法律を誤って伝えることで、ゼレンスキーの延長任期の合法性を曖昧にするように設計された一連の最新のものである。
 米国家安全保障会議の軍備管理・軍縮・不拡散担当上級部長ヴァディ氏が、米国はロシア、中国、北朝鮮、イランを抑止するための新たな核兵器政策を準備したと述べた。
 米国防総省が6月7日、ウクライナに対する$225Mの安全保障支援パッケージを発表した。
 フランスのマクロン仏大統領は6月6日、フランスがウクライナに多数のMirage 2000-5を供与し、4,500名のウクライナの1個旅団に装備と訓練を行うと発表した。
 クレムリンは、バルカン半島を不安定化し、1992~1995年のボスニア紛争を終わらせた1995年のデイトン合意を解体する努力を続けているが、これはおそらくヨーロッパを分裂させて注意をそらそうとする、より大きな戦略的取り組みの一環である。
 ロシア軍はスバトベ近郊、チャシフ・ヤール近郊、アウディーイウカの北西に前進した。
2024.06.08
 09:12
産経新聞

(Yahoo)

ウクライナ軍、最前線で反撃か 東部2都市で露軍後退との分析 <2407-060806>
 ロシアによるウクライナ侵略について、ドイツBuild紙の軍事専門家が7日、ウクライナ軍が東部ドネツク州の小都市チャソフヤルに隣接する集落カリニナの大部分を奪還したとする分析をX (Twitter) で公表した。 この専門家はまた、ウクライナ軍が東部ハリコフ州の国境地帯の小都市ボフチャンスクでも露軍を後退させているとした。
 ウクライナ軍は過去半年間以上、欧米の軍事支援の鈍化により劣勢を強いられてきたが、最近は支援が再び活発化したことなどを背景に、戦線の安定化に成功して一部で反撃しているとされる。
 チャソフヤルは高台に位置する要衝で、過去数ヵ月間にわたって激戦が続いてきた。 
 露軍はチャソフヤルを制圧し、全域の掌握を目指すドネツク州の中心部方面への前進軸を確保する思惑だとみられている。
2024.06.07
 14:55
RBS Ukraine KNDS tank producer announces opening branch in Ukraine <2407-060709>
 Le Figaroが、仏独の(註:Krauss-Maffei Wegmann社とNexter社が提携した)武器生産グループ
KNDSが、12日にウクライナに正式に子会社を設立すると報じている。 ルコルニュ仏国防相とピストリウス独国防相は3月下旬に、この子会社はウクライナ国内で武器と弾薬を生産すると述べた。 独仏は2024年3月に、KNDSがウクライナに支社を設立することを許可することで合意に達していた。 さらに、ドイツのRheinmetall社は、ウクライナに共同防空生産施設を開設する。
 ゼレンスキー大統領とルコルニュ仏国防相は7日に、パリ近郊のベルサイユにある兵器グループの拠点を訪問する。
 メディアによると、KNDSは陸上兵器の分野でヨーロッパの主要な企業で、大砲、戦車、CAESAR砲を生産し、フランスはウクライナに供給している。
2024.06.07
 10:35

(20:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 6 2024 <2407-060707>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月6日の戦況 =
 ロシア海軍艦艇は6月12日から17日にかけてキューバに寄港する予定で、これはおそらく米国に自己抑止を促すためのロシアの作戦の一環として、キューバ危機の歴史的記憶を呼び起こすためのより大きな取り組みの一環である。
 プーチン大統領は6月5日、ロシア軍がウクライナで毎月約2万名の死傷者を出している可能性をうっかり示唆したが、これが正確であれば、ロシアが毎月生み出すとされる新たな人員の数とほぼ同じか、それよりわずかに下回ることになる。
 F-16の操縦士を訓練する西側諸国の能力の限界は、ウクライナが将来F-16を効果的に運用する能力に影響を与えるボトルネックを生み出していると報じられている。
 フランス当局は、ロシアのウクライナへの支援を弱めることを目的としたNATO諸国とフランスに対するハイブリッド戦争が続くなか、フランスで最近発生した複数の親露派の破壊工作と社会的影響力作戦を調査している。
 ロシア捜査委員会は、6月上旬にロシア人がフランスで逮捕されたことに対抗して、6月6日にフランス国民の逮捕を発表した。
 ウクライナ軍は6月5日~6日にロストフ州の石油精製所を攻撃し、ベルゴロド州の石油貯蔵所を攻撃したと報じられている。
 ウクライナ人権・脱占領・社会復帰委員会のホルベンコ副委員長が、ウクライナ軍は2024年に約12万名の要員を募集すると推定しているが、西側諸国の治安支援の到着が明らかに遅いため、ウクライナが短期的にこれらの部隊に十分な準備と装備を与える能力は制限される可能性が高い。
 ロシアとタリバンの高官は二国間協力に関心を示しており、ロシアは間もなくタリバンをロシア国内の禁止組織から除外する可能性が高いことを示唆している。
 ロシア軍はヴォフチャンスク、クピャンスクの南東、シベルスクの北東、アウディーイウカの北西、ヴェリカ・ノヴォシルカの南、クリンキー近郊で前進した。
2024.06.07
 06:29
Military Times US to send $225 million military aid package to Ukraine, officials say <2407-060705>
 米当局者が25日、ウクライナに$225Mの支援を送ることを明らかにした。 新たな支援パッケージにはウクライナの都市に対するロシアの攻撃から守るHIMARS弾、砲迫弾などの弾薬が含まれているという。
 新たな支援武器は、ロシア国内の露軍が攻撃している、または攻撃の準備をしている場合、国境を越えてロシアを攻撃するために使用することができる。
2024.06.07
 05:59
Reuters 通信

(Yahoo)

仏、ウクライナにミラージュ2000戦闘機を提供へ <2407-060704>
 マクロン仏大統領が6日、ウクライナにMirage 2000を提供する計画を明らかにしたが、機数や時期については明らかにしなかった。
 第2次世界大戦のノルマンディー上陸作戦のD Day 80周年記念行事にウクライナのゼレンスキー大統領が出席する際、正式発表するという。
 また、仏がウクライナ軍兵士4,500名に訓練を行うことも提案した。
2024.06.06
 23:31
Kyiv Independent Germany procures more artillery shells for Ukraine <2407-060614>
 ドイツ国防省が6月6日、ウクライナ向けに数千発の155mm砲弾を調達し、自国の備蓄を補充したと発表した。 ウクライナへのさらなる支援と自国の弾薬備蓄の補充のために、ドイツの企業と数千発の砲弾を製造・納入することで合意に達したと声明で述べた。
 €880M ($958M) の資金は、ドイツ連邦軍の特別基金と通常の国防予算の両方で賄なうという。
2024.06.06
 11:45

(21:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 5 2024 <2407-060405>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月5日の戦況 =
 西側諸国が提供した砲弾は、前線にいるウクライナ軍到着し始めていると報じられているが、ウクライナ軍が現在の砲弾の優位性に完全に対抗できる規模ではない
 ロシアのミサイルやUAVによる攻撃は、ウクライナのエネルギー網に長期的な大きなダメージを与えており、ウクライナは2024年夏にさらに大きなエネルギー制約に直面すると報じられている。
 ウクライナのメディア「リーガ」が6月4日、ウクライナ軍情報総局 (GUR) の消息筋が、占領下のウクライナと国境付近に約55万人のロシア軍と準軍事組織が集中していると述べたと報じた。
 プーチン大統領は6月4日、元ロシア国防相でロシア安全保障会議書記のショイグ氏が、元トゥーラ州知事兼大統領補佐官のデュミン氏、メドベージェフ安全保障会議副議長とともに、ロシアの防衛産業能力向上に向けた取り組みを調整すると述べた。  クレムリンが任命したロシア人権理事会 (HRC) の最近のロシアの移民政策に関する会合は、ロシアの労働力不足を補うために移民を誘致すると同時に、超国家主義的な反移民の有権者に対応するというロシアの競合する義務を反映している。  チェチェン共和国のロスグヴァルディア党首兼ロシア下院副議長のデリムハノフは、下院副議長で新人民党党首のダヴァンコフがロシア憲法に反し、ロシア社会を分裂させようとしていると非難し、チェチェンの自治的な活動と、移民や先住民のイスラム教徒コミュニティからのイスラム過激派の脅威を規制しようとするロシア国家の取り組みとの間の緊張関係が続いていることを暴露した。
 ロシアの国営のGazprom社が、ロシアのウクライナへの全面侵攻開始後に失ったガス販売を回復する可能性は低いと評価していると報じられており、西側諸国の制裁がロシアの戦争努力を支えるロシアの収入源に長期的な影響を与えていることを示している。  ロシアの調査報道機関Insiderとモルドバの報道機関Little Countryが6月5日、モルドバの元参謀総長ゴルガンがロシア軍参謀本部 (GRU) の工作員として活動していた経緯を詳述した調査結果を発表した。  ロシア軍はクピャンスクの南東、チャシウ・ヤール近郊、アウディーイウカの西、ドネツク市の南西に前進した。
2024.06.06
 11:29
朝日新聞

(Yahoo)

ウクライナ軍、米国製の武器でロシア領内を攻撃か NYT報道 <2407-060604>
 New York Times紙が4日、米国製の武器を使って、ウクライナ軍がロシア国内を攻撃したと報じた。 米政府は5月下旬に従来の制限を緩め、米国製の武器による越境攻撃を一部許可したが、実際に攻撃が確認されたのは初めてである。
 報道によると、ウクライナ議会で国家安全保障・防衛・情報委員会の副委員長を務めるチェルニエウ議員が同紙の取材に対し、米国製の武器の使用を認めた。
 攻撃はウクライナ国境に接するロシア南西部ベルゴロドにおいて、HIMARSを使用してロシア軍のミサイルシステムを破壊したという。
2024.06.05
 14:26
Kyiv Independent Ukrainian cyberattack 'paralyzed' work of Russian ministries, companies, source said <2407-060510>
 ロシアの国営通信規制当局であるRoskomnadzorは6月3日、主要な通信ネットワークの一部の障害により、いくつかの政府ウェブサイトが「部分的にアクセス不能」になったと発表したが、ウクライナの軍事情報局 (HUR) の情報筋が6月5日にKyiv Independent紙に、この障害は実際にはサイバー攻撃によって引き起こされ、ロシアのいくつかの省庁や企業の業務を「麻痺」させた大規模なDDoS攻撃の背後にはHURがいたと語った。
 Ukrainska Pravda (UP) は、非公開の軍事情報筋によると、攻撃はまだ続いていると報じた。
 UPの情報筋によると、6月5日朝の時点で、国防省、財務省、内務省、司法省、産業省、デジタル開発・通信省、緊急事態省の電子サービスにアクセスできなくなった。
2024.06.04
 11:27
CNN

(Yahoo)

ウクライナ軍、ロシア領の兵器攻撃に「成功」 西側供与の武器で <2407-060411>
 ウクライナ軍が3日、西側諸国が供与した兵器を使用して、ロシア領内にあるS-300 SAMへの攻撃に成功したと明らかにした。
バイデン米大統領がウクライナに対し、北東部ハルキウ州周辺のロシア領に限って米国の兵器を使って攻撃することを認めていた。 欧州の一部の国々も、供与した兵器をどのように使用するかについての制限を緩める動きを見せていた。
2024.06.04
 10:06
産経新聞

(Yahoo)

ウクライナ軍、ハリコフ州ボフチャンスクで徐々に戦況改善 市中心部を奪還か <2407-060408>
 ウクライナ軍参謀本部が3日、ロシア軍による東部ハリコフ州への越境攻撃で攻防が焦点化している小都市ボフチャンスク市内で戦闘が続いていると発表した。 これに先立つ2日には、ウクライナ軍報道官が「ウクライナ軍がボフチャンスクの7割を確保している」と説明している。 1週間前にはウクライナ軍の確保地域は約5割だったとされ、ウクライナ軍が徐々に戦況を改善していることを示唆した。
Vpvchansk の位置 (Google Map)】
 ドイツBild紙の軍事専門家も2日、ウクライナ軍がボフチャンスクで露軍を後退させ、市中心部を奪還したもようだと述べた。 ウクライナ軍がボフチャンスクで露軍を撃退できている要因としては、増援部隊や欧米の供与兵器の到着があるとみられている。
 ウクライナ軍参謀本部はまた、越境攻撃が行われているハリコフ州北部とは別の同州東部クピャンスク方面や、南部ザポロジエ州オレホフ方面などで露軍の攻撃を撃退したと発表した。
 一方、露国防省は2日、ウクライナ東部ドネツク州アブデーフカ西方の集落ウマンスコエを制圧したと主張しており、全体的な戦況としては、戦力や物量でウクライナ軍に勝るロシア軍がなお優勢だと分析されている。
2024.06.04
 09:30
Forbes

(Yahoo)

損失続出のエイブラムス戦車、ケージ装甲取り付け再登場 運用法模索 <2407-060407>
 米国はウクライナにM1A1 Abrems MBTを31両供与した。 ウクライナ軍では、これらをすべてを、現在東部ドネツク州アウジーウカの西方で防衛戦を戦っている第47独立機械化旅団の1個大隊に配備した。
 第47旅団は過去数ヵ月の熾烈な戦闘で、重量60t強、乗員4人のM1(編集注:ウクライナに提供されたのはM1A1の「SA(状況認識型)」と呼ばれる改良タイプ)を8両失った。 大半はロシア軍のUAVに撃破されているが、第47旅団はようやくこの問題に対処しつつあるようで、対策は突入してくる自爆UAVを戦車から安全な距離で爆発させるために「ケージ装甲」を追加した。
 5月下旬にSNSで共有された写真によると、少なくとも1両のM1にケージ装甲が施されている(編集注:この追加装甲はウクライナの鉄鋼メーカーであるメティンベスト社が手がけている。 写真のエイブラムスについては、車体正面などに旧ソ連設計の爆発反応装甲Kontakt-1が装着されている)。
 AP通信は4月下旬、米軍の統合参謀本部副議長のグレイディ海軍大将らの話として、ウクライナ軍はアウジーウカ周辺でM1の損失が相次いだために、生き残っているM1を前線から引き下げざるを得なくなったと報じていたが、2週間後にウクライナの軍事TV局Army TVが第47旅団のM1の乗員は、それは事実でないと反論したと報じていた。
2024.06.04
 09:15

(19:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 3 2024 <2407-060406>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月3日の戦況 =
 ウクライナ軍が6月1日か2日に、ベルゴロド州にあるロシアのS-300/400 SAMをHIMARSで攻撃した。
 中国とロシアは外交的に連携していると公にしているにもかかわらず、提案されているシベリア2パイプライン (PS-2) など経済問題で意見が対立していると報じられている。
 また、プーチン大統領は2024年5月に、ロシアが和平会議の信用を失墜させ、弱体化させようとする動きが続く中、スイスで開催されるウクライナ和平会議「鼻であしらう」よう習国家主席に要請したと報じられている。
 ロシア軍は、捕虜に関するジュネーブ条約に違反して、ウクライナの捕虜を虐待し続けている。
 ジョージア議会のパプアシヴィリ議長は、抗議活動が続く中の6月3日に、ロシア式の「外国代理人」法案に署名し、成立させた。
 ウクライナ軍はヴォフチャンスク州内で前進し、ロシア軍はリプツィー、アウディーイウカ、ヴェリカ・ノボスリカの近くと西部ザポリージャ州で前進した。
 動員されたロシア軍兵士の家族が、親族の動員解除を求めて抗議を続けている。
2024.06.04
 07:23
Reuters 通信

(Yahoo)

伊、ウクライナに新たな防空システム供与へ=外相 <2407-060405>
 タヤーニ伊外相が3日の取材で、ウクライナ向けにSAMP/T 2個セット目を送る方針を明らかにした。
 SAMP/Tは同時に10発目標を撃ち落とすことができる欧州製で唯一のBMDシステムで、1個セット目は2023年にイタリアとフランスが共同でウクライナに供与している。
 タヤーニ外相によると、SAMP/Tは現在準備中の第9次の包括的兵器支援に含まれ、現在クウェートに配備されているSAMP/Tを近く本国に戻し、ウクライナに移送する公算が大きいとの見通しを示した。
2024.06.03
 10:00

(20:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 2 2024 <2407-060305>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月2日の戦況 =
 ゼレンスキー大統領が、6月2日にシンガポールで開催された国際戦略研究所 (IISS) のシャングリラ対話で、米国とシンガポールの当局者と会談し、来たる世界平和サミットを強調した。
 ウクライナがハリコフ市に対するロシアの滑空爆弾やミサイル攻撃を撃退するためには、西側諸国が提供した兵器ロシア領土の軍事目標を攻撃する制限の解除防空システムの提供と引き続き重要である。
 ウクライナ軍野戦部隊司令官は、前線で新しい要員を訓練することで、動員によって悪化した訓練の困難を補っていると報じられている。 ウクライナの野戦司令官が、新たに配置された人員を戦闘に投入する前に訓練するという決定を下したことは、ウクライナ軍の全体的な質が短中期的にロシア軍よりも高いままである可能性が高いことを示している。
 Tewlegraph紙が6月1日、英国当局が英国保安庁 (MI5) に対し、ロシア、中国、英国で活動するイランの工作員に対する防諜活動の焦点を再び絞るよう命じたと報じた。
 ロシア軍はヴォフチャンスク、アウディーイウカ、ドネツク市、クリンキー近郊で前進した。
2024.06.02
 21:04
RBC Ukraine Romania considers transferring Patriot system to Ukraine <2407-060208>
 ルーマニアが、Patriot Systemをウクライナに移転 (transfer) する可能性について議論している。 このシステムはルーマニア国土もカバーできると、ルーマニアのシオラク首相は述べている。
 シオラク首相によると、Patriot Systemの移管は、専門家が最善の解決策を見つけるために検討された後にルーマニア国防最高評議会で承認される。 したがって、現時点では提案は分析中であるという。
 同時に、ルーマニアとNATOの同盟関係や安全保障を損なう可能性があるとして、この問題に関するいかなる詳細も明らかにすることを拒否した。
2024.06.02
 19:05
Kyiv Independent Russian oil refinery in Komi Republic catches fire, casualties reported <2407-060206>
 ロシア連邦コミ共和国の調査委員会によると、北西部コミ共和国にあるロシアの製油所が6月2日に火災に見舞われ死傷者が出た。 委員会は、この事件で負傷者と死者の両方が出たと述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
 この製油所は、ロシア第2位の石油企業であるLukoil社が所有するもので、ウフタ市から4km離れた場所にあると、コミ共和国のウイバ首長は述べた。
 ウイバ首長はTelegramへの投稿で、火災はウクライナのUAV攻撃ではなく「安全規制の不遵守」によって引き起こされたと述べているが、この事件は過去数ヵ月間にロシアの石油インフラで発生した一連の火災の最新のもので、これらはロシアが戦争遂行に必要な資金源を弱体化させることを目的にロシア全土の石油施設を攻撃目標としたウクライナのUAV作戦の一環であると報じられている。
Ukhta市の位置 (Google Map)】
2024.06.02
 13:25
RBC Ukraine Russians suffer significant losses in Kurakhove direction: Frontline update as of June 2 <2407-060205>
 ウクライナ軍参謀本部によると、過去24時間で前線では98回この日だけですでに29回の小競り合いがあり、ロシア軍はクラホヴェ方面で大きな損失を被っている。
Kurakhoveの位置 (Google Map)】
 ハリコフ方面では、同日初めからスタリツィア近郊で戦闘が続いているが、状況は統制されていて、最新の情報によると敵はこの前線で115名を失った。
 テルニー付近のライマン方面では、敵の攻撃は失敗に終わった。
 シヴェルスク方面では、今日、5回の小競り合いがあり、敵の攻撃は3回撃退され、2回の戦闘が進行中である。
 クラマトルスク方面では、この日が始まってから3回の小競り合いがあったが、敵は成功していない。
 ポクロフスク方面では、敵はノヴォレクサンドリフカとソコルの地域に前進しようとしているが、2回の攻撃は撃退され、3回は現在も続いている。 事態は緊迫しており、防衛軍は事態の安定化に向けた措置を講ずっている。
 クラホーヴェ方面では、敵がコスチャンティニフカに接近しようとして3回失敗し、陣地は奪取されていない。 最新の情報によると、昨日敵は、200名以上が死傷し、大きな損失をもたらした。
 ヴレミフカ方面では、その日の初めから敵はスタロマヨルスケ付近の我が陣地を襲撃しようと試みたが、成功していない。
 マラ・トクマチカ近くのオリヒウ方面への敵の試みもまた、失敗に終わった。
 プリドニプロフスキー方面では、ロシア軍がクリンキー近くの拠点からわが部隊を排除しようとする試みを執拗に続けているが、2回の攻撃は失敗に終わったが、陣地は失われていない。
2024.06.02
 08:00

(18:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, June 1 2024 <2407-060203>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年6月1日の戦況 =
 ロシア軍は5月31日夜から6月1日にかけて、ウクライナのエネルギーインフラを中心に大規模なUAVやミサイル攻撃を実施した。
 ロシア領内の軍事目標を攻撃するために、ウクライナが米国提供の兵器を使用することに対する米国の規制について、現在、明確さを欠いており、国境を越えてウクライナ北部に侵入するロシアのさらなる攻撃を阻止する機会を逃している。
 西側諸国の各国政府は、西側諸国が供給するF-16のウクライナでの将来の活用について、異なる政策を規定している。
 ゼレンスキー大統領は、ウクライナの予備役旅団の一部が依然として戦力不足であることを認め、米国の安全保障支援の到着が遅れていることが、進行中の防衛作戦に予備役を効果的に投入するウクライナの取り組みを複雑にしていると述べた。
 ロシア軍はクピャンスク、チャシフ・ヤール、アウディーイウカ付近でわずかに前進した。
 ロシア司法省は6月1日、動員されたロシア軍人の親族が親族の動員解除を求める社会運動Way Home「外国代理人」に指定した。
2024.06.02
 00:01
Kyiv Independent Defense Ministry: Ukraine destroys record number of Russian artillery systems in May <2407-060201>
 ウクライナ国防省が6月1日、ウクライナ軍が5月にロシア軍の砲1,160門を破壊し、全面侵攻開始以来の記録的な数を記録したと発表した。
 同省がX (Twitter) に投稿したグラフによると、破壊されたロシア軍の砲のこれまでの最多は3月に記録された976門であった。
 ウクライナ軍参謀本部は6月1日、全面戦争が始まって以来、ロシアは合わせて13,184門の砲を失ったと発表した。
2024.06.01
 22:22
Kyiv Independent Defense Ministry: Nearly all of Ukraine's drones domestically produced <2407-060124>
 ウクライナのクリメンコフ国防次官が6月1日、ウクライナ軍がロシアの戦争で使用するUAVのほぼ100%が国内で開発されていると述べた。
 ロシアとの戦争を通じて、ウクライナとロシアはUAV技術に多額の投資を行い、戦争に革命をもたらした。 UAVはウクライナの軍事戦略におけるゲームチェンジャーとして浮上している。 これらの手頃な価格で強力な兵器を大量生産する国の能力は、200社を超えるUAV企業を生み出した。
 「すべての製品のほぼ100%がウクライナで開発されている。 つまり、この部門では民間部門が支配的であり、経済にも貢献している」とクリメンコフ次官は述べている。
 戦略産業省のフヴォズディアル次官は3月5日の放送で、ウクライナは毎月15万機のUAVを生産でき、2024年末までに200万機のUAVを生産できる可能性があると述べた。
 また、ウクライナは2023年12月下旬にゼレンスキー大統領が発表した目標であるUAV生産目標100万機をすでに超えていると述べた。
2024.06.01
 13:51
Newsweek

(Yahoo)

ロシア黒海艦隊、水上ドローン攻撃に「なす術なし」…ヘリの機銃掃射を回避し「自爆攻撃」を成功させる緊迫シーン <2407-060118>
 ロシアの占領下にあるクリミア半島で、ウクライナ軍のUSVがロシア軍の艦船を攻撃した瞬間を捉えた新たな動画が公開された。 頭上のヘリや前方の艦船からの銃撃によって海上にいくつも激しく水柱が上がるなか、それを回避しながら進むUSVが、最後には目標の艦船に突撃・自爆する緊張感あふれるシーンが収められている。
 ウクライナ国防省情報総局(GUR)は5月30日、ウクライナの特殊部隊第13群がUSVを使ってロシア軍の哨戒艇2隻を破壊したと発表している。
 GURによれば、ロシア軍はさまざまな固定翼機やヘリ、小火器を使ってクリミア西部を狙ったUSV攻撃に対抗したという。
 本誌はウクライナ側の報告および動画について独自に確認を取ることができず、この件についてロシア国防省にメールでコメントを求めたが、これまでに返答はない。
2024.06.01
 12:24
Reuters 通信

(Yahoo)

NATO 総長、年400億ユーロのウクライナ軍事支援提案=関係筋 <2407-060116>
 NATO筋の話で30日、ストルテンベルグNATO事務総長が、ウクライナに対する年€40B($43.37B)以上の軍事支援を加盟国に提案する考えであることが明らかになった。 NATO当局者らは従来5年間で€100B年間€20Bの支援策を提案していた。
 プラハで開かれているNATO外相会合は31日の討議で、支援に消極的なトランプ前大統領米大統領選で返り咲く可能性を踏まえ、ウクライナ軍事支援を長期的にどのように持続できるかについて話し合う。  7月のNATO首脳会議での最終合意を目指し、ウクライナ支援策の詳細を詰めることに力を注ぐ。
 NATO筋は「少なくとも現在の支援規模を継続し、ウクライナに予見可能性を与える必要がある」と指摘し、ロシアのウクライナ侵攻開始以降にNATOがウクライナに年間€40Bを支援してきたと語った。
 NATOが、軍事支援で各国の調整を行ってきたウクライナ防衛諮問グループ(Ramsteine Gp.)の仕事を引き継いで直接の関与を増やすことも、ストルテンベルグ事務総長は提案している。 これもトランプ氏が返り咲く場合の対策と考えられている。
2024.06.01
 09:20
RBC Ukriane Russia's massive missile and drone attack: How Ukraine's air defense responded <2407-060110>
 ロシアは6月1日夜に再びウクライナへの大規模な攻撃を開始した。 空軍司令官のオレシチュク中将のTelegram Channelによると、ロシア軍は100発のミサイルとUAVを使用し、そのうち80機以上が防空システムによって撃墜された。 オレシチュク中将によると、戦闘機、空軍のSAM部隊、機動火力部隊、ウクライナ国防軍の電子戦装置が敵の空襲の撃退に関与したという。
 対空戦闘の結果、81機の空中目標が撃墜された。 内訳は:
Kh-101/Kh-555 CM 30発
Kalibr CM 4発。
Iskander-K CM 1発
・Shahed-131/136 UAV 46機。
で、ロシアは100発のミサイルとUAVを発射した
 更に6月1日夜には、ロシア軍は、空、海、陸のミサイルとShahed攻撃型UAVを使用して、ウクライナのさまざまな地域の重要インフラ目標に対して強力なミサイルと航空攻撃を実施した。 敵はさまざまなタイプの53発のミサイルと47機の攻撃型UAVを発射した。
・Tu-95 MSからKh-101/Kh-555 CM 35発 (サラトフ地域、カスピ海上空から)。
Iskander M 4発 (クリミアから)
Iskander-K CM 1発 (クリミアから)
Kalibr CM 10発 (黒海北東部から)
・Kh-59/Kh-69 ASM 3発(ザポリージャ州の占領地の空域から)
・Shahed-131/136攻撃型UAV 47機(プリモルスコ・アフタルスク、ロシアから)。
2024.06.01
 08:45

(18:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 31 2024 <2407-060109>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月31日の戦況 =

「戦争研究所が HP に掲載した2024年5月30日の戦況」とほぼ同じ内容

2024.06.01
 06:15
テレ朝 News

(Yahoo)

ドイツ ウクライナへの提供武器 ロシア領攻撃を容認 <2407-060107>
 ドイツ政府が5月31日にウクライナに対し、ドイツが提供した武器で自衛のためにロシア領内を攻撃することを認めると発表した。
 ドイツはこれまで、ロシアへの直接の武器使用について慎重な姿勢をとってきましたが、ロシアがハルキウで攻勢を強めるなか、「ウクライナには国際法に基づき攻撃から自国を守る権利がある」として、方針を転換した。
 また、マクロン仏大統領も28日に、軍事施設への攻撃に限って容認する姿勢を示した。
 一方、イタリアのタヤーニ外相は31日、「憲法で禁じられている」として、ロシア領内での使用を認めない考えを明らかにした。
2024.06.01
 03:43
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ、スウェーデンなどと相次ぎ安保協定締結 <2407-060103>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が31日、スウェーデン、ノルウェーと相次いで長期安全保障協定を締結した。 アイスランドとも安全保障協定を結び、ウクライナが西側諸国と締結した協定数は15となった。
 ロシアとの戦闘のための軍事支援拡大を求める中、西側諸国はウクライナ支援で結束する姿勢を鮮明にした。
2024.06.01
 02:41
Reuters 通信

(Yahoo)

米、ウクライナによるロシア領内への米供与兵器使用を容認=国務長官 <2407-060102>
 ブリンケン米国務長官NATOの非公式外相理事会後にプラハでの記者会見で31日、バイデン大統領がウクライナからの要請に基づき、ロシアとの国境に近いウクライナ北東部ハリコフ周辺を攻撃するロシア領内の目標に対し、米国が供与した兵器の使用を容認したことを明らかにした。
 ブリンケン長官は、米政権の今回の動きは戦場に合わせて調整するという米国の戦略の表れで、米国はハリコフ地域と周辺で起きている事態に対応するものだと説明した。
 バイデン大統領はこれまでウクライナがロシア領内への攻撃に米国供与の兵器を使用することを断固として容認してこなかった方針を大幅に転換したことになる。
 ブリンケン長官は、バイデン大統領の容認がロシアの他の都市などの標的にも拡大するかどうかは言及しなかった。
2024.05.31
 21:03
テレ朝 News

(Yahoo)

中国「公平な会議ではない」とウクライナ和平会議の不参加決める <2406-053113>
 中国外務省が、スイスで開かれるウクライナ和平会議出席しないことを明らかにした。
 中国外務省報道官は31日、「スイスで来月開かれるウクライナ和平会議の開催を重視し、スイスや関連する国と密接な意思疎通を保ってきた」と主張した。 こうしたなか、不参加を決めた理由として「ウクライナとロシア双方が認め、各国が平等に参加し、すべての平和案に対して公平に議論するという中国が求める3つの要素を実現できないと判断したため」としている。
 そのうえで、「中国のやり方で和解と協議を進め、ウクライナ危機の政治的解決のために条件を整えていきたい」と述べた。
2024.05.31
 19:53
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア国防相、ウクライナで「全戦術方向に前進」 戦果強調 <2406-053112>
 ベロウソフ露国防相が31日にカザフスタンで開催された地域国防相会議で、ロシア軍がウクライナで全ての戦術的方向で前進しており、5月は28ヵ所の集落を制圧したと述べた。
 ベロウソフ国防相は2024年に延べ880㎢占領し、北東部ハリコフ州の主要地域でウクライナ軍を8~9km後退させたと説明し、「ロシアは特別軍事作戦を続けて、必ず目的を達成する」と述べた。
 ウクライナが今週、ロシアがクリミアとロシア南部を結ぶ橋に最大のミサイル攻撃を行ったが、全てのミサイルを撃ち落としたという。
2024.05.31
 13:01
Kyiv Post SBU drones destroyed $100 million Russian radar system in Crimea <2406-053107>
 ウクライナ特務機関のKyiv Post筋が、5月29日から30日にかけての夜にロシア軍が、クリミア半島のアルミャンスク近郊に設置したロシア軍陣地を守る前線の380km以上の空間を監視するために使用されていた「$100Mの長距離レーダNebo-SVU 1基を失った」と報じている。
 これらの情報筋によると、$100M相当のレーダは、ウクライナ保安庁 (SBU) の防諜部門が実施した作戦で、7機の航空機型突入攻撃UAVによって攻撃され、その後衛星偵察が当該レーダからの電波放射を検出できなくなった
 情報筋によると、Neboコンプレックスはもはや稼働しておらず、「ザルに変わった可能性が高い」という。 このSBU作戦は、ロシアの防空を前線のかなりの部分で盲目にした。
 SBUは4月にも、ウクライナ領内700kmを監視していたブリャンスク州にあるロシアの長距離レーダ基地を攻撃にしたと、特殊機関内の情報筋がKyiv Postに伝えた。
2024.05.31
 10:50

(20:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 30 2024 <2406-053105>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月30日の戦況 =
 米国とドイツの当局者は、両国がウクライナに供与した兵器を使用してロシア領土を攻撃することを認める方針に変更したことを確認したが、これらの制限に関する正確な詳細は明らかにしなかった。
 ウクライナ軍は、5月30日のケルチ海峡のフェリーに対する攻撃に続けて、5月31日に占領下のクリミア半島にあるロシアの長距離レーダとクラスノダール地方の石油貯蔵所に対して、一連のUAVとミサイル攻撃を実施した。
 ウクライナは5月31日、スウェーデン、アイスランド、ノルウェーと長期二国間安全保障協定に調印した。
 西側諸国との対立を想定してCSTO加盟国を結集させようとするロシアの努力は、CSTOの存続に対するロシアの懸念に起因している可能性が高い。
 ロシア軍は2024年5月上旬にハルキウ州北部で大幅な戦果を挙げたが、ロシアのベロウソフ国防相は、2024年初頭以降のウクライナでのロシアの前進を過大評価している。
 ウクライナとロシアは5月31日、2月8日以来となる1対1の捕虜交換を行った。
 中国は5月31日に、2024年6月のウクライナ和平サミットに参加しないと発表した。
 ロシア軍はヴォフチャンスク、アウディーイウカ、ドネツク市近郊に前進した。
2024.05.31
 05:45
Reuters 通信

(Yahoo)

米供与の兵器でロシア領内攻撃、バイデン氏が容認 ハリコフ国境限定 <2406-053103>
 米当局者が30日、バイデン米大統領はウクライナに対し、米国が供与した兵器でロシア国内を攻撃することを一部容認したことを明らかにした。
 ロシア軍が攻勢を強めるウクライナ北東部ハリコフ周辺との国境地域に限り認めたという。
 バイデン大統領はこれまで米国の兵器を使ったロシア領への攻撃を認めない姿勢を崩しておらず、方針転換となる。
 一方、米国防総省は先に、ロシア領内への攻撃に米国の兵器が使用されることに反対する政府の方針に変更はないと表明し、シン報道官は「われわれがウクライナに提供する安全保障支援は同国内で使用するもので、ロシア領内での攻撃を促したり、可能にしたりしない」と述べていた。
2024.05.31
 00:53
Reuters 通信

(Yahoo)

NATO 事務総長、ウクライナへの武器供給制限の見直しを呼びかけ <2406-053101>
 ストルテンベルグNATO事務総長が30日、NATO外相会議に先立ちプラハで行った演説で、ウクライナに供与した兵器の使用に課せられた制限の一部を見直す「時が来た」と述べた。
ウクライナ側は西側諸国に対し武器供給の制限緩和を求めているが、西側諸国はウクライナにロシア領土内の攻撃を認めるべきか否かを巡って意見が分かれており、英国やバルト諸国、デンマークなどはロシア国内への攻撃容認はウクライナの正当な自衛手段だとする一方、西側諸国を紛争に巻き込むことになるとの懸念から、供与した兵器はウクライナ国内での使用のみ可能とする国もある。
2024.05.30
 20:34
Kyiv Independent Ukraine hits Russian ferry crossing with ATACMS in Crimea, General Staff says <2406-053024>
 ウクライナ軍参謀本部の発表によると、ウクライナ軍は5月30日夜にATACMSで、クリミア半島にあるロシアのケルチ・フェリー乗り場を攻撃した。
 ロシア軍によると、クリミア半島でロシア軍に物資を供給するためにフェリーを「積極的に利用」し、ロシアのパーンツィリ、トール、トライアンフ防空システムで防衛した。
 参謀本部は、2隻のフェリーが「著しく損傷した」と述べ、公表した損傷の痕跡を示す写真によると、フェリーの1隻が座礁し、「ケルチ海峡全体の機能を妨害している」と報じられている。
 参謀本部の声明には、「ウクライナのミサイルによる戦闘が成功したおかげで、半島における占領軍の兵站は著しく損なわれている」と書かれている。
 ウクライナの軍事情報機関によると、ウクライナのMagura 5V
USVは、クリミア半島でKS-701 Tunetst型哨戒艇4隻を一晩で攻撃した。 2隻は破壊され、他の2隻は損傷したと報じられている。
 ロシア国防省は、ロシア防空部隊長距離型ATACMS 8発とUAV 8機を撃墜したと主張したが、死傷者の報告はなかった。
 ただ、Kyiv Independentは、これらの主張を検証できなかった。
2024.05.30
 20:03
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア軍、ハリコフ州で増強 攻勢には不十分とウクライナ司令官 <2406-053021>
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将が30日、ロシアは北東部ハリコフ州の北部付近で兵力を増強しているが、大規模な攻勢をかけるには不十分との見方を示した。 シルスキー大将は「ロシア軍の戦力は現時点では、大規模な攻勢や防衛線の突破口には不十分だ」とTelegramに投稿した。 シルスキー大将はウクライナの「弾薬備蓄の創設」によりロシア軍の攻撃力が低下したと指摘した。
 ロシア軍はハリコフ北部の2本の主要攻撃線に兵力を増強するために部隊を派遣していると指摘した。 これには2ヵ所の小さな村の間にあるストリレチャ・リプシ地域と、市街戦が繰り広げられている国境の町ボルチャンスクの付近が含まれる。
 ウクライナ軍参謀本部によると、ウクライナ軍はこの地域の防衛線を強化しており、30日にはストリレチャ村付近でロシア軍の攻撃を1度撃退した。
 国家警備隊の報道官は、ロシア軍は前日からハリコフ州で前進していないと述べた。
2024.05.30
 18:38
Kyiv Independent Ukraine hit 4 Russian patrol boats in occupied Crimea overnight, military intelligence says <2406-053020>
 ウクライナ軍情報部 (HUR) によると、ウクライナのMagura 5V
USVがクリミア半島でさらに2隻のロシア哨戒艇に損害を与え、5月30日の夜間攻撃で撃沈された艦艇の総数は4隻となった。 これに先立つ5月30日、同庁はKS-701 Tunets型の哨戒艇2隻が攻撃で破壊されたと最初に報告した。
 HURによると、第13部隊はクリミア半島西海岸の町チョルノモルスケにあるヴズカ湾にある舟艇基地をUSVで攻撃した。
 HURは「ロシア軍はこれらの船艇を、占領下の半島付近の兵站や哨戒に利用した」と述べた。
 声明によると、ロシア軍は攻撃を阻止するため、Su-27/30/35とMiG-29、Be-12とAn-26、Ka-27/29とMi-8を含む航空機を32回緊急発進させた。
2024.05.30
 12:08
CNN

(Yahoo)

米供与の主力戦車、「ロシアに標的を差し出しているようなもの」 ウクライナ兵証言 <2406-053015>
 米国からウクライナに供与されたM1 Abramsの乗員らはCNNに対し、この戦車の一連の弱点や欠陥について語った。 乗員らは絶えず変化する戦争の最前線での有用性に疑問を投げかけている。
 乗員の一人は「この装甲は現在では不十分だ」と語り、「乗員を守ってくれない。 実際、今日の戦争はUAVを使った戦争だから、戦車が展開すると、UAVは常に戦車を攻撃しようとする」と述べ、別の乗員は、戦車が「第一の目標」であり、防御できなければ乗員は戦場で生き残れないと話した。
 Abramsは、バイデン米大統領が米国の「ウクライナに対する永続的で揺るぎない関与」の証しとして供与を発表したものだが、CNNは報道陣として初めて、ウクライナ東部でおよそ6両のAbramsを目撃した。
2024.05.30
 09:30
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ空軍、F-16戦闘機の4個飛行隊編成へ ただし一気には実現せず <2406-053012>
 ウクライナ空軍司令部航空部長のホルブツォウ准将はかねて、ロシアがウクライナで拡大した戦争の1,000kmにおよぶ戦線の一区域でウクライナ側が航空優勢を確保するには、F-16が4個作戦飛行隊必要だとの認識を示していたが、ウクライナ、ノルウェー、オランダ、デンマーク、ベルギー各国の当局者による1年以上にわたる精力的な外交努力の結果、ホルブツォウ准将念願の4個飛行隊を編成できる運びになった。
 ゼレンスキー大統領は28日、ベルギーから余剰のF-16 30機ウクライナに供与されると発表した。 これにより、ウクライナが今夏以降受け取ることになるF-16の総数は85機に増えた。
 85機あれば、現在ルーマニアに派遣されているウクライナのF-16訓練隊(オランダ供与の18機を使用中)に加え、4個飛行隊(各16機配備)をつくることができる。 残り3機は、戦闘で不可避の損失を補うための予備に回されると考えられる。
 ホルブツォウ准将は2023年5月のインタビューで、戦闘機64機体制の4個飛行隊(米空軍の1個戦闘航空団に相当)があれば、ウクライナは一時的にせよ局所的な航空優勢を達成できるとの考えを示していた。
2024.05.30
 09:15

(19:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 29 2024 <2406-052911>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月29日の戦況 =
 ウクライナ大統領府長官のポドリャク顧問が、米国が提供した軍事援助は前線に到着し始めているが、逐次増加する軍事援助が臨界量に達するには数週間かかるだろうと述べた。
 スウェーデンは5月29日、SEK13.3B($1.25B)相当のウクライナへの16番目で最大の軍事支援パッケージを発表した。
 西側諸国の当局者は、ロシアの軍事目標を攻撃するために西側諸国が供与した兵器を使用するウクライナの権利を支持することをますます示唆している。
 ロシアは、ウクライナ人捕虜に対するロシアの人権侵害が蔓延しているという報告を背景に、捕虜交換が数ヵ月にわたって停止されたことについて、ウクライナを非難した。
 ベラルーシは5月28日、冷戦時代の欧州通常戦力 (CFE) 条約への参加を停止した。
 ロシア軍はハリコフ市の北と北東、クレミンナ、チャシフ・ヤール、アウディーイウカの近くで前進した。
2024.05.30
 05:00
朝日新聞

(Yahoo)

スウェーデン、ウクライナに2千億円の軍事支援 早期警戒管制機も <2406-053003>
 スウェーデン政府が29日、ウクライナにSEK13.3B規模の軍事支援をすると発表した。 2022年2月にロシアによる全面侵攻が始まって以来、スウェーデンとして最大の支援となる。
 発表によると、今回の支援には
AEW&Cが含まれる。
2024.05.30
 00:02
共同通信

(Yahoo)

平和サミット欠席を呼びかけ ロシア外相、新興・途上国に <2406-053001>
 ロシア外務省が、ラブロフ外相が、ウクライナが提唱する和平案「平和の公式」を協議するため6月半ばにスイスで開かれる「世界平和サミット」参加しないようGlobal Southと呼ばれる新興・途上国に29日に呼びかけたと発表した。
 ラブロフ氏は各国の駐ロシア大使らを招いて同日開いた会合で、ウクライナを支援する欧米は新興・途上国を巻き込んで、ロシアとの協力を制限しようとしていると主張し、ロシアに最後通告を突き付けるのがサミットの目的だとして、圧力に屈せず招待を拒絶するよう求めた。
2024.05.29
 22:22
RBC Ukraine Strikes on Russia are better discussed privately - Ministry of Defense of Germany <2406-052919>
 ピストリウス独国防相が、ウクライナがロシア連邦の領土を攻撃することを認めることに関する議論秘密にすべきだと述べている。 ピストリウス国防相は、この議論を世間の目から遠ざけたいと述べた。
 ピストリウス国防相は軍事戦術と戦略について、何が可能で何が許されるかを公に議論することは賢明ではないことを理解すべきであると強調した。
 ピストリウス国防相は「国際法はこれらすべてを認めている。 首相が昨日述べたように、国家間で正確に規制されているものは、国家間で規制される」と付け加えた。
2024.05.29
 12:11
AP 通信

(Yahoo)

ウクライナ軍が事態を掌握 第57独立自動車化歩兵旅団 <2406-052916>
 ウクライナ東北部でロシアと国境を接するハルキウ州の戦線で、ウクライナ軍の防衛線突破を試みる物量ともに優勢なロシア軍を前にして、ウクライナ軍が善戦している。
 ウクライナ軍参謀本部は5月27日にキーウで行われた定例の会見で、ハルキウ州のリプツィとボルチャンスク方面に対してロシア軍の攻撃が5回あったが、ウクライナ軍が依然として事態を掌握していると述べた。
 ゼレンスキー大統領も先週、ハルキウ州ではウクライナ軍が「主導権を握っている」と主張した。
 ロシア軍の春季攻勢開始を受けて、南部ヘルソン州から友軍の救援でハルキウ州に展開したウクライナ陸軍第57独立自動車化歩兵旅団はソ連製2S1 122mm
SPHでロシアとの国境南側のボルチャンスクのロシア軍陣地を砲撃している。
 5月10日のロシア軍攻勢開始以降、57歩兵旅団兵士は常に働き続け、1日に割り当てられたすべての砲弾を使用しているという。
2024.05.29
 12:06
ABBC News

(Yahoo)

ウクライナ、開戦以来最悪の状況に直面=BBC 国際編集長 <2406-052915>
 ボウエンBBC国際編集長によると、ウクライナでは夏が始まったばかりだが、危険な情勢だという。
 第2の都市で、ロシアに近い北東部の高地にあるハルキウは、あらゆる意味で空からの攻撃に対して無防備で、25日午後の買い物客で混雑している時間帯に、ホームセンターなどが入る複合商業施設が誘導爆弾2発に破壊された。
 軍人など1人もいなかったこの街で、数十人が負傷し、少なくとも15人の死亡が確認された。 行方不明のままで、遺体が見つからない人もまだ大勢いる。 園芸センターへの攻撃は、ウクライナ北東部や東部戦線、そして南部ヘルソン周辺に相次ぐ攻撃の一環だった。
 ウクライナの自衛能力は他力本願で、ここハルキウなど複数の都市で何が起きるかを決めるのは、そして全長1,000km以上に及ぶ前線がどうなるかを決めるのは、ウクライナに協力する西側諸国である。
 さらにもうひとつ、戦争の流れを変えつつある戦略的要素は、戦場で学習し適応する能力で、ロシアにはそれがあるのだ。
 ロシアはウクライナの弱点(特に防空で顕著だ)に乗じた攻撃を実行している。 ロシアの工場は、自分たちより経済規模が大きく進んでいる西側先進国が、ウクライナのために武器や弾薬を製造するよりも大量に、武器や弾薬を造っている。
2024.05.29
 11:55
AFP=時事

(Yahoo)

ロシア領内の軍事拠点「無力化」、ウクライナに認めるべき 仏大統領 <2406-052914>
 マクロン仏大統領が28日、ウクライナが自国に向けてミサイルを発射しているロシア領内の軍事拠点を無力化することを認めるべきだと主張した。
 マクロン大統領はドイツを公式訪問した際のショルツ首相との共同記者会見で、ウクライナが「同国に向けてミサイルを発射している軍事拠点を無力化すること」を認めるべきだとの考えを示した。 ただし、「明らかな民間施設など、ロシア領内のそれ以外の標的への手出しは認めるべきではない」と強調した。
 ウクライナが西側諸国から供与された長距離兵器を使ってロシア領内を攻撃することを容認すべきだとの声が高まっているが、支援国間で意見が割れている。
2024.05.29
 11:42
乗りもの
 ニュース

(Yahoo)

ロシア軍が「最新兵器」次々と喪失か ウクライナ東部の「要衝」周辺で激しい戦闘 <2406-052913>
ロシア軍がチャシウ・ヤール方面に最新装備を投入
 防衛省自衛隊が2024年5月24日、「ロシアによるウクライナ侵略の状況」を発表した。 その中で、ロシア軍がウクライナ東部のチャシウ・ヤール方面に、最新装備であるT-90M MBTBMP-3 IFVBMD-4 APC投入しているものの、ウクライナ軍の対戦車装備やFPV UAVで排除されているとの見解を示した。
 チャシウ・ヤールは、ロシア軍が2023年5月に占領したバフムートのすぐ西に位置する高台の街で、ロシア軍は同地の完全占領を目指して攻勢を強めているが、ウクライナ軍が激しく抵抗しており、攻めあぐねている。
 1,130馬力の新型ディーゼルエンジンを搭載したT-90から砲塔形状を一新しており、ロシア軍では最強の戦車である。
 BMP-3はソ連時代の1987年に正式採用されたIFVだがソ連崩壊後も生産が続いており、100mm砲や30mm機関砲、7.62mm機銃を装備し、100mm砲からは
ATGMの発射も可能である。
 BMD-4は2016年から配備が始まった空投可能な空挺戦闘車両で、BMP-3と同様に100mm砲や30mm機関砲、7.62mm機銃などを装備している。
2024.05.29
 09:45

(19:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 28 2024 <2406-052910>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月28日の戦況 =
 プーチン露大統領は5月28日、ウクライナのゼレンスキー大統領はもはやウクライナの正統な大統領ではないと主張し、クレムリンの情報操作をさらに促進するために、ウクライナ憲法とウクライナ国内法を著しく偽って伝えた。 ウクライナ議会のステファンチュク議長が、プーチン大統領のウクライナ法の意図的に誤った解釈に直接反応し、ウクライナの憲法と法律は、ウクライナの戒厳令が終わるまでゼレンスキーが大統領職にとどまると規定していると明言した。
 ゼレンスキーの正当性の欠如に関するロシアの主張は、クレムリン当局がここ数週間、外国の聴衆を標的に、広範囲に宣伝してきた既知のクレムリン情報操作である。
 欧州評議会 (PACE) の文化委員会は、ロシアがウクライナの国家的アイデンティティと独立を根絶することを前提とした広範な占領戦略を追求しているというISWの長年の評価と一致して、ロシアによるウクライナ文化の意図的な抹殺を占領下のウクライナにおけるロシアの大量虐殺作戦の要素として認める決議を支持した。
 ジョージア議会が5月28日、ズラビシヴィリ大統領が拒否権を発動したジョージアのロシア式「外国代理人」法を、84対4の賛成多数で覆した
 ポルトガルとベルギーが5月28日、ウクライナとの長期の二国間安全保障協定に調印した。
 プーチン大統領が5月28日、タリバンをロシア国内の禁止組織から外すことへの支持を表明し、ロシアが近いうちにリストから除外する可能性が高いことを示唆した。
 ウクライナ軍はリプツィ付近で前進が確認され、ロシア軍はアウディーイウカとドネツク州のザポリージャ州の州境付近で前進が確認された。
 ロシア軍は、ウクライナで戦うために中央アフリカ諸国から市民を募集する取り組みを強化していると報じられている。
2024.05.29
 09:41
Reuters 通信

(Yahoo)

西側兵器でロシア領攻撃なら世界紛争も、プーチン氏がけん制 <2406-052909>
 プーチン露大統領が28日、NATO加盟国がウクライナに西側の兵器を使ったロシア領内攻撃を容認する姿勢を示しているのは火遊びだと批判し、世界的紛争を引き起こす可能性があると牽制した。
 ストルテンベルグNATO事務総長はEconomist誌に対し、ウクライナが西側から供与された武器でロシア領内を攻撃することを同盟国は容認すべきとの考えを示し、一部加盟国もこの立場を支持している。
 プーチン大統領はタシケントで記者団に「エスカレートが続けば深刻な事態を招きかねない」とした上で「欧州でこのような深刻な事態が起きた場合、米露が戦略兵器の分野での互角の立場にあることを念頭に、米国はどう行動するだろうか」と問い、「世界的な紛争を望んでいるだろうか」と述べた。
 また、ウクライナが長距離兵器でロシアを攻撃するには西側の人工衛星や情報、軍事支援が必要で、西側が直接関与することになると指摘し、フランス軍をウクライナに派遣すれば世界的な紛争への一歩になるとも述べた。
 欧州のNATO加盟国について、小国は国土が狭く人口が密集しているため誰を相手にしているか自覚すべきだとし、「ロシア領内の奥深くを攻撃することを議論する前に心に留めておくべきだ」と牽制した。
2024.05.29
 09:30
Forbes

(Yahoo)

ウクライナの「1カ月でSu-25攻撃機を7機撃墜」は水増しの疑い <2406-052908>
 ウクライナ軍第110独立機械化旅団1ヵ月足らずでロシア空軍のSu-25を7機撃墜し、ロシアの航空戦力に壊滅的な打撃を与え、アウジーウカ攻防戦で喫した敗北にある程度の報復を果たしたとしているが、もっと可能性が高いのは、第110旅団は1ヵ月足らずでロシア空軍のSu-25をせいぜい2機撃墜した程度で、ロシアの航空戦力に手痛い打撃を与えたものの決定的な打撃とは言えず、もう少し控えめな報復だったというものだ。
 第110旅団、ウクライナ国防省、さらにはゼレンスキー大統領までもが、第110旅団の防空部隊によって5月4日、5月11日、5月13日、5月18日、5月22日、5月23日、5月25日に計7機のSu-25を撃墜したと発表しているが、問題は撃墜の証拠である可能性のあるものが今のところ2つしかないことだ。 5月13日の、地上で何かが燃えているらしい画質の粗い写真と、5月26日の、かなり遠方から撮影され、低空飛行している軍用機にミサイルが命中したところかもしれない動画である。 このほかに第110旅団が視覚的な「証拠」として提示しているものがもうひとつあるが、これはビデオゲームの映像だった。
2024.05.29
 08:29
Reuters 通信

(Yahoo)

チェコ主導のウクライナ砲弾供給計画、16億ユーロ調達 近く出荷 <2406-052906>
 チェコのフィアラ首相が28日、同国が主導するウクライナへの砲弾供給計画が€1.6B($1.74B)を調達したとし、最初の出荷分が数日中に届くと述べた。
 フィアラ首相はこの日、ウクライナのシュミハリ首相やEU加盟国首脳を招きプラハで開催した会議に先立ち、「最初の数万発の155mm砲弾は6月に納入される。 ウクライナは数日以内に最初の出荷を見込める」と語った。 チェコは政府関係者や民間企業を通じて、世界で砲弾の調達に取り組んできた。
 フィアラ首相はこれまでに調達した資金はEUとNATO加盟15ヵ国が拠出したと述べたが、詳細は明らかにしなかった。
 首脳らは共同声明で、現在の調達資金で「年内に50万発の砲弾を確実に提供できる見込みだ」とし、必要な限りこの計画を継続すると表明した。
2024.05.29
 04:14
Reuters 通信

(Yahoo)

EU、ウクライナ国内での部隊訓練を議論 共通の見解には至らず <2406-052903>
 EUの外相に当たるボレル外交安全保障上級代表が、EU加盟国の国防相らが28日にウクライナ軍の訓練をウクライナ国内で行う案について議論したが、共通の見解には至らなかったと述べた。 EU加盟27ヵ国はすでにウクライナ軍の訓練を行っているが、訓練はEU加盟国内で行われている。
 フランスは2024年2月に西側諸国はウクライナへの部隊派遣を排除すべきではないとの見解を示し、ウクライナ国内での訓練実施の可能性を示唆し、これにポーランドやバルト諸国が支持を示したが、ドイツなど一部の国はロシアとの直接的な衝突につながる可能性があるとして警戒感を示している。
 ボレル上級代表は会合後、「訓練の一部をウクライナで行うことについて議論はあったが、それに関して欧州の明確な共通の見解はない」と述べ、一部のEU加盟国はウクライナ国内での訓練の方がより現実的だと考えている一方、他の加盟国は、たとえ教官であってもウクライナに軍人を派遣することはリスクが高まると強調していると述べた。
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将は27日に、フランス軍の教官がウクライナの訓練施設を近く訪問することを許可する書類に署名したと明らかにした。
2024.05.29
 02:51
Kyiv Independent Mediazona confirms identities of nearly 54,200 Russian soldiers killed in Ukraine <2406-052902>
 ロシアの独立系メディアMediazonaがBBCロシアと共同で、2022年2月にロシアによるウクライナへの全面侵攻が始まって以来、戦死したロシア兵54,185名の名前を確認した。 Mediazonaの前回5月中旬の更新以来、1,396名のロシア兵が死傷者リストに追加されている。
 報道関係者は、検証された情報は、死亡記事、親族の投稿、地域メディアの報道、地元当局の声明などの公的情報源からのものであるため、実際の数字ははるかに高い可能性があると指摘している。
 ウクライナの推計によると、ロシア軍の損失総数は5月25日に50万名を超えた。 この数字は、5月初めにロシア軍全体の損失は15万名の戦死を含む約50万名になると発表していた英国とフランスの推計と一致している。
 ゼレンスキー大統領も2024年2月、この戦争で18万名のロシア人が死亡したと主張した。 また、31,000名のウクライナ兵も殺害されたと付け加えた。 ゼレンスキー大統領は、正確な数は不明であり、ロシアに占領された地域が解放されて初めて知ることができると述べた。
 ウクライナに対する全面戦争を開始して以来、現在までに、ロシア南部軍管区副司令官であるツォコフ中将は戦死したロシア軍の最高位の高官で、ウクライナでの戦闘では、中佐以上の将校414名を含む3,500名以上の将校が戦死している。
2024.05.29
 00:56
Kyiv Independent Macron: Ukraine must be allowed to strike bases on Russian territory from which missiles are fired <2406-052901>
 マクロン大統領はショルツ独首相との記者会見で「我々は、ミサイルが発射される軍事施設を無力化することを彼らに許可すべきだと考えている。 ウクライナは攻撃されている」と述べた。「ミサイルが発射される場所を標的にすることは許されないと我々が彼らに言うなら、我々は実際に、我々はあなた方に武器を提供しているが、あなた方は身を守ることはできないと彼らに言っているのだ」、「しかし我々は、彼らがロシア国内の他の目標や、明らかに民間施設に触れることを許すべきではない」とマクロン大統領は付け加えた。
2024.05.28
 21:16
Kyiv Independent Ukraine war latest: Belgium signs security deal with Ukraine, pledges $1 billion in aid this year <2406-052821>
 ウクライナ大統領府が、スペイン訪問の翌日にベルギーに到着し、スペインのサンチェス首相と安全保障協定に署名した。
 5月28日には、ゼレンスキー大統領とベルギーのデ・クルー首相がブリュッセルで10年間の二国間安全保障協定に署名したと発表した。
 この合意に基づき、ベルギーは2024年にウクライナに少なくとも€97.7B ($1B) の軍事支援を割り当てる。
 ベルギーは、スペイン、英国、ドイツ、フランス、デンマーク、イタリア、カナダ、オランダ、フィンランドおよびラトビアとともに、このような協定に署名する11番目の国となった。>
2024.05.28
 19:26
AFP BB ベルギー、ウクライナにF16戦闘機供与へ 2028年までに30機 <2406-052819>
 ベルギーは28日にウクライナへの軍事支援として、2028年までにF-16 30機を供与すると約束した。 ウクライナのゼレンスキー大統領は同日、ブリュッセルでデクロー首相と会談し、安全保障協力に関する2国間協定を締結し、その中にF-16の供与が盛り込まれた。
 ゼレンスキー大統領はX (Twitter) への投稿で「今回、このような協定で初めて、ウクライナに供与されるF-16の具体的な数字が明記された。 2028年までに30機だ」と述べた。
 ゼレンスキー大統領は第一弾は「年内」に届くと述べたが、ベルギーのラビブ外相は「2024年末までに供与を開始したい」と述べるにとどめた。
2024.05.28
 19:23
Ukrainska Pravda Ukraine signs security agreement with Portugal <2406-052818>
 Euro Pravdaが、ゼレンスキー大統領とポルトガルのモンテネグロ首相が5月28日にリスボンで両国間の地域協力に関する協定に署名したと報じた。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は初の公式訪問で5月27日にスペインに到着し、スペインのサンチェス首相と安全保障協力協定に署名した。 ゼレンスキー大統領は翌日ベルギーに到着し、そこでも安全保障上の協力に関する協定に署名した。
 ポルトガルは、ウクライナが長期的な支援を目的とした安全保障協力協定を締結した12番目の国になる。
 声明によると、ポルトガルはEUとNATOへの加盟に備え、ウクライナの改革、特に「ウクライナとEUの域内市場との段階的な和解につながる」経済・商業の結びつきを強化することへの支持を表明している。
 ポルトガルはまた、ウクライナが正当な自衛権を行使できるよう、ウクライナへの軍事支援を継続すると同時に、国際的に認められた国境内で領土の一体性を保護・回復することを確認した。
 モンテネグロ首相は記者会見で、ロシアの全面侵攻が始まって以来、ポルトガルはウクライナに1,00tの軍事支援を提供したと述べた。
2024.05.28
 16:06
Reuters 通信

(Yahoo)

ポーランド、ウクライナ派兵を排除すべきでない=外相 <2406-052814>
 ポーランドのシコルスキ外相が、ポーランドはウクライナへの派兵を排除すべきでないとの考えを示した。 具体的な役割には言及しなかった。
 NATO加盟国は、ロシアによる侵攻に対しウクライナに資金と武器の提供を確約しているが、派兵については可能性を否定している。
 シコルスキ外相は28日付のポーランドGazeta Wyborcza紙、イタリアLa Repubblica紙、スペインEl País紙に掲載された取材で、ポーランドにウクライナ派兵の用意があるか問われると「排除すべきではない。 プーチン大統領にわれわれの意図を推し量らせるべきだ」と述べた。
2024.05.28
 09:33
Reuters 通信

(Yahoo)

フランス軍の教官が近く訓練施設訪問へ=ウクライナ総司令官 <2406-052809>
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将が27日、フランス軍の教官がウクライナの訓練施設を近く訪問することを許可する書類に署名したと明らかにした。
 ルコルニュ仏国防相とのオンライン会議後、Telegramに「ウクライナ兵を訓練するため教官を派遣するフランスの取り組みを歓迎する」と投稿し、「第一陣が近く訓練施設を訪れ、設備や人員を把握できるようにする文書に既に署名した」とした。
 また、フランスの決意が他のパートナーにもこの「野心的なプロジェクト」への参加を促すと期待を示した。
2024.05.28
 08:55
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ東部の2集落を掌握=国防省 <2406-052808>
 露国防省が27日、露軍がウクライナ東部のハリコフ州イバニフカとドネツク州ネタイロベの2つの集落を掌握したと発表した。
 ウクライナ軍参謀本部は26日夜の報告で、同国軍がクピャンスク町の東にあるイバニフカ付近で攻撃を撃退したと発表した。 27日夜の報告では、クピャンスク区域で7回のロシアの進撃を退けたと明らかにした。
 また、ロシア軍はクピャンスク区域の1ヵ所で部分的な成功を収め、ウクライナ軍は状況を安定させ、敵の前進を阻止するための措置を取っていると付け加えた。
2024.05.28
 08:30

(18:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 27 2024 <2406-052807>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月27日の戦況 =
 NATO理事会が加盟国に対し、西側諸国が供与した兵器を使用してロシア領内を攻撃するウクライナに対する禁止措置を解除するよう求めた。
 スペインは5月27日、ウクライナと10年間の二国間安全保障協定に調印した。
 ウクライナ軍は5月26日と27日、ロシア国内の長距離早期警戒レーダ石油・ガスインフラ引き続き攻撃した。
 プーチン大統領は、ロシアによるウクライナへの全面侵攻に先立ちショルツ独首相に対し、ウクライナは独立国家ではなくロシアはウクライナの国境を一方的かつ強制的に変えることができると語ったと報じられている。
 New York Times (NYT) が5月26日、西側の情報当局者が、ロシア軍参謀本部 (GRU) が、西側諸国のウクライナへの武器供給を妨害し、ウクライナ支援に反対する欧州の運動を装い、欧州全域での一連の小規模な破壊工作の背後にロシアがいると述べたと報じた。
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将が5月27日、フランス軍の教官がウクライナの訓練センターを訪問できるようにする文書に署名したと述べた。
 ロシア国防省が、アルメニアがアルメニア北部の洪水被害の救援を支援する申し出たが、アルメニアはロシアに公式に支援を要請していない
 ロシア当局は、タリバンをロシアで禁止されている組織として上活動を停止することを検討しており、近いうちに実施する可能性が高い。
 ロシアは、紅海に面したポートスーダンにあるロシアの兵站拠点と武器を交換する協定をスーダン軍と締結する可能性がある。
 ウクライナ軍は最近、リプツィ近郊での前進が確認され、ロシア軍はスバトベ近郊とアウディーイウカ北西に前進した。
 ロシア軍は非正規軍の正式軍化を続けている。
2024.05.28
 07:56
Reuters 通信

(Yahoo)

EU 各国、ハンガリーに対ウクライナ支援を阻止しないよう要求 <2406-052806>
 EU各国の外相が27日にハンガリーに対し、ウクライナへの軍事支援を阻止しないよう求めた。 複数の外交官によれば、ハンガリーは平和を訴えているが、ハンガリーの姿勢はロシアの利益に沿うことが多い。
 各国の外相はハンガリーのシーヤールトー外相に対し、ウクライナへの軍事支援€6.5B($7.06B)を阻止しないよう要求したという。複数の当局者によると、EUの外相間ではここ数年で最も激しいやりとりがあった。 EUの外交政策決定には全会一致が必要である。
 EU 27ヵ国の外相会議が始まる前から、リトアニアのランズベルギス外相ハンガリーがEUの外交政策を妨害していると非難し、エストニアとイタリアもハンガリーの妨害戦術に不満を表明した。 ランズベルギス外相によると、ウクライナに関するEU決議案の41%がハンガリーによって阻止されている。
2024.05.28
 07:03
共同通信

(Yahoo)

農民デモに「ロシアの影」 ウクライナ産流入に苦慮 ポーランド農相 <2406-052804>
 ポーランドのシェキェルスキ農業・農村開発相が27日までに、時事通信の取材にに応じ、ウクライナからの安価な農産品の流入などに反発したポーランド農民による過激な抗議デモに関し、「ベラルーシとロシアの勢力が扇動したと考えている」と明言して国内の不安定化を狙ったロシアの工作に警戒感を示した。
 EUは2022年5月、ロシアが侵攻したウクライナに対する経済支援策として、黒海封鎖で輸出できなくなった農産品を周辺のEU加盟国経由で陸送する「連帯ルート」を整備して輸入関税も一時停止したが、これにより、ポーランドに流れ込んだ安価なウクライナ産農産品は計400万㌧超に上るという。
 シェキェルスキ農業相は、ウクライナの農地はポーランドの約3倍もあり、外資系大企業が効率的な生産を行っていると説明し、「EU加盟国は農業規制のコスト負担があり、ウクライナ産との競争に太刀打ちできない」と危機感をにじませた。
2024.05.28
 02:54
朝日新聞

(Yahoo)

ウクライナ軍司令官、「フランスが兵士訓練で教官派遣」 初めて公表 <2406-052801>
 ウクライナ軍司令官のシルスキー大将か27日、フランスがウクライナ国内で兵士を訓練するための教官を派遣するとSNSで明らかにした。 第一陣の教官らは「近く」ウクライナ側の訓練施設を訪れるという。 ただ、規模や期間は言及していない。
 シルスキー大将によると、ウクライナのウメロウ国防相とともに、フランスのルコルニュ国防相とビデオ会談をしたという。 シルスキー大将は「フランスの決断が、他の友好国もこの意欲的な計画に加わろうと鼓舞することになると信じている」と訴えた。
 一方、ルコルニュ仏国防相は27日にウメロウ国防相らと話したことはSNSで明かしたが、ウクライナへの教官派遣については触れなかった。 フランス国防省はReuters通信への声明で「ウクライナ国内での訓練は、ウクライナ支援の国際会議があった2月26日から議論されてきた計画の一つで、特にウクライナ側の正確なニーズを把握するために、彼らとの協議が続いている」としている。
2024.05.27 Stars & Stripes EU nations fume over Hungary’s vetoes of Ukraine weapons aid <2406-052711>
 EU加盟国は、ロシアの攻撃をかわすためにウクライナが軍事的に苦戦する中、ハンガリーが緊急に必要な$7.1B以上の軍事支援を阻止していることに、ますます苛立ちを募らせている。
 ハンガリーの非妥協的な態度は、EUの基金が、間もなく差し押さえられたロシア資産からの利益、また別の現金の流入を受け取るのを、ハンガリーの拒否権からどのように保護できるかについて、外交官の間で議論を促している。
「ウクライナを軍事的に支援するために資源を動員するための承認を待っている7個の法的文書がある」と、EUのボレル外交政策上級代表は27日午後の記者会見で、ハンガリーについて尋ねられた際に述べた。
2024.05.27
 22:52
Kyiv Independent Ukraine war latest: Kyiv strikes early-warning radar system 1,800 kilometers deep inside Russia <2406-052709>
5月27日の主な進展:
ウクライナのUAVが1,800km離れたロシアの早期警戒レーダを攻撃
 5月26日、ウクライナ軍情報部 (HUR) の情報筋が5月27日にKyiv Independent紙に、HURの長距離UAVが、ロシアのオレンブルク州で早期警戒レーダのVoronezh-Mを攻撃したと語った。
 情報筋によると、ウクライナは全面侵攻開始以来初めて、UAVの発射場所から1,800km離れたオルスクの施設を攻撃した。
 ロシアのメディアは5月26日、オルスク郊外にUAVが落下し、軍事施設を攻撃にしたと報じた。被害や死傷者は報告されていない。 
・シルスキー大将が、フランスがウクライナの兵士を訓練するため教官を派遣すると述べた
・NATO理事会が、西側諸国の武器を使ってロシア国内を攻撃するウクライナの権利を支持した
ウクライナとスペインが二国間安全保障協定に調印
・ロシアはドネツク州ハリコフの2つの村を占領したと主張しているが、ウクライナは確認していない
・ロシア軍によるムィコラーイウ州への攻撃、死者3人、負傷者6人
2024.05.27
 15:22
Kyiv Independent Ukraine, Spain sign bilateral security agreement <2406-052705>
 ウクライナのゼレンスキー大統領とスペインのサンチェス首相が5月27日、両国間の10年間の二国間安全保障協定に署名した。 スペインは、英国、ドイツ、フランス、デンマーク、イタリア、カナダ、オランダ、フィンランド、ラトビアとともに、このような協定に署名した10番目の国となった。 この条約は、2023年7月にG7諸国が行った誓約に基づいており、ウクライナがロシア軍をかわし、将来の侵略を抑止することを目的としている。
 サンチェス首相は記者会見で、この合意に基づいてスペインはウクライナに2024年に€1B ($1.1B)、2027年までに€5B ($5.4B) の支援を提供すると述べた。 2023年のパッケージには、ウクライナがロシアの空爆を撃退するのを支援する防空支援が含まれるという。
 スペインはまた、ウクライナに近代装備を提供し、兵士の医療訓練と義肢を支援し、ウクライナの海上安全保障を強化する。 更に両国は諜報、組織犯罪対策、防衛産業における協力を深める。
 この合意には、人道支援、復興支援、ウクライナのEUとNATOへの加盟、そしてその10項目の和平公式への支援も含まれている。
 スペインのEl País紙は、新たな軍事支援パッケージには、12発以上のPatriotミサイルと、19両の中古のLeopard 2A4、その他のスペイン製兵器が含まれると報じた。
2024.05.27
 06:35

(16:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 26 2024 <2406-052702>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月26日の戦況 =
 ロシア軍はウクライナとの国境に近い西部ベルゴロド州に相当数の兵力を集結させていると報じられており、ウクライナ軍を同地域に固定して引き込み、ウクライナ北東部の国境地帯でのロシア軍の足場拡大を狙った攻勢作戦に備えるとみられる。
 西側諸国の当局者は、西側諸国が自ら課した制限を継続し、NATO同盟を分裂させるよう西側諸国を説得しようとするロシアの努力の中で、西側諸国が提供した兵器を使用してロシアの軍事目標を攻撃するウクライナの権利について公に議論を続けている。
 ロシアの防衛産業基盤 (DIB) は、2024年に西側諸国が生産する砲弾の3倍の砲弾を製造すると報じられているが、ロシアの砲弾は品質管理の問題に悩まされており、ウクライナの砲弾はロシアの砲弾よりも精度が高いと報じられている。
 クレムリン高官は、ロシアがウクライナとの有意義な交渉に関心がないことを引き続き示し、ウクライナの主権領土と国民に譲歩するよう西側に圧力をかけることを目的としたクレムリンの情報操作を推進している。
 ロシア軍はスバトベ、アウディーイウカ、ドネツク市付近で前進が確認された。
 元Wagner Gp.の戦闘員が、ロスグヴァルディアとチェチェンのAkhmatスペツナズの下で新しい部隊を結成していると伝えられている。
2024.05.26
 23:22
RBC Ukraine Russia loses 24,000 soldiers each month for imperialist delusions of grandeur - Scholz <2406-052608>
 ショルツ独首相が民主主義の祭典でのフォーラムで、ロシアはウクライナの戦場で毎月24,000名の兵士を失っているが、これら全てはプーチンの帝国主義的妄想の誇大化のためだと述べた。
 ウクライナ参謀本部の最新データによると、ウクライナとの戦争におけるロシアの損失はすでに50万名を超え、更にロシア軍はすでに357機の航空機と7,662両の戦車を失っている。
2024.05.26
 22:06
Ukrainska Pravda Activity of Russian troops sharply increased on Kupiansk front – General Staff <2406-052607>
 ウクライナ軍参謀本部が19:00に、クピャンスク戦線におけるロシア軍の活動は、1日でほぼ倍増したと報告した。
Kupiansk の位置 (Google Map)】
 参謀本部は、クピャンスク戦線におけるロシアの活動は急増し、その日のうちにほぼ2倍になった。 ポクロフスク戦線でも減っていない。 ウクライナ軍は陣地を維持し、敵の攻撃力を破壊するための対策を講じていると述べた。
 ハリコフ戦線に大きな変化はないが、ロシア軍は、ヴォフチャンスクとリプツィの地域における戦術的状況を改善しようとし続けており、26日にハリコフ州北部に22発の誘導空爆を投下した。
 クピャンスク戦線では、21回の戦闘のうち6回が夜明けから続いており、攻撃はノヴォイエホリフカ、ペトロパブリフカ、ベレストーベ、フレキフカの地域で続いている。 ロシア軍は空爆を続けており、さらに2回、ボフスラフカとシイキフカ近郊で空爆が行われた。
 ロシア軍は、スタロマイオルスク、ウロザイン、オリフスケ近郊のヴレミフカ戦線で誘導爆弾やロケット弾を発射し続けていて、戦闘回数は変わっていない。
2024.05.26
 19:32
Kyiv Independent Defense Minister Umerov: Russia attacked Ukraine with 10,000 guided bombs this year <2406-052605>
 ウクライナのウメロフ国防相が3月25日、ロシアが年初からウクライナに約1万発の誘導爆弾を投下したと発表した。 ウメロフ国防相は防空体制の強化を呼びかけ、ウクライナは毎日、あらゆる機会に同盟国と話し合っていると述べた。
 5月25日、ロシア軍がハリコフの大型スーパーマーケットに誘導爆弾2発を投下し、少なくとも16人が死亡、40人以上が負傷したことを受け、死者や負傷者の家族に哀悼の意を表した。 ウメロフ国防相はFacebookに「これは民間人の意図的な殺害だ」と投稿し、プーチン大統領を「新たな大量虐殺行為」と非難した。
 ソビエト時代の無誘導爆弾には安価な滑空キットが取り付けられており、より遠くまで、より正確に飛ぶことがでる。 ロシアは通常、ウクライナの軍事および民間の目標に対して、250~1,500kgのレーザー誘導または衛星誘導のKAB爆弾を使用ししている。
2024.05.26
 18:27
Kyiv Independent Scholz against Ukraine using German weapons to strike Russian territory <2406-052604>
 ショルツ独首相は、ウクライナが西側諸国の兵器を使ってロシア領土を攻撃していることに反対していると、ドイツの公共放送ARDが5月26日に報じた。 ショルツ首相はベルリンでのイベントで演説し、ドイツはウクライナに対し、ロシア国内でのドイツ製兵器の使用を禁止する明確なルールを与えたとし、これを変更する理由は見当たらないと述べた。 彼は、彼の政策は「本当に大きな戦争」へのエスカレーションを防ぐことだと付け加えた。
 ウクライナの同盟国は、ロシア国内の軍事目標に対する西側兵器の使用にゴーサインを出すようウクライナが呼びかけたことについて議論している。 ドイツの緑の党の政治家ホフライターは最近、ウクライナの民間人を守るためにこの考えを支持する発言をした。
 ARDが5月25日に、「したがって、ウクライナがロシア領空でロシアの戦闘機を撃退するために供与された兵器を使用することを阻止すべきではない」と、ホフライターは述べたと報じた。
 ウクライナのチェルニエフ国会議員は、NATO議会総会の傍らで行われた非公式の会話を引用して、ウクライナがロシア領内で米国製兵器を使用することを認める決定について、米大統領府が議論を始めたと主張した。
2024.05.25
 12:26
Kyiv Independent Zelensky: Ukrainian forces take back control near state border in Kharkiv Oblast <2406-052506>
 ゼレンスキー大統領が5月24日夜の演説で、ウクライナ軍がハルキウ州のロシアとウクライナの国境地帯で支配権を取り戻すことに成功したと述べた。 ゼレンスキー大統領は、ロシア軍が先に侵入した地域の支配権をウクライナ軍が奪還したと述べた。 大統領は、この地域での戦闘任務に参加したすべての部隊に感謝の意を表した。
 ゼレンスキー大統領は同日、ウクライナ最大の印刷所の1つが前日にロシアのミサイル攻撃で破壊され、7人が死亡したハリコフを訪問した。 訪問中、ゼレンスキー大統領はウクライナ軍と会談し、地元当局や特殊部隊の代表者から報告を聞いた。
 ゼレンスキー大統領は、ウクライナの軍事情報機関からの情報を考慮し、前線でのさらなる任務について話し合ったと付け加えた。
 ロシア軍は5月10日にハルキウ州北部で新たな攻撃を開始し、ロシアとウクライナの国境から南に数㌔離れた集落であるリプツィとヴォフチャンスクの方面に戦力を集中させた。
 ロシア軍は10kmまで進軍したが、第一防衛線に阻まれた。
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将が5月23日、ロシア軍は前線のさまざまな地域から予備部隊を転用し始めているが、この地域での積極的な攻撃に役だっていないと述べた。
2024.05.25
 11:04
Kyiv Independent Baltics, Poland, other countries agree to create 'drone wall' <2406-052505>
 リトアニアのビロタイテ内相が5月24日にリトアニアのメディアBNSの取材で、バルト三国、ポーランド、ノルウェー、フィンランドなどの国々が、国境を守るための「UAVの壁」を作ることに合意したと述べた。
 この発表は、ポーランドのトゥスク首相が5月初めに、ポーランドが現在21ヵ国が参加する欧州Sky Shield Initiativeに参加する契約に署名したと述べたことを受けて行われた。 この構想は、欧州全域でIron DomeによるNATO加防空システムを構築することを目的としているもので、リトアニアは2022年10月に結成された計画の創設メンバーであったため、提案された「UAVの壁」は別の提案である。
 「これはまったく新しいもので、ノルウェーからポーランドへ至るUAVによる国境であり、その目的はUAVやその他の技術の助けを借りて国境を守ることです」とビロタイテ内相は述べた。
 「物理的なインフラや監視システムだけでなく、UAVやその他の技術も活用することで、非友好国による挑発から身を守り、密輸を防ぐことができる」
 ビロタイテ内相は、この提案は独自のUAVと
C-UAVシステムの両方を利用するものだと述べたが、この計画はまだ形成段階にあり、いつ実施されるかは具体的に決まっていないという。
2024.05.25
 10:45

(20:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 24 2024 <2406-052504>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月24日の戦況 =
 西側メディアは、プーチン大統領が、ウクライナでの交渉による停戦に関心を持っていると報じ続けているが、クレムリンの甘言とロシアの軍事行動は、プーチンがウクライナの独立国家の破壊を追求するのを妨げるような、意味のある交渉や、いかなる解決にも関心がないことを示している。 西側メディアの取材に応じたロシアの情報筋も、プーチンの交渉姿勢について、互いに矛盾する特徴付けをしている。  これらのロシア情報筋は、プーチン大統領が想定している停戦の一環として、領土の譲歩を強調しているが、プーチン大統領のウクライナでの戦争のより広範な戦略的目標については、ほとんど言及していない。
 匿名のロシア政府高官や、ロシア国防省とクレムリン内の情報筋は、ロシアの独立系メディアのMoscow Timesに対し、ロシア国防省の高官や制服を着た司令官を解任する継続的な取り組みは、今後数週間から数カ月続く可能性が高いと語った。
 ウクライナ軍は23日朝、ロシアのクラスノダール地方でロシアの早期警戒レーダに対してUAV攻撃を行ったと報じられている。
Krasnodar Krai の位置 (Google Map)】
 ウクライナ軍司令部は、ウクライナの人的資源の課題に引き続き取り組んでいる。
 米国防総省は5月24日、ウクライナ軍がハルキウ州北部でロシア軍の攻勢を撃退するのを支援するため、$275M相当の軍事支援パッケージを発表した。
 ストルテンベルグNATO事務総長が5月24日、NATO加盟国はウクライナがロシアの軍事目標を攻撃するために西側から供与した兵器の使用に対する制限の解除を検討すべきだと述べた。
 ロシア軍はヴォフチャンスク、スバトベ、クレミンナ、ドネツク市近郊で前進した。
 Financial Timesが5月23日、ウクライナ国家安全保障・国防会議のリトヴィネンコ書記が、ロシアが2023年に38万5,000名以上を採用したと述べたと報じた。
2024.05.25
 10:08
Kyiv Independent Stoltenberg joins growing calls to lift restrictions on Ukraine's ability to use Western weapons to strike Russia <2406-052503>
 ストルテンベルグNATO事務総長が、5月24日に掲載されたEconomist誌の取材て、西側諸国が供給した兵器をロシアの標的を攻撃するためにウクライナが使用することの禁止しないよう呼びかけた最新の西側諸国の指導者だった。 ストルテンベルグ事務総長は「同盟国は、ウクライナに供与した武器の使用に課した制限の一部を解除すべきかどうかを検討する時期に来ている」と述べた。
 ドイツのホフライター議員は翌日、Spiegel誌の取材でこの意見に同調した。 ホフライター議員は、制限の解除は「攻撃を受けている国が侵略者の国の軍事目標を攻撃することを認める」国際法に則ったものだと述べた。
 米政府高官は、ウクライナによる米国製兵器によるロシアの縦深への攻撃を支持したり、奨励したりはしないと繰り返し述べているが、米国の禁止は、5月初めに始まったロシアによる新たな攻勢で、国境を越えてハリコフ州に入る前に、潮目が変わりつつあるように見える。
 ジョンソン米議会下院議長やマコール下院外交委員会委員長など、米国の有力議員もここ数日、現在の米国の政策を批判し、ウクライナの戦争努力を細かく管理することで、効果的な自衛能力が妨げられていると主張している。
2024.05.25
 05:56
共同通信

(Yahoo)

米、430億円支援表明 ウクライナ激戦地へ武器迅速供与 <2406-052502>
 バイデン米政権が24日、ロシアの侵攻が続くウクライナに$275M相当の追加軍事支援を実施すると発表した。 大統領権限で、激戦が続く東部ハリコフ州などへHIMARS弾やJavelin
ATGMなどを迅速に届ける。
 国務省によると、追加支援は4月下旬にウクライナ緊急支援予算が成立して以来5度目で、今回の供与分には化学・生物兵器や核兵器からの防護装備も盛り込んだ。
2024.05.24
 09:17
産経新聞

(Yahoo)

ロシア軍のハリコフ州越境攻撃「行き詰まり、多大な損失」 ウクライナ軍総司令官が報告 <2406-052407>
 ウクライナ軍総司令官シルスキー大将が23日、ロシア軍による東部ハリコフ州への越境攻撃で焦点化している国境地域の小都市ボフチャンスクを巡る攻防について「露軍が市街戦で完全に行き詰まり多大な損害を出している」とSNSで報告した。 ボフチャンスクは当面、陥落しないとの考えを示したものとみられる。
Vovchansk の位置 (Google Map)】
 露国防省は、10日に開始したハリコフ州への越境攻撃でこれまでに国境周辺の集落13ヵ所を制圧したと主張しているが、ウクライナ軍が予備兵力や欧米諸国から供与された兵器を投入した結果、露越境部隊の勢いを止められたとする観測が軍事専門家から出ている。
 シルスキー大将はまた、越境攻撃とは別方面である州都ハリコフ市東方の要衝クピャンスク方面に関し、同市北側の森林地帯で戦闘が続いていると説明し、東部ドネツク州バフムト西方の要衝チャソフヤル方面でも激戦が続いているとした。
2024.05.24
 09:00

(19:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 23 2024 <2406-052406>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月23日の戦況 =
 ロシアの国境警備隊は、エストニアとロシアの国境を画定するナルヴァ川のエストニア海域ブイを撤去し、海上国境にさらなる疑問を投げかけNATOの決意を試す条件を整える可能性が高い。
 一部の米国当局者は、ウクライナが米国から提供された兵器を使用してロシア国内を攻撃することを禁じる大統領府の現在の政策の再考を強く求めていると報じられている。
 ポーランド外務省報道官が5月23日、ポーランドはロシアの攻撃からウクライナ領空を守るために防空システムを使用することを検討していると述べた。
 ウクライナ軍情報総局 (GUR) は5月23日、タタールスタン共和国にあるロシアの防衛産業施設に対してUAV攻撃を実施した。
Tatarstan共和国の位置 (Google Map)】
 イランの指導者たちは、アルメニアとロシアの間の緊張が高まり続ける中、ライシ大統領の葬儀の機会を利用して、アルメニアとの緊密な関係を強調している。
 ウクライナ軍はルキヤンツィとクレミンナ付近で前進し、ロシア軍はベレストーベ、チャシフ・ヤール、アウディーイウカ、ドネツク市、ヴェリカ・ノヴォシルカ付近で前進した。
2024.05.23
 16:30
Forbes

(Yahoo)

今度はウクライナ軍の自爆ドローンが進化か 戦車撃破に見え隠れする「新技術」 <2406-052309>
 ウクライナ各地の工場が軍向けに自爆型の
FPV UAVを月に10万機以上製造している。 相当な数とはいえ各UAVの重量は900g程度で、搭載する弾薬も通常は500g程度の擲弾1個に過ぎない。 つまり、10万機のFPV UAVは多数の火力ではあっても、あまり強力な火力ではない。 FPV UAVは無防備な歩兵にとっては有効だが、装甲車両は普通、FPV UAVによる複数の攻撃をしのぎ、戦闘を継続できる。
 だが、それが変わりつつあるようで、ウクライナ軍のUAV部隊は、FPV UAVの破壊力を大幅に高める方法を見つけたらしい。 最近、ウクライナ東部ドネツク州で、ウクライナ側の防御線に向けて侵攻してきたロシア軍のT-80 MBTの場合、ウクライナ軍第47独立機械化旅団のISR UAVが上空から監視するなか、T-80の前方を横切って飛んでいく1機のFPV UAVが旋回してT-80に突入していく。 戦車はたいていの場合、FPV UAVの攻撃を受けても軽微な損傷で済むが、このT-80はUAVの直撃後に大爆発を起こし炎上し、砲塔は車体から吹き飛び、乗員は車体内で焼かれている。
 このFPV UAVの操縦士がたんに運がよかっただけなのか。それとも、何らかの新しい技術が関わっていたのか。
 米国防総省の国防契約管理局(DCMA)の品質監査官を務めたテレンコ氏は、何らかの新しい技術が関わっていたとにらんでいる。 「ウクライナのFPV UAVはスウェーデンのRBS-56 BILL ATGMの技術を借用したのではないか」と見ている。
 Bofors社が開発したRBS-56 BILLに搭載されている11kgほどの弾頭は、ミサイル下面のセンサーで起爆されると前方ではなく下方に爆発する。 そのため、戦車上面の薄い装甲を狙って攻撃する「トップアタック」ができる。 このT-80はリアクティブアーマーやUAV対策の障壁を装着している。
2024.05.23
 10:40

(20:40 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 22 2024 <2406-052307>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月22日の戦況 =
 ロシア国防省は5月21日、ロシア政府バルト海におけるロシアの海上国境を再確認し、これらの国境を「現代の地理的状況に対応する」ようにすることを提案した。 クレムリンとロシア国防省の高官は5月22日、ロシアが海上国境を変更する計画を否定したが、ロシア政府がバルト海で何らかの「安全保障」措置を取ることを検討していることを逆にほのめかした。 西側当局者は、ロシアがバルト海の海域を見直すために、海上国境の根拠を再評価している可能性があると指摘した。
 クレムリンは、ロシアのいわゆる「海外同胞」の地位を合法化するシステムを構築しているようだが、これはおそらくロシアの同胞を「保護する」として、さらなる侵略とハイブリッド作戦を正当化するための情報条件を設定する取り組みの一環である。
 シャップス英国防相が5月22日、米国と英国の諜報機関が中国がロシアに殺傷兵器の提供を「現在または提供しようとしている」証拠を持っていると述べたが、国家安全保障問題を担当するサリバン米大統領補佐官はこれに疑問を呈した。
 西側当局者は、ロシアの諜報機関がNATO加盟国に対する破壊工作やその他のハイブリッド作戦を強化するつもりだと警告した。
 アルメニアのパシニャン首相が、アルメニアとロシアの関係悪化を背景に、アゼルバイジャンが2020年のナゴルノ・カラバフ戦争の準備を支援するのをベラルーシが支援したとして、間接的にロシアを非難し、ベラルーシを直接非難した。
 ウクライナ軍はヴォフチャンスクとチャシウ・ヤール付近を奪還し、ロシア軍はヴォフチャンスク、アウディーイウカ、ドネツク市、ヴェリカ・ノボシルカ付近でわずかに前進した。
 ロシアの裁判所が、ロシア軍に関する「偽の」情報を広めたなどの政治犯罪で起訴されたロシア人を精神病院に強制的に入院させ始めたと報じられている。
2024.05.23
 06:12
乗りもの
 ニュース

(Yahoo)

ロシア軍 黒海で巡航ミサイル発射艦がゼロになった? ウクライナ軍が掃海艇とミサイル艦を撃破したと発表 <2406-052302>
 ウクライナ海軍は2024年5月20日、ロシアのProject 266-M型掃海艇Kovrovetsを撃破したと発表した。 Kovrovetsはロシア黒海艦隊所属で、クリミア半島のセヴァストポリに停泊していたが、ウクライナ軍が同地を攻撃した際に撃破したとのことである。
 なお、ウクライナ国内の報道では、攻撃にはATACMSを使った可能性が高いと報じられている。
 ウクライナ軍が撃破または撃沈したと主張しているロシア艦艇はこれで27隻だが、5月21日ウクライナ国防省から発表では更に、CM発射能力を持つカラクルト級(Project-22800)コルベット艦Tsiklonもなんらかの損傷を与えたという。
 度重なる自爆USVやCMによる攻撃で、セヴァストポリでCM発射能力を持つ艦艇として稼働しているのは同艦しか現状ないといわれており、これが事実ならば、黒海方面での海上からのミサイル攻撃の脅威は減るこにとになりる。
 2隻が攻撃を受けた可能性があることは、クリミア半島の情勢を伝えるTelegram Channel「クリミアの風」が衛星写真付きで情報を公開しており、本来2隻が停泊していたチキン桟橋の近くには攻撃後、艦艇が確認できなかったとのことであるため、撃沈には至らないまでも停泊地を離れなければいけない損傷を負ったことは十分に考えられる。
2024.05.22
 15:46
CNN

(Yahoo)

ドローン使ってロシア領に地雷ばらまく ウクライナの特殊部隊「コード 9.2」 <2406-052214>
 夕暮れが訪れ、暗くなる前に慌てて身を隠すウクライナ軍第92強襲旅団のUAV部隊コード9.2」は新たなUAV発射地点へと移動し、まれに見る効果的な作戦を実行しようとしている。 ロシア方面へUAVを飛ばし、敵地の幹線道路に地雷を落とそうというのだ。
 黄昏時は束の間のチャンスで、暗くなって込み入った任務が不可能になる前に、機材を新たにセットして
HMMWVから降ろす。 少しずつ日の落ちる薄闇の時間帯が、攻撃対象を探して絶え間なく頭上を飛ぶロシアのUAV群から身を隠してくれるだろうと期待するしかない。
 StarLink用のパラボラアンテナ、広帯域UAVアンテナ、数十個のバッテリーと大型のVAMPIREシステム2基が塹壕と掩蔽壕に運び込まれ、30分も経たないうちに準備が整い、は暗闇が訪れれば任務を開始する。
 操縦士がVAMPIREの暗視カメラで地上の映像を確認した。 操縦士が国境を指さし、「もうロシアに入った」と続けた。
 ドローンがロシア領域をさらに進むと塹壕で警告メッセージがけたたましく、何度も立て続けに鳴り、GPS電波妨害が作動していることを知らせた。 すると数分後に通信が復活した。 UAVは電波妨害を通過し、進路を維持してこのまま目標物へと向かって行く。
 ほどなく搭載品2個がUAVの腹部から投下され、地雷は道路に着地した。 部隊の話では、翌日にこの地雷で装甲車両1両と非装甲車両1両が爆破されたという。
2024.05.22
 11:15

(21:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 21 2024 <2406-052209>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月21日の戦況 =
 ゼレンスキー大統領は、ウクライナ北部でのロシアの限定攻勢は、ウクライナ東部でのロシアの激しい攻勢作戦から注意をそらすという目的を達成しつつあると示唆した。
 ロシア軍司令部は当初、ロシア軍がハルキウ州北部で迅速に大幅な前進を遂げる予定だったと報じられているが、同地域に配備された部隊の規模が限られていることから、ロシア軍司令部はハリコフ州での攻撃作戦に先立ってこれらの計画を変更した可能性が高い。
 ロシア当局は最近、第58諸兵科連合軍 (CAA) の元司令官であるポポフ少将を詐欺容疑で逮捕した。 クレムリンは、ロシア国防省の汚職容疑で高官が最近逮捕されたパターンを利用して、ロシア軍司令部との対立とその後の司令官職からの解任から10ヵ月後のポポフの処罰の本当の理由を隠蔽している可能性が高い。
 衛星画像によると、ウクライナ軍は5月19日、クリミア半島の占領地セバストポリでロシア黒海艦隊の小型ミサイル艦Tsiklonに損害を与えた可能性が高い。
 ロシア軍はヴォフチャンスク、クレミンナ、チャシフ・ヤール、ドネツク市付近での前進が確認された。  ロシアの軍事ブロガーは、前線で電子戦装置を搭載していないロシア軍車両に対するウクライナのUAV攻撃が頻発しているため、オフロード車が不足する「緊急事態」が発生していると主張した。
2024.05.22
 10:00
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍の車両不足がますます深刻化 70年前の軽装甲車両で無謀な突撃 <2406-052208>
 1950年代に開発され、防護の薄いBTR-50
APCは、ロシア軍がウクライナ軍の陣地に対する攻撃に用いている車両のなかで、最もひどいと言わないにしても、おそらく最も古いものであろう。
 最もひどい、たとえばゴルフカートのような前後左右吹き抜けの中国製の新しい車両よりは、たとえ厚さ10mmでも装甲があるため、ロシア兵にとってまだ安全だろうからであるが、ロシアのウクライナに対する全面戦争が2年4ヵ月目に入ろうとするなか、ウクライナ東部の戦場でBTR-50の出番が増えているというのは、やはりロシア側にとって不吉なことである。
2024.05.22
 08:21
産経新聞

(Yahoo)

クリミア拠点の露ミサイル艦、全滅か ウクライナ、「最後の1隻」の撃破発表 <2406-052207>
 ウクライナ軍参謀本部が21日、セバストポリでロシア艦Tsiklon(註:Project 22800 カラクルト級小型ロケット艦)を撃破したと発表した。
 ウクライナメディアによると、同国軍のプレテンチュク報道官は「Tsiklonの撃破でクリミアを拠点に活動していた露ミサイル艦はゼロになった」との見方を示した。
 同報道官によると、ロシアは黒海海域にミサイル艦をなお10隻保持しているが、いずれもクリミアではなく露南部ノボロシースクなどに配備しているという。
 露国防省は21日時点でTsiklonの状況について言及していない。
2024.05.21
 11:02
産経新聞

(Yahoo)

ハリコフ州ボフチャンスクで市街戦 ロシア、ルガンスク州の集落制圧と主張 <2406-052113>
 ウクライナメディアが、ロシア軍によるウクライナ東部ハリコフ州への越境攻撃で、地元TVでの発言として同州のセメヌハ副知事が20日、攻防が焦点化している小都市ボフチャンスクについて「60%をウクライナ軍が確保しているが、露軍は攻撃の試みをやめていない」とし、市街戦が起きていることを認めたと報じた。
Kharkiv 種の位置 (Google Map)】
 また、州都ハリコフの玄関口に当たる東方のクピャンスク方面でも戦闘が起きているとした。
2024.05.21
 10:15

(20:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 20 2024 <2406-052112>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月20日の戦況 =
 ウクライナの情報筋は、ロシア軍はスムイ方面に限られた人員不足のまとまりのない部隊を集中させているが、そのようなロシアの部隊でさえ、国境地帯にウクライナ軍を引き付けて固定するという望ましい効果を達成することができるだろうと指摘した。
 プーチン大統領は5月20日、サドヴェンコ国防副大臣を解任し、元経済副大臣で現連邦評議会会計監査官のサヴェリエフを後任に据えた。
 オースティン米国防長官は、5月20日のウクライナ国防コンタクトグループ (Ramstein Format) の会合後、ロシアの目標に対する攻撃で、ウクライナが米国提供の兵器を使用することを米大統領府が承認する意思がないことを改めて表明した。
 エストニアのカラス首相は、NATO加盟国とみられる不特定の国々が、ウクライナ兵を訓練するために人員を派遣したと述べた。
 ロシア安全保障会議のメドベージェフ副議長が、(註:任期の切れた)ウクライナのゼレンスキー大統領の大統領としての正統性を損なうことを目的としたロシアの既知の情報操作を増幅させた。
 ロシア軍はヴォフチャンスク、チャシウ・ヤール、アウディーイウカ、ドネツク市付近、ザポリージャ州西部、ドニプロ川デルタで前進が確認された。
 ロシアの反体制派メディアVazhnye Istorii (iStories) は、ロシア軍当局とロシアの命令に基づいて行動するカザフスタンの法執行機関が、ロシア軍から脱走した少なくとも2人の軍人をカザフスタンで拘束したと報じた。
2024.05.21
 05:24
Reuters 通信

(Yahoo)

米、ウクライナ軍事訓練員派遣の予定ない=軍制服組トップ <2406-052103>
 米統合参謀本部議長のブラウン空軍大将が20日、米国はウクライナに軍事訓練員を派遣する予定はないと述べた。 派遣する場合はロシアとの戦争終結後になる可能性が高いとした。
 2022年2月のロシアによるウクライナ全面侵攻開始前まで、米国はウクライナに約150名の軍事訓練員を派遣していた。
2024.05.20
 22:15
RBC Ukraine 7 NATO countries to supply Ukraine with equipment and missiles for air defense as part of German initiative <2406-052014>
 ドイツ国防省のX (Twitter)によると、英国、フランス、スペイン、ルーマニア、ベルギー、リトアニアは、ウクライナの防空を強化するドイツの構想の一環として、ウクライナに装備とミサイルを供給する。
 オンラインで行われたRammstein会議の結果によると、多くのパートナー国がウクライナの防空システムに関するドイツの構想を支持する意思があることが明らかになった。
 ドイツ国防省は、ベルギー、デンマーク、オランダ、ノルウェー、カナダが資金援助を行い、米国、英国、フランス、スペイン、ルーマニア、ベルギー、リトアニアが装備とミサイルを提供し、ラトビアもこの構想に参加したいと考えていると報じた。
 ドイツ政府が4月に発表したウクライナに防空システムを追加供与する新たな取り組みは、対空防衛の分野でウクライナにさらに大きな支援を提供することを目的としている。
 カナダはまた、防空システムを強化するために、ウクライナへの新たな軍事支援として$55M以上を割り当てると発表した。
2024.05.20
 14:33
Kyiv Post Wagner Mercenaries Are Guarding Fuel Moving from Belarus to Russia <2406-052011>
 ウクライナの国家抵抗センター(CNR)によると、ロシアの石油精製所に対するウクライナのUAV攻撃が組織的かつ成功した結果、モスクワは燃料不足に直面ベラルーシに支援を求めたため、ベラルーシは現在、ロシアへの燃料供給を積極的に増やしている。
 CNRによると、ベラルーシはロシアの不足分を補填することができず、これは穴を埋めるに過ぎないという。
 この主張は、ベラルーシの製油所から鉄道輸送でロシアに供給されている航空ジェット燃料の生産が急増しているという現地報道によって裏付けられている。
 CNRによると、民間軍事会社Wagnerの戦闘員とロシア内務省の治安部隊が貨物の警備に当たっている。
2024.05.20
 07:15

(17:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 19 2024 <2406-052004>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月19日の戦況 =
 ウクライナ軍が5月18日~19日に、占領下のクリミア半島、クラスノダール地方、レニングラード州のロシア軍インフラや石油精製所に対するUAV攻撃に成功したと報じられている。
 ロシアの軍事ブロガーは、ロシア国防省への批判的な意見を表明するさまざまな方法を試しているようである。
 ロシア安全保障会議のメドベージェフ副議長は、ロシアのインターネット技術・通信のYandex社を、同社の大規模言語モデルではロシアが進めている情報操作に使えないと脅迫した。
 サンクトペテルブルクの裁判所が5月18日、ロシア当局がGazprom社の子会社に代わって欧州の大手銀行3行から€700M ($760M) 以上の資産を差し押さえることができるとの判決を下した。
 ロシア軍はヴォフチャンスク市内、チャシウ・ヤール、ドネツク市付近でわずかに前進した。
2024.05.19
 22:37
産経新聞

(Yahoo)

ロシア・ウクライナ、一夜に大規模ドローン攻撃応酬 露石油精製工場が稼働停止 <2406-051908>
 ロシア国防省が19日、18~19日の夜間に露領土などに対してウクライナ軍の大規模なミサイルやUAVでの攻撃があったが、多数を撃墜したと主張した。 Interfax通信によると、この攻撃で露南部クラスノダール地方の石油精製工場が稼働を停止した。 稼働再開時期は未定だという。
 露国防省によると、ロシアの実効支配下にあるウクライナ南部クリミア半島上空で、ウクライナ軍が発射した長射程型ATACMS 9発とUAV 1機を撃墜し、露南部ベルゴロド州とクラスノダール地方でもUAV 60機を撃墜又は無力化したとした。
 一方、ウクライナ空軍司令官のオレシチュク中将は19日、18~19日の夜間に露軍がウクライナ各地にUAV 37機を発射したが、全て撃墜したと発表した。
 また、ウクライナ軍参謀本部は19日、露海軍の掃海艇Kovrovetsを撃破したと発表した。
 ウクライナのメディアによると、東部ハリコフ州で19日の露軍の砲撃で、市民5人が死亡、15人が負傷した。
2024.05.19
 11:33
Ukrainska Pravda Russian minesweeper Kovrovets destroyed overnight <2406-051905>
 ウクライナ国防軍が5月18日~19日に、ロシア黒海艦隊所属のProject 266-M 掃海艇Kovrovetsを撃沈したと発表した。
 Project 266-Mは全長61m、乗組員70名で、ソ連時代のProject 266掃海艇に比べてより高度な機雷探知・破壊装置と低音場を備えていいる。
2024.05.19
 11:15

(21:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 18 2024 <2406-051904>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月18日の戦況 =
 ロシア軍がハルキウ州北部とウクライナ東部で進行中の攻勢作戦が、戦域全体でウクライナ軍により大きな圧力をかけていることを利用しようと、作戦上重要な町チャシブ・ヤールを占領する取り組みを強化している。
 ロシア軍は、ハリコフ州北部での攻勢作戦の第2段階の準備を進めているとみられ、ロシア軍はヴォフチャンスクの制圧が予想されることを受けて開始する意向とみられる。
 ウクライナ当局は、ロシア国内の軍事目標を攻撃するために米国が供与した兵器の使用に対する制限を緩和するよう、米大統領府に要請したと報じられている。
 ゼレンスキー大統領が、ウクライナは戦域全体の主導権を取り返すために、人的資源の課題を克服しなければならないとした。 ウクライナの新たな動員法は5月18日に施行された。
 ロシア安全保障会議のメドベージェフ副議長は、ロシアが想定する「緩衝地帯」にウクライナ全土を包含するよう呼びかけた。
 クレムリンとつながりのあるTelegram Channel Rybarの創設者ズヴィンチュクがロシア国防省を批判する、公開インタビューを行った。 クレムリンは、著名なロシアの軍事ブロガーがロシア国防省への批判を強めることを許せば、ウクライナにおけるロシアの戦争を支援する改革を支持する世論の圧力が高まる可能性がある。
 グルジアのズラビシヴィリ大統領が5月18日、ロシア式の「外国代理人」法案に拒否権を行使したが、与党グルジアの夢党は今後数週間のうちにズラビシヴィリの拒否権を覆す可能性が高い。
 ロシア軍はアウディーイウカ、フリャイポレ、ロボティネ付近でわずかに前進した。
 ロシア向けBB Newsが5月18日、カザフスタンのアスタナのロシア軍当局が4月23日に、カザフスタンで初めてロシアの契約軍人を脱走の罪で拘束したと報じた。
2024.05.19
 09:14
共同通信

(Yahoo)

東部戦闘、ロシア損失「多大」 大統領、エネルギーも打撃 <2406-051903>
 ゼレンスキー大統領が18日の声明で、ロシア軍が侵攻したウクライナ東部ハリコフ州での戦闘について、「侵略者は兵や装備を失っており、多大な損失だ」と述べた。
 ゼレンスキー大統領は、東部ドネツク州の要衝チャソフヤールでもロシア軍の「攻撃を撃退している」と強調した。
 ロシアがウクライナによるエネルギー施設などへの最近の攻撃打撃を受けているとみられる。
 Bloomberg通信は18日に米国防総省関係者の話として、ウクライナによるロシアのエネルギー関連施設へのUAV攻撃で、ロシアの石油精製能力が2024年に入って14%低下したと伝えた。
2024.05.18
 08:35

(18:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 17 2024 <2406-051805>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月17日の戦況 =
 プーチン露大統領が、ハリコフ州北部でのロシアの構成作戦を、ウクライナの攻撃からロシアの国境地域を守るための「緩衝地帯」を作るためのロシアの取り組みの一環であるとし、ISWの以前の観測を裏付けた。 ロシア軍は、ハルキウ州北部でのロシア軍の攻撃速度が遅くなっても、ウクライナ軍を広い戦線に展開させ、国境地帯にウクライナ軍を拘束できる可能性が高い。
 ゼレンスキー大統領は、ウクライナ軍がハルキウ州北部の戦線を安定させており、ロシア軍は同地域におけるウクライナの「具体的」かつ「最も強力な」防衛線に到達していないと述べた。
 ロシア軍は、ハルキウ州北部での限定攻撃の最初の数日間に電子戦を活用したと伝えられている。
 NATO軍の上級司令官は、ロシア軍がウクライナで戦略的突破するのに十分な兵力を持っていないというISWの観測を確認した。
 ウクライナ軍は5月16日~17日に、ロシアのクラスノダール地方とロシアが占領しているクリミア半島のエネルギーと港湾インフラに対して大規模な空爆とUSV攻撃を行った。
 米政府高官が、ウクライナがロシアの軍事目標に対する攻撃で米国が供与した兵器を使用することを米大統領府が支援する意思がないことを改めて強調した。
 ロシア軍はアウディーイウカ近郊でわずかに前進した。
2024.05.17
 22:33
朝日新聞

(Yahoo)

クリミア、ロシア本土にドローン攻撃 「102機撃墜」ロシア国防省 <2406-051724>
 露国防省が17日、ウクライナ南部クリミア半島とロシア国内3州に対し、ウクライナ軍が同日未明に一斉にUAVやUSVで大規模攻撃を仕掛けたと発表した。 同省はUAV 102機とUSV 6隻を破壊したとしたが、メディアは石油施設が炎上するなどの被害を伝えている。 同省の発表によると、クリミア半島で51機、同半島の対岸に位置するロシア南部クラスノダール州で44機が撃墜された。
 現在、ロシア軍が新たな地上作戦を展開するウクライナ北東部ハルキウ州と国境を接する南西部ベルゴロド州でも6機、同州の北に位置するクルスク州では1機撃墜されたという。
2024.05.17
 19:42
Reuters 通信

(Yahoo)

ハリコフ攻撃、緩衝地帯の設定が目的 制圧計画せずとプーチン氏 <2406-051723>
 プーチン露大統領が17日、ウクライナ北東部ハリコフの制圧は現段階の計画には含まれていないと述べ、ハリコフ周辺で活動しているロシア軍は自衛のための「緩衝地帯」を設定しているとした。
 中国を訪問中のプーチン大統領は記者会見で、ロシア軍がハリコフ州に侵攻したのは、ウクライナがベルゴロドなどロシア国境地帯に砲撃を加えたことへの対応だと説明した。
 「ハリコフ方面で起きていることについてもウクライナに責任がある。 ウクライナ軍はベルゴロドを含む国境地域の住宅地を砲撃しているからだ」と述べた。
2024.05.17
 18:51
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナがクリミア基地攻撃、ロ戦闘機3機を破壊=米衛星会社 <2406-051721>
 米商業衛星会社Maxarが、ウクライナは今週、ロシア占領下にあるクリミアのベルベク空軍基地(註:=セヴァストポリ国際空港)に対し長距離攻撃を行い、戦闘機3機と主要滑走路近くの燃料施設を破壊したことを明らかにした。
 ウクライナ側は同基地の攻撃を発表していない。
 同社は16日に撮影された衛星画像を基に、MiG-31 2機Su-27 1機が破壊され、MiG-29 1機も損傷を受けたようだとしている。
 ロシア国防省は16日、ウクライナがクリミアに夜間攻撃を行い、自国の防空部隊がATACMS 5発を迎撃したと発表し、15日にもクリミアに向けて発射されたATACMS 10発を迎撃したと明らかにしているが、どちらについても被害には触れていない。
2024.05.17
 18:00
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍の北東部攻勢が失速 1日の死傷者は過去最悪の1700人超に <2406-051720>
 ロシアがウクライナ北東部で始めた作戦で何を達成しようとしているにせよあまりうまくいっていない。 ロシア軍は新たな戦線を開いて本格的な攻勢をかける腹積もりなのかもしれないし、あるいは陽動によって、現在の攻勢の焦点である東部からウクライナ軍の兵力の一部を引き離す狙いなのかもしれないが、どちらにしてもロシア側にとって望ましい方向には進んでいない。
 ロシアの対独戦勝記念日の5月9日、ロシア軍部隊がハルキウ州に侵入した直後はウクライナ領土防衛隊軽装備の現地部隊が単独で応戦したが、その後重装備の部隊が増援した。 ロシア側は歩兵の突撃部隊戦車で増強しようとしたが、それらの戦車はウクライナ側のUAVに狙われ破壊された。
 ウクライナ側が重装備の部隊を投入しなければ、さらに多くの村がロシア側の手に落ちるのは明白だった。 そのためリプチ村方面には第42独立機械化旅団第92独立機械化旅団、ボウチャンシク市内には第57独立機械化旅団第71独立猟兵旅団(空中強襲軍隷下)が増援に送られた。
2024.05.17
 09:55

(19:55 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 16 2024 <2406-051710>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月16日の戦況 =
 ウクライナ当局は、ウクライナ軍がハルキウ州の北部国境沿いの状況を安定させており、この地域でのロシアの攻撃速度は低下し続けていると報告した。
 ウクライナのクリメンコ内務相が、ロシア軍がヴォフチャンスクで民間人を処刑し、民間人を捕虜にしたと報告した。
 プーチン大統領は、ロシアと中国との関係を、ウクライナでの長引く戦争を支援するためにロシア経済と防衛産業をさらに動員する取り組みにとって決定的であると考えている可能性が高い。
 ロシア軍は、ウクライナが防空戦闘機を保有していないため、ウクライナ後方深くで固定翼UAVによる偵察を行うことができると報じられている。
 ウクライナ軍は5月15日~16日に、トゥーラ市にあるロシアの軍需業工場に対してUAV攻撃を成功させたと報じられている。
Tula City の位置 (Google Map)】
 2024年3月以降、ウクライナのエネルギーインフラに対するロシアのミサイル攻撃は、ウクライナに長期的な損害を与え、度重なる停電を引き起こした可能性が高い。
 クレムリンとジョージア当局者は、欧米がジョージア政府を打倒するために、ジョージアの「外国代理人」法に対する抗議行動を画策していると主張して、クレムリンの情報操作を推進した。
 トルコとロシアは、EUの制裁規制を利用してロシア産石油をEUに輸出しており、ロシアはウクライナでの戦争努力に資金を提供するために、多額の石油収入を受け取り続けることができると報じられている。
 ロシアは、ロシアがウクライナに全面侵攻する数週間前に、ASATの開発計画の一環として衛星を打ち上げたと報じられており、これはおそらくNATOとの将来の対決に向けた準備の一環とみられる。
 ロシア軍はリプツィ、ヴォフチャンスク、クピャンスク、ドネツク市近郊で前進した。
2024.05.17
 09:29
共同通信

(Yahoo)

ロシア、指揮所破壊と発表 東部にミサイル、激戦続く <2406-051709>
 ロシア国防省は16日、ウクライナ東部ハリコフ州で、弾薬庫やウクライナ軍のSAM部隊の指揮所をIskader BMで破壊したと発表した。 上空から撮影した空爆の様子の動画も公開し、ウクライナ兵約50人を殺害したと主張した。 ゼレンスキー大統領は16日にハリコフ州を視察し、軍幹部らと対策を協議した。
 ハリコフ州のシネグボフ知事は16日、ロシア軍が同州ボウチャンスクをクラスター弾で攻撃し、6人が負傷したと明らかにした。 シネグボフ知事によると、同日夜も州内でUAVやミサイルによる攻撃があった。
2024.05.17
 06:11
Reuters 通信

(Yahoo)

G7、ロシア凍結資産活用巡る EUの方針支持へ 財務相会議で=当局者 <2406-051703>
 イタリアの財務省当局者が16日、イタリアで来週開催される主要7ヵ国 (G7) 財務相・中央銀行総裁会議では、凍結したロシア資産から得られる収入をウクライナ支援に用いるというEUの方針が支持される見通しだと述べた。
 当局者は、同会議では凍結されたロシア資産そのものではなく、資産から得られる収入の利用に焦点が当てられるとし、いかなる決定もEUの支持と「確固たる法的根拠」が必要としたうえで、6月に開催されるG7首脳会議で最終決定が下されるよう下地を整えるとした。
2024.05.17
 05:58
時事通信

(Yahoo)

ロシア領攻撃認めず 対ウクライナ制限「変更なし」 米 <2406-051701>
 米国務省のパテル副報道官が16日の記者会見で、ウクライナによる米国製武器を使用したロシア領内への攻撃について、米国の政策に変更はないと述べ、引き続き認めない考えを示した。
 ブリンケン米国務長官は15日に訪問したキーウで、米国製武器によるロシア領内への攻撃に関し、「この戦争をどう遂行するかは最終的にはウクライナが決断することだ」と語っていた。
 バイデン政権は、米国製武器によるロシア領内への直接攻撃を制限している。 こうした制限がロシアに有利に働いているとして、ウクライナ側からは撤廃を求める声が出ている。
2024.05.16
 23:36
Ukrainska Pravda Some NATO countries are considering sending military instructors to Ukraine – NYT <2406-051621>
 European Pravdaが、NATO加盟国の一部は、ウクライナ兵の訓練や装備の修理を支援するために、軍教官や請負業者をウクライナに派遣する可能性について公然と議論していると報じた。
 New York Times (NYT) によると、ウクライナは米国や他の同盟国に対し、前線に近いウクライナ兵15万名の訓練を支援し、展開を加速させるよう要請している。
 こうした議論の一環としてNYTは「英独仏を含むNATO同盟国は、戦闘地域に近い兵器システムの構築と修理を支援するために、ウクライナに防衛請負業者を駐留させるよう取り組んでいる」と述べている。
 ウクライナ国内におけるNATO軍の活動に関する議論は、フマクロン仏大統領が2月に西側諸国にウクライナへの軍隊派遣を要請したと述べたことで引き起こされた。
 一部の国、特にバルト三国は、この構想を公式に支持したり、関心を示したりしているが、NATO事務総長を含む圧倒的多数はそれを拒否している。
2024.05.16
 22:30
朝日新聞

(Yahoo)

ロシア軍、住民の避難を妨害か ウクライナ内相「地下幽閉や殺害も」 <2406-051619>
 ウクライナのクリメンコ内相は16日、北東部ハルキウ州の国境沿いロシア軍が住民の避難を妨げ、強制的に地下に閉じ込めているとSNSで明らかにした。 「命令」に従わなかった住民を殺害したケースも報告されているという。
 同州ボウチャンスク周辺では10日以降、ロシア軍による激しい攻撃が続いており、当局は避難を促してきたが、シネフボウ知事によると、国境沿いから避難した住民は16日朝までに8,779人に上る。
Vovchansk の位置 (Google Map)】
2024.05.16
 09:35

(19:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 15 2024 <2406-051609>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月15日の戦況 =
 ハルキウ州北部でのロシアの攻撃速度は、ロシア軍が最初に占領した地域をウクライナ当局が現在確認している地域で、引き続き低下している。
 米国ヘルシンキ委員会は、米国はウクライナがロシア国境地域の軍事目標に対して攻撃を行うことを認めるべきだと述べたが、米国当局はそのような攻撃を支持する意思がないと表明し続けている。
 プーチン大統領は、ロシアの国防産業基盤 (DIB) のさらなる動員を公に優先することで、ロシアの国防費増額による悪影響に対する国内の懸念を和らげようとしている。 プーチン大統領は、ロシアのDIBはロシア製兵器の質を高めなければならないと具体的に述べた。
 プーチン大統領は、ロシアの武器輸出が減少することによる経済的・外交的影響を懸念しているようである。
 ロシアの情報筋は、国防副大臣のクズネツォフ中将が5月13日に拘束されたのは、ロシア国防省内の汚職を根絶するための広範な取り組みの始まりに過ぎないと推測している。
 ブリンケン米国務長官が5月15日にウクライナのクレバ外相との共同記者会見で、米国がウクライナに$2Bの「防衛企業基金」を提供すると発表した。
 ウクライナ軍情報総局 (GUR) は5月14日~15日に、ロストフ州にあるロシアの燃料貯蔵所を攻撃したと報じられている。
 クレムリンは、主権を有するNATO加盟国に対するロシア連邦法の管轄権を主張するロシアの取り組みの一環として、欧州当局者をロシアの指名手配リストに追加し続けている。
 ロシア軍はハリコフ州北部、シベルスク近郊、ドネツク市の西で前進が確認された。
 ウクライナ国家安全保障・国防会議のリティビエンコ書記長が5月15日、ロシア軍はウクライナでの戦闘の今後1年半、現在のペースで作戦を進めるのに十分な戦車と装甲戦闘車を保有していると述べた。
2024.05.16
 09:27
産経新聞

(Yahoo)

ロシア、ウクライナ南部ロボティネを再び制圧と主張 東部ハリコフ州集落2カ所も新たに <2406-051608>
 ロシア国防省が15日、ウクライナ南部ザポロジエ州の集落ロボティネを制圧したと主張した。 ロボティネはウクライナ軍が2023年6月に着手した反攻作戦で露軍から奪還した集落の一つで、南部戦線の最前線に位置している。 発表が事実であれば、ウクライナ軍の苦戦が改めて示された。
Robortyne の位置 (Google Map)】
 露国防省は同日、ウクライナ東部ハリコフ州の国境地域にある集落2ヵ所を新たに制圧したとも主張した。 露軍が5月10日に同州への越境攻撃に着手して以来、制圧を主張した同州の集落は12ヵ所となった。
 一方、ゼレンスキー大統領は15日のビデオ声明で、同州での越境攻撃について「わが軍は部分的に状況を安定させることに成功した」と述べ、露軍の前進をある程度食い止められたとする認識を示した。 ウクライナ軍の防衛作戦により「露軍は撃破され続けている」とも述べた。
 ISWも14日、「ハリコフ州での露軍の攻撃作戦が減速したもようだ」と分析し、こうした露軍の動きは、ハリコフ州の国境地域に「緩衝地帯」を築くことが露軍の優先目標だとするISWの評価と一致していると指摘した。
2024.05.16
 05:50
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア軍、ハリコフ突破に兵力不十分= NATO 欧州軍トップ <2406-051607>
 NATO最高司令官のカポリ大将(註:米陸軍)が16日、ロシア軍が攻勢を強めているウクライナ北東部ハリコフについて、ロシアが戦略的な突破口を開くには兵力は不十分とし、ウクライナが防衛線を維持するという見通しを示した。
 カボリ大将は、ロシア軍には前進する能力があり、一部でそれが実現したとしつつも、「戦略的突破口を開くために必要な兵士の数は十分でない」と指摘し、「さらに重要なのは、そのためのスキルや能力、さらに突破口を戦略的な優位性につなげる能力に欠けている」と述べた。
 ロシア軍はこれまでに、ハリコフ州への地上侵攻開始以来、12の集落を制圧したと表明している。 ロシア通信 (RIA) はウクライナ駐在のロシア当局者の話として、ロシア軍は現在、ハリコフ市の北30kmに位置するリプツィの制圧に向け準備を進めていると報じている。
2024.05.16
 02:43
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、ウクライナ攻勢強める 北東部と南部で3集落制圧 <2406-051604>
 露国防省が15日、ロシア軍はウクライナ北東部ハリコフ州でルキャンツィとグルボコエの2集落、南部ザポロジエ州でロボティネ集落を新たに制圧したと発表した。
 ウクライナ軍はロボティネを巡るロシアの主張を否定している。 Reutersは戦況について独自に確認できていない。
2024.05.16
 01:55
Kyiv Independent Explosions rock Sevastopol, Belbek military airfield under attack <2406-051603>
 複数のTelegram Channwelが、セバストポリ北西部のベルベク飛行場で5月15日夜に火災が発生したと報じた。 セヴァストポリ、シンフェロポリ、ジャンコイ、フヴァルディースケでも爆発音が聞こえた。
 目撃者によると、Telegram Channelのクリミアの風は、ベルベク飛行場が攻撃された結果、燃料貯蔵所が火災に見舞われたと主張している。 5月15日未明に市内で爆発音が聞こえ、ベルベク軍用飛行場の近くで火が燃えていると、地元住民はロシアTelegram ChannelのAstraに語った。
 ロシアが任命したセバストポリのズボザエフ長官は、セバストポリの救助隊は「今のところ民間インフラへの被害は記録されていない」と述べた。
 ロシア国防省は、ATACMS 5発が防空システムにより一晩で迎撃されたと主張したが、Kyiv Independent紙はこの主張をすぐには検証できなかった。
 ロシア当局は、ウクライナのミサイルやUAVを撃墜したが、被害は報告されていないと主張しているが、その後、軍事目標やインフラが攻撃されたとみられる報告が出てくることがある。
2024.05.16
 00:25
Reuters 通信

(Yahoo)

米、ウクライナ防衛事業基金に20億ドル ロシア領内攻撃容認も <2406-051602>
 ウクライナを訪問中のブリンケン米国務長官が15日にクレバ外相と行った共同記者会見で、ウクライナに$2Bの軍事支援を提供すると発表した。
 追加支援は「初の防衛事業基金」として取りまとめられたものと説明し、基金はウクライナに現時点で武器を供給すると同時に、ウクライナの防衛産業基盤に投資し、他の国からの装備品の購入に資金を提供するものと述べた。
 また、米国が供与した兵器でロシア領内を攻撃することは奨励しないが、この戦争をどう遂行するかはウクライナが決めることだと述べた。
2024.05.16
 00:24
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア軍はウクライナ全戦線で前進、計画通り=プーチン大統領 <2406-051601>
 プーチン露大統領が15日、ロシア軍はウクライナとの戦線で全方位にわたって前進しており、進撃は計画通りに進んでいると述べた。  ロシア軍はここ数ヵ月、前線の重要地点でウクライナ軍を押し戻し続けている。
 プーチン大統領は大統領府でベロウソフ国防相やショイグ安全保障会議書記ら高官と会談し、軍の進撃は参謀本部が承認した「計画通りに進んでいる」と述べた上で、「前線での活動が効果的になればなるほど、この問題を平和的に解決できる可能性が高まる」と述べた。
 また、国防相を交代したショイグ氏のこれまでの功績に謝意を表明した。
2024.05.15
 23:35
Ukrainska Pravda Russians lose 710 soldiers in 5 days in Kharkiv Oblast – General Staff <2406-051527>
 ウクライナ軍参謀本部が、5月15日23:00現在までにロシア軍は5月10日以降、ハリコフ前線で710名の死傷125品目の装備を失ったと報告した。
 「ハリコフ戦線では、わが部隊は、その日の初めから、ピルナ・リプツィ、ルキアンツィ・スロボジャンスケ、ピルナ・スロボジャンスケ、ムロム・スタリツィアの線に対する4ヵ所のロシア軍の攻撃を撃退することに成功している。
 フリボケ・リプツィ、ルキアンツィ・スロボジャンスケ、ピルナ・スロボジャンスケ、ムロム・スタリツィア、プレテニフカ・ヴォフチャンスクの線では、現在も戦闘が続いており、ウクライナ軍部隊は陣地を失っていない。
 ウクライナ軍は、ヴォフチャンスク市で防御と安定化の措置を継続し、状況を制御下に置いている。
ハリコフ正面での占領軍の損失は、その日の初め以来、95名の兵士と27品目の武器と装備にのぼった。 2024年5月10日以降、敵は合計で710人のロシア占領者を死傷させ、125ユニットの武器と軍事装備を失った。
クピャンスク正面では、ウクライナ軍がロシア軍の攻撃を20回撃退した。
 同時に、キスリフカ-イワニフカ、コトリアリフカ-ピシュチャネ、クゼミフカ-ステルマヒフカ、コワリフカ-ノヴォイェホリフカの枢軸で戦闘が続いている。 ロシア軍の激しい砲火にさらされていた一部の地区では、ウクライナ軍の部隊がより有利な位置に移動した。
ライマン正面では、ロシア軍はウクライナの防衛線を突破しようと2度試みたが、無駄だった。
シベルスク正面では、ロシア軍はウクライナ軍の陣地を攻撃する試みを5回行った。ロズドリフカとスピルネの集落付近では、今も戦闘が続いている。状況はコントロールされている。
クラマトルスク正面では、ウクライナ軍がロシア軍の攻撃を5回撃退した。ノヴィとアンドリーイウカの集落付近で戦闘が続いている。
ポクロフスク正面では、ロシア軍はウクライナ軍の陣地を攻撃する試みを18回行ったが、失敗に終わった。オチェレタイン・ノヴォレクサンドリフカ、オチェレタイン・カリノヴェ、アルハンヘルスケ・ノヴォレクサンドリフカ、ソロヴィオヴェ・ソキルの各軸で戦闘が進行中です。ロシア軍は各種兵器による火力攻撃も続けており、ウクライナ軍はオシェレタイン・ソロヴィオヴェ、セメニフカ・ノボセリフカ・ペルシャ、トネンケ・ウマンスケ、トネンケ・ネタイロベ、ペルボマイスケ・ネタイロベの各軸で抵抗を続けている。状況は複雑であり、情報は更新されている。
クラホフ正面では、ウクライナ軍がロシア軍の攻撃を5回撃退した。ヴォディアンとポビエダの集落の近くで戦闘が続いている。ウクライナ国防軍は、ポビエダの集落付近で戦術的な位置を改善した。
ヴレミフカ正面では、ロシア軍はウクライナの防衛線を突破しようと22回試みたが失敗した。ウクライナ軍は陣地を失わず、戦闘は続いており、状況はコントロールされている。
オリホヴェ正面では、ウクライナ軍がノボプロコピフカ・ロボティネ枢軸に対するロシア軍の4回の攻撃を撃退した。戦闘中に陣地を失うことはなかった。
プリドニプロビア正面では、ウクライナ軍がドニプロ川左岸の陣地を守っている。過去24時間で、ロシア軍がウクライナ軍を陣地から追い出そうとする試みは5回にわたって撃退された。
 ロシアはミサイル攻撃を2回、空爆を48回、神風特攻機攻撃を255回、わが軍の陣地を2400回以上攻撃した。 一方、ロシア占領軍の損失は合計し、890名の死傷者と340品目の武器と装備であった。
2024.05.15
 22:51
Kyiv Independent Media: 50 states confirm participation in Ukraine's peace summit in Switzerland <2406-051526>
 スイスの公共ラジオRTSが、世界平和サミットに5月15日現在、50ヵ国が参加を表明していると報じた。
 サミットは6月15日と16日にスイスで開催され、ゼレンスキー大統領の10項目の和平公式(ウクライナからのロシア軍の完全撤退を求める計画)の条件下で、ウクライナの和平に焦点を当てる。
 Deutsche Welle(註:ドイツ連邦共和国国営国際放送)が5月3日に発表したところでは、世界平和サミットの参加者は、戦争の結果に関する共通の交渉姿勢を策定し、それをロシアに提出する。
2024.05.15
 20:00
CNN

(Yahoo)

ウクライナ北部ハルキウ州、激しい戦闘が進行中 軍発表 <2406-051524>
 ウクライナ軍によると、ロシア軍が15日に空と陸から攻勢を仕掛け、ウクライナ北部ハルキウ州は「激しい戦闘」に見舞われているという。
 ハルキウ市防衛部隊指揮官は、「激しい戦闘が起きている」と説明し、「今なお三つの交戦が進行中だ」と明らかにした。
 「ボルチャンスクルキアンツィ近郊の一部地域では、より効果的に部隊を活用して地域を攻勢から守るため、ウクライナの守備隊がより有利な陣地への移動を迫られた」としている。
 ハルキウ州にある国境沿いの町、ボルチャンスクは1年半あまり前にロシアの占領から解放された。
 ウクライナ軍は11回の攻撃を撃退し、「ロシアのシェベキノ方面からの」ロシアの進軍を食い止めている状況だという。
2024.05.15
 18:35
CNN

(Yahoo)

ロシア、クリミア半島へのATACMS攻撃を迎撃 国防省発表 <2406-051520>
 ロシア政府によると、クリミア半島上空でATACMS 10発を迎撃した。
 クリミア半島バストポリのラズボジャエフ知事は、ミサイルはベルベク軍用飛行場付近で撃ち落とされたとし、同飛行場がウクライナの攻撃目標になった可能性があると示唆した。
 ロストフ州のゴルベフ知事によると、プロレタルスキー地区の燃料基地でもUAV 2機による爆発が2回発生したという。
 一連の攻撃で死傷者は報告されていない。
2024.05.15
 16:05
Kyiv Post Probable mass ATACMS missile strike hits Russian airfield in Crimea <2406-051516>
 クリミア半島のロシア軍航空の主要基地で5月15日の早朝に強力な爆発が起こり、何時間も燃え続けたが、ロシアはウクライナ軍 (AFU) が発射したATACMSによると述べた。
 地元メディアと地域当局者は、02:00少し前からベルベック飛行場の近くでさまざまな強度の爆発音が20回以上聞こえたと報告した。
 ロシア占領当局者は、ウクライナ軍がベルベク飛行場に長距離ミサイルを発射したが、ウクライナの兵器はすべて撃墜されたと述べた。
2024.05.15
 15:36
Kyiv Independent General Staff: Russian forces 'partially pushed out' from Vovchansk <2406-051515>
 ウクライナ軍参謀本部は5月15日、ハルキウ州のヴォフチャンスク方面でロシア軍の攻撃を撃退し、「町から敵軍を部分的に押し出した」と発表した。
 ウクライナ国防省は同日、ロシアの小規模な歩兵部隊がヴォフチャンスク北部に侵入し、そこを確保しようとしていると発表した。 「北部と北西部の郊外で防衛作戦が続いている」と参謀本部は報告書で述べている。 軍は町の状況について詳細を明らかにしていない。
 ロシア軍は、ロシア国境の南10km、ヴォフチャンスクの東40kmの村、リプツィ方面への攻撃を続けている。 ハリコフ郊外の村、リプツィとマラ・ダニリフカは、この日ロシア軍の空爆を受けたと報じられている。
 ロシアは5月10日、ハルキウ州北部でリプツィとヴォフチャンスクに向けて新たな攻撃を開始した。
 5月15日の放送で、ホルティツィア軍報道官は、この地域の状況はいくらか安定していると述べた。 報道官はウクライナ軍は過去1日で同地域で11回のロシア軍の攻撃を撃退したと述べた。
 ロシアが任命したセヴァストポリの"市長"ラズボジャエフによる後の公式発表ではATACMSが、失敗したとされる攻撃に使われたと述べた。 ロシア当局はATACMSはすべてロシアの防空網によって迎撃されたと主張したが、ATACMSの一部クラスター爆弾を散布していたため、当局は一般市民にクラスター爆弾に触れないよう警告した。
2024.05.15
 12:59
AP 通信

(Yahoo)

ロシア軍電子戦でも優勢に ウクライナ軍無人航空機大隊 <2406-051512>
  ウクライナ東北部ハルキウ州で、5月10日に始まったロシア軍による突然ともいえる春季攻勢で、新たな戦線が形成されつつあり、兵力、武器弾薬ともに圧倒的に不足するウクライナ軍に大きな圧力がかかっている。 ここ数日でロシア軍が占領した数ヵ村のひとつだ。 同じように無人となった無人となったハルキウ州の村ストリレチャでは、ロシア軍歩兵部隊が徒歩で村を占領した。
 ウクライナ軍の最大の懸念は、ロシアが国境沿いにさらに戦線を広げ、限られた兵力をさらに酷使し、約束された西側の軍事援助が届くまでの隙を突くのではないかということだ。
 それを阻止するために、1000kmにおよぶ戦線に沿った拠点で、これまでロシア軍の前進を食い止めるために配備されていた戦闘旅団から、貴重な予備兵力が新たな戦線に投入された。
 ロシア軍の攻勢を受けて、ドネツク州バフムートに配備されていた第92独立強襲旅団のUAV部隊Achilles大隊も5月10日、ハルキウ戦線に投入された。
 AP通信は、部隊の所在地を明かさないという条件で、アキレス大隊の取材が許可された。
 国境沿いのロシア軍掃討作戦の一環として、部隊は24時間態勢でハルキウの主要道路を監視し、爆弾を積んだ自爆UAVを飛ばして、敵の軍用車両を破壊している。
 ロシア軍が到着した夜、Achilles大隊は主要道路を走る多くの軽軍用車やトラックを破壊した。
2024.05.15
 10:35

(20:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 14 2024 <2406-051508>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月14日の戦況 =
 ハルキウ州北部におけるロシアの攻撃速度は過去24時間で減速したとみられ、この地域におけるロシアの攻撃パターンは、ロシア軍がハルキウ州への縦深よりも国境地帯に「緩衝地帯」を作ることを優先しているというISWの評価と一致している。
 ロシア当局が5月13日、副国防相兼国防省人事総局長のクズネツォフ中将を、大規模な賄賂を受け取った容疑で拘束した。
 ジョージア議会は、トビリシで法案に反対する抗議活動が続く中、5月14日にロシア式「外国代理人」法案を第3読会で可決した。
 ブリンケン米国務長官が5月14日にキーウを訪問した際に、ウクライナとの二国間安全保障協定に関心があると述べた。
 ウクライナの関係者とみられる人物が5月14日、ヴォルゴグラード州でロシアの鉄道路線を攻撃した。
 ロシア軍はリプツィ、ヴォフチャンスク、スバトヴェ、チャシフ・ヤール、アウディーイウカ、ドネツク市、クリンキー付近でわずかに前進した。
2024.05.15
 08:56
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ軍、ハリコフ州2地域で部隊後退 ロシアが攻勢強める <2406-051506>
 ウクライナ軍が14日、北東部ハリコフ州でロシア軍が攻勢を強めたことを受け、州の2つの地域で部隊を新たな陣地まで後退させたと明らかにした。 また、同州の北側、スムイ州近くでロシア軍が兵力を増強させているとして警戒感を示した。
 ロシア軍は10日にハリコフで地上攻撃を開始したばかりで、スムイ州に越境攻撃を仕掛ければウクライナの防衛力をさらに消耗させることになる。
 ロシア軍は14日、国境地域で10番目の集落を制圧したと発表した。 ロシア国境から5kmのボウチャンスクの警察は、北側で砲撃の応酬があったとした。
 ウクライナ軍参謀本部は、ハリコフ州ルキャンツィとボウチャンスクにいた部隊が、ロシア軍の砲撃や襲撃を受け、兵士などの損失を回避できる位置に移動したと表明した。
2024.05.15
 08:45
産経新聞

(Yahoo)

ウクライナ軍高官「ロシア軍が北部スムイ州にも越境攻撃の可能性」 米紙に危機感語る <2406-051505>
 ロシア軍によるウクライナ東部ハリコフ州への越境攻撃で、ウクライナ国防省情報総局のブダノフ局長は、増援部隊の到着などにより「今後数日間」で前線を安定させられるとし、近く露軍の前進を停止させられるとする観測を示した。 New York Timesが14日、ビデオ通話取材での発言として報じた。
スムイ州の位置 (Google Map)】
2024.05.14
 19:34
AFP=時事

(Yahoo)

ロシア南西部で列車脱線 破壊工作の疑い <2406-051417>
 ロシア非常事態省が14日、南西部ボルゴグラード(旧スターリングラード)近郊で前夜、貨物列車が脱線し、貨車と燃料タンクが炎上したと発表した。 脱線はGMT 13日22:15に発生したが火はすぐに消し止められ、死傷者はなかった。 運行は数時間後に再開された。
 当局は破壊工作の疑いがあるとみている。 鉄道事業者の現地支部は「何者かによる不正な介入により、コトルバン駅で貨物列車の貨車が脱線した」と説明した。
 脱線が起きた駅は、ウクライナ国境から300kmに位置する。 また、ボルゴグラードはウクライナのUAV攻撃の目標とされている。 ロシアの鉄道では不審火や脱線が相次いでおり、ロシア当局はこれまでの類似事案について、ウクライナや親ウクライナ派の仕業だと非難している。
 ウクライナ政府は脱線への関与についてコメントしていない。
2024.05.14
 11:46
Reuters 通信

(Yahoo)

反プーチン掲げる「ロシア義勇軍団」、ウクライナ北東部のロシア陣地を砲撃 <2406-051410>
 「反プーチン」を掲げ、ロシア人としてあえてウクライナ側で戦うロシア義勇軍団 (RVC) が5月13日、ウクライナ北東部ハリコフ州ボウチャンスクのロシア軍陣地を
APCが砲撃する映像を公開した。
 RVCはウクライナの支援を受ける準軍事組織で、過去には他の「反プーチン」の武装集団とともにウクライナからロシアへの越境攻撃を行ったこともある。
2024.05.14
 10:45

(20:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 13 2024 <2406-051409>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月13日の戦況 =
 ロシア軍は5月13日、ハリコフ市の北と北東で戦術的に重要な前進を続けており、現在はハルキウ州北部への深い浸透のための準備よりも、国境沿いに「緩衝地帯」を迅速に設置することを優先しているようである。
 ロシア軍がヴォフチャンスクで比較的速い速度で前進し、集落内の主要な水路に架かるいくつかの橋が破壊されたと報告されていることから、ロシア軍はISWが以前評価したように、より深い浸透よりも「緩衝地帯」の創設を優先していることを示唆している。
 ウクライナ軍は、クリミア半島にあるロシアの防空基地に対するミサイル攻撃と、ロシア国内のエネルギーインフラに対するUAV攻撃に成功したと報じられている。
 ロシア軍はハルキウ州北部のリプツィとヴォフチャンスク付近で前進が確認された。
2024.05.14
 05:21
共同通信

(Yahoo)

ミサイル迎撃率が大幅低下 ウクライナ、4月は30%/td> <2406-051405>
 Wall Street Journal紙が13日、ロシアのミサイルをウクライナが迎撃した割合が空軍の発表データを分析したところ大幅に低下していると報じた。 最近半年の迎撃率は46%で、その前半年の73%から27ポイント低下した。 2024年4月は30%にとどまった。
 米国の軍事支援が長期にわたって停滞し、防空システムや迎撃用ミサイルの不足に苦しんでいることが背景にある。 米国は本格的な軍事支援を再開しており、状況が改善する可能性はある。
 同紙によると、ロシアが最近6ヵ月で発射したUAVとミサイルの数は、その前の6ヵ月と比べて45%ほど増加し、UAVは最近6ヵ月で2,628機発射され、ほぼ倍増した。
 BMの発射数は33発から114発、極超音速ミサイルKinzhalと極超音速巡航ミサイルZircon計27発から計46発に増加し、S-300やS-400 SAMは2024年に入って計175発が発射されたが、BMの迎撃率は10%にとどまり、S-300とS-400は1発も迎撃できなかった
2024.05.14
 04:30
Reuters 通信

(Yahoo)

EU、対ウクライナ長期安保確約へ 兵器供与など9項目=草案文書 <2406-051403>
 EUがウクライナに対する長期的な安全保障支援の確約を取りまとめ、向こう数年間にわたり一段の兵器供与や軍事訓練などの支援を保証する文書の草案を作成したことが分かった。
 Reutersが入手した12日付の10頁の文書は、ロシアによるウクライナ全面侵攻の終結が視野に入らず、ウクライナのEU、NATO加盟も当面見込めない中、長期的な支援を提供する広範な取り組みの一環で、EUは6月または7月に結論を出したい考えである。
 文書は「既存の支援に立脚する形で、ウクライナの安全保障と防衛に予測可能で長期的、かつ持続可能な支援を確約する」と言及し、兵器供与、兵士訓練、防衛産業協力、地雷除去支援など9項目を挙げ、確約は「ウクライナが欧州への道を進む限り」有効として、10年後に内容を見直すとしている。
 支援の規模について明記はないが、2024年についてウクライナ軍事援助基金に€5B拠出することで合意したと記されており、その後の数年間も同額を拠出するかは確約していない。
2024.05.13
 20:33
朝日新聞

(Yahoo)

ロシア軍、国境沿いに支配地域広げたか ウクライナ北東部の地上作戦 <2406-051318>
 新たな地上作戦を開始したロシア軍は13日までに、ウクライナ北東部ハルキウ州との国境を越え、ウクライナ領内の国境沿いで支配地域を広げた模様で、複数の集落を制圧し、ウクライナ軍の防衛線への攻撃を強めている。
 Ukrainska Pravdaは13日、ロシア軍がウクライナ第2の都市ハルキウの北25kmのリプツィと、北東50kmのボウチャンスクに接近したと報じた。 ISWは11日に、露軍がリプツィ周辺の二つの集落を掌握したことが映像の位置情報で確認されたとし、さらに東の地域では、ロシア軍が国境の南25kmのダムを破壊したことも確認されたという。
 ロシア国防省は12日、新たに「ウクライナの防衛戦に深く入り、4集落を解放した」と発表した。
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 ロシア軍の攻勢が伝えられるのは、いずれもハルキウ州北部のロシア国境から3~5kmの地域。本格侵攻開始前の人口が18,000人と比較的規模の大きな国境沿いの都市ボウチャンスクも激しい攻撃を受けている。
 ISWによると、周辺の橋への攻撃も増えており、ロシア軍が同市を孤立させようとしているとの見方もある。
2024.05.13
 20:02
Kyiv Independent General Staff: Russian forces 'partially succeed' near Lukiantsi in Kharkiv Oblast <2406-051317>
 ウクライナ軍参謀本部は5月13日、ロシア軍がハルキウ州のルキアンツィ村付近で「部分的に成功」したと報告した。
Lukiantsi の位置 Google Map)】
 ロシアは5月10日にハリコフ州で新たな攻勢を開始した。 ルキアンツィは、ウクライナとロシアの国境から5kmの場所にあり、ここ数日、ロシア軍の主要な攻撃目標となっているヴォフチャンスク市もある。
 参謀本部によると、ロシア軍は現地時間15:00現在、ルキアンツィ近郊の陣地からウクライナ軍部隊を撤退させることに「部分的に成功している」。
 報告書によると、ウクライナ軍が反攻行動を行っている間、ロシア軍の進撃は停止した。 現地時間17:00現在、12件の武力衝突が発生している。 「わが部隊は敵を掃討して押し戻し、ヴォフチャンスク集落の北郊外を掃討している」と報告書は述べている。
2024.05.13
 17:11
Kyiv Post Ukrainian Orthodox Synod Deems ‘Russian World’ Doctrine Heretical, Putin 'Self-Excommunicated' <2406-051315>
 ウクライナ正教会 (OCU) の最高主教たちは、ロシア教会の教義とプーチン大統領の行動がキリストの教えに反すると判断する教会会議を開催した。
 OCUは、5月11日に開催された司教会議で、いわゆる“Russky mir”(ロシア世界) の教義を偽りの教義で本質的に異端であると公式に判断した。
 聖シノドス決議 (Holy Synod) は、「ウクライナ正教会は、『ロシア世界』の教義を、民族系統主義 (国家や部族を神よりも優先させる)、マニ教、グノーシス主義の異端的原則に基づいているとして拒否し、非難する」と述べている。
2024.05.13
 16:33
Kyiv Independent Governor: Russian ammunition depot explodes in occupied Luhansk Oblast <2406-051314>
 ルハンシク州のリソホール知事によると、5月13日にルハンシク州でロシアに占領されたクラスノドン(ソロキネ)でロシア軍の弾薬庫が爆発した。 リソホール知事(註:ルハンスク州知事)は弾薬庫はロシアとの国境近く、前線から130km離れた場所にあると報じた。
Krasnodon の位置 (Google Map)】
 ロシアのTelegram Channelは爆発後にソロキン上空に煙が立ち上る様子を映した動画を公開した。
 ロシアが任命したパセチニク首長はウクライナを非難し、町の工業地帯へのミサイル攻撃で3人が死亡し、4人が負傷したと主張したが、Kyiv Independentは、この主張を検証できなかった。
2024.05.13
 11:26
産経新聞

(Yahoo)

ウクライナ国防高官「露軍3万人以上が参加」と言及 ハリコフ州への越境攻撃 <2406-051309>
 ウクライナメディアが、ウクライナのリトビネンコ国家安全保障・国防会議書記がFigaroの取材で13日に、露軍によるウクライナ東部ハリコフ州への越境攻撃で、「露軍部隊3万名以上が参加している」と述べたと報じた。
 リトビネンコ書記は現場部隊の報告として「越境攻撃に先立ち、露軍は50,000名を国境地帯に集結させた」と発言し、ウクライナ軍が奮戦しているが露軍の数は非常に多いとした。
2024.05.13
 10:15

(20:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 12 2024 <2406-051306>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月12日の戦況 =
 プーチン大統領が5月12日、ショイグ国防相の後任としてベロウソフ氏を任命し、ショイグ氏をパトルシェフ氏の後任として安全保障会議書記に任命した。 ロシア大統領選挙後のこうした高官の人事異動は、プーチン大統領がウクライナでの戦争が長引くのに備え、NATOとの将来の対立に備えるために、ロシア経済と防衛産業基盤 (DIB) を動員する方向に重要な一歩を踏み出していることを強く示唆している。
 ベロウソフ新国防相は、ロシア連邦政府の経済大臣として10年近く在職し、最近では国内のさまざまなDIB改革やUAV計画の管理に携わっており、苦戦しているロシア国防省を率いる準備が整っている。
 ショイグ国防相をパトルシェフを安保会議書記の後任にしたことは、単に解雇するのではなく、ロシアの治安分野での周辺的な役割を与えることで、治安当局の高官を静かに脇に追いやるというプーチンの一般的なパターンに沿ったものである。
 ハリコフ市の北東に位置するヴォフチャンスクを占領しようとするロシアの攻勢は、ウクライナ軍がロシア国内の目標を攻撃するために西側が提供するシステムを使用できないという西側の暗黙の政策の結果である。
 ウクライナ軍ロシアの石油や防衛産業のインフラへの攻撃を繰り返しており、ロシアの軍事ブロガーは、ロシア軍がこれらの攻撃に対して明らかに防御能力がないことに不満を漏らしている。
 異なる政党の複数のドイツ人政治家が、NATO加盟国に配備されたNATOの防空システムを使用して、ウクライナ西部上空でロシアのUAVを撃墜することへの支持を表明した。
 ロシア軍はハルキウ州北部のリプツィとヴォフチャンスク付近で前進が確認された。
 ロシア宇宙機関であるRoscosmosの元長官で超国家主義者のロゴージン氏が、ロシア軍は最前線でウクライナのUAVを撃退するのに苦労し続けていると強調した。
2024.05.13
 08:53
毎日新聞

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ東部ハリコフ州で前進 新たに4集落を制圧 <2406-051305>
 Reuters通信などが、露国防省が12日に新たに攻勢をかけた露軍がウクライナ東部ハリコフ州で、新たに国境付近の4集落を制圧したと発表したと報じた。
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将は同日にTelegramでハリコフ州の戦況は「悪化している」と述べた。
 一方、TASS通信などがウクライナ国境に接するロシア南部ベルゴロド州で12日に10階建ての集合住宅の一部が倒壊したと報じた。 露非常事態省は13日、住宅の倒壊により、少なくとも15人が死亡したと発表した。 がれきの下に人が埋まっている可能性があるといい、死者数はさらに増える恐れがある。
 同州のグラトコフ知事は、通信アプリに「ウクライナ軍から大規模な砲撃を受けた」と投稿した。
2024.05.13
 05:00
朝日新聞

(Yahoo)

ロシア「新たに4集落解放」 ウクライナ、グレーゾーンが戦闘地域に <2406-051302>
 ロシア国防省が12日、ウクライナ北東部ハルキウ州の国境沿いにある4集落を新たに「解放」したと主張した。 事実なら、10日以降で9集落が制圧されたことになる。 ただ、ウクライナの防衛線が突破されているわけではなく、激しい戦闘が続いているとみられる。
 同州のシネフボウ知事によると、空からの攻撃や砲撃も「ほぼ24時間」続いており、ウクライナの警察や消防は国境沿いの住民の避難を促している。 シネフボウ知事は12日夜までに、6,000人以上が避難したとしている。
2024.05.12
 10:20

(20:20 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 11 2024 <2406-051202>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月11日の戦況 =
 ロシア軍は、ハルキウ州北部のウクライナとの国境沿いで比較的限定的な攻撃を実施しており、防御が緩いと思われる地域では戦術的に重要な戦果を挙げ続けている。 これらの限定的な作戦に投入されたロシア軍の規模と、ウクライナ北東部の国境沿いに展開しているロシア軍の規模は、ロシア軍が現時点でハリコフ市を包囲、または占領するための大規模な作戦を追求していないことを示している。
 ロシア軍は、北部ハルキウ州のウクライナ国境沿いで攻撃作戦を開始したと報じられているが、北部部隊は、報告された最終戦力まで引き上げられ、これまでのところ、同地域での攻撃作戦に限られた戦闘力しか投入していない。
 ISWは、ハルキウ州北部でのロシアの攻勢作戦は、ロシア軍がハリコフ市の砲熕兵器の射程内まで前進するのを許しながら、前線の他正面からウクライナ軍を転用させることを目的としている可能性が高いと評価し続けている。
 プーチン大統領とロシア軍司令部は、ウクライナがロシア軍に奪われた領土を奪還できないという仮定に基づいて、ハルキウ州北部での攻撃作戦を計画している可能性がある。
 ウクライナ領獲得に関するプーチン大統領とロシア軍司令部の計算が、ウクライナの領土奪取に対するロシアの全体的な作戦アプローチを形作っている可能性が高い。  ハリコフ州北部におけるロシアの限定的な攻撃は、米国の安全保障支援の再開がプーチンの計算を変えていないこと、あるいはプーチンが支援の再開に照らして、ウクライナの能力に関する作戦の基本的な前提を再評価することなく、ハリコフの取り組みを開始したことを示唆している。  国境地帯におけるロシアの攻撃作戦の方向性は、ロシアとウクライナの当局者が最近述べたように、ロシアがベルゴロド市を守るための「緩衝地帯」を作ろうとしている可能性を示唆している。
Belgorod市の位置 (Google Map)】
 ロシア軍は、シベルスキー・ドネツ川の東側を迅速に孤立させ、ヴォフチャンスクを占領しようとしているとみられるが、この前進方向は、ロシア軍がクピャンスク方面に防衛するウクライナ軍を脅かす可能性があるとみられる。
Vovchanskの位置 (Google Map)】
 ドネツク人民共和国 (DNR) のプシリン首長は、ロシアのウクライナ侵攻を正当化するための一連のクレムリンの言説を繰り返し、DNRの創設10周年を記念した取材で、プーチン大統領とロシア軍に媚びへつらおうとした。
 ウクライナ軍が5月10日~11日に、ボルゴグラード州にあるロシアの製油所に対してUAV攻撃を成功させたと報じられている。
 ロシア軍はハルキウ州北部のスバトベ、チャシフヤール、アウディーイウカ、ドネツク市近郊、ザポリージャ州西部。ヘルソン州の東岸で前進が確認された。
2024.05.11
 22:38
Kyiv Independent German lawmakers suggest allies could protect sky over western Ukraine from NATO soil <2406-051111>
 
Frankfurter Allgemeine Zeitung (FAZ) が5月11日に、ドイツ議員の与野党双方の一部が、同盟国がウクライナ西部の領空をNATO領土から守るという考えを支持していると報じた。 にもかかわらず、議員は、同盟国がウクライナへの追加の防衛援助の提供に集中しているため、この問題は現在「議論中ではない」と付け加えた。
 ポーランド当局もその可能性に言及しているが、具体的な決定は示されていない。 共同与党緑の党のホフライター議員は「ポーランドとルーマニアからウクライナ上空を防衛することは、長期的には排除されるべきではない」と述べた。
 FAZは、ミュンヘン安全保障会議のランゲ氏や、元NATO事務次長のブラウス中将など一部の専門家が、ポーランドとルーマニアからウクライナ国境地域上空でロシアのミサイルを撃ち落とすことを提案したと報じている。
 ドイツはウクライナに対する防空支援のリーダーであるとしており、追加の防空システムを確保することを目的とした同盟イニシアチブを開始して、3個目のPatriot FUをウクライナに供与することを約束している。
2024.05.11
 16:32
Kyiv Independent Defense Ministry: 9 Ukrainian robots have operated on battlefield since start of 2024/td> <2406-051110>
 ウクライナ国防省が5月10日、2024年に入ってから
UGV 9基が稼働したと発表した。
 同省によると、UGVは戦場でさまざまな機能を果たし、ウクライナ軍へのリスクを最小限に抑えている。 UGVの役割には、機関銃による戦闘、地雷除去、負傷した兵士の避難が含まれる。
 国防省のロクニアック大佐が「現在、多くの国内メーカーが、ウクライナ軍の能力を高め、兵士の命を救うために、UGVの生産に注力している」とし「2024年初頭になってようやく、ウクライナのメーカーが製造した9基のUGVが完成した」述べている。
 デジタルトランスフォーメーション相のフョードロフ氏は3月12日、ウクライナが前線での人間の関与を減らすため、UGVの量産を計画していると発表していた。
 これらの移動ロボットは、地雷探知と除去、攻撃UAVの操作、負傷兵の収容、弾薬輸送を行うことがでる。
 ウクライナ戦場では人的危機に直面しており、新たな徴集兵の動員に苦慮している。
2024.05.11
 15:47
Kyiv Independent Russia claims capture of five villages in Ukraine's Kharkiv Oblast <2406-051109>
 ロシア国防省は5月11日、ロシアとの国境に近いハルキウ州でウクライナの5村を制圧したと発表した。
 Reuters通信が報じたところでは、ロシア軍は現在、プレテニフカ、オヒルツェヴェ、ボリシフカ、ピルナ、ストリレチャを掌握しているという。 ウクライナ国防省は10日、ロシア軍がハルキウ州で突破を試みたと発表した。
PletenivkaOhirtseveBorysivkaPyl'naStrilecha の位置 (Google Map)】
 Kyiv Independentはロシア国防省の主張を検証できなかったが、5月11日にウクライナ軍ホルティツィア群の報道官は、ロシア軍はいわゆるグレーゾーンで抑えられており、前進していないと述べた。
 ハリコフ州のシニエフボフ知事は5月11日に記者団に対し、状況は「完全にコントロールされている」と述べ、モスクワが領有権を主張する5ヵ村のうち、ストリレチャ、ピルナ、ボリシフカ、オヒルツェヴェの4ヵ村で戦闘が続いていると述べた。
 戦闘が続く中、ロシア軍の攻勢が限定的な行動なのか、それともハリコフ市自体への大規模な攻撃の前兆なのかは、まだわからない。
2024.05.11
 15:13
Kyiv Post Near Kharkiv: Ukrainians halt attack, inflicting heavy losses/td> <2406-051108>
 ウクライナでの戦闘は、ロシアがハリコフ地域に再び進撃した2日目に激しさを増した。 ウクライナは、この進軍がハリコフ自体を脅かすためのものなのか、それとも単にウクライナ軍を伸ばすためのものなのかを評価している。
 ロシア国防省は14日、ロシア軍がハルキウ州の国境沿いの村6ヵ所を制圧したと発表した。
 AFP通信が報じたところでは、同省はロシア軍がボリシフカ村、オヒルツェヴェ村、プレテニフカ村、ピルナ村、ストリレチャ村を「解放」したと主張した。
 ウクライナのホルティツィア作戦戦略群の報道官が11日に全国放送されたニュース番組で、「司令部の決定により、ウクライナ軍の防衛部隊が強化された」とし、ロシアのハリコフ攻勢は効果的に撃退されたと述べた。
 「敵はグレーゾーンに封じ込められており、拡大していないが、ロシア軍を完全に潰し、彼らが隠れられる森に追い詰めるという問題がある」と述べた。
2024.05.11
 11:15

(21:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 10 2024 <2406-051106>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月10日の戦況 =
 ロシア軍が5月10日朝にハルキウ州北部のロシアとウクライナの国境沿いで攻撃を開始し、大きな戦果を挙げた。 ロシア軍は、ハルキウ市北部で攻勢作戦の初期段階を実施している可能性が高く、攻撃目標は限られているが、ウクライナ東部の前線の他の重要な正面からウクライナに人員と物資を転用させる戦略的効果を目的としている。
 ロシア軍は今後数日のうちに、ハルキウ州北部の足場を活用して攻勢を強化し、ウクライナ軍をベルゴロド州との国境から押し戻し、ハリコフ市に配置した砲熕兵器の射程内まで前進することを意図した攻撃努力の初期段階を追求する可能性が高い。
 しかし、ロシア軍が現在行っている活動は限られており、ロシア軍が直ちにハリコフ市を包囲し、包囲し、占領するための大規模な掃討作戦を遂行していることを示唆しているわけではない。
 ハリコフ国境沿いのロシアの攻勢は、ウクライナ東部の他の地域でのロシアの前進を可能にするために、ウクライナ軍をこの正面に引き寄せて拘束するという目的を持っている可能性が高い。
 ISWは、ロシア軍がハリコフ市の制圧を目指す場合、その攻略に苦戦する可能性が高いと評価し続けており、ロシア軍が西側諸国の支援物資がウクライナの前線に大規模に到着するまでの比較的短い時間を最大限活用するために、国境地帯に沿って攻撃を開始することを決定した可能性が高い。
 ウクライナ地上軍司令官のパブリュク中将は、チャシフ・ヤールとアウディーイウカ周辺での最近のロシアの前進について、ウクライナでの戦争は今後2ヵ月で重要な段階に入ると述べた。
 バイデン米大統領は5月10日、大統領引き下げ権限基金の一環として、ウクライナへの最大$400M相当の支援を承認した。
 ウクライナ軍は5月9日~10日に、ウクライナ軍が2024年3月に攻撃したカルーガ州の石油精製所をUAVで攻撃した。
 ミシュスチン露首相は、プーチン内閣の交代は憶測されているが確認されておらず、プーチン大統領の新任期中、ロシア政府での地位を維持している。
 宇宙政策を担当するプラム米国防次官補は、ウクライナの最前線地域でロシア軍がStarLinkを不正に使用するのを阻止するため、米国防当局がSpace X社と提携したと述べた。
 ロシア軍はドネツク市近郊とドネツク州とザポリージャ州の州境地帯でわずかに前進した。
2024.05.11
 11:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナの軽飛行機型ドローン、前線から1300km超離れた巨大石油施設を爆破/td> <2406-051105>
 ウクライナが軽量スポーツ機を改造した自爆型UAVでロシア領内の目標を攻撃し始めてから1ヵ月後、その1機がウクライナの前線から1,300km以上離れたロシア西部サラバトの製油所を攻撃した。
Salavat の位置 (Google Map)】
 9日にあったこの攻撃は、ウクライナによるこれまでのUAV攻撃のなかでも群を抜いて長距離のもので、ウクライナがロシアの製油所や工場、戦略的に重要な軍事施設を狙った遠距離打撃作戦をエスカレートさせていることも意味する。  スポーツ機改造型UAVによる越境攻撃としては、失敗に終わったとみられるものも含めると少なくとも4回目で、現地の人が撮影した映像には、左右に真っすぐ伸びた幅広の翼、固定式の車輪、プロペラと、安価なスポーツ機の特徴がはっきり捉えられている。 こうした軽飛行機は中流階級のアマチュアパイロット向けに、自宅で組み立てられるキットなどとして$90M(1,400万円)程度で市販されている。  ウクライナ国防省情報総局は特殊作戦軍と協力して、国産の2種類のスポーツ機をUAVに改造した。 ひとつはAeroprakt社製のA-22、もうひとつはAerosがライセンス生産するSky Rangers Ninjaで、いずれのDIY UAVも安価なビデオカメラ、コンピューター、操縦装置に接続されたサーボ機構、映像の送信や制御信号の受信に用いる衛星無線機を搭載しているとみられる。
2024.05.11
 06:17
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、ウクライナ北東部で大規模攻撃準備も 米は支援強化=高官 <2406-051103>
 米大統領府国家安全保障会議 (NSC) のカービー戦略広報調整官が10日、ロシア軍がウクライナ北東部ハリコフ州で「より大規模な攻撃を仕掛ける可能性は確かにある」と述べた。
 ロシア軍は同日にハリコフ近郊で地上攻撃を強化し、これまで東部および南部で長期にわたり戦闘が繰り広げられていたが、北東部に戦線が広がった
 ロシアは今後数週間でさらに前進する可能性はあるものの、防衛線を大幅に突破することは想定していないとした。
 カービー調整官は、ロシアがハリコフを射程圏内とする長距離兵器を使用する準備している兆候は懸念されるとし、24時間体制でウクライナへの物資供給に取り組んでいると語った。
2024.05.11
 02:12
共同通信

(Yahoo)

ウクライナに620億円支援表明 バイデン米政権、防空強化 <2406-051101>
 バイデン米政権が10日、ウクライナに総額$400M相当の追加軍事支援を実施すると表明した。 防空の強化に向け、大統領権限で米軍の備蓄からPatriot弾のほか、今回の支援には
NASAMS用弾(註:AIM-120 AMRAAM)、HIMARS、Stinger MANPADS、Javelin ATGMなども盛り込んだ。
 カービー大統領補佐官は、ロシアがウクライナ東部ハリコフ州などで数週間のうちにさらなる攻勢に出る可能性があると指摘した。
2024.05.10
 21:31
日経新聞 ロシア、東部領内に1キロ進軍 ハリコフ州へ攻勢強める <2406-051013>
 ウクライナ軍の情報筋が10日、ロシア国境に接する東部ハリコフ州で同日朝からロシア軍が攻勢を強め、ウクライナ領内に1km侵入したと明らかにした。
 10日には午後も戦闘が継続しており、情報筋はロシア軍が自国領内への砲撃を避けるため国境から10kmの範囲に緩衝地帯を設けようとしているとの見方を示した。
 ロシア軍が前進したのは同州北部のボルチャンスク周辺で、ロシア軍は3月ごろからハリコフ州への攻撃を激化させており、ウクライナ側は防衛拠点の構築を急いでいた。
 一方ウクライナメディアが、ゼレンスキー大統領は9日に特殊作戦軍のルパンチュク司令官を解任し、後任にツレパク副司令官を任命したと報じた。
 ルパンチュク司令官は2023年11月に司令官に就いたばかりで、戦況が停滞する中、軍高官らの人事に混乱が生じている可能性がある。
2024.05.10
 21:05
Kuiv Independent Ukraine war latest: Russia launches new offensive targeting Kharkiv Oblast <2406-051011>
5月10日の主な動向:
 1. ゼレンスキー: ロシアがハリコフ州で新たな攻勢を開始
 2. メディア: ハルキウ州の複数の村の近くで戦闘が続く、ロシアがプレテニフカを襲撃
 3. 軍: ロシア、ドネツク州突破に失敗
 4. 司令官: 今後2か月以内にロシアの戦争の「重要な局面」

 ゼレンスキー大統領が5月10日、ロシア軍がハリコフ州を標的とした新たな攻撃作戦を開始したと発表した。
 ゼレンスキー大統領がキーウでのスロバキアのカプトワ大統領との記者会見で「ロシアはハリコフの方向で新たな攻撃行動の波を始めた。 ウクライナはそこでロシア軍とわが軍、旅団、砲兵隊と対峙した 」と述べた。
 ロシアが、今後数ヵ月のうちにより広範な攻撃の一環としてハリコフを攻撃する計画があるとの報道の中で、ハリコフに対する攻撃を強化した。
 国防省は同日、ロシア軍がハルキウ州でウクライナの防衛線を突破しようとしたと報告した。
 ゼレンスキー大統領は、ロシア軍がこの地域で攻撃部隊をさらに動員する可能性があると述べた。
 大統領は、ウクライナ軍司令部はこの方向への攻撃の可能性を知っており、準備していたと付け加えた。
 「今、ハリコフの方面で激しい戦いが続いている」とゼレンスキー大統領は述べた。

2024.05.10
 09:30

(19:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 9 2024 <2406-051003>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月9日の戦況 =
 プーチン大統領が5月9日の戦勝記念日の演説で、西側諸国は大祖国戦争(第二次世界大戦)でナチス・ドイツを打ち負かしたソ連の貢献を消し去ろうとしていると述べた。
 プーチン大統領が前線のロシア軍司令官との最近の会談で前線の状況の複雑さを認識し、ロシア軍を悩ませている問題の解決策を見出すことに関与している、情報に通じた有能なロシア軍最高司令官として自分を描写した。
 ロシア外務省のザハロワ報道官が、モルドバ政府はモルドバでナチスのような「大量虐殺」に関与していると主張したが、これはモルドバに関するクレムリン高官の詭弁であり、モルドバの一部地域だけでなく、モルドバの支配を確保するためのロシアの取り組みを準備することを意味している可能性が高い。
 親クレムリンの野党モルドバの勝利候補者集団の指導者たちは、モスクワでの戦勝記念日の閲兵式に出席し、クレムリンがモルドバ全土を不安定化させ、モルドバの民主主義とEU加盟を攻撃するために、彼らを利用するつもりであることをさらに示している。
 ロシア軍は過去1ヵ月、ウクライナ東部での攻撃の頻度を著しく上げているが、これは現在の戦場の状況と、西側諸国の軍事支援が前線に到着する前に戦果を確保しようとするロシア軍司令部の意図を反映している可能性が高い。
 ロシアの国境警備隊は、アルメニアのパシニャン首相がナゴルノ・カラバフに関する決定をめぐって国内の反発に直面し続けているため、アルメニアの大部分から撤退している。
 ウクライナ保安庁 (SBU) が5月9日、クラスノダール地方とバシコルトスタン共和国にあるロシアの石油貯蔵所と製油所のインフラに対して長距離UAV攻撃を実施した。
2024.05.09
 09:00

(19:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 8 2024 <2406-050909>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月8日の戦況 =
 ロシア軍は5月7日~8日に、米国や西側諸国の大規模な安全保障支援の到着を前に、ウクライナ防空の傘が劣化したのに乗じて、ウクライナのエネルギーインフラを目標とした大規模なミサイルやUAV攻撃を行い続けている。
 最近の衛星画像を見ると、ロシアが枯渇した軍用車両と武器貯蔵施設を補うのに新しい車両や特定の兵器を大規模に製造するのではなく、主に貯蔵庫から放出することによって戦争を維持していることをさらに示している。
 ロシアはウクライナ作戦で生じている、現在のロシアの防衛産業界 (DIB) が支援できるレベルをはるかに上回る損失を補填するため、ソビエト時代の膨大な車両やその他の装備の備蓄に依存しており、ロシアはDIBを動員してこれらの備蓄での補充を長年にわたって維持することは困難であろう。
 ジョージアの国家保安局 (SUS) は、ジョージアの夢党の創設者で元首相のイワニシヴィリの先導に従って、ロシア式の「外国代理人」法案に抗議するジョージア人に対して、クレムリンの標準的な情報操作を採用している。
 アルメニアがロシアと距離を置こうとする動きに対し、クレムリンはこの二国間関係を認めざるを得なくなっている。
 リトアニアのシモニテ首相は、リトアニア政府が将来、リトアニアが訓練任務のためにウクライナに軍隊を派遣することを許可したと述べた。
 ロシア軍はスバトベ、クレミンナ、アウディーイウカ付近、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯に前進した。
2024.05.09
 05:33
時事通信

(Yahoo)

ロシア凍結資産活用で大筋合意 EU加盟国、ウクライナ支援に <2406-050902>
 EU議長国のベルギーがX (Twitter) で、8日の加盟国が大使級会合で経済制裁の一環で凍結されたロシア中央銀行の資産から得られる利息収入に関し、ウクライナへの軍事および復興支援に活用することで大筋合意したことを明らかにした。 EUによれば、利息収入は年間€3Bに上る。
 欧州委員会は3月、その大半をウクライナ軍事支援に活用する方針を加盟国に提案し、各国首脳は同月、計画を進めることで合意していた。
2024.05.08
 22:36
Kyiv Independent Military: Russian assault groups break into Krasnohorivka, blocked at local plant <2406-050814>
 ロシア軍の小規模部隊が5月8日に占領下の都市ドネツクから西に30kmにあドネツク州のクラスノホリフカに侵入したが、その前進は地元の工場で阻止されたと、ホルティツィア軍報道官が陸軍TVに語った。
 ロシア軍は2月下旬にアウディーイウカが陥落した後、この集落への侵入を試みたが失敗していた。
 ホルティツィア軍報道官は、ウクライナ軍はクラスノホリフカ耐火物工場の敷地内でロシア軍部隊を阻止し、同市はウクライナ国防軍の「完全な支配下にある」、「ロシア兵はまだそこにいるが、敵は弾薬の供給を断たれおり、わが守備隊はクラスノホリフカと町の郊外を完全に火力で制圧している」と述べた。
2024.05.08
 12:26
Reuters 通信

(Yahoo)

ルーマニア、「パトリオット」供与で協議の用意 米と首脳会談 <2406-050806>
 ルーマニアのヨハニス大統領が7日、ウクライナへのPatrioの供与について協議する用意があると述べた。
 ヨハニス大統領はバイデン米大統領とホワイトハウスで会談し、会談後に「ここ数週間、誰がウクライナにPatriotを供与できるかという議論があった」と述べ、「バイデン大統領は会談でそのことに触れ、私は協議に前向きだと伝えた」と説明した。
 EUでは、ドイツがPatriotシステムの追加供与を確約し、スペインはミサイルを供与するとしている。 ギリシャ、オランダ、ポーランド、ルーマニア、スウェーデンなどもPatriotシステムを装備している。
2024.05.08
 08:15

(18:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 7 2024 <2406-050803>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月7日の戦況 =
 ベラルーシが、西側諸国の意思決定を攻撃目標にしたクレムリンのキャンペーンの一環として、核準備態勢検査を突然実施すると発表した。
 ウクライナ保安庁 (SBU) が5月7日、ゼレンスキー大統領らウクライナの諜報機関や軍高官の暗殺を計画していたロシア連邦保安庁 (FSB) の工作員組織を明らかにしたと発表した。
 ロシア検事総長室は5月7日、米国の非政府組織 (NGO) であるFreedom Houseを望ましくない組織と宣言したが、これは国内の情報空間に対する支配を強化し、ロシア人から市民社会組織へのアクセスや、ロシアの市民的・政治的権利の独立した評価をさらに奪う継続的な取り組みの一環とみられる。
 ロシア軍はアウディーイウカ、ドネツク市、西部ザポリージャ州付近で前進が確認された。
 ロシア占領当局は、占領下のヘルソン州でウクライナの民間人をロシア軍に強制的に徴兵する取り組みを続けている。
2024.05.07
 09:15

(19:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 6 2024 <2406-050706>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月6日の戦況 =
 ロシアは、核の威嚇と外交的操作を用いて、西側の意思決定に対するキャンペーンを再び強化しているように見える。
 ロシアのエリートと大統領府高官は、プーチン大統領が新任期の終わる頃に権力を退いた場合に備えて、5月7日のロシア大統領就任式に先立って、ロシア政府内の有力な地位を早くから確保しようと競い合っていると報じられている。
 今までのロシア軍司令官の交代について、常に正確な情報を得ているロシアのインサイダー筋は、ロシア軍司令部が、新編されたレニングラード軍管区とモスクワ軍管区の司令官と参謀長を任命したと主張した。
 ウクライナ軍情報総局 (GUR) が5月6日、クリミア半島でロシアの警備艇に対するUSV攻撃を成功させ、ウクライナ軍はロシアの防衛措置に対抗するためにUSVを適応させていると報じられている。
 ロシア軍は最近、スバトベの北西、アウディーイウカ近郊、ザポリージャ州西部、ヘルソン州の東岸で前進が確認された。
2024.05.06
 22:46
Kyiv Independent Media: Russia no longer using Crimean Bridge to supply front lines <2406-050616>
 独立系調査団体Morfarが5月6日に、ロシアはケルチ橋とも呼ばれるクリミア大橋を前線に軍事装備を輸送するのをやめ、代わりにウクライナ東部の占領地域で陸路を利用していると報じた。
 全長19kmの橋の建設は、2014年のクリミア半島の違法な併合と占領後に始まり、2018年に完成したが、2022年10月と2023年7月のウクライナの攻撃で大きな被害を受けた。
 Kyiv Independent紙が共有したMorfarによる衛星画像の分析によると、2024年の3ヵ月間に約55両の燃料車を載せた軍用貨物列車がこの橋を通過したのは1列車だけだった。
2024.05.06
 21:45
RBC Ukraine Netherlands' Minister of Defence discloses when country will start transferring F-16s to Ukraine <2406-050614>
 オロングレン蘭国防相が、オランダはデンマークの決定に続き、早ければ今秋にもF-16のウクライナへの供与を開始すると発表した。
 オロングレン国防相によると、ウクライナ兵は現在、デンマークや米国などで訓練中で、デンマークは順調にゆけば、夏までに最初のF-16をウクライナに引き渡す予定である。
2024.05.06
 18:30
Kyiv Post Medvedev threatens nuclear strike on European Capitals if they send troops to Ukraine <2406-050610>
 安全保障会議のメドベージェフ副議長が、もし西側諸国がウクライナに派兵すれば、ロシアはロンドン、パリ、ワシントンへの核攻撃で応戦するだろうと、ロシア今や恒例のソーシャルメディアでの暴言の一つで述べた。
2024.05.06
 17:51
讀賣新聞

(Yahoo)

ロシア、ウクライナ東部の集落の完全制圧を発表…5期目の大統領就任式を前に攻勢 <2406-050609>
 露国防省が5日、ウクライナ東部ドネツク州の激戦地アウディーイウカの北西にある集落のオチェレティネを完全に制圧したと発表した。 ウクライナ側の軍事ブロガーも露軍が集落を制圧したと指摘した。
Ocheretyne の位置 (Google Map)】
 露軍は7日のプーチン大統領の通算5期目の就任式を前にして激しい攻勢を続け、2月に防衛拠点アウディーイウカを奪った後、占領地を徐々に拡大させている。
 オチェレティネは露軍の侵略開始前の人口は3,000人だった。
2024.05.06
 16:21
Kyiv Post Rheinmetall boss says Ukraine could get artillery rounds with 100KM range if Berlin books orders <2406-050606>
 ドイツ語のビジネスニュースHandelsblattの取材で5月3日にRheinmetall社副社長のパペルガー氏は、同社が2024年に少なくとも70万発の155mm砲弾を製造する能力を持ち、「そのほとんどがウクライナに送られる」という以前の報道を再確認した。
 この量は、ウクライナ軍が大規模な攻勢を試みた場合、控えめな消費率でウクライナの年間需要1/3以上に相当する。 但し、ロシア軍の射撃速度は現在、ウクライナ軍の5倍である。
 Rheinmetall社は、ノルウェー(註:Nammo社)と米国の砲メーカーと協力して、2020年代初頭からラムジェット技術を採用した長距離発射体の試験を行ってきた。
 2023年に米国とイタリアのLeonald社は、ロシア砲が発射する通常弾の約2倍の射程である射程50〜75kmVulcanoラムジェット推進砲弾を少量納入した。
2024.05.06
 08:50

(18:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 5 2024 <2406-050602>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月5日の戦況 =
 ロシア軍は、ウクライナ北東部とハリコフ市に対する将来のロシアの攻勢作戦のために、第76空挺師団の大隊をクルスク州に再配置したと報じられている。
 ロシア軍は、主にベルゴロド~ハリコフの方向で活動するために、レニングラード軍管区 (LMD) の部隊から北部部隊群を編成していると報じられている。
 米当局は、2025年のウクライナの新たな反攻作戦への支持を表明し続けているが、ISWは、2024年内に戦域全体の主導権をロシアに譲渡することはロシアを有利にするため、ウクライナはできるだけ早く戦域全体の主導権を取り戻すべきだと評価し続けている。
ロシア軍は最近、クピャンスクとロボティネ付近に進軍した。
 欧州の情報機関は、ロシアが西側に対する「より攻撃的で協調的な取り組み」の一環として、欧州全域で「暴力的な破壊行為」を行うことを計画していると各国政府に警告したと報じられた。
 ロシア軍はクピャンスクとロボティネ付近に前進した。
2024.05.06
 01:00
RBC Ukraine Russian army moves Grad rocket launchers in Crimea towards Kherson region <2406-050601>
 ATESHパルチザン運動の偵察部隊によると、クリミアではヘルソン州に向けBM-21 Grad
MRL 1個中隊分を輸送したと報告している。
 ロシア軍は、ウクライナでの戦争で使用するために、ソビエト時代の兵器を復元し続けていることが注目されている。
 ロシアの代理人は、装備のある倉庫が深刻な速度で空になっていると判断し、ロシア軍関係者の助けを借りてロシアの損失を増やすために取り組んでいると付け加えた。
 「我々は、この倉庫にある装備品の最終目的地を知っていることを隠すつもりはない。 占拠者がそれらをどこに保管するかは正確にわかっている。」と声明は述べている。
2024.05.05
 23:44
Kyiv Independent Rheinmetall CEO promises to send Kyiv 'hundreds of thousands' of shells this year <2406-050504>
 ドイツのメディアHandelsblattが、Rheinmetall社が射程100kmの砲弾の試作品を含む数十万発の砲弾を2024年にウクライナに供給すると報じた。
 砲の生産に力を入れているRheinmetall社は、ロシアによる全面侵攻前は、年間7万発の砲弾を生産可能だったが2024年は70万発台を生産する見込みという。
2024.05.05
 11:00

(21:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 4 2024 <2406-050501>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月4日の戦況 =
 ロシア軍は5月3日~4日に、アウディーイウカ北西のアルハンヘルスケ付近で顕著な前進を行ったが、これは5月3日にウクライナ軍が同地域からの撤退を決定したことを受けてのものとみられる。
Arkhanhelske の位置 (Google Map)】
 ロシア軍はアウディーイウカ市とドネツク市付近、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯に前進した。
 クレムリンは、ドネツク人民共和国の非正規軍を正規軍化しようとしている。
2024.05.04
 23:09
Kyiv Independent Italian defense minister rules out sending troops to Ukraine, says the discussion 'increases tensions' <2406-050412>
 クロゼット伊国防相が4日にイタリアのCorriere della Sera紙の取材に対し、ウクライナへの派兵を否定した。
 マクロン仏大統領は2月下旬、西側諸国の軍隊をウクライナに派兵することは将来「排除できない」と述べたが、米国と多くの欧州同盟国は、彼の発言から距離を置いている。
 マクロン大統領は5月に、ロシア軍が前線で突破口を開いた場合や、ウクライナが要請した場合に軍隊を派遣することを検討すると述べ、この考えを繰り返しているのに対し、クロセット国防相は、マクロン大統領の発言の趣旨を理解していないと述べ、ウクライナへの西側軍の配備の可能性をめぐる議論は「緊張を高める」と付け加えた。
2024.05.04
 16:53
共同通信

(Yahoo)

ウクライナ火力発電能力9割喪失 エネ相、日本協力に期待 <2406-050410>
 ウクライナのエネルギー相が3日に共同通信の取材に応じ、ロシアから攻撃を受ける電力施設について「火力は90%近く、水力は30~40%発電能力を喪失した」と述べ、小型発電設備の供与などで支援する日本に謝意を示し、復興段階での協力関係の強化にも期待した。
 ハルシチェンコ氏は4月下旬に訪日して上川外相らと会談し、暖房需要が増す冬を乗り切るための緊急支援を求め、国際協力機構(JICA)や国連開発計画(UNDP)を通じ、日本からガスタービン発電機を100基以上受け取る予定だと明らかにした。
 今後もエネルギー施設は攻撃対象となる一方で、電力供給の維持は「防空能力と強く結びついている」と指摘し、防空システム強化の重要性を強調した。
 4月中旬にエネルギー関連インフラを狙ったロシアの大規模攻撃で、首都郊外のキーウ州最大の火力発電所が破壊された。 南部のザポロジエ原発はロシア側に占拠され「設備管理はますます悪化している」と懸念を示し、部隊の即時撤退を訴えた。
2024.05.04
 14:57
RBC Ukraine British intelligence expects Russia's losses in war to increase within two months <2406-050409>
 英国防省はX (Twitter) で、この戦争におけるロシア軍の損失は、ロシアの攻撃作戦の激化が原因で、今後2ヵ月で増加すると予想されると発表した。 情報機関は、2024年4月のロシア軍の死傷者数は1日平均899名と報告している。
 英国では、全面戦争が始まって以来、ロシアは465,000名の兵士を失ったと考えられている。
 英国の情報機関によれば、ロシアは質よりも量に重点を置いた消耗戦に軍隊を適応させており、これはロシア軍に長期的な影響をもたらすとみられる。
2024.05.04
 14:56
Kyiv Independent 150,000 Russian soldiers killed during full-scale invasion of Ukraine, France says <2406-050408>
 セジュルヌ仏外相が5月3日にNovaya Gazeta Europe紙の取材に対し、ウクライナへの全面侵攻を開始して以来、15万名のロシア兵が戦死し、は負傷者を含む総損失は50万名に上ると述べた。
 もし確認されれば、150,000名という数字は、1979年から1989年までの10年間にわたるアフガニスタン戦争でソ連軍が苦しんだ人数の約10倍になる。
 因みに、米軍は第2次世界大戦終結以降に戦ったすべての戦争で102,000名の兵士を失い、そのうち58,220名がベトナム戦争で戦死であった。
 ロシア軍の死傷者数の推計は様々だが、ロシア自身の公式死者数がわずか5,937人だった2022年9月以降、数字を公表していない。
 ストルテンベルグNATO事務総長は14日に、ウクライナでロシアが35万名以上の死傷者を出したと推定した。
 毎日数字を発表するウクライナによると、ロシアは5月4日現在、全面侵攻を開始して以来ウクライナで47,3400名の死傷者を被っており、そのうち1日は前日の1,260名だった。 この1日当たりの死者数と負傷者数だが、ゼレンスキー大統領は2月下旬に死者数を18万名と発表していた。 
2024.05.04
 11:05

(21:05 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 3 2024 <2406-050407>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月3日の戦況 =
 ウクライナ当局は、ロシア軍が2024年夏の攻勢作戦を計画する中で、2024年のロシアの主な目標はドネツク州とルハンスク州の占領であることに変わりはないと強調し続けている。
 再開された米国の軍事支援の最初の装備品は今週初めにウクライナに到着したと報じられているが、西側の武器と弾薬が前線地域に大量に到着するまでには、さらに数週間かかる可能性がある。
 ウクライナ当局は、ウクライナのロシア軍はここ数ヵ月で規模を大幅に増大していないが、ロシア軍の戦力は特に精鋭部隊で広範囲に低下しているにもかかわらず、全体的な戦闘能力を向上させ続けていると指摘した。
 ウクライナ当局は、ロシア軍は現在の人員交代周期を維持しようとしているが、2024年の大規模な攻撃作戦のための戦略予備を確保するに必要な十分な数の人員を確保できないだろうと指摘した。
 パブリュク氏(註:ウクライナの作家)は、ウクライナ当局者や軍事専門家もここ数ヵ月、一貫して強調してきた通り、ロシア軍もウクライナ軍も消耗戦だけではウクライナで勝利を収めることはできないと述べた。
 ショイグ露国防相が、ウクライナにおける最近のロシアの前進について特に率直な評価を発表し、2024年夏のロシアの攻勢作戦に先立ち、ウクライナでのロシアの近い将来の成功に関する国内の期待を和らげるために、ロシアの戦争努力の成功に関する主張を控えている。
 過去にロシア軍司令官の更迭について正確に伝えてきたロシアのインサイダー筋は、5月2日にロシア国防省がここ数ヵ月で、数人のロシア軍高官を更迭したと主張した。
 NATOが5月2日、NATO加盟国領土におけるロシアのハイブリッド戦の激化を「深く懸念」しており、これらの作戦は同盟国の安全保障に対する脅威であると述べた。
 キャメロン英外相が、英国はウクライナを長期的に支援する意向を表明し、ウクライナ軍は英国が供与した兵器でロシア国内で長距離攻撃を行うことができると述べた。
 ロシア軍はクピャンスク、アウディーイウカ、ドネツク市付近でわずかに前進した。  ロシア国営の防衛複合企業体であるRostecのチェメゾフ総裁がミシュスチン露首相との会談で、Rostecが各種誘導滑空爆弾シリーズの生産を増やしていると発表した。
2024.05.04
 06:22
讀賣新聞

(Yahoo)

ウクライナ東部の要衝「陥落は避けられない」…高官が分析、露軍が制圧すれば主要都市が砲撃対象に <2406-050406>
 ウクライナ国防省情報総局のスキビツキー副局長が2日の英Economist誌の取材で、露軍が制圧を狙う東部ドネツク州の要衝チャシフヤールに関し、陥落は時間の問題だと悲観的な分析を明らかにした。
 「我々には武器がない」とも述べ、米軍の軍事支援が再開されても当面は苦境が続くとの認識を示した。
 チャシフヤールは高台に位置しており、露軍が制圧すればウクライナ政府が管理するドネツク州の主要都市が砲撃対象となる。
2024.05.04
 05:16
共同通信

(Yahoo)

ロシア国防相、占領地の拡大誇示 「東部南部4州547平方キロ」 <2406-050403>
 ショイグ露国防相が対ドイツ戦勝記念日を9日に控えた3日に国防省幹部会議で演説し、ウクライナ東部・南部4州2024年にロシア軍が東京23区の9割近くの面積に相当する547㎢を占領したと主張し戦果を誇示した。
 ショイグ国防相は、全ての前線で敵の拠点を突破し続けているとし「ウクライナ軍はわれわれの猛攻を受け、陣地を放棄し撤退せざるを得なくなっている」と強調し、全域制圧を目指す東部ドネツク州では過去2週間で三つの集落を掌握したとした。
 米国のウクライナ支援は緊急予算が4月下旬に成立するまで停滞したことからウクライナ軍は兵器や弾薬の不足が深刻化し、ロシア軍はこの間に攻勢を強めた。
2024.05.03
 10:00

(20:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 2 2024 <2406-050308>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月2日の戦況 =
 ウクライナと米国の諜報機関の当局者は、ロシア軍がチャシフ・ヤールを占領する可能性はあるが、ウクライナの主要都市を占領する可能性は極めて低いという以前のISWの予測と一致する戦場状況に関する評価を発表した。
 ウクライナ軍情報総局 (GUR) のスキビツキー副司令官は、ロシア軍は2024年5月末から6月初めにハルキウ州とスムイ州への攻撃を開始する可能性が高いが、ロシア軍はハリコフとスムイの都市を占領できないと評価した。
 スキビツキーGUR副司令官は、ロシアは情報作戦をウクライナを打ち勝つための第二の手段にしていると指摘した。
 スキビツキーGUR副司令官は、ウクライナで勝利を収めるためのロシアの第三の手段は、ウクライナを外交的に孤立させるために進行中の作戦であると強調した。
 米国務省が5月1日、ロシア軍が加盟している化学兵器禁止条約に違反していると判断したと発表した。
 最近ロシア政府が、3月22日のクロッカス市庁舎襲撃事件を受けて、ロシアに居住しロシアに入国する中央アジア系移民に対するの取り締まりを強化していることで、タジキスタンとロシアの関係に加えて、キルギスとの関係も緊張させているようである。
 グルジア議会は、トビリシで同法に対する抗議活動が続く中、5月1日の第2読会で、グルジアのロシア式「外国代理人」法を可決した。
 ロシア軍のアウディーイウカの西での前進が確認された。
2024.05.03
 06:33
時事通信

(Yahoo)

ウクライナ兵15人の処刑確認 「戦争犯罪」とロシア非難 人権団体 <406-050306>
 国際人権団体
HRWが2日、ロシアが2023年12月から2024年2月にかけ、捕虜となるべきウクライナ兵計15人を処刑したと発表した。 SNSやメディアで伝えられた情報を独自に確認したという。
 HRWの担当者は「降伏した兵士の処刑・殺害は戦時国際法で禁止されている」と非難し、一連の行為を「戦争犯罪として捜査」すべきだと訴えた。
2024.05.03
 06:06
共同通信

(Yahoo)

スイス会合に「不参加」呼びかけ ロシア「中立性欠く」と主張 <2406-050305>
 ザハロワ露外務省情報局長が2日、ウクライナが提唱する和平案「平和の公式」について話し合うためスイスで6月半ばに開かれるハイレベル会合参加しないよう各国に呼びかけた。 ウクライナを支援するスイスに対して、中立性を欠いていると主張し、ロシアはスイスでの同種会合には招待されても参加しないと断言した。
 TASS通信は、ペスコフ露大統領報道官も2日、ロシア抜きの会合に「意味ある結果は期待できない」と批判したと報じた。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は4月24日、ロシアが会合を妨害しようとしていると非難していた。
2024.05.03
 01:38
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ戦争すぐに終結の公算小さい=米国家情報長官 <2406-050301>
 ヘインズ米国家情報長官が2日に上院軍事委員会で行った証言で、プーチン大統領は国内外の情勢がロシアにとって有利に進んでいると見ているためウクライナで攻撃的な戦術を推し進める可能性が高く、戦争がすぐに終わる可能性は低いとの見方を示した。
 ヘインズ長官は、プーチン大統領がウクライナの電力インフラなどに対する攻撃を激化させていることについて「戦闘を続けることで被害が増大し、勝利への道筋はないとウクライナに印象付ける狙いがある」と指摘し、ロシアはこうした攻撃的な戦術を続ける可能性が高く、戦争がすぐに終わる可能性は低いとの見方を示した。
 中国については、習国家主席は米国との関係が将来不安定になると予想していると言及したが、中国は不安定な経済への取り組みを最優先としているため、対米関係の安定化を図っていくとの見通しを示した。
2024.05.02
 17:48
Kyiv Independent Military: 'Great battle' ongoing for control over logistics routes near Chasiv Yar <2406-050223>
 ウクライナ軍Khortytsia群のヴォロシン報道官がInterfax Ukraine通信に5月2日、ロシア軍が兵站線の確保をめぐる「大規模戦闘」の一方で、ドネツク州のチャシフ・ヤールと近隣の集落を襲撃し続けていると語った。 チャシフ・ヤールはドネツク州にあり、ロシアが2023年5月と2024年2月にそれぞれ占領したバフムート市の西10km、アウディーイウカ市の北50kmに位置する。
 ウクライナ軍は3月に、ロシア軍がチャシフ・ヤール近郊に戦力を集中させており、近隣の都市コスティアンティニフカ、クラマトルスク、スロビアンスクへのさらなる前進に不可欠だと考えていると述べていた。
 ヴォロシン報道官によると、ロシア軍はチャシフ・ヤールを占領するため、ボフダニフカ村とイワニフスク村の側面を突こうとしている。
2024.05.02
 16:40
CNN

(Yahoo)

ロシア、22年7月以降で最大となる領土奪取 ウクライナの火砲不足につけ込む <2406-050221>
 ロシア軍が2023年12月以降、ウクライナの防御の妨げとなっている火砲不足を利用して、アウジーイウカ付近の東部戦線で開戦当初以来となる進撃をみせていることが分かった。 ウクライナは2月17日に、10年あまり戦闘が続いていた町アウジーイウカからの撤退を発表したが、ロシアは同町奪取に当たり兵員数百名を犠牲にしたとみられている。
 ロシアは東部前線各地でウクライナの防御が薄い地域に戦力を大量投入しており、アウジーイウカ西郊の重要拠点であるポクロフスク、バフムート近郊にある戦略高地のチャシブヤール、南西にあるクラホウェの3拠点に向けて前進している。
 ロシア軍の前進を受け、ウクライナ軍幹部からは、東部の兵站線や補給拠点に脅威が及ぶ可能性を警戒する声が出ており、5月下旬にはロシアの攻勢も予想される。
 東部ドネツク州に展開するウクライナ軍や、占領下にある港湾都市マリウポリ付近に向かう奪還した領土にとって脅威となる可能性もある。
2024.05.02
 09:15

(19:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, May 1 2024 <2406-050212>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年5月1日の戦況 =
 ロシア軍が、ザポリージャ州から第76空挺師団と第7空挺師団の部隊をウクライナ東部方面に移動させていると報じられており、進行中の攻勢作戦を強化・強化する可能性が高い。
 ロシア軍は、ドネツク州でのロシアの攻勢作戦を支援し、米国の軍事援助が大規模に前線に到達し始める前に、現在まだ脆弱なウクライナ軍を制圧するために、第76または第7空挺師団、あるいはその両方をウクライナ東部に再配置しようとする可能性がある。
 ウクライナ軍は4月30日~5月1日の夜に、リャザン州の製油所を1ヵ月足らずで2度目の攻撃を行った。
 ロシア国営報道機関は、元ジョージア首相で、ジョージアの政党「ビジナ・イワニシヴィリ」の創設者による反欧米論を増幅し、ジョージアの"外国代理人"法案に抗議するジョージア人を否定的に描写しているようである。
 国連と西側諸国の機関は、北朝鮮と中国がロシアの戦争努力を直接的・間接的に支援していることを示し続けている。
 Bloombergが、制裁対象となっているロシアの石油タンカー4隻が社名を変更し、新しい旗を掲げて航行していると報じた。
 ロシア軍はチャシフ・ヤールとアウディーイウカ付近、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯での前進が確認された。
2024.05.02
 08:03
産経新聞

(Yahoo)

米「露軍が化学兵器使用」断定、ウクライナ侵略で 軍需産業など280団体・個人に制裁 <2406-050209>
 バイデン米政権は1日、ウクライナ侵略を続けるロシア軍が、化学兵器禁止条約で禁じられている化合物クロロピクリンをウクライナ軍に対して戦場で使用したと断定した。 バイデン政権は同日、化学兵器の製造に関与した露政府機関などを含め、軍需産業など280の団体と個人に制裁を科すと発表した。
 ウクライナのゼレンスキー政権は、露軍がクロロピクリンを含む複数の化学兵器を戦場で使用していると主張していた。
 クロロピクリンは暴徒鎮圧用の催涙ガスにも用いられる化合物で、第一次世界大戦では窒息性の毒ガス兵器としても使用された。 国務省は「要塞化された陣地からウクライナ軍を追い払うこと」などを目的に使用されたと指摘し、化学兵器計画に関連する露政府の3機関と露企業4社を制裁対象に指定した。
2024.05.02
 01:24
共同通信

(Yahoo)

ウクライナ、製油所を無人機攻撃 モスクワ南東州で火災発生 <2406-050201>
 ウクライナ軍が地元メディアに1日、モスクワ南東リャザニ州とロシア南部ボロネジ州の製油所をUAVで攻撃したことを明らかにした。 リャザニ州では敷地で大きな火災が発生した。
 ウクライナはロシアの石油関連施設を目標に攻撃しており、攻撃範囲を拡大する方針を示している。
 ロシア国防省は1日、未明までに両州と西部のベルゴロド州とクルスク州でウクライナのUAV 6機を迎撃したと発表した。
2024.05.01
 21:28
Kyiv Independent Zelensky: Ukraine preparing 7 more bilateral security agreements <2406-050114>
 先進7ヵ国 (G7) のウクライナ支援共同宣言には、これまでに30ヵ国以上が参加しており、英国、ドイツ、フランス、デンマーク、イタリア、カナダ、オランダ、フィンランド、ラトビアは、すでにウクライナと二国間協定を締結しているが、ゼレンスキー大統領は5月1日夜の演説で、ウクライナはさらに7ヵ国と二国間安全保障協定に取り組んでいると述べた。
 エストニア、スペイン、チェコ共和国、米国との交渉が進行中と報じられている。
 ゼレンスキー大統領によると、安全保障協定の草案の一部はすでに準備されており、大統領府の発表によると、米国との3回目の会談は4月29日に行われた。
2024.05.01
 18:56
Kyiv Independent Latvian FM: Some countries have provided Ukraine weapons with no restrictions on strikes in Russia <2406-050113>
 ラトビアのブレイズ外相が5月1日に掲載されたEuropean Pravdaの取材で、ウクライナの同盟国の一部はロシア国内での攻撃に制限を設けずに武器を送ったと述べた。
 ウクライナは西側同盟国に長距離兵器の供与を要求し続けているが、友好諸国はロシア領内への攻撃に使われる可能性のある武器の供与を躊躇している。
 ゼレンスキー大統領は、ウクライナは友好国から供給された兵器を国境外の攻撃に使用しないと述べたが、このような制限は、ロシア国内の奥深くまで攻撃できるとされる国産兵器には適用されない。
 ブレイズ外相は、ウクライナはロシア領内に対するものを含め、縦深深く精密な攻撃を行う能力を必要としていると述べた。
 また、ウクライナの西側諸国の兵器使用は国際法で認められており、ウクライナを攻撃しているロシアの施設があれば、ウクライナはこれに対応する権利があると述べた。
2024.05.01
 09:10

(19:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 30 2024 <2405-043005>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月30日の戦況 =
 4月30日、ロシア軍は数日ぶりにアウディーイウカ地域での前進が確認されなかったが、ウクライナの情報筋は、ロシア軍がアウディーイウカ付近よりもバフムート・チャシフ・ヤール方面で数回多くの攻撃を行ったと報じた。
 ロシア軍は、チャシウ・ヤール近郊でのロシア軍の攻勢を補完するために、アウディーイウカの突出した北からトレツク地域に向かって前進する決定をする可能性があり、ロシア軍はそのような作戦に兵力を集中させるために戦術的な一時停止を行う必要がある可能性が高い。
 ロシアの情報筋によると、ウクライナ軍は4月2~30日に、クリミア半島の目標に対してMGM-140 ATACMSによる短距離攻撃を行った。
 タジキスタンのムフリディン外相が、中央アジアからの移民、特にタジキスタン人に対するロシア当局の扱いに憤りを表明し、3月22日のクロッカス市庁舎襲撃事件以降、ロシアに居住したり、ロシアに入国する移民を規制しようとするロシアの取り組みが強まっており、タジキスタンとロシアの関係が緊張し続けていると指摘した。
 ロシア軍がクレミンナ、チャシフ・ヤール、ロボティネ付近での前進が確認された。
 ロシア国防省が4月30日、ロシアのマントゥロフ副首相兼商工相とツァリコフ第一国防副大臣が、占領下のウクライナにあるUAVの実験場を視察したと報告した。
2024.05.01
 01:24
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ、米国製長距離ミサイルでクリミア攻撃 ロシア迎撃 <2406-050101>
 ロシア当局が30日、ウクライナがクリミアに向けて発射した長射程型ATACMSを迎撃したと発表した。 ロシア国防省はATACMS 6発を迎撃したと発表した。
 国防省は迎撃した場所は明らかにしていないが、クリミアの親露派トップのアクショーノフ氏は、ATACMSはクリミア半島上空で撃墜されたとしている。
2024.04.30
 15:34
Kyiv Post ATACMSミサイルがクリミアに命中し、ロシアの防空網と飛行場が攻撃されたと報告 <2405-043008>
 4月30日の早朝、12発のATACMSがロシアが占領している地域、これまでで最も強力なウクライナ軍の長距離攻撃で、クリミア半島中の空軍基地と防空施設を攻撃した。
 ニュース報道によると、正体不明の武器が02:00頃にクリミア全域の軍事施設に突入し始め、シンフェロポリ市セバストポリ市グヴァルデイスカエヴパトリアジャンコイの町の近くで爆発音と空襲警報が広く報告された。
SimferopolEvpatoriaDzhankoiの位置 (Google Map)】
 これらの標的のうち4発は、ジャンコイを例外としているが、最近納入された長射程型のATACMSを除けば、ウクライナ軍が過去に運用したことが知られているすべての兵器の射程外にあった。
2024.04.30
 12:17
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナに北朝鮮製ミサイル着弾、国連監視団が破片調査=報告 <2405-043007>
 国連制裁監視団によると、ウクライナ東部ハリコフ市に2024年1月2日に着弾したミサイルについて、その破片を調査したところ、北朝鮮の火星-11のものと確認された。
 当時、地元の検察当局は、ミサイルの破片をメディアに公開し、北朝鮮から提供されたミサイルである可能性を示唆した。
 国連制裁監視団は報告書で「ミサイルの残骸は北朝鮮の火星-11に由来するものだった」とし、北朝鮮に対する武器禁輸措置に違反していると指摘した。 北朝鮮は2006年以降、BMと核開発を巡り国連の制裁対象となっている。
2024.04.30
 08:45

(18:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 29 2024 <2405-043006>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月29日の戦況 =
 ロシア軍は4月29日現在、アウディーイウカの北西と南西でわずかな戦果を挙げているが、過去24時間でアウディーイウカ方面では大きな前進はしていない
 ロシア軍は、アウディーイウカ近郊での今後の攻撃について、複数の方向を選択できるが、当面どの方向に主攻とするかは依然として不明である。
 ロシア軍がアウディーイウカとドネツク市の近くで前進したことが確認された。
2024.04.30
 07:15
Reuters 通信

(Yahoo)

イスラエル軍部隊の人権侵害、米国が初めて認定 ガザ紛争以前 <2405-043004>
 米国務省が29日、イスラエル軍の治安任務を担当する5個部隊が人権侵害を行っていたと明らかにした。 ただ大半の部隊がその後改善策を講じたため、米国の軍事支援禁止対象にはしていないという。
 米国がイスラエル軍による人権侵害を正式に認めたのは初めてで、問題となった事案は、イスラエルとハマスがガザで戦闘を始めた2023年10月7日より前に、主としてイスラエルが占領しているヨルダン川西岸地区でパレスチナ人に対して行われたもようで、複数の人権団体によると、これらの部隊は裁判を経ない殺害や拷問、身体的虐待などに関与したという。
 米国務省副報道官は、4個部隊は、米国がパートナーに期待するような有効な是正行動を取ったと強調したが、具体的な部隊名やどのような対策が実施されたのかは明らかにしていない。
2024.04.30
 07:05
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ東部で着実に前進 <2405-043005>
 ロシア軍がウクライナ東部の前線の少なくとも3ヵ所で、さらに進軍を続けていることがわかった。 この中には、北東部ハルキウ州での数ヵ月ぶりとなる前進が含まれており、ウクライナ政府が米国や同盟諸国からの弾薬や武器を必要としている状況を改めて浮き彫りにしている。
 ロシア軍の日々の戦術的な前進は、2024年2月に東部の要衝アウジーイウカが陥落して以降の戦場の新たな速度を反映していて、ロシア軍の領土の奪取は数百米から最大で1㌔程度と控えめではあるものの、通常は一度に複数の場所で発生している。
 ロシア軍が注力している前線の一つがドネツク州で、前線の情報を伝えているウクライナの監視グループDeep Stateによれば、ロシア軍は24時間のうちに、前線の20~25kmに沿った8ヵ所の異なった地点で前進している。
2024.04.29
 09:20

(19:20 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 28 2024 <2405-042901>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月28日の戦況 =
 アウディーイウカ北西をロシア軍が最近獲得したことで、ウクライナ軍はアウディーイウカ西部の前線沿いにある他の一部の陣地から撤退したが、ロシア軍の急速な戦果拡張をまだしておらず、ロシア軍が近い将来、この地域で作戦上重要な地域を確保する可能性は低い。
 ロシア軍はアウディーイウカ北西で突出した地域を確保し続けており、ロシア軍は、ポクロフスクの攻撃目標に向かって西進を続けるか、チャシフ・ヤール周辺での補完する攻撃を実施するために北上するかの選択を迫られている。
Pokrovsk の位置 (Google Map)】
 シルスキー大将は、ロシア軍がハリコフ市を占領するために必要な兵力が不足していると評価し続けているが、将来、ロシア軍がハリコフ市を確保するために追加の部隊と装備を割り当てている可能性があると指摘した。
 ウクライナ軍第47機械化旅団は、ウクライナ軍がM1A1 Abrams MBTを前線から撤退させたという最近の報道を否定した。
 クロッカス市庁舎が3月22日にテロ攻撃を受けたことから、ロシアへの移民とロシアへの入国者に対する規制を強化しようとする最近のロシアの取り組みは、ロシアとタジキスタンの関係を緊張させているように見える。
 ロシア当局は、過去数日間に、西側諸国の出版社で働いていた数人のロシア人ジャーナリストをロシア国内で逮捕した。
 ロシア軍は最近、スバトベ近郊でわずかに前進した。
Svatove の位置 (Google Map)】
 英国のドハティ国務相が4月27日、2022年2月24日の全面侵攻開始以来、ロシア軍が45万人の死傷者を出したと英国は評価していると述べた。
2024.04.28
 17:58
Kyiev Independent DTEK: Russia has attacked Ukraine's thermal power plants nearly 180 times <2405-042805>
 ウクライナ最大の民間エネルギー企業DTEK社のサハルク常務取締役が4月28日、2022年に全面侵攻が始まって以来、ロシア軍がウクライナの火力発電所を約180回攻撃したと述べた。
 ロシアは、ウクライナの重要インフラに対するミサイルやUAV攻撃を強化しており、3月22日、3月29日、4月11日、4月27日にウクライナ全土のエネルギー施設に大規模な攻撃を仕掛けている。
 DTEK社は4月、ロシアの火力発電所への攻撃によって失われた容量を回復するには、少なくとも$350Mが必要だと述べた。
 サハルク常務はHromadske Radioに対し、DTEKは現在、4月27日に攻撃された施設4ヵ所の被害を評価していると語った。
 ロシア軍は4月27日夜に、ドニプロペトロウシク州、イバノフランコフスク州、リヴィウ州のエネルギー施設を攻撃し、ウクライナに対して34発のミサイルを含む大規模な攻撃を行った。 4月11日には、キーウ州、ジトーミル州、チェルカースィ州の主要電力供給地であるキーウ州のトリピリア火力発電所を攻撃した。
 ウクライナの国営エネルギー企業のCenterenergo社は、3月22日にロシアがハリコフ州のズミウ火力発電所も破壊したため、同社の発電能力が100%破壊されたと発表していた。 ロシアは3月下旬に、ザポリージャのドニプロ・ダムの2基の発電所のうち1基に大規模な被害を与えた。
2024.04.28
 17:36
Kyiev Independent Syrskyi: Ukrainian forces retreat from 3 villages in Donetsk Oblast <2405-042804>
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー陸軍大将が4月28日、ドネツク州のベルディチ村、セメニフカ村、ノボミハイリフカ村の3ヵ村からウクライナ軍が西に撤退したと発表した。 これら3ヵ村は、ドネツク州西部のポクロフスク地区にあり、ロシアが攻勢を続ける中、最前線で最も熾烈な正面となっていた。
BerdychiSemenivkaNovomykhailivkaの位置 (Google Map)】
 ウクライナ地上軍のKhortytsia群は4月27日、ロシア軍がベルディチとセメニフカから10km離れた前線の村、オシェレタインの一部に侵入し、陣地を確保したと発表した。
Ocheretyneの位置 (Google Map)】
 シルスキー大将は、ポクロフスクとクラホヴェ地区の状況を「最も困難な状況」と表現した。 シルスキー大将によると、ロシアは最大4個旅団 (8,000~32,000名) を投入し、2月に占領したアウディーイウカの西にあるポクロフスクとクラホヴェの集落に向けて攻撃をしている。
2024.04.27
 10:10

(20:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 27 2024 <2405-042802>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月27日の戦況 =
 ウクライナが米国の安全保障支援が前線に到着するのを待っているため、ロシア軍今後数週間で大きな戦果を挙げる可能性が高いが、ウクライナの防御を圧倒する可能性は低い。
 十分な装備をしたウクライナ軍は、ロシア軍が夏に予想される夏の攻勢で、ロシアの前進を防ぐことができる可能性が高いが、それでもロシア軍はこの夏にウクライナに重大な脅威をもたらすだろう。
 ロシア軍は、ウクライナ軍に不利な戦術的状況をもたらしているアウディーイウカ北西を利用することに全力を挙げているため、ロシア軍の攻撃速度は現在、チャシフ・ヤール付近よりもアウディーイウカ方面の方が速いが、ロシア軍は今後数週間のうちにチャシフ・ヤール近郊での攻撃作戦を強化する可能性が高く、チャシフ・ヤールはロシア軍に前進の機会を提供している。
 ロシア軍は4月26日~27日にかけてウクライナに対して大規模なCMとBMでの攻撃を行い、長く休止していたKalibr洋上発射CMでの攻撃を再開したとみられる。
 ウクライナ軍は4月26~27日にかけて、クラスノダール地方のロシア軍飛行場と石油精製所に対するUAV攻撃を成功させた。
 クレムリンは、モルドバに対するハイブリッド作戦を強化する準備をしている可能性が高い。
 ロシア軍はアウディーイウカの北とドネツク市の西での前進が確認された。  ロシア国民は、ロシア軍を支援し続けている。
2024.04.27
 20:18
Kyiv Independent Military denies media report about pulling Abrams tanks from front <2405-042714>
 ウクライナ軍第47独立機械化旅団が4月27日、ウクライナ軍が米国から供給されたAbrams MBTを前線から撤退させたというAP通信の報道を否定した。
 「戦車は戦場で素晴らしい仕事をしています。私たちは、戦車を隠しているものを敵から隠すつもりはなく、さらに強力な火力支援なしに歩兵を放置することはない」と、米軍戦車を運用する部隊はTelegramで述べた。
 AP通信は4月25日、米軍当局者2人によると、ウクライナ軍はロシアのUAVに探知されるリスクが高いため、Abrams MBTを前線から撤退させたと報じた。 AP通信の取材に応じた米当局者によると、ロシアの偵察UAVとハンターキラーUAVが地上の状況を大きく変え、車両が探知されるリスクが高まっているという。
 ウクライナが2023年秋に受領したM1A1 Abrams 31両のうち5両は、すでに戦場で失われているという。
2024.04.27
 19:29
Kyiv Independent Military: Russia gains foothold in Ocheretyne in Donetsk Oblast <2405-042713>
 ウクライナ軍Khortytsia群の報道官が、ロシア軍は4月27日に、ドネツク州の最前線の村、オチェレタインの一部に侵入し、ここを確保したと述べた。
Ocheretyne の位置 (Google Map)】
 報道官は放送で、2月にロシアが占領した重要な要塞都市アウディーイウカの北西約15kmに位置し、アウディーイウカ地区はロシアが攻勢を続ける中、前線で最もホットな地区の1つであり続けているが、「激しい戦闘が続いているが、現在はウクライナ国防軍の管理下にある」と述べた。
 報道官はまた、ロシア軍がオシェレタインを襲撃するために化学兵器を使用していると指摘した。
2024.04.27
 18:15
Kyiv Independent Australia announces $65 million aid package for Ukraine <2405-042712>
 オーストラリア政府は4月27日、リヴィウでのシュミハル首相とマールズ国防相の会談後、AUD100M ($65M) 相当のウクライナへの新たな支援パッケージを発表した。 オーストラリア政府によると、このパッケージにより、オーストラリアのウクライナへの軍事支援は総額AUD880M ($575M) になる。
 シュミハル首相は、最新のパッケージの半分は
MANPADSあると述べ、AUD3,0M ($1.96M) 以上が、ウクライナのUAVの備蓄強化を目的とした国際UAV連合に割り当てられると述べた。
 マールズ国防相は、「オーストラリアはまた、重要な空対地精密弾薬とSHORADも提供している」と加えた。
2024.04.27
 16:15
Kyiv Independent Slovak citizens raise $4 million for Czech ammunition initiative after government refuses to contribute <2405-042711>
 ウクライナ軍は深刻な弾薬不足に直面しており、ゼレンスキー大統領が4月16日に発表したところでは、ロシアは現在、10:1の割合で砲弾を発射しているため、ウクライナへの大砲弾薬の購入を増やすというチェコ主導の計画のための追加資金を調達し、「ウクライナのための弾薬」キャンペーンを開始し ベルギー、オランダ、ドイツ、スウェーデン、カナダ、ポーランド、フランス、デンマーク、スロベニアなど数ヵ国がこの計画に資金を拠出し、ウクライナに150万発もの弾薬を届ける可能性がある。
 ところがスロバキアのブラナール外相は3月下旬に「紛争には軍事的解決がない」として、スロバキアはウクライナに武器を送らないと述べた。
 ブラナール外相は、3月初め、アンタルヤ外交フォーラムの傍らで、トルコでラブロフ露外相と会談した。
 このためスロバキア市民は4月16日に募金活動を開始した。、「スロバキアの多くの人々は、政府のロシア寄りの姿勢を恥じている。 これが人々が貢献している理由です」と、主催者の一人が述べている。
 主催者によると、60,000人以上のスロバキア人がこの計画に貢献している。
2024.04.27
 13:56
Kyiv Independent Ukraine’s military intelligence says it hit Russian $5 million radar system <2405-042710>
 ウクライナ軍情報局 (HUR) が4月27日に。HURと第15独立砲兵偵察旅団がロシアのPodlet-K1レーダの基地を攻撃したと発表した。
 陸軍公認のウェブサイトによると、Podlet-K1は48Ya6-K1とも呼ばれ、低高度および超低高度で空中目標を探知するように設計された最新の移動式レーダであると報告されている。
 HURによると、攻撃はレーダのアンテナ支柱と発動発電機に命中したとしているが、攻撃や被害についての詳細を明らかにしていない。
 HURはTelegramで、Podlet-K1レーダは比較的最近開発されたシステムで、2015年に軍に配備し始めたと述べている。 このシステムは、S-300/S-400 SAMに目標諸元を送信するために使用されているという。
 情報筋がKyiv Independent紙に、4月17日には、ウクライナ軍のUAVがウクライナ国境から800km離れたロシア・モルドビア共和国の都市コヴィルキノの部隊を攻撃し、Containerレーダ基地を攻撃したと語った。
Mordovia共和国の位置 (Google Map)】
2024.04.27
 08:37

産経新聞

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ東部で前進加速 米支援到着前に攻勢強化か 英米機関が分析 <2405-042707>
 英国防省が26日、最前線の一つである東部ドネツク州アブデーフカ西方で、過去1週間に露軍の前進が加速していると指摘した。 戦争研究所も25日に、露軍がアブデーフカ北西で攻勢を強化していると報告し、同州全域の制圧を狙う露軍が、米軍事支援の再開でウクライナ軍が戦力を回復させる前に、可能な限り占領地域を広げようとしているもようだと分析した。
 アブデーフカはロシアの実効支配下にある州都ドネツク市の近郊に位置し、露軍が2月に制圧した。 露軍の主な狙いは、アブデーフカ周辺からウクライナ軍を遠ざけてドネツク市の安全を高めることだとみられている。
 戦争研究所はまた、露軍がアブデーフカ方面とは別に、戦略的により重要な同州バフムト西方の小都市チャソフヤルの制圧を狙って攻勢も強化していると指摘した。 露軍はチャソフヤルを制圧することで、ウクライナ側が保持する同州の重要都市クラマトルスクやスラビャンスク方面への前進ルートを確保したい思惑だとみられている。
2024.04.27
 08:15

(18:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 26 2024 <2405-042706>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月26日の戦況 =
 西側メディアは、ウクライナに対する米国の軍事支援の最新のパッケージでは、ウクライナが全ての領土を取り戻すのに十分ではないかもしれないので、一部の米当局者が、彼らがいる場所で「線を凍結する」という考えの議論を再開したと報じ続けている。
 現在のパッケージの支持者は、それ自体がウクライナがすべての占領地を解放することを可能にするとは主張しておらず、バイデン大統領がわずか2日前に新しいパッケージを承認する法案に署名したため、戦争の潜在的な終結状態についての議論は非常に時期尚早である。
 ロシア、ベラルーシ、中国、イラン、北朝鮮の高官による公開会談がここ数日急増し、4月22日から26日の間に少なくとも10回のハイレベル二国間会談が行われており、これらの国々が西側諸国と対峙するために構築している多国間パートナーシップの深化を強調している。
 中国当局者は、4月26日に中国当局者とブリンケン米国務長官が会談した際、ロシアのウクライナへの全面侵攻の責任はNATOにあると主張した。
 特にウクライナの防空システムについて西側諸国は、ウクライナに当面および長期的な支援を提供し続けている。
 ウクライナ軍は、ロシア製UAVやその他の脅威が広がっていることを理由に、米国が供与したM1A1 Abrams MBTを前線から撤退させたと報じられている。
 ロシア軍はアウディーイウカの北西での前進が確認され、ウクライナ軍はヘルソン州の東岸で前進が確認されたが、この前進は最近のものではない可能性が高い。
 RFE/RLのタタール・バシコルトにおける放送局イデル・レアリイは4月26日、サマラ州が新たなBatyr志願自動車化狙撃大隊を編成すると報じた。
2024.04.27
 05:46
共同通信

(Yahoo)

モスクワの飛行場攻撃 ヘリ破壊とウクライナ <2405-042705>
 ウクライナ情報筋が26日、モスクワにある露国防省の飛行場を25日夜から26日にかけてウクライナ側が攻撃し、ヘリコプターを破壊したと明かした。
 ウクライナ国防省情報総局によると、ヘリはウクライナに侵攻するロシア軍の後方支援に使われていた。 ウクライナはロシア領内の飛行場や石油精製所などに対する攻撃を拡大している。
 一方、ウクライナのキーウ市当局は26日、市内の二つの病院から患者らを緊急避難させていると発表した。 病院にウクライナ兵がいるとしてロシア軍の攻撃目標になるとの動画がインターネットで出回っており、これを受けた措置という。
2024.04.27
 00:34
Kyiv Independent Minister: Belgium to allocate $213 million for German-led air defense initiative <2405-042702>
 ベルギーの放送局RTBFが、ベルギーのデドンデル国防相が4月26日の記者会見で、ベルギーはドイツ主導の防空構想に€200M ($213M) を拠出し、ウクライナにミサイルを供給すると発表したと報じた。  デドンデル国防相は、ベルギーはウクライナに防空システム用のミサイルを自国の装備から追加で供与すると述べたが、ウクライナに送る兵器の数や種類を明らかにしなかった。  Patriotは、ロシアのBMや巡CMを迎撃するのに非常に効果的なため、ドイツはNATOとヨーロッパの同盟国に、彼らのシステムを使わないままにしておくのではなく、ウクライナに送るよう圧力をかけていると報じられている。
2024.04.27
 00:02
Kyiv Independent Spain confirms plans to send Patriot missiles to Ukraine <2405-042701>
 スペインのロブレス国防相は4月26日、 Ramsteinでの首脳会談でウクライナにPatriotミサイルを提供すると発表した。
 スペインには予備弾数が50発しかないため、スペインが「限られた数」しか送らないという報道があったが、彼女は何発を提供するかについては明言しなかったものの、Patriotの「セット」が4日以内に兵站基地に届くと述べた。
 スペイン国防省によると、スペインはPatriotミサイルに加え、機関銃、車両、野戦榴弾砲、155mm砲弾、120mm砲弾、C-UAV装備、Leopard MBTなどの追加装備を今後数ヵ月以内にウクライナに送ることを約束した。
2024.04.26
 16:27
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ農相に拘束令、その後保釈 汚職事件関与の疑い <2405-042611>
 ウクライナの裁判所が26日、ソルスキー農業政策・食料相の身柄拘束を命じた。 $7M相当の国有地の違法取得に関与した疑いが持たれている。 問題になっているのは2017~2021年の土地取引で、ソルスキー氏が2022年3月に農相に就任する前に行われた。
 同相は違法行為は否定しているが、25日に辞任を申し出た。 ゼレンスキー政権の閣僚で初の汚職事件の容疑者となった。
2024.04.26
 13:55
Kyiv Post Ukraine's HUR claims it destroyed Ka-32 helicopter at Moscow Airfield <2405-042609>
 ウクライナ軍情報局 (HUR) が、4月26日早朝に、ロシア国防省とGazprom石油・天然ガスエネルギー会社が使用しているモスクワのオスタフィエヴォ空港でロシアのKa-32を破壊したと主張した。
 HURは、モスクワ近郊で行われた作戦の詳細を明らかにしていない。
2024.04.26
 13:25
Kyiv Post Ukraine Withdrawals Abrams Tanks From Front Line Due to Threat of Russian Drones <2405-042607>
 AP通信が、ウクライナ軍は、ロシア軍のUAV攻撃があるため、Abrams MBTを前線から撤退させていると報じた。
 AP通信が引用した米政府高官は、米国はウクライナと協力して、諸兵科連合攻撃における装備のより効果的な使用を含む戦術をリセットすると述べている。 米国は2023年1月、Abrams MBT 31両をウクライナに送った。
 ウクライナ軍は、UAVが戦場で急増したため、ほとんどが重量過多の不発弾と見なされるようになり、ロシアの攻撃ですでに5台の戦車が失われている。
2024.04.26
 10:15

(20:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 25 2024 <2405-042603>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月25日の戦況 =
 ロシア軍はアウディーイウカ北西部の小さな突出部を安定的に確保しており、ウクライナ軍がアウディーイウカ西部にある他の陣地からより防御しやすい線に撤退することになる可能性がある。
 米国は、ウクライナに対する米国の軍事支援の最新のパッケージは、ウクライナが領土全体を取り戻すのに十分ではないかもしれないと懸念していると伝えられている。 さらに、米国の軍事支援は、ウクライナが現在必要としているものの一部に過ぎないが、ウクライナは、主に人的資源の問題と防衛産業基盤 (DIB) の拡大など、他の戦争戦闘要件への対処に取り組んでいる。
 ロシア軍は、ウクライナの電子戦能力に対してより強靭な対応を施したUAVを前線の重要区域に配備していると報じられており、これは米国の安全保障支援がウクライナに到着するまでの限られた期間を利用するために、新しい技術力を活用しようとする試みである可能性が高い。
 マクロン仏大統領が4月25日の演説で、欧州の防衛と主権の自主自立の重要性を強調した。
 ウクライナ軍はシベルスク近郊での前進が確認され、ロシア軍はアウディーイウカとドネツク州とザポリージャ州の州境地帯付近で前進が確認された。
2024.04.25
 10:45

(20:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 24 2024 <2405-042507>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月24日の戦況 =
 バイデン米大統領が4月24日、ウクライナに$60Bの支援を提供する法案に署名し、米国がウクライナへの軍装備品の送付を「数時間」以内に開始すると発表した。
 米国は2024年3月に数量不明の長射程型ATACMSをウクライナに供与したと報じられており、ウクライナはすでにその一部を使用してロシアの後方深くを攻撃している。
 長射程型ATACMSミサイルが十分な量で到着すれば、ウクライナ軍はロシアの兵站を弱体化させ、後方深くのロシアの飛行場を脅かすことができるが、数ヵ月の遅れによりロシアに対処するに十分な時間を与えた可能性がある。
 ウクライナ軍は4月23日~24日に、スモレンスク州とリペツク州のロシア軍のエネルギー施設や産業施設に対するUAV攻撃を成功させたと報じられている。
 ロシア当局は4月24日、収賄容疑でイワノフ国防次官をでを逮捕したが、他のロシア情報筋は、イワノフは反逆罪の疑いがあると報じた。
 イワノフ次官の逮捕は、ロシア軍の新たな人事異動に関しての憶測を呼び起こし、逮捕はクレムリンの派閥抗争の一環であると主張している。 ロシアの超国家主義軍事ブロガーは、イワノフ次官の逮捕を大々的に祝い、ロシア国防省を公に批判する機会として利用している。
 ロシア大統領府は、アルメニアがロシア主導の集団安全保障条約機構 (CSTO) への積極的な関与を再開し、親露の連携を再開しろと、アルメニアをあからさまに脅した。
 クレムリンが任命した子供の権利委員ベロワは、ロシアによって強制連行され、強制送還されたウクライナの子供たちの帰還に関する初の対面交渉と、最近のロシアとウクライナ間のカタールが仲介した交渉を故意に偽った
 モルドバ当局は、モルドバに対するロシアの脅威について警告し続ける中、モルドバの親露派自治区ガガウジアの親露派系知事であるグツル氏を選挙資金違反で刑事告訴した。  ロシア軍はアウディーイウカ、ドネツク市、ロボティネ付近でわずかに前進した。
2024.04.25
 05:54
Reuters 通信

(Yahoo)

英独首脳、自走砲の共同開発で合意 ウクライナ支援に向け <2405-042504>
 スナク英首相とショルツ独首相が24日に防衛協力の強化で合意し、ウクライナに対する支援を強化するために欧州は団結する必要があると述べた。  スナク首相はショルツ首相との共同記者会見で「われわれは防衛協力の新たな枠組みに向けて取り組んでおり、防衛産業協力の拡大も実現しつつある」と言及し、「われわれは共に、ウクライナに必要な限りの揺るぎない支援を継続する」と述べた。
 英政府によると、英独は遠隔操作可能な155mm
SPHであるRCS 155の共同開発計画と、ドイツのエネルギー投資を含むエネルギープロジェクトでの協力について協議した。
2024.04.25
 05:24
TBS News

(Yahoo)

アメリカ 射程300キロの長距離ミサイル「ATACMS」ウクライナに供与 米メディア「すでに2発ロシアへの攻撃に使用」 <2405-042501>
 米国務省のパテル副報道官は24日、ウクライナに対して長射程型ATACMSを供与していたことを明らかにした。 バイデン大統領が2月に国家安全保障チームにATACMSをウクライナに送るよう秘密裏に指示し、今月、到着したという。
 安全保障担当のサリバン大統領補佐官は「現在、かなりの数のATACMSが生産され、備蓄されている」と話し、今後もウクライナへの供与を続ける姿勢を示している。
 米国は、2023年10月にもウクライナに射程165kmのATACMSを供与したことを明らかにしているが、NBC TVによると、今回初めて射程300kmの長射程型を供与したという。
 また、ウクライナ軍はすでに2回、ATACMSを使ってロシアを攻撃したと報じている。
2024.04.24
 14:47
Kyiv Post Ukraine regains position near Chasiv Yar as Russia intensifies offensive <2405-042407>
 バフムートの西17km、ウクライナの拠点クラマトルスクの南東36kmにあるドネツク州の都市チャシフ・ヤールは、2月にロシアがアウディーイウカを占領した後、ウクライナ戦争で最も激しいホットスポットとなっている。
 何千名ものロシア軍の墓場となったアウディーイウカの占領は、クレムリンにとって非常に大きな代償を払ったが、キエフへの西側の補給の欠如は、ロシアがチャシフ・ヤールを占領するための前進において、いくつかの戦術的優位性をもたらした。 不利な状況にもかかわらず、ウクライナ軍は手に入れた弾薬で街を頑なに守っている。
 Luby's旅団(註:第76歩兵旅団戦闘団)が、米国の援助がなくても敵の猛攻撃を食い止めているのがわかる。
2024.04.24
 11:16
Kyiv Independent Sources: SBU drone attack destroys 26,000 cubic meters of Russian fuel in Smolensk Oblast <2405-042405>
 ウクライナ保安庁 (SBU) のUAVがロシアのスモレンスク州にある2つの石油貯蔵所を一晩で攻撃し、26,000立米の燃料を破壊したと、4月24日にKyiv Independent紙に語った。
 ロシアのメディアや当局者は、スモレンスク州、リペツク州、ヴォロネジ州で一晩中UAV攻撃が行われ、エネルギー施設や産業施設が攻撃されたと報じている。 SNSではスモレンスク州ヤルツェヴォで燃えている石油ターミナルとされる映像がで出回った。
Smolensk州Lipetsk州Voronezh州の位置 (google Map)】
 Kyiv Independent紙の情報筋は、ロシアの国営企業Rosneft社が「スモレンスク州のヤルツェヴォとラズドロヴォにある燃料と潤滑油の貯蔵・ポンプ基地の2ヵ所を失った」と述べたとしている。
 情報筋によると、作戦はSBUのUAVによって行われた。
2024.04.24
 01:38
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、ウクライナの兵器基地への攻撃を強化へ=国防相 <2405-042401>
 ショイグ露国防相が23日、ロシアは西側から供給された兵器が保管されているウクライナの基地への攻撃を強化すると表明した。 背景には、米国がウクライナへの安全保障支援を目的とした法案の成立に向けて動いていることがある。
 ショイグ国防相は、国防当局者らに対して「ロシアは西側兵器の優位性という神話を一掃した」とし、ロシア軍は1,000kmの戦線で先手を取ったと主張した。
 ショイグ国防相、米下院が4月20日に法案を可決した$61B近くに相当する新たな軍事援助パッケージをウクライナに提供する構えだと言及した。
2024.04.23 Janes Ukraine unveils Mbombe 6 with Spys ROWS <2405-042322>
 ウクライナ軍参謀本部が4月18日に公開した動画には、ウクライナの遠隔操作兵器システム (ROWS) を搭載した南アParamount Gp.製Mbombe 6 6×6装甲車が映っている。 この映像には、ウクライナ軍最高司令官のシルスキー大将が非公開の場所で、Mbombeを含む数両の装甲車両を紹介されている様子が映っている。
 Mbombe 6はParamount Gp.が設計・製造し、インド、ヨルダン、カザフスタンでライセンス供与を受けている
APCで、NATO標準化協定 (STANAG) 4569 Level 4規格までの小火器弾への耐弾性を持つ全溶接鋼製装甲構造になっていて、地雷に強いハニカムフラットボトムの船体設計を特徴としており、全高を下げ、車体下で爆発する10kgの対戦車地雷から保護される。
2024.04.23
 23:58
Kyiv Independent Ambassador: Ukraine in talks to set up joint production of Patriot systems <2405-042320>
 マルカロワ駐米ウクライナ大使が4月23日のEuropean Pravdaの取材で、ウクライナはロシアの侵略を撃退するために、Patriotの共同生産を米国に求めていると述べた。
 ゼレンスキー大統領によると、ウクライナはロシアの攻撃から国を守るために25個システムのPatriotを必要としているが、クレバ外相は、ウクライナの大都市を守るために今のところ7個システムを確保することに集中していると述べた。
 マルカロワ大使によると、Patriotの共同生産は、ゼレンスキー大統領の訪米中に話し合われた最重要課題の1つだった。
2024.04.23
 11:15

(21:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 22 2024 <2405-042313>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月22日の戦況 =
 ロシア軍は、ドネツク州アウディーイウカの北西にあるウクライナ軍の戦線を広範囲に突破することを目指しているようだが、その能力は、米国や他の西側諸国の支援が前線に到着したことで鈍くなる可能性が高い。
 Wall Street Journalが4月22日、ロシアが仕立てた移民危機を武器にしたハイブリッド作戦から身を守るため、フィンランドが具体的な措置を講じていると報じた。
 ロシアは、2023年9月にアルメニアがナゴルノ・カラバフを失うのをロシアが防げなかったことを受けたアルメニアの関係悪化を軽視する一方で、アゼルバイジャンとの関係を強調している。
 ロシア軍はチャシフ・ヤール、アウディーイウカ、ドネツク市の近くとドネツク州とザポリージャ州の州境地帯で前進した。
 ロシアの、バフムート方面で活動するロシアのSudoplatov UAV志願兵が、欠陥があるが安価なFPV UAVを装備していると報じられている。
2024.04.23
 08:29
産経新聞

(Yahoo)

英がウクライナに最大規模の兵器供与、ミサイル1600基など 1千億円の追加軍事支援も <2405-042311>
 スナク英首相が23日にポーランドを訪問し、ウクライナに対する£500Mの追加軍事支援を表明した。 2024年に入って表明済みの£2.5Bと合わせ、直近の追加支援の規模は£3Bとなる。
 英政府は加えて、Storm Shadow
ALCMを含むミサイル1,600発以上と、Husky多用途歩兵機動車160両などの軍用車両400両以上、小火器弾400万発小型舟艇60隻を柱とする、英国として過去最大規模のウクライナへの兵器供与を実施することを明らかにした。
 また、スナク首相とトゥスク首相の会談では、英空軍のTyphoon戦闘機部隊を来年ポーランドに派遣し、NATOの枠組みによる同国の領空警備を実施する方向で調整した。  スナク首相はワルシャワで記者会見し、プーチン露大統領はウクライナ侵略戦争に勝利すれば次は他の欧州諸国への侵攻を狙ってくると指摘し、「英国は同盟諸国とともに立ち上がる」と強調した。
2024.04.23
 05:13
Reuters 通信

 (Yahoo)

EU、ウクライナ防空強化急ぐ パトリオット供与確約に至らず <2405-042308>
 EUが22日にルクセンブルクで会合を開き、ウクライナの防空強化策を緊急に検討する姿勢を示した。 ただ、ウクライナが最も必要としているPatriotの供与を確約するには至らなかった
 EUの外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は会合後、ウクライナ支援を強化する必要性について全ての加盟国の理解を得ようとしているとし、「Patriotは各加盟国が保有しており、ブリュッセルにはない。 決定は各国次第となる」と述べた。
 EU加盟国の中でウクライナに対するPatriot追加供与を表明したのは、これまでのところドイツのみで、ギリシャ、オランダ、ポーランド、ルーマニア、スペイン、スウェーデンなどもPatriotを保有しているが、政府関係者によると、Patriotは国防の重要な一部であるため、手放すのは難しいという。
2024.04.23
 00:06
Kyiv Independent Zelensky: Ukraine, US 'finalized' agreements on ATACMS <2405-042302>
  ゼレンスキー大統領が4月22日に、バイデン米大統領との電話会談後、ウクライナが米国との長射程型ATACMSに関する合意を「最終決定」したと述べた。
 米議会下院は4月20日、ウクライナに対する$61Bの援助法案を可決し、数ヵカ月にわたる膠着状態に終止符を打った。 米国の支援は、2023年末以降、政治的内紛によって事実上阻止されていた。 また同法案はバイデン政権に対し、実行可能な場合には「本法の制定日以降」に長射程型ATACMSを供与することを義務付けている。
 米国は数ヵ月にわたる審議を経て、2023年10月に初めてATACMSをウクライナに供与した。 これには、射程165kmの旧型のみが含まれていたが、ATACMSの新型は射程が300kmで、今のところウクライナには提供されていない。
2024.04.22
 23:59
RBC Ukraine Zelenskyy and Biden agreed on supply of ATACMS to Ukraine <2405-042224>
  ウクライナのゼレンスキー大統領とバイデン米大統領ATACMSの供給に合意したと、ウクライナの国家元首が夜の演説で発表した。 ゼレンスキー大統領は、本日ウクライナへのATACMSミサイル供与の問題は解決したと述べた。
 ゼレンスキー大統領によると、バイデン大統領とロシアの攻撃に対するウクライナの防衛問題について協議したという。 特に、ハリコフを守るためのPatriotの供与が議論された。 また、ウクライナはロシアの侵略に対する防衛を強化するためにパートナーと協力していると指摘した。
2024.04.22
 22:19
産経新聞

 (Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ東部でドネツク近郊の集落を制圧 攻勢続く <2405-042220>
 露国防省が22日、ウクライナ東部ドネツク州の州都ドネツク近郊の集落ノボミハイロフカを新たに制圧したと発表した。 露国防省はこれに先立つ21日にも、ドネツク州の集落ボグダノフカを掌握したと主張しており、東部戦線での攻勢が続いている。
 ボグダノフカは露軍の次の制圧目標とされる高台の要衝チャソフヤルの近郊にある。
NovomykhailivkaBogdanivkaChasiv Yar の位置 (Google Map)】
 ウクライナのゼレンスキー大統領は21日に米NBC TVの取材に応じ、ロシアが第二次大戦の対ドイツ戦勝記念日とする5月9日までにチャソフヤルの制圧を狙っているとして、米下院で可決されたウクライナ支援予算案が早期に成立し、武器供与が再開されるよう訴えた。
2024.04.22
 17:59
Kyiv Independent Russia claims to have captured Novomykhailivka, Ukraine denies <2405-042218>
 ウクライナ軍第79独立空挺強襲旅団の報道官が4月22日、ドネツク州ノヴォミハイリフカの状況は「緊迫しているが、統制されている」と、、ロシアが同日未明に村を占領したと主張した後にKyiv Independent紙に語った。 報道官は、ロシア軍が「装甲車両の有無にかかわらず」ウクライナの陣地を絶えず攻撃していると語った。
 第79独立空挺強襲旅団は4月19日、ロシア軍がノボミハイリフカ周辺での6ヵ月間の戦闘300品目以上の装備を失ったと報告した。 ノボミハイリフカは、マリインカから南に約10km離れたポクロフスク地区に位置しており、2001年のウクライナ最後の国勢調査では、村の人口は1,400人であった。
 旅団によると、ロシアは村を占領しようとして「前線の狭い部分に30,000人もの戦闘員」を集中させ、村をめぐる戦闘は「秋の終わり」から続いており、それ以来「ロシア・ウクライナ戦争の敵装備の最大の墓地の1つ」となっている。
2024.04.22
 17:26
讀賣新聞

 (Yahoo)

ウクライナメディア「世界最古の軍艦」を大破、ロシア軍は米国の追加支援到着前に攻勢か <2405-042215>
 ロシア国防省が21日、露軍のウクライナ侵略当面の攻略目標とされるウクライナ東部ドネツク州チャシフヤールの東方5kmの村ボフダニウカを制圧したと発表した。 米国のウクライナへの追加支援が到着する前に攻勢を強めている可能性がある。
 露軍は旧ソ連の対独戦勝記念日の5月9日までのチャシフヤール制圧を目指しているとされる。 ウクライナのゼレンスキー大統領は4月21日のNBCの取材に対して米国の追加支援に期待感を示し、「今は砲弾が不足しているが、武器の到着は間に合う。 敵を撃退できると考えている」と徹底抗戦の構えを示した。
2024.04.22
 10:15

(20:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 21 2024 <2405-042206>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月21日の戦況 =
 米上院情報委員会委員長のワーナー上院議員が4月21日、上院が4月23日に追加歳出法案を可決し、バイデン大統領が4月24日までに署名すれば、長射程型ATACMSを含む米国のウクライナへの軍事支援が週末までにウクライナに輸送されることになると報告した。
 ゼレンスキー大統領が4月21日、米国のウクライナへの軍事支援が迅速に行われることで、ウクライナ軍が前線を安定させ、主導権を握ることができると述べた。
 ウクライナ軍が4月21日にセバストポリで、世界最古の現役海軍艦艇であるロシア黒海艦隊の潜水艦支援艦Kommunaを攻撃し損傷を与えた。
 米国が制裁を与えているモルドバの親露派政治家ショル氏が4月21日、10月20日のモルドバ大統領選挙に候補者を擁立する予定の、新たな親露派党派Victoryを創設した。
 Victory党は、クレムリンが複数の親露モルドバの関係者や政党との関係を最近のように維持するのではなく、モルドバでの統一された政治努力に集中することを可能にする可能性が高い。
 ロシアと中国の海軍が4月21日、ウクライナでのロシアの戦争に対する中国の支援を強化する、理解と協力の覚書に署名した。
 クレムリンは、フランスの非政府組織国境なき記者団 (RSF) 」のウェブサイトへの国内アクセスを遮断し、ロシア国民から言論と報道の自由に関する独立した評価へのアクセスを奪った。
 ロシア軍はクレミンナとアウディーイウカの近く、ドネツク州とザポリージャ州の国境地帯で前進した。
 ロシア軍は、前線で小型軽量のオフロード車の使用を増やしている。
2024.04.22
 06:02
Wedge

(Yahoo)

「バイデンはウクライナを邪魔するな」ロシア製油所へのドローン攻撃に対する停止要求は不当 <2405-042201>
 Financial Times紙が3月22日、バイデン政権はウクライナにロシアの製油所を攻撃する作戦を停止するよう要求し、「ドローン攻撃は石油価格を押し上げ報復を招くリスクを冒す」と警告したと報じた。
 また、米国のNATO大使は4月2日に「ロシア領内の標的を狙うことについて、米国はこれを特段支持するものでない」と述べたと報じられた。
 これに対しWall Street Journal紙は4月5日付け社説‘Biden Tells Ukraine Not to Hit Russia’で、バイデン政権はウクライナの邪魔をすべきでないと論じている。
 同紙は、ウクライナは1月以来にロシアの30ヵ所の主要な製油所のうち少なくとも15ヵ所を攻撃したのは、西側が西側供与の武器でロシア領を攻撃することを認めたがらないので、ウクライナは自国製のUAVを用いている。 これらの攻撃のうち幾つかは国境から750哩超も入った場所で行われたもので、ウクライナの軍事的イノベーションを証明するものであると述べている。
2024.04.21
 18:49
産経新聞

(Yahoo)

ロシア西部への無人機攻撃で2人死亡 ウクライナ「エネルギー施設が標的」 <2405-042112>
 ロシア国防省が20日、19日~20日にかけての夜に露西部8州でウクライナのUAV 50機を迎撃したと発表した。 この攻撃によりベルゴロド州で民間人2人が死亡し、スモレンスク州では迎撃したUAVの破片により燃料タンク火災が起きたと発表した。 露国防省によると、迎撃したUAVはベルゴロド州で26機、ブリャンスク州で10機などだった。
ベルゴロド州スモレンスク州ブリャンスク州 の位置 (Google Map)】
 Reuters通信は、ウクライナ情報筋が20日に、露軍の軍備生産を支える施設を攻撃対象ロシアのエネルギー施設を攻撃したことを認めたと報じた。
 Reutersによると、ウクライナ情報当局者は「UAV攻撃で少なくとも燃料貯蔵庫1ヵ所と配電所3ヵ所を破壊した」と説明した。
 電力インフラに対する露軍の攻撃を受け続けているウクライナ側は長距離飛行が可能なUAVを使って対抗する狙いとみられる。
2024.04.21
 12:01
Kyiv Indipendent Update: Ukraine's Navy confirms Russian ship Kommuna hit in Sevastopol <2405-042109>
 ウクライナ海軍報道官が4月21日、Ligaの報道機関に対し、海軍が占領下のセバストポリで海軍艦船を攻撃したが、それがサルベージ船Kommunaであることを確認したと語った。 現時点で損傷の程度は不明である。
 Kommunaは1915年に進水し、ロシア海軍で現在も就役している最古艦である。
 その日早く、ロシアの代理当局者ラズボザエフは、セヴァストポリで対艦ミサイルが撃退され、破片が小さな火災を引き起こしたが、すぐに消火されたと語った。 SNSに投稿された未確認の動画には、ロシア海軍の艦艇が炎上している様子が映っており、地元メディアはクリミア大橋が閉鎖されたと報じた。
 海軍報道官は3月30日、ウクライナ軍の攻撃が成功したことを受け、ロシアが占領下のクリミア半島の港から主要艦艇のほぼ全てを撤退させたと発表していた。
 パルチザングループのAteşは3月27日に、ウクライナの無人兵器による黒海艦隊へのさらなる攻撃を防ぐため、ロシア軍がセバストポリ湾の入り口に防壁を建設していると報じた。
2024.04.21
 09:30

(19:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 20 2024 <2405-042107>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月20日の戦況 =
 米議会下院が4月20日、ウクライナに$60Bの支援を行う追加歳出法案を可決した。 上院で可決され大統領が署名するなどの手続きを経て、ウクライナの前線に物資を輸送するには数週間かかるため、その間に前線の状況は悪化し続ける可能性が高く、特にロシア軍が米国の新たな支援が到着するまでの限られた時間を利用して攻撃を強めればなおさらである。
 ウクライナ軍は、米国の安全保障支援を待っている間、今後数週間でさらなる後退に見舞われる可能性があるが、再開された米国の支援が迅速に到着すれば、現在のロシアの攻勢を鈍らせることができる可能性がある。
 ロシア軍は、ウクライナの物資不足の隙を突くため、今後数週間のうちに攻撃作戦やミサイル・UAV攻撃を強化する可能性が高い。
 ウクライナは、米国の安全保障支援の前線への到着が遅れても、2024年6月までに作戦態勢が大幅に改善される可能性が高く、ロシア軍司令部は、6月に開始する予定の大規模攻勢作戦の大幅な変更を検討する可能性が高い。 しかし、それでも計画通りに進行する可能性はある。
 ウクライナ軍は4月19日~20日に、ロシア国内で複数のエネルギーインフラ施設と燃料貯蔵施設に対してUAV攻撃を成功させたと報じられている。
 ロシア大統領府は、ロシアの情報社会でドネツク人民共和国 (DNR) 関連の声を吸収したり、検閲したりしているという傾向の中で、元DNR軍人の殺害に関する調査の要求を検閲しているようである。
 ロシア軍はチャシフ・ヤール付近とアウディーイウカの北西で前進が確認され、ウクライナ軍はクレミンナの南で前進が確認された。
 ウクライナとロシアの情報筋は、ロシア軍がイランから受け取った可能性のある米国製の203mm砲弾を使用していると報じた。
2024.04.21
 03:03
毎日新聞

(Yahoo)

米下院、ウクライナ支援案を可決 軍事支援が本格再開の見通し <2405-042102>
 米議会下院が20日、ロシアの侵攻を受けるウクライナに対して総額$60.8B(9兆4,000億円)を支援する緊急予算案を賛成多数で可決した。 緊急予算案は共和、民主両党の超党派の支持で可決された。 予算成立には上院での可決とバイデン大統領の署名が必要だが、最大の障壁だった下院を通過したことで、停滞していた米国の軍事支援が本格的に再開される見通しとなった。
 ウクライナによる米国製兵器や防空システムの購入、ウクライナに供与している米軍の装備品の補充などに充てられる。 共和党のトランプ前大統領の意向も踏まえ、ウクライナや周辺国への財政支援$9.5Bは貸し付けとなった。
2024.04.20
 17:55
Kyiv Independent Ukraine's obsolete S-200 missile systems reportedly back on track to hit Russian targets <2405-042013>
 ウクライナが4月19日夜に初めて、戦闘任務を遂行していたロシアのTu-22M3をS-200 SAMで撃墜した。 撃墜されたTu-22M3はロシアのスタヴロポリ地方に墜落したと報じられている。
 ロシア国防省は、同機が基地への帰還中に「技術的な不具合」で墜落したと主張している。
 ロシアは、ウクライナとの全面戦争でTu-22M3を定期的に使用し、空母を破壊するように設計されたKh-22対艦ミサイルを発射している。 空軍によると、ロシア軍は4月19日夜に、Kh-22 6発を含む15発のミサイルで攻撃した。 このうち2機は、ウクライナ軍に撃墜されたと報じられている。
2024.04.20
 02:05
Reuters 通信

(Yahoo)

NATO、ウクライナへの防空システム追加提供で合意=事務総長 <2405-042003>
 ストルテンベルグNATO事務総長が19日、NATO加盟国がウクライナに追加の防空システムを提供することで合意したと述べた。
 ウクライナのゼレンスキー大統領も参加したNATO国防相特別会合後、記者団に対しPatriotのほか、SAMP/Tなど加盟国が提供できる兵器はあり、提供可能なシステムを持たない他の多くの国々もウクライナによる兵器購入に向けた財政支援を確約している」とした。
 ウクライナが受け取ることになる新たな防空システムの基数などの詳細は明かさなかったが、「非常に近い将来にさらなる支援が発表されると期待している」と述べた。
 ゼレンスキー大統領は会合で、ウクライナがロシアの空爆に対応するためにPatriotもしくは高性能防空システムが少なくとも7個システム必要と述べ、ウクライナへの軍事支援強化を求めた。
2024.04.20
 01:50
Kyiv Independent Guardian: Half of British military defense fund for Ukraine remains unused <2405-042002>
 Guardian紙が、英国のウクライナ向け軍事資金£900M ($1B) の半分以上が、官僚的な契約書の提出の遅れにより未使用のままであると報じた。
 英国国防省は、ウクライナ国際基金 (
IFU) と呼ばれる9ヵ国連合を管理している。 IFUは2022年8月に創設された資金調達メカニズムで、他の9ヵ国からの資金拠出金を利用してウクライナ軍の装備を調達している。 この機構には、デンマーク、ノルウェー、オランダ、スウェーデン、アイスランド、リトアニアなどが参加している。
 IFUは前線への武器供与が遅いと批判されている。 過去2年間に西側諸国から寄付された$1B以上のうち、$600Mは英国からのもので、$500Mしかコミットまたは支出されていない。
 一部の英国当局者は、購入した資材の一部は2025年春までウクライナに届かないことを認めている。
2024.04.19
 19:23
産経新聞

(Yahoo)

ロシア軍の戦略爆撃機「ツポレフ 22M3」を初撃墜 ウクライナ軍が発表 <2405-041926>
 ウクライナ空軍のオレシチュク司令官が19日、同国軍の防空部隊がロシア軍のTu-22M3を撃墜したと発表した。 オレシチュク司令官はウクライナ各地の都市に対するミサイル攻撃の一翼を、同機が担っていたと指摘した。
 オレシチュク司令官によると、同機の撃墜はロシアによるウクライナ全面侵攻後で初めてである。
 ウクライナメディアが、ウクライナ国防省情報総局の高官ユソフ氏は、撃墜場所がウクライナ国境から300km離れた露領内だったと明らかにしたと報じた。
 一方TASS通信によると、露国防省は同日、ウクライナ国境に近い南部スタブロポリ地方で、戦闘任務を完了して基地に帰投中だったTu-22M3が「技術的故障」により墜落し、少なくとも乗員1名の死亡が確認されたと発表した。
【註】
 Tu-22M3は冷戦時代からの旧式戦略爆撃機で、ロシア空軍は財政上の理由から2008年時点で保有していた147機全ての退役を検討していたが、それでも124機が就役していた。
【関連記事:0812-110005 (IDR 2008.11)】
 その後アビオニクスを80%更新したTu-22M3Mが開発され2018年12月に初飛行した。 ロシア軍はTu-22M3 30機をTu-22M3Mに改良する計画であった。
【関連記事:1807-052308 (JDW 2018.05.23)】
2024.04.19
 09:30
Forbes

(Yahoo)

スペースXの米スパイ衛星網構築計画、ノースロップが協力=関係者 <2405-041907>
 ウクライナ軽量スポーツ機改造型の自爆UAVが狙っている2番目の目標は、ウクライナの戦線から600km離れたロシア西部コビルキノに配備され、最大3,000kmの探知距離を誇るContainer
OTHレーダで、ウクライナは先週、この巨大レーダを攻撃するため長距離UAVを出撃させたが、命中しなかったとされる。  そこで17日に再び攻撃を試み、今度は少なくとも30m以上あるアンテナ塔約145本が立ち並ぶ広大な施設の近くまで到達させた。
コビルキノの位置 (google Map)】
 ロシアの民間人によって撮影したとみられる地上からの映像には、A-22軽量スポーツ機を改造したUAV 1機がContainer OTHRの施設に向かって飛行し、その後、爆発現場とみられる地点から煙が立ち上る様子が見える。
2024.04.19
 08:35

(18:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 18 2024 <2405-041930>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月18日の戦況 =
 ラブロフ露外相は、ロシア軍が2024年夏からハルキウ市の占領を試みる可能性があるという最近のウクライナの情勢見積もりに対して、クレムリン高官として初めて、ロシアの作戦目標の可能性があると明確に特定した、将来のロシアの大規模な攻撃作戦でハルキウ市を占領するロシアの意図を示唆した。
 ウクライナ当局は、ウクライナ軍が4月18日~19日にかけて夜間に初めてウクライナにミサイル攻撃を行ったロシア軍機を撃墜したと発表し、ロシアのウクライナに対する攻撃実施を制限する能力を示した。 しかし、ウクライナの防空能力は依然として低下し限られており、ロシア軍機は特定な地域で脅威を受けることなく自由に活動することができている。
 ゼレンスキー大統領は、米国の軍事支援の遅れによりウクライナ軍の能力が制約されており、更なる砲弾、防空物資、長距離砲・ミサイルシステム、戦闘機など西側諸国の供給を必要としていると強調した。
 ラブロフ露外相がモルドバをウクライナやアルメニアになぞらえたように、親露派のモルドバ関係者は、モルドバにおける将来のロシアの侵略の可能性を正当化する準備を続けている。
 ロシア軍はバフムート、アウディーイウカ、ドネツク市付近で前進が確認された。
 ロシア国防省は、将来予想されるNATOとの大規模な通常戦争に備えて、新たに改編されたレニングラード軍管区 (LMD) の増強を続けている。
2024.04.19
 00:39
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、5-8年で NATO 攻撃の準備整う公算=ドイツ軍トップ <2405-041902>
 ドイツ軍連邦軍総監のブロイアー陸軍大将が、ロシアがウクライナ戦争の影響を受けた軍を再建すれば、5~8年以内にNATO加盟国を攻撃する軍事的準備が整う可能性があると述べた。
 ブロイアー大将は訪問先のポーランドで17日遅くに記者団に対し、「攻撃されるとは言っていないが、可能性はある」とした上で、「5~8年後に脅威がある」と指摘し、「ロシアは大量の軍需物資を生産しているが、その全てをウクライナの前線に投入しているわけではない。 このため、われわれは2029年までに準備を整えなければならない」と述べた。
2024.04.18
 22:15
Kyiv Independent Ukraine, Czech Republic begin bilateral security agreement negotiations <2405-041813>
 ウクライナ大統領府が4月18日にチェコ共和国と、二国間安全保障協定の草案に関する交渉を開始したと発表した。
 NATO加盟の代わりに、ウクライナはロシアの全面侵攻と戦う中で、できるだけ多くの西側同盟国と同様の協定に署名しようとしており、これまでにラトビア、フィンランド、英国、ドイツ、フランス、デンマーク、カナダ、イタリア、オランダと9ヵ国が契約を締結している。
2024.04.18
 20:39
Kyiv Independent Ukraine war latest: Russian missile launchers, radar stations destroyed in Crimea, Ukraine ups production of Bohdana howitzers <2405-041812a>
 ウクライナ軍情報部 (HUR) によると、ウクライナは4月17日、占領下のクリミア半島ジャンコイにあるロシア軍飛行場を攻撃し、複数の軍事装備を破壊した。
 HURは4月18日、ウクライナ軍がこの攻撃でS-400発射機4基レーダー基地3ヵ所防空作戦指揮所、空域監視装置Fundament-M破壊したと発表した。 更にHURは声明でロシア軍の装備品、航空機、軍人の損失の総数は、まだ確定していないと付け加えた。
 地元のTelegram Channelは、4月17日未明に飛行場近くで爆発が報告され、大規模な火災の映像を公開した。 ゼレンスキー大統領は同日遅く、ウクライナ軍が攻撃したことを認めた。
 地元のパルチザングループのAtesも、攻撃はロシア軍の装備と指揮所を攻撃したと主張した。
 ここ数ヵ月間、ウクライナは占領下のクリミア半島への攻撃を強めており、黒海周辺のロシア軍資産を標的にしている。
 ウクライナ軍は4月15日、ロシア軍幹部の事務所が配備されているクリミア半島の司令部にミサイル攻撃を行ったと、軍の情報筋がKyiv Independentに語った。
<2405-041812b>
 ウクライナ軍の核・生物・化学防衛部隊のパホモフ大佐が4月18日にReutersの取材に対し、ロシア軍は戦場で禁止されている暴動鎮圧用ガスの使用を増やしていると語った。
 ウクライナ軍は以前、ロシアが1925年のジュネーブ議定書に違反して戦場に化学兵器を配備していると述べていた。 暴動鎮圧用ガスを戦場で使用することは、ロシアが署名した1997年の化学兵器禁止条約でも禁止されている。
 パフモフ大佐はReutersに対し、ウクライナは過去6ヵ月間にロシア軍による禁止されている暴動鎮圧用ガスの使用を少なくとも900回記録しており、全面侵攻開始以来の計1,400回のうち、少なくとも900回の使用を記録したと述べた。 ウクライナ支援軍司令部は4月初め、ロシアによる禁止化学兵器の使用が「組織的」レベルに達したと発表した。
 パホモフ大佐によると、ロシアは主にCS、CN、その他のガスを装填したK-51、VOH、RH-VO手榴弾を使用している。
<2405-041812c>
 ゼレンスキー大統領が4月18日、ウクライナの防衛産業が今月中に、Bohdana
SPH 10門が完成すると述べた。 Bohdanaは、6輪車に搭載された国産のSPHで、NATO標準の155mm砲弾毎分最大5発の速度で発射することができる。
 ウクライナが生産するBohdanaの数が増えているのは、米国からの軍事支援をめぐる不確実性が高まる中、国内の兵器生産を増やすための幅広い取り組みの一環である。
2024.04.18
 15:30
Kyiv Independent Military intelligence: Ukraine destroys missile launchers, radar stations at Russian military airfield in Crimea <2405-041809>
 ウクライナ軍情報部 (HUR) が、ウクライナは4月17日にクリミア半島のジャンコイにあるロシア軍飛行場を攻撃し、複数の軍装備を破壊したと発表した。
 ウクライナの軍事情報機関は4月18日、ウクライナ軍がこの攻撃でS-400発射機4基レーダー基地3ヵ所、防空作戦指揮所、空域監視機器Fundament-Mを破壊したと発表した。 ウクライナ軍情報部は声明で、ロシア軍の装備品、航空機、軍人の損失の総数はまだ確定していないと述べた。
 4月17日未明に飛行場近くで爆発が報告され、地元のTelegram Channelは大規模な火災の映像を公開した。 ゼレンスキー大統領は同日遅く、ウクライナ軍が攻撃を実行したことを認めた。
 地元のパルチザングループAtesも、攻撃はロシア軍の装備と指揮所を攻撃したと主張した。
2024.04.18
 14:55
Kyiv Post Ukraine's strike on Russia's military airfield in Dzhankoi: what we know so far <2405-041807>
 ウクライナ軍情報部 (HUR) が4月18日の午後、ウクライナが17日の早朝にクリミアにあるロシア軍のジャンコイ飛行場を攻撃し、S-400の発射機4基を「破壊または重大な損傷」を与えたと述べた。
 HURは、15:30頃の攻撃でレーダ基地3ヵ所防空指揮統制所、空域監視装置Fundament-M(註:
OTHレーダ)が破壊されたが、死傷者はまだ明らかにされていないと述べた。
 親ウクライナ軍事ブロガーのヴィテル氏は、この攻撃で少なくとも30名のロシア軍兵が死亡し、80名以上が負傷し、負傷者はセバストポリの病院に搬送されていると主張した。
 Kyiv Postは、これらの死傷者数を確認できていないが、複数の情報筋が、ロシア軍第39独立ヘリコプター連隊が拠点を置くジャンコイ飛行場周辺で活動する救急ヘリの画像を公開した。
2024.04.18
 07:10

(17:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 17 2024 <2405-041804>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月17日の戦況 =
 ウクライナ軍は4月16日~17日にかけて、クリミア半島ジャンコイにあるロシア軍の飛行場を攻撃した。
Dzhankoi の位置 (Google Map)】
 ウクライナ軍情報総局 (GUR) は4月17日、モルドビア共和国、タタールスタン共和国、サマーラ州のロシア軍航空基地を攻撃目標にしたと報じられている。
Mordovia共和国Tatarstan共和国Samara州の位置 (Google Map)】
 ロシア大統領府のペスコフ報道官が4月17日、アゼルバイジャンがナゴルノ・カラバフを占領したことで、アルメニアがロシアとの政治的・安全保障的関係から距離を置こうとしていることについて、ロシアの平和維持軍がナゴルノ・カラバフから撤退を開始したことを公式に認めた。
 グルジア議会は4月17日、ロシアの「外国代理人」法に類似した法案を第一読会で承認し、ロシアの国営メディアは、西側諸国と旧ソ連諸国の政治的不和の報道を増幅させるクレムリンの取り組みをさらに進めるためにこれを利用した。
 バイデン米大統領は、ロシアとそのパートナーがNATOに対する脅威を増大させていると警告し、ウクライナに対する米国の安全保障支援はロシアの脅威に対処できると強調した。
 米議会下院が4月17日、ウクライナに$60Bの支援を行う追加歳出法案を提出し、4月20日に採決を行うと報じられている。
 ロシア軍がアウディーイウカとドネツク市近くで前進が確認された。
 ロシア大統領府が支配するロシア正教会 (ROC) が、ウクライナの戦闘地域に派遣された中華民国聖職者向けの特別訓練コースを準備している。
2024.04.18
 06:04
日経新聞 米下院、20日にウクライナ予算案採決へ 支援再開へ前進 <2405-041802>
 米連邦議会下院が17日、ウクライナを支援する$60Bの緊急予算案を公表した。 返済義務が生じる融資も導入する。 下院で多数派を握る共和党は20日に採決する方針で、ロシアによる5月の大規模攻勢をにらみ支援再開を急ぐ。
 下院の歳出委員会が示した案では
 ① ウクライナに$60B
 ② イスラエルに$26B
 ③ 台湾を含むインド太平洋などに$8B
を充てる。
2024.04.17
 23:49
日経新聞 ロシア軍死者5万人超を確認 英BBCなど独自調査 <2405-041715>
 BBC放送とロシア独立系メディアのMediazonaが独自の共同調査を基に、2022年2月に始まったウクライナ侵攻で、確認できたロシア兵の死者数が5万名を超えたと報じた。 このうち侵攻2年目は初年を上回る27,300名以上が死亡したとし、ロシアが多大な人的犠牲を払って占領地を広げていると指摘した。
 新しく設けられた軍人墓地から戦死者の名前を確認したほか、公式情報や報道、SNSなどの情報も活用して集計したものだが、ロシアが占領するウクライナ東部ドネツク、ルガンスク両州の民兵は含んでおらず、加味すると数字はさらに膨らむとしている。
 ロシア国防省は自国軍の戦死者数を2022年9月に5,937名と発表して以降、更新していない。
 一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は2024年2月の記者会見で、ウクライナ軍兵士の死者が31,00名に上ったと発表していた。
2024.04.17
 22:00
RBC Ukraine Speaker Johnson wants to compel Biden to provide ATACMS to Ukraine <2405-041711>
 ジョンソン米下院議長が、議会がバイデン大統領にウクライナにATACMSを提供させることを提案している。 ただし、対応する法案の内容によっては提供が遅れる場合もある。
 この法案は、バイデン大統領に「可能な限り早く」ウクライナに長距離ATACMSを移転する義務を負うべきだとしている。 しかし、法案に明記されているように、大統領が提供が米国の国家安全保障上の利益に有害であると判断した場合、大統領はそのような移転を差し控えることができる。 この場合、バイデン大統領は議会の国防委員会である上院と下院の歳出・外交委員会にその決定を通知する義務を負う。
2024.04.17
 14:35
Kyiv Post ANALYSIS: Ukrainian Long-Range Missile Strike Hammers Russian Airfield in Crimea, Maybe ATACMS <2405-041706>
 ロシアの軍事ブロガーは、ATACMSがジャンコイ飛行場に対する破壊的な攻撃に使用されたと述べた。 Kyiv Postの取材では、何らかのBMが基地に着弾したことを確認した。
 4月17日の早朝、クリミア半島にあるロシアのジャンコイ軍用飛行場で6回もの大規模な爆発と、地平線を照らし出す二次的な爆発があり、地元のSNSはウクライナの長距離ミサイル攻撃で被害が拡大したと報じている。
 キーウ時間03:30頃から少なくとも6発のウクライナ軍BMによる攻撃が成功したことを示している。 数時間後、ロシアの軍事ブロガーは、ATACMSが攻撃に使用されたと主張した。
 ウクライナ当局は、重要な軍用航空インフラと50機近くの戦闘機の本拠地であるロシア空軍の主要施設周辺の道路を封鎖し、攻撃後にはヘリコプターを発進させて地元の空域をパトロールした。
2024.04.17
 06:34
Kyiv Independent Explosions, fire reported at military airfield in occupied Crimea. <2405-041702>
 ロシア系Telegram Channelによると、占領下のクリミア半島のジャンコイ町の軍用飛行場近くで4月17日未明に爆発が報告された。 爆発の後、飛行場で大規模な火災が発生したと伝えられている。
Dzhankoi の位置 (Google Map)】
 オンライン航空データベースによると、ロシア海軍のジャンコイ空軍基地は町のすぐ外にあり、第27混成航空師団の第39ヘリコプター連隊が駐屯している。 伝えられるところによると、連隊はKa-52、Mi-8、Mi-28N、Mi-35Mなど各種攻撃ヘリが配置されている。
 ウクライナ軍参謀本部は2024年初めに、2022年2月24日に全面侵攻を開始して以来、ロシアは300機以上の戦闘ヘリを失ったと報告していた。
2024.04.17
 05:08
共同通信

(Yahoo)

ロシア西部のレーダー設備破壊 無人機攻撃とウクライナ <2405-041701>
 ウクライナ保安局(SBU)の情報筋が共同通信に16日、ロシア西部ブリャンスク州のレーダ設備UAV 7機による攻撃で破壊したことを明らかにした。
 破壊したレーダはブリャンスク州と接するウクライナ北部を監視範囲にしていたという。 情報筋によるとSBUは、ロシア西部ベルゴロド州でも同型のレーダ設備を破壊した。
 ロシアの監視能力を低下させたことで、ウクライナ軍はロシアへのUAV攻撃などを実行しやすくなると主張した。
 ゼレンスキー大統領は15日公開の米公共放送PBSの取材で、米国などに防空態勢の強化を支援するよう訴えた。
2024.04.15
 21:24
Newsweek

(Yahoo)

大半がクリミアから撤退か...衛星写真が示す、ロシア黒海艦隊「主力不在」の実態 <2405-041513>
 最近撮影された衛星写真によると、ウクライナのUAVやミサイル、特殊部隊による度重なる攻撃に押されてきたロシアの黒海艦隊はクリミア半島の主要な海軍基地をほとんど放棄した模様である。 例えば、黒海艦隊の母港であるセバストポリには現在、小型ミサイル艇掃海艇対潜艦が配備されているが、先週にはタランタル型コルベット艦とクリヴァク型フリゲート艦各2隻が確認されていた。
 
OSINTの研究者のアンダーソン氏はX (Twitter) に、4月6日に撮影された黒海に面する3つの主要なロシアの海軍基地(クリミアのセバストポリ及びフェオドシヤと、クラスノダール地方のノヴォロシースク)が写っているPlanet Lab.の画像を投稿した。 これらの画像は、UAVやCMを使ったウクライナの度重なる攻撃の成功を受けて、黒海艦隊がその最も重要な艦艇をクリミアの港からロシアの領海に引き揚げたという過去の報道を裏付けているように見える。
2024.04.14
 09:45

(19:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 13 2024 <2405-041417>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月13日の戦況 =
 ロシア軍司令部は、ウクライナ軍が米国の軍事支援の遅延または恒久的な終了により、現在および将来のロシアの攻撃に対して防御できなくなると評価している可能性が高い。
 ロシア軍はチャシフ・ヤールを、ドネツク州で事実上ウクライナの重要な防衛ベルトを形成している都市と見なして占領しようと攻勢を掛け、その後の攻撃を開始する可能性が高い。
Chasiv Yar の位置 (Google Map)】
 ドルジキウカコスチャンティニフカに対するロシアの脅威は、これらの要塞都市が、ドネツク州とウクライナ東部全般におけるウクライナ防衛の核を形成しているため、作戦上非常に重要である。
Druzhkivka の位置Kostyantynivka の位置 (Google Map)】
 ロシア軍はチャシフ・ヤールを速やかに確保することができず、ウクライナ軍が陣地を維持できている限り、その作戦の進展に苦労する可能性が高い。
 ロシア軍はバフムートの西にあるチャシウ・ヤールとドネツク市付近での前進が確認された。
 Bloombergが4月12日、ロシアはロシアの兵器生産のために必要な外国製の工作機械部品やマイクロエレクトロニクスのほとんどを中国企業に依存していると報じた。
2024.04.14
 01:15
Kyiv Independent IAEA: All reactors at Zaporizhzhia Nuclear Power Plant put into state of cold shutdown <2405-041402>
 国際原子力機関 (IAEA) が4月13日の報道資料で、ザポリージャ原子力発電所の6基の原子炉すべてが2022年10月以来初めて冷温停止状態に達したと発表した。
2024.04.14
 01:15
讀賣新聞

(Yahoo)

ドイツがパトリオット追加供与、ゼレンスキー大統領「危機的な時期」に「他の国が続くよう望む」 <2405-041401>
 独政府が、ショルツ首相が13日にウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談し、Patriotを追加供与する方針を伝えたと発表した。 ウクライナの要請に応じた措置で、独軍の備蓄から直ちに引き渡すという。
 ゼレンスキー大統領は会談後に投稿したSNSで「危機的な時期」の支援に謝意を示し、「他の友好国が続くよう強く望む」と訴えた。
2024.04.13
 14:56
Kyiv Independent Defense Ministry: Russian forces reach outskirts of Donetsk Oblast's Bohdanivka <2405-041314>
 ウクライナ国防省の発表によると、ロシア軍の攻撃部隊は4月13日夜にドネツク州のボフダニフカ村の北郊外に到達した。 この声明は、ロシアが戦場となったチャシウ・ヤール市から10kmも離れていないボフダニウカを占領したとされる報道を受けて出された。 同省は報道に反論してTelegramで、村は依然としてウクライナ軍の支配下にあると述べ、「戦闘は続いており、敵は攻撃をやめていない」と述べた。
ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将は4月13日、ロシアが攻勢を強める中、ウクライナ東部戦線の状況は「ここ数日で著しく悪化している」と述べた。
Bohdanivka 位置 Google Map)】
2024.04.13
 10:00
Forbes

(Yahoo)

ロシアの戦車はあと1年で枯渇か、死傷者も年30万人ペース ウクライナ正念場 <2405-041309>
 ロシアがウクライナで拡大した戦争が3年目に入るなか、戦場は主に3つの原動力で形成されている。
①. ロシアは政治、産業、軍事のリソースを総動員しているが、この動員は、ロシアの再生不可能なリソースを著しく消耗している。 なかでも重要なのは、冷戦時代の古い兵器の在庫が払底しつつあることだ。 つまり、ロシアは強いが脆い
②. ウクライナもリソースを動員しているが、喫緊の財政的ニーズや軍事的ニーズを満たすのには依然として外国の援助に頼っている。 そして、この援助の決定的に重要な部分は、米議会下院のロシアに好都合な共和党議員たちの手で阻まれている。
③. ウクライナの戦術はロシアの戦術より優れており、ウクライナ軍部隊がはるかに規模の大きいロシア軍部隊を打ち破る一因になっているが、ウクライナ軍の弾薬が欠乏している場合は、戦術自体が意味をなさなくなる。
2024.04.13
 07:55

(17:55 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 12 2024 <2405-041308>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月12日の戦況 =
 プーチン大統領は、ウクライナのエネルギー施設に対するロシアの継続的な攻撃は、ウクライナの防衛産業を壊滅させることを部分的に狙っていることを認め、ウクライナのエネルギー施設に対する攻撃は、ウクライナの防衛産業能力を低下させることを目的としているというISWの継続的な評価を確認した。
 ISWは、ウクライナの防衛産業が長期的に発展することで、ウクライナが対ロシア防衛と長期的な安全保障の要求を維持しながら、対外軍事援助を大幅に削減できると評価し続けている。
 ロシア軍は対地攻撃能力を高めるため、新型のKh-69亜音速ALCMを投入している。
 ロシア連邦保安庁 (FSB) が、中央アジア人集団がウクライナの支援を受けて占領下のウクライナにあるロシアの軍事施設に対するテロ攻撃を行うのを阻止したと主張したが、これは、占領下のウクライナにあるロシアの軍事目標に対する合法的なウクライナ軍の攻撃を「テロリスト」攻撃と表現する取り組みの一環である可能性が高い。
 ロシア軍はアウディーイウカとドネツク市の近くでの前進が確認された。
 ロシアは、前線での人員損失を補うため、国内にいる東部軍管区 (EMD) の将兵約2,400名をウクライナ戦線に派遣していると報じられている。
2024.04.13
 06:12
乗りもの
 ニュース

(Yahoo)

ウクライナ「敵空港の空爆に成功」と発表 戦闘機6機を地上破壊 制空権がないのにどのような方法で? <2405-041307>
 ウクライナ保安庁(SBU)が4月5日にSBUと軍が共同で、ロシア・ロストフ州にあるモロゾフスク空軍基地に対し攻撃を実行したと、Reuters通信など各国の報道機関に伝えた。 自爆UAVなどUAVによる大規模な空爆のようで、SBUはこの作戦で戦闘機6機を破壊し、さらに8機に損傷を与えたと主張している。
 同基地は、ウクライナに滑空爆弾で空爆を加えているSu-34が多数配備されている基地であり、実際に攻撃が成功しているのであれば、空爆を多少軽減できる戦果となる。
Morozovsk の位置 (Google Map)】
 なお、ロシア側はロストフ州に飛来したUAVのほとんどである53機を撃墜したと発表している。
2024.04.13
 05:51
時事通信

(Yahoo)

オランダ、1600億円拠出へ 対ウクライナ追加軍事支援 <2405-041306>
 ルッテ蘭首相が12日にX(Twitter)で、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの軍事支援として、年内に€1Bを追加で拠出することを明らかにした。
 オランダは2024年分として既に€2Bの支援を決めている。 ルッテ首相は2025年も€3Bを拠出する方針を示した。
 ルッテ首相は侵攻後、西側諸国によるF-16の供与を主導し、NATOの次期事務総長の最有力候補となっている。
2024.04.13
 03:52
共同通信

(Yahoo)

英、防空レーザーの供与検討 迎撃1回2千円、コスト減 <2405-041305>
 BBC放送が12日、シャップス英国防相が、高出力のレーザーを使う新型防空システムをウクライナに供与することを検討中と表明したと報じた。
 レーザー発射の費用は10秒間で£10(1,900円)以下だとされ、ロシアの侵攻を受けるウクライナが使う1発数百万ポンドのSAMに比べ、大幅なコスト削減が見込める。
 新型防空システムDragonFireは現在開発中だが、英国は自国配備に先行してウクライナに提供する可能性がある。
 UAV撃墜を念頭に設計されたが、将来はBMへの対応も目指しており、2027年までに英海軍艦艇に装備する計画である。
【註】
英国防省、レーザー兵器DragonFireの試射に成功―空中の標的に命中 (fabcross)】
 英国防省が、2024年1月19日にDragonFire 50kWレーザーDEW(LDEW)システムの試射に成功したと発表した。 DragonFireの命中精度は、1km先に置いた1ポンド硬貨(直径22.5mm)にレーザーを命中させるレベルで、開発には、英国防科学技術研究所(Dstl)先導のもと、軍需産業の各企業、英MBDA、伊Leonardo、多国籍企業のQinetiQら複数の企業が参加している。
Test footage of UK DragonFire Laser Directed Energy Weapon (YouTube)】
2024.04.13
 00:07
Kyin Independent Kuleba: Ukraine in talks with partners to receive 2 Patriot, 1 SAMP/T batteries <2405-041301>
 ウクライナのクレバ外相が、4月12日に放映された取材の抜粋で、ウクライナはPatriot 2個システムSAMP/T 1個システム追加で受領するため、友好国と「活発な交渉」を行っていると述べた。
 春にロシアがウクライナへの攻撃を強める中、ロシアの攻撃で死傷者が増加し、ウクライナの都市や村の防空システムの不足がより深刻化している。
 ゼレンスキー大統領によると、ロシアは3月にウクライナに各種ミサイル400発以上、Shahed UAV 600機誘導爆弾3,000発以上を発射し、インフラに甚大な被害を与えた。
 ウクライナは同盟国に対し、ウクライナに防空システム、特にPatriotシステムを提供するよう求めている。
2024.04.12
 20:33
時事通信

(Yahoo)

自衛隊車両の発送完了 木原防衛相、ウクライナ側に伝達 <2405-041216>
 木原防衛相が12日にウクライナのウメロフ国防相とTV会議形式で会談し、ロシアの軍事侵攻に対する支援として2023年5月に表明した自衛隊車両約100両の提供について、発送を完了したと説明したうえで、「一日も早く平和を実現するべく支援に取り組んでいる」と強調した。
 ウメロフ国防相は日本の取り組みに謝意を示した。
2024.04.12
 12:30
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ東部チャシウヤールに照準 守備隊は「戦車の罠」仕掛ける <2405-041210>
 5ヵ月にわたる激戦の末にウクライナ東部ドネツク州アウジーウカを攻略してから8週間後ロシア軍は同州で新たな都市、すでに占領しているバフムートのすぐ西に位置し、かつて工業都市だったチャシウヤールの獲得を狙っている。
Chasiv Yar の位置 (Google Map)】
 大きな戦いが迫っているチャシウヤールは、ロシアがウクライナで拡大して26ヵ月目に入る戦争の行く末に、重大な影響を与える可能性がある。
 アウジーウカの場合は、ウクライナ軍の守備隊が撤退しても、必ずしも防御線が総崩れになったり、ロシア側にさらに深く突破されたりするわけではなかったが、チャシウヤールでは、仮にウクライナ側が退却を余儀なくされればロシア軍が西へ一気に進撃する道が開かれてしまう。
 ウクライナ調査分析グループのFronteligence Insightは、「ウクライナ側がもしチャシウヤールの支配権を失えば、深刻な結果になりかねない。 ロシア軍がドンバスの主要都市に向けて前進する直接のルートが開けるからだ」としている。
2024.04.12
 08:25

(18:25 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 11 2024 <2405-041204>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月11日の戦況 =
 ロシア軍は4月10日~11日にミサイルやUAVによる大規模な攻撃を相次いで実施し、ウクライナのエネルギーインフラに著しい、そして長期的な被害をもたらした可能性が高い。
 ウクライナのクレバ外相は、人口密集地と前線地域の両方を守るために、ウクライナはより多くのPatriotシステムを必要としていると述べた。
 ウクライナ最高会議 (Verkhovna Rada) は4月11日に新しい動員法を採択し、最前線で防衛するウクライナの部隊の人員の制約が高まる中、ウクライナの人的資源の課題に対処する重要な一歩を踏み出した。
 米欧州軍 (EUCOM) 司令官でNATO欧州連合軍最高司令官 (SACEUR) のカヴォリ陸軍大将が、EUCOMとNATOは、NATOに対する将来のロシアの侵略を抑止することを期待して、ロシアが世界の安定と欧州の安全保障にもたらす「慢性的な脅威」に対応する能力を強化していると報告した。
 ウクライナとラトビアが4月11日、ラトビアのウクライナに対する長期的な支援と安全保障上のコミットメントを規定する二国間安全保障協定に署名した。
 ロシア軍が4月11日にクレミンナ近郊、バフムート西のチャシフ・ヤール方面、ドネツク・ザポリージャ州の国境地帯での前進が確認された。
 ロシアの亡命反体制派メディアのNovaya Gazeta Europeが4月11日、ロシアの裁判所が、ウクライナでの兵役服務の代償に、ロシアの退役軍人や現役軍人に対する刑事事件の半数以上で減刑したと報じた。
2024.04.12
 06:30
日経新聞 米軍、ウクライナの砲弾「数週間でロシアの10分の1に」 <2405-041202>
 NATOの欧州連合軍最高司令官兼米欧州軍司令官のカボリ陸軍大将が10日の下院軍事委員会の公聴会で、ロシアの侵略を受けるウクライナの武器不足について「状況は極めて深刻だ」と表明し、現時点でウクライナ軍が使用する弾薬はロシア軍の1/5で、数週間で1/10になると危機感を示した。
2024.04.11
 21:11
Kyiv Independent Poland has Soviet-made air defense missiles that may be sent to Ukraine, Duda says <2405-041116>
 ポーランドのドゥダ大統領が、4月11日にリトアニアで開かれた首脳会議で、ゼレンスキー大統領とソ連製SAMのウクライナへの供与について話し合ったと述べた。 ドゥダ大統領は、ゼレンスキー大統領とリトアニアのナウセーダ大統領との記者会見で、ソ連製SAMをウクライナに供与する可能性について話し合ったと述べた。
 ロシア軍は春以降、主にエネルギーや民間インフラを目標とした攻撃を強めていて、ウクライナ内務省によると、ロシアは過去3ヵ月間にウクライナ領内で約3万回の攻撃を行った。
 ゼレンスキー大統領は4月11日に三洋首脳会議に参加し、友好諸国首脳と会談するため、ビリニュスに到着した。 同盟国に対し、ウクライナへの防空システムの提供を増やすよう改めて求めた。
 ゼレンスキー大統領は「ミサイルは毎日攻撃されており、ウクライナが新しいSAMを受け取ると毎日聞いている」と述べ「現実は最終的に言葉と一致し、ロシアのテロの真の損失は確実にされなければならない」と述べた。 ゼレンスキー大統領は4月上旬に、ウクライナを完全に守るためには25個システムのPatriotが必要だと述べた。
 ドゥダ大統領は、ポーランドは自国の防空用にPatriotを配備し始めており、ロシアのミサイルがポーランド領空に侵入するなど、ポーランドはロシアの攻撃の脅威に晒されていると述べた。
2024.04.11
 15:35
Ukrinform ウクライナとラトビア、二国間安保協定を締結 <2405-041112>
 リトアニア訪問中のゼレンスキー大統領がTelegram Channelで11日、ラトビアのリンケーヴィチ大統領と二国間の安全保障協定を締結したと発表した。
 署名した二国間安全保障協定によると、ラトビアはウクライナに対して毎年GDPの0.25%の軍事支援を提供しするほか、更にサイバーセキュリティ、地雷除去、無人機技術のウクライナ支援を10年間行うことを約束し、またウクライナのEUとNATO加盟も促進する。
2024.04.11
 12:20
AP 通信

(Yahoo)

打倒プーチン目指して訓練 ウクライナ陸軍シベリア大隊 <2405-041110>
 打倒プーチンを目指してウクライナ軍が2023年秋に創設したSiberia大隊が4月10日、キーウ郊外で行った訓練を一部メディアに公開した。 祖国を離れたロシア人で構成されるSiberia大隊は、隊員のほとんどがロシア極東の少数民族出身で、プーチン大統領打倒を目指している。
 自由ロシア軍団やロシア義勇軍など、ウクライナの他のロシア国籍の義勇軍とは異なり、Siberia大隊はウクライナ正規軍の一部である。
 隊員になるには、時には1年がかりといった徹底した身元調査を経て初めて入隊が許可され、厳しい訓練を受けて、ウクライナ各地の最前線に派遣される。
 Siberia大隊隊員の大部分は、ロシアで最も貧しいシベリア東部地域出身で、ウクライナの勝利で出身地域に対するモスクワの政治支配を終わらせることに一歩近づくことを望んでいる。
2024.04.11
 09:45

(19:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 10 2024 <2405-041108>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月10日の戦況 =
 ウクライナ軍が戦場でUAVを効果的に使用しても、戦域全体での重要弾薬の不足を完全に緩和することはできない。
 ゼレンスキー大統領は、不十分な防空システムに対する緩和策はないと述べ、ロシアの攻撃により、ウクライナはハリコフ市の防衛のために、すでに不足している防空戦力の再配置を余儀なくされていることを示唆した。
 ゼレンスキー大統領は、ハリコフ市を目標としたロシアの地上攻撃の可能性について警告し、ウクライナは、すでに逼迫している人員と物資の能力の一部を、現在活動している他の前線の重要なセクターから再配分することを余儀なくされるだろうと警告した。
 ウクライナの最高議会 (Verkhovna Rada) は、ウクライナの動員の持続可能性を長期的に高めるための取り組みとして、4月10日にウクライナの動員法案の条項を討議し採択した。
 露大統領府のペスコフ報道官が、アルメニアがロシアとの政治・安全保障関係から距離を置こうとし続けているのに対し、アルメニアとロシアの関係の緊張を軽視しようとした。
 ロシア軍はチャシフ・ヤールの東にある集落のイワニフスクを占領し、アウディーイウカ近郊に前進した。
2024.04.10
 23:57
Kyiv Independent Kuleba: Ukraine aims to obtain 7 Patriot batteries in near future <2405-041012>
 ゼレンスキー大統領によると、ロシアは3月にウクライナに各種ミサイル400発以上、Shahed UAV 600発誘導爆弾3000発を発射し、インフラに甚大な被害を与えた。
 このためウクライナは同盟国に対し、防空システム、特にBMを迎撃できるPatriotシステムを提供するよう求めているが、クレバ外相が4月10日に公開されたWashington Post紙の取材に対し、ウクライナはPatriotシステムをできるだけ早く追加入手することを目指しており、システムの貸与を各国に申し出ていると、語った。
 クレバ外相は、海外で100個以上の利用可能なPatriotを特定したと述べ、一部の国が少なくとも1個システムをウクライナに移転することを拒否する理由を「理解するのに苦労している」と付け加えた。
2024.04.10
 21:15
Ukrainska Pravda Former employees of Ukraine's Security Service exposed on fuel fraud – photo <2405-041011>
 ウクライナ国内治安総局と保安庁 (SSU) の調査官は、ウクライナ国家汚職防止局と協力して、2022年に軍の要求に応えるための燃料購入に割り当てられた資金の横領を暴露した。 経済支援省の元局長と彼の第一副局長が、詐欺の組織化に関与しているという。
【関連記事:2405-040806 (ISW 2024.04.08)】
 調査によると、元警察官が、2022年に特別部隊の要求に合わせて燃料を購入する資金を横領する計画を組織した。 公判前調査と長期にわたる尋問の過程で、被告らは治安機関の公用車や装甲車用の燃料や潤滑油を水増しした価格で購入する手口が立証された。
 このため容疑者は、石油製品の取引に従事している政府に管理された営利企業を引き入れ、財務、経済、および報告文書に虚偽の情報を入力させた。 このような容疑者の行動は、国にUAH260M ($667.M) 以上の損失をもたらした。
2024.04.10
 10:07
Reuters 通信

(Yahoo)

米、ウクライナに防空システム関連装備売却 最大1.38億ドル <2405-041005>
 米政府はウクライナに提供したMIM-23 HAWKの機能維持・拡充に向け、最大$138M相当の装備を同国に売却する。 ロシアによるUAVやCM攻撃への防空強化が狙い。
 米国のウクライナ支援を賄う資金は細っているが、2023年末に成立したFY24
NDAAに盛り込まれた$300Mの軍事支援を今回の装備の購入費用に充てる。
 ウクライナは2022年からHAWKの提供を受けており、他にもPatriotなど複数の防空装備が供与されている。
2024.04.10
 10:00

(20:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 9 2024 <2405-041004>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月98日の戦況 =
 米中央軍 (CENTCOM) が4月9日、イランのイスラム革命防衛軍 (IRGC) から押収した約1個旅団分の小火器と弾薬を4月4日にウクライナに移送したと発表した。
 ウクライナ軍情報総局 (GUR) が4月8日~9日に、ヴォロネジ州のボリソグレプスク空軍基地をUAVで攻撃した可能性が高い。
 クレムリンは、モルドバの親露派ガガウジア自治区のクグツル知事とロシア国営銀行が署名した新たな協定を活用して、モルドバ社会を不安定化し、モルドバの民主政府を攻撃し、モルドバのEU加盟を阻止する取り組みをさらに進めることができる可能性が高い。
 アルメニアとロシアの関係が悪化し続けるなか、アルメニア駐留ロシア軍が、アルメニアに対する軍事的・政治的権力を主張し、アルメニアの主権に挑戦するために、アルメニアで別のロシア市民を拘束した。
 ロシア軍は4月9日にアウディーイウカの西、ドネツク市の南と南西のクレミンナ付近での前進が確認された。
 クリミアのロシア占領政権は、占領下のクリミアでウクライナ正教会 (OCU) に所属する聖職者や教区を組織的に迫害している。
2024.04.10
 05:00
朝日新聞

(Yahoo)

イラン革命防衛隊が輸送?の銃5千丁、米が押収しウクライナ軍に譲渡 <2405-041002>
 米中央軍が9日、イランの革命防衛軍が輸送に使っていた無国籍船から押収した5,000丁以上のAK47自動小銃などの武器や弾薬を、ウクライナ軍に譲渡したと発表した。 これらは元々、イランからイエメンのフーシ派に供給される予定だったとし、譲渡は「ロシアの侵攻からウクライナを守ることに役立つ」としている。
 中央軍によると、ほかに譲渡したのは機関銃や狙撃銃、50万発以上の弾薬で、2021年5月から23年2月にかけ、計4隻の船籍のない船から押収したものだとしている。 中央軍はこれらの武器弾薬について、イエメン内戦をめぐる武器禁輸措置などを定めた国連安全保障理事会の決議に違反する形で、革命防衛軍からフーシ派に移送されていたものだと主張し、今後も「同盟国やパートナーと協力し、イランの武器支援の流れに対抗していく」としている。
 中央軍は2023年10月にも、無国籍船から押収した弾薬約110万発をウクライナ軍に引き渡しており、この弾薬についても、革命防衛隊がフーシ派に供給するために運んでいたとしている。
2024.04.10
 02:19
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ、ロシア南西部の航空機工場攻撃=情報筋 <2405-041001>
  ウクライナの情報筋がReutersに、ロシアのボロネジ州にある航空機工場の主要生産施設がウクライナ国防省情報総局 (GUR) による攻撃を受けたと語った。
 ロシア国防省は、9日午前に同地域上空でUAV 2機を撃墜したと発表した。 同州ボリソグレブスク市の第711航空修理工場が攻撃を受けたもようだが、詳しい被害の規模については明らかにされていない。
Borisoglebsk の位置 (Google Map)】
 今回攻撃の対象となったボリソグレブスク市は、北東部の前線から350km以上離れた場所に位置する。
2024.04.09
 22:08
Kyiv Independent NATO: Ukrainian drones responsible for more than 65% of destroyed Russian tanks <2405-040913>
 NATO高官がForeign Policy誌にウクライナ軍がここ数ヵ月で破壊したロシア軍戦車の2/3以上が
FPV UAVによるもので、ウクライナの深刻な弾薬不足の中でUAVへの依存度が高まっていることを示している可能性があると語った。
 FPV UAVは安価で、目標に正確に飛ばすことができ、はるかに高価な装備を破壊する能力を持っている。
 カミシン戦略産業相によると、ウクライナは2023年12月に5万機のFPV UAVを生産しUAV生産を月間数万機台に大幅拡大することを目指していると述べた。
2024.04.09
 20:12
Defense One Russia’s GPS meddling in the Baltic Sea demands NATO action, Sweden’s naval chief says <2405-040912>
 スウェーデン海軍司令官のハスラム少将が4月8日にワシントンD.C.郊外で開催された海軍リーグの海空宇宙会議で、数ヶ月間にわたるバルト海でのロシアのGPS欺騙による航空機と船舶への妨害は、軍用ではGPSにそれほど依存していないため、実際にはそれほど影響を受けていないが、地域経済に打撃を与えており、NATOが行動を起こす時が来たと述べた。
 ロシアによるGPS欺騙の結果、自動識別システムをオフにする船舶数が増え、バルト海での出所や正確に何をしているのかがわからなくなる「幽霊船」と呼ばれるSkoog Haslum現象が「どんどん大きくなっている」。
 エストニアの研究者は、ロシアがカリーニングラードにあるトボル複合施設での
ECMによるGPS干渉の背後にあることを示唆している。
【註】
 西側諜報機関はエストニアなどに混乱を引き起こしている疑いのある極秘電子兵器は、カリーニングラードの軍事施設に拠点を置いている可能性が高い。  軍事事情通は「衛星通信抑制システムのトボルは多方向にGPS妨害信号を飛ばすことができ、本来はミサイルやUAVの攻撃からカリーニングラードを守る用途で設置されたといわれているが、防衛ではなく攻撃に使えば、他国の民間機、船舶の運航を妨害することができます」と指摘する。  最近、GPSの混乱により飛行機が航空機追跡サイトから消失するケースが報告されているのは、ロシアの極秘電子兵器がNATO側の航空機や船舶のGPSシステムに誤作動を起こしていると西側の情報機関が懸念してされている。  エストニア軍のヘレム司令官によると、フィンランド、スウェーデン、バルト三国、ポーランドで空と海の交通のGPS誘導に混乱が生じているという。 ヘレム司令官はTelegramに対し、「われわれが目撃したのは船舶や航空交通用のGPSの誤作動だ。 ロシアが何かをやりたいのか、それともただ装備をテストしたいだけなのか、本当に分からない」と話した。  GPSの混乱はバルト海、黒海、イスラエル付近などでも確認されているという。
【出展:プーチン大統領の秘策か 欧州を大混乱に陥れるロシアの電子兵器「トボル」の危険度 (東スポWeb)】
2024.04.09
 17:21
Kyiv Independent Germany to deliver 20 additional armored vehicles <2405-040911>
 ドイツ政府が4月9日、Rheinmetall社に、追加のMarder装甲車20両をウクライナに納入するよう要求したと発表した。 ロシアの全面侵攻が始まって以来、同社はすでに100両以上のMarder装甲車をウクライナに提供している。
 声明によると、今回の引き渡しは3月に発表されており、100万ユーロ台半ばと見積もられ。Rheinmetall社は、新しいロットは2024年中に納入されると述べた。
 2024年初めiに、ドイツはポーランドとウクライナを支援する「装甲車両連合」を結成することで合意した。 この取り組みは、3月26日に正式に運用を開始する。
2024.04.09
 10:15

(20:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 8 2024 <2405-040903>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月8日の戦況 =
 ロシアの製油所に対するウクライナのUAV攻撃により、ロシアはカザフスタンからのガソリン輸入を求めざるを得なくなったと報じられている。
 ウクライナ軍情報総局 (GUR) が、4月7日にカリーニングラード州バルチースクの海軍基地でロシアバルチック艦隊の小型ミサイル艦が無力化された爆発関与した可能性を間接的に示唆した。
 モルドバの親露派自治区ガガウジアでのロシア系グツル知事が、ルーマニアがモルドバ政府を支配しているとほのめかした。
 ロシア軍はクレミンナ、バフムート、アウディーイウカ、ドネツク市付近でり前進が確認された。
2024.04.08
 18:31
Kyiv Independent Russian missile ship set on fire near Kaliningrad, Ukraine's intelligence claims <2405-040819>
 ウクライナ軍情報部によると、カリーニングラード沖のバルト海に停泊していたロシアのコルベット艦Serpukhovが4月8日に炎上した。
 当局はTelegramへの投稿で、火災が同艦を「使用不能」にし、「通信手段と自動化手段が「完全に破壊された」と述べた。 軍の情報機関は、艦内で火災が発生している様子を映したとみられる動画も共有した。
 ウクライナ軍情報筋はKyiv Independent紙に対し、軍情報部の工作員が火災の背後にいることを認めた。 バルト海におけるロシア海軍に対するこのような攻撃は初めてだった。
 ウクライナはここ数ヵ月、クリミア半島にいるロシアの黒海艦隊を目標にした攻撃を強化しており、数隻の艦船を攻撃することに成功し、一部のロシア艦艇はより安全な海域への再配備を余儀なくされている。 ウクライナ海軍報道官は3月30日に、ロシア海軍がクリミア半島の港からほぼすべての主要艦艇を撤退させたと述べた。
 ロシア海軍のウェブサイトによると、SerpukhovはBuyan-Mコルベット艦で、全長74mで各種装備を搭載している。
 ロシア当局は4月8日、ウラジオストクにあるDalzavod造船所で修理中のロシアの水上艦Katerina Velikayaが火災を起こしたと発表した。
2024.04.08
 07:28
Reuters 通信

(Yahoo)

ザポロジエ原発に連続攻撃で負傷者、ロ発表 ウクライナは関与否定 <2405-040805>
 ロシア国営原子力企業Rosatom社が7日、ロシアの制圧下にあるザポロジエ原子力発電所をウクライナ軍が連続で攻撃したと非難した。 Rosatom社は「前例のない攻撃」だと非難し、IAEAのグロッシ事務局長やEUに対応を求めた。 ロシア外務省のザハロワ報道官は世界の首脳に対し、「核テロ」行為を非難するよう求めた。
 Rosatom社によると、最初の攻撃は食堂付近を直撃したため職員3人が負傷し、それから30分後にUAVが荷物の積み込み場を直撃し、その後に原子炉6号機の屋根が別のUAVによる攻撃を受けたという。
 国際原子力機関 (IAEA) は原発周辺での攻撃の即時停止を訴えた。 ロシアの当局者とIAEAは共に、放射線量が正常で重大な被害は出ていないとしている。
 ただ、ウクライナ情報機関の当局者は、同国は攻撃に関与していないと表明し、ロシアの自作自演だとの見方を示唆した。
2024.04.08
 06:15

(16:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 7 2024 <2405-040806>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月7日の戦況 =
 ウクライナ軍情報総局のブダノフ中将が、ウクライナはロシアの攻勢作戦が春の終わりから初夏にかけて激化すると予想していると報告した。
 ラブロフ露外相は、中国がロシアの防衛産業をますます支援し、中国に衛星画像情報を提供しているという西側諸国の警告の中で、4月8日と9日に中国で中国当局者と会談する。
 ロシア軍はウクライナで、禁止されている化学兵器を組織的に使用し続けており、前線でほぼ毎日、化学物質でウクライナ軍の陣地を攻撃していると報じられている。
 ロシア当局は4月7日、ロシアが占拠するザポリージャ原子力発電所に対してウクライナがUAV攻撃を行ったと非難したが、国際原子力機関 (IAEA) は攻撃の責任を問わなかった。
 ウクライナ軍最高司令官のシルスキー大将は、ウクライナ保安庁 (SBU) が、庁内の汚職を調査するウクライナ人ジャーナリストを召喚状を発行して意図的に脅迫した可能性があるという報告を受けて、公然と非難し、行動を起こしている。
 ロシア軍は4月7日、接触線全体で陣地での攻防が続く中、アウディーイウカ近郊での前進が確認された。
 全露コサック協会の首長で下院民族委員会の副委員長を務めるドルダ氏が4月7日、ウクライナでは3万人以上のコサック兵が戦っていると主張した。
2024.04.08
 06:12
乗りもの ニュース

(Yahoo)

ウクライナ軍「ドローンで戦車を20両以上撃破」わずか1週間での目覚ましい戦果! 情報大臣も有効性をアピール <2405-040803>
 ウクライナのフェドロフディジタル情報相が4月3日に公式Telegramで、3月25日~4月2日の約1週間にウクライナ軍の保有する自爆UAVなどが達成した戦果を報告し、敵車両へのUAV攻撃の有効性をアピールした。
 それによると、
MBT 20両、装甲戦闘車39両、火砲66門、倉庫9ヵ所を破壊した。 なお、その戦果は全て攻撃を行ったUAVなどが録画した動画で確認したもので、フェドロフディジタル情報相は「これは証拠映像があるものだけで、実際の成果はもっと大きい」と強調している。
2024.04.08
 03:33
共同通信

(Yahoo)

北朝鮮ミサイル「戦地の実験場」 米軍司令官が懸念表明 <2405-040801>
 Bloomberg通信が7日、米太平洋陸軍司令官のフリン大将が訪問先のソウル南方の米軍基地で、ロシアが北朝鮮製のBMをウクライナで使用していることについて、ミサイルを実戦で試し性能向上につなげる「戦地の実験場」を北朝鮮に提供していると述べ、懸念を表明したと報じた。
 ウクライナ検察によると、ロシアは2023年末から2024年3月半ばまでに、キーウ、ハリコフなど各地に向け、北朝鮮製のBMを約50発発射した。
 北朝鮮が弾BMの発射データをロシア側から入手し技術改良につなげる恐れは以前から指摘されており、フリン大将は米国は推移を注意深く見守っていると述べた。
2024.04.07
 23:57
Kyiv Independent IAEA confirms 3 direct strikes on main reactor containment structures of Zaporizhzhia Nuclear Power Plant <2405-040712>
 国際原子力機関 (IAEA) のグロッシ事務局長が4月7日、ザポリージャ原子力発電所の主要原子炉格納容器が少なくとも3回の直撃を受けたことを確認したと発表した。
 グロッシ事務局長は2022年11月以来、このような攻撃が確認されたのは初めてで、重大な原発事故を回避するための5つの基本原則を打ち出したためだと述べた。 「核施設への攻撃から利益を得たり、軍事的・政治的利益を得たりすることは誰にも考えられない。これはNGだ」とグロッシ氏は付け加えた。
 国際原子力機関 (IAEA) はX (Twitter)で、原発の6基の原子炉のうちの1基にUAV攻撃が行われたため物理的な衝撃を受け、1人の死傷者を出したと述べた。
 IAEAは、「6号機の損傷は原子力の安全性を損なうものではないが、原子炉の格納容器システムの完全性を損なう可能性のある重大な事故である」としている。
2024.04.07
 19:28
Kyiv Independent UK Defense Ministry: Russian daily losses in Ukraine reduced <2405-040708>
 英国国防省は4月7日の情報更新で、ロシア軍の戦死者数と負傷者数は1日平均913名に減少したと報告した。 報告によると、損失の減少は、過去1か月間に報告された攻撃の減少に対応している。
 同省はX (Twitter)で、「ロシア軍の攻撃作戦の減少は、アウディーイウカ占領後の休息と修理の期間、ロシアの選挙期間中の死亡通知を減らす意図など、一連の要因を反映している可能性が高い」と述べた。
 アウディーイウカ攻勢はロシア軍にとって大きな損失を伴い、数万人のロシア兵が死傷したと推定されている。
 同省によると、ウクライナに駐留するロシア軍は2022年2月以降、1日平均658人の損失を被っており、1日あたりの損失2022年の400件から2023年には693件2024年第1四半期までは913件と年々増加している。 この増加は、ロシアがウクライナの前線への圧力を維持するため投入兵員数に依存し続けていることを反映していると同省は述べた。
 ウクライナ軍参謀本部は4月7日、ロシアが全面侵攻を開始して以来、ウクライナで447,510名を失ったと発表した。 参謀本部によると、この数字にはロシア軍が過去1日に被った820名の死傷者が含まれている。
2024.04.07
 18:41
Kyiv Independent Source: Russia lost 7 aircraft in Ukraine's April 5 attack on air base <2405-040707>
 ウクライナ軍情報部 (HUR) の情報筋が4月7日にKyiv Independentに、ウクライナが4月5日にクラスノダール地方のエイスク空軍基地に対して行ったUAV攻撃で、ロシアは7機の軍用機を失ったと語った。
 ウクライナ軍諜報機関と合同作戦軍が4月5日に、機種不明のUAVでエイスクエンゲルス-2クルスクのロシア軍飛行場3ヵ所を攻撃した。 この攻撃では基地の発電所も破壊したと情報筋は語った。
 HUR情報筋は、ウクライナのUAV攻撃により、ロシアのSu-30SM 4機、輸送機2機、Be-200 Altair 1機が損傷したと述べた。 Be-200 Altairは、消火、捜索救助、洋上哨戒、輸送用に設計されたジェット推進の飛行艇である。
 エイスク空軍基地には、パイロットを訓練するロシア海軍航空第859センターがある。  ウクライナ軍はここ数週間、ロシアの軍事・産業目標に対する攻撃を強化していて、ウクライナ国産の長距離UAVを使って石油精製所や兵器施設への攻撃に成功しており、ロシアはこれらの地域での防空活動の強化を発表していた。
2024.04.07
 12:15

(22:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 6 2024 <2405-040704>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月6日の戦況 =
 ウクライナのゼレンスキー大統領は、ウクライナには戦場での主導権を争うのに十分な物資がないと指摘した。
 ゼレンスキー大統領が、ウクライナの西側友好国から約束されたすべてのF-16が2024年に到着しても、ウクライナがロシアの航空戦力を完全に打ち負かし、ウクライナが航空優勢を回復するために必要な戦闘機の10%にしかならないと警告した。
 ロシアが4月5日、アルメニアの西側への働きかけをめぐり、長年の同盟国であるアルメニアをあからさまに脅した。
 ロシア外務省も、フィンランドはNATO加盟以来「外交政策決定の独立性を失った」と主張してフィンランドを威嚇し続けていたが、これはNATOがウクライナを支配しウクライナをロシアを脅かすために利用しているという虚偽の主張をクレムリンが継続して使ってきた言説である。
 チェチェン共和国のカディロフ首長が4月5日、AkhmatとWagnerの司令官間の交渉が成功し、3,000名の元Wagner Gp.戦闘員がAkhmatスペツナズ部隊に加わると発表した。
 ロシア軍のアウディーイウカとドネツク市の近くでの前進が確認された。
2024.04.07
 11:00
Forbes

(Yahoo)

「70年前の戦車を使うエリート師団」が映すロシアの苦境と魂胆 <2405-040703>
 ウクライナ南部ザポリージャ州のノボポクロウカ村付近で3月30日にウクライナ側の防御線に向かってきたロシア軍の突撃部隊は、かつてはロシア軍の精鋭部隊として知られ、ほかの師団と比べて兵士の練度も高ければ、配備されている装備も優れていた第76親衛空挺師団のようだった。 ところが第76親衛空挺師団は何かが違っていた。 突撃を先導する戦車は、以前に第76親衛空挺師団の標準装備だった近代的なT-72やT-90ではなく、UAV対策の粗製の装甲を取り付けた、1950年代にさかのぼる古いT-55だった。
 このため突撃はウクライナ軍の第118独立機械化旅団は野砲や
ATGM爆発物を抱えたFPV UAVによる反撃で、ロシア側は車両少なくとも11両が撃破される大惨事になった。 うち1両は、粗末な光学機器、100mm砲、厚さ200mmの装甲を備えた40t、4人乗りのT-55だった。
 ここで重要なのはロシア軍による突撃の失敗自体ではなく、ロシア軍で最高の部類に入っていた部隊が、とうの昔の50年前に時代遅れになった戦車を使用しているという点で、その戦車は、ロシア軍が2023年にウクライナで失った途方もない数の近代的な戦車を埋め合わせるために再び使い始めるまで、何十年も屋外で保管されていたもので、ここへきて一段と鮮明になっているのは、ロシアの産業界が、ウクライナでの損失を補える量の近代的な車両を生産できていないということにある。
 ロシア軍は2024年に入り、ウクライナの戦場で戦車やその他の戦闘車両、榴弾砲といった重装備を毎月400品目ほど失っている。 2023年9月よりも3割ほど多いペースである。
2024.04.07
 08:52
RBC Ukraine Russia's losses in Ukraine as of April 7: 820 invaders and over 50 artillery systems <2405-040702>
 ウクライナでの戦争におけるロシア軍の損失は4月7日に820名に上り、ウクライナ軍参謀本部によると、ウクライナ軍は戦車17両、装甲戦闘車両54両、野戦砲54門を破壊した。
 ウクライナへの全面侵攻開始以来のロシア兵の損失は合わせて447,510名となった。 2022年2月24日から2024日4月7日までのロシア軍の損失は以下の通りである。
 ・人 員: 447,510名 (820名増)
 ・戦 車: 7,074両 (17両増)
 ・装甲戦闘車両: 13,551両 (54両増)
 ・野戦砲: 11,316門 (54門増)
 ・MLRS: 1,036両 (4両増)
 ・対空システム: 749個システム
 ・固定翼機: 347機
 ・回転翼機: 325機
 ・戦術 UAV: 8,956機 (61機増)
 ・巡航ミサイル: 2,064発 (4発増)
 ・水上艦艇: 26隻
 ・潜水艦: 1隻
 ・内火艇、油送船: 15,071隻 (79隻増)
 ・特殊装置: 1,864基 (10基増)
2024.04.06
 23:42
RBC Ukraine Estonia finds another million shells for Ukraine <2405-040613>
 エストニアのペヴクル国防相が、エストニアは数十億ユーロ相当のウクライナ軍用弾薬を新たに購入する方法を見つけたと述べた。 ペヴクル国防相によると、同盟国が資金を提供すれば、エストニアはウクライナ軍のために€2B~€3B相当の砲弾やミサイルを購入することが可能だという。 この額は約100万発のGrad弾とミサイルに相当する。
 ペヴクル国防相は、3月19日のRamstein会議でこの可能性についてすでに話したと述べた。 彼によると、エストニアはこれらの弾薬を主に非ヨーロッパ諸国から入手できるという。
 「売り手はそれを知られることを望んでいないため、残念ながら売り手を公表することはできないが、NATO標準の155mm砲弾とロシア仕様の152mm砲弾が含まれているため、ロシアは供給先を探している。 どちらが先に確保できるかは時間との戦いである」と述べた。
 ペヴクル国防相はまた、このエストニアの案は、ウクライナに100万発を提供するというEUの構想とは別のものであると説明した。
2024.04.06
 21:30
Kyiv Independent Zelensky: Ukraine needs 25 Patriot air defense systems to cover the country <2405-040611>
 ロシア軍はこの春に、主にエネルギーや民間インフラを目標とした攻撃を強めており、ウクライナ内務省によると、ロシアは2024年にウクライナ領土で3万回の攻撃を行った。
 ロシアが攻撃を強めるにつれ、ウクライナにおける防空システムの不足は、特に前線に近接する地域でより顕在化した。
 このためゼレンスキー大統領は4月6日に国営TVの取材で、ロシアの攻撃から守るため、ウクライナに近代的な防空システムを提供するよう友好国に呼びかけた。 大統領は「Patriotが何個システムあるかは言えないが、将来ウクライナを完全にカバーするには、6~8個中隊からなるPatriotシステムを25個持つことが望ましいと言える」と述べた。
2024.04.06
 19:26
RBC Ukraine Ukrainian army destroys over 300 pieces of equipment, more than 100 occupants' positions in two weeks <2405-040610>
 ウクライナ軍特殊部隊過去2週間にUAVや他の火力による攻撃で、以下のようなロシア軍の装備300点以上を破壊した。
MBT 14 両
APC 41 両
・野砲 30 門
・対空火器 7個システム
・電子戦装備 12個システム
・軍用輸送車 178両
・通信アンテナ 41基
・監視装置 7個システム
・敵軍及び要塞 121 ヵ所
・弾薬補給処 8 ヵ所
2024.04.06
 12:53
Kyiv Independent Oil Pipeline Explosion Rocks Rostov Region, HUR Reports <2405-040609>
 ウクライナ軍情報局 (HUR) が、ロシアの都市ロストフ州アゾフ近郊で4月6日夜に、アゾフ海港のタンカーに石油製品を輸送していた石油パイプラインを爆破したと発表した。
 当局は爆発を捉えたとされるビデオを公開したが、事件の背後にいるのは誰なのか、誰が映像を記録したのかは明らかにしていない。
 アゾフ市は、アゾフ海からそう遠くない場所にあり、ロシアの都市ロストフ・ナ・ドヌの西20km、ウクライナの前線から170kmのところにある。
 ウクライナの情報機関は、パイプラインを軍事目標と呼んでいる。
2024.04.06
 11:47
Kyiv Post ISW Finds No Visual Evidence of Russian Aircraft Being Targeted at Air Bases So Far <2405-040608>
 戦争研究所 (ISW) の報告によると、ウクライナ軍が4月5日の早朝にUAVが攻撃したロシア空軍基地4ヵ所のいずれにおいても、ウクライナ軍が航空機や設備を損傷または破壊したことを示す画像映像の証拠はないが、ISWはYeisk近郊の空軍基地を除くすべての空軍基地の近くで、爆発とロシアの防空システムの作動が明らかにされたと強調した。
 また同時に、攻撃の前日である4月4日に撮影された衛星画像は、ロシアの各空軍基地に装備等が大量に存在することを明らかにした。
Engels基地Tu-16 3機、Tu-95 5機、Il-76 1機、Tu-22 1機
Yeisk基地 :L-39 10機、An-26 5機、An-74 1機、AN-12 1機、Su-27 4機、Su-25 4機、Su-30 1機、Ka-52およびMi-8数機
Morozovsk飛行場Su-34を中心にした29機
2024.04.06
 10:21
Ukrinform

(Yahoo)

複数同盟国が数日以内に防空装備供与を発表するかもしれない=NATO 事務総長 <2405-040607>
 ブリュッセルでの外相理事会会合後にストルテンベルグNATO事務総長が4日、数日以内にNATOの複数加盟国ウクライナに対して防空装備の供与を発表する可能性があると発言したと、Ukrinformの特派員が伝えた。
 また事務総長は、「複数同盟国が何が送れるかを見てみると約束した。 私は、彼らが結論を出すまではこれ以上具体的なことを言えないが、数日以内にそのような支援の発表をし得る国が複数ある」と述べた。 さらに、今朝NATOウクライナ理事会会合も開催されたと述べ、ウクライナのクレーバ外相が同盟国に対して、喫緊性のある長期的ニーズ、改革の進展について更新された情報を提供した。
 事務総長は、ウクライナの戦場の状況は引き続き困難だとし、ウクライナはより多くの防空装備、より多くの弾薬、より多くの支援を必要としていると発言し、NATO同盟国が対ウクライナ支援を拡大し続けており、複数の重要な発表を行ったという事実を歓迎した。 それはチェコが主導する榴弾砲計画を支援するドイツからの€600Mの拠出や、英国からの10,000機のUAV供与、フランスからの追加のミサイルと装甲車の提供を含むと伝えた。 さらに、フィンランドが€188Mの対ウクライナ軍事支援パッケージを前日発表したことも喚起した。
2024.04.06
 10:15

(20:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 5 2024 <2405-040606>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月5日の戦況 =
 ウクライナ保安庁 (SBU) とウクライナ軍が4月4日から5日にかけて、少なくとも4ヵ所ロシア空軍基地に対して最大級のUAV攻撃を行ったと報じられている。
 ウクライナによるロシアへの攻撃が最近激化していることにより、人員と物資の損失が増加した可能性があるが、ロシア国防省はこれらの損失をうまく軽減しているようである。
 ウクライナのデシュミハル首相は、ウクライナは新しい部隊に人員を配置し始めているが、ウクライナは適切な装備を整えるために西側のさらなる軍事支援を必要としていると述べた。
 シュミハル首相はまた、ロシア軍がウクライナのエネルギー網を崩壊させようと、ウクライナの防空網が弱体化したのに乗じたミサイルとUAV攻撃により、ここ数週間でウクライナの火力発電所の発電量の約80%が損傷または停止されたと報告した。
 ウクライナは、ロシア軍がウクライナで化学兵器やその他の禁止されていると思われる化学物質を組織的かつますます使用していると警告し続けている。
 モルドバから分離した親露派の沿ドニエストル共和国軍が4月5日、モルドバを不安定化させることを目的としたロシアのハイブリッド作戦が進行中と評価されている最中に、所属不明のUAVに攻撃されたと報じられている。
 ロシアによるウクライナへの全面侵攻が始まって以来、ロシアはNATO加盟国の補給能力を低下させる広範な取り組みの一環として、チェコの鉄道輸送網や他の欧州諸国の鉄道輸送網に対して数千件のサイバー攻撃を行ったと報じられている。
 ロシア軍は4月5日に全正面で陣地での攻防を続け、アウディーイウカ近郊での前進が確認された。
2024.04.06
 00:28
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ東部で戦闘激化、ロシア軍がじりじりと前進 <2405-040603>
 ロシア軍は、2月にドネツク州の要衝アブデーフカを占領後、東部でじりじりと前進している。 ウクライナ軍は砲弾の長期的な不足に直面しながらも何とか食い止めを図っている。
 ウクライナ東部の拠点であるドネツク州チャソフヤール近郊で5日、ウクライナ軍とロシア軍が激しい戦闘を繰り広げた。 ロシア通信 (RIA) は当局者の発言として、チャソフヤール郊外にロシア軍が入ったと報じた。
 一方、ウクライナ側はロシア軍が同市に接近したことを否定しており、ウクライナ東部軍司令部報道官は、この報道は事実ではなく戦闘は続いていると述べた。 ただ、状況は「緊迫している」と語った。
2024.04.06
 00:24
Kyiv Independent Ukraine war latest: Ukraine strikes airfields in Russia, destroying or damaging 19 warplanes, sources say <2405-040602>
4月5日の主な動向:
 ・ウクライナがロシアの飛行場を攻撃し、19機の戦闘機を破壊または損傷させた
 ・ロシア軍によるザポリージャ攻撃で4人が死亡、20人以上が負傷
 ・ウクライナ軍はロシア軍がチャシウ・ヤール郊外に到達したことを否定している
 ・リトアニア、ウクライナ向けにUAV 3,000機を購入
 ・軍事:ロシアによる禁止化学兵器の使用が「組織的」
 事情に詳しい情報筋がKyiv Independentに、ウクライナは4月5日未明にロシアの軍用飛行場に対してUAV攻撃を開始し、19機の戦闘機を破壊または損傷させたと語った。
 匿名を条件にした軍情報筋によると、ウクライナは、最も近いウクライナが支配する国境から750km以上離れたロシアのサラトフ州にあるEngels-2空軍基地への攻撃に成功した。 Engels-2空軍基地は、ロシアの最も重要な軍事施設の一つであり、ウクライナへの攻撃に定期的に使用されている。
 情報筋によると、ウクライナは各種Kh
ALCMで攻撃するTu-95 3機に損害を与えるか破壊することができ、操縦士を含む7名が死傷した。
2024.04.05 Military Land Deployment map- Today <2405-040519>
 ドニプロ河東岸に橋頭堡を確保していたウクライナ以下の海兵隊が、東岸から離脱した。
 ・第35海兵旅団
 ・第36海兵旅団第501大隊
2024.04.05
 20:07
Kyiv Post НUR Says at Least 5 Bombers Damaged in Bold Attack on 3 Russian Airfields <2405-040516>
 Kyiv Postは、ウクライナ情報総局 (НUR) による特別作戦が成功し、4日の夜遅くから5日の朝にかけて、ロシアの飛行場3ヵ所を攻撃したことを確認した。
 情報筋によると、少なくともTu-95MS 3機Engels-2飛行場でのUAVによる攻撃で損傷した。 この作戦で、おそらく爆撃機のパイロットを含む7人のロシア兵も殺害された。
 さらに、ウクライナのUAVがYeyskの軍用飛行場を攻撃し、ロシア軍兵士4人が死亡し、Su-25 2機が完全に焼き払われた。
 Kyiv Postは4月5日に特務機関の情報筋を引用して、ウクライナ保安庁 (SBU) が前夜、Morozovsk飛行場で少なくとも6機のロシア軍機を破壊したと報じた。 ロシア国防省はUAV 53機を撃墜したと発表した。
 ロシアのSu-24、Su-24M、Su-34がこれら飛行場を拠点とし、ウクライナ軍の陣地やウクライナの前線の都市に化学弾頭を投下していた。
 合同特殊作戦の成果は目覚ましいもので、少なくとも6機のロシア軍機が破壊され、さらに8機が深刻な損傷を受けた。
2024.04.05
 18:49
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ、ロシア空軍基地を攻撃 戦闘機6機破壊=情報筋 <2405-040514>
 ウクライナの情報筋が5日、ロシア西部ロストフ州のモロゾフスク空軍基地を攻撃し、ロシア軍戦闘機6機を破壊したとReutersに明らかにした。 作戦はウクライナ軍と保安庁 (SBU) が共同で実行したという。
Morozovsk空軍基地の位置 (Google Map)】
 攻撃がどのように行われたかは明らかにせず、さらに8機の戦闘機が被害を受けたと述べた。 Reutersは事実関係を確認できていない。
 ロシア通信 (RIA) は国防省の発表として、一晩でウクライナのUAV 53機を撃墜したと報じていた。 大半はロストフ州上空で撃墜されたとしているという。
 ウクライナの情報筋によると、モロゾフスク空軍基地はSu-24やSu-24Mなどが配備されており、ウクライナへの爆撃の拠点となっているため、同筋はこの作戦を重要なものだと述べた。
【註】
 Google Earthで見ると同基地には戦闘機が17機駐機していることから、ここには1個飛行大隊が駐留していると思われる。
 もしウクライナ側の発表が正しく、6機が破壊されたとすると、この飛行大隊は1/3を失ったことになり、戦闘能力を喪失したと思われる。
2024.04.05
 11:42
乗りもの
 ニュース

(Yahoo)

ロシア黒海艦隊 クリミアからついに後退か「ミサイル攻撃可能な艦は1隻のみ!」ウクライナ海軍が発表 <2405-040511>
 ウクライナ海軍報道官が3月31日、ロシア黒海艦隊に所属する多くの艦艇が、クリミア半島を離れたと発表した。
 報道官によると、ほとんどの艦艇は本来の母港であるクリミア半島のセヴァストポリを離れ、ロシア南部のノヴォロシスクに逃れているという。
 なかでも、CMを発射できるフリゲート艦やコルベット艦などはかなりの数がノヴォロシスクに後退しているとのことで、「まだ1発も発射していない1隻を除いて、全て移っている」と述べた。
 ウクライナ軍は3月24日にも、セヴァストポリの艦艇に対して大規模な攻撃を行っており、大型揚陸艦YamalAzovKonstantin Olshansky、情報収集艦Ivan Fulusを損傷させたと発表している。
 ロシア黒海艦隊は、2022年2月のウクライナ侵攻開始当初はクリミア半島のセヴァストポリを拠点にCMなどによる地上攻撃を行っていたが、ここ2年間で同艦隊は、ウクライナ軍の対艦ミサイルや自爆USVの攻撃により度々損害を被っており、ウクライナ側は全艦艇の1/3を撃破また撃沈し、残存している艦艇にも多大な損傷を与えていると主張している。
2024.04.05
 11:27
Kyiv Independent Sources: SBU attack against Russia's Morozovsk airbase destroys 6 planes <2405-040510>
 編集者注:この記事は、Su-24ではなくSu-27がモロゾフスク空軍基地を拠点としていたという情報源からの新しい情報で更新した。
 事情に詳しい情報筋がKyiv Independentに、4月5日のロシア・モロゾフスク空軍基地に対する夜間攻撃は、ウクライナ保安庁 (SBU) がウクライナ軍と協力して行ったと語った。
 情報筋によると、少なくとも6機の軍用機が破壊され、さらに8機が損傷した。 さらに、約20人のロシア兵が死傷したと報じられている。
 情報筋はSu-34とSu-27が飛行場を拠点としていたと述べ、ロシアはこれらの航空機を使用して、ウクライナの軍事拠点とウクライナ前線の都市を空爆しているたことから「これはロシア軍の戦闘能力を大幅に低下させる重要な特殊作戦だ」とコメントした。
 Kyiv Independentは、この情報を独自に確認することができなかった。
2024.04.05
 10:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ国産の安価な軽量機が長距離ドローンに変身 ロシア領内への攻撃は続く <2405-040508>
 ウクライナはロシアの戦略産業に対するこれまでで最も遠距離の攻撃のひとつを実行するため、国産の超軽量スポーツ航空機を入手し、有人制御用の機器をロボット制御用の機器に換装して爆薬を詰め込み、2日にこのUAVをウクライナとの国境から1,000km以上離れたロシア西部エラブガにある経済特区まで飛行させ、敷地内の施設に突っ込ませた。
 緊急対応時の様子を撮影した映像から、このUAVがAeroprakt社製のA-22をベースにしたものであることが判明した。
 ウクライナのAeroprakt社製のA-22は、高翼、単発、複座の超軽量機で、イランで設計されたShahed自爆型UAVの組み立て工場を狙ったとされる今回の攻撃には、A-22改造UAVが2機投入された可能性があり、Shahed UAVの工場か付近の従業員寮を損傷させ、14人が負傷したと伝えられる。
 ウクライナがA-22を自爆型UAVに改造できたという事実からは、このタイプのドローンによる攻撃が今回で終わりではないことが強く示唆される。
2024.04.05
 08:44
Reuters 通信

(Yahoo)

中国の和平案が最も合理的とロシア外相、ウクライナ戦争巡り <2405-040507>
 国営ロシア通信 (RIA) が4日、ラブロフ露外相がウクライナ紛争を巡り中国が提示した和平案がこれまでのところ最も合理的な案だという見解を示したと報じた。
 中国は2023年2月にウクライナ危機の政治的解決に関する中国の立場を示す文書を公表し、戦争終結に向けた一般原則を示した12項目の和平案を提示したが詳細には触れなかった。
 中国の文書に対する当時のロシアとウクライナの反応はさえず、米国は中国がロシアの侵略を非難していないと批判していた。
2024.04.05
 08:35

(18:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 4 2024 <2405-040506>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月4日の戦況 =
 露大統領府のペスコフ報道官は、NATOとロシアは「直接対決」していると主張したが、これは西側諸国に自制を強いることを意図した情報操作を強化するクレムリンの取り組みの一環である可能性が高い。
 ロシア軍参謀総長ゲラシモフ陸軍上級大将は、独立国家共同体 (CIS) 加盟国に対し、西側に対する態勢をとる取り組みの一環として、西側の脅威に対する協力を強化するよう訴えた。
 露大統領府は、マクロン仏大統領が最近、西側諸国にウクライナに送る安全保障支援のレベルと種類を拡大するよう求めたことを受けて、情報操作の主対象をフランスにした。
 ラブロフ外相も、交渉に関心があるふりをして情報操作を推進しており、ラブロフ外相とショイグ国防相が協調して情報提供に取り組んでいる可能性は、交渉に関するロシアの言及が新たに強化されることを示唆している可能性がある。
 ロシア軍は4月4日、バフムートの西チャシフ・ヤールに向けて、増強されたほぼ中隊規模の機械化部隊による攻撃を行い、集落の東郊外まで前進した。
 ロシア軍は最近、バフムトとドネツク市付近でも前進が確認された。
2024.04.04
 10:38
毎日新聞

(Yahoo)

16兆円規模のウクライナ軍事支援策 NATO、協議開始で合意 <2405-040406>
 NATOが3日にブリュッセルで外相会合を開き、5年間で€100B規模の新たなウクライナ軍事支援策について協議を開始することで合意した。
 ストルテンベルグ事務総長は会合後の記者会見で、「ウクライナに対し、長期にわたる安定的で予測可能な安全保障の支援が必要だ」と述べた。
 新たな軍事支援策は、11月の米大統領選でウクライナ支援に消極的な共和党のトランプ前大統領が勝利し米国の支援が縮小した場合に備え、ストルテンベルグ事務総長が提案した。 €100Bの支援額は公表されていないが、複数の外交関係者がReuters通信などに明かした。
 現在、米国が行っている西側諸国約50ヵ国からの武器や弾薬、装備などの供給の調整を、NATOが引き継ぐことなどを狙っており、7月にワシントンで開かれるNATO首脳会議までの最終決定を目指す。
 ただ、NATOの軍事支援への関与が強化される内容となるため、最終決定に必要な加盟全32ヵ国の賛成が得られるかは不透明で、支援の内容によっては、プーチン政権に近いとされるハンガリーのオルバン政権などの反対が予想される。
2024.04.04
 04:58
毎日新聞

(Yahoo)

フィンランド、約300億円のウクライナ支援協定締結 <2405-040402>
 フィンランドのストゥブ大統領が3日にウクライナの首都キーウでゼレンスキー大統領と会談し、長期的な軍事支援を約束する安全保障協定を結んだ。 ウクライナ大統領府の発表によると、協定の期間は10年で、€188M相当の軍事支援や、NATOやEUへの加盟を後押しすることなどが盛り込まれている。
 Reuters通信によるとストゥブ大統領はキーウでの共同記者会見で、支援はウクライナが「自衛するためだけでなく、勝利するため」と述べた。
2024.04.04
 04:03
Reuters 通信

(Yahoo)

NATO、ウクライナ長期支援で合意 1000億ユーロの基金案検証へ <2405-040405>
 NATOが3日にブリュッセルの本部で開いた外相会合で、ウクライナに対する長期軍事支援計画を開始することで合意した。 ストルテンベルグ事務総長が提案したウクライナ軍事支援のための€100Bの基金を設置する案については見解が割れた。
 ストルテンベルグ事務総長の提案は、ウクライナに供与する武器、弾薬、装備の供給を調整する際にNATOが一段と直接的な役割を果たすほか、軍事支援を調整してきたウクライナ防衛諮問グループのRammatein Gp.の一部の役割をNATOが引き継ぐもので、外交筋は、こうした提案は11月の米大統領選でトランプ前米大統領が勝利した場合に備えるものとしている。
 NATOの決定には加盟国32ヵ国の合意が必要だが、この日の外相会合ではこうした基金を設立するのは簡単ではないとの考えも示された。
 ハンガリーのシーヤールトー外相は、NATOを戦争に近づけたり、NATOを「防衛連合」から「攻撃連合」に変えるような提案は支持しないと表明し、スペインとイタリアの外相も慎重な姿勢を示した。
 一方、ドイツのベーアボック外相はストルテンベルグ提案は「正しく重要なもの」とし、ラトビアのカリンシュ外相も支持を示した。
2024.04.03
 21:11
Bloomberg

(Yahoo)

ウクライナ、弾薬不足の劣勢深まる-ロシアは7倍使用と関係者 <2405-040325>
 ウクライナはロシアの攻撃を撃退するため、弾薬を必要としているが、その必要量を確保するという闘いに、同国とその支援国は敗れつつある
 最新の前線状況に詳しいウクライナ支援国の当局者によると、ウクライナへの西側の軍事支援は劇的に減少し、縮小する在庫を維持するためウクライナ側には1日に一発しか撃てない部隊もあるという。 支援国の一部はウクライナへの兵器供給の流れを維持しようと、世界各地から弾薬を調達しようと躍起だが、この動き出しは遅く、ウクライナの前線安定維持に短期的に十分な成果を生めるかは定かではない。
2024.04.03
 19:14
Kyiv Independent State Bureau of Investigation has investigated over 1,600 treason cases since start of full-scale invasion <2405-040323>
 2016年に設立され、主に高官や法執行官や裁判官などの権力や権威のある地位にある人物の公判前調査を扱っているウクライナ国家捜査局が4月3日、ロシアによる全面侵攻開始以降、1633件の反逆罪容疑が捜査対象となり、1072人が容疑者とされたと発表した。 同局は、国家安全保障に対する犯罪の疑いを合計で2,150件捜査した。
 同局によると、反逆罪の疑いのある1,633件のほか、協力関係に関する捜査が399件、ロシアの共犯者と疑われる事件が32件含まれている。 最新の統計によると、534人が指名手配され、768件の起訴状が法廷に送られた。 同局によると、最近の指名手配容疑者の中には、ドイツ経由でロシアに亡命したウクライナ国境警備隊員も含まれている。
 同局の最も注目を集めた事件の1つは、2023年11月に親露派の言説を広めたとして反逆罪で起訴されたドゥビンスキー議員の事件である。
ウクライナ保安庁 (SBU) は、全面侵攻開始以来、8,000件以上の大逆罪の疑いのある事件の捜査を開始したと報じられている。
2024.04.03
 15:00
RBC Ukraine Zelenskyy discusses preparation of security agreement between Ukraine and Japan <2405-040318>
 ゼレンスキー大統領がTeletgramで、岸田首相と電話会談を行ったと述べ、「日本政府と国民の皆様の大規模かつ多面的な支援に感謝する。 両国間の距離は、ウクライナ人が感じている温かい心の障壁ではない。 日本はすでにウクライナに$120B以上の財政支援を提供し、今年の追加支援を発表した」と述べた。
 また、2月に東京で日本・ウクライナ会議を開催し、50件以上の二国間協定が調印されたことについて、日本の首相に個人的に感謝していると付け加えた。 ゼレンスキー大統領によると、両首脳は早期実施を促進することで合意した。
 さらに、大統領は戦場の状況、特にロシアの航空テロについて話した。
2024.04.03
 13:01
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア国防相、ウクライナ軍が西に後退と指摘 「反攻は失敗」 <2405-040313>
 ロシア国内メディアが、ショイグ露国防相が2日の司令官の会合で、同国の攻撃によりウクライナ軍が西方に後退していると述べたと報じた。
 ショイグ国防相は2023年のウクライナの反転攻勢が失敗に終わったとし、ウクライナ軍はさまざまな前線で足場を築こうとしたが、目標を達成できなかったと述べた。 ロシア軍は2024年に入り403㎢を占拠し、3月にはウクライナ東部の5つの町と村を制圧したとしている。
 ロシア軍は2月に、ウクライナ東部ドネツク州アブデーフカを制圧したと発表し、ショイグ国防相によるとウクライナ軍はその後も西方に後退している。
2024.04.03
 13:00
Forbes

(Yahoo)

米国のウクライナ追加支援が実現へ前進 潤沢な砲弾や対空兵器で劣勢打開に期待 <2405-040312>
 半年にわたって米国の対ウクライナ追加支援予算案の採決を妨げてきたジョンソン米下院議長が、ロシアの侵略に対するウクライナの自衛戦争を強力に支援するよう求める大半の米有権者からの巨大な圧力についに屈し、米国からウクライナへの新たな援助が、ようやく実現する公算が大きくなった。 それも大量の援助である。
 ルイジアナ州出身の宗教右派でロシアを利してきたジョンソン下院議長は、下院の歳出法案を月内にも採決にかける意向を示している。 詳細はまだ明らかにしていないが、数ヵ月前に上院を通過した歳出法案と同様の内容になる可能性が高い。
 上院案ではウクライナ向けに$60Bの予算が計上され、うち$34Bはウクライナ向け兵器の調達に充てられ、残りはウクライナ軍の訓練のほか、人道支援など軍事以外の支援に振り向けられる。
2024.04.03
 11:00
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍の記録的な戦車大損害はなぜ起きたか にじむ焦りと侮れない「底力」 <2405-040310>
 ウクライナ東部ドネツク州のウクライナ側の防御拠点だったアウジーウカ市の廃墟をロシア軍が占領し、さらに西へと進撃するなか、ロシア側では重要な部隊である第90親衛戦車師団作戦予備の第6親衛戦車連隊が待機していた。
 第6戦車連隊は突破部隊で、アウジーウカの西方でウクライナ側の防御に探りを入れている自軍部隊が脆弱な箇所を見つければ、そこを突いてウクライナ側の後方に一気に攻め込み、大きな打撃を与えるのがその任務だったが、第90戦車師団はなぜ3月30日に第6戦車連隊を、アウジーウカ西方のトネニケ村のすぐ西に置き、ウクライナ軍の精鋭部隊である空中強襲軍隷下の第25独立空挺旅団が配置されている、穴のない防御陣地に対する直接攻撃に向かわせたのか。
 白昼に行われたこの突撃は、ロシアがウクライナで拡大して25ヵ月あまりたつ戦争で、戦車による過去最大級の強襲だった。 ウクライナのシンクタンクである防衛戦略センター(CDS)の4月1日の戦況評価によると、第6戦車連隊は当初「トネニケ村の北西へわずかに前進したが、この進撃は長く続かなかった。 第6戦車連隊のT-90 MBT 36両BMP
IFV 12両は地雷原に突っ込む。 そこにウクライナ軍の空挺部隊が扱いに長けたATGMを撃ち込み、さらに爆薬を積んだFPV UAVも襲いかかった。 乗員や歩兵数百名が乗り込んだ装甲戦闘車両48両による突撃は、こうして破滅的な結末を迎えた。
 ウクライナ側は「この最初の大規模な強襲を撃退した」とCDSは報告している。 第6戦車連隊は退却し、あとには大破したMBT 12両とIFV 8両、それにロシア兵の遺体多数が残された。遺体は数十体にのぼったかもしれない。
2024.04.03
 10:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナの軽飛行機改造ドローン、ロシア領内へ1000km超の越境攻撃 <2405-040309>
 ウクライナは、軽飛行機に遠隔制御装置を取り付けてUAVに改造し、爆薬を積んでロシア国内に向けて飛ばし始めたようで、そのうちの1機が今週、1,000km以上飛んで、ロシア西部タタールスタン共和国エラブガにある工場の区画に突っ込んだ
 ウクライナはロシア領内深くの戦略的に重要な産業施設を狙ったUAV作戦を続けており、それを一段とエスカレートさせた。
 弾頭のついたこのドローンも、ウクライナのセスナ型自作ドローンと同様に1000km前後は航続できる。 特区の敷地内に軽飛行機UAVが突っ込む衝撃的な場面が、現場近くにいたロシア人らによって撮影されている。 UAVドローンが激突した際には巨大な炎が上がり、搭載されていた爆薬の多さを物語っている。 典型的な軽飛行機のCessna 172の場合、最大で400kg強を搭載して最長1,200km弱航続できる。
2024.04.03
 09:15

(19:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 2 2024 <2405-040308>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月2日の戦況 =
 ゼレンスキー大統領が4月2日、ウクライナ軍の動員年齢を27歳から25歳に引き下げる法律に署名した。
 ショイグ露国防相は4月2日、ロシア軍2024年の最初の3ヵ月間にウクライナ領土の400㎢を占領したと主張したが、この前進は、米国の安全保障支援の遅れの影響によるもので、ロシアの攻撃の見通しを必ずしも反映していない。
 ウクライナはロシアとの国境から1,200km以上離れたタタールスタン共和国で、ロシアの軍事生産と石油精製施設のインフラに対して、機種不明の長距離UAVによる攻撃を実施した。
 プーチン大統領が4月2日に内務省 (MVD) 理事会で行った演説は、3月22日のクロッカス市庁舎テロ攻撃に対するロシアの不協和音的な対応を示しており、ロシア当局は同時に移民コミュニティに対する法執行措置を追求すると同時に、ウクライナを根拠なく関与させようとしている。 プーチン大統領はまた、クロッカス市庁舎襲撃事件後に浮上した移民に関する議論の激化に対処しようとしたが、この問題に対する一貫性のない曖昧な立場を表明し続けた。
 ウクライナ軍情報総局 (GUR) のスキビツキー副総司令官は4月2日、ロシア軍がウクライナのエネルギーインフラへの攻撃を一時的に停止したのは、ミサイルの備蓄不足を補う可能性が高いとGURは考えていると述べた。
 キルギスタンの国家決済システムであるElkartは4月2日、二次制裁を防ぐためにロシアのMir決済システムを使用した取引の処理を停止すると発表したことは、米国の対露制裁が、ロシアの金融関係と旧ソ連諸国に影響を及ぼし続けているとみられる。
 ストルテンベルグNATO事務総長が、5年間で$100Bの軍事支援をウクライナに送るNATO支援パッケージを提案したと報じられている。
 ロシア軍は4月2日に全接触線で陣地での攻防が続く中、クレミンナとアウディーイウカ付近での前進が確認された。
 ショイグ露国防相が4月2日、ロシア軍は2024年に新造された小型ミサイル艇と哨戒艦数隻を完成させて配備すると述べた。
2024.04.03
 07:26
Reuters 通信

(Yahoo)

NATO 事務総長、ウクライナに1000億ユーロの直接軍事支援を提案 <2405-040304>
 5人の外交官が2日、ストルテンベルグNATO事務総長が、ウクライナに対して向こう5年で€100B ($107B) の軍事支援NATOとして直接行うことを提案していることを明らかにした。
 これまでNATOは直接軍事支援に乗り出せば、ロシアとの緊張をさらに高める懸念があったためウクライナ向け支援を非軍事分野に限定してきたが、今回の提案に基づけば、こうした軍事支援で各国の調整を行ってきたウクライナ防衛諮問グループRammstein Gp.の仕事をNATOが引き継ぐことになる。
 しかし複数の外交官によると、NATO内部では、今はウクライナへの軍事支援をより持続的かつ長期的な形にする時期を迎えており、NATOこそがそこで大きな役割を果たすべきだとの見方が強まっているという。
 提案は3~4日に開催されるNATO外相会合で協議される見通しで、7月にワシントンで開くNATO首脳会議に向けて取りまとめることを目指している。
2024.04.03
 05:35
共同通信

(Yahoo)

ロシアの大規模石油精製所を攻撃 ウクライナ国境から1000キロ <2405-040301>
 ウクライナメディアによると、同国の情報機関が2日、ロシア中部タタルスタン共和国ニジネカムスクの石油精製所をUAVで攻撃し火災が起きたこをと明らかにした。 精製所はロシア有数の規模で、両国国境から約千㌔離れている。
Nizhnekamsk の位置 (Google Map)】
 ウクライナメディアは、ウクライナの国防省情報総局と保安局が共同で行ったという。 ウクライナは2024年に入り、ロシア領内の石油関連施設へのUAV攻撃を繰り返している。
 ロシア国防省は2日の戦況説明で、過去24時間にUAV 195機を撃墜したと発表し、2月に制圧したドネツク州アブデーフカ方面では、ウクライナ軍の11波の攻撃を撃退したとしている。
2024.04.02
 19:23
Kyiv Independent Ministry: Ukraine destroyed record 976 Russian artillery systems in March <2405-040219>
 ウクライナ国防省が4月2日、ウクライナ軍が3月に976門のロシア軍の砲を破壊し、全面侵攻開始以来、1ヵ月では過去最多を記録したと発表した。 国防省によると、これまでの記録は2023年9月で、ウクライナ軍がロシアの砲947門を破壊していた。
 ウクライナ軍参謀本部は4月2日、全面戦争が始まって以来、ロシア軍は合計11,112門の砲を失ったと発表した。
 ウクライナは1月2日にロシアが発射したKh-47M2 Kinzhal空中発射BM 10発を一晩で撃墜し、新たな記録を打ち立てた。 攻撃はキーウとその周辺地域、ハリコフを目標に、5人が死亡、130人が負傷した。
 国防省によると、ウクライナは2月にロシア軍機13機を撃墜した。 これはウクライナが2022年10月以降、1ヵ月で撃墜した航空機の数としては最大となった。
2024.04.02
 12:47
讀賣新聞

(Yahoo)

極超音速ミサイル、キーウ方面へ今年16発…ウクライナが防空システム支援を訴え <2405-040214>
 ウクライナの首都キーウ市当局が1日、ロシア軍が今年、キーウ方面への攻撃180以上のミサイルやUAVを使い、そのうち16発が極超音速ミサイルだったと明らかにした。
 発表によると、16発のうち、Zircon艦対地極超音速CMが5発Kinzhal極超音速ASMが11発だった。 このほかKh-101 CMが最多の113発を占め、UAVは48機だった。
 露軍は最近、エネルギー施設などを狙ったミサイル攻撃を強化しており、ウクライナ側は防空システムの支援を訴えている。
2024.04.02
 10:01
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシアとウクライナ、互いの無人機撃墜主張 黒海上空で <2405-040213>
 ロシアとウクライナが1日、黒海上空互いのUAVを撃墜したと主張した。
 ロシア国防省はTelegramへの投稿で、防空部隊が「テロ攻撃」を行おうとしていたウクライナのUAV 6機を迎撃したと発表した。 ロシア西部ベルゴロド州のグラトコフ知事はTelegramに、防衛部隊が19個の飛行体を撃墜したと投稿した。
 一方、ウクライナ空軍報道官は国営TVで、同国軍がロシアの高機能UAVのForpostを撃墜したと語った。 軍事資料によると、Forpostはイスラエルが何十年も使用していたUAVのロシア版で、高度5kmで16時間連続監視が可能だという。 ウクライナ軍南部作戦司令部報道官は、オデーサ州からザポロジエ州までの地域で、過去24時間に200機以上のISR UAVを確認したと述べた。
2024.04.02
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍、大規模な突撃で戦車12両を一気に失う 過去最大級の損害 <2405-040210>
 ロシア軍がウクライナ東部アウジーウカの西方で3月30日に行った突撃は、ロシアがウクライナで拡大して25ヵ月あまりたつ戦争で、戦車を用いた攻撃としては過去最大級だった可能性がある。
 その結果、ロシア軍は自軍の戦車に過去最大の損害を出したため、煙が晴れると、ロシア軍が投入した戦車の1/3が道路に残されていた。 ロシア側が大損害を被ったこの攻撃は、3年目に入ったこの戦争の互いにぶつかり合う2つの動向を浮き彫りにした。
 2月半ばにアウジーウカを占領してから今回の攻撃までの数週間、ロシア軍の連隊や旅団は、廃墟と化している同市の西にある村々を攻撃するのに、歩兵を主に用いていたのは、アウジーウカの攻略に向けた数ヵ月にわたる攻撃で
MBTIFVなどを何百両と失い戦闘車両不足に陥っていたためとみられる。
 それがここ数日で変わり、ウクライナのシンクタンク、防衛戦略センター(CDS)は3月29日の戦況評価で「アウジーウカ方面では、敵は戦車を含む装甲車両を再び使用し始めた」とし、その翌日、ロシア軍の1個ないし2個大隊分の装甲車両がアウジーウカ西方の村トネニケ近辺に突っ込み、多数が遺棄される結果になった。
 他方、こうした大規模で重武装のロシア軍部隊をウクライナ側が撃退できたことは、もうひとつの動向を示している。 ウクライナ軍の旅団は主要な弾薬の供給不足に苦しみながらも、なお苛烈な防衛ができるということだ。 こうした防衛は地雷や大砲、対戦車ミサイル、そして爆薬を搭載したFPV とUAVを組み合わせて行われることが多い。
2024.04.02
 08:50

(18:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, April 1 2024 <2405-040209>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年4月1日の戦況 =
 60 Minutes(註:米 CBS TV)、Insiderder Shpiegelによる共同調査は、クレムリンが10年間、米国内および国際的に、米国政府要員を直接標的にした持続的な運動キャンペーンを展開してきたことを強く示唆している。
 ロシア対外情報局 (SVR) が、3月22日のクロッカス市庁舎テロ攻撃にウクライナを関与させる取り組みを強化しており、ISISの犯行や攻撃への関与を否定している。 ロシア当局は、クロッカス市庁舎襲撃事件を受けて、ロシア国内の移民社会に対する取り締まりを強化している。  ロシア軍は最近、4月1日に全線で陣地での攻防が続く中、アウディーイウカ付近とヘルソン州の東岸で前進が確認された。
2024.04.01
 20:24
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、キーウ攻撃で今年「ツィルコン」5発使用 ウクライナ軍指摘 <2405-040106>
 ウクライナ軍が1日にTelegramで、ロシアが2024年に入りウクライナの首都キーウへの攻撃で極超音速CM Zirconを5発使用したと明らかにした。 また、キーウは2024年に入り180回以上のミサイル攻撃やUAV攻撃を受けたと述べた。
 ロシアによると、Zirconは艦上発射型CMで、射程は1,000km、Mach 9以上で飛翔できる。 プーチン大統領はZirconを比類のない次世代兵器の一部と位置付けており、2月29日の年次教書演説でZirconを実戦で使用したことを認めた。
2024.04.01
 06:57
Reuters 通信

(Yahoo)

世銀、ウクライナに15億ドル支援 日本と英国が資金拠出 <2405-040102>
 ウクライナのシュミハリ首相が29日にX(Twitter) に、世界銀行の制度下$1.5Bの支援を確保したと投稿した。 シュミハリ首相が投稿したところによると、支援は日本が$984M英国が$516Mを拠出する。
 ウクライナは社会的および人道的ニーズと復興関連の財政支出に充てる。
 ウクライナ財務省によると、海外から確保した資金は2024年に$10.2B、全面戦争になってからは$83.8Bに拡大し、国際支援による資金は、社会支出に優先的に振り向けられている。
2024.03.31
 17:19
AFP=時事

(Yahoo)

ウクライナに装甲車「数百両」新たに供与へ 仏国防相 <2404-033108>
 ルコルニュ仏国防相は30日夕発行のTribunus紙に掲載された面談記事の中で、同国はウクライナへの新たな軍事支援パッケージの一環として、
APC数百両とSAMを供与する方針だと述べた。
 フランス軍は現在、一部は製造から40年以上経過した既存のAPCを、新型のGriffonへの換装を進めているが、ルコルニュ国防相は、旧型のAPCもなお運用可能だとし、「2024年中と2025年の早い時期に数百両供与することを検討している」と述べた。
 また、SAMP/T用のミサイルAster 30の供与も増やす方針という。 さらにルコルニュ国防相は、「遠隔操作可能な武器弾薬の開発が近いうちに終わり、今夏ウクライナへの供与を開始する」と話した。
2024.03.31
 16:00
Kyiv Post Ukrainian Police Identify Over 100 Russian Soldiers Who Committed War Crimes in Bucha <2404-033107>
 ウクライナ警察が、2022年2月のロシアの全面侵攻開始時にブチャに侵攻したロシア兵1,000名以上を特定しているが、その中には戦争犯罪を犯したとする100名以上が含まれている。
 Ukrinformは、国家警察の捜査官は数百人の目撃者や被害者に聞き取り調査や、数百件の尋問、事件現場で実験や調査を行い、監視カメラから数T Byteものデータを調査したと報じた。
 ウクライナ国家警察は3月31日にFacebookに、28日間占領下に置かれた街で行われた、子どもを含む民間人の誘拐、拷問、強姦、略奪、殺害は、ロシア軍がそこで犯したことの全てではないが、ウクライナ警察は国際刑事裁判所 (
ICC) のため、これらの戦争犯罪を慎重に記録したと投稿した。
2024.03.31
 09:00
Forbes

(Yahoo)

クリミアのロシア航空部隊、Su-27戦闘機を立て続けに2機失う <2404-033105>
 ロシア軍第38航空連隊の拠点は、ロシア占領下のクリミア半島のセバストポリ近郊にあるベルベク空軍基地で、セバストポリはウクライナ南部の前線から240kmしか離れておらず、一帯は頻繁にウクライナ側の攻撃にさらされてきた。 にもかかわらず、同連隊のSu-27は大きな被害を免れていた
 ところが、1980~1990年代に製造されたSu-27PとSu-27SMが2021年時点で計25機ほど配備されていた同連隊は、ここ1週間でこれを2機失った可能性がある。 損失したうちの1機は自軍の過失によるものだったもようだが、ウクライナ軍が23日夜に行った大規模なミサイル攻撃では、ロシア海軍の艦艇4隻と通信拠点に加え、ベルベク空軍基地にも被害が出、ウクライナのシンクタンクである防衛戦略センター(CDS)によると、ウクライナ軍はStorm Shadowと国産のNeptune CMを計40発発射し、一部が第38航空連隊の施設に命中した。 その結果、Su-27 1機が破壊され、他2機が損傷したとCDSは報告している。
 事実と確認されれば、ロシア軍にとってこの戦争で初めてのSu-27の損失となる。
 その理由は最近までSu-27が失われなかったのは、ロシア軍はSu-30やSu-34、Su-35をウクライナ攻撃に送る一方、Su-27は戦闘から遠ざけてきたからである。
2024.03.31
 08:55

(18:55 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 30 2024 <2404-033104>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月30日の戦況 =
 ゼレンスキー大統領が、米国の安全保障支援の遅れにより、ウクライナは戦場の主導権を放棄せざるを得なくなり、戦場の主導権に異議を唱えることなく、ウクライナの防衛能力を脅かし続けることを余儀なくされていると述べた。
 ロシアによる3月22日のミサイル攻撃により、ハリコフ州にある最大級の火力発電所が破壊されたが、これは米国の安全保障支援の遅れが続き、ウクライナの防空網を弱体化させ、ウクライナのエネルギー網に重大な損害を与えるロシアの能力を高めていることによる。
 ロシア軍は技術的・戦術的な適応を示しており、ドネツク州の前線でUGVの使用を増やしている。
 ロシア軍は、ウクライナのUAV攻撃の脅威を軽減するために機動射撃グループを結成していると報じられているが、短期的にはこれらのグループを必要な規模で配備するのに苦労する可能性が高い。
 3月22日のクロッカス市庁舎襲撃事件を受けて、ロシア当局は移民に対する法的圧力をエスカレートさせ国外追放を増やし、移民が自発的にロシアを離れるよう促している。  3月30日には戦域全体で陣地での攻防が続いた。
2024.03.31
 07:16
毎日新聞

(Yahoo)

ロシア、新型戦車を失うのが怖い? 英「戦場に現れず」と分析 <2404-033102>
 英国防省が、ロシアによるウクライナ侵攻から2年以上が経過したが、ロシアの最新鋭戦車であるT- 14 Аpmataが実戦投入されていないとの分析を明らかにした。 破壊された場合の威信低下を恐れているとみられる。
 Аpmataは、乗員の安全性を高めた無人砲塔や高性能レーダ装置を備えた戦車で、英国防省はこの戦車について3月20日の公式X (Twitter) で、ウクライナの戦場には配備されていないことが確認されたと指摘した。 その理由として、ロシア軍は戦車喪失によって「評判に傷がつく」事態を懸念していると分析した。 動画も投稿し、字幕で「Аpmataはどこ?」と問いかけた。
 TASS通信によると、メドベージェフ前露大統領は2月にАpmataについて「新しい戦車であり、まだ十分に試験されていない。 安価な戦車ではない」と述べ、実戦に使用していないことを示唆した。
 Аpmataはロシアの閲兵式などには度々登場している。
2024.03.31
 06:58
時事通信

(Yahoo)

インドと台湾、経済で急接近 半導体、供給網で思惑一致 <2404-033101>
 インドと台湾が急接近している。 戦略物資の半導体技術が欲しいインドと、同国を中国に代わるサプライチェーンの移転先候補と位置付ける台湾側の思惑が一致し、経済的な結び付きを強めている。
 13日にインドで行われた半導体3工場のオンライン起工式モディ首相が「注目すべきは、台湾からの友人が参加してくれたことだ」と強調した。 台湾の半導体受託製造大手、力晶積成電子製造(PSMC)が3工場のうち一つを技術支援しており、台湾外交部政務次長(副大臣)が式典にリモート出席した。
 PSMCはインド大手財閥タタ・グループの傘下企業と提携し、西部グジャラート州に「国内初」となる半導体製造工場を整備し、ウエハー換算で月5万枚の生産を見込んでいる。
 IT産業に強みを持つインドは、製造業の集積を目指し「メーク・イン・インディア」政策を推進するモディ政権に対し、一方の台湾は経済安全保障の観点から、中国に代わってインドや東南アジアとの関係強化を目指す「新南向政策」を掲げる。
 現在インドには日系企業の1/6程度だが、Apple社製品の生産を請け負う鴻海精密工業などの台湾企業228社が進出し、高い技術力で存在感を高めている。
2024.03.30
 20:51
Bloomberg

(Yahoo)

ウクライナとインドの外相、和平案について協議-貿易拡大も議題に <2404-033012>
 ウクライナのクレバ外相が、ロシアとの紛争への支援強化を引き続き各国に呼びかける中で、インド外相との協議では和平案についての話し合いが焦点になったと明らかにした。
 2日間の日程でインドを訪問しているクレバ外相は29日、インドのジャイシャンカル外相と会談した。 ウクライナ政府高官によるインド訪問はロシアによる侵攻後初めてとなる。
 クレバ外相は、ウクライナ全土からのロシア軍の撤退を求める構想に言及し、「われわれは平和の公式とその実現に向けた次のステップに特に関心を払った」と説明した。
 ジャイシャンカル外相は、クレバ外相との会談では現在進行中の紛争とその広範な影響に焦点が当てられ、両者は「その中でのさまざまな構想について意見交換した」とX (Twitter) への投稿で明らかにした。 双方はまた、政府間会議で貿易を拡大する方法についても協議した。
2024.03.30
 11:30

(21:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 29 2024 <2404-033008>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月29日の戦況 =
 ロシア大統領府が支配する組織で、ロシアが行うハイブリッド戦争の一翼を担うとして知られるロシア正教会モスクワ総主教庁 (ROC MP) が3月27日と28日にモスクワで世界ロシア人民評議会を開催し、ウクライナでの戦争とロシアの拡張主義の将来をめぐるより広範な民族主義的イデオロギーを形成する明らかな努力として、イデオロギー的および政策的文書を承認した。
 ROC MPが、ウクライナにおけるロシアの戦争に関するロシア大統領府のレトリックを強め、ロシアのウクライナ侵攻をいかなる種類の戦争とも公式に組み立てることを慎重に避けてきたロシア当局にとって、実存的で文明的な聖戦として投げかけた。
 ROC MPは、ロシアMirの成文化を求めており、クレムリンのロシア国家の概念にウクライナ人とベラルーシ人を正式に組み入れることに対する国民の支持を測っているのかもしれない。
 ウクライナ軍最高司令官のシルスキー大将は、西側諸国の支援遅れによる物資不足がウクライナ軍を圧迫し、ウクライナに戦略的防衛を強いていると強調した。
 ロシア軍は、ウクライナの重要インフラに対する攻撃目標を水力発電所にまで拡張したとみられる。
 ロシアは3月28日の国連の対北朝鮮制裁の遵守状況を追跡する監視パネルを延長する国連安保理の年次決議に拒否権を行使した。
 クレムリンは、3月22日のクロッカス市庁舎襲撃事件の後、Telegramに過激派のコンテンツをさらに検閲するよう圧力をかけることに成功したようで、ロシアの情報空間内の重要な関係者に圧力をかけて、クレムリンが自国の利益のために行動する能力があることを浮き彫りにした。
 ロシア軍はバフムート、アウディーイウカ、ドネツク市付近、ドネツク・ザポリージャ州の国境地帯での前進が確認され、3月29日には全戦線で陣地での攻防が続いている。
 ロシア占領当局は、占領下のウクライナに対する支配を強化するため、クリミア・タタール人に対するものを含め、法執行機関による取り締まりを続けている。
2024.03.29
 22:34
Kyiv Independent Ukraine puts Transnistria's chief negotiator on wanted list <2404-032915>
 3月29日に公開されたウクライナ内務省のウェブサイトの情報によると、モルドバでロシアの占領下にある沿ドニエストル地域の首席交渉官であるイグナティエフ氏を指名手配リストに載せた。
 イグナティエフ氏は、オデーサ州のコトフスク市(現在のポディリスク)で生まれ、ウクライナとロシアの両方の市民権を持っており、2016年からは、モルドバのロシア支配地域である沿ドニエストルの外交関係を率いている。
 ヴィーンヌィツャ州のウクライナ保安庁 (SBU) は、イグナティエフ氏が「ウクライナの国境や領土を変更するよう公に呼びかけた」ことと「侵略国家と占領当局に協力した情報活動」で非難され、1月に尋問のために召喚したが、イグナティエフ氏はSBUの召喚状に応じなかった
 ウクライナ政府のデータベースによると、沿ドニエストルの首席交渉官はロシアが支配するティラスポリにとどまっており、拘束されることはなかった。
 2012年から2015年まで、イグナティエフ氏はモルドバとウクライナの国境の非武装地帯で活動し、モルドバ、沿ドニエストル、ロシアの三国間平和維持軍および統合軍事指揮機構である統合管理委員会会員であった。
2024.03.29
 21:18
Defense One Giving ATACMS to Ukraine no longer as risky, says Joint Chiefs chairman <2404-032914>
 ウクライナは2021年から米国にATACMSの供与を求めてきたが、米大統領府は少なくとも公的には一貫して抵抗してきた。 しかし、潮目が変わりつつあるのかもしれない。 3月28日、統合参謀本部議長のブラウン大将は記者団に「エスカレーションのリスクは、おそらく当初ほど高くない」と語った。
 2022年9月のロシアの声明は、そのような兵器をウクライナに提供することは、その射程がウクライナがモスクワを目標にすることを可能にするため、「レッドライン」を越えるとした。 当時、統合参謀本部議長だったミリー大将は、当時、Defense Oneに「学界やシンクタンク、その他の分析機関の人々は、ロシアの軍事ドクトリンがいわゆる実存的リスクに関連していることを指摘し、ウクライナにそのような兵器を供与すれば、ロシアに核対応を強いたり、NATOの同盟国を攻撃するきっかけになったりする可能性があると述べていた。
2024.03.29
 19:33
Kyiv Independent Zelensky appoints eх-security council secretary Danilov as ambassador to Moldova <2404-032912>
 ゼレンスキー大統領が3月29日に、国家安全保障国防会議書記であったダニロフ氏を次期駐モルドバ大使に任命した。
 ゼレンスキー大統領は、2020年からその職に就いていたキシナウ駐在のシェフチェンコ大使を解任した日に、ダニロフ氏の任命を発表した。
 ダニロフ氏は3月26日に4年以上の在任期間を経て解任され、数日後にゼレンスキー大統領は、元長官は外交分野で働くことになると述べた。
【関連記事:2404-032612 (共同 2024.03.26)】
2024.03.29
 19:21
Kyiv Post ANALYSIS: Dissecting Russia's Most Recent Massed Missile and Drone Strike on Ukraine <2404-032911>
 ウクライナの防空部隊は3月29日の朝、ロシアがウクライナ全土に向けて発射した約100発のミサイルとUAVに対して、一晩中厳しい戦いを繰り広げ、ロシアの攻撃の大部分を撃墜したが、BMは迎撃できなかった
 ウクライナ軍の発表によると、ロシア連邦は28日~29日に一晩で99発の長距離兵器をウクライナに向けて発射した。 推定58~60発は、イランが輸出したプロペラ駆動のShahed UAVだった。 キエフ・ポスト紙がレビューしたオープンソースの防空報告書によると、ロシアの攻撃計画立案者は、Shahed UAVを使ってウクライナの薄い防空網を探り、可能であれば拡散させた。
 ロシアの攻撃は、21基 (または23基) のKh-101/Kh-555 CMと、カスピ海上空を飛行していたTu-95MCから発射された少数のハイテクのKh-59 CMであった。 ウクライナ側は、ロシア国内の奥深くで離陸から発射地点まで、ミサイルがウクライナ国土の2/3を横断する飛行を追跡したとみられる。
 ミサイルの約半分は南部のウクライナの送電網を狙い、残りの半分は東部の送電網を狙ったとみられる。
 ウクライナ空軍報道官によると、ロシアのMiG-31K 3機がロシア中部リャザン州を離陸し、3発のKinzhalを発射するために高度を上げた。
 ロシアはKinzhalを極超音速ASMと呼んでいるが、この兵器は500kgの弾頭を持つIskander-M (NATO:SS-26) SSMを航空機から発射するように改造し、理論的にはMach 10に近い速度で飛行する一般的なCMの約10倍の速さで飛行できると説明している。 これらのミサイルは、ウクライナ西部のストリー市近郊にあるウクライナの発電所を狙ったものだった。
2024.03.29
 17:02
Kyiv Post Zelensky Says 5-7 Patriot Systems from US Would Unblock the Sky Over Ukraine <2404-032909>
 ゼレンスキー大統領が、3月29日に放送されたCBSの取材で、「米国製の5~7個
FUのPatriotシステムが、ウクライナの産業基盤を護っている」と述べた。 しかしゼレンスキー大統領は、米国はまだPatriotシステムをウクライナに送っておらずキーウのPatriotシステムは他の国からもたらされたと明らかにした。
 ゼレンスキー大統領は「われわれは米国の多大な支援に感謝しているが、ここにあるPatriotシステムは米国から来たものではなく、$1.5B~$2Bがこれらのシステムとミサイルに割り当てられたが、システム自体は異なる国から来たと述べた。  大統領は「仕事や学校があれば、働く機会を得られ、子どもたちが安全に学校に通えるようになった」とした。
2024.03.29
 12:07
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ外相、インドにロシアとの関係再考促す=FT紙 <2404-032905>
 Financial Times紙が29日、28日にニューデリーを訪問したウクライナのクレバ外相がインドに対し、ロシアとの緊密な関係はソビエト連邦時代の遺産に基づくものだとし、ウクライナ支援に向け再考するよう促したと報じた。 クレバ外相は、貿易や技術分野でウクライナとの関係を強化することでインドが得られるものは多いとし、ウクライナの戦後復興におけるインド企業の役割に言及した。
 インドとの貿易を回復させ、ウクライナ産ひまわり油など農作物の輸出再開すると共に、インド産品の輸入拡大を進めたいとしたほか、インド製重機の輸入に関心があるとも述べた。
 伝統的にロシアと経済や防衛面で深い結び付きがあるインドは、2022年にロシアがウクライナに侵攻した際にはロシアへの批判を控えた。
2024.03.29
 10:45

(20:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 28 2024 <2404-032904>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月28日の戦況 =
 ウクライナは現在、ロシア軍が前線全体で大きな戦果を挙げるのを阻止しているが、米国の安全保障支援の遅れが続けば、非線形で、場合によっては指数関数的に、ロシアの作戦成功の脅威が拡大する可能性が高い。 ウクライナの防空網の劣化が、ロシア軍が非線形的に作戦上の変化をもたらす可能性のある最も有効な手段の1つとなり得る。
 ロシアが国境沿いで日和見主義的ではあるが限定的な攻撃をする能力は、ロシアにウクライナの人的資源と物資を制約するさらなる機会を与えるが、西側の援助提供と人的資源の課題に対処するためのウクライナの取り組みは、そのようなロシアの努力の影響を和らげるだろう。
 プーチン大統領は、ウクライナへの西側諸国のさらなる軍事援助を阻止し、NATOに対抗する姿勢を強めるロシア軍から注意をそらすため、ロシアで進行中の反射的統制キャンペーンの一環として、センセーショナルな発言を続けている。
 プーチンの3月27日の発言は目新しいものでも驚くべきものでもなく、あからさまな誤報や偽情報ではなく、欧米の情報空間を常に圧倒していることを最もよく示している。
 当然のことながら、ロシア調査委員会は3月22日のクロッカス市庁舎攻撃を、ウクライナと西側諸国に結びつけ、ウクライナでの戦争に対する国内の支持を増やそうと、市庁舎攻撃を結びつける証拠を持っていると主張した。
 プーチン大統領は、クロッカス市庁舎襲撃事件後、ロシア社会の民族的緊張が高まっていることに懸念を表明し、国内の関心を民族的緊張からそらすため、事件についてウクライナと西側諸国を非難している可能性がある。
 ロシアの製油所に対するウクライナのUAV攻撃により、ロシアはベラルーシからガソリンを輸入せざるを得なくなったと報じられている。
 独立した調査によると、死亡したWagner Gp.の首領であったプリゴジン氏に関連する国際的な情報操作は、プリゴジン氏の死後、プリゴジン氏と関係のあるメディア企業や組織をロシア政府が公然と閉鎖したにもかかわらず、活発に活動していた。
 クレムリンがアルメニアを見捨てた後、ナゴルノ・カラバフを失ったアルメニアがロシアとの安全保障関係から距離を置き続ける中、ロシア政府高官はアルメニア指導部に対する非難を強めている。
 ロシア軍がドネツク市近郊で前進したことを確認した。
 ロシアは、ウクライナで使用するBMやその他の兵器の北朝鮮からの調達を続けている。
2024.03.28
 07:10

(17:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 27 2024 <2404-032805>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月27日の戦況 =
 国連ウクライナ人権監視団 (HRMMU) が3月26日、ウクライナの人権状況に関する第38回報告書を発表し、ロシアによる占領地およびウクライナ捕虜に対する国際人権・人道法の組織的違反に関するISWの長年の評価を確認した。
 ロシア当局は、クロッカス市庁舎襲撃事件に続く、より広範なロシアに対するテロリスト攻撃を米国と西側諸国を結びつけており、ウクライナでの戦争に対する国内の支持を高めるため、西側とウクライナの脅威とされるものに関するレトリックを強める可能性が高い。
 ロシア当局は、3月22日のクロッカス市庁舎襲撃事件を受けて、当局が移民社会に対するより厳しい措置を提案したことを受け、移民に対する法的圧力を強めている。
 ロシア軍が3月27日にアウディーイウカ付近とドネツク市南西部での前進が確認された。
2024.03.27
 23:39
Kyiv Independent Reuters: Russia turns to Belarusian gasoline amid decreasing domestic supplies <2404-032716>
 Reuters通信が3月27日、名前を伏せた貿易・業界筋4人の話として、ロシアの石油精製所に対する最近のウクライナの攻撃での不足を回避するため、ロシアがベラルーシからのガソリンの輸入を増やしていると報じた。
 ここ数週間、ウクライナ軍はロシアの石油産業に損害を与えるため、一連のUAV攻撃を行った。 同通信は先に、ロシアの製油所7ヵ所がUAV攻撃を受け、全体の約7%にあたる4,600,000tの石油精製能力を停止したと報じていた。
 Reuters通信によると、ロシアは今まで燃料の輸出国であったが、最近は混乱により海外から燃料を購入し、3月1日にはガソリンの輸出を禁止した。 また、2人の業界関係者がReutersに語ったところによると、ロシアとベラルーシの政府と石油会社の間で、さらなる輸入に関する協議が進められているという。
 同通信によると、ロシアは3月前半に3,000tのベラルーシ産ガソリンを購入したが、2月には590t1月にはゼロであった。
2024.03.27
 23:32
Kyiv Independent Air Force: Ukraine can down Zircon hypersonic missile with Patriot, SAMP/T <2404-032715>
 ウクライナ空軍のイェブラシュ報道官が3月27日に、ウクライナ空軍はロシアの3M22 Zircon極超音速CMを撃墜できる防空システムを保有していると発表した。
 彼の声明は、ロシア軍が3月25日のキーウへの攻撃でZirconを使用し、少なくとも2人が負傷したと主張した後に出された。 空軍は、発射されたミサイルの種類を特定するために、残骸の調査を続けているという。
 Zirconの速度はMach 8〜9、時速10,000km/hだがイェブラシ報道官によると、終末弾道ではMach 4.5に減速するため、その時点ではSAMP/TやPatriotなどの
ATBMで撃墜可能と述べた。
 イェブラシュ報道官は、ロシアがZirconを使用してウクライナの防空システムを試験している可能性を排除しておらず、その使用は他のロシアのミサイルの不足を示している可能性があると述べた。  ロシアは2月7日の全面侵攻開始以来初めて3M22 Zirconでウクライナを攻撃し、少なくとも5人が死亡、50人以上が負傷したと報じられている。
2024.03.27
 16:58
AP 通信

(Yahoo)

ウクライナ武器弾薬の国産化 迫撃砲弾生産量は昨年の40倍 <2404-032712>
 どんな優位性でも必要としているウクライナにとって明るい材料としては、小規模ながら成長著しい防衛産業がある。 国産の武器弾薬の急増が戦況を変える一助になることを期待して、政府はここに資金を投入している。
 米国や欧州諸国が武器やその他の援助を提供するなか、巨大なロシア軍に対抗するため、この1年でその努力は急激に強化された。
 ウクライナ政府は2024年に国産兵器を開発・購入するために、ロシア侵攻前の20倍以上になる$1.4B近い予算を計上した。 更にもうひとつの大きな変化が、武器の大部分が民間の工場から購入されるようになったことである。 ウクライナ全土に設立されたこれらの兵器工場が、何十年もの間国営企業が独占してきた産業を引き継いでいる。
 ウクライナ西部で2023年に操業を開始した民間の迫撃砲工場は、月に2万発の砲弾を製造している。 ウクライナの迫撃砲弾の生産量は2023年の40倍榴弾砲弾の生産量は約3倍になった。
 現在、国防産業の約80%は民間の手に委ねられているが、これは1年前と同じ状況であり、ロシアの国営国防産業とは対照的である。
2024.03.27
 12:26
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア、製油能力14%消失 ドローン攻撃で=ロイター試算 <2404-032707>
 Reutersの試算で26日、ウクライナによるUAV攻撃を受け稼働を停止したロシアの製油所の生産能力が製油能力全体の14%が失われ日量124,580t(90万バレル)に達したことが明らかになった。 国内向けガソリンやディーゼルの生産能力は日量86,8701tと、全体の9.8%が失われた。
 稼働を停止した主要な製油所には、石油大手LUKoil社のノルシ製油所やボルゴグラード製油所のほか、石油大手Rosneft社のクイビシェフ製油所やトゥアプセ製油所、リャザン製油所が含まれる。 ただ、ノルシやリャザンは4月末、トゥアプセは5月末に再稼働する見通しである。
2024.03.27
 10:20

(20:20 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 26 2024 <2404-032704>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月26日の戦況 =
 ベラルーシのルカシェンコ大統領が、クロッカス市庁舎の襲撃犯はもともとウクライナではなくベラルーシに向かって逃げたと述べ、ウクライナの関与に関するクレムリンの言説を直接損なうものであり、そもそもなぜ攻撃者がベラルーシに向かったのかという疑問をかわすためかもしれないと述べた。
 プーチン大統領と他のクレムリン高官は、クロッカス市庁舎襲撃事件について一貫した主張を維持するのに苦労しているようで、クレムリンが情報操作と諜報活動や法執行機関の失敗という現実とを調和させる方法を完全には理解していないことを示している。
 モルドバ憲法裁判所は3月26日、クレムリン傘下のショル党を禁止する判決を覆したが、これにより、親露派のモルドバ勢力がショル党を中心に再結集し、モルドバが同党に課した以前の禁止令の影響を覆す可能性が高い。
 ウクライナ当局は3月26日、ウクライナ軍が3月23日~24日の夜に、ロシア軍が2014年に鹵獲捕したウクライナ海軍艦への攻撃に成功したと発表した。
 西側メディアが実施した別の調査では、ロシア軍がウクライナで Starlink端末を使用している可能性があることが判明した。
 ロシア軍は3月26日にクレミンナとバフムート付近での前進が確認された。
2024.03.27
 08:30
Forbes

(Yahoo)

ウクライナのドローン、前線から800km離れた製油所を攻撃 ロシアは防空に苦慮 <2404-032703>
 ウクライナのUAVが23日未明に、ロシア西部サマラ州の製油所を攻撃し、火災が発生して同日朝まで続いた。 ウクライナはロシア国内の石油関連施設に対する攻撃を拡大させており、その最新の事例である今回攻撃があったサマラ州はウクライナ東部の前線から800km以上も離れていて、これまでで最も遠距離のものだった。
Camapa州の位置 Google Map)】
 ウクライナ国防省情報総局は、ロシア西部の製油所や石油貯蔵施設を過去1年で十数ヵ所攻撃し、3月中旬に行った3施設への攻撃では、ロシアの石油精製能力を一時12%低下させたと報じられている。
2024.03.26
 23:49
Kyiv Independent Slovenia to join Czech ammunition initiative for Ukraine <2404-032615>
 3月26日、チェコのリパフスキー外相が3月26日に記者団に対し、スロベニアチェコのウクライナ向け砲弾供給計画に加わると述べた。
 この構想は、チェコのパヴェル大統領が2月に、ウクライナが50万発の155mm砲弾と30万発の122mm砲弾をヨーロッパ外で確認し、必要な資金さえ提供されれば購入してウクライナに送ることができると述べたことで設立された。
 チェコのフィアラ首相は3月12日、この構想は既に30万発の砲弾の購入資金を確保し、さらに20万発のオプションも取り付けたと述べた。
 スロベニアはこのイニシアチブに€1M($1.08M) を差し出す計画であると、Radio Prague Internationalがスロベニアの通信社Staを引用して報じた。
2024.03.26
 22:55
Kyiv Independent French minister: Paris to soon deliver 78 Caesar howitzers, increase shell supplies to Ukraine <2404-032614>
 AP通信が3月26日、ルコルニュ仏国防相の発言を引用して、フランスはまもなくウクライナにCaesar榴弾砲78門を供給できるようになり、ウクライナの最も緊急な要求を満たすために砲弾の増産も行っていると報じた。
 ルコルニュ国防相は1月に、ウクライナにCaesar榴弾砲78門の資金を提供する計画を提示していたが、3月26日の記者会見で、フランス、ウクライナ、デンマークはフランスがCaesar榴弾砲を「迅速に引き渡す」ことを可能にする合意に達したと述べた。
 これとは別に、フランスは既にCaesar榴弾砲30門をウクライナに納入していた。
 ルコルニュ国防相によると、同国は2024年に155mm砲弾の生産を2023年の3万発から大幅に増加した8万発ウクライナに供与する計画で、「2024年には、ウクライナに8万発、自国軍に2万発の155mm砲弾を含む10万発の155mm砲弾の目標を達成できるだろう」とルコルヌ氏は記者会見で述べた。
2024.03.26
 19:11
共同通信

(Yahoo)

ウクライナ、安保会議書記を解任 態勢立て直す狙いか <2404-032612>
 ウクライナ大統領府が26日、政府で安全保障政策の中枢を担うダニロフ国家安全保障国防会議書記を解任する大統領令を発表した。 解任の理由は明らかにしていないが、ゼレンスキー大統領は2月に軍総司令官を解任しており、戦況が停滞する中、長期戦に向け態勢を立て直す狙いがありそうである。
 26日に発表された別の大統領令によると、後任には対外情報局長官のリトビネンコ氏を任命した。
2024.03.26
 08:15

(18:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 25 2024 <2404-032602>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月25日の戦況 =
 イスラム国ホラーサーン (IS-K) による3月22日のモスクワのクロッカス市庁舎襲撃事件は、ロシアの情報機関と法執行機関の明らかな失敗であり、現在入手可能なオープンソースの証拠を説明するのに、ロシア国家の内外での陰謀論は必要ない。 クレムリン当局者とロシアの超国家主義者が、IS-Kが犯した可能性が非常に高い攻撃についてウクライナを非難することに固執し続けることは、ロシア国内の治安と市民の命を犠牲にしている可能性がある。
 ロシア軍西部軍管区 (WMD) の解体レニングラード軍管区 (LMD) とモスクワ軍管区 (MMD) の再建を行っているロシア国防省が、アバチョフ中将がレニングラード軍管区 (LMD) 副司令官に就任したことを確認した。
 ウクライナ当局は、3月23日夜にセバストポリに対するウクライナ軍の攻撃は、当初の報告よりも多くの黒海艦隊艦船を攻撃目標とし、より多くの損害を与えたと述べた。
 3月25日にロシア軍がアウディーイウカ近郊での前進したことを確認した。
2024.03.25
 17:36
Ukrainska Pravda Ukraine's air defence has downed over 2,000 Russian cruise and ballistic missiles since start of full-scale invasion – Defence Ministry <2404-032512>
 ウクライナ国防省がX (Twitter) に、ロシアの全面侵攻開始以来2,000発以上のロシアのCMとBMを撃墜したが、さらに多くの防空システムが必要であると投稿した。
2024.03.25
 17:14
Kyiv Independent Defense Ministry: More than 2,000 Russian missiles downed over Ukraine since start of all-out war <2404-032511>
 ウクライナ空軍によると、クリミア半島から発射された2発別々のBMは、3月25日に複数の爆発の後、キーウ上空で撃墜された。 ソロミアンスキー地区とペチェールシク地区ではがれきが落下し、後者の3階建ての建物が損傷し、少なくとも2人が負傷し、8人が衝撃で倒れたという。
 ウクライナ国防省が3月25日、全面侵攻開始以来、ウクライナ軍がロシアのCMとBMを2,000発以上撃墜したと発表したが、ウクライナ空軍の元報道官イフナト氏によると、ロシアは全面戦争以来、2月22日現在でウクライナに対して8,000発以上のミサイルと4,600機以上のUAVを発射している。
2024.03.25
 16:48
Kyiv Independent Russian equipment losses in Ukraine surpass 15,000, says Oryx OSINT group <2404-032510>
 
OSINTのOryxが3月24日、ロシア軍がウクライナへの全面侵攻開始以失った車両、航空機、海軍艦艇、兵器システムが15,000点を超えたと発表した。
 この数字には、戦車2,856両、ヘリコプタ135機、固定翼機106機、水上艦艇20隻、潜水艦1隻が含まれているが、Oryxはオープンソースから取得した視覚的に確認されたデータのみを公開しているため、ロシアの損失の実際の数ははるかに多い可能性がある。
2024.03.25
 13:25
Kyiv Independent Navy: Russian warship Ivan Khurs might be damaged in Ukraine's March 23 missile attack on Crimea <2404-032507>
 ウクライナ海軍報道官が、クリミア半島に対する3月25日のウクライナのミサイル攻撃でYamalAzovの2隻の揚陸艦の他に、情報収集艦Ivan Khursに損害を与えた可能性があると述べた。
 海軍報道官は
RFE/RLラジオ局の取材に対し、情報収集艦Ivan Khursの損傷程度に関する情報を検証していると語った。
 ウクライナ軍情報局 (HUR) によると、Yamalは「重大な損傷を受けた」という。
2024.03.25
 10:13
Reuter 通信

(Yahoo)

ロシアが10万人の兵力準備とウクライナ司令官、今夏に攻勢も <2404-032505>
 ウクライナ陸軍司令官のパブリュク中将が22日、ロシアが10万の兵力を準備しているとし、今夏にウクライナでの新たな攻勢か部隊の補強に充てる可能性があるとの見方を示した。 「これは攻勢を仕掛けるとは限らない、おそらく戦闘能力を失った部隊を補強するためだろうだが、初夏に攻撃作戦を実施する幾らかの部隊を新偏する可能性がある」と述べた。
 ロシア国防相は20日、2024年末までに2個軍と30個部隊を新設することで軍備を増強すると表明していた。
2024.03.25
 07:45

(17:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 24 2024 <2404-032503>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月24日の戦況 =
 ウクライナ軍が3月23日夜にセバストポリにある黒海艦隊の通信センター、石油貯蔵所を攻撃し、揚陸艦2隻に少なくとも部分的に損傷を与えたと報じられている。
 ロシア軍は2月23日~24日に、ウクライナのエネルギーインフラに対して、主にウクライナ南部と西部を標的に、UAVやミサイルによる攻撃を相次いで行った。
 ロシア軍はドネツク州チャシウ・ヤール郊外に接近していると報じられているが、今後数ヵ月のうちに包囲や占領で入植地を脅かす可能性は低い。
Chasiv Yar の位置 (Google Map)】
 チャシフ・ヤールの掌握は、ロシア軍がそれを達成できれば、限定的ではあるが、少なからぬ戦果をもたらすだろう。
 ISISのAmaq通信が3月23日、3月22日のクロッカス市庁舎襲撃事件に関与した襲撃者の視点から撮影されたとされる映像を公開した。
 ロシア軍は最近、バフムート、アウディーイウカ、ドネツク市付近で前進が確認されたが、3月24日には全戦線で陣地での攻防が続いている。
2024.03.25
 07:32
Reuter 通信

(Yahoo)

ロがウクライナに大規模攻撃、ミサイル1発はポーランド領空を侵犯 <2404-032502>
 ウクライナ当局は西部リビウの重要インフラが24日未明にロシアのミサイル攻撃を受けたことを明らかにした。
 ウクライナによると、ロシアは57発のミサイルとUAVを発射し、首都キーウも攻撃目標となった。 空軍によると、防空システムはミサイル29発のうち18発と攻撃型UAV 28機のうち25機を撃墜した。 キーウの軍当局者は、未明に首都と近郊の上空で防空システムが12機のUAVを破壊したと述べた。 被害は軽微にとどまったという。
 リビウ州のコジツキー知事は重要インフラに攻撃があったとし、極超音速ミサイルKinzhalが使用されたと指摘した。 エネルギー省はリビウ州の重要エネルギー施設への攻撃で設備が炎上し、停電が起きたと発表した。 知事と同じ施設に言及したのかは不明である。
 ポーランドはロシアのCM 1発が一時、領空に入ったとした。 ポーランド軍はリビウ州に発射されたロシアのCMがポーランドの領空を侵犯したと発表した。 軍報道官は、ミサイルがポーランド領空を39秒間飛行し領空に2km入った後、ウクライナ側に戻ったと述べた。
 ポーランド政府はロシアに説明を求めるとした。
2024.03.25
 01:49
JSF

(Yahoo)

ロシア海軍揚陸艦「ヤマル」と「アゾフ」をウクライナ軍が巡航ミサイルで撃破か <2404-032501>
 3月23日~24日の夜、ウクライナ軍がセヴァストポリに対して大規模なミサイル攻撃を仕掛けた。 空襲の最中にロシア側は10発以上を撃墜と主張したが、ウクライナ側はロプーチャ級大型揚陸艦YamalAzovの2隻への攻撃が成功したと主張した他に、黒海艦隊の通信センターと幾つかのインフラ施設を攻撃したとしている。
元となった記事 (Defense of Ukraine)】
2024.03.24
 11:29
Kyiv Independent Ukraine confirms striking 2 large Russian landing ships in occupied Crimea <2404-032407>
 ウクライナ軍は3月24日深夜、占領下のクリミア半島でロシアのロプチャ級揚陸艦YamalAzovの2隻を攻撃したと発表した。 ウクライナ軍によると、この攻撃ではクリミア半島にある黒海艦隊のインフラの一部とロシア軍の通信センターにも命中した。 両艦の破壊の程度はまだ明らかではない。
 ここ数ヵ月、ウクライナは占領下のクリミア半島への攻撃を強めているほか、黒海周辺のロシア軍施設等を攻撃目標にしている。
同艦隊のウェブサイトによると、98名の乗組員を擁するYamalと87名の乗組員を擁するAzovは、ロシア黒海艦隊の第197揚陸旅団に所属し、艦隊の演習や訓練に積極的に使用されている。
2024.03.24
 07:45

(17:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 23 2024 <2404-032406>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月23日の戦況 =
 ロシア当局は、少なくとも133人の民間人を殺害したと報告した3月22日のクロッカス市庁舎コンサート会場襲撃事件に関与した4人の襲撃者と他の7人を逮捕したと主張した。 ISWは、ISISがクロッカス市庁舎襲撃に関与した可能性が非常に高いと評価しているが、クレムリンは証拠もなくすぐにウクライナの関係者をクロッカス市庁舎攻撃に結びつけようとしたが、ウクライナが攻撃に関与したと公式に非難するにはまだ至っていない。
 ロシアの情報筋は、3月22日~23日の夜にサマーラ州にあるロシアの石油精製所に対するUAV攻撃を成功させたとウクライナの関係者を非難した。
 ロシアは、インドへのS-400 2個システムの納入について、S-400システムの生産制限、ウクライナのUAV攻撃からロシアの都市や戦略的企業を守るための防空システムの必要性の高まり、ロシアとインドの関係悪化の報道などにより遅れていると報じられている。
 ロシア軍はアウディーイウカ市とドネツク市付近、西部ザポリージャ州で前進が確認された。
2024.03.23
 22:47
Kyiv Independent Russia claims missile attack on Sevastopol in occupied Crimea <2404-032314>
 セバストポリのロシア傀儡政権代表のラズヴォザエフ氏が3月23日22:40に、3月23日夜のまだ続いている攻撃攻撃でセバストポリ上空で「10発のミサイルが撃墜された」と主張した。 この発表はTelegram Channelで、セバストポリで爆発と煙が上がっているとし住民に避難所にとどまるよう促した。
 Kyiv Independentはこの主張を検証できなかった。 ウクライナ当局は通常、クリミア半島での攻撃とされるものについてコメントしない。
 ラズボザエフ氏は、市内のオフィスビル、5階建ての建物、ガス管、道路、家屋が被害を受けたと述べた。
2024.03.23
 12:10

(22:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 22 2024 <2404-032307>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月22日の戦況 =
 ロシア軍が3月21日~22日の夜に、ウクライナの全面侵攻開始以来最大規模で、エネルギーインフラに対するUAVとミサイル複合攻撃を実施した。
 ウクライナのエネルギー施設に対するロシアの攻撃は、ウクライナの防衛産業能力の低下を狙っている可能性があり、ロシア軍はウクライナのSAM足を利用して、ウクライナのエネルギー網を崩壊させようとしている可能性が高い。
 ロシア軍は2024年春まで攻勢を継続し、2024年夏に予定されている攻勢に備えているとみられるが、ロシア軍はウクライナ国内の複数方面で同時に大規模な攻勢作戦を開始するのに苦戦するとみられる。
 ウクライナ軍司令部は前線部隊の部隊交代を優先しているようだが、ウクライナ軍の上級将校が希望しているように、ウクライナ軍が2024年に局地的にでも主導権を握るには、追加の人員を投入する必要がある。
 ロシアの独立系メディアVerstkaが、ロシア軍司令部は兵力を増強すれば、ハリコフ市を包囲する将来の攻撃作戦を実施できるようになると見ていると述べたと報じた。
 イスラム国 (IS) が、3月22日夜にモスクワ郊外のコンサート会場で起きた銃乱射事件と爆破事件の犯行声明を出した。
 ロシア軍は最近、クレミンナ、アウディーイウカ、ドネツク市、ドネツク・ザポリージャ州の州境付近で前進が確認されたが、接触線全体では陣地での攻防が続いている。
2024.03.23
 11:42
乗りもの乗りもの
 ニュース

(Yahoo)

ロシア軍の進撃ペースが鈍化?「激戦地での大損害」が影響か 英国防省が指摘 <2404-032306>
 英国防省が3月21日、ロシア軍がウクライナ東部のドネツク州での作戦に注力しているものの、進撃ペースは直近の数週間で鈍化していると発表した。
 同国防省によると、ロシア軍はドネツク市の北西に占領地を拡大しようとしており、複数の村落で戦闘状態にある可能性が高いが、ロシア軍は僅かな戦果を上げた一方、激戦となったアウディイウカ攻略作戦で多大な損害を被ったため、進撃速度が遅くなっていると指摘している。
 ただ、ウクライナ軍も兵員や軍需品の不足により、陣地を保持する能力が制限されているため、戦況は依然として不安定な状況にあるとの見解も示している。
2024.03.22
 21:34
Kyiv Independnet UK announces more air defense systems, surveillance drones for Ukraine <2404-032215>
 英国国防省が3月22日、新たな偵察UAVと防空システムを提供するウクライナへの軍事支援として、さらに£60M ($75.5M)を発表した。
 英国防省はX (Twitter) への投稿で、「英国が管理するウクライナ国際基金からの新たな£60Mの軍事支援パッケージは、ウクライナ軍を支援するための高度な新しい監視UAVを提供する。 また防空システムを提供するための£20Mも含まれる」と述べた。  現時点では、これ以上の詳細は明らかにされていない。
2024.03.22
 20:18
朝日新聞

(Yahoo)

ハンガリー首相、プーチン氏に再選祝う書簡送付 「協力強化の用意」 <2404-032214>
 ハンガリーのメディアが21日に同国政府の報道官の話をもとに、オルバン首相がロシア大統領選で5選を決めたプーチン大統領に再選を祝う書簡を送ったと報じた。 オルバン首相は書簡のなかで「ハンガリーとロシアの協力は相互尊重に基づいており、困難な地政学的な状況においても重要な議論を可能にする」と表明し「国際法に制限されない分野での協力を強化する用意がある」として、両国の対話の重要性を強調した。
 オルバン首相は、エネルギーで依存関係にあるロシアに融和的な姿勢を取り、2023年10月にプーチン大統領と北京で会談するなど首脳間の関係を維持し、ウクライナへの武器供与を拒否し、即時停戦と和平交渉の開始を求めている。
2024.03.22
 20:02
Reuter 通信

(Yahoo)

ウクライナにポーランドなどが緊急電力供給、ロシアの攻撃受け <2404-032213>
 ウクライナ国営送電企業のUkrenergo社ロシアの攻撃でエネルギーインフラが損傷したため、ポーランド、ルーマニア、スロバキアから緊急支援を受けていると発表した。
 ポーランドの送電会社PSEは22日06:00 GMTから11:00 GMTまでUkrenergoに300MWの電力を供給すると明らかにした。 PSEの広報担当者は「その後の供給はウクライナのニーズとわれわれの能力次第だ」と説明した。
2024.03.22
 17:36
Reuter 通信

(Yahoo)

ロ軍、ウクライナのエネ施設に戦争開始以来最大の攻撃 ダムも被害 <2404-032210>
 ロシア軍が22日、ウクライナのエネルギーインフラに対する戦争開始来最大規模のミサイルやUAV攻撃を仕掛けた。 ウクライナによると、同国最大のダム「ドニプロHES」が被害を受け、各地で少なくとも5人が死亡したほか、7地域の100万人以上が停電に見舞われている。 ウクライナの水力発電公社ウクルヒドロエネルホ社によると、南東部ザポロジエ州にあるドニプロHESが攻撃を受けたが、決壊の恐れはないという。
 ウクライナ空軍によると、ロシアは88発のミサイルと63機のUAVを発射したが、撃墜されたのはそれぞれ37発と55機で、ミサイルに関しては従来より撃墜率が低下しており、撃墜が困難な極超音速BMの使用が拡大している可能性がある。
2024.03.22
 10:30
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ、スペインからレオパルト2戦車を20両追加取得へ 問題は納期 <2404-032207>
 ウクライナはいずれスペインからLeopard 2A4 MBTを追加で取得できる見通しになった。 スペインの防衛ニュースサイトInfo Defensaが20日に報じたところによると、防衛装備の取引を管理するスペイン政府の委員会は、スペイン軍で使用されていたLeopard 2A4のうち20両をウクライナに移転することを承認済みという。
 報道どおりなら、ウクライナがNATOの支援国から取得するLeopard 2A4は合計で74両に増える。 うち40両はすでにウクライナ軍第33独立機械化旅団に配備されている。 第33旅団はウクライナ南部で1年近くにわたり、交代せずに戦闘を続けている。 オランダの
OSINT分析サイトOryxの集計によれば、同旅団のLeopard 2A4はこれまでに少なくとも8両が撃破され、ほか9両が損傷したり、少なくとも一時的に遺棄されたりしている。
 スペインの動きに先立ち、ドイツとオランダはウクライナ向けにLeopard 2A4を新たに14両準備していた。 これらとスペインからの20両を得られれば、第33旅団は戦車大隊の戦力を完全に回復でき、さらに余りが出るため、2個目の戦車大隊の編成も可能かもしれない。
2024.03.22
 09:25
AFP=時事

(Yahoo)

ウクライナ側のロシア人義勇兵部隊、越境攻撃継続を表明 <2404-032206>
 ウクライナ側に付いて戦うロシア人義勇兵部隊の連合が21日、ロシアへの大胆な越境攻撃を継続すると宣言した。
 義勇兵部隊は、ロシア西部ベルゴロド、クルスク両州を越境攻撃した後、ウクライナの首都キーウで記者会見を開催し、重武装した戦闘員が戦車で国境を越え、ロシア軍の車両や兵士を攻撃したり、建物を破壊したりする動画を公開し、声明で「われわれの闘争は続いており、間もなく他の都市にも進撃する」と述べた。
 連合に参加するロシア義勇軍団の指導者ニキーチン氏White Rexと呼ばれる民族主義者で、極右勢力やサッカーのフーリガンとのつながりを持つ。
 連合には、穏健保守主義を掲げる自由ロシア軍団も加わっている。 自由ロシア軍団は先月死亡した反体制派指導者ナワリヌイ氏の支持者を勧誘しようとしている。
 最近創設されたシベリア大隊も連合に参加している。 シベリア大隊はシベリア連邦管区の少数民族や急進左派の活動家で構成されている。
2024.03.22
 08:35

(18:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 21 2024 <2404-032204>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月21日の戦況 =
 ロシア軍は3月20日~21日に、キーウ市に大規模なミサイル攻撃を実施した。
 ロシア国防省が3月21日、カバンツォフ中将がロシア北方艦隊司令官代行に就任したと発表した。
 Bloombergが3月20日、クレムリンに近いある情報筋が、親ウクライナのロシア軍がベルゴロド州に侵攻したことで、ロシア軍は前線からベルゴロド州に兵力を転用せざるを得なくなったと報じたが、ISWはそのような主張を認めていない
 米国の制裁により、最近カザフスタンの2つの銀行が二次制裁を防ぐためにロシアのMir国家決済システムの使用を禁止したため、ソ連崩壊後の国々の金融セクターに影響を与え続けている。
 最近、全戦線で陣地での攻防が続いているが、3月21日にはロシア軍がバフムート近郊とドニプロ河東岸 (左岸) のヘルソン州での前進が確認された。
2024.03.21
 18:52
Kyiv Indeependent Russia continues to redeploy Black Sea Fleet from Crimea, Ukraine promises ‘new steps’ to target it <2404-032116>
 ウクライナ軍情報部 (HUR) が3月21日に発表したところでは、ロシアは黒海艦隊をクリミア半島から比較的安全なノヴォロシースクに再配置し続けている。
Novorossiysk の位置 (Google Map)】
 国営TVのユソフ報道官は、黒海艦隊司令部のインフラと艦船を本格的に移動されていると述べた。 ノヴォロシースクへの再配備は続いているが、海軍力なしでは占領されたクリミアを完全に離れることはできないと彼は言い、そうでなければそれは退却を意味するだろうと付け加えた。 ロシアは2023年9月22日にセバストポリの司令部をミサイル攻撃するなどのウクライナ軍による攻撃の後、黒海艦隊の再配備を開始した。
 10月1日と3日の衛星画像は、ロシアがフリゲート艦Admiral MakarovAdmiral Essenを含む少なくとも10隻を、セヴァストポリからロシア沿岸に移し、Storm Shadowなどの射程外にあるノヴォロシースクに移動させたことを示している。
 しかし、それ以来、艦隊は黒海で艦船を失い続けており、最近ではウクライナ国産のMagura V5 USVに攻撃された哨戒艦Sergey Kotovが沈没した。
2024.03.21
 17:32
産経新聞

(Yahoo)

ロシア軍、キーウに大規模ミサイル攻撃 ウクライナが全て撃墜 12人負傷 <2404-032113>
 ウクライナ空軍によると、首都キーウに21日早朝、ロシア軍の大規模なミサイル攻撃があったが、ウクライナ空軍は露軍が発射した31発のミサイル全てを撃墜した。 ウクライナ空軍によると、露軍はこの攻撃でIskander-M SRBMとKinzhal空中発射型極超音速CMをそれぞれ1発ずつ使用し、残のり29発は通常の
ALCMだった。
 キーウ市当局は、落下した破片などにより市民12人が負傷したが、死者は出ていないという。 露軍によるキーウへの大規模ミサイル攻撃は約1ヵ月半ぶりとなる。
2024.03.21
 11:00
Forbes

(Yahoo)

フィンランドがウクライナに舟艇供与、ドローンに狙われる渡河部隊を支援 <2404-032108>
 ルーマニアのヨハニス大統領が同国議会に宛てた書簡で、フィンランドがウクライナに供与する舟艇がルーマニア領を通ることを明らかにした。 書簡ではの舟艇移送の支援策を協議している。
 フィンランドが供与する舟艇の数や種類については明らかになっていないが、ウクライナ軍はこれらの舟艇でドニプロ河左岸(東岸)のクリンキ集落に物資を運ぶ補給線を強化する。 クリンキでは2023年10月以来、ウクライナの海兵らが狭い橋頭堡を守っている。
 フィンランド海軍は上陸用舟艇を、排水量32tのJehu型を12隻、排水量14tのJurmo型を38隻(別途17隻を建造中)、排水量10tのUisko型を20隻ほどと、多数保有している。
 数十年前に建造されたUisko型は、新しいJehu型とJurmo型の投入にともないフィンランドで退役しつつあり、Uisko型がウクライナへの供与で最有力候補と見られている。
2024.03.21
 08:30

(18:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 20 2024 <2404-032107>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月20日の戦況 =
 ロシアの金融、経済、軍事に関するいくつかの指標は、ロシアがNATOとの大規模な通常戦争の準備を進めていることを示唆しているが、それは差し迫ったものではないが、一部の西側アナリストが当初想定していたものよりも短い期間で行われる可能性が高い。
 ロシア軍は、ウクライナでの戦争を支援すると同時に、将来のNATOとの大規模な紛争に備えて、ロシアの通常戦力を長期的に拡張するための構造改革を続けている。
 GURは3月20日、サラトフ州のロシア空軍基地に対してUAV攻撃を実施したと報じられており、ロシア国内でのウクライナのUAV攻撃がロシアの軍事資産と経済生産に対して限定的な非対称効果を達成していることがさらに示唆されている。
 モルドバ自治区ガガウジアの親露派の関係者が、2022年のロシアによるウクライナへの全面侵攻に至るまでの数年間、ウクライナに関するロシアのこれまでの主張に沿った主張をしており、モルドバを不安定化させるためのクレムリンのより広範なハイブリッドな取り組みの一環である可能性が高い。
 ロシア軍は3月20日にクレミンナとドネツク市の近くで前進が確認された。
2024.03.21
 04:08
毎日新聞

(Yahoo)

ポーランド外相 ウクライナに西側兵士駐留「公然の秘密」 <2404-032102>
 独DPA通信が20日に報じた取材で、ポーランドのシコルスキ外相が、西側諸国の兵士がウクライナにいることは「公然の秘密」だと述べ、長距離CMの運用に英仏の兵士が従事しているとほのめかしたショルツ独首相の発言を追認した。 DPAによると、シコルスキ外相は「ショルツ首相が言ったように、ウクライナにはすでに大国の軍隊が駐留している」と述べた。
 ウクライナからのTAURUS CMの提供要請を拒んでいるショルツ政権は2月下旬にTAURUSを供与しない理由として「英仏がしているような目標制御などはドイツではできない」と発言し、英国から「ミサイル提供に消極的なことから目をそらすために仕組まれた目に余る情報の乱用だ」と批判を浴びていた。
2024.03.21
 03:55
共同通信

(Yahoo)

ロシア西部州への侵入認める 国防省、残存部隊を壊滅と発表 <2404-032101>
 ロシア国防省が20日、ウクライナ国境にある西部ベルゴロド州南西部のコジンカ村にいたウクライナ側の残存部隊を壊滅させたと発表した。
Kozinka村の位置 (Googlke Mao)】
 プーチン政権と敵対しウクライナ軍と共闘するロシア義勇軍団は19日に、コジンカへの侵入に成功したと主張し、動画も公開していたが、ロシア側はこれまで、西部での越境攻撃の試みを全て撃退したと主張しており、ロシア領内への侵入を認めたことになる。
2024.03.20
 11:24
Ukrinform ロシアはウクライナに対して北朝鮮ミサイルを10回は使用=米国務省 <2404-032006>
 米国務省のチョン・パク北朝鮮担当特別副代表がVOAの取材で、ロシアはウクライナへの攻撃の際に少なくとも10回は北朝鮮製ミサイルを使用したと発言した。
 チョン氏は、米国は過去数年の北朝鮮のロシアとの活動、兵器開発、接近の水準を大いに懸念していると発言した。
2024.03.20
 10:00
Forbes

(Yahoo)

砲弾発射数3倍に回復するウクライナ軍、ロシア軍の損耗加速へ戦術練る <2404-032005>
 チェコ国防省で国防政策と戦略部門を統括するイレシュ氏が2月18日、ミュンヘン安全保障会議で「非西側諸国」で砲弾80万発の備蓄を見つけたと明らかにし、聴衆を驚かせた。 $1.5Bを確保できればチェコがこれらの砲弾を購入し、砲弾の枯渇するウクライナに送ることができるとされていた。 ミュンヘンでの会議から3週間後の3月8日、チェコのパベル大統領は、$1.8Bとされる砲弾調達の財源を18ヵ国からの資金拠出で確保したと発表した。 18か国に米国は含まれない。
 破滅的な事態につながりかねないウクライナ軍の砲弾不足は、米議会のロシアに融和的な共和党議員たちが2023年10月に米国によるウクライナへの追加援助を妨害し始めたことに起因する。
2024.03.20
 07:15

(17:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 19 2024 <2404-032003>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月19日の戦況 =
 アルメニア中央銀行は、アルメニアが米国の二次的制裁下に置かれるのを防ぐため、ロシアのMir国家決済システムの使用を禁止すると報じられている。
 モルドバの親露派は、モルドバを不安定化させるためのより広範なクレムリンのハイブリッドの取り組みを支援する努力を続けている。
 ウクライナの欧州の友好国は、ウクライナに軍事支援を提供するための重要な主導権を立ち上げる努力を続けている。
 ロシア軍は、北方艦隊司令官モイセーエフ提督がエフメノフ提督の後任としてロシア海軍の最高司令官代行に就任したことを確認した。
 ロシア軍が3月19日にアウディーイウカ近郊で前進したことが確認された。
2024.03.19 Stars & Sripes uropean Union pushes ahead with a plan to buy weapons for Ukraine with frozen Russian asset profits <2404-031917>
 EUが、凍結されたロシアの資産がもたらす利潤ウクライナのために武器を購入する計画を推し進める。
 3月18日にブリュッセルの欧州理事会で開かれたEU外相会議に出席するEUのボレル外交政策委員長(EUの外相)が24日、ロシアのウクライナ侵略やベラルーシ、中東情勢について協議する。
 EU高官が19日に、欧州で凍結された数十億ユーロのロシア資産から生み出された利潤を、ウクライナへの武器やその他の資金の提供に充てる計画を推し進めていると述べた。
2024.03.19
 23:21
テレ朝 News

(Yahoo)

ロシア・ベルゴロド州で戦闘激化 死傷者増え知事が子どもの集団疎開を指示 <2404-031916>
 ウクライナと国境を接するロシア西部のベルゴロド州では戦闘の激化で、ここ1週間の死傷者が114人に上っていて、州知事が子どもの集団疎開を指示した。 ロシア国防省は攻撃を撃退しているとしているが、州知事によるとこの1週間で民間人16人が死亡し、98人が負傷した。
ベルゴロド州の位置 (Google Map)】
 ウクライナとの国境に近い町では連日、ミサイル警報が鳴り続き、ウクライナ側に付いて戦うロシア人義勇兵の自由ロシア軍団などがロシア側に侵入を試みるなど、地上戦を繰り広げているとみられている。 ロシアの軍事ブロガーは「航空、砲兵、戦車、多くのUAVが関与する本格的な軍事作戦が行われている」としている。
2024.03.19
 10:35

(20:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 18 2024 <2404-031906>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月18日の戦況 =
 マクロン仏大統領が最近提案した、西側諸国の軍隊をウクライナに派兵するという提案に対し、プーチン大統領はNATO要員は既にウクライナにいると主張した。
 プーチン大統は、ロシア安全保障会議のメドベージェフ副議長が、ウクライナ国家としての地位を完全に排除し、ロシア連邦に吸収するという呼びかけに合致する形で、ウクライナの緩衝地帯という考えを改めて強調した。
 プーチン大統領は、3月18日にベルゴロド州への越境襲撃を続ける親ウクライナ義勇軍ロシア国民で構成されていることを認めた
 ロシア外務省報道官が、ウクライナが3月17日に沿ドニエストル軍の基地に対してUAV攻撃を行ったと根拠なく非難した。 親露派の分離独立共和国である沿ドニエストルは、モルドバの不安定化を狙ったクレムリンのハイブリッド作戦の一環である可能性が高い。
 ロシア軍は最近、西部ザポリージャ州でわずかに前進が確認された。
2024.03.18
 18:54
Reuter 通信

(Yahoo)

スイス主催のウクライナ和平会議、中国が参加検討 <2404-031812>
 中国が18日、スイスが計画しているウクライナ和平会議に参加することを検討すると明らかにした。 会議はウクライナ戦争の終結を目指すもので、数ヵ月中の開催が計画されている。
 中国の王駐スイス大使がスイスNeue Zürcher Zeitung紙の取材で明らかにした。
2024.03.18
 09:30
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍、7tの改造自爆ドローンを再び使用 越境インフラ攻撃に投入か <2404-031810>
 ウクライナロシア領内深くの目標の攻撃に使える兵器を見つけ出そうと、冷戦時代の古い兵器の備蓄をさらに探しているようだ。 1970年代にソ連で開発され40年前に退役したTu-141/143偵察UAVをどこかで誰かが見つけたらしい。
 Tu-141やTu-143は簡素で大きくて不格好なUAVながら、使い方次第では有効な攻撃兵器になる。 ウクライナ軍はこれまでも、これらのUAVを攻撃用に改造して使っており、1年ほど前にも使用が確認されていた。
 SNSのユーザーは最近、ウクライナと国境を接するロシア西部ブリャンスク州で撮影されたとされるTu-143の残骸の写真を新たに取り上げている。
 ウクライナ側はこのところ、ウクライナに近いロシア領内の石油施設などのインフラ狙った遠距離攻撃作戦を続けており、このTu-143もそれに用いられたと見られる。
2024.03.18
 07:00

(17:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 17 2024 <2404-031806>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月17日の戦況 =
 マクロン仏大統領が、ウクライナと欧州の安全を確保するために欧州諸国がウクライナのロシアに対する勝利を支援し続ける必要性を強調した。
 ウクライナ国家保安庁 (SBU)、特殊部隊 (SOF)、無人システム部隊が3月16日~17日に、クラスノダール地方にあるロシアの石油精製所に対するUAV攻撃を成功させたと報じられている。
 モルドバを内部から不安定化させることを目的としたロシアのハイブリッド作戦が進行中とされる中、モルドバの親露分離共和国である沿ドニエストルの軍事基地に対し、誰かが3月17日にUAVを発射した。
 ベルゴロド州への越境襲撃が続く中、ロシア人の親ウクライナ義勇軍がベルゴロド州国境地帯のロシア行政庁舎を占拠したと報じられている。
 ロシア国防省が、黒海艦隊をウクライナの攻撃から守る一環として黒海艦隊司令官を交代させた可能性がある。
 ロシア軍はアウディーイウカとドネツク市の近くで前進が確認された。
2024.03.18
 00:15
Kyiv Independent Ukraine war latest: 12 Russian oil refineries reportedly hit in recent attacks by Ukraine <2404-031801>
 3月17日の主な出来事。
・メディア: ウクライナによる最近の攻撃でロシアの製油所12社の攻撃に成功
・プーチンがロシアの不正選挙に「勝利」したと暫定結果を示した。
UAVがロシアが支配下に入れている沿ドニエストルの軍事基地を攻撃したと報じられている。
・クバンの住民は、町で爆発音を聞き、地元の工場が燃えていると報告した。
 情報筋がUkrainska Pravdaにウクライナ保安庁 (SBU) のUAVがロシアの石油精製所12ヵ所への攻撃に成功したと語った。 ロシアのTelegram News Channel Bazaによると、スラビャンスク・ナ、レニングラード州の製油所を攻撃した。
 ロシアのメディアは、火災はウクライナのUAV攻撃によって引き起こされた可能性が高いと報じた。 地元住民はニュースチャンネルのオストロジュノに、5機以上のUAVが施設を攻撃したと語った。
 ここ数週間、ウクライナ軍はロシアの石油産業に損害を与えることを目的とした一連のドローン攻撃を開始した。ウクライナは、サマーラ州、リャザン州、カルーガ州、ニジニ・ノヴゴロド州 Bloombergが3月14日に、攻撃された施設ロシアの石油処理能力の約12%を占めていると報じた。
2024.03.17
 15:08
Ukrinform ロシア志願兵部隊「シベリア大隊」、露ベルゴロド近郊ゴルコフスキーに進軍 <2404-031706>
 ロシア国民の志願兵で構成され、ロシア政権との対決を宣言しているシベリア大隊がTelegram Channelで、チェチェン・イチケリヤ志願兵と共に、17日朝にロシア領近郊のゴリコフスキーに前進し、自治体の行政庁舎を占拠したと発表した。
Belgorodo の位置Gorkovskii の位置 (Google Map)】
 発表には、「ロシア解放戦力部隊は、チェチェン・イチケリヤ共和国の志願兵たちと共に、ロシア領ゴリコフスキーへ進入し、自治体行政庁舎を占拠した」と書かれている。
【註】
 チェチェン・イチケリヤ共和国とはチェチェン分離独立派による国際的に未承認の国家または武装勢力で、ロシアに対して二度のチェチェン紛争で武力抵抗を行ない、2022年からのロシア連邦軍によるウクライナ侵攻ではウクライナのゼレンスキー政権側で戦っている。
2024.03.17
 07:20

(17:20 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 16 2024 <2404-031701>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月16日の戦況 =
 ウクライナ国家保安庁 (SBU) が3月16日、サマーラ州にあるロシアの製油所3ヵ所に対してUAV攻撃を成功させたと報じられている。
 ロシア人の親ウクライナ派義勇兵は、ベルゴロド州とクルスク州への限定的な越境襲撃を続けている。
 ロシア当局はプーチン大統領の「個人銀行家」とされるコワルチュク親子をロシア大統領府内の役職に任命した。
 G7が3月15日、イランに対し、BMや関連技術をロシアに移転しないよう警告する共同声明を発表した。
 ロシア軍はアウディーイウカ近郊とドネツク州とザポリージャ州の州境地帯での前進が確認された。
2024.03.16
 10:50

(20:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 15 2024 <2404-031609>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月15日の戦況 =
 十分な装備を誇ったウクライナ軍は、ロシア軍の大規模な攻勢でロシア軍がわずかな前進をも阻止できることを示しており、物資不足が和らげば、ウクライナが前線をさらに安定させ、今夏に報じられているロシアの攻勢を撃退する準備をできることを疑う理由はない。
 今後数ヵ月でロシア軍が大きな戦果を得る恐れがあるが、ロシア軍が今春の攻撃でも同様な戦果を得る恐れがないわけではない。
 ウクライナの防空システムとミサイルの不足は、迅速に対処しなければ今後数週間のうちに、後方と前線の両方でロシアの攻撃に対するウクライナの防御能力を大幅に低下させる可能性が高い。
 欧州の高官は、ウクライナでのロシアの勝利は、ロシアがNATOの安全保障に戦略的脅威をもたらすことになると強調した。
 ロシア安全保障会議のメドベージェフ副議長はラトビアの主権に疑問を呈し、メドベージェフの「和平方式」の下でウクライナの完全殲滅とウクライナのロシアへの吸収を呼びかけたことを受けて、ラトビアのリンケヴィッチ大統領を脅した。
 マクロン仏大統領は3月15日、西側諸国の軍隊をウクライナに派兵する可能性を排除していないが、現在の状況ではそれを必要としていないと述べた。
 プーチン大統領は3月15日、ウクライナ領土からロシア国境地域への限定的な襲撃の継続を否定した。
 ウクライナ軍はカルーガ州にあるロシアの製油所に対しUAV攻撃を行ったが、最近のウクライナによるロシア製油所への攻撃はロシア国内の石油価格の高騰を引き起こしたと報じられている。
 3月15日のロシア大統領選挙の投票初日を妨害する試みを、数人のロシア人が限定的に行なった。
 ロシア軍は最近クピャンスクとアウディーイウカ付近、西部ザポリージャ州での前進が確認された。
2024.03.16
 06:53
時事通信

(Yahoo)

ウクライナ支援で結束演出 武器供与へ協力確認 独仏ポーランド <2404-031604>
 ショルツ独首相が15日、ベルリンを訪れたマクロン仏大統領、ポーランドのトゥスク首相とロシアの侵攻を受けるウクライナ支援について協議し、武器供与やウクライナ軍需産業の強化に向けて協力する姿勢を打ち出した。
 ショルツ首相は会談後の共同記者発表で、「共通の目標はウクライナが効果的に自衛できるようにすることだ」と強調したが、これまで拒んできた射程500kmのTaurus供与の有無には触れなかった
2024.03.16
 01:47
Kyiv Independent EU to transfer 4.5 billion euros to Ukraine <2404-031602>
 EUで予算・行政を担当するハーン欧州委員が3月15日にX(Twitter)で、ウクライナは来週、4年間にわたるUkraine Facility計画Sを通じて、EUから€4.5B ($4.9B) を受け取ると発表した。
 ハーン委員は「われわれはウクライナを支持し、これによってわれわれの安全保障にも投資する。 これは大金だがウクライナ国民がヨーロッパのために払った犠牲に比べれば何でもない」と述べた。
 ウクライナは今後数ヵ月でさらに€1.5B ($1.6B) を受領する。
 EU理事会は2月28日、ウクライナに計上された€50B ($54B) の融資と多額の支援パッケージにゴーサインを出し、Ukraine Facility計画の正式採用を決めた。
2024.03.15
 23:18
Kyiv Independent SBU has repelled almost 10,000 cyberattacks since 2022 <2404-031519>
 ウクライナ情報機関の保安局 (SBU) のサイバー責任者が3月15日の放送で、2022年に全面戦争が勃発して以来、約1万件のサイバ攻撃を撃退しており、毎日さらに多くの攻撃が発生していると述べた。
 サイバー攻撃は、ロシアとウクライナの双方が採用する戦術行動としてますます一般的になっている。
 2021年にウクライナで記録されたサイバ攻撃はわずか1,400件だったのに、2023年に2022年とほぼ同程度の約4,500件のサイバ攻撃を受けている。
2024.03.15
 16:52
Ukrinform 日本との安保協定は近く締結される=ウクライナ大統領府副長官 <2404-031515>
 ウクライナのジョウクヴァ大統領府副長官が15日、ウクライナと日本の間の二国間安全保障協定近い将来締結されるとし、それは「かなり強力なもの」となるだろうと発言した。
 外政を担当するジョウクヴァ大統領府副長官が外政シンクタンク「新欧州センター」が主催した第4回ウクライナ日本フォーラム「特別グローバル・パートナーシップ ロシア戦争の文脈におけるウクライナと日本」でのスピーチで発言した。
 ジョウクヴァ副長官は、「2023年に日本との間で二国間協議を複数回行ったが、日本側との間で協議過程を公開しないことで合意していると発言した。
2024.03.15
 10:15

(20:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 14 2024 <2404-031508>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月14日の戦況 =
 ロシア安全保障会議のメドベージェフ副議長が、ウクライナ国家の完全殲滅と、彼が婉曲的に「和平の公式」と呼ぶロシア連邦への併合を呼びかけた。
 ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将は3月14日、前線に長期にわたって配置されてきた一部のウクライナ部隊が配置転換を開始したと述べた。
 ロシア軍は現在、進行中のロシアの攻勢速度を維持し、戦闘を激化させるため、ウクライナ東部での戦闘に予備部隊を投入している可能性がある。
 しかし、ロシアが大きな戦果を挙げることができるかどうかは、依然として西側のウクライナ支援の水準に依存しており、西側の安全保障支援の遅れが続くと、ロシアが作戦で大きな戦果を得る可能性が高まるだろう。
 ウクライナ領土からロシア国境地域への襲撃が続けば、ロシアは風評被害と資源コストのどちらを支払うかの選択を迫られる可能性が高い。
 ロシア軍は戦域全体で陣地攻防が続く中、3月14日にアウディーイウカ西部とザポリージャ州西部に前進した。
2024.03.15
 07:02
時事通信

(Yahoo)

ロシア勝利なら「欧州の信用ゼロ」 ウクライナ侵攻 マクロン仏大統領 <<2404-031507>
 マクロン仏大統領がTV取材に対して14日、ロシアが侵攻を続けるウクライナに勝利すれば、「われわれにもう安全はない。 欧州の信用はゼロになる」と述べ、ウクライナ軍の劣勢が伝えられる現状への強い危機感を表明した。
2024.03.15
 04:26
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ戦争の結末、今春から夏にかけて決まる= EU外相 <2404-031505>
 EUの外相に当たるボレル外交安全保障上級代表が14日にワシントンでの会合後に記者団に、ウクライナ戦争の結末今春から夏にかけて決まるとの見方を示し、新たな支援を早急に確保する必要があると訴えた。
 ボレル上級代表は「今後数ヵ月が決定的になる。 専門家の多くが今夏にロシアの大規模な攻撃を予想しており、ウクライナは11月の米大統領選の結果まで待つことはできない」とし、ウクライナ支援に向けた欧州の取り組みについて「スピードを上げ、支援を拡大しなければならない。 だから防衛産業の能力を高めている」とし、米国にも同じことが言えると指摘した。
2024.03.15
 02:14
Reuters 通信

(Yahoo)

NATO加盟国、ウクライナ支援に「政治決断」を=事務総長 <2404-031503>
 ストルテンベルグNATO事務総長が14日、NATO加盟国はロシアの侵攻を受けているウクライナに対する支援を行うための経済力を持っているにもかかわらず十分なことを行っていないとし、各国に対し「政治的決断」を呼びかけた。
2024.03.15
 00:45
Kyiv Independent Stoltenberg: Russia has lost over 350,000 troops in Ukraine <2404-031502>
 ストルテンベルグNATO事務総長が3月14日の記者会見で、「ロシアはわずかな戦果のために非常に高い代償を払っている」と語った。 ロシアは全面侵攻が開始以来、ウクライナで350,000名以上の兵士を失ったと述べた。
ストルテンベルグ氏の推計は、死傷したロシア兵の総数を指しており、これまでの戦争で315,000名以上のロシア兵が死傷したと主張する米当局者の推計と一致している。  ロシアの死傷者数の推定値は大きく異なり、ウクライナ参謀本部によると、3月14日現在ロシアはウクライナで427,840人を失ったとしている。
2024.03.15
 00:28
Kyiv Independent Ukraine war latest: Ukrainian units begin rotation after fighting 'for a long time,' Syrskyi says <2404-031501>
3月14日の主な動向:
 ・ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将が「長い間」戦ってきた部隊の配置転換を開始したと述べた。
 ・ウクライナ軍が、ロシア軍偵察部隊がドニプロ河を渡河しようとしたが失敗し撤退を余儀なくされたと述べた。
 ・ロシア軍がザポリージャ、ドネツク地区への攻撃を強化している。
 ・ロシアは、反プーチン民兵の襲撃が続く中、ベルゴロド州クルスクで戦闘が行われた。
 ・ブルガリアが、ウクライナ待望の
APCウクライナに向かったことを確認した。
2024.03.14
 23:15
Kyiv Independent Le Monde: France examining idea of sending troops to Ukraine since June 2023 <2404-031420>
 マクロン仏大統領が2月26日に、西側諸国のウクライナ派兵は「排除できない」と発言し、米国や欧州の同盟国、ストルテンベルグNATO事務総長は声明から距離を置くことになったが、Le Monde紙が3月14日に、フランス当局は2023年6月以降、ウクライナ派兵を極秘裏に検討していたと報じた。
 Le Monde紙によると、マクロン大統領の発表即興ではなく、戦略的メッセージだったという。 それにもかかわらずショルツ独首相とバイデン大統米領は「マクロン大統領の言葉遣いに唖然とした」と報じられている。
2024.03.14
 22:09
Kyiv Independent Bulgaria confirms long-awaited armored personnel carriers headed to Ukraine <2404-031419>
 ブルガリアのタガレフ国防相が3月14日、、数ヵ月の遅れの後、100両のブルガリア
APCが鉄道でウクライナに向かっていることを確認した。
 タガレフ国防相は当初、2月2日にAPCがウクライナに向かう途中であると述べていたが、ブルガリア国防省がNATOに輸送費用の負担を求めていたため、引き渡しが遅れたという報道が2月20日に流れた。
 ブルガリア議会は2023年12月8日に装甲車と武器、補用部品の無償提供を含む、ウクライナへの軍事支援の2つのトランシェを承認していた。
2024.03.14
 22:04
Kyiv Independent Rheinmetall plans to open at least 4 plants in Ukraine <2404-031418>
 AFP通信が3月14日に報、Rheinmetall社が砲弾、軍用車両、火薬、対空兵器を生産する工場をウクライナに少なくとも4ヵ所設立する計画だと報じた。
 これは、弾薬不足と米国からの供給の減少の中で、ウクライナの防衛生産を後押しする可能性がある。
 AFP通信によると、Rheinmetall社のCEOであるパペルガー氏が、同社の2023年業績のプレゼンテーションで、「ウクライナは現在、当社にとって重要なパートナーであり、年間€2B~€3B ($2.18B~$3.27B)の可能性があると見ている」と述べた。
2024.03.14
 21:04
Kyiv Independent Anti-Kremlin militias warn of new attacks, again call on civilians to evacuate <2404-031417>
 反プーチンの戦闘員が3月12日にロシアのベルゴロド州とクルスク州越境侵攻を開始し、複数の集落でロシア軍と衝突したとされている。
 ロシア自由軍団シベリア大隊ロシア義勇軍団はこの夜にTelegram Channnelで声明を発表し、3月14日21:00から3月15日07:00まで回廊を維持することを保証した。
2024.03.14
 19:48
讀賣新聞

(Yahoo)

ウクライナがロシア各地に2日連続の無人機攻撃…製油所で大規模火災、エネルギー施設狙ったか <2404-031416>
 Reuters通信によると、ウクライナ軍が13日にロシア各地に2日連続の大規模なUAV攻撃を行った。 露西部リャザン州と南部ロストフ州の製油所で一時火災が発生し、施設の稼働が停止した。 ロシア経済を支えるエネルギー施設を集中的に狙ったとみられる。
 12日のUAV攻撃では露西部ニジニーノブゴロド州の石油大手ルクオイルの製油所でも大規模な火災が発生した。 Bloomberg通信によると、攻撃を受けた製油所3ヵ所の石油精製能力は、ロシア全体の12%を占める。
2024.03.14
 09:45

(19:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 13 2024 <2404-031407>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月13日の戦況 =
 ロシア軍アウディーイウカ西部に前進する速度は最近鈍化しているが、ロシア軍は同地域での攻撃を好きなタイミングで強化する能力を保持している可能性が高い。
 ウクライナは、3月12日~13日に、ロシア国内のエネルギーインフラと軍事施設に対して大規模なUAV攻撃を行いった。
 親露派モルドバ自治区のガガウジアのエフゲニア・グツル知事が3月13日、ロシア国内のロシア当局者との最近の会談が、ガガウジアとロシアの経済関係の深化につながり、ロシアはモルドバを不安定化させ、モルドバのEU加盟を阻止する取り組みの一環として、これを利用することを望んでいる可能性が高い。
 ロシア情報筋によると、ロシア軍は3月12日夜と13日朝にベルゴロド州とクルスク州で、親ウクライナ派ロシア義勇軍団 (RDK)、ロシア自由軍団 (LSR)、シベリア大隊による限定的な越境侵攻を撃退した。
 ロシア軍が3月13日に全戦線で陣地での攻防を続け、アウディーイウカ近郊での前進が確認された。
 ロシア当局は大統領選挙を前に、動員された兵士の妻や母親の抗議行動を監視する取り組みを続けている。
2024.03.14
 07:27
Reuters 通信

(Yahoo)

EU、ウクライナへの軍事支援提供で合意 50億ユーロ <2404-031404>
 EU加盟国が13日、紛争予防や平和維持能力の向上をめざす基金
EPFの見直しの一環として、ウクライナへの軍事支援に€5B ($5.48B) を提供することに合意した。
 EU加盟27ヵ国大使が数ヵ月にわたる協議の末、EPFの見直しを巡り合意したもので、EUの外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は合意を受け「EUがウクライナを支援するというメッセージは明確だ」と短文投稿サイトのX (Twitter) に投稿した。
 ウクライナのクレバ外相は「共通の勝利の達成に向けた欧州の団結と決意が示された」とし、「EU外務理事会で最終的に決定されることを期待している」と述べた。
2024.03.13
 13:22
Reuters 通信

(Yahoo)

EU のロシア凍結資産、27年までに150億─200億ユーロの利益発生へ <2404-031315>
 EU高官が、ロシアのウクライナ侵攻後にEU内で凍結された資産について、世界的な金利動向にもよるが、2027年までに税引き後で€15B~€20Bの利益が発生する可能性が高いと述べた。
 利益の一部と税収はEUから定期的にウクライナに送金される可能性が高いが、ロシアの報復で国際金融システムが不安定になる恐れがあり、資金の一部は予備費として西側諸国で保管する。
 西側諸国で凍結されているロシア資産の約70%はベルギーの証券集中保管機関Euroclearで保管されているが、Euroclearにはロシア中央銀行が保有する各種証券やキャッシュが€190B相当保管されている。
2024.03.13
 13:09
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ、2夜連続でロシア各地にドローン攻撃=知事 <2404-031314>
 ロシアの複数州の知事が13日、ウクライナが2夜連続でロシアの複数の州をUAVで攻撃したことを明らかにした。  ウクライナと国境を接するベルゴロド州ではグブキン町で複数の家屋が損傷し、ガス供給ラインが損傷していくつかの村で停電が起きた。 同州のグラトコフ知事はSNSを通じ、ウクライナが発射した4機のUAVが上空で破壊され、落下した破片で被害が出たと説明した。
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 また、シェベキノ町ではウクライナ軍の攻撃で男性1人が負傷し、同町と近隣の村の送電線が損傷したという。
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 同じくウクライナと国境を接するクルスク州のスタロボイト知事は、ウクライナが発射したUAV 4機を防空システムが破壊したと明らかにした。
 ロシア南部のボロネジ州知事によると、ウクライナのUAV攻撃を撃退するために防空システムが数回作動したが、攻撃による「民間施設への影響」はなかった。
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 ロシア国防省によると、ウクライナは12日にロシア各地を少なくとも25機のUAVとロケット、ミサイルで攻撃し、大規模な製油所で火災が発生した。
2024.03.13
 10:00

(20:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 12 2024 <2404-031309>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月12日の戦況 =
 ロシア人で組織された親ウクライナ派ロシア義勇軍団 (RDK)、ロシア自由軍団 (LSR)、シベリア大隊が3月12日朝、ベルゴロド州とクルスク州への限定的な越境侵攻を実施した。
 New York Times紙が、ロシア軍とウクライナ軍の電子戦能力の長所と短所が異なると報じた。
 サリバン米国家安全保障問題担当大統領補佐官が3月12日、ウクライナに対する$300M相当の緊急軍事支援パッケージを発表した。
 プーチン政権は国際法に反して、NATO加盟国や旧ソ連諸国の当局者に対して、ロシアの裁判所が管轄権を持たない自国の領土内でとられた行動に対して、ロシア連邦法を執行する権利を主張し続けており、これらの国々の主権を事実上否定している。
 アルメニアのパシニャン大統領は、アルメニアがロシアの安全保障関係から距離を置き続けているため、CSTOがアルメニアの一定の期待に応えられない場合、アルメニアはロシア主導の集団安全保障条約機構 (CSTO) を離脱すると述べた。
 ロシア軍はバフムート、アウディーイウカ、ドネツク市付近で前進が確認され、3月12日には全戦線で陣地での攻防を続けている。
 プーチン政権は増税を検討していると報じられており、ウクライナでの戦争に資金を供給するための連邦予算収入を増やす取り組みの一環として行われる可能性が高い。
2024.03.13
 05:17
TBS News

(Yahoo)

“資金枯渇”のバイデン政権が“弾薬不足”のウクライナに3か月ぶりの武器支援を発表 契約を見直し資金確保 <2404-031303>
 バイデン政権が弾薬不足に直面するウクライナへ3ヵ月ぶりに$300Mの武器供与を発表した。 支援予算は枯渇したままだが、これまでの支援の契約を見直し資金を確保したとしている。
 バイデン政権が新たに発表したのは日本円で440億円規模で、HIMARS用の弾薬などが含まれる。
 サリバン大統領補佐官は「今回の支援でウクライナが攻撃を続けられるのはわずかな期間だけだ」と強調し、議会に対して追加支援に必要な法案を速やかに可決するよう改めて訴えた。
2024.03.13
 04:39
Bloomberg

(Yahoo)

ウクライナがドローン波状攻撃、製油所炎上-ロシア反政府部隊も侵入 <2404-031302>
 ウクライナがロシアの製油所などにUAVによる波状攻撃を仕掛けた。 また、プーチン大統領に戦禍をもたらすことを決意する反政府部隊が国境を越えてロシア領内入りし、激しい戦闘が起きていると報告された。
 ロシア国防省はTelegramで、12日未明にモスクワを含む7ヵ所の地方でウクライナのUAV計25機を防空システムが撃墜したと発表した。 地方当局がTelegramで発表したところによると、同日のそれ以降もいくつかの地方で攻撃は続いている。
 ロシア石油大手Lukoil社は同日、ニジニーノブゴロド州に保有するノルシ製油所で事件があり、操業を停止したと説明した。 この発表の直前、同州のニキーチン知事がTelegramで、ノルシ製油所がUAV攻撃を受けて炎上したと明らかにしていた。 サンクトペテルブルクからあまり離れていないスルグトネフテガスのキリシ製油所の付近にも攻撃があったが、製油所自体に損傷は生じていないという。
 これとは別にロシア国防省と連邦保安局 (FSB) は、ウクライナからロシアのベルゴロド州とクルスク州に武装集団が侵入しようとしたが、戦車や砲撃、戦闘機で応戦し、撃退したと発表した。
 ロシア側は「ウクライナのテロ集団」が戦車や装甲車両でベルゴロド州を攻撃したと非難し、武装集団の最大60人を殺害したと主張した。 クルスク州では「破壊工作・偵察集団」が4回攻撃を仕掛けてきたが、「甚大な損失」を負わせて撃退したという。 SNSによると、「ロシア志願兵部隊」「シベリア大隊」「自由ロシア軍」を名乗る3つのロシア反政府部隊が越境攻撃を行ったと主張した。 3部隊はウクライナ側に立って戦い、戦争をロシア領内に拡大させてプーチン体制を打倒すると宣言している。
2024.03.13
 00:25
Reuters 通信 反プーチン武装集団がウクライナから越境攻撃、ロシアは撃退主張 <2404-031301>
 反プーチン政権の武装集団「自由ロシア軍」が12日、ウクライナからロシア西部に向けて戦車で越境攻撃を行ったと発表した。
 ウクライナ側は自由ロシア軍は単独で行動していると発表したが、ロシア大統領選挙を数日後に控えた攻撃はウクライナが支援していると広くみられている。 自由ロシア軍の広報担当者は「これは作戦の初日に過ぎない」とし、3月17日のロシア大統領選挙を控え「最も興味深いことはまだこれからだ」と述べた。
 自由ロシア軍によると、ウクライナと国境を接するロシアのクルスク地方のテトキノ村を完全に掌握したほか、ロシアのAPCを破壊した。 今回の攻撃はプーチン政権を敵視する武装集団「ロシア義勇軍団」やプーチン政権の打倒を目指して祖国を離れたロシア人志願兵を中心とする「シベリア部隊」と共に行われたという。
 バラノフスキー氏は、今回の攻撃によってロシアはクルスク地方を防衛するために予備兵力を投入せざるを得なくなり、ウクライナ東部のウクライナ軍に対するロシアの攻撃が緩和される可能性があると述べた。
 一方、ロシア国防省は、今回の攻撃を撃退し退却させたと発表した。
2024.03.12
 18:38
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ、ロシア各地をドローン攻撃 大規模製油所で火災 <2404-031225>
 ロシア国防省によると、ウクライナは12日にロシア各地を少なくとも25機のUAVや9発のミサイルで攻撃し、ロシア当局者によると大規模な製油所で火災が発生している。 ロシア国防省は、モスクワ、レニングラード、ベルゴロド、クルスク、ブリャンスク、トゥーラ、オリョールなどの上空でウクライナのUAV 25機を撃墜したと発表した。
 ロシア当局者によると、石油大手Lukoil社のNorsi製油所で火災が発生するなど、エネルギ施設が攻撃を受けた。 Norsi製油所は国内のガソリンの11%を生産している。
 またロシアで2番目に大きい製油所があるキリシの郊外でもUAVが撃墜された。
2024.03.12
 17:00
CNN

(Yahoo)

ロシア軍の新たな滑空爆弾、前線のウクライナ軍に多大な被害もたらす <2404-031222>
 ロシア軍が、ウクライナ軍の防衛を破壊し、前線の均衡を崩す強力な空中からの爆弾を使い始めた。 ソ連時代の基本的な兵器を幅15mのクレーターを生み出す滑空爆弾に改造することでそれを実現している。 爆弾はFAB-1500で重さは1.5t、その約半分が爆薬だ。 ウクライナの防空網の大部分にとって圏外である60~70kmの距離から戦闘機によって上空から投下される。
 FAB-1500は、ロシアがウクライナでどのように戦争を戦っているかを示す新たな事例であり、領土を奪う前に大規模な破壊を引き起こしている。
 ドネツク州の前線にいるウクライナ軍第46空中機動旅団の兵士がCNNの取材に答え、以前は砲撃だけだったが、現在はFAB-1500を使い始めたと語っていた。
2024.03.12
 15:21
Kyiv Post ‘Russian Advance Has Been Halted’ – War in Ukraine Update for March 12 <2404-031221>
 ゼレンスキー大統領が12日、ロシアの西進が止まったと述べた。
 国営メディアのUkrinformが11日に報じた動画では、ロシア軍の指揮所として使われているタンカーがウクライナのUAVによって破壊される様子が映っている。
 ウクライナ空軍司令官のオレシュチュク大将が「敵の指揮所に対する戦闘を成功させたパイロットに感謝する」とTelegramに投稿した。
 ウクライナ軍は、攻撃の時刻や場所、目標船について、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
2024.03.12
 14:33
Ukrinform ロシア自由軍団、露クルスク州チョトキノのコントロール獲得を報告 <2404-031220>
 ロシア国民の志願兵からなるロシア自由軍団がTelegram Channelで、ウクライナ側で戦うロシア自由軍団が12日、ロシア領を前進した際にウクライナ領と隣接する人工4,000人のクルスク州チョトキノを確保したと発表したと報じた。
 発表には、「クルスク州チョトキノは、ロシア解放戦力の完全な統制下にあり、プーチン軍は町を素早く去って陣地を後にし、重火器を放り出している」と書かれている。
2024.03.12
 11:58
Ukrinform NATO加盟国の軍人がウクライナで支援活動を行うことは国際ルールに違反しない=チェコ大統領 <2404-031218>
 欧州ニュースサイトのEuractivが、チェコTVビ局への取材時の発言として、パヴェル大統領NATO加盟国軍人がウクライナ国内で支援活動を行ったとしても、それが国際ルールに違反することはないと主張したと報じた。
 パヴェル大統領は、NATO軍が直接ウクライナ領で支援活動を行うことはどんな国際ルールにも違反せず、それは実施可能だと発言した。
2024.03.12
 11:26
Kyiv Post Infiltrate Inside Russia With Tanks, Claiming to Have Captured One Village <2404-031217>
 ロシア自由軍団が13:24に公式Telegram Channelを通じて、クルスク州のティオトキノ村が反クレムリン志願兵の支配下に置かれたと報じられたと発表した。 声明には「プーチン軍は陣地を放棄し、重装備を残して村から素早く脱出する」と書かれている。
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 ウクライナとロシアは毎日、互いの国境地域をUAVで攻撃しているが、ロシア国民がウクライナから侵攻はまれである。
 この作戦に参加するのは、ロシア自由軍団 (LSR)、ロシア義勇軍団 (RDK)、およびシベリア大隊に所属する志願兵で、ロシア自由軍団はSNSを通じてクルスク州にあるティオトキノ村でロシアの装甲軍用車両を破壊したと主張した。
 シベリア大隊と呼ばれる別の一群はSNSで「約束通り、我々はロシアの地に自由と正義をもたらす」と述べた。 ロシア自由軍団の代表はKyiv Postへのコメントで、現在ロシアの領土で戦闘が行われていることを認めた。
2024.03.12
 10:07
産経新聞

(Yahoo)

露義勇兵組織、ロシアに越境攻撃 集落2カ所制圧と報告 露国防省は完全否定 <2404-031215>
 プーチン露政権の打倒を掲げてウクライナ側で参戦している複数のロシア人義勇兵組織が12日、ウクライナ国境と接する露西部クルスク州とベルゴロド州に越境攻撃を行い、クルスク州の集落チョトキノを制圧したとSNSで報告し、チョトキノから露軍兵が敗走する様子を撮影したとする動画も公開した。
 義勇兵の取りまとめ役とされる元露下院議員のポノマリョフ氏も12日に、義勇兵組織がベルゴロド州の集落ロゾバヤ・ルドカを制圧したとSNSで報告した。
 一方、露国防省は同日、両州でウクライナ側のテロ部隊が越境攻撃を試みたものの露軍が全て撃退し、越境を許さなかったと主張し。 テロ部隊が234人の人員やブラッドレー米国製IFV 3両などを喪失したとも主張した。
2024.03.12
 09:51
Reuters 通信

(Yahoo)

前線「過去3カ月よりずっと良い」、ロの進軍停止=ゼレンスキー氏 <2404-031214>
 ウクライナのゼレンスキー大統領がフランスのBFM TVの取材で11日、侵攻を続けるロシアとの戦闘について、前線の状況が過去3ヵ月に比べずっと良くなっていると述べ、先月の東部アブデーフカ掌握後はロシア軍の前進が止まっているとした。 ロシア軍機に非常に効率的に対抗し、東部の状況を立て直してロシア軍の進軍を食い止めたと説明した。
 大統領はまた、武器が不足しているが戦略的配置が改善したと語った。 ただ新たな兵器の供給がなければ状況は再び変化するとの認識を示した。
2024.03.12
 08:59
Bloomberg

(Yahoo)

ロシアに「勢いシフトしつつある」、ウクライナ侵攻-米情報機関 <2404-031211>
 11日に開かれた米上院情報特別委員会の公聴会で、情報機関トップらがウクライナ情勢について、情勢の行き詰まりによってロシアに「勢いがシフトしつつある」と指摘した。 「この行き詰まりは、戦略面でのロシアの軍事的優位につながっており、ロシアに有利な方向に勢いがますますシフトしつつある」とした。
 米国が直面する主要な「世界的脅威」に関して年1回のプレゼンテーションを行ったもので、ロシアは2023年終盤以降、継続的かつ漸進的に戦果を上げており、ウクライナに対する米国と同盟国からの今後の軍事支援に関する不確実性が恩恵になっているとの見解を示した。
 中央情報局 (CIA) のバーンズ長官は「ウクライナ人は勇気と不屈さを失いつつあるのではない。 彼らは弾薬を切らしつつあり、われわれは彼らを助けるための時間切れになりつつある」と証言した。
2024.03.12
 08:15

(18:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 11 2024 <2404-031109>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月11日の戦況 =
 ウクライナ軍の情報担当者は、ISWの以前の評価と一致するロシアの兵力生成と防衛産業能力を評価した。
 ロシアの防衛生産能力の増強は、労働力不足、武器等の備蓄の減少、制裁により入手できなくなった軍用品や軍民両用品を完全に補えないことなど、中長期的には持続可能ではない可能性がある。  北朝鮮の兵器のロシアへの海上輸送は、2024年2月中旬以来の一時停止していたが再開されたようである。
 ウクライナ軍筋は、ロシア軍がザポリージャ方面で化学物質を充填した手榴弾の使用を増やしており、化学兵器禁止条約に違反する可能性があると指摘した。
 モルドバ外務省は、ロシアがロシアの大統領選挙中に親露派モルドバ分離地域の沿ドニエストルで投票所を開設するという主張に対して、駐モルドバのヴァスネツォフ露大使を召喚した。
 ロシア、中国、イラン海軍が3月11日~15日に、オマーン湾で合同海上安全保障演習を実施する。
 ロシア外務省が、西側諸国がアルメニアを対露攻撃の道具として利用する意向だと主張し、ロシアとの安全保障関係から距離を置こうとするアルメニアの取り組みを批判する情報操作を著しく拡張している。
 プーチン大統領が3月11日、大統領選挙に先立ちロシア当局が「外国の代理人」とみなす行為者をさらに制限し、ロシアの情報空間の支配を強化することを可能にする法案に署名した。
 フランスは、西側諸国の軍人をウクライナに派遣する可能性に前向きな国々の連合を構築する用意があると報じられている。
 ロシア軍がクレミンナ、バフムート、ドネツク市付近での前進が確認された。
2024.03.12
 03:36
毎日新聞

(Yahoo)

トランプ氏はウクライナに「一銭も払わない」 ハンガリー首相 <2404-031202>
 Reuter通信が、8日に米国でトランプ前米大統領と会談したばかりのハンガリーのオルバン首相が地元メディアの10日放送の取材に対し、トランプ氏が11月の大統領選で返り咲きを果たした場合、ウクライナに「一銭も払わない。 だから、戦争は終わる」と述べたと報じた。
 トランプ前米大統領はロシアの侵攻を受けるウクライナについて、仮に自身が就任すれば「24時間以内に戦争を終わらせる」と主張しているが具体策は明かしていない。
2024.03.12
 03:00
Bloomberg

(Yahoo)

ウクライナ、2000キロの防衛線構築を急ぐ-「ペースは良好」と大統領 <2404-031201>
 ゼレンスキー大統領がシュミハリ首相の報告を受けた後に11日、ウクライナは2,000kmに及ぶ三層から成る防衛線の構築を急いでいることをTelegramに投稿して明らかにした。  英国防省はX (Twitter)に投稿した防衛最新情報で10日、竜の歯と呼ばれる対戦車障害物や溝、塹壕、地雷原などでウクライナが防御を強化するのはほぼ確実だとし、現在攻勢に出ているロシアの前進や局地的勝利を利用する能力が、防衛線の拡大で弱められる公算は大きいと論じた。
 この取り組みは3年目に入った戦争の勢いの変化を物語るもので、ロシア軍が前進する一方で、ウクライナ軍は弾薬の備蓄が縮小し、西側が供給した兵器を駆使した2023年の反転攻勢も実を結ばなかった。
 Xで公表されたフランスのBFM TVの取材(抜粋)によると、ゼレンスキー大統領は「ウクライナが持ちこたえる限り、フランス軍はフランス領内にとどまるだろう」と語った。 ゼレンスキー大統領はまた、フランス軍がウクライナに展開し、戦闘に参加する必要性を否定した。
 ただ、ロシアがNATO加盟国の一つでも侵略すれば、フランス軍はNATO域内の戦闘に加わる可能性があるだろうと警告し、このシナリオは「別の問題」だとしてNATO加盟国が共同で決定する問題だと指摘した。
2024.03.11
 09:30
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ海兵隊、ドニプロ川の別地点でも渡河 ロシア側は新型ミサイルで反撃 <2404-031104>
 ウクライナの海兵隊はクリンキで持ちこたえているだけでなく、2つ目の橋頭堡を築くために、時々ほかの地点でもドニプロ河を渡河している。 それはロシア側がウクライナの海兵がいる場所を特定して攻撃することから分かる。 ロシア側によるその報告を通じてウクライナ側の最新の渡河作戦が明らかになる。
 直近で海兵隊はクリンキの西30kmほどのアントニウスキー橋付近でドニプロ河を渡河し、かつて保養地だった集落ダチに潜入した。 ウクライナのシンクタンクである防衛戦略センター (CDS) の8日の戦況評価によると、海兵はダチの複数のダーチャ(別荘)で陣地を保持している。
2024.03.11
 09:00

(19:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 10 2024 <2404-031103>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月10日の戦況 =
 ウクライナ軍高官は、ロシア軍が改良型滑空爆弾でウクライナを攻撃していることを確認した。
 ロシア軍司令部は、エフメーノフ提督を北方艦隊司令官のモイセーエフ提督に交代させ、ロシア海軍最高司令官に任命したと発表した。
 ロシア占領当局は、3月14日まで続くロシア大統領選挙の期日前投票を3月10日に開始した。
 1,000隻以上の民間船が黒海のウクライナの「穀物回廊」を通過したが、回廊に対する国際社会の信頼を損なうロシアの執拗な取り組みにもかかわらず、船舶はウクライナの「穀物回廊」を通過した。
 ロシア軍は3月10日に戦線全体で陣地攻防が続ける中、バフムートとアウディーイウカ付近での前進が確認された。
2024.03.11
  05:22
共同通信

(Yahoo)

ウクライナ、前線で防御強化 英分析、戦車障害物や塹壕 <2404-031102>
 英国防省が10日、ウクライナが前線の複数の地域で防衛拠点の構築を加速させているとの分析を発表した。 竜の歯と呼ばれる対戦車障害物や塹壕、地雷原をつくり、防御を固めているという。
 ロシア軍は、侵攻を開始した2022年の後半から前線の防衛を強化し、両軍が前線の防御を固める展開となっており、英国防省は消耗戦の特徴を示していると分析している。
2024.03.11 台北時報 US and Japan mull defense deal that could aid Ukraine <2404-031101>
 読売新聞が10日、日本と米国がウクライナにより多くの軍需品を供与し、アジアの国が米国の軍艦や戦闘機を修理する方法を増やすために、軍事装備品で協力することを検討していると報じた。 同紙は匿名の政府筋の話として、4月10日にワシントンで開かれる岸田首相とバイデン米大統領の首脳会談に合わせて協定をまとめようとしている。
 首脳会談の重要なテーマは、日本が米国の軍備備蓄を広げる手助けをする方法を見つけることである。 米国の武器メーカーは、侵略するロシア軍を撃退するため、米国がウクライナに約束した砲弾から防空システムに至るまで、あらゆる兵器の供給に逼迫している。
2024.03.10
  23:18
Kyiv Independent Media: Commander of Russian Navy replaced <2404-031011>
 ロシアの報道機関Fontankaが3月10日に匿名の情報源を引用して、ロシア海軍司令官のエフメーノフ提督がモイセーエフ提督に交代したと報じた。 モイセーエフ提督は以前、ロシア北方艦隊の司令官を務めていた。
 このニュースは、12月現在でロシアの黒海艦隊の約20%が2023年破壊されたとの報道の中で報じられた。
2024.03.10
  21:12
Kyiv Independent Russian media: St Petersburg airport suspends operations after drone attack <2404-031010>
 ロシア国営通信社RIA Novostiが、サンクトペテルブルクのプルコヴォ国際空港が3月10日に、近くでUAV攻撃を受けたとされた後に数時間にわたって運用を停止したと報じた。
 レニングラード州のドロズデンコ知事は、プルコヴォ空港の南にあるフォルノヴォソ村の近くでドローンが撃墜され、地上に死傷者は出ていないと報告した。
ウクライナ当局は、この攻撃とされるものについてコメントしていない。
 ウクライナと国境を接するロシア地域はたびたびUAV攻撃を受けいてるが、サンクトペテルブルクがUAV攻撃の目標になることはめったにない。 フォルノソボはロシアとウクライナの国境から800km以上離れている。
2024.03.10
  20:06
Kyiv Independent Military: Russia steps up use of poisonous chemicals in Ukraine <2404-031008>
 ウクライナ軍のタヴリア軍の報道官が3月10日、ロシア軍は前線で有毒化学物質を入れた弾薬の使用を増やしていると、ウクライナの国営通信社であるUkrinformに語った。 ロシア軍は過去1週間で、UAVから窒息ガスや催涙ガスを入れた手榴弾を約50回投下しており、過去1日だけで15発の弾薬が投下されたと記録されているという。
 ウクライナ軍参謀本部は27日、2022年2月から2023年12月にかけて、ロシアが有毒化学物質を含む弾薬を使用した事例を400件以上記録したと発表した。 ほとんどはK-51、RGR、Drofa-PMなどの手榴弾を使用してUAVから投下すると報告されている。
2024.03.10
  18:00
Kyiv Independent This Week in Ukraine S2E9 – How Ukraine downs Russian planes <2404-031006>
 Kyiv Independentのラパティナ主幹に、民主主義防衛財団のロシア問題副主任のハーディー氏が加わったThis Week in Ukraineは、毎週金曜日にYouTubeとオーディオプラットフォームで公開されている。
 This Week in Ukraineは、Kyiv IndependentのTikTok監督のラヴロワがホストを務める番組で、マーシャ(ラヴロワ)は毎週、編集局の同僚たちとウクライナの最も差し迫った問題について話し合っていて、シーズン2第9話では、ウクライナがわずか1ヶ月で12機以上のロシア軍機を撃墜したと報じられたことを論じている。
How Ukraine downs Russian planes (You Tube)】
2024.03.10
  13:35
Kyiv Post Russia strikes blow against Ukrainian air defense – but was it Patriot or S-300? <2404-031005>
 ロシアの軍事ブロガーWrong_SideがTelegram Channelに9日午後、ドネツク州のポクロフスクの西の道路を走行中のウクライナ軍防空部隊に対するIskander攻撃だと主張する動画を注釈付きで投稿した。
 ロシアのTelegram Channelに9日午後、ドネツク州でウクライナのS-300を破壊するミサイル攻撃を示すビデオが登場した。 同氏によると、この車列は3基のS-300PS発射装置、1基のレーダ、2両の護衛車両で構成されていた。
 このブロガーは2時間後、別のロシアの軍事ブロガーLostArmourを引用して、ビデオ映像をさらに分析し、攻撃が実際に2基のPatriot
AFU発射装置を破壊したと結論付けたと述べた投稿を更新した。
2024.03.10
 10:00
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍連隊、アウジーウカ西方で最後の大攻勢か 1日で車両84両失う <2404-031004>
 
OSINTアナリストのパーペチュア氏が、1日に数十両の新たに大破したロシア軍の車両と、同様に破壊された少数のウクライナ軍の車両を確認した。 この数は、独立系OSINTサイトのOryxが開戦からの700日間で数えた両軍の車両損失数と一致している。 Oryxの集計ではロシア軍は14,000両ウクライナ軍は5,000両を失った
 パーペチュア氏は2月3日に、ロシア軍70両、ウクライナ軍33両と、1日としては最多となる103両の撃破または放棄された車両を確認したが、3月2日にパーペチュア氏が確認した車両は97両で、うち84両がロシア軍のものだった。 ロシア軍が1日に失う平均の4倍で、ウクライナ軍の損失1日平均の2倍だったという。
2024.03.10
 07:55

(17:55 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 9 2024 <2404-031003>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月9日の戦況 =
 ウクライナ軍は3月8日~9日に、ロストフにUAV攻撃を行い、ロシアのA-50の改修と近代化を行うロシアの航空機工場を攻撃した可能性がある。
 ロシアの情報筋は、ロシア軍がウクライナ東部でPatriotを破壊したと主張するために、3月9日のロシアの攻撃の映像を広く流布したが、これらの主張はまだ確認されていない
 米政府高官がCNNに、ロシアは2022年にウクライナで「戦術的または戦場的」核兵器の使用を検討しており、同時期にロシアは西側諸国を狙った集中的な情報操作を行って、ロシアが西側諸国のウクライナ支援を阻止するためにウクライナに対して核兵器を使用する可能性があるとしていたと語った。
 アルメニア政府高官が、ロシアとアルメニアの関係悪化を受け、アルメニアはEUへの加盟を検討していると述べた。
 ゼレンスキー大統領が、ウクライナと同盟国が和平案を策定し、トルコがウクライナでの戦争のための独自の交渉仲介を推進し続けている場合にのみ、ウクライナはロシアとの交渉に前向きであると述べた。
 ロシア軍は3月9日に戦線全域で陣地戦闘が続く中、クレミンナとアウディーイウカの近くで前進が確認された。
 OSINT研究者が衛星画像を分析し、ロシアが戦車戦略備蓄の25〜40%を屋外貯蔵施設から取り出したと報告していると評価したが、ISWはこの報告を独自に検証することはできない。
2024.03.09
 11:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍最強の第47旅団、ロシア軍の進撃を食い止める <2404-030904>
 アウジーウカの廃墟から弾薬不足のウクライナ軍第110独立機械化旅団を3週間前に駆逐したロシア軍は勢いに乗って、第110旅団やアウジーウカの北方に配置されていた第47独立機械化旅団など、この方面のウクライナ軍部隊が西方のより防御しやすい場所に後退するなかロシア軍は数km前進した。 これはロシア軍が過去1年にウクライナで遂げた最大の前進だったが、ロシア軍がアウジーウカの西方でウクライナ側の新たな防衛線を突破し、防備の手薄な後方、さらには主要な人口集中地へと進撃する見込みは今月潰えた。 第47旅団をはじめとするウクライナ軍部隊が再び向きを変え、ロシア側に反撃し、いくつかの場所では逆襲さえしたからだ。
 もっとも、ウクライナ側も大きな損害を出し、
OSINTパーペチュア氏が確認したところでは、米国製装甲車両を装備している第47旅団は、M1 Abrams MBT 3両M2 Bradley IFV少なくとも4両、Assault Breacher戦闘工作車2両など、保有する装甲車両の10%近くを失った
 それでも、アウジーウカの北西8kmほどにある村ベルディチ方面で抵抗する第47旅団は、被った損害よりもはるかに多くの損害をロシア側に与えた。 ベルディチに向かう道路には、ロシア軍の戦車や歩兵戦闘車、BTR-80などのAPCの残骸が散乱している。 ロシア軍兵の遺体が大量に散らばっているのはいうまでもなく、その数は数百体にのぼるかもしれない。
 それ以上に重要なのは、第47旅団やその南で戦う近傍の旅団などウクライナ側が、ロシア軍第2諸兵科連合軍と第41諸兵科連合の進撃を食い止めたことで、アウジーウカを陥落させた後の2週間に勢いを駆って西進し、ステポベ、ラストチキネ、セベルネといった村や集落を制圧したロシア軍は、それはウクライナ側がこれらの村落を守る選択をせず、さらに西のベルディチやオルリウカ、トネニケといった村に向かうことにした結果だった。
2024.03.09
 08:35

(18:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 8 2024 <2404-030903>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月8日の戦況 =
 一部のロシア軍は、アウディーイウカを占領するロシアが最後の数週間に戦術能力を向上させ、限定的な戦術的奇襲を利用した可能性があり、ロシア軍の一部部隊がウクライナでの作戦で戦術的に適応している可能性があることを示唆している。
 国際原子力機関(IAEA)理事会は、ロシアによるザポリージャ原発からの撤退を求める決議を承認し、ロシアのIAEAなどの国際機関を利用して原発占拠を正当化しようとする取り組みを弱体化させた。
 女性が従軍することを奨励するウクライナの取り組みは、ウクライナが戦争努力のためにより広範な動員基盤を利用することを可能にし続けている。
 ロシアの情報空間は、親露派のモルドバ自治区ガガウジアのグツル知事をめぐる最近の報道に力を入れており、モルドバの不安定化を狙ったプーチン政権の言説をより多く広めている。
 最近のロシア国営世論調査によると、プーチン政権はプーチン大統領を人気者として描き、3月の選挙をプーチン大統領の次の任期を正当化するために利用するために、プーチン大統領のあらかじめ決められた支持レベルを80%前後にすることを目指している。
 ロシア軍は3月8日に全戦線で陣地での攻防が続く中、アウディーイウカ近郊での前進が確認された。
 BBCロシア放送とロシアの反体制系Mediazonaが8日、2022年2月の全面侵攻開始以降にウクライナで少なくとも46,678名のロシア兵が死亡し、過去2週間で少なくとも1,555名の死亡が確認されたとの共同報告を発表した。
 ヘルソン州ベルジャンスクで3月6日、ウクライナのパルチザンとみられる不特定の人物がロシア占領軍高官を暗殺した。
2024.03.08
 21:55
Kyiv Independent Estonian FM announces imminent signing of security agreement with Ukraine <2404-030825>
 エストニアのツァクナ外相は3月8日にリトアニアのビリニュスでの共同記者会見で、主要7ヵ国 (G7) のウクライナ支援共同宣言に基づく安全保障に関する二国間協定に署名する計画であると述べた。
 ウクライナ、バルト三国、フランスの外相は3月8日に会談してウクライナへのさらなる支援について協議し、ツァクナ外相は「我々は、エストニアとウクライナの間で、長期的なコミットメントのための二国間協定に署名するつもりであり、エストニアはGDPの1.4%をウクライナに注ぎ込み、勝利を支援してきたが、今後も継続していく」と述べた。
2024.03.08
 20:15
TBS News

(Yahoo)

英 ウクライナに無人機供与を発表 1万機以上 <2404-030823>
 キーウを訪れゼレンスキー大統領らと会談したシャップス英国防相が7日、ウクライナに1万機を超えるUAVを供与すると発表した。
 供与されるUAVはFP型と呼ばれるタイプや監視用、海上用などで、拠出する額は£325M (600億円)になるという。
2024.03.08
 19:53
Kyiv Independent Polish FM: 'NATO forces presence in Ukraine is not unthinkable' <2404-030822>
 ポーランドのシコルスキ外相が、ウクライナにNATO軍が駐留する可能性排除しないと述べた。 このコメントは、最近マクロン仏大統領が西側諸国の軍隊をウクライナに派遣することは将来「排除できない」と述べたことを受けてのものだが、米国と多くの欧州の同盟国はマクロン大統領の発言から距離を置いている。
 シコルスキ外相は「ウクライナにNATO軍が駐留することは考えられないことではない」と述べ、マクロン大統領の構想を高く評価していると述べた。
 シコルスキ外相はまた「プーチン大統領が恐れているのは、我々がプーチンを恐れていないからだ」と付け加えた。
2024.03.08
 14:48
Kyiv Post Russian milbloggers irate at Kremlin ‘Lies’ about Dnipro bridgehead as Kyiv troops gain ground <2404-030817>
 ロシア国営メディアが2月に、ドニプロ河を挟むウクライナの粘り強い橋頭堡は排除されたと報じたが、橋頭堡はさらに大きくなったようである。
 ショイグ国防相が2月21日にプーチン大統領に、ロシア軍がヘルソン市近くのドニプロ河東岸でウクライナ海兵隊が占領している陣地を制圧したと報告している様子が全国TVで放映された後、ロシアの軍事ブロガーや愛国的なウェブサイトは数週間にわたって騒然となっていた。
 10月中旬に初めて確認されたクリンキー村周辺の橋頭堡は、独立系報道によればショイグ国防相の公式な主張とは裏腹に、西岸から小型ボートで補給されたウクライナの精鋭海兵隊の数百人の隊員が依然として布陣している。
【註】
 ドニプロ河<東岸には上流側から第大37海兵旅団の一部(主力は西岸)、第38海兵旅団主力、第36海兵旅団第501海兵大隊が上陸し、橋頭堡を確保している。
 第36海兵旅団の主力は西岸で第37海兵旅団主力より更に北方に位置している。
 この体制は2023年以来変わっていない。
ドニプロ河両岸の OB (Military Land) 2024.03.08)】
2024.03.08
 08:25

(18:25 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 7 2024 <2404-030813>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月7日の戦況 =
 リトアニアは、ロシアにはウクライナでの戦争の現在のテンポを維持し続ける能力があり、短期的には軍事力を徐々に拡大する能力を持っている可能性が高いと評価している。 またリトアニアは、ロシアが軍事的手段でウクライナを征服するという長期目標を放棄する可能性は低いと評価している。 リトアニアは、ロシアがウクライナで戦争を繰り広げながら、長期的にNATOとの対決の準備を進めていると評価した。
 スウェーデンは3月7日にNATOに正式に加盟し、32番目の加盟国となった。
 モルドバの自治区で親露派のガガウジアグツル知事は3月7日、ロシア大統領府のキリエンコ副長官と会談し、モルドバがグツル知事を刑事犯として間もなく法廷に持ち込むと述べた。
 中国の王外相が3月7日にロシアとウクライナの和平交渉を改めて呼びかけた。 ロシアは、西側諸国の譲歩を促すことを目的とした長年の情報操作を促進するために、このような呼びかけを引き続き利用する可能性が高い。
 ロシア軍はクピャンスクとドネツク市付近で前進が確認され、3月7日には全戦線で陣地での攻防を続けている。
2024.03.08
 07:57
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ前総司令官、駐英大使就任へ ゼレンスキー氏が承認 <2404-030810>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が7日、2月に更迭したザルジニー前総司令官を駐英大使に充てる人事を承認した。
 ザルジニー陸軍大将はロシアの侵攻に反攻する軍を指揮し、国民的英雄と見なされてきたが、2月に解任されていた。
2024.03.08
 07:46
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ大統領らを意図的に標的か、ロのミサイル着弾で=高官 <2404-030809>
 ウクライナのゾフクバ大統領外交顧問は、南部オデーサを訪問していたゼレンスキー大統領とギリシャのミツォタキス首相の近くにロシアのミサイルが着弾したことについて、両国の代表団を意図的に狙った可能性があるとの認識を示した。 関係者によると、着弾したのは両首脳から600~800m離れた場所だった。
 ゾフクバ顧問はCNN Liveの取材に対し「実際のところわれわれから500mも離れておらず、大統領や外国からの賓客の代表団に向けられたものであることを否定できない」と述べた。
 一方、ロシアはこの見方を否定し、メドベージェフ安全保障会議副議長は、代表団を目標にしたものではなかったと表明した。 ロシア国防省も6日の声明で、ウクライナ軍の
USV格納庫を攻撃したと説明し、「目標は達成された」としている。
2024.03.08
 07:27
Abema Times

(Yahoo)

ウクライナの陸軍司令官 「今年中に反転攻勢へ」 <2404-030808>
 ウクライナ陸軍司令官のパブリュク大将が現地メディアの取材で6日、「今年中にロシアへの反転攻勢を行うため」の準備をしていると語った。 パブリュク大将は反転攻勢を行うために一部の部隊を前線から撤退させるなど、体制を再構築していると明らかにした。  ゼレンスキー大統領は2月、ロシアが5月か夏に新たな攻撃準備をしているとの見通しを示す一方、ウクライナ側にも新たな反転攻勢の計画があることを示唆していた。
2024.03.08
 07:00
時事通信

(Yahoo)

ウクライナへ80万発供給 欧州外からも砲弾調達 チェコ主導 <2404-030806>
 AFP通信が、チェコのパベル大統領が7日にウクライナに対して早ければ数週間以内に80万発の砲弾を追加供給できると発表したと報じた。 チェコ主導で欧州を中心に資金を募り、欧州外からも含めた弾薬確保を目指していた。
 パベル大統領は「何か根本的な問題がなければ、数週間以内に届く可能性がある」と述べた。 18ヵ国が資金提供を約束し、必要額を確保したという。 総額や調達先は明らかにしていないが、これまでにカナダやデンマークのほか英独仏などが協力を申し出ている。
2024.03.07
 23:07
Ukrainska Pravda Lithuania sends 155-mm munitions to Ukraine <2404-030717>
 リトアニアのアヌシャウスカス国防相が3月7日、リトアニアは「ウクライナが今最も必要としているもの」を送っていると強調した。
 リトアニアは、軍事装備や武器の送付に加え、負傷した兵士の訓練、治療、リハビリ、専門家の助言、ウクライナの支援基金への寄付など、ウクライナの防衛に貢献している。
 ドイツのキール世界経済研究所は、リトアニアがGDPの1.8%に相当するウクライナ支援を行っていると推定しており、リトアニアはウクライナに対する世界最大の支援国となっている。
 リトアニアの首相を2度務めたクビリウス欧州議会議員は、リトアニア政府内にウクライナ支援を調整する省庁やその他の機関の創設を提案している。
2024.03.07
 09:16
ABEMA Times

(Yahoo)

ロシア軍がウクライナで戦術変更 航空戦力を多用 <2404-030707>
 New York Times紙が5日、ウクライナ東部で前進を続ける最近のロシア軍の戦術について、これまで控えていた航空戦力を活用した戦術が航空作戦を強化する方向に変化しており、前線での『より積極的』な航空支援が部隊の前進に役立っていると報じた。
 ロシア軍は地上部隊の進むルートを確保するため、爆撃機を前線近くまで接近させ、ウクライナの陣地に強力な誘導爆弾などを投下する戦術を増やしている。 この航空機を使った戦術は、ウクライナ東部のアウディイフカの戦闘でも多用され、大きな効果があったという。
 しかし、この戦術では、航空機が前線に接近するため撃墜されるリスクが増大するが、ISWは「ロシア軍は航空機損失の増加を容認しているようだ」と述べている。
2024.03.07
 08:23
産経新聞

(Yahoo)

ロシア西部の燃料タンクで2日連続火災 「ウクライナ軍のドローン攻撃」と主張 <2404-030705>
 ウクライナと国境を接するロシア西部クルスク州のスタロボイト知事が6日、州内のミハイロフスキー精鉱工場の燃料・潤滑油貯蔵タンクが同日に2回にわたりウクライナ軍のUAV攻撃を受け、火災が発生したとSNSで発表した。 死傷者は出ていないとした。 所有企業によると、同工場はロシアと旧ソ連圏で最大の鉄鉱石精製工場の一つである。
 ウクライナメディアによると、同国国防省の消息筋は「露軍兵站の弱体化を狙った作戦だった」と攻撃を認めた。
 これに先立つ5日にも、クルスク州に隣接する露西部ベルゴロド州の非常事態当局が、州内の燃料貯蔵タンクで火災が発生したと発表し、露オンラインメディアMashは消息筋の話として、燃料貯蔵タンクがウクライナ軍のUAV攻撃を受けたと報じた。 負傷者はなかったという。
2024.03.06
 07:20

(17:20 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 6 2024 <2404-030704>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月6日の戦況 =
 ウクライナ地上軍司令官のパブリュク中将が3月6日、ウクライナ軍が主導権を握り2024年に反攻すると述べた。
 ロシア軍は、ゼレンスキー大統領がギリシャのミツォタキス首相と会見したオデーサ市を攻撃するなど、3月5日から6日にかけて比較的大規模なUAVやミサイル攻撃を実施した。
 プーチン政権は、ウクライナに対する西側の支援を弱め、西側のウクライナ支援を阻止するため、核の威嚇などの情報操作を続けている。
 国際原子力機関 (IAEA) のグロッシ事務局長とロシアのプーチン大統領が6日にソチで、ザポリージャ原発の安全保障核不拡散問題について議論した。
 プーチン大統領は3月6日、モルドバの親露派自治区ガガウジアのグツル知事と会談し、ガガウジアに対するロシアの支援を強調した。
 モルドバは3月6日、冷戦時代の欧州通常戦力 (CFE) 全廃条約を停止した。
 ウクライナ軍情報総局 (GUR) が3月6日、クルスク州の鉱山・加工工場をUAV攻撃したと報じられている。
 アルメニアは、ロシア主導の集団安全保障条約機構 (CSTO) への参加を縮小する以外に、ロシアとの二国間安全保障協力を縮小するための限定的な措置をとっているようである。
 ロシア軍のクピャンスク市とドネツク市付近、西部ザポリージャ州での前進が確認された。
2024.03.07
 00:32
共同通信

(Yahoo)

ゼレンスキー氏の近くに攻撃 ロシア軍ミサイル、5人死亡 <2404-030702>
 ゼレンスキー大統領がギリシャのミツォタキス首相と会談するため訪問していた南部オデッサ港周辺で6日、ロシア軍によるミサイル攻撃があり、ウクライナメディアによると、5人が死亡した。 ゼレンスキー大統領は、攻撃による爆発を目撃したというが両首脳は無事だった。
 ギリシャメディアによると、ギリシャ訪問団がいた場所から200mの地点で爆発が起きた。 ミツォタキス首相はゼレンスキー大統領との記者会見で、オデッサ港で空襲警報と爆発音を聞いたと、「ここで本当の戦争が起きていると思い知らされた」と述べた。
2024.03.06
 18:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍の虎の子兵器 HIMARS、ついにロシア軍に撃破される <2404-030616>
 ロシア軍は長らく攻めあぐねてきたウクライナ軍のHIMARSのうち1基をついに撃破した。 ロシア軍のUAVは前線から40kmほど離れたウクライナ東部ドネツク州ニカノリウカ村の樹林帯近くにHIMARSと、随伴する支援車両がとまっているのを見つけた。
 Iskander SRBMがHIMARS車両の近傍に着弾しこの車両が炎上したため、発射機に装填されていた227mmのM30またはM31ロケット弾が周囲の熱により誘爆したもようである。 攻撃でHIMARS部隊の隊員に死傷者が出たのかは不明である。
 ウクライナ軍でHIMARSを運用する唯一の部隊である第27ロケット砲兵旅団は通常、夜明け頃か夕暮れ時に行動し、射撃任務に就いていない間は車両を移動させ続けたり、地形など利用して隠したりしているのに、撃破されたHIMARSが白昼、目立つ場所に停車していた理由もわからない
2024.03.06
 11:13
AP News

(Yahoo)

黒海艦隊の大型哨戒艦を撃沈 ウクライナのハイテク無人艇 <2404-030610>
 ウクライナのハイテク
USVが3月5日、黒海でロシア海軍哨戒艦を撃沈したと発表した。 ウクライナ国防省情報総局によると、ウクライナで設計、建造、爆薬を搭載した特殊部隊のUSV Magura V5が5日夜にケルチ海峡付近で、黒海艦隊の大型哨戒艦Sergei KOTOVに体当たりして撃沈した。  CMを搭載している哨戒艦は少なくとも2回爆発した。
 ウクライナ当局によれば、ウクライナを攻撃するロシア軍ミサイルの20%は黒海から発射されているが、ロシア艦隊を撃退することで艦隊が黒海沿岸から遠ざかり、ウクライナが穀物輸出回廊を設置できるようになったという。
 ウクライナの主張に対して、ロシア当局からのコメントはない。
2024.03.06
 10:15

(20:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 5 2024 <2404-030607>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月5日の戦況 =
 ウクライナは3月4日~5日の夜に、ケルチ海峡沖で黒海艦隊のProject 22160大型哨戒艦Sergei Kotovを撃沈した。
 ロシアの軍事ブロガーはSergei Kotovの沈没に反応して、ロシア軍司令部の対応の欠如を非難し、ロシア軍機構の官僚的惰性に対するより広範な批判を展開した。
 ロシア軍は、ウクライナ軍がここ数週間で複数の戦闘爆撃機を撃墜したにもかかわらず、ウクライナで比較的大量の滑空爆弾攻撃を続けているようである。
 国際刑事裁判所 (ICC) が、ロシアの戦争犯罪に関与したとして、ロシアの上級司令官2名に逮捕状を発行したが、ICCがロシア軍司令官を起訴するのは初めてである。
 ロシア軍はウクライナの捕虜を、ウクライナと独自の捕虜交換を行っている可能性のあるロシアの準軍事組織などに売るための「闇市場」を運営していると報じられている。
 モルドバ情報治安局のムステアタ長官が3月5日、ロシアがモルドバを不安定化させ、EU加盟を阻止することを目的とした複数年にわたるハイブリッド作戦を開始したと述べた。
 ロシア軍はドネツク市近郊での前進が確認され、3月5日には全戦線で陣地での交戦が続いている。
 ロシアの法執行機関は、占領下のクリミアでクリミア・タタール人に対する取り締まりを強化している可能性が高い。
2024.03.06
 01:57
FNN Prime

(Yahoo)

ロシア黒海艦隊の哨戒艇撃破 ウクライナ軍発表 <2404-030601>
 ウクライナ国防省情報総局が5日、ロシアが実効支配するクリミア半島周辺で、黒海艦隊の哨戒艇Sergei KOTOV
USVで攻撃して損傷を与えたと発表し、動画を公開した。
 また、ロシアの軍事ブロガーはSNSで戦闘の様子を公開した。 哨戒艇には65人が乗っていたとみられ、ウクライナ当局によると7人が死亡し、6人が負傷した。
 黒海艦隊は、ウクライナにミサイル攻撃を仕掛けるほか、ロシア軍の物資や人員の運搬を担っている。
2024.03.05
 23:43
Reuters 通信

(Yahoo)

国際刑事裁、ロシア軍司令官2人に逮捕状 ウクライナ戦争犯罪の疑い <2404-030518>
 ハーグの国際刑事裁判所 (
ICC) が5日、ウクライナで戦争犯罪に関与した疑いで、ロシア軍の司令官2人に逮捕状を発行したと発表した。
 逮捕状が出たたのはコビラシュ中将とソコロフ海軍大将で、ICCは「少なくとも2022年10月10日から2023年3月9日までの間に2人の指揮下にあった部隊がウクライナの電力インフラに対して行ったミサイル攻撃の責任を負っていると確信するに足る合理的な根拠がある」とし、ウクライナの送電網への攻撃は軍事的な利点を超える過剰な民間人の被害をもたらしたとした。
 ウクライナのポドリャク大統領府顧問は、ICCの逮捕状発行は「極めて象徴的」とし、「ロシアが計画的かつ大規模な戦争犯罪の責任を回避することは絶対にできないことは明らかだ」と述べた。
 ICCは2023年3月にプーチン露大統領に対し、ウクライナでの戦争犯罪の責任を問う逮捕状を発行している。
2024.03.05
 23:25
Kyiv Independent Ukraine war latest: Ukraine sinks Russian patrol vessel near Crimea; ICC issues arrest warrants for 2 Russian commanders <2404-030517a>
 ウクライナ軍情報局 (HUR) が3月5日、ロシアの黒海艦隊の哨戒艦Sergey Kotovが、HURが行った夜間の攻撃で被弾し破壊されたと発表した。
 Project 22160型哨戒艦のSergey Kotovはケルチ海峡付近にいたと報じられているが、国産のMagura V5
USVに攻撃され艦尾と左右に損傷を受けた。 ロシア艦への攻撃の報告は、占領下の半島で夜間に爆発があり、その間、ケルチ橋が閉鎖された後に実施された。
 ウクライナ軍の諜報機関はその後、予備データによると、ロシア人水兵7名が死亡し、6名が負傷し、乗組員52名が退避した可能性があると報告した。
<>2404-030517b>
 国際刑事裁判所 (
ICC) が3月5日、2022年から2023年にかけてウクライナの電力インフラを攻撃した容疑で、コビラシュ中将とソコロフ海軍大将のロシア軍司令官2名に逮捕状を発行したと発表した。
 「容疑者2人は、少なくとも2022年10月10日から少なくとも2023年3月9日までに、指揮下の部隊がウクライナの電力インフラに対して行ったミサイル攻撃の責任を負っていると信じるに足る合理的な根拠がある」と裁判所は述べた。
 ロシアは2022年10月10日、ウクライナに向けて84発のミサイルと24機のUAVを発射したが、これは冬季間にウクライナの重要インフラを標的とした長期にわたる壊滅的な攻撃の第1弾となった。
2024.03.05
 15:17
Kyiv Independent Deputy minister: Ukraine can produce 150,000 drones per month <2404-030512>
 戦略産業省のフヴォズディアル副大臣が3月5日の放送で、ウクライナには毎月15万機のUAVを生産する能力があり、年末までに200万機を生産できる可能性があると述べた。
 ゼレンスキー大統領は2023年12月19日の年末の記者会見で、ウクライナは国内のUAV生産を強化しており、2024年には100万機を生産する予定だと述べていた。
2024.03.05
 14:00
CNN

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナの新たな防衛線に攻勢 <2404-030510>
 ウクライナ軍が東部の要衝アウジーイウカから撤退した後、ロシア軍は迅速に前進して、ウクライナの新たな防御線に挑戦しており、ウクライナ政府の前線での戦術と勢いについて、懸念が強まりつつある。
 ウクライナ軍は2月17日にアウジーイウカからの撤退を発表し、陣地を同市の西に移した。 小さな集落3ヵ所がロシア軍に占領されたものの、ウクライナ政府はそうした集落について防衛する意図はなかったと主張している。
2024.03.05
 11:36
AP News

(Yahoo)

ロシア軍を阻止する東部戦線 国産砲弾生産量は前年比42倍 <2404-030508>
 ウクライナ東部ドネツク州の東部戦線では、2023年5月にロシア軍に占領されたかに見えたバフムートを中心に、戦線を維持するウクライナ軍が頑強に抵抗、ロシア軍の前進を食い止めている。
 第28独立機械化旅団は、2023年2月からバフムートの戦線に投入され、ロシア軍の前進を阻止しているが、巧みに偽装された塹壕の迫撃砲陣地も、ロシア軍の圧力を感じ始めているという。
 迫撃砲部隊の指揮官によると、常に戦術を替えるロシア軍に対して、迫撃砲部隊は一年以上同じ場所を保持しているという。 同旅団は国産の120mm迫撃砲弾を使用しているため、供給が遅れている西側の武器弾薬の影響はうけていない
 ウクライナ当局の発表によると、2023年の60mmをはじめ82mm、さらに120mm迫撃砲弾の国内生産量は、前年比42倍に増加している。 ウクライナ軍に足りないのは航空支援だという。
2024.03.05
 08:15

(18:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 4 2024 <2404-030505>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月4日の戦況 =
 ロシア安全保障会議のメドベージェフ副議長が、ウクライナ領土の奥深くにまで拡大するロシアの広範な領土目標を示した。
 ウクライナ軍情報総局 (GUR) が3月4日、サマーラ州チャパエフスク近郊のチャパエフカ川に架かるロシアの鉄道橋で、正体不明の人物が爆発物を爆発させ、深刻な損傷を与えたと報告した。
 ロシア当局は、西側諸国のウクライナへの軍事援助を阻止するために、ウクライナへのTAURUSミサイルの供与について議論しているドイツ軍将校のリークされた録音を利用している。
 ロシア軍はバフムート、アウディーイウカ、ドネツク市付近で前進したのが確認され、全前線で陣地での攻防を続けている。
 ロシアのメディアは3月4日、ロシア軍がStorm-Z囚人部隊をStorm-V囚人部隊に置き換えたが、これは囚人を囚人専用の部隊に送り込むのではなく、ロシア正規軍に配置する仕組みである。
2024.03.05
 00:09
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア南部で鉄道橋爆破、一部運休 ウクライナ「爆発を確認」 <2404-030501>
 ロシア南部サマラ州の国営鉄道会社が4日、鉄道橋で爆発が発生し、一部の区間で列車の運行が休止していると明らかにした。 サマラは首都モスクワの南東850kmの地点にある重工業の中心地で、爆発は4日未明にサマラ近郊のチャパエフカ川に架かる鉄道橋で発生した。
Camapa の位置 (Google Map)】
 ウクライナ軍情報部は、爆発が起きた路線は付近の工場で製造された弾薬を含む軍事物資の輸送に利用されていると主張し、声明で爆発の発生を確認したが、責任は認めなかった。  ウクライナ軍情報部は、同橋は当面利用できなくなると見方を示している。
 Reutersはウクライナ側の主張を独自に確認できていない。
2024.03.04 Stars & Stripes Explosion at rail bridge deep inside Russia shows Ukraine’s reach <2404-030415>
 ウクライナの軍事情報機関であるGURが3月4日、ウクライナ国境から約650哩離れたロシアのサマーラ州の鉄道橋で06:00頃に爆発が発生したと発表しました。
 前進するロシア軍に苦戦するウクライナ軍が、敵陣の奥深くにあるインフラを攻撃目標とした最新の作戦が成功したとみられる弾薬輸送に使われたロシアの鉄道橋の爆発について、ウクライナの工作員が関与していることをほのめかした。
2024.03.04
 23:03
Kyiv Independent Ukraine, Spain start talks on security guarantees <2404-030414>
 ウクライナ大統領府が3月4日に、ウクライナとスペインが先進7ヵ国 (G7) のウクライナ支援共同宣言に基づく安全保障に関する二国間合意の交渉を開始したと発表した。
 スペインとウクライナの当局者は、今後の協力内容について、さらなる合意への協議行程に合意した。
 これまでに30カ国以上が参加を宣言しており、英国、ドイツ、フランス、デンマーク、イタリア、カナダ、オランダはすでにウクライナとの二国間協定に署名している。
2024.03.04
 19:05
産経新聞

(Yahoo)

ウクライナ、黒海「浄化作戦」加速 露軍艦艇相次ぎ撃沈 攻撃力と兵站弱体化狙う ウクライナ侵略2年 <2404-030408>
 ウクライナが黒海の「浄化作戦」を加速させている。 ウクライナ軍は2月に
USV攻撃で露軍艦艇2隻を撃沈したと発表したが、過去2年間で露黒海艦隊の艦艇の1/3を無力化したとも報告した。 ウクライナの狙いは、露軍のミサイル攻撃能力を低下させるとともに、露軍の兵站を弱体化させて劣勢にある地上戦での戦況の改善につなげることだとみられている。
 ウクライナ軍は2月1日と14日、露ミサイル艇と大型揚陸艦をそれぞれ1隻ずつ撃沈したと報告し、USVが両艦艇に体当たりして爆発する様子を撮影した動画も公開した。
 攻撃に使われたUSVは侵攻後にウクライナが開発したMagura V5で、Magura V5はこれまでも揚陸艦や哨戒艦など複数の露軍艦艇を撃沈しており、2023年8月には大型揚陸艦も損傷させたとされる。
 ボート型の艇体に爆薬を積んだMagura V5は製造費が1隻$27,000程度と有人艦に比べて安価な上、小型高速で捕捉されにくいという。
2024.03.04
 14:57
Ukrinform フランスが露・ウクライナ全面戦争開始以降にウクライナに提供した装備品一覧を公開 <2404-030406>
 フランス軍事省が4日、ロシアの全面侵略戦争開始から2023年12月31日までにウクライナ軍に供与した€2.6B以上の武器、機材、物資の一覧を公開した。
 発表には、「フランスがウクライナに供与した軍事装備は合計で€2.625Bに上る。 これに
EPFに渡された€1.2Bが加わるため、2022年2月24日から2023年12月31日までの総額では€3.8B以上の支援となる」と書かれている。
 提供された装備品の中には、155mm榴弾砲TRF-1 6門Caesar 155mm SPH30両120mm迫撃砲10門が含まれている他、AMX-10RC装輪偵察車38両、戦闘用・医療用装甲輸送車250両も掲載されている。
 防空システムはCrotal NGが2個Mistral SHORAD 6個SAMP/T 1個システム、CM200レーダ1基であるが、それぞれのミサイル数は非公開となっている他、SCALPの数も機密扱いとなっている。
 さらに、UAV探知機10基機、偵察用UAV 160機、小火器、弾薬(手榴弾105,000個、12.7mm機銃弾1,740,000万発、155mm砲弾30,000発の提供も報告されている。
 また、発表には、10,000名のウクライナ軍人がポーランドとフランスでフランス軍による訓練を受けたことが報告されている。
2024.03.04
 13:00
Forbes

(Yahoo)

ロシアは戦闘機も捨て駒に? ウクライナ軍、1日1機ペースで撃墜続ける <2404-030405>
 ウクライナ空軍が2日、ロシア空軍のSu-34を新たに2機撃墜したと発表した。 ウクライナ側が過去2週間に撃墜したと報告したロシア軍機は、これでSu-34 12機Su-35 2機A-50
AEW&C機1機計15機に達した。
 ウクライナ軍による連続撃墜は、ウクライナ側の防空部隊の勇敢さと技能、そしてソ連時代の古いレーダやミサイルと西側の最新レーダやミサイルを組み合わせた独自の統合防空システムの有効性を示すものである一方で、その裏には、できるだけ早い間にできるだけ大きな損害をウクライナ側に与えようとロシア側が躍起になっているという事情もある。 ウクライナ側がこれほど多くのロシア軍機を撃ち落としているのは、ロシア側が軍用機の爆撃出撃をかつてないほど増やしていることが一因である。
 ウクライナの軍事専門家コバレンコ氏によると、ロシア空軍は2月29日にウクライナ前線でSu-34やSu-35、Su-25を150回あまり出撃させたが、これ以前にロシア軍機による爆撃が最も激しかったのは全面侵攻直後のキーウ方面への進撃時で、ロシア軍機によるこの日の1日の延べ任務回数は当時をさらに10回ほど上回り過去最多になったようである。
2024.03.04
 07:15

(17:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 3 2024 <2404-030402>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月3日の戦況 =
 中国とトルコがウクライナでの和解に向けた独自の交渉の場を追求し続けているのを、ロシアはウクライナに対する国際的支援の継続を阻止することを目的とした独自の情報操作を促進するために利用している。
 最近のロシアの航空損失が比較的多いためウクライナ東部におけるロシアの航空作戦は大幅に減少しているようだが、この活動の減少がいつまで続くかは不明である。
 西側諸国の安全保障支援の遅れているため、ウクライナのエネルギーインフラはロシアの攻撃に対してより脆弱になる可能性が高い。
 アウディーイウカ周辺で活動するロシア軍は、訓練を受けた要員と訓練を受けていない要員で攻撃的な地上作戦を行うことに適応しているようである。
 ドイツ当局は、ロシアが西側諸国、特にドイツがウクライナに追加の軍事援助を送るのを阻止することを目的とした情報操作を行っていることを確認した。
 ロシア反テロ委員会 (NAK) は3月3日、ロシア連邦保安庁 (FSB) がイングーシ共和国のカラブラクで局地的な対テロ作戦を実施したと発表した。
 3月3日、戦域の至る所で陣地戦闘が続いた。
2024.03.03
 17:34
Kyiv Post Russian momentum stalling somewhat west of Avdiivka <2404-030309>
 ロシア軍はアウディーイウカを越えてさらに西進する試みを続け、3月3日にベルディチオルリフカトネンケを攻撃したが、タヴリア正面部隊の報道官はウクライナのTVビで成功は限定的だったと語った。
Berdychiの位置Orlivkaの位置Tonenkeの位置 (Google Map)】
 ウクライナ軍は2月17日に補給路が深刻な打撃を受け弾薬を使い果たしたため、ウクライナ軍総司令官のシルスキー大将は、アウディーイウカからの撤退を命じた。 確認はできないが、ある著名な軍事ブロガーは、この間のロシア軍の損失を16,000名としている。
2024.03.03
 16:24
Kyiv Independent UK Defense Ministry: Average number of daily Russian losses reaches new high in February <2404-030308>
 英国防省が3月3日の報告で、2月のロシア軍の推定死傷者数1日あたり約983名と、全面侵攻開始以来最高を記録した。 同省によると、死傷者数の増加はほぼ確実にロシアの大規模消耗戦を反映しており、「人命の面では犠牲を払ったが、その結果、前線におけるウクライナの陣地への圧力が高まった」  英国防省が発表したロシア軍の1日平均損失の推移によると、全面侵攻開始以来、死傷者数は増加の一途をたどっていて、2022年の1日平均損失件数が最も多かったのは、11月の559件であったが、この数字は2023年に着実に増加し、1日の平均損失額が最も多かったのは12月の967件であった  英国防省は、全面侵攻開始以来、355,000名以上のロシア軍兵士が死傷したと推定している。 ロシア政府は軍人の損失に関するデータを一切公表していない。見積もりはソースによって異なり、ウクライナ軍参謀本部が3月3日に発表した発表では、ロシア軍の死傷者数を416,800名と見ている。
2024.03.03
 08:05

(18:05 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 2 2024 <2404-030306>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月2日の戦況 =
 ロシア軍は、ウクライナ東部、おそらくアウディーイウカとドネツクの市境沿いで戦果を追求するため、航空機の損失が増大するリスクを冒すことをいとわないようである。
 北朝鮮製兵器のロシアへの海上輸送は、2月中旬に一時停止されたようである。
 ラブロフ露外相が、トルコのエルドアン大統領が最近提案したロシアとウクライナのための交渉を主催するという提案を拒否した。
 ラブロフ露外相が、モルドバを不安定化し、モルドバのEU加盟を阻止することを狙ったアンタルヤ外交フォーラムを利用するロシアのハイブリッド作戦の準備をしている可能性が高い。
 ロシア政府高官はる、ロシア主導の集団安全保障条約機構であるCSTOへのアルメニアの参加が減ったことを認めており、これまでCSTOから距離を置こうとすアルメニアの努力を無視しようとしていたロシアの対応に明かな変化が見られた。
 プーチン政権は、3月1日に行われたロシアの野党指導者ナワリヌイ氏の葬儀をロシア国民が見守る中、モスクワでの反戦感情の表明をほぼ許可したようである。
 ロシア軍は3月2日、クレミンナ、アウディーイウカ、クリンキー付近での前進が確認された。
2024.03.02
 13:52
Kyiv Independent UK Defense Ministry: Russia likely grounds its A-50 aircraft fleet <2404-030207>
 英国防省が3月2日の報告書で、ロシアは2機目のA-50
AEW&C機が撃墜された後、ウクライナでの作戦を支援するためにA-50の飛行を停止した可能性が高いと述べた。 ウクライナ空軍報道官は2月27日、ウクライナ軍は2月23日以降、数日間A-50を探知していないと述べた。
 A-50は、防空システム、誘導ミサイルの探知、ロシアの戦闘機の目標の調整など、ウクライナでの戦争で重要な情報を提供していた。
2024.03.02
 13:31
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ軍、東部の2集落を解放と発表 映像公開 <2404-030206>
 ウクライナ陸軍第3独立強襲旅団が29日、東部ドネツク州クラスノホリフカの町に前進し、そこにいた数十名のロシア軍部隊を一掃したと発表し、映像を公開した。
 この発表は、最近ロシア側に陥落した東部アブデーフカの西に位置する集落オルリウカから、ロシア軍を追い出したとする発表に続くものだが、ゼレンスキー大統領は、西側からの援助が滞っているため、ロシア軍の攻撃を撃退するのに必要な装備や弾薬が不足していると述べている。
 Reutersは、この映像の撮影場所を独自に確認することができたが、撮影日時については確認できなかった。
2024.03.02
 08:15

(18:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, March 1 2024 <2404-030203>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年3月1日の戦況 =
 2022年4月にイスタンブールで行われたロシアとウクライナの和平交渉の詳細が報じられていることから、ロシアはウクライナが今後ロシアの攻撃から自国を守ることができなくなるという解決を一貫して想定してきたことが示されており、ロシアはウクライナの「非軍事化」を求める声の下でその目標を追求し続けている。
 報じられている条約草案の詳細は、ロシアが西側諸国にウクライナの主権について譲歩するよう促す意図があったことを示唆している。
 ロシア政府高官が3月1日にモルドバ自治区親露派指導者のガガウジアと会談し、モルドバによる弾圧と受け止めているガガウジアに対するロシアの支援を強調した。
 ロシア軍は3月1日に、アウディーイウカ市とドネツク市付近で前進が確認された。
2024.03.02
 05:45
時事通信

(Yahoo)

オランダ、ウクライナと安保協定 3200億円の軍事援助 <2404-030201>
 ウクライナのゼレンスキー大統領とルッテ蘭首相が1日、ウクライナ第二の都市である北東部ハリコフで会談し、安全保障協定に署名した。
 ゼレンスキー大統領がSNSで、年内にウクライナに€2Bの軍事援助を供与する内容であることを明らかにした。
2024.03.01
 22:52
Kyiv Independent Kuleba: Russia excluded from Danube Commission due to its attacks on Odesa Oblast <2404-030121>
 ウクライナのクレバ外相が3月1日、ドナウ川の自由な航行を発展させる国際政府間組織「ドナウ委員会」からロシアが追放されたと述べた。
 欧州委員会は2023年12月にウクライナのオデーサ州を含むドナウ川下流域への継続的な攻撃ベオグラード創設条約の原則に違反しているとして、ロシアに脱退を求める決定を採択している。
2024.03.01
 13:42
Kyiv Post FT reports western forces in Ukraine, HUR says ‘foreigners here, but only voluntarily’ <2404-030114>
 マクロン仏大統領が「ウクライナへの派兵を排除できない」と発言したことを受け、Finacial Times (FT) 紙は欧州の国防高官の発言を引用して、西側諸国の特殊部隊がすでにウクライナに駐留していると報じたが、欧州の国防当局者はFT紙に西側諸国の特殊部隊が現在ウクライナに駐留していると述べ、誰もが知っていることを示唆した。 ウクライナ国防省傘下情報総局 (HUR) はこの問題に触れることを回避している。
 「ウクライナに西側の特殊部隊がいることは誰もが知っているが、彼らはそれを公式に認めていないだけだ」と匿名の情報筋はFTに語った。
 HURの報道官はKyiv Post紙の取材に対し、西側諸国がウクライナに特殊部隊を派遣しているという主張を肯定も否定もしなかったが、他国の市民がウクライナで戦うのは、自発的に、そして彼らの同意によってのみであると述べるにとどまった。
2024.03.01
 12:32
Ukrinform ウクライナ情報当局、ロシアによる特殊作戦「マイダン3」を警戒 <2404-030113>
 ウクライナ国防省情報総局のユソウ氏は、ロシアがウクライナに対して今年の3~5月に実現を目指すとする特殊作戦Maidan 3には、クレムリンがセルゲイ・キリエンコ露大統領府第一副長官やウラジスラフ・スルコフ元大統領補佐官などを関与させること決めていると発言した。 ユソウ氏は、ウクライナへの特殊破壊作戦、コードネームMaidan 3に関与させる人物のリストには、キリエンコ露大統領府第一副長官、スルコフ元大統領補佐官の他、ウクライナで国家反逆罪を犯してロシアへ逃亡した人物や、現在ウクライナ国内にいる人物も含まれていると発言した。
2024.03.01
 08:39
Kyiv Post Kyiv confirms drone attack on Russia's Belgorod damaged Pantsyr-S1 missile system <2404-030108>
 ウクライナのUAV 4機がロシアのベルゴロドを攻撃し爆発を起こし、ロシアの自走式SAMと砲のシステムPantsir-S1に損害を与えたと報じられている。
Belgorod の位置 (Google Map)】
 ウクライナ情報総局 (HUR) 筋がKyiv Post紙に語ったところでは、HURが運用しているとみられるUCAVがロシアのベルゴロド州で攻撃を行い、Pantsir-S1に損害を与えた。
 Astra(註:ロシアの独立系メディア)のTelegram Channelによると、攻撃は2月29日にグレイヴォロンスキー地区のゴロヴキーノ村の近くで発生した。
Golovchino の位置 (Google Map)】
 伝えられるところによると、4機のUAVがこの地域を攻撃目標として爆発を起こし、ロシアのPantsir-S1システムに損害を与えた。 さらに、Astraによると、この攻撃でロシア兵2人が負傷した可能性が高いという。
 1994年に開発されたPantsyr-S1は、その開始以来大幅な近代化を経た地上の対空システムである。
2024.03.01
 04:45
共同通信

(Yahoo)

ロシア軍、東部要衝で6キロ前進 英国防省分析 <52404-0301025>
 英国防省が2月29日、ロシア軍がウクライナ東部ドネツク州の要衝アブデーフカの西方で攻勢を強めているとの分析を発表した。 ロシア軍はアブデーフカを制圧した17日以降、中心部から約6km前進し、複数の集落を掌握したとみられるとした。  ウクライナ軍のシルスキー総司令官は29日、東部の前線を訪問したと明らかにした。 アブデーフカ周辺ではロシア軍が防衛線を突破するため攻勢を仕掛け、ウクライナ側は困難な状況に置かれているとの認識を示した。
2024.02.29
 22:38
Ukrainska Pravda German Chancellor gives new reason not to give Taurus missiles to Ukraine: It could hit somewhere in Moscow <2403-022920>
 ショルツ独首相が2月29日にドレスデンの住民との会合で、TAURUS長距離CMをウクライナに供与しないという新たな主張を示した。
 ショルツ首相は、最大射程500kmのTAURUSは「使い方を間違えれば、ロシアのどこか特定の目標を攻撃できる」兵器だと述べた。
2024.02.29
 22:30
Kyiv Independent Ukraine war latest: Ukraine downs 3 Russian Su-34 jets in 1 day <2403-022919>
 ウクライナ軍が2月29日にSu-34 3機を撃墜した。 空軍報道官によると最初の1機は01:00に、残りの2機は09:00頃にアウディーイウカとマリンカで撃墜された。  ロシア軍は2月だけでSu-34を12機失った。 1月にはA-50
AEW&C機1機を失っている。
2024.02.29
 21:27
Defense News European states gather Soviet-style artillery rounds for Ukraine <2403-022918>
 欧州の国々がウクライナに供与するため海外から数十万発の122mm砲弾を調達しており、専門家によるとこの動きは、戦争の重要な時期に侵攻するロシア軍に対するウクライナの弾薬不足を埋めるのに役立つという。
 ドイツ政府が2月に発表したウクライナ向けの最新の軍事パッケージには、ソビエト標準口径砲弾の12万発以上が含まれていた。 Der Spiegel紙は、ヨーロッパにおけるこの種の弾薬の主要生産国であるブルガリアに砲弾が発注されたと報じた。
 
CSISのカンシアン国際安全保障問題上級顧問は、「ウクライナが装備する砲のほとんどは、まだソ連時代のもので、規格は122mm、130mm、152mmだったので、この口径の弾薬をより多く入手することは価値がある」と述べた。
 ミュンヘン会議ではチェコ共和国のパヴェル大統領が155mm砲80万発122mm砲30万発を含む100万発近くの弾薬を海外から調達できたと述べていた。
2024.02.29
 15:59
Kyiv Independent British MP says Scholz revealed sensitive information on UK military support to Ukraine <2403-022913>
 Telegraph紙が2月28日、エルウッド英下院議員は、ショルツ独首相が記者団に対し、英国とフランスが誘導ミサイルでウクライナを支援しているとに述べた際、「目に余る情報活動の乱用」と非難したと報じた。 ショルツ首相は2月26日に、ウクライナにTAURUSを供与する可能性を再び否定した。
 最大射程が500kmのTAURUSは、ウクライナが2023年5月に兵器の取得要請を提出して以来、広範な議論の対象となっている。
 ショルツ首相はTAURUSミサイルをウクライナに供与することに反対しているが、その理由はこの動きがドイツを戦争に引き込むことを恐れているからだという。
 ウクライナは、英国のStorm Shadowやフランス製のSCULPなど、他の長距離ミサイルも受け取っている。
2024.02.29
 14:37
Kyiv Post Reported Killed by Ambush on Small Boat Landing in Crimea <2403-022912>
 クリミア半島を占領しているロシア軍海岸防衛隊が29日、ウクライナで最も高度に訓練され熟練したウクライナ軍第73海軍特殊作戦センターの特殊作戦部隊を待ち伏せし、20名を殺害して勝利を収めた。 早朝の交戦は、クリミア半島の南東海岸にある狭い砂嘴であるテンデロフスキー島の近くで行われた。
 ロシアの情報筋によると、秘密の海上攻撃を専門とするウクライナ軍第73連隊の兵士を乗せた5隻の小型ボートが、砂浜に近づき上陸を試みたが、ロシア軍部隊は「短い戦闘」の後、上陸用舟艇3隻を撃沈し、少なくとも20名のウクライナの特殊部隊員を殺害したと述べている。
 ロシア軍事ブロガーのドブロホドは、ロシアバルチック艦隊の特殊作戦歩兵が待ち伏せ攻撃を行い、UAV攻撃で2人が負傷したと述べた。 他の親露派の軍事ブロガーは、ウクライナのボート1隻が脱出し、ボート1隻と捕虜1人が捕らえられたと主張した。
2024.02.29
 12:00
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ軍、ドニプロ川左岸でじわじわと前進 国旗の掲揚合戦も <2403-022909>
 ウクライナ軍の東部の防御拠点だったドネツク州アウジーウカ市を2週間前に攻略したロシア軍は、市の西方にある複数の集落へと前進を続けている。
 その一方で、ある方面ではウクライナ軍が、ほんの少しずつではあるものの前進を続けている。
 半年前、ウクライナ海兵隊の部隊は南部ヘルソン州で広大なドニプロ河をボートで渡河し、東岸のクリンキ村に橋頭堡を築いた。 第35独立海兵旅団を中心とする部隊は現在、クリンキ周辺以外はロシア側の支配下にある左岸でなおこの村を保持しているばかりか、西に1.5kmほど離れたコザチラヘリ村へ向けて徐々に前進している。
 戦闘は通りや建物単位で繰り広げられている。 ある区画をどちら側が支配できるかは、その上空に飛ばせるUAVの数で決まることが多い。 ウクライナ側がクリンキ一帯で、ロシア側のUAV操縦士を殺害した直後にとくに大きな前進を遂げているのは、理由のないことではない。
2024.02.29
 10:17
産経新聞

(Yahoo)

エストニア首相、ウクライナ支援に「全ての選択肢を」 欧米派兵否定すべきでないと強調 <2403-022907>
 エストニアのカラス首相が2月28日放送の英Sky News TVの取材で、ウクライナの勝利に貢献するためには「全ての選択肢を考慮すべきだ」と述べ、欧米諸国による自国の地上部隊のウクライナ派兵を排除すべきでないとの考えを明らかにした。
 地上部隊の派遣をめぐっては、マクロン仏大統領が26日に将来的に排除しないとの考えを示したのに対し、スナク英首相ら米欧の首脳や高官からは派兵に否定的な見解が相次いだが、カラス首相の発言は、こうした米欧の態度に直接反論するものである。
2024.02.29
 10:15

(20:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 29 2024 <2403-022905>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月29日の戦況 =
 ウクライナは、西側諸国の安全保障支援の遅延が続いた場合、2024年夏にロシアの領土が大幅に拡大する可能性を懸念していると報じられている。
 プーチン大統領が2月29日の連邦議会での演説で、次期大統領としての任期はウクライナにおけるロシアの軍事的成功によって決まるが、社会的経済的福祉の停滞や減少を犠牲にするものではないと、ロシア国民を納得させようとした。
 プーチン大統領は連邦議会での演説で、交渉や核による威嚇について聞き飽きた言い回しで、情報操作を推し進めるためにこの演説に西側の注意を引く可能性が高い。
 プーチン大統領は、2月28日、親露派のモルドバ分離独立地域である沿ドニエストルの代議員会議からの要請に応じなかったが、この無回答はロシアに、後日いくつかの可能行動方針 (COA) を与えている。
 ウクライナ軍は2月28日と29日にウクライナ東部でさらにSu-34 3機を撃墜した。
 アルメニアのパシニャン首相が、ロシアがアルメニアのCSTO不参加を認めることを拒否したため、ロシア主導のCSTOはアルメニアの安全保障に対する脅威であると述べた。
 ロシア軍は2月29日、陣地での戦闘が続くなか、アウディーイウカ近郊での前進が確認された。
 ロシア国営防衛企業集団のRostec社のチェメゾフ社長が2月29日、ロシア軍がより多くのA-50を必要としているため、RostecはA-50 AEW&C機を計画外で生産すると述べた。
2024.02.28
 21:09
Ktiv Independent Third Assault Brigade says it knocked out Russian forces storming Krasnohorivka <2403-022820>
 ウクライナ軍第3突撃旅団が2月28日、クラスノホリフカ市を襲撃するロシア軍を撃退したと述べている。 ウクライナ第3突撃旅団の副旅団長は、2月17日のアウディーイウカからのウクライナ軍の撤退とその後の3つの村へのロシア兵の撤退に対する反撃と呼んだ。
Krasnohorivka の位置 (Google Map)】
 ウクライナ軍によると、ロシア軍は27日にクラスノホリフカの南東部を攻撃し、町に入っていた。
 第3突撃旅団の第1突撃大隊と第2突撃大隊は、ロシア軍を町から一掃し、足場を固めるのを阻止する戦闘を行った。
2024.02.28
 16:49
Ktiv Independent Bulgarian defense minister: Bulgaria to send 100 armored vehicles to Ukraine 'in few days' <2403-022817>
 ブルガリア国防相が28日、ブルガリアは数日中にウクライナに
APC 100両を送ると述べた。 ブルガリア議会は2023年12月に、内務省の備蓄からウクライナにAPC 100両を武器や補用部品とともに無償で供給することを承認した。
 APCを派遣する決定は、ブルガリアのラデフ大統領の拒否権を覆さなければならなかった。
2024.02.28
 

19:15 (09:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 28 2024 <2403-022811>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月28日の戦況 =
 モルドバの親露派分離地域である沿ドニエストルは、2月28日に第7回沿ドニエストル代議員会議を開催し、モルドバに対する幅広い行動をロシアが拡大させ即時かつ長期的に追求できる行動を正当化する根拠を提供することを目的とした一連の決定を採択した。
 プーチン大統領は、2月29日のロシア連邦議会での演説沿ドニエストルの要求に応じる可能性があるが、クレムリンは沿ドニエストル代議員が求めている拡支援の内容をまだ示していない。
 ロシアは、沿ドニエストル代議員会議の決議を利用して、一連の可能な行動を正当化することができる。
 ウクライナ軍は、占領下のドネツク州にあるロシア軍の集結地に対して別の攻撃を行ったと報じられ、ロシアの軍事ブロガーの間で再び怒りを呼び起こし、ウクライナによるHIMARSの使用に関する懸念が再浮上した。
 ロシアは、2024年3月の大統領選挙を前に、ロシアの情報空間の支配を強化するため「外国の代理人」(註:スパイと同義語)と見なす活動家の取り締まりを続けている。
 2008年から2014年にかけて流出したロシア軍の機密文書に基づいているとされるFinancial Timesの調査は、ロシアが主張する戦術核兵器の使用基準を概説している。
 トルコと中国は、ウクライナでの和解に向けて、独自の交渉の場を追求しているようで、ロシアは交渉と戦争に関する長年の言説をさらに推し進めるために、これを利用する可能性が高い。
 ロシア軍はスバトベ、アウディーイウカ、ドネツク市付近での前進が確認された。
2024.02.28
 05:00
朝日新聞

(Yahoo)

ウクライナへの派兵案、マクロン大統領発言が NATO 加盟国に波紋 <2403-022803>
 ウクライナへの地上部隊の派遣の可能性を示唆したマクロン仏大統領の発言が波紋を呼んでいる。 ウクライナを支援する西側諸国の首脳らは派兵の可能性を相次いで否定し、ロシア側は西側諸国による地上部隊の派遣が戦争をさらにエスカレートさせるとして警告した。
 マクロン大統領は欧米30ヵ国の首脳らをパリに招いて、ウクライナ支援の連携強化を話し合う会議を開いた26日、会議後の記者会見で、欧米諸国によるウクライナへの地上部隊の派遣の可能性を問われ、「正式な形での派兵についての合意はなかったが、何ごとも排除されるべきではない」と発言し、「フランスが派兵に賛成でないとは言っていない。 会議で派兵は選択肢として議論された」と述べた。
 これに対して、会議に出席したショルツ独首相は27日の声明で、「欧州やNATOからウクライナに地上軍や兵士が派遣されることはない」と否定した。 現地メディアによると、NATO加盟が決まったスウェーデンのクリステション首相も「現時点ではまったく関係ない」と述べた。 ウクライナを率先して支援してきた英国やポーランドも派兵を否定した。
2024.02.27
 23:56
Ukrainska Pravda UK armed forces chief: Ukraine will be at disadvantage on battlefield for several more months <2403-022723>
 英国軍司令官であるラダキン海軍大将が、ウクライナ軍は弾薬不足に陥り、西側諸国がさらなる支援に同意するまでの数か月間ロシアとの戦争で不利になると考えている。
2024.02.27
 21:01
Kyiv Independent Ukraine war latest: Ukraine withdraws from 2 more villages near Avdiivka, downs 2 Russian warplanes in single day <2403-022722>
 ウクライナのタヴリア群報道官が2月27日に国営TVで、ウクライナ軍が2月27日にアウディーイウカ近郊のステポヴェ村とセヴェルネ村から撤退したと述べた。
 この2個村は、2月26日にロシア軍に占領されたラストチキンの北に位置しています。 本格的な侵攻が始まる前は合わせて約100人が住んでいた。
2024.02.27
 19:51
Reuters 通信

(Yahoo)

NATO 部隊のウクライナ派遣、ロシアと衝突へ=ぺスコフ報道官 <2403-022721>
 マクロン仏大統領が26日に、欧州諸国がウクライナに地上部隊を派遣する可能性について、現時点で各国間で合意が得られていないものの、将来的には排除しないとの考えを示したことに対し、ロシア大統領府のペスコフ報道官は27日、NATOがウクライナに部隊を派遣すれば、NATOとロシアの衝突は避けられなくなると警告した。
ペスコフ報道官はマクロン大統領の発言に関する記者の質問に対し「NATO加盟国がウクライナに部隊を派遣する可能性を議論するという事実そのものが非常に重要な新しい要素だ」と指摘し、実際に部隊を派遣した場合、ロシアとNATOが直接衝突するリスクはどうなるかとの質問に「その場合は可能性ではなく、直接的な衝突の必然性について話す必要があるだろう」と答えた。
2024.02.27
 19:22
Ukrainska Pravdat 110th Brigade which defended Avdiivka leaves on rotation: "First time in two years" <2403-022720>
 Facebookに投稿された記事によるとアウディーイウカを防衛した第110独立機械化旅団部隊交代のため移動した。 旅団は、これが全面侵攻開始以来、初めての部隊交代であることをほのめかしている。
 第110旅団は、アウディーイウカ市、ミルノフラド市、ポクロフスク市の軍政とアウディーイウカコークス工場の経営陣に感謝の意を表した。
2024.02.27
 17:26
Kyiv Post Swedish Politician Predicts Fast Decision on Gripen Fighters to Ukraine <2403-022716>
 ウクライナ空軍は、スウェーデンの象徴的なGripen戦闘機の獲得に向けて順調に進んでいるように見えるが、スウェーデンはやる気があるようだが、実現すれば約1年かかるだろう。
 スウェーデンの野党・社会民主党・中道党のデミロク党首は月曜日、スウェーデンがNATO加盟への最後のハードルを乗り越えた今、与党保守政権に対しハイテク戦闘機JAS39 Gripenをウクライナに移転する計画早急に進めるよう求めた。
スウェーデン議会は、まだ決定されていない強力な戦闘機の数をキエフに引き渡すことを進めることを概ね支持しており、確固たる決定が間もなく下されるはずだと、月曜日に地元メディアが広く報じたコメントでデミロク党首は述べた。
2024.02.27
 15:50
Kyiv Independent Air Force: Ukraine downs 2nd Russian Su-34 aircraft in single day <2403-022714>
 ウクライナ軍は2月27日14:00にこの日2機目のSu-34を撃墜した。 1機目の撃墜は同日早くに報告されていた。
 ロシア軍は2月21日にSu-34 1機19日にSu-35S 1機18日にSu-34 1機を、更に17日にはSu-34 2機とSu-35を撃墜しており、ロシアは2022年2月24日の侵攻開始以来340機を失ったことになる。
2024.02.27
 10:00

(20:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 27 2024 <2403-022708>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月27日の戦況 =
 スウェーデンは、2月26日にハンガリーがスウェーデンの加盟申請を正式に承認したことを受け、NATOに加盟する。
 プーチン大統領は2月26日、モスクワ軍管区(MMD) とレニングラード軍管区 (LMD) を正式に再建する2つの法令に署名し、ロシア軍の大規模な再編と改革の取り組みを成文化した。
 MMDとLMDの再編は、短中期的にはウクライナにおけるロシアの作戦に対する支配を強化し、長期的にはNATOに対する将来の大規模な通常戦争に備えるという並行した目的を支援するものである。
 ゼレンスキー大統領は2月25日にロシアが2024年5月下旬から夏にかけて開始する新たな攻勢を準備していると述べたが、これはロシア軍が戦域全体の主導権を取り戻し、主導権を握っている限り、いつでもどこでも攻撃作戦を遂行できるというISWの評価と一致している。
 ロシア軍参謀総長のゲラシモフ上級大将は、ロシアがドネツク州アウディーイウカを占領した後、ロシア軍との戦闘を続けているウクライナ侵攻第58諸兵科連合軍 (CAA) の指揮所を訪問したと報じられている。
 EU首脳15人を含む20ヵ国以上の首脳が2月26日にパリで会合し、ウクライナへの弾薬供給増額について議論した。
 ドイツは2月26日、ウクライナへの新たな軍事支援パッケージを発表した。
 モルドバの親露派分離地域である沿ドニエストルの消息筋がロシアの独立系メディアVerstkaに対し、沿ドニエストルは2月28日にティラスポリで開かれる代議員会議でロシアへの編入を要請する予定はないと語ったと報じられている。
 ロシア軍は接触線全体で陣地での交戦を続けており、クレミンナ、バフムート、アウディーイウカ付近で前進が確認された。
 ロシアは2023年1月から9月の間に、兵器技術を含む制裁対象の抵触しそうな欧州製品€450M ($488M) 相当を輸入したと報じられている。
2024.02.27
 08:22
時事通信

(Yahoo)

部隊派遣の可能性、排除せず ウクライナに 仏大統領 <2403-022707>
 マクロン仏大統領が26日に欧州20ヵ国余りの首脳・閣僚が参加してパリで開かれたウクライナ支援会合後の記者会見で、ウクライナへの軍事支援として、将来は部隊を派遣する可能性を「排除すべきでない」と述べた。 ただ、現時点で西側にそうした意見の一致は見られないとも強調した。
 米欧は新たな世界大戦を回避するため、ロシアとの直接対決に踏み込まない方針で、マクロン大統領も「戦争を拡大させてはならない」と繰り返してきたが、この日は「ロシアが勝利しないよう、あらゆる必要なことを行う」と主張した。
2024.02.27
 07:43
Reuters 通信

(Yahoo)

ロ軍、ウクライナで米製戦車を初めて破壊=ロシア設置当局 <2403-022705>
 ロシアがウクライナ占拠地域に設置した傀儡政権が26日、ロシア軍がAbrams MBTが炎上している様子とされる動画をSNSに公開し、初めてAbramsを破壊したと発表した。
 国営ロシア通信 (RIA) によると、ロシア大統領府のペスコフ報道官が「わが軍の兵士らは当初から、これらの戦車が他の戦車と同様に破壊されると言っていた」と述べた。
 Reutersは現時点でこれを検証できていない。
2024.02.27
 07:29
Bloomberg

(Yahoo)

ウクライナへの長距離巡航ミサイル供与、ショルツ独首相が否定 <2403-022706>
 ショルツ独首相が26日、Taurus CMをウクライナに供与することは、ドイツが対露戦争当事国の一つになるため認められないとの立場を示した。
 DPA通信が、ショルツ首相がはベルリンで主催した会議で、「このシステムが到達する標的とドイツの兵士が、いかなる地点や場所であっても結び付けられてはならない」と述べた。
 発言内容はショルツの 報道担当が配布した文書に基づく。
2024.02.26
 11:46
AFP=時事

(Yahoo)

反攻計画、ロシアに漏れていた ゼレンスキー大統領 <2403-022606>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が25日、同国軍が2023年始めた反転攻勢の作戦計画が事前にロシア側に漏れていたとの見方を示した。 ゼレンスキー大統領はキーウでの記者会見で、反攻開始前にロシア大統領府の机上にはわれわれの計画書がすでにあったと語った。 ただし、リークについての詳細は明らかにしていない。
 ウクライナは2023年、西側から数十億㌦規模の武器支援を受けて反攻作戦を開始したが、ロシア軍の防衛線を突破できず、目立った戦果を上げられなかった。
2024.02.26
 09:07
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ兵器生産、昨年3倍増 今年は弾薬拡大方針=戦略産業相 <2403-022605>
 ウクライナのカミシン戦略産業相が25日にTV放送された会議で、2023年の兵器生産が3倍に拡大し、現在では国内防衛産業に国営・民間企業500社が携わっていると明らかにした。 2024年は弾薬の生産を大幅に増やす計画だと述べた。
 またフェドロフ・デジタル担当相は別の演説で、ロシア軍との戦場で使用されているUAVの90%はウクライナで生産されていると明らかにした。
2024.02.26
 06:40

(16:40 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 25 2024 <2403-022604>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月25日の戦況 =
 2月25日に投稿されたUAVによる映像には、ロシア軍がバフムート近郊で明らかな戦争犯罪を犯している様子が映っている。
 ロシアの情報社会は、最近のA-50 AEW&C機の損失に敏感に反応し、これらの航空機の配備と防御の問題が大きな懸念事項であることを示唆している。
 ウクライナ軍情報総局 (GUR) のブダノフ中将が、ロシアは2月25日現在イランから長距離ミサイルを受け取っていないと述べた。
 ロシア軍は2月25日に全線で陣地での戦闘を続いているが、バフムートとクリンキー付近での前進したことが確認された。
 ウクライナ人権オンブズマンのルビネツ氏が2月25日、ロシアが28,000人以上のウクライナ国民をロシアの刑務所に収監していると述べた。
2024.02.26
 05:53
讀賣新聞

(Yahoo)

ゼレンスキー氏、ロシア軍の攻勢「5月にも」…ウクライナ軍死者は3.1万人と公表 <2403-022602>
 Reuter通信によると、ウクライナのゼレンスキー大統領が25日にキーウで記者会見を開き、ロシア軍の攻勢が「夏の早い時期か、5月にも行われる」との見通しを示した。
 ゼレンスキー大統領は、露軍との戦闘で31,000名のウクライナ兵が死亡したことを明らかにした。
2024.02.26
 03:46
Bloomberg

(Yahoo)

ウクライナ軍の戦死者は3万1000人、ゼレンスキー大統領が明かす <2403-022601>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が25日、2年前に始まったロシアによる軍事侵攻でこれまでにウクライナ軍の戦死者は31,000人に上ると明らかにした。
 $60Bのウクライナ戦争支援を含む米国の緊急予算案は1ヵ月以内に成立が必要だとも強調した。
2024.02.25
 20:56
Kyiv Independent Zelensky: Russia preparing offensive for early summer <2403-022507>
 ゼレンスキー大統領が2月25日にキーウで開かれ、ウクライナの高官が集まりウクライナの将来について話し合ったYear 2024フォーラムで、ロシアは春か夏の初めにウクライナで攻撃を開始する準備をしていると述べた。
2024.02.25
 09:00

(19:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 24 2024 <2403-022504>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月24日の戦況 =
 ロシアの反体制派メディアが、2022年2月に全面侵攻が始まって以来、ウクライナで75,000人以上のロシア兵が死亡したと推定している。
 ウクライナの特殊部隊が2月23日から24日にかけて、ロシア最大の冶金工場にUAV攻撃を実施した。
 ウクライナの報道によると、2月23日にA-50 AEW&C機が撃墜されたことで、戦域内の他の場所でのロシア軍の航空作戦を一時的に停止した。
 ロシア軍はバフムートとアウディーイウカ付近、西部ザポリージャ州で前進が確認された。
 インドがロシアに対し、ウクライナでロシアのために戦っているインド国民の早期除隊を求めている。
2024.02.25
 08:19
時事通信

(Yahoo)

ウクライナに「揺るぎない支援」 <2403-022503>
 岸田首相が25日未明に先進7ヵ国 (G7) 首脳TV会議に出席し、終了後に発表された首脳声明は「ウクライナに対する揺るぎない支援」を強調した。
2024.02.25
 07:09
時事通信

(Yahoo)

「間接支援」で対米ミサイル供与 政府、反撃能力の整備急ぐ ウクライナ侵攻2年 <2403-022501>
 欧米各国の援助が鈍る中、ロシアはミサイルやUAVによる攻撃を強化しており、ウクライナは防空装備などの支援を訴えていることから、日本政府はウクライナ援助で備蓄が減った米国へのSAMを供与することで「間接的な軍事支援」を進める構えである。 日本のミサイル供与には、戦闘機やCMに対処するPAC-2に加え、BMを迎撃するPAC-3も含める方針である。
 政府は2023年12月に防衛装備移転三原則の運用指針を改定し、外国企業の技術を使うライセンス生産の完成品について、ライセンス元国への輸出を容認し、同時に自衛隊のPatriotを米国へ有償供与する方針を打ち出した。
2024.02.24
 22:14
Ukrainska Pravda Russians occupy Lastochkyne near Avdiivka <2403-022413>
 ロシア軍はアウディーイウカの西にあるラストチキン村を占領した。
Lastochkyne の位置 (Google Map)】
 DeepStateによると、ロシア軍はラストカインを占領し、シーヴェルネオルリフカに圧力をかけ続けている。
Siverne の位置Orlivka の位置 (Google Map)】
 DeepStateのブニアトフは自身のTelegram Channelで、ウクライナの部隊は兵站経路が封鎖されるのを避け、部隊を撤退させるためにラストチキンから撤退しなければならなかったと報告した。
2024.02.24
 18:15
Ukrinform ウクライナ、イタリアとカナダと安保協定に署名 <2403-022411>
 ゼレンシキー大統領が24日、キーウを訪れたメローニ伊首相トルドー加首相安全保障分野の協定に署名した。
2024.02.24
 12:00
Forbes

(Yahoo)

拡大するウクライナ空軍唯一の爆撃機旅団、問題はミサイル不足 <2403-022408>
 ウクライナ空軍唯一のSu-24部隊である第7戦術航空旅団のSu-24による対艦攻撃は際立っていおり、ロシア黒海艦隊の揚陸艦2隻コルベット艦1隻、古い練習船1隻、クリミアの乾ドックに入っていた潜水艦を単独で爆破または撃沈している。
 ウクライナ空軍は英空軍の古い爆撃機で使われていたパイロンをSu-24に取り付け、射程320kmのStorm ShadowScalp-ERを搭載して、ロシア軍の補給基地や司令部、橋、防空拠点、艦船を攻撃してきた。
 空軍はこれまで大きな損失を被っているにもかかわらずSu-24の不足は懸念はないが、高性能の弾薬についてはそうではない。
2024.02.24
 10:18
讀賣新聞

(Yahoo)

侵略開始2年、国連総会でロシア非難決議の採択なし…ウクライナ外相は和平案への支持訴え <2403-022406>
 国連総会が23日にロシアによるウクライナ侵略開始から2年に合わせた会合を開き、米欧各国はロシアの侵略を非難したが、対露非難決議は採択されなかった
 ウクライナが非難決議案の提出を見送ったためで、2023年のように多くの支持を得られないと判断したとみられる。 侵略1年に合わせた2023年の国連総会では、対露非難決議が141ヵ国の賛成で採択された。
2024.02.24
 08:30

(18:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 23 2024 <2403-022404>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月23日の戦況 =
 ウクライナ軍が2月23日夜にロシア軍のA-50 AEW&C機を撃墜したと報告した。  ゼレンスキー大統領がウクライナ軍が将来の反攻作戦を計画していると述べたが、西側諸国の支援の遅れはこれらの作戦に不確実性と制約をもたらし続ける可能性が高い。
 ウクライナを拠点とするOSINT組織Frontelligence Insightが2月22日、ロシア軍がロシアとウクライナの国境付近や占領下のウクライナにミサイルや弾薬を保管し、ロシアの兵站線を短縮・強化していると報じた。
 ウクライナ当局は、モルドバの親露派分離地域である沿ドニエストルの当局が2月28日にロシア併合の是非を問う住民投票を呼びかけたとの報道に対し、ロシアが沿ドニエストルからウクライナを地上攻撃する可能性は低いと述べた。
 ウクライナ軍がクレミンナ近郊で前進したのが確認され、ロシア軍はクレミンナ、バフムート、ドネツク市近郊で前進が確認された。
 ウクライナ軍情報総局 (GUR) のスキビツキー副総司令官が2月23日、ロシアがミサイル増産を続けているが、国際的な制裁がロシアのミサイルの品質を低下させていると述べた。
2024.02.24
 03:13
Reuters 通信

(Yahoo)

ロシア軍、アブデーフカ制圧受け西進 西側供与の兵器破壊=国防省 <2403-022401>
 ロシア国防省が23日、ロシア軍はアブデーフカを制圧した後に西方に向けさらに前進していると明らかにした。
 露国防省によると、ロシア軍はこの1週間でStorm ShadowやPatriotなど西側諸国がウクライナに供与した多くの兵器を破壊したとしている。
 Reutersは戦況を独自に確認できていない。
2024.02.23
 22:25
Ukrainska Pravda Russian A-50 was downed with S-200 anti-aircraft system <2403-022311>
 ウクライナ国防情報局 (DIU) によると、国防軍がソ連製のS-200(註:SA-5)SAMでロシアのA-50
AEW&C機を撃墜した。
2024.02.23
 21:01
Ukrainska Pravda Ukraine's Defence Intelligence posts final flight path of downed Russian A-50 – map <2403-022309>
 ウクライナ国防情報局 (DIU) が、ウクライナ空軍が2月23日に撃墜したロシアのA-50
AEW&C機の最後の飛行経路を公開した。
 墜落したA-50U航空機の速度と高度の急激な低下が、エイスクの町の近くで観察されたと報じられている。
2024.02.23
 20:26
Kyiv Independent Air Force: Ukraine shoots down another Russian A-50 aircraft over Azov Sea <2403-022307>
 ウクライナ空軍司令官のオレシュチュク大将が、空軍が2月23日夜にアゾフ海上空でロシアのA-50
AEW&C機を撃墜したと発表した。 オレシュチュク大将は20:00頃にTelegramに投稿し、「結果を保証してくれたすべての人々」に感謝の意を表した。 ウクライナの軍事情報機関も、空軍との共同作戦の結果、撃墜したことを確認した。
 ウクライナ国防省情報総局 (HUR) は後に、航空機はカネフスコイ地区の北50kmでロシア軍の飛行場があるエイスク市の近くで撃墜されたと述べた。
Yeysk市の位置 (Google Map)】
 ロシア国営RIA Novosti通信社は数分後に、「クラスノダール地方のカネフスコイ地区で正体不明の航空機が墜落した」と報じ、その後2機の航空機がこの地域に墜落し、墜落現場で大規模な火災が発生したと報じた。 21:00の3回目の更新では、実際には墜落に巻き込まれた航空機は1機だけだったとした。
 カネフスコイ地区はアゾフ海の海岸に位置し、ウクライナの前線から200km離れている。
 ウクライナ空軍はこれに先立ち、1月14日にもアゾフ海上空でロシアのA-50を撃墜していた。
2024.02.23
 05:11
時事通信

(Yahoo)

伊、ウクライナと安保協定 英独仏に続き署名へ <2403-022301>
 ANSA通信が、タヤーニ伊外相が22日にウクライナとの安全保障協定数日内にまとまり、署名が行われる運びだと議会で明らかにしたと報じた。
 G7は2023年にウクライナの安全を2国間協定で長期的に保証すると宣言し、英国は2024年1月、ドイツフランスは2月16日にそれぞれウクライナと取り決めを交わした。
 イタリアは2024年の先進7ヵ国 (G7) 議長国で、侵攻2年の24日にウクライナのゼレンスキー大統領も参加するG7首脳のTV会議を主催する。
2024.02.22
 17:37
Kyiv Independent Denmark signs 10-year security agreement with Ukraine <2403-022215>
 デンマークのフレデリクセン首相が2月22日の記者会見で、デンマークはウクライナへの安全保障支援に関する10年間の協定に署名したと述べた。
 デンマーク外務省は声明で、安全保証はデンマークのウクライナ基金によって賄われ、ウクライナ基金はこれまでにDKK69B ($10B) 以上をこの計画に割り当てていると述べた。
 英国、ドイツ、フランスはウクライナと同様の協定を締結しており、ノルウェー、オランダ、イタリアも同様の協定に近く署名するとしている。
2024.02.22
 15:30
Reuters 通信

(Yahoo)

焦点:消耗するウクライナ軍、兵力も弾薬も不足 ロシア軍の優位鮮明に <2403-022212>
 対ロシア戦争が3年目に突入する中、ウクライナ軍の第59歩兵旅団は、戦うための兵力と弾薬が尽きつつあり、厳しい現実に直面している。
 ある小隊長によると、旅団の兵員数は、死亡や負傷、老齢や病気による除隊が相次ぎ、残存している将兵は60~70%と推定される。
 ロシア軍の攻撃で多くの死傷者が出ている上、東部戦線は季節外れの気温上昇で凍土がぬかるみと化して兵士の健康を蝕み、事態は一段と悪化している。
2024.02.22
 10:50
CNN

(Yahoo)

ウクライナ軍、1週間でロシア軍戦闘機7機撃墜 ゼレンスキー氏が主張 <2403-022208>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が21日夜の演説で、同国軍が過去7日間でロシア軍戦闘機7機を撃墜したと明らかにした。
 ロシアはこの事案について、公にコメントを出していない。
 ウクライナ軍参謀本部が同日報告したところによると、2022年2月のウクライナへの全面侵攻以降、ロシア軍が失った航空機は338機だという。
 CNNはこれらの数字を独自に検証できていない。
2024.02.22
 10:30

(20:30 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 21 2024 <2403-022207>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月21日の戦況 =
 著名な独立系ロシア人軍事ブロガーのモロゾフ氏は、アウディーイウカ周辺でロシア軍の死傷者率が高いという報道を削除するようロシア軍司令部が命じたのを拒否し、2月21日に自殺したと報じられている。
 ウクライナ当局者は、アウディーイウカから撤退する際にロシア軍が数百人のウクライナ兵を捕虜にした可能性があるというNew York Times紙の報道を否定した。
 ドネツク州ヴォルノヴァーハ近郊の無防備なロシア軍訓練場に対するウクライナのHIMARS攻撃は、かなりの死傷者を出した可能性が高く、露超国家主義者の軍事ブロガー社会を刺激した。
 イランの消息筋は2月21日にReutersに対し、イランが1月上旬に数百発のSRBMをロシアに提供したと述べた。
 ロシア軍がアウディーイウカ、ドネツク市、ロボティネ、クリンキー付近で前進したことが確認された。
2024.02.22
 10:13
AFP=時事

(Yahoo)

ロシア戦死者約4万5000人の身元確認 メディア <2403-022206>
 英BBCのロシア語版とロシア語メディアのMediazonaがボランティア班と共に、、2022年2月のウクライナへの侵攻開始後に死亡したロシア兵約45,123名の身元を特定したと報じた。
 両国は戦死者数を極めて慎重に扱っており、ウクライナ侵攻への批判を禁止しているロシアは2022年以降、戦死者数を公表していない。
2024.02.22
 09:58
Reuters 通信

(Yahoo)

東部アブデーフカ近隣へのロシア軍の侵攻続く=ウクライナ兵 <2403-022205>
 アブデーフカ郊外に新たな陣地を構えているウクライナ軍兵士らが、アブデーフカを掌握したロシア軍が近隣の町への攻撃を続けていることを明らかにした。
 現地のウクライナ部隊幹部は21日、「アブデーフカ前線の状況は極めて明確で、ロシア軍は力の限り前進するだろう」とTelegramに投稿した。
2024.02.21
 20:34
時事通信

(Yahoo)

ウクライナ兵数百人が捕虜か 東部激戦地からの撤退で <2403-022113>
 New York Times紙が20日、ウクライナ軍がアウディイウカから撤退する際に数百名の兵士がロシア軍の捕虜となったか、行方不明になった可能性があると報じた。 事実であれば、ウクライナ軍の士気低下につながる可能性がある。
 報道によると、欧米の政府高官や戦場の兵士の話として、ウクライナ軍の防衛線の崩壊に伴う混乱で850~1,000名の兵士が捕虜か行方不明になったと推定されている。 正確な人数の把握には時間がかかる可能性があるという。
2024.02.21
 18:30
共同通信

(Yahoo)

ロシア大統領、戦果拡大を指示 ドネツク州全域制圧狙う <2403-022111>
 プーチン露大統領が20日にモスクワでショイグ国防相と会談し、ロシア軍によるウクライナ東部ドネツク州の要衝アブデーフカ制圧は「疑う余地のない成果だ」と述べ、戦果拡張を指示した。
 ロシアはドネツク州全域の制圧を狙っており、プーチン氏が通算5選を目指す3月の大統領選を前に攻勢を強める構えである。
2024.02.21
 16:47
Kyiv Independent Russia used 2 Zircon hypersonic missiles in Feb. 7 attack, expert says <2403-022109>
 キ-ウ科学研究所のルービン所長が2月21日の取材で、ロシアが2月7日の大規模な攻撃で3M22 Zircon極超音速巡航CMを2発発射したと述べた。
 ルーヴィン所長は
Vechirniy Kyivの取材で、防空軍がZircon 1発を撃墜し市の東岸のドニプロフスキー地区に落下し、もう1発がキエフ州のヴィシェベ上空で撃墜され野原に落ちたと述べた。
 ロシアによると、600~1,500kmMach 9で飛翔する弾頭重量300~400kgのZirconはASCMとして設計され、2023年初頭からロシア軍が装備している。
 ただルーヴィン所長によれば、ミサイルは飛行の最終段階ではロシアが主張する10,000km/hキロではなく2,500km/hで飛翔したうえ、精度には大きな疑問があり、防空網に迎撃され目標には届かなかったと述べた。 更に、400kgの爆薬を搭載したASCMが持つべき破壊力は見当たらなかったと、ロシアの主張を疑っている。
2024.02.21
 13:02
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ国営武器製造会社、独メーカーと防空システムで協力 <2403-022106>
 ウクライナ国営の武器製造企業Ukul Obolon Prom社が、Airbus社、BAE Systems社、Leonard社によるミサイル合弁企業であるMBDA独社と防空システムで協力すると発表した。 MBDA独社の広報担当者は、UASへの対策が焦点だと述べた。
 提携の可能性のある分野には研究・開発、生産、投資が含まれるという。
2024.02.21
 10:45

(20:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 20 2024 <2403-022105>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月20日の戦況 =
 ショイグ露国防相はロシア軍がドニプロ河東岸のクリンキーを完全に制圧したと主張したが、入手可能なオープンソースの視覚的証拠とウクライナとロシアの報告は、ウクライナ軍がこの地域で橋頭堡を維持していることを示唆している。
 New York Times紙が、ウクライナ軍がアウディーイウカから撤退した際に、何百名ものウクライナ兵が「行方不明」になった可能性があると報じた。
 全正面で陣地での攻防が続いているが、ロシア軍のアウディーイウカ西方への前進が確認された。
2024.02.21
 09:54
毎日新聞

(Yahoo)

ロシア使用の北朝鮮ミサイル、部品75%が米国関連 日本製品も <2403-022103>
 英国の民間研究機関である紛争兵器研究所が20日、ロシア軍が1月にウクライナで使用した北朝鮮製のKN-23かKN-24だとみられるBMの残骸を分析した結果、部品の75.5%は米国企業の関連製品だと判明したと明らかにした。 75%以上は2021~2023年に製造された可能性が高いことも判明した。
 同研究所の調査員は、1月2日にウクライナ東部ハリコフで使用されたミサイルの部品計290点を検証した結果、部品に記されたロゴマークや製品番号から、日米独とシンガポール、スイス、中国、オランダ、台湾の8ヵ国と地域の26社を関連企業として特定した。
 ドイツの11.9%、シンガポールの3.%に次いで、日本企業の関連製品も3.1%含まれており、経済制裁の抜け穴の存在が改めて浮き彫りになった。
2024.02.20
 23:21
Ukraiska Pravda Operational Command South denies Shoigu's claim about seizure of bridgehead on Dnipro's left bank <2403-022020>
 ロシアがヘルソン州左岸のクリンキー村を掃討したというショイグ露国防相の主張を、ウクライナPivden(南部)作戦戦略司令部が否定した。
Krynky の位置 (Google Map)】
 南部作戦戦略司令部は声明で、侵略国の軍事的・政治的指導部は、ドニプロ川左岸の橋頭堡を掃討したと主張したとし、ロシア軍はヘルソン州東岸の攻撃に失敗し、事実の操作と改ざんに訴えたと公式に報告した。
 司令部は、ウクライナの南部防衛軍が陣地を維持し続けてロシア側に大きな損失を与え、ロシア軍は日中に1回攻撃を試みたが大きな損失を被って撤退したていると報告している。
2024.02.20
 15:34
CNN

(Yahoo)

ロシアの戦闘機2機、東部で撃墜 ウクライナ空軍発表 <2403-022014>
 ウクライナ空軍が19日、東部でロシアの戦闘機2機を撃墜したと発表した。 撃墜された2機はSu-34とSu-35で、これ以外の詳細は公表されていない。
 ウクライナ東部では17日にも、Su-34 2機とSu-35 1機の計3機撃墜されていたという。
2024.02.20
 14:37
Kyiv Independent Kyiv says it will 'firmly respond' if Moscow attempts to involve Transnistria in the war <2403-022013>
 ウクライナ外務省が、ロシアが支配する沿ドニエストル地方をウクライナへの侵略に巻き込み、モルドバの状況を不安定化させようとするいかなる試みにも、断固として対応すると述べた。
 沿ドニエストルはモルドバの一部として国際的に認められているが、ロシア軍は、ロシア系住民の保護を口実に侵攻した1990年代初頭から沿ドニエストルを占領している。 これに対してモルドバは、沿ドニエストルにおけるロシアの軍事駐留を非合法とし、ロシア軍の撤退を求めている。
 沿ドニエストルの親露指導者クラスノセルスキーは1月22日、モルドバからの挑発とされるものへの反撃だと主張し、軍事演習の強化と即応態勢の強化を呼びかけた。
2024.02.20
 11:31
Reuters 通信

(Yahoo)

ロ軍のスターリンク利用阻止を、ウクライナがスペースXに要請 <2403-022011>
 ウクライナのフェドロフ副首相兼デジタル転換相が19日、マスク氏率いるSpace X社に対し、ロシア支配地域で同社通信衛星サービスStarLink利用を阻止するよう求めたと明らかにした。
 StarLinkはロシアとのビジネスは一切行っていないとしているが、ウクライナ国防省のブダノフ情報総局長は2月にWall Street Journal紙の取材で、ロシアの民間企業が仲介業者から購入した物を入手してウクライナに侵攻したロシア軍がStarLink端末数千台を利用していると述べた。
2024.02.20
 10:38
Reuters 通信

(Yahoo)

ウクライナ軍、アブデーフカ失陥後に新防衛線構築でロ軍撃退 <2403-022009>
 ウクライナ軍が19日、アブデーフカ失陥後新たな防衛線を構築してロシア軍の攻撃を撃退し続けていると明らかにした。 ウクライナ軍のタルナフスキー准将は通信アプリに「軍は幾つかの新しい防衛線を築き、攻勢を意図するロシア軍の撃退に成功している」と書き込んだ。
 ロシア軍は現在、部隊を再編してアブデーフカで残敵を掃討しつつ、既に占領しているマリンカ付近や、ウクライナ側が保持している南西側の複数の村落付近で攻撃を行っている。
2024.02.20
 09:18
讀賣新聞

(Yahoo)

ウクライナ軍は圧倒的戦力差に苦境…ドニプロ川の渡河作戦「兵力100倍のロシア軍と後方の川、少しも引き下がれない自殺任務」 <2403-022008>
 ウクライナ軍は、ロシア軍との圧倒的な戦力差で苦境が続いている。 ドニプロ河の渡河作戦はまさに「背水の陣」での戦いで、前方は兵力100倍の露軍、横は地雷原、後方は河と、少しも引き下がれない自殺任務である。 ドニプロ河東岸沿いの村クリンキは、ウクライナ軍にとって露軍が占領している地域奪還に向けた橋頭堡である。
 ウクライナ軍はクリミア半島に通じる露軍の補給路断絶を狙った2023年6月からの大規模な反転攻勢では南部ザポリージャ州からの突破に失敗しており、ここは新たな突破口として期待されている。
2024.02.20
 09:15

(19:15 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 19 2024 <2403-022007>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月19日の戦況 =
 ロシア軍はアウディーイウカの掌握の際に、ウクライナの情報空間にパニックを引き起こしウクライナ軍の士気を弱めるためサイバー攻撃を実施した可能性がある。
 ロシア軍がアウディーイウカを占領した後、アウディーイウカ近郊でのロシア軍の攻撃速度は劇的に遅くなったと報じられている。
 ウクライナ当局は、ウクライナ軍が2月19日朝、ウクライナ東部でSu-34とSu-35S 1機ずつを撃墜したと報告した。
 米大統領府が、議会がウクライナへの安全保障支援を可決した場合に長射程型のATACMSの供与を検討していると報じられている。
 UAE首長国の銀行が、西側諸国の二次制裁のリスクを理由に、2023年9月にロシア企業との取引の一部を制限し、ロシア国民の口座を閉鎖し始めたと報じられている。
 アルメニアのパシニャン首相が、ロシアとアルメニアの関係悪化を背景に、アルメニアはロシアのウクライナへの全面侵攻を支持していないと繰り返した。
 ロシア軍のドネツク市近郊と西部ザポリージャ州での前進が確認された。
 ロシア安全保障会議のメドベージェフ副議長が2月19日、ロシア国防省が2024年1月1日以降、53,000名以を採用したと主張した。
2024.02.20
 09:00
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍が見つけた勝ち方「滑空爆弾による猛爆」、防げる兵器は1つだけ <2403-022006>
 ロシア空軍はウクライナで戦争を拡大して2年近くの間、不十分な訓練や粗雑な兵器、中央統制の文化がネックとなり、地上部隊を支援するのに苦慮してきたが、最近になってアウジーイウカ方面で変化がみられた。
 ここ数週間、アウジーイウカに対しロシア軍機は40kmほど離れた場所から衛星誘導の滑空爆弾を大量に投下してきた。 こうした航空支援を受けてロシア軍の地上部隊は、ウクライナ軍の第110独立機械化旅団を撤退させた。
 ロシア軍は空から地上部隊を効果的に支援するため今後は他の戦域でも同じ戦術を用いるだろう。 ISWはアウジーイウカでの滑空爆弾作戦は「前線のあらゆる場所でロシア側の作戦が変化する先駆け」と位置づけている。
 ロシア側は重量250kg500kg、あるいは1,500kgのKAB滑空爆弾FAB滑空爆弾に翼と衛星誘導装置を取り付けた簡易型の滑空爆撃能力を開発した。 ロシア空軍のSukhoi戦闘爆撃機は高高度を高速で飛行して、40km離れた目標に向けてKABを2発以上投下できるようになった。 前線から40kmというのは、ウクライナ側のSAMによって迎撃されるリスクを完全には排除できないものの、軽減するには十分な距離である。
2024.02.19
 15:07
Kyiv Independent NBC: Biden administration considering supplying Ukraine with long-range ATACMS missiles <2403-021912>
 NBC Newsが2月19日に匿名の米当局者を引用して、議会が新たな資金パッケージを承認すれば、バイデン政権がウクライナに長射程型のATACMSを送る用意があると報じた。
 米国は2023年10月に射程165kmの旧型ATACMSをウクライナに供与したが、ATACMSの新型は最大300kmで今のところウクライナには提供されていない。
2024.02.19
 14:31
AFP=時事

(Yahoo)

中国外相、ロシアには「殺傷兵器売らず」 ウクライナに伝える <2403-021911>
 中国外務省が18日、中国の王外相が17日にミュンヘンで開かれた安全保障会議でウクライナのクレバ外相に、中国はロシアにウクライナ侵攻に使用する殺傷兵器を売却しないと伝えたことを明らかにした。
 外務省によると王外相はクレバ外相に、中国は「状況を利用したり、紛争地域やその当事者に殺傷兵器を売却したりしない」とクレバ氏に語ったという。
2024.02.19
 14:08
Kyiv Independent Media: Ukraine may receive first F-16 jets in June <2403-021910>
 Foreign Policy誌が2月18日にリトアニアのアヌサウスカス国防相と匿名の欧州当局者の発言として、ウクライナは2024年6月に最初のF-16を受け取る可能性があると報じた。
 オランダ、デンマーク、ノルウェー、ベルギーはウクライナに米国製の第4世代戦闘機を数十機供与すると約束しているが、正確なスケジュールは今のところ不明のままで、ウクライナ空軍報道官はTVで、6月受領開始を肯定も否定もできないと述べた。
2024.02.19
 13:00
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍、最新の T-90 戦車を一度に4両失う 攻勢の裏で損害ますます拡大 <2403-021909>
 ロシア軍第3軍団の所属とみられる突撃部隊が15日かその前日、ウクライナ東部ドネツク州アウジーイウカ市から北へ100kmほど離れたテルニー村の周辺を守るウクライナ軍部隊を攻撃した。
 使われた兵器から推測すると部隊はおそらく大隊規模で、T-80BVMT-90Mを少なくとも6両、BMP-2
IFVなど戦車以外の戦闘車両を少なくとも4両、サーモバリック弾頭のロケット弾を発射できるTOS-1 MRL 1両などを擁していた。
 注目されるのは、これほどの数のT-90Mが一度に同じ場所にお目見えしたのは、知られる限りめてだったが、最新型のT-90Mもまたロシアの旧式戦車と同じようにいとも簡単に爆破され、ウクライナ軍の第60、第63両独立機械化旅団のUAVによる猛襲を受けた突撃部隊は、テルニーの南東3kmかそこらで動けなくなった。
2024.02.19
 10:00

(20:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 18 2024 <2403-021905>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月18日の戦況 =
 ウクライナ軍がアウディーイウカからそう遠くないところに新たな防衛線を構築できる可能性が高く、この地域がロシア軍の攻勢の頂点となる可能性が高い。
 ウクライナ当局は、占領下のドネツク州でロシアが捕虜に関するジュネーブ条約に違反したとされる2件の事例を調査している。
 Washington Post紙が、プーチン政権が2023年1月以降にウクライナのメディアに偽情報を広めるための大規模な取り組みを画策していると報じ、偽のTelgram Channelを使用してウクライナの情報空間に潜入するロシアの情報操作に関する最近のウクライナの公式報告を裏付けている。
 デンマークのフレデリクセン首相が2月18日、ウクライナに砲兵システムを供与すると発表した。
 2月18日に全正面で陣地の攻防が続いているなか、ロシア軍のザポリージャ西部での前進が確認された。
2024.02.19
 08:18
産経新聞

(Yahoo)

ロシア軍がザポロジエ州でも前進か ウクライナ軍の防衛線を突破と報道、南部でも優勢示唆 <2403-021902>
 ウクライナの大手軍事メディアDeep Stateが18日、露軍がザポロジエ州の集落ロボティネの南側まで前進し、集落への進入を試みていると報じた。 また、ロボティネ東方の集落ベルボベの南西方向でも露軍がウクライナ軍の防衛線を突破したため、ウクライナ軍が撃退のための戦闘を続けているという。
Robotyne の位置 (Google Map)】
 ウクライナ軍は2月17日に弾薬不足などを背景に東部ドネツク州のアブデーフカの放棄を決定したが、ロボティネ方面での露軍の前進は、露軍が東部だけでなく南部でも優勢になりつつあることを示唆した。
2024.02.18
 23:58
Kyiv Independent Brutal Battle for Avdiivka brings Russia's first major victory in 2024 <2403-021815>
 ロシアのアウディーイウカ占領は、ロシアにとって9ヵ月ぶりの大きな成果だが、ウクライナは独自の問題を露呈した。 重要な戦闘陣地の要塞化が間に合わわず、アウディーイウカを防衛する第110自動車化狙撃旅団は、必要な増援を送られなかった。 更に撤開始が遅れた。
 一方、ロシアにとっては、推定数万名の犠牲の下に、戦略的重要性がほとんどない都市を占領した。
 アウディーイウカの占領は、来るべき大統領選挙に先立って、プーチンの宣伝のために価値があり、作戦は主に政治的な目的によって推進された。
2024.02.18
 23:57
Kyiv Independent Ukraine war latest: Ukraine says it repelled Russian offensive in Zaporizhzhia Oblast <2403-021814>
 ウクライナ軍西部作戦司令部が2月18日、17日にザポリージャ州でロシア軍の攻勢を破り、70人の兵士が死亡、80人が負傷したと発表した。
 この攻勢には30品目の装備とかなり多くの敵兵が関与した。
 報告書によると、ウクライナはMBT 3両を含むロシア軍の装備18品目を破壊した。
2024.02.18
 22:16
Kyiv Independent Military: Russian forces try to storm Ukrainian positions in Kherson Oblast <2403-021813>
 ウクライナ軍参謀本部の発表によると、ロシア軍はドネツク州のアウディーイウカ撤退が発表された翌日の2月18日にドニプロ河西岸にあるウクライナ軍陣地への攻撃を14回試みた。
 参謀本部の声明によると、ウクライナ軍はラストチキンとペルボマイスケ近くのアウディーイウカ方面への3回の攻撃を撃退した。 声明はまた、ウクライナ軍がザポリージャ州のロボティネ州で7回の攻撃を撃退したとした。
 ウクライナは前日にザポリージャ州でロシア軍の攻撃に反撃し、兵士70人が死亡、80人が負傷し、ロシア軍の装備品18点を破壊したと発表した。 同州はロシア軍に一部占領されたままで、ロシア軍は西部地域での攻勢を再開している。
 戦争研究所 (ISW) は、西側諸国が援助を遅らせ続ければ、ロシア軍は他の地域で同じ戦術を繰り返す可能性があると報告した。
2024.02.18
 20:23
Ukrainska Pravda Russians actively assault Ukrainian positions on left bank in Kherson Oblast – General Staff <2403-021812>
=ウクライナ軍参謀本部夕報=
 過去24時間以内に、56件の戦闘衝突が発生した。 ロシア軍は合計で3回のミサイル攻撃33回の空爆を行い、
MLRによる攻撃は64回、ウクライナ軍と集落の陣地を攻撃した。
ドニプロ河東岸のヘルソン州: ロシア軍はウクライナ軍の陣地への攻撃を14回試みた。
ヴォルィーニ戦線とポリシア戦線: 作戦状況に大きな変化はなかった。
シベルスクとスロボジャンシチナの前線: ロシア軍がハリコフ州のビルフヴァトカ集落付近を空爆し、チェルニーヒウ州の集落約20ヵ所を砲撃した。
クピャンスク戦線: ロシア軍は攻撃しなかった。 空爆はハリコフ州のペトロパブリフカとボロワの集落の近くで開始され、ハリコフ州の集落約10ヵ所が砲撃された。
ライマン戦線: ウクライナ軍はテルヌイの集落近くと、ロシア軍がドネツク州のヴィムカから南東に7回突破しようとしたロシア軍の攻撃を撃退した。
 ロシア軍は、ルハンシク州のビロホリフカとドネツク州の集落近くでも空爆を開始しルハンシク州の集落10ヵ所以上を砲撃した。
バフムート戦線: ロシア軍が優位を確保しようとしたドネツク州の集落の近くで、ウクライナ軍は4回のロシア軍の攻撃を撃退した。
 ドネツク州では、10ヵ所近くの集落がロシア軍の砲撃を受けた。
アウディーイウカ戦線: ウクライナ軍がドネツク州のラストチキンとペルボマイスケの集落付近でロシア軍の3回の攻撃を撃退した。ロシア軍はまた、ドネツク州のジェランネ、オルリフカ、セメニフカの集落付近でも空爆を開始した。ドネツク州のノヴォカリノヴェ、ノボバフムティフカ、ステポヴェ、ラストチキン、シエヴィエルネ、ペルボマイスケなど約20の集落に砲撃と迫撃砲による攻撃が行われた。 マリンカ戦線: ウクライナ軍がドネツク州の集落で12回にわたりウクライナの防衛線を突破しようとしたロシア軍を抑止し続けている。
ノヴォパヴリフカ戦線: ロシア軍は攻撃しなかった。 ドネツク州では約10ヵ所の集落が砲撃された。
ザポリージャ戦線: ウクライナ軍がザポリージャ州のロボティネ集落付近でロシア軍の攻撃を7回撃退した。
 ロシア軍はザポリージャ州のマラ・トクマチカ集落付近でも空爆を開始した。 ザポリージャ州の集落20ヵ所以上を砲撃した。
ヘルソン戦線: ロシア軍はドニプロ川東岸の陣地からウクライナ部隊を追い出す試みを続け、この1日でウクライナ軍の陣地を14回攻撃した。 ヘルソン州とムィコラーイウ州の集落が砲撃をされた。
 ロシア軍はまた、ヘルソン州の集落付近でMLRによる攻撃を仕掛けた。
ウクライナ空軍: 先日空軍機が、ロシア軍が集中している地域4ヵ所に攻撃を開始した。
 ウクライナ空軍の部隊がSu-34を破壊した。
ロケット部隊と砲兵部隊: ロシア軍の統制点3ヵ所と弾薬庫を攻撃した。
2024.02.18
 14:45
Bloomberg

(Yahoo)

英米、ウクライナに AI 搭載無人機の供与目指す-関係者 <2403-021808>
 事情に詳しい関係者が、英国が米国など各国と協力してウクライナにAI搭載の新たなUAV数千機を供与する方向で取り組んでいることを明らかにした。 UAVは目標に同時に群がることができるという。 無人機は数ヵ月以内にウクライナに送られる可能性があるが、遅れもあり得る。
 AI搭載のUAVは大規模に展開して互いに通信することで、人間が操縦することなく敵地を狙うことができるという。
2024.02.18
 10:00
Forbes

(Yahoo)

ロシア「1日に砲弾1.5万発」でウクライナ打倒と試算 現在1万発 <2403-021806>
 エストニア国防省によれば、ロシア軍は2022年2月にウクライナに対する戦争を拡大した最初の数ヵ月に榴弾砲数千門で1日6万発を撃った。
 ロシアは、2025年にウクライナ軍を打倒しウクライナでの戦争に勝利するためには1日あたり15,000発必要とが試算しているが、この数はロシア軍が現在ウクライナで1日に発射している砲弾数よりも5,000発多く、ロシアが1日に生産している砲弾数よりも9,000発多い。
 この不足分を補うためにロシアは国内で長期備蓄されている古い砲弾300万発の一部を再び使用できる状態にすることか、イランや北朝鮮からこれまでに取得した200万発程に加えてさらに確保する2つの選択肢がある。
 どちらもいうほど簡単なことではないことから、英王立防衛安全保障研究所 (
RUSI) の新たな報告によれば、ロシア軍は2025年に主力砲弾である152mm弾の大幅な不足に直面するとみられている。
2024.02.18
 09:10

(19:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 17 2024 <2403-021805>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月17日の戦況 =
 ショイグ露国防相が、ウクライナ軍がアウディーイウカから撤退した可能性が高いため、ロシア軍がドネツク州アウディーイウカの完全支配を確立したと宣言した。
 ロシア軍はアウディーイウカを占領するための攻勢最終日に地上部隊への近接航空支援を提供することができる一時的に限定的かつ局地的な航空優勢を確立したとみられたが、これはロシア軍がウクライナで初めてのことである。
 西側諸国の安全保障支援の遅れは、ウクライナの防空体制にさらなる大きな制約をもたらした可能性があり、ロシア軍はウクライナで近接航空支援を実現できた可能性がある。
 ウクライナ軍は2月17日、ドネツク州上空でロシアの戦闘機3機 (Su-34 2機、Su-35 1機) を撃墜したと報じられているが、アウディーイウカからの撤退を援護するため乏しい防空戦力を投入した可能性が高い。
 米司法省が2月17日、ウクライナのエネルギーインフラを修復するため、米国が没収したロシアの資金$500,000をエストニアに送ったと発表した。
 ロシア軍はバフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ザポリージャ州西部での前進が確認された。
2024.02.18
 07:22
共同通信

(Yahoo)

バイデン氏「米議会の不作為」 ウクライナの東部要衝撤退 <2403-021804>
 バイデン米大統領が17日にウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談し、ウクライナ軍がアブデーフカから撤退を余儀なくされたのは「米議会の不作為の結果だ」と述べ、下院はウクライナ支援を含む緊急予算案を早急に可決すべきだと強調すると共に、ウクライナ支援継続への決意を伝達した。
2024.02.17
 20:00
Newsweek

(Yahoo)

ロシアのミサイル工場で大規模爆発...巨大な火球が映る衝撃映像 <2403-021714>
 ロシア中部ウドムルト共和国ヴォトキンスク兵器工場敷地内で2月7日、巨大な爆発が起きたと伝えられている。 核兵器の部品やBMを製造するこの兵器工場上空の巨大な火球が映る動画が撮影された。 死傷者が出たかどうかは分かっていない。
 爆発したこの工場はウドムルト共和国の首都イジェフスクから50kmほどの場所にあり、RS-24 Yars ICBMなどを製造している。
Izhevsk の位置 (Google Map)】
 ロシア政府は緊急事態を否定しているが、住民が撮影した動画には、この場所の上空に巨大な火球が上がり、空が照らし出された様子が映っていた。 火災の前に爆発音が聞こえたという住民の証言もある。
 ロシア国営TASS通信によると、地元の緊急事態庁は爆発の原因について予定されていたロケットエンジンの試験だったと発表したが、米政府が資金提供するメディアの自由欧州放送 (RFE/RL) は、そうした試験の予定は通常であればロシア緊急事態省のウェブサイトに掲載されているが、今回は掲載がなかったと指摘した。
2024.02.17
 17:16
Kyiv Independent Air Force commander: Ukraine downs 3 Russian warplanes <2403-021712>
 ウクライナ空軍司令官のオレシュチュク中将が2月17日、ロシアのSu-34 2機とロシアのSu-35 1機を撃墜したと発表した。
 ウクライナ軍参謀本部は2月17日、2022年2月24日に全面侵攻を開始して以来、ロシアは330機以上の航空機を失ったと報告した。
 戦争研究所 (ISW) は2023年12月に、ロシアが航空機の損失の増加により航空戦略を変更し、ロシア空軍の出撃回数を減らした兆候があると発表していた。
2024.02.17
 16:18
Kyiv Independent Dutch PM: Netherlands actively working on bilateral security guarantees for Ukraine <2403-021711>
 ルッテ蘭首相が2月17日にKyiv Independent紙に、オランダはウクライナの安全保障に関する二国間協定について積極的に検討していると語った。
 今週初めにゼレンスキー大統領はマクロン仏大統領と安全保障協力に関する二国間協定に署名し、2月16日にはショルツ独首相と、1月にはスナク英首相と同様の協定に署名した。
 また、ノルウェーのストーレ首相は2月16日にNorway通信に対し、今後数週間のうちにウクライナと安全保障に関する二国間協定に署名する予定だと述べた。
2024.02.17
 15:10
Kyiv Independent Alleged drone factory catches fire in Russia's Izhevsk <2403-021709>
 ロシアのウドムルト共和国イジェフスク市の工場で2月17日に大規模な火災が発生したと、地域緊急通報システムが発表した。 ロシアのメディアは以前、この場所にあるショッピングモールがUAV工場に変わったと報じていた。
 ウドムルト共和国の緊急通報システムはTelegramで、施設の火災は夜間に発生3,500㎡以上に広がったと述べた。 消防隊員が午前中に消火活動を行い、死傷者は出なかったという。 ロシア当局は、この企業が洗剤や消毒剤の製造に関与していたと主張したが、救急隊は、火災が発生した理由を明らかにしていない。
 
RFE/RLのロシア語放送が地元メディアを引用して報じたところによると、2023年9月にこの場所にあるショッピングモールがIzhevsk無人システム研究・生産会社に引き渡された。 地元メディアのUdmurtia Against Corruptionは、ここでGranat-4 UAVを組み立てる計画を立てていたと報じている。
 Kyiv Independentは、いずれの主張についても検証できない。
2024.02.17
 10:00

(20:00 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 16 2024 <2403-021707>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月16日の戦況 =
 ウクライナ軍はアウディーイウカからの撤退を開始しており、ロシア軍はウクライナ軍の完全撤退を妨害することに注力している。
 ウクライナ軍はアヴディビカからの秩序ある撤退を行うために反撃を行わなければならない可能性があり、ウクライナ軍の撤退を妨害しようとするロシアの取り組みは、ますます消耗戦になる可能性がある。
 ドイツとフランスが2月16日、ウクライナとの二国間安全保障協定に調印した。
 ロシアの独立調査機関によると、ほとんどのロシア人はロシアのウクライナでの戦争に無関心でこの戦争について考えることを避けているという。
 投獄されていた野党政治家ナワリヌイ氏の死亡が2月16日に報じられたことに対するロシアの反応は比較的控えめだった。
 ロシア軍はバフムートの北西、アウディーイウカ近郊のクピャンスク~スバトベ~クレミンナの線で前進が確認された。
 プーチン大統領は自らを戦時中の有能な指導者として振る舞っている。
 ロシアが支配するウクライナの裁判所は、ウクライナの捕虜に厳しい判決を下し続けている。
2024.02.17
 01:36
ロイタ通信

(Yahoo)

ウクライナ、ロシアの北朝鮮製ミサイル使用を確認 「精度に疑問」 <2403-021701>
 ウクライナのコスチン検事総長が16日、ロシアが2023年12月30日以降に少なくとも24発の北朝鮮製のBMをウクライナに向けて発射したと明らかにした。
 発射された24発のミサイルのうち、「比較的」正確だったのは石油精製所と飛行場への攻撃に使用された2発だけだったとし、「ミサイルの精度に疑問がある」と語った。
2024.02.16
 23:49
Kyiv Independent Commander: Russia 'throws all reserves' to attacks against Avdiivka <2403-021620>
 アウディーイウカで交戦するTarnavskyi部隊を指揮するタルナフスキー大将が2月16日、アウディーイウカで激しい戦闘が続く中、ロシアはアウディーイウカへの攻撃にすべての予備役を投入し、他の正面から部隊を転用していると述べた。
 占領下のドネツクからわずか数㌔のところにあるアウディーイウカは、2023年10月以降、モスクワ軍が同市を包囲して占領することを目指しており、ロシア軍の攻撃が激化している。 最近の報告によると、この正面はますます悲惨な状況になっている。
 タルナフスキー大将によると、ウクライナ軍は2月16日に20回の空爆と150発以上の砲撃を伴うロシア軍の攻撃30回を撃退したという。 タルナフスキー大将は、1月1日以来ロシアは20,000名以上の兵士、199両の戦車、481両の装甲戦闘車両を失ったと述べた。
2024.02.16
 23:18
Kyiv Independent France to provide artillery, air defense package to Ukraine <2403-021619>
 ゼレンスキー大統領が2月16日、マクロン仏大統領との共同記者会見で、2024年に€3B ($3.2B) の軍事支援を提供する安全保障協力に関する二国間協定に署名したと発表した。
 ゼレンスキー大統領は「今回は、われわれが今までに受けて北強力な軍事支援とは別の防衛パッケージで、パッケージの詳細を伏せながらも、Caesar砲や防空の追加強化のための砲弾であるという。
2024.02.16
 22:14
Kyiv Independent Reuters: War in Ukraine has cost Russia up to $211 billion, US official says <2403-021617>
 匿名を条件に米国防総省高官がロイタに2月16日、ロシアによるウクライナへの全面侵攻により、ロシアはウクライナでの部隊の装備、展開、維持に最大$211Bかかったと推定されていると述べた。 更にこの高官は、ロシアが武器売却の中止や延期で$10B以上を失ったとも述べた。
 2022年2月にロシアによる全面侵攻が始まってから約2年が経過したが、ロシアはこの戦争で2026年までに予想される経済成長で$1.3Tの損失を被ったと指摘した。
 国防省高官と、ロシア軍は開戦以来403,000名の兵士を失ったと主張するウクライナ軍参謀本部の主張と異なり、315,000名のロシア軍兵士が死傷したと見ている。 また黒海で少なくとも20隻の中型から大型のロシア海軍艦艇と1隻のロシア船籍タンカーを破壊または損傷したとし、ウクライナ参謀本部の報告と一致しているようだと述べた。
2024.02.16
 22:01
Kyiv Independent Zelensky, Macron sign security agreement between Ukraine, France <2403-021615>
 ゼレンスキー大統領とマクロン仏大統領が2月16日にパリのエリゼ宮で行われた記者会見で、安全保障協力に関する二国間協定に署名したと発表した。
 これは、2023年7月のG7諸国の合意に基づいてウクライナが締結した3番目の二国間安全保障協定で、2月16日にショルツ独首相とベルリンで、1月にはスナク英首相とキーウで同様の協定に署名している。
2024.02.16
 21:52
Kyiv Independent Germany hands over shells, drones, armored vehicles, other aid to Ukraine <2403-021614>
 ドイツ政府が2月16日、ウクライナに155mm砲弾3,990発
APC 18両、WiSENT地雷除去戦車3両、その他の支援物資を引き渡したと発表した。
 今回の支援には、Vector 10機RQ-35 Hiedrun 35機Primoco ONE 10機Songbird 7機など、大量の偵察UAVが含まれていた。 ウクライナはまた、Dachs工作車1量、地雷除去摺9台、国境警備隊車両4量、LEDライト500個、IT機器500器も受領した。
2024.02.16
 19:52
Ukrainska Pravda US House of Representatives introduces bill with less aid for Ukraine <2403-021612>
 共和党と民主党の米国下院議員8人が2月16日に、問題の行き詰まりを打開するために、ウクライナ、イスラエル、台湾に$66.3Bの軍事援助を割り当てる法案を提出した。
 この超党派の法案は、議会のウクライナ支援超党派議員団の共同議長である共和党のフィッツパトリック氏によって始められ、上院で可決された$95Bの支援パッケージの縮小版である。 下院の対案は、上院の法案に盛り込まれたウクライナとガザへの数百億㌦の人道・経済支援を削除し、上院のパッケージの軍事部分を保持するものである。
 法案には国境警備を強化する条項も含まれており、米国の国境を強化せずにウクライナへの支援を提供することに賛成しない共和党員に配慮している。
2024.02.16
 18:36
Kyiv Independent 3rd Assault Brigade says it wiped out 2 Russian brigades at Avdiivka <2403-021611>
 最近アウディーイウカに派遣されたウクライナ軍第3突撃旅団が2月16日にSNSで、15,000名のロシア軍と対峙しており、ロシア軍の第74および第114自動車化狙撃旅団を事実上一掃した。
 部隊の報告によると、ロシア軍は4,200人が死傷したと推定されている。
2024.02.16
 14:14
Kyiv Post Ukraine withdraws from position south of embattled Avdiivka as Kremlin infantry advances <2403-021610>
 東部ウクライナ軍のタルナフスキー大将が2月16日にSNSで、ロシア軍との激しい戦闘が激化しているアウディーイウカ市南郊外の陣地から撤退すると発表した。
 ウクライナ軍はロシア軍の砲撃を伴う猛攻で数百㍍の後退を余儀なくされ、15日にロシア軍がアウディーイウカの重要な陣地を占領した。
 第1軍団の歩兵は、夕方までにチェブラーシカ・ゼニト陣地からすべて撤退し、市の南西郊外にあるウクライナの塹壕と要塞の砦に対する数週間にわたる攻撃を終わらせたと伝えられている。
2024.02.16
 10:35

(20:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 15 2024 <2403-021607>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月15日の戦況 =
 ロシア軍がアウディーイカで戦術的な方向転換を行っており、ウクライナ軍が集落に構築した陣地から撤退せざるを得ない状況を作り出している可能性が高い。 ウクライナ軍はまだ集落から完全に撤退しておらず、ロシア軍が現在のロシアの漸進的な前進以上の戦果を得るのを阻止し続けている。
 ロシア軍はアウディーイウカを占領しようとしているが、包囲作戦を成功させることができないことを浮き彫りにしている。 ロシアがアウディーイウカを占領する可能性は作戦上重要ではなく、プーチン政権に政治的勝利をもたらすだけであろう。
 ウクライナ治安部隊は、クルスク州の石油貯蔵所に対するUAV攻撃に成功したと報じられている。
 ロシアの情報筋は、ロシア軍がロシア黒海艦隊司令官ソコロフ大将を正式に解任し、参謀長のピンチュク中将と交代させたとした。
 米国主導有志連合のウクライナ防衛支援会同 (Ramstein format) 構成国の一部が2月14日にブリュッセルで開催された第19回会合の後、ウクライナを支援するため、防空連合を正式に発足させ、UAV連合と地雷除去連合を結成することに合意した。
 ストルテンベルグNATO事務総長が2月15日にブリュッセルで行われたNATO国防相会議後に、NATOとウクライナがポーランドに共同分析・訓練・教育センターを設立すると発表した。
 ロシア軍がクピャンスク、バフムート、アウディーイウカ、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯で前進が確認された。
2024.02.16
 07:16
Wall Street Journal ロシア軍のスターリンク使用、数千台規模=ウクライナ情報当局トップ <2403-021605>
 ウクライナ国防省情報総局のブダノフ局長が取材に対し、ロシア軍がウクライナで米Space Xの衛星ネットサービスStarLinkの端末を数千台使用しており、占領地域でかなり長期にわたりネットワークが機能していることを明らかにした。
 一方、ウクライナ政府は2023年に、42,000台のStarLink端末を軍、病院、企業、支援団体で使用していると明らかにしている。
2024.02.16
 02:34
毎日新聞

(Yahoo)

NATO がウクライナとの共同訓練センター ポーランドに新設へ <2403-021601>
 NATOが15日にブリュッセルで国防相会議を開き、ウクライナを支援するためNATOとウクライナによる「共同分析・訓練・教育センター」を開設することで合意した。 共同分析・訓練・教育センターは、既にNATOの訓練施設があるポーランド中部ビドゴシュチに設置され、ウクライナ軍とNATO軍が一緒に訓練するほか、ウクライナがロシアとの戦闘で得た情報を共有し分析する。
 これまでは原則的に加盟国が個別に行ってきたウクライナ軍兵士への訓練をNATOとして実施し、対ロシアでの連携を強化する。
2024.02.15
 23:55
Kyiv Independent World Bank to disburse $500 million for Ukrainian businesses in 2024 <2403-021511>
 ウクライナ経済省の報道機関が2月15日、世界銀行とウクライナが2024年にウクライナのビジネスを支援するプロジェクトに$500Mを投入することを目指していると報じた。
 この問題は、同省のチームと世界銀行ウクライナ・モルドバ局のバネルジ局長が率いる世界銀行ミッションとの会合で議論された。
2024.02.15
 22:25
時事通信

(Yahoo)

ロシア西部にロケット砲撃、6人死亡 <2403-021509>
 ロシア国防省によると、西部ベルゴロドに15日、
MLRを使ったウクライナ軍の攻撃があった。 ロシア保健省などはTelegramで、子供を含む6人が死亡、17人が負傷し、商業施設や住宅が被害を受けたと明らかにした。
Belgorod の位置 (Google Map)】
 ベルゴロドは国境に近く、ウクライナ第2の都市である北東部ハリコフへの攻撃拠点となっていて、2023年12月下旬にもウクライナ軍が攻撃し、25人が死亡した。
2024.02.15
 18:36
Kyiv Independent Stoltenberg: Ukraine to receive 1 million drones from allies in 2024 <2403-021507>
 ストルテンベルグNATO事務総長が2月15日にブリュッセルで行われたNATOとウクライナの理事会後の記者会見で、同盟国は2024年中にウクライナに100万機のUAVを供与する計画だと述べた。
 ウクライナ当局は、ロシアでの戦争における無人システムの重要性を繰り返し強調しており、ゼレンスキー大統領はウクライナが2024年に国内で100万機のUAVを生産することを目指していると述べている。
2024.02.15
 15:27
Kyiv Independent Explosion reportedly occurs at military plant in Russia's Altai region <2403-021505>
 ロシアのアルタイ地方の地元メディアが2月15日に住民の話を引用して、ビイスク市の工業地帯で弾薬を生産する軍事工場などで爆発が起きた可能性があると報じた。 ロシア中南部に位置するビスク市は、ウクライナとの国境から3,000km以上離れている。
 Shibirusukī Express紙によると、ビイスクの住民は爆発音を聞き、煙の柱が街の上に立ち上る様子を目撃し、「強力な爆風」が発生したと報じている。 またある住民は取材に対し、爆発はEU、米国、ウクライナ、日本が制裁対象とするアルタイ連邦研究生産センター (FRPC) の工場で発生した可能性があると語った。
Biysk の位置 (Google Map)】
 FRPCアルタイは、ロシアの国営宇宙機関ROSCOSMOSの一部で、この施設では、弾薬、ロケットエンジン用の固体推進剤、産業用の爆薬などを製造している。
 ビイスク市のシチグレフ市長はTelegramで爆発を「衝撃音」と呼び、工場で起きている「技術的プロセス」の一部だと主張し「心配する理由はない」と述べたが、爆発がどの施設で起こったかは特定しなかった。
2024.02.15
 09:50

(19:50 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 14 2024 <2403-021503>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月14日の戦況 =
 ウクライナ軍は2月13日から14日にかけての夜、クリミア半島南岸沖の黒海でロシア黒海艦隊揚陸艦の撃沈に成功した。
 ウクライナは、高度なシステムや装備を使用することで、人員と物資におけるロシアの優位性を相殺する努力を続けていると報じられているが、西側諸国の安全保障支援の遅れが続くと、これらの努力が損なわれるだろう。
 ロシアはウクライナよりも多くの人的資源と物資を投入することに重点を置いているが、技術革新を通じた優位性も追求している。
 エストニア対外情報局が、ロシア軍が現在進めている再編と増強の取り組みは、フィンランドや広範なNATO同盟に対するロシア軍の体制を強化することを目的としていると述べた。
 プーチン政権は、2014年と2022年のウクライナ侵攻前にロシアが行ったのと非常によく似た情報操作をモルドバに対して行っており、モルドバに対するロシアの攻勢を正当化するための準備をしている可能性がある。
 ストルテンブルクNATO事務総長が2月14日、NATO加盟国に対する軍事攻撃の差し迫った脅威は見ていないと述べたが、ハイブリッド攻撃の一定のリスクがあると指摘した。
 ロシアのペスコフ報道官が、ロシアがウクライナでの紛争の凍結を提案したという最近の西側報道を否定した。
 ロシアは宇宙空間での対衛星兵器を開発していると報じられている。
 ロシア軍は接触線全体で陣地戦闘が続く中、バフムート、マリンカ、クリンキー付近で前進が確認された。
2024.02.14
 17:37
Bloomberg

(Yahoo)

ウクライナ、クリミア近くでロシアの揚陸艦破壊-軍が発表 <2403-021414>
 ウクライナ軍参謀本部が14日午前にFacebookで、ウクライナ軍と軍情報部門がクリミアのアルプカ近くでロシア海軍揚陸艦Caesar Kunikovを破壊したことを明らかにした。
 ロシアが2022年2月にウクライナへの侵攻を開始して以降、同国軍はこれまでにロシアの水上艦艇24隻と潜水艦1隻を破壊している。
2024.02.14
 15:04
Kyiv Post Ukrainian naval victory: robot drones blast, sink major Russian warship <2403-021411>
 2月14日朝、ウクライナ軍の
USV 3隻が、クリミアのリゾート地アルプカ沖合に接近していたロシア黒海艦隊最大の重攻撃艦Caesar Kunikovを攻撃し撃沈した。
Alupka の位置 (Google Map)】
 Caesar Kunikovは、ライトを灯してまっすぐ航行しているように見え、甲板には乗組員が見える。 動画には、少なくとも6隻のUSVがロシア艦の右舷/右側に100m以内に接近している様子が映っている。
 最初の攻撃は06:00過ぎに行われ艦は炎上し1時間後に沈没したことが、近くのビーチで撮影されSNSで公開された静止画や動画で明らかになった。
 ウクライナ国防省情報総局 (HUR) の映像からは、ウクライナのUSVのうち何隻がロシア艦に衝突したのかは明らかではないが、艦中央部で大きな爆発が1回示されている。 その後のUSVによる攻撃や接近は目標艦の左舷/左側に移動し、ジグザグに接近するUSVもあった。
 最初の攻撃から1時間以上経った07:15頃にCaesar Kunikovで激しい爆発が起こった映像が、近くのビーチから記録されたようだ。
2024.02.14
 09:10

(19:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 13 2024 <2403-021407>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月13日の戦況 =
 米議会上院ウクライナに$60Bの安全保障支援を提供する追加歳出法案を可決した。
 ロシアの情報筋は、2月13日にドネツク州セリダブ近郊で行われたロシア軍の攻撃でのウクライナの死傷者を意図的に誇張している。
 プーチン政権は、NATO加盟国の政府高官が自国の領土内で公務を遂行する際に取った行動について、ロシア連邦法を執行する権利を主張している。
 ロシア軍はクレミンナ近郊とザポリージャ州西部で前進が確認され、全正面で陣地での攻防を続けている。
 英国際戦略研究所 (IISS) が2月12日、ロシアは新型車両を生産するほか保管車両を再稼働させることで、少なくとも2~3年は現在の車両損失率を維持できる可能性が高いと報告した。
2024.02.14
 04:13
ロイタ通信

(Yahoo)

IMF、ウクライナ経済支援の信託基金新設 6500万ドル調達へ <2403-021403>
 国際通貨基金 (IMF) が13日、今後5年間のウクライナの経済・金融改革を支援するための新たな信託基金「ウクライナ能力開発基金」を正式に設立したと発表した。 供与国からの$65Mの資金調達を目指すという。
 基金はウクライナの首都キーウで設立され、初期資金はオランダ、スロバキア、ラトビア、日本、リトアニアから供与された$16.5Mで、初期の計画ではウクライナでの改革の中核分野を支援するために$27.5Mの拠出が予定されているという。
2024.02.14
 02:21
ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア、ウクライナで3000両超の戦車喪失=国際戦略研究所 <2403-021402>
 英シンクタンク国際戦略研究所 (
IISS) が13日に公表した世界の軍事情勢を分析した報告書Militaly Ballance 2024によると、ロシアがウクライナで喪失した戦車は3,000両以上に達した。 これは2022年のウクライナ侵攻開始前に保有していた主力戦車の総数に相当するという。
 過去1年間では推定1,120両の戦車を喪失したが、ここ1年間で1,000~1,500両の戦車を前線に投入したとみられるとした。 尤も、前線に投入された戦車のうち新造されたものはせいぜい200両で、大半が旧式戦車を改修したものだという。
2024.02.14
 00:00
Defense News Senate passes Ukraine, Israel, Taiwan aid amid Trump-fueled opposition <2403-021401>
 米議会上院が2月13日に徹夜の議事を経て、ウクライナ、イスラエル、台湾に対する大統領の$95Bの対外援助支出要求を可決し、法案に関するほぼ1週間の議論を締めくくった。
 上院で70対29で可決されたこの法案は、トランプ前大統領の反対で下院では苦戦を強いられている。
2024.02.13
 19:26
讀賣新聞

(Yahoo)

ロシア軍、侵略で戦車3000両損失「残りは状態が悪いか部品が外されている」…国際戦略研究所 <2403-021311>
 英国際戦略研究所 (
IISS) が13日、Military Ballance 2024を発表し、ウクライナ侵略の長期化に伴い、ロシア・ウクライナ両軍で損失が拡大しているが、ウクライナは米欧などの支援で損失分を穴埋めし、戦力を維持しているとしている。
 報告書によると、2023年時点で露陸軍が保有する実戦投入可能な主力戦車は1,750両で、2022年の1,800両から50両減少した。 ウクライナ侵略前の2021年は2,927両だった
 IISSは、ロシア軍が侵略開始以降に3,000両以上のMBTを失ったと分析した。 戦車や大砲などの損失は保管していた旧型兵器で補っているが、「残りの兵器の多くは状態が悪いか、部品が取り外されているとみられる」と指摘し、すぐに実戦投入できない兵器が相当数含まれるとの見方を示した。
 ウクライナ陸軍の2023年の戦車保有数は937両で、前年の953両から微減にとどまった。 NATO各国からの戦車提供が寄与した。
2024.02.13
 16:02
Kyiv Postt High-tech US air defense system makes combat debut, cold war rockets get new life vs. Iran drones <2403-021308>
 ウクライナでの使用がこれまで確認されていなかった大量の突入UAVを排除する米国製のレーザー誘導防空システムが、今月初めに西部オデーサ地域の上空でShahed 136 UAVを撃墜したと報じられた。
 ウクライナ海軍が軍事情報プラットフォームOSINTechnical公開したの映像によると、ウクライナの砲手が発射したSAMが目標に接近して近接信管を爆発させ、50kgの高性能爆薬を積んだUAVを撃墜した。
 動画には、朝鮮戦争時代に設計された無誘導ロケット弾であるHydra 70ロケット弾に誘導装置を追加した兵器である
APKWSをウクライナ軍が初めて公に確認したものである可能性が高い。
【註】
 Hydra 70は本来地対地、空対地兵器であるが、UAVに対してであればSAMとしても利用可能なことが実証された。
2024.02.13
 13:52
AFP=時事

(Yahoo)

ロシア、対ウクライナで優勢に ノルウェー情報機関 <2403-021306>
 ノルウェー情報部が他の治安機関と共同でまとめ12日公表した年次報告で、ウクライナに侵攻するロシアの兵力について、兵員数で圧倒している上、中国や北朝鮮などからも物資の供与を受けており、優勢を強めつつあるとの見方を示した。
 情報部トップは記者団に対し、この紛争において現在のロシアは1年前より優勢になっているとし、ウクライナの約3倍の兵力動員が可能だとした。
 また、ロシアは「制裁に想像以上にうまく対処」しており、中国や北朝鮮、イラン、ベラルーシからも軍事支援を得ており、特に中国からは「機械類や車両、電子機器、予備部品」を調達していると説明している。
2024.02.13
 08:10

(18:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 12 2024 <2403-021303>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月12日の戦況 =
 ウクライナ軍情報総局が、レバノンのヒズボラとイスラム革命防衛軍が、シリアのシャイラト空軍基地ロシアのUAV操縦士を訓練していると報告した。
 EUが凍結されたロシアの資産をウクライナ支援に利用する可能性に向けて具体的な措置を講じ始めている。
 ウクライナ軍がクレミンナ市とドネツク市付近、ザポリージャ州西部での前進が確認され、ロシア軍はクピャンスクとクレミンナ付近で前進したことが確認された。
 聯合ニュースが2月12日、北朝鮮が開発した240mm MLRをロシアに輸出する可能性があると報じた。
2024.02.12
 22:52
Kyiv Independent Russia used Zircon hypersonic missile for first time, experts say <2403-021205>
 キーウ科学研究所のルーヴィン所長が2月12日、ロシアが全面侵攻開始以来初めて2月7日に3M22 Zircon極超音速
ASCMで攻撃したと述べた。
 ルーヴィン所長はミサイル残骸とされる映像を添えたTelegram Channelへの投稿で、いくつかの破片に3L22の型番が記されており、操舵機構のボルトには26という数字が刻まれていたと述べ、これは、部品や破片のマーキング、部品や部品の識別、関連するタイプの武器の特徴によって証明されているとしている。
2024.02.12
 08:35

(18:35 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 11 2024 <2403-021202>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月11日の戦況 =
 ロシア軍は、占領下のドネツク州ツァーリ列と呼ばれる長さ30kmの防壁を建設したとみられ、将来のウクライナ軍の攻撃に対する防衛線として機能している可能性がある。
 ウクライナの軍事専門家は、ロシアの防衛産業はロシア当局が描くほど生産的ではないが、依然としてロシアの戦争努力を維持する能力があると指摘した。
 ロシア軍はアウディーイウカ近郊とザポリージャ州西部で前進が確認され、全正面でで陣地での攻防が続いている。
 CNNは2月11日、ロシアがウクライナで戦うために15,000人ものネパール人を採用したが、その多くがウクライナ前線に派遣される前に、劣悪な環境と十分な訓練の欠如に不満を漏らしたと報じた。
2024.02.11
 08:10

(18:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 10 2024 <2403-021101>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月10日の戦況 =
 ゼレンスキー大統領がシャプタラ中将の後任としてバルヒレヴィチ少将をウクライナ軍参謀総長に任命した。
 2月9日に公開されたUAVの映像には、ロシア軍がバフムート方面のクリシチイウカ近郊でウクライナ人捕虜を処刑する様子が映っていた。
 ロシア軍はクレミンナとアウディーイウカ付近で前進が確認された。
 動員されたロシア兵の親族の抗議行動は、動員兵を支持するより広範な社会運動の復活を抑圧するプーチン政権の取り組みにもかかわらず、ロシア全土で活動を続けている。
2024.02.10
 08:40

(18:40 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 9 2024 <2403-021003>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月9日の戦況 =
 西側諸国の支援の遅れウクライナの現在の砲不足を悪化させているとみられ、長期にウクライナの防衛に影響を与える可能性がある。
 ウクライナは2月9日、クラスノダール地方の製油所2ヵ所に対するUAV攻撃を成功させたと報じられている。
 ウクライナ軍は、ロシア軍が化学兵器禁止条約に違反してウクライナで化学兵器の使用を増やしていると報告している。
 Bloombergが2月9日、米国議会が支援を阻止し続けた場合に備えて、ウクライナが国際通貨基金 (IMF) からの資金を確保するため、経済改革を検討していると報じた。
 ロシア軍はクレミンナ、バフムート、アウディーイウカ付近で前進し、接触線で陣地の攻防を続けている。
2024.02.10
 01:38
ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア軍、化学兵器の使用急増 1月だけで200回超=ウクライナ <2403-021001>
 ウクライナが9日、ロシア軍による有毒化学物質を装填した弾薬の使用が、2024年1月だけで200回以上に上り急増していると非難した。 ウクライナ軍関係者はTelegramで「ロシアによる有毒化学物質を装填した弾薬の使用は815件記録され、このうち2024年1月のみで229件に上る」と明かした。
 これとは別に、南東部の作戦を指揮するタルナフスキー准将はTelegramで8日、ロシア軍が化学物質クロロピクリンを装填した弾薬をUAVで運んでいると指摘した。
 ロシアはウクライナでの化学兵器の使用を否定すると同時にウクライナ軍が化学兵器を使用していると非難しているが、ウクライナ側も否定している。 双方とも証拠を出しておらず、ロイタはどちらの側による使用も確認できていない。
2024.02.09
 21:28
Kyiv Indendent Danilov: No Ukrainian POWs on crashed Russian Il-76 aircraft <2403-020906>
 ウクライナ国家安全保障国防会議のダニロフ書記が2月9日に公開されたBabelの取材で、1月24日に撃墜されたロシアのIl-76にはロシアの主張にもかかわらずウクライナ人捕虜はいなかったと語った。 ダニロフ書記は取材で「捕虜はそこにいなかったと断言できる」と語った。
 ロシアのベルゴロド州で墜落したIl-76にロシアは65人のウクライナ人捕虜を交換のために輸送していたと主張しているが、撃墜された航空機に捕虜が乗っていたという証拠を提示していない
 ロシアが主張を広め始めた後、ウクライナはロシアに殺害された捕虜の遺体を本国に返すよう要求したが、ロシア政府はこの訴えに応じなかった。 ロシアはまた、赤十字国際委員会が墜落の状況を調査するのを阻止したと報じられている。
2024.02.09
 12:45

(22:45 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 8 2024 <2403-020905>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月8日の戦況 =
 ゼレンスキー大統領が2月8日、より広範な軍事指導者の交代の一環として、ウクライナ軍最高司令官としてザルジニー陸軍大将に代えて地上軍司令官のシルスキー大将を任命した。
 プーチン大統領習国家主席と2月8日に定例の電話会談を行い、ロシアが望むイランや北朝鮮のような対露二国間関係を支持することに中国が躊躇していることを強調した。
 ウクライナ軍情報総局 (GUR) がロシア国防省に対してサイバー攻撃を行い、ロシア軍が多数のFPV UAVを自律飛行するのを阻止したと報告した。
 ロシアとウクライナの情報筋の一部がは、ロシア軍が占領下のウクライナでStarlinkを使用していると主張している。
 ウクライナ軍がクレミンナ近郊で前進したのが確認され、ロシア軍はクレミンナ、アウディーイウカ、ドネツク市付近で前進が確認された。
2024.02.09
 01:46
Bloomberg

(Yahoo)

ウクライナ軍のザルジニー総司令官が退任、大統領と反目 <2403-020901>
 ゼレンスキー大統領との確執が過去数週間にわたってささやかれてきたウクライナ軍総司令官のザルジニー陸軍大将が退任した。 ザルジニー大将が自ら辞任したのか、解任されたのか今のところ明らかでないが、ゼレンスキー大統領はザルジニー大将との会談後にソーシャルメディアに、軍の指導部刷新を推進すると表明していた。
 ゼレンスキー大統領はX (Twitter) への投稿で、ザルジニー大将はチームの一員に残るとしつつ、「そのような刷新をすべき時がやって来た」と説明し、さらにTelegramで、陸軍司令官のシルスキー大将が後任の総司令官になると明らかにした。
2024.02.08
 20:16
時事通信

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ東部で大規模攻勢 大統領選控え、戦果急ぐ <2403-020815>
 AFP通信が、ウクライナ東部ドネツク州アウディイウカ市のバラバシュ市長が8日にロシア軍が同市に大規模攻勢を仕掛けていると語ったと報じた。
 3月の大統領選で通算5選を目指すロシアのプーチン大統領は、ウクライナでの戦果を誇示するため、要衝アウディイウカの制圧を急いでいるもようである。
2024.02.08
 10:10

(20:10 EST)

Institute for the Study of War

( ISW )
Russian offensive campain assessment, February 7 2024 <2403-020809>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月7日の戦況 =
 ロシア軍は2月7日朝、2024年で2番目に大規模UAVとミサイルの複合攻撃を実施した。
 ロシアは2月7日の攻撃でキーウ市を目標にしたが、これは2024年に入ってから3度目で、特にボレルEU高等弁務官のキーウ訪問と重なった。
 ロシア軍は、全正面で陣地攻防が続く中、ホルリフカの西とドネツク州とザポリージャ州の州境地域で確実に前進した。
2024.02.08
 10:06
共同通信

(Yahoo)

米上院、緊急予算案を否決 ウクライナ支援再開できず <2403-020808>
 米上院は7日、バイデン民主党政権が求める不法移民対策とウクライナ支援を含む$118Bの緊急予算案を否決した。 共和党のトランプ前大統領が反対し、承認阻止に向けて同党議員に圧力をかけていたためで、ロシアの侵攻を受けるウクライナにとって命綱の軍事支援の再開は暗礁に乗り上げている。
 不法移民対策は11月の大統領選の主要争点で、民主、共和両党で駆け引きが続いている。
2024.02.08
 05:51
共同通信

(Yahoo)

東部に北朝鮮ミサイルか 短距離弾道弾2発と警察 <2403-020803>
 ウクライナ東部ハリコフ州の警察幹部が7日、ロシア軍が同日朝の攻撃で州内に発射したミサイル5発のうち2発について、残骸を調べた専門家の暫定的な分析結果として北朝鮮のSRBM KN23だったとの見方を示した。
 米国のウッド国連次席大使は6日に国連安全保障理事会の会合で、ロシアが北朝鮮から供与されたBMを少なくとも9回、ウクライナに向けて発射したと述べた。 ロシアが北朝鮮のミサイルを使って攻撃を激化させるとの懸念が広がっている。
【註】
 北朝鮮のKN-23を38 NorthはロシアのIskanderと酷似しているとの分析を公表している。
 ウクライナのGrom、韓国の玄武-2、ロシアのIskander、北朝鮮のKN-23の外観はほぼ同じである。
【関連記事:1906-051405 (産経 2019.05.14)】
2024.02.08
 02:14
ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア、南西部でウクライナ発射のロケット弾とドローンを撃墜 <2403-020801>
 ロシア国防省が7日、南西部ベルゴロド州上空でウクライナが発射したロケット弾7発とUAV 2機を撃墜したと発表した。 ベルゴロド州のグラトコフ知事によると、2人が負傷した。
Belgorod州の位置 (Google Map)】
 ロケット弾はチェコ製のMLR Vampireで、2023年12月下旬のベルゴロド市への攻撃で使用されたのと同じ型だという。
【註】
 チェコはウクライナにT-72M1、BVP-1などとともにソ連規格の122mmロケット弾を40発を搭載するMLR RM-70 Vampire 20両を供与していた。  RM-70 Vampireが発射する122mmロケット弾は射程が20kmであるため、「ベルゴロド州を攻撃」といっても、国境線付近にしか届かない。  尤もRM-70 Vampireは、M270 MLRSが発射するNATO規格の227mmロケット弾も発射できる。
2024.02.07
 15:45
共同通信

(Yahoo)

ウクライナに大規模攻撃 キーウで2人死亡、停電も <2403-020706>
 ロシア軍が7日、ウクライナ各地に大規模攻撃を行った。 攻撃があったのは朝の通勤時間帯で、キーウ市当局は市や周辺の上空で約20発のミサイルを迎撃したと発表した。
 ウクライナメディアによると、首都キーウでは迎撃されたミサイルの破片が住宅に落下し火災が発生した。 ゼレンスキー大統領は少なくとも2人が死亡し、10人以上が負傷したと明らかにした。 市内の一部では停電が起き、暖房施設も損傷した。
 ウクライナ軍によると、CMやBM、UAVを組み合わせた波状攻撃だった。
2024.02.07
 11:30

(21:30 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, February 6 2024 <2403-020704>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月6日の戦況 =
 米国の欧州とアジアの同盟国は、ウクライナ支援の取り組みを大幅に強化している。 欧州のパートナーがウクライナへの支援を強化し続ける中、ウクライナの防衛産業基盤の構築を支援するためには、短中期的に米国の支援提供が引き続き不可欠である。
 米陸軍は、議会修正歳出法案が可決されれば、2024年と2025年にウクライナ向けの155mm砲弾と砲弾部品の米国国内生産を大幅に増やす計画である。
 ロシア当局は、ウクライナで使用するShahed UAVを輸入するため、イランに年間$4.5Bを支払っていると報じられている。
 ロシアは北朝鮮の資産凍結を解除し、ロシアがウクライナで使用するミサイルや砲弾と引き換えに、北朝鮮が国際的な制裁を回避するのを支援していると報じられている。
 プーチン政権は、バルト三国とジョージアに対するハイブリッド作戦の可能性について、情報収集を続けている。
 全正面で体で陣地での攻防が続いているなか、ロシア軍はバフムート、アウディーイウカ、ドネツク市の南西部付近で前進が確認された。
2024.02.07
 07:00
讀賣新聞

(Yahoo)

ウクライナ、敵に「国民の誇り」塩奪われる…露が岩塩鉱占領で輸出国から輸入国に <2403-020702>
 ウクライナが、欧州有数の岩塩鉱がある東部ドネツク州の激戦地バフムト近郊ソレダルロシア軍に占領されたため、塩の純輸出国から輸入国に転落し、アフリカから安価な塩の輸入を始めた。
Soledar の位置 (Google Map)】
 ウクライナはロシアによる侵略まで塩の純輸出国で20ヵ国以上に輸出していた。 欧州最大級の製塩所があるソレダルの塩は、国内生産の90%以上を占めていた。
2024.02.07
 05:36
ロイタ通信

(Yahoo)

ウクライナ軍、ドローン専門部隊創設へ 「戦況根本的に変える」 <2403-020701>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が6日、ウクライナ軍にUAV専門の部隊を創設する大統領令に署名した。
 ウクライナ軍はこれまでも、ロシア軍との戦いを進めるにあたりUAVは必要不可欠と主張しており、フェドロフ・デジタル変革相はUAVの投入で「戦場の状況が根本的に変わった」として、「ロシア軍の攻撃を阻止し、ウクライナ軍の反撃を支援するの効果的だ」と述べた。
2024.02.06
 23:20
Kyiv Independent Ukraine is about to get new US long-range bombs. How will it use them? <2403-020611>
 ウクライナが最近入手した
GLSDBは、今にも実戦に登場する。 PoliticoはGLSDBの第一陣が早ければ1月31日にウクライナに到着する予定だったと報じたが、軍はまだ確認していない
 GLSDBはBoeing社とSaab社の発案によるもので、その名前が示すように地上発射機の汎用性と小型誘導爆弾の費用対効果と精度を組み合わせようとする試みである。
 弾頭の炸薬量は20kg未満だが、150kmの射程、高い回避力安価な単価、そして複数の角度から攻撃する能力は、高価な西側のミサイルを使い果たすことなく、敵の後方にある価値の高い目標を攻撃できる。
 現在、ウクライナが保有している今日距離火力は、射程165kmのATACMSと250kmのStorm Shadow/SCALPだけだが、いずれも単価が$1Mと$2.5Mと高価なため、ウクライナは最優先目標にのみ使用している。
2024.02.06
 14:18
Kyiv Post A third of Russia's Black Sea Fleet out of action, Ukraine claims <2403-020606>
 ウクライナ軍参謀本部戦略通信部 (AFU) が2月6日にTelegramで、ロシアの全面侵攻が始まって以来、ウクライナ軍はロシア黒海艦隊の1/3を運用不能にしたと発表した。
 AFUがまとめたデータによると、ウクライナの作戦により、ロシアの水上艦艇24隻と潜水艦1隻が無力化された。
2024.02.06
 10:40

(20:40 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, February 5 2024 <2403-020604>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月5日の戦況 =
 プーチン政権唯一の反戦ロシア大統領候補であるナジェジディン氏の予想以上の人気から、2024年3月の大統領選挙出馬を許可しない可能性がある。
 プーチン政権はロシアの民間企業を密かに国有化していると報じられている。
 全正面で陣地の攻防戦が続くなか、ロシア軍はクピャンスク、クレミンナ、アウディーイウカ、バフムートの北東付近で前進が確認された。
2024.02.06
 09:30
Forbes

(Yahoo)

ロシア軍重装備に1日で最悪級の損失 ウクライナ、逆境に屈せずドローンで猛反撃 <2403-020603>
 ロシア軍はウクライナで戦争の705日間に、戦車や歩兵戦闘車、榴弾砲、その他の重火器を1日平均19両を撃破か遺棄、もしくは鹵獲され失ってきたが、ロシア軍は2月3日に少なくとも54両失い、更に16両を損傷して、ロシアにとってこの戦争で最悪の日の1つになった。
 ウクライナ側の損害は主に軍が補給用に使用していたものとみられる輸送車両や民間車両が占めており、撃破、遺棄、もしくは鹵獲された車両等の数は9両にとどまり、戦闘車両の損失はMBT 2両(T-64の撃破と遺棄が各1両)、APC 1両(遺棄)だったが、ロシア側はMBT 16両、IFV/APC 29両も失っている。
2024.02.06
 03:23
Defense News Netherlands halts F-16 sale to US firm, will send to Ukraine instead <2403-020602>
 オランダ国防省は、フロリダ州レイクランドに本拠を置く、米空軍の訓練で仮想敵機を提供しているDraken International社とF-16 12機を売却する交渉をしていたが、2023年に同社との交渉が頓挫したため、オランダはF-16 6機を同社に売却する計画を中止し、代わりにウクライナへの引き渡しに備える。
 この合意により、苦境に立たされているウクライナへ引き渡されるオランダからのF-16は24機に増えるという。
2024.02.05
 21:25
共同通信

(Yahoo)

地上戦膠着、領土26%占領 ゼレンスキー氏 <2403-020517>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が4日放送のイタリア国営RAI放送の取材で、欧米による武器支援が予定より遅れたため「地上戦は膠着している」と述べた。 勝利には砲弾だけでなく最新の軍事技術が必要と改めて強調した。
 24日で侵攻2年となるが、現時点でウクライナの領土26%がロシアの占領下にあると訴えた。
 ゼレンスキー大統領は、ロシアがウクライナ以外の国に侵攻する可能性があると強調し、「NATOが即応するという保証はない。 欧州の軍隊は戦争の準備ができていない」との見解を示した。
2024.02.05
 18:33
朝日新聞

(Yahoo)

侵攻反対のロシア大統領選候補、登録拒否へ 無効な署名が基準超か <2403-020514>
 ロシア中央選管の作業グループが、ウクライナ侵攻への反対を掲げて大統領選への立候補を目指すナジェージュジン氏が提出した署名に誤りが多いとして、登録拒否を勧告したことが5日に分かった。
 中央選管は7日に正式決定する予定だが、立候補が認められるのは難しい情勢となった。
2024.02.05
 17:28
産経新聞

(Yahoo)

「主導権は完全に露軍に移った」プーチン氏、ウクライナに降伏要求 「戦勝」へ自信深める <2403-020513>
 ウクライナを侵略するプーチン大統領が最近、ウクライナに事実上の降伏を促すなど強気の発言を繰り返している。 背景には、前線で露軍が優位に立ったとの認識やウクライナ支援を巡る欧米諸国の足並みの乱れから、ロシアの「戦勝」が近づいているとの自信を深めていることがあるとみられる。
 プーチン大統領はゼレンスキー政権が対露交渉を否定していることについて1月16日、「彼らが交渉したくないならそれでいい。 だが、ウクライナ軍の反攻は失敗し、主導権は完全に露軍に移った」と主張し、「このままではウクライナは取り返しのつかない深刻な打撃を受けるだろうが、それは彼らの責任だ」と述べ、ウクライナは早期に降伏すべきだとの考えを示した。
2024.02.05
 17:00
Forbes

(Yahoo)

ロシアが要衝に戦車500両の大軍集結 ウクライナはドローン数千機で迎え撃つ <2403-020512>
 ウクライナ軍東部司令部によると、ロシア軍はウクライナ東部ハルキウ州の都市クピャンスク方面に戦車500両、その他の戦闘車両600両以上、榴弾砲数百門、兵員40,000から成る大規模な野戦軍を集結させている。
 この野戦軍が何を目指しているのは、クピャンスクを含め、ハルキウ州でロシア軍が2022年に一時支配しその後ウクライナ軍の反転攻勢で奪還された地域を再占領することで、ウクライナのシンクタンク防衛戦略センターは、ロシアで大統領「選挙」が行われる2024年3月までにドネツク州とルハンスク州の全域およびオスキル川までのハルキウ州を占領する計画と見ている。
 これに対しウクライナ軍はクピャンスクと周辺の集落を、北正面に第3独立戦車旅団、南正面に第4独立戦車旅団など10個前後の旅団の一部または全てで防衛し、20,000名規模と戦車などの戦闘車両や榴弾砲数百を擁するかなり大きな部隊を配置している。
 ただ、ウクライナ側にとって問題は人員や車両ではなく弾薬で、155mm砲弾の主要な供与国の米国が、米議会でロシア寄りの共和党議員は2023年秋にウクライナへの援助を断ち切ったことである。
2024.02.05
 08:45

(18:45 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, February 4 2024 <2403-020505>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月4日の戦況 =
 ロシアの防衛産業の能力はこれを拡大するための継続的な努力にもかかわらず、ロシアの予備兵力を完全にサポートできる可能性は低い。
 ゼレンスキー大統領は4日、ドニプロペトロウシク州のロボティネとドニプロペトロウシク州のウクライナ東部空軍司令部を視察した。
 ロシアの軍事ブロガーは、ドネツク州ノボミハイリフカ近郊で最近行われたロシアの機械化部隊の攻撃が失敗に終わったことを受けて、ロシア当局がロシア軍にUAVと電子戦システムを適切に装備していないと批判し続けている。
 プーチン大統領の権威主義体制が、ロシアの軍事的・政治的現実に関する正確な情報を受け取ることを妨げているという権威主義のジレンマに直面し続けている。
 ロシア軍は、全戦線で陣地攻防戦が続く中、バフムート、アウディーイウカ、マリンカ付近での前進が確認された。
2024.02.05
 07:43
ロイタ通信

(Yahoo)

ウクライナ大統領、軍司令官など複数高官の交代検討 <2403-020504>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が4日に放送されたイタリア国営放送RAIの取材でで、軍司令官を含む複数の高官の交代を検討していると明らかにした。 ロシアとの戦闘指揮を巡って対立してきた軍総司令官のザルジニー陸軍大将を近く解任するとみられている。
 ゼレンスキー大統領はRAIにザルジニー大将について聞かれると、「ウクライナを率いるべき人物の問題だ」とした上で、「リセットが必要だ。 軍部だけでなく、複数の国家指導者の交代について話している」と語った。
2024.02.04
 09:50

(19:50 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, February 3 2024 <2403-020404>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月3日の戦況 =
 プーチン政権は、モスクワで2月3日に動員された兵士の妻による抗議行動を監視したが、政権に反対する広範な社会運動の復活の可能性を抑圧する可能性が高い。 ソ連時代の1980年代後半から1990年代初頭にかけて、ロシア兵の親族による社会運動の影響を経験しており、プーチン政権は同様の運動が影響力を及ぼす前に、同様の運動を先制的に監視し、信用を失墜させることを狙っている可能性が高い。
 ロシア軍事ブロガーは、最近ドネツク州ノボミハイリフカ近郊で失敗した、ロシア機械化部隊による攻撃に固執し続けるロシア軍の適応能力に問題を示している。
Novomykhailivka の位置 (Goolge Map)】
 ウクライナが2月3日、ヴォルゴグラード州のLukoil社の製油所に対してUAV攻撃を実施した。
 ウクライナの攻撃により、ロシアによるLancet滞空索敵弾の生産が一時的に鈍化したと報じられている。
 陣地争奪戦が続く中、ウクライナ軍はがバフムート近郊で前進したことが確認された。
2024.02.03
 23:23
Kyiv Independent Germany, France reportedly to sign security agreements with Ukraine within weeks <2403-020309>
 ウクライナ大統領府は2月3日、今後数週間のうちにフランスがウクライナとの安全保障協定に署名する予定だと発表した。 ステファニシナ副首相は2月2日、Frankfurter Allgemeine Zeitungの取材で、ドイツとの合意もほぼ完了していると述べた。
 G7と他複数の友好国は、二国間条約を通じてウクライナに安全の保証を提供することを約束した。 英国は1月12日にスナク首相がキーウを訪問した際に、二国間条約締結を最初に最終決定した。
2024.02.02
 09:50

(19:50 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, February 2 2024 <2403-020305>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月2日の戦況 =
 ロシア軍はアウディーイウカ近郊とドネツク州とザポリージャ州の州境地帯で前進を確認したが、2月2日には全線で陣地での攻防が続いている。
2024.02.03
 07:20
毎日新聞

(Yahoo)

ウクライナ司令官が方針転換示唆 ドローンやサイバー攻撃重視へ <2403-020304>
 ウクライナ軍総司令官のザルジニー陸軍大将が1日公表されたCNNへの寄稿で、今後5ヵ月間で無人兵器やサイバー戦を核とした新たな戦術システムを整備する方針を示した。
 米欧から支援が減少することを想定し、ロシアに勝利するためには「より安価で、現代的で、効率が高い無人技術」が最優先になるとしている。
 ザルジニー大将は、国際的な対露制裁網には弱さがあるため、ロシアは軍産複合体を動員して、消耗戦を続けることができていると指摘し、軍への動員では人口が多いロシアが有利だとも述べた。
 その上で、時代遅れの固定観念は捨てて、戦場での作戦を総合的に設計し直さないといけないと強調し、無人兵器とサイバー戦を組み合わせた作戦や、デジタル空間や無線電子環境で優位に立つことの重要性を指摘した。
 ロシアとウクライナの戦争では、陸上、空中、水上、水中の各領域で無人兵器が多用されてきたが、ザルジニー大将は戦術転換の加速が戦況好転の鍵になるとみている。
2024.02.03
 06:50
Kyiv Independent Fire breaks out at Russian refinery in Volgograd <2403-020303>
 地元のボチャロフ知事がTelegramで2月3日夜、ヴォルゴグラードの石油精製所で火災が発生したと報告した。
 「一夜にして、防空システムと電子戦システムがヴォルゴグラード地域の領土に対するUAV攻撃を撃退した」とボチャロフ知事は述べた。 その結果、1機が落下し、ヴォルゴグラード製油所に火災が発生したという。
Volgograd の位置 (Google Map)】
2024.02.02
 0940

19:40( EST)

ISW Russian offensive campain assessment, February 01 2024 <2403-020203>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年2月1日の戦況 =
 ウクライナ軍は1月31日夜から2月1日にかけて、占領下のクリミア半島近海でロシア黒海艦隊の艦船を攻撃し沈没させることに成功した。
 EUは、2024年から2027年までのウクライナへの財政支援パッケージを全会一致で承認した。
 EUのボレル外務・安全保障政策上級代表は、EUは2024年3月までに約束した100万発の砲弾をウクライナに送ることはできないが、2024年末までにこの約束を果たす予定であると述べた。
 ロシア軍はクピャンスク、アウディーイウカ、ドネツク市付近で前進が確認され、2月1日には全線で陣地での攻防が続いている。
 トルコの銀行は、米国の二次経済制裁の脅威により、ロシア企業の口座を閉鎖し始めたと報じられている。
 プーチン露大統領が、今後6年間でウクライナの占領地をロシアに統合するロシアの計画を強調した。
2024.02.02
 00:17
ロイタ通信

(Yahoo)

米、イラクとシリアのイラン関連施設攻撃を承認 時期は天候次第 <2403-020201>
 CBS Newsが1日に米当局者の情報として、1月28日にシリアと国境を接するヨルダン北東部の米軍基地にUAVによる攻撃があり、米兵3名人が死亡し少なくとも34名が負傷したのをうけ、イラクとシリアにある複数のイラン関連施設に対する数日間にわたる攻撃計画を承認したと報じた。
 4人の米政府高官によると、この攻撃に使われたUAVはイラン製だとみられている。 また関係筋によると、イランの革命防衛隊はシリアから幹部を引き揚げているという。
2024.02.01
 19:39
Bloomberg

(Yahoo)

EU、ウクライナに8兆円支援実施で合意-ハンガリーが反対撤回 <2403-020113>
 EU加盟国首脳はウクライナに€50Bの金融支援パッケージを実施することで合意に達した。
 ハンガリーのオルバン首相はこれまでの反対を取り下げた。
 当初の計画から2ヵ月程度遅れたものの、戦争で荒廃したウクライナに重要な支援が提供されることになる。
2024.02.01
 10:05

(20:05 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 31 2024 <2403-020107>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月31日の戦況 =
 ウクライナ軍が1月31日、クリミア半島セバストポリにあるベルベク飛行場のロシア軍を攻撃した。
 EUが2024年3月1日までにウクライナに100万発の砲弾を提供するという約束を果たすため、EU加盟国にウクライナへの弾薬供給を強化するよう求めていると報じられた。
 プーチン政権モルドバのEU加盟を阻止し、モルドバに対する将来のロシアの侵略を正当化する努力を続けた。
 ウクライナ軍情報総局が、ロシア国防省の通信サーバーに対してサイバー攻撃を行ったと報告した。
 エストニア国防軍司令官のヘレム陸軍大将が、バルト海地域での最近のGPS妨害の背後にロシアがいる可能性があると述べた。
 ロシア軍は1月31日にバフムート近郊、アウディーイウカ近郊、ドネツク市南西部で前進が確認され、全線で陣地での攻防が行われた。
2024.02.01
 07:40
共同通信

(Yahoo)

ロシア、アブデーフカの一部制圧 プーチン氏、進軍継続表明 <2403-020105>
 プーチン露大統領が1月31日にモスクワで、激戦地となっているウクライナ東部ドネツク州アブデーフカの一部ロシア軍が制圧したと述べた。
Avdeyevka の位置 (Google Map)】
 3月に行われる大統領選を前にプーチン大統領は選挙運動員らとの会合に出席し、ドネツク州のロシア側支配地域「ドネツク人民共和国」の中心都市ドネツクへの攻撃拠点になっているアブデーフカの制圧は「最優先課題の一つだ」と述べた。
2024.02.01
 00:35
Kyiv Independent Ukraine war latest: 207 Ukrainian POWs return home; Ukraine says Russian airbase in Crimea struck <2403-020101>
 ウクライナ空軍司令官のオレシュチュク大将が1月31日にTelegramで、クリミア半島にあるバルベク航空基地を攻撃したと述べた。
Balbek航空基地の位置 (Google Map)】
 セバストポリの北数㌔に位置している航空基地で、同日午後に爆発が起きる様子を映した動画が地元のTelegram Channelに投稿された。
 Ukrainska Pravda紙は軍関係者の話として、空軍基地への攻撃はSculp/Storm Shadowを使って行われたと報じた。
 オレシュチュク大将は1月6日にウクライナ空軍がセバストポリの北50kmにあるサキ空軍基地への攻撃に成功したと述べていた。 ウクライナ軍はまた、1月4日にセバストポリ近郊のロシア軍指揮所ペルボマイスケ村近くの弾薬庫への攻撃が成功したと報告していた。
Pervomayskoye の位置 (Google Map)】
2024.01.31
 09:15

(19:15 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 30 2024 <2402-013106>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月30日の戦況 =
 予想されたロシアの2024年冬春の攻勢がハリコフ州とルハンスク州の州境地域で進行している
 ロシア安全保障会議のメドベージェフ副議長が、係争中の千島列島に対するロシアの権利を主張する一方で、日本に対して攻撃的で扇動的な発言をしたが、これはおそらくインド太平洋における米国の同盟体制に対抗して、ロシアが中国を支持していることを示すためのクレムリンの取り組みの一環とみられる。
 ロシアの反体制派筋は、1月30日にロシアで広範囲にインターネットが停止したのは、国家主権による主権インターネットを確立しようとしたと見た。
 プーチン政権は2024年3月のロシア大統領選挙に向けて、ロシアの情報空間の支配を強化する取り組みを強化しており、主権インターネットもその一つと見られる。
 ロシア軍は1月30日に全線で陣地での攻防が続く中、バフムートとホルリフカ付近での前進が確認された。
 英国防省は、ロシアが少なくとも月に100両のMBTを生産できるため戦場での損失を補うことができ、ロシア軍が当面の間現在の作戦を継続できると報告した。
2024.01.31
 07:43
共同通信

(Yahoo)

米、新型精密爆弾提供へ ウクライナに長距離打撃力 <2402-013103>
 ニュースサイトPoliticoが30日、米国防総省が試験に成功した新型の長距離精密爆弾を、ウクライナに提供すると報じた。 新型長距離精密爆弾とはBoeing社製の地上発射型爆弾で射程は145kmだが米軍は装備していない
 31日にも戦場に届く見通しで、供与済みの長距離兵器とともに、ロシア軍の後方支援部隊やウクライナ南部クリミア半島にある海軍基地への攻撃に使われるとみられる。
2024.01.31
 05:13
ロイタ通信

(Yahoo)

ウクライナ、クリミアのロシア軍基地を攻撃 ロシアは無人機11機撃墜 <2402-013101>
 ウクライナ軍が30日にTelegramで、ウクライナ軍が30日午前にクリミア半島ラズドリノエ集落の近くにあるロシア軍の防空レーダ基地を攻撃したと発表した。
Razdol're の位置 (Google Map)】
 一方、ロシア通信 (RIA) はロシア軍がクリミア上空でウクライナが発射したUAV 11機を撃墜したと報じた。ロシア側によると、ウクライナが発射したUAVはベルゴロド、ブリャンスク、カルーガ、トゥーラの上空でも撃墜されたという。
 セバストポリのラズボジャエフ市長もTelegramで、セバストポリに対する攻撃に伴う被害はなかったとした。
2024.01.30
 22:43
Kyiv Independent Military intelligence claims it shut down Russian Defense Ministry server <2402-013019>
 ウクライナの軍事情報機関 (HUR) が1月30日に、ロシア国防省の特殊通信サーバーをサイバー攻撃しダウンさせたと発表した。 モスクワにあるサーバーを使用していたロシア国防省の部隊間の情報交換が出来なくなったという。 21:24現在、攻撃は継続中と報じられている。
 攻撃に使用されたソフトウェアは、ロシア連邦保安庁によって国家の情報セキュリティ基準に準拠していると承認され、軍を含むロシアの公共部門のさまざまな戦略施設にダウンロードされたと報告されている。
2024.01.30
 21:49
Kyiv Independent Politico: Ukraine may receive first new long-range bombs from US this week <2402-013018>
 
Politicoが米政府高官と事情に詳しい他の3人の関係者を引用して、米国が1月31日に新型長距離爆弾の第一陣をウクライナに供与すると報じた。
 供与される地上発射型SDB (GLSDB) は射程160kmで、ウクライナの長距離能力を拡大することができると報じられている。
 GLSDBの引き渡しは2023年2月に初めて発表され、当初の推定では2023年後半にウクライナに到着する予定だった。
 Boeing社とSaab社が開発したGLSDBは米軍は装備していないが、ウクライナに配備されているHIMARSを使用して発射できる。 空中発射型もある。
 ロシアは2023年3月にGLSDBを撃墜したと主張したが、米当局者はロイタに対し、これらの兵器はこれまでにウクライナに引き渡されていないと述べた。
【註】
 GLSDBは米軍が既に多用している最大投弾距離60nm (109km) のGBU-39 250kg遊弋誘導爆弾にM26 MLRSのロケットモータを装着したものである。
【 GLSDB 関連記事:2001-120012 (IDR 2019.12)】
2024.01.30
 17:21
ロイタ通信

(Yahoo)

ハンガリーとウクライナが早期首脳会議で一致 外相会談、関係修復を模索 <2402-013014>
 ハンガリーのシーヤールトー外相が29日にウクライナの首都キーウを訪問し、クレバ外相やイエルマーク大統領府長官らと会談した。 会談では、ウクライナ国内のハンガリー系少数民族の権利保護に向けた委員会を設置することでも合意した。 ハンガリー政府は少数民族が母語の使用を制限され、ウクライナ語教育を強制されているなどと主張し、ウクライナ政府に対応を求めていた。
 イエルマーク長官によると会談では、ハンガリーのオルバン首相とウクライナのゼレンスキー大統領との首脳会談を可能な限り早期に実現させる方向で両国が一致した。
2024.01.30
 15:50
Wall Street Journal 日本製砲弾、英経由のウクライナ提供計画に暗雲 <2402-013013>
 日本製の弾薬を英国経由でウクライナに提供する計画に暗雲が垂れ込めている。 提案されていた計画は、日本企業がBAE Systems社からライセンスを得て生産している155mm砲弾だが、事情に詳しい関係者によればこの計画は暗礁に乗り上げている。
 欧米各国はウクライナ向けにさらに多くの弾薬を供与しようとしているものの、その中でも問題となっているのが、標準化されているとみられていた砲弾に互換性がない場合があることだという。
2024.01.30
 09:49
ロイタ通信

(Yahoo)

ハンガリー、ウクライナ支援容認を表明 EU 緊急首脳会議控え <2402-013009>
 ハンガリーが29日、€50B ($54B) のウクライナ支援を含むEU予算見直し案を容認する姿勢を示した。 これまで反対していたが、譲歩に転じた。
 EUは2月1日の緊急首脳会議でウクライナ支援を協議するが、2023年12月の首脳会議ではハンガリーのオルバン首相が反対し合意に至らなかった。
 Financial Times英紙は28日、今週の首脳会議でハンガリーがウクライナ支援に拒否権を行使した場合、同国経済に打撃を与える方針を記したEU文書の内容を報じていた。
2024.01.30
 07:45

(17:45 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 29 2024 <2402-013006>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月29日の戦況 =
 ウクライナ国防省が1月29日、ウクライナ軍最高司令官のザルジニー大将の辞任または解任に関する噂を否定した。
 ロシアは、ウクライナのUAV攻撃がロシア国内で続く中、後方深くの防空網を再構築している可能性がある。
 プーチン大統領とベラルーシのルカシェンコ大統領が1月29日に経済協定や技術協定に署名し、ベラルーシを連邦国家構想にさらに引き込もうとしている。
 ロシア軍は、クレミンナとアウディーイウカの近く、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯に前進した。
2024.01.30
 00:24
Kyiv Independent Ukraine war latest: Kyiv denies Russia captured village in Kharkiv Oblast <2402-013002>
 ウクライナ軍が1月29日、クピャンスクの南東20kmに位置するハルキウ州の小さな村タバイウカを占領したというロシアの主張を否定した。 ウクライナ地上軍報道官はTVで「敵は既にタバイウカを占領したと主張しているが、この集落からそう遠くない場所で戦闘が起きている」と語った。
 同報道官によると、ウクライナは同地域でのロシア軍の攻撃を撃退し続けており、シンコフカ、タバイウカ、テルヌイ、ヤンポリフカ周辺で10回の攻撃を撃退している。  戦争研究所 (ISW) は1月27日にロシアの軍事ブロガーによると、ロシア軍第47戦車師団は全面侵攻前に34人が暮らすタバイウカを占領したが、「この主張を裏付ける証拠は確認されていない」と報告した。
 これに先立つ1月21日、ロシアはタバイウカの南東4kmにあるハルキウ州とルハンスク州の州境界近くの村、クロフマルネも制圧したと主張した。
2024.01.29
 23:46
産経新聞

(Yahoo)

ハンガリーとウクライナの外相が会談 EU のウクライナ支援など協議 <2402-012918>
 ハンガリーのシーヤールトー外相が29日にキーウを訪問し、ウクライナのクレバ外相やイエルマーク大統領府長官らと会談し、親露姿勢をとるハンガリーのオルバン政権が、EUによる€50Bのウクライナ支援を含む予算見直しに反対している問題などについて協議した。
 オルバン政権の高官は会談前、同国がウクライナ支援にEU予算を使用することを原則として容認する姿勢に転じたことを交流サイトで明らかにした。
2024.01.29
 22:56
産経新聞

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ東部の集落を新たに制圧と主張 今月3ヵ所目、攻勢維持か <2402-012917>
 露国防省が29日、露軍がウクライナ東部ハリコフ州の集落タバエフカを制圧したと発表した。 これに先立ち、一部のウクライナメディアも28日、露軍がタバエフカを制圧したもようだと報じていた。
Tabaivka の位置 (Google Map)】
 事実であれば、東部での露軍による集落制圧は1月に入って3ヵ所目で、戦局は全体的に膠着状態にあるものの、戦力で勝る露軍が徐々に優勢を築きつつあるとの観測が強い。
 一方、ウクライナメディアEspresoは29日、ウクライナ軍の報道官が「タバエフカを巡る戦闘は続いている」とし、同集落の陥落を否定したと伝えた。
 タバエフカは露軍が制圧を狙うハリコフ州の要衝クピャンスクの南西20kmに位置する。 露国防省は21日にタバエフカの南に位置する集落クラフマリノエの制圧を発表し、ウクライナ軍もクラフマリノエの陥落を認めていた。
Kupiansk の位置 (Google Map)】
2024.01.29
 21:52
Kyiv Independent FT: EU agrees to set aside billions in profits from frozen Russian assets <2402-012916>
 Financial Times紙が1月29日に文書草案を引用して、EUが凍結されたロシア中央銀行の資産から数十億ユーロを確保し、それをウクライナに移転できるようにする道を開くことに合意したと報じた。 EUは12月12日に、ロシア中央銀行の凍結資産によって生み出された€15B ($16.2B) を差し押さえ、ウクライナに移転する計画を提案していた。
 欧州委員会は、この計画により年間€3B ($3.2B)、2023年~2027年に€15Bが生み出されると推定している。
 この計画は、€191B ($205B) のロシア資産を保有するベルギーを拠点とする金融決済会社であるEuroclearに最も直接的な影響を与える。
2024.01.29
 11:05
AP News

(Yahoo)

露連邦捜査委員会が映像公開 ウクライナ兵とは判明せず <2402-012907>
 ウクライナ兵捕虜を載せたロシア軍輸送機が1月24日にウクライナとの国境付近のベルゴロド州で墜落し74人が死亡したが、ロシア連邦捜査委員会は25日に捕虜がIl-76に乗り込むと主張する映像を公開した。 映像には、駐機場に待機する輸送機のそばに横付けされたトラックから降りた人が、輸送機に乗り込む様子が捉えられているが、この映像からウクライナ兵捕虜とは確認できない。
 別の映像では、墜落現場とされる場所で同委員会の捜査員が、遺体が収められた収納袋を閉じるところが映っているが、遺体そのものは映っていない。
 ウクライナ軍情報部は、この日捕虜交換が行われる予定だったが、当該機に捕虜が乗っていたかは不明だとしている。
2024.01.29
 10:30

(20:30 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 28 2024 <2402-012906>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月28日の戦況 =
 ロシア政府は、モルドバがEUや西側へ組み込まれるのを阻止するため、モルドバを不安定化させる準備を続けている。
 ロシア政府は、マリ、ブルキナファソ、ニジェールの西アフリカ3ヵ国が経済共同体 (ECOWAS) からの脱退するのを利用して、ロシアの影響力を拡大しようとしている。
 匿名のインド政府筋が、インドにとって最大の武器供給国であるロシアがウクライナでの戦争でインドに軍需品を提供する余力がないため、ロシアから距離を置きたいと考えていると述べた。
 ロシア軍は、戦域全体で陣地の攻防が続くなか、クレミンナとアウディーイウカの近くまで前進した。
 ロシアの情報筋によると、2023年12月にロシア政府が独自の志願兵隊を結成することを認める法律を採択したことを受け、ロシア国家親衛隊RosgvardiaはWagner Gp.の残党と新たに採用された志願兵で第1義勇軍団を新編する。
2024.01.28
 18:36
毎日新聞

(Yahoo)

ウクライナ国防省高官、軍需企業幹部と59億円横領 砲弾調達巡り <2402-012812>
 ウクライナ情報機関の保安局 (SBU) が27日、砲弾の調達を巡り、国防省高官と軍需企業幹部による総額UAH1.5B(59億円)の横領が発覚したと発表した。 同国では汚職体質の改善が長年の課題で欧米による支援の支障となる懸念があるため、政府が対策強化を進めている。
 事件に関与したとして、政府当局は国防省と同社の在職者を含む計5人に対し、法的手続きの第1段階となる通知を出した。うち1人は出国しようとして拘束された。
 SBUの発表によると、国防省と軍需企業リビウ工廠が侵攻開始から半年後の2022年8月に砲弾10万発の調達契約を締結したが、砲弾が納入されないまま購入費は国防省から前払いされ、一部は国外の軍需企業に送金された。
2024.01.28
 14:00
Forbes

(Yahoo)

石油・ガスをドローンで「起爆」 ウクライナ、ロシア国内施設を次々攻撃 <2402-012809>
 ロシア南部クラスノダール地方トゥアプセにあるロシア石油大手Rosneft社の製油所で1月24日深夜から25日未明にかけ、火災が発生した。 携帯電話で撮影された映像には夜空高くまで上がる炎が映っている。 Telegramのニュースチャンネルによると、火災が発生する直前にUAVが製油所を直撃したのが目撃されたという。
 ロシアではこのほかにも、石油・ガス施設に対する攻撃とみられるものが相次いでいて、1月19日にはロシア西部ブリャンスク州でウクライナとの国境に近い町クリンツィにあるRosneft社の大型石油貯蔵施設の貯蔵タンク4個が炎上した。
 その2日後の21日には、同じくロシア西部サンクトペテルブルクの西に位置するウスチルガのガス基地で爆発を伴う大規模な火災が発生した。 施設運営者は、火災が「外部要因」で引き起こされたと説明している。 親露派のTelegram Channelによると、ロシア軍は火災の発生前に3kgの爆薬を積んだ翼端長6mのUAVを撃墜したという。
2024.01.28
 07:55

(17:55 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 27 2024 <2402-012804>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月27日の戦況 =
 ロシア軍は1月26日と27日にUAVやミサイルによる限定的な攻撃を実施した。
 ロシア軍は1月27日に、接触線全線で陣地の攻防が続くなか、クピャンスク、クレミンナ、アウディーイウカ付近で前進が確認された。
 英ウェブサイトのTelegrapgが匿名の西側当局者の話を引用して1月26日、ロシアはGDPの40%をウクライナでの戦争に費やしており、これはロシアの保健と教育への支出を上回っていると報じた。
2024.01.27
 16:46
Kyiv Independent Kuleba: Ukraine, Lithuania agree on joint drone production <2402-012713>
 ウクライナのクレバ外相が1月27日、キエフで行われたリトアニアのランズベルギス外相との記者会見で、両国はウクライナのUAV生産拡大の共同措置を決定したと述べた。
 クレバ外相の発表は、最近ゼレンスキー大統領がリトアニアを訪問し、各国首脳が
C-UAVを含む共同防衛生産に関する新たな協定に署名し、リトアニアもウクライナへの€200M ($219M) の長期支援を承認したことに続くものである。
2024.01.27
 15:49
Kyiv Independent Military intelligence: Senior Russian officials were supposed to be on Il-76 flight but did not board <2402-012711>
 ウクライナ軍情報局報道官が
RFE/RLに1月25日、ロシア政府高官が1月24日に墜落したIl-76に搭乗するはずだったが、最後の瞬間に搭乗が許可されなかったと述べた。
 報道官によると、ウクライナの情報機関は露軍人や政治家の高官が何人か搭乗するはずだったが、露連邦保安庁 (FSB) から他の輸送手段を使うよう指示されたと見ている。
2024.01.27
 13:42
Kyiv Independent UK Defense Ministry: Avdiivka unlikely to fall into Russian hands in coming weeks <2402-012709>
 英国防省は1月27日の戦況報告書で、ロシア軍がアウディーイウカの防衛線を迂回しようとしているにもかかわらず、ウクライナ軍は少なくとも今後数週間は同市を防衛しようとしている可能性が高いと述べている。
 ロシア軍は2023年10月にアウディーイウカへの攻撃を強化し、占領下のドネツクからわずか数㌔の都市を包囲しようとして大きな損失を被ったと報じられている。
 ロシア軍はアウディーイウカに、要塞化された正面を避けインフラの地下道を通って市街地に侵入しようとしていると報じられているが、英国国防省は、これは2023年10月から試みられている潜入方法だと述べている。
 今週初めに、ロシア軍が南部からウクライナの防衛線に攻め込み始めたとされ、アウディーイウカ周辺の状況が悪化したという報道が浮上したが、ウクライナ軍の主要な補給路はまだ無傷のままでウクライナ軍が局地的な反撃を行っており、アウディーイウカは今後数週間ウクライナの支配下にとどまる可能性が高いと見られる。
2024.01.27
 12:09
中央日報

(Yahoo)

プーチン大統領、米国にウクライナ終戦を非公式打診 <2402-012708>
 Bloomberg通信がEST 25日、ロシア大統領府に近い複数の人物を引用し、プーチン大統領が2023年12月に仲介人を通して米政府当局者にウクライナ戦争の終戦に向けた対話をすることができるという意思を表明したと報じた。
 Bloombergによると、匿名を求めたこの人物らは、プーチン大統領がウクライナの中立国化放棄案を考慮する用意があることを示唆したと伝えた。 また、ウクライナのNATO加盟反対も撤回する可能性があるが、ロシア軍が占領したウクライナ領土に対するロシアの統制権は認めるべきだと強調した。
 ロシア大統領府のペスコフ報道官は26日の記者会見で、ウクライナのNATO加盟反対撤回の可能性など水面下交渉報道に関する記者の質問に対し「間違った報道で、全く事実でない」と強く否認し、米政府当局者も全面的に否認した。
 米国家安全保障会議のワトソン報道官は「ロシアの立場に変化があることを知らない」とし「ロシアとの交渉、いつ、どうするかはウクライナの決定にかかっている」と述べた。
 ロシア政府が休戦メッセージを送ったという報道は今回が初めてではなく、2023年12月にNew York Timesはロシアの元官僚を引用し、ロシア側が2023年9月から複数の外交チャンネルを通じて休戦交渉に関心があるという信号を送ったと報じた。
2024.01.27
 10:13
讀賣新聞

(Yahoo)

捕虜乗せたとされるロシア軍輸送機墜落、真相は依然不明…ウクライナは「人間の盾」の可能性指摘 <2402-012706>
 TASS通信によると、プーチン露大統領が26日に露南西部ベルゴロド州での露軍Il-76の墜落について、「意図的かミスかは分からないが、ウクライナ軍が撃墜したのは明らかだ」と主張した。
 これに対しウクライナ側は、関与について肯定も否定もしていない
 露側の主張通り、ウクライナ人の捕虜が多数搭乗していたかどうかを含め、輸送機が墜落した真相は不明な点が多い。
2024.01.27
 10:10

(20:10 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 26 2024 <2402-012705>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月26日の戦況 =
 ロシアと米当局者は、プーチン大統領が西側と取引する意思があるという噂を否定した。
 1月24日にベルゴロド州で起きたロシアのIl-76墜落事故の状況は不明のままである。
 EUは近くウクライナに€5Bを提供する。
 ロシアは2023年に$1.7B相当の高度なマイクロチップと半導体を主に西側から輸入したと報じられており、ロシアからそのような技術を奪うことを目的とした西側の制裁を回避している。
 ロシア軍はアウディーイウカ近郊で前進し、戦域全体で陣地の攻防を続けている。
2024.01.27
 08:03
Kyiv Independent Washington Post: US war plans for Ukraine don't foresee retaking lost territory <2402-012704>
 Washington Post紙が匿名の情報筋の話として1月26日、バイデン政権は2024年にウクライナ軍がロシアから領土を大きく奪還するとは見てていないが、ウクライナ支援の長期計画に取り組んでいると報じた。
 新しい計画では、領土の奪還に重点を置かず、代わりにロシアの新たな進撃をかわし国の防衛と経済を強化することに焦点を当てることを目指しているという。
2024.01.26
 20:52
Kyiv Independent Ukraine war latest: Russia blocks international commission from investigating Il-76 crash, Ukraine says <2402-012612>
 ウクライナは、1月24日にロシアのベルゴロド州で起きたIL-76墜落事故の事実関係を立証するため国際的な調査を求めているが、事故を調査の国際委員会をロシアは拒否している。
 ウクライナ軍情報局 (HUR) の報道官は1月26日、ロシアはIl-76墜落に関する情報を赤十字国際委員会に国際調査のためにまだ伝えていないと述べ、ウクライナ人捕虜に関するそのような情報は公開されるべきであり、特に侵略国は赤十字国際委員会に伝えられるべきであるが、知る限り現段階ではそのような情報は赤十字国際委員会に転送されていないと述べた。
2024.01.26
 17:42
Ukrainska Pravda Putin says over 600,000 Russian troops are fighting in Ukraine <2402-012610>
 プーチン露大統領が、ウクライナにおけるロシア軍は617,000名だと述べた。
2024.01.26
 11:27
ロイタ通信

(Yahoo)

ウクライナ捕虜輸送機の墜落、ロシア側は事前に警告と主張 ウ大統領「命を弄んでいる」と非難 <2402-012607>
 捕虜のウクライナ兵士を乗せたロシア軍輸送機の墜落を巡り、カルタポロフ露上院議員が25日、ウクライナ軍の情報機関は情報機関は同機が撃墜された空域に入る15分前に警告を受けていたと述べた。
 この主張は、同機の飛行について何も知らされていなかったとするウクライナ軍情報部の声明と矛盾する。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は、墜落について国際的な調査を求めるとともに、ロシアが「捕虜の命を弄んでいる」と非難した。
2024.01.26
 11:00

(21:00 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 25 2024 <2402-012605>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月25日の戦況 =
 ウクライナとロシア当局は、1月24日にベルゴロド州で起きたロシアの軍用輸送機IL-76墜落事故について刑事捜査を開始した。
 ロシア軍は1月24日~25日にミサイルやUAVによる攻撃を行った。
 ウクライナ保安庁が、1月24日~25日にクラスノダール地方トゥアプセにあるロスネフチ製油所へのUAV攻撃を成功させたと報じられている。
Tuaps の位置 (Google Map)】
 ロシア軍はウクライナでの化学兵器の使用を増やしていると報じられている。
 全正面で陣地攻防が続くなか、ロシア軍が1月25日にアウディーイウカ近郊での前進が確認された。
 Bloombergが1月24日、ロシアの労働力不足により民間部門の賃金が軍人の給与と競合するほど上昇した結果り、兵役の魅力がさらに低下している可能性が高いと報じた。
2024.01.25
 12:29
Ukrinform ドイツとウクライナは安全保障合意に近付いている=ショルツ独首相 <2402-012509>
 Ukrinformの特派員がショルツ独首相が24日にベルリンで行った記者会見での発言として、ウクライナとの安全保障合意に近付いていると発言したと報じた。
 ショルツ首相は、ゼレンシキー大統領と意見交換を行っていることを認め、24日もゼレンシキー大統領と電話会談を行ったとし、さらに近日中にもう1度対話を行うと述べた。
 また首相は、24日の電話会談では両国が準備を行っている「安全保障パートナーシップ」問題につき多く話し合ったと発言した。
2024.01.25
 10:20

(20:20 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 24 2024 <2402-012507>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月24日の戦況 =
 ロシアの軍用輸送機Il-76が1月24日にベルゴロド州で墜落した。
 陣地の攻防は戦域の至る所で続いた。
2024.01.24
  19:10
Forbes

(Yahoo)

ウクライナ、東部アウジーイウカの防衛で危機的局面 重要陣地あわや喪失 <2402-012413>
 ウクライナ東部ドネツク州アウジーイウカ方面の前線では過去10年、この都市のすぐ南にある旧ソ連空軍の古い掩蔽壕などからなる施設群ゼニトが、ロシア軍に対するウクライナ側の防御の要となってきた。 ゼニトがもし陥落すれば、10年にわたりしぶとく抵抗を続けてきたアウジーイウカの守備隊は、ついに撤退を強いられるおそれがある。
 ロシア軍は22日、コンクリートの迷路のようなこの防御拠点の遮断にかつてなく近づいた。 今回ロシア軍はゼニトの確保に失敗したが、守るウクライナ軍は弾薬が枯渇しつつあることから次は成功するかもしれない。
 弾薬枯渇の原因は周知の通り、米国のバイデン政権がウクライナ向けの$61Bの予算の承認を、米議会下院でロシア寄りの共和党議員が何ヵ月も拒んでいるからで、これに対しロシア軍はイランと北朝鮮から新たな補給を受け続けている。
2024.01.24
  18:56
TBS News

(Yahoo)

ロシア軍の輸送機が墜落 ウクライナ捕虜65人含む全員死亡 ミサイルで撃墜の見方も <2402-012412>
 ロシア国防省が、露軍の輸送機がウクライナから発射されたミサイルで撃墜されたと発表した。
 輸送機にはウクライナ兵の捕虜65名を含む74名が搭乗し、捕虜交換のためベルゴロド州に向かっていたということで、地元州知事は乗っていた全員が死亡したとしている。
2024.01.24
 10:30
Forbes ウクライナ軍のレオパルト2戦車が「絶滅」の危機 部品不足で修理進まず <2402-012407>
 ウクライナ軍は西側諸国から最初の供与分としてドイツ製Leopard 2 MBT 71両を受領したが、ロシアとウクライナの戦争で使われている兵器の損失を調べている団体Oryxによると、その後1年にわたる激しい戦闘でうち少なくとも12両を撃破されて失ったが、ウクライナ軍がLeopard 2の維持に苦慮しているのは、撃破による損失が主な理由ではなく、ウクライナ軍は軽易な損傷を修理して前線に復帰させるうえで問題を抱えているのだ。
 Leopard 2をどれだけ早く再生できるかは、もっぱら部品の入手しやすさにかかっているが、ウクライナ軍では部品の入手が難しい状態が続いている。
2024.01.24
 10:00

(20:00 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 23 2024 <2402-012405>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月23日の戦況 =
 西側諸国は1月23日にドイツのラムシュタイン空軍基地で開催された第18回ウクライナ防衛支援会同で、ウクライナへの支援とウクライナの防衛産業基育成への意思を改めて表明した。
 NATOが1月23日、ウクライナに追加支援を送るほかNATOの備蓄を補充するためとみられる20万発以上の砲弾を発注した。
 ロシア軍は1月22日~23日に、ウクライナの防空網を突破する新たな攻撃パッケージとみられるミサイル攻撃を行った。
 ラブロフ露外相は、ロシアと中東諸国との関係を深める取り組みの一環として、イランのアブドラヒアン外相、パレスチナ自治政府のマリキ外相と会談した。
 ロシアのバルチック艦隊が、NATOが実施しているSteadfast Defender 2024演習に対抗して沿岸ミサイル演習を実施している。
 ロシア軍は全戦線で陣地攻防が続く中、クレミンナ、アウディーイウカ、1月23日にドネツク市付近での前進が確認された。
2024.01.23
 22:22
Kyiv Independent Defense Ministry after Ramstein summit: Ukraine to receive more long-range weapons <2402-012322>
 1月23日にラムシュタインで開催された18回目のウクライナ支援会議ののちウクライナ国防省高官が、同盟国が2024年にウクライナに対し、前線と後方のでロシア軍を効果的に攻撃してその兵站拠点を破壊するために必要なより多くの兵器を提供すると述べた。 同省の報道資料によると、この会議では、ウクライナに長距離攻撃能力の追加供給などが約束された。
 ウクライナ軍は、米国が供与したATACMSと英国が供与したStorm Shadowを使用して、奥深くにあるロシアの軍事施設や装備を攻撃している。
2024.01.23
 16:40
ロイタ通信

(Yahoo)

ロシアが大規模攻撃、キーウなど標的 18人死亡 インフラにも被害 <2402-012320>
 ウクライナ当局者が23日、ロシア軍がウクライナに対し大規模な攻撃を行い、少なくとも18人が死亡し多数の負傷者が出たほか、エネルギーインフラも被害を受けたことを明らかにした。
 攻撃は早朝に行われ、首都キーウや東部ハリコフが主な攻撃目標となった。
 ウクライナ空軍は、ロシアが発射したミサイル44発のうち22発を迎撃したと発表した。 キーウ当局者はこのうち20発は首都上空で撃ち落とされたとしている。
2024.01.23
 11:07
AFP=時事

(Yahoo)

ロシア西・南部は「ウクライナ人居住地」 ゼレンスキー氏が大統領令 <2402-012311>
 ゼレンスキー大統領が22日、ロシア西・南部について「歴史的にウクライナ人が居住してきた」と認定する大統領令に署名した。 大統領令は「歴史的にウクライナ人が居住してきたロシア連邦の領土について」と題され、西部のブリャンスク、クルスク、ベルゴロド3州と、南部のボロネジ、ロストフ両州およびクラスノダール地方を挙げた。
 一方のロシアはこれに強く反発している。
 ロシア政府は、2022年から続けているウクライナ侵攻について、同国に住むロシア民族を守るためのものと主張し、プーチン大統領はウクライナ人の国は存在しないと繰り返している。
2024.01.23
 08:45

(18:45 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 22 2024 <2402-012306>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月22日の戦況 =
 ポーランドのトゥスク首相が1月22日にキーウを訪問し、ウクライナに対するポーランドの新たな防衛パッケージを発表した。
 ロシアが占領しているメリトポリで、ロシア兵とチェチェンのAkhmat-Vostok部隊が口論になったとされる映像は、チェチェン軍がウクライナでのロシアの作戦に貢献していないという批判を再燃させた。
 ロシアの当局者や情報関係者は、ゼレンスキー大統領が1月22日に署名したロシア国内のウクライナ系住民に関する法令を歪曲して伝えることで、ロシアのウクライナ侵攻をさらに正当化しようとしている。
 ロシア軍はアウディーイウカの南とドネツク市の西で前進が確認され、接触線全体で陣地での攻防が続いている。
2024.01.22
 19:41
Kyiv Independent Umerov: Belgium pledges $665 million in military aid to Ukraine in 2024 <2402-012214>
 ウクライナのウメロフ国防相がベルギーのデドンデル国防相との電話会談後の1月22日、ベルギーが2024年にウクライナに€611Mの軍事支援を提供することを約束したと述べた。 この数字は、全面戦争が始まって以来、ベルギーがウクライナに提供した総額である€496Mを上回る
 ベルギーは、ウクライナ軍人にF-16の操縦訓練を目的とした7月に設立された戦闘機連合の創設国11ヵ国の1国で、3月から9月にかけてF-16戦闘機2機と訓練要員50人をデンマークに派遣すると発表した。
 ベルギー外務省のウェブサイトによるとベルギーは2025年末までにウクライナへの支援に€1.7B ($1.8B) を割り当てている。
2024.01.22
 18:34
Ukrainska Pravda Ukraine's Ground Forces Commander: Situation on Sivershchyna and Bakhmut fronts is very tense <2402-012212>
 ウクライナ軍地上軍司令官のシルスキー中将がTelegramで、東部シヴェルシチナとバフムートの戦線では、ロシア軍が野砲、迫撃砲、攻撃用UAVを広範囲に配備して攻撃を行うなど、非常に緊迫した状況が続いていると述べた。
2024.01.22
 08:18
産経新聞

(Yahoo)

ウクライナ、ドローン攻撃認める ロシア燃料ターミナル火災 <2402-012204>
 複数のウクライナメディアが消息筋の話として21日、ロシア北西部レニングラード州の燃料基地で21日未明に起きた火災について露軍に燃料を供給している基地を破壊するため、ウクライナ軍特殊部隊がUAV攻撃を行ったと報じた。
 TASS通信によると、火災を受けて基地を運営する露天然ガス大手Novatek社は施設の稼働を一時停止した。
 Novatek社は「外部要因」で火災が発生したと説明しているが、露国防省は21日時点でUAV攻撃の有無についてコメントしていない。
2024.01.22
 07:40
ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア巨大製油輸出施設の操業停止、ウクライナのドローン攻撃で火災発生か <2402-012202>
 ロシア天然ガス大手企業Novatek社が21日、サンクトペテルブルク西方170kmのフィンランド湾で運営している巨大製油輸出基地の一部の操業停止を余儀なくされたと発表した。 ウクライナのメディアによるとUAV攻撃に伴い火災が発生したという。
 この基地は、天然ガスコンデンセートを軽質ナフサの分留や重質ナフサの分留、灯油、軽油などに分離精製処理し、国際市場向けにタンカーへ積み込む施設で、操業停止がいつまで続くかや、停泊中のタンカーの隻数、今後の市場への影響などは現段階では分かっていない。
 サンクトペテルブルク周辺の地域では、当局が重要インフラへの攻撃に対する厳しい警戒態勢を敷き、治安部隊や警察などはいかなるUAVを検知した場合でも破壊するよう命令された。
 InterfaxUkraine通信は複数の関係筋の話として、基地の火災はウクライナ側が行った特殊作戦が原因だと報じた。 関係筋の一人は「この基地は燃料を精製してロシア軍にも供給する敵にとって重要な施設で、基地の攻撃成功は敵に経済的な打撃を与えるだけでなく、ロシア軍の燃料補給にも重大な支障を生じさせる」と説明したという。
2024.01.22
 05:55

(15:55 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 21 2024 <2402-012201>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月21日の戦況 =
 ウクライナ軍がレニングラード州とトゥーラ州の目標に対するUAV攻撃に成功したと報じられており、ウクライナのUAV攻撃を繰り返すことで、ロシアが予想される飛行経路に沿って重要な施設等を防御するSHORADの配備が修正される可能性がある。
 モルドバが、2023年12月下旬に演習を実施した際に、沿ドニエストルのロシア平和維持軍がUAVの不適切な使用を含む多数の違反行為を行ったと非難した。
 ロシア軍はアウディーイウカ近郊で前進し、接触線で陣地での攻防が続いている。
2024.01.21
 22:32
Kyiv Independent Mediazona confirms identities of over 42,000 Russian soldiers killed in Ukraine <2402-012112>
 ロシアの独立系メディアMediazonaBBCロシアと共同で、2022年2月にロシアによるウクライナへの全面侵攻開始以来、殺害されたロシア兵42,284名の氏名を確認した。
 Mediazonaが前回2023年12月29日の更新以来1,685名のロシア兵の氏名が死傷者リストに追加されている。
2024.01.21
 21:31
Kyiv Independent General Staff: Russia has lost 376,030 troops in Ukraine <2402-012110>
 ウクライナ軍参謀本部が1月21日、ウクライナでロシアは376,030人の兵士を失ったと発表した。 この数字には、ロシア軍が過去1日だけで被った760人の死傷者が含まれている。
 報告書によると、ロシアはMBT 6,181両IFV 11,466両、車両と燃料タンク11,862両、砲8,875門MRL 968両防空システム655基、航空機331機、ヘリ324機、UAV 6,936機、水上艦艇23隻、潜水艦1隻を失った。
2024.01.21
 21:23
時事通信

(Yahoo)

ガス施設炎上、ドローン攻撃か ウクライナから1000キロ ロシア北西部 <2402-012109>
 ロシア北西部レニングラード州ウスチルガにある同国天然ガス大手Novatek社の施設で21日未明に火災が発生した。 Novatek社は「外的要因」で炎上したとし、複数の現地メディアはUAV攻撃の結果だという見方を報じた。
 ウスチルガはドイツに至る海底ガスパイプラインNordostream 2の拠点で、ウクライナの首都キーウから1,000km以上も離れているが、ロシア国防省は18日にレニングラード州にUAVが飛来したと発表し、ウクライナ国防省情報総局も攻撃を実行したと自国メディアに認めた経緯があることから、21日の火災に関しても、ウクライナが関与を唱える可能性がある。
【関連記事:Ust-Luga の位置 (Google Map)】>
【註】
 ウスチルガや先にUAV攻撃を受けたサンクトペテルスブルグはウクライナから1,000km以上離れていることに加え、その間ロシアや同盟国ベラルーシの上空を飛行する必要があり、この攻撃がウクライナによるとすれば、ロシアの防空網の欠陥をさらけたことになる。
【関連記事:2402-011907 (共同 2024.01.19)】>
2024.01.21
 15:12
Kyiv Independent Explosions reported in occupied Sevastopol <2402-012106>
 地元メディアとロシア占領当局が、1月21日にセバストポリで複数の爆発があったと報じた。 
RFE/RLのクリミア放送局の現地特派員によると、午後の早い時間に3回ほどの爆発音が聞こえた。
 その直後、ロシアが任命したセバストポリ市当局長官のロズヴォジャエフ氏は、近くの海上で空中標的が撃墜されたと報告した。 ロシア国防省は同日遅く、ウクライナのミサイル2発がクリミア半島西海岸上空で撃墜されたと主張した。
 全面戦争が進展するにつれ、クリミア半島の軍事施設やロシアインフラは、ウクライナの長距離UAVやミサイル攻撃に対してますます脆弱になっている。
2024.01.21
 06:15

(16:15 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 20 2024 <2402-012104>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月20日の戦況 =
 ロシアが、ウクライナでの戦争の財政を負担するために石油収入への依存度を高めるなか、ロシアから中国へのエネルギー輸出は2023年に大幅に増加した。
 EUで域内市場を担当するブルトン欧州委員が1月20日、EUは2024年末までに130万~140万発の砲弾を生産する能力を持ち、砲弾の大半をウクライナに届けると述べた。
 ロシア軍は、接触線全面で陣地攻防を続けつつ、クピャンスク~スバトベ~クレミンナの線、バフムート近郊、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯で前進が確認された。
2024.01.20
 10:15

(20:15 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 19 2024 <2402-012013>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月19日の戦況 =
 ロシアは、北朝鮮への依存度が高まる影響を緩和するため、韓国との関係を修復しようとしている。
 バシコルトスタン共和国では、投獄されている著名なバシコルト活動家を支持する抗議行動が続いているが、クレムリンは抗議行動の規模が大きいという報道を否定した。
 プーチン大統領は、ロシア帝国とソビエト連邦の旧領土の財産を含む、海外でのロシア財産の調査、登録、法的保護に資金を割り当てる法令に署名した。
 ロシア軍はクピャンスクの南東で前進が確認され、ウクライナ軍は最近、接触線全正面で陣地の攻防が続く中、ウクライナ軍がクピャンスクの南東に陣地を奪還した。
2024.01.19
 18:15
産経新聞

(Yahoo)

中国首相、ゼレンスキー大統領と会談拒否か ダボス会議閉幕へ 戦争終結見通せず <2402-011915>
 開催中の世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)が19日に閉幕する。
 初めて対面出席したゼレンスキー大統領はロシアとの協力を強化する中国に対し和平案の協議への参加を要求したが中国の李首相の会談は実現しなかった
 中国側が拒絶したとの見方もあり、世界経済に影を落とす侵略の終結が見通せない。
2024.01.19
 16:41
ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア西部石油基地で火災、ウクライナのドローン撃墜で=当局者 <2402-011913>
 ロシア西部ブリャンスク州のボゴマズ知事が19日、ウクライナのUAVを撃墜した際に石油タンクで火災が発生したと明らかにした。 負傷者はなく、消火活動が行われているという。
 TASS通信によると、火災が発生している現場は1,000㎡で、ロシア通信 (RIA) は特殊消防列車が現場に到着したと報じた。 SNSに投稿された真偽未確認の映像には、貯蔵タンクのようなものが暗闇の中で燃えている様子が映っていた。
Bryansl の石油施設 (Google Map)】
 国防省がウクライナのUAV 1機を妨害電波で撃墜したが、積んでいた弾薬がクリンツィ町の石油備蓄施設の敷地に落下したとTelegramに投稿した。 ブリャンスク州の他の地域では、防空部隊がさらにウクライナのUAV 2機を撃墜したという。
2024.01.19
 09:30

(19:30 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 18 2024 <2402-011910>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月18日の戦況 =
 最近ポーランドとバルト海地域で起きた広範囲にわたるGPSの混乱にについてロシアの電子戦による可能性についての憶測が飛び交っている。
 ウクライナのロシア軍が砲兵力に優れているとのウクライナの発言が続く中、フランス国防省は1月18日にウクライナへの支援を強化する砲兵連合を立ち上げたと発表した。
 ウクライナのパルチザンの報告と衛星画像が、2023年12月下旬にウクライナの攻撃によりセバストポリ近郊でロシアのTarantul 級コルベット艦が沈没したことを確認した。
 ウクライナ軍情報総局が1月18日、レニングラード州のロシア軍施設へのUAV攻撃に成功したと報じられている。
 EU議会が、ハンガリーのオルバン首相ウクライナへの追加軍事支援を求めるEUの投票に拒否権を行使した後、最終的にハンガリーの投票権を停止する法手続きの別のステップを承認することを投票で決定しました。
 ロシア軍は、バフムート、アウディーイウカ、ドネツク州とザポリージャ州の州境付近で前進が確認され、接触戦で陣地の攻防が続いている。
2024.01.19
 07:39
ロイタ通信

(Yahoo)

ウクライナ、国産無人機でサンクトペテルブルク攻撃 1250キロ飛行 <2402-011909>
 Interfax Ukraine通信が18日、ウクライナで武器生産を統括するカミシン戦略産業相がスイスのダボスで、ウクライナ国産UAVが昨夜、1,250km飛行してサンクトペテルブルクを攻撃したと述べたと報じた。 サンクトペテルブルクはウクライナ国境の最も近い地点からでも850km離れている。
 ただロイタは独自に情報を確認できていない。
 ウクライナ軍関係筋は先に、サンクトペテルブルクの石油関連施設を「この地域における取り組みの新たな段階」の一環として攻撃したとロイタに述べていた。
2024.01.19
 06:07
共同通信

(Yahoo)

プーチン氏別荘上空を飛行 無人機、石油施設攻撃か <2402-011907>
 ウクライナメディアのRBCがウクライナ当局者の話として18日、国防省情報総局が特殊作戦としてロシア北西部サンクトペテルブルクの石油施設にUAV攻撃を行い、1機がプーチン大統領所有とされる別荘の上空を飛行したと報じた。
 ロシア国防省は同日、サンクトペテルブルクに隣接するレニングラード州にUAVが飛来したため迎撃したと発表した。 ロシアメディアは、サンクトペテルブルクの石油施設にUAVの破片が落ちたと報じた。
2024.01.19
 00:45
ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア軍、ウクライナ東部の集落制圧=国防省 <2402-011901>
 ロシア国防省が18日、ロシア軍がウクライナ東部ドネツク州の集落ベセレを制圧したと発表した。 ただ詳細は明らかにしていないが、同名の人口100人の集落がバフムトの北東20kmの地点にある。
 ロイタは戦況を巡る情報を独自に確認できていない。
2024.01.18
 16:54
Ukrainska Pravda Ukraine's Defence Intelligence comments on St Petersburg oil depot attack <2402-011813>
 ウクライナ国防情報局のユソフ代表がUPの放送で、1月17日から18日にかけてサンクトペテルブルクの石油貯蔵所に対するUAV攻撃は、破壊手段の新たなレベルと質を示していると考えていると述べた。 レニングラード州では以前にも爆発があったが、今回は地理的にも破壊手段的にも新しいレベルで、サンクトペテルブルクとレニングラード州にある軍事施設にも影響する可能性があると述べた。
 ユソフ代表は、いつものように肯定も否定もしないとした上で、攻撃用UAVはロシアの領土から発射された可能性があるが、これは確かではないと付け加えた。
2024.01.18
 16:36
Kyiv Independent European Parliament backs resolution calling for suspending Hungary's EU voting rights <2402-011812>
 欧州議会 (MEP) のサルヴァマー上級議員によると、欧州議会は1月18日に欧州理事会と加盟国に対し、ハンガリーの投票権を停止するよう求める決議案を、賛成345、反対104、棄権29で可決した。 この決議は、ハンガリーがEU条約第7条2項に基づくEUの価値観の「重大かつ持続的な違反」を犯しているかどうかを調査するよう欧州理事会に求めている。
 サルヴァマー上級議員は1月初めに、ハンガリーの「法の支配の侵食」とEUの合意形成を阻む妨害的な行動を理由に、加盟国権の一部を剥奪する請願書を提出していた。
 決議は加盟27ヵ国中26ヵ国が同意した場合、第7条3項に基づくハンガリーの議決権を含む加盟国権の一部を停止することができるが、今週初めにハンガリーのオルバン首相に近いとされるスロバキアのフィコ首相が、ハンガリーのEUの権利を制限しようとするいかなる試みにも反対すると述べた。ブラチスラバの反対は、第7条2項に関する合意を妨げる可能性がある。
2024.01.18
 16:14
Kyiv Independent Military intelligence: Russia has modernized its Kh-101 missiles <2402-011811>
 ウクライナ軍情報局のスキビツキー報道官が、ロシア軍がKh-101 CMを近代化したと述べ、これらのミサイルは2022年に使用されたものとはまったく異なると付け加えた。
 スキビツキー報道官はダボスでの公開討論会で、このミサイルには、電子戦システム、防護装置、
DIRCMなどがすでに搭載されていると述べた。
 Kh-101は射程5,000km委譲の戦略ALCMで、ロシア軍がウクライナの都市や民間インフラを攻撃するために使用している。
2024.01.18
 10:00

(20:00 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 17 2024 <2402-011806>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月17日の戦況 =
 ウクライナの諜報機関関係者は、ロシア軍はウクライナで複数方向で同時攻撃を行うのに必要な予備戦力を欠いていると報告した。
 ウクライナは、ウクライナで改造して製造したFrankenSAMを初めて装備した。
 ドイツとフランスは1月16日、ウクライナへの追加軍事支援を発表した。
 バシコルトスタン共和国のバイマクでは、ロシアの裁判所が著名な活動家バシコルトに有罪判決を下したことを受けて、大規模な抗議行動が勃発し、ロシア政府の迅速な対応と、ロシアの超国家主義者コミュニティからの反発を招いた。
 ロシアのウズベキスタン人社会指導者に対するロシアの軍事ブロガーの苦情が広まったため、ロシア調査委員会は犯罪捜査を開始した。 超国家主義的な情報社会が外国人排斥と反移民に向けて結集するにつれて、ロシア政府は軍事ブロガーの要求に応えなければならないと感じている可能性があることを示唆している。
 米国による二次的経済制裁の脅威は、トルコとロシアの金融関係に大きな影響を与えていると報じられている。
2024.01.17
 23:15
Kyiv Independent German parliament rejects motion to deliver Taurus missiles to Ukraine <2402-011721>
 ドイツ連邦議会は1月17日、キリスト教民主同盟 (CDU) とバイエルン州キリスト教社会同盟 (CSU) がウクライナにTaurus CMを供与する提案を拒否したと発表した。 動議は反対485人、賛成178人、棄権3人で否決された。
 Bild紙は10月に、ショルツ首相がウクライナへのTaurus CMの供与に反対しているのは、この動きがドイツを戦争に引き込むことを恐れているからだと報じているが、ウクライナは英国のStorm Shadowやフランス製のSCALPなど、他の長距離ミサイルも受け取っている。
2024.01.17
 23:06
Kyiv Independent Minister: Ukraine uses FrankenSAM hybrid system for first time, downs Russian kamikaze drone <2402-011720>
 カミシン戦略産業相が1月17日、ダボスで開催された世界経済フォーラムの会場で、米国とウクライナの共同計画FrankenSAMでロシアのShahed UAVを撃墜したと述べた。 カミシン戦略産業相は、FrankenSAMが9kmの距離から初めて突入型UAVを撃墜したと語った。
 ソ連時代のSAMシステムと米国製の新型ミサイルとレーダを組み合わせたFrankenSAMは、ウクライナが当面ロシアとの戦いを継続するための手段となっている。
 AP通信は、米国の技術者がウクライナと協力して、米国が大量に備蓄しているRIM-7 Sparrowを発射できるように、多数保有するBuk(註:SA-11)を改造すると報じていた。
 Kamyshin戦略産業相によると、FrankenSAMの構想のもと、5件の開発が進められていて、すべてのシステムはすでに戦場に配備されている。
【関連記事:2311-102817 (NYT 2023.10.28)】
2024.01.17
 14:28
ロイタ通信

(Yahoo)

アングル:現状は「積極防衛」、ロシア消耗狙うとウクライナ司令官 <2402-011715>
 ウクライナ陸軍司令官のシルスキー大将がロイタの取材に答え、戦況が変化してウクライナ側が大躍進できる望みが薄れた現実を明確にした。 シルスキー大将は「われわれの拠点を維持し、敵に最大限の損害を与えて消耗させることだ」と語った。
 ウクライナ軍ナンバー2のシルスキー大将は冷静沈着で、メッセージに曖昧さはない。
 当初は夏の反転攻勢が大いに期待されていたが、ウクライナ側は一部地域で初期に数㌔前進するにとどまり、その後ロシア軍が他の地域で押し返した。
2024.01.17
 09:30
時事通信

(Yahoo)

ウクライナと安保協定へ フーシ派空爆は不参加 仏大統領 <2402-011708>
 マクロン仏大統領が16日の記者会見で、ウクライナへの追加軍事支援としてSCALP CM 40発を供与すると明らかにした。 また、2月には2国間の安全保障協定締結に向け、ウクライナの首都キーウを訪問する。
 ウクライナのゼレンスキー大統領とスナク英首相は12日に安保協定に署名している。
 一方、マクロン大統領は米英両軍によるイエメンのフーシ派支配地域に対する空爆について不参加を決定したと表明した。 イスラエルとハマスの軍事衝突に揺れる中東情勢が一段と緊迫化するのを回避するのが理由だという。
2024.01.17
 09:00

(19:00 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 16 2024 <2402-011706>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月16日の戦況 =
 ロシアの戦術航空作戦がアゾフ海付近で減少していると報じられており、1月14日夜にウクライナ軍がロシアのA-50を破壊し、ロシアのIl-22空中指揮所航空機に深刻な損害を与えたことで、ロシアの航空能力が低下している可能性がある。
 報道によると、少なくとも中国国有銀行2行が、ロシアの取引先との関係をの見直しを命じ、制裁対象となっているロシア企業や防衛産業と関係のある企業との関係を断ち切ろうとしている。
 ロシア軍はクレミンナとバフムート付近で前進が確認され、接触線全線で陣地の攻防戦を続けている。
2024.01.16
 18:28
Kyiv Independent Israel participates in Ukraine's peace formula discussions for first time <2402-011616>
 イスラエルのブロツキー駐ウクライナ大使が1月16日、イスラエルの代表がウクライナの和平案に関する議論に初めて参加したと述べた。 ブロツキー大使によると、イスラエルの国家安全保障会議の副議長がダボスで開催される世界経済フォーラムに先立って行われた会談に参加した。
 領土保全の回復、ウクライナからのロシア軍の完全撤退、戦争犯罪者の責任追及などが含まれている10項目のウクライナの和平案は、西側同盟国の間で幅広い支持を得ている。
 イスラエルとロシアの関係は、2023年10月にハマスとの戦争が始まって以来ますます悪化しており、ラブロフ露外相はイスラエルの行動を厳しく批判し、ガザのハマスに対するイスラエルの爆撃作戦は国際人道法に違反していると述べている。
2024.01.16
 12:33
ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア南部都市が非常事態宣言、ウクライナ無人機攻撃で子ども2人負傷 <2402-011609>
 ロシア南部の都市ボロネジ市のクステニン市長が16日、ウクライナによるUAV攻撃で建物数棟が損壊し、子ども2人が負傷したことを受け非常事態を宣言した。
 人口100万人のボロネジ市はウクライナ国境から250km離れた場所にあり、同市近郊にはロシアの空軍基地があり、ウクライナ空爆に投入しているSu-34が配備されている。
Voronezh の位置 (Google Map)】
 ロシア国防省は、ボロネジ州上空で夜間にUAV 5機を破壊し、他に3機を撃墜したと発表。 隣接するベルゴロド州でもUAV 4機を迎撃したと述べた。
 ウクライナ側から今のところコメントは出ていない。
2024.01.16
 11:00

(21:00 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 15 2024 <2402-011607>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月15日の戦況 =
 ウクライナは14日夜、ウクライナ軍がロシアのA-50 AEW&C機を破壊し、Il-22空挺指揮所航空機に深刻な損害を与えたと発表した。
 ウクライナ情報機関の高官は、ロシア軍が毎月の人員損耗に等しい数の兵員を生み出すことができることを確認しており、これはロシア軍がウクライナで定期的な兵員交代を行うえるというISWの評価と一致している。
 ウクライナ軍情報総局のスキビツキー副長が、ロシア軍がウクライナの防空網を突破するためにミサイルやUAVを組み合わせた攻撃を続ける可能性が高いが、国際的な制裁がロシアのミサイルとUAVの生産を制限していると指摘した。
 ゼレンスキー大統領が1月15日にスイスに到着し、19日まで開催されるダボス世界経済フォーラムで、ウクライナの和平計画とウクライナへの支援について世界の首脳と協議する。
 北朝鮮の崔外相を含む北朝鮮代表団が17日までロシアを公式訪問するため、14日にモスクワに到着した。
 ロシアとイランは軍事技術協力をさらに発展させるため、大規模な国家間条約に署名する準備をしている。
 ロシア軍はドネツク市の西とクリンキー付近で前進が確認されたが、接触線全体では陣地攻防戦が続いている。
2024.01.16
 01:34
朝日新聞

(Yahoo)

ロシア機撃墜、味方の誤射の可能性 ロシア独立メディア「暗黒の日」 <2402-011602>
 ウクライナ軍が15日にロシア軍のA-50
AEW&C機と空中指揮機Il-22を撃墜したと明らかにしたが、ロシアの独立系メディアはロシア軍のSAMによる誤爆の可能性を報じた。 撃墜が事実ならロシア軍にとって「新たな暗黒の日になる」との声も出ている。
 ロシア国防省からは両機に関する公式な発表はないが、ロシアの独立系メディアが報じた帰還したIl-22の写真では機体には損傷が多くみられるものの、ウクライナ側の主張に誤りがあると報じている。
 独立系メディアInsiderは情報筋の話として、A-50が撃墜され乗員も死亡したと報じた一方、「ロシア軍が、ウクライナ軍が発射したミサイルを撃墜しようとして目標を誤ったようだ」との軍事専門家の見方も紹介した。
2024.01.15 Janes Ukraine conflict: Russia has lost 90% of its equipment in Krynky due to shortage of EW, UK MoD says <2402-011516>
 英国国防省が1月12日に発表した情報によると、ロシアはヘルソン州クリンキーで装備の90%を失ったとされているが、これは同地域でウクライナ軍がUAVにより攻撃していることによるもので、ロシアの電子戦装備の不足が敗因とみられる。
 ウクライナの軍事ブロガーとウクライナ軍の第501独立海兵歩兵大隊が投稿した動画には、BMP-3
IFVや、MBT、TOS-1 MLRと思われるものなど、ロシア軍装備がクリンキーで破壊されている様子が映っている。
2024.01.15
 21:19
時事通信

(Yahoo)

ロシア早期警戒機を撃墜 アゾフ海でウクライナ軍 <2402-011514>
 ウクライナ軍が15日、アゾフ海上空でロシア軍のA-50
AEW&C機を撃墜したと明らかにした。
 ザルジニー総司令官はTelegramでIl-22空中指揮機も撃ち落としたと主張したが、空軍報道官がFacebookで内容を一部訂正し、攻撃を受けたIl-22はロシア南部クラスノダール地方に帰投したとみられるものの、空軍報道官によると修復は不可能だという。
 現地メディアによると、ロシア軍機2機に対して攻撃が行われたのは14日夜で、A-50は南部ザポロジエ州沖、Il-22は南部ヘルソン州沖で被弾した。
2024.01.15
 20:38
Kyiov Independent Switzerland plans to allocate over $1.7 billion for Ukraine's recovery <2402-011512>
 
ArmyInformが1月15日にスイスのアヘルド大統領の発言を引用して、スイスが国際協力戦略に基づき、2025年から2028年の間にウクライナの復興活動にCHF1.5B ($1.75B) を割り当てる計画だと報じた。 アヘルド大統領はゼレンスキー大統領が首都ベルンを訪問した際にこれを発表した。
 スイスは、長期中立政策を理由にウクライナへの軍事援助を拒否しながらも、ウクライナに経済的、人道的、政治的支援を提供してきた。
2024.01.15
 07:30

(17:30 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 14 2024 <2402-011504>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月14日の戦況 =
 ロシアの情報筋は、ロシア軍はウクライナ東部と南部の地面が凍りついた数週間後に新たな攻撃を開始する準備をしていると主張した。
 ロシア軍は、ウクライナの防空網を突破するため、ミサイルやUAVを組み合わせた攻撃の試験と評価を続けている可能性が高い。
 クピャンスク~クレミンナの線、バフムートとアウディーイウカ付近、ドネツク州とザポリージャ州の州境地帯、ザポリージャ州西部、ドニプロ河東岸で陣での攻防が続いた。
 スウェーデン国防資材本部が1月14日、ウクライナを支援するため155mm砲弾の生産と納入を増やすことでノルディック弾薬会社 (Nammo) と合意したと発表した。
2024.01.14
 23:32
Kyiv Independent Zelensky: 'Good news' on air defense systems to come soon <2402-011407>
 ゼレンスキー大統領が1月14日夜の演説で、防空システムに関する朗報を発表する準備をしていると発表した。
 大統領はこのコメントについて詳しく説明しなかったが、近い将来にウクライナがより多くの防空システムを受け取ることをほのめかした可能性が高い。
 この発表はスナク英首相が1月12日にキーウを訪問し、£250M ($320M) の軍事支援パッケージを約束した数日後に行われた。
2024.01.14
 07:00

(17:00 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 13 2024 <2402-011402>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月13日の戦況 =
 ロシア軍は1月12日から13日にかけての夜、最近のロシアの攻撃パッケージと同様に、中型UAVやミサイルでの攻撃と空爆を行った。
 ロシア軍はウクライナで化学兵器の使用を増やしていると報じられており、ロシアが締約国である化学兵器禁止条約に明らかな違反が続いている。
 ロシア軍は、クレミンナとアウディーイウカ付近で前進が確認された。
 ロシア軍は、現在進行中の大規模な軍制改革の一環として、諸兵科連合の地上部隊である空襲旅団を編成している可能性がある。
2024.01.13
 23:29
Kyiv Independent Estonian PM: 'Europe has supported Ukraine more than US' <2402-011310>
 ロシアと国境を接する人口僅か130万人のバルト三国の小国エストニアは、GDPの1.4%以上にあたる€500M相当のウクライナ支援を行っており、主要な支援国の1つとなっている。
 1月11日にゼレンスキー大統領がエストニアを訪問した際には今後4年間でウクライナ支援に€1.2Bを割り当てることを約束した。
= カラス、エストニアの首相とのビデオ通話取材記事 =
Kyiv Independent: ドナルド・トランプが米国大統領選挙に勝利した場合し米国の支援が減少した場合、ウクライナに十分な支援を提供できると思いますか? Kaja Kallas:  欧州は米国よりもウクライナを支援してきた。 米国議会の共和党や民主党の議員と話をすると、ウクライナ支援に対する強い支持がある。 民主、共和両党には、ウクライナを支援し続けるという強い政治的意思があると信じている。
2024.01.13
 17:00
CNN

(Yahoo)

豪州、米英のフーシ空爆を人員提供で支援 加やオランダなども <2402-011308>
 マールズ豪国防相が12日、米英が前日に実施したイエメンのフーシ派拠点に対する空爆豪州が人員の補充面などで支援したことを明らかにした。 また空爆を支持する決定は軽々しく下されたわけではないともし、豪州は規範に準じた国際秩序を重んじるいかなる行動も支持し続けると説いた。
 今回の空爆を支援した諸国についてはスナク英首相が11日の声明で、オランダ、カナダ、バーレーンが空爆自体には直接参加しない補助的な役割を担ったことも明らかにしていた。
2024.01.13
 11:00
Forbes

(Yahoo)

米国がウクライナに渡した兵器、10億ドル分が「行方不明」 盗難の恐れも <2402-011307>
 米国防総省が11日に米国などがウクライナに供与した兵器について、約$1B分が適切に追跡されていないとする報告書を公表した。
 国防総省監察総監がまとめた報告書の編集済み版によると、米国と同盟諸国からウクライナに送られた$1.69Bの兵器のうち、$1Bの在庫管理が未処理となっている。 政府のデータベースで当該在庫について「完全な説明責任を果たせない」ことが原因とみられるという。
 米議会がウクライナ向け追加予算をめぐって紛糾するなか、これらの兵器は盗まれたのではないかという疑念も出ている。
2024.01.13
 07:45

(17:45 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 12 2024 <2402-011304>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月12日の戦況 =
 ウクライナと英国は、2023年7月のG7によるウクライナ支援の共同宣言に基づき、二国間安全保障協定に署名した。
 米国家安全保障会議のカービー報道官が1月11日、米国はウクライナへの安全保障支援を停止し、米議会が資金拠出を承認するまでウクライナへの支援を再開しないと述べた。
 ウクライナのディジタル相が、ウクライナが2024年に100万機のUAVを生産する能力に自信を表明した。
 ロシアがモルドバを不安定化させるため、ロシアが支援する分離独立共和国沿ドニエストルで偽旗作戦の準備をしている可能性がある。
 ロシア軍は、全正面で陣地戦が続く中、バフムートの北東、アウディーイウカの北西、ドネツク市の南西、ヴェルボヴェの西、ドニプロ河東岸でわずかな前進が確認された。
2024.01.13
 05:34
時事通信

(Yahoo)

英ウクライナが安保協定 防衛強化へ「持続的支援」 <2402-011302>
 スナク英首相が12日にウクライナの首都キーウを訪れてゼレンスキー大統領と会談し、安全保障協力に関する2国間協定に署名した。 防衛協力強化協定では、ロシアによる侵略が繰り返された場合に英国が「迅速で持続的な支援」を提供することを約束した。
 先進7ヵ国 (G7) 首脳は2023年7月にウクライナの安全保障を長期的に支援するため各国が2国間協議を行うとする共同宣言を発表しているが、英政府によると協定締結に至ったのは英国が初といい、情報共有やサイバー安保、軍事訓練、防衛産業などの分野で英国が支援を続けることが示された。
2024.01.12
 09:25

(19:25 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 11 2024 <2402-011206>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月11日の戦況 =
 ウクライナの氷点下の気候作戦を制約している可能性が高いが、今後数週間で地面が凍結するため、機械化された機動戦に有利な地形を作り出す可能性が高い。
 ラトビアとエストニアが1月11日、ウクライナへの新たな軍事支援パッケージを発表した。
 ECの国防産業報道官が1月11日、EU加盟国は2024年春までに年間100万発の砲弾を生産できるようになるが、ウクライナへの砲弾の供給は個々の加盟国が決めることを明らかにした。
 ウクライナ軍とロシア軍は、全接触線で陣地攻防を続けた。
 TASS通信が1月10日、ロシア軍が2024年に航空機と艦艇を追加配備し、極超音速ミサイルKinzhalとZirconの増産を行うと報じた。
2024.01.12
 02:01
Defense News Estonian military robot maker weighs production in Ukraine <2402-011202>
 エストニアのMilrem Robotics社が、ウクライナで
UGVを生産することを検討しているが、現在同社はUAEのEdge Gp.が所有していることから、UAEとロシアとの関係を厄介にする可能性がある。
 2023年12月にキーウで開催された第1回国際防衛産業フォーラムでMilrem社は、技術移転を促進するためにウクライナ企業と協力協定を締結したと発表した。 対象にはMilrem社のTHeMIS UGVの現地生産があがっていた。
 同社は1月11日の声明で、1月現在15両のTHeMIS UGVをウクライナ軍に納入したと発表した。
2024.01.11
 19:52
Kyiv Independent Latvia announces new aid for Kyiv, including artillery, munitions, helicopters <2402-011107>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が1月11日早朝、バルト諸国歴訪の最後にラトビアに到着した。
 ラトビアのリンケヴィッチ大統領はゼレンスキー大統領との共同記者会見で11日、「本日、私はウクライナ大統領に、榴弾砲155mm砲弾対戦車兵器、ロケット、手榴弾、ヘリコプター、UAV、通信機器、発電機、その他の機器を含む次の支援パッケージについても伝えた」と述べた。
2024.01.11
 10:00
Forbes

(Yahoo)

無謀な突撃繰り返すロシア部隊、出撃車両の9割は戻らず ウクライナ南部 <2402-011103>
 ウクライナ南部でドニプロ河東岸に位置するクリンキウクライナ軍が確保した橋頭堡に向け、ロシア軍が
MBTIFV10両を向かわせたが、戻ってきたのは1両だけであった。
 あるロシア人ブロガーは「われわれの側には、失敗から学ばず、クリンキに装備を運ぶ愚か者が何人かいる」と投稿し、「そこに運ばれた装備の90%は戻ってこない」と指摘した。
 ウクライナ軍第35独立海兵旅団は死傷者を出しているが、ロシア軍の第810海軍歩兵旅団、第104親衛空挺師団、及び陸軍の連隊の死傷者ははるかに多い。
2024.01.11
 08:55

(18:55 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 10 2024 <2402-011102>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月10日の戦況 =
 クレムリンは、ロシアが支援するトランスニストリアの分離独立共和国の関係者に、モルドバを不安定化させるためのクレムリンの取り組みの一環として、沿ドニエストルで偽旗作戦の準備を指示している可能性がある。
 クレムリンはまた、黒海西海岸沿いのウクライナの穀物輸出を弱体化させるために、沿ドニエストルを利用してモルドバを不安定にしようとする取り組みを復活させている可能性がある。
 イランは、ロシア軍がウクライナに対して使用する新型のShahed UAVを開発したと報じられており、間もなくロシアにSSMと共に提供すると見られる。
 EU域内市場担当委員のブルトン氏は、EUは2024年春までにウクライナに100万発の砲弾を供給できると述べた。
 リトアニアは1月10日、ウクライナへの€200M ($220M) の新たな長期軍事支援パッケージを発表した。
 ロシア軍はバフムートの南西とドネツク市の南西とドニプロ河東岸で前進し、接触線全体の陣地で攻防を続けている。
 ロシア海軍総司令官エフメーノフ大将が1月10日、ロシア艦隊の5個海軍歩兵旅団を海軍歩兵師団に、カスピ海小艦隊の海軍歩兵連隊を海軍歩兵旅団に再編する計画であると述べた。
2024.01.10
 09:35

(19:35 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 9 2024 <2402-011003>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月9日の戦況 =
 ロシア軍がハルキウ州の重要な部分を短期的にも占領する作戦を実施できない可能性が高いにもかかわらず、ロシアの情報筋はロシア軍がハルキウ州で大規模な攻勢作戦を行い、ベルゴロド州との「緩衝地帯」を作るという要求を繰り返している。
 モルドバを威嚇する最近のクレムリンとロシアメディアは、モルドバの親露分離主義指導者を勇気づけ、モルドバに政情不安と分裂の種を蒔こうと試みている可能性が高い。
 Bloombergが12月16日、ウクライナ、G7、インド、トルコ、サウジアラビアなどの国の関係者がサウジアラビアのリヤドで会合を開き、ロシアとの交渉に向けたウクライナの状況への支持を固めたと報じた。
 ロシア軍はドネツク市の南西で前進が確認され、接触線全域で陣地の攻防を続けた。
2024.01.10
 05:00
朝日新聞

(Yahoo)

ウクライナ・G7・グローバルサウス、サウジで先月協議か 米報道 <2402-011001>
 Bloomberg通信が複数の関係者の話として9日、ウクライナG7、グローバルサウスの一部の国が2023年12月に、ロシアとの和平交渉に向けたウクライナ側の条件などについて、水面下で協議をしていたと報じた。 ただ、目立った議論の進展はみられなかったという。
 Bloombergによると、この協議は2023年12月16日にサウジアラビアのリヤドで催され、インドやトルコなど各国の安全保障担当の高官が集った。 ロシアは招かれず中国やブラジル、UAEは参加しなかったという。
2024.01.09
 15:12
乗りもの
 ニュース

(Yahoo)

「鋼鉄の獣」ついに姿現す!ウクライナ待望の戦車「M1エイブラムス」が到着 国防省が動画公開 <2402-010908>
 ウクライナ国防省が1月7日にM1A1 Abrams MBTの動画をX(Twitter)で公開した。 動画では、ウクライナ兵を乗せたM1A1が泥道を走行する様子を紹介している。
 米国はM1の最新型であるM1A2をウクライナに供与する予定だったが供給に時間を要するため、予備として保管されていたM1A1を引き渡す方針に変更した。
 M1A1は31両がウクライナに供与されることが決まっており、改修によってM1A2に近い能力が付与されている。
2024.01.09
 11:00
Forbes

(Yahoo)

ロシア海軍、増強に苦慮 艦船を新造してもウクライナが破壊 <2402-010906>
 大型艦を持たないウクライナ海軍がロシア海軍艦を撃沈したり爆破したりしているためロシア海軍が増強に苦慮している。
 ロシア海軍は2023年にわずか6,300t増やし、年末の総トン数は2,152,000tだった。 同年にフリゲート艦やコルベット艦、掃海艇、潜水艦を新造して17,700t増やすはずだったが、ウクライナ軍が11,400tの黒海艦隊艦を破壊した。
 2023年に建造した艦船とほぼ同量のトン数を失ったロシア海軍は、維持がやっと、あるいは縮小している。
2024.01.09
 08:30

(18:30 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 8 2024 <2402-010904>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月8日の戦況 =
 ウクライナ当局は、1月7日から8日にかけての夜にロシアがウクライナに対してミサイルとUAVによる大規模な攻撃を相次いだ後、防空システムの強化の必要性を強調した。
 ウクライナ軍砲弾の不足と不十分な電子戦能力などの装備不足による戦場の困難に適応している。
 ロシア当局は、ウクライナの民間人を違法にロシアに拉致し、起訴、捜査、裁判、弁護士との接見、釈放日の指定なしに、流刑地や公判前拘禁施設に拘禁していると報じられている。
 ロシアの内部情報筋によると、ロシア当局はWagner Gp.に代わる義勇軍団の責任者と報じられていたロシア軍参謀本部第一副長官のアレクセーエフ中将を解任した。 ただISWは、2023年秋のアレクセーエフ中将の解任も、義勇軍団に不均衡な影響を与えている砲弾不足の報告も確認できていない。
 ロシア軍はドネツク市とヴェルボーヴェ近郊で前進が確認されており、接触線全正面で陣地攻防を続けていている。
 ウクライナ抵抗活動センターが8日、2023年12月現在ウクライナに45万名以上のロシア軍人がいると報告した。
2024.01.09
 06:25
共同通信

(Yahoo)

ミサイル攻撃に報復示唆 45人負傷、ゼレンスキー氏 <2402-010903>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が8日のビデオ声明で、各地にこの日あったロシア軍のミサイル攻撃で4人が死亡、45人が負傷したと明らかにし「テロ国家はわれわれの返答を知るだろう」と述べ、報復を示唆した。
 ロシア、ウクライナ双方の攻撃は2023年末以降に激化しており、報復の連鎖が懸念される。
 8日の攻撃は東部ハリコフ州や南部ザポロジエ州、西部フメリニツキー州などにあったが、ウクライナ軍が迎撃に成功したのはミサイル計51発のうち18発にとどまった。
2024.01.09
 06:18
CNN

(Yahoo)

ロシア・ベルゴロド州、住民の移住を支援 ウクライナ軍の攻撃頻発で <2402-010902>
 ウクライナと国境を接するロシア・ベルゴロド州のグラドコフ知事が、最近頻発しているウクライナ軍による致命的な攻撃に不安を感じている市民について、移住を支援すると約束した。 ベルゴロド州では、ウクライナ軍による攻撃が相次いでいる。 2023年12月下旬には、ベルゴロド市への攻撃少なくとも25人が死亡した。
 ウクライナの人々には大きな影響を与えたものの、かつては遠い存在だった戦争がロシア国内にもたらす危険性を珍しく認めるものとなった。
2024.01.08
 07:45

(17:45 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 7 2024 <2402-010802>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月7日の戦況 =
 ロシア軍は1月6日から7日にかけて、ウクライナに対してミサイルやUAVによる攻撃を相次いで行った。
 ウクライナ空軍報道官が、デンマーク国防省がウクライナへのF-16 6機の最初の引き渡しを最大6ヵ月遅らせているという報道を否定した。
 ロシア軍はドネツク市の西と南西で前進が確認され、全正面で陣地攻防が続いている。
 ウクライナの戦況監視団が1月7日、ロシア軍は武器と人員の不足官僚的な問題を理由に、モスクワとレニングラードの新たな軍管区設立の期限を少なくとも2度延期したと述べた。
2024.01.07
 21:01
讀賣新聞

(Yahoo)

上川外相がウクライナ訪問、ゼレンスキー大統領と会談…ドローン検知装置の供与表明 <2402-010708>
 上川外相が7日にキーウでゼレンスキー大統領やクレバ外相と会談し、外相会談で
C-UAV監視システムなどを供与するため、NATO信託基金に$37Mを拠出する方針を表明した。
 上川外相はまた越冬支援として、可動式ガスタービン発電機5基の供与と、変圧器7基の輸送支援を行うことも表明した。 更に女性や子供に対する教育や保健医療、シェルター整備の支援も実施する考えを示した。
2024.01.07
 11:11
時事通信

(Yahoo)

上川外相がウクライナ訪問 連帯の姿勢アピール <2402-010705>
 上川外相が7日未明にウクライナを訪問し、キーウでクレバ外相らと会談して引き続き支援に取り組む方針を伝える。 戦闘の長期化で欧米に支援疲れが目立つ中、復旧復興に向けて日本が寄り添う姿勢を現地から内外に示すのが狙いである。
 2022年2月の侵攻開始後、岸田内閣の閣僚以上によるウクライナ訪問は3例目で、岸田首相が2023年3月にキーウでゼレンスキー大統領と会談したほか、9月には林外相(当時)も訪れた。
2024.01.07
 05:53
時事通信

(Yahoo)

F16 戦闘機、引き渡しは4~6月 ウクライナに19機 デンマーク <2402-010701>
 AFP通信が、デンマーク国防省が6日にウクライナへの軍事支援として供与を決めていたF-16の引き渡しが、4~6月になるとの見通しを明らかにしたと報じた。 国防省は、提供するのは19機で、ウクライナ軍に対する操縦などの訓練完了後になるとした上で、現在のスケジュールに基づくと、2Q/2024年になるはずだとした。
 ウクライナ政府はNATO加盟国にF-16の供与を要請し、デンマークとオランダが2023年8月に応諾していた。 AFPによると、オランダは42機の引き渡しを予定しベルギーやノルウェーも提供を申し出ている。
2024.01.07
 05:50

(15:50 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 6 2024 <2402-010704>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月6日の戦況 =
 ウクライナ軍は、クリミア半島にあるロシア軍に対して数日間の攻撃を行っており、半島全体で複数の目標への攻撃に成功している。
 デンマーク国防省は6日、ウクライナへのF-16 6機の初納入を最大6ヵ月延期すると発表した。
 ロシア軍とウクライナ軍は1月6日、全正面で陣地攻防を続けた。
2024.01.06
 19:05
産経新聞

(Yahoo)

ウクライナ、クリミアの露軍基地を攻撃 空軍司令官が投稿 <2402-010606>
 ウクライナ空軍司令官のオレシチュク中将が6日朝、クリミア半島のサキ航空基地を攻撃し、全目標を破壊したとSNSで報告した。 攻撃後のサキ航空基地だとする写真も投稿した。 ウクライナは4日にもクリミアの露軍拠点を攻撃している。
 ウクライナメディアによると、サキ航空基地にはSu-24やSu-30が配備され、南部方面に展開する露軍部隊を航空支援している。
 露国防省はこれに先立つ5日夜~6日未明にクリミアやクリミアに近い黒海上空でウクライナ軍のミサイル4発とUAV 5機を撃墜したと主張していたが、損害には言及しなかった。
2024.01.06
 09:30

(19:30 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 5 2024 <2402-010604>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月5日の戦況 =
 ロシア軍は今後数週間のうちにハルキウ州クピャンスクの占領に向けた取り組みを強化し、ウクライナ東部の他の場所で攻撃活動を担当するロシア軍よりも劣悪な部隊をこの地域に配置する可能性がある。
 ウクライナ軍は1月4日から5日にかけて、クリミア半島とクラスノダール地方のロシア軍を目標に、UAVやミサイルによる攻撃を行ったと報じられている。
 ロシア軍は1月5日夜、ウクライナの前線地域に対してShahed 131/136 UAVとミサイルによる攻撃を実施した。
 ドイツは1月4日、ウクライナへの新たな軍事支援パッケージを発表した。
 ロシア軍アウディーイウカ近郊での前進が確認され、全正面で陣地攻防を続けている。
 国際的な制裁が、ロシアでのSu-34生産が妨げられていると報じられている。
2024.01.05
 11:36
Abema News

(Yahoo)

ロシアが北朝鮮から入手した弾道ミサイルを初使用 米政府高官 <2402-010508>
 米政府高官が、ロシアがウクライナに向けて北朝鮮から入手したBMを初めて使用したことを明らかにした。
 カービー戦略広報調整官によると、ロシアは北朝鮮から複数のBMと発射機を受け取り、少なくとも1発を12月30日にウクライナに向けて発射したと述べた。 北朝鮮製のBMは、1月2日にも複数発がウクライナに向け発射されたという。
 北朝鮮はBM提供の見返りに、ロシアに戦闘機やSAMなどの先端技術の軍事支援を求めているとしている。
2024.01.05
 07:20

(17:20 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 4 2024 <2402-010505>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月4日の戦況 =
 ウクライナ軍は、クリミア半島で少なくとも1ヵ所ロシア軍目標を攻撃したと報告したが、ロシア当局者や軍事ブロガーは、ウクライナの攻撃は失敗したと主張している。
 米国家安全保障会議のカービー報道官は4日、ロシアが北朝鮮から入手したBMをウクライナに向けて発射し、イランからも同様のミサイルを入手する努力を続けていると述べた。
 キルギスはWagner Gp.の一員としてウクライナ戦争に参加したとして、キルギス国民に懲役5年の判決を言い渡した。
 ロシア軍はクレミンナとアウディーイウカ付近で前進したことが確認され、接触線の全正面で陣地攻防が続けている。
2024.01.04
 21:49
Kyiv Independent Germany sends Skynex air defense system, other military aid to Ukraine <2402-010411>
 ドイツ政府が1月4日、ウクライナにSkynex防空システムMarder IFV 10両、Leopard MBT用弾薬などを引き渡したと発表した。
 今回の供与にはTRML-4D対空監視レーダ2基、UAV捕捉装置30セット、IRIS-T SLM用ミサイル、GO12戦場監視レーダ10基なども含まれている。
2024.01.04
 20:41
Ukrainska Pravda Germany supplies Ukraine with missiles for IRIS-T SLM air defence systems, Marder infantry fighting vehicles in new aid package <2402-010410>
 ドイツ政府が1月4日に、ウクライナに対し新たに供与された軍事援助のリストを発表した。
 ・Leopard 2A6 MBT用弾薬(数量非公開)
 ・Marder IFV ×10
 ・IRIS-T SLM用ミサイル
 ・TRML-4D対空監視レーダ×2
 ・Skynex
SPAAG
 ・155mm砲弾×9,000発以上
 ・Wisent 1地雷啓開車×2、Beaver戦車渡橋×1
 ・UAV捕捉装置×30
 ・その他
2024.01.04
 18:46
Kyiv Independent Military: Ukrainian strike hits Russian command post in Crimea <2402-010409>
 ウクライナ軍が1月4日、15:00頃にクリミア半島のセバストポリ近郊にあるロシア軍の司令部を攻撃したことを明らかにした。 ウクライナ軍は、攻撃目標となった施設や戦果についての詳細は明らかにしていない。 ここ数ヵ月、クリミア半島ではウクライナ軍の攻撃が急増している。
 1月4日午後に(註:ウクライナの公共放送)Suspilne Newsはクリミア住民の話を引用して、セバストポリで複数の爆発音が聞こえ、エフパトリアでも非常に強い爆発音が聞こえたと報じた。
 ロシア国防省は、ロシア軍がクリミア半島上空でウクライナのミサイル10発を撃墜したと主張した。 セバストポリのロシア占領政府のラズボジャエフ長官は、この攻撃を最近で最大と呼んだ。 ラズボジャエフ長官によると、ミサイルの残骸が海辺近くの家屋に落下し、男性が負傷したほか、セバストポリの他の地域でも負傷したという。
 Kyiv Independent紙は、これらの主張のどれも検証できなかった。
2024.01.04
 07:45

(17:45 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 3 2024 <2402-010404>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月3日の戦況 =
 ロシアとウクライナは1月3日に、2023年8月以来の公式捕虜交換を行ったが、これまでで最大の捕虜交換となった。
 ウクライナのシュミハル首相は1月3日、ウクライナは2024年に防衛産業の生産量を6倍に増やす計画だと述べた。
 ウクライナのクレバ外相が1月3日、ロシアによるウクライナへの大規模な空爆を受けて、NATO・ウクライナ理事会が緊急会合を開くと発表した。
 カザフスタンのトカエフ大統領が1月3日に公開されたインタビューで、カザフスタンをロシアから遠ざけようとする最近の努力にもかかわらず、ロシアをカザフスタンの主要なパートナーであり同盟国と表現した。
 ロシア軍はアウディーイウカとドネツク市付近で前進が確認され、接触線全体で陣地攻防が続いた。
 ドネツク人民共和国 (DNR) のVostok大隊が1月3日、同隊はRosgvardiaの隷下として活動しており、ロシア軍がDNR内務省のKaskad戦闘部隊を解散したと報じられても影響を受けないと述べた。
2024.01.03
 10:20

(20:20 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, January 2 2024 <2402-010303>
= 戦争研究所が HP に掲載した2024年1月2日の戦況 =
 ロシア軍は12月31日から1月2日にかけて、ウクライナの後方地域深部に対してUAVやミサイルによる大規模な攻撃を相次いで実施しており、そのうちの1回は12月29日に使用されたものと同様の攻撃パッケージを使用している。
 ロシア軍がウクライナの防空能力に適応しようとする可能性が高いため、西側諸国のウクライナへの防空システムとミサイルの供与は、ウクライナにとって引き続き重要である。
 ノルウェー政府は1月1日、ノルウェーの防衛関連企業がウクライナ政府に直接武器や防衛関連製品を販売することを許可すると発表した。
 トルコ政府は1月2日、戦争が続く限り、英国がボスポラス海峡経由でウクライナに掃海艇2隻を輸送することを認めないと発表した。
 ロシア軍が、バフムートの北西と南西、アウディーイウカの北西、ドネツク市の南西にあるスバトベ~クレミンナの線でわずかな前進したことが確認された。
2024.01.02
 17:45
Kyiv Independent Forbes estimates Jan. 2 mass attack cost Russia nearly $620 million <2402-010205>
 ロシアが1月2日にウクライナに対し、少なくとも99発の各種ミサイルと35機のShahed UAVで攻撃を行ったが、Forbesはこの攻撃には$620M以上がかかったと推計している。
 ウクライナ空軍はUAVの全機と、Kh-101/555/55 CM 72発Kalibr CM 3発Kh-47M2 Kinzhal
ALBM 10発を撃墜したと報告した。 この他に、Iskander BMやS-300/S-400 SAMをBMとして使用したもの12発や、Kh-31P ARM 4発も撃墜したという。
 ForbesはKh-101 CMの単価を$13M、Kalibr CMを$6.5M、Kinzhalを$15M、Iskanderを$3M、Shahed 136 UAVを$50,000と見ている。
2024.01.01
 07:10

(17:10 EST)

ISW Russian offensive campain assessment, December 31 2023 <2402-010101>
= 戦争研究所が HP に掲載した2023年12月31日の戦況 =
 ロシア軍、特にロシア空挺部隊が複数の正面で、歩兵を多用した攻撃で大きな損失を被っていると報じられている。
 ロシア軍とウクライナ軍は全正面で陣地攻撃と防御を行ったが、12月31日時点で勢力地図の変更は確認されていない。