2021年のウクライナ情勢に関する報道

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2021.12.31 時事通信

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バイデン氏、侵攻に「断固対応」 制裁で「関係決裂」とプーチン氏 ウクライナ情勢で応酬・米ロ電話会談 <2201-123101>
 バイデン米大統領とプーチン露大統領が30日に電話会談を行い、緊迫するウクライナ情勢を協議した。 オンライン形式で行われた米露首脳の会談は12月7日以来で、1ヵ月で2度目となる異例の会談は約50分間にわたり行われた。
 米大統領府などが明らかにした会談内容によるとバイデン大統領は、ロシアがウクライナに侵攻した場合、同盟・友好国と共に「断固として対応する」と制裁発動を警告したのに対し、プーチン大統領は「前例のない制裁を科せば、関係は完全に決裂する」と応酬した。
 米政府高官によれば、バイデン大統領はウクライナ侵攻には「経済的損失」を与えるほか、NATOの軍備増強やウクライナへのさらなる軍事支援で応じると伝えた。 米側は2014年のロシアによるクリミア半島併合の際の規模を大幅に上回る制裁の準備を進めている。
2021.12.29 Military Times USS Harry Truman carrier strike group stays in Mediterranean amid Ukraine, Russia fears <2201-122902>
 米国防総省が12月28日、ロシアがウクライナ国境へ100,000名の部隊を集結させているのに対抗して、オースチン国防長官が海軍のHarry S. Truman
CSG中東への派遣を変更して地中海に留まるよう命じた。
 12月1日に湾岸地域に向けてNorfolkを出港したHarry S. Truman CSGはHarry S. Trumanのほか巡洋艦San Jacintoと駆逐艦ColeBainbridgeGravelyJason Dunham5隻が加わり、このほかにノルウェー海軍のフリゲート艦Fridtjof Nansen随行している。
2021.12.25 産経新聞

(Yahoo)

露、ウクライナ周辺から部隊1万人超撤収 <2201-122503>
 InterFax通信がロシアのウクライナ侵攻が懸念される問題で、ロシア軍南部軍管区が25日にウクライナ国境周辺を含む地域で訓練を行っていた部隊10,000名以上を撤収させると発表したと報じた。
 プーチン露政権は今月、NATOが現状以上の東方拡大をせず、東欧諸国に展開中の軍備も撤収させる-などとする条約の締結をNATO側に提案したが、NATO側は応じられない内容があるとする一方、交渉には応じる意向を示している。 今回の露部隊の撤収はこうした動きと関係している可能性がある。
2021.12.24 日テレ New24

(Yahoo)

プーチン氏“ウクライナ侵攻は欧米次第” <2201-122403>
 プーチン露大統領が23日に年末恒例の記者会見を開き、緊迫するウクライナ情勢について、1990年代にNATOが東へ拡大しないとの約束があったがだまされたと述べ、軍事侵攻するかは欧米の対応次第だとの強気の姿勢を示した。
 一方で、軍事侵攻は望んでいないとして、ウクライナをNATOに加盟させない法的な保証を改めて求めた。
2021.12.22 Jane's Defence Weekly Ukraine stregthens air defence of critical infrastructure <2203-122207>
 ウクライナ国防省が12月13日、ロシア軍が国境に迫るなか、ウクライナ空軍が防空能力を強化するためインフラの整備に力を入れていると発表した。
 ウクライナ空軍はソ連時代に入手した以下のSAMを装備している。
 ・9K35 Strela-10× 150
 ・9K33 Osas× 120
 ・9K37 Buk 数不明
 ・9A330 Tor× 24
 このほかにS-300も保有しているが定期整備や修理が行われていないため稼働するのは40%で、しかも発射機34基は2014年にクリミアに残置してきた。
 大量に装備していたS-125は2005~2006年に一旦除籍されたが、2020年にLviv修理施設で修復し復役している。
2021.12.17 時事通信

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ウクライナ非加盟確約を NATO不拡大、提案公表 ロシア <2201-121710>
 ロシア外務省が17日、ロシアが求めるNATO不拡大をめぐり米国に示した提案の内容を公表した。 ウクライナのNATO非加盟の確約などが含まれており、米欧がそのまま受け入れるのは難しそうである。
 提案は「ウクライナやその他の国の加盟を含め、NATOをこれ以上拡大させないと確約する」ことをNATO側に要求したもので、NATOがウクライナや東欧、中央アジアなどで軍事活動を行わないよう求めたほか、互いの領域に到達可能な中短距離ミサイルの配備禁止も盛り込んでいる。
2021.12.17 朝日新聞

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EU、ロシアに警告「制裁の準備整えた」 ウクライナ巡り首脳会議 <2201-121709>
 EUが16日に開いた首脳会議で、ウクライナ国境周辺で軍備を増強するロシアへの対処方針を議論し、会議後フォンデアライエン欧州委員長は記者会見で高い代償をともなう制裁の準備を整えたと表明した。 EU首脳会議はウクライナへの全面的な支援を確認し、ロシアが攻撃した場合、米国などと連携した制裁を含む厳しい代償を科して応じるとも警告した。
 手の内を明かさない戦略だとして具体案は明かしていないが、ロシアの金融機関や国営エネルギー企業を対象にする制裁が取りざたされ、リトアニアのナウセーダ大統領によるとNordostreem 2計画を停止することも強いカードになりうるという。
2021.12.17 朝日新聞

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NATO 事務総長、ロシアに「妥協しない」 ウクライナの加盟めぐり <2201-121702>
 ウクライナのゼレンスキー大統領と会談したストルテンベルグNATO事務総長が16日、緊張緩和のためだとしてロシアがウクライナのNATO加盟断念を求めていることについて、決めるのは主権国家であるウクライナとNATO加盟国だと改めて強調し、決して妥協しないとも語りロシアの要求を拒んだ。
 ストルテンベルグ事務総長は記者会見で、NATOが共同訓練や装備供与を通じてウクライナを支援しているのは防衛のためであり、決してロシアへの脅威にはならないと説明し、緊張緩和に向けて協議する用意があると語った。
2021.12.16 ロイタ通信

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ウクライナなど旧ソ連3カ国、EU加盟の意思表明 <2201-121601>
 旧ソ連構成国のウクライナ、ジョージア、モルドバの3ヵ国が15日にブリュッセルで開かれた東方パートナーシップ首脳会議EU加盟に向けた意思を表明し、加盟交渉の開始を要請した。 ただ現時点では、ロシアが攻撃姿勢を示した際は支援するとの保証を得られるにと留まると見られている。
 旧ソ連の6ヵ国のうちEU加盟の意思を表明したジョージア、モルドバ、ウクライナロシアとの領土問題を抱えている。 アルメニアとアゼルバイジャンの首脳は今回の東方パートナーシップ会議に出席したがEU加盟は求めておらず、ベラルーシのルカシェンコ大統領は出席していない。
2021.12.15 Jane's Defence Weekly Russia continues equipment, troop builkd-up on the Ukrainian border <2203-121501>
 2021年10月末以降もロシアがウクライナとの国境から250km以内兵力を集中している。
 国境近くでロシアが兵力を増強したのが確認されたのは2021年初期で、それ以降兵力増強が続けられている。
 その中でVoronezh地域のPogonovo演習場に展開した第1戦車軍は、隷下部隊をKurskとBryanskの間に展開し、第6混成軍第138自動車化旅団大隊戦闘群が11月下旬にKursk東方の演習場に展開したのが確認されている。
 そのほかに第42自動車化師団第138自動車化山岳旅団第247空挺連隊第9防空旅団などがクリミアに配置されている。
【註】
 陸軍の編制は国と時代によって異なるが、一般的に
 ・数百名で編成される大隊 (Battalion) が複数で連隊 (Regiment)
 ・複数の連隊などで旅団 (Brigade)
 ・複数の旅団などで師団 (Division)
 ・複数の師団などで軍団 (Corps)
 ・複数の軍団などで軍  (Army)
となっている。
 作戦の規模が大きいと、複数の軍などで方面軍、或いは軍集団が編成されることもある。
2021.12.12 CNN

(Yahoo)

米、援助の武器弾薬がウクライナに到着 部隊訓練にも従事 <2201-121205>
 米国務省当局者が12日までに、バイデン大統領が承認した安全保障上の援助計画に基づき小火器や弾薬を含む装備品がウクライナに到着したと報告した。
 軍事援助は$60M相当で、年明けには対迫レーダ4基を含む最後の装備品がウクライナに輸送される。 米国防総省報道官によると、これら援助にはJavelin
ATGMなど致死性の兵器も含まれている。
2021.12.12 共同通信

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米、ウクライナ派兵を否定 ロシア軍侵攻なら増強も、と警告 <2201-121203>
 バイデン米大統領が11日に東部デラウェア州で記者団の質問に答え、国境近くでのロシア軍増強で緊張が高まるウクライナへの米軍派兵について検討したことがないと否定した。
 ただロシアが侵攻すれば、集団防衛義務を定めたNATOのロシア周辺の加盟国に、米軍などを増強する必要性が出てくると警告した。
2021.12.11 ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア、ウクライナ NATO 加盟確約撤回を要請 EU は侵攻なら代償と警告 <2201-121104>
 ロシアが10日、ウクライナとジョージアの将来NATO加盟を巡る2008年の確約撤回するよう要求し、同時にNATOに対しロシアと国境を共有する国に兵器を配備しないと確約するよう求めた。 ロシアはNATOがウクライナを加盟させ、ロシアを攻撃するミサイルを同国に配備する方向に動いているとし、欧州安全保障の根本的な利益のために、「ウクライナとジョージアは将来NATOに加盟する」とした2008年の確約は撤回される必要があるとした。
 これに対し、ストルテンベルグNATO事務総長は、NATOの姿勢は変わらないと強調し、あらゆる国が自国の道を選択する権利を有することは基本原則で、NATOとウクライナの関係を決定するのはNATO加盟30ヵ国とウクライナであり、大国が他国の行動を支配するシステムをロシアが再構築しようとしていることは容認できないと述べた。
2021.12.10 ロイタ通信

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ロシア、東部紛争の新たな停戦案拒否 ウクライナが批判 <2201-121003>
 ウクライナ当局者が10日、ウクライナ東部地域の停戦を実現するためにウクライナ政府が提案した捕虜の交換や検問所の再開など新たな停戦案ロシア政府が拒否したことを明らかにした。 ウクライナ東部ドンバス地方で2014年から政府軍と親露武装勢力による紛争が続いているが、ロシアとウクライナが和平交渉を巡り非難の応酬を繰り広げている。  ウクライナ、ロシア、欧州安全保障協力機構 (
OSCE) から成る三者コンタクト・グループ (TCG) のウクライナ代表は、停戦に向けたウクライナの案はロシア政府の不自然な理由に基づき拒否されたという見解を明らかにした。
2021.12.09 CNN

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ウクライナ軍、ロシアが国境地帯の兵力を12万人に増強と報告 <2201-120906>
 ウクライナの国防当局者が9日までに、ロシアが両国の国境地帯に集結させている軍を120,000名に増強したと明らかにした。  ウクライナ国防省は戦車や装甲車両、ミサイルなどの装備が依然としてウクライナ国境付近に配備されているとし、これに先駆けて数多くの演習も行われたと述べた。
 そのうえでロシアは定期的に「自軍の部隊を再展開、集結させ、当該地域における緊張状態を維持していると分析し、速やかな戦力補強の下準備を行っているとした。
2021.12.09 ロイタ通信

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チェコ、ポーランドの不法移民対策に軍兵士派遣へ <2201-120904>
 チェコ政府が8日、ポーランドに最大150名の軍を派遣してベラルーシからの移民流入を防ぐ対策を支援することを決めた。 議会の承認を経て派遣する。 ポーランドの国境警備支援に軍を派遣するのは、エストニアと英国に続き3ヵ国目となる。
 メットナル国防相は記者会見で、ポーランドからは国境沿いの障壁の設置や修復のほか、ベラルーシとの国境の警備について支援要請があったと明らかにした。
2021.12.09 朝日新聞

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米軍のウクライナ派兵「検討していない」 バイデン大統領 <2201-120903>
 バイデン米大統領が8日、ウクライナ国境付近でロシア軍が兵力を増強して緊張が高まっている問題で、米軍をウクライナ国内に派遣してロシアの軍事侵攻を阻むことについて、検討していないと否定的な考えを示した。
 米軍派遣の可能性については、ウクライナがNATO加盟国ではないことから、集団防衛の義務はウクライナには適用されないとしつつも、それは他のNATO加盟国の行動次第だと述べ、状況によっては米軍が介入する余地を残した。 しかし、ロシアのウクライナ侵攻に対抗するため、米国が一方的に軍事力を行使する考えは、現在は検討していないとも語った。
2021.12.08 ロイタ通信

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米大統領、ロシアがウクライナ侵攻なら「強力な措置」警告 <2201-120802>
 バイデン米大統領が7日、プーチン露大統領TV電話会談を行い、ロシアがウクライナを侵攻すれば西側諸国は強力な経済措置やその他の措置を導入すると警告した。 これに対しプーチン大統領NATOが東方に拡大しないことに対する保証を求めた。
 国家安全保障を担当するサリバン米大統領補佐官は会談後に記者団に対し、2014年のロシアによるクリミア併合を引き合いに出し、米国は2014年に実施しなかったことを実施する用意があると述べ、バイデン大統領はプーチン大統領に対し、米国と欧州の同盟国はウクライナに対し一段の防衛力を提供すると同時に、この地域のNATO同盟国を強化する意思があると直接的かつ率直に伝えたと明らかにした。
2021.12.08 ロイタ通信

(Yahoo)

EU、ロシアへの追加制裁検討=欧州委員長 <2201-120801>
 EU欧州委員会のフォンデアライエン委員長が7日にツイッターで、ウクライナにEUの全面的な支援を提供するとともに、EUはロシアに対する追加制裁を検討すると述べた。  委員長は一段の攻撃には現行の制裁を拡大して対応するとしたうえで、同盟国と連携して追加の制限措置を講じる用意があると述べた。
2021.12.04 時事通信

(Yahoo)

ロシアがウクライナ侵攻計画 来年早々にも17万人規模 米報道 <2201-120406>
 Washington Postが3日、米情報機関が作成した報告書の内容などとして、ロシアが来年早々にも大規模なウクライナ侵攻を計画していると報じた。 最大100個大隊175,000を動員した多正面作戦になる見通しだという。 それによると、ロシア軍はウクライナ国境地帯の4ヵ所に集結し、新たに戦車などが配備されており、ロシアは早ければ2022年初めのウクライナへの軍事攻撃を計画していると警告している。
 バイデン米大統領は近くプーチン・ロシア大統領と会談し、ウクライナ情勢の危機回避を図るとみられる。
2021.12.03 テレ朝 News

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ブリンケン長官、動員されたロシア軍の撤退求める <2201-120303>>
 ブリンケン米国務長官がラブロフ露外相とストックホルムで2日に会談し、ウクライナ国境沿いにロシア軍の大部隊が展開し、緊張が高まっている問題で、動員されているロシア軍の撤退を求めた
 ブリンケン長官は外交的手段で解決する重要性から、外交的な支援をする用意があることを伝えた一方で、ロシアが軍事的動きをエスカレートさせれば同盟国とともにロシアへの圧力を強める考えを示した。
2021.12.02 TBS News

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ロシア軍 ウクライナ国境近くで軍事演習 <2201-120201>
 ロシア軍が1日、ウクライナとの国境近くで冬季演習を開始した。 ロシア軍による冬季の軍事演習は、ウクライナ南部のクリミアやウクライナ東部の国境近くで行われていて、約10,000名が参加しているという。
 ウクライナ軍情報部門トップが21日に米軍事専門サイトで、「ロシアは国境周辺に92,000名以上隊を集結させ、来年1月末から2月初めまでに攻撃する準備を進めている」と述べた。
 ロシア外務省の報道官は1日、逆にウクライナが国境周辺に全ての軍隊の半分にあたる125,000名を集結させているとした。
2021.11.30 時事通信

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ロシア軍への対応協議 ウクライナ国境集結で NATO外相理事会 <2112-113006>
 NATOが30日にラトビアの首都リガで外相理事会を2日間の日程で開いた。 特にパートナー国のウクライナ国境付近にロシアが部隊を集結させている問題への対応を協議する。
 偶発的衝突やロシア軍侵攻への懸念が高まる中、防衛体制を固めると共に緊張緩和を模索する。
2021.11.25 CNN

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米、ウクライナへ新たな兵器供与を検討 ロシア侵攻を懸念 <2112-112505>
 複数の関係筋が25日までに<、ロシア軍が国境線近くに兵力を集結させ緊張が高まっているウクライナ情勢で、バイデン米政権がウクライナへ軍事顧問の派遣兵器を含む装備品の新たな供与を検討していることを明らかにした。 関係筋によると、米国がウクライナに送る可能性がある兵器はJavelin
ATGMや、迫撃砲などで、Stingerなどの対空防衛システムも候補とされる。
 米国防総省は本来ならアフガニスタン向けとされていたMi-17ヘリをウクライナへ差し向けることも求めている。 ロシア製のMi-17はアフガンへ供与するため米国が購入していたが、アフガン駐留米軍が完全撤退した後、同省はこのヘリの活用方法を模索していたという。
2021.11.24 ロイタ通信

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ロシアとウクライナが軍事演習、緊張高まる <2112-112406>
 InterFaxが24日、ロシア軍黒海海軍基地への空爆を想定した戦闘機や艦隊の演習を行ったと報じた。 一方、ウクライナは24日に国境警備を強化する作戦を開始し、対戦車部隊や空挺部隊の演習を行っている。
 ウクライナはロシアが国境付近に軍隊を集結させていると非難しているほか、ベラルーシが国境地帯に難民を送り込む可能性があると主張している。 ウクライナと米国はロシアがウクライナに攻撃を仕掛ける可能性があるとの懸念を示しているが、ロシア側は事実ではないと否定している。
2021.11.24 ロイタ通信

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ウクライナ東部の親ロシア派が戦闘態勢強化、大規模演習実施 <2112-112402>
 ウクライナ国防省情報局が23日、ウクライナ東部の親露派軍大規模な演習を実施し、戦闘態勢を強化していると明らかにした。 ウクライナ国防省は声明で、ロシアは「一時占領下にあるドネツクルハンスクで戦闘態勢を強化している」とした。 22日に開始された演習には予備兵も参加したとしているという。
 ウクライナ東部のドンバス地域にあるドネツクとルハンスクは2014年以来、親露派が勢力を拡大している。
2021.11.22 Bloomberg ロシア軍、ウクライナ侵攻を計画か-米が分析情報を同盟国に提供 <2112-112202>
 事情に詳しい複数の関係者が、米国がロシア軍が兵員と砲兵隊を増強していることを示す地図を含む情報をNATO加盟国に提供し共有したことを明らかにした。
 米国はプーチン大統領が決断を下せば、複数の箇所からウクライナに急速に大規模な侵攻を行う準備をするためとみており、来年の早い時期での侵攻を検討しているとの分析情報を得ているという。
2021.11.17 Jane's Defence Weekly Russian 1st Guards Tank Army equipment spotted in Voronezh <2201-111701>
 ロシアモスクワ地区からウクライナとの国境に近いVoronezh地区のMaslovka停車場
IFVSPHのほか60両以上のMBTを運び込んだ。
Maslovka の位置 (Google Map)】
 Maslovkaに運ばれた装備は500km離れた第1親衛戦車軍第4戦車師団のT-80U 1個大隊と第2自動車化師団または第6戦車旅団のT-72B3 1個大隊と見られる。 また中隊規模のBMP-2 IFV 10両2S19 SPH 4門、更に停車場には各種戦闘工兵装備も見られる。
 一方10月27日の衛星画像によると中央軍管区 (CMD) の部隊がベラルーシ国境のYelnyaやSmolenskにもCMDの装備が再搬入されている。
Yelnya の位置 (Google Map)】
Smolensk の位置 (Google Map)】
2021.11.15 ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア、国境付近に約10万人の軍展開=ウクライナ大統領 <2112-111504>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が、同国との国境付近にロシアが100,000名近くの軍を展開しており、政府はロシア軍の活動について西側諸国と情報を共有したと明らかにした。  ウクライナ国防省は3日、同国国境付近に展開している軍の規模は90,000名と発表していた。
2021.11.12 ロイタ通信

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ベラルーシ移民危機は軍事衝突に発展も、バルト3国が警告 <2112-111206>
 バルト三国が10日、ベラルーシからEUの境界沿いに移民が押し寄せている問題について、軍事衝突に発展する恐れがあると警告し、今回の問題が欧州の安全保障に深刻な影響を与えていると主張している。
 EUに加盟していないウクライナは、今回の問題が新たな紛争の火種になることを警戒しており、国境警備に当たる部隊を8,500名増派したと発表した。
【註】
 バルト三国はNATO加盟国であるが、隣接するポートランドの間にロシア領になったカリーニングラードがあるため、わずか50kmの幅しかないSwalki Gapでしか繋がっておらず、この隘路をロシアとベラルーシにより塞がれれば、NATO軍は陸路でバルト三国への増援ができなくなる。
【関連記事:2002-013005 (S&S 2020.01.30)】
2021.11.12 Bloomberg

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ロシア軍がウクライナ侵攻検討か、米国が欧州同盟国に警告-関係者 <2112-111201>
 事情に詳しい複数の関係者が、米国がEUの同盟国に対し、ロシアがウクライナ侵攻を検討している可能性があるとして警告を発していることを明らかにした。 ウクライナ国境付近でのロシア軍増強の動きを米政府が注視するなか、米当局者らはEU側に軍事行動の可能性を巡る懸念を伝えた。
 この関係者によると、この見解は米国が欧州各国政府とまだ共有していない情報に基づいており、バイデン政権の考えに詳しい複数の当局者は、米国の懸念は公になっている証拠に裏付けられていると語った。
 ホワイトハウス当局者にコメントを求めたが、これまでのところ返答はない。
2021.11.11 Defense News Russian troop movements show wider conflict is possible, top Ukraine official says <2112-111109>
 ウクライナ当局者がMiliry Timesに、ロシア軍が国境付近で戦車、SRBMなどを装備した部隊を集結させているとの懸念を示した。
 懸念されるのは、Zapad 2021演習が終了したに基地に戻ったのは人員だけで、戦闘や戦車、戦闘車両、Iskander SRBMのような主要装備はウクライナ国境の近くに残置させていることで、残置されている装備はMaxarが今月公開した衛星画像で明らかである。 これについてウクライナ国家安全保障防衛担当大統領府のマショヴェッツ副長官は10日に、ロシアは命令一つで兵員を配置してウクライナへの攻撃ができると述べた。
 一方マショヴェッツ副長官は、11月10日の時点でロシア軍は32,000名以上がクリミアに、114,000名がウクライナ国境の近くにいると述べた。 現在、36個大隊の戦術群は国境の近くに待機しており、そのうち31個大隊は恒久的に配置されていて、ウクライナ軍とロシア軍が戦闘を交えているドンバスには35,000名のロシア軍がいると述べている。
2021.11.11 CNN

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ロシア軍のウクライナ近くの兵力増強、数週間で3分の2増か <2112-111105>
 米政府当局者は11日までに、ロシア軍が対ウクライナ国境線近くで進める兵力増強の問題で、新たに展開した部隊の正確な兵員数は不明としながらも、その規模はここ数週間で2/3倍程度膨らんだとの見方をCNNの取材に明かした。 関係筋多数はロシア西部でのこれらの軍事的な動きは異常で、ロシアが軍事演習を実施する季節でもないと指摘した。
 米シンクタンク「海軍分析センター」のロシア軍問題の専門家は、集結している地上部隊の一部は3,000哩離れた中央軍管区所属で、冬季になって出動する奇異な点を指摘している。
 諜報に通じる2人の関係者によると、地上部隊にはロシア軍の特殊部隊スペツナズも含まれており、特殊部隊の存在は心理作戦を含めた非正規戦の遂行能力がかなり高まることを意味するという。
 これら関係筋は、ロシア軍は今後数ヵ月内、早ければ来年1月にも軍事作戦に着手出来る態勢を準備しているようにも見られると見ている。
2021.11.10 Jane's Defence Weekly Ukraine launches grenade production <2201-111006>
 ウクライナUkroboronprom社の子会社であるImpulse Shotska社が11月1日、AGS-17自動擲弾銃用にVector-V社が自社開発したVOG-17V 30mm擲弾の量産を開始すると発表した。
 VOG-17Vの射程は1,700mで殺傷範囲は5mという。
2021.11.07 CNN

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ロシア軍、ウクライナ国境付近で増強 米が CIA 長官派遣して懸念伝える <2112-110703>
 米国やウクライナの多数の関係筋が7日、バイデン米大統領が先週前半にバーンズ米中央情報局 (CIA) 長官をロシアへ派遣し、同国が対ウクライナ国境線近くで進める兵力増強への懸念を伝えると共にその意図を探らせていたことを明らかにした。 長官はこの軍事的な動きに直接関与しているロシア高官らと接触した。
 米側はロシア側によるウクライナの北部国境線近くでの兵力や装備品の移動は変則的な対応と警戒しており、今回の長官派遣は事態を重大視しているとの立場を突き付けるのが目的との指摘もある。
 ロシアは今年春にも対ウクライナ国境線付近で兵力増強に踏み切った経緯があるが、不穏な軍事情勢にはつながらなかった。
2021.11.06 日経新聞

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米「ロシア軍が異常な活動」 ウクライナ国境付近で <2112-110601>
 米国防総省報道官が5日の記者会見で、ウクライナ付近でのロシア軍の異常な活動を監視していくと述べ、ロシア軍がウクライナ国境近くで部隊を増強していると懸念を示した。 同報道官はロシア軍について、あらゆる攻撃的行動を強く懸念すると強調しロシア軍の活動で異常なことは規模だと指摘したが、具体的な数字には触れなかった。
 ロイタ通信によるとウクライナ国防省は2日夜、90,000のロシア軍がウクライナ国境付近で活動しており、大規模な軍事演習を終えた後も部隊が国境付近にとどまっている。
 ロシアは今年春にウクライナ国境近くに部隊を集め、米欧はロシア軍が2014年に続いてウクライナに再び侵攻する恐れがあると懸念を表明した。 当時は緊張緩和を訴えるバイデン米大統領がプーチン露大統領に米露首脳会談を提案し、ロシアが部隊を撤収させた。
2021.11.05 讀賣新聞

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プーチン大統領、現地で「クリミアは永遠にロシア領」 <2112-110501>
 プーチン露大統領が4日、ロシアが2014年に併合したクリミアのセバストポリを訪問した。
 露大統領府によると、大統領は演説で「クリミアとセバストポリは永遠にロシアと共にある」と述べ、ウクライナに返還する意思がないことを改めて強調した。
2021.11.04 Breaking Defense Army reactivates theater artillery command amid Russian build-up near Ukraine <2112-110412>
 米欧州アフリカ軍が11月3日、1986年に設立されたが
INF禁止条約署名により1991年に廃止された第56野戦砲兵司令部を、マルチドメイン火力統制のため復活した。
 陸軍が開発中のPrSMは499km、MRCは1,000哩、LRHWは1,725kmの射程を有する。
2021.11.03 Jane's Defence Weekly Ukraine uses Bayraktar TB2 UAV in anger <2201-110302>
 ウクライナ軍参謀本部が国防省のウェブサイトで10月26日、同日早朝にドンバスで行った対砲兵戦初めてBayraktar TB2武装UAVが使われたと発表した。
 参謀本部が載せた映像にはD-30 122mm牽引砲と兵士3名の近くで爆発が起こる様子が映っていた。
【註】
 Bayraktar TB2はトルコBaykar Makina社製で、同社は2年前に、ウクライナからTB2 6機と搭載する弾薬を受注したと発表していた。
 ウクライナ政府は9月15日に、トルコからBayraktar TB2武装MALE UAV 24機を数ヶ月以内に受領すると発表していた。
2021.11.02 日経新聞 ウクライナ国営ガス、ロシア産の「迂回」に危機感 <2112-110203>
 ウクライナ国営エネルギー会社ナフトガス社の最高経営責任者 (CEO) がFinacial Timesとのインタビューで、ドイツがロシアから天然ガスの追加供給を受ける条件としてNordstreem 2を承認すれば、欧州はロシアに屈することになると警告した。
 Nordstreem 2はウクライナを介さずバルト海経由でドイツに直接ガスを供給することから、プーチン露大統領はガスを「地政学的な武器」にしていると指摘した。
2021.10.31 時事通信

(Yahoo)

ウクライナが初ドローン攻撃 親ロ派に大統領強気、欧米は苦言 <2111-103101>
 ウクライナ政府軍が10月下旬、東部の紛争地域で親露派武装勢力への攻撃にトルコ製UAVのBayraktar TB2を初めて使用したとする動画を公開した。 欧米がウクライナに苦言を呈する中、ゼレンスキー大統領は29日、「領土と主権を守っている」と強気の声明を出した。
 UAVは2014年から続く紛争の形勢を一変させる「ゲーム・チェンジャー」となり得るため、親露派の後ろ盾のロシアは27日に紛争をエスカレートさせる恐れがあると警告していた。
2021.10.30 Stars & Stripes Russian troop movements near Ukraine border prompt concern in US, Europe <2111-103005>
 欧米諸国がウクライナ国境でのロシア軍増強を警戒している。 バージニア州の非営利団体
CNAのロシア研究責任者コフマン氏が衛星画像を分析した結果から、ロシア軍は9月中旬にベラルーシ軍と行ったZapad 2021終了後も、シベリアNovosibirsk駐留第41混成軍の部隊をシベリアに戻しておらず、モスクワ駐留第1親衛戦車軍装備と人員をウクライナ国境へ送っているという。
 またウクライナNSCによるとウクライナ・ロシア国境のロシア軍はクリミアの数万名のほかに80,000名~90,000名にのぼると見ている。
2021.10.18 日経新聞 ロシア、ウクライナ経由のガス追加入札を見送り <2111-101802>
 InterFax通信などが18日、ロシア国営ガスプロムが同日、ウクライナが実施した2021年11月分の天然ガスパイプラインへの追加輸送入札への参加を見送った。 ガスプロムはここ数ヵ月間ウクライナ経由のパイプライン追加入札参加していなかった
 入札の参加見送りを受け、欧州の天然ガスの指標価格であるオランダTTFは反発し前日比で一時1割以上上昇した。 欧州では天然ガスの需給逼迫で電力料金の上昇が続く。 ガス供給の拡大に積極的ではないロシアの姿勢に批判が高まりそうである。
2021.09.29 Defense News Ukraine is set to buy 24 Turkish drones. So why hasn't Russia pushed back? <2110-092907>
 ウクライナ政府が9月15日、トルコからBayraktar TB2武装
MALE UAV 24機を数ヶ月以内に受領すると発表した。 TB2を生産しているBaykar Makina社は2年前に、ウクライナからTB2 6機と搭載する弾薬を$69Mで受注したと発表していた。
 トルコは、2019年にはウクライナとの武器技術の相互協力を取り決め、2020年12月にはAda級コルベット艦2隻を$200Mで売却する契約を行うなど、武器取引を拡大している一方で、ロシアからS-400を導入しており、なぜロシアと敵対しているウクライナに武器を輸出するのか、またなぜロシアがこれを妨害しないのかが注目されている。
2021.09.28 日経新聞 ハンガリーとウクライナが対立 ロシア産ガス供給巡り <2110-092807>
 ロシアとハンガリーがむすんだ天然ガス供給契約を巡り、ハンガリーとウクライナが対立している。 28日には両国が互いの大使をそれぞれ呼び出して抗議した。 発端はロシア国営ガスプロムの子会社とハンガリーの国営エネルギー会社MVMグループが27日に結んだ長期供給契約で、ハンガリーが15年間、年45億㎥のロシア産天然ガスを輸入する。
 問題は従来のウクライナ経由のガスパイプラインではなく2020年に稼働した黒海経由のTurkish Streamを通じてガスが供給されることである。 ウクライナはロシアから欧州への天然ガス輸出の経由地として通過料収入を得ており、今回の契約ではウクライナに落ちる通過料収入は大幅に減るとみられる。
2021.09.11 AFP=時事

(Yahoo)

ロシア、ノルドストリーム2完成を発表 各国反発のガス管 <2110-091101>
 ロシア国営エネルギー企業ガスプロムが10日、パイプラインNord Stream 2の完成を発表した。 同パイプラインの建設は米国の懸念欧州の分断を生みウクライナの反発を買っていた。
 Nord Stream 2は欧州のロシア産ガスへの依存を高め、ウクライナを迂回するものと批判されている。 Nord Stream 2の敷設によりウクライナを通る既存ルートの利用が減ることで、同国はロシアから得ている重要な経由料を失うことになる。
2021.09.02 毎日新聞

(Yahoo)

バイデン氏、ウクライナ支援表明 ロシアの侵略に対抗 首脳会談 <2110-090202>
 バイデン米大統領が1日、ウクライナのゼレンスキー大統領と米大統領府で会談し、ロシアの侵略に直面しているウクライナの主権と領土保全に対する米国の関与は揺るぎないと表明した。 バイデン大統領の就任後、ゼレンスキー大統領との会談は初めてで、両国は会談後に共同声明を発表し、米国はウクライナへ
ATGMを含む$60M規模の軍事援助をすることを明らかにした。
 バイデン大統領は、アフガニスタンの駐留米軍が混乱のさなかに撤収を完了することになるなど米国の威信が傷つく中、信頼回復を図りたい考えと見られる。 また、海底パイプラインNordostreem 2 (NS2) については、米国がウクライナが多様な供給源からガスを確保できるよう支援するとした。
2021.08.31 Defense News New Turkish-Ukrainian team aims to win service contracts for Russian-made helos <2109-083111>
 トルコとウクライナが、1,500機あるロシア製Mi-17ヘリの整備と修理のチームを9月上旬に発足させることで合意し、トルコで開かれている国際防衛企業展で合意文書に署名した。 実施するのは補給処段階の整備と修理になる。
 トルコは憲兵隊が18機のMi-17を保有している。
2021.08.09 Defense News Emirati firm signs agreement with Ukrainian Armor on robotic vehicles <2109-080904>
 UAEのMilanion GroupAgema UGVの技術供与でウクライナのArmor社と合意し
MoUを交換した。 Armor社によるとウクライナはMilanionにとって良好な市場で、同社は既に活動を開始しているという。 Milanion社は6月15~18日にキエフで開かれたArms and Security展でAgema UGVを展示しており、2月に開かれたIDEX展でも公開している。
 Agema UGVは軍民両分野で、ISR、消火活動、捜索救難、ルート啓開、対戦車などの用途が見込まれ、各種UAV警戒装置やRF妨害/対妨害装置も搭載できる。
2021.07.28 Defense News Ukrainian official reveals number of Ada-class corvettes on order from Turkey <2108-072812>
 ウクライナとトルコは2020年12月にトルコ製コルベット艦2隻をウクライナに売却することで合意しているが、駐イスタンブールのウクライナ総領事がトルコのTV番組で、売却されるのはAda級コルベット艦で、一番艦は2023年中に引き渡されると述べた。
 契約額は€200M ($236M) であるが、ワークシェアや搭載装備によっては変動する可能性があるという。
 全長99.44m、速力29ktのAda級コルベット艦はS70 Seahawkヘリを2機搭載でき、3Dレーダ、EOセンサ、
ESM装置、レーザ警報装置、魚雷探知/破壊装置、12.7mm機銃2丁を装備する。
 2018年7月にパキスタンから4隻を受注し、1月には4隻目の起工式が行われている。 4隻のうち2隻をトルコで、2隻をパキスタンで建造する。
【註】
 Ada級コルベット艦は2011年に就役した排水量2,300t、CODAG推進、速力31kt(Wikipediaによる)で、主砲はOTO Meralla社製76mm Super Rapid、レーダはSMART-S Mk.2 1基を装備している。
2021.07.26 Defense News Turkey delivers first armed drone to Ukrainian Navy, much to Russia's ire <2108-072609>
 ウクライナ海軍トルコBaykar社から購入したBayraktar TB2 UAVが初めて納入された。 Bayraktar TB2は2019年に6機が$69Mで発注されていた。 ウクライナ海軍参謀長によるとTB2は2021年内に配備され、黒海やアゾフ海での任務に就く。
 ウクライナとトルコは2014年3月のロシアによるクリミア半島併合以来軍事的結びつきを強め、ウクライナのMotor Sich社トルコ軍のT129 Atakヘリ用エンジンを提供しているほか、トルコがI級フリゲート艦への装備を計画していたGE社製LM2500ガスタービンエンジンが米国の制裁で入手できなくなったことから、ウクライナZorya-Mashproekt社製のエンジンを搭載している。
2021.06.30 Jane's Defence Weekly Ukraine signs agreement with UK and Babcock to improne naval capabilities <2108-063006>
 ウクライナ国防省と英国防省及び英Babcock社が6月23日、ウクライナ海軍の能力向上計画 (
UNCEP) を支援するMoIに署名したと発表した。
 £1.25B ($1.74B) のウクライナ海軍強化計画は2020年10月にゼレンスキー大統領の訪英時合意しており、MoIの署名は21日にオデッサに入港していた英海軍駆逐艦Defender上で行われた。 ウクライナはSandown級掃海艇2隻搭載装備を購入し、要員の訓練を受けると共に、英国は新たな海軍基地の建設を請け負う。
2021.06.28 Stars & Stripes Ukraine, NATO launch joint Black Sea drills <2107-062807>
 ウクライナとNATO黒海で6月28日、2週間にわたる合同演習Sea Breeze 2021を開始した。
 この演習に参加する米海軍駆逐艦RossはウクライナのOdessaに入港している。 演習にはウクライナとNATO各国から30隻の艦船、40機の航空機が参加する。
2021.06.25 CNN

(Yahoo)

クリミア半島沖の艦船通過、再び実施の用意 英閣僚が発言 <2107-062503>
 ユースティス英環境相が24日、黒海で英艦とロシア軍が対峙した件で、英国には再び海軍艦でクリミア半島付近の係争水域を通過する用意があると表明した。 ユースティス環境相は、英国艦は国際法上適法な形でウクライナ経由でジョージアに向かっていたと主張し、我々は一度たりともクリミア併合を認めていないと述べた。
 ロシアは、英駆逐艦Defenderがクリミア半島フィオレント岬沖の領海の3km内側に入ったと主張している。 ロシアはこの件で、黒海内の領海に進入した英駆逐艦に対して爆弾投下や警告射撃を実施したと主張しているのに対し同相は、これはごく通常の出来事で、実際にはロシアは砲撃演習を行っており、事前通知もあったと述べた。
2021.06.17 ロイタ通信

(Yahoo)

ウクライナの NATO 加盟は「越えてはならない一線」=ロシア <2107-061702>
 バイデン米大統領とプーチン露大統領による首脳会談が16日にジュネーブで開催された。 両国は将来の軍備管理とリスク軽減に向け戦略的安定対話に着手することで合意した。
 一方、ロシア大統領府報道官は17日にウクライナのNATO加盟越えてはならない一線だとし、その可能性が取りざたされていることに不快感を示した。  ウクライナのゼレンスキー大統領が14日にウクライナのNATO加盟への前段階である加盟行動計画 (
MAP) を巡り、バイデン米大統領からの明確な答えを望んでいると述べていたが、バイデン大統領はウクライナが加盟するためには、汚職を根絶するほか、基準を満たす必要があるとした。
2021.06.14 ロイタ通信

(Yahoo)

ウクライナ大統領「バイデン氏は明確な答えを」、NATO 加盟巡り <2107-061405>
 ウクライナのゼレンスキー大統領が14日、ウクライナのNATO加盟への前段階である加盟行動計画 (
MAP) を巡り、バイデン米大統領からの明確な答えを求めていると述べた。
 ゼレンスキー大統領はNATOやMAPについて協議するのであればバイデン大統領から可否の明確な答えを聞きたいとし、ウクライナの加盟の可能性と明確な日付を知る必要があるとした。
2021.06.11 Stars & Stripes Defense Department announces new $150M security aid package for Ukraine <2107-061106>
 米国防総省が6月11日、ウクライナ新たに$150Mの軍事援助を供与すると発表した。 このパッケージには対砲レーダ、
C-UAVシステム、秘匿通信装置、電子戦装置、救急車などが含まれている。
 3月にはMark Ⅳ哨戒艇2隻をはじめとする$125Mを供与しており、米国は2014年以来$2.5B以上の軍事援助を行うことになる。
2021.05.26 Stars & Stripes Russia retains ‘tens of thousands’ of troops near Ukraine border, NATO warns <2106-052608>
 ストルテンブルグNATO事務総長が5月25日にエストニアのカラス首相と会見し、ロシアが今年初めにウクライナとの国境に展開した数十万の部隊は、一部が撤退したものの大量の武器と数万の部隊依然として留まっていると危機感を示した。
2021.05.25 時事通信

(Yahoo)

欧州各国、ベラルーシに反発 大使呼び出し、外交団追放 <2106-052505>
 民間機を強制着陸させ、乗っていた反体制派を連行したベラルーシに対する反発が24日に欧州各国に広がっている。
 英国やリトアニアは自国内の航空会社に対し、ベラルーシ上空の飛行回避を指示し、ウクライナは上空通過だけでなくベラルーシとの直行便停止を表明した。 民間航空会社でも、Scandinavian航空やラトビアが拠点のairBaltic航空、ドイツのLufthansa航空がベラルーシ上空通過をやめると発表した。 懸念を伝えるため英独伊など欧州各国政府が、自国駐在のベラルーシ大使を呼び出す動きも相次いでいる。
 これに対しベラルーシ政府は24日にラトビア外交団の追放を発表した。 ラトビアでこの日行われたアイスホッケーの試合でラトビア当局がベラルーシ反体制派の旗を掲げ、23日に連行された反体制派に連帯を示したことに激怒した。
2021.05.15 時事通信

(Yahoo)

ウクライナに「対応」警告 親ロ派政治家の捜査受け プーチン大統領 <2106-051503>
 ウクライナ検察が11日、親露派の議会第2党「野党プラットフォーム―生活党」幹部のメドベチュク氏を国家反逆容疑で本格捜査していると発表した。 ロシアが併合したクリミア半島でロシアと共謀して天然資源を採掘しようとしたり、ロシアに機密情報を渡したりした疑いが持たれており、裁判所は13日にメドベチュク氏の自宅軟禁を決定した。 メドベチュク氏は2月にテロ資金提供を理由にウクライナ国家安全保障国防会議から制裁を科されていた。
 富豪でもあるメドベチュク氏はロシアのプーチン大統領と親密な関係にあり、近年頻繁に訪露している。 プーチン大統領はメドベチュク氏の娘の洗礼に立ち会い家族ぐるみの付き合いとされるプーチン大統領は14日の安保会議で、「われわれに対する脅威が生じていることを念頭に、適時かつ適切に対応しなければならない」と警告した。
2021.05.13 Bloomberg

(Yahoo)

ロシア、ウクライナ東部「事実上の吸収」狙う-EU が文書で指摘 <2106-051301>
 EUが、ロシアはウクライナ東部を徐々に吸収しようとしていると文書で指摘した。 EUはこの文書の中で、ロシア政府ウクライナ東部違法な選挙を組織し、地域住民にパスポートを発行していることを挙げ、ウクライナ政府の支配が及んでいない地域を事実上ロシアに統合することが狙いだと分析し、EUの外交政策をつかさどる欧州対外活動庁 (EEAS) がこの問題で報告書の作成を準備するとしている。
 ロシアはウクライナ東部の併合意図を繰り返し否定し、同地域がウクライナ領内で広範な自治を認められることを定めた2015年の和平合意にコミットしていると主張している。
2021.05.12 Jane's Defence Weekly Russian MoD summarises exercises in Crimea and on border with Ukaine <2107-051204>
 ロシア軍参謀総長のゲラシモフ陸軍大将が4月29日、4月に実施したロシア国防省主催演習の参加規模を明らかにした。 それによると参加規模は300,000名以上の兵員、35,000点以上の装備、180隻の艦艇航空機900機輸送機40機で、ロシア全土の500箇所の演習場で4,000を越える演習を行ったという。 この間カスピ海小艦隊の15隻が1,300kmを経て黒海に入ると共に空挺部隊は1,500kmを飛行して降下したという。
 ゲラシモフ大将によるとショイグ国防相が4月22日に5月1日と述べた原隊復帰の期限は、Voronezhの第41混成軍は5月8日、クリミアの空挺部隊は12日に延期されたと述べた。 5月1日までに原隊復帰した部隊は、北方艦隊所属で北極圏対応の第200自動車化旅団中央軍管区の第41混成軍南方軍の第58混成軍カスピ海小艦隊、黒海に派遣された北方艦隊及びバルティック艦隊の艦艇であった。
2021.05.07 ロイタ通信

(Yahoo)

米政権、条件満たす国に NATO の門戸開き続けると約束=報道官 <2106-050703>
 米大統領府のジャンピエール報道官が6日、大統領専用機上でウクライナのNATO加盟に対する政権の姿勢を記者団から問われたのに対し、条件を満たした国々にNATOのドアを開き続けることにバイデン政権はコミットしていると述べた。
2021.05.06 産経新聞

(Yahoo)

米国務長官「ロシアの脅威、低減せず」 ウクライナ国境での部隊増強問題 <2106-050606>
 ブリンケン米国務長官が6日、ウクライナを訪問ゼレンスキー大統領と会談した。
 ブリンケン長官は会談後、ウクライナ国境付近からロシア軍は一部を撤収させたが、かなりの部分は残っているとし、ウクライナへの脅威は低減していないとの認識を示した。 ゼレンスキー大統領も、クリミア半島から撤収したロシア軍は3,500名に過ぎないとし、8月にウクライナが予定するクリミア奪還に関する国際首脳会合にバイデン米大統領を招待したことも明らかにした。
 ロシアは「緊急点検」名目などで3月中旬以降、ウクライナ国境付近やクリミア半島で軍を増強し、両地域での兵力は15万名規模に上ったと推定された。 ショイグ露国防相は4月下旬に目的は達したとして5月1日までの部隊撤収を命令したが、今後の演習で使用する装備は現地に残すとしていた。
2021.04.28 Jane's Defence Weekly Russia ends exercises after continuing to reinforce Crimea, Ukrainian border <2106-042801>
 ロシア国営TASS通信が、ショルグ国防相が4月22日にクリミアとウクライナ国境で行っていた演習を、所期の目標を達成したため終了し、部隊を4月23日~5月1日に撤収させると発表したと報じた。
 しかしながら衛星画像から、この発表に先だってクリミアOpuk(註:南東端のリゾート地)と南部のAngarsky演習場にSu-27、Mi-8/17、Mi-24/35、Mi-28などとInokhodet UAVなどが増強されているのが確認されている。
 また黒海艦隊には北方及びバルチック艦隊から4隻の大型揚陸艦が4月17日にボスポラス海峡を通過して増強された。 またモスクワ北東のIvanovoを基地とする第144
AEW&C連隊のA-50U 1機がRostov地区のTaganrog航空基地に派遣された。 更にInterfaxウクライナは4月15日、ロシアが船舶と航空機に対し、クリミアの黒海沿岸ケルチ海峡10月まで演習に伴う危険地域に指定したと報じた。
 TASS通信によると黒海での演習は4月19日に第810海軍歩兵旅団の行った上陸演習で開始されたと報じ、ロシア国防相は第177海軍歩兵連隊が演習に参加したと発表した。 TASS通信はまた20日に、黒海艦隊の20隻以上とSu-25SM3演習に参加していると報じた。
2021.04.23 AFP=時事

(Yahoo)

ロシア、ウクライナ国境付近の軍事演習終了へ 国防相が命令 <2105-042301>
 ロシアのショイグ国防相が22日、ウクライナ国境付近で行っていた軍事演習の終了を命じた。 演習には兵士数万人と艦艇数十隻が参加し、欧米諸国との緊張が高まっていた。 ショイグ国防相はクリミア半島での大規模な軍事演習を視察した際、部隊はわが国を確実に守る能力を示したとして、南部及び西部軍管区における展開を縮小する決定を下したと表明した。
 部隊の撤収は23日に始まり、5月1日までに完了すると述べた。
2021.04.21 Jane's Defence Weekly Russian troop build-up continues on Ukrainian border <2106-042104>
 ロシアが引き続きウクライナ国境とクリミアでの兵力増強を続けている。 クリミアには空投型BMD-2
IFVStrela-10戦術防空システムを装備した第76空中機動師団や第31工兵連隊が送り込まれている。 また2S7M Malka 220mm SPMを装備した第291砲兵旅団も確認されている。 また3月30日にはBMP-3 IFVを装備した第136自動車化旅団もクリミアへ入った。 4月9日の衛星画像ではVoronezh市(註:ヴォロネジ市、ウクライナとの国境に近いロシアの町)の基地でMBT 70両IFV 100両火砲70門が確認され、恐らく3,000名の部隊がいると見られる。
 黒海艦隊ではカスピ海艦隊から10隻の小型艦艇が回航しているほか大型揚陸艦4隻も増強されている。
 空軍では第559爆撃連隊のSu-34 7機がクリミアのSaki航空基地に配備された。
 ウクライナ軍情報当局が4月13日に公表した報告によると、極東から250名の部隊ドネツク人民軍と称する第1軍団と、ルハンスク人民共和国軍と称する第2軍団に増強されているという。
 これに対しショイグ露国防相は4月13日、NATOがバルト沿岸と黒海周辺に40,000の部隊と15,000点の装備を展開していると反論している。
2021.04.20 Stars & Stripes US, Polish air forces train in Poland as Russia masses troops in nearby Ukraine <2105-042005>
 ロシアがウクライナに対して10万以上の兵力を集結させているのに対抗して、米空軍が欧州の基地3箇所からポーランドに展開し、ポーランド軍との共同訓練を行う戦闘展開演習を実施した。
 飛来したのは英空軍Lakenheath基地の第492戦闘機飛行隊のF-15E、ドイツSpangdahlem基地所属第480戦闘機飛行隊のF-16、ドイツRamstein航空基地の第37輸送飛行隊のC-130で、4月19日に飛来してウクライナの2基地に所属するウクライナ空軍のF-16と共同訓練を行う。
2021.04.20 ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア、ウクライナ国境に軍部隊15万人超を集結= EU 代表 <2105-042001>
 EUのボレル外交安全保障上級代表(外相)が19日、ロシアがウクライナとクリミアの国境付近に15万を超える部隊を集結させていると述べた上で、状況がさらにエスカレートする危険性が明白だと危機感を示した。
2021.04.19 ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア、黒海で艦艇増強 ウクライナ巡る緊張の中で <2105-041902>
 ウクライナを巡りロシアと西側諸国の緊張が高まる中、ロシア軍黒海艦艇を増強している。 17日にはロシア北方艦隊の揚陸艦2隻がボスポラス海峡を通過して黒海に入ったほか、カスピ小艦隊の小型艦艇15隻も黒海に移動した。
 黒海には米国が先週、艦艇2隻を派遣する予定だったが、ロシアの激しい抗議を受けて取りやめた。
2021.04.17 時事通信

(Yahoo)

ロシアに軍増強停止要求 仏独ウクライナが首脳会談 <2105-041702>
 マクロン仏大統領メルケル独首相ウクライナのゼレンスキー大統領と16日に会談し、緊張が高まる同国東部の情勢について協議した。
 3ヵ国首脳は会談後に発表した声明で、ロシアに対しウクライナ国境地帯での軍増強を停止するよう要求した。
2021.04.15 ロイタ通信

(Yahoo)

ロシアが黒海で軍事演習、ウクライナ軍も訓練で対抗 緊張高まる <2105-041502>
 ロシアが14日に黒海で軍事演習を実施した。 演習は2週間内に終了するとしている。  ロシアはウクライナ国境付近クリミア半島周辺部隊を大幅に増強しており、軍増強はNATOの威嚇行為に対して戦闘準備態勢を整えるための軍事演習の一環としている。
 米国とNATOは警戒を強めており、米軍は今週、ロシアを牽制するため黒海に艦船2隻を派遣する。 ロシアは米艦船派遣を挑発行為だとし、クリミア半島から遠く離れていることが身のためだと警告し、ロシア海軍が米艦船到着を前に黒海で実弾を用いた演習を実施している。
 一方、ウクライナではクリミアとの境界線近くで軍車両や歩兵による攻撃を撃退する訓練が行われた。 ウクライナのタラン国防相はブリュッセルで欧州議会の議員らに対し、ロシアがクリミアに核兵器を配備する準備をしている可能性があるとの見方を示した。 ただ、根拠は示さなかった。 タラン国防相によると、ロシアはウクライナ国境沿いに11万人の部隊を集結させているという。
2021.04.14 Jane's Defence Weekly Russia concentrates troops on Ukraine's borders <2106-041403>
 ロシア地上軍の少なくとも14個部隊が3月下旬からウクライナに展開していることをJaneが確認した。 これら部隊には中央軍管区に所属する以下の部隊が含まれる。
 ・第74自動車化旅団
 ・第35自動車化旅団
 ・第120砲兵旅団
 ・第6戦車連隊
 ・第119ミサイル旅団(Sverdlovsk から)
で、これら部隊は戦車、
IFVのほか以下のような長距離火力を装備している。
 ・2S19 MSTA-S 152mm SPG
 ・TOS-1AサーモバリックMRL
 ・BM-27 Uragan 220mm MRL
 ・Iskander SRBM
 クリミアとこれに隣接いるKrasnodar地方には数百㌔離れた南部軍管区のコーカサスから
 ・BMP-3 IFV
 ・2S4 Tyulpan 240mm SPM
が動員されている。
 この他にも以下の部隊が確認されている。
 ・第19自動車化師団
 ・第136自動車化旅団
 ・第56空中機動旅団
 ・第20自動車化旅団
 ・第291砲兵旅団
 ・第104空挺連隊
 ・第205自動車化旅団
 ・第56空中機動旅団(BMD-2 空挺IFV装備)
2021.04.14 産経新聞 NATO の反撃は総力で 米司令官、ウクライナ問題で対露牽制 <2105-041408>
 NATO軍最高司令官を兼任する米欧州軍司令官のウォルターズ空軍大将が13日に米上院軍事委員会の公聴会で、ウクライナ東部国境地帯でのロシア軍部隊集結の動きを念頭に、NATOが欧州の抑止力維持の基盤だと強調した。
 ウォルターズ大将は、ロシア軍が陸海空でかなりの規模の勢力を投入していると懸念を表明し、2014年にロシアがクリミアに侵攻した際の規模に似ていると指摘したうえで、あらゆる選択肢を備えて警戒していると語り、抑止に失敗した場合には同盟の総力を挙げて反撃する準備ができていると述べロシアを牽制した。
2021.04.13 時事通信

(Yahoo)

ロシアに軍増強停止要求 ウクライナ情勢で NATO 事務総長 <2105-041306>
 ストルテンベルグNATO事務総長が13日にウクライナのクレバ外相とブリュッセルのNATO本部で記者会見し、ロシアがウクライナ国境付近に兵力を集結させていることについて「正当化できないもので、深刻に懸念される」と表明し、ロシアに対し「軍の増強を停止し、速やかに挑発をやめなければならない」と訴えた。
 事務総長は「NATOはウクライナを支持する」とも強調した。
2021.04.13 朝日新聞

(Yahoo)

ロシアに「深い懸念」、G7外相が声明 ウクライナ情勢 <2105-041304>
 主要7ヵ国 (G7) の外相が12日、ロシアウクライナとの国境付近や一方的に併合したウクライナのクリミア半島で軍を増強中だとして深い懸念を示す共同声明を出し、ロシアに挑発行為をやめ即時に緊張緩和するよう求めている。
 ウクライナ東部では3月ごろからウクライナ軍と親ロシア派の衝突が相次いでいて、ロイタ通信によるとウクライナ大統領府の報道官が12日に、「国境付近とクリミア半島のロシア軍は最近だけで5万人以上増え8万人を超えている」とした。
2021.04.12 時事通信

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米国務長官、ロシアに警告 ウクライナ緊張、戦闘に懸念 <2105-041206>
 ブリンケン米国務長官が11日放映の米NBC TVのインタビューで、ロシアが対ウクライナ国境付近で軍部隊を増強し、緊張が高まっていることについて「ロシアが無謀、攻撃的に行動すれば、代償を払う結果を伴う」と強く警告した。 「バイデン大統領もこのことを非常に明確にしている」と強調した。
 ブリンケン長官は、対ウクライナ国境でのロシアの行動に本当に懸念を抱いていると断言し、欧州の同盟国やパートナー諸国との間で連絡や協調を密にしていると現状を説明した。
2021.04.10 Bloomberg

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ウクライナ紛争で緊張高まる、「全面的な軍事活動再開」をロシア警告 <2105-041002>
 ウクライナで政府軍と親ロシア派武装勢力の衝突が増加していることについて、ロシア広範な軍事衝突に発展する恐れがあると警告した。
 危機が深まる中で、ドイツのメルケル首相はロシアに対し、ウクライナ国境付近に集結させているロシア軍を撤退させるよう呼び掛けた。 トルコはNATOの同盟国に対し、米国が来月4日まで艦船2隻を黒海に派遣すると通知してきたことを明らかにした。
2021.04.09 BBC News

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ウクライナ東部で軍と分離独立派の緊張高まる、ロシア高官が介入の可能性を示唆 <2105-040906>
 ロシア政府高官が8日、ウクライナでロシアが支援する分離独立派とウクライナ軍との間で緊張が高まっている問題について、ウクライナが分離独立派への全面的な攻撃を開始した場合はロシアが介入し、ウクライナ東部のロシア語話者の住民を助ける可能性があると警告した。
 ロシアがウクライナとの国境で軍備を増強しているなかロシア大統領府副長官が、ロシア軍が自国民を「守る」ためにウクライナ問題に介入する可能性があると述べ、事態がエスカレートすればウクライナにとって「終わりの始まり」がやってくる、「足元ではなく顔面を撃たれる」ことになると警告した。
 ウクライナ軍はロシアとの国境に、ロシア軍が3月末時点で20,000名を動員したと主張しており、ソーシャルメディア上の動画には、ロシアの列車が重火器を同地域に向けて移動させている様子が映っている。
2021.04.08 Jane's 360 Russian Ground Troop Units and Iskander ballistic missiles identified at Ukrainian border by Janes <2105-040805>
 Janes公開資料を元に分析したところ、ロシアが3月下旬以降Iskander SRBM部隊を初めとする少なくとも14個部隊をウクライナとの国境に集結させている。 これらは中央軍管区に所属する第74、第35自動車化旅団、第120砲兵旅団、第6戦車連隊の部隊で、
MBTIFVのほか2S19 MSTA-S 152mm SPG、TOS-1Aサーモバリック弾MRL、BM-27 Uragan 220mm MRLなどの長距離砲をVoronezhに貨車で搬入している。
Voronezh の位置 (Google Map)】
 またクリミアや隣接するクラスノドールでも同様の動きが見られ、BMP-3 IFVや2S4 Tyulpan 240mm SPMなどが、数百㌔離れた南部軍管区の南及び西コーカサスから運び込まれている。
Krasnodar の位置 (Google Map)】
2021.04.07 AP

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ウクライナ東部で高まる緊張 ロシアとの間で非難の応酬 <2105-040703>
 ウクライナ軍が4月6日、親ロシア派武装勢力との間で緊張の高まりを見せているウクライナ東部で、過去24時間にウクライナ兵2名が戦闘で死亡したことを明らかにした。  2014年から続いている紛争は、ここにきて急激に緊張の高まりを見せており、ウクライナ軍当局は「2名は敵弾に倒れた」と発表している。 ウクライナ東部では2月末以降散発的な戦闘が続いており、ウクライナ側はウクライナ兵4名が3月26日に迫撃砲攻撃で死亡するなど、今年に入って最も明白な合意違反があったと主張している。
2021.04.06 ロイタ通信

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米、ロシアに対ウクライナ「挑発」の説明を要請=国務省報道官 <2105-040601>
 米国務省報道官が5日、ロシア軍ウクライナとの国境付近での動向を巡る情報は信用できるとし、米政府がロシアに対しこうした挑発的な行動の説明を求めたと明らかにした。 報道官は、ロシアによるウクライナを脅かすような行動は、ロシア領内であったとしても、懸念に値すると表明したが、ロシアがウクライナ侵攻を準備していると米政府が見なしているかについては明らかにしなかった。
 ホワイトハウスのサキ報道官は、米政府はロシアの攻撃姿勢の高まりとウクライナ東部における事態緊迫化を注視していると述べた。
2021.04.04 WoW! Korea

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ウクライナ、NATOと合同軍事演習実施、ロシアも軍事措置で対抗 <2105-040401>
 ロイタ通信が、ウクライナが3日に声明でNATOとの合同軍事演習が数ヵ月内に始まると明らかにしたと報じた。 関係者らは「今回の訓練は少なくともNATO加盟国5ヵ国から1,000名以上が参加すると述べた。
 また「これは敵対的な隣国のうちの一つの侵略を受けた国の国境と領土保全のために防御的行動が展開され、続けて攻撃が行われるだろう」と述べ、最近ロシアがウクライナ東部のロシア国境地域に軍兵力を増強させていることに対抗するものと見られる。
2021.04.03 AFP=時事

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バイデン氏、ウクライナに「揺るぎない支援」約束 ロシアの軍備増強受け <2105-040303>
 バイデン米大統領が2日、ウクライナのゼレンスキー大統領と就任以来初となる電話会談を行い、同国への揺るぎない支援を約束した。
 ゼレンスキー大統領は、ロシアが今週に入りウクライナ国境地帯に部隊を集結させていると非難しているが、バイデン大統領との電話会談後に大統領府が公開した動画の中で、バイデン大統領はロシアの侵略行為に対してウクライナを孤立させないと確約してくれたと述べた。
 一方、ロシア大統領府報道官は2日の記者会見で、米国が軍を派遣すればロシアは何らかの対応せざるを得ないと牽制し、ロシアはウクライナを脅かすような動きはしていないと主張した。
2021.04.02 時事通信

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米、ロシアの挑発的行動を非難 ウクライナ緊迫で <2105-040203>
 米国防総省が、オースティン米国防長官が1日にウクライナのタラン国防相と電話で会談し、ウクライナ東部でロシア軍が挑発的行動を拡大させていると非難した。 プライス国務省報道官同日の記者会見で、緊迫するウクライナ情勢に強い懸念を示した。
 オースティン長官は会談で、ウクライナの主権と領土保全に対する揺るぎない支持を表明し、ロシアの侵略行為に対抗するため、ウクライナの軍備強化を支援する決意を改めて強調した。
2021.03.31 Stars & Stripes US expresses concern about rising Russian-Ukrainian tensions <2104-033106>
 カービー米大統領府報道官が3月31日、2014年以来係争が続くウクライナ東部を巡りウクライナとロシアの間で緊張が高まっていると警告した。 報道官によると、米政府は国境付近におけるロシア軍の動きについてウクライナ軍からの報告を受けており、
OSCEが仲介した2020年7月の停戦合意に違反する事案が増加しているという。
 米統合参謀本部議長のミリー陸軍大将はロシアとウクライナの軍最高指揮官に電話したという。
2021.03.31 産経新聞 ウクライナ、航空エンジン大手を国有化 中国の買収阻止 対米関係強化狙う <2104-033103>
 ITAR-TASS通信が、中国企業がウクライナの世界的航空エンジン企業Motor Sich社を買収しようとした問題で、同国のゼレンスキー大統領は31日までに、同社を国有化する大統領令に署名したと報じた。
【関連記事:2104-032505 (時事 2021.03.25)】
 これに先立つ3月11日、ウクライナ国家安全保障・国防会議が同社を国有化する方針を決定し、20日には同国裁判所がウクライナ保安庁の申し立てを受けて同社の全株式と資産を国の管理下に移すことを決定していた。 国有化に際し、同国は同社株式の過半数を保有する中国企業「北京天驕航空産業投資有限公司」)などに補償を行う。
 ウクライナは最大の貿易相手国である中国よりも、対ロシア戦略の後ろ盾である米国との関係強化を優先したもので、中国はウクライナに反発している。
2021.03.25 時事通信

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中国の軍需企業買収阻止 米国の懸念受け ウクライナ <2104-032505>
 ウクライナ政府が、航空エンジン製造企業Motor Sich社中国企業による買収を阻止することを決め、ゼレンスキー大統領が23日に関連する大統領令に署名した。 阻止の背景には、中国への軍事技術流出を警戒する米国の懸念を考慮して、ロシアとの対立で米国の支援を得たいゼレンスキー政権の思惑がある。
【関連記事:2104-031705 (日経 2021.03.17)】
 1907年設立のMotor Sich社はソ連の軍用ヘリや輸送機のエンジンを製造し、ソ連崩壊後もロシアが大口顧客だったが、2014年のロシアによるウクライナ南部クリミア半島併合で両国関係が悪化しロシアとの取引を停止した結果、経営難に陥っていた。
2021.03.17 日経新聞

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ウクライナ、航空エンジン企業の中国買収阻止 米反対で <2104-031705>
 ウクライナのゼレンスキー政権が同国の航空エンジン製造企業Motor Sich社中国企業による買収阻止を決めた。 重要な軍事技術が流出する恐れがあると米国が反対していた。 ロシアとの対立の陰で中国の存在感が高まるなか、ウクライナは対米協調を優先した。
 Motor Sich社はソ連の軍事開発の一端を担った企業のひとつで、ヘリコプタや大型輸送機などのエンジンを手がけ、ロシアの軍用機にもエンジンを供給してきたが、2014年にロシアがクリミア半島の併合を一方的に宣言したことで、最大顧客であるロシアとの取引を失い、経営が悪化していた。 そこで同社に触手を伸ばしたのが中国で、北京天驕航空産業投資が2017年ごろから株式取得を進め、2019年末までに過半数を取得した。
 軍用機エンジンの開発技術が中国に渡れことに対して米国は安保上の脅威を指摘し、買収を認めないようにウクライナに求めていた。
2021.03.10 Jane's Defence Weekly US security deal for Ukraine includes two Mark Ⅵ boats <2105-031002>
 米国防総省報道官が3月1日、ウクライナにMark Ⅵ哨戒艇2隻を含む総額$125Mの軍事援助が承認されたことを明らかにした。
 ただ、援助の中にはJavelin
ATMは含まれていないようである。
2021.03.01 Defense News US announces $125 million in military aid for Ukraine <2104-030105>
 米国防総省が3月1日、バイデン政権で初となるウクライナへの武器売却$125Mを発表した。 売却されるのはSAFE社がウクライナ向けに建造している8隻のMk Ⅵd哨戒艇のうちの2隻
FMSでの売却になる。
 米国はFY21にもウクライナ軍事援助計画として$150Mを予算化している。
2021.02.16 Jane's 360 UAE, Ukraine signs defence collaboration agreements <2103-021604>
 ウクライナとUAE防衛産業の協力で合意し協定に調印した。
 合意協定の調印はウクライナのゼレンスキー大統領がUAEを訪問したのに合わせ2月14日、ウクライナのUkrOboronProm社、UkrSpecExport社とUAEのEdgeグルーブの間で行われた。
2021.02.10 Stars & Stripes Ukraine plans Black Sea bases as US steps up presence in region <2103-021004>
 ウクライナのシュミハリ首相が2月9日にブリュッセルのNATO本部で、ロシアとの緊張に対応するため米国とNATOの影響拡大を狙って、年内に軍港を2箇所に新設すると述べた。 2箇所のうちの1箇所は黒海沿岸、もう1箇所はアゾフ海沿岸になると言う。 シュミハリ首相は英国が資金面で支援すると述べた。
 米海軍は1月に駆逐艦PorterDonald Cook黒海に入れ、2月9日にはP-8A 1機とトロル空軍のF-16を交えて対艦、対潜、対空演習を実施した。 両艦は近年では最長となる17日間にわたり滞在し、10日に黒海をでた。
2021.01.20 Jane's Defence Weekly US prepares for production of patrol boats for Ukraine <2103-012010>
 米国防総省が1月5日、ウクライナに供与するMk Ⅵ哨戒艇2隻をSAFE Boarsts社に$20M近くで発注したと発表した。 2隻は2022年末までに納入される。 米国防安全保障協力局
DSCA) は2020年6月17日に、国務省がウクライナへMk Ⅵ哨戒艇16隻を$600MのFMS契約で売却することを承認したと発表している。
 DSCAによるとウクライナは30mm砲32門、EO装置20基、IFF 16基、Mk 44砲40門も要求している。
2021.01.13 Jane's Defence Weekly Ukraine procures Neptune coastal defence anti-ship system <2103-011308>
 ウクライナ国防省が2020年12月30日に、Ukonboronprom傘下のLuch設計局にRK-360MC Neptune対艦ミサイルを発注したと発表した。 2021年に納入されるという。
 Neptuneは射程300kmのMS-400超低空CMを発射するシステムで、Janeは6月にウクライナが発射機6機からなる部隊を3個隊編成すると報じていた。
2021.01.13 NHK モルドバ新大統領 ロシアと対立のウクライナと連携確認 <2102-011303>
 親欧政策を重視するモルドバのサンドゥ大統領が12日に隣国ウクライナを訪れてゼレンスキー大統領と初めて会談し、EUへの加盟を共に目指すなど、ロシアの影響力を受けない形で協力を深めていくことを確認した。
 先月就任したサンドゥ大統領は、プーチン露大統領と関係を築いてきた前任者と異なり、欧州寄りの政策を重視していて、ロシア系住民が多い東部の沿ドニエストル地方に駐留するロシア軍部隊の撤退も要求している。