2009年のウクライナ情勢に関する資料

年 月 日
出   典
標     題
要         旨
2009.09 Jane's Missiles & Rockets Ukeine blocks missile transfer by Russia7s Black Sea Fleet <0910-090021>
 ウクライナが7月8日、セバストポリ市内で対艦ミサイルを搭載したロシア 黒海艦隊車両の通行を拒否し、車両は軍港に引き返した。 拒否されたのは SS-N-9 と SS-N-2 を搭載した輸送車3両で、北方30kmにあるロシア軍の補給施設に運搬 中であったが、必要な許可証を携行していなかった。
 この件についてウクライナ外務省は、1997年5月28日に結ばれた協定の重大な違反であると述べている。
2009.03.04 Jane's Defence Weekly Ukrainian budget 'will lead to cuts' in capabilities <0904-030406>
 ウクライナ国防省によると、2009年度の国防予算UAH11.65 ($1.41B) は要求額UAH32.4Bの1/3 で、しかもそのうち政府支出はUAH8Bで、残りのUAH3.65Bは武器輸出で得ると言う。 この結果同国軍は即応体制部隊を1/2に削減すると共に、ハイテク兵器を削減し、 空軍の兵員を解雇する必要があるという。
 UAH11.65Bは GDP の0.85%になる。
2009.02.25 Jane's Defence Weekly Russia and Ukraine negotiate aviation industry merger <0905-022507>
 ロシアの航空工業を統括する UAC社がウクライナの Antonov社と統合に向けた話し合いを行っている。
 UAC社は現在、ロシア国内にある Antonov社製輸送機の保守を担当しており、同社を UAC の傘下に収めたいとしている。
2009.01.27 Yahoo CNN 記事

「アブハジアに海軍基地建設で年内に工事開始、ロシア黒海艦隊」

<0902-012701>
 タス通信が26日、ロシア海軍本部当局者の話として、ロシアがグルジアのアブハジア自治共和国南部オチャムチラでロシア 黒海艦隊の海軍基地の建設を開始すると報じた。 年内にしゅんせつ工事を開始し、完成には1年以上掛かる見通しである。 アブハジアの基地にはセバストポリ を基地にしているロシア黒海艦隊の一部の艦船が移動するとみられる。
2009.01.19 China Defense Blog Ukraine studies joint aircraft production options with China <0902-011901>
 ウクライナの国防相が中国訪問から帰国したのち、中国の L-15 練習機の共同生産を検討して いることを明らかにした。
【関連記事と右図:0807-062401 (Searchina 2008.06.24)】
 L-15 は2008年中国航空展で公開された練習機で、ウクライナ製のエンジンを搭載している。
2009.01.07 Yahoo 毎日新聞記事

「露天然ガス 7ヵ国完全停止 影響、欧州全土に」

<0902-010701>
 ロシアからウクライナ経由で欧州向けに輸送される天然ガスの供給停止が相次いでいる問題で、6日現在で 供給が完全に止まった国はセルビアなど東、南欧の7ヵ国に広がった。 AFP 通信によると、供給減少停止の影響を受けた 国は17ヵ国となった。 ブルガリアでは一般家庭の暖房用ガス供給がストップしている。
 供給量大幅低下の影響は独、仏、伊にも及び、ドイツでは一両日中にウクライナ経由のガス供給が完全停止する見通しである。 ただ、2006年のロシアとウクライナの ガス紛争の反省から、3ヵ国ではそれぞれ数週間〜40日間分のガス備蓄があり、大きな影響は出ていない。
2009.01.06 Yahoo ロイタ通信記事

「ロシア首相、ウクライナ経由の欧州向けガス供給削減を指示」

<0902-010603>
 ロシアのプーチン首相が5日、政府系の天然ガス独占企業ガスプロム社に対し、ウクライナを経由する欧州向けガス供給量を削減するよう命じ た。 ロシアはウクライナが欧州向けガスを自国用に一部転用していると非難しており、ウクライナが抜き取っているとされる量を削減する計画である。
 ガスプロムは欧州向けの輸出について、別のルートでの輸送量を増やすことで供給を維持するとしている。
2009.01 Jane's Missiles & Rockets Ukraine's tactical missile development nears state tests <0903-010006>
 ウクライナが国内開発している TBM は5発が量産先行で生産され、年内に行われる試験 に使用される。 試験結果が良ければ若干の修正を加えたのちに装備化される。
 開発中の TBM は旧ソ連時代のミサイルを改良したものかどうかは明らかでない。
【関連記事:0708-030701 (JDW 2007.03.07)】