年 月 日
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出 典
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標 題
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要 旨
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2021.12.30 |
時事通信 (Yahoo) |
エルドアン長期政権に黄信号 インフレ激化で支持離れ トルコ |
<2201-123004>
トルコで2003年以降、長期にわたって政権を率いるエルドアン大統領が強い逆風にさらされている。 投資促進を重視してインフレ加速につながる経済政策を取ったことから物価が高騰し市民の支持離れを招いているためで、トルコの年間インフレ率は公式統計上では20%超だが、実際はこれより高く60%近いという見方もある。
調査会社Métropoleが25日に公表した世論調査では、エルドアン大統領を支持しないとの回答57.2%で、支持するの38.6%を大幅に上回った。
人気低下は経済だけが原因ではないく、エルドアン大統領が自身に批判的な国民の一部を敵に見立てて糾弾し、支持者の結束を固めようとする差別化と二極化の手法を取っていることへの批判がある。 |
2021.12.17 |
日経新聞 |
トルコリラ最安値 株式市場、売買一時停止 |
<2201-121714>
外国為替市場で17日、トルコリラが一時、史上最安値を更新した。
17日は株式市場でもトルコの代表的な株価指数BIST100が前日比8%超下落し、売買が一時停止された。 |
2021.12.17 |
時事通信 (Yahoo) |
トルコ・リラ、下げ止まらず 最安値更新続く |
<2201-121711>
トルコの通貨リラは17日の外国為替市場で対ドルで一時8%超急落し過去最安値を更新した。 リラは4ヵ月連続の利下げが発表された16日も6%急落し、今週の下落率は20%に達した。 リラ下支えを目指した当局の為替介入も効果がなく下げ止まりが見えない。
エルドアン大統領は16日、来年1月から最低賃金を50%引き上げると発表したが、今年に入ってからのリラの対ドルでの下落率はそれを上回る55%に達していて、物価は輸入品を中心に急上昇しており、賃金引き上げ策も焼け石に水の状況である。 |
2021.12.13 |
時事通信 (Yahoo) |
トルコ・リラ、最安値更新 中銀介入も5%超急落 |
<2201-121307>
13日の外国為替市場で、トルコ通貨リラの対ドル相場が一時1ドル=14リラ台後半に5%超急落し、過去最安値を更新した。
高金利を嫌うエルドアン大統領の圧力のでトルコ中銀が9月以降3ヵ月連続で利下げを実施したのを受けてリラ売りが加速し、リラは11月に対ドルで30%下落した。 |
2021.12.01 |
Jane's Defence Weekly |
Turkey announces Nigerien light aircraft, UAV order |
<2203-120111>
トルコ国防省が11月18日、ナイジェリアにHürkus軽飛行機とBayraktar TB2 UAVを輸出すると発表した。 |
2021.12.01 |
Jane's Defence Weekly |
Satellites pics show Chinese, Turkish UAVs in Ethiopia |
<2203-120110>
Maxar衛星が11月11日にアジスアベバ南方のHarar Meda航空基地を撮影した画像に中国製Wing Loong Ⅰ UAVと共に、トルコ製のBayraktar TB2 UAVが写っていた。 |
2021.11.26 |
AP (Yahoo) |
イスタンブール条約への復帰 トルコの女性団体が要求行動 |
<2112-112605>
イスタンブールで「女性に対する暴力撤廃の国際デー」に当たる11月25日に、国際人権条約への復帰を求める女性グループが抗議のデモ行進を行ったが、これを規制しようとした警官隊と衝突し、イスタンブールの目抜き通りは騒然とした雰囲気に包まれた。
女性に対する暴力と家庭内暴力に反対するための欧州評議会の国際人権条約、通称イスタンブール条約は2011年5月11日に同地で署名され、翌年トルコが最初に批准したが、今年3月にエルドアン大統領が同条約からの脱退を突然発表して、女性の人権グループや西欧諸国から一斉に非難を浴びた。 |
2021.11.23 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
トルコリラ一時15%急落、大統領が緩和策擁護 11日連続で最安値 |
<2112-112303>
トルコリラが23日、対ドルで15%下落し最安値を付けた。 その後は下げ幅を縮小したものの11日連続で過去最低を更新し、年初からの下落率は45%に達した。 リラは対ユーロでも過去最安値を更新し、トルコの10年債利回りは2019年初以来初めて21%を上回った。
エルドアン大統領が最近の大幅な利下げを擁護し、「経済独立戦争」で成功する決意を示したことが材料で、1日の下落としては過去2番目の大きさとなる。 |
2021.11.20 |
時事通信 (Yahoo) |
チュルク系諸国が結束強化 ウイグル族に期待、中国警戒も |
<2112-112007>
トルコが主催するアゼルバイジャン、カザフスタン、キルギス、ウズベキスタンで構成されるチュルク評議会の首脳会議がイスタンブールで12日に行われ、同評議会を機構に格上げすることを決定した。 新設のチュルク諸国機構は、政治、経済など多方面での関係強化を謳い、評議会のオブザーバーとなっていたトルクメニスタンとハンガリーのほか、ウクライナなども参画を検討しているという。 エルドアン大統領は、太陽が再び東から昇り始める時期は近いと訴えた。
新疆ウイグル自治区出身のウイグル族からはこの動きに歓迎の声が出ており、トルコに亡命したウイグル族の指導者トゥムチュルク氏は、チュルクが結束すれば中国の対抗措置を恐れず、異を唱えることも可能になるのではないか」と期待する。
ただ、経済圏構想「一帯一路」を掲げる中国の影響力が浸透し、チュルク系各国では対中関係を重視する意見が経済界を中心に根強いため、機構を主導するトルコとしても、中国と露骨な対立は避けたいのが本音で、掛け声とは裏腹に慎重な対応を求められることになりそうである。 |
2021.11.17 |
Jane's Defence Weekly |
Turkey test fires Siper long-range air-defence system |
<2201-111707>
トルコの兵器工業会長が11月6日、Siper AMDの発射試験を行ったことを明らかにした。 会長によるとSiperは2023年に配備される。
トルコはKorkut、Sungur、Hisarで多層防空を構築しているがSiperはその上に位置づけられる。
Aselsan社とRockersan社が防衛産業研究開発機構 (SAGE) と開発したSiperはHisar-A+やHisar-O+同様に2パルスロケットで推進し、アクティブレーダ及びIIRで尤度され、射程は70~100km、射高は20kmとされる。 |
2021.11.15 |
産経新聞 (Yahoo) |
トルコ大統領の支持に陰り 止まらぬ物価高、強まる市民の反発 |
<2112-111509>
トルコの世論調査機関メトロポールが10月、エルドアン氏を支持するとの回答が39%にとどまり、不支持が56%に上ったとの調査結果を発表した。 同大統領への反発がこれほど高まったのはISISの台頭などでテロが頻発した2015年以来で、与党の公正発展党 (AKP) も支持離れに直面している。
トルコではここ数年、物価高が慢性化し、10月にはインフレ率が前年同月比で20%に上った。 通貨リラの記録的な安値が続く中で物価が高騰し、市民の批判が高まっていて、欧米との衝突も辞さないエルドアン大統領の強権姿勢は国内の経済政策にも及んでおりその威光に陰りが見えつつある。 |
2021.11.13 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
トルコ、ベラルーシ便にシリア人らの搭乗禁止 欧州移民問題に対応 |
<2112-111302>
トルコが12日、シリア、イエメン、イラク国籍の人がトルコからベラルーシに向かう航空機に搭乗することも、航空券を購入することも許可しないと発表した。
EU加盟国のリトアニアやポーランドの国境沿いにここ数ヵ月間でベラルーシ経由で中東からの移民が押し寄せており、EUはベラルーシによる移民を使った攻撃の意図的な拡大を非難し、ベラルーシに対する制裁措置を拡大する方針を示している。 |
2021.11.12 |
東亜日報 |
ベラルーシ、国営旅行会社を動員して移民に「亡命パッケージ」販売 |
<2112-111204>
Washington Postなどが10日、EUの制裁に移民を送り込むことで報復しているベラルーシが、国営旅行会社を動員して移民にEU行きの「亡命パッケージ」を販売していると報じた。 イラク、シリア、アフガニスタン出身の移民にベラルーシの首都ミンスクへの航空券、ベラルーシのビザ、ポーランドへの越境の方法などのパッケージ商品を販売しているという。
ドイツのメディアも同日、トルコなどから1日に1,000人を超える移民がEU加盟国に行くために少なくない費用をかけてベラルーシやロシアの飛行機に乗ってミンスクに集まっていると報じた。
ポーランド当局は、ベラルーシがこのような移民送出商売を通じて数千万㌦を得ていると見ている。 |
2021.11.07 |
日経新聞 |
トルコ、シリア侵攻作戦を準備か ロシアと水面下協議も |
<2112-110704>
トルコ政府がシリアへの越境軍事作戦の準備を進めていることを表明しており、シリアに影響力を持つロシアと水面下の交渉を行っているとの情報もある。 トルコ国営放送によると、エルドアン大統領はローマを訪れていた1日、同行記者団に「いつでも必要な時に越境作戦を行う。テロ組織との戦いから退却することはない」と語った。
テロ組織とみなすクルド系武装勢力を掃討し、低迷する政権支持率回復につなげる思惑がある。 シリアと国境を接するトルコ南部では10月にシリア側からの越境ミサイル攻撃を受けてトルコ人警察官2人が死亡したが、トルコはクルド系武装勢力によるものだとして、越境軍事作戦で国境の安全を確保する考えを示唆している。 |
2021.11.03 |
Jane's Defence Weekly |
Kyrgyzstan to acquire Bayraktar TB2 from Turkey |
<2201-110311>
キルギスタンが10月21日、トルコBaykar社製Bayraktar TB2 UAVを購入すると発表した。 Bayraktar TB2は間もなく引き渡されるという。
またロシアからOrlan-10 UAVも購入したことを明らかにしたが、詳細は明らかにしなかった。 |
2021.11.03 |
Jane's Defence Weekly |
Ukraine uses Bayraktar TB2 UAV in anger |
<2201-110302>
ウクライナ軍参謀本部が国防省のウェブサイトで10月26日、同日早朝にドンバスで行った対砲兵戦で初めてBayraktar TB2武装UAVが使われたと発表した。
参謀本部が載せた映像にはD-30 122mm牽引砲と兵士3名の近くで爆発が起こる様子が映っていた。 |
【註】
Bayraktar TB2はトルコBaykar Makina社製で、同社は2年前に、ウクライナからTB2 6機と搭載する弾薬を受注したと発表していた。
ウクライナ政府は9月15日に、トルコからBayraktar TB2武装MALE UAV 24機を数ヶ月以内に受領すると発表していた。 |
2021.10.26 |
共同通信 (Yahoo) |
トルコ、10大使の追放見送り 内政不干渉表明を評価 |
<2111-102601>
トルコのエルドアン大統領が閣議後のTV演説で25日、同国で拘束されている実業家の釈放を求めた米独仏など10ヵ国の駐トルコ大使について、国外追放を当面見送る考えを示した。
10ヵ国が同日、内政不干渉を順守する声明を出したことを評価したしたもので、懸念された決定的な関係悪化は回避される見通し。 |
2021.10.25 |
Defense News |
Turkey, South Korea sign deal for Turkish Altay tank |
<2111-102503>
トルコ外相が韓国外相及びDAPAと10月22日、トルコの装甲車両メーカであるBMC社が国産するAltay MBTのエンジン及びパワーパックの生産で韓国Doosan社及びS&T Dynamics社が協力する協定に署名した。
BMC社は2018年11月にAltayの1次生産として250両を受注している。 同社は2次生産で更に1,000両の受注を見込んでいる。 |
【註】
韓国は自国のMBTであるK2で国産パワーパックの採用を目指したが実現できずに結局ドイツ製を採用し、3次生産でも外国製品の採用を決めており、トルコのMBTでパワーパックの技術を提供できるようになったのは大変な進歩である。
【K2 3次生産関連記事:2012-112505 (聯合 2020.11.25)】
【K2 パワーパック関連記事:1103-021202 (SC 2011.02.12)】 |
2021.10.25 |
日経新聞 |
トルコリラ急落 大統領の「大使追放」発言で |
<2111-102502>
25日の外国為替市場でトルコリラ (TRY) が急落し、一時$1=TRY9.8台まで売られ史上最安値を更新した。 23日にエルドアン大統領が米独仏など10ヵ国の大使をペルソナ・ノン・グラータに指定し追放すると発言し、米欧との関係が一段と悪化するとの見方が強まった。 TRYは9月以降に下落が加速し昨年末と比べ対ドルで2割超の価値を失った。
景気を冷やしかねない高金利を嫌うエルドアン大統領が解任したアーバル前中銀総裁の在任時に付けた今年2月の最高値と比べると、TRYの下落幅は3割にも達する。 輸入物価の高騰でインフレが加速しているにもかかわらず、大統領の強い圧力を受けた中央銀行は9~10月で計3%の利下げを断行したため、インフレの影響を考慮した実質金利はマイナス圏に沈み、TRYは売られやすくなっていた。 |
2021.10.24 |
BBC News (Yahoo) |
トルコ大統領、西側10カ国の大使追放を命令 民主化活動家の解放めぐり |
<2111-102401>
トルコのエルドアン大統領が23日、米、独、仏、加、蘭、フィンランド、デンマーク、ニュージーランド、ノルウェー、スウェーデンの10ヵ国大使を国外退去処分にするよう命令した。
10ヶ国の大使は18日に、4年以上にわたり拘束されているトルコの活動家カワラ氏の即時解放を求める声明を発表していた。
大統領は外相に、ただちに10ヵ国の大使をペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)に指定するよう命令したという。 ペルソナ・ノン・グラータ指定とは、外交使節としての信認取り消しや国外追放を意味する外交用語である。 |
2021.10.13 |
Jane's Defence Weekly |
Turkmenistan parades new equipment |
<2112-101309>
トルクメニスタンで9月27日に行われた独立30周年記念閲兵式にセルビア製のLazar 3 APCや、MAN-M及びMAM-Mマイクロ誘導弾を装備した(註:トルコ製)Bayraktar TB2 UAVなどが参加した。 またElbit社製SkyStriker遊弋索敵弾も公開された。
そのほかに中国製Dongfeng Mengshi 4×4車3両に続いてロシア製KamAZ-63968 Taifun-K 6×6 MRAP車も見られた。 |
2021.10.08 |
毎日新聞 (Yahoo) |
イラン「アゼルバイジャンにイスラエル軍」 周辺国巻き込み攻防激化 |
<2111-100803>
アゼルバイジャンが近年、高性能の小型UAVをイスラエルから調達するなど戦略的な関係を深めているのに対し、イランはイスラエルがアゼルバイジャンを拠点に攻撃を仕掛けてくる可能性があると警戒し、アゼルバイジャンとの国境付近で大規模演習を実施して隣国の動きを牽制している。
これに対してアゼルバイジャンはイスラエル軍の存在を否定した上で、今なぜ国境で軍事演習をする必要があるのかとイランを非難し、5日からトルコとともに国境付近で軍事演習を始め緊張が高まっている。
一方、イスラエル政府は4日、キプロスでイランが支援するグループがイスラエル人にテロ攻撃を実行しようとしたとイランを非難した。 イスラエルのメディアによると、キプロス当局は9月27日にロシアのパスポートを所持する男を逮捕したが、男の車からは銃と弾薬が見つかり、ほか数人とテロを起こそうとした疑いがあるという。 キプロスにはイスラエルの多くの防衛関連企業が拠点をいている。 |
2021.10.07 |
Defense News |
Turkey eyes jets, engine and subs as it moves further into Russia's orbit |
<2111-100707>
トルコのエルドアン大統領がS-400導入で西側諸国から制裁を受けているのに対抗し、ロシアとの戦闘機及びエンジンの技術提携やS-400の第二次導入をほのめかしている。 大統領は9月末にCBSとのインタビューで、米国がF-35やPatriotの売却を拒否している以上<、S-400の追加導入以外に道はないと述べた。 |
2021.10.02 |
日経新聞 |
米、トルコに対抗措置警告 ロシア製兵器の追加購入巡り |
<2111-100202>
シャーマン米国務副長官が1日、トルコがロシア製からS-400を追加購入した場合に対抗措置を検討すると警告した。
NATOが脅威とみなすロシアと軍事協力を深めないよう促した。 |
2021.10.01 |
Sars & Stripes |
Turkey says Greek-French defense pact harms NATO alliance |
<2111-100107>
フランスとギリシャが先週、戦闘艦3隻を含む€3B ($3.5B) にのぼる武器売却協定を結んでことに対し、トルコがこれはNATOの団結を乱すものと非難している。
歴史的に敵対関係にあるギリシャとトルコは近年、東地中海におけるガス田開発などで対立を深めている。 |
2021.09.30 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
ロシアとトルコが首脳会談、シリア情勢や防衛など協議 |
<2110-093003>
ロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領が29日にロシア南部のソチで会談を開き、シリアでの内戦激化への対応やトルコ向けのS-400追加売却の可能性について協議した。
シリア北西部イドリブ県では、トルコが支援する反体制派とアサド政権やその後ろ盾であるロシアとの間で軍事衝突が起きている。 トルコ政府当局者は会談前に、エルドアン大統領がプーチン大統領に対し、昨年の停戦合意を順守するよう求めると述べていた。 |
2021.09.29 |
Defense News |
Ukraine is set to buy 24 Turkish drones. So why hasn't Russia pushed back? |
<2110-092907>
ウクライナ政府が9月15日、トルコからBayraktar TB2武装MALE UAV 24機を数ヶ月以内に受領すると発表した。 TB2を生産しているBaykar Makina社は2年前に、ウクライナからTB2 6機と搭載する弾薬を$69Mで受注したと発表していた。
トルコは、2019年にはウクライナとの武器技術の相互協力を取り決め、2020年12月にはAda級コルベット艦2隻を$200Mで売却する契約を行うなど、武器取引を拡大している一方で、ロシアからS-400を導入しており、なぜロシアと敵対しているウクライナに武器を輸出するのか、またなぜロシアがこれを妨害しないのかが注目されている。 |
2021.09.21 |
Defense News |
Turkish firm Kale delivers homemade turbojet engine for missiles |
<2110-092106>
トルコのエンジン開発企業Kale R&D社が9月21日、国産初となるミサイル搭載用KTJ-3200ターボジェットエンジンを開発したことを明らかにした。 KTJ-3200の量産契約は8月17~20日に開かれた国際防衛企業展で行われている。
KTJ-3200はフランスのTR40エンジンとよく似ているが、燃料効率の良いTR40よりやや重い。 スタンドオフCMや対艦ミサイルに使用されるもので、既に1基がTubitak Sage社にスタンドオアCM用として、もう1基がAtmaca対艦ミサイル用としてRocketsan社に納入されている。 |
2021.09 |
International Defence Review |
Baykar Makina unveils MIUS concept |
<2110-090009>
トルコのUAVメーカであるBaykar Makina社が開発中のMIUS UCAVを公表した。
MIUSは離陸重量が3,500~4,500kgで1,500kgを搭載でき、2023年に試作1号機が初飛行する計画である。
MIUSは将来トルコが就役させる12゚のスキージャンプ台を装備する多用途強襲揚陸艦Anadoluでの離着艦も考えられている。 |
2021.08.31 |
Defense News |
New Turkish-Ukrainian team aims to win service contracts for Russian-made helos |
<2109-083111>
トルコとウクライナが、1,500機あるロシア製Mi-17ヘリの整備と修理のチームを9月上旬に発足させることで合意し、トルコで開かれている国際防衛企業展で合意文書に署名した。 実施するのは補給処段階の整備と修理になる。
トルコは憲兵隊が18機のMi-17を保有している。 |
2021.07.28 |
Jane's Defence Weekly |
Turkey's Baykar unveils new UCAV design concept |
<2109-072805>
トルコBaykar社がツイッターでUCAV MIUSを公表した。 2023年の初飛行が計画されている。
MIUSの初期型はMach 1で飛行するが次の試作機は超音速で飛行するという。
搭載能力は1.5tでAAM、ASM、CMを搭載でき、武器は機内弾庫に搭載する。 |
2021.07.28 |
Defense News |
Ukrainian official reveals number of Ada-class corvettes on order from Turkey |
<2108-072812>
ウクライナとトルコは2020年12月にトルコ製コルベット艦2隻をウクライナに売却することで合意しているが、駐イスタンブールのウクライナ総領事がトルコのTV番組で、売却されるのはAda級コルベット艦で、一番艦は2023年中に引き渡されると述べた。
契約額は€200M ($236M) であるが、ワークシェアや搭載装備によっては変動する可能性があるという。
全長99.44m、速力29ktのAda級コルベット艦はS70 Seahawkヘリを2機搭載でき、3Dレーダ、EOセンサ、ESM装置、レーザ警報装置、魚雷探知/破壊装置、12.7mm機銃2丁を装備する。
2018年7月にパキスタンから4隻を受注し、1月には4隻目の起工式が行われている。 4隻のうち2隻をトルコで、2隻をパキスタンで建造する。 |
【註】
Ada級コルベット艦は2011年に就役した排水量2,300t、CODAG推進、速力31kt(Wikipediaによる)で、主砲はOTO Meralla社製76mm Super Rapid、レーダはSMART-S Mk.2 1基を装備している。 |
2021.07.26 |
Jane's 360 |
Baykar Makina unveils MIUS UCAV concept |
<2108-072610>
トルコBaykar Makina社がMIUS UCAV構想を公表した。
機体は一対のカナード翼を持つが垂直尾翼を持たないV字尾翼と胴体一体の主翼を持つ形状でステルス性を強め、武器は機内弾庫に搭載する。
搭載能力は1,500kgで、AAM、ASMのほかALCMも搭載できる。 |
2021.07.26 |
Defense News |
Turkey delivers first armed drone to Ukrainian Navy, much to Russia's ire |
<2108-072609>
ウクライナ海軍がトルコBaykar社から購入したBayraktar TB2 UAVが初めて納入された。 Bayraktar TB2は2019年に6機が$69Mで発注されていた。 ウクライナ海軍参謀長によるとTB2は2021年内に配備され、黒海やアゾフ海での任務に就く。
ウクライナとトルコは2014年3月のロシアによるクリミア半島併合以来軍事的結びつきを強め、ウクライナのMotor Sich社がトルコ軍のT129 Atakヘリ用エンジンを提供しているほか、トルコがI級フリゲート艦への装備を計画していたGE社製LM2500ガスタービンエンジンが米国の制裁で入手できなくなったことから、ウクライナZorya-Mashproekt社製のエンジンを搭載している。 |
2021.07.22 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
米、対トルコ制裁維持にコミット ロシア製ミサイル購入巡り |
<>2108-072201>
ヌーランド米国務次官が21日に議会で証言し、バイデン米大統領がトルコのS-400購入に対して米国の敵対者に対する制裁措置法 (CAATSA) に基づく対トルコ制裁を維持することにコミットしていることを明らかにした。
さらに、トルコ政府がロシアから主要な武器システムの一段の購入に動けば、米国はトルコに追加制裁を科すとも表明した。 |
2021.07 |
International Defence Review |
Turkey's ULAQ USV completes first live-firing |
<2108-070009>
2月にアンタルヤのAres造船所で進水したトルコのULAQ USVが5月26~27日の試験で初めて70mm誘導ロケット弾の実射試験を行った。 発射したのは射程8kmのCiritレーザ誘導70mmロケット弾2発で、試験は4km遠方の島に設置された固定標的に対し行われた。 ULAQはトルコ海軍と沿岸警備隊のほか、カタール軍も採用する。
ULAQには ISR型、EW型、ASuW型、ASW型が考えられている。
・ISR/EW ULAQ
全長11m、速力70kt、航続距離800km
・ASW-LT ULAQ
全長13m、速力35kt、Orka 324mm魚雷2発、TASSを装備
・ASW-HT ULAQ
全長13m、速力35kt、Akya 533mm魚雷1発、6連装対潜ロケット発射機2基装備
・ASuW ULAQ
全長24m、Rokersan社製で射程220km、弾頭重量250kgのAtmaca長距離対艦ミサイル4発、12.7mm重機関銃を装備 |
2021.06.16 |
Jane's Defence Weekly |
Turkey says it exported armed UAVs to Saudi Arabia |
<2108-061609>
トルコがサウジアラビアにUAV 3機を輸出することが国連軍備登録制度 (UNROCA) への届け出から明らかになった。 エルドアン大統領は3月16日に「サウジアラビアへ武装UAVを輸出する」と述べていた。 トルコはBaykar社製Bayraktat TB2とTUSAS社製Ankaの2種類の武装UAVを生産している。
トルコ製のUAVはシリアやリビアのほか2020年のナゴルノカラバフ紛争でも使用されている。
サウジは中国製のCH-4を複数機保有しているが、そのうち数機は5月20日にイエメンでフーシ派のSAMで撃墜されている。 |
2021.06.07 |
Defense News |
Turkey wraps up 'largest-ever' version of Denizkurdu naval drill |
<2107-060706>
トルコ海軍が隔年実施のDenizkurdu演習を5月25日~6月6日に過去最大規模で実施したと発表した。 Denizkurdu-2021には水上艦艇132隻、潜水艦10隻、固定翼機43機、回転翼機28機、UAV 14機が参加し、エーゲ海から地中海の海域で実施したという。
演習にはTB2 Bayraktar UAVが初めてMAM-L誘導弾を搭載して参加したほか、トルコのAres造成とMeteksan社が開発したUSV ULAQが初めての実射を実施した。
【ULAQ 関連記事:2103-021603 (Jane 2021.02.16)】 |
2021.06.02 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
トルコ大統領、エジプトや湾岸諸国との関係修復に乗り出す |
<2107-060203>
トルコのエルドアン大統領が1日、エジプトや湾岸諸国との協力関係を双方が勝者となる形で最大限強化したいと述べた。 トルコは、以前からエジプトや一部の湾岸諸国との関係が悪化しており、関係修復に乗り出した。
トルコは、イスラム主義、リビアの紛争、東地中海問題、サウジアラビア人記者カショギ氏殺害事件などを巡って、エジプトやサウジとの関係が悪化している。 |
2021.05.13 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
トルコ、ガザ戦闘巡りイスラム諸国に断固とした対処求める |
<2106-051308>
トルコのオクタイ副大統領が13日にイスラエルとハマスの衝突を巡り、イスラム諸国は団結して明確な姿勢を示すべきだとし、各国が暴力を非難しながら行動を起こしていないことを批判した。
同副大統領は記者団に対し「国連では何度も決議がなされ非難の声が上がっているが、明確な姿勢は示されておらず、残念ながらその成果は出ていない」と述べた。 |
2021.05.10 |
時事通信 (Yahoo) |
トルコ外相、サウジ訪問 関係修復目指す |
<2106-051004>
トルコのメディアによると、トルコのチャブシオール外相が10日にサウジアラビアの首都リヤドを訪問した。 11日まで滞在してファイサル外相と会談し近年冷え込んでいた関係の改善を目指す。
両国関係は、2017年にサウジなど4ヵ国がトルコと親密なカタールと断交したことや、2018年にイスタンブールのサウジ総領事館で起きたサウジ人記者殺害事件で悪化していたが、今年1月にサウジなどがカタールとの国交回復を発表し、対立関係に雪解けの兆しが見えていた。 |
2021.05.08 |
東京新聞 |
トルコ、エジプトとの関係改善へ歩み寄り 「後ろ盾」失い方針転換か |
<2106-050804>
エジプトとの関係改善を進めているトルコの外交団が、5日には8年ぶりにカイロを訪れ、経済や地域情勢について2日間にわたり協議した。
両国関係は、中東の民主化運動「アラブの春」で成立したイスラム主義組織ムスリム同胞団の政権が、2013年に当時国軍総司令官だったシシ大統領の軍事クーデターで倒れた政変で、同胞団を支援したトルコはその後のシシ政権を正統性がないと厳しく非難して両国とも大使を追放し、さらにトルコが同胞団メンバーを自国で保護したことで対立は決定的となっていた。
米国のトランプ前大統領との関係を後ろ盾に強気な外交を展開していたトルコが歩み寄りに転じたのは、バイデン政権下で一変した米トルコ関係が影響している。 |
2021.04.25 |
時事通信 (Yahoo) |
米大統領、「アルメニア人虐殺」認定 トルコ反発、関係悪化も |
<2105-042501>
バイデン米大統領が24日、第1次大戦中の1915年から数年にわたりオスマン帝国で起きたとされるアルメニア人虐殺について、ジェノサイド(集団虐殺)だったと認定した。 バイデン大統領は24日のアルメニア人追悼記念日に合わせた声明で、オスマン帝国時代のアルメニア人ジェノサイドで失われたすべての命を忘れず、そうした残虐行為の再発防止に努めると記した。
帝国の後継国家トルコはジェノサイドを否定しており、米トルコ関係の緊張は避けられないとみられる。 トルコのチャブシオール外相は、声明を完全に拒絶すると述べた。 |
2021.04.22 |
時事通信 (Yahoo) |
米大統領、「アルメニア人虐殺」認定か トルコの反発必至 |
<2105-042206>
複数の米メディアが21日、第1次大戦中の1915年からオスマン帝国で数年間にわたって起きたとされるアルメニア人虐殺について、バイデン大統領がジェノサイド(集団虐殺)と認定することを検討していると報じた。 24日のアルメニア人追悼記念日に合わせて声明を発表する見通しで、帝国の後継国家トルコはジェノサイドを否定しており反発は必至である。
アルメニアは、帝国による領内のアルメニア人強制移住に伴い、最大150万人が殺害されたと主張しているのに対し、トルコ側は大戦下の混乱で多数が犠牲になったことは認めているが、殺害を命じた事実はないと反論しており、チャブシオール外相は20日のTV番組で、米国が認定すれば両国関係に否定的な影響を及ぼすと述べた。
米上下両院は2019年、アルメニア人虐殺をジェノサイドと認定する決議を採択している。 |
2021.04.19 |
日経新聞 |
トルコ、黒海―地中海に運河着工へ 軍事均衡に影響も |
<2105-041905>
トルコのエルドアン大統領が16日、6月からボスポラス海峡を迂回する全長45kmの「イスタンブール運河」の建設を開始することを明らかにした。 運河はボスポラス海峡から欧州側に十数㌔離れた場所に建設する。
総工費750億リラ(約1兆円)とされる運河建設には景気浮揚の起爆剤にする狙いがあるが、支持基盤に大手建設会社を抱えるエルドアン大統領は、空港など大型インフラ建設で経済成長を実現してきた。
地中海と黒海を結ぶボスポラス海峡とダーダネルス両海峡は、黒海の非武装化を目指した1936年のモントルー条約で、両海峡へのトルコの主権を幅広に認める一方で黒海沿岸国以外の艦船往来をより厳しく制限し、通航の際はトルコへの事前通告などを義務付けているが、運河ができれば条約が無効になるなどと懸念する声が上がっており、黒海を巡る米ロの微妙な軍事バランスに影響を与える可能性もある。 |
2021.04.07 |
Jane's Defence Weekly |
Turkey transgers M60 tanks to Libya |
<2106-040710>
トルコ国防省が、リビアGNAが米国製M60 MBTを少なくとも3両装備した写真を公表した。 元々リビア軍はM60を装備しておらず、トルコはM60A1とM30A3を多数装備している。 またM60の横にはRocetsan社製T-122 MRLで使われているMAN社製トラックも写っていた。 更に3月30日のツイッターではトルコ製のT-155 SPHの訓練風景も紹介されていた。
一方対立するLNAも装備を強化しており、3月29日の映像ではMiG-21 2機が飛行する状況やMi-17 2機によるヘリボーンが映っていた。 更にM-30榴弾砲やBM-21 MRLの射撃や少なくとも19両の各種戦車も映っていたが、これには全てリビア軍が数十年にわたり装備していたものである。 |
2021.03.25 |
Defense News |
Playing both sides: Will Saudi-Greek drills impact ties with Turkey? |
<2104-032508>
サウジアラビアが3月だけでも、10日にフランスとWhite Shark 21、21日にはスーダンとAl-Fulk 4、23日には海軍が紅海でインドネシア海軍と、27日にはパキスタン空軍と、更にギリシャ空軍とFalcon Eye 1、米陸軍とFalcon Claws 3、UAEとDesert Flagなど8回の共同演習を行っている。
一方サウジは地中海でギリシャのライバルであるトルコとも連携する可能性がある。 昨年緊張を高めたトルコとギリシャの関係に変化が見られ、トルコの外相は3月17日に、ギリシャの外相が4月14日にトルコを訪問することを明らかにした。 それに先立ち両国の外務高官がアテネで会見している。 |
2021.03.24 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
EU、トルコとの通商関係強化へ 制裁の用意も |
<2104-032401>
EUが23日、今週開催の首脳会議のための報告書を公表し、トルコとの通商関係の強化に向け交渉を始めるべきだとする一方で、トルコがEUの利益に反する行動を取った場合は経済制裁を科すと警告した。
EUは報告書で、トルコがEUの制裁政策に連携していないと指摘し、トルコのリビアに対する外交政策はEUと異なる場合が多い。 EUは昨年12月にトルコが東地中海で「許可なく天然ガスの掘削活動を行った」として資産凍結や渡航禁止措置を提案した。 ただ今年に入りトルコのエルドアン大統領が建設的な姿勢を示したことでEUは制裁に踏み切らなかった。 |
2021.03.17 |
Jane's Defence Weekly |
Turkey hands over new base to Somalia |
<2105-031713>
トルコがモガディシオに建設しているNorthern Barracksの一期分が、3月6日にソマリア政府に引き渡された。 Northern Barracksはトルコがモガディシオに建設した2番目の軍事施設で、最初に建設したAnatolian Barracksではトルコのソマリア派遣軍が、ソマリア陸軍に新設されるGorgor大隊の訓練を行っており、現在は1月から第7大隊の訓練に入っている。
2019年中頃に建設が開始されたNorthern Barracksは完成にはほど遠いが、0.5㎢のこの施設は将来にはソマリア軍の重要拠点の1つになる。 |
2021.03.15 |
時事通信 (Yahoo) |
トルコ支配地にミサイル攻撃 シリア北部 |
<2104-031505>
トルコ国防省と在英のシリア人権監視団が15日、トルコが支援する反体制派が支配するシリア北部に対しミサイル攻撃があり、市民数人が負傷したと主張した。
トルコ当局は、アサド政権の支配地、北部アレッポの基地からBMが発射されたと訴えている。 |
2021.03.12 |
Stars & Stripes |
Israel, Greece, Cyprus hold naval drill as they deepen ties |
<2104-031206>
トルコの地中海における存在感増大に対抗してイスラエルが主導するNoble Dina演習がギリシャとキプロスが参加して3月12日に行われた。
Noble Dinaにはフランスも参加し、対潜、捜索救難を想定して行われ、参加国の共同防衛強化が示された。 |
2021.02.16 |
Jane's 360 |
Turkey's ULAQ armed USV prototype enters sea trials |
<2103-021603>
トルコのAres造船とMateksan社が2月上旬にULAQ武装USVを進水させた。
ULAQは全長11m、搭載能力2,000kg、速力35ktで、4連装のCirit発射機と、2連装のL-UMTAS発射機を搭載する。
Ciritは射程8kmのIR誘導70mm誘導ロケット弾で、L-UMTASはレーザ誘導の長射程ミサイルである。 いずれもRocketsan社製である。 |
2021.02.10 |
ロイタ通信 (Yahoo) |
トルコが宇宙プログラム、23年に月面着陸目指す |
<2103-021002>
トルコのエルドアン大統領が9日、国家宇宙プログラムを表明し2023年に初の月面着陸を目指すことを明らかにした。 |
2021.02.03 |
Jane's Defence Weekly |
Turkey brings TF-X schedule forward |
<2104-020310>
トルコTA社が1月18日、開発中の国産戦闘機TF-Xの事前設計審査 (PDR) が予定されていた2022年から早まって4月になったことを明らかにした。
【関連記事:1907-061804 (Jane 2019.06.18)】
TF-XはGE社製F110エンジンを搭載し、ロールアウトは2023年3月に予定されている。 |
2021.01.13 |
Jane's Defence Weekly |
Turky leads NATO VJTF in 2021 |
<2103-011309>
NATOが2020年12月30日、2021年の即応部隊 (NRF) 高度即応統合任務部隊 (VJTF) の主力がトルコ軍になると発表した。
トルコ軍の第66機械化歩兵旅団4,200名がポーランド軍と交代する。 |