2007年以前のグルジア情勢に関する資料

年 月 日
出   典
標     題
要         旨
2007.08.29 Jane's Defence Weekly OSCE appoints envoy in Georgia missile strike inquiry <0718-082907>
 欧州安全保障協力機構 (OSCE) は、8月6日にロシアがグルジアをミサイルで攻撃したとする事件を調査する 特命全権大使に、Miomir ZuZul クロアチア前外相を指名した。 グルジアは Su-24 が三回にわたり同国領空 に進入し、ロシア製の Kh-58 (AS-11) を住宅近傍150mに撃ち込んだと主張している。
 これに対してロシアは8月16〜17日に現地に専門家を派遣して調査した結果、当時90機以上あった在空機のなかで1機だけの記録が 残っているのは不自然、ミサイルは一部分しか残っておらず2/3がなくなっている、ミサイルにあるラベルの1ヶ所がロシア語では ないなどの理由で、グルジアによる捏造と結論づけている。
2007.08.15 Jane's Defence Weekly Russia denies Georgian attack <0718-081509>
 8月6日にロシアの Su-24 がグルジア領内に Kh-58 (AS-11) ARM を投下したが 不発に終わった。 投下された場所は紛争地域外で、入植地から100mの地点であっ た。
 地元の報道によると南オセチア軍が MANPADS を発射したためロシア空軍の Su-24 がミサイルを 投棄した模様である。 複数のロシア機がグルジア領内に70kmも進入したという。
2007.08.26 Yahoo 毎日新聞記事

「グルジア、領空侵犯めぐり・・・」

<0717-082602>
 親欧米志向のグルジアは NATO 加盟を目指すグルジアとロシアの間で、領空侵犯をめぐっ て緊張が高まっている。 更にグルジアからの分離独立を目指す同国北西部のアブハジア自治共和国と北部の南オセチア自治州 がロシアの支援を受けてグルジア政府と対立し、両国の緊張を更に高めている。
 領空侵犯事件は今月6日にグルジア政府が、南オセチア自治州に近いグルジア中部に、ロシ ア側から飛来した戦闘機がミサイルを投下したと発表したことに端を発する。 ロシア側は関与を全面否定している。
 25日にはグルジア内務省が、20日から22日にかけてアブハジアのコドリ渓谷上空の領空が侵犯され、22日にはグルジ アが警告射撃したと発表した。 地元テレビは住民の目撃情報として、銃撃を受けた機体が同渓谷ラタ付近の 山中に墜落したと報じた。
2007.08.13 Aviation Week & ST Tensions between Geogia ・・・ <0718-081301>
 先週、ロシアの Kh-58 Raduga ARM がグルジア国内の防空監視レーダ近傍に落下し 、両国の間に緊張が走った。 ミサイルはロシアの Su-24 から発射されたものとみられるが、弾頭は破裂せず 、レーダを狙ったものか、グルジア側が発射した MANPADS を回避するためミサイルを投棄したかは不明である。
 ロシアは事実を否認しているが両国は近年、アブハーズ及び南部オセティア地方の領有を巡って摩擦を乗じている。