年 月 日 出 典 標 題 要 旨 2021.12.30 Stars & Stripes US general seeks to add NATO battlegroups in Romania, Bulgaria, media report says <2201-123006> ドイツの週刊誌Del Spiegelが12月上旬に、NATO軍最高司令官兼在欧米軍司令官のウォルタ空軍大将がNATO各国首脳に対し、バルト三国やポーランドに派遣しているのと同じ多国籍戦闘群を黒海沿岸国のルーマニアとブルガリアへ派遣すべきと訴えたと報じた。 1,500名で構成されるNATOの多国籍戦闘群は警報索の役割を担いロシアに対する抑止力となるように編成されている。 2021.12.22 Jane's Defence Weekly Romania to buy surplus F-16s from Norway <2203-122206> ルーマニア国防相が2021年12月10日、ノルウェー空軍から中古のF-16 32機を€454M ($513M) で購入することを明らかにした。 ルーマニアは2016年10月から2021年3月にポルトガルから中古のF-16AM/BM 17機を購入している。 2021.12.13 Defense News Romania eyes Norwegian F-16s under $513 million deal <2201-121310> ルーマニア国防省が議会に、ノルウェーから中古のF-16 32機を€454M (#513M) で購入する承認を求めた。 ルーマニア国防省は、ベルギー、デンマーク、ギリシャ、オランダ、ノルウェー、ポルトガルに中古F-16の買収について協議したが、地元の放送局Digi24が入手した情報によると、合意に達した唯一の国はノルウェーだったという。 【註】 ルーマニアは2013年にポルトガルからF-16 12機を購入しており、2019年にはF-16A/B 5機を追加購入する交渉をしており、今後何年かかけて更に41機を購入する計画である。 【関連記事:1906-051005 (S&S 2019.05.10)】 2021.12.11 共同通信(Yahoo) ロシア、米偵察機に緊急発進 黒海上空 <2201-121101> InterFaxが、ロシア国防省が10日に黒海上空を飛行していた米偵察機がロシア国境に接近したため、Su-30を緊急発進させたと発表したと報じた。 米偵察機は方向転換し、国境から離れたという。 2021.12.06 Bloomberg(Yahoo) 黒海上空であわや「大惨事」か、米軍の哨戒機が原因とロシアが抗議へ <2201-120601> ロシア政府が5日、黒海上空で4日にロシアの民間機が米国の哨戒機との接近を避けるためにルートを変更するインシデントが発生したとして、米国に正式に抗議する意向を明らかにした。 ロシア民間航空局によれば、NATOの哨戒機が民間機のルートを横断し、ロシア航空安全当局からの信号を無視したために、民間機2機が進路と高度を変えざるを得なかった。 1機はテルアビブ発モスクワ行きのエアロフロート機で、もう1機はソチ発北マケドニア行きのマルタ籍の航空機という。 2021.11.26 共同通信(Yahoo) 米イージス駆逐艦黒海入り ロシア艦隊が監視 <2112-112603> タス通信が、ロシア国防省が25日、米第6艦隊の駆逐艦Arleigh Burkeが黒海に入り、ロシア黒海艦隊が監視を開始したことを明らかにしと報じた。 米第6艦隊は同日、Arleigh Burkeの黒海入りを確認し、NATOや同盟国との共同活動のためと説明している。 黒海には10月末に米駆逐艦Porterが入り、今月4日には米海軍第6艦隊の旗艦Mount Whitneyも合流してロシア艦とにらみ合いを続けた。 2021.11.09 Defense News Romanian official pitched Blinken on Black Sea troop boost <2112-110908> ルーマニアのアウレスク外相が大西洋評議会の翌日となる11月9日にブリンケン米国務長官と会談し、ロシアによる緊張に対処するため黒海への米軍プレゼンスを高めるよう要望した。 これについて米国務省報道官は、NATO東翼である黒海安全保障とウクライナなどに対するロシアの侵略について協力することに合意したと述べた。 2021.10.21 Stars & Stripes Russia scrambles fighters to intercept US planes over Black Sea <2111-102109> オースチン米国防長官がジョージア、ウクライナ、ルーマニアを歴訪した直後の10月20日に、米空軍のB-1 2機とKC-135 2機が黒海上空の国際空域でロシア空軍のSu-30 2機の迎撃を受けた。 事故はなかった。 米軍機はNATOの年次演習Steadfast Noonに参加していた。 2021.10.20 Stars & Stripes Defense Secretary Austin visits Romania amid Black Sea tour <2111-102007> 黒海沿岸3国を訪問中のオースチン米国防長官が10月20日にジョージア、ウクライナに続いてルーマニアを訪問し、同国大統領及び国防相と会談した。 オースチン国防長官はこの後ブリュッセルで開かれるNATO国防相会議に参加する。 2021.07.08 AP(Yahoo) 米軍機に露戦闘機スクランブル 一触即発の情勢続く黒海付近 <2108-070805> ロシアとNATO軍との一触即発の情勢が続く黒海で、ロシア軍戦闘機が米軍の哨戒機に接近飛行する画像が7月7日にロシア国防省から公開された。 ロシア国防省によると、米海軍のP-8が黒海のロシア領空に接近したため、ロシアのSu-30SMが緊急発進したという。 米軍機はロシア領空を侵犯していなかったという。 2021.07.05 ロイタ通信(Yahoo) ロシアも黒海で軍事演習、敵船爆撃訓練を実施 <2108-070502> ロシアが3日、黒海において戦闘機や爆撃機による敵艦船爆撃を想定した演習で行ったと発表した。 ロシア黒海艦隊によると演習には艦隊航空部隊と南部軍管区の航空機が参加した。 ロシアは黒海でNATOの演習を巡り西側諸国と対立しており、先月にはクリミア半島沖で「領海侵犯」した英駆逐艦を追いやるため、警告のための砲撃と爆撃を行ったと発表した。 2021.06.30 Jane's Defence Weekly Russia and UK trade war of words over passage of HMS Defender in the Black Sea <2108-063003> ロシア国防省が6月23日、英海軍Type 45駆逐艦Defenderがクリミア沖で領海に侵入したため警告射撃と4発の爆弾投下を行ったと発表した。 Defenderに乗艦しているBBCの特派員は23日遅くに、Defenderは計画通りにロシアが支配する海域に入ったところ20機以上の露軍機が低空を飛び回ったと報じた。 露国防省の発表によると、Defenderは11:52に「領海」に侵入し3kmまで入ったため警告を行ったが応じなかったため、ロシアの哨戒艇Okhotnik(註:沿岸警備隊の哨戒艇で排水量630 t)が12:06と12:08に警告射撃を行った。 更に12:19に露黒海艦隊のSu-24Mが4発のOFAB-250を投下したところDefenderは12:23に「領海」を出たという。 2021.06.28 Stars & Stripes Ukraine, NATO launch joint Black Sea drills <2107-062807> ウクライナとNATOが黒海で6月28日、2週間にわたる合同演習Sea Breeze 2021を開始した。 この演習に参加する米海軍駆逐艦RossはウクライナのOdessaに入港している。 演習にはウクライナとNATO各国から30隻の艦船、40機の航空機が参加する。 2021.06.25 CNN(Yahoo) クリミア半島沖の艦船通過、再び実施の用意 英閣僚が発言 <2107-062503> ユースティス英環境相が24日、黒海で英艦とロシア軍が対峙した件で、英国には再び海軍艦でクリミア半島付近の係争水域を通過する用意があると表明した。 ユースティス環境相は、英国艦は国際法上適法な形でウクライナ経由でジョージアに向かっていたと主張し、我々は一度たりともクリミア併合を認めていないと述べた。 ロシアは、英駆逐艦Defenderがクリミア半島フィオレント岬沖の領海の3km内側に入ったと主張している。 ロシアはこの件で、黒海内の領海に進入した英駆逐艦に対して爆弾投下や警告射撃を実施したと主張しているのに対し同相は、これはごく通常の出来事で、実際にはロシアは砲撃演習を行っており、事前通知もあったと述べた。 2021.06.24 産経新聞(Yahoo) 露、英軍艦に「警告爆撃」 クリミア近海 <2107-062401> ITAR-TASS通信が、ロシア国防省が23日にクリミア半島フィオレント岬近くの黒海で、英駆逐艦Defenderに対し、艦船からの警告射撃と爆撃機による警告爆撃を行ったと発表したと報じた。 露国防省は英艦が領海を侵犯したと主張している。 英国防省は「駆逐艦はいかなる警告射撃も受けていない」などとロシア側の発表を否定した。 【註】 Type 45駆逐艦であるDefenderは極東地域に向かいつつあるQueen Elizabeth CSGを構成する主力艦である。 2021.06.23 WoW! Korea(Yahoo) 韓国国防部、アメリカが招請した黒海での多国籍訓練に「不参加」を表明…ロシアを考慮か <2107-062301> 米国が6月28日から7月10日まで黒海でウクライナ海軍と主管する多国間演習Sea Breeze 21を実施する。 この演習には32ヵ国から5,000名と、艦艇32隻、航空機40機が参加し、上陸作戦や陸上機動戦、水中浸透作戦、対潜水艦戦、捜索救難作戦などを実施する。 軍事専門家たちは米6艦隊が1997年から実施してきたこの演習は、黒海で軍事活動を強めるロシアを牽制するための措置と見ている。 米6艦隊司令部は21日、公式発表資料に韓国を参加国に明記したが、韓国国防部と海軍は「韓国軍は訓練に招請されているが、合同訓練に参加および参観の計画はない」と答えた。 韓国はこれまでこの訓練にオブザーバー資格としても参加したことはないと伝えたというが、ロシアとの関係など朝鮮半島の戦略的環境を考慮しただけでなく、黒海まで艦艇を送る環境が整っていないと分析されている。 2021.04.28 ロイタ通信(Yahoo) ロシア黒海艦隊が戦闘演習、米軍は艦船を黒海に移動 緊張高まる <2105-042801> InterFax通信によると、ロシア黒海艦隊が27日に巡洋艦Moskvaと他の艦船、ヘリが参加する実弾演習を実施すると発表したと報じた。 この数時間前に、米海軍の欧州本部は米沿岸警備隊がHamilton級警備艦を黒海に再び移動させると発表しており、ロシアと西側諸国との間の緊張が高まっている。 2021.04.25 時事通信(Yahoo) 米大統領、「アルメニア人虐殺」認定 トルコ反発、関係悪化も <2105-042501> バイデン米大統領が24日、第1次大戦中の1915年から数年にわたりオスマン帝国で起きたとされるアルメニア人虐殺について、ジェノサイド(集団虐殺)だったと認定した。 バイデン大統領は24日のアルメニア人追悼記念日に合わせた声明で、オスマン帝国時代のアルメニア人ジェノサイドで失われたすべての命を忘れず、そうした残虐行為の再発防止に努めると記した。 帝国の後継国家トルコはジェノサイドを否定しており、米トルコ関係の緊張は避けられないとみられる。 トルコのチャブシオール外相は、声明を完全に拒絶すると述べた。 2021.04.22 時事通信(Yahoo) 米大統領、「アルメニア人虐殺」認定か トルコの反発必至 <2105-042206> 複数の米メディアが21日、第1次大戦中の1915年からオスマン帝国で数年間にわたって起きたとされるアルメニア人虐殺について、バイデン大統領がジェノサイド(集団虐殺)と認定することを検討していると報じた。 24日のアルメニア人追悼記念日に合わせて声明を発表する見通しで、帝国の後継国家トルコはジェノサイドを否定しており反発は必至である。 アルメニアは、帝国による領内のアルメニア人強制移住に伴い、最大150万人が殺害されたと主張しているのに対し、トルコ側は大戦下の混乱で多数が犠牲になったことは認めているが、殺害を命じた事実はないと反論しており、チャブシオール外相は20日のTV番組で、米国が認定すれば両国関係に否定的な影響を及ぼすと述べた。 米上下両院は2019年、アルメニア人虐殺をジェノサイドと認定する決議を採択している。 2021.04.19 日経新聞 トルコ、黒海―地中海に運河着工へ 軍事均衡に影響も <2105-041905> トルコのエルドアン大統領が16日、6月からボスポラス海峡を迂回する全長45kmの「イスタンブール運河」の建設を開始することを明らかにした。 運河はボスポラス海峡から欧州側に十数㌔離れた場所に建設する。 総工費750億リラ(約1兆円)とされる運河建設には景気浮揚の起爆剤にする狙いがあるが、支持基盤に大手建設会社を抱えるエルドアン大統領は、空港など大型インフラ建設で経済成長を実現してきた。 地中海と黒海を結ぶボスポラス海峡とダーダネルス両海峡は、黒海の非武装化を目指した1936年のモントルー条約で、両海峡へのトルコの主権を幅広に認める一方で黒海沿岸国以外の艦船往来をより厳しく制限し、通航の際はトルコへの事前通告などを義務付けているが、運河ができれば条約が無効になるなどと懸念する声が上がっており、黒海を巡る米ロの微妙な軍事バランスに影響を与える可能性もある。 2021.04.19 ロイタ通信(Yahoo) ロシア、黒海で艦艇増強 ウクライナ巡る緊張の中で <2105-041902> ウクライナを巡りロシアと西側諸国の緊張が高まる中、ロシア軍が黒海で艦艇を増強している。 17日にはロシア北方艦隊の揚陸艦2隻がボスポラス海峡を通過して黒海に入ったほか、カスピ小艦隊の小型艦艇15隻も黒海に移動した。 黒海には米国が先週、艦艇2隻を派遣する予定だったが、ロシアの激しい抗議を受けて取りやめた。 2021.04.15 ロイタ通信(Yahoo) ロシアが黒海で軍事演習、ウクライナ軍も訓練で対抗 緊張高まる <2105-041502> ロシアが14日に黒海で軍事演習を実施した。 演習は2週間内に終了するとしている。 ロシアはウクライナ国境付近とクリミア半島周辺で部隊を大幅に増強しており、軍増強はNATOの威嚇行為に対して戦闘準備態勢を整えるための軍事演習の一環としている。 米国とNATOは警戒を強めており、米軍は今週、ロシアを牽制するため黒海に艦船2隻を派遣する。 ロシアは米艦船派遣を挑発行為だとし、クリミア半島から遠く離れていることが身のためだと警告し、ロシア海軍が米艦船到着を前に黒海で実弾を用いた演習を実施している。 一方、ウクライナではクリミアとの境界線近くで軍車両や歩兵による攻撃を撃退する訓練が行われた。 ウクライナのタラン国防相はブリュッセルで欧州議会の議員らに対し、ロシアがクリミアに核兵器を配備する準備をしている可能性があるとの見方を示した。 ただ、根拠は示さなかった。 タラン国防相によると、ロシアはウクライナ国境沿いに11万人の部隊を集結させているという。 2021.02.10 Stars & Stripes Ukraine plans Black Sea bases as US steps up presence in region <2103-021004> ウクライナのシュミハリ首相が2月9日にブリュッセルのNATO本部で、ロシアとの緊張に対応するため米国とNATOの影響拡大を狙って、年内に軍港を2箇所に新設すると述べた。 2箇所のうちの1箇所は黒海沿岸、もう1箇所はアゾフ海沿岸になると言う。 シュミハリ首相は英国が資金面で支援すると述べた。 米海軍は1月に駆逐艦PorterとDonald Cookを黒海に入れ、2月9日にはP-8A 1機とトロル空軍のF-16を交えて対艦、対潜、対空演習を実施した。 両艦は近年では最長となる17日間にわたり滞在し、10日に黒海をでた。 2021.02.01 Stars & Stripes Russian jet flies low past USS Donald Cook in Black Sea <2103-020106> 米海軍第6艦隊が、黒海で米艦3隻が演習中の1月31日に、駆逐艦Donald Cookの上空をロシアのSu-24が低空飛行したと発表した。 2021.01.28 Stars & Stripes Navy sends three ships into Black Sea as Russia takes notice <2102-012805> ナポリに司令部を置く米第6艦隊が、駆逐艦Portrがその他の2隻と共に1月21日に黒海に入ったと発表した。 24日には給油艦Laramieが黒海入りし駆逐艦Donald Cookに給油を行った。 米海軍は昨年、一昨年より19日少ない82日間黒海に入っていた。 2021.01.14 Defense News Romanian government approves Naval Strike Missile buy <2102-011405> ルーマニア政府がNSM沿岸防備システムの購入を決め議会に通知した。 同国では€100Mを超える装備の購入は議会に通知することになっている。 購入するのはRaytheon社とKongsberg社が共同開発したシステムで、ルーマニアは2個システムを$286MのFMS契約で購入する。
(Yahoo)