年 月 日	出　　　典	標　　　　　題	要　　　　　　　　　旨
2004.11.10	Jane's Defence Weekly	Remote sensors will give THAAD a longer reach	<0422-111007> 　量産型 THAAD の発射試験は2005年3月頃に開始され、2009年に最初の部隊配備が行われる。 　THAAD は ABM 制限条約により対 ICBM 性能を制限されていたが、その制約がなくなったため ICBM に対する迎撃試験 を、短距離の弾道弾迎撃性能の確認が終わる直後の2009年に計画している。 ・THAAD Block 06 　能力向上型で、2006年の中頃に試作品を完成させる。　Block 06 は、GMD では防護できないハワイのミサイル防衛などに使用される。 ・THAAD Block 08 　発射機を BMC2 装置から最大160km離隔可能とする事により、防護域を3倍に広げる 。　他センサからキュウイングを受けた射撃を行う。 ・THAAD Block 10 　監視衛星からのキュウイングで射撃できるようにすることにより、防護域を10倍に広げる。
2004.11.01	Inside the Army	Official : Three THAAD flight tests scheduled for upcoming year	<0423-110102> 　THAAD 開発当局はこのほど、2005年に3回の発射試験 (FT) を計画していることを明らかにした。 　FT-01は1／四期に予定し、飛行環境及びテレメータ諸元の修正等ミサイルの性能試験を主に行う。 　FT-02は3／四期に予定し、擬似目標に対する発射試験により交戦機能とシーカー及び飛行間のアップリンク機 能等を確認する。 　FT-03は4／四期に予定し、単一目標の迎撃を行いシステムの統合機能を確認する。 　THAAD システムは移動発射機、迎撃ミサイル、レーダ及び C2BMC から構成され、更に信頼性を向上させるため、構成品の99％以上を点 検できる新たな自動故障検知装置を試験施設に設置している。
2004.10.27	Jane's Defence Weekly	Missile defence booster tested	<0421-102705> 　Lockheed Martin社が THAAD システムの縮射試験を実施した。　この試験 は2005年初めに開始される発射試験に備えた、レドームと発射システムの確認試験である。
2004.08.23	Aviation Week & ST	Make or break ?	<0416-082301> 　DoD の次世代ミサイル防衛システムである、ABL と THAAD が年末 から来年に向け重要な試験段階に入る。 ・ABL 　ABL は開発計画の遅れから計画の見直しを迫られており、11月に予定する Boeing747機によるビーム/発射制御装置の試験と12月に予定 するレーザーモジュール6基の最初の地上照射試験の成功が重要なキイとなる。 　試験結果によっては、2002年から2005年に延期された弾道ミサイル迎撃試験が2008年まで更に延期される可能 性がある。 ・THAAD 　THAAD はシステム構成品の試験が順調に進められ、2005年に発射試験と Hera を標的とする迎撃試験を計画ど おり行うものとみられる。 　THAAD システムはレーダー、戦闘管理装置、3基の発射機及び24発のミサイルから構成され、運用開始は2009年 を予定している。 　MDA は既に2008年からのシステム改善を計画しており、ソフトウェア改善で交戦空域を3倍 に拡張、更に2年後にはロケットモーターとブースターを改善、防護範囲を10倍にする。
2004.06.28	Defense News	New thruster to power THAAD	<0414-062801> 　Boeing社の Rocketdyne Propulsion & Power事業部はこのほど、THAAD用の姿勢制御システム DACS を Lockheed Martin社に納入した。 　DACS は液体燃料を用いた小型のロケット噴射システムで、THAAD の Kill Vehicle を迎撃最終段階で標的に 誘導する。　THAADの発射試験は年末から開始する計画となっている。
2004.06.02	Jane's Defense Weekly	THAAD missile producion starts	<0411-060205> 　Lockheed Martin社が5月26日に、THAAD ミサイルの生産を開始したことを 明らかにした。 　THAAD の発射試験は2004年末から2009年初めにかけて行われ、16発が使用される。
2004.05.31	Inside the Army	Lockheed Martin activates THAAD missile production facility	<0413-053101> 　Lockheed Martin社は THAAD ミサイルを製造する新施設 Pike County Operations をアラバマに建設し、5月26日に開所式を行った。 　同施設では THAAD ミサイルの最終組み立てと各種地上試験を行う他、NLOS-LS の構成品である LAM の製造を予定している。 　4年間の再設計を終えた THAAD は年末に発射試験を開始し、FY-09までに5回計19発を射撃 する予定だが、計画は依然流動的とみられている。 　なお、当初の2回の試験はミサイルの飛行確認試験で、3回目以降に標的を使用する統合試験を予定し試験場所 もハワイの PMRF に移行する。
2004.03.01	Inside the Army	Missile Defense Argency renames THAAD missile defense system	<0406-030101> 　MDAは先週、THAAD の名称を Theater High Altitude Air Defense から Terminal High Altitude Air Defense に変更した。 　THAAD計画は1990年代後半リスク低減段階で8回の実射の内6回に失敗、4年間にわたる再設計を行っていたが、今年の 暮れには WSMR で発射試験を再開し、2005年の迎撃試験を目指している。