2013年の以降の Arrow 2 に関する報道

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要             旨
2021.02.19 JSF

(Yahoo)

イスラエルが弾道ミサイル防衛用「アロー4」迎撃ミサイルを開発開始 <2103-021902>
 イスラエルと米国が2月18日、共同で開発するBMD用の新型迎撃ミサイルArrow 4を発表した。 Arrow 4はendo-exoatmospheric interceptorと呼ばれArrow 2の後継になる。
 Arrow 2とArrow 4の迎撃高度はPAC-3よりも高くTHAADよりはやや低い、大気と宇宙の狭間および大気圏内で迎撃する。
 Arrow 2は大気圏内用とされているが操舵翼の制御だけでなくブースタが
TVCと見られることから、噴射が続いている限りは空気がほとんど無くても機動可能だと考えられ、空気が薄い高度でもある程度は機動が可能で、最大迎撃高度50kmとされている。
Arrow 4 の動画 (YouTube)】
2021.02.18 Defense News Israel and US begin Arrow-4 development <2103-021805>
 バイデン米大統領がイスラエルのネタニヤフ首相会談した翌日に、イスラエルIMDOと米MDAがArrow 2の後継となるArrow 4の共同開発を開始したと発表した。 IAI社によるとArrow 4はArrow 2より大幅に改善されている。
 Arrow 4の構想は、Elbit社とBoeing社の間で2017年に始まった。
 湾岸戦争(註:1991年)の影響で開発が始まったArrow は2000年に初めてのArrow 2中隊が空軍に編成され、2009年にはArrow 3の開発が始まり2017年には配備された。 同年の3月にArrow 3はシリアから発射された中距離SAMを撃墜している。
2021.02.18 MDA HP The Israel Missile Defense Organization and the U.S. Missile Defense Agency begin Arrow 4 development <2103-021804>
 イスラエル
IMDOと米MDAが、Arrow 2の後継となるArrow 4の共同開発を開始した。
 AWSで2017年にoperationalになったArrow 3は大気圏外での迎撃を目指しているのに対し、2000年にOperationalになったArrow 2は大気圏上層部~大気圏外での迎撃を任務としている
2017.03.29 Jane's Defence Weekly Israel shoots down Syrian surface-to-air missile with Arrow 2 interceptor <1705-032901>
 イスラエル空軍が3月17日にArrow 2でシリアのSAMを撃墜した。 これはArrow 2初の実戦 使用であると共に、SAMによるSAM撃墜の初のケースになる。
 イスラエル空軍戦闘機4機が同日02:40頃にパルミラ近くの軍事施設を攻撃するためレバノン国境を越えシリア上空 に入ったため、シリアが数発のSA-5を発射した。 このうちの1発がイスラエル領に向かったためヨルダン渓谷に警報が鳴り渡 り、イスラエル空軍がArrow 2で撃墜した。
 米軍でSA-5と呼ぶS-200システムは、発射重量が7,000kh以上で、217kgの弾頭を搭載する5V21シリーズのミサイルを使用している。
2017.03.20 Defense News Israel explains Arrow intercept of Syrian SAM <1704-032003>
 イスラエル空軍高官が20日、Arrowが17日にシリアのSAMであるSA-5を撃墜したことを明 らかにした。 Arrowが実際にSA-5撃墜は初めてである。
 SA-5はシリアを爆撃したイスラエル機に対し発射されたが、イスラエル側ではBMかSAMかの判定がつかないことから、その 弾道、高度などがScudと同じであったためArrowで撃墜したという。
【註】
 SA-5 (S-200)は1967年に運用が開始された射程300km、全長10.8m、発射重量7,100kgのSAMで最高速度は2,500m/sに達する。
2015.03.04 Jane's Defence Weekly Israeli Arrow 2 upgrade on track after 'near miss' <1504-030426>
 2014年9月9日以来半年が過ぎて、イスラエルが Arroew 2 の試験結果について公式に発表した。 それによると標的となっ たのは地中海上空から発射された Sparrow 標的機で、Arrow 2 は目標に正常に接近し、弾頭の破片が標的に命中するに 十分な距離まで接近したが撃墜できなかった。 問題点は既に修復されているという。
 一方2014年12月に行われた Arrow 3 の迎撃試験が不成立になったのは、標的があらかじめ定められた空 域を外れたため Arrow 3 を発射できなかったことによることも明らかにされた。
2015.02.25 Defense News Israel DM: glitch in Arrow 2 missile fixed <1503-022508>
 イスラエル国防省が24日、昨年9月に行われた Arrow 2 の迎撃試験では、Arrow 2 が標的に十分に接近したものの直 撃しなかったことを初めて認め、修復を終えたことを明らかにした。
 ニアミスの原因は明らかにしなかったが、当局者は当初、ソフトの問題が原因で、容易に修復できると話していた。
2014.09.17 Defense News Arrow-2 intercept test misses target <1410-091706>
 イスラエルが、9月9日に米国と共同で行った Arrow 2 の迎撃試験は、迎撃に失敗したとの結論に達した。 Arrow 2 は正 常に目標を捕捉追随したが、終末段階で迎撃に失敗したという。
 失敗の原因はソフトの欠陥によるもので、容易に修復が可能であるという。
【関連記事:1410-090911 (MDA HP 2014.09.09)】
2014.09.09 Defense News Arrow-2 intercept test inconclusive, Israel says <1410-090912>
 イスラエルと米国が9日、Arrow-2 の迎撃試験を行った。 試験に使われた Arrow-2 は Block 4.1 であった。 試験結果 の解析には2~3日かかるという。
 試験に使われた標的について当局は、従来より長射程の脅威を模擬したとだけ述べ、特定を避けたが、消息筋は2013年8月3日に初めて試験が行われ た Silver Sparrow と見ている。
2014.09.09 MDA HP U.S. – Israel missile defense test conducted <1410-090911>
 イスラエル
MDO と米 MDA が9日、Arrow-2 による迎撃試験を地中海上空で行った。  Arrow-2 は計画どおり飛行したが、結果については現在解析中である。
 今回試験が行われたのは、将来脅威に対抗するため改良された Arrow-2 である。