2003年の SMD に関する報道

年 月 日
出   典
標     題
要         旨
2003.12.22 Inside the Navy Navy examines ramifications of missile defense for surface fleet  米海軍は10月から11月にかけて Aegis 艦をセンサーとして用いた大掛かりな図上演習 "Integrated Missile Defense 03-2" を行い、 艦隊による常時ミサイル監視の可否を検討している。
 ミサイル防衛システムは、2004年の陸上型に続き2005年に海上型の運用を開始する計画だが、海上型の運用構想は未だ検討中で、今回 の演習では NMD の一部として Aegis 艦隊のセンサーを活用する場合の、任務付与と指揮統制要領に関する検証 を行った。
2003.12.12 MDA

インターネット

Aegis missile defense flight test successful  SMD の FM-6 が11日に行われ、Lake Erie から発射された SM-3 が Kauai島から発射された中距 離標的ミサイル Aries の要撃に成功した。
 試験では Kauai島近海に配置された駆逐艦 Russell が最初に Aries を捕捉し、その諸元を沖合の Lake Erie に送った。
 Aries 発射の約2分後に Lake Erie が SM-3 を発射し、発射後約2分でこれを要撃 した。 要撃高度は137km相対速度は3.7km/sであった。
 FM-6 は短距離弾道弾の要撃を目指す Block 2004 で計画されている6回の発射試験の4回目で、複雑で実戦的 な目標に対する developmental flight test の3回目になる。
2003.12.12 Yahoo! News 共同通信記事

「イージス艦発射で成功 米 ・・・」

 MDA が11日、イージス艦から発射した SM-3 が中距離弾道ミサイルを撃ち落とす実験に成功したと発表した。
 ハワイ・カウアイ島のミサイル試射場から発射された模擬弾道ミサイルを、約2分後にレークエリーから発射 されたミサイルが撃ち落とした。
 今回はこれまでより複雑で実際的なシナリオに基づいた実験としており、イージス艦のミサイル追跡距離など も長く設定した。
2003.12.11 Yahoo! News 時事通信記事

「米ミサイル迎撃実験、あす ・・・」

 米国防総省は海上配備型のミサイル迎撃実験を11日午後(日本時間12日未明)からハワイ沖で行うと正式に発表した。 失敗した前回 6月の実験以来、半年ぶりの再開となる。
2003.10.23 Inside the Pentagon Former DoD official: Navy missile defense interceptor a'Flawed design' < SDACS >
 2000年まで DoD の研究開発局長であった Hans Mark氏は先週、海軍長官との会談を行い、海軍の海上型ミサイル防衛 システムの欠陥を指摘すると共に迎撃ミサイル設計の再検討を求めた。
 同氏は SM-3 に搭載する固体燃料を使用する弾頭の姿勢制御システム SDACS に欠陥があるとし、液体燃料を 使用する方式に改めることを提案した。
 液体燃料を使用した場合、秒速7.5kmで弾頭の姿勢制御が可能で ICBM の捕捉できるが、SM-3 の固体燃料では秒速5.5kmで対応は困難と 主張している。
 6月18日の試験では SDACS の故障により迎撃に失敗したと発表されている。
(関連記事 IP 2003.08.21)
2003.10 Jane's Missiles & Rockets US Navy orders first operational SM-3s  米海軍は Raytheon社と $881.4Mで、実戦用5発の SM-3 の製造、試験を含む契約を行った。  この契約には日本との共同研究実施も含まれている。
2003.10 International Defense Review SM-3 continues  Raytheon社は$881Mで SM-3 Block I 及び IA の、最初の実用弾5発 の生産と、日米共同研究の継続を2005年12月までの契約で受注した。
 SM-3 は第3段ロケットモータが追加され、GPS を用いた誘導装置と EKV (Exoatmospheric Kill Vehicle) に より、中、短距離弾道弾を迎撃する。
 米海軍では2005年に20発以上の SM-3 弾を Aegis艦に搭載する。
2003.09.01 Defense News SM-3 development continues  米海軍はこのほど、Aegis艦搭載用 SM-3 の開発継続に関する契約を$881.4Mで Raytheon社と行った。
 海軍は2005年までに20発以上の迎撃ミサイルを導入して Aegis艦に搭載する計画で、同社との契約にはミサイ ルの製造と発射試験に加え、日本との研究開発支援も含まれている。
2003.09 Jane's Missiles & Rockets Boost-phase ICBM interception 'impractical'  American Physical Society が13名からなる検討グループで検討した結果、固体燃料 ICBM を boost-phase で要撃す ることは不可能との結論を出した。
 ICBM を限られた加速時間で要撃するためには、要撃機に極端な高速性能が求められ、結果として要撃機が大型化する。
 特に加速時間の短い固体燃料 ICBM の boost-phase での要撃では、相手が北鮮でも極端な構想が必要であり、イランが相手では不可能 となる。
 今日の先端技術を持ってしても ICBM の発射探知に45秒〜65秒かかるため、交戦残余時間は液体燃料 ICBM で170秒以下、固体燃料では 120秒以下となる。
2003.08.27 Jane's Defence Weekly US pushes ahead with homeland missile shield  米国はブッシュ大統領が宣言した2004年9月30日での IDO (Initial Defensive Operations) を目指して、BMD の整備を急いでいる。
 8月16日に orbital Sciences社が開発している 'Boost Vehicle' の発射試験に成功した。 この対抗馬となる Lockheed Martin社の ブースタも、2〜3ヶ月中に打ちあげられる。
Block 2004:
・当初 Fort Greely に6発、Vandengerg に4発を配備し、アジア方面に対処
 Beale (California) の EWR を改修。 3隻の Aegis駆逐艦を前方には位置して捕捉追随。
・2005年に追加の10発を Fort Greely へ配備。 SM-3 を20発ずつ搭載した Aegis巡洋艦を3隻配備。
  捕捉追随用の Aegis駆逐艦を12隻追加。 Flylingdales(英)の EWR を改修して中東方面へ対処。
Block 2006:
 オランダの許可を得て Thule (Greenland) の EWR を改修。
2003.08.25 Defense News Raytheon Systems wins $880 Million Missile Defense contract  Raytheon社が$880Mで SM-3 Block1 と 1A の開発及び発射試験を継続受注した。
 契約期間は2005年12月までで、日米共同開発計画の SM-3 開発も含まれている。
2003.08.25 Inside the Navy Raytheon to continue SM-3 work for Sea-Based Missile Defense  MDA は SM-3 の開発と試験の実施について Raytheon社と$881Mで契約した。
 契約には開発の継続と共に、SM-3 BlockT 及び TA の発射試験、日米共同研究計画での SM-3 試験及び BlockT ミサイルの製造納入と各種技術支援等が含まれる。
 また、契約には日本が購入する5発の試験用弾の製造と試験を支援することが含まれている。
2003.08.25 Inside the Navy DoD suspects cracked valve at fault for failed Sea-Based BMD test  米海軍が6月18日にハワイ洋上で行った弾道ミサイル迎撃試験で、迎撃に失敗したのは弾頭を制御する改善型 SDACS の油圧バルブに亀裂を生じたためと公表した。
 海軍と MDA は機械的な故障と判断し、設計変更等は考えていない模様で、次回 FM-6 は12月に、FM-7 は来年 の春以降に予定されている。
2003.08.25 Aviation Week & ST Crunch time for missile shield  米政府が決定した2004年9月のミサイル防衛システム展開を約1年後に控え、MDA は準備期間に全く余裕のないことを 痛感している。
 Orbital Science社製 GMD 用ブースタの第2次発射試験は8月16日に行われ、更に厳しい条件下での試験が数週間以内に行われる。 ま た Lockheed Martin社もブースタ発射試験を数週間後に計画している。 この状況では来年初めに予定する1機種への絞り込みは困難とみ られる。
 一方、海上型システムに関しても SM-3 の第5次発射試験が失敗に終わり、原因の解明と修復には時間がかかるものとみられる。
2003.08.21 Inside the Pentagon DoD: Steering mechanism caused Navy missile defense test failure < FM5 >
 米海軍が6月18日に行った弾道ミサイル迎撃試験 FM-5 の失敗原因について、DoD は Kinetic弾頭の誘導制御を行う SDACS (Solid Divert and Attitude Control System) に不具合があったことを 公表した。
 海軍と MDA は機械的な故障と判断し、設計変更等は考えていない。次回 FM-6 は12月に、FM-7 は来年の春以 降に予定されている。
2003.08 Jane's Missiles & Rockets Standard SM-3 fails to intercept target  6月18日に SM-3 の要撃試験が行われたが、要撃に失敗した。
 LEAP の切り離しには成功したが、目標の要撃ができなかった。
2003.07.28 Inside the Navy Pentagon requests Congress overturn cuts to BMDS interceptors  DoD は BMDS のFY-04要求予算の大幅な削減案に対し、ミサイル防衛計画の重要な柱である Boost Phase システム開 発が遅延するとする異議申し立てを行っている。
 DoD の BMDS 研究開発要求は$301.1Mだが、上院は$150Mを、下院は$70Mの削減を提案している。 これは議会が技術 の成熟度に懸念を持っていることが理由で、技術確証段階の予算としては適当な額を割り当てたとしている。
2003.07.21 Inside the Navy Pentagon appeals Senate authorizer's cuts to Aegis missile defense  DoD は上院予算委員会に対し、FY-04の Aegis BMD 計画が、要求額の$726.2Mから$11.7Mを削減 されたことについて異議申し立てを行っている。
 上院は海軍の不必要な管理経費が過去2年間の3倍にのぼるとして減額予算案を提出している。 なお、下院は 政府要求を認め、$7Mの増額を提案している。
2003.07.21 Aviation Week & ST Ealy knocks  米議会は上下院ともFY-04 BPI の開発予算を大幅に減額することを要求しているが、 民間の研究機関 American Physical Society はこのほど、BPI による ICBM の迎撃は現在の技術では対応できないとの研究結果を発表 した。
2003.07.17 Inside the Pentagon Physicists' report calls Boost-phase Missile Defense impractical  「American Physcal Society」 は、このほど民間の物理学者グループにより、MDA が開発中の Boost-phase ミサイ ル防衛システムの能力に関する研究を公開資料を基に独自に行い、現状の技術レベルでは要撃できないとの結果を議会に説明する。
 研究報告によるとイランと北鮮から飛来する ICBM の発見から要撃までに要する時間は MDA の見積より短く、迎撃ミ サイルの速度を現在の4倍にしなければ対処できず、かつこの技術は未だ確立されていないとしている。
 MDAは、研究報告をみていないが当局の設計見積に誤りはないと確信しているとのコメントを発表した。
2003.07.02 Jane's Defence Weekly Missile test failure  6月18に行われた SM-3 の発射試験は、目標の要撃に失敗した。
 事前分析の結果では、新しく採用した固体燃料姿勢制御システム (divert and attitude control system) に欠陥 があった可能性がある。
2003.06.23 Inside the Navy Sea-based missile defense test fails  MDA は、6月19日にハワイ洋上で行われた海軍の第2回 SMD 発射試験で弾道ミサイル標 的の迎撃に失敗したことを明らかにした。
 巡洋艦 Lake Erie は標的を確実に捕捉追随し、標的発射から2分後に SM-3 を発射、誘導と姿勢制御システムは正常に作動したが最終 段階で迎撃に失敗した。 
 なお、今回の試験では別の Aegis艦 Russell も標的の探知追随を行い、Lake Erie に射撃諸元を伝送していた。
 実射試験はあと 4回残されている。
2003.06.19 BMDO web site Aegis ballistic missile defense flight test conducted  SMD の SM-3 発射試験が18日に行われ、弾頭の切り離しには成功したが、Aries 標的ミ サイルの要撃に失敗した。
 試験はハワイ・カウアイ島にある太平洋ミサイル試験場で行われ、SM-3 は巡洋艦 Lake Erie から発射された。
 今回の試験(註:FM-5)は Aries 標的に対する4回目の要撃試験で、過去3回ではいずれも 要撃に成功している。
2003.05 International Defense Review US proceeds with enhanced ballistic-missile interceptors  米 MDA が Lockheed Martin社、 Northrop Grumman/Raytheonチームと、それぞれ$10Mで KEI ( Kinetic Energy Interceptors) 概念設計契約を締結した。 期間は8ヶ月となっている。 計画は次の段階で1社が選定され、 $4Bかける5年間の Development and Testing 段階に入る。
 KEI は、弾道弾を boost〜terminal の全ての段階で迎撃可能なシステムで、MDA は当初陸上発射型 boost /ascent 段階迎撃システムを、2008年末から2009年始めに開始する BMDS Block 08 として開発する。
 その後、年6回のペースで試験を行い、艦載など他のプラットフォーム発射型 Block 10 を目指す。
 MDA はこれと並行して KEI の代替となりうる BMDS Interceptor Space Testbed 計 画を2004年に開始する。
2003.04 Jane's Missiles & Rockets MDA selects contractors for Kinetic Energy Interceptor Program  MDA は KEI (Kinetic Energy Interceptor) の次の段階に Lockheed Martin社と Northrop Grumman 社を選定した。
 両社はそれぞれ Boeing社、Raytheon社とチームを組み、それぞれ$10Mで8ヶ月の検討に入る。
 今後の予定は2004年始めから$4Bの費用で5年間の開発段階に入る。
2003.03.03 Defense News US Navy's role Soars  DoD は海軍の Aegis 艦によるミサイル防衛に 2004年から 2009年の 6年間に総額 $4.3B を計上し、海軍 SMD の役割はますます高まっていく。
 Aegis 艦による弾道ミサイル防衛は 2年毎のブロック改善により行われ、2005年に19隻をミサイル防衛用に改 修する。
 = 各ブロックの主要改修内容 =
Block 2004
 GMD をサポートする大陸間弾道弾の監視/追随に必要な機能の付加
Block 2006
 基本型大陸間弾道弾迎撃能力の付与
Block 2008
 Aegis weapon system の目標弁別機能の改善
Block 2010
 未定(今後の SMD 構想の状況による)
 現在、海軍は 2004年を目途に Aegis 艦4〜5隻からなるミサイル防衛艦隊の設立を準備している。
2003.03 International Defense Review SBAR begins tracking trials  Lockheed Martin社は SBAR (S-Band Advanced Radar) の試験を、2002年12月から縮小サ イズのプロトタイプを使って開始した。

 SBAR は半導体送受信モジュールを使用した艦載対空、対ミサイルレーダで、実物大のプロトタイプの試験は2007年になる。

2003.02.17 Inside the Navy Christie:Aegis missile defense can be used with limited success  DoD は米議会に対し FY-02 の Aegis BMD システム試験評価報告を行った。 この中 で、3回の発射試験はいずれも成功したものの、試験内容は初期段階の項目であり、完 全な運用化には更に試験を継続する必要があるとしている。
 当局は目標の弁別等、高度な試験評価が運用開始までに必要とし、現状では限定的な能力発揮となることを明らかにしている。
 MDA は 2005年末までに3隻の Aegis 艦に20発の SM-3 を塔載し、その後2007年末まで更に 20発を装備する計画を持っている。
2003.02.17 Missile Defense US MDA to Improve Navy's Sea-based shield  MDA は米海軍の Aegis BMDS (Aegis Ballistic Missile Defense System) の改善計画を2004年から開始し、2009年ま での間に Block 改善を行う。
 Aegis BMDS は以前、NTW もしくは Navy Upper Tier and Sea Based Midcourse Defense と呼ばれていたシステムで、Taiconderoga 級巡洋艦と Aleigh Burke 駆逐艦に SPY-1 レーダーを含む Aegis 防空システムを装備、SM-3 を迎撃ミサイルとして塔載する。
2003.02.12 Jane's Defence Weekly DoD eyes new ballistic missile defence radar  米国防総省は、ミサイル防衛用次世代レーダの開発を2004年に開始する。 新レーダは現有 システムとその技術を活用することになる。
 新レーダは前方配置が可能で、飛来するミサイルの全飛行経路の監視が可能である と言うが、使用する周波数帯や、陸上設置なのか艦載なのか、或いはいずれもなのかは明らかになっていない。
2003.02.04 時事通信

インターネット

対テロ戦に備え軍拡継続、ミサイル防衛費も大幅増−米国防予算案  米国防総省は3日、総額3,799億ドル(約45兆6,000億円)に上る2004会計年度(03年10月〜 04年9月)の国防予算案を発表した。
 前年度比153億ドルの増額で、伸び率は4.2%。 ミサイル防衛関連予算は、前年度比20%増 の91億ドルを計上している。
 伸びは、冷戦終結後では最大となった前年度の14.5%を下回ったが、05年度以降の国防費を毎年約200億ドルずつ増額し、 09年度で4,836億ドルとする6ヶ年計画も提示した。
 ミサイル防衛では、前年度より15億ドル増額し、05年度までに地上配備型の迎撃ミサイル20基、3隻のイージス艦に海 上配備型の迎撃ミサイル20基を配備する。 MDA は09年度までに計500億ドル近くの予算を要求する方針だ。
 更に、対テロ戦に従事する特殊部隊の増強のため、特殊作戦軍予算を15億ドル増額する。
2003.01.30 Inside the Pentagon Navy plans Sea-based Missile Defense tests for next summer  米海軍は Aegis 艦による SMD 迎撃試験を、5月から8月にかけて上 昇段階の弾道ミサイルを標的に2回実施する準備を進めている。
 試験は当初、4月からの予定であったが、試験船の準備と DACS (Divert and Attitude Control System) の追加地上試験実施のため、 5月以降となる。
2003.01.27 Inside the Navy Navy plans two Sea-based Missile Defense tests this summer  米海軍と MDA は Aegis 艦による SMD 迎撃試験 FM-5 を5月から6月に、FM-6 を8月に 計画している。
 試験はいずれも上昇段階の弾道ミサイル標的としての迎撃を行うもので、昨年12月に成功した DACS (Divert and Attitude Control System) の試験が主要な目的の1つとなっている。
 DACS は最終迎撃段階で標的にミサイルを指向するための制御システムとして極めて重要な位置を占める。
 なお、FM-5 は当初 4月を予定していたが、試験船の準備と DACS の追加地上試験のため予定より数週間遅れることとなった。
2003.01.22 Jane's Defence Weekly Missile defence takes to the sea  米海軍は2年以内に最初のミサイル防衛戦隊を編成する。 戦隊は SM-3 を装備したタイコンデロガ級 Aegis巡洋艦で構成される。
 米海軍は27隻ある Aegis巡洋艦のうち22隻を2004年から改修する。
2003.01.20 Defense News US.Navy,Missile Agency to swap cruiser for cash  米海軍当局は SMD 試験用として 2006年までの間、Aegis 巡洋艦 Lake Erie を MDA に供与することを決めた。
 MDA はその見返りとして海軍が導入予定の SM-3 ミサイルの初度納入分 90発以上の経費を肩代わりする他、Lake Erie とその他 20隻 以上の Aegis 艦の修理維持経費を負担する。
2003.01.20 Inside the Navy Kadish puts X-band on hold,pursues rapid development radar  MDA の Kadish 長官は現在進めている THAAD レーダーをベース とする海軍の艦船搭載用レーダーの開発計画を棚上げとし、新たな監視レーダーシステムを速やかに開発 するよう指示した。
 Raytheon 社は Lockheed Martin 社の S-band 捜索探知レーダーと連携して運用する艦載用 HPD (High-power Discrimination) X-band レーダーの開発を行っており、THAAD 構成品の70%、ソフトの 87% を活用でき 2年以内に完成し得ると していた。
 今回の決定は MDA での検討結果によるとされ、細部は明らかにされていない。 新レーダーに関しては直ちに検討に入るとし、周波数 も X-band、S-band どちらになるか決まっていない。
2003.01 Jane's Missiles & Rockets Standard 3 makes an ascent-phase ABM intercept  2002年11月21日に SMD の FM-4 (Flight Mission-4) が行われ要撃に成功した。  SM-3 は標的機 Aries の発射2分後に発射された。
 SM-3 は第3段に2パルスロケットを使用し、256×256フォーカルプレーンアレイが目標の捕捉を行う。
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┃       ┃  SM-2ER  ┃  SM-2WA  ┃   SM-3   ┃
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┃Configuration ┃  two-stage ┃  two-stage ┃ three-stage ┃
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┃Length (m)  ┃   7.98  ┃   6.55  ┃   6.55  ┃
┣━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
┃Diameter (cm) ┃   34.3   ┃   35    ┃   34.8   ┃
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┃Booster 〃(cm)┃   53.0   ┃   53.0   ┃   53.0   ┃
┣━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
┃Wing Span (m) ┃   1.57  ┃   1.08  ┃   1.57  ┃
┣━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
┃Weight (kg)  ┃ 1,341    ┃ 1,497    ┃ 1,501    ┃
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┃Speed (Mach) ┃   2.5   ┃   3.0   ┃   3.0   ┃
┣━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
┃Range (km)  ┃  185    ┃  130    ┃SM-2ER の2倍 ?┃
┣━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
┃Altitude (m) ┃ 24,400    ┃ 33,000    ┃   ?    ┃
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┃Guidance   ┃semi-act radar┃semi-act radar┃semi-act radar┃
┃       ┃       ┃ + IIR homing┃ + IIR homing┃
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┃Payload    ┃  115kg HE  ┃  115kg HE  ┃18.2kg Kinetic┃
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