2021.12.30
Defense News
Congress gives Missile Defense Agency authority to research and develop laser tech for missile defense
<2201-123005>
米議会はFY22 NDAAでMDAに、BM及び超高速ミサイル防衛 (BHMD) でレーザを用いる研究開発を認めると共に、HELのビーム制御に$50M、短パルスレーザの試験に$20Mなど、合わせてHELの研究開発に$100Mを配当した。
米国では1970年代にブッシュ政権の強い後押しでALTBの開発を進め、2010年にはSRBMの撃墜に成功したが計画は中止になり、2012年にABL搭載機(右図)は長期保管が行われるアリゾナ州Davis Monthan AFBに向けEdwards AFBを離陸した。
その5年後にMDAは再びレーザ兵器に着目して2021年に低出力レーザによる試験を計画していたが予算は認められなかった。 MDAは長期的にはHALE UAVにHELを搭載し、ブースト段階でのICBM撃墜を目指している。
【註】
かつてABLと呼ばれていたBoeing 747にメガワット級のCOILレーザを搭載したYAL-1A ALTBは、2010年2月11日にScudを模した液体燃料標的の迎撃に成功したが、BMの迎撃には敵地上空からでないと有効ではないため戦闘機の同行掩護が必須であるなどから非現実的であるとして計画中止になった。
2018.09.06
Inside Defense
MDA chief says MQ-9 missile-tracking sensor configuration needs more work
<1810-090608>
米MDA長官が5日、2020年の飛行試験を計画しているMQ-9 ReaperにBM追随用センサを搭載する計画には、まだ更なる時間を要すると述べた。
この計画では、離隔した2機ではなく1機のMQ-9で正確に目標を追随することを目指している。
2017.12.11
Inside Defense
Boeing's Phantom Works tapped to design airborne laser in new MDA tech effort
<1801-121104>
米MDAが8日、HALE UAVに低出力レーザを搭載してBMを撃墜する計画LPLDのPhase
1にBoeing社を指名し$8.9Mで発注した。
Boeing社は2009年に計画中止になったABL計画を担当していた。
【註】
この記事は、「LPLD計画の概念固定段階にLockheaed Martin社を選定し、9ヶ月の契約を$9.4Mで行った。」とする、10月17日に同じInside Defenseが報じた内容
と矛盾するが、片方はHALE UAV、片方はLPLの契約である可能性もある。
2017.11.07
Inside Defense
Eyeing 'great promise' of directed energy, MDA awards another boost-phase intercept contract
<1712-110707>
米国防総省が、HALE UAVに低出力レーザを搭載してBMをブースト段階で撃墜する計画にGA社
を選定した。 これに伴いMDAは11月1日、GA社にLPLD計画のPhase 1を$8.8Mで発注した。
2017.10.17
Inside Defense
DOD taps Lockheed to start new effort to develop airborne missile-defense laser
<1711-101707>
米MDAが10月5日、BM迎撃用としてHALE UAVに低出力レーザ(LPL)を搭載する計画
LPDLにLockheaed Martin社を選定し、9ヶ月の概念固定段階の契約を$9.4Mで行った。
2017.06.15
Inside Defense
MDA seeking aircraft, preferably unmanned, for new airborne laser demonstration
<1707-061503>
米MDAがHALE UAVにレーザ兵器を搭載してBMDに使用することを検討しており、6月
13日にRfIを発簡した。
2017.05
International Defence Review
US Missile Defense Agency aims for high-power laser tests in 2021
<1707-050001>
米MDAが、BMDSとしてのレーザ活用を検討していて、2021年に実証試験を計画している。
その一案は高出力レーザをHALE UAVに搭載しブースト段階のBMをスタンドオフで破壊
するもので、もう一案は同じUAVに低出力レーザを搭載し中期軌道の精密追随を行おうというものである。
このためMDAは、ローレンス・リバモア国立研究所が提案しているダイオード励起式アルカリレーザと、DARPAがMITリンカーン研究所と
研究しているファイバ束型レーザを候補に30kWのレーザによるビーム品質試験を2017年に計画している。
2016.11.11
Defense Update
Bigger wings, more fuel, carry the Avenger longer and farther
<1612-111101>
従来より翼端長を10ft伸ばして76ft (23.16m)とし、搭載燃料を2,200-lb (1t)増やして、滞空能力を15時間から
20時間に延長した長距離型Avenger (Avenger-ER) UAVが、10月27日に初飛行した。 Avenger ERは全長13.41mで最
大速度400kt以上で、3,000-lbを機内に搭載できることから、2,000-lb JDAMも搭載で
きる。 Avenger ERはまたMQ-9ER同様にウイングレットも装備し、燃費と性能が向上している。
更に2018年には高出力レーザを搭載したBMD試験も計画されている。
2016.10.28
Defense Update
High flying drones recruited for missile defense
<1611-102804>
米MDA長官が、レーザを搭載したUAVは現存のBMDSに比べてはるかに安価に、
目標の捕捉追随、破壊を行うことができると述べた。
MDAは既に2~3年前にHALE UAVが弾頭とデコイの識別に成功しており、現在はABIRセンサを搭載した
Predator B RPAを数機保有していて、6月に行われたPacific Dragon演習ではKauai島の
PMRFでミサイルの追随に成功している。
2016.08.15
Aviation Week & ST
Missile zapper
<1610-081504>
米MDAがBM迎撃用にレーザ兵器を搭載したUAVを考えており、当面低出力レーザを搭載したテス
トベッド2機の計画を、今秋開始する計画である。 米空軍はかつてYAL-1 ABLを開発したことがあるが、今回のシステムは空気の希
薄な大気圏上層部を飛行するため。機体には53,000ftを飛行するPhantom Eyeなどが考えられ
ている。
これと並行してMDAは迎撃に使用する数千~数百㍗出力のUAV搭載レーザの開発も進めようとしている。 またMDAは
3年間にわたり、ブースト段階の捕捉用として機首にEO/IRセンサを取り付けたReaperを使用
している。
2016.04.20
Jane's Defence Weekly
MDA hopes to demonstrate lasers for boost-phase intercepts by 2021
<1606-042006>
米MDA長官が4月13日、2021年にブースト段階のBMを撃墜する空中型レーザ兵器を開発する
計画であると述べた。 MDAが検討しているのは100kWの低出力レーザをUAVに搭載するもので、搭載UAVの選定をFY17に開始するという。
初飛行は2020年、最終試験は2021年に計画され、搭載機はHALE UAVになるという。
2013.08.26
Aviation Week & ST
Back-up plan
<1310-082603>
米 MDA は早期警戒衛星 STSS を用いた SM-3 の迎撃試験に成功したが、今年 STSS 計画
を中止しており、当面、衛星を用いてデブリやデコイから弾頭を見分けることができなくなった。 代わって MDA は UAV の活用を検討しており、Reaper など
が装備している MTS-B の改良型 MTS-C を RQ-4B Global Hawk か Phantom Eye に搭載して
65,000ftを遊弋させる考えである。
また、計画中止になった YAL-1 ABL に代えて、UAV 搭載レーザも検討している。 60,000ftの高空を飛ぶこと
から気象の影響が軽減されることからシステムは単純にでき、化学レーザではなく、ソリッドステートレーザか
ファイバレーザ、又は複合型になる。
2010.08.23
Aviation Week & ST
Opportunities and Knocks
<1010-082303>
米 MDA は今までに、試験用の2発を含む50発の THAAD を発注しているが、第3、第4中隊分48発
の発注を6月に判明した品質管理上の問題を理由に保留している。 MDA 長官は、品質管理に
許容誤差はないとしている。 また品質の問題が Moog社製の部品にあっても、主契約社である Lockhhed Martin社の責任であるとしている。
早期警戒衛星 STSS は監視用の短波長 IR センサと、追跡用の短、中、長波長の IR センサを搭載している。
MDA はまた、UAV 搭載の BMD センサである ABIR の開発も進めている。 ABIR は Raper に Raytheon社製 MTB
-B を搭載するもので、ブースト段階の弾道弾を1,000kmで捕捉する。
MDA は SM-3 Block ⅡB を ICBM 迎撃用に考えている。 Block ⅡB を艦船に装備するものの Mk 41 のモジュールに制約されなくても良いと
していて、大型化すれば搭載数は 8セルより少なくなる可能性がある。
2010.04
Jane's Missiles & Rockets
Reaper unmanned aerial vehicles used to monitor US missile-defence test
<1005-040009>
米 MDA が2月1日の記者会見で、2009年中頃以来実施した全ての発射試験に MQ-9 Reaper を参加させ、
IR センサでモニタさせていたことを明らかにした。 米国は2020年までに space-based センサを実用化するが、その以前の2012年には UAV 搭載
センサの試験を開始する。
【註】
米 DoD は、報告書 'Ballistic Missile Review' の中で、2015年までに IR センサを搭載した UAV を用いて、多数の弾道弾を同時に
捕捉追随できる能力を開発するとしている。
2009.08.17
Aviation Week & ST
Affordable stealth
<0909-081703>
Predator C には BMD や SEAD、 EA などの任務も付与されることになる。 BMD
では空中発射迎撃弾を搭載してブースト段階迎撃を行うほか、センサを搭載して地上システムへのキューイングなどが
考えられている。
EA では Predator B が既に 45kVAの発電機を搭載しており、ECM に十分な電力を供給できる。
2009.07.20
Aviation Week & ST
Plugging the gaps
<0909-072006>
米 MDA が弾道弾を最高点到達前に撃墜する検討を進めている。
・MQ-9 Reaper/MTS-B
DSP や SBIRS 衛星は雲や塵の影響で発射初期の弾道弾を捕捉し辛いため UAV で捕捉
することを検討している。
4月7日に行われた Arrow 2 の迎撃試験で MQ-9 Reaper に搭載した MTS-B が、スタンドオフ距離
からの捕捉追随に成功した。
・小型 KV SM-3
発射を早期に探知し、より高速な迎撃弾を発射することで発射初期の迎撃を目指す検討も行われている。 MDA は
MKV の開発で得た小型 KV 技術を生かし、SM-3 Block ⅠB または Block ⅡA に小型 KV
を搭載する検討を行っている。
【註】
MTS は Raytheon社製の Predator/Reaper の機首下に搭載する EO/IR ターレットセンサで、Predator用が MTS-A、Reaper用が MTS-B と呼ばれる。