2019年のノルディック情勢に関する資料

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2019.12.27 Defense News Sweden's defense minister on relations with America, Russian threats and the European Union <2001-122704>
 EU構成国ではあるがNATO加盟国でないスウェーデン西欧指向を強めている。
 以下、ワシントンを訪問中の同国国防相とのQ&A。
2019.09.11 Jane's Defence Weekly Sweden plans to hike defence spending by SEK5 billion a year, finaced by bank tax <1911-091108>
 スウェーデンの財務相と国防相が8月31日、国防費2022~2025年毎年SEK5B ($509M) ずつ引き上げると発表した。 財源は銀行税 (bank tax) によるという。
 スウェーデンでは超党派の防衛委員会が5月14日に白書を出し、2025年までに国防費をGDPの1.5%となるSEK84Bにするよう求めている。
 白書ではロシアがますます攻撃的になっていることから、2021年1月1日の戦時戦力を現在の60,000名から90,000名に増強し、徴兵数も現在の年間4,000名から2024年までに8,000名に引き上げることを求めている。
2019.09.27 Stars & Stripes 700 Marines arrive in Norway for six-month mission <1910-092706>
 半年前からノルウェーに巡回駐留していた米海兵隊第8海兵連隊第1大隊に代わって第6海兵連隊第2大隊がノルウェー入りした。 2-6海兵大隊は北極圏にあるSetermoen陸軍駐屯地に本部を置き、SetermoenとVaernesに駐留する。
Setermoen の位置 (Google Map)】
Vaernes の位置 (Google Map)】
 2017年初めに始まった米海兵隊のノルウェー駐留は当初300名規模であったがその後任務を広げ、現在では1個海兵遠征旅団並の大規模な武器等の備蓄を行っている。
2019.08.07 Jane's Defence Weekly Mutual benefit <1909-080718>
= 米国・スウェーデンの防衛協力に関する6頁の記事 =
 ・BALTOPS
 ・Mutual benefit
 ・Defence commision
 ・West coast
 ・Links to NATO
 ・P-8 presence
 ・Future co-operation
2019.08.02 Jane's 360 Russia kicks off Baltic naval exercise <1909-080204>
 ロシア国防省が8月1日、海軍がバルト海で一連の演習の第二弾となるOcean Shield 2019演習を開始したと発表した。
 演習にはバルチック艦隊と北方艦隊及びカスピ海小艦隊から、戦闘艦49隻、支援艦船20隻、航空機58機が参加する。
2019.05.17 Stars & Stripes US and Finnish soldiers go head-to-head with Marines in mock armored vehicle battle <1906-051703>
 米陸軍海兵隊フィンランド西部で5月6日~17日にフィンランド軍Arrow演習を実施した。
 この演習ではStrykerを装備した米陸軍第2騎兵連隊の200名とLeopard 2
MBTを装備したフィンランド軍が、M1A1 MBTとLAV-25 LAVを装備した米海兵隊第4軽装甲偵察連隊第4戦車大隊の100名を対抗部隊に、模擬機甲接近戦を演じた。
2019.05.08 Jane's Defence Weekly Sweeden deploys ELINT aircraft to UK base in Cyprus <1907-050805>
 スウェーデン空軍キプロスの英航空基地からGulfstream S102B Korpen
ELINT機を発進して地中海で活動している。
 中部地中海を飛行したのち英空軍Akrotiri基地に着陸したKorpenの飛行はADS-Bで追跡されており、スウェーデン国防省も4月30日に認めている。
2019.05.04 Defense News State Dept. clears $2.5 billion sale of Patriot missile defense system to Bahrain <1906-050403>
 米国務省が5月3日、バーレーンPatriot$2.5Bの
FMSで売却することを承認した。 売却されるのはAN/MPQ-65レーダ2基、M903発射機9基、MIM-104E GEM-T36発、PAC-3 MSE60発である。 これによりバーレーンは中東で、サウジ、UAE、カタールに次ぐPatriot保有国になる。
 また同日国務省はUAE向けPAC-3 MSE弾452発合わせて$2.7MのFMS契約も承認した。
 一方、欧州ではポーランド、ルーマニア、スウェーデン新たなPatriot保有国になった。 国務省によるとポーランドは$10.5Bスウェーデンは$3.2Bで発注している。
 スウェーデンは4個FUGEM-T弾100発PAC-3 MSE弾200発を購入する。
2019.03.08 Defense News Norway alleges signals jamming of its military systems by Russia <1904-030809>
 ノルウェー軍が、2018年10~11月にNATOが北極圏で行ったTridnt Juncture演習の際にロシアがGPSに対する妨害を行ったのを機に、ロシアの行う通信やGPSに対する妨害排除する方策を検討している。 ロシアによる電子妨害は2017年にノルウェーとNATOが北極圏で演習を行って以来激しくなっている。 この地域はロシアが北方艦隊の拠点にして陸空軍も精鋭部隊を配しているKola半島に近いためと見られる。
 ノルウェー情報当局の報告書Focus 2019によるとロシアは2017年と2018年にノルウェー軍に対する模擬攻撃を仕掛けている。 2018年2月にはKola半島のMonchegorsk基地を離陸したSu-24 11機が模擬攻撃隊型でノルウェーのVardøにあるレーダ基地に疑似攻撃を仕掛けた。
2019.02.27 Jane's Defence Weekly US gives approved for EA-18G Growler sale to Finland <1904-022707>
 Boeing社が2月18日、米政府がEA-18G Growlerフィンランドへの売却を承認したと発表した。 同社はF/A-18E/F Super HornetとGrowlerをフィンランドに働きかけていた。
 フィンランドは2025年頃から老朽化したF/A-18C 55機とF/A-18D 7機の更新を考えていて、F/A-18EのほかMirage、Typhoon、F-35、Gripenなどが候補になっている。
2019.02.07 ロイタ通信

(Yahoo)

中国、ノルウェーのハイテク企業に不正侵入か スパイ活動の一環とも <1903-020701>
 米情報分析会社のRecorded Futureが、中国の情報機関とつながりのあるハッカー集団ノルウェーのソフトウェア会社であるビスマ社の顧客情報を窃取するため同社に不正侵入したと明らかにした。 このハッキングは中国発とみられるCloud Hopperと呼ばれるもので、ビスマ社はハイテク企業を狙い撃ちした世界的なサイバースパイ活動について業界内での認知度を高めるため、ハッキング被害の公表に踏み切ったという。
 Cloud Hopperを巡っては、昨年12月にもHewlett-Packard社やIBM社が被害に遭ったとみられている。
2019.01.30 Jane's Defence Weekly Finland orders ELM-2311 C-MMR counter-battery radars from IAI Systems <1903-013007>
 IAI Elta社が1月21日、フィンランドからELM-2311
C-MMRレーダを受注したと発表した。 納入は2021年に予定されている。
 ELM-2311はロシアが大量使用すると見られるRAMの捕捉追随を行い、陸軍のC-RAM部隊に警報を発する。