2018年の米国の安全保障に関する報道

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2022.02.11 ロイタ通信

(Yahoo)

米、自国民にウクライナ即時退避勧告 「ロシア軍事行動の脅威高まる」 <2203-021103>
 米国務省が10日、ウクライナに対するロシアの軍事行動の脅威が高まっているとし、ウクライナ駐在の米国人に対し直ちに退避するよう勧告した。 また、ウクライナへの渡航を中止するよう勧告した。
 バイデン米大統領もNBCニュースのインタビューで、米国人は直ちに退避すべきだと発言したうえで、ロシアが侵攻した場合に退避する米国人の救助のためウクライナに米軍を派遣する考えはないとした。 更に、「われわれは世界有数の規模の軍を相手にしている」とし、「事態は極めて急速に展開する可能性がある」との見方を示した。
2018.12.20 Stars & Stripes Mattis to step down as Pentagon chief after growing tensions with Trump <1901-122009>
 トランプ米大統領が20日、マティス国防長官2月に退任すると述べた。 マティス国防長官の退任は何ヶ月も前から噂されていた。
2018.12.20 日経新聞 米軍、シリア撤退「早期に」 米議会は反発 <1901-122002>
 米大統領府が19日、シリアに展開する米軍が撤退を開始したと明らかにした。 トランプ大統領は19日にツイッターに投稿した動画で「シリアに駐留する米軍は帰還する時がきた」と訴え、シリアでのISISとの戦いに勝利したと繰り返し強調し撤退の正当性を訴えた。 New York Times紙によると大統領は30日以内全ての米兵がシリアから撤退するよう関係者に命じたと報じ、CNN TVも米軍が全面的かつ迅速な撤退に向けた計画を進めていると報じた。
 これに対して米議会からISISの勢力が一部に残る中での撤退には重大な失敗になるとする反発の声があがっている。
2018.12.20 ロイタ通信

(Yahoo)

米軍、シリアから帰還開始 完全撤収の可能性も <1901-122001>
 米大統領府が19日、シリアから米軍の撤収を開始したと発表した。 また国務省は24時間以内にシリアにいる職員を全員撤収させる方針を示したという。 シリアには現在、特殊部隊を中心に2,000名の米軍部隊が駐留している。
 大統領府報道官はシリアから完全撤収するのか、また撤収の時期については明確にしていないが、米高官によると政府は完全撤収を検討しているもようである。
【註】
 シリア駐留米軍にはISISの掃討と共にクルドを攻撃しようとしているトルコを牽制する役割もあるが、両軍の間に立っていた米軍が撤退することはトルコのクルド攻撃を容認することを意味すると言える。
 このことから米軍の撤退はトルコと米国の密約による可能性もある。
2018.12.19 Jane's Defence Weekly B-21 bomber passes critical design review <1902-121905>
 米空軍が12月10日、B-21 Raiderが11月28~30日に行われた最終設計審査 (
CDR) を通過したと発表した。 これにより3年間のEMD段階が開始される。
 米空軍はB-21を2025年に就役させ、80~100機装備する計画である。
2018.12.19 時事通信

(Yahoo)

米、宇宙「統合軍」創設へ=トランプ氏指示、中ロに対抗 <1901-121902>
 トランプ米大統領が18日、国防総省に宇宙軍の創設を命じた。
 宇宙軍はインド太平洋軍や中央軍に並ぶ11番目統合軍に位置付けられ、将来陸海空軍や海兵隊と同格にする構想で、来年2月公表予定のFY20の予算教書に関連予算が盛り込まれる。
2018.12.17 Military Times Trump plans to create unified US Space Command <1901-121705>
 トランプ米大統領が年末までに宇宙軍を創設するとしており、18日にケネディー宇宙センタを訪問するペンス副大統領がこれについて発表し、早ければ同日にも大統領が大統領令に署名すると見られる。
 ただ内容はトランプ大統領の意向とは異なり、独立した宇宙軍 (Space Force) ではなく今まで通り空軍隷下の宇宙軍 (Space Command) のままで、その代わりにサイバ軍のような位置付けになる模様である。
2018.12.14 Defense News Budget watchdog warns this fighter could cost three times that of the F-35 <1901-121403>
 米議会予算局 (
CBO) が、空軍の次世代戦闘機PCAの単価がF-35Aの3倍を超える$300Mになるとの試算を行った。
 CBOはPCAの就役を2030年頃とみて、空軍はF-15C/D、F-22の後継として414機を要求すると見ている。
2018.12.11 Jane's 360 B-21 bomber passes critical design review <1901-121104>
 米空軍が10月10日、開発中のB-21 Raider最終設計審査 (
CDR) が11月28~30日に行われ、審査に合格したと発表した。
2018.12.10 ロイタ通信

(Yahoo)

来年度米国防予算、トランプ氏が7500億ドルへの増額を支持 <1901-121002>
 米高官が9日、トランプ大統領FY20国防予算$750Bを議会に要請する計画を支持していることを明らかにした。 国防総省はFY20に$733B程度要請すると見込まれていたが、高官が言及した数字はそれ以上で、大統領が10月に述べた$700Bを大きく上回る。 ホワイトハウスからのコメントは得られていない。
 米財政赤字が6年ぶり高水準を受けトランプ大統領は歳出を5%削減した予算案を提出するよう各省に指示したが、国防予算は削減対象とならないことを示唆していた。
2018.12.09 Defense News Here's the latest on Lockheed's massive long-range anti-ballistic missile radar <1901-120901>
 Lockheed Martin社が7日、アラスカ州Clear空軍基地に設置する
LRDRレーダは2020年に納入されることを明らかにした。 既に施設工事は9月に開始され、重要な技術審査(註:CDRと思われる)を10月に完了しているという。
 MDAが発注したLRDRはGMDGBIの射撃に際し目標の分別 (discriminating) に使用するAN/SPY-1の25倍の大きさのGaN素子を使用した長距離レーダで、LRDRを小型化したレーダは日本のAegis Ashoreでの採用が決まっている。
 同社は更にハワイに設置するHDR-Hでの採用も狙っている。 HDR-Hには同社のほかNorthrop Grumman、Raytheonの各社も受注を狙っており、契約は数日以内に行われる。 HDR-Hを受注すると更に2基の受注が見込まれ、総事業費は$4.1Bと見込まれている。
【註】
 HDRはハワイ (HDR-H) に次いで恐らくグアムと見られる太平洋地域のどこかににも設置 (HDR-P) されると報じられており、HDR-PはFY19に設置場所の選定、FY24運用開始と報じられている。 ただ3基目の報道はなかった。
【関連記事:1803-021308 (DN 2018.02.13)】
2018.12.07 Defense News Blink and you'll miss it: The B-21 bomber accomplishes another big review <1901-120706>
 米空軍当局者が6日、B-21 Raiderの最終設計審査 (
CDR) が完了したことを明らかにした。
 ただしmilestone通過(註:LRIP移行を認めるMilestone C)は2018年末になるという。
2018.12.05 時事通信

(Yahoo)

中距離核全廃条約、崩壊の公算=米猶予もロシアの順守悲観 <1901-120504>
 ポンペオ米国務長官が4日、60日以内完全かつ検証可能な形で中距離核戦力 (
INF) 全廃条約を順守するようロシアに対応を迫った。 応じない場合米国は義務の履行を停止すると破棄へ進む方針を表明した。
 執行猶予を与えた形だが、ロシアが順守する可能性は低く、条約は崩壊する公算が大きい。
2018.12.03 東京新聞 米宇宙軍、空軍所属案が浮上 独立せず、政府が再検討 <1901-120304>
 トランプ米大統領が創設を指示した宇宙軍を巡り、米政府が組織編成の再検討に入った。 当初は空軍が管轄する宇宙分野を独立させて新たな軍を立ち上げる計画だったが、予算や部隊運用を考慮し、組織上は空軍に所属しつつ事実上の独立部隊として編成する案が浮上している。
 宇宙軍を創設すれば6番目の軍となり、費用の増加や官僚組織の肥大化による弊害が指摘されている。
2018.11.22 産経新聞

(Yahoo)

シュライバー国防次官補、民兵漁船「中国海軍と区別しない」 <1812-112203>
 米国防総省でアジア太平洋の安全保障を担当するシュライバー次官補が21日に産経新聞の単独会見に応じ、尖閣諸島周辺で活動を活発化させている中国海警局の公船や中国軍系民兵が乗り組んだ漁船について、中国の領有権を主張して日本を圧迫する目的で活動しているのであれば中国海軍の艦船と区別しないと述べ、厳然と対処していく姿勢を強調した。
2018.11.21 Jane's Defence Weekly US Army secretary: Permanently forward basing more units would hinder training <1901-112106>
 エスパー米陸軍長官が11月8日、欧州や中東への米軍派遣訓練時間が不足しており、現在476,000名の兵力を2028年までに500,000名とする計画に疑問を呈している。  長官によると派遣部隊と拘置部隊の人員比の理想は1:3で、最悪でも1:2であるのに対し、現状は1:1.4であるという。
2018.11.21 Jane's Defence Weekly No timeline set for possible US withdrawal from INF treaty <1901-112101>
 米国が
INF禁止条約を破棄した場合、直ぐに実施可能な施策はTomahawkの地上発射型の開発と、射程300kmのATACMS射程延伸することの2件である。
2018.11.15 時事通信

(Yahoo)

中ロとの戦争「敗北も」=軍の優位性、危険水準に低下―米議会報告 <1812-111503>
 米議会が設置した超党派の諮問機関「国家防衛戦略委員会」が14日、国防総省が今年発表した中長期の国防戦略に関する報告書を公表した。
 その中では、過去数十年間にわたって米国が維持してきた軍事的優位性危険な水準にまで低下していると指摘し、中国やロシアと戦争になった場合には、勝利するのに苦労するか、敗北する可能性があると警告している。
2018.11.13 Defense News Pentagon to boost laser investments for missile defense <1812-111309>
 米国防総省のGriffin科学技術担当国防次官補が
CSISの行事で13日、今後数年間の国防予算でDEWBMDに活用するための経費を拡充すると 述べた。
 宇宙配備型の大型レーザ兵器はブースト段階とミッドコース段階での迎撃を目指すという。 低軌道衛星に搭載したセンサによる超高速兵器の捕捉 も行う。 更にUAVの群集団に対抗するHPM兵器も開発する。
2018.11.09 時事通信

(Yahoo)

兵器輸出額、前年度比13%増=22兆円、雇用拡大も―米 <1812-110902>
 米国務省が8日、FY18における武器輸出総額が前年度比で13%増加し$192.3B(22兆円)に上ったと発表し、輸出総額増加が雇用促進にもつながったと強調した。
 トランプ大統領は、武器輸出を拡大して国内産業を潤したい考えである。
2018.11.08 Inside Defense Esper: Army pushing to get long-range fires, EW capability back in force <1812-110807>
 エスパー米陸軍長官が8日、ここ何年かをテロとの戦いに費やしてきたため陸軍の本来機能が失われていると述べた。
 この中でロシアに対抗できる長距離火力を挙げ、
ERCAと呼ばれている自走砲開発を高い優先度に掲げたことを説明した。
2018.11.08 Inside Defense Navy official: U.S. 2nd Fleet to reach IOC in spring 2019 <1812-110806>
 米海軍統合艦隊司令部が、再び編成した第2艦隊は来春operationalになると述べた。
2018.10.31 Jane's Defence Weekly US Army pushes on with unit conversion plans <1812-103106>
 ロシア軍に対抗するため米陸軍装備を強化した旅団戦闘団 (
BCT) である装甲BCT (ABCTを編成する。
 最初の強化型BCTはFt. Bliss駐屯第1機甲師団第1BCTで、Stryker BCT (SBCT) からABCTに改編され、その1年後にはFt. Carsonの第4歩兵師団第2 BCTをIBCTからSBCTに改編する。
 またこれと共に武装勢力と戦う6個部隊を親偏する。
2018.10.31 Jane's Defence Weekly EU, Russia urge US not to withdraw from INF Treaty <1812-103102>
 米国がINF条約から撤退するとしているのに対しEUの外交問題高級代表が米国に対し10月22日、条約に留まるよう強く要求した。
 また同日にロシア外務省も離脱を非難する声明を出した。
2018.10.31 Stars & Stripes Army reactivates air-defense artillery brigade near Tokyo <1811-103103>
 米陸軍が10月31日、第38防空砲兵旅団現役復帰する式典を在日米陸軍司令部のある座間で開いた。
 現役復帰した旅団は115名からなる司令部を相模総合補給敞に置き、嘉手納AFBに駐留する第1防空連隊第1大隊(註:PAC-3)、日本本土の第10及び第14 BMD中隊(註:TPY-2)とグアムのTHAAD中隊を隷下に入れる。
2018.10.29 Aviation Week & ST Long shot <1901-102901>
 米陸軍のExcalibur、GMLRS、ATACMSはいずれもロシアの脅威に対して射程が足りないため、各種長距離火器を開発している。
Extended-range cannon Artillery
 射程が30~35kmのPaladin 155mm砲39口径を58口径にして射程を70kmにまで伸ばす。
GMLRS-ER
 Lockheed Martin社が開発中で、胴径はやや太くなるが従来のM270A1に6発パックを搭載できる。
PRSM
 
PRSMの射程はINF条約の縛りから400kmを必成としているが、望ましくは499kmとしている。 ただ現在の設計では陸軍が要求すれば499km超えにできると言う。 ATACMS同様M270A1に2発を搭載する。
 FY27装備の当初計画を早めて、FY23でのEOCを追求している。
2018.10.26 日経新聞 中国に甘い時代「もう終わった」米副大統領の演説要旨 <1811-102601>
 ペンス米副大統領は10月4日にワシントンでの演説で中国に歴代政権よりも厳しく対抗していく考えを示し、米国の対中国政策の硬化が鮮明になっていて、米メディアでは第2次大戦後のソ連との冷戦の到来を告げたチャーチル元英首相の「鉄のカーテン」演説と重ねる向きもある。 演説の要旨は次の通りである。
 ・中国に深く失望
 ・貿易赤字容認せず
 ・中国は「知財で略奪」
 ・覇権奪取「失敗する」
 ・市民に「迫害の波」
 ・「債務のワナ」に軍事的思惑
 ・中国はトランプ政権打倒を目指す
 ・ロシアよりひどい政治工作
 ・「改革開放」に回帰を
2018.10.23 Stars & Stripes Pence leaves open the possibility of nuclear weapons in space <1811-102307>
 ペンス米副大統領が23日、宇宙空間に核兵器を配置する考えを示した。
 1967年に結ばれた宇宙条約では核兵器を含む大量破壊兵器を宇宙空間から排除するとしているが、ペンス副大統領はこの条約について、宇宙空間の軍事利用を禁止するものではないとしている。
2018.10.21 時事通信

(Yahoo)

INF 条約離脱の意向表明=米大統領 <1811-102101>
 トランプ米大統領が20日、中距離核戦力 (
INF) 全廃条約から離脱する意向を表明した。
2018.10.20 時事通信

(Yahoo)

米空母、北極圏で訓練=27年ぶり、ロシアけん制 <1811-102005>
 米海軍は19日、空母Harry S. Truman空母打撃群 (
CSG) が同日、ノルウェー海に入り北極圏で航空訓練などを実施したと発表した。
 米空母が北極圏に入るのは1991年にNATOの演習を行って以来27年ぶりで、北極圏で活動を活発化させるロシアをけん制する狙いがあるとみられる。
2018.10.17 Inside Defense XLUUV prototype contracts to be awarded in early 2019 <1811-101706>
 米海軍Orca超大型無人潜水艇
XLUUVの建造を2019年初期に発注する計画でLockheed Martin社とBoeing-Huntington Ingallsチームが受注を競っているが、来週にそれぞれ提案の最終設計審査 (CDR) が行われる。
【註】
 XLUUV計画で米海軍は、2017年10月にBoeing社とLockheed Martin社にそれぞれ$40MでXLUUVを発注し、2018年12月に2社の中から数隻の試作品を製造する1社を選定し2020年に試験を実施する計画である。 Lockheed Martin社は提案を明らかにしていないが、Boeing社のEcho Voyagerは全長15m、胴径2.7M、重量50tで8tの搭載 能力を持つ。
2018.10.17 Stars & Stripes Trump says 2020 defense budget will drop to $700 billion <1811-101705>
 トランプ米大統領が17日、FY20の国防予算は$700Bまで削減されると述べた。 この額は先月成立した10月1日からのFY19国防予算$716Bから2%の削減になる。
 国防費削減の理由は国家予算全体削減の一環であるという。
2018.10.16 Defense News US Army is updating its missile defense strategy with Russia and China in mind <1811-101606>
 米陸軍
SMDC司令官のディッキンソン中将が米陸軍協会 (AUSA) の年次コンファレンスで、年頭に公表された "National Defense Strategy" に合わせてBMD戦略の見直しを行っていることを明らかにした。
 現在のBMD戦略は2012年に作られ、2015年に改訂されたもので、その後状況が大きく変化していることによる。
2018.10.10 東京新聞 米国の武器輸出額が33%増 6兆円超、規制緩和を受け <1811-101001>
 ロイタ通信が米政府当局者の話として9日、FY18の米国の武器輸出額が前年度比で33%増加し、$55.6Bに達したと報じた。
 トランプ政権は4月に日本を含む外国への米国製武器売却の拡大を目指し、武装UAVの輸出規制緩和通常兵器の輸出迅速化を盛り込んだ方針を発表したのが増加の一因になったという。
2018.10.09 Defense News Mattis orders fighter jet readiness to jump to 80 percent — in one year <1811-100903>
 マティス米国防長官が9月17日に陸海空軍長官に対し、F-35、F-22、F-16、F-18の主要4機種の戦闘可動率を来年9月末までに80%以上に引き上げることを命じた。 また合わせてFY19以降、運用及び整備のコストを引き下げるようにも命じた。
 米空軍が3月に発表したFY17の戦闘稼働率は71.3%とFY16の72.1%より下がっている。 主な機種の戦闘稼働率は以下の通りである。
 ・F-16C: 70.22%
 ・F-35A: 54.67%
 ・F-22 : 49.01%
 ・F-15C: 71.24%
 ・F-15E: 75.26%
2018.10.04 Defense News Missile Defense Review complete, Shanahan says <1811-100405>
 米国防総省のシャナハン次官が3日、Missile Defense Review作業が完了したことを明らかにした。 ただし公表時期は未定という。
2018.10.03 ロイタ通信

(Yahoo)

米軍、中国製品への過度な依存に対処へ 国防総省が調査 <1811-100303>
 米当局者が匿名を条件に、米軍の調査重要部品の調達中国をはじめとする諸外国に依存している事例が多くあることが分かったことをロイタに明らかにした。 調査はトランプ大統領の指示で国防総省が主導して実施、数週間のうちに公表される見通しで、米軍の海外依存の低減と国内産業の強化が目的という。 調査では、衛星やCM、UAVなどあらゆる装備に用いられる高度な電子装置に組み込まれているLSIなどの超小型電子部品などの調達で海外サプライヤーに過度に依存していると結論付けられる。
 当局者によると、調査は特に中国に焦点を当てており、軍事経済面で影響力を拡大する中国がもたらす米国の国家安全保障へのリスクに対処しようとするトランプ政権の取り組みがうかがえる。
2018.10.01 Aviation Week & ST Can U.S. Air Force add 74 aquadrone? <1812-100102>
 米空軍長官が9月17日、現在312個飛行隊である米空軍の勢力を、向こう10年間で386個飛行隊まで25%近く増強する計画を明らかにした。
 このためには今後10年間で戦闘機182機爆撃機60機、給油機210機、輸送機15機と40,000名の増員が必要になる。
2018.09.28 Inside Defense MDA awards 21 new contracts to mature hypersonic defense weapon system concepts <1810-092810>
 米MDAが27日、操縦超高速兵器を撃墜する技術
HDWSCの開発について21件の契約ぞぞれ$1Mで発注した。
 これらには従来型の迎撃弾のほか高出力レーザや非殺傷型手段も含まれている。
2018.09.27 Military Times Marine Corps F-35 flies first combat mission in Afghanistan <1810-092705>
 米海軍強襲揚陸艦Essex搭載のF-35Bが27日、米軍として初のF-35による戦闘任務アフガンで遂行した。
2018.09.26 Jane's Defence Weekly USAF B-52 bomber conducts Arctic flight <1811-092604>
 米空軍のB-52H 1機が9月15日に北極圏のロシア沿岸を長距離飛行した。
 コールサインChaos 43のB-52Hは15日早朝に英空軍Fairford基地を離陸し、途中で英空軍Mildenhall基地から飛来したKC-135Rによる空中給油を受けながらノルウェーのSvalbard周辺を飛行したのちNorth Capeを通過してバレンツ海に入り、ロシア領ゼムリア諸島東海岸まで飛行して、12時間後にFairfordに帰投した。
2018.09.26 Jane's Defence Weekly Wilson expects 24% squadron growth in USAF by 2025-30 <1811-092603>
 米空軍長官が9月17日に空軍協会 (
AFA) のコンファレンスで、2025~2030年までに現在312個ある飛行隊を下記のように更に74個増強すると述べた。
 ・戦闘機: 7個飛行隊
 ・爆撃機: 7個飛行隊
 ・給油機: 14個飛行隊
 ・C4ISR : 22個飛行隊
 ・宇 宙: 7個飛行隊
 ・特殊戦: 7個飛行隊
 ・救 難: 9個飛行隊
 ・UAV  : 2個飛行隊
2018.09.26 Defense News US to remove several missile defense systems from the Middle East <1810-092603>
 Wall Street Journalが米軍当局者の話として、米陸軍が中東に配置している複数のPatriot中隊を10月に引き上げると報じた。 対象となるのはクウェートの2個中隊バーレーン、ヨルダンに配置したそれぞれ1個中隊で、撤収の狙いはロシア、中国、イランなどの脅威への対処のためという。
 撤収したPatriot中隊は米本土に戻り、再配置に備えて再生と能力向上の改修を行うという。
2018.09.21 産経新聞

(Yahoo)

露最新鋭兵器調達で中国装備発展部長に制裁 米政府、敵対国への制裁法を適用 <1810-092102>
 トランプ米大統領が20日にロシア、イラン、北朝鮮に制裁を科す対敵対国制裁法 (CAATSA) の発動を命じる大統領令に署名したのを受け、ロシアからのSu-35やS-400の調達に関わったとして、20日に中国人民解放軍の共産党中央軍事委員会装備発展部と李尚福部長を制裁対象に指定した。 これにより米国内の資産凍結や米企業との取引禁止などの措置がとられる。
 ロシアによる2014年のウクライナ南部クリミア半島併合や2016年米大統領選への干渉疑惑で露情報機関などに協力したロシアの33個人と団体も追加指定した。
2018.09.21 ロイタ通信

(Yahoo)

米、中国軍の兵器管理部門を制裁対象に 対ロ制裁違反で <1810-092101>
 米政府が20日、ロシアの国営兵器輸出企業Rosoboronexport社との取引で対露制裁に違反したためとして、中国人民解放軍の兵器や装備品の管理部門に当たる共産党中央軍事委員会装備発展部と同部門の責任者を制裁対象に指定した。
2018.09.19 時事通信

(Yahoo)

先制サイバー攻撃も可能に=中ロの脅威で、米新戦略公表 <1810-091902>
 米国防総省が18日、中国やロシアなどからのサイバ攻撃に対し、米軍の優位性や国益を守ることに主眼を置いたサイバ戦略の概要を公表した。 国防総省によるサイバ戦略策定は2011、2015年に次いで3回目になる。
 新戦略は、中国がサイバ攻撃を通じて米国の公共民間部門から機密情報を持ち出していると批判し、ロシアもサイバ空間における情報操作で選挙に介入していると指摘し、「悪意あるサイバー活動をその根源で食い止めるために前方で防衛する」と強調した。 その上で他国からの攻撃を防ぐためには前方防衛も辞さないと明記し、先制サイバ攻撃もためらわない姿勢を示している。
2018.09.18 時事通信

(Yahoo)

米空軍、航空部隊を24%増=中ロへ対抗、30年までに <1810-091802>
 ウィルソン米空軍長官が17日、中国とロシアの脅威に対抗するため、2030年までに実戦に投入できる飛行中隊の数を24%増やす目標を明らかにした。
 計画では現在の312隊から386隊態勢を目指す。 米メディアによると、実現すれば冷戦後で最大規模の空軍増強になる。
2018.09.17 Defense News US Army weapons and munitions tech development gets congressional cash injection <1810-091707>
 米陸軍がFY19予算に$40.44Mを要求していた長距離火力の研究開発に議会が$383.44Mを配分した。 更に陸軍の先進武器弾薬開発に$102M要求に対し$139.68Mを割り当てた。
 陸軍の長距離精密打撃火力
LRPFは射程499kmとした精密打撃ミサイルから、射程1,000nmのラムジェット推進超高速弾に変わってきている。
2018.09.17 Defense News The US Navy is going to need a bigger boat, and it’s getting ready to buy one <1810-091706>
 米海軍の水上戦責任者であるBoxall少将が、老朽化した巡洋艦の後継艦建造を急いでおり、2023年か2024年には一番艦を発注したいと述べた。 このため来年には調達計画を公式に開始するという。
 後継巡洋艦はDDG Flight Ⅲ同様にAN/SPY-6
AMDRのほか電磁砲などDEWも装備し、船体はZumwalt級駆逐艦に注目しているという。
2018.09.12 時事通信

(Yahoo)

米、イランに「断固たる対応」=在イラク公館攻撃で警告 <1810-091202>
 米大統領府が11日、イラク国内の米国人や米外交施設への攻撃に対し「迅速かつ断固として対応する」との声明を発表し、攻撃の黒幕とされるイランに警告を発した。 声明は、過去数日間にわたり、南部バスラの米領事館やバグダッドの米大使館に対して「命に危険を及ぼす攻撃があった」と指摘し、イランがイラク国内の武装勢力に武器や資金を供与しているとして、米国人が負傷した場合や米施設に損害があった場合はイラン政府に責任を問うとした。  米メディアによれば、バグダッドの米大使館付近に7日、複数の迫撃弾が着弾したという。
2018.09.04 Inside Defense Griffin estimates 1,000 space-based interceptors could cost $20 billion <1810-090409>
 米国防総省の技術分野を担当する次官補で1980年代にSDIで働いてきたGriffin氏が4日、再び巻き起こっている宇宙配備型迎撃システムについて、1,000基を軌道に乗せる必要がありそれには$20Bかかると述べた。
2018.08.30 日経新聞 トランプ氏「演習再開なら大規模に」 北朝鮮けん制 <1809-083002>
 トランプ米大統領が29日、米朝首脳会談を受けて中止している米韓合同軍事演習について「もし演習を 再開したらかつてないほどの大きな規模になるだろう」とツイッターで表明し、演習は自身の判断でいつでも再開可能 とも訴えた。 膠着している非核化交渉の打開に向け、北朝鮮をけん制した可能性がある。
 ただ、大統領は北朝鮮の金委員長との関係について「とても良好で、温かいものだと確信している」と強調し、現時点では「米韓合同演習に巨額の資金を費やす理由はな い」とも指摘した。
2018.08.30 聯合ニュース トランプ氏「韓米軍事演習に大金使う理由なし」 <1809-083001>
 トランプ米大統領が29日、現時点で米韓合同軍事演習に大金を使う理由がないとの立場を表明した。 ホワイトハウス は、トランプ大統領は北朝鮮の金委員長と非常に良く、温かい関係にあると信じているとする声明を発表した。
 一方、マティス国防長官は米韓合同演習について同日、いかなる決定も下していないとする声明を発表した。  前日の会見では米韓演習をさらに中止する計画はないと発言し、これが演習の再開と受け止められていることから、自 ら火消しに乗り出したとみられる。
2018.08.24 Inside Defense Milley: Army Futures Command to oversee $30B to $50B <1809-082406>
 24日にテキサス州オースチンで発足したArmy Futures Commandは、陸軍を横に横断する$30B~$50Bの8件の事業遂行に、 年間$80M~$100Mをかけることになるという。
【関連記事:1808-071706 (DN 2018.07.17)】
2018.08.16 Jane's 360 Lockheed Martin secures second hypersonic air-to-surface weapon contract <1809-081605>
 米国防総省が13日、空軍Lockheed Martin社AGM-183A
ARRW超高速 戦術ASMを$480Mで発注したことを明らかにした。
 ARRWは空軍とDARPAが2014年に開始したTBGを元にしたものである。
2018.08.16 ロイタ通信

(Yahoo)

トランプ米大統領、政府のサイバー兵器配備制限を緩和=報道 <1809-081603>
 Wall Street Journal紙が15日、トランプ米大統領が15日に米政府がサイバ兵器の使用可能条件について、オバマ政権 下で導入された方針を転換し、制限を緩和する措置に踏み切ったと報じた。 多数の米高官が方針転換を認めてはいるが、この件は 機密扱いとして詳しいコメントは拒否した。
 オバマ政権下の方針に対しては、あまりにも多くの政府機関を巻き込むことでサイバ攻撃への迅速かつ強力な対応が妨げられるとの批判が出ていた。
2018.08.15 Defense News US Army's future missile defense battle manager put to test in multidomain ops <1809-081506>
 米陸軍で防空/BMD (
IAMD) の頭脳として働くIBCSIOC当初計画より数年も遅れFY22になる計画である。 計画遅延の主たる原因は陸軍の指揮統制機能への役割の拡張に 伴う要求の変化である。
 試験ではWSMR、Ft. Bliss、Redstone Arsenalの広域に20以上のノードを展開し、1個システム 9個IBCS指揮所と12個IBCS中継所を連接しSentinelレーダ、PAC-2、PAC-3、PAC-3 MSEにより4箇所の重要援護対象 を設けて、模擬IAMD部隊による彼我の航空機、CM、TBMの追随を行った。
2018.08.14 Defense News Space-based laser weapons could ultimately take out missile threats in boost phase <1809-081403>
 米国防総省がBMDのboost phase迎撃宇宙配置型レーザ(註:
SBL)兵器の検討に入って いる。 議会も14日に成立したFY19国防権限法 (NDAA) で国防総省に対し、FY19にboost phase迎撃の初期検討を行 うことを求め$50Mを配分している。
 MDAは2021年末までにUAVや迎撃弾を用いたboost phase迎撃の試験を検討しているほか、2021年まで に500kW2023年までに1MWのレーザを開発する3件の計画を進めようとしている。
2018.08.14 時事通信

(Yahoo)

米国防権限法が成立=総額80兆円、軍再建・対中警戒 <1809-081401>
 米国のFY19国防予算の大枠を定めた国防権限法が13日、トランプ大統領の署名を経て成立した。
 同法は、すべての米政府省庁と取引する企業に対し、中国通信機器大手の中興通訊(ZTE)や華為技術(ファーウェイ)など中国政府と関係のある企業 の商品を使うことを禁止し、安全保障に関するハイテク技術を中国などから保護するため、対米外国投資委員会 (CFIUS)の審査権限を強化することも盛り込んでいる。
2018.08.09 Stars & Stripes USS Wasp strike group departs Sasebo for patrol of Western Pacific <1809-080903>
 米海軍強襲揚陸艦Waspとドック型揚陸艦Ashlandの2隻が今週佐世保を出航し 西太平洋での哨戒任務に就いた。 1月に日本に派遣されたWaspは今年初めにF-35Bを搭載した初めての哨戒任務に就いており、今回が2度目になる。
 運用試験が行われている武装強化遠征打撃群 (Upgunned Expeditionary Strike Group) 構想には航空機31機
LCACと共に、DeweySterett駆逐艦2隻、及び沖縄駐留第31海兵遠征隊の1,600 名以上が加わり、対地戦闘だけでなく対潜/対艦戦闘能力も持つ。
2018.08.08 Inside Defense Trump administration officials pledge 'streamlined' arms sales to boost defense industry <1809-080806>
 米トランプ政権当局者が8日、米国軍事産業を奨励して新興する中国やロシアに対抗して影響力を維持するため新時代に合わ せた
FMSの検討を始めていると述べた。
2018.08.08 Stars & Stripes Trump to sign $716 billion defense policy bill at Fort Drum <1809-080804>
 米大統領府が7日、トランプ大統領が13日に陸軍第10山岳師団が駐屯するFt. Drumを訪問する際、米議会上院が先週可決した FY19国防権限法に署名することを認めた。
2018.08.06 Inside Defense Lockheed to win potential $780 million development, production contract for hypersonic ARRW program <1809-080607>
 Lockheed Martin社が米空軍から$780Mで、次世代超高速兵器
ARRWの開発及び LRIPを受注する見通しで、正式契約は9月末に行われる。
2018.08.06 Defense News Congress offers millions in budget to cyber-harden missile defense systems <1809-080606>
 23日に公表された米国のFY19
NDAA要約によると、上下両院はNDAAでサイバ攻撃に対して抗堪性の強いBMDSの構 築に$51Mを追加配分している。
2018.08.06 Defense News Congress intensifies push for reluctant MDA to focus on space-based missile defense <1809-080602>
 米国国会がFY19国防権限法案で、宇宙配備型BMDセンサ網の開発を強く要求し、FY19中に開発に入る ことを求めている。
 下院の法案ではMDAをはじめ宇宙を管轄する省庁や軍に対しFY19中に開発を開始する宇宙配備型BMDセンサの開発計画を完成させるよう求めている。 しかしながら 関連予算の執行は計画が議会に報告されるまで制限される。
2018.08.04 産経新聞

(Yahoo)

ポンペオ国務長官が南シナ海の安保支援などへ3億ドル拠出表明 <1809-080403>
 ASEAN関連の外相会議のためシンガポールを訪れているポンペオ米国務長官が4日、南シナ海などの安全保障分野への協力 へ新たに$300Mを拠出する方針を発表した。 支援対象には、東南アジアなどにおける、人道支援や平和維持なども挙げた。
 ポンペオ長官は先月末にインド太平洋地域のインフラ整備などを支援するため、$113Mを拠出する方針を発表したば かりである。
2018.08.03 産経新聞

米国防予算枠80兆円、9年で最大 上院で法案可決 中国へ厳然対処 <1809-080301>
 米上院が1日、アフガニスタンなどでの戦費を含め総額$717Bと過去9年間で最大となるFY19国防権限法案を可決した。
 法案では中国による南シナ海の軍事拠点化などをにらみ、国防長官に「インド太平洋地域の安定化」に向けた軍備拡充の5ヵ年計画の提出を義務づけ たほか、中国をRIMPAC合同演習に参加させることも禁止したほか、朝鮮半島関連では現在28,000名の 在韓米軍22,000名を下回らない規模に維持することを義務付けている。
 法案は7月に下院を通過済みで、トランプ大統領の署名で成立する。
2018.07.31 NHK 米 インド太平洋地域に125億円拠出へ 中国けん制の狙いか <1808-073101>
 ポンペイオ米国務長官が30日、インド太平洋地域に関与を深めることは米国の戦略的利益に なると述べ、関与を強めていく姿勢を強調した。 そのうえで、アジアの国々を中心にインフラ整備や資源開発などを支援する $113Mを新たに拠出する計画を明らかにした。
 計画では、米政府に新たな組織を設けて各国との調整にあたるとともに、資源開発やエネルギー輸送を支援するため投資を行うという。 ポ長官は今週シンガポールで 開かれるASEANの会議などに出席してこの計画の内容を説明することにしている。
 巨大経済圏構想「一帯一路」を提唱する中国が、インド太平洋地域でインフラ整備を支援するなどして影響力を拡大していて、新たな計画は中国をけん 制する狙いがあるとみられる。
2018.07.30 Defense News Congress says Pentagon must come up with boost phase missile defense plan next year <1808-073008>
 7月23日に公開された米FY19の国防権限法 (NDAA) では、MDA長官に対しFY19中にブースト段階 迎撃の可能性を検討し議会に報告することを求めている。 開発には韓国または日本の参加も挙げている。
 システムには空中発射、洋上発射、またはその双方で、UAVや迎撃弾を使った費用対効果が妥当なもので、2021年に迎撃試験を行うことを求め ている。
2018.07.23 Inside Defense GBSD teams complete latest round of design reviews <1808-072305>
 Boeing社とNorthrop Grumman社が米空軍に対し、次世代ICBMである
GBSD各社提案につい て説明を行った。
2018.07.20 Defense News The US Navy's new anti-ship missile scores a hit at RIMPAC, but there's a twist <1808-072004>
 RimPac演習で12日に米陸軍が
PLSを備えたトラックからKongsberg社製NSM、米陸軍と陸 上自衛隊が12SSMを55nm沖合のLST Racineに対し発射し命中させたが、いずれも海軍のミサイルではなかった。 このよう に島弧防衛に陸上部隊を活用すると中国の自由な動きを阻止することができる。
 Foreign Affairs誌は2015年に、第一列島線に陸上部隊を配置すれば中国は作戦を変えなければならなくなると する記事を掲載した。 また米太平洋軍の前の司令官であったハリス海軍大将は、2016年にハワイで行われたコンファレンスで、陸軍HIMARSやPaladin 155mm SPH対艦射撃をすることを考えてほしいと述べてい る。
2018.07.18 Inside Defense Navy looking to dramatically increase range, speed of SM-6 with larger rocket motor <1808-071804>
 米国防総省が
SM-6のロケットモータを交換して、射程を画期的に延伸することを検討しており、1月17日 に現在13.5吋径であるロケットモータを21吋径のデュアルスラストモータに交換する計画を承認している。
【註】
 RIM-174 ERAM (SM-6) は胴径13.5吋の本体に胴径21吋の短いブースターがついているが、本体のロケットモータも21吋にするという ことはSM-3 Block ⅡAと同様に、全体が21吋径になると見られる。
2018.07.17 Defens News Here's who could soon lead the US Army's Futures Command <1808-071706>
 17日の議会議事録によると、新編される陸軍将来戦コマンド (
AFC) の司令官に参謀 本部G-8副部長のミューレイ中将が大将に昇任して就任することが明らかになった。
 昨年10月の米陸軍協会 (AUSA) 年次コンファレンスで創設が公表されたAFCは陸軍近代化事業の優先順を再検証する のが任務で、対象となる事業は以下の6件である。
 ・Long-Range Precision Fire
 ・Next-Generation Combat Vehicle
 ・Future Vertical Lift
 ・Network
 ・Air and Missile Defense
 ・Solier Lethality
2018.07.16 Defense News What's going on with America's next fighter designs? <1808-071604>
 米国では次世代戦闘機として空軍の
PCAと海軍のF/A-XXの2つの計画が別々に進められている。
 PCAは空軍が2017年に "Air Superriority 2030" 検討で打ち出したもので、制空任務を主とし、宇宙、サイバ、電子戦 その他の任務が要求されており、ファミリー化を目指している。
2018.07.14 東京新聞 米陸軍に「未来司令部」 中国、ロシア念頭に近代化推進 <1808-071402>
 米陸軍が13日、次世代型戦闘車両や長距離精密誘導弾の開発配備など軍の近代化を一手に担う部門未来司令部をテキサス州オースティンに設置す ると明らかにした。 新司令部は来年夏までに編成完結する計画で、要員は500名規模となる。
 電磁砲などの新型装備や軽量な装甲車、離島防衛にも威力を発揮する長距離ミサイル、垂直離着陸機の開発が重視されるもようである。
【関連記事:1805-040202 (DN 2018.04.02)】
2018.07.13 Marine Times F−35Bs leave with 13th MEU on first deployment with stateside unit <1808-071306>
 F-35B 1個飛行隊を含む第13海兵遠征隊が乗り組んだ米海軍強襲揚陸艦Essexを中心に 3隻からなる水陸両用戦群 (
ARG) が10日にサンディエゴを出航し、西太平洋/中東に向かった。
 今回が米本土の部隊F-35Bを搭載して出撃する初めてのケースになる。
2018.07.10 Inside Defense MDA working with space community on hypersonic defense <1808-071005>
 米MDA
C4ISRを担当する責任者が、MDAが超高速ミサイルの追随宇宙 安全保障に関係する機関等が保有する各種センサを統合するための作業を進めていることを明らかにした。
 特に低空を機動しながら飛行する超高速ミサイルの追随を重視しているという。
2018.07.04 Jane's Defence Weekly South Korean military drills put off 'indefinitely' <1808-070419>
 米国防総省が6月22日、8月に実施予定であった米韓合同演習 "Ulchi Freedom Guardian"無期限に延期すると 発表した。
 米韓合同演習については、6月12日にシンガポールで開かれた米朝首脳会談後にトランプ大統領が、米朝の話し合いが続けられている間は行わないと述べていた。
2018.07.04 東亞日報 ポンペオ長官の訪朝控え米国で「FFVD」の新概念登場、焦点は検証の徹底 <1808-070406>
 ポンペオ米国務長官の3度目の訪朝を控え、今度はFFVDという新しい表現が登場した。 最終的で十分に検証された非核化 (Final、Fully Verified Denuclearization) という意味だが、国務省が2日にポンペオ氏の平壌訪問の日程と議題を公開する際に使用した。
 トランプ政権は、完全かつ検証可能で不可逆的な非核化 (CVID=Complete、Verifiable、Irreversible Denuclearization) を使い、ポンペオ長 官が永久的非核化を強調して一時PVID (Permanent、Verifiable、Irreversible Dismantlement) を使った。 何度も変化する表現をめぐって、非 核化には進展がないのに、言葉遊びではないのかという指摘もあるものの、表現が違うだけで核心は検証 (Verify) にあるというのが専門家たちの 共通の解釈である。
2018.07.02 Aviation Week & ST How soon could the US create a Space Force? <1808-070205>
= トランプ大統領の「宇宙軍創設」発言を論じた2頁の記事 =
 
2018.07.02 Marine Times Marines in Taiwan? State Department officials are asking, but China's not happy <1808-070203>
 最近CNNが、米国務省が数週間前に海兵隊に対し、台湾に派遣する外交官の警護のための保安要員の 派遣を要請したと報じた。 まだ最終決定は成させていないと言う。 これについて国務省はコメントを拒否している。
 ある匿名の軍当局者はCNNに対し、台湾に派遣される外交官は450名で、警護の海兵隊員は10名と述べている
2018.06.28 東京新聞 米長官、在韓兵力の維持を表明 「同盟の象徴」と再確認 <1807-062805>
 マティス米国防長官が28日に韓国を訪問し、宋国防相と会談した。 マティス長官は同盟国防衛の義務は「揺るがな い」と強調し、現行の在韓米軍兵力を維持すると表明した。
 米韓合同軍事演習の中止決定を受けて抑止力低下への懸念が強まるなか、朝鮮半島への米国関与を確約した。
2018.06.27 Jane's Defence Weekly China threatening US DoD's technical, industrial base, says Pentagon officials <1808-062705>
 米国防総省の情報担当次官補が6月21日に下院軍事委員会で、中国軍事技術米国の技術的、産業的と述べた。
 特に中国はAI、自動運転、サイバセキュリティ、UAVの分野に集中的な大規模投資を行っているという。
2018.06.25 Defense News The new B-21 Raider could hit a big milestone this year <1807-062505>
 米空軍がB-21の最終設計審査 (
CDR) が年内に行われるとの見通しを示した。  事前設計審査 (PDR) は既に完了している。 米空軍はB-21を100機装備する計画で、最初 の部隊配備は2025年を計画している。
 B-21の搭載エンジンについてP&W社は名称を明らかにしていないが、F-35搭載F135のファミリーと見られている。
2018.06.23 Defense News As threats mount, US Navy grapples with costly Ballistic Missile Defense mission <1807-062305>
 米海軍作戦部長のリチャードソン大将が海軍大学で開かれた現代戦略フォーラムで、現在6隻の駆逐艦や巡洋艦 がBMD任務に就いているが、これら6隻は小さな箱に閉じ込められているようなものであると述べた。
 これについて国防総省は、海軍はより柔軟でかつ縛り付けられることなくダイナミック であることを望んでいる。 海軍報道官のスピークス大佐は、BMDは海軍の任務の一つであるが長期的には陸上システムを考える必要がある と述べた。 これはあくまでも個人的な見解とし、海軍は現在23隻あるBMD艦を2023年までに60隻に増強するとも 述べた。
2018.06.23 産経新聞

(Yahoo)

米韓演習さらに2つ中止 非核化交渉へ信頼醸成、即応態勢低下の懸念も <1807-062304>
 米国防総省報道官が23日、8月に予定していた米韓合同指揮所演習 "Ulchi(乙支)Freedom Guardian (UFG)" に加え、向こう3ヵ月以内に実施予定だった2件の演習を無期限で中止すると発表した。
 今回中止が決まった演習は米韓の海兵隊が参加して毎年行われている「韓国海兵隊交換プログラム (KMEP)」と呼ばれるもので、例年は実 弾演習や上陸訓練などが行われている。
2018.06.22 Defense News US Army aims to get attack recon helicopter prototype flying by 2023 <1807-062206>
 米陸軍は3月に開かれた
AUSAのシンポジウムで、次期中型ヘリFVLのファミリとして長距離侵攻用の中型 と威力偵察用の小型を明らかにしているが、22日に公表した文書で、2014年に退役したOH-58 Kiowa Warriorに代わる威力偵察ヘリFARA 候補の2機種2023年までに飛行させる計画であることが明らかにした。
 それによるとFY19~3QFY20に9が月かけて4~6機種の概念設計を行い3QFY20に2機種を選定する。 その後3QFY22に設計審査を行って、1QFY23にそれぞれ初飛行し、 FY24に正式な計画に移行する。
2018.06.20 Inside Defense Senate wants Army plan to assess, experiment with Israeli-developed Iron Dome <1807-062007>
 米上院軍事委員会がFY19国防権限法草案の上院版に、陸軍にイスラエル製Iron Domeの試験 を行うことを求めている。
2018.06.19 Focus 台湾

(Yahoo)

米上院、国防権限法案を可決 台湾軍事演習への米軍の参加求める <1807-061905>
 米議会上院が18日にFY19国防権限法案を85対10の賛成多数で可決した。 全文公開は 来週になる見通しだが、上院軍事委員会が先日公表した草案では、台湾軍の演習への米軍の参加を米国防長官に要請 する内容などが盛り込まれた。
 法案は今後上下院ですり合わせ作業が行われ、一本化法案が両院それぞれで可決されたのち、トランプ大統領の署名を待って成立する。
2018.06.19 時事通信

(Yahoo)

「宇宙軍」創設を指示=陸海空軍と同格、内部反発も―米 <1807-061903>
 トランプ米大統領が国防総省に対し18日、空軍傘下にある宇宙軍を格上げして陸、海 、空、海兵隊、沿岸警備隊と同格の6番目の軍「宇宙軍」を創設するよう指示した。
 宇宙軍創設には米軍内部から強い反発があり、米議会が昨年、宇宙軍創設を模索した際、マティス国防長官や ウィルソン空軍長官は「組織が複雑化し、不要な費用が掛かる」と反対していた。
2018.06.19 ロイタ通信

(Yahoo)

トランプ大統領、「宇宙軍」新設を指示 米国の優位狙う <1807-061902>
 トランプ米大統領が18日、米国が宇宙で優位に立つことを狙い「宇宙軍」の新設を命じた。
 宇宙開発を巡るトランプ政権の取り組みの一環で、大統領は国家宇宙評議会の会合に先立ち、「宇宙におけるプレゼンスのみでは十分でない。 米国が優位に立つ ことが必要だ」と言明した。
2018.06.18 Aviation Week & ST To counter Russia's lead, USAF wants hypersonic weapon by 2022 <1808-061802>
 ロシアのKinzhal
ALBMが2017年12月に就役したのを受け米空軍がLockheed Martin社 超高速空中発射武器の開発を急いでいる。
HCSW (Hypersonic Conventional Strike Weapon)
 固体ロケット推進のMach 5+。 契約成立後24ヶ月以内に最終設計審査 (CDR) を行い、FY22に戦闘 機と爆撃機に搭載
ARRW (Air-Launched Rapid Response Weapon)
 ロケット加速、非推進巡航でDARPAのTBGを引き継ぐ計画。
TBG (Tactical Boost Glide)
 射程500nmで、Lockheed Martin社が飛行試験を受注。
HAWC (Hypersonic Air-launched Weapon Concept)
 DARPAが進めているスクラムジェット推進で射程300nmの飛翔体で、飛行試験待ち
2018.06.18 Stars & Stripes Senate may require Pentagon to study permanent US presence in Poland <1807-061804>
 18日に採決が予定されている米議会上院のFY19国防権限法案で、上院は国防総省に対し米軍のポーランド常駐を検討 し、2019年3月1日までに検討結果を提出するよう求めている。
2018.06.17 Defense News The US Navy is fed up with ballistic missile defense patrols <1807-061703>
 米海軍作戦部長のリチャードソン大将が12日、BMD任務を陸上システムに渡して艦船 をBMD任務に伴う拘束から解くべきと発言した。
2018.06.15 中央日報

(Yahoo)

「8月の韓米合同軍事演習中断」 米国防長官、日本側に伝達 <1807-061502>
 NHKが防衛省関係者の話として、マティス米国防長官がの小野寺防衛相と14日夜に電話会談 を行い、8月に予定された米韓合同図上演習 "Ulchi(乙支)Freedom Guardian (UFG)" を中止する方向で韓国側と調整しているとい う立場を伝えたと報じた。
2018.06.14 時事通信

(Yahoo)

在韓米軍、縮小検討せず=米国防長官が小野寺防衛相に <1807-061404>
 小野寺防衛相が14日、米朝首脳会談を受けマティス米国防長官電話会談した。
 トランプ米大統領在韓米軍の将来的な縮小撤退を示唆したことに関し、小野寺防衛相が在韓米軍は東アジアの 安全保障に重要な役割を担っていると維持を要請したのに対し、マティス長官縮小などは検討していないと返答 した。
2018.06.14 時事通信

(Yahoo)

米韓演習凍結に当惑=トランプ氏「挑発的、不適切」―今後の交渉で苦境も <1807-061402>
 トランプ米大統領が12日の記者会見で、米韓共同演習を不適切だと断言し、戦争ゲームは費用が掛かるうえ 挑発的だと述べて北朝鮮と交渉が行われている間は、米韓共同演習を凍結すると宣言したことについて、日韓両国 だけでなく米国内にも当惑が広がっている。
 米韓演習につて米側はこれまで演習は防衛目的との立場を堅持し北朝鮮攻撃の意図を否定きたが、トランプ大統領の唐突 な凍結宣言はこうした主張をすべてひっくり返したもので、グリーン元米国家安全保障会議 (NSC) アジア上級部長は「かなり衝撃的だった」と振り返る。  その上で、大統領が初期の交渉で大きな譲歩を示したことで今後の非核化交渉の上で、米側に何一つ利益にならないと批判している。
2018.06.14 朝日新聞 演習中止で抑止力低下も…トランプ氏発言、落とし穴露呈 <1807-061401>
 米朝首脳会談から一夜明けた13日に北朝鮮の国営メディアが、トランプ米大統領米韓合同軍事演習を中止する 考えを会談で示したと報じた。 演習が実際に中止されそれが長引けば、北朝鮮に対する抑止力は低下する。会談のあいまいな合意の 「落とし穴」が早くも露呈した。
 韓国軍の元将校は、北朝鮮米韓演習の度にそれに対応する即応体制を取らざるを得ず 重い負担になっていたが、演習中止が長引けば新たな挑発を行えるようになると心配している。
2018.06.13 朝鮮日報 ホワイトハウス「大規模な韓米演習は中断、通常の演習は継続」=米紙 <1807-061303>
 トランプ大統領が12日に米韓合同軍事演習の中断に言及したことをめぐり、混乱が続いているが、Washington Post紙が12日にホワイトハウスの関係者が「定例的な合同演習は続けるが、大規模な演習は中断 するという意味だ」と説明したと報じた。
 これに先立ちペンス副大統領は同日に行われた共和党上院議員との昼食会で、半年に1度実施している 米韓合同軍事演習は中断するものの、通常の演習は続けると明らかにした。
2018.06.13 時事通信

(Yahoo)

米韓演習凍結「驚かず」=国防長官 <1807-061302>
 ロイタ通信によると、米国防総省のホワイト報道官が12日、トランプ大統領が米朝首脳会談後の記者会見で米韓合同演 習の凍結を打ち出したことについて、記者団に「マティス国防長官は驚いていない」と述べ、事前にトランプ氏から相談を受けてい たことを示唆した。
 また、マティス長官の考えが大統領と「完全に一致している」と説明した。
2018.06.13 朝日新聞 米朝あいまいすぎる合意 結局、北朝鮮の主張ほぼ丸のみ <1807-061301>
 今回の米朝首脳会談で最大の懸案だった北朝鮮の非核化をどのように、いつまでに成し遂げるのかの問題は、 北朝鮮の主張を米国がほぼ丸のみした
 ポンペオ米国務長官は「完全で検証可能、不可逆的な非核化 (CVID) が受け入れられる唯一の結果だ」と主張して事前協議でも直前まで米国は CVIDを強く主張したが、北朝鮮は「米国も体制保証に関する具体的な期限や方法を示すべきだ」などと抵抗 していた。
 結局12日の共同声明は「朝鮮半島の完全な非核化」との表現に留まり、金委員長が5月9日にポンペオ氏と会談した際、「余すところなく非核化する」と語ったのと 比べて進展があったとはいえず、結局、北朝鮮が押し切った格好になった。
2018.06.12 Stars & Stripes US suspends military drills with South Korea in surprise overture to North <1807-061206>
 トランプ大統領が12日に北朝鮮と行った核を巡る交渉で、米国が韓国との合同演習を凍結する事になった。 こ の決定について米国は何の見返りもなしに北朝鮮に対し妥協したとの批判が出ている。
 米国は今まで、春の "Foal Eagle" と "Key Resolve"、秋の "Ulchi Freedom Guardian" の二大合同演習のほか、各種の小規模合同演習を毎年行ってきた。
2018.06.12 産経新聞

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大規模サイバー攻撃で対露制裁 米政府 <1807-061203>
 米財務省が11日、ロシア情報機関の連邦保安局 (FSB) に協力して昨年6月に世界各国に対する 大規模サイバ攻撃海底ケーブルからの情報収集などに関わったとして、ロシアの5企業、3個人に対して 新たに制裁を科すと発表した。
 制裁対象となった企業や個人は、FSBに製品や技術を提供して海底ケーブルから大量の通信データを入手することを可能にすると共に、米国のエネルギ関連インフラ へのサイバ攻撃にも関与したとされる。 FSBは米大統領選関連のサイバ攻撃を理由とした制裁の対象に今年3月に指定されている。
 米政府はロシアに対し既に幅広い制裁を実施しているが、今回の制裁強化で両国関係がさらに悪化する可能性がある。
2018.06.12 時事通信

(Yahoo)

米韓軍事演習凍結に驚き=戦力削減への伏線か―防衛省 <1807-061202>
 12日に行われた米朝首脳会談後の記者会見でトランプ大統領経費節減を理由に米韓合同軍事 演習を凍結すると発言した。 また、在韓米軍撤収にも言及しており、防衛省自衛隊にとっても予想外で波紋を広げた。
 防衛省幹部は、在韓米軍削減への道筋を付けるのではないかとしたうえで、在韓米軍の動向や体制は北東アジアの安全保障や日本の防衛力 整備に大きな影響を与えるので、トランプ大統領の発言を精査する必要があると話した。
2018.06.08 Jane's 360 Lockheed Martin develops Hypersonic Conventional Strike Weapon <1807-060803>
 米空軍がLockheed Martin社に、非核弾頭空中発射超高速兵器 (
HCSW) 開発を発注した。
 HCSWは国防総省が進めている直ぐに装備化する超高速兵器計画の一部で、固定又は移動可能な重要目標を精密打撃する兵器で、 戦闘機や爆撃機から発射する。
2018.06.07 Focus 台湾

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米軍の台湾軍事演習への参加促す=米上院軍事委可決の国防権限法案 <1807-060703>
 米上院軍事委員会が6日、5月24日に同委員会で可決された上院版のFY19国防権限法案を公表した。 法案の1243条では 、台湾が中国大陸軍の侵攻を想定して年に1度行う定例訓練「漢光演習」など、台湾の軍事演習に米軍が参加することを推進するよう米国防長官に 要請したほか、米軍訓練への台湾の参加を促進すべきだとされた。
 1243条では、米台の実務関係のあり方を定める「台湾関係法」と台湾への武器供与に終了期間を設けないことなどを公約した「6つの保証」を前 提に、米国は安全保障における台湾との連携関係を強化すべきであり、台湾の自衛能力向上を支持するとする立場が示された。
2018.06.06 Inside Defense Senate panel more than doubles USAF hypersonic prototype project funding in FY-19 <1807-060605>
 米議会上院軍事委員会がFY19国防予算で、空軍が要求しているLockheed Martin社に発注する非核弾頭超高速兵器
HCSWに$100Mを追加して$178Mと、要求の2倍以上を配当しようとしている。
2018.06.06 Defense News Here's how the US is preparing for a possible Russian attack in Europe <1807-060604>
 マティス米国防長官が今週NATO加盟国の国防相と会合し、露地上軍の増強に対抗してNATOが "30-30-30-30" 計画 を2020年までに達成することを求める。
 "30-30-30-30" 計画とは、30日以内に地上軍30個大隊、航空機30個飛行隊、艦船 30隻を動員可能にする計画であるが、最近のRand研究所の研究によると、英軍仏は1ヶ月以内にそれぞれ重旅団1個ずつを東 欧に派遣することは可能であるが、それを維持することは困難で、米軍の役割に期待するとしている。
2018.06.04 Jane's 360 'Malabar' naval war games move to Guam as drills grow in complexity <1807-060404>
 日米印海軍合同演習 'Malabar' が今年は6月7日~16日に初めてグアムで行われる。
 6月7日~10日には米海軍グアム基地で行われ、11日からは洋上で行われる。
2018.06.02 産経新聞

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各国国防相ら「北問題」「中国海洋進出」を議論 アジア安保会議開幕 <1807-060201>
 アジア太平洋地域の安全保障について各国の閣僚らが意見交換するアジア安全保障会議シャングリラ対話 )が、約40ヵ国から約600人が参加して3日までの予定で1日にシンガポールで開幕した。 当地では12日に米朝首脳会談 が開かれる可能性があり、朝鮮半島の平和構築をめぐる活発な議論も展開される。
 1日にはインドのモディ首相が基調講演し、2日にはマティス米国防長官が北朝鮮に完全非核化まで圧力 を加える姿勢を強調するとみられる。
 中国からは昨年に続き、過去に参加した国防相や統合参謀部副参謀長に比べ格が下の軍事科学院副院長の何雷 中将が参加する。
2018.06.01 Inside Defense Oahu selected for new Hawaii missile defense radar, three potential sites in consideration <1807-060103>
 米MDAが6月1日、北朝鮮からの長距離BMに備えるためハワイ州に設置するレーダ
HDR-H計画を オアフ島に設置する方向で進めていることを明らかにした。
 HDR-Hのかかる費用は$1Bという。
2018.06 International Defence Review USAF to launch integration of LRSO on the B-52 in 2019 <1807-060007>
 米空軍が4月10日、AGM-86
ALCMの後継となるLRSO CMを76機 あるB-52に搭載する計画を2019年1月1日~2023年12月31日の艦に$250Mかけて行うことを明らかにした。 LRSOの射程は 1,200~2,500kmとされているALCMとほぼ同じと言う。
 核弾頭のLRSOはB-2、B-21と共に、戦略用として核搭載に指定されている46機のB-52 にも装備される。
2018.05.31 時事通信

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米、「インド太平洋軍」に改名=司令官交代、ハリス氏駐韓大使へ <1806-053101>
 マティス米国防長官が30日、ハワイ州パールハーバーのヒッカム統合基地で行われた太平洋軍司令官交代式典で演説し、同軍を 「インド太平洋軍」に改名すると発表した。 長官は「太平洋とインド洋における同盟国や友好国との関係は地域の安定を維持する上で極めて重要だ」と二つの海の 連結性が高まっているとし、太平洋全域とインド洋までの広大な地域を管轄する太平洋軍の名称変更を宣言した。
 式典では、日系のハリス大将に代わる新司令官にフィリップ・デービッドソン海軍大将が正式就任した。
2018.05.25 時事通信

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米朝首脳会談、中止=トランプ氏、挑発行為に警告―日韓にも連絡 <1806-052502>
 トランプ米大統領が24日にホワイトハウスで、6月12日にシンガポールで予定していた米朝首脳会談を中止すると表明し た。 その上で、北朝鮮のばかげた行動に対して米軍は用意ができていると警告した。
 また、金正恩が建設的な対話を選ぶのを私は待っていると述べ、それまでは最大限の圧力を維持すると強調した。
2018.05.25 時事通信

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米軍態勢に変化なし=国防総省 <1806-052501>
 米統合参謀本部事務局長が24日、米軍は北朝鮮との首脳会談の話が進んでいる間も高い水準の警戒態勢を保ってきたと 述べ、今後も北朝鮮をめぐって米軍の態勢に変化があるとは思わないと強調した。
2018.05.24 時事通信

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米、環太平洋演習から中国排除=南シナ海問題でけん制 <1806-052401>
 米国防総省がは23日、中国が南シナ海の人工島に対艦ミサイルを配置するなど軍事拠点化を進めているとして、 環太平洋合同演習(リムパック)への招待を取り消すと発表した。
 中国による急速な軍事拠点化を強くけん制したもので、貿易問題と並び米中関係の大きな火種となる可能性がある。
2018.05.22 Inside Defense MDA solicits ideas for kinetic interceptors to destroy ICBMs during boost-phase <1806-052209>
 米MDAが21日に企業に対し、ICBMの発射数秒後に発射してブースト段階で撃墜するミサイルの提案を求めた。
【註】
 米国はかつて、韓国などに配置してICBMをブースト段階で撃墜する迎撃ミサイルKEI計画を進めていたが、2009年にゲーツ国防長官がFY10国防予算要求から削除していた。
 同じくICBMのブースト段階撃墜を目指していたSM-3 Block ⅡBも2013年に開発中止になっている。
2018.05.22 産経新聞

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米国防総省、「太平洋軍」を「インド太平洋軍」に改称へ <1806-052203>
 米国防総省報道官が21日、在日米軍や在韓米軍などを所管する太平洋軍を近くインド太平洋軍に改称する可能性がある との見通しを明らかにした。
 米下院外交委員会はFY19国防権限法案で2020年1月から太平洋軍の名称をインド太平洋軍に変更することを求める条項 を盛り込むなど、改称への機運が浮上していた。
2018.05.17 Inside Defense Confident in U.S. hypersonic strike technology, DOD eyes new Air Force prototype project <1806-051704>
米空軍長官が上院歳出委員会軍事小委員会で17日、陸軍
CPS計画として開発し最近試 験に成功した推進滑空型超高速弾に既存のロケットモータをブースタとして取り付け空中発射 する計画を国防総省が進めていることを明らかにした。
2018.05.17 産経新聞 SM3 ブロック2A、ICBMも迎撃実験の計画 日米共同開発ミサイル <1806-051701>
米MDAのヒル副局長SM-3 Block ⅡAについて16日、ICBMの迎撃試験 を将来実施する計画だと明らかにした。
 SM-3 Block ⅡAについてはICBMの迎撃に利用できる可能性が指摘されており、ICBMへの対処能力が実証されれば、米本土の防衛態勢の強化が期待できる。
2018.05.16 Jane's Defence Weekly US Navy plans to re-establish 2nd Fleet for Atrlatic ops <1807-051603>
 2011年に米艦隊総軍に吸収されて廃止されていた米海軍第2艦隊が再発足する。 基地をNorfolkに置き米東海岸と北太平 洋を管轄する。
2018.05.16 Inside Defense MDA touts potential capability of Aegis interceptor against ICBMs <1806-051605>
 米国会議員からの質問に対しMDA副長官のHill海軍少将が、SM-3 Block ⅡAのICBM迎撃能力に自信を示した。
2018.05.11 Inside Defense DOD wants Army equipped with new hypersonic, tactical weapon <1806-051106>
 米国防総省は敵の防空システムや緊急に対応すべき目標を破壊するため、陸軍に空軍が装備する空中発射型を元にした推進滑 空型超高速ミサイルを装備させようとしている。
 これを受けDARPAは陸軍と共同で、OpFires (Operational Fires) と呼ばれる計画を進めている。
2018.05.11 Inside Defense House panel to impose reporting requirements on Army Futures Command <1806-051105>
 米陸軍が将来を見据えた新たな組織 "Army Futures Command"今夏
IOC、その1年後FOCを目指して立ち上げようとしているが、下院軍事委員会は陸軍長官に対し2019年2月1日を 期限にこれに関する報告を求めた。
2018.05.09 時事通信

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サウジ歓迎、シリアは非難=米の核合意離脱 <1806-050902>
 サウジアラビアが8日、米国のイラン核合意離脱を歓迎する声明を発表した。 イランは経済制裁解除による収益をBM 開発やテロ組織支援に費やしてきたと批判し、制裁再発動への支持を強調した。
 一方、シリア外務省は国営メディアを通じて米国の決定に反発し、米国の敵対的態度による影響をイランが克服すると確信していると表明した。
2018.05.09 ロイタ通信

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トランプ米大統領、イラン核合意離脱を表明 経済制裁再開へ <1806-050901>
 トランプ米大統領が8日、イランと欧米など6ヵ国が2015年に締結した核合意から離脱し、対イラン経 済制裁を再開すると表明した。
 オバマ政権下で締結された核合意についてトランプ大統領は、イランの弾道ミサイル開発プログラムや2025年以降の核開発活動、イエメンやシリア危機への関与などに対 処していないと指摘し、偏ったひどい内容で決して合意すべきではなかったと語った。
2018.05.07 Aviation Week & ST U.S. aims for faster, easier exports of military unmanned aircrat <1807-050706>
 中東地域の同盟国や友好国の航空基地から中国製品の進出食い止めるため、トランプ政権がUAVを含む 通常兵器の輸出管理の方針を変更した。
 大統領府で通商政策を担当しているナバロ氏はこの新方針により中国だけでなくロシアの進出も防げると述べている。
2018.05.05 東京新聞 米サイバー軍が格上げ 日系ナカソネ氏が司令官 <1806-050503>
 米国は中国やロシアによるサイバ空間での脅威増大を受け、対処能力を強化するため、戦略軍隷下の サイバ軍を4日に独立した統合軍に格上げし、日系人のポール・ナカソネ陸軍大将が新司令官に任命した。
 ナカソネ大将は国家安全保障局 (
NSA) 局長を兼務する。
2018.05.05 時事通信

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米海軍、第2艦隊を再編成=ロシアへの警戒強化 <1806-050501>
 米海軍が4日、増大するロシアの軍事的脅威に対抗するため2011年に解体された第2艦隊を再編成すると発表した。
 復活する第2艦隊はノーフォーク海軍基地を拠点に米東海岸から北大西洋を管轄する。
2018.05.04 Stars & Stripes Navy to re-establish 2nd Fleet as Russia increases activity in the Atlantic <1806-050405>
 米海軍が4日、第2艦隊を復活させると発表した。 米東海岸と北大西洋を管轄する第2艦隊は経費上の 理由から2011年に廃止され、米艦隊総軍に吸収されていた。
 第2艦隊の創設は7月1日で、司令部はNorfolkに置かれ、第4艦隊と共に米南方軍の隷下に入る。
2018.05.03 Jane's 360 US Navy looks to grow BMD ship force <1806-050303>
 米議会調査局 (
CRS) が5月1日に、米海軍がFY23までにAegis BMD艦を50%増強するとした報 告を行った。
 CRSの報告によると、海軍はFY18に38隻保有しているAegis BMD艦をFY19末に41隻FY23末に57隻 にまで増やす。 またFY23末の57隻中31隻は新型のAegis BaseLine 9.C2になるという。
2018.05.02 Jane's Defence Weekly Pentagon planning to consolidates its hypersonic efforts <1806-050212>
 米国防総省の次官補が4月24日、国防総省超高速兵器の開発一本化しようとしていると述 べた。 国防総省は4月18日に空軍が進めている2件の超高速兵器のうちの1件を$928MでLockheed Martin社に発注した。
 一方DARPAは空軍と進めている
TBG計画としてFY19に$139.4Mを計上しているほか、陸軍とも計画を進めている。
2018.05.01 Inside Defense House lawmakers keep pushing for conventional LRSO despite Air Force opposition <1806-050102>
 米議会下院軍事委員会戦略部隊小委員会が、開発中の
LRSO非核弾頭型も開発すること を、空軍は反対しているがFY19国防権限法に盛り込もうとしている。
2018.04.29 Stars & Stripes

(Yahoo)

Panel seeks study of new missile defenses for Hawaii <1805-042904>
 ハワイ州のBMDについて、MDAはハワイ設置早期警戒レーダ (
HDR-H) にFY18で$21M、FY19 で$62Mを計上しており、2023年にはoperationalとしているが、同州選出の国会議員を中心に同州のBMDについて議論されている。
 現在THAADが配備されているグアムは北朝鮮から2,100哩であるのに対しハワイは4,660哩離れていることから、共和党のGabbard議員はアラスカ やカリフォルニアに配備されているGBIをハワイも配備すべきとしている。
 これに対し共和党のHanabusa議員はTHAADと艦載SM-3でハワイを防衛すべきとしている。 THAADは元々ICBM迎撃用に設計されていないことから、米議会下院戦略軍小委 員会は25日に国防総省に対し、THAADのICBM迎撃能力確認試験を行うよう求めた。
2018.04.25 Jane's Defence Weekly USAF awards Lockheed Martin hypersonic conventional strile weapon contract <1806-042510>
 米国防総省が声明で、空軍Lockheed Martin社にMach 5~10で飛翔する空中発射型非核弾頭超高速兵 器の設計、試作、試験、整備支援を発注したことを明らかにした。 この計画は最終的に$928Mになるとみられる。
 空軍報道官が19日に述べたところによると、この契約は空軍が計画している2件の超高速飛翔体試作計画の1つである。
2018.04.18 Jane's Defence Weekly USAF to integrate LRSO missile onto B-52 from 2019 <1806-041807>
 米空軍が4月10日、次期核弾頭CMである
LRSOB-52H 76機への搭載作業を、2019年1月1日~2023年12月31日の間に $250Mかけて行うと発表した。
 射程がAGM-86 ALCMの1,200~2,500kmとほぼ同じと言うLRSOの開発は現在技術検証段階 (TMRR) 段階にあり、2030年 頃の配備が計画されている。 計画にはLockheed Martin社とRaytheon社が名乗りを上げており、Lockheed Martin社はAGM-158 JASSMを元にした提 案をする模様である。
2018.04.18 Defense News Air Force awards nearly $1 billion contract for a hypersonic cruise missile <1805-041806>
 米空軍が18日、空軍が計画している2件の超高速兵器開発の1件目である超高速CMの開発に Lockheed Martin社を選定したと発表した。 この計画は超高速、通常弾頭の
ALCMを開発するもので、計画の総額は $928Mと見込まれている。 同社はかつてX-51A Waveriderを担当した実績がある。
 もう1件であるTBGはDARPAと協同で進めており、2022~2023年に試作する計画である。
【関連記事:1805-031405 (JDW 2018.03.14)】
2018.04.17 Inside Defense Pentagon tech chief sets sights on ambitious developments, including space-based lasers <1805-041708>
 米国防総省で科学技術を担当するGriffin国防次官が17日に下院軍事委員会で、米国が2020年代 までにBMD用として宇宙配備型レーザ兵器 (
SBL) の開発を目指していることを明らかにした。
2018.04.12 Inside Defense Navy's sixth-gen fighter AOA delayed about a year <1805-041211>
 米海軍が昨年11月に、2016年5月に開始した第六世代戦闘機FA-XX選択肢の分析 (
AOA) の完了時期をFY19へ1年延期していたが、12日に下院軍事委員会の小委員会で海軍高官が文書で行った証言で明らかにさ れた。
2018.04.11 C4ISR net With the rise of hypersonics, the Missile Defense Agency wants more sensors <1805-041110>
 米MDA長官のグリーブス中将が上院歳出委員会小委員会で11日、MDAは$4Bの予算を新多層配備センサにするか東海岸にGBIサイトを建設するかとの 質問に対し、迷うことなく新多層配備センサで必要であると答えた。
 グリーブス中将は中国やロシアの超高速兵器の脅威を挙げ、現有の地上配備センサのギャップを埋めるため宇宙配備の多層センサが必要であると 強調した。
2018.04.11 Inside Defense MDA director says F-35 missile defense capability 'six to seven years' out <1805-041109>
 米MDA長官のグリーブス中将が上院歳出委員会小委員会で11日、F-35にBMD能力を付与するには少なくとも 6年は必要であると述べた。
 グリーブス中将はBMDでのF-35の活用を過去数ヶ月以上にわたり空軍と検討していることを明らかにした。
2018.04.06 Defense News Missile Defense Review expected in May <1805-040604>
 当初2月に公表されると見られていたトランプ政権のMissile Defense Reviewは5月に公表される模様である。
 標題から "Ballistic" の文字が消えて単に "Missile Defense" になったのは、中国とロシアらのCMによる脅威、とりわ け
HGVによる大気圏上層部の脅威や、発展型SRBM脅威のが加わったことによると見られる。
2018.04.02 Military Times US air defense artillery brigade begins new European mission for first time since Cold War <1805-040203>
 サウスカロライナ州兵の米陸軍第678防空砲兵旅団が、冷戦後初の在欧米軍防空砲兵旅団とし てドイツのAnsbach駐屯地に移動し陸軍第10
AMD司令部の隷下に入った。
2018.04.02 Defense News Short-Range Air Defense battalions will grow in both Army’s active force and National Guard <1805-040202>
 新設された米Army Future Commandの元で防空/BMD (
AMD) の検討を行っているMcIntire准 将が、陸軍協会 (AUSA) が先週実施したシンポジウムで、陸軍は今後、連邦軍に10個大隊州兵に8個 大隊のSHORAD部隊を整備する計画であることを明らかにした。
 現在陸軍には州兵に7個大隊のSHORAD部隊しかなく、その全てが首都圏の防空任務に就いている。
2018.03.28 Jane's Defence Weekly LRASM moves forward with successful firing <1805-032806>
 Lockheed Martin社が3月19日、空中発射型のAGM-158C
LRASMがfont color=red>6回目の試験に成功したことで ASuW Increment 1としてEOCに近づいたと発表した。 6回目の試験では量産仕様の2発が B-1Bから発射された。
 国防総省は既にLot 1として23発を$86.5Mで発注しており、2019年9月29日までに入される。 ASuW Increment 1はB-1Bの機内弾庫に24発搭載可 能で2018年、F/A-18E/Fで2019年にEOCになる。
2018.03.28 Jane's Defence Weekly Concern over rivals spurs US to invest in directed energy <1805-032805>
 米国防総省で研究開発を担当するGriffin第一次官が3月21日の
DEW関連の会合で、中国とロシアに対抗するための 最重要技術はDEWであると述べた。
 その中で特にミサイル防衛分野での重要性を強調した。
2018.03.28 Jane's Defence Weekly Pentagon considering new submarine-or surface-based nuclear cruise missile <1805-032804>
 米海軍は2010年の核戦力見直しで核弾頭Tomahawkを廃棄したが、米国防総省は2018年の見直しで中露に対抗した核戦力を構築しようとしている。
 ただその核戦力を潜水艦発射又は水上艦発射核弾頭CM爆発力核弾頭搭載のBMにするかを検討中である。
2018.03.27 Stars & Stripes Navy's F-35C closer to operational status after carrier qualifications <1804-032705>
 艦載型F-35であるF-35Cの艦隊評価が3月17~21日に大西洋上の空母Abraham Lincolnで行われ完了した。
 艦隊評価では昼夜間に於ける拘束着艦140回行われた。
2018.03.24 産経新聞 トランプ氏「2度と署名しない」 歳出法成立も恨み節、国境の壁費用で不満 <1804-032401>
 トランプ米大統領が23日、FY18の歳出法案に署名した。 議会が23日までに可決させた総額$1.3Tの法案は、大統領 の署名で成立する予定だったが、大統領は同日朝にツイッターで、壁建設費などの不法移民対策の費用が法案に十分に反映されていないと批判し、拒否権を行使すると 宣言していた。
 現行のつなぎ予算が23日に期限切れとなるため、大統領が署名を拒否して法案が成立しなければ、24日から政府機関の一部が閉鎖に追い込まれる状況となっていた。  今年1月にはつなぎ予算案が成立せず、約4年ぶりの政府閉鎖が起きていた。
2018.03.23 Inside Defense MDA exploring potential of SM-3 Block IIA against ICBM threat <1804-032306>
 北朝鮮によるミサイル脅威の高まりを受け、米MDAがSM-3 Block ⅡAをICBM迎撃に活用しようとしている。
 MDAはSM-3 Block ⅡAを
GMDの補完用として検討している。
2018.03.22 Defense News Congress provides $3.3 billion boost for missile defense in FY18 spending bill <1804-032205>
 米国議会FY18国防予算でBMD関連にMDA要求の$9.5Bに$3.3Bを追加 した。 このうち$2Bは昨年12月の補正分であるため、FY18の総支出は$11.5Bになる。
 FY19で議会は、THAADの調達費を$165M増額して$617Mとしたほか、SM-3 Block ⅠBの調達をFY18より$178M多い$632MとしSM-3 Block ⅡAにも$137Mを追加した。 更に イスラエルのIron DomeやArrow 3の開発などの支援に、要求にり$558M多い$706Mを査定した。
2018.03.22 Inside Defense Pentagon eyeing new mission for F-35 Joint Strike Fighter: ballistic missile defense <1804-032203>
 米MDA長官グリーブス中将が上院軍事委員会で22日、国防総省がF-35の新任務としてBMDへの寄与を検討していると述 べた。
 米軍は2,456機整備する計画のF-35に、敵のBM発射探知と追随させる検証を計画しているという。
2018.03.21 Jane's Defence Weekly US Air Force retires Predator UAV <1805-032106>
 米空軍が3月9日、23年間にわたって使用してきたMQ-1 Predator最後の実運用飛行を終えた。
 空軍は過去10年間Predatorを退役させMQ-9 Reaperに引き継ごうとしてきたが、現場からの要望でMQ-1を維持し続けてきた。
2018.03.14 Jane's Defence Weekly Pentagon faces suvstantial increase in price tag of F-35 Block 4 modernisation.... <1805-031406>
 米国防総省当局者によると、F-35のソフトウェアBlock 4の開発には2017年の見積もり$3.9Bを 大きく越える$6.9B~$12.5Bが必要になるとの問題に直面している。
 Block 4への改良はは4.1、4.2、4.3、4.4の4段階で行われるが、Block 4.1と4.3はソフトの改良だけなのに対し、Block 4.2と4.4ではハードウェアの更 新も必要になる。
【註】
 F-35のソフトは現在Block 3で、当面の完成型はBlock 3Fであるが、米国は更にBlock 4~7の発展計画を持っている。
 Block 4ではB61核爆弾の搭載が可能になるほか、JSMの搭載もBlock 4で可能になる。
2018.03.14 Jane's Defence Weekly DARPA, USAF to initiate hypersonic weapon tests <1805-031405>
 米国防総省がFY19予算要求で、超高速兵器の飛行試験を2019年に開始するとしている。
TBC (Tactical Boost Glide)
 DARPAが空軍と進めている計画でロケットブースタでMach 5まで加速したのち非推進で目標に向け滑空する。 計画は 空軍に引き継がれ、2022~2023年に実用型の試作を行う。
 FY19ではFY18の$102Mを上回る$139.4Mを要求している。
HAWC (Hypersonic Air-Breathing Weapon)
 超高速ALCMであるが、FY19予算は$14.3MとFY18の$30Mの半額以下が要求されている。
2018.03.14 Jane's Defence Weekly Eying China, hypersonic technology is US DoD's top development priority <1805-031401>
 米国防総省で新たに就任した研究開発担当のグリフィン次官が3月6日、米国にとって技術開発の最優先課題は超高速飛翔体技術であると考えを示 した。
 中国はこの種飛翔体の飛翔試験米国の20倍も実施しているという。
2018.03.13 Inside Defense MDA's top unfunded FY-19 requirement is new space-based sensor network project <1804-031310>
 米MDAがFY19予算案に計上できなかった項目の最優先に、宇宙空間に構築するセンサネットワーク
MDTSを挙げた。 MDTS計画はFY18に開始されたがFY19では予算がゼロ査定になった。
 MDAは$1.2BにのぼるFY19で査定されなかった事業リストのトップにMDTS関連予算$73Mを挙げている。
2018.03.12 Aviation Week & ST How the U.S. Sir Force is preparing for war with China <1805-031206>
 米空軍長官が2月21日に行われた空軍協会の年次総会に先立ちAW&STに、米空軍はロシアには中国ほど急速な変化はない と見て将来戦の対象を中国に見定めていると述べた。
 次世代戦闘機
NGADについては今後5年間の経費に今年$2.7Bを追加し$10Bにし、電子戦装備の強化が図られる。 ただNGADがF-22とF-35のいず れかまたは片方の後継となるか否かについてはまだ決まっていないという。
 空軍のトップがかつて新型制空戦闘機PCAの詳細について述べたが、現在はより強力で燃料効率の良いエンジンの開発が進められ、航続距離の 延伸が図られようとしている。
 空軍の超高速ミサイルとしてはHCSCALRRWの2件の計画が進められている。
2018.03.11 Stars & Stripes Mattis warns Syrian forces on use of chemical weapons <1804-031103>
 シリアのアサド政権軍東Ghoutaで塩素ガスとみられる化学兵器を使い市民を殺傷している と報じられていることについて、オマーンに向かっているマティス米国防長官が同行記者団に対し11日、まだ確認が取れていないとしながらも強く警告した。
 これについてCIA長官もワシントンで、大統領は化学兵器使用に寛容ではないが、まだ何も決心していないと述べた。
【註】
 トランプ大統領は、オバマ前大統領がシリアの化学兵器使用に対し、警告していたのに武力行使に踏み切らなかったことを非難してきた経緯がある。 今まで米国は 化学兵器使用を武力行使の名目に使用してきているので、今回も注意深く観察する必要がある。
2018.03.11 Military Times Army missile defense soldiers revive ‘Roving Sands’ exercise, return to maneuver roots <1804-031102>
 米陸軍は2005年を最後に大規模な防空/BMD (
AMD) 演習を行っていないが、 10年以上ぶりに2週間にわたり大規模AMD演習 "Roving Sands" WSMRとFt. Bliss、合わ せてロードアイランド州と同じ広さで行った。 演習には1,800名以上が陸路、空路、鉄路で集結した。
 "Roving Sands" 演習は1989年から2000年代初期まで行われ、"Operation Desert Shield" 作戦や "Operation Desert Storm" 作戦の事前訓練と しても使われた。
【註】
 朝鮮半島有事を想定した作戦計画に基づく事前演習か。
2018.03.10 ロイタ通信

(Yahoo)

トランプ米大統領、北朝鮮の「具体的な」行動なければ会談せず=報道官 <1804-031001>
 米ホワイトハウスのサンダース報道官が9日、北朝鮮が具体的な行動を示さなければトランプ大統領は北朝鮮の金委員長との 会談は行わないと述べた。
 同報道官は記者会見で、北朝鮮が具体的な行動を示し、トランプ大統領が何かを得られない限り、会談は行われないと述べた。
2018.03.09 聯合ニュース

(Yahoo)

正恩氏「核・ミサイル実験停止」 トランプ氏に親書=韓国高官 <1804-030901>
 訪米中の韓国大統領府鄭国家安保室長が8日にホワイトハウスで行った会見で、トランプ米大統 領と北朝鮮の金委員長が5月までに会談すると発表した。 トランプ大統領は鄭室長との面談で、金委員長と5月までに会談するとの意向 を示したという。
 鄭室長によると、金委員長はトランプ大統領と早期に会うことを望んでおり、さらなる核やミサイル実験をしないと明言した。
2018.03.02 Stars & Stripes Pentagon looks to adjust missile defense policy to include threats from Russia, China <1804-030210>
 トランプ政権は、北朝鮮とイランを対象としてきた従来のBMD戦略を、中国とロシアを加えた戦略に 変更しようとしている。
 この変更はプーチン露大統領が3月1日に原子力推進のCMなどの新兵器で米国に脅しをかけていることによるもので、新BMD戦略は3月末に公表さ れる。
2018.03.02 Defense News As Putin touts hypersonic weapons, America prepares its own arsenal. Will it be in time? <1804-030208>
 プーチン大統領がKinzhal超高速CMの飛翔試験に2017年12月1日に成功し、現在では試験が最終段階に入っていることを 明らかにした。 KinzhalはMach 10で2,000kmを飛翔するという。
 一方、米
DARPAはFY17に$85.5Mであった超高速飛翔体開発予算を、FY18に$108.6M、FY19に$256.7Mへと 大幅に増額しようとしている。
 この中でDARPAは空軍と共同で2019年に飛行するHAWCと、2022~2023年頃に原型がoperationalになるTBG計画 を進めていてFY19にそれぞれ$14.3M、$139.4Mを要求している。
 またDARPAは陸軍と共同で陸上発射型超高速ミサイルOperational Fireの研究を$50Mで行う。
2018.03.01 Inside Defense Air Force creating new Stand-In Attack Weapon program, pledges $657M in new plan <1804-030111>
 米空軍が4月にStand-In Attack Weaponの開発を開始する。 SIAWは高度な敵の防空環境において F-35やB-21などのステルス機に装備する武器で、計画では5年間と$657Mをかける。
2018.03.01 Defense News US Coast Guard to release new heavy icebreaker RFP <1804-030109>
 米沿岸警備隊 (USCG) 司令官が1日、砕氷艦建造
RfPを2日に発簡すると述べた。
 USCGは6隻の砕氷艦を装備したいとしており、一番艦は2023年の進水を計画している。
2018.02.26 Aviation Week & ST MDA advances missile-hunting UAV programs <1804-022603>
 中国やイランがBMにデコイやカウンタメジャーを搭載しようとしており、中国やロシア超高速飛翔体や推進滑空飛翔体を実 用化しようとしているのを受け、米MDAが先進のセンサとレーザ兵器を搭載するBMD用高高度飛行UAVに$780Mを要 求している。 この中でUAV搭載システムの開発に$149Mが配分され、低出力レーザ技術検証 (
LPLD) に$61M、 目標判定センサ技術検証 (DSD) に$79Mが割り当てられている。
 BMD装置を搭載するUAVは2016年6月のRfIで、上昇限度63,000ft以上、滞空能力36時間以上、搭載能力5,000~12,500-lb、センサの解像度 は1~2mとされている。
 これらの検証のためMDAは既にMQ-9 Reaper Block 1 2機と、ER型のBlock 5 1機と、合わせて3機(右図)を使用している。
2018.02.26 Defene News Nonstrategic nukes: What are they good for? <1803-022603>
 米政府は "2018 Nuclear Posture Review" で新規に2種類の戦術核兵器を装備することを表明した。 核兵器を戦略核と戦術核に分類するこ とは難しいが現在では搭載武器により分けている。
 米議会調査局 (
CRS) が2月13日に公表した報告によると、米国は現在500発の戦術核を 保有し、そのうちの200発をトルコ、ベルギー、オランダ、ドイツ、イタリアなどの同盟国に配置している。
 一方ロシアは1,000~6,000発の戦術核を保有していると見られている。
2018.02.26 Yahoo

ロイタ通信

米沿岸警備隊のアジア派遣も、北朝鮮の密輸監視を強化へ <1803-022602>
 米トランプ政権とアジアの主要同盟国が対北朝鮮制裁に違反している疑いがある船舶に対する臨 検の強化を準備している。 米高官によると米沿岸警備隊をアジア太平洋地域に派遣する可能性もあるという。
 複数の当局者によると、米国は日本や韓国、オーストラリア、シンガポールなどと取り締まりの強化策について協 議中だという。
2018.02.22 Inside Defense Air Force budget confirms 'Silentbarker' will replenish SBSS constellation <1803-022208>
 米空軍が今までの
SBSS衛星群に代わるSilentbarker監視衛星の秘密計画があることを認めた。
2018.02.22 Jane's 360 Pentagon budget 2019: Russian, Chinese hypersonics emerge as clear concern <1803-022203>
 米国防総省がFY19予算要求で、超高速兵器の開発とそれに対する防御に力を入れ出している。 今までも陸軍の
AHW 、空軍のHTV-2、海軍の潜水艦発射超高速兵器などの計画はあったが、FY19ではCPGSとして $263.414Mが要求されている。
2018.02.21 Jane's Defense Weekly Missile Defense Agency budget supports Aegis, undeterred by recent test failure <1804-022112>
 米MDAがFY19予算にAegisシステム関連費$1.8Bを要求している。 MDAはFY19までにSM-3 Block ⅠB を324発調達する計画でFY19には37発が計上されている。 FY19ではBlock ⅡAも6発要求している。
 またポーランドのAegis Ashore建設に$15Mも要求している。
2018.02.21 Jane's Defense Weekly US Army procurement shifts from aviation to artillery, AFVs <1804-022111>
 米陸軍のFY19予算要求で、陸軍の重点が重車両部隊に移ったことで、これまで予算額が首位であった航空機の調達額 が装軌車両を下回った。 陸軍の航空機調達額はFY17に$4.9BであったがFY18には$4.2B、FY19要求では$3.8Bになっている。
 FY19で陸軍は31個旅団戦闘団 (
BCT) と11個戦闘航空旅団 (CAB) を維持すると共に、歩兵BCT 1個と機甲BCT 1個を改編して治安部隊支援旅団SFABを新設する。
 一方155mm砲弾の調達数量をFY18の16,573発からFY19では148,287発へと大幅に増やす。 その中には 1,189発のExcalibur誘導砲弾も含まれている。 またMLRS発射機は46両を$313MでM270A0からM270A2に改良される。
2018.02.21 Jane's Defense Weekly US Air Force plans to retire B-2, B-1 strategic bombers when B-21 fielded <1804-022110>
 米空軍がB-21 Raiderの就役するのに合わせて、古いB-52ではなくB-1とB-2を退役させることを決めた。
 このためB-52のエンジン換装と、B-21就役まで保持するB-1の近代化計画を推進する。
2018.02.21 Jane's Defense Weekly USMC requests initial LRIP funds for new amtrack <1804-022109>
 米海兵隊がFY19予算に水陸両用戦闘車
ACV 1.1開発関連予算として$265.7Mを要求した。
 内訳は30両LRIPとして$167.5M、研究開発と試験評価費として$98.2Mになっている。
2018.02.21 Jane's Defense Weekly US Army grows accounts for modernisation <1804-022108>
 米国防総省がFY19予算要求で、陸軍は基本経費として$148.385B、海外戦費 (
OCO) として$33.681B、合わせて $182.067Bを要求している。 FY18要求ではそれぞれ$137.128B、$28.594Bであった。
 内訳は人糧費が前年の$60.894Bから$60.532Bに作戦維持費が$72.341Bから$70.689Bに 装備品等調達費が$21.177Bから$26.826Bに研究開発費が $9.545Bから$10.484Bにえている。
2018.02.21 Jane's Defense Weekly USN plans for 355 ships in 2050s-or decades sooner <1804-022107>
 米海軍はFY19予算要求で2050年代までに355隻態勢を実現する第一歩を踏み出そうとしてい る。 このため向こう5ヵ年の計画ではFY18要求より11隻多い建艦を計画している。
2018.02.21 Jane's Defense Weekly US homeland missile defence gets a boost <1804-022106>
 米国防総省がFY19予算要求で
GMDに$1.578Bを要求している。この中には研究開発試験評価 (RDT&E) 費に $1.578B、GBI 10基の追加調達に$524Mが含まれている。
 RDT&Eでは信頼性の向上したRKVConfiguration 3 (C3) ブースタに搭載するGBIの開発や、陸 軍第100ミサイル防衛旅団による単一目標に対し複数のGBIを発射する初めての試練も計画されている。
2018.02.21 Jane's Defense Weekly Trump requists total DoD budget of USD686.1 billion <1804-022105>
 トランプ政権が2月9日、FY18の$639.1Bを7.3%上回る総額$686.1BのFI19国防予算要求を公表した。 このうち基本経費は$617B 海外戦費 (
OCO) は$69Bになっている。
 2011年予算管理法では国防費の上限をFY18は$549BFY19は$562Bと定めている。
2018.02.21 Jane's Defense Weekly USAF requests 14% boost in funding <1804-022104>
 2月12日に公表された米FY19国防予算要求で、空軍は前年度比14%増の$686Bを要求した。 中 でも最重点項目はB-21の開発で前年度の$2Bを15%増額している。 F-35AはFY18より 2機多い48機を要求している。
 核兵器近代化関連では
LRSO37%増の$615M、GBSD60%増 の$345Mを要求している。
2018.02.21 Inside Defense DOD doubles planned Conventional Prompt Strike funding, hands Navy program in FY-20 <1803-022109>
 米国防総省がFY20実用化を目指して開発している非核弾頭の超高速中距離兵器
CPS予算をFY19では倍増させようとしている。
 海軍の向こう5ヵ年間の計画ではCPSに$1.9Bを当てている。
2018.02.21 Defense News Army looking to funnel potential budget boost into modernization <1803-022108>
 過去20年間上下を繰り返していた米陸軍の予算が、FY18の$175BからFY19で$6.5B増額され$182Bになる。
2018.02.20 Inside Defense DOD wants more than $400 million in FY-19 for air-launched, hypersonic-strike tech development <1803-022003>
 米空軍とDARPAFY19国防予算に、Mach 5で飛翔する超高速打撃兵器の開発として前年度比 160%増の$400Mを要求し、計画が大きな転換点にさしかかってきた。
2018.02.19 Defense News National Space Defense Center begins 24-hour operations <1803-021904>
 有事に米国の衛星が敵の標的になると見られることからコロラド州のSchriever AFB内に2017年6月23日に開設された National Space Defense Centerは今まで臨時勤務者で運営されていたが、現在では230名で24時間の本格運用に入っている。
 二重のフェンスに囲まれたセンターは高度に秘匿されており、センター長のブロスと大佐によると、センタは空軍特殊部隊隊員のほか、契 約企業の要員や米スパイ当局(註:CIAのことか)から派遣された要員で運営されている。
2018.02.15 Defense News The Navy’s stealth destroyers to get new weapons and a new mission: killing ships <1803-021504>
 米海軍が、対地攻撃を主任務とするZumwalt級駆逐艦対艦任務に変更する経費$89.7Mを FY19に要求している。
 要求しているのはSM-6対艦型Tomahawkで、SM-6は数百哩遠方から水上 及び陸上の目標を攻撃することができる。
2018.02.14 Inside Defense Air Force's five-year spending plan more than doubles funding for Next-Gen Air Dominance <1803-021408>
 米空軍が次世代戦闘機
NGAD開発のリスク低減活動に向こう5年間で$9.8Bを要求している。  今週発表されたFY19国防予算要求では$503Mと、昨年度の二倍が計上されている。
2018.02.14 C4ISR Net Missile Defense Agency asks for $700 million to bolster hypersonic defense <1803-021405>
 中国が2014年1月以来超高速滑空体 (
HGV) であるDZ-ZF (WU-14) の試験を少なくとも7回行っていることから米国防総省はHGVに強い懸念を示しており、FY19要求にその対策費として $120Mを要求している。
 $120Mは$9.9B要求しているMDA全体から見るとごく一部であるが$75.3Mであった前年度より大幅増になっており、更にFY20で$157M、FY21で$142M 、FY22で$117M、FY23で$119Mと、FY23までに合わせて$732Mを要求する計画である。
2018.02.14 Yahoo 時事通信記事

「B1、B2 爆撃機退役へ=20年代後半から―米空軍」

<1803-021401>
 ウィルソン米空軍長官が13日、2020年代後半からB-21が就役するとのに伴い、B-1とB-2を順次退役 させると表明した。 ICBMとSLBMと並び、米核戦力の3本柱の一角を担う戦略爆撃機の編成が大きく変わることになる。 将来はB-21を100機以 上調達し、戦略爆撃機を175機以上の態勢にするという。
 ウィルソン長官はB-21の開発は予定通り進んでいると強調したうえで、B-21就役すれば戦略爆撃機をB-21とB-52の2機種に統合する方針を示し た。
2018.02.13 Defense News MDA $9.9 billion budget request geared to address North Korean threat <1803-021308>
 米MDAがFY19にFY18より$2B増額した$9.9Bを要求している。
GMD: $926.4M
 44基あるGBIに20基が2023年までに追加され64基体制になる。 またGBIに2型 (Configuration 2) ブースタ6基が採 用される。
RKV: $561.2M
 
EKVの能力向上型であるRKVは2020年配備で開発が進められてきたが2021年に延期され る。
CKV: $189.8M
 1発のGBIに複数のKVを搭載するMOKV用のKVとなるCKVの 開発を続ける。
HDR (Homeland Defense Radar): $95.8M
 GMDを支援する脅威識別用レーダでハワイに設置するHDR-Hの機種選定作業はFY-18に開始されている。 FY21に設置 が開始され、FY23には運用が開始される。
 太平洋地域の別の場所に設置されるもう1基HDR-PはFY19に設置場所の選定が行われ、FY24に運用開始になる。
LRDR
 FY19に受領して2020年に試験を開始し、2022年に運用を開始する。
SM-3: $708.7M
 今後25年間でBlock ⅠBを204発、Block ⅡAを38発整備する計画で、FY19にはBlock ⅠBを37発 、Block ⅡAを6発調達する。
THAAD: $214.2M
 今後5年間で196発を整備する計画でFY19には82発を調達する。 また長射程型のTHAAD-ER の開発も継続する。
超高速弾対策: $120.4M
レーザ UAV
STSS: $37M
 2007年に打ち上げたSTSS衛星の維持管理を行う。
2018.02.13 Yahoo 時事通信記事

「ミサイル防衛費、過去最高=中朝の脅威拡大で―米国防予算」

<1803-021302>
 トランプ米政権が12日発表したFY19国防予算案は、ICBM開発を進める北朝鮮や中国の新型兵器を念頭に、MDAの予算 qとして前年度比25%増となる$9.9Bを計上した。 他のBMD関連予算を合わせると、$12.9Bに達した。
 予算案では
GBIGBIを2023年までに20基増やして64基にすると共に、ミサイルの追跡や識別などを担う 本土防衛レーダ(註:LRDR)2基太平洋地域に設置する計画も明記した。
2018.02.13 Yahoo 時事通信記事

「米国防予算案、7%増=中ロの軍備拡張に対抗」

<1803-021301>
 米国防総省が12日、FY19国防予算案を発表した。 基本予算は要求ベースで前年度比約7%増の$617Bで、このほかに 国外作戦経費(戦費)が$69B、エネルギ省による核兵器の維持管理費は$30Bだった。
2018.02.12 Defense News Funding to deter Russia reaches $6.5B in FY19 defense budget request <1803-021206>
 米政府は12日に公表したFY19国防予算で陸軍に$182Bを要求している。 この中で欧州戦争抑止計画
DRI$1.7B増の$6.5Bを要求している。 かつてはDRIと呼ばれていたEDIにはFY18には $4.8B、FY17には$3.4Bを要求していた。
 在欧米陸軍は1980年には200,000名であったが、2015年には33,000にまで削減され、在欧米軍の施設も2006年以降100箇所以上が閉鎖されている。
2018.02.12 Defense News Pentagon unveils $686 billion military budget for FY19 <1803-021205>
 米国防総省が12日、FY19国防予算$686.1Bを要求することを明らかにした。 内訳は基本経費が$617B、戦時経費が $69Bで、このほかにエネルギー省の核兵器関連予算を含めた安全保障費は全体$716Mになる。
Missile defense ($12B)
 • SM-3× 43 ($1.7B)
 • GMD ($2.1B)
 • THAAD×82 ($1.1B)
 • PAC-3×240 ($1.1B)
Aircraft ($55.2B)
 • F-35×77 ($10.7B)
 • KC-46×15 ($30B)
 • F/A-18×24 ($2B)
 • AH-64E×60 ($1.3B)
Shipbuilding ($33.1B)
 • Virginia-class submarines×2 ($7.4B)
 • DDG-51 Flight Ⅲ×3 ($6B)
 • LCS×1 ($1.3B)
 • CVN-78 ($1.8B)
Ground systems ($15.9B)
 • Joint Light Tactical Vehicles×5,113  ($2B)
 • M-1 MBT×135 ($2.7B)
 • ACV×30 ($0.3B)
 • Armored Multi-Purpose Vehicles×197 ($0.8B)
2018.02.10 Defense News US Navy pressing towards major reorganization <1803-021004>
 米海軍が、太平洋艦隊の持つ人事、教育訓練、補給整備などの機能の一部又は全てを、東海岸にある 米艦隊総軍 (US Fleet Forces Command: USFLTFORCOM) に移管する機構改革を進めようとしている。
 ただ、艦隊司令官から権限の一部を取り上げることについては太平洋艦隊司令官Swift大将が6日に反対の意を示しており、今後議論のあるところである。
2018.02.09 Marine Times Marine Corps’ fears about enemy missiles prompts top secret meeting at Quantico <1803-020907>
 米海兵隊が、中露からの長距離CMやその他近未来の高度な脅威に対抗して運用構想の大規模な見直しを行っている 。 このため4月10日には企業や大学などの専門家を招聘して新たな構想 "Epeditionary Advanced Base Operations" について説明する秘に 該当する内容の説明会を開催する。
 記事にある図はネットワーク化された海兵隊員が居住する分散配置筏で、Ospreyやその他防御兵器が装備されている。
2018.02.08 Inside Defense Coming DOD missile defense assessment drops focus on 'ballistic' from title <1803-020806>
 トランプ大統領が昨年、2010年の脅威を念頭に置いた現行 "
Ballistic Missile Defense Review" の見直し を命じたが、新たなBMDRでは標題から "Ballistic" が外される模様である。
【註】
 "Ballistic" が外されることからミサイル防衛の対象とする脅威が超高速滑空弾HGVの様に弾道飛行しない脅威に拡大される可能性がある。
2018.02.07 Jane's Defense Weekly Trump calls for funding, nuclear force modernisation <1804-020707>
 トランプ米大統領が初となる一般教書演説で、国防費の増額核戦力の 近代化を訴えた。 この内容は "National Security Strategy" と "National Defense Strategy" の内容を繰り返したもので、大統領は更に2011年の 予算管理法 (
BCA) の見直しも求めている。
2018.02.06 日経新聞

インターネット

ペンス氏の日韓歴訪が醸す「有事」のシグナル <1803-020603>
 平昌冬季五輪への出席に合わせた日韓歴訪で6日に来日したペンス米副大統領は7日に安 倍首相らと会談するが、このタイミングでの米副大統領の訪問を五輪後の朝鮮半島有事をにらんだ米軍の動きを嗅 ぎ取る向きもある。
 副大統領は来日に先立ち、アラスカ州の米軍基地も訪れ、同基地でICBMへの迎撃態勢を点検し北朝鮮をけん制している。 1月末には、昨年11月に来日したばかりの 在韓米軍司令官のブルックス対象がひそかに再来日し、1月30日に谷内国家安全保障局長や秋葉外務次官らと 相次ぎ会談したたが、この会談内容も明らかにされていない。
2018.02.06 Yahoo ロイタ通信記事
「北朝鮮、数ヵ月で核弾道ミサイルでの米国攻撃が可能=米軍縮大使」
<1803-020602>
 ウッド米軍縮大使が6日に国連主催の軍縮関連の会議で、北朝鮮あと数ヵ月核弾頭搭載BMで米国攻撃が可能になるとの見方を示し、同国の核兵器開発プログラムを止めるべきだと述べた。
2018.02.05 東京新聞

インターネット

米、核弾頭削減の目標達成 新 START、1393に <1803-020502>
 核軍縮で米国とロシアが合意していた新戦略兵器削減条約(新
START)が発効から7年を迎えた5日、米国務省 は声明を発表、戦略核弾頭数を1,550発に制限する目標を達成し、昨年9月1日時点で1,393発まで 減らしたと明らかにした。
2018.02.03 Yahoo 時事通信記事

「米、核戦略を大転換=軍縮放棄、新型兵器開発へ―『核態勢の見直し』公表」

<1803-020301>
 トランプ米政権が2日、今後5~10年間の核政策の指針となる「核態勢の見直し」(NPR)を公表した。 NPRの策定は、オバマ政権下の 2010年以来で、中国やロシア急激な核戦力増強北朝鮮の核開発 など安全保障をめぐる環境が大きく変貌したとの認識を土台とし、今日のさまざまな脅威に対応するには柔軟かつ多様な核戦力が 必要と訴えている。
 歴代大統領が進めてきた核軍縮方針を大きく転換して爆発力の小さい低出力核弾頭核弾頭CMの新規開発を表 明した上、米国や同盟国のインフラなどに対する非核攻撃にも核で報復する可能性を明記している。
2018.02.02 Defense News The US could be getting 2 new nuclear capabilities. Here are the details. <1803-020203>
 2日に公表された "Nuclear Posture Review" (NPR) では、米海軍に核弾頭CM低威力BM の核兵器二種類を求めている。
・潜水艦発射Low-yield Ballistic Missile
 この計画は早期に実施されるもので、現在SLBMに搭載されているW76 475kT弾頭の一部(数十発)を広島型原爆 より小型の核弾頭に代えることで、武器選択の幅が広がることから、既に計画は進められている。
・潜水艦発射Nuclea Cruise Missile
 空軍は既に核弾頭CMとして
LRSO計画を進めているが、核弾頭SLCMはTomahawkの改良型になると見られる。  弾頭はLRSO用にた開発されたW80の改良型になると見られる。
2018.02.02 Defense News Nuclear Posture Review puts Russia firmly in crosshairs <1803-020202>
 米国防総省が2日、"Nuclear Posture Review" (NPR) を公表した。 前回の2010 NPRは米国が主導して 核廃棄を目指すとしていたのに対し今回のNPRはロシアの核戦力増強への対抗を強調して いる。
 NPRのなかでは北朝鮮、中国、イランと並んでロシアの章が設けられているが、主たる対象は明らかにロシアで、ロシアとの "balance of power" 確保の必要性が強調されている。
2018 Nuclear Posture Review
2018.02 International Defence Review Lockeed Martin, Northrop Grumman awarded low-cost 'Gray Wolf' cruise missile development contracts <1804-020009>
 米空軍研究所 (
AFRL) がLockheed Martin社とNorthrop Grumman社に、低価格自動CM Gray Wolfの開発を発注し た。 開発は4段階で行われ第1段階は2019年末まで行われる。
 空軍はGray Wolfを当初はF-16に搭載して試験するが、その後F-35、F-15、F/A-18、B-1、B-2、B-52にも搭載するという。
【註】
Lockheed Martin社の Gray Wolf のページ
2018.01.31 Jane's Defence Weekly Third Burkan-2H missile shows no sigh of Saudi intercept <1803-013112>
 サウジアラビアが主導する多国籍軍が、2017年12月19日にイエメンから発射されたBurkan-2Hをリヤド南方15哩で サウジ軍のPatriotが撃墜したと発表しているが、1月17日にサウジ軍の基地を取材したCNN TVの取材班は、それを 裏付ける証拠は全く見つけられなかったと報じている。
2018.01.31 Yahoo 産経新聞記事

「北 ICBM 発射の兆候察知は『ますます困難に』 『よくて十数分前』と米軍高官」

<1802-013101>
 米主要メディアによると、セルバ米統合参謀本部副議長が北朝鮮のICBMについて30日、北朝鮮の発射兆候を事前に察知 できるのは「運が良くて発射の十数分前」であるとし、昔よりも察知が困難になっていることを明かした。
 副議長によると、米国は以前であれば最大1時間前に発射を察知できたが、北朝鮮が
TELを使うようになったり、ミサイルや関連設備をト ンネルや地下に巧妙に隠すようになったため、ミサイル発射の動きに対応できる時間は短くなっていると指摘した。
2018.01.30 Defense News The Pentagon is planning for war with China and Russia — can it handle both? <1802-013005>
 米統合参謀本部副議長のセルバ大将が30日に "Defense Writers Group" のイベントで講演し、中露への備えを強調 した新 "National Defense Strategy" に伴う軍の再構築が始まろうとしている述べた。
 その中でセルバ大将は、両国への対応は全く同じではなく、もし中国との戦いとなれば海空が中心となり、ロシアとの戦いでは陸空が中心 になるとも述べた。
2018.01.29 Aviation Week & ST The Pentagon wants its nuclear Tomahawks back <1803-012904>
 トランプ政権が発表した "2018 Nuclear Posture Review" で海軍は低威力核弾頭搭載SLBMを配備しようとしている。
 核弾頭Tomahawkは "2010 Nuclear Posture Review" で廃止が決められ、2012~2013年に退役していた。
【註】
 米空軍がAGM-86 ALCMの後継として開発している核弾頭CMのLRSOを報じた記事では、核弾頭Tomahawkが搭載していたW80核弾頭と思われる 写真が掲載されていた。 W80は1981以降米国が装備している290-lbの小型核で、爆発威力は5~150kTと言われている。
2018.01.26 Defense News Is the Army ready to transform its missile defense force? <1802-012605>
 米陸軍が夏までに新たな
AMD戦略をまとめることを公表したが、元JIAMDO司令官のArch海軍少将は陸軍の AMDについて、過去20年間何も変わっておらず、再検討は25年前の湾岸戦争にまで遡るべきとしている。
 またCSISでMissile Defense Projectの責任者であるKarako氏は、陸軍のAMDは分散展開に意味があり、 遠隔発射交戦能力ネットワーク化に力を入れるべきとしている。
2018.01.26 Defense News New Army missile defense strategy due out this summer <1802-012604>
 米陸軍
SMDC司令官が25日、陸軍がまでにAMDに関する 新たなドクトリンと戦略をまとめることを明らかにした。 この検討は過去数年間に起きた変化に対応するもので2017年3月に開始されたとい う。
 新戦略では攻防の両面、殺傷性非殺傷性の全てを統合すると共に、AMD部隊の将来方向を示す。
2018.01.23 Inside Defense Navy extending effort to define potential Tomahawk follow-on program <1802-012305>
 米海軍首脳が昨年5月に、Tomahawk後継となる
NGLAW比較分析作 業(AOA)を2018年1~3月までに完了すると表明していたが、海軍はまだ発表できる状況にはないという。
2018.01.20 Yahoo 時事通信記事

「米国防戦略、中ロとは『戦略的競合』=優位維持に軍再建―『ならず者』と北朝鮮非難」

<1802-012001>
 米国防総省は19日、国防政策の指針をまとめた「国家防衛戦略」を発表した。 中国やロシアを国際秩序の 現状変更を目指す「修正主義勢力」、北朝鮮やイランを「ならず者国家」と位置付けた。
 特に中露との長期的な戦略的競合最優先課題であり、対抗するために投資増強が持続的に必要だと強調し 、競争的優位性が損なわれている米軍再建の必要性を訴えている。
2018.01.19 Defense News National Defense Strategy released with clear priority: Stay ahead of Russia and China <1802-011903>
 米国防総省が19日、11頁から成るNational Defense Strategyの要約を公表した。
National Defense Strategy 2018 (Summary)
 NDSは相互に関連する3件の安全保障関連文書の2件目のもので、発表された要約は秘に指定されていない部分である。
 国家安全保障については12月にトランプ大統領が自説を述べているが、今回のNDSでは対テロより軍事力競争に国防の重点を置いてい る。
2017.01.17 Jane's Defence Weekly Building of first Arleigh Burke Flight Ⅲ to begin in May <1803-011704>
 米海軍次期駆逐艦DDG-51級Flight Ⅲの一番艦であるDDG 125 Jack Lucasが12月15日に設計を完了し、 5月に建造が開始されることになった。
 米海軍は2017年6月にHII社に対してDDG 125 Jack Lucasの詳細設計と建造を発注し、9月に二番艦であるDDG 126 Louis H Wilson Jrを発注してい る。
 Flight Ⅲが装備するAN/SPY-6 (V)1レーダはAN/SPY-1Dより15dB(註:32倍)性能が優れているという。
2017.01.17 Jane's Defence Weekly US Navy believes it can fiel 38 amphibious ships <1803-011703>
 従来揚陸艦船34隻であった米海軍が、海軍355隻になれば38隻になるという。 内訳は 以下の通りになる。
 ・LHA/LHD強襲揚陸艦   : 12隻
 ・LPDドック型輸送揚陸艦 : 13隻
 ・LSD/LX(R)ドック型揚陸艦: 12隻
2018.01.12 Military Times Nuclear Posture Review draft leaks; new weapons coming amid strategic shift <1802-011204>
 米国防総省が2月に公開するはずであった核戦力体制見直し(
NPR)をHussington Post紙がオンライン上 で12日にリークした。
 それによると米国は小型低威力核兵器の開発を開発する模様で、これは潜水艦発射核弾頭CMに搭載するこ とを目指していると見られる。
2017.01.10 Jane's Defence Weekly Officials request relief for minitions programmes <1803-011009>
 米議会が12月21日に、1月19日まで有効な 継続予算決議案 (
CR) を可決した。 CRで は新規事業の開始や生産レートの変更は認められていないが、国防総省は特例を要求し議会が認めた。
 その特例にはGBU-53/B SDB Ⅱ 90発、Harpoon Block Ⅱ、B61-12核爆弾用テールキットATACMSの改良キットなどの新規調達と、GMLRS生産レート を2,954発から6,000発へ、AGM-158C LRASMの生産レートを10発から25発に引き上げることなどが含まれ ている。
2018.01.09 Defense News Navy's cruiser replacement won't be a cruiser, says surface warfare chief <1802-010904>
 米海軍の水上戦責任者であるBoxall少将が海軍水上戦協会の年次シンポジウムで、現有巡洋艦の後継艦は 巡洋艦にはならないであろうと述べた。 海軍の次期巡洋艦CG(X)計画はオバマ政権時代に中止されている。
 これについて専門家は、Flight Ⅲ Aeleigh Burke級駆逐艦の船体は目一杯で、技術的に限界があると述べ ている。
2018.01.07 東京新聞

インターネット

米、核兵器の役割拡大へ 新指針で戦略転換、小型開発も <1802-010703>
 トランプ米政権が2月にも発表する核戦略の中期指針「核体制の見直し」(NPR)の概要を米政府の説明を受けた複数の議会関係者や外 交筋が7日に明らかにした。 新指針ではICBM、SLBM、戦略爆撃機の三本柱を堅持する。
 NPRでは中国やロシア、北朝鮮に対する圧倒的な優位性を確保するため、局地戦を想定した低爆発力小型核 の開発を検討して核兵器の役割を拡大し、核攻撃の抑止や反撃に限定しない方針を盛り込む柔軟な核運用を前面に出す内容で、核なき 世界を掲げたオバマ前政権からの戦略転換となる。
2018.01.02 中央日報 北朝鮮の海岸1000キロ封鎖をめぐり、韓日米 vs 中露対決が本格化 <1802-010201>
 米国が朝鮮半島近隣の海上で国連の制裁を避けて北朝鮮のタンカ精油精製品の密輸をして摘発された 中国とロシアの船舶に対する圧力を強化している。マティス国防長官は12月29日に、国連加盟国は安保理決議が 禁止する取引をする船舶を自国の港で発見した場合、拿捕する義務があると強調した。
ティラーソン国務長官も1月16日にバンクーバーで朝鮮戦争参戦16ヵ国+韓国、日本、インドなど19ヵ国の外相会議 を開き、こうした不法取引を完全に封鎖することを対北朝鮮封鎖同盟国の参加を呼びかける。