2006年の極東米軍に関する報道

年 月 日
出   典
標     題
要         旨
2006.12.21 Yahoo 産経新聞記事

「MD 対応型のイージス3隻に・・・」

<0701-122101>
 防衛庁幹部が20日、米海軍横須賀基地所属のイージス駆逐艦2隻( Stethem (註:=DDG 63) と Curtis Wilbur )に SM-3 を搭載する改修作業が完了したことを明らかにし た。 クリスマス前には運用が可能になる。
 米軍による MD 対応型イージス艦の日本への配備は3隻となった。
2006.12.04 Defense News PAC-3 activated in Japan <0703-120402>
 PAC-3 を装備する、米陸軍 1-1 ADA 大隊が11月29日に嘉手納基地 で移駐式典を行った。
 移駐は在日米軍の基地再編成計画に基づくもので、陸軍第10地域支援群が大隊を指揮運用する。
2006.11.30 Yahoo 琉球新報記事

「PAC-3 運用部隊発足、迎撃・・・」

<0623-113002>
 PAC-3 の沖縄配備に伴う米陸軍部隊の沖縄での編成完結式が30日午前、嘉手納基地内で行われた。 米陸軍は、編成完結式が運用準備 完了を意味するわけではないと説明しているが、年内には一部運用が開始され、迎撃態勢が整うものとみられる。
 発足式を行ったのは、Fort Bliss から沖縄に移駐してきた 1-1ADA 大隊で、ハワイの第94 米陸軍防空ミサイル防衛コマンドの隷下に入る。
2006.11.30 Yahoo 時事通信記事

「最新鋭迎撃ミサイル部隊が・・・」

<0623-113001>
 日本で初めて米軍嘉手納基地に配備された PAC-3 部隊の編成完結式が30日に同基地内で行われた。 実際 の運用開始は12月となる。
 10月1日から運用に必要な車両などが Fort Bliss から運び込まれた。
2006.11.26 東京新聞

インターネット

MD イージス艦5隻態勢に、在・・・ <0623-112501>
 在日米軍が横須賀基地を母港とするイージス艦9隻のうち、4隻を SM-3 を搭載する ミサイル防衛 (MD) 対応型に改修する計画であることが26日に分かった。 年内に2隻を改修して早ければ来春 にも再配備し、その後2隻を追加改修する。 再配備後は、在日米軍の SM-3 搭載艦は5隻態勢になる。
 防衛庁はこれとは別に首都圏の MD を強化するため、PAC-3 を横須賀基地や横田基地に配備するよう 米側に要請したことも明らかになった。
2006.11.14 Yahoo 読売新聞記事

「中国潜水艦、演習中の米空・・・」

<0622-111401>
 米太平洋軍司令官が14日、太平洋上で演習中の米空母キティホークに中国海軍の潜水艦が魚雷射程内の至近距離まで 接近したことを明らかにした。
 14日付の米紙ワシントンタイムズが伝えた海軍幹部の話によると、潜水艦は通常動力の「宋」級とみられ、沖 縄付近で訓練中のキティホークを追尾した後、10月26日に魚雷等の射程内である約8kmまで接近した。
2006.11.09 Inside the Pentagon Navy may station more Minesweepers in Japan <0624-110901>
 米海軍太平洋艦隊は、1994年から佐世保基地に配備する Avenger 級掃海艇を現在の2隻から増強する検討を行っており、数隻をテキサ スから移動させる模様である。
 Avenger 級掃海艇は現在ペルシャ湾岸バーレインに2隻を配置、10隻がテキサス州 Igleside 基地に配置されている。
2006.11.05 Yahoo 琉球新報記事

「事前集積艦停泊続く、朝鮮・・・」

<0622-110501>
 米軍ホワイトビーチ沖で、先月20日ごろから米陸軍と海兵隊の事前集積艦が断続的に停泊を続けており、米軍 佐世保基地でも事前集積艦の入港が相次いでいる。 ホワイトビーチには10月20日ごろ以降、陸軍のワトソン級 の事前集積艦 (62,968t) がほぼ常に沖に停泊を続けている。
 専門家は北朝鮮による核実験以降、米軍は朝鮮半島陸上での戦闘や国連制裁が進んだ際の大規模な難民の流出 などに備え、急速展開を念頭に置いて待機を続けているのではないかと分析している。
2006.11.03 Yahoo 毎日新聞記事

「米イージス艦:横須賀基地・・・」

<0622-110302>
 横須賀基地に所属する FitzgeraldCurtis Wilbur のイージス 艦2隻の任務が、北朝鮮の弾道ミサイル攻撃を想定した米本土の防衛と内部文書に記していることが分かった。 横須賀基地には8月から SM-3 を搭載した Shiloh も所属している。
 Curtis Wilbur は、現役艦初の BMD 艦で、2004年10月に日本海でミサイル探知任務に就いた。 Fitzgerald は BMD 2番艦で、今年7月には日本海で Taepo Dong-2 を探知追尾して発射後40秒で爆発したと分析した。
【註:】
 Fitzgerald (DDG 62) は、1995年に就役した Arleigh Burke 級 Flight 1 の駆逐艦、Curtis Wilbur (DDG 54) は1989 年に就役した Flight 1 の Arleigh Burke 級4番艦で、共に Aegis BMD LRS&T (Long-Range Search and Track) を装備してしているが、SM-3 は搭載していない。
( 関連記事 毎日新聞 2005.08.29)
2006.10.27 韓国中央日報

インターネット

グローバルホーク、来年4月に・・・ <0621-102701>
 Defense News の姉妹紙 C4ISR ジャーナルが26日、米国が Global Hawk を来年4月から朝鮮半島上空に飛ばす 予定であると伝えた。 これは当初の計画より2年以上も早く、北朝鮮の核実験事態と関係があるとみられる。
米空軍太平洋司令部傘下、第36飛行団長の話を引用したもので、グローバルホークが来年4月に初めてグアムのアンダ ーソン空軍基地に配置されると報じた。 米空軍は2009年または2010年ごろ、グアムに Global Hawk 7機を常 置する計画だった。
2006.10.13 Yahoo 琉球新報記事

「パトリオット装備がそろう・・・」

<0620-101302>
 米軍が13日未明に嘉手納基地に搬入した PAC-3 の発射機などが、同日早朝までに基地内滑走路西の格納庫前に並べられ、関連装備が そろったことが確認された。 今後、年内の一部運用開始に向け作業が進められる。
 今回、ミサイル24発、発射機4基が搬入されたが、来年3月までの本格運用に向け 、あと発射機20基、ミサイル120発が搬入されるとみられている。
2006.10.10 Yahoo 時事通信記事

迎撃ミサイル、ハワイに配備・・・」

<0620-101002>
 米 MDA 高官が9日、テポドン2号に対処するため THAAD をハワイに配備する方針を明らかにした。
 THAAD は2009年の実用化に向け、2007年1月からハワイで本格的な実験を行う。
2006.10.08 Yahoo 琉球新報記事

「F-35 嘉手納配備検討、米・・・」

<0620-100801>
 米空軍は7日までに、F-35A を米国外基地では唯一嘉手納基地に配備を検討している ことを明らかにした。 今後配備に向け約2年をかけて環境調査を実施する。
 Stars&Sreipe 紙によれば、空軍は今後10年以内に嘉手納基地に2個飛行中隊の少なくとも 54機が配備する。
2006.09.30 Yahoo 琉球新報記事

「パトリオット陸揚げ、那覇軍・・・」

<0619-093002>
 30日午前、米陸軍が PAC-3 沖縄配備のため米本国から海上輸送してきた、ミサイル関連装備を搭載した米軍 車両の第一陣が那覇軍港に入港した大型貨物船から次々と上陸し、同日夜から嘉手納基地に搬入される。
 ミサイルは2日に米軍天願桟橋を経由して搬入される見通しである。
2006.09.20 Jane's Defence Weekly US certifies first active BMD outfit <0620-092003>
 Aegis BMD Baseline 3.6 装備の Shilo が実戦配備になったことにより、 海軍が米国初の BMD 能力を持つことになった。 Shilo は横須賀に配備されたが Lake Erie は BMD 試験艦としてハワイに留まる。 Lake Erie は現在 Baseline 3.0 を装備しているが年内に 3.6 への改修を終える。 近く Baseline 3.6 の3番艦となる Port Royal は緊急時にのみ BMD 任務に就く。
 BMD の本格的実戦型の BMD Baseline 4.0 はFY-08末に装備される予定で、Aegis LRS&T (Long Range Search and Track) を装備する Aegis 駆逐艦は2007年までに12隻が計画されている。
2006.09.09 Yahoo 毎日新聞記事

「米国防総省、北朝鮮のミサ・・・」

<0618-090901>
 米 MDA のオベリング局長が8日、MD 網強化のため、太平洋地域に年内に
  @ SM-3 を装備したイージス艦を3隻から6隻に倍増
  A 弾道ミサイルの航跡を追跡できるイージス艦10隻を追加配備
する計画を明らかにした。
 一方、欧州地域では THAAD の配備が計画されているが、候補地絞り込みの最終段階にあると述べ、年内に確 定させる考えを示した。
2006.08.29 東京新聞

インターネット

「米迎撃イージス艦が入港、・・・」 <0617-082801>
 米海軍横須賀基地に新たに配備されたイージス巡洋艦 Shiloh (9,950t) (註:CG-67、1992年に就 役した Aegis 巡洋艦としては7番目に新しい艦)が29日午前、同基地に入港した。
 同基地には弾道ミサイルを捕捉、追尾できるイージス駆逐艦 Mustin (註:DDG-89、2002年就役の最 新型である FLIGHT IIA 艦)などが既に配備されており、 Shiloh の配備で MD 本格運用に向けた態勢 がほぼ整う。
2006.08.24 朝日新聞

インターネット

「ミサイル迎撃艦、日本で3隻・・・」 <0617-082404>
 在日米海軍司令部が24日、Aegis 巡洋艦 Shiloh を、29日に横須賀基地に配備すると発表した。 また 、同基地に配備されている Aegis 駆逐艦2隻を SM-3 を搭載できるよう年内に改修することもわかった。
 米国は、年内に太平洋に配備する SM-3 搭載能力を持つ Aegis 艦を6隻に増やす方針であるが、うちの3隻が日本に配備されることにな る。
【註:】
 今まで、米海軍は SM-3 を Aegis 巡洋艦のみに配備し、Aegis 駆逐艦には Aegis BMD LRS&T (Long-Range Search and Track) を装備 して情報収集にのみあたると報じられてきたため、この報が誤報でなければ新事実となる。
2006.08.17 朝日新聞

インターネット

「太平洋配備のイージス艦 ・・・」 <0617-081701>
 米国防総省は太平洋に配備するミサイル防衛能力を備えたイージス艦を年内に6隻に倍増 する方針を決めたと、SMD 計画責任者ヒックス海軍少将が16日に語った。 6隻は SM-3 を搭載したイージス艦で、 数年内に SM-3 搭載イージス艦を18隻に増やす計画だという。
 米軍は現在、SM-3 搭載イージス艦を3隻を保有しており、このうちサンディエゴを母港としていた Shiloh の横須賀基地への配備が決まっている。
2006.08.17 東京新聞

インターネット

「迎撃艦6隻、太平洋配備へ・・・」 <0616-081702>
 ミサイル防衛を担当する米海軍のヒックス少将が16日、SM-3 を搭載したイージス艦6隻を今年末までに太平洋に配備 する考えを示した。
 8月にはイージス巡洋艦 Shiloh が横須賀基地に配備されることになっており、6隻には同艦も含ま れるとみられる。
2006.07.13 Yahoo 時事通信記事

PAC-3、来月にも嘉手納配・・・」

<0614-071304>
 日米両政府が13日までに、米軍の PAC-3 を8月にも嘉手納基地に配備することを決めた。
 当初は年内の早い時期に配備するとされていたが、北朝鮮の弾道ミサイル発射を踏まえ、運用開始時期を前倒しした。
2006.06.26 Yahoo 共同通信記事

最新鋭迎撃艦の早期派遣も・・・」

<0613-062602>
 米政府当局者は25日、北朝鮮によるテポドン2の発射準備の動きを受け、Aegis 巡洋艦 Shiloh の日本周辺 への早期派遣を検討していることを明らかにした。 米国は Shiloh を8月に横須賀基地に配備すると発表しているが、 今回派遣されれば事実上の前倒しになるとみられる。
 Shiloh の日本周辺への派遣は早ければ2週間程度で可能であるという。
【註:】
 Shiloh (CG-67) は1992年7月に就役した7番目に新しい Aegis 巡洋艦で、Aegis BMD 3.6 に改装され、22日にハワイ沖で行わ れた迎撃試験で SM-3 Block TA を発射した。
 SM-3 初の実戦配備になる。
(関連記事 MDA HP)
2006.06.21 Yahoo 時事通信記事

「米駆逐艦2隻、北朝鮮沖に・・・」

<0613-062104>
 21日付のワシントンポストが、テポドン2の発射に備え横須賀に配備されているミサイル駆逐艦2隻が20日に北朝鮮 沖に展開したと報じた。
 2隻は Arleigh Burke 級の Curtis Wilbur(註:DDG-54 )と Fitzgerald(註:DDG-62 )で、いずれもミサイル 発射を即時に探知追尾するイージスシステムを備えている。
2006.06.21 Yahoo 琉球新報記事

「パトリオット嘉手納へ、米軍・・・」

<0613-062103>
 在日米軍再編最終報告に基づき、米側は PAC-3 を年内にも嘉手納基地に配備する方針を日本側に伝えてい たことが21日に分かった。
 関係者によると米側は昨年秋に2007年3月までに PAC-3 を嘉手納基地に配備し運用を開始する方針を政府に伝えており、 日本側も了承しているというが、テポドン2号の発射準備の兆候が見られることなどから、米側は 配備を急いでいる
2006.06.19 Yahoo 読売新聞記事

「米空母3隻、グアム沖に集結・・・」

<0613-061901>
 米軍は19日から5日間、グアム島周辺の太平洋上で海軍、空軍、海兵隊などの統合演習バリアント・シール ドを実施する。 兵員22,000名、艦船30隻、航空機280機が参加する大規模な演習で、日本、中国、韓国など7ヶ国がオ ブザーバーとして招待され、19日の演習を視察する。
 演習には、原子力型のエイブラハム・リンカーン、ロナルド・レーガン、通常型型のキティホークの空母3隻 が参加する。 米軍の空母3隻が太平洋上で同時に演習するのは、ベトナム戦争以降で初めてという。
2006.04.13 Inside the Pentagon PACAF Chief suggests selling JSFs to JAPAN <0611-041302>
 米太平洋空軍 (PACAF) 司令官は、日本への新戦闘機の売り込みは F-22A よりも F-35 JSF が適当であると 述べた。 ITAF 誌は2月の記事で、日本への輸出は F-22A の公算が最も高いと報じていた。
 PACAF の責任区域は地球上の50%以上を占め、約55,000名の兵員がハワイ、アラスカ、グアム、日本及び韓国に駐留している。
2006.02.28 Yahoo 共同通信記事

「無人偵察機、グアム配備へ・・・」

<0605-022801>
 アンダーセン基地に駐屯する米空軍第36遠征航空団の司令官が27日、2009年末までに同基地に 3〜6機程度の Global Hawk が配備されると述べた。 米軍が西太平洋地域に同機を常駐させるのは初めてとなる。
 今年中に専用格納庫などの施設建設を始めるという。
2006.02.15 Yahoo 時事通信記事

「太平洋で6月から大規模演習・・・」

<0604-021502>
 米太平洋艦隊司令官のラフヘッド大将が14日、今年6月から8月にかけて太平洋で米軍空母計4隻が参加する大規模演習 を、日本など同盟国と合同で実施する方針を明らかにした。
2006.02.04 Yahoo 産経新聞記事

米国防計画見直し、中国の・・・」

<0604-020402>
 米国防総省は3日、「四年ごとの国防計画見直し (QDR)」を発表した。 その中で今後20年間、米軍が取り組 むべき優先分野として、
  @ テロリストネットワークの打倒
  A 本土防衛
  B 中国など戦略的分岐点にいる国への対処
  C テロ組織などの大量破壊兵器取得の防止
を挙げた。日本など同盟国との連携の重要性も指摘している。
 今回の QDR では中国に対し、アジア太平洋地域で建設的な役割を果たすことを求める一方で、中国の軍事力強化の速 度と規模は、すでに地域の軍事バランスを危険にさらしていると、警戒感を示した。 また、中国の海軍力増強を念頭に 太平洋地域に少なくとも6個の空母戦闘群と潜水艦の6割を配置する方針を打ち出し、同地域での戦力増強を鮮明 にした。
 QDR は6日に議会に提出される。
【註:】
 2006QDR には以下のような特異事項が述べられている。
 ・land-based penetrating long strike capability を2018年までに配備。
 ・F-22A の生産はFY-10いっぱいまで延長
 ・J-UCAS は計画を見直し、空母搭載型を開発。
 ・精密誘導通常弾頭搭載型の Trident SLBM を2年以内に IOC。
2006年 QDR (2006.02.06) 113頁全文(英文 pdf)
DoD のサイトから)
2006.02.02 Yahoo 共同通信記事

「西太平洋の空母2隻態勢に・・・」

<0604-020201>
 ブッシュ米政権が6日にも議会に提出する QDR で、2008年に横須賀基地へ配備予定の原子力空母を含め、西太平洋に 空母2隻を展開し、中国の軍拡やテロへの対応強化を検討していることを、米政府筋が2日に明らかにした。
 この構想について関係者は、日本に原子力空母を配備することで初めて実現が可能になるとしている。
2006.01.26 日経新聞

インターネット

「米海軍戦力、太平洋にシフ・・・・」 <0603-012601>
 米国防総省が2月初めに発表する QDR の骨格が明らかになった。 中国軍の台頭をにらみ潜水艦の6割を太平洋に配備 するなど、全体に占める太平洋の海軍戦力の比重を拡大する。 また対テロ戦に対応するため、 特殊部隊を5年間で大幅に増やす。
 米軍が太平洋重視の体制を強めることで、日本との安全保障協力への期待感が増しそうだ。