2019年の宇宙防衛に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2019.08.19 Aviation Week & ST Pentagon's answer to 'Space Pearl Harbor' threat shifts focus 1910-081906>
 米宇宙開発庁 (
SDA) が4月に低高度軌道小型衛星群を配置する限定的なTransport Layer構想を提起したが、同庁では更に中高度軌道へのTransport Layer拡張構想を持っている。
 米軍は今まで陸軍のKestrel Eyeの様な小型画像衛星計画を進めているが、SDAはこれらを拡張しネットワーク化することを考えている。
2019.07.14 産経新聞

(Yahoo)

仏軍に宇宙司令部を創設 大統領「空・宇宙軍」に改組表明 <1908-071401>
 マクロン仏大統領が13日、宇宙領域での防衛戦略を統括する宇宙司令部を9月に空軍に創設すると表明した。 この結果空軍は宇宙航空軍に改称される。
 NATOは先月、国防相理事会で包括的な宇宙戦略に合意しており、宇宙での防衛戦略を積極化する動きが広がっている。
2019.07.09 Newsweek 米国防総省、モジュール型宇宙軍事基地案を募集 <1908-070903>
 米国防総省が米国内企業から、Orbital Outpostと呼ばれる低軌道の自律型宇宙ステーション構築案を募集している。 提案は2019年7月9日まで受け付けられ、FY20に開発が開始されるという。 募集要項によれば、宇宙ステーションは次の仕様が要求されている。
 ・1㎥以上の内部空間
 ・80kg以上の搭載能力
 ・1kW以上の電力供給能力
 ・100kbps以上の通信性能
 ・0~1気圧までの気密性能
 モジュール型で拡張性を持った提案が望ましいとされ、宇宙製造、微小重力実験、補給、備蓄、製造、教育、試験、評価、などの目的で使用され、将来は有人滞在も視野に入っており、文字通り宇宙基地となるかもしれない。
2019.07.04 時事通信

(Yahoo)

宇宙ごみ接近警告、5年で4倍=不審衛星観測も3割増-米軍、日本との協力拡大期待 <1908-070401>
 米軍が2018年に人工衛星と宇宙ごみ(スペースデブリ)の衝突の危険警告した件数が、5年前と比べて4倍の約400万回に上ったことが2日に分かった。 米戦略軍統合軍宇宙構成部隊が管轄する連合宇宙運用センタ (
CSpOC) によると、接近情報の発信回数は2013年には約100万回だったが、2018年には約400万回に増えた。
 他の衛星に危険を及ぼすような不審な動きをする衛星を追跡した事例も3割増加しており、中国やロシアが宇宙の軍事利用を加速する中、米軍は日本など各国と連携した宇宙空間の監視能力を強化したい考えである。
2019.07.03 C4ISR net The Pentagon’s new space agency has an idea about the future <1908-070303>
 4ヶ月ほど前に米国防総省に新設された宇宙開発庁 (Space Development Agency) が7月1日に公表した国防総省の新たな宇宙防衛構想は、網目状に多数打ち上げた50kg~500kgの小型通信衛星をネットワークで連接し、以下の機能を持たせようとするものである。
 ・Space transport layer
 ・Tracking layer
 ・Custody layer
 ・Deterrence layer
 ・Navigation layer
 ・Battle management layer
 ・Support layer
 DARPAは20基の衛星群構想Blackjack計画を持っているが、SDAの計画Blackjackに連接し、ミサイルの早期警戒・照準のほかGPSの補完なども行う。
2019.04.11 時事通信

(Yahoo)

米軍、宇宙で多国間連携=将来の自衛隊参加も視野 <1905-041103>
 米軍が10日、英豪など6ヵ国宇宙分野での軍事協力を強化する方針で一致し共同声明を発表した。 声明によると、米国と英、独、仏、加、豪、ニュージーランドの空軍トップがコロラド州で会合を開き、宇宙領域における軍事協力が各国の国益にとって死活的に重要との認識で一致し、宇宙デブリの監視や情報共有などで連携を強化する方針を確認した。
 日本は米国と宇宙安全保障協力を進める方針を示しているが今回の合意には参加していない。 ただ自衛隊がVandenberg AFBにある多国間共同宇宙作戦センタに連絡官を派遣し、今後の関係強化について協議する態勢が整えば、将来の自衛隊の参加もあり得るという。
2019.02.27 Jane's Defence Weekly China's PLA 'likeky' to field ground-based ASAT laser weapon by 2020, says DIA <1904-022701>
 米国防情報庁が2月11日の報告書で、中国低軌道衛星のセンサを破壊する地上設置型レーザ兵器年内に配備するするとの見通しを示した。
 また更に2020年代中頃か後半には、光学偵察衛星以外の衛星にも脅威を及ぼすより強力なレーザ兵器を配備すると警告している。
2019.02.19 Defense News Trump officially organizes the Space Force under the Air Force ... for now <1903-021910>
 トランプ米大統領が2月19日、空軍省隷下に宇宙軍を創設するとした
SPD-4に署名した。
 SPD-4では宇宙軍を当面は空軍省隷下に置き空軍省次官の所掌とし、参謀長に相当する大将を置くとしていて、大統領が当初主張していたほど斬新ではなくなっている。
2019.02.13 NHK 米国防総省の情報機関 “宇宙でも中国やロシアが脅威” <1903-021308>
 米国防総省の情報機関である国防情報局 (
DIA) が12日までに「宇宙における安全保障の課題」と題した報告書を発表した。 報告書では中国とロシアが宇宙空間で米国に対抗するために人工衛星を破壊するミサイルやレーザ兵器などのさまざまな手段を開発しているとしている。
 このうち中国については、限定的な能力のレーザ兵器をすでに保有している可能性があるとしたうえで、来年までに低軌道の人工衛星をねらったレーザ兵器を配備する可能性が高いとしている。 またロシアについても、昨年の7月までにレーザ兵器の配備を始めたとしたうえで、人工衛星をねらった兵器の可能性が高いとしている。
Challenges to Security in Space
2019.01.16 Jane's Defence Weekly Battle space <1903-011608>
= 英国の宇宙計画に関する5頁の記事 =
 ・Defense space strategy
 ・Skynet
 ・Carbonite 2 and Project Primus
 ・Galileo