2018年の南シナ海の情勢に関する報道

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2018.12.21 産経新聞 インドネシア、ナトゥナ諸島に軍事基地 南シナ海、中国に対抗 <1901-122107>
 インドネシアが18日に南シナ海南端のナトゥナ諸島に建設した軍事基地の開所式を行った。 現地メディアなどによると、基地は同諸島の本島、大ナトゥナ島に建設され、SAMや軍港、飛行機格納庫、病院などの軍用施設が整備され、人員は数百名以上とみられる。
ナトゥナ諸島の位置 (Google Map)】
 同諸島北側海域は、インドネシアの排他的経済水域 (EEZ) 内だが、中国が南シナ海の大部分を管轄していると主張する根拠の境界線九段線と一部が重複し、違法操業を続ける中国漁船の拿捕などをめぐり、両国は対立してきた。
2018.11.30 時事通信

(Yahoo)

米、南シナ海で「航行の自由作戦」=首脳会談前に中国けん制 <1812-113003>
 米太平洋艦隊が29日、巡洋艦Chancellorsvilleが26日に中国が実効支配する南シナ海パラセル諸島付近を通過する航行の自由作戦を実施したと明らかにした。
 28日には駆逐艦など2隻が台湾海峡を通過しており、12月1日にブエノスアイレスで予定される米中首脳会談を前に中国をけん制する狙いがあるとみられる。
2018.11.21 時事通信

(Yahoo)

米戦略爆撃機、南シナ海を飛行 <1812-112105>
 米CNN TVによると、米太平洋空軍は21日、B-52 2機が南シナ海付近を飛行したと明らかにした。 B-52はグアムのAndersen AFBを離陸し、南シナ海付近で訓練を実施したという。
 空軍は定期的な訓練で訓練は国際法に沿っており、自由で開かれたインド太平洋地域を実現するという米軍の長年の取り組みに合致するものだと強調しているが、南シナ海の軍事拠点化を進める中国をけん制する狙いとみられる。
2018.11.21 時事通信

(Yahoo)

南シナ海に新施設を確認=中国、軍事用探知装置か―米研究所 <1812-112103>
 米シンクタンク
CSISのウェブサイト「アジア海洋透明性イニシアチブ (AMTI)」が公開した7月7日付の衛星画像では、パラセル諸島Bombay礁北端の海上に長さ27m、幅12mの施設が設置され、上部にドーム形構造物と太陽光パネルが確認された。
 ドームは、中国が飛行場を建設し軍事拠点化を進めているWoody島に設置されたものより小さいが、付近の海上交通路で情報収集する軍事目的の探知装置である可能性が高いという。
2018.11.20 時事通信

(Yahoo)

南シナ海でエネルギー共同開発へ=中国主席、13年ぶりフィリピン訪問 <1812-112007>
 中国の習国家主席が20日にフィリピンを訪問してドゥテルテ大統領と会談し、南シナ海でエネルギーの共同開発を行うことで合意した。 開発が南シナ海のどこで行われるか判然としないが、中国が沿岸諸国と領有権を争っている海域が含まれる可能性もある。
 南シナ海の領有権で争っていた両国は関係強化へ一歩踏み出す形になり、習政権にとって大きな外交得点となった。
2018.11.20 ロイタ通信

(Yahoo)

中国主席がフィリピン訪問、現地紙寄稿でドゥテルテ大統領を称賛 <1812-112005>
 20日にフィリピンを公式訪問した習中国国家主席がドゥテルテ大統領を称賛したが、フィリピン国内ではドゥテルテ大統領に対し、南シナ海問題に強硬姿勢で臨むよう圧力がかかっている。 世論調査によると、中国による人工島の軍事拠点化に反対しないのは間違っていると回答した国民は全体の84%に上り、86%は海軍を中心にフィリピン軍を強化することが正しいと回答した。
 ドゥテルテ大統領は同問題で、中国の主権主張を退けた2016年の仲裁裁判所判決を受け入れるよう中国に求めることを拒んでいるのに対し、中国に服従しているとの批判の声が国内の国粋主義者などから上がっている。
2018.11.16 ロイタ通信

(Yahoo)

南シナ海、どの国にも属さず=ペンス米副大統領 <1812-111601>
 ペンス米副大統領が16日、南シナ海はどの国にも属していないとし、米国は今後も国際法で認められる限り航行を続けると述べた。
2018.10.22 産経新聞

(Yahoo)

中国と ASEAN が初の海洋演習 米国の影響力排除狙う <1811-102206>
 中国とASEAN各国海軍などによる初の共同海洋演習が22日に中国広東省湛江海軍基地周辺で始まった。 中国は軍事協力を通じてASEANの取り込みを進め、一部加盟国との領有権争いを抱える南シナ海で米国の影響力を排除したい考えだが、中国側は当初「合同軍事演習」を提案したのに対して一部加盟国の反対海洋演習に変更し、南シナ海での演習実施も断念したとされる。
湛江市の位置 (Google Map)】
 中国国防省などによると、演習には各国の艦艇8隻と将兵1,200名が参加し、海難事故を想定した救助訓練など28日までを行う。
 中国海軍はマレーシア沖のマラッカ海峡で20日から、同国やタイ海軍との合同軍事演習も実施している。
2018.10.18 東京新聞 共同海洋演習へ調整 米 ASEAN、来年に <1811-101804>
 ASEANが来年、米国と海軍合同演習を実施する方向で調整を進めている。 米国はこれまでASEAN加盟国などと個別に海洋演習を行ってきたが、ASEAN全体との共同演習実施は異例である。
 ASEANは今月下旬に中国海軍と合同演習の実施を予定しているため、米国とも合同演習を実施し中国への過度の傾斜を避けることで、米中両国とバランスの取れた関係を維持する思惑があるとみられる。
2018.10.18 産経新聞

(Yahoo)

海自護衛艦「かが」がシンガポールに寄港 中国を牽制 <1811-101803>
 南シナ海とインド洋で長期航海中の護衛艦かがが18日に最後の寄港地シンガポールに入港した。 艦上で記者会見した福田海将補は、今回の訓練が日本政府が掲げる「自由で開かれたインド太平洋戦略」に沿ったものだと強調し、海洋進出を強める中国を念頭に、来年以降も航行を継続する方針を述べた。
 シンガポールでは18日~20日にASEAN拡大国防相会議が開かれ、かがでは同会議参加国の要人らを招いて艦上レセプションなども行い存在感をアピールする。
2018.10.18 時事通信

(Yahoo)

米、南シナ海に戦略爆撃機=中国は反発 <1811-101802>
 米太平洋空軍が声明で、B-52が南シナ海付近で通常の訓練を実施したとし、自由で開かれたインド太平洋に向けた取り組みだと強調した。 米軍は9月にもB-52を南シナ海と東シナ海に派遣している。
 これに対し中国外務省は18日に、悪意を持って周辺国の主権と安全保障上の利益を損ねることに断固として反対すると主張し、必要な時にわれわれも断固とした措置を取り、自らの主権を守ると述べた。
2018.10.17 日経新聞 日中、潜水艦競争が激化 質量両面でにらみ合い <1811-101704>
 中国軍は空母部隊の建設を進めているが、空母を作戦展開させるには護衛役の潜水艦をつける必要がある。 また米本土を直撃しうる
SLBMを搭載した晋級原潜を南シナ海に配置し、先々は後継艦の唐級を日本海に配置する公算が大きい。 しかしながら中国の潜水艦は60隻と自衛隊の22隻を大幅に上回ったものの、静粛性や運用実績では日本が大きく先行している。
 こうした中、日本が南シナ海への潜水艦派遣を公表したことは、中国には不愉快な現実に他ならない。 日本は南シナ海への派遣を公表したことで、有事には中国が南シナ海に配備した潜水艦も無事ではないとのメッセ―ジを周辺国にもわかる形で送ったのものであると同時に、米軍が果たしてきた中国潜水艦封じの役割を一部肩代わりできるとトランプ政権に強調しておく意味合いも込められている。
2018.10.16 朝日新聞

(Yahoo)

中国軍、南シナ海でタイ・マレーシアと演習 米国に対抗 <1811-101602>
 中国国防省が14日、タイ、マレーシアとの合同軍事演習を20~29日にマレーシア近海で行うと発表した。 演習はマレーシア西岸の複数地点で行われ、中国からは将兵692名、駆逐艦、護衛艦、艦載ヘリ2機などが参加する。 訓練海域はフィリピンやベトナムとの係争海域ではない。
 中国は演習の狙いを南シナ海の平和と安定を守り、脅威に対応する能力を高めるとして、いかなる国も対象にしていないとしているが同時期にASEAN加盟国との初の合同演習も予定しており、南シナ海で「航行の自由作戦」を展開する米国を意識した動きとみられ、緊張が高まっている。
2018.10.10 Jane's Defence Weekly USS Decatur has 'unsafe' encounter with PLAN destroyer in South China Sea <1812-101004>
 南シナ海航行の自由作戦 (
FONOP) を実施していた米海軍駆逐艦Decaturが9月30日の08:30頃にGaven礁近くで、中国のLuyang級(註:Type 052B)駆逐艦の危険な接近行動を受けた。 この際中国艦は45ヤードにまで接近したため、Decaturは回避行動を余儀なくされた。
 その直前の9月23日と25日には米空軍のB-52Hが南シナ海周辺を飛行していた。
2018.10.02 東京新聞 中国艦船が異常接近 航行の自由作戦の米艦に <1811-100201>
 米太平洋艦隊が1日、南シナ海スプラトリー諸島周辺で9月30日に航行の自由作戦を実施していた米駆逐艦に中国の駆逐艦が41mの距離まで異常接近したと明らかにした。
 米太平洋艦隊によると、中国駆逐艦は複数回にわたり攻撃的な接近を繰り返した。
2018.09.30 時事通信

(Yahoo)

米駆逐艦が「航行の自由作戦」=中国実効支配の南沙付近 <1810-093001>
 ロイタ通信が米当局者の話として、米海軍駆逐艦Decaturが30日に中国が実効支配する南シナ海スプラトリ諸島付近を航行したと報じた。
 DecaturGaven礁Johnson South礁から12nm以内を通過した。 中国の過剰な海洋権益主張を否定する航行の自由作戦の一環とみられる。
2018.09.27 ロイタ通信

(Yahoo)

日本のヘリ空母、南シナ海に向かう英軍艦と共同訓練 <1810-092703>
 インド洋に長期派遣中の海上自衛隊ヘリ空母かがが26日、南シナ海へ向かう英海軍のフリゲート艦Argyllと共同訓練を実施した。 訓練にはかがArgyllのほか護衛艦いなずまが参加した。 訓練ではコンテナ船や石油タンカが行き交うスマトラ島西方の穏やかな海上を、3隻が陣形を組んで航行し、かがの艦載ヘリが上空から見守った。
 Argyllはこの後、南シナ海から日本周辺へ向かい、北朝鮮の瀬取り取り監視に加わる。
2018.09.27 時事通信

(Yahoo)

東・南シナ海に戦略爆撃機=米軍、中国をけん制 <1810-092701>
 米国防総省が26日、複数のB-52が25日に東シナ海を飛行したと明らかにした。 今週初めには南シナ海も飛行したという。 国防総省の報道担当者は「同盟国やパートナ国との相互運用性を高めることを目的とした通常の活動」と説明している。
 一方で「米軍は国際法が許す限り、いつでもわれわれが決めた場所を航行・飛行し続ける」と強調し、東・南シナ海などで領有権を主張する中国をけん制した。
2018.09.17 産経新聞

(Yahoo)

南シナ海の海自潜水艦訓練で安倍晋三首相「特定の国想定せず」 「15年前から実施」とも <1810-091704>
 安倍首相が17日夜のテレビ朝日番組で、海上自衛隊の潜水艦が南シナ海で訓練を実施したことについて「実は15年前から行っており、昨年も一昨年も行っている」と明らかにした。 中国は南シナ海で一方的な軍事拠点化を強行しているが、首相は「自衛隊の練度を向上させるものであり、特定の国を想定したものではない」とも述べた。
 秘匿性の高い潜水艦の訓練実施を自衛隊が公表することは異例だが、首相は「事実上、訓練は近くの国々も知っている」と述べた。
2018.09.17 産経新聞

(Yahoo)

ベトナム、海自潜水艦初寄港を歓迎 対中牽制で連携 <1810-091703>
 ベトナム国営メディアが17日、海上自衛隊の潜水艦くろしおが、1973年9月21日の日越国交樹立から45周年を記念してカムラン湾に寄港したと報じた。
 日程は17~21日で訓練中の海自隊員がベトナム軍の将兵たちとスポーツを含めた交流を現地で行うとともに、同湾がある中部カインホア省に表敬訪問するとしている。
2018.09.17 朝日新聞

(Yahoo)

海自潜水艦、南シナ海で極秘訓練を実施 中国を牽制 <1810-091702>
 防衛省が海上自衛隊の潜水艦を南シナ海へ派遣し、東南アジア周辺を長期航海中の護衛艦の部隊と合流させて、13日に対潜水艦戦訓練を実施したことを複数の政府関係者が明らかにした。 中国が軍事拠点化を進める南シナ海に潜水艦を派遣して実施したのはめてで、政府関係者によると派遣したのは海自の潜水艦くろしおと、護衛艦かがいなづますずつきの4隻という。 くろしおは8月27日に呉基地を出港し、バシー海峡を通って南シナ海に入った。
 防衛省はこれまで、くろしおの動向について一切公表しておらず訓練は秘密裏に行われたが、事後的に実施を発表する方向で検討していて、公海の「航行の自由」を強くアピールし、中国を牽制する狙いがあるとみられる。
【註】
 くろしおは2004年に就役したおやしお型(水中排水量3,500t)の潜水艦で、そうりゅう型(水中排水量4,200t)より前の型でAIPは搭載していない。
2018.09.12 Jane's Defence Weekly UK Royal Navy ship conducts FONOP in South China Sea <1811-091203>
 英海軍のドック型揚陸艦 (LPD) Albionが日本からベトナムに向かう途中の8月31日に、パラセル諸島で航行の自由作戦 (
FONOP) を実施した。
2018.09.06 ロイタ通信

(Yahoo)

英海軍の艦艇、南シナ海の西沙諸島周辺を航行=関係筋 <1810-090602>
 英海軍の揚陸艦Albionパラセル諸島付近を航行したことが明らかになった。 海軍の報道官は航行の自由に関する権利を行使したと説明した。 日本国内と周辺での活動を終えた同艦は、西沙諸島近くを航行したのちホーチミン市に3日に入港した。
 中国はAlbionに警告するため、現場海域にフリゲート艦1隻とヘリ2機を派遣したが、双方ともに冷静な対応を取ったという。
2018.09.04 Stars & Stripes US, Japanese carriers link up for training in contentious South China Sea <1810-090408>
 米海軍と海上自衛隊の艦船が8月31日に南シナ海で共同訓練を行った。 訓練には米側から空母 Ronald Reaganのほか巡洋艦Antietam駆逐艦Milius、海上自衛隊からはDDH かがと護衛艦いなずますずつきが参加した。
2018.09.01 東京新聞 海自護衛艦がフィリピン寄港 大統領の対中姿勢に変化も <1810-090104>
 海上自衛隊の護衛艦かがなど3隻が1日にスービック港に寄港し、 ドゥテルテ大統領が艦内を視察した。 大統領の訪問には大野防衛政務官も立会した。 ドゥ大統領は昨年6月に寄港した護衛艦いずもにも乗艦しており、 日本との緊密な関係をアピールした。
 ドゥ大統領は最近になって中国と領有権を争う南シナ海問題で友好関係を築いてきた中国に強気の態度を見せ姿勢を 微妙に変えていることから、日本はフィリピンとの防衛協力を誇示し、南シナ海に進出する中国を牽制しようとしている。
2018.09.01 東京新聞 中国軍が岩礁制圧を研究 南シナ海で陸海空一体作戦 <1810-090103>
 中国海軍内で権威ある専門誌の昨年6月号は、海軍陸戦隊(海兵隊)幹部による制圧作戦研究を掲載したことから、中 国海軍が陸空海による南シナ海での制圧作戦を詳細に研究していることが分かった。
 「敵」は明示はされていないが、対象としているのはベトナムが実効支配するサウスウエスト島、フィリピンが実効支配するパグアサ島、台湾実効支配する太平島などの 岩礁がある海域である。
2018.08.17 中央日報 中国、南シナ海上空に衛星10基打ち上げ…紛争地域の領有権強化 <1809-081701>
 中国南シナ海を監視できる衛星システムを開発中だと中国官営メディアが16日に報じた。 報道によると、中国は2019~2021年に南シナ海上空に光学衛星6基、超広帯域衛星2基、SAR衛星3基など計10基の衛星を打ち上げる計画で、この うち最初の衛星は2019年下半期に打ち上げられるものと予想される。
2018.08.15 ロイタ通信

(Yahoo)

南シナ海での行動、中国は再考を=フィリピン大統領 <1809-081503>
 フィリピンのドゥテルテ大統領が、中国が南シナ海での行いを考え直すよう望むとし、紛争海域にある中国の人工島付 近を通過する外国の航空機や船舶を追い払う権利は中国にはないと述べた。
 同大統領が中国を非難するのは異例である。
2018.08.02 産経新聞

南シナ海、名指し避けつつ中国に自制促す ASEAN 外相会議、北非核化も協議 <1809-080203>
 ASEANの一連の外相会議が2日にシンガポールで開幕した。 終了後に発表された共同声明は南シナ 海問題について、「複数の加盟国が表明した埋め立て活動への懸念に留意する」との表現で、名指しを避けながら、人工島の軍事拠点化 を進める中国に自制を促した。
 産経新聞が入手した1日段階の声明草案には、ベトナムが懸念対象に「軍事化」を盛り込むよう求めているとの注釈があったが結果的に 入らなかった。 中国に配慮するカンボジアなどが反発したとみられる。
2018.07.15 産経新聞 フランス インド太平洋安保に名乗り 日豪印との連携軸に 中国の覇権に対抗 <1808-071503>
 フランス政府が、12~14日の河野太郎外相の訪仏中にインド太平洋の安全保障で日仏協力を強化することに合意した。  マクロン政権はオランド前政権の中国寄り外交を修正し、南シナ海で航行の自由を確保するため昨年だけで少なくとも5隻の艦船を派遣して、中 国による海洋覇権の拡大を牽制する姿勢を鮮明にしている。
 フランスはインド太平洋にニューカレドニア、仏領ポリネシアなど海外領土を保有して8,000名の部隊を展開しており、 中国の強引な権益拡大に対して既成事実化の押しつけは断じて認めない(パルリ仏国防相)方針を示している。
2018.06.27 Jane's Defence Weekly Chinese LCAC facility spotted near Zhanjiang <1808-062706>
 3月23日に撮影された衛星画像から、中国海軍南海艦隊の本拠地である湛江市近くに
LCAC の施設が建設されたのが明らかになった。
 その場所の近くには中国海兵隊の2個旅団12,000名が駐屯している。
 画像にはコンクリート壁で仕切られたType 726/726A 6隻Zubr級4隻が揚陸される場所が写っている。
湛江市の位置 (Google Map)】
【註】
 Type 726/726AはType 071揚陸艦に搭載されるLCACで、Zubr級はウクライナ製の世界最大のLCACである。
2018.06.27 Stars & Stripes 7th Fleet ships stop in the Philippines, 'a favorite port visit for sailors' <1807-062704>
 米空母Ronald Reaganと巡洋艦2隻南シナ海を経て26日にマニラに入港した。 米 空母が南シナ海に入るのは今年になって3回目で、2月にはCarl Vinson 、4月にはTheodore Rooseveltが南シナ海を航行している。
 またRonald Reaganに随航したAntietamは先月、サンディエゴを母港とするHigginsと共に中国 が領有を主張している小島の12nm以内を航行している。
2018.06.06 Jane's Defence Weekly China vows to boost air, naval combat readiness in SCS following US FONOP <1807-060609>
 中国が領有を主張している南シナ海パラセル諸島近海に5月27日に米艦2隻が進入したことに対し、 中国国防省が南シナ海での海空における戦闘準備態勢を強化すると発表した。 この日に航行の自由作戦 (
FONOP) は、中国中央TVが空母遼寧から24日夜間にJ-15を離着艦させたと報じた直後に行われた。
 この日FONOPを行ったのは巡洋艦Antietamと駆逐艦Higginsで、Tree島、Woody島、Lincoln島、Triton島周辺を航行した。
2018.06.05 Record China 英仏合同で南シナ海に艦船航行=中国専門家「明らかな挑発行為」―中国紙 <1807-060505>
 香港のSouth China Morning Post紙が、パルリ仏国防相がシンガポールでのアジア安全保障会議で3日、フランスと英国の艦船が来週、 南シナ海の海域で合同で航行の自由作戦を遂行すると表明したと報じた。 さらに、英紙Daily Telegraphの報道を引用し、 ウィリアムソン英国防相も3日に同会議で「英国は今年、アジア太平洋地域に軍艦3隻を派遣すると述べたことを紹介した。
 これについて同会議に中国代表として出席した中国軍事科学院の何副院長は、南シナ海は自由でありすべての艦船の航行 に開かれており、正常な航行の自由活動はいかなる制限も受けないとした一方で、中国への主権侵害は許されないと述べ、 英仏が中国の島の12nm内に入ればそれは意図的な挑発行為だとの認識を示した。
2018.05.29 時事通信

(Yahoo)

ベトナム漁船、中国警備艇と衝突=西沙諸島周辺で沈没 <1806-052905>
 ベトナム紙が29日、南シナ海のパラセル諸島周辺海域で操業中のベトナム漁船1隻が25日、中国の警備 艇と衝突し沈没したと報じた。
2018.05.27 時事通信

(Yahoo)

米艦2隻「航行の自由作戦」=西沙諸島の12カイリ内―南シナ海 <1806-052703>
 ロイタ通信が27日、米海軍の駆逐艦Higgins巡洋艦Antietamの2隻が同日、南シナ海 パラセル諸島航行の自由作戦の一環として中国が主権を主張する島の12nm内を航行したと報じた。
 今回の作戦は、中国が飛行場を建設し軍事拠点化を進めているWoody島や、Triton島Tree島Lincoln島周辺などで行われたという。
2018.05.24 時事通信

(Yahoo)

米、環太平洋演習から中国排除=南シナ海問題でけん制 <1806-052401>
 米国防総省がは23日、中国が南シナ海の人工島に対艦ミサイルを配置するなど軍事拠点化を進めているとして、 環太平洋合同演習(リムパック)への招待を取り消すと発表した。
 中国による急速な軍事拠点化を強くけん制したもので、貿易問題と並び米中関係の大きな火種となる可能性がある。
2018.05.20 NHK 中国海警局と海軍 南シナ海で合同パトロール 連携活動活発化か <1806-052001>
 中国人民解放軍の機関紙「解放軍報」が20日、中国海警局が南シナ海パラセル諸島周辺の海域で初めて 海軍と合同でパトロールを行ったと報じ、海警局の警備艦が海軍と連携した活動を活発化させる可能性が出ている。 合同パトロールは5日間 にわたって実施され、40隻の船の調査を行った結果、外国籍の漁船10隻追い出したと、海洋権 益を守ったと意義を強調している。
 中国海警局は3月に軍の指揮下にある武装警察の傘下に置かれることが発表されている。
2018.05.19 Stars & Stripes China lands bomber on South China Sea island for first time <1806-051904>
 China Daily紙が19日、中国空軍が南シナ海H-6Kの離着陸訓練を行ったとする中国国防省が18日付声明を報じた。  実施場所と時期は明らかにしていない。
 これについてワシントンのアジア海洋透明性計画 (
AMTI) は中国メディアの報道から、場所をパラセル諸島Woody島と特定 した。 戦闘行動半径1,900nmのH-6KをWoody島に置けば、南シナ海全域をカバーできる。
2018.05.19 毎日新聞

(Yahoo)

南シナ海 中国空軍が初めて爆撃機を着陸 <1806-051903>
 米戦略国際問題研究所 (
CSIS)が18日、中国空軍が南シナ海パラセル諸島Woody島に初め てH-6Kを着陸させ離着陸訓練を繰り返している中国メディアが報じたことを明らかにした。 H-6Kの航続距離は1,800km で、Woody島から南シナ海全域をカバーできる。
 中国はMischief礁などスプラトリー諸島の三つの人工島にも戦闘機や爆撃機の格納施設建設 を続けるなど、南シナ海の実効支配や軍事拠点化を進めている。
2018.05.16 Jane's Defence Weekly Vietnam demands China remove military equipment from South China Sea islands <1807-051609>
 米CNBCが5月2日に、中国がFiery Cross礁Subi礁Mischief礁 YJ-12B対艦ミサイルやHQ-9B SAMを配備したと報じたのを受け、ベトナム外務省報道官が8日に中国に 対し、南シナ海の軍事施設を撤去するよう要求した。
2018.05.16 Jane's Defence Weekly Y-8 transport aircraft spotted on Subi Reef <1807-051602>
 
AMTIが5月9日に行った報告で、商用衛星が4月28日に撮影した画像から、中国が南シナ海 スプラトリー諸島に建設した人工島にY-8輸送機を着陸させていることが分かった。
 このことから中国は諸島のFiery Cross礁Subi礁Mischief礁の3箇所に建設した 滑走路に軍用機を着陸させている事が明らかになった。
2018.05.03 東京新聞 南沙にミサイル初配備か 中国、軍事拠点化を加速 <1806-050302>
 米CNBC TVが米情報機関による最新分析に詳しい関係者の話として2日、中国が過去30日間に、南シナ海スプラトニ諸島 のFiery Cross礁やMischief礁、Subi礁など人工島に
ASCMSAMを配備したと報じた。 スプラトニ諸島では軍用レーダ の設置も確認されている。
 事実なら南沙諸島では初のミサイル配備で、北朝鮮の核やミサイル問題に国際社会の注目が集まるなか、中国が南シナ海の軍事拠点化を加速させ ている恐れがある。
2018.04.23 産経新聞

(Yahoo)

ベトナム漁船が中国船の攻撃で沈没 銃所持、書類への署名・押印要求 <1805-042301>
 ベトナム漁業者組合 (VFS) が23日、ベトナム漁船が20日に南シナ海パラセル諸島のLinkoln東島近海で中国船2隻から攻撃を受 け沈没していたことを明らかにした。
 船長は地元メディアに、全長約50mの中国船2隻から体当たりを受けてエンジンが故障し、乗り込んできた銃を持った5人 から、書類への署名と指紋押印を求められたと語 った。 越メディアによると南シナ海では今年3月以降ベトナム漁船10隻以上中国船から攻撃や略奪 を受けた。
2018.04.12 時事通信

(Yahoo)

中国、史上最大の海上閲兵=習氏「世界一流海軍」要求 <1805-041207>
 中国海軍が12日、海南島沖の南シナ海で空母遼寧を含む48隻の艦艇による史上最大規 模の観艦式を行った。 観艦式には、76機の戦闘機と10,000名が参加した。
 習国家主席は駆逐艦長沙」艦上で閲兵し、新時代の党の強軍思想を貫徹し、世界一流の海軍建 設に努力しなければならないと演説した。
2018.04.12 ロイタ通信

(Yahoo)

米空母打撃群が南シナ海で軍事訓練、中国の大規模演習に対抗か <1805-041206>
 米空母Theodore Rooseveltとその
CSGが10日、南シナ海で演習を行い、F/A-18 20機 が20分間、離着陸訓練を行った。 米軍は定期的な演習だとしており、その後フィリピンへと向かった。
 南シナ海での米空母の航行は、中国が同海域で3月末に大規模な軍事演習を実施した後に行われた。 中国の演習について一部の専門家は、増強する中国海軍力をこのよ うに大規模に誇示することは異例だと指摘していた。
2018.04.10 東京新聞 中国、南沙諸島に電波妨害装置 米国防当局「軍事目的」と警戒 <1805-041003>
 Wall Street Journal電子版が複数の米国防当局者の話として9日、中国が南シナ海のスプラトリー諸島に造成した人工 島に、電波妨害装置を配備したと報じた。 これに対し中国国防省は10日、南沙諸島は中国国有の領土だと主張した上で「必要な国土防衛施設を設 置するのは主権国家の当然の権利だ」と強調し、装置の設置を正当化する談話を発表した。 国防当局者は「中国は航海の安全や救難活動のために建設していると主張して いる。
 しかしながら妨害装置は軍事目的にのみ使用されるもので、米国は中国による軍事拠点化の加速に警戒感を示している。
2018.03.28 Jane's Defence Weekly Xianglong UAVs spotted on China's Hainan Island <1805-032802>
 民間衛星が2月に撮影した画像から、海南島の凌水航空基地に祥龍HALE UAVが2機配備されていることが分かった。
 全長13.25m、翼端長22.5mで巡航速度405kt、上昇限度18,000m、航続距離3,780nmと、RQ-4 Global Hawkと同程度の能力を有する凌水は、2017年 8月にチベット自治区のShingatse航空基地で3機、2018年2月に中国東北部のYishuntun航空基地で2機が確認されている。
2018.03.25 産経新聞 「未来の戦争への演習」 中国空軍が西太平洋と南シナ海で同時訓練 <1804-032502>
 中国空軍報道官が25日、未来の戦争の予行演習で最も直接的な軍事闘争への準備だと称して、H-6KやSu-30などの空軍機が宮 古海峡を通過して西太平洋で演習を実施し、同時にH-6KやSu-35などが南シナ海で
CAPを実施したとの声明を発表した。 時期は明らかにしていないが、防衛省は23日に中国軍の爆撃機など8機が宮古海峡を通過したこ とを確認していた。
 中国国防省は23日、海軍も近く南シナ海で実戦演習を行うと発表しており、空母遼寧も参加する可能性がある。
2018.03.24 時事通信

(Yahoo)

ベトナム、南シナ海の油田開発中止=中国の圧力で <1804-032402>
 BBC放送が23日、ベトナムが中国と領有権を争う南シナ海の海域で計画していた油田開発の中止 を決めたと報じた。 中国の圧力が理由としており、南シナ海問題をめぐる同国の強硬姿勢に屈した
 ベトナム政府が石油掘削を認めたスペインのレプソルに社対し、ベトナム国営の石油ガス企業が停止を求めたという。
2018.03.23 ロイタ通信

(Yahoo)

米駆逐艦、南シナ海で中国造成の人工島付近を航行=当局者 <1804-032302>
 米当局者が、米国海軍の駆逐艦Mustin航行の自由作戦として23日、南シナ海で中国が造成した人工島から 12nm内を航行したことをし明らかにした。  この当局者によると、Mustinは南シナ海スプラトリー諸島のMischief礁付近を航行したという。
2018.03.13 Stars & Stripes US, Japan kick off bilateral exercises in disputed South China Sea <1804-031309>
 米海軍が13日、米空母Carl Vinson
CSGの駆逐艦Wayne E. Mayer南シナ海で護衛艦いせと共同演習を行ったと発表した。 演習は11日に両国艦が南シナ海に入り開始されたとい う。
 この演習では海上自衛隊から4名の連絡幹部がCarl Vinsonに乗艦し、作戦の調整に当たっている。
2018.03.05 ロイタ通信

(Yahoo)

米空母カール・ビンソンがベトナム寄港、1975年の戦争終結以来初 <1804-030505>
 米海軍の空母Carl Vinsonが5日、ベトナムのダナン港に寄港した。 米空母としてはベトナ ム戦争が終結した1975年以来初めてで、ベトナムが米国との戦略的連携を強化していることが鮮明となった。
 Carl Vinsonは5日間滞在する予定である。
2018.02.14 Yahoo ロイタ通信記事
「中国とフィリピン、南シナ海の石油・ガス共同調査で作業部会設置へ」
<1803-021402>
 フィリピンと中国が、領有権を争う南シナ海における石油・ガス開発の共同調査を検討する 作業部会設置で合意した。
 共同開発の構想は1986年に浮上したが、両国間の論争や主権問題で実現に至っていない。
2018.02.13 Yahoo 時事通信記事

「英艦、南シナ海航行へ=中国に権利主張―豪有力紙」

<1803-021304>
 豪有力紙オーストラリアンが13日、ウィリアムソン英国防相が英海軍フリゲート艦が来月に航行の自由の確保を目的 に、オーストラリアを出港して中国が軍事拠点化を進めている南シナ海を航行すると明らかにしたと報じた。
 同紙によると、豪州に今週到着するフリゲート艦サザーランドが本国帰還の途中で南シナ海を航行し、英海軍にその権利があると明確にする。
2018.01.23 Yahoo 時事通信記事

「南シナ海で認識に差=米インドネシア国防相会談」

<1802-012304>
 東南アジア歴訪中のマティス米国防長官が23日、最初のインドネシアでリャミザルド国防相と会談し、両国間の防衛協力 強化や、イスラム過激派などによるテロへの対策での協力を確認した。
 マティス長官は今回、インドネシアとベトナムを訪れ、南シナ海への中国の進出を念頭に両国との 防衛関係を強化することを目指しているが、会談後の記者発表でマティス氏が、南シナ海の安全保障への支援を強調したのに対し、リャミザルド国防相は中国 との対話促進により南シナ海の安保上の問題は減少していると述べるにとどまっり、南シナ海での防衛協力については、両者の認識に差もみ られた。
2018.01.22 Record China フィリピン、スカボロー礁めぐる米中の争い「関与しない」―米メディア <1802-012203>
 米自由アジア放送(RFA)が21日、米海軍駆逐艦Hopperが17日に南シナ海のスカボロー礁の12nm内を航行した ことに、中国政府が「強烈な不満」を表明したことについて、フィリピン大統領報道官が21日に、フィリピンのスカボロー礁に対する領有権主 張は国際法の下で認められているとした上で、スカボロー礁をめぐる米国と中国との争いに関与するつもりはないとの立場を表明した。
2018.01.09 Yahoo ロイタ通信記事

「フィリピンが中国に抗議へ、南シナ海の人工島に空軍基地建設か」

<1802-010902>
 フィリピンのロレンザーナ国防相が8日、中国南シナ海の人工島を軍事拠点化し ないと宣言していたにもかかわらず空軍基地らしきものが建設されていることを受け、外務省を通じて中国に抗議すると表明した。
 中国中央テレビ(CCTV)が昨年12月30日に放映した映像では、Fiery Cross礁に空軍基地が建設されているように見える。