2017年の南シナ海の情勢に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2017.11.22 Jane's Defence Weekly China, ASEAN start SCS negotiations <1801-112209>
 フィリピン外務省が11月13日、マニラで開かれている第20回ASEAN首脳会議でASEAN諸国と中国が、南シナ海行動規範の協議を開始することに合意したと発表した。 公式協議は2018年早々に開始される見込みという。
 ASEANと中国は8月に、南シナ海の行動規範で大筋合意していた。
2017.11.22 Jane's Defence Weekly China, ASEAN start SCS negotiations <1801-112209>
 フィリピン外務省が11月13日、マニラで開かれている第20回ASEAN首脳会議でASEAN諸国と中国が、南シナ海行動規範の協議を開始することに合意したと発表した。 公式協議は2018年早々に開始される見込みという。
 ASEANと中国は8月に、南シナ海の行動規範で大筋合意していた。
2017.11.09 Yahoo 時事通信記事

「南シナ海で衛星打ち上げへ=来年にも、実効支配強化―中国」

<1712-110904>
 人民日報系の環球時報などが9日、中国が来年にも南シナ海の海上から商用衛星を打ち上げると報じた。 中国 航天科技集団公司の専門家は、赤道に近い場所で打ち上げれば、積載量を増やし費用を安くできるととし、南シナ海は発射場所の選択肢の 一つだと述べた。
 具体的な発射地点は不明だが、南シナ海の実効支配を強化することになる。
2017.11.08 Jane's Defence Weekly Choina's AT200 UAV to supply South China Sea military bases <1801-110803>
 中国科学院工程熱物理研究所が10月27日、中国が南シナ海の軍事施設への補給に、新開発のAT200輸送用UAV を使用する計画であることを明らかにした。
 
MTOW 3.4t、搭載能力1.5tのAT200はPacific Aerospace社(註:ニュージーランドの企業、 Home Page)製P-750を同研究所がSF Expressグループと共同でUAV化したもので、10月26日に初飛行している。
【初飛行を伝えた Web Site
 AT200は巡航速度313km/h、航続距離2,183km、実用上昇限度6,100mで8時間の滞空能力を持ち、200mの滑走路で離着陸できるという。
2017.10.18 Jane's Defence Weekly China lodges potest over US South China Sea FONOP <1712-101803>
 米海軍駆逐艦Chaffeeが10月10日、南シナ海パラセル諸島で航行の自由作戦(
FONOP)を実施した。
 これに対し中国は強く抗議すると共にType 054A級フリゲート艦と、J-11B 2機、Z-8 1機を投入してこれを妨害した。
2017.10.11 Yahoo 時事通信記事

「西沙沖で『航行の自由作戦』=中国の海洋進出けん制―米軍」

<1711-101101>
 米海軍の駆逐艦Chafee(註:DDG 90、Flight ⅡA)が10日、中国が実効支配する南シナ海パラセル諸島 付近を航行した。 米海軍筋によると、Chafeeは中国が造成した人工島付近を航行したが、人工島から12nm内には 入らなかった
 トランプ政権発足後、南シナ海の係争海域での航行の自由作戦は4回目とみられる。
2017.09.13 Jane's Defence Weekly Type 23 completes Sea Ceptor first firing <1711-091308>
 英国防省が9月4日、2018年のアジア太平洋海域への派遣を前に艦齢延長工事を終えたType 23 フリゲート艦の一番艦であるArgyllが、7月に2週間にわたる試験を実施し、GWS 35 Sea Ceptor初の発射試験を行ったと発 表した。
 Type 23フリゲート艦13隻全てが、2020年に寿命を迎えるGWS 26 Mod 1 VL SeawolfをGWS 35 Sea Ceptorに換装する計画である。
2017.08.25 Yahoo 産経新聞記事

「南シナ海で中国がベトナム漁船襲撃 漁協声明 今月4回、1隻沈没」

<1709-082503>
 ベトナム漁業協会(VFA)が24日、8月に南シナ海で操業中のベトナム漁船4隻が中国から襲撃を受け、うち 1隻が沈没したとする非難声明を発表した。 VFAによると、船体に「46102」と「56105」と書かれた2隻の中国船が18日午前にベトナム 漁船を襲撃し、魚を奪い漁具を破壊し船を沈没させた。 漁船の乗組員6人は、近くの僚船に救助されたという。 同様の襲撃は4日、10日、13日にも相次いだと している。
 現地メディアによるち、確認された中国船の中には、パラセル諸島周辺で2014年に石油掘削を強行する中国がベトナム公船とにらみ合いになった際、現場海域 にいた中国海警局の船と番号が一致するものがあったとしている。
2017.08.15 Yahoo ロイタ通信記事

「中国、南シナ海で新たな領有権を主張しないと保証=フィリピン国防相」

<1709-081503>
 フィリピンのロレンザーナ国防相が議会の聴聞会で14日、フィリピンと中国南シナ海新たな島の占領を禁じる暫定的な協定に達し、中国はフィリピンに対し、南シナ海に おいて新たな領有権を主張しないことを保証したと述べた。 国防相は、中国は南シナ海で新たな占領を行わず、 スカボロー礁での建造物の建設も行わないと述べた。 スカボロー礁はフィリピン近海の漁場だが、中国が2012~2016年まで実効支配していた。
 国防相は、中国船5隻が12日にスプラトリー諸島でフィリピンが実効支配する最大のパグアサ島(英語名ティトゥ島)から5kmに現れたことについてはコメントしな かった。
2017.08.10 Stars & Stripes US warship sails close to Chinese man-made island in South China Sea <1709-081011>
 米海軍当局者が10日、駆逐艦John S. McCain航行の自由作戦の一環として、 中国が人工島を構築したスプラトリ諸島Mischief礁の6nm以内を航行したことを明らかにした。
2017.07.28 Yahoo ロイタ通信記事

「英国、南シナ海への軍艦派遣を計画 中国の反発必至」

<1708-072802>
 ファロン英国防相が27日、来年南シナ海に軍艦を派遣し「航行の自由作戦」を実施する 計画を明らかにした。 EUからの離脱交渉が本格的に始まった英国と、中国の関係が冷え込む可能性がある。
 ファロン国防相は同海域でのプレゼンスを高めると表明したうえで、南シナ海を航行するのに中国に制約されるつもりはなく、われわれは自由に航行する権利を持 っておりそれを行使すると強調した。
2017.07.24 Yahoo 時事通信記事

「ベトナム、南シナ海の石油掘削停止=中国が攻撃警告」

<1708-072403>
 英BBC放送が24日、ベトナムが南シナ海の海域で先月、石油の掘削を開始したものの、最近になって 作業を停止したと報じた。 中国の強い警告を受けた対応とで、掘削を続けるならスプラトリー諸島に駐留するベトナム 軍を攻撃すると威嚇したという。
 問題になったのは、ベトナム南東部から400km沖の海域で、同国政府がスペインの石油ガス企業に鉱区の掘削を認めているが、中国も同じ鉱区の採掘権を別の企業 に与えており、ベトナムの動きを見過ごすわけにはいかなかったとみられる。
2017.07.12 Jane's Defence Weekly China to increase SCS patrols following latest USN FONOP <1709-071210>
 航行の自由作戦(
FONOP)として米海軍の駆逐艦Stethem>(註:DDG 63 Flight Ⅰ)が7月2日に南シナ海パーセル諸島のTriton島の12nm以内を中国側に通告しないで航行したのをうけ、中国 が南シナ海での海軍による哨戒を強化すると発表した。 Stethemの航行に際して中国は、駆逐艦、フリゲート艦、掃海艦 各1隻とJ-11B 2機を派遣した。
 トランプ政権になってから米海軍が南シナ海でFONOPを行うのは、5月24日に駆逐艦Dewey (FlightⅡA) がスプラトニ諸島のMischief環礁の12nm以内を航行して以来二度目である。
2017.07.07 Yahoo ロイタ通信記事

「米爆撃機2機、南シナ海上空を飛行」

<1708-070703>
 米空軍が7日、B-1B 2機南シナ海の上空を飛行したと声明で発表した。
 B-1Bは、南シナ海を飛行する前に東シナ海上空で航空自衛隊の戦闘機と夜間の共同訓練 を実施した。 空自機とB-1Bが夜間訓練を実施するのは初めてである。
2017.07.05 Yahoo 産経新聞記事

「中国の報復も ベトナムが石油掘削強行」

<1708-070505>
 BBC放送がシンガポールの石油コンサルタントの話として5日、ベトナムが南シナ海海域で石油探査に向けた 海底掘削に着手したと報じた。 ベトナム南東部の南シナ海の鉱区開発権を持った国際石油会社が委託した探査船で先月21日、ベトナムか ら400kmの海底掘削を始めたという。 この探査をめぐっては、中国人民解放軍首脳が激高し、訪越日程を切り上げた経緯がある。
 報道が事実であれば、ベトナム政府は、中国側の猛抗議を無視して掘削を強行したことになり、中国による報復 も予想される。
2017.07.02 Yahoo 時事通信記事

「米軍、西沙沖で『航行の自由作戦』=中国、直ちに反発」

<1708-070202>
 米FOXニュースなどが米国防当局者の話として報じたところでは、米海軍駆逐艦Stethemが2日に南シナ海パラセル諸島Triton島から12nm内 を航行した。 航行の自由作戦の一環とみられる。 Stethemは横須賀基地所属で、Triton島付近を航行中は、中国軍艦艇が 追尾したという。
 米軍による南シナ海での航行の自由作戦が明らかになったのは5月にパラセル諸島のMischief礁付近で行って以来、トランプ政権では2回目 とみられる。
2017.06.30 Yahoo ロイタ通信記事

「中国、南シナ海で新たな軍事施設建設=米シンクタンク」

<1707-063002>
 米シンクタンク、戦略国際問題研究所(
CSIS)傘下のアジア海事透明性イニシアチブ(AMTI)が29日、 中国が南シナ海で新たな軍事施設を建設したとことが衛星画像で明らかになったと発表した。 画像では、スプラトリ諸島の Subi礁Mischief礁Fiery Cross礁で、ミサイル用シェルタとレーダ、通信施設が建設されているのが確 認できるという。
 Fiery Cross礁では既存の8つのミサイルシェルタに加えて新たに4つのシェルタ、Mischief礁では大型のアンテナアレイが設置されていて 、周辺監視能力を強化するとみられる。
2017.06.29 Yahoo 産経新聞記事

「中国、越漁船攻撃か 南シナ海で妨害再活発化」

<1707-062902>
 ベトナム漁業組合が産経新聞に、南シナ海のパラセル諸島近海で今月18日、ベトナム漁船中 国船とみられる2隻から攻撃を受けたと被害を受けたことを明 らかにした。 現地メディアが24日伝えた被害内容によると、船長が18日午前7時頃に他の漁民らと操業中、小型船2隻が漁船に近づき軍服姿の2人が漁船に乗り込み 別の場所へ移動するよう求めてきた。 2人は船を大破させた上、船長に暴行を加え、物品も奪い、被害額は10億 ドン(490万円)と推計されるという。
 15日にも別のベトナム漁船が同様の被害を受けたとしており、中国ベトナム漁船への妨害と暴力再び活発化させている可能性がある。
2017.06.25 Yahoo 産経新聞記事

「日米初の地対艦弾訓練 来夏、対中抑止へ陸自運用を共有」

<1707-062501>
 自衛隊と米軍陸上自衛隊の地対艦誘導弾(SSM)を使った共同訓練を初めて実施する ことが、来夏のハワイでの米海軍主催による環太平洋合同演習(
RIMPAC)で行う調整に入った。
 米国では今まで沿岸防衛用のSSMは不要としてきたが、ここにきて米軍がSSMに意欲を示しているのは南シナ海での対中シフトに不可欠だと認識しているためであ る。 米太平洋軍司令官ハリス大将が今年5月、列島線防衛の新しい方策を検討すべきで、米陸上部隊に艦艇を沈める能力の強化を指示したと発言し、SSMを念頭に 陸自から学びたいとも述べた。
【関連記事:1701-112308 (JDW 2016.11.23)】
2017.06.22 Defense News China deploys new anti-submarine aircraft to fringes of South China Sea <1707-062203>
 DigitalGlobe社の民間衛星が5月10日と20日に撮影した画像から、東シナ海に面する海南島の陵水(Lingshui)航空基地に Y-8Q対潜哨戒機4機が駐機しているのが確認された。 また10日の画像にはBZK-005 HALE UAV 3機の存在も確認された。
 更にいずれの日も、KJ-500
AEW&C 2機の存在も確認されている。
2017.06.19 Yahoo ロイタ通信記事

「海自『いずも』にASEAN 10ヵ国の士官が乗艦、南シナ海を航行」

<1707-061901>
 護衛艦いずもが19日から、ASEAN 10ヵ国の士官を乗せて南シナ海を航行する。  防衛省の発表によると、いずもは19日にシンガポールを離れ、23日まで周辺海域を航行する。
 南シナ海で中国と領有権を争うフィリピン、ベトナム、マレーシア、ブルネイだけでなく、対中関係を重視するカンボジアやラオスも含め、ASEAN全加盟国の若手 士官を招待した。
 艦上で勉強会を開き、この海域で起きている情勢の認識や国際法を順守することの重要性を ASEAN各国と共有したい考えである。
2017.06.17 Stars & Stripes US, Japan conclude joint drills in disputed South China Sea <1707-061704>
 防衛省が16日、ヘリ空母いずもと護衛艦さざなみ南シナ海で15日 に米空母Ronald Reaganとの3日間に及ぶ共同訓練を終了したと発表した。いずもさざなみ は5月上旬から南シナ海で多国間演習を行っていた。
 一方6月上旬にはヘリ空母ひゅうがと護衛艦あしがら日本海で、米 空母Carl Vinsonとの共同訓練を行っている。
2017.06.07 Yahoo 時事通信記事

「中国、海兵隊を強化=尖閣占拠、『潜在的任務』か」

<1707-060704>
 米国防総省が6日公表した
中国の軍事動向に関する報告書は、海軍陸戦 隊(海兵隊)について、尖閣諸島における潜在的な新たな任務を視野に入れていると指摘したてる。 海 軍陸戦隊は装備を充実し兵力の増加も進められ、将来は米国の海兵隊のような独立性の強い組織に昇格させるとの 観測も出ている。
 報告書によると、中国陸軍の揚陸部隊が台湾侵攻を目指すのに対し、海軍陸戦隊は南シナ海や尖閣の占拠に狙い を定めているという。
2017.06.03 産経新聞

インターネット

日比が海賊対策で合同訓練 海上警備能力の向上図る <1707-060302>
 海上保安庁とフィリピン沿岸警備隊が3日、ミンダナオ島最大の都市ダバオの沖合で海賊対策の 合同訓練を実施した。 訓練には、新潟海上保安部所属のヘリ搭載型巡視船えちごと共に、日本側40名、フィリピン側150名 が参加した。
 訓練は、オーストラリアから中国へ向かう船舶が公海を航行中に海賊に襲われたと想定し、現場に急行した巡視船が停船するよう警告した上で、沿岸警備隊員らが 高速ゴムボートで接近、海賊の船に乗り移って制圧した。
 16日にはベトナムのダナン港沖で、同国海上警察と違法操業漁船の取り締まり訓練など を行う。
2017.06.03 Yahoo 時事通信記事

「対 IS、海上で合同警備へ=マレーシア比インドネシア3ヵ国」

<1707-060301>
 マレーシア国防相がシンガポールで開催中のアジア安全保障会議で3日、フィリピン、インドネシアと共に 3ヵ国によるミンダナオ島沖での海上合同警備を19日から開始すると明らかにした。 活 動を活発化させるISIS対策が目的で、空からの警備も後日始める。
 ミンダナオ島では先月下旬、北部マラウィ市をISISを名乗る武装集団が襲い軍との交戦が今も続いているため、同国防相は、ASEANの中で、少なくともこの3ヵ国は 無策のそしりを受けないよう率先して警備に取り組むと語った。
2017.05.26 Stars & Stripes Chinese jets intercept Navy P-3 <1706-052606>
 米海軍の駆逐艦Deweyがスプラトリー諸島Mischief礁で航行の自由作戦を実施した24日、J-10と思われる中国戦闘機 2機が、海南島の南東150哩、パラセル諸島の北西220哩を飛行中の米海軍P-3 Orionに対し200ヤードまで 異常接近した。
2017.05.25 Yahoo ロイタ通信記事

「米駆逐艦、南シナ海でトランプ政権初の『航行の自由』作戦」

<1706-052501>
 米当局者が匿名を条件に、米海軍の駆逐艦Deweyが、南シナ海スプラトリー諸島のMischief礁に中国が 造成した人工島から12nm内を航行する「航行の自由」作戦を展開したと明らかにした。
 トランプ政権下で初めてとなる。
2017.05.12 Defense News Satellite image shows Chinese deployment of new aircraft to South China Sea <1706-051202>
 民間衛星のDigitalGlobeが3月24日に撮影した画像から、中国が海南島の加來(Jialaishi)航空基地にKJ-500
AEW&C 2機を配備していることが明らかになった。
 同基地にはそのほかに旧型のKJ-200 AEW&C 1機とY-8 2機、及びY-8J又はY-8Xと思わ れる1機も駐機している。
2017.04.27 NHKニュース 比大統領 ASEAN 首脳会議で南シナ海問題取り上げず <1705-042702>
 マニラで29日に開かれるASEAN首脳会議で、議長国であるフィリピンドゥテルテ大統領が27日、南シナ海で中国に対する国際仲裁裁判の判断について、議題とし て取り上げないし、誰も中国に圧力をかけられないなどと述べた。 この発言を裏付けるように今回の首脳会議の議長声明の草案では、人工島や仲裁裁 判の判断について直接の記述はなく、南シナ海をめぐる問題は中国への配慮がにじんだ内容となっている。
 ドゥテルテ大統領には、来月に予定されている自身の中国訪問を控え、中国に対する融和的な姿勢を示す狙いもあると見られる。
2017.04.26 Yahoo 毎日新聞記事

「 ASEAN 首脳会議声明案 南シナ海問題で中国に配慮」

<1705-042601>
 25日に中身が分かった29日にマニラで開かれるASEAN首脳会議議長声明案では南シナ海問題について、開 発や活動の活発化に対する一部首脳の深刻な懸念を共有すると明記したものの、中国を名指しはしていないなど中国への配慮がうかが える。
2017.04.19 Jane's Defence Weekly Duterte orders military to secure Manila's unoccupied islands and reefs in the SCS <1706-041912>
 フィリピンのドゥテルテ大統領が4月6日、南シナ海で現在比軍が占領していない全島に部隊を配置するよう命 じた。
 大統領によると該当する島は9~10島になるという。
2017.04.19 Jane's Defence Weekly China, US agree to high-level consultations to head off unwanted military encounters <1706-041911>
 トランプ米大統領と習主席が4月6~7日に会談し、両国軍が偶発的な接触を防ぐためのメカニ ズムを構築することで合意した。
2017.04.06 Stars & Stripes Philippines to occupy and fortify Spratly islands it holds <1705-040607>
 フィリピンのドゥテルテ大統領が6日に軍に対し、南シナ海で同国が実効支配している全島に部隊を配置 すると共に要塞化するよう命じた。
 大統領はすべての国と友好関係を維持しようと努力したが、少なくとも現在実効支配している島だけでも権益を守らないといけないと述べた。 フィ リピンは南シナ海で9~10個の島を支配しているが、大統領は同国の独立記念日にその内のPag-asa島 を訪問し国旗を立てると言う。
2017.03.28 Yahoo ロイタ通信記事

「中国、人工島への戦闘機配備はいつでも可能=米シンクタンク」

<1704-032801>
 米戦略国際問題研究所(
CSIS)傘下のアジア海事透明性イニシアチブ(AMTI)が27日、中 国が南シナ海に造成した人工島で進めてきた主要な軍事施設の建設をほぼ完了し、戦闘機をいつでも 配備できる状態にあるとの見方を示した。
 AMTIによると、南シナ海のスプラトリ諸島のSubi礁、Fiery Cross礁、Mischief礁でレーダや海軍・空軍の施設の工事が完了しつつある。
2017.03.21 Yahoo 時事通信記事

「年内の枠組み策定目指す=南シナ海『行動規範』―フィリピン大統領」

<1704-032105>
 フィリピンのドゥテルテ大統領が21日、訪問先のタイでプラユット暫定首相と会談し、南シナ海問題について、 2017年中の行動規範の枠組み策定を目指す決意を表明した。
 行動規範をめぐっては、中国とASEANは昨年9月の首脳会議で発表した議長声明で、行動規範の概要に関する協議を2017年前半中に終えるとする目標期限を明記し、 中国の王毅外相も今月8日に、2月末にASEANと行った事務レベル協議で、行動規範の枠組み草案を初めて取りまとめたと明らかにしていた。
2017.03.20 Record China フィリピン、係争中の南シナ海の島に滑走路と港を建設へ、国防相語る―中国メディア <1704-032002>
 フィリピンのロレンザーナ国防相が、南シナ海スプラトリー諸島で同国が実効支配するパグアサ 島に滑走路と港を建設すると語った。
 同相は、ドゥテルテ比大統領パグアサ島だけでなく、同国が南シナ海で実効支配する8つの島 軍事施設の拡張も承認したと付け加えた。
【註】
 タガログ語でPag-asa島、英語でThitu島と呼ばれるこの島には、1970年代に未舗装の1,400m滑走路をもつ飛行場は建設されているが港はなかった。
2017.03.15 Yahoo ロイタ通信記事

「中国、南シナ海で新たな建設に着手 衛星画像で確認」

<1704-031503>
 3月6日に撮影されたPlanet Labs衛星の画像で、中国が南シナ海のパラセル諸島の北島新たな建設を開始したことが分かった。
 画像では整地や港湾整地とみられる作業などが確認できる。 専門家は今後、軍事施設の建設につながる可能性もあるとみている。
2017.03.07 Yahoo 時事通信記事

「『航行の自由作戦』で年次報告=22ヶ国・地域に実施―米国防総省」

<1704-030702>
 米国防総省が6日、沿岸国が過剰な海洋権益を主張していると見なした海域に、米国が艦船などを送り込む「航行の自由 作戦」に関する年次報告を公表した。
 それによると、2015年10月から2016年9月までの間、中国など22ヶ国と地域を対象に作戦を実施した。
【註】
 航行の自由作戦 (FON: Freedom Of Navigation)は少なくともFY91から行われており、毎年報告書が出されている。
【FY91~FY16の航行の自由作戦年次報告書(米国防総省)】
2017.03.01 Jane's Defence Weekly China completing possible missile facilities in SCS <1704-030115>
 ロイタ通信が米当局者2人の話として、中国が南シナ海に造築した島24ヶ所近い長距離SAM用 と見られる建造物をまもなく完成させると報じた。 これらの建造物は長さが20m、高さが10mあり、 複数のSAM中隊が収納される模様である。
 中国はスプラトニー諸島のSubi礁、Fiery Cross礁に軍用滑走路を構築している。
2017.03.01 Jane's Defence Weekly US carrier group begins 'routine operations' in South China Sea <1704-030107>
 空母Carl Vinsonを中心とした米海軍第1空母打撃群(
CSG)が2月18日に 南シナ海に入った。 Carl Vinsonには第1駆逐戦隊の駆逐艦DDG 108 Wayne E Meyerと、第2空母航空団が同行した。  Carl Vinsonが初めて南シナ海に入ったのは1983年で、それ以来35年間に16回入っている。
 米海軍は国際日付変更線を第3艦隊と第7艦隊の境界としていたが、今回Carl Vinsonは第3艦隊の指揮下に行動している。
2017.02.22 Jane's Defence Weekly Turning the tide <1704-022211>

= 南シナ海情勢に関する5頁の記事 =
 
2017.02.22 Yahoo ロイタ通信記事

「中国が南沙に地対空ミサイル配備可能な拠点建設、完成近い=米関係者」

<1703-022203>
 米政府関係者2人の話で、中国が南シナ海スプラトリー諸島(南沙諸島)に造成した人工島 で、長距離SAMの配備が可能とみられる20以上の建造物の建設をほぼ完了していることを明らかになった。 関係 者2人は、これは軍備増強と見なされる可能性があるとの見方を示した。
 中国はSubi礁Mischief礁Fiery Cross礁の人工島にコンクリート製で 開閉式屋根が付いた建造物を建設し、すでにスプラトリー諸島の人工島で滑走路を建設している。
2017.02.21 Military Times San Diego carrier begins closely watched patrol of the South China Sea <1703-022105>
 米大平洋艦隊がWeb上で18日、サンディエゴを母港とする空母Carl Vinsonが駆逐艦Wayne E. Meyerを伴って18日に 南シナ海に入ったと発表した。
 Carl Vinsonはここで恒常の哨戒任務に就くという。 今回でCarl Vinsonの東シナ海入りは17回目 になる。
2017.02.19 Yahoo 時事通信記事

「米空母、南シナ海に=中国をけん制か」

<1703-021901>
 米空母Carl Vinsonが18日、南シナ海での活動を開始した。 米軍は通常の作戦行動と発表しているが、 中国を牽制するものとみられる。
 Carl Vinson空母打撃群は1月初めに米西海岸のサンディエゴを出航し、これまでハワイとグアムなどの沖合で訓練を実施してきた。
2017.02.10 Yahoo 産経新聞記事

「米中の軍用機が南シナ海でニアミス 約300メートル以内まで異常接近」

<1703-021001>
 ロイタ通信によると、中国が実効支配する南シナ海スカボロー礁付近の上空で8日、米海軍のP-3哨戒機と中国の 軍用機が300mまで異常接近した。
 米太平洋軍報道官は9日、産経新聞にニアミスの事実を確認した上で、通常の任務飛行を行っていた米機と中国軍のKJ-200
AEW機が接近したとしている。
2017.02.09 Defense News China upgrades military infrastructure on South China Sea islands, report claims <1703-020905>
 米シンクタンクの戦略国際問題研究所(
CSIS)のアジア海洋透明化計画(AMTI)が8日、中 国がパラセル諸島の軍事拠点化を進めているとの報告を行った。
 CSIS-AMTIによると、中国は同諸島の20ヶ所に部隊を置いて占拠し、そのうち数ヶ所には港湾、ヘリ降着場、ヘリ コプタ基地などを建設しているという。
 パラセル諸島は1974年に、かつての南ベトナムとの紛争のあと中国が占拠している。
2017.02.09 Yahoo 時事通信記事

「中国、西沙の軍事化推進=南沙3礁の先例か―米シンクタンク」

<1703-020901>
 米シンクタンクの戦略国際問題研究所(
CSIS)が人工衛星画像から8日、中国が実効支配する南シナ海 パラセル諸島(西沙諸島)で進める軍事化の最新状況を公表した。 同諸島で最大のWoody島 では2016年にミサイルが配備されるなど、軍事拠点化が特に進んでいる。
 CSISによると、中国はパラセル諸島の3島に軍民の艦船多数が停泊できる港湾4島に小規模な港 湾を整備し、さらに1島でも港湾建設を進めている。 5島にヘリコプタ降着場が設けられ、うち 1島には本格的なヘリ基地がある。
2017.02.04 Yahoo ロイタ通信記事

「米国防長官、中国の南シナ海での活動を批判 劇的な軍展開は不要」

<1703-020403>
 訪日中のマティス米国防長官中国の南シナ海での積極的な行動について4日、地域での各国の信頼を失っている と厳しく批判したが、現時点で劇的な軍事力の展開は必要ないとの見解を示した。
 またイランがBMの発射試験を行ったことに対しても、これに対応して米軍を増強することは検討 してないと述べた。
2017.01.25 Jane's Defence Weekly China, Vietnam agree to 'manage defferences' on South China Sea <1703-012507>
 ベトナム共産党書記長が4日間にわたって中国を訪問し、南シナ海の平和的解決で合意 した。
2017.01.24 日経新聞

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南シナ海巡り対中強硬鮮明 米国務長官、上院指名へ <1702-012407>
 トランプ米新政権が南シナ海問題で中国への強硬姿勢を鮮明にしている。 次期国務長官として米上院で承認される見通しのエクソンモー ビルの前CEOティラーソン氏は、トランプ大統領と同様に中国に厳しい姿勢で知られる。 スパイサー大統領報道官 も23日、南シナ海は公海と強調している。
 ティラーソン国務長官候補は中国が領有権を主張する尖閣諸島が軍事力で奪われようとした場合は 日米安全保障条約の適用範囲で、対日防衛の義務があると明言している。
2017.01.24 産経新聞

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南シナ海「占拠から防衛する」 中国の軍事化牽制 スパイサー米報道官 <1702-012404>
 スパイサー米大統領報道官が23日に中国が造成した人工島で軍事施設建設が進む南シナ海について、1つの国によ る占拠から防衛すると語り、中国を強く牽制した。
 ティラーソン国務長官候補も上院の指名承認公聴会で、中国の人工島への接近を認めない可能性を示唆しており 、オバマ前政権に比べて中国に厳しく臨む姿勢を明確にした。
2017.01.12 産経新聞

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中国機が豪軍の哨戒活動を妨害 南シナ海周辺海域で <1702-011203>
 オーストラリア軍が南シナ海周辺で哨戒活動を行った際、中国軍から 複数回にわたって妨害を受けていたことを、昨年12月中旬に開かれた日米豪3ヵ国の防衛当局者の会合で豪政府が説明した。 具体的 事例として、昨年9月26日に中国空軍のJ-11が豪軍機に接近したケースを示した。
 また、8月24日にマラッカ海峡で、中国海軍の宋級潜水艦が航行しているのも確認した。
2017.01.03 Yahoo 時事通信記事

「中国空母、南シナ海で演習=戦闘機が発艦訓練」

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 中国国防省によると、空母遼寧などの艦隊が2日、南シナ海で演習を実施した。 国防省は具体的な演習海 域については触れていない。 演習では、J-15やヘリコプタの発艦訓練などが行われた。
 対中強硬姿勢のトランプ次期米政権の発足を前に、南シナ海で軍事的存在感をアピールし、米国などを牽制する狙いがあると見られる。