2017年のインド洋情勢に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2017.11.01 Jane's Defence Weekly Insian Navy plans permanent deployment in IOR <1801-110103>
 インド海軍が隔年行っている指揮官会議が10月末まで4日間開かれ、インド洋で戦闘艦と航空機による 常続的な警戒監視活動の実施が決定された。 印海軍高官は中国の進出に備えて、ペルシャ湾からマラッカ海峡やアフリカ沿岸に 12~15隻の駆逐艦等を展開すると共に、P-8I哨戒機と、2013年8月に打ち上げたGSAT-7 Rukmini 多帯域衛星を活用するとしている。
 インド洋では中国軍の進出が拡大しており、5月と6月には戦闘艦、潜水艦、情報収集艦などが 10隻以上確認されており、7月には中国軍がジブチに配置されている。
2017.05.31 Jane's Defence Weekly China and Myanmar hold first joint naval exercise <1708-053108>
 中国海軍とミャンマ海軍が5月21日にマータバン湾で合同演習を行った。 演習には中国から駆逐艦、フリゲー ト艦、補給艦の各1隻、ミャンマーからはフリゲート艦、コルベット艦の各1隻が参加した。
 演習は1日限りであったが、中国艦はチラワ港を訪問し、ベンガル湾やインド洋進出の足がかりを得た。
2017.03.15 Yahoo 時事通信記事

「海洋安保で協力=日モザンビーク首脳会談」

<1704-031502>
 安倍首相が15日にモザンビークのニュシ大統領と首相官邸で会談 し、海洋安全保障などで協力していくことで一致した。
 首相は会談後、両国間のパートナーシップは自由で開かれたインド太平洋(地域)を共に実現していくために重要だと述べ、関係強化に意欲を示した。
2017.03.09 Yahoo 産経新聞記事

「スリランカ拠点は調印のめど立たず」

<1704-030902>
 スリランカ南部ハンバントタ港の権益中国企業へ長期貸与する計画が、 宙に浮いており、中国の「一帯一路」が壁に直面している。
 現地で反対運動や訴訟が起きているためで、スリランカ政府は1月初めの調印を目指していたが、予定から2ヶ月近くたってもめどは立っていない。
2017.03.07 NHKニュース インド洋に面する各国首脳会合 国際法順守を強調 <1704-030709>
 インドやオーストラリアなど、インド洋に面する21ヶ国でつくる地域機構の環インド洋連合は、設立20周年にあ たり7日、ジャカルタで初めての首脳会合を開催し、インド洋における国際法の順守を強調する協定を採択した。 海洋進出を加速させる中 国をけん制する狙いもあり、中国と連携を深めるパキスタンは参加していない
 各国は海洋協力などの面で意見を交わし、会合の成果として「ジャカルタ協定」を採択した。 協定ではインド洋の安定を保つために、関係国間の連携を強化する ことで一致したほか、国際法に基づき、航行と飛行の自由を行使できることを確保するとの文言が盛り込まれ、インド洋における国際法の順守を強調する内容となっ てる。
2017.01.18 Jane's Defence Weekly Chinese nuclear-powered submarine spotted in Pakistan port of Karach <1703-011803>
 インドのNDTVが1月6日、商業衛星が2016年5月に撮影した画像から、中国の攻撃型原潜(SSN)と母艦各1隻がパキスタンの カラチ港に入港していたことが分かったと報じた。 インド海軍はこのSSNを最新型であると見ているという。
 中国は旧式のType 091漢級と2006年に一番艦が就役したType 093商級の2種類のSSNを保有している。
2017.01.08 産経新聞

インターネット

中国軍潜水艦がマレーシアに初寄港 「ソマリア沖で警備」と説明するが インド軍はピリピリ「海賊対策に潜水艦いるのか?」 <1702-010802>
 Wall Street Journalが、中国海軍の通常動力型潜水艦長城潜水艦救難艦長 興島が今月3日にマレーシアコタキナバルに入港したと報じた。 中国国防省も7日、ソマリ ア沖とアデン湾で護衛任務に就いていた潜水艦が、帰還途中に補給などのためマレーシアに寄港したことを認めた。 中国海軍の潜水 艦がマレーシアに寄港するのは初めてである。
 中国潜水艦インド洋で展開は、2014年9月スリランカの港への停泊 が報じられ初めてが確認されているが、南シナ海で領有権争いを抱える両国の軍事的な接近とともに、中国潜水艦 インド洋周辺での活発な動きが裏付けられた。
【関連記事:1410-092703 (読売新聞 2014.09.27)】
2017.01.08 Record China スリランカ、中国企業の港湾管理に市民ら抗議、警察と衝突―英メディア <1702-010801>
 BBCの中国語ニュースサイトが8日、スリランカ中国資本による港湾や工業地帯の 建設に抗議する市民らが警察と衝突する騒ぎが起きたと報じた。 この騒ぎで、警察官3人を含む21人が負傷し、52人が身柄を拘束されたとい う。
 スリランカ政府は、中国の融資で建設が進められている南部のハンバントタ港について、中国企業が港の管理会社 の株式の80%を保有し、99年間の運営権を持つことで合意する見通しだと報じられている。