2019年の極東ロシアに関する報道

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2019.11.27 朝鮮日報

(Yahoo)

核兵器搭載可能な露の戦略爆撃機2機、東海上空で訓練飛行 <1912-112701>
 タス通信などによると、ロシア国防省が27日にTu-95MS 2機東シナ海の公海上空で定例訓練飛行を実施したと発表した。 Tu-95MSにはSu-35SとA-50が随行したという。
 またこれに対して韓国空軍のF-15とF-16の2機、航空自衛隊のF-2 1機が警戒飛行を行ったと発表したという。
2019.10.22 聯合ニュース

(Yahoo)

ロシア軍機6機が防空識別圏進入 戦闘機10機緊急発進=韓国軍 <1911-102203>
 韓国軍合同参謀本部が、ロシアの軍用機6機が22日午前に韓国防空識別圏(KADIZ)に入り、韓国空軍の戦闘機10機が緊急発進したと発表した。 KADIZに入ったロシア軍機はA-50
AEW&C機1機、Su-27 3機、Tu-95 2機だった。
 ロシア軍機がKADIZ内に入っていた時間は計3時間で、爆撃機2機は約2時間10分間、KADIZ全域を飛行した。 ただ、韓国の領空は侵犯しなかった。
2019.10.14 産経新聞

(Yahoo)

ロシア、極東地域で大規模軍事演習 北方領土部隊も参加 <1911-101403>
 ITAR-TASS通信が、ロシア東部軍管区が14日に極東地域で敵対勢力の上陸を想定した大規模演習を開始したと発表した。 演習には北方領土に配置されている部隊も参加しているという。
 演習は、北方領土を事実上管轄するサハリン州と沿海地方の訓練場で実施され、8,000名の将兵のほか3,000両の戦車・自走砲などと50機の航空機が投入されるという。
2019.09.28 Defense Update Bastion-P Test Reinforces Russian Control of Arctic Marine Route <1910-092801>
 ロシア国防省が、Onix陸上発射超音速
ASCMがチュクチ半島から200kmの北極海に位置した洋上標的を目標にした発射試験に成功したことを明らかにした。
Chukotka半島の位置 (Google Map)】
 Onixを発射したBastion-Pシステムは揚陸艦で輸送されており、インフラが整備されていないこの地域でも射程500~800kmのシステムはデロング諸島とベーリング海を結ぶ北極海航路の東半分を火制できることを実証した。
Arctic Test for the Bastion (YouTube)】
2019.09.02 共同通信

(Yahoo)

千島2島に地対艦ミサイル配備へ ロ、北方領土防衛線が近く完成 <1910-090203>
 共同通信が2日、ロシアが米国に対抗する核戦力の拠点とするオホーツク海への敵艦隊侵入を阻むため、北方領土と千島列島で進める2019年の軍備計画を入手した。
 千島列島二つの島への射程300km以上のBastion地対艦ミサイル配備を明記しており、カムチャツカ半島から北海道に至る防衛線を射程に収める計画が近く完成する。
2019.08.05 産経新聞

(Yahoo)

ロシアが5日から国後島周辺海域で射撃訓練と通告 日本は抗議 <1909-080502>
 ロシア政府が、国後島南部の東側海域で5日から10日にかけて射撃訓練を実施すると日本政府に通告してきた。 日本側は、北方領土の軍事力強化につながるなどとして、外交ルートで抗議した。
 ロシア側は昨秋以降、北方領土での軍事演習を活発化させており、3月には国後択捉両島で戦車などが参加する演習を行ったと公表したほか、4月にも国後島周辺海域で7日間、射撃訓練を実施すると通告してきた。 またメドベージェフ首相が2日に択捉島を訪れたばかりである。
メドベージェフ氏の北方領土訪問は4回目で、河野太郎外相が「極めて遺憾だ」との談話を発表していた。
2019.07.31 Jane's Defence Weekly RoKAF fires warning shots at Russian A-50 <1909-073106>
 韓国空軍が7月23日、2度にわたり領空侵犯したとしてロシア空軍A50
AEW&Cに対し警告射撃を実施した。
 聯合ニュースによると、竹島周辺の日本海上空に09:00頃にロシア軍のTu-95MS 2機と中国軍のH-6K 2機が飛来したためF-15KとF-16Kが緊急発進したところ、A-50が領空を侵犯した。
 A-50は韓国側がフレアー10発を発射し80発の警告射撃を実施したところ空域をでたが、その30分後に再び侵入したため各国側は280発の警告射撃を実施した。
2019.07.26 毎日新聞

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空自の緊急発進7割が対中国機 4~6月に246回 <1908-072604>
 防衛省が26日、4~6月に日本周辺の外国機に航空自衛隊が緊急発進した回数は、前年同期より25回減の246回だったと発表した。
 中国機が73%の179回でロシア機が26%の65回で、いずれも戦闘機に対する緊急発進が多かった。
2019.07.24 CNN

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竹島上空に4ヵ国の戦闘機、中ロが合同軍事力を誇示 <1908-072403>
 日本と韓国が領有権を争う島根県竹島周辺上空で23日、ロシア軍機中国軍機合同飛行を行ったことを受け、韓国軍と自衛隊の戦闘機が緊急発進した。 韓国は、ロシア軍機が2度にわたって領空を侵犯したため警告射撃を行った。 防衛省はこのロシア軍用機が日本の領空を侵犯し、ロシアと中国の爆撃機が日本の周辺を飛行したと発表した。
 中国とロシアは相互の軍事協定は結んでいないが、実戦レベルで中国軍とロシア軍が連携できる相互運用能力を着実に強化してきた。
2019.07.23 NHK ロシア国防省「ロシアと中国軍機 共同の警戒監視活動実施」 <1908-072306>
 ロシア国防省が23日に声明で、ロシア軍機と中国軍機日本海と東シナ海の上空で共同の警戒監視活動を初めて実施したと明らかにした。 それによると、活動に参加したのはロシア軍のTu-95 2機と中国軍のH-6 2機で、韓国が防空識別圏内に入ったとするロシア軍機と中国軍機とみられる。
 またロシア政府は22日、ロシアと中国の国防省が軍事協力協定の締結に向けて協議を進めていることを明らかにした。 協定の具体的な内容は明らかになっていないが、ロシア国防省の関係者はNHKの取材に対して、最終協議が9月頃に行われ、そのあと協定が結ばれるとの見通しを示した。
2019.07.23 ロイタ通信

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韓国軍、「領空侵犯」のロシア軍用機に警告射撃数百発 <1908-072304>
 韓国の国防当局者が、韓国軍機が23日に同国領空に侵入したとしてロシアの軍用機数百発の警告射撃を行ったことを明らかにした。
 同省によると、ロシアの爆撃機2機中国の爆撃機2機がともに23日午前、韓国防空識別圏 (KADIZ) に進入した。 その後これとは別にロシアのA50
AEW&C機1機が09:00過ぎにを2度にわたり韓国が実効支配している竹島上空の領空侵犯したため、韓国はF-15とF-16が緊急発進し、360発の警告射撃を行った。
一方、ロシア側はいかなる領空も侵犯していないとしている。
2019.07.23 共同通信

(Yahoo)

竹島上空で韓国軍が警告射撃 ロシア軍機が「領空侵犯」 <1908-072303>
 韓国軍合同参謀本部が23日午前、ロシア軍機が領空侵犯したとして、韓国が実効支配する島根県竹島周辺で、韓国軍戦闘機が警告射撃したと明らかにした。 参謀本部によると、中国軍機も同日、韓国の防空識別圏内に入ったという。 聯合ニュースは23日、ロシア軍機はTu-95爆撃機で、中国軍機は偵察機と推定されると報じた。
 ロシア軍機の韓国領空侵犯は初めてで、中国軍と行動を共にするような飛行は異例である。
2019.06.20 産経新聞

(Yahoo)

ロシア機侵犯は2回、政府が厳重抗議 3年9ヵ月ぶり <1907-062002>
 統合幕僚監部が20日、20日08:53にロシアのTu-95 2機南大東島沖合の領空に入り、2分46秒後に出たと発表した。 2機はそのまま太平洋上を北上し、10:22頃に1機が八丈島沖合の領空に侵入して1分56秒後に出た。 緊急発進した空自戦闘機は領空侵犯のたびに無線で領空外に出るように警告を行った。
 ロシア機による領空侵犯は2015年9月以来で、外務省はロシア側に厳重に抗議した。
2019.06.08 ロイタ通信

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米・ロシアの駆逐艦、フィリピン海航行中に異常接近 <1907-060801>
 米国とロシアの駆逐艦がフィリピン海を運航中に異常接近する事案が7日に発生した。  ロシアの通信社は、ロシア太平洋艦隊の情報として、米海軍の巡洋艦Chancellorsvilleが、ロシア駆逐艦Admiral Vinogradov50mの距離まで接近したと報じた。 アドミラルは衝突を回避するため緊急措置を迫られたという。
 米海軍第7艦隊の報道官は、Admiral VinogradovChancellorsvilleに15~30mの距離に迫り危険な行動を取ったと主張しロシア側の説明を否定した。
2019.06.07 Navy Times Both Russia and US point fingers after warships almost collide <1907-060703>
 米海軍巡洋艦Chancellorsvilleとロシア海軍駆逐艦Admiral Vinogradovが6月7日11:45頃ににフィリピン海で、危うく衝突する事件があった。
 米海軍第7艦隊によると、等速直進していた米艦の右後方からロシア艦が50~100呎まで接近したという。
【註】
 海上衝突予防法では「2隻が衝突のおそれがあるときは、相手船を右舷側に見る方の船が相手船を避ける」と定めている。
 この記事の写真の範囲で航跡を見るとAdmiral Vinogradovが衝突回避行動をしているが、Chancellorsvilleの方に回避義務があったことになる。
2019.06.05 Jane's Defence Weekly Russia deploys ASCM battalians in Kamchatka <1907-060508>
 ロシア太平洋艦隊司令官が5月20日、今までBastion-P
M>ASCM 1個大隊があったカムチャッカ半島に駐屯する第520独立沿岸砲兵旅団に、過去1ヶ月以内にBal及びBastion-P 1個大隊ずつが増強されたことを明らかにした。 合わせて車両20両からなるという。
 Balは射程120kmのKh-35 Uran亜音速ASCMまたは260kmのKh-35Uを装備し、Bastion-Pは射程300kmのP-800 Oniks超音速ASCMを装備する。
2019.05.23 NHK 択捉島でミサイル発射演習 ロシア軍が北方領土の防衛力強化 <1906-052302>
 ロシア軍機関紙「赤い星」が22日、昨年秋に北方領土の択捉島でロシア太平洋艦隊のミサイル部隊が、地対艦ミサイルBalを発射する演習を行ったと報じた。
 Balは射程130kmの沿岸防衛を目的とした新型の地対艦ミサイルで、3年前に北方領土に配備された。
2019.04.11 CNN

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ロシア軍駆逐艦、マニラに寄港 南シナ海の緊張背景に <1905-041105>
 国営フィリピン通信が、ロシア海軍駆逐艦2隻と海上給油艦1隻マニラ港に寄港したと報じた。 ロシア軍艦船がフィリピンのマニラ港に立ち寄ったのは今年2度目で、1月初旬には3隻が平和構築、安定の追求や海上協力関係の向上や維持を図る名目で寄港していた。
 両国は今年7月にも海軍間の協力協定に署名する見通しで、合同訓練や相互寄港の増加などを見込んでいる。
2019.04.08 共同通信

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ロシア、国後と択捉に無人機配備 ミサイル攻撃を支援 <1905-040802>
 Izvestia紙が8日、ロシア国防省が極東地域の防衛強化の一環として、カムチャツカ半島と北方領土の択捉島、国後島にミサイル攻撃の目標偵察のためのUAVを配備したと報じた。 ロシアが択捉、国後両島に配備済みの新型ミサイルの攻撃能力を強化する役目を負っている。
 同紙によると、択捉、国後両島に駐留する第18機関銃砲兵師団に中距離UAV Orlan-10が配備される。 Orlan-10はシリアで実戦使用され大きな成果を挙げたという。
【 Orlan-10 関連記事:1101-112203 (AW&ST 2010.11.22)】
2019.04.04 朝日新聞

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ロシア、北方領土周辺での射撃訓練を通告 日本は抗議 <1905-040402>
 菅官房長官が4日、ロシア政府が2日に北方領土の国後島周辺海域で射撃訓練を実施すると日本政府に通告してきたことを明らかにした。
 外務省によると、4~5日と8~12日の合わせて7日に国後島周辺で射撃訓練を行うと海上保安庁などを通じ通告してきたという。
2019.03.14 Jane's 360 Russia's Pacific Fleet receives new divisional set of Bastion mobile coastal defence missile system <1904-031408>
 ロシア国防省が3月12日、太平洋艦隊カムチャッカ半島K-300R Bastion-P沿岸防備システム一式を受領したと発表した。 公開された動画には少なくとも7両がペテロパブロフスクを出発するのが写っていた。
 K-300R Bastion-PシステムはK432R運搬装填車1両、K-340P自走発射機1両、K380R指揮統制車1両からなり、K432RとK-340Pはそれぞれ射程300kmのOnyx 3M55超音速CMを2発ずつ搭載している。 目標情報の取得はレーダまたはUAVで行い、3M55は陸上目標も攻撃できる。
2019.03.12 読売新聞

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国後などでロシア軍事演習、日本揺さぶる狙いか <1904-031206>
 InterFax通信によると、ロシア東部軍管区が12日に国後、択捉両島で演習を開始した。 演習には機関銃、砲兵部隊500名が参加し、戦闘車両など70品目の装備も投入して、敵の上陸作戦への対処などを訓練した。 露国防省は3月6日に具体的な場所や日時の明示は避けながら、クリル諸島で350名以上が参加した演習を実施したと発表した。
 ロシア軍は、北方領土一帯での演習を活発に行っており、日露平和条約交渉で日本側を揺さぶる狙いがあるとみられる。