2018年のロシア情勢に関する報道

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2018.12.29 産経新聞 露、クリミアに“国境”フェンス完成 実効支配強化 <1901-122902>
 Itar-Tass通信が、ロシア連邦保安局が28日にウクライナ南部クリミア半島とウクライナ本土を隔てる高さ2mの「国境」フェンスを60kmにわたり完成させたと発表したと報じた。
 ロシアにはクリミアの実効支配を強化する狙いがあり、ウクライナ側は反発している。
2018.12.27 Military Times Russia says its new weapon is 27 times faster than the speed of sound <1901-122703>
 Mach 27で飛翔するため迎撃が不可能とされるAvangard
HGVの飛翔試験は12月26日に行われ、ウラル山脈南部からカムチャッカ半島のKura射場まで3,700哩を飛翔した。
2018.12.27 NHK ロシア「極超音速兵器」来年から実戦配備へ <1901-122701>
 プーチン露大統領が26日、Mach 20で飛行する超高速兵器とも呼ばれる新型核弾頭Avangardの開発を終え、来年から配備する方針を明らかにした。 Avangardは発射試験で6,000km離れたカムチャツカ半島の演習場に計画どおり着弾し、一連の開発計画を終えたと明らかにした。  Avangardはロシアが15年前に本格的に開発を始めた全長5mの有翼核弾頭で、BMで打ち上げられ切り離されたあと水平に飛行し、敵のレーダをよけながら攻撃する能力があるとされ、BMDSに対抗するためのロシア軍の切り札の一つとみられている。
【註】
 AvangardはObjekt 4202,Yu-71またはYu-74とも呼ばれるHGVで、 UR-100UTTKhやR-36M2、RS-28 SarmatなどのICBMにMIRV弾頭として搭載される。
2018.12.24 Aviation Week & ST Russia turns attention to Hhypersonic weapons <1902-122401>
 2017年に落ち込んだロシアの軍事予算2018年にもRUB2.8T ($42B) 落ち込み対GDP比が2.8%になった。 ロシア国会によると2019年にはRUB2.9T増えると言うが対GDP比は依然として2.8%である。 しかもルーブルの下落ドル換算では2018年に$47Bであるのが2019年には$44Bに落ち込むことになる。
 こうしたなかでもロシアは装備の近代化を進めており、プーチン大統領は11月に航空機74機、UAV 80機、S-400 4個連隊、戦車等の装甲車両250両を整備するとした。
 露空軍はSu-35S、Su-30SM、Su-34に加えて、2019年にはSu-57を初めて取得する。
 更に超高速兵器ではAvangardとKh-47M2 Kinzhalの開発と配備を進めており、Kinzhalは2017年に配備を開始し2018年4月には戦闘可能になっている。
2018.12.19 Jane's Defence Weekly Russia bolsters air and land forces in Crimea <1902-121902>
 2018年11月25日に起きたアゾフ海事件以来緊張が高まっているクリミアに、ロシア軍が陸空で兵力の増強を続けている。
 陸では少なくとも9両のBMD-2
IFVがケルチ海峡橋をトレーラ輸送されたのが確認されたほか、S-400や96K6 Pantsir S1 SPG/SAMの追加大隊が派遣され、空ではSakiとDzhznkoy、Grardeyskoyeの航空基地にA-50 AEW&C機、海軍のSu-30SM、Tu-154やIl-76輸送機、Mi-26重ヘリが飛来している。
2018.12.10 Military Times Russia sends 2 nuclear-capable bombers to Venezuela <1901-121004>
 ロシア国防省が、Tu-160 2機が10,000kmを飛行してベネズエラに着陸したと発表した。 同機にはAn-124輸送機とIl-62旅客機も同行したという。 Tu-160がいつまでベネズエラに留まるのか、どのような武器を搭載しているのかは明らかにしていない。
 Tu-160は射程5,500kmのKh-101 CMを搭載できる。
2018.12.08 産経新聞 ウクライナ艦船は重装備 航行通告せずとロシア <1901-120804>
 ウクライナ南部クリミア半島周辺の海域で、ウクライナ艇がロシア警備艇に銃撃、拿捕された事件で、ロシア連邦保安局 (FSB) は8日に記者会見し、ウクライナ艇が通常の量を超える規模の兵器や弾薬を載せた重装備だったと発表した。
 また、ウクライナ政府の主張と異なり、艦船はクリミア半島脇のケルチ海峡の航行をロシア当局に通告していなかったとしている。
2018.12.05 Jane's Defence Weekly Russia, Ukraine raise combat readiness as tensions rise <1902-120502>
 ケルチ海峡事件を受けロシアとウクライナの緊張が高まっている。 ウクライナ軍はドネツクの第1軍団とルハンシクの第2軍団が、全軍臨戦態勢に入った。
 一方ロシア軍はクリミアに射程120kmのBal地上発射
ASCMを配備したほか、T-62 MBT 250両を東部軍管区からロストフに移動させた。 また作戦機500機とヘリ340機も待機させている。 更にアゾフ海に臨むマリウポリ沖合5kmにはロシア艦を配置している。
当該地域の地図 (Google Map)】
2018.12.05 Financial Times

(日経新聞)

ロシアの新パイプライン、ドイツで疑問広がる <1901-120503>
 ドイツのキリスト教民主同盟 (CDU) 党首としてメルケル首相の後を継ぐ有力候補が、相次ぎ天然ガスパイプライン計画Nord Stream 2に疑問を投げかけ、アゾフ海におけるロシアの最近の行動を受け計画を再評価すべきだと主張している。 CDU幹事長で後継候補であるクランプカレンバウアー氏と、同じく後継党首の座を狙っているメルツ元院内総務もNord Stream 2について強い疑問を呈した。
 Nord Stream 2が完成すると、ロシアはバルト海経由でドイツへ送る天然ガスの量を二倍に増やし、ウクライナを経由する従来ルートを迂回することができる。 反対派は、これによりエネルギー輸入の面での欧州のロシア依存が高まることを恐れている。 ドイツは中欧やバルト三国からの猛反対にもかかわらずプロジェクトを強く支持してきた。
2018.12.01 Stars & Stripes Ukraine cites massive buildup of Russian forces along border <1901-120102>
 ウクライナのポロシェンコ大統領が1日、11月25日に起きたウクライナ海軍艇拿捕事件後ロシアが国境沿いに地上軍を増強していると警告を発した。
 増強兵力は80,000名以上で、砲や
MRL 1,400門MBT 900両、装甲車両2,300両、航空機500機、ヘリ300機を装備しているという。
2018.11.28 Jane's Defence Weekly Russia refits Missile Troops and Artillery <1901-112810>
 ロシア軍のロケット砲兵部隊 (
MT&A) 司令官が11月19日、MT&Aが新装備を受領していると述べた。 MT&Aが受領しているのは、
 ・2S19M2 Msta-SM 152mm SPH
 ・Tornado-G 155mm MRL
で、軍は今年
 ・Smerch 300mm MRL
の開発計画を開始している。 更に
 ・2S35 Loalotssiya SV SPH
 ・Nobrosok 砲兵システム
 ・Kornet-D1 SPATGM
の開発も進めている。
2018.11.28 ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア、クリミア半島で新型ミサイルシステム配備へ <1812-112804>
 ロシア軍が28日、クリミア半島近くS-400を配備年末までにoperationalになると発表した。 クリミア半島周辺でウクライナ艇3隻がロシア当局に拿捕され緊張が高まっているが、S-400の配備は以前から計画されていた可能性が高い。
 ロシアはクリミアにはすでに3基のSAMを配備して黒海上空を掌握しているが、S-400の配備で空の防衛領域がさらに広がることになる。
2018.11.27 ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア、拿捕したウクライナ艦船解放せず 西側が相次ぎ非難 <1812-112701>
 ロシアが25日にクリミア半島沖でウクライナの艦艇3隻を砲撃後に拿捕した問題で、ロシアは26日現在、艦艇と乗組員の解放を巡る西側諸国の要請に応じていない。 ウクライナ政府はロシアによる攻撃を非難し、ウクライナには自国を防衛する権利があるとして軍隊を完全な戦闘態勢に置いた。 ポロシェンコ大統領は28日付で全土に戒厳令を発令する方針を表明している。
 ストルテンベルグNATO事務総長はウクライナのポロシェンコ大統領と電話会談を行った後、26日にウクライナとの緊急会合を召集することを決定した。 事務総長はウクライナの領土保全と主権を完全に支援していると述べた。 トゥスクEU大統領もウクライナ艦船の拿捕を非難し、英国、フランス、ポーランド、デンマーク、カナダも今回の事件を非難している。
2018.11.26 Defense News US lawmakers urge Trump to arm Ukraine, break silence on Russian blockade <1812-112606>
 米議会の与野党議員からウクライナがロシアとケルチ海峡で起こしている問題に、もっと強硬な姿勢で臨めと要求している。
 今回の事件は米国と欧州がロシアに侵略行為を止めさせられなかったことから、トランプ大統領が真剣に同盟を維持しようとしているのかに疑問が起きている。
2018.11.26 Military Times Americans and Russians have exchanged gunfire in Syria more than once <1812-112605>
 シリア作戦の特別代表である米大使が先週ロシアのジャーナリストに、シリアで米露軍の衝突が少なくとも1回は起きていると述べた。
 2月に起きた衝突はロシアの傭兵とシリア政府派の混成部隊がシリア東部のDeir ez-Zorで米軍と米軍が支援する部隊を攻撃したため、米軍が近接航空支援 (
CAS) を要請したためロシア側で200名が死亡した。
Deir ez-Zor の位置 (Google Map)】
 この戦闘で米兵に負傷者は出なかったが、支援する部隊で1名が負傷した。
2018.11.21 時事通信

(Yahoo)

米、ロシア企業など制裁=イラン産石油供与でシリア支援 <1812-112102>
 米政府が20日、イラン産石油のシリア政府への供与に関わったとして、ロシアを拠点にする企業などから成るネットワークの9の団体と個人制裁対象に指定した。 国務省は声明で「イランに対する長期的な最大限の圧力の一環だ」と強調している。
 財務省によると、この国際ネットワークを通じてイラン産の石油数百万バレルがシリア政府に送られ、見返りとしてシリア政府はレバノンのヒズボラやパレスチナのイスラム原理主義組織ハマスなどに資金を提供していた。
2018.11.20 Jane's 360 Phazotron-NIIR readies new AESA radar for Russian fighter trials <1812-112008>
 FGA50の名称で知られているPhazotron-NIIRのZhuk-AMEレーダの試験が開始されようとしている。 同社は12月中にRSK MiGに搬入し、2019年初期に試験を開始する。
【関連記事:1701-110905 (JDW 2016.11.09)】
 Zhuk-AMEはMiG-35及び改良型のMiG-29に搭載されるAESAレーダで、160km以内の30目標を捕捉追随できる。 このレーダの輸出仕様であるZhuk-AMEhは2016年の殊海航空展で公開されている。
2018.11.20 NHK ロシアとトルコ エネルギー分野でも緊密ぶりをアピール <1812-112002>
 プーチン露大統領が19日にイスタンブールを訪問し、エルドアン大統領とともに建設中のガスパイプラインTurkStreamの海底部分完成式典に出席した。 式典でプーチン大統領はガスの分野で両国の協力関係を拡大させると述べ、エルドアン大統領もロシアは信頼できる友人で、長期的な協力ができると挨拶し、両国が協力関係を深めていることをアピールした。
 TurkStreamはロシア南部から黒海の海底を900km余り通ってトルコ北西部に至る2本の天然ガスパイプラインで、来年すべて完成すれば1本はトルコ国内向け、もう1本はヨーロッパへの輸出用となる。
2018.11.13 C4ISR net Norway says Russia jammed GPS signal during NATO drill <1812-111308>
 ノルウェー国防省が13日、NATOが10月16日~11月7日にノルウェーで行った大規模演習間、ロシアがGPSに対する妨害を実施したことを明らかにし た。
 またフィンランド首相がラップランド北部でGPSが使用できない状況になったと述べ、先週初めに民航機に対し警報を発した。
2018.11.13 Jane's 360 Russian Navy returns to Spanish enclave after two years <1812-111306>
 露海軍巡洋艦Marshal Ustinovが給油艦とタグボートを従えて11月9~12日に、2年ぶりに北アフリカのスペイン領Ceuta港に寄港した。
Ceuta の位置 (Google Map)】
 1986年に就役した10,000t級のMarshal Ustinovは7月に母港である北方艦隊の本拠地バレンツ海のSeveromorskを出港し東地中海に向かっていた。
2018.11.05 Navy Times Russian fighter jet flies dangerously close to US airplane, Navy says <1812-110510>
 黒海の公海上空を飛行中の米海軍EP-3Eが5日、ロシア軍のSu-27 1機に異常接近された。 ロシア機はEP-3Eの周りを高速で通過するなどの危険行為を繰り返した。
 黒海におけるロシア軍機の異常接近は5月にも行われ、この際は20ftまで接近された。
2018.10.31 Jane's Defence Weekly Russian 'Foxhound' may be hosting anti-satellite weapon <1812-103115>
 9月にいろいろなブログに大型のミサイルを胴体下に搭載した "81 Blue" と呼ばれているMiG-31改造機の写真が掲載されている。
 Kh-47M2
ALBMを搭載しているMiG-31はこれとは別のMiG-31BPで、81 BlueはMiG-31DZの改造型と見られる。 しかも81 Blueが搭載しているミサイルはALBMより明らかに大型である。 よってこのミサイルはASATではないかと見られている。
 ASATの目標となる低軌道衛星 (LEO) の速度は一般に7.5km/sであることから、高度57,400ftを3,000km/hで飛行するMiG-31はASATの発射母機にふさわしい。
2018.10.25 Military Times Russia claims US aircraft took control of drones in attempted attack on its Syrian base <1811-102506>
 ロシアの副国防相が25日、米国13機のUAVをシリアLatakia県にあるロシア軍のHemeimeem航空基地に向かわせ、地中海上空で米海軍のP-8 1機がその飛行を制御したが、これらUAVが目標に到達する前に全機を撃墜したと抗議した。
2018.10.20 日経新聞 米、ロシアとの核条約破棄を検討 米報道 <1811-102003>
 New York Timesが19日、トランプ米政権が旧ソ連との間で結んだ中距離核戦力 (
INF) 廃棄条約の破棄を検討していると報じた。 ロシアが条約に違反してINFの配備や開発を進めているためだという。 New York Timesによると、トランプ大統領が数週間以内に条約の破棄を決める可能性があるという。 また英The Guardianも19日にトランプ政権が今週に欧州主要国に対して条約の破棄を検討していると伝達したと報じた。
 INF廃棄条約は1987年に米国とソ連が調印し、1988年に発効した史上初めての核軍縮条約で、発効から3~5年以内に射程500~5,500kmのINFを全廃するとしている。
2018.10.19 Stars & Stripes Russia warns Sea of Azov off limits to US, NATO ship drills <1811-101915>
 ウクライナが近く米沿岸監視隊からIsland級巡視艇(註:満載排水量165t)2隻を取得することから、ロシアが18日にウクライナ艦艇のアゾフ海への進入を引き続き拒否すると主張した。
アゾフ海とケルチ海峡の位置 (Google Map)】
 ロシアはケルチ海峡に5月、クリミアとロシア本土を結ぶ橋を$3.7Bかけて建設すると共に、アゾフ海を目指す数百隻に及ぶウクライナ商船のアゾフ海入りを遅滞させている。
 一方ウクライナは米国にOliver Hazard Perry級フリゲート艦2隻の譲渡を要求しており、現在交渉が続けられている。
【註】
 ロシアと国境を接するアゾフ海北岸は国境近くでは親露派と政府軍の戦闘が続いているが、マリウポリ、ベルジャンシクなどウクライナの港湾都市が位置している。
2018.10.19 Jane's 360 Long-range missile accepted for service with Russia's S-400 <1811-101912>
 Tass通信が露軍事産業筋の話として18日、ロシア軍S-400の発射する長距離弾40N6を受領したと報じた。 それによると露軍は2027年までに1,000発以上の40N6弾を装備するという。
 また露軍はS-400大隊56個を整備する計画という。
【註】
 40N6は射程400km、射高185kmのS-400システムが装備する最大のミサイルである。 S-400は現在以下の3弾種を装備している。
 ・48N6 : 射程250km, Mach 14
 ・9M96E2: 射程120km, Mach 3
 ・9M96E : 射程 40km, Mach 2.6

40N6 を紹介した5分間の映像 (YouTube)】
2018.10.19 時事通信

(Yahoo)

サイバー攻撃へ制裁導入=ロシアなど念頭―EU首脳会議 <1811-101903>
 EUが18日にブリュッセルで2日目の首脳会議を開き、ロシアなどを念頭に脅威が高まるサイバ攻撃への制裁措置を導入することで合意した。 会議で採択された総括文書は、ロシアの名指しを避けつつ化学兵器禁止機関 (
OPCW) 攻撃を非難し、サイバ攻撃を抑止する手段を持つためEUとしての制裁措置の必要性を訴えた。
 ロシアによるサイバ攻撃についてオランダは今月、OPCWが4月に露軍参謀本部情報総局 (GRU) による攻撃対象になったと発表しており、英国はGRUが世界中のサイバ攻撃に関与しているとしている。
2018.10.17 Jane's Defence Weekly Pilots warned of jamming threat in Eastern Med <1812-101707>
 米連邦航空局 (
FAA) が10月9日、シリアに配備されたロシアの電子戦装置民航機に影響を及ぼす可能性があるとしたNOTAMを発した。
 それによるとベイルート飛行情報空域 (FIR) 内でGPS信号が受信できなくなる可能性があるという。
2018.10.15 Jane's 360 Russian MoD details development of military districts <1811-101506>
 ショイグ露国防相が10日、露軍の中央、南部、東部軍管区の整備状況を公表した。
 それによると3個軍管区はそれぞれ、毎年1,500品目の新型または改良型装備を受領し、今年末までに平均50%の装備で近代化を達成すると言う。
2018.10.07 Stars & Stripes Turkey-backed Syrian forces begin implementing Idlib truce <1811-100705>
 トルコの傘下にあるシリアの武装組織が、先月トルコとロシアが北部Idlib県で10月15日までに前線から9~12哩兵力を引き離すことで合意したのに従い、7日に撤退を開始した。
2018.10.03 ロイタ通信

(Yahoo)

NARO 米代表、ミサイル開発でロシアに警告 破壊措置も示唆 <1811-100301>
 NATO米代表部のハッチソン大使が2日、ロシアが禁止対象のCMを開発しているとし、開発を中止しなければ米国が破壊活動に出ると警告した。 ロシアは1987年に米ソが締結した
INF全廃条約の禁止対象となるGLCMを開発中で、同システムは欧州を射程内に収めるという。
 ハッチソン大使は、米国は外交的解決を目指しているとする一方、ロシアのINF開発が続けば軍事攻撃も検討する用意があると指摘し、加盟国の攻撃が可能なロシアのミサイル除去の可能性について検討することになるだろうと述べた。
2018.10 International Defence Review Russia's new Spectrum EW system enters service <1811-100002>
 ロシア国防省が8月28日、新型電子戦装置Spectrumを装備化し、ウラルで行われた演習に参加させたと発表した。 SpectrumはAMN233114 Tiger-M 4×4車に搭載されたシステムで通信の妨害のほか、特に高い脅威の出現が予想される特定地域の監視も行える。
 装置は光学監視装置などと共に車両の屋上に設置され、操作は旅団規模の電子戦部隊の隊員が行う。
2018.09.28 ロイタ通信

(Yahoo)

ロシアなどCIS加盟7カ国の空軍が合同軍事演習(27日) <1810-092805>
 ロシア国防省が27日、独立国家共同体(CIS)加盟7ヵ国の空軍による合同演習が始まったと発表した。
 同省によると演習には加盟各国の航空機最大100機40以上のSAM部隊などが参加したという。
2018.09.27 AP

(Yahoo)

超音速対艦巡航ミサイル ロシア北方艦隊が発射実験 <1810-092702>
 ロシア国防省が26日、同国北方艦隊が東シベリア海で初めて行った超音速
ASCMの発射試験映像を公開した。 コテリヌイ島で行った発射試験では、Bastion陸上型発射システムから垂直発射されたP-800 Oniksが空中で点火後、90゚角度を変えて目標に向かった。
Kotelny島の位置 (Google Map)】
 Oniksは射程300kmで高度20,000mをMach 2.5~2.7で飛行する。
2018.09.26 Jane's Defence Weekly IDF says Syruan military entirely responsible for downing Russian Il-20 <1811-092601>
 ロシアが、Il-20電子偵察機が9月17日にシリア軍のSAMで撃墜されたのはイスラエルの戦闘機がIl-20を盾にしたからと抗議したことに対しイスラエルは18日、露軍機が撃墜された時間イスラエル機は既にイスラエル領空に戻っていて露軍機と同じ空域にはおらず、シリア軍が友軍機とロシア軍機の存在を確認しないでSAMを発射したのが原因と反論した。
 この日イスラエル軍機は武器を製造していると思われるLatakiaのシリア軍施設を攻撃していた。
2018.09.24 朝日新聞 ロシア、シリアに地対空ミサイル供与 イスラエルを牽制 <1810-092404>
 ロシア国営TVが、アサド政権軍を支援するロシアのショイグ国防相が24日、2週間以内アサド政権軍S-300を供与することを明らかにしたと報じた。 ロシアによるアサド政権軍の防衛能力強化は、シリア領内への攻撃をくり返すイスラエル軍を牽制する意図がある。
 シリアでは18日にイスラエル軍の攻撃に反撃しようとしたアサド政権軍が、誤ってロシア軍機を撃墜する事件が起きている。
2018.09.21 産経新聞

(Yahoo)

露最新鋭兵器調達で中国装備発展部長に制裁 米政府、敵対国への制裁法を適用 <1810-092102>
 トランプ米大統領が20日にロシア、イラン、北朝鮮に制裁を科す対敵対国制裁法 (CAATSA) の発動を命じる大統領令に署名したのを受け、ロシアからのSu-35やS-400の調達に関わったとして、20日に中国人民解放軍の共産党中央軍事委員会装備発展部と李尚福部長を制裁対象に指定した。 これにより米国内の資産凍結や米企業との取引禁止などの措置がとられる。
 ロシアによる2014年のウクライナ南部クリミア半島併合や2016年米大統領選への干渉疑惑で露情報機関などに協力したロシアの33個人と団体も追加指定した。
2018.09.21 ロイタ通信

(Yahoo)

米、中国軍の兵器管理部門を制裁対象に 対ロ制裁違反で <1810-092101>
 米政府が20日、ロシアの国営兵器輸出企業Rosoboronexport社との取引で対露制裁に違反したためとして、中国人民解放軍の兵器や装備品の管理部門に当たる共産党中央軍事委員会装備発展部と同部門の責任者を制裁対象に指定した。
2018.09.19 Jane's Defence Weekly Pentagon downplays Sino-Russian military relationship <1811-091904>
 最近のロシアと中国の軍事協力関係の緊密化を専門家が警告しているが、マティス米国防長官は9月11日に中露共同演習について、軍事的要求というより政治主導と見ていると語った。
 ただ長期的には両国の同盟関係を構築する役に立つと見ているとも述べた。
2018.09.18 Jane's 360 Russian surveillance aircraft mistakenly shot down by Syrian ally <1810-091805>
 ロシア空軍のIl-20 Coot偵察機地中海上空で17日、シリア政府軍のSAMに撃墜され乗員5名が死亡した。 ロシア国防省は当初フランス軍のフリゲート艦によるとしてフランスに抗議したが、のちにシリア政府軍のS-200 (SA-5) によるものと判明した。
 ロシアは、Latakiaのシリア政府軍を空爆したイスラエル軍のF-16 4機がIl-20を盾にしたためとしてイスラエルを非難した。
2018.09.18 時事通信

(Yahoo)

ロシア軍機撃墜「シリアの責任」=イスラエル <1810-091804>
 イスラエル軍が18日に声明で、ロシア軍機がシリア沖の地中海でアサド政権軍に誤って撃墜されたことに遺憾の意を表す一方、完全にアサド政権の責任だと述べた。
 イスラエル軍は、戦闘機で17日夜にシリア北西部Latakia近郊のアサド政権軍施設を攻撃したことを認め、精密で殺傷能力を持つ武器を作るシステムがレバノンのヒズボラに輸送されるところだったと攻撃の正当性を強調した。 またアサド政権軍がSAMを発射した時点でイスラエル軍機は既に自国領空に戻っていたとも主張した。
2018.09.18 時事通信

(Yahoo)

シリア沖でロシア軍機撃墜=イスラエルに「原因」と非難 <1810-091803>
 ロシア国防省が18日、シリア沖の地中海で17日夜にロシア軍機シリア政権軍のSAMによる誤射で撃墜され兵士15人が死亡したと発表した。 ロシア軍機Il-20はラタキア近郊ヘメイミームのロシア空軍基地に戻る途中だった。
 露国防省によると、イスラエル軍のF-16 4機が17日夜にシリア北西部ラタキア近郊の目標を攻撃した際にロシア軍機を盾にしてシリア政権軍のSAM攻撃を防いでいたと主張し、イスラエル軍の無責任な行動の結果と強く非難した。
【註】
 Il-20は4発のターボプロップ旅客機Il-18を元にした電子偵察機である。
2018.09.18 時事通信

(Yahoo)

シリア総攻撃、当面回避=非武装地帯で合意―ロシア・トルコ <1810-091801>
 ロシアのプーチン大統領が17日、南部ソチでトルコのエルドアン大統領と会談し、内戦が続くシリアで近くアサド政権軍による総攻撃が行われるとの見方が強まっていたIdlib県に非武装地帯を設置することで合意した。 タス通信によるとショイグ国防相は合意に伴い、総攻撃は当面行われないとの認識を示した。
 アサド政権の後ろ盾であるロシアは総攻撃に前向きだったが、今回は反対してきたトルコに歩み寄った形だが、Idlib県は以前にも戦闘行為を禁じる「安全地帯」が設けられたが、形骸化した経緯があり、今後には不透明感も漂う。
2018.09.17 Aviation Week & ST Russia places first Su-57 order <1811-091703>
 初飛行後8年以上経ってロシア国防省が8月22日に初めてSu-57 2機を発注した。 初号機は2019年に納入される。 露国防省は当面15機を調達する計画で、残りの13機は2019年に発注される。
 この日国防省は単座型MiG-35であるMiG-35S 2機と復座型のMiG-35UB 4機も発注した。
2018.09.13 時事通信

(Yahoo)

ロシア爆撃機がアラスカ接近=防空識別圏内、米軍機が緊急発進 <1810-091302>
 米軍が12日、ロシアのTu-95 2機アラスカ州に近い防空識別圏内を飛行したため、米軍機が緊急発進で対応したと発表した。 声明によるとTu-95 2機は11日夜にSu-35 2機に護衛されながら、アラスカ州西岸に接近した。 これに対し米軍はF-22 2機を発進させた。
 米軍機がロシアの爆撃機に対して緊急発進するのは今月に入って2度目である。
2018.09.12 Jane's Defence Weekly Russia deploys tanker aircraft to Syria <1811-091202>
 ロシア国防省のStar TVが9月3日、地中海で実施した演習のためIl-78 Midas空中給油機を少なくとも2機、恐らく4機をシリアLatakia県のHumaymim基地に配備したと報じた。 またStar TVには海軍の標識を付けたSu-30SM 6機も写っていた。
 ロシアは2015年9月にシリアへ航空機を派遣して以来、空中給油機の派遣は行われていると見られていたが、確認されたのは初めてである。
2018.09.12 時事通信

(Yahoo)

謎の「攻撃」、ロシア主犯か=キューバなどで外交官健康被害―米 TV <1810-091201>
 キューバのハバナでは2016~2017年にかけ、20名以上の米政府職員が自宅やホテルで脳損傷などの被害を受けた。 当初、音波攻撃が疑われたが、FBIは音波自体は健康被害をもたらさないとして、マイクロ波やその他の電磁波兵器が使用された可能性が高いとみている。 今年5月には、中国広州市の米総領事館に勤務する米国人職員1人も同様の被害に遭っていたことが分かった。
 これについて米NBは11日、米情報機関が主犯はロシアとみていると報じた。 報道によると、最終結論ではないものの、連邦捜査局 (FBI) や中央情報局 (CIA) が得た通信傍受などの情報ロシアの関与が浮上しており、当局者はNBCに対して「意図的行為だったと考えざるを得ない」との認識を示した。
2018.09.08 NHK ロシア初の地中海軍事演習でアサド政権支援か <1810-090804>
 ロシアの航空宇宙軍と海軍が1日~8日に初めて地中海で演習を実施し、シリアに駐留する爆撃機や戦闘機など34機のほか、潜水艦2隻を含む26隻の艦船が参加した。
 今回の演習は、アサド政権Idlib県とその周辺に対して近く大規模攻撃を行う構えであることに関連しているとみられる。
2018.09.08 産経新聞

(Yahoo)

シリア情勢 ロシアとイラン、トルコの3ヵ国協議物別れ 大規模攻撃の懸念強まる <1810-090802>
 シリア北西部Idlib県でアサド政権が反体制派武装勢力への大規模攻撃を準備している問題で、ロシアとイラン、トルコの首脳協議不調に終わり、北部の都市Allepoでの凄惨な激戦が再現されかねないとの懸念が強まっている。
 7日に行われた3ヵ国の首脳協議では、避難民の大量発生を懸念するトルコが自制を求めたが、ロシアとイランが政権側を支援する方針を示して物別れに終わった。
2018.09.07 産経新聞

(Yahoo)

シリア最終局面へ、支援、慎重…思惑さまざま ロシア・イラン・トルコ <1810-090703>
 シリア内戦でロシア、イラン、トルコの3ヵ国が協調をアピールしてきたが、思惑はさまざまに異なっている。 ロシアとイランは前大統領時代からのシリアの友好国で、イランは地上戦でアサド政権を支えてきたが、この夏には両国の協調が乱れているとの観測が出ている。 シリアを中東をにらむ橋頭堡と位置付けるロシアと、シーア派住民や民兵部隊を基盤に周辺国への影響力の拡大を図るイランの間には微妙なずれが生じている。
 トルコはシリア北部のクルド人民兵部隊を制圧するため内戦に介入しているが自国の安全確保が主な目的で、ロシアとイランとは動機が異なる。
2018.09.06 Military Times Nearly 300,000 troops ready for massive Russian war games to begin, general sayse <1810-090607>
 ロシア軍参謀総長が6日、300,000名を投入する過去30年間で最大規模の演習 "Vostok 2018" が来週開始されると述べた。 演習には中国軍とモンゴル軍も参加してロシア中央部と東部で行われ、蒙中国境から150kmのTsugol演習場で行われる最も熾烈な場面では、中国軍と蒙古軍がロシア軍の一翼となった作戦を展開する。
Tsugol の位置 (Google Map)】
 演習では大規模航空侵攻が模擬され、CM対抗システムも試験される。 海上機動演習もオホーツク海と北太平洋を舞台に行われる。
2018.09.05 Jane's Defence Weekly Russia's fifth-gen weapons unlikely to enter series production <1810-090507>
 8月21~26日にモスクワ近郊で開かれたArmy 2018展の出展品の中に第五世代通常兵器はなく、Echo Moskvy通信機だけが唯一脚光を浴びていた。
 Su-57戦闘機もArmata (T-14)
MBTも、その派生型であるKurganets IFVもまだ量産に至っていないという。 国防省はArmataとKurganetsを合わせて132両、Su-57を15機保有していると言うが、ロシアの軍事専門家は2026年までに入手できるSu-57はたったの2機であると見ている。
2018.09.05 Jane's Defence Weekly Shoigu outline Russia's massive 'Vostok 2018' exercise <1810-090504>
 ロシア中央軍管区のウェブサイトが、1981年に実施したソ連陸軍の 'Zzpad (west) 81' 演習以来最大規模の演習 'Vostok (east) 2018' を実施すると報じた。 Tass通信によるとこの演習は9月11~15日にヴォルガ、ウラル、シベリアにかけて29地区と、タジキスタンの第201基地、キルギスタンのKant空軍基地で行われ、300,000名の部隊と36,000点の装備が投入される。 またカザフスタンの部隊も参加する模様である。
 更にショルグ国防相は8月20日、中国軍とモンゴル軍も参加することを明らかにした。 中国国営メディアは8月21日に、中国は3,200名の部隊と900点以上の装備品及び30機の航空機を参加させるという。
2018.09.05 Jane's Defence Weekly Russia says naval build-up in the Mediterranean is for exercise <1810-090503>
 ロシア国防省が8月30日、9月1日から1週間にわたり演習を行うため、一時的に地中海で艦船を増強していると発表した。  露海軍は巡洋艦Marshal Ustinovと駆逐艦Severomorsk北方艦隊から地中海に入れている。 また黒海艦隊のAdmiral Grigorovich級新型フリゲート艦も参加すると見られAdmiral GrigorovichAdmiral Essenが8月25日にボスポラス海峡を通過した。  Essenは58日前に地中海を離れていた。
 8月16日にはBuyan-Mミサイルコルベット艦Vishny Volochekがボスポラス海峡を通過して地中海に向かって以降、3隻の同型艦が地中海にいる。 このほかに8月18日まで紅海で海賊対策活動を行っていた黒海艦隊のフリゲート艦Yaroslav MudryはPort Sudanに寄港したのち帰路についている。
 この演習にはTy-160長距離爆撃機、Tu-142及びIl-38対潜機、Su-33及びSu-30SMやKilo級潜水艦2隻も参加すると見られる。
2018.09.04 時事通信

(Yahoo)

ロシアがイドリブ空爆再開=3週間ぶり、総攻撃迫る―シリア <1810-090407>
 在英のシリア人権監視団によると、アサド政権の後ろ盾ロシアの戦闘機が4日、シリア反体制派最後の拠点である Idlib県内を空爆した。 空爆はIdlib県西部の町などを目標に40回以上に達し、監視団によれば市民9人が死亡した。 8月中旬を最後に止んでい たIdlib県内に対するロシアの空爆は約3週間ぶりという。
 Idlib県内ではアサド政権側の部隊による砲撃も行われているという。 Idlib県には、約7年に及ぶ内戦で圧倒的優位を固めているアサド政権が近く総 攻撃を開始するとの観測が強まっている。
2018.08.30 Defense News Russia to hold Mediterranean drills as Syria tensions rise <1809-083004>
 ロシア国防省が27日にロシアのニュース社に対し、シリア情勢に対応して9月第一週に地中海で対空対潜演習を行うこと を明らかにした。
 この演習には巡洋艦1隻を含む25隻の艦船30機のジェット機が参加するという。
2018.08.29 Jane's Defence Weekly Russian MoD signs contracts worth RUB130 billion <1810-082905>
 ロシア国防省が8月22日、軍事産業20社に32件の契約を合わせてRUB30B ($2B) で行ったと発表した。
 これによりRostec社に2018~2021年にT-14 Armata
MBTとT-15重IFVを132両、Sukhoi社にSu-57 2機、MiG社にMiG-35USとMiG-35Sを6機などを発注したほか、モスクワ熱技術研究所にAnchar-RV長距離超高速UAVの開発を発注した。
2018.08.29 Jane's Defence Weekly Russia increases naval presence in Med <1810-082902>
 ロシアが8月中旬になって巡洋艦と駆逐艦北方艦隊から、ミサイルコルベット艦黒海艦隊から地中海に入れ、存在感を高めている。 露国防省が8月15日、巡洋艦Marshal Ustinovと駆逐艦Severomorskがアルジェを訪問し5日間停泊したと発表した。
 8月16日にはVishny Volochekが黒海艦隊の本拠地セバストポリを出航して地中海に向かったと発表した。
 これら3隻が地中海に入るまで地中海には6月にボスポラス海峡を通過したカスピ海小艦隊のBuyan-M級2隻しかいなかった。
 このほかに黒海艦隊のフリゲート艦Yaroslav Mudryも地中海に入ったが、露国防省は7月24日に同艦がスエズ運河を通過して紅海に入ったと発表している。
2018.08.29 Military Times 300,000 troops, 900 tanks: It's called the most massive Russian military exercise since the Cold War, and China's role is growing <1809-082908>
 ロシアが、昨年欧州で行った大規模演習Zapad-17に続いて、アジア正面で過去40年間最大規模の演習 を9月11~15日に行う。 この演習には300,000名の兵員と1,000機の航空機、900両の戦車に加えて、中国軍とモンゴル軍が参加する。
 ただ、ロシアは2010年に大規模な軍近代化計画を開始したが、財政上の問題から大幅な見直し を行っている。 52機調達する計画であったSu-57 PakFa12機に削減され、2020年までに2,300 両調達するとしていたArmata T-14ハイテク戦車は、ソ連時代の1970年代中頃から1990年代初期に生産された3,000両を修理して使 用することにしている。
2018.08.29 ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア、ソ連崩壊後最大の軍事演習を9月に実施 中国も参加 <1809-082904>
 ロシアのショイグ国防相が28日、ソ連崩壊以来の規模となる演習(註:Vostok-2018)を実施す ると明らかにした。 演習は9月11~15日にロシア中部と東部の軍管区で実施され、中国やモンゴルも参加する。
 同国防相は、演習には300,000名の兵員、1,000機以上の航空機、戦闘艦2隻 全ての空挺部隊が参加すると明らかにした。 旧ソ連が1981年に実施した演習以来の規模になるとし、1981年の演習を再現する部分もあれば、さらに大規模になる面 もあると述べた。
2018.08.24 Jane's 360 Russia forms new paramilitary Naval Military Police <1809-082407>
 ロシア西部軍管区が16日、カリーニングラードのバルチック艦隊海軍憲兵隊を創設し、最初の部隊は 年内に編成されることを明らかにした。
 海軍憲兵隊の任務は海軍基地周辺海域の保安で、同様の部隊が北方、太平洋、黒海の各艦隊とカスピ海小艦隊にも編成されるという。
2018.08.23 日経新聞 最新鋭戦闘機を2019年配備へ ロシア軍、スホイ57 <1809-082303>
 タス通信などが、ロシアのクリボルチコ国防次官が22日にSu-57が来年にロシア軍に配備される予定だと述べたと報じた。
 配備されるのは、当面15機という。
2018.08.16 Stars & Stripes Russian strategic bombers deploy near Alaska <1809-081607>
 ロシア国防省がSaratovを基地とするTu-160 2機がベーリング海を挟んで米国と面するチュクチ半島 まで7,000kmを飛行し帰投する訓練飛行を行ったと発表した。 この演習には複数のTu-95や空中給油機も参加し たという。
 ロシアの戦略爆撃機がチュクチ半島上空を飛行するのは初めてである。
2018.08.15 時事通信

(Yahoo)

ロシアの宇宙兵器に懸念=衛星攻撃能力を警戒―米 <1809-081502>
 軍備管理検証順守担当のポブリート米国務次官補がジュネーブ軍縮会議で14日、ロシアが
ASATの 開発計画を進めていることへの懸念を表明した。
 同次官補は、最近ロシア国防省が移動型ASATの開発に取り組んでいることを明らかにしたとした上で、ロシアが昨年10月に打ち上げた 宇宙空間装置観察用衛星の目的が不透明だと訴え、衛星攻撃に使われることへの懸念をにじませた。
2018.08.12 東京新聞 カスピ海の領有権解決 沿岸5ヵ国が協定署名 <1809-08120>
 ロシア、イラン、カザフスタン、アゼルバイジャン、トルクメニスタンのカスピ海沿岸5ヵ国の首脳会議が12日、各国沿岸から15nmを領海とし 、25nmの排他的漁業権を設定した「法的地位に関する協定」に署名した。
 5ヵ国首脳会議は2002年に始まり今回が5回目になる。
2018.08.08 Jane's Defence Weekly Russia commissions Project 22350 frigate Adnmiral Gorshkov <1810-080802>
 ロシア海軍記念日の前日である7月28日に、Project 22350新型フリゲート艦の一番艦Admiral Gorshkov就役した。
 Admiral Gorshkovは全長135m、全幅16m、喫水4.5m、排水量5,400tで、速力30kt、航続距離4,500nmの性能を持つ。 主な装備はA-192 130mm砲1門のほか、3M55または3M54/3M14 Kalibr ASCM/LACM 16発、3M89
CIWS 2基、RPK-9 対潜ロケット弾発射機1基で、Ka-27PL対潜ヘリ1機を搭載できる。
2018.08.07 Defense Update Russian giant helicopter prepares for maiden flight <1809-080705>
 8月下旬にモスクワ近郊で開かれるArmy 2018展でMi-26T2の改良型Mi-26T2Vが展示される。
 現在のMi-26T2は
MTOW56t20tの搭載能力を有する。
 "V" 型では砲火やECMに対する抗堪性が向上しているという。
2018.08.07 日経新聞 ロシア、マケドニアの NATO 加盟阻止へ工作活動 <1809-080701>
 ロシアマケドニアのNATO加盟を阻止しようと工作活動を拡大し、バルカン諸国を影響下に置こうとするロシアの野 望が浮き彫りとなっている。
 ギリシャとマケドニアは6月に、マケドニアの国名を「北マケドニア共和国」に変更することで合意し、30年近い対立関係の 解消に動き出したが、ギリシャからの報道によると、ロシアの外交官はギリシャで極右勢力に資金を提供したり 、治安当局職員に賄賂を渡そうとしたりしたという。
 これに対しギリシャは7月にロシアの外交官2人を追放し2人を入国禁止としたが、ロシア外 務省は報復措置として6日、モスクワに駐在ギリシャ外交官の国外追放を通告した。
2018.08 International Defence Review Fire and ice: Russia arms itself for the Arctic <1809-080008>
= ロシアの北極圏戦略に関する2頁の記事 =
 ロシア北極圏2個独立自動車化狙撃旅団 (
SMB) を新設し た。 これら部隊は深雪を走破する高い機動力と高い火力を有している。
 第200SMBはT-80BVM MBTを装備する1個戦車隊、BTR-82A APCを装備する3個自動車化 狙撃隊、及び砲兵隊と防空隊で構成され、極地仕様のT-80BVM以外は在来型装備である。
 2015年に編成された第80SMBはソ連時代のMT-LBV APCを装備しているが、履帯を565mm幅に切り替え接地圧を低減している。 また装備してい るTor-M2DT及びPantsir-SA SAMは極地仕様車DT-30PMに搭載されている。
2018.07.24 ロイタ通信

(Yahoo)

ロシアのハッカー、米電力会社ネットワークに昨年侵入=WSJ <1808-072403>
 Wall Street Journal紙 (WSJ) が米政府当局者の話として23日、ロシアのハッカーが昨年、米電力会社のネットワークに侵入 していたと報じた。 ハッカーの活動は現在も続いている可能性が高いという。 米国土安全保障省の当局者がWSJに明らかにしたところによると、ハッカー集団 はスピアフィッシングメールやウォータリングホール攻撃など、ターゲットにパスワードを入力させる従来型の手法で企 業のネットワークに侵入し、電力供給網にアクセスする認証情報を入手した。
 ネットワークに侵入したのはドラゴンフライエナジェティック・ベアと呼ばれるロシア政府とつな がりを持つハッカー集団であるという。
2018.07.19 産経新聞 ロシア最新鋭ステルス機「Su57」来年配備へ 日本の頼みの綱「F35」より優位に? <1808-071904>
 ロシアがSu-57を来年にも配備する。 露政府系メディアRTが副国防相の話として6月30日、Su-57 12機の引き渡し 契約が結ばれ、来年にも配備されると述べたと報じた。 これに合わせるようにRTは同月25日、「F-35とSu-57のどちらが優れている?」と題した記事を掲載した。
 それによるとSu-577は高いステルス性、高性能レーダとスーパークルーズ能力を備える上、高い機動性を持ち、さらにスタンドオフで攻 撃できるミサイルも搭載しており、搭載兵器の性能は前世代から1.5~2倍向上しているという。
 さらに同じ空域にいる他の戦闘機とネットワーク化され、僚機が発射したミサイルの誘導などの役割も果たせる という。
2018.07.18 Jane's Defence Weekly New Russian long-range air-to-air missile integration to expand to four fighter models <1809-071803>
 露国防省が7月5日、R-37M長距離AAMの運用適合性試験を完了したと発表した。 射程300km のR-37MはMiG-31のみに搭載するとして開発されたが、設計が完了した後にSu-30やSu-35、更にSu-57 へも搭載できるようにとの決定がなされた。
 R-37MはMach 6での飛翔と8gでの旋回能力を持つと言われている。
2018.07.11 Jane's Defence Weekly Russia reactivates self-propelled artillery <1809-071110>
 ロシア陸軍が2S7M Malka 203mm自走榴弾砲2S4 Tyulpan 240mm自走迫撃砲を、砲身内を含 めオーバーオールして現役に復帰させている。 中央軍管区の砲兵隊は6月下旬に2S7M
SPH 12両を受領しており、東部、南部軍管区はMalkaを装備している。
 露陸軍は現在、3種類の152mm SPHと1種類ずつの203mm/122mm SPH、合わせて5種類のSPHを装備しているが、これらを新型の 2S35 Koalitsya-SV 152mm SPHに換装しようとしている。
2018.07.11 Jane's Defence Weekly Russia signs up for first Su-57 fifth-gen fighters <1809-071108>
 ロシアのメディアが、国防副大臣が6月30日にSu-57 PAKFAの最初の12機を購入する契約に署名したと報じた。
 
EAC社首脳によると一次生産分は2019年中に露空軍に納入される。
2018.07 International Defence Review Russia to modernise Kh-22 air-to-surface missiles <01808-070009>
 Izvestiaが国防省筋の話として5月、既に退役している1960年代のKh-22 (AS-4) を近代化して現役復帰させると報じた。  近代化するのは32発で3年かけてRUB300M ($4.8M) で行うという。 この改良によりKh-22はRaduga設計局が1990年代初期から開発しているKh-32と互換性を持つようになる。
 改良は内部構成品全てにわたり、弾頭を小型化して燃料搭載量を増やすことで600kmであった射程を1,000kmに伸ばす。
2018.06.13 Jane's Defence Weekly Russia pressures Ukraine with naval build-up in Sea of Azov and builds new weapon and ammo strage facilities <1808-061311>
 ロシアが新たに建設したKerch橋の防衛を名目に、カスピ海小艦隊の艦艇をアゾフ海に回航し て新たに設立された国土防衛隊 (National Guard) に配属し、ウクライナに対する圧力を強めている。
 5月28日にはShmel級砲艇(註:河川砲艇)2隻やZhuk級沿岸哨戒艇1隻を含む第一陣がカスピ海のAstrakhanを離れた。 6月1日にはクリミアのFeodosiaで建造されたSargan 級高速哨戒艇の一番艇が国土防衛隊の南部軍管区に配属された。 6月4日には2015年の10~11月にカスピ海からシリアにKalibr-NK CMを発射したBuyan-M級 コルベット艦2隻がボルガドン運河を牽引されてアゾフ海に向かった。 また2017年10月にはBC-16高速揚陸艇が Kerch海峡で国土防衛隊に引き渡された。
 これとは別に露国防省がTver地方のToropetsに建設していた弾薬庫を10月に開所すると発表し た。 弾薬庫の掩壕にはそれぞれ240tを備蓄できるという。
Toropets の位置 (Google Map)】
2018.06.12 産経新聞

(Yahoo)

大規模サイバー攻撃で対露制裁 米政府 <1807-061203>
 米財務省が11日、ロシア情報機関の連邦保安局 (FSB) に協力して昨年6月に世界各国に対する 大規模サイバ攻撃海底ケーブルからの情報収集などに関わったとして、ロシアの5企業、3個人に対して 新たに制裁を科すと発表した。
 制裁対象となった企業や個人は、FSBに製品や技術を提供して海底ケーブルから大量の通信データを入手することを可能にすると共に、米国のエネルギ関連インフラ へのサイバ攻撃にも関与したとされる。 FSBは米大統領選関連のサイバ攻撃を理由とした制裁の対象に今年3月に指定されている。
 米政府はロシアに対し既に幅広い制裁を実施しているが、今回の制裁強化で両国関係がさらに悪化する可能性がある。
2018.05.28 Stars & Stripes Poland says Russian gas pipeline is a 'new hybrid weapon' <1806-052807>
 ポーランド首相がワルシャワで開かれたNATO議会で28日に、ロシアが進めているNord Stream 2 ガスパイプライン計画を「欧州安全保障に対する毒薬」と呼び、新たなハイブリッド兵器であると警告した。
 Nord Stream 2はシベリアで新たに採掘した天然ガスをエネルギーが不足しているドイツに送り供給量を倍増しようとい うものであるが、この計画を巡っては米国やEU加盟国の一部もポーランドと同じ立場に立っており、ドイツ・ポーランド間のようにEU内に亀裂が生 じている。
【註】
 ドイツのメルケル政権は福島事故を受けて脱原子力に転じ、2011年7月に最も古い7基を閉鎖するとともに、運転中の9基も2022年までに段階的に閉鎖することを決めたため 、エネルギ事情が切迫している。
2018.05.24 Defense News This Russian unit is being blamed for downing Malaysian Flight MH17 <1806-052404>
 2014年7月17日にウクライナ上空でマレーシア航空のMH17便が撃墜された事件 を調査していたオランダが主導する合同調査委員会 (JIT) が24日、撃墜にはロシアのKursk市近くに駐屯する 第53防空旅団9K37 Buk
TELAR搭載のミサイルが使用されたと結論づけた。 JITの会見で は撃墜当日に回収された残骸7点が展示され、ロケットモータに記載された文字から、ミサイルは1986年製でS/Nが9032の9M38弾 であることが分かったという。
 JITは、2014年6月23~25日にKurskからTRLAR 6両を含む50両の車両がロシアのStary Oskol、Rossoshを経由してウクラ イナ国境から16哩のMillerovoのまで270哩を移動ウクライナ東部に入ったことを確認している。
2018.05.24 産経新聞

(Yahoo)

マレーシア航空機撃墜はロシア軍搬入のミサイルと発表 国際捜査チーム <1806-052403>
 2014年にウクライナ東部で起きたマレーシア航空機撃墜事件で、国際合同捜査チームを主導す るオランダ捜査当局が記者会見し24日、使用されたミサイルはロシア軍部隊から搬入されたものだと発表した。 記者会見でオランダ当局者は、撃 墜には
TELAR式のBuk SAMが使用されたと断定し、このSAMはロシアのクルスクを拠点とする 第53防空旅団のものだとの見方を示した。 ミサイルをだれが発射したかは特定できておらず、同機が故意に撃墜されたかどうかは調査中だとした。
 この事件では、オランダ安全委員会が2015年に同機撃墜にBukが使われたとする報告書を発表したため同国やオーストラリアなど5ヵ国の国際合同捜査チームが結成され、 刑事立件を目指している。
2018.05.23 Jane's Defence Weekly Tu-22M3M to make maiden flight in third quarter of 2018 <1807-052308>
 昨年11月に開発を完了したTu-22M3M初飛行が3Q2018、恐らく8月に行われる。 Tu-22M3Mでは搭載電子機器が更 新されコックピットが一新され、SVP-24-22照準/航法装置が装備されるほか、Kh-32 CMも搭載できるようになる。  SVP-24-22は既にシリアでTu-22Mが使用250回以上の爆撃を行っている。
 ロシア軍はTu-22M3 30機をTu-22M3Mに改良する計画である。
2018.05.22 Stars & Stripes Russian sub test-fires 4 intercontinental missiles in salvo <1806-052208>
 ロシア海軍潜水艦Yuri Dolgorukyが22日に白海で、Bulava SLBM 4発を連射したと発 表した。 Bulavaはカムチャッカ半島のKura試射場に着弾したという。
 この試験は射程9,300kmのBulavaの初めての連射であった。
2018.05.16 時事通信

(Yahoo)

米、クリミア橋建設でロシア非難 <1806-051601>
 米国務省報道官が15日、ロシアクリミア半島とロシア本土を結ぶ橋を開通させたことについて「国 際法を無視するロシアの意思を改めて示すものだ」と非難する声明を出し、米国が科した制裁に関しては「ロシアが半島 の支配をウクライナに戻すまで続ける」と強調した。
2018.05.13 産経新聞 露戦略爆撃機がアラスカ沖の米防空識別圏に侵入 米機が緊急発進 <1806-051303>
 北米航空宇宙防衛司令部 (
NORAD) によると、ロシア軍のTu-95 2機が11日にアラスカ州沖合の 防空識別圏に侵入したため、米空軍はF-22 2機を緊急発進させ、露軍機が防空識別圏を離脱するまで警戒や監視を続けた。
 アラスカ近辺で米空軍がロシア軍機に対して緊急発進を行ったのは2017年5月以来という。
【関連記事:1706-050403 (S&S 2017.05.04)】
2018.05.09 Jane's Defence Weekly Electronic warfare attacks on US aircraft increasing in Syria <>1807-050906>
 米特殊部隊 (
USSOC) 司令官のトーマス大将が4月24日、シリア上空で米 AC-130U SpookyガンシップECM攻撃を受けている事を明らかにした。
 同大将が公表した2週間前にはNBC Newsが、今年初めにシリア上空でロシアのEW装置によるUAVに対するGPS妨害が開始されたと報じていた。
 2015年10月にはロシアが1RL247E Krasukha-4 ECM装置を露軍航空基地に持ち込んだことが確認されている。 1RL247E Krasukha-4は 150~300kmの範囲で、地上基地、航空機搭載レーダ、レーダ誘導ミサイルを無力化できる。
2018.05.09 朝日新聞

(Yahoo)

マッハ10の「極超音速」で飛ぶミサイル、ロシア軍公開 <1806-050906>
 モスクワで開かれた観閲式で9日、Kinzhal
ALBMが正式に一般公開された。 Kinzhalは白く塗装されMiG-31Kに搭 載され赤の広場の上空を飛行した。
 ロシア国防省や政府系メディアなどによると、KinzhalはMach 10の極高速で2,000kmの射程を有するという。
2018.05.02 Jane's Defence Weekly Russia displays cruise missiles 'shot down' in Syria <1806-050218>
 米国などが4月14日にシリアに対して行ったCM攻撃について露軍参謀本部作戦部長が4月25日に 、米英仏軍が発射した103発のうち目標に達したのは僅か22発であると発表した。 米国は105発 を発射しているとしている。 4月16日の国防省報道官発表では71発をシリア防空部隊が撃墜したとしていた。
 この際作戦部長はこの日、Storm ShadowとSCALP数発の残骸を展示した。 Tomahawkについてはスライドだけが展示されたが、これは2017年4月7日に米国がシリアの Al-Shaytat航空基地を攻撃した際にロシアが鹵獲したものだという。
2018.05.02 Jane's Defence Weekly Russian Navy to upgrade Kuznetsov <1806-050209>
 ロシアのメディアが、ロシア海軍が唯一保有している空母Admiral Kuzunetsov近代化改修 を、Zvezdochki艦船修理センタ隷下の第35艦船修理工場にRUB55~62B ($0.9~1.0B) で発注したと報じた。 近代化改修は2020年末に完了2021年に再就役するという。
 近代化の中心は8基のボイラから成るウクライナ製主機の換装で、二番目は第一世代フェーズドアレイレーダであるMars-Passatを艦載 S-350 Vityaz SAMが装備しているAlmaz-Antei社製Poliment-Redutレーダに換装する。 更に Mosinformsystem-Agat社製のSIGA-E情報処理システムも搭載される。
2018.05.01 Record China 中国がロシアのために空母建設?―米メディア <1806-050101>
 米National Interestが4月27日、ロシアの空母Admiral Kuznetsov大規模な修理が必要な時期になっており、 あとどれだけ使用できるか分からないと指摘した。 しかしながらロシアの財政や技術を考えると独自建造は難しいとしている。
 そこで、中国から空母を購入する可能性が十分にあると分析している。 中国の造船業はこの10年で急速の進歩を遂げており、大型の艦艇の建 造経験があるほか、最新の国産空母はわずか5年で完成したと紹介し、ロシアは冷戦後に大型艦を建造していないと指摘している。
2018.04.26 Jane's 360 Russia displays cruise missiles 'shot down' in Syria <1805-042610>
 ロシア軍参謀本部作戦部長が25日、米国などが4月14日にシリアに対して行ったCM攻撃では 103発が発射されたが22発だけが目標に命中したと発表した。 発射されたうち66発はシリア軍が撃墜 し、不特定数のCMは故障を起こしたと見ている。 この命中弾数は4月16日に国防省報道官の、103発のうち71発を撃墜したとの発表より 少ない。
 米国は105発全てが目標に至ったとしているが、ロシアの専門家は全弾が命中した様子はないと見ている。
2018.04.25 Jane's Defence Weekly Indian Air Force withdraws from FGFA project, leaving Russia to go it alone <1806-042502>
 インド空軍当局者が4月20日、過去11年間にわたりロシアと進めてきた第五世代戦闘機
FGFAの共同開発を開発コストと技術的能力を理由中止したことを明らかにした。
 印空軍はSu-57 (T-50 PAK-FA) を元にした開発を進めてきたが、7機の原型機の飛行試験をロシアで行ったところ、 ステルス性レーダをはじめとする戦闘用電子機器、センサなどがインド側の要求を満たしていないことが判明したという。
2018.04.20 産経新聞

(Yahoo)

ロシアとシリア 化学兵器使用現場を「清浄」 証拠隠滅と米政府が非難 <1805-042001>
 米国務省報道官が19日、シリアのアサド政権軍による化学兵器使用疑惑に関し、ロシアとシリアが化学兵器が使われた とみられる東グータ地区ドゥーマの現場一帯の清浄作業を行い、証拠を隠滅していると非難した。
 同報道官はまた、ロシアがアサド政権に協力て化学兵器禁止機関 (
OPCW) の現地調査を阻止し遅 らせていることを示す「確度の高い情報を得ている」と強調し、同情報によれば「現地の人々はロシアとシリアから化学兵器攻撃はなかったと口裏を合わせるよう圧 力をかけられているとも指摘した。
2018.04.18 Jane's Defence Weekly MiG-31 Kinzhals and Su-57s to fly over Red Square during Victory Day parade in May <1806-041804>
 5月9日に赤の広場で行われるロシアの戦勝記念日観閲式のリハーサルで4月9日、3月1日にプーチン大統領が公表したMach 10で飛ぶ Kinzhal
ALBMを装備したMiG-31 2機が飛行した。 式典ではSu-57 2機も 飛行する模様である。
 露国防省によると式典では固定翼/回転翼合わせて73機が飛行するという。
2018.04.17 産経新聞

(Yahoo)

大規模サイバー攻撃計画か 露系ハッカー集団、コンピューターのルーター標的に <1805-041703>
 米国土安全保障省 (
DHS) とFBI、英サイバ安全保障センタが16日、ロシア政府傘下のハッカー集団が世界各国の政 府機関や企業、重要インフラに対する大規模なサイバ攻撃を仕掛けようとしているとして警報を共同発令した。 DHSな どによると、ハッカ集団は全世界にある数百万台規模の家庭用や業務用のルータをウイルスに感染させ、これらのルータに接続されているパソコ ンやスマートフォンに対して将来、一斉にサイバー攻撃をかける態勢を構築しているという。
 同省は、露政府系ハッカ集団が約2年前からルータにウイルスを送り込み続けていたことが判明したとしている。
2018.04.17 東京新聞 ロシアの記者死亡で臆測 OSCEが捜査呼び掛け <1805-041702>
 ロシア中部エカテリンブルクで地元男性記者のボロディン氏が自宅アパートの5階から転落死 した。 ロシアメディアによると12日に意識不明の状態で見つかり、15日に病院で死亡した。
 しかしながらこの事件ほ巡ってはボロディン氏がロシアで禁止されている民間軍事企業がシリアにロシア人義勇兵を派遣 しているとする告発記事を書くなど政権に批判な論調で知られていたことから臆測を呼んでいる。
 ロシアでは政権に批判的な記者が殺害される事件が頻発しており、欧州安保協力機構 (
OSCE) は16日にロシア対し、綿密に捜査するよう呼び掛けた。
2018.04.10 Jane's 360 Caspian Flotilla rebasing likely to improve deployability in support of Russian security interests in the Middle East <1805-041006>
 ショイグ露国防相が4月2日、カスピ海小艦隊をAstrakhanから不凍港であるKaspiyskに移動させ、人員 も増強したと発表した。
Astrakhan の位置Kaspiysk の位置 (Google Map)】
 カスピ海小艦隊はCMを装備するコルベット艦10隻のほか砲艇6隻、揚陸艦艇8隻、掃海艇7隻で構成され、ロシア軍の南部軍管区に隷属している。
2018.04.10 Military Times Reports of US destroyer being harassed by Russian jets in Syrian waters are false, US Navy says <1805-041004>
 米海軍の駆逐艦Donald CookがキプロスのLarnacaを9日に出航しシリア領海近くに向かっていたところ ロシア軍戦闘機の妨害を受けたという。 ただ米海軍によるとDonald Cookは妨害機の影響を受けず航行を続けた。
 Donald Cookは2016年4月にもバルト海でロシア軍Su-24の異常接近を受けたことがある。
2018.04.06 産経新聞

(Yahoo)

ロシアが新型衛星攻撃ミサイルの実験に成功 <1805-040601>
 Washington Times紙と外交専門誌Diplomatが5日、ロシアが3月26日に新型
ASAT発射実験に成功 したと報じた。 米国防総省はロシアが宇宙空間での優位確立に向け開発を進展させたことを示すものだとして警戒を強めている。
 米国防当局者が同紙などに語ったところでは、PL19 Noodleと呼ばれるASATはTELから打ち上げられたが、標的の破壊 は行われなかったとみられる。 ASATの発射実験は今回を含め6回行われ、うち4回は成功したとされる。
2018.04.04 Stars & Stripes Erdogan: Turkey to keep pushing Kurds out of Syria's north <1805-040406>
 ロシア、イランとの3ヵ国首脳会談に臨んでトルコのエルドアン大統領が4日、シリア北部クルド人勢力を一掃する手を休めないと意思表示した。
2018.04.04 日経新聞 ロシア、トルコ連携深化 原発でも協力 イランと3者会談、シリア情勢示せぬ出口 <1805-040404>
 トルコで同国初となる原子力発電所の起工式が、建設を担うロシアプーチ ン大統領も出席して3日に開かれた。 プーチン大統領はエネルギから安全保障まで幅広い分野での連携深化をエルドアン大統領と確認した。
 イランのロウハニ大統領も加わった4日の3ヵ国首脳会談ではシリア情勢を協議する。 3ヵ国は シリア和平を推進する「アスタナ・プロセス」を2017年から主導しているが、シリアでは戦闘が収まっていない。
 ロシアやイランが支援するアサド政権は陥落が目前のダマスカス近郊東グータ地区に無差別空爆や砲撃を行っており、トルコはシリア北西部への越境軍事作戦を続けてい て、アサド政権の処遇などを巡る利害の不一致を抱え、長引く内戦の出口を示すのは難しそうである。
2018.04.04 時事通信

(Yahoo)

トルコとロシア、緊密さ強調=原発建設開始、ミサイル提供「急ぐ」 <1805-040401>
 ロシアのプーチン大統領が3日にトルコを訪問してエルドアン大統領と会談し、緊密な両国関係 をアピールした。
 両首脳は、遅れていた両国の協力事業、南部アックユでの原発建設開始を宣言するとともに、プーチン大統領はS-400供与 をめぐる作業をもっと急ぐと表明した。
2018.03.30 Defense News Russia tests new intercontinental ballistic missile <1804-033001>
 ロシア国防省が30日、Sarmat ICBMの初期発射試験に成功したと発表した。 Sarmatはソ連時代に開発され西側でSatanと呼んでいた 世界最大のICBM Voyevodaの後継で、西側ではSatan 2と呼んでいる。
 Sarmatについてはプーチン大統領が3月上旬に、重量が200tでSatanより強力な弾頭をSatanより数多く 搭載し、極軌道を飛べば地球上のいかなる場所をも攻撃できるとしていた。
【関連記事:1804-030209 (DU 2018.03.02)】
2018.03.28 Jane's Defence Weekly Russia adjusts defence spending upward <1805-032807>
 ロシアの2018年の国防支出は、当初2017年のRUB2.88TからRUB2.73Tのfont color=red>5.1%減になるはずであったが、 8%増のRUB2.95T ($51.35B) になる。
 この結果国家予算に占める割合は2017年の16.9%から17.9%に上昇するが、対GDP比は逆に3.2%から3.1%に下落する。
【関連記事:1802-122502 (AW&ST 2017.12.25)】
2018.03.21 Jane's Defence Weekly Russia deploys two frigates to Eastern Mediterranean <1805-032110>
 ダマスカス東部に勢力圏を持つ反政府勢力に米国が干渉しようとしているのを受け、ロシア東地中海における 海軍戦力構築を目指している。
 ロシア海軍のAdmiral EssenPytivyyフリゲート艦2隻が3月12~13日にポスポラス海峡を通過したの を船舶監視組織が確認しているが、Admiral Essen射程2,500kmのKalibr CMを装備している。
 また露国防省は3月15日、黒海艦隊を計画通りセバストポリから地中海に移動させたと発表した。
2018.03.21 Jane's Defence Weekly Russia shows Kinzhal hypersonic missile <1805-032104>
 ロシア国防省が3月10日、MiG-31BMに搭載したKh-47M2 Kinzhal超高速精密誘導ミサイルの発射訓練映像を公表した。  このミサイルは3月1日にプーチン大統領が集会での演説で公表した速度Mach 10射程2,000kmのミサイルで、発射試験 は2017年12月1日に行われている。
 このミサイルは外観と寸法から9K720 Iskanderが使用する9K723弾とよく似ていて、ノーズや制御部分に違いはあっても ロケットモータは同じもののようである。
2018.03.13 ロイタ通信

(Yahoo)

米国がシリア空爆ならロシア軍も対処、報復辞さず=参謀総長 <1804-031304>
 ロシア通信 (RIA) が13日、ロシアのゲラシモフ参謀総長米国がシリアを空爆すればロシア軍が対 処すると述べ、米国のミサイルや発射装置を標的にする考えを明らかにしたと報じた。
 報道によると、同参謀総長はシリアに駐留するロシア軍兵士の生命が脅かされれば報復措置を取ると言明した。
2018.03.12 Aviation Week & ST Russian roulette <1805-031202>
 プーチン露大統領が3月1日に5種類の新型核兵器を公表したが、
 ・RS-28 Sarmat 200t ICBM
 ・Kh-47M Kinzhal
ALBM
 ・ロケット加速 HGV
 ・Status-6 核推進魚雷
 ・核推進 CM
射程2,000kmでMach 10のKh-47M ALBM9K723 Iskander-MをMiG-31から発射するALBMにしたものと見られるなど、核推進 CM以外は既に予想されたものであった。
 唯一予想外であった核推進CMも目新しい技術ではなく、1960年代に米国がPluto計画の元に射程180,000 kmの超音速低高度 (SLAM) GLCMとして開発している。 SLAMはエンジンを2基試作したものの計画は 1964年に中止になっている。
2018.03.11 東京新聞 ロシアが最新鋭ミサイル実験 「成功」と国防省 <1804-031101>
 タス通信が、ロシア国防省が超高速
ALCM Kinzhal(註:Dagger)を MiG-31から発射する試験に成功したと11日に発表したと報じた。 Kinzhalはプーチン大統領が1日の年頭演説で公表した最新兵器の一つで、2017年12月から 南部軍管区に配備済みだという。
 KinzhalはMach 102,000kmを飛行しBMDSを回避できるという。
【関連記事:1804-030209 (DU 2018.03.02)】
2018.03.10 Defense News Is Russia holding back on why it deployed fifth-gen fighters to Syria? <1804-031003>
 オンラインビデオの映像などから、ロシアシリアで少なくとも4機のSu-57 (T-50 PAK-FA) を実戦投入したと報じた。
 これについてショイグ露国防相は3月1日、2機のSu-57がシリアで2日間の実運用試験を実施し、2機は 1週間前に帰還したと公式に発表した。
 しかしながら観測筋は、ロシアがなぜシリアにSu-57を持ち込んだかについて疑義が残るとしている。
2018.03.07 Jane's Defense Weekly Russia develops future combat aircraft <1804-030706>
 ロシア国防省のZvezda TVが2月24日、国防省が次世代艦載戦闘機超音速UCAVの開発を命じた と報じた。
 次世代艦載戦闘機はスキージャンプ台とカタパルトの両方を装備する新型空母に搭載するもので、Su-57 PAKFAは艦載型 への改造が可能だという。 また1980年代~1990年代にYak 41 STOVL艦載戦闘機を開発したYakovlev社も設計を行っているという。
 超音速UCAVの開発は2011年10月14日に国防省がOkhotnix計画として発注したSukhoi社S-70を試作しており、 年内に初飛行が行われるとみられる。
2018.03.02 Defense Update Hypersonic weapons enter service with Russian aviation <1804-030209>
 プーチン露大統領が2日、各種新型戦略兵器を開発していることを公表した。
Dagger (Kinzhal) 超高速
ALCM
 Mig-31から発射され、数分後にMach 10に達しこれを維持する。 2,000kmを飛翔。
Avantguard
 地上発射超高速ミサイルで、ブースタで加速され切り離されたのち、Daggerの2倍となるMach 20で大気圏上端を滑空 する。 既に量産入りしている。
Sarmat
 200tの新型ICBMで、射程は11,000kmであるが極軌道を飛翔させることで地球上の何処へも到達できる。 弾頭には HGVが使われる。
原子力推進エンジン
 プーチン大統領によると、従来の100倍の比推力を得られるCMやUUV小型の原子炉を搭載したエン ジンを開発した。
Nuclear Powered, Multi-purpose Ocean-going UUV
 核推進のUUV
A-235 (PRS-1M ABM)
 既存のA-135 (53T6) ABMの後継で、外寸はA-135と同じため既存のサイロが活用できる。 過去数ヶ月間に2度の試験が行われ、 2018年中に配備される。 ・S-500
 目下試験中
高出力レーザ兵器
 大型トラック2台に搭載された写真が公開されたが詳細は不明である。
2018.03.02 Defense News As Putin touts hypersonic weapons, America prepares its own arsenal. Will it be in time? <1804-030208>
 プーチン大統領がKinzhal超高速CMの飛翔試験に2017年12月1日に成功し、現在では試験が最終段階に入っていることを 明らかにした。 KinzhalはMach 10で2,000kmを飛翔するという。
 一方、米
DARPAはFY17に$85.5Mであった超高速飛翔体開発予算を、FY18に$108.6M、FY19に$256.7Mへと 大幅に増額しようとしている。
 この中でDARPAは空軍と共同で2019年に飛行するHAWCと、2022~2023年頃に原型がoperationalになるTBG計画 を進めていてFY19にそれぞれ$14.3M、$139.4Mを要求している。
 またDARPAは陸軍と共同で陸上発射型超高速ミサイルOperational Fireの研究を$50Mで行う。
2018.03.01 日経新聞

インターネット

ロシアが新型 ICBM 開発 プーチン氏、選挙控え誇示 <1804-030106>
 プーチン露大統領が1日行った今後の施政方針を示す年次教書演説で、世界中どこでも到達可能な 新型ICBMを開発したことを明らかにした。 例年の倍以上の2時間にわたる演説では、後半の約40分を新型兵器の説明に充てて、兵器の動画を示すために初めてク レムリンの外に会場を移して実施した。 新型ICBMは複数の核弾頭を搭載し、米国のBMD網を突破できると主張した。
 18日の大統領選を前に「強いロシア」を国内外に誇示したこの演説は事実上の選挙公約の表明と位見られている。
2018.03.01 ロイタ通信

(Yahoo)

独政府にサイバー攻撃、報道官「事態は収拾」 ロシア関与か <1804-030104>
 ドイツ内務省の報道官が28日、ドイツ政府のコンピューターネットワークがサイバ攻撃を受けたことを明らかにした。  事態は収拾し、セキュリティ当局が調査しているという。
 報道官は、今回の攻撃がロシアのハッカ集団APT28によるもので、国防省と外務省からデータが盗まれたとするドイツメディアの報道について はコメントしなかった。 APT28は2015年にドイツ議会に対しサイバ攻撃を行ったことがある。
2018.02.28 Jane's Defense Weekly Two Russian brigades to be turned back into divisions <1804-022807>
 Izvestia紙がロシア国防省筋の話として2月16日、2009年にセルゲーエフ前国防相が師団から旅団に縮小した北コーカサスの第58軍に所属する 北オセチア駐屯の第19自動車化狙撃旅団と、ダゲスタン駐屯の第136自動車化狙撃旅団の2個旅団を2018年内に師団戻すと報じた。
2018.02.28 Jane's Defense Weekly Su-57 fifth-gen fighter prototypes toudh down in Syria <1804-022803>
 ロシア空軍がシリアのLatakiaにあるHumaymim航空基地にかつてT-50と呼ばれていたSu-57 2機を派 遣した。
 ロシアは2020~2030年に220機のSu-57を装備する計画である。
2018.02.21 Jane's Defense Weekly US intaelligence chief raises concerns over Russia, Chinese pursuit of ASAT weapons <1804-022102>
 米国国家情報長官が2月13日に上院情報委員会で、中露が
ASATの開発を推進しているこ とに懸念を示した。
 長官によると中国は地上発射宇宙兵器を装備する部隊の編成完結に向けた訓練中で、ロシアも恐らく同様の活動を行っているとみられるという。
2018.02.16 NHKニュース 「サイバー攻撃はロシア政府が関与と結論」英政府が発表 <1803-021601>
 英政府が15日に声明で、昨年6月にウクライナ政府などが攻撃を受け、その後世界各地に広がったサイバ攻撃につい て、ロシア政府が関与したと結論づけた。
 英政府はこのサイバ攻撃について「高度な技術を使って計画されたもので、金銭を得ることではなく社会を混乱させることだけが目的だった」との分析を明らかにした うえで、「ロシア政府に攻撃の責任があると判断した。軍が関与したのもほぼ間違いない」と結論づけた。
2018.02.09 Yahoo 時事通信記事

「シリア政権派攻撃『困惑』=ロシア関与は不明―米国防長官」

<1803-020902>
 マティス米国防長官が8日、シリアのアサド政権派がシリア民主軍 (
SDF) の拠点を攻撃 したことに関し、なぜ攻撃をしてきたのか分からず、困惑していると語った。 アサド政権軍は7日にシリア北東部に設置された「衝突回避線」を超え、SDFの拠点を砲 撃した。
 マティス長官によると、アサド政権派は300人程度で、ロシア製戦車や迫撃砲などで武装していた。 ただ、ロシア軍兵士が政権派部隊に加 わっていたかどうかについては確認できていないと述べるにとどめた。
2018.02.07 Jane's Defense Weekly Russia orders first 10 Tu-160M2s <1804-020705>
 ロシア国防省が1月25日、Tu-160M2最初の10機をRUB160B ($2.7B) で
UAC社に発注したと 発表した。 露空軍は当初暫定的にTu-160MをTu-160M2に改造し、その後Tu-160M2を新規製造するという。
 国防省の公式紙によると開発は2021年に完了し、2023年から年産3機のペースで量産するという。
2018.02 International Defence Review Russian bombers to be armed with new Kh-50 theatre-level cruise missile <1804-020007>
 ロシアが2017年12月、Kh-101より1.5m短い全長6mのKh-50戦域CMを公表した。 亜音速のKh-50はAGM-158 JASSMと 似たステルス形状で重量は1,600kg、射程は1,500kmで、最大速度950km/h、巡航速度700km/hで飛行する。  弾頭は侵徹型のBS-715P及びクラスタ型のBS-715Kを搭載する。
 Kh-50を搭載するのは爆撃機で、Tu-22M3Mは機内の回転弾倉に6発とパイロンに2発、Tu-95MSMは機内に6発を含む14発、Tu-160M/M2は機内2箇 所の弾庫に12発を搭載できる。
 対空網を突破するため超低空を飛翔し、自己防護のため小型のECM装置や牽引式のデコイも装備している。
2018.02 International Defence Review Novator reveals details of export version of Club system, missile, and range <1804-020006>
 ロシアNovator社が輸出型Club Club-T3M-14E
LACMの最新型を公表した。 Club-T は3M-14E1 LACMを6発搭載する。
 同社よれば3M-14E1の弾頭はMTCRが規制している500kmを越えない450kgであるが、射程は275kmとなっているものの要求があれば MTCRが規制している300km以上に伸ばすことができるという。
 またClub-Tからは3M-14E1のほか三段推進超音速の3M-54Eや二段推進亜音速の3M-54Eも発射できる。 更に搭載車両は9K720 Iskander-Mや輸出用の9K720E Iskander-E と同じものが使われている。
2018.01.31 Jane's Defence Weekly Myanmar to acquire six Sukhoi Su-30 multirole fighters from Russia <1803-013110>
 ロシア国防省が1月22日、ミャンマーSu-30 6機を購入すると発表した。
 また20~22日にミャンマーを訪問したショイグ国防省が、艦船の寄港手続きの簡素化で合意した。
2018.01.30 Jane's 360 Russia orders first 10 Tu-160M2 bombers <1802-013004>
 ロシア国防省が25日、Tu-160M2 10機をRUB160B ($2.7B) で
UAC社に発注した。 発注 の式典はプーチン大統領も参加してTupolev社で行われた。
【関連記事:1801-112701 (AW&ST 2017.11.27)】
2018.01.29 Stars & Stripes Russian jet comes within 5 feet of US Navy plane over Black Sea <1802-012903>
 在欧米海軍第5艦隊所属のEP-3が29日に黒海上空2時間40分にわたり、ロシアの Su-27 1機の異常接近を受けた。
 Su-27はEP-3に50ftまで接近し進路を妨害したため、EP-3はアフタバーナの噴流などにより15゚まで傾いた。
2018.01.17 Jane's Defence Weekly Russians details UAV swarm attacks on Syria bases <1803-011713>
 ロシア国防省が1月8日、シリアの露軍基地が5~6日に、初めて多数の小型UAVによる攻撃を受けたと発表した。  攻撃があったのはHumaymim航空基地に対し10機、Taurus海軍基地に対し3機で、7機はPantsyr-S
SHORADSで、3機は電子戦装置で撃墜された。
 これらが発射されたのはHumaymim当方50km、Taurusから100km離れたal-Muzarah村で、鹵獲された2機は市販品ではない手作り品で、両翼下に4発ず つIEDを搭載していた。
2018.01.17 Jane's Defence Weekly New airbases significantly expand Russia's presence around the Arctic <1803-011705>
 ロシアが発表した新年のプレスリリーズで、2018年中に北極圏でのTu-142 BearやIl-38 Mayなどの対潜哨戒機など 航空活動を活発化させることを明らかにした。
 また以下のような航空基地の開設や再開も明らかにした。
Severomorsk-1: Kola半島
Severomorsk-3: Kola半島
Nagurskoye: Alexandra群島、Franz Jisef諸島
  MiG-31、Su-34、Il-78給油機が離着陸可能な2,500m滑走路
Rogachevo: Novaya Zemlya
Naryan-Mar: Nenets、バレンツ海
Vorkuta: カラ海
Norilsk-Alykel: 中央シベリア
Severnaya Zemlya島: Krasnoyarsk Krai、カラ海
Tiksi: ラブテフ海
Anadyr: ベーリング海峡
Cape Schmidt: チュクチ海
Wrangel島: チュクチ海
Temp: Kotelny島、ニューシベリア諸島
2018.01.15 Stars & Stripes Russian military conducts massive missile drills <9802-011504>
 ロシア国防省が15日、Topol-M及びYars ICBMを
TELに搭載した機動演習を15日 に開始すると発表した。
 露国防省によると、この演習はモスクワ北東のIvanovoから東シベリアのIrkutskにわたる広域で実施される。
2018.01.10 Jane's Defence Weekly Purin details top priorities for Russian armed force <1803-011007>
 プーチン露大統領が12月22日に開かれた戦略ロケット軍大学での年次会合で、国防省の現在及び 将来計画で優先課題としていることについて述べた。
 まず欧州からの脅威に対抗して国境近くの重要性について強調し、Near East及び朝鮮半島の重要性も述べた。
2018.01.10 Jane's Defence Weekly Shoigu details Russia expansion in the Artic <1803-011006>
 ロシア国営メディアが、ショイグ国防相が2017年末のメッセージで北極圏での軍事力増強について述べたと報じ た。 それによると北極圏基地に配備されているZSU-23-4 Shilka自走対空機関銃は2017年内にTor-M2の局地仕様であるTor-M2DTに換装される という。
 また現在進めている北方艦隊行動計画2016-20は2020年末には完成し、北極海とバレンツ海の間にあるフランツヨ セフ諸島のNagurskoyeに建設中の飛行場も2018年中に完成するという。
 同国防相は2017年のハイライトとして、フィンランド国境から50kmに所在する第80独立自動車化狙撃旅団ノルウェー国境から10kmの第100独立自動車化狙撃旅団と北方艦隊の一部である陸軍第14軍団 の再構築を挙げた。
2018.01.10 Jane's Defence Weekly Turkey signs deal to buy Russian S-400s <1803-011004>
 トルコが12月29日、ロシアからS-400 1個
FUを購入する契約に署名した。 契約では更 に1個FUがオプションされている。
 契約額は$2.5Bであるがトルコが支払うのはその45%で、残りの55%はロシアからのローンによると言う。
2018.01.10 Jane's Defence Weekly Russia approves expansion of naval facility in Syria <1803-011003>
 プーチン露大統領が12月29日に、シリアのTartus港の使用に関する条約に正式に署名した。
 それによるとロシアは原子力艦船を含む最大11隻の艦船を随時停泊することができる。 条約の期限は49年になっ ているが自動的に25年間延長されるとも示されている。
2018.01.10 Yahoo 時事通信記事

「シリア軍の反体制派攻撃阻止を=ロシアとイランに要請―トルコ」

<1802-011003>
 トルコのチャブシオール外相が10日に同国のアナトリア通信のインタビューで、シリア内戦をめぐってロシアとイラン に対し、北西部イドリブ県でのシリア軍による反体制派への攻撃を阻止するよう要請した。
 シリア和平を仲介するロシア、トルコ、イランの3ヵ国は昨年9月に戦闘を禁じる「安全地帯」をイドリブ県に設け、3ヵ 国の部隊が監視することで合意している。
2018.01.10 NHKニュース ロシア シリアの空軍基地など無人機で攻撃された <1802-011001>
 ロシア国防省は、ロシア軍が駐留するシリアの空軍基地などが、複数のUAVによっ て攻撃されたことを明らかにし、背後には、米国などによる高度な技術支援があったのではないかという見方を示した。
 ロシア国防省によると、攻撃を受けたのはシリアでいずれもロシア軍が駐留する、フメイミム空軍基地タルトゥー スの海軍基地で、6日に合わせて13機のUAVから攻撃を受けたが、いずれも撃墜するなどして被害はなかったという。
 これについてロシア国防省は9日、UAV攻撃機は何らかの武装勢力によって運用されたという見方を示し、GPS誘導 で正確に攻撃を行うには先進国における訓練が必要だとしている。
2018.01.09 Defense News Russia takes aim at US over series of Syria drone attacks <1802-010906>
 ロシア国防省が9日、シリアに駐留するロシア軍のHemeimeem航空基地Tartus海軍基地 に6日に13機のUAVが飛来し、そのうち7機が撃墜され、6機が無傷で鹵獲されたと発 表した。
 これについて露国防省は、これには米国などGPS技術を有する国の支援が不可欠であるとしている。
2018.01.04 Stars & Stripes 2 Russian soldiers killed in attack on air base in Syria <1802-010404>
 ロシア国防省が、シリアのロシア軍航空基地に対する反政府勢力の迫撃砲攻撃で12月31日に ロシア兵2名が死亡したと発表した。 4日の国営TassとRIA-Novostiによる報道では、攻撃した反政府勢力は特定されていない。
 また同日、ロシア軍のMi-24 1機が墜落し、搭乗員2名のうち1名が死亡したが、墜落原因は 技術的なトラブルで地上砲火によるものではないという。
2018.01.04 産経新聞

インターネット

「冷戦以来、活動は最高水準」 ロシアの潜水艦増強を NATO が警戒 <1802-010403>
 NATOロシアの潜水艦が大西洋や地中海への進出を活発化させ、その活動は 冷戦終結後で最高レベルにあると、その増強に対する警戒を強めている。
 ストルテンベルグNATO事務総長は昨年末、ロシアは海軍力特に潜水艦に大きな投資をしており、2014年以降13隻が追加配備されたと指摘 し、潜水艦の活動は冷戦以来、最高水準にあると述べた。
 ドイツ紙によると、露潜水艦は昨年5月に地中海から行ったISISへの攻撃した際に北海や大西洋を経て地中海に入り、リビア沖でシリア のISIS拠点へCMを発射後、黒海へ移動したことから、露潜水艦への警戒感が特に高まった。
2018.01.03 Jane's Defence Weekly Norway's defence minister downplays threat from GPS jamming and spoofing <1802-010311>
 ノルウェー国防相が12月14日、ロシアが9月に行った "Zapad" 演習での通信妨害によりノルウェー北部で民航、海 運、漁業が影響を受けたと述べた。
 その上で、事前準備があったので大きな影響は受けなかったとも述べた。