2020年の核拡散問題に関する報道

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2020.12.05 ロイタ通信

(Yahoo)

イラン、地下施設に新型ウラン濃縮機設置へ 核合意違反=報告書 <2101-120501>
 ロイタが入手した国際原子力機関 (
IAEA) の報告書によると、イランが主要国との核合意に違反して数百基におよぶ最先端のウラン濃縮用遠心分離機を地下施設に設置する計画である。 地下施設は空爆に耐えられるように設計されているという。
 報告書では「イランが2020年12月2日に書簡で、ナタンツのウラン濃縮工場でIR-2m遠心分離機を連結したカスケード3列の設置を開始するとIAEAに通知してきた」とした。 核合意ではイランが地下施設で使用できる遠心分離機は効率が劣る第一世代のIR-1のみとされている。
2020.12.03 産経新聞

(Yahoo)

イラン国会、核開発拡大を法制化 反米保守強硬派が影響力 <2101-120304>
 イランで2日、政府に核開発の拡大を義務付ける法律が成立した。
 来年1月に米次期大統領に就任する見通しのバイデン前副大統領は、イランの合意順守を条件にトランプ政権が離脱した合意に復帰する意向であるが、イランが合意違反を加速すれば復帰が困難になる。
2020.11.12 共同通信

(Yahoo)

イランの濃縮ウラン2.4トン IAEA報告書 <2012-111203>
 イラン核合意の検証に当たる国際原子力機関 (
IAEA) が11日、イランの低濃縮ウラン貯蔵量が11月2日時点で、2,442.9kgに増加したとの報告書をまとめた。 濃度は4.5%以下だった。
 イラン合意が定める上限は202.8kgで、これを大幅に上回る状態が続いている。
2020.10.28 共同通信

(Yahoo)

イラン、核関連施設の建造を開始 IAEA事務局長が指摘 <2011-102802>
 国際原子力機関 (
IAEA) のグロッシ事務局長が27日、イランが遠心分離機の組立施設の建設を始めたと述べた。 一方で完成していないとしたうえで、機密情報だとして詳細は明らかにしなかった。
 イランメディアによると、イラン原子力庁のサレヒ長官は9月、核開発の中枢を担う中部ナタンズの核関連施設の一部が7月の爆発で破壊されたことを受け、近くの山間部にウラン濃縮に用いる遠心分離機の組み立てに使う新たな施設を建造すると表明している。
2020.09.09 産経新聞

(Yahoo)

イラン、新たに核関連施設建造 「破壊工作」受け <2010-090902>
 ロイタ通信が、イランのサレヒ原子力庁長官が8日に中部ナタンズの核関連施設の近くに新たな地下施設を作り、高性能の遠心分離機を製造すると述べたと報じた。 ナタンズの核関連施設は大半が地下にあり、国際原子力機関 (
IAEA) の査察対象となっている。
 ナタンズの施設では7月に火災があり、イラン当局は高性能機の製造に遅れが出ると述べていた。 当局は破壊工作が行われたとしており、サイバ攻撃を受けたとの観測も出た。 イランではこの夏、ナタンズのほか首都テヘランの軍事基地の近くなどでも火災が相次いだ。
2020.09.04 共同通信

(Yahoo)

イラン濃縮ウラン2トン超に増とIAEA <2010-090406>
 イラン核合意の検証に当たる国際原子力機関 (IAEA) が4日、イランの低濃縮ウラン貯蔵量が8月25日時点で、合意が定める上限を大幅に上回る2,105.4kgに増加したとの報告書をまとめた。
2020.08.27 時事通信

(Yahoo)

イラン、孤立回避へ軟化 核査察を一転容認 <2009-082705>
 イランが国際原子力機関 (IAEA) との間で、これまでかたくなに拒否していた国内2ヵ所の核関連施設への査察受け入れで合意し、一転して協力姿勢を打ち出した。
 疑念が強まる核開発への透明性をアピールし、孤立回避と苦境脱却を図る狙いがありそうだが、査察を認めても、国際社会ではイランの核合意からの逸脱措置などに不満が強く、緊張緩和に向かうかは予断を許さない。
2020.08.18 WoW! Korea

(Yahoo)

米国防省「北、核爆弾20個から60個・化学兵器5000トン保有」 <2009-081803>
 VOA放送が18日、米陸軍省が先月に作成した報告書「北朝鮮の戦術」で、北朝鮮の核爆弾の保有量が20~60個と推計されることを明らかにしたと報じた。
 この報告書は、北朝鮮が毎年6個の核兵器を新たに作る能力をもっていて、2020年代に核爆弾の個数が100個まで増える可能性があるという報告があったとしている。
North Korea Tactics (US Department of Army)】
 報告書はまた、北朝鮮が韓国と米国、または日本を狙って炭疽菌天然痘菌ミサイル搭載できるとして、北朝鮮が炭疽菌1kgを使用しても、ソウル市民5万人を死に至らしめることができると予想している。
2020.08.05 Jane's Defence Weekly Nuclear weapons to 'guarqantee' national security, says North Korea's Kim Jong-un <2010-080504>
 北朝鮮の労働新聞が7月27日、朝鮮戦争休戦記念日で金委員長が、北朝鮮の核兵器は国の安全保障の保険として必要であると述べたと報じた。
2020.08.04 讀賣新聞

(Yahoo)

北の核「小型化実現の可能性」、国連専門家パネルが中間報告書 <2009-080406>
 国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会専門家パネルが3日、北朝鮮がBMに搭載可能な小型核兵器を開発した可能性に言及する中間報告書をまとめ、制裁委に提出した。 報告書は制裁委での議論を経て、9月にも公表される。
 専門家パネルは、北朝鮮が核開発施設を維持し、核関連物質の製造も続けているなどと指摘した上で、過去6回の核実験で得た技術から、BMに搭載できる小型化した核兵器の開発を実現した可能性があるとする複数の加盟国の分析を紹介している。
2020.07.29 Jane's Defence Weekly North Korea aiming to build nuclear-capable missiles that can defeat BMD systems <2009-072902>
 米議会調査室 (CRS) が7月14日に北朝鮮のBMに関する報告を行った。
 報告書では、北朝鮮がBMDを回避するため、核弾頭搭載などの開発に努力を傾注しているとしている。 この技術はIRBMやICBMに採用できうるという。
2020.07.04 ロイタ通信

(Yahoo)

イラン、核施設へのサイバー攻撃に報復表明 濃縮施設の火災受け <2008-070402>
 イラン原子力庁が2日、国際原子力機関 (IAEA) の査察の対象となっている施設の1つであるナタンズのウラン濃縮施設で事故が発生したと発表した。 この施設は大部分が地下にあり、その後に公表した写真では地上1階建ての建物の屋根と壁の一部が焼けているほか、ドアが一部吹き飛ばされている様子が確認され、火災と爆発が起きた可能性が指摘されている。
 匿名を条件にロイタの取材に応じたイラン当局者3人は、火災発生の原因はサイバ攻撃だったとの見方を示し、このうち2人はイスラエルが攻撃の背後にいる可能性があると述べた。 ただ証拠は示さなかった。 イランは、自国の核関連施設に対するいかなるサイバ攻撃にも報復する姿勢を示した。
2020.06.17 Jane's Defence Weekly IAEA report suggests Iran's uranium stockpile has increased significantluy <2008-061701>
 イランの核開発に関する6月5日のIAEAの報告書によると、6月時点におけるイランの濃縮ウラン保有量は1,571.6kgと、3月の保有量を550.7kg上回っている。 ただし2019年11月~2020年3月の増加量648.6kgよりは少ない。
 U-235含有量4.5%の濃縮ウランは1,356.5kgであるが六フッ化ウラン (UF6) の状態にあるため、ウラン自体の量は917.2kgという。 残りは濃縮率3.67%の状態にある。
【註】
 弗素の原子量は19で、ウランは濃縮しても大部分が原子量が238のU-238であるため、UF6の分子量は352 (238+19×6) になる。 即ち、殆どがU-238である濃縮率4.5%のウランによるUF6の中のウラン含有量の比率は238/352になり、1,356.5kgのUF6に含まれるウラニウムの量は、1,356.5×235÷352=917.2 (kg) になる。
 因みにこの中で核燃料であるU-235の量は917.2×0.045=41 (kg) ということになる。 U-235の臨界量は22.8kgと言われているので、濃縮率3.67%の分を含めると、現時点で核爆弾2個が作れる量の濃縮ウランを保有していることになる。
2020.06.15 読売新聞

(Yahoo)

北、核弾頭30~40発保有…研究所推計 <2007-061506>
 ストックホルム国際平和研究所 (
SIPRI) が15日に世界の核軍備に関する報告書を発表した。 今年1月時点の世界の保有弾頭数の推計は、前年より465発減って13,400発となった。 世界の核保有国は、米露仏中英にインド、パキスタン、イスラエル、北朝鮮を加えた9ヵ国で、核弾頭の9割は米露が占めている。
 最多のロシアは前年比125発減の6,375発、米国は385発減の5,800発と、両国とも減少したが、報告書は兵器の近代化を指摘している。
 一方中国は30発増の320発、北朝鮮は前年の20~30発から30~40発となった。
2020.06.06 ロイタ新聞

(Yahoo)

IAEA、イランの旧施設立ち入り拒否に懸念 核開発の疑い <2007-060602>
 国際原子力機関 (IAEA) が5日、イランが過去に核兵器開発が行われていた疑いのある旧施設への立ち入りを数ヵ月にわたり拒否していることに対し、深刻な懸念を表明した。 この日公表された報告書では、疑わしい施設では2003~2004年に核開発の痕跡をなくす大規模な措置が取られたとしたほか、IAEAによって指定されていない場所で核物質を使用し保管していた疑いがあると指摘している。
 IAEAは3月に公表した報告書で、イランが過去に3ヵ所の施設で行っていた核開発活動に関する質問に答えず、そのうち2ヵ所への立ち入りを拒否したことついてイランに警告していた。
2020.06.06 日経新聞

(Yahoo)

イランのウラン貯蔵量1.5トン超に、合意逸脱続く IAEA <2007-060601>
 国際原子力機関 (IAEA) が5日、5月20日時点でイランの低濃縮ウラン貯蔵量が1.5t超になったとする報告書をまとめた。
 核合意で定められた上限202.8kg(六フッ化ウラン換算では300kg)の8倍の水準で、1t余りあれば核爆弾1個を製造できるとされる。 また濃縮度についても上限の3.67%を上回る4.5%の状態が続いており、大幅な核合意逸脱が続いている。