2017年の注目される軍事技術に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2017.11.27 Aviation Week & ST Powerful pairing <1801-112703>
 米国防総省がPerdix UAV群計画の次の段階としてMach 0.8で飛翔するFireFlyの開 発を、
MIT及び同校のLincoln研究所と進めている。
 Perdix計画は2010~2011年にMITのAeroAstro計画として開始され、戦闘機等のフレア投下孔から発射するLOCUST micro-UAV を開発した。
LOCUST の発射/飛行試験映像 (YouYube)】
 また2016年10月には翼端長11.8吋、重量290g、40~60ktで飛行した滞空時間20分のPerdix 103機をF/A-18 3機から発射して 群飛行させる試験に成功している。
Perdix の発射/飛行試験映像 (YouYube)】
 Mach 0.8で飛行するFireFlyはロケット推進の豆形状で機体下部がロケットエンジンで、1~3秒間の燃焼で 3分間飛行する。
2017.11 International Defence Review USAF seeks directed energy-based counters to UAVs <1712-110009>
 米空軍がレーザまたは
HPMを用いて小型及びTUAVを撃墜する DE C-UASを検討しており、FY18に試験を行うためのRfIを9月中旬に発簡した。
 対象脅威はMTOWが20-lb以下のGroup 1と、50-lbのGroup 2である。
2017.11.20 Stars & Stripes Air Force aims for laser weapons on a fighter jet by 2021 <1712-112007>
 米空軍研究所(
AFRL)がUAVやロケット弾、迫撃砲弾などから防御するHEL兵器の試作品 を2021年までに開発したいとしている。
 AFRLが開発しているSHiELDはB-1、F-35、F-22などに搭載する、ポッド搭載式の自衛用レーザ兵器である。
2017.11.07 Defense News Coming in 2021: A laser weapon for fighter jets <1712-110705>
 米空軍研究所(
AFRL)が進めている戦闘機搭載自衛用高出力レーザSHiLD計 画をLockheed Martin社が$26.3Mで受注し、実際に戦闘機に搭載した試験が2021年に行われることになった。
2017.11.02 Inside Defense DOD flies experimental hypersonic payload; claims success, technological advances <1712-110203>
 米国防総省が10月30日、超高速滑空飛行体(
HGV)の飛行試験Flight Experiment-1を行い、 ハワイからロケットで打ち上げられたHGVはマーシャル諸島まで飛翔し試験は成功した。
2017.10.18 Jane's Defence Weekly USN buys more sub-launched Blackwing UAVs <1712-101806>
 AeroVironment社が10月9日、米海軍からBlackwing UAVを$2.5Mで追加受注したと発表 した。 今回の契約分は2018年5月から納入され、11月に完納する。
 Blackwingは発射筒発射式潜航中の潜水艦またはUUVから発射され、GPS/INSで航行して搭載したEO/IRセンサ で取得したをデータをディジタルデータリンクで伝送する。
【関連記事:1606-051602 (DU 2016.05.16)】
2017.10.10 Defense Update U.S. Army to equip its European-based armored brigade with TROPHY APS <1711-101007>
 米陸軍が何年も試験と評価を行ってきた
APSについてイスラエル製のTrophy APSM-1A2 SEPv2 MBT装備することを決め、駐欧の1個機甲旅団用を調達する。 1個 旅団のTrophy取り付けは6ヶ月間に行われる。
 Trophyを開発したRafael社によるとTrophyにはIAI/Elta社製EL/M-2133レーダが4基取り付けられている。
 M-1A2 SEPv2はM-1 Abrams MBTの最新型で、陸軍は最近GDLS社からSEPv3を受領しているが、GDLS社は更なる改良型SEPv4を提案し ている。
2017.09.20 Jane's Defence Weekly Gladius 2.0 soldier system unveiled by Rheinmetall <1711-092002>
 Rheinmetall社がDSEI 2017展で歩兵用システム装具Gladiusの最新型Gladius 2.0を公開した。
 Gladiusはドイツ軍が装備しているシステム装具IdZ-ESを発展させた輸出仕様で、軽量型、基本型、発展型の三 機種がある。
 基本型は通信装置とヘッドセットだけで、基本型は表示のためのハブを装備している。
 発展型には分隊長/小隊長用の大型表示装置が装着されている。
2017.09.13 Jane's Defence Weekly MDA focuses on reliabilty improvements, but seels laser defences over the long term <1711-091306>
 米MDAが主として狙っているのはGMDなど既存システムの改良であるが
DEWにも 関心を示しており、6月にはHALE UAVにHELを搭載してブースト段階のBMを破壊する 計画のRfIを発簡している。
 RfIによるとHALE UAVには63,000ftを重量5,000-lbの最小限140kW、できれば280kWの レーザ装置を搭載して飛行することが求められている。 Global Hawkにこれだけの搭載能力があるとは思えない。
2017.09.12 Defense Update Royal Navy set to test the DragonFire laser weapon by 2019 <1710-091204>
 英国防省が12日、DSEI 2017で共同企業体Dragonfire社の開発したレーザ兵器(LDEW) を公開した。 Dragonfireの陸海での試験は2019年に行われる。
 Dragonfire共同企業体にはQintQ、MBDA、BAE Systemsをはじめとする各社が加盟している。
 現在のLDEWは兵器レベルとして考えられている100kWには達していないが、LDEWは至近距離防空(
VSRAD)、至近距離での舟艇からの 防護、CUAVCRAMなどの用途が考えられている。
2017.09 International Defence Review CASC unveils sea-skimming lethal drone prototype <1710-090003>
 CASCの研究所
CAAAが開発したWIG効果を利用したUAVであるCH-T1が、ウェブ上 で5月に公開された。
 CH-T1は全長5.8m、最大離陸重量3,000kgで、高度1~6mを最大巡航速度Mach 0.65で飛 行し、実用上昇限度9,842ftの性能を持つ。
 搭載能力は1,000kgで、主力艦や構築物を破壊する破片効果弾頭のほか散布子弾も搭載でき、その際はパラシュ ートとエアクッションで回収することができる。
2017.08.23 Yahoo 中央日報記事

「米国、北朝鮮ミサイル威嚇に対応するため超高速発射弾を実戦配備」

<1709-082302>
 米メディアの
National Interestが21日、北朝鮮の脅威に対応するため米国防総省次世代武器の開発を加速しており、Mach 4で飛翔する超高速弾(HVP )を近く配備すると報じた。
 これについて国防総省報道官は、2016年2月以来数十回にわたる発射試験を完了したとし、試験結果に従って配備時期を決めたいと述べた。 昨年の試験では、 全長61cmのHVPは8,047km/h(註:=2,235m/s)で飛翔したことを確認している。
2017.08.21 DARPA HP Mobile Force Protection aims to thwart adversaries' small unmanned aircraft <1709-082106>
 米DARPAが進めている小型UAV対処
MFP計画は昨年RfIが発簡されたが、このほ どPhase 1にDynetics社、Saab USA社、SRC社の3社が選定された。
【関連記事:1609-081104 (DARPA HP 2016.08.11)】
 MFPは2~3年以内に配備可能なスケーラブル、モジュラ、安価な対小型UAVシステムを追求している。
2017.08.20 Jane's 360 NORINCO demonstrates GL5 APS <1709-082004>
 NORINCO社が
MBTAFVに装備するAPS GL-5の詳細を 公表した。
 GL-5は捕捉距離100m、高低角20゚レーダ4基を装備する。 公表されたMBT-3000/VT-4 MBTへの搭載例では、砲塔 上の全面に2基、砲塔の後方に2基を搭載していた。
2017.08 International Defence Review Marduk Technologies prepares Shark C-UAV system for initial trials <1709-080007>
 エストニアのMurduk Technologies社がエストニア軍と、Shark C-UAVシステムの試験を8月か9月に行う。
 Sharkはレーザ装置でUAVの光学装置を一時的/恒久的に盲目化させるもので、当初は10kW レーザを使用した有効距離1kmを目指している。
2017.08 International Defence Review USN eyes HELIOS for laser weapon fit on DDG 51 Flight ⅡA destroyer <1709-080004>
 米海軍がDDG 51 Arleigh Burke級駆逐艦にレーザ兵器を搭載する計画を急いでいる。 計画は
HELIOSと呼ばれ6月18日にRfPが発簡されている。
 HELIOSは60~150kWのレーザで、対ISR (C-ISR)と合わせてUAVを幻惑させることを狙 っている。
 RfPによるとFY20に試験用の2基が調達され、1基はDDG 51 Flight ⅡAに、もう1基は地上テストサイトに取り付 けられ、FY21以降にも追加調達されるという。
2017.08 International Defence Review Elbit Systems unveils SkyStriker munition <1709-080003>
 Elbit Systems社がSkyStriker遊弋索敵弾(
LM)を公式に公表した。 SkyStrikerLMの開発 は既に完了して目下量産段階にあり、ある国から発注を受けて2018~2019年に納入する計画になっているという。
 SkyStrikerLMの最大離陸重量は40kgで、10kgの弾頭を搭載してデータリンクの到達可能範囲内であれば 40kmを2時間飛行できるという。
 SkyStrikerLMはSkylark 3 UASを土台にしており、搭載電子装置、通信装置、発射回収装置、飛行モード、自動装置、地上管制装置など は共通であるという。
2017.07.24 Aviation Week & ST Do the locomotion <1709-072405>
 ロンドンの帝国大学が水中行動可能なMicro UAVであるAqua
MAVを開発している。
 Aqua MAVは翼端長60cm重量200g以下のMAVで、水中には翼をたたんで水鳥のように90゚の 角度で突入する。 空中に戻る際は二酸化炭素のガス圧を利用し、形状記憶合金 により元の形状に戻る。
 技術的に困難であったのは水中ではプロペラの回転が高すぎることであったが、周転円を利用することでこれを解決した。
2017.07 International Defence Review UVision unveils new Hero-400EC loitering munition <1708-070011>
 イスラエルの遊弋索敵弾メーカであるUVision社が、Hero-400のガソリンエンジンを電動モータに変えたHero-400ECを開発した。 同社 によるとHero-400の主用途が
ISRであったのに対しHero-400ECの主用途は索敵攻撃であるという。
 全長2.1m、翼端長2.4mのHero-400ECは最大離陸重量40kgで、双方向データリンクと10kgの多目的弾頭を搭載し、観目線内であれば 40~150kmを飛行できる。
【Hero シリーズに関する記事:1510-090004 (IDR 2015.09)】
2017.07 International Defence Review US Army eyes lasers for IFPC next-gen air-defence system <1708-070004>
 米陸軍
SMDCが、次世代防空システムIFPCにレーザ兵器の採用を検討してい る。
 目標としているのはIFPC Inc2-Iで、C-RAM/C-UASとして使用 る。
2017.06.26 Defense Update Apache helicopter fires high-energy laser against a ground target at White Sands <1707-062607>
 米陸軍とRaytheon社が、AH-64 Apache高出力レーザを搭載し、地上目標に照射す る試験を実施した。
 目標の照準やビームの制御はApache搭載のRaytheon社製
MTSで行い、照射距離は1.4kmであった。
2017.06.19 Defense News Iron Fist revealed: The likely interim active protection system for Bradley <1707-061903>
 米陸軍が、IMI社とGD社が共同開発したIron FirstBradley
IFVに装備する暫定APSとして採用する。
 また年内にもStryker APCAbrams BMTへ搭載する 暫定APSも採用する計画で、Abrams用にはRafael社製のTrophy APSも検討されている。
【 Trophy APS 関連記事:1602-012803 (DN 2016.01.28)】
2017.06.14 Jane's Defence Weekly US Navy recharges railgun development effort <1708-061407>
 米海軍が電磁レール砲(
EMRG)試作機FY19での野外試験開始を目指し、FY18に $93Mを要求している。
 米海軍が目指しているのは32MJのEMRGで、初速2,000~2,500m/s、発射速度10発/分 で、射程100nmが目標である。
2017.05.20 Stars & Stripes Army to test microwave weapon in New Mexico <1706-052003>
 米陸軍の武器研究開発センタ(
ARDEC)が今週、空軍研究所(AFRL)からHPM 兵器Max Power計画を引き継ぐ
 Max PowerはAFRLが2007~2012年に$50Mかけて開発したシステムで、現在実用されている唯一の野戦用HPM兵器である。 空軍はこの他に 車載の非殺傷HPM兵器でPain Rayとも呼ばれるADSもアフガンに持ち込んでいるが、まだ使用 したことはない
2017.05.09 Defense News Lasers in combat: New Space and Missile Defense commander on what's to come <1706-050901>
 新しく米陸軍
SMDC司令官になったディッキンソン中将にとって、高出力レーザ兵器 MEHEL対空情報システムIAMDの取り扱いが課題になる。
 現在行われているMFIX 2016で2kWのレーザをHEMTT車に搭載しているMEHEL は、MFIX 2017で5kWのレーザとレーダ等を搭載する計画であるが、陸軍は旅団戦闘団(BCT) が装備するにはHEMTTは大きすぎるとして、FMTV車に100kWのレーザを搭載する案も進めている。
 Patriotが装備化された1982年に装備を開始した現在のAMDに代わる360゚監視可能なIAMDについて、2016年7月の RfI段階で陸軍はレーダを新規開発するのかPatriotレーダを改良するのか決めかねている
2017.05.06 NHKニュース 「太陽光発電だけで成層圏へ」プロペラ機 試験飛行成功 <1706-050602>
 スイスで進められている、太陽電池だけを動力源とすし上昇限度20,000m以上を目指す実験機 Solar Stratosが5日、高度300mを飛ぶ初飛行に成功した。
 Solar Stratosは翼端長25mの翼面に張り付けられた太陽電池を動力源としている。
2017.05.01 Aviation Week & ST German startup Lilium has flown an unmanned prototype of its eVTOL aircraft <1706-050107>
 ドイツで設立したLilium社がeVTOL機の無人試作機を飛行させた。
 同社は5人乗りの実用機を2019年に初飛行させ、2025年に商用空中タクシーの営業を開始する計画である。
 eVTOLはタンデム翼で、電動のダクテッドファンをチルトフラップに搭載する。
2017.05.01 Aviation Week & ST Slovakia's AeroMobil has unveiled its production flying car <1706-050106>
 スロバキアのAeroMobil社が2020年の発売を目指し、欧州のCS-23規定に準拠した量産型空地両用車を公表した。
 この車は折りたたみ式の翼とターボチャージエンジンを持ち、ホイール内蔵モータまたはプロペラで走行/飛行 する。
 単価は€1.2~1.5M ($1.3~1.6M)になる。
2017.05 International Defence Review Hands-free resupply: US Army moves closer to setting requirements for JTARV <1707-050013>
 米陸軍が10月に、前線部隊への空中補給システム
JTARVの能力試験を行う。
 陸軍は中型UAVの活用を考えており、Malloy社のHoverbike P-2などが試験される。
2017.05 International Defence Review X-Plane completes initial demonstrations, full-scale flight scheduled for 2018 <1707-050011>
 米DARPAが開発を進めているLightningStrike VTOL X-Planeは、20%縮尺機(
SVD)による試 験飛行を3月上旬に完了し、今後は実大機計画に移る。
 SVDは翼端長10.7ft、重量325-lbであるのに対し、実大機は61ft、12,000-lbで、速力も100ktに対し300~400ktになる。 2018年末の初飛行 を目指す実大機は現在製造中で、年内にロールアウトする。
2017.05 International Defence Review DARPA awards Phase 2 contracts for Gremlins programme <1707-050010>
 米DARPAがGremlins計画のPhase 2にDynetics社とGA社のチームを選定した。 Phase 1に参加していたLockheed Martin社とKratos社は 外れた。
 Gremlins計画はC-130から20機程度のUAV群を発進させ300nm離れた目標地域で 1時間の任務を達成したのち、300nmを戻ってC-130が空中回収する構想で、UAVは20回程度の再使用が可能なこと を求めている。
2017.05 International Defence Review US Army advances Robotic Wingman effort <1707-050008>
 米陸軍がHMMWVやM113
APC無人走行させるRobotic Wingman 計画を進めている。 計画を進めているDvorak少佐によると、計画はまだ科学技術検討段階にあるという。
 同少佐はRobotic Wingmanの車両について、M1 AbramsやBradley IFVと同行することからM113が適しているとの見方を示している。
2017.05 International Defence Review NRL furthers Flying Sea Glider effort <1707-050006>
 米海軍研究所(
NRL)がUAV/UUVハイブリッドの潜水艇Flying Sea Gliderを開発している。
 現在の試作機Test Sub 3は重量5.44kgで60nmを航行できるが、更にNRLは航行深度202mで100nm航続する機体を開発している。
2017.04.12 Jane's Defence Weekly Lockheed Martin seeks to adapt laser system for USN <1706-041207>
 Lockheed Martin社が4月3日に行われたNavy Leagueのコンファレンスで、艦載の60kWレーザ兵器
SNLWSへの関心を示した。 同社はDDGへの搭載を提案しており、効率40%以上を実現すれば150kWの電源で済むことから、 DDG-51 Flight ⅡAへの搭載も比較的短期間で可能としている。
 同社は3月にファイバレーザを束ねて60kWを実現した装置を米陸軍SMDCに納入しており、同社によればその変換効 率は45%以上であったと言う。
2017.04.11 Defense Update Implementing Combat Lessons with C-UAV Capabilities <1705-041106>
 イラクやシリアにおけるISISのUAVによる攻撃に備えて米陸軍が各種
CUASシステム を用意している。
 LITEYE社のAUDSシステムは4基のレーダで360゚の監視を行い、レーダからの自動キューイングで EO装置が目標に指向され自動追随する。
 目標の撃破は高出力のジャミングで制御を不能にすることで行う。
【関連記事:1704-030009 (IDR 3月)】
2017.04.04 Defense News Electric drones? Aurora team behind VTOL X-Plane focuses on hybrid propulsion <1705-040406>
 米
DARPAがAurora社と開発しているXV-24A LightningStrike VTOL X-Plane 1/5モデルによる飛行試験が3月上旬に完了した。
 3Dプリントで製造されたモデルは120-lbのリチウムイオン電池24基可変ピッ チダクテッドファンを駆動し、最大速度100kt5分間飛行した。
 実大のXV-24Aは325-lbの縮尺機に比べ12,000-lbの大きさで、巡航速度300~400kt と固定翼機並の速度とヘリ並の機動性を目指している。
2017.04.04 DARPA HP DARPA completes testing of subscale hybrid electric VTOL X-Plane <1705-040405>
 米
DARPAがAurora社が試作したVTOL X-Plane縮尺モデル機による 試験を完了した。 目下、実大試作機の開発が進められている。
 VTOL X-Planeは主翼に18基、カナード翼に6基、併せて24基の電動ダクテッドファンで飛行するもので、 主翼とカナード翼はチルトして垂直飛行と水平飛行を行う。
2017.04.03 Aviation Week & ST Swarm enabler <1706-040304>
 安価で再使用可能なUAVをC-130から発進させ回収する米
DARPAGremlins計画 は、Kratems社やLockheed Martin社なども参加して10ヶ月間に及ぶ概念設計のPhase 1を経て、事前設計を行う12ヶ月間の Phase 2をDynetics社とGA-ASI社が受注した。
 2018年はじめにはこのうちの1社が選定され、2019年に初飛行するPhase 3に進むことになる。
2017.03.29 Jane's Defence Weekly DARPA downselects companies for Phase 2 of Gremlins programme <1705-032908>
 米
DARPAが3月15日、空中でUAVを発進/回収するGremlins計画のPhase 2に GA-ASI社とKratos/Lcokheed Martinの2社を選定した。
 Gremlins計画では複数のUAVをC-130で発進/回収し、20回の使用を目指している。
2017.03.23 Yahoo ロイタ通信記事

「ドローンを追跡・捕獲するドローン、今夏にも実用化へ」

<1704-032301>
 現在少なくとも世界で70社がUAVを追跡し撃退する技術の開発に取り組んでいる。 主要な課題の1つは、撃墜すると機体の残骸が下にいる 人を負傷させたり、生物化学兵器を積んでいたりする可能性もある点で、米AeroSpace社は、目標のUAVを網で捕獲し、地面に運ぶ解決策を開 発し、早ければ今年の夏にも、実用化される見通しである。
2017.03.22 Jane's Defence Weekly US Army to trial 60 kW laser for HELMTT <1705-032209>
 米陸軍
SMDCの将来戦センタ長が3月15日、まもなく60kW対空レーザ兵器 HELMTTの試験を開始すると述べた。
 かつてHELMDと呼ばれていたHELMTTは固体発信レーザをHEMTT車に搭載したもので、SMDC は100kWレーザを目指しているが、FY16により小型のレーザ装置を搭載車両を FMTV車にする計画に変更している。
2017.03.16 Defense News US Army gets world record-setting 60-kW laser <1704-031607>
 Locheed Martin社が16日、60kW級車載レーザ装置
HELMTTを陸軍SMDC納入したと発表した。 HELMTTはファイバレーザHEMTT車に搭載したもので、3月 上旬にお子なわれた試験でこのタイプレーザの世界記録となる58kWを達成している。
 陸軍は2010~2014年に民生用10kWレーザをHEMTT車に搭載したHELMDでClass 2 UAVと60mm迫撃砲弾の撃墜に成功しており、同社は 2015年に30kWのファイバレーザ兵器ATHENAを試作し、1哩遠方の車両を破壊している。
2017.03.15 DARPA HP Progress toward an ability to recover unmanned aerial vehicles on the fly <1704-031510>
 米
DARPAが進めているGremlins計画でフィジビリティ検討を行うPhase 1が完了しPhase 2へ移行する。 事前設計を行うPhase 2では Dynetics社とGA-ASI社が選定され、続くPhase 3では試作と試験が行われる。
 Gremlinsは安価で再使用可能なUAVである"Gremlin"複数機をC-130が空中発射し回収する計画で、 2019年に初飛行を目指している。
2017.03.14 Defense Update U.S. Army to evaluate counter-drone gun system <1704-031408>
 イラクやシリアで爆弾を搭載したmini UAVによる攻撃が増加していることから、米陸軍が対抗システム(
C-UAS) の装備化を急いでいる。
 CUAVシステムはハードキルとソフトキルの2種類からなり、ハードキルシステムではMoog社製のRIwP遠隔操作 砲塔を車載し、DRS社が開発しているソフトキルシステムではSRC社製妨害装置が使用されている。
 いずれも2017年10月に試験を行う計画である。
2017.03.01 Jane's Defence Weekly Chinese company reveals air defence laser system <1704-030108>
 中国のPoly社がIDEX展で対空レーザ兵器Silent Hunterを公開した。 Silent Hunterは南アフリカで開かれた AAD展で公開された
LASSの発展型で、ファィバーレーザを用いて5層の2mm鋼板を800m5mm鋼板を1,000m貫通できるという。
 LASSの出力は30kWで有効距離は4,000mと言うが、Silent Hunterの出力は 30~100kWである。
 同社によるとSilent Hunterは2016年9月4~5日に杭州で開かれたG20サミットでの警備に使用されたという。
2017.03.01 Defense Update Home grown Syrian soft kill system successfully defeated TOW missiles <1704-030106>
 最近、対戦車ミサイルなどによるシリア軍装甲車両の損害が減少している。 これはシリア国内で開発した
IRCM装置 Sarabの成果であるという。
 シリアは反政府勢力から入手したTOWを参考にIRCMを開発し2016年初期にIR LEDを用いたSarab 1を開発した。 Sarab 1は80%の効果を収め たという。
 2016年末には改良型のSarab 2を配備したがカバーするのは前方180゚だけであるのに対し、開発した最新型Sarab 3は360゚をカバーするとい う。
2017.03 International Defence Review AUDS achieves TRL 9, deploys with US forces <1704-030009>
 Blighter Surveillance Systems社など英国の防衛産業共同体が開発した、小型UAV、特に4ロータUAV対処を目的 とした
AUDS装置がすでに米軍で使用されている。
 システムはBlighter社のA400 Ku-band電子走査対空捜索レーダ、Chess社製Hawkeye EO捕捉装置、昼夜光カメラなどで目標を捕捉し、選択した目標に対しECS社製の RF妨害装置でUAVのC&C通信を妨害する。
2017.03 International Defence Review UK examins APS options <11.pdf>1704-030011>
= 英陸軍の APS 計画に関する3頁の記事 =
Medusa
MUSS
ROSY_L (Rheinmetaal)
2017.03 International Defence Review DARPA to explore swarming operations <1704-030008>
 米
DARPAが、陸軍や海兵隊中隊級以下の部隊ロボットの集団 を活用するOFFSET計画を開始した。
 計画では、これらの小規模部隊が都市環境を想定した中で50~250基のUAV及びUGVの群集団と共に活動することが検討される。
2017.03 International Defence Review DARPA award Raytheon Phase Ⅱ contract for MAD-FIRES concept <1704-030002>
 米
DARPAが、口径30~57mm艦載中砲用の誘導砲弾計画 MAD-FIRESのPhase ⅡをRaytheon社を選定した。 同社は2018年3月までの14ヶ月間に試作と試験を行う。
 MAD-FIRESでは概念検討のPhase 0を2015年6月にRaytheon、Lockheed Martin、Northrop Grummanの3社に、リスク低減のPhase Ⅰを2016年2月にRaytheonとLockheed Martin社に発注していた。
2017.02.20 Aviation Week & ST Hyper threat <22002.pdf>1705-022002>
= 超高速飛翔体兵器に関する4頁の記事 =
HAWC
 
HAWCX-51A計画を継承する米空軍とDARPAのスクラム ジェット推進超高速機計画で飛行試験は2019年以降になる。
Project 4202
 吸気推進機を用いた一連の超高速滑空機計画で、2020年を目指しているとみられている。 計画最初の試験となるSS-19の 先端に取り付けられたYu-71の飛翔試験は2015年に行われている。
DF-ZF
 2020年を目指しているとみられる中国のDF-ZFはBMにより超高速に加速されたのち滑空飛行する。  
2017.02 International Defence Review Coyote earmarked for ISR and offensive roles <1703-020006>
 米海軍研究本部(
ONR)が操作員1名で30機のUAVを操作するLOCUST計画用に開発 したCoyote UAVを、空軍と陸軍がISR及び攻撃用として開発しようとしている。
 特に陸軍はCoyoteを、主として小型の4ロータUAV対策(C-UAV)用として使用しようとしている。
【註】
 米海軍はCoyoteをソノブイ投下筒から発射する洋上監視UAVとして開発した。  その後P-8A Poseidonの行う高高度で行う対潜活動を可能にするための、ソノブイ投下筒から発射するMAD搭載小型UAV計画に、Coyoteも候補に挙がった。
2017.01.18 Jane's Defence Weekly US demonstrates 'one of the world's largest' micro-UAV swarms <1703-011810>
 米国防総省が1月9日、F/A-18から103機のPerdix microUAVを発進させ、連携飛行させる試験を2016年10月に行った と発表した。
 事前に個々のPerdixにプログラムをロードしていないという。
2017.01.09 Military Times Pentagon successfully tests world's largest micro-drone swarm <1702-010905>
 米国防総省が9日に声明で、103機Perdix microUAV3機のF/A-18から発進させ、 高度な群飛行をさせる試験に成功したと発表した。 8日のCBS TVによると、試験は2016年10月に行われた。
 Perdix自動で情報収集や監視を行えるmicroUAVで、2012年に
SCOを立ち上げたカータ ー国防長官は、この成功は自動化への大きな前進であると述べた。
試験の映像
2017.01.06 DARPA HP Networks of the sea enter next stage <1702-010610>
 米
DARPAが進めている水中戦術ネットワーク(TUNA)は計画の第1段階が完了し、 現在は第2段階に入っている。
 この計画は航空機や艦船を使って水中に光ケーブルを張ったネットワークを構成しようというもので、第1段階ではシステムのシミュレー ションとノードとなるブイの試験が行われ、第2段階ではシステムを試作して洋上試験が行われる。
TUNA を紹介した DARPA の映像 (YouTube)】
2017.01.05 Yahoo ロイタ通信記事

「イスラエルの無人小型機『空飛ぶ車』、2020年に市場投入へ」

<1702-010502>
 イスラエルのUrban Aeronautics社が、乗客を運べる小型UAV Cormorantの2020年市場投入を目指している。  空飛ぶ車とされるCormorantは昨年11月に初の単独飛行に成功している。
 Cormorantは自家用車ほどの大きさで、プロペラではなく内部のローターを利用して飛行する。 積載量は500kg、最大速度は185km/hで価格 は$18Mと推定される。 同社によると、救難や戦場などアクセスが難しい場所で活動できるという。
【註】
 CormorantはUrban Aeronautics社が開発中の垂直離着陸型の空飛ぶ自動車X-Hawkの実用機で、推進用に2基、浮力用に2基、計4基のダクトファンで飛行する。
初飛行の動画 (YouTube)】
2017.01.04 Defense News BAE to integrate Israeli Iron Fist on Dutch combat vehicles <1702-010404>
 オランダBAE Systems社に先月、CV90
IFVに搭載するIron First APSを発注した。 Iron Firstについては米国もBradley IFVやStryker装備用に評価試験行っており、夏までには結論が出る。
 Iron FirstはIMI社が開発したAPSで、イスラエル軍が装備しているRafael社製TrophyやRheinmetall社のADS、 米Artis社製IronCurtain(註:イスラエルRada社製でPRS-10が原型)とは別物である。
【関連記事:1609-083008 (DN 2016.08.30)】
2017.01 International Defence Review Roboteam develops enhanced Probot <1702-010007>
 イスラエルのRoboteam社が、Probot UGVの能力向上型Probot V2を開発した。 Probot V2はソフトと電池の改良 で走行時間を10時間から72時間に延ばした。
 Probotに搭載された2個の新型電池は、9kg~13kgの軽量発電機で充電するほか、他の軍用車両からの充電も可能である。
 Probotは、米陸軍の
SMETが重量454kgで750kgを運搬できるのに対し、重量215kgで750kgを運搬できる。
2017.01 International Defence Review MBDA Germany trials new laser weapon system demonstrator <1702-010002>
 MBDA Germany社が2016年10月上旬に、バルト海に面したPutlosにある軍演習場で、実用レーザ兵器の昼夜間全天候 試験を実施した。 試験ではGPSを装備した四ロータUAVが標的として使われた。 同社は当初化学レーザを追求していたが、2008年に民生品である ファイバレーザに方向変換している。
 システムは20ft ISOコンテナに搭載されレーザ照射器をコンテナ場に配置している。 同社はビームの試行にレンズではなく鏡を使用して いるが、鏡でも100~150kWが可能であるという。