2019年のイエメン情勢に関する報道

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2019.09.29 日経新聞 イエメンの親イラン勢力、サウジへ攻勢 過去最大の攻撃か <1910-092902>
 イエメンの親イラン武装勢力フーシ派が、対立するサウジアラビアへの攻勢を強めている。 フーシ派軍報道官は28日にUAVとミサイルなどによるサウジ南部のナジュラーン州への攻撃により、3個旅団を壊滅させ、多数のサウジ兵士を拘束したと発表した。 各種報道によると、数百人から数千人が拘束されたという。
Najran の位置 (Google Map)】
 サウジ当局はこれを確認していないが、事実ならフーシが過去最大規模のサウジ攻撃をしかけたことになる。
2019.09.19 朝日新聞

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サウジ施設攻撃、「イラン関与の証拠」無人機の残骸公開 <1910-091901>
 サウジアラビアの石油施設が攻撃された問題で、同国国防省が18日にイランが関与した証拠として、攻撃に使われたとするUAVやCMの残骸などを公開した。
 同省報道官は、攻撃は北から南に向かって行われ、イラン製UAV 18機とCM 7発が用いられたと説明した。 またCMの射程や性能などからイエメンのフーシ派が保有するものではないとして、疑いなくイランに支援された攻撃だとする分析結果を明らかにした。
 一方イランのハタミ国防相は18日にイランの関与を否定し、フーシ派は過去に射程1,200kmのミサイルで空港攻撃に成功していると述べ、攻撃はフーシ派によるものだと主張した。
2019.09.18 Military Times Saudi Arabia says Iran missiles, drones attacked oil sites <1910-091806>
 サウジアラビアが9月18日、石油関連施設UAVとCMの攻撃を受けたと発表した。 サウジ軍はその残渣を展示すると共に報道官は攻撃はイランの支援で行われたことが明白であると述べた。 攻撃に使われたのはUAV 18機CM 7発であったが、CMのうち3発は目標に達しなかったという。
 展示されたのはデルタ翼のUAVと、報道官のマルキ大佐によるとCMは射程700kmのYa Aliである。
2019.09.18 ロイタ通信

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米、サウジ攻撃は「イラン南西部から」 月内供給復旧で原油反落 <1910-091802>
 サウジアラビア東部にある国営石油会社サウジアラムコの石油施設2ヵ所が14日に受けた攻撃について、米政府当局者は17日にイラン南西部から攻撃が仕掛けられたという見解を示した。
 米政府当局者3人が匿名を条件に、攻撃にはUAVとCMが使用されたと指摘し、攻撃は当初考えられたより複雑で高度なものだった公算が大きいと述べた。 米国がこうした見方を示したことで中東の緊張が一段と高まる恐れがある。
 この攻撃を巡っては、イエメンの親イラン武装組織フーシ派がUAVで攻撃したと犯行声明を発表し、イランは関与を否定している。
2019.09.17 共同通信

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イエメン武装組織の可能性高いと河野防衛相 <1910-091704>
 河野防衛相が17日、サウジアラビアの石油施設を攻撃したのはイエメンの親イラン武装組織フーシ派の可能性が高いとの認識を示し、米国が示唆するイラン関与説に疑問を呈した。
2019.09.17 ロイタ通信

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サウジ連合軍、攻撃にイラン武器使用と非難 イランは関与否定 <1910-091701>
 サウジアラビア東部にある国営石油会社サウジアラムコの石油施設2ヶ所が14日に受けた攻撃について、米国はイランが背後にいると非難するなかサウジが主導する有志連合は16日、攻撃にイランの武器が使用されたとの見解を示した。
 イランが攻撃への関与を否定する中、イエメンの親イラン武装組織フーシ派は16日、アラムコの石油施設は引き続き攻撃対象となっており今すぐにでも攻撃は可能として、外国人に対し同地域から退去するよう警告した。 フーシ派の報道官は「サウジはイエメンに対する武力侵略と封鎖」をやめるべきだと主張している。
2019.09.16 時事通信

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対イラン「臨戦態勢」=サウジへの攻撃受け-トランプ米大統領 <1910-091604>
 トランプ米大統領が15日、サウジアラビア東部の石油関連施設に対する攻撃に関し、われわれは臨戦態勢を敷いているとツイッターに投稿し、イランを名指しすることを避けつつも、検証結果次第では報復行為も辞さない姿勢を示した。 大統領は、われわれは犯人を知っていると確信するに足る理由があると強調した上で、対応策を決める前にサウジによる分析結果を聞くのを待っていると述べた。
 一方、米政府高官はロイタ通信などに対し、イランが関与したことに疑いはないと断言した。
2019.09.15 ロイタ通信

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サウジの石油施設にドローン攻撃、世界供給量の約5%が生産できず <1910-091502>
 サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコの施設2ヶ所が14日にUAVによる攻撃を受けて炎上した。
 サウジアラムコの声明によると、この攻撃により1日あたり570万バレルの生産削減を余儀なくされ、これは世界の石油生産量の約5%に相当するという。 同国エネルギー相によると、サウジアラムコは在庫を活用して、供給に影響が出ないようにするとしている。
2019.09.15 NHK 石油施設にドローン攻撃 サウジ生産量の半分に影響か <1910-091501>
 サウジアラビアにある世界最大規模の石油施設2ヶ所が14日早朝にUAVによる攻撃を受け火災が発生し、欧米のメディアはサウジアラビアの原油生産量の半分にあたる日量500万バレル程度の生産に影響が出ていると伝えるなど懸念が広がっている。 火災は鎮圧されたとしているものの、攻撃から半日以上経過した今も被害の詳しい状況は明らかになっていない。
 一方、イエメンの反政府勢力UAV 10機を使って攻撃を行ったとする声明を発表した。 反政府勢力の支配地域から攻撃を受けた施設までは1,200km離れているが、イエメンの反政府勢力のUAVの性能向上で長距離攻撃が可能になっていると主張している。
2019.09.14 時事通信

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サウジ石油施設へ無人機攻撃=親イランのイエメン武装組織 <1910-091403>
 サウジアラビア国営通信によると、ペルシャ湾に近い東部アブカイクなどにある国営石油会社サウジアラムコの施設2ヶ所が14日未明にUAVの攻撃を受けた。
Abqaiq の位置 (Google Map)】
 施設では火災が起きたが、既に鎮火されたという。
2019.08.17 時事通信

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サウジ油田を無人機攻撃=イエメン武装勢力、脅威高まる <1909-081703>
 イエメンの反政府武装組織フーシ派が17日、サウジアラビア東部のシャイバ油田に対してUAV 10機大規模な攻撃を加えたと発表した。 サウジの重要施設にミサイルやUAVで攻撃を続けるフーシ派の脅威が高まっている。
 同油田は、サウジと共にイエメン内戦に軍事介入しているUAEとの国境に近くで、フーシ派が拠点を置くイエメン北部から直線距離で1,200kmある。
Shaybah 油田の位置 (Google Map)】
2019.08.07 Jane's Defence Weekly Yemeni rebels claim ballistic missile attack against eastan Saudi Coast <1909-080710>
 イエメンの反政府勢力フーシ派が8月1日、サウジアラビア東部のDammanに今まで最遠距離のBM攻撃を行ったと発表した。
Damman の位置 (Google Map)】
 使用したのは射程1,200kmのBurkan-3で、サウジアラビアの殆どの軍事基地がその射程内に入るという。
2019.07.17 Jane's Defence Weekly Yenmeni rebels unveil cruise missile, long-range UAVs <1908-071717>
 イエメンのフーシ派が7月7日、6月12日にサウジアラビアのAbha国際空港を攻撃した地上発射型CM Qudsなどの武器を公開した。
 サウジアラビア軍の広報官はQudsを、イランが2014年に公開したYa Aliであるとしているが、実際にはエンジンの位置が機体上部になっているなど、エンジンが機体内部にあり胴体下に空気取り入れ口を持つYa Aliとは大きく異なっている。 またエンジンをチェコ製のTJ100ターボジェットとしているが、実際にはそのコピーのようである。
 一方Sammad UAVは2018年7月にリヤドの石油精製施設を攻撃したSammad-2と、2018年7~9月にUAEの空港を攻撃した射程の長いSammad-3が公開された。 Sammad-3の翼付け根上部にはコブ状の突起が編める。
2019.07.03 Jane's Defence Weekly Saudi-led coalition identifies Iranian cruise missile used against airport <1908-070311>
 サウジが主導する連合軍が6月24日、サウジ南西部のAbha国際空港が6月12日にイラン製Ya Ali CMで攻撃されたと発表した。 イエメンのフーシ派はその1週間後にAl-Shuqaiqの発電所CMで攻撃したと発表している。
 2014年5月に公開されているYa Aliは射程が700kmと言われ、チェコPBS社製TJ-100ターボジェットで推進する。 同社は5月に、2004年以来900基のTJ100を販売しており、その多くは標的機に使用されているとしている。
2019.06.24 テレ朝 news

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サウジの空港攻撃8人死傷 イランが支援のフーシ派 <1907-062403>
 イエメンのフーシ派が運営するメディアが23日、サウジアラビア南部の2ヵ所の空港をUAVで攻撃したと主張した。 フーシ派は12日にも同じ空港を攻撃し、外国人を含む26人がけがをするなど、サウジアラビアへの攻撃を激化させている。
 これについてサウジアラビア主導の連合軍は、南部の空港1ヵ所が攻撃を受け、1人が死亡、7人がけがをしたとしている。
2019.06.12 共同通信

(Yahoo)

サウジ空港を攻撃、26人負傷 イエメンの親イラン組織 <1907-061205>
 国営サウジ通信が、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が12日未明にサウジアラビア南西部のアブハ空港を攻撃し市民26人が負傷したと報じた。 サウジの発表によるとミサイルが空港の到着ロビーを直撃し、負傷者にはサウジ人のほか外国人や子どもも含まれる。
 フーシ派系メディアは、CMによる攻撃が狙い通りに行われたとのフーシ派側の主張を伝えた。
2019.05.22 Jane's Defence Weekly Yemeni rebels withdraw from Red Sea ports <1907-052214>
 イエメンに派遣されている国連機関が5月14日、フーシ派 (Ansar Allah) が合意に基づき紅海に臨む港町Al-Hudaydah、Al-Salif、Ras Issaから撤退したことを確認した。
 ただ、まだ多くの問題が残っており、Al-Hudaydahはフーシ派が支配する北イエメンへの食料などの補給拠点であったし、周辺の都市はUAEとの最前線になっている。
2019.05.20 時事通信

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サウジアラビア、西部でミサイル迎撃=イエメン武装組織が発射 <1906-052006>
 中東のTV局アルアラビーヤによると、サウジアラビア軍が20日にイエメンのフーシ派がサウジ西部へ発射したとみられるBM 2発を撃墜した。
 ミサイルはサウジ西部の商業都市ジッダとイスラム教聖地メッカへ向かっていたという。
2019.05.14 時事通信

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無人機がサウジ送油管攻撃=イラン支援のイエメン勢力か <1906-051407>
 サウジアラビア国営通信によると、サウジの東西を結ぶ石油パイプライン2ヵ所が14日朝に爆発物を積んだUAVに攻撃され、施設の一部が損壊した。
 イランが支援するイエメンのフーシ派は、14日にUAV 7機でサウジの重要施設を攻撃したと主張し、サウジがイエメンへの軍事介入を続ければ、さらに激しく攻撃する用意があると警告した。
2019.01.30 Jane's Defence Weekly Saidi-led coalition reveals new Yemeni attack UAV <1903-013010>
 サウジが主導する連合軍が1月11日、フーシ派がイエメン政府を攻撃しようとしたUAVを公表した。
 このUAVは全長が284cm、翼端長453cmで、米国がShahed-123と呼んでいるイラン製UAVと同じに見える。 Shahed-123は武装できるShahed-129より小型で、イランはShahed-123の存在を公式には認めていない。