2019年のシリア情勢に関する資料

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2019.12.22 Stars & Stripes Syrian troops push toward Turkish observation post in Idlib <2001-122205>
 シリア政府軍が12月22日、反政府勢力最後の拠点である同国北西部で攻勢を強め、トルコ軍の監視哨に肉薄している。 トルコはシリア内戦が始まって以来9年間、この地域の反政府勢力を支援してきた。
 在英のシリア人権監視団と反政府系のシリア民防団によると、政府軍は22日にIdlib県の反政府勢力が確保している村落に対して砲爆撃を行った。 Idlib県ではここ数週間で10以上の村落が政府軍の支配下に落ちて数万人が脱出し、そのうち数千人がトルコに脱出しているという。
2019.12.22 時事通信

(Yahoo)

シリア北西部で再び空爆激化 数万人避難、深まる人道危機 <2001-122203>
 シリア反体制派の最後の牙城である北西部Idlib県で、奪還を目指すアサド政権とロシアによる空爆再び激しくなり始め、既に数万人規模の市民が避難を余儀なくされている。
 攻撃は16日ごろから強まり、政権側は地上からの進軍に加え、容器に爆薬や金属片を詰めた殺傷力の高いたる爆弾を過去5日間ほどで200発近く投下したとされる。
2019.12.05 時事通信

(Yahoo)

シリア北東部から撤収完了 約600人残留 米国防長官 <2001-120506>
 エスパー米国防長官が4日、シリア北東部に展開していた米軍部隊の撤収が完了したことを明らかにした。 シリア国内の他の地域に600名が残留しており、トランプ大統領が10月に部隊撤収を表明した時点の1,000名から4割程度が引き揚げたことになる。
 エスパー長官は駐留米軍の規模について、状況に応じ多少増減させる用意はあるものの、当面は600名前後になるとした上で、何か起きれば若干増やすことになると語った。
2019.11.21 ロイタ通信

(Yahoo)

イスラエルがシリアを空爆、イランの軍事拠点などが標的 <1912-112102>
 イスラエルが20日、シリア国内にあるイランの軍事拠点とシリア軍の施設を空爆したと発表した。 前日イスラエルにロケット弾が打ち込まれたことの報復としている。 シリア国営メディアは、この空爆で2人が死亡し、ほかに数人が負傷したが、首都ダマスカスに向けてイスラエル機が発射したミサイルのほとんどを手前で破壊したと報じた。
  一方、シリア人権監視団によると、死者11人のうち7人はシリア以外の国籍とみられる。 イスラエル軍のある幹部は、10~20名の軍人が死亡し、その2/3はイラン人、1/3がシリア人だと説明した。
2019.11.20 時事通信

(Yahoo)

IS、シリアで再興か トップ殺害後も脅威 米報告 <1912-112003>
 国防総省の監察官が19日、米軍のISIS掃討戦に関する報告書を公表し、ISISがトルコ軍による越境作戦に乗じて、シリアで勢力の再構築を図っていると警鐘を鳴らした。
 また、ISISの最高指導者バグダディ容疑者の死亡が同組織に及ぼす影響は限定的で、依然として脅威は残ると分析している。
2019.11.16 Jane's Defence Weekly Syria has reportedly recovered Israeli David's Sling missile <2001-111612>
 中国のウェブサイトSinaが11月2日、シリアのOTR-21 Tochka (SS-21) に向けてイスラエルが発射したDavid's Sling のStunner弾2発の内1発をシリア軍が鹵獲したと報じた。
 イスラエルは2018年7月23日にシリア軍のTochkas 2発に対し2発のStunnerを発射したが、David's Slingにとってこれが最初にして唯一の実戦使用であった。
【関連記事:1808-073105 (DN 2018.07.31)】
2019.11.15 産経新聞

(Yahoo)

露、シリア北部にヘリ部隊初配備 空港使用権確保か <1912-111501>
 InterFax通信が14日、ロシア航空宇宙軍がトルコ国境に近いシリア北東部カミシュリの空港にヘリ部隊を配置したと報じた。 カミシュリには米軍が撤収まで駐留していた場所で、ヘリ部隊は国境地帯で始まったロシアとトルコによる合同パトロールを支援する。
 カミシュリの空港をめぐっては、シリア人権監視団が4日に、ロシアがアサド政権から49年間の使用権を確保し、司令部を置く可能性があるとの情報を得たと報じており、その場合はシリア国内で3番目のロシアの軍事拠点となる。
Al Qamishli の位置 (Google Map)】
2019.11.12 ロイタ通信

(Yahoo)

イスラエル軍、ガザとダマスカスの過激派を攻撃 <1912-111202>
 イスラエル軍が12日にガザを攻撃し、イランが支援するパレスチナ過激派組織イスラム聖戦のバハ・アブアタ司令官を殺害した。 これを受け過激派組織はテルアビブなどに向けてロケット弾を発射してイスラエルに報復し、過去数ヵ月で最も深刻な事態となっている。
 シリア国営メディアによると、イスラエル軍はダマスカスにあるイスラム聖戦政治部門指導者自宅も攻撃しその息子など2人が殺害した。
2019.11.06 Jane's Defence Weekly US troppa equipped with Bradleys to remain in Syria to secure oil fields <1912-110607>
 エスパー米国防長官が10月28日、ISISと戦うSDFを支援するため、Bradley IFVを装備した部隊をシリアに残留させると述べた。
 また統合参謀本部議長のミリー大将は、シリア、イラク、ヨルダンの国境に近いAl-Tanfの米軍部隊も残留すると述べた。
Tanf の位置 (Google Map)】
2019.11.01 時事通信

(Yahoo)

シリア北部で合同パトロール=トルコ軍にロシア協力 <1912-110103>
 トルコ軍が1日、シリア北部の対トルコ国境地帯でロシアとの合同パトロールを開始した。
 トルコのメディアによると、1日のパトロールはシリア北東部カミシュリの西方などで地上部隊に加えてUAVによる監視活動も行い5、6時間にわたり実施した。
Al Qamishli の位置 (Google Map)】
2019.10.31 Stars & Stripes Carolina Army Guard troops move into eastern Syria with Bradley Fighting Vehicles <1911-103110>
 シリア東部の油田をISISから防護する任務で、南北カロライナ州の州兵が10月31日に装甲車両でのシリア進駐を開始した。
 シリアに向かったのは北カロライナ州兵の第118歩兵連隊第4大隊と、南カロライナ州兵の第218機械化旅団の部隊で、C-17でM2A2 Bradley
IFVと共に輸送され、Deir al-Zourに展開した。
2019.10.30 Jane's Defence Weekly Turkish and Russian presidents agree 10-pooint Syrian border deal <1912-103001>
 トルコのエルドアン大統領とロシアのプーチン大統領が10月22日、シリアのユーフラテス河東岸Tal AbyadとRas al-Aynの間で縦深32kmにわたりクルド軍
YPGを排除することで合意した。
2019.10.30 時事通信

(Yahoo)

トルコ軍、作戦再開も=クルド人勢力撤退期限-シリア北部 <1911-103001>
 トルコによる越境軍事作戦で情勢が流動化したシリア北部で、トルコとロシアが22日に合意したクルド軍の撤退期間がトルコ時間の29日18:00に終了した。
 撤退が実現しなければ、トルコが現在停止中のクルド軍に対する越境軍事作戦を再開する可能性もあり、今後の推移は予断を許さない状況である。
2019.10.29 AFP=時事

(Yahoo)

トルコ・シリア国境地帯で両国の部隊が戦闘、トルコの軍事作戦開始後初 <1911-102904>
 在英のシリア人権監視団が、シリア北東部で29日にシリア政府軍とトルコ軍の間で戦闘が発生したことを明らかにした。 この発表によると、両国軍は国境沿いに位置する町ラスアルアインの南方の村で砲撃や銃撃が交わされ、シリア側の兵士少なくとも6名が負傷したという。
Ras al-Ain の位置 (Google Map)】
 トルコ側が3週間前にシリアで軍事作戦に乗り出して以来、両国の部隊が戦闘を交えるのはこれが初めてである。
2019.10.27 時事通信

(Yahoo)

シリア北部での撤退受け入れ=クルド人勢力が声明 <1911-102702>
 シリア北部のクルド人民兵組織の人民防衛部隊(
YPG) が主力のシリア民主軍 (SDF) が27日に声明を出し、シリア北部の対トルコ国境地帯からの撤退をYPGに求めたトルコとロシアの合意について、受け入れる方針を示した。
 声明によると、これまでSDFが展開していた国境付近には代わりにシリアのアサド政権の部隊が展開し、SDFは「トルコの攻撃から地域の住民を守るため」離れた場所で配置に就くという。
2019.10.27 CNN

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米軍車列がシリア側へ越境、油田地帯の防御狙いか <1911-102701>
 クルド軍主力のシリア民主軍 (
SDF) などが27日までに、米軍車両18両が26日朝にイラク北部からシリアの町ルメイランに入ったことを確認した。 イラクのクルディスタン地域政府 (KRG) も米軍車両の越境を認めた。
Rmeilan の位置 (Google Map)】
 車列は今後、シリアのカミシリを通過し、同国内陸部を進むとみられる。 CNNはルメイラン近くの路上にいる複数の米軍装甲車両やトラックの映像を撮影した。
 米国防総省は安全保障上の配慮を理由に部隊の移動についての公式コメントは拒んだが、米政府当局者はCNNの取材に、十数両の米軍装甲車両がカミシリから南方へ移動し、油田地帯として知られるシリア東部のデリゾールへ向かうと述べた。
Al Qamishli の位置 (Google Map)】
2019.10.26 Military Times Russia says it sent hundreds of additional troops to Syria <1911-102604>
 ロシア国防省が10月25日、シリア北部での米軍撤退に伴いトルコと共同巡察を実施するため、新たに300名規模の憲兵隊を派遣したと発表した。
 露国防相によるとロシア憲兵隊は25日に、Kamishi市とMatala入植地の間の124哩を往復したという。
2019.10.26 時事通信

(Yahoo)

シリア油田警護に「機械化部隊」=ISの掌握阻止-米国防長官 <1911-102603>
 エスパー米国防長官が25日、シリアの油田地帯を警護するため戦車や装甲車両から成る米軍の機械化部隊を、シリアの油田地帯の警護に当たらせる方針を明らかにした。
2019.10.25 Stars & Stripes US will send mechanized units to Syria's oil fields, Esper says <1911-102506>
 エスパー米国防長官が10月25日、シリアDeir al-Zour周辺の油田地帯をISISから護るため、米陸軍の機械化部隊を駐留させると述べた。
Deir al-Zour の位置 (Google Map)】
 Newsweekは米政府高官の話として、国防総省の原案では、駐留するのは陸軍機甲大隊の半分程度の勢力で、30両程度のAbrams MBTを装備するという。
2019.10.25 日経新聞 独、シリアに国際部隊派遣を提案 NATO理事会 <1911-102502>
 24日に開かれたNATO国防相理事会で、ドイツシリア北部に国際部隊を派遣する計画を提案した。 トルコによるシリア侵攻の混乱でISIS戦闘員100人以上が逃走しておりISIS対策の立て直しを図る。
 欧州が治安維持に関与し、協力関係にあるシリア北部のクルド人勢力がISISの掃討作戦に専念できる環境をつくる狙いとみられる。
2019.10.25 時事通信

(Yahoo)

米、シリア北部に戦車配備も=油田防衛で500人残留-報道 <1911-102501>
 Wall Street Journal紙が24日、米政府シリア北東部に500名の部隊を残留させ、新たに戦車などを配備して油田地帯の防衛任務に当たらせる案を検討していると報じた。 トランプ大統領が今月初めに打ち出したシリア北部から1,000名を完全撤収する方針を転換することになる。
 当局者によると、シリアにおける部隊再編案は米軍幹部が提案し、ホワイトハウスが検討している。
 エスパー国防長官は当初、北東部の油田地帯がISISによって掌握されることを防ぐため、200名程度を残留させる可能性を示唆し、トランプ大統領も24日にツイッターで「絶対にISISに油田を支配させない」と強調していた。
2019.10.24 Stars & Stripes Esper wants European allies to send troops to the Gulf to counter Iran <1911-102407>
 エスパー米国防長官NATO加盟国に対し10月24日、イランに対抗する米軍の活動を増強するためサウジアラビアや他の湾岸諸国に派兵することを要請した。
2019.10.24 時事通信

(Yahoo)

EU のトルコ制裁求める=シリア軍事作戦で決議-欧州議会 <1911-102404>
 EU欧州議会が24日、トルコ軍によるシリア北部への越境作戦国際法を深刻に侵害しており、地域の安全と安定を損ねるものだと非難し、EUによるトルコ高官や同国経済への制裁措置を求める決議を採択した。
 決議では、農産物への貿易上の優遇措置の停止や、最終手段としてEUとトルコの関税同盟停止も検討すべきだと訴えている。
2019.10.24 ロイタ通信

(Yahoo)

トルコがシリア停戦「恒久化」、トランプ氏は自らの成果と自賛 <1911-102403>
 トランプ米大統領が23日演説し、トルコがシリアでの戦闘停止に同意したことを受け、米政府は対トルコ制裁を解除すると述べ、トルコがシリアに対する「恒久的な」軍事作戦に応じたとして、自らの外交成果を強調した。
 その一方、米議会で証言した米政府のシリア問題担当特使は、トルコのシリア侵攻について、われわれは明らかに失敗したと述べた。
2019.10.24 ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア、シリア北部に憲兵隊派遣 トルコとの協力で影響拡大 <1911-102402>
 米軍が撤収するシリア北部でのロシアとトルコの協力が動き出し、ロシアとトルコは、29日からトルコ国境10km以内の地帯で共同警備を開始する。 トルコはクルド人勢力への攻撃は終了したと発表。
 ロシア憲兵隊は23日にクルド人民兵組織である人民防衛部隊 (
YPG) の要衝の一つであるコバニに到着してYPG勢力退去の監視を始めた。
Kobanî の位置 (Google Map】
 ロシアは米国に代わって同地域での影響力を一気に拡大し、8年に及ぶシリア内戦パワーバランスはわずか2週間で大きく変化した。
 これを受け、トランプ米大統領は23日にトルコがシリア北部での停戦を恒久化する方針を示したとして同国に対する制裁を全て解除すると表明した。
2019.10.23 ロイタ通信

(Yahoo)

トルコとロシア、シリア北部のクルド人勢力退去で合意 <1911-102301>
 トルコのエルドアン大統領とロシアのプーチン大統領が22日にロシア南部ソチで会談し、ロシア軍とシリア軍がシリア北東部でクルド人民兵組織の人民防衛隊 (
YPG) をトルコ国境から30km離れた地点まで撤退させ、退去後の安全地帯をトルコとロシアが共同で警備することで合意した。
 トルコとロシアの合意によると、23日GMT09:00にロシア軍警察とシリアの国境警備隊がシリア北部に入りYPGの退去を始める。 YPGの人員と武器などの移動に6日間かかるという。
2019.10.21 Stars & Stripes US discussing proposal to leave troops around Syria's oil fields, Pentagon says <1911-102103>
 エスパー米国防長官が10月21日、トルコがシリア北部に緩衝地帯を設定するのに伴い大規模な米軍の撤収を行っているが、この地域の油田地帯をISISから守るため一部の部隊を残置したいと述べた。 ただこのことはまだトランプ大統領には伝えてないという。
 シリアの油田はユーフラテス河渓谷を含むシリア北東部に分布しており、日量60,000バーレル(1バーレル約$100)とみられ、クルド軍主力のシリア民主軍 (SDF) が支配していた。 国防総省はここに200名程度の米軍を残置したいとしている。
2019.10.21 ロイタ通信

(Yahoo)

米、シリア北東部の一部米軍残留を検討=国防総省 <1911-102102>
 エスパー米国防長官が21日、米軍の一部シリア北東部の油田近くにクルド軍主力のシリア民主軍 (SDF) とともに残留させ、原油がISISの手に渡らないようにすることを検討していると明らかにした。
 一方、トランプ米大統領が表明した米軍によるシリア撤退の一環として、21日には100両以上の車両がシリア北部から国境を越えイラクに移動した。
2019.10.20 Stars & Stripes US troops leaving Syria not coming home as Trump claims <1910-092002>
 トランプ大統領は中東の終わりなき戦いから米軍を撤収し帰国させると述べたが、エスパー国防長官はシリアから撤収した米軍イラク西部に留まり、引き続きISISとの戦いに当たると述べた。
2019.10.20 Military Times Kurds begin evacuation from besieged Syrian town amid reports of cease-fire violations on both sides <1910-092001>
 シリア北部のRas al-Ayn当局がAP通信に、米国が斡旋した停戦が10月17日に開始されたのを受け、クルド軍と市民がRas al-Aynからの撤退を開始したことを明らかにした。 撤収は20日には完了するとみられる。
Ras al-Ayn の位置 (Google Map)】
 停戦協定では戦闘員の撤退だけを決めているが、トルコが支援するシリア武装勢力の暴行を恐れるクルド市民も一緒に市内から撤収している。
2019.10.19 産経新聞

(Yahoo)

トルコ、シリア北部に「安全地帯」着々 12監視拠点を設置 <1910-09903>
 トルコとシリア国境では停戦合意翌日の18日にも砲撃などが散発しており、当面は緊迫した状況が続くとみられる。 現地の安定の要だった米軍の撤収方針に変わりはなく、停戦が継続するかは見通しづらい。
 シリア北部への軍事攻撃を5日間停止することで米国と合意したトルコのエルドアン大統領は18日、シリア側国境沿いに設置する「安全地帯」に12ヶ所の監視拠点を設けると表明し、クルド人勢力を封じ込めようと着々と布石を打っている。
2019.10.18 NHK 米副大統領 “5日間トルコが軍事作戦停止で合意” <1911-101801>
 ペンス米副大統領がトルコのエルドアン大統領と、今後5日間停戦に合意したと明らかにした。
 この間にクルド人勢力を撤退させ、それが完了すれば停戦が実施されるということで、事態の収束につながるか、注目される。
2019.10.17 産経新聞

(Yahoo)

米下院、シリア北部からの米軍撤収反対の決議案可決 <1911-101701>
 米議会下院(定数435)が16日、トランプ大統領によるシリア北部からの米軍撤収決定に反対する超党派の決議案を354対60の賛成多数で可決した。
 撤収決定に対しては共和、民主両党を通じて懸念が強く、上院での採決でも共和党議員が賛成に回れば可決される可能性も出てくる。
2019.10.16 Jane's Defence Weekly Turkey launches offensive into northeast Syria to create 'safe zone' <1912-101601>
 トルコ軍とトルコに支援された武装勢力が10月9日に、クルド軍を駆逐して安全地帯を設定し、シリアからの難民を送り込むPeace Spring作戦を開始した。 安全地帯は国境から30kmの幅としているがトルコ外相は、当初120kmまで侵攻しクルド軍を一掃すると述べている。
 またClaw作戦の名の下に
PKKに対する空爆も行っている。 空爆はDiyarbakiの第8主ジェット基地所属のF16C/Dにより、ユーフラテス河の東30kmを目標に行われている。
 一方トルコが支援するシリア国軍 (SNA) と名を変えた武装勢力FSAは国境を越えて、2~3日前に米軍が撤収したシリアの都市Ras al-Ayn及びTal Abyadに入った。 SNAは武装したピックアップトラックのほか、M60 MBT、ACV-15 APC、Kirpi耐地雷装甲車などで侵攻した。
Ras al-Ayn の位置 (Google Map)】
Tal Abyad の位置 (Google Map)】
2019.10.14 Defense News US Congress mulls arms export ban on Turkey for incursion into Syria <1911-101407>
 米議会上下両院で、米軍がISIS掃討戦で協力しているクルド軍を排除するためシリア北部に侵攻したトルコに対し、武器の売却を禁止する法案を準備している。
2019.10.14 NHK シリア アサド政権の軍がクルド支配地域に トルコ軍に対抗 <101402>
 シリア北部に侵攻して軍事作戦を続けるトルコ軍に対し、クルド人勢力はこれまで距離を置いていたアサド政権と協力することで合意した。 これを受けアサド政権は北部に軍を進めていて、シリア国営通信は一部の部隊がクルド人勢力の支配地域に入ったと報じた。 アサド政権軍の一部部隊は14日に国境から35kmほど南にあるクルド人勢力が実効支配するタルタマルに入ったという。
 一方、クルド人勢力と協力してきたトランプ米大統領シリア北部から1,000名規模の米軍部隊の撤退を始めるよう指示していて、シリア北部の構図が大きく変わってきている。
2019.10.14 共同通信

(Yahoo)

シリア政権軍、トルコ国境に進軍と国営通信 <1911-101401>
 シリア国営通信が13日、アサド政権軍がクルド人勢力に対する作戦を展開するトルコ軍に対抗するためシリア北部に進軍したと報じた。
 戦闘が政権軍を巻き込んで拡大する恐れが出てきた。
2019.10.13 時事通信

(Yahoo)

シリア北部から撤収へ=規模は約1000人-米国防長官 <1911-101302>
 エスパー米国防長官が13日に複数の米メディアに出演し、トルコ軍によるクルド人勢力攻撃の範囲が拡大していることを受け、トランプ大統領シリア北部に駐留する米軍の撤収開始を命じたことを明らかにした。 規模は1,000名程度とみられる。 国外に撤収させるかどうかには言及しなかった。
 米軍シリア南部でも駐留を続けている。
2019.10.12 Stars & Stripes EU could hit Turkey with arms embargo as Germany halts exports <1911-101206>
 4名のEU当局者が、トルコのシリア侵攻に対してEUが制裁を検討していることを明らかにした。
 これに先立ち10月12日にドイツがトルコに対し武器輸出の出荷停止をした。 ドイツにとってトルコは最大の武器輸出相手国で、2018年にはドイツの武器輸出額の1/3にあたる€770.8M ($851M) を輸出している。
2019.10.12 Marine Times US forces are still conducting ground and air patrols in Syria despite Turkish incursion <1911-101205>
 有志国連合の米軍当局によると、トルコのシリア北部への侵攻により対ISIS作戦は一時的に停止しているが、米軍によるシリアでの空地からの哨戒活動は継続している。
2019.10.12 時事通信

(Yahoo)

トルコから砲撃=「防衛措置につながる」と警告-シリア駐留米軍 <1911-101204>
 米国防総省が11日に声明を発表し、シリア北部アインアルアラブ(クルド名コバニ)付近で同日、シリア駐留米軍トルコ側から砲撃にさらされたと発表した。 米軍に負傷者はいなかったが、米国はトルコに対し即時の防衛措置につながる行動を避けるよう求めると警告した。
Ayn al-Arab (Kobanî) の位置 (Google Map)】
 米部隊はシリア北部のトルコ軍作戦地域から撤収したが、周辺地域で駐留を続けている。国防総省当局者は「米軍はコバニから撤収しない」と強調した。
2019.10.12 産経新聞

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トルコ攻撃拡大、IS、爆弾テロで初声明 シリア北部 <1911-101203>
 トルコのシリア北部への空爆や砲撃は3日目の11日も各地で激しさを増し、国連は避難民が10万人に達したと述べた。
 一方ロイタ通信が、シリア北東部の国境の町カミシュリでは自動車に積んだ爆弾が爆発し、ISISが犯行声明を出したと報じた。 トルコの攻撃開始以来ISISがテロ事件で犯行を認めたのは初めてで、地域の情勢は急速に不安定化している。
Al Qamishli の位置 (Google Map)】
2019.10.11 時事通信

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トルコ軍、広範囲で作戦=シリア北部、100人超殺害-クルド勢力は総力戦の構え <1911-101102>
 シリア北部のユーフラテス川以東一帯クルド人勢力に対する作戦を続けるトルコ軍は10日未明までに180ヵ所以上に攻撃を加えた。 クルド軍主力のシリア民主軍 (
SDF) は、トルコの攻撃が国境線に沿って長さ600km、幅40kmの範囲で行われていると主張している。
 トルコは広範な地域から同勢力を排除し、トルコが抱える大量のシリア人難民の帰還先となる「安全地帯」にしたい考えとみられるが、SDFなどは住民に対トルコ戦での決起を呼び掛け、総力戦で抵抗する構えを崩していない。
2019.10.11 日経新聞 シリア攻撃でトルコ軍「174人殺害」 クルド側も反撃 <1911-101101>
 2日目を迎えたトルコ軍のシリア北東部での戦闘についてトルコ国防省は10日、敵側の174人を殺害したと明らかにした。 トルコ側によると、空爆や砲撃による攻撃対象は181地点でこれまでに11ヵ村を占領したとしている。 人権団体によると、6万人が避難を余儀なくされている。
 攻撃を受けているシリア民主軍 (
SDF) 側は死者の数を明らかにしていないが、人権監視団体は少なくとも23人が死亡し、民間人8人も犠牲になったと見ている。
 一方、攻撃を受けているクルド人勢力側も国境のトルコ側を砲撃し死者や負傷者が出ている。 トルコの自治体によると、国境のトルコ側でも3つの町が砲撃を受け、乳児を含む計6人が死亡、70人がけがをした。
2019.10.10 東京新聞 トルコ「クルド勢力109人殺害」 大統領演説、シリア侵攻拡大 <1911-101006>
 トルコのエルドアン大統領が10日にアンカラで演説し、シリア北部で9日夜に始まった地上作戦で、敵対するクルド人勢力の109人を殺害したと主張した。
 現地メディアなどによると、トルコ軍は10日までに181の地点を攻撃し、シリア北部の要衝テルアビヤド近郊の村々を制圧して侵攻範囲を広げた。
Tal Abyad の位置 (Google Map)】
2019.10.10 日経新聞 ロシア、トルコの軍事作戦黙認か 首脳が電話協議 <1911-101002>
 トルコのエルドアン大統領とロシアのプーチン大統領が9日に電話でシリア情勢を協議した。 ロシア大統領府によると、プーチン大統領トルコによるシリア北東部での作戦について、シリア和平の進展を妨げないために入念に状況を考慮するように求めた。
 ただ軍事行動に明確に反対する発言は明らかになっておらず、事実上黙認する立場を示したとみられる。
2019.10.10 時事通信

(Yahoo)

トルコ軍、シリア北部で地上戦開始=攻撃で15人死亡 <1911-101001>
 トルコ軍が9日夜に声明を出し、シリア北部地上作戦を開始したと発表し、この日に空爆や砲撃で始まったクルド人勢力に対する作戦を本格化させた。
 在英のシリア人権監視団によると、トルコ側からの攻撃により、北東部カミシュリなどで民間人を含む少なくとも15人が死亡した。
Al Qamishli の位置 (Google Map)】
2019.10.09 時事通信

(Yahoo)

トルコがシリア北部で軍事作戦開始=対クルド、反対論押し切る <1911-100904>
 トルコ軍が9日、シリア北部クルド人勢力に対する作戦を開始した。 シリア内戦が始まった2011年以降、トルコがシリアで本格的な軍事作戦を行うのは3回目で、現地からの情報では、トルコ軍はシリア北部の町テルアビヤドなどに空爆や砲撃を加えている。 作戦は「平和の春」と命名され、シリア側に「安全地帯」を設けてクルド人勢力の影響力をそぐ一方、トルコ国内で社会問題として深刻化するシリア難民の帰還先にしようとしている。
Tal Abyad の位置 (Google Map)】
 シリア情勢をめぐっては、トランプ米大統領が7日、シリア北部の駐留米軍を撤収してトルコ軍の越境作戦を事実上黙認する方針を示していた。
2019.10.09 JNN

(Yahoo)

米国防総省“シリア駐留継続”発表 <1911-100903>
 米国防総省報道官が8日、シリア北部からの米軍の撤収にいて、現時点でシリアでの軍の駐留に変更はないとする声明を発表した。
 米国ではトランプ大統領が7日に、現地に駐留する軍を撤収させる考えを示したことに非難の声があがり、大統領府高官が「少数の兵士がシリアの別の基地に移る」ものだと発言を修正するなど混乱が起きていた。
2019.10.09 ロイタ通信

(Yahoo)

トルコ軍、シリア北部でクルド人補給路攻撃 軍事作戦控え <1911-100901>
 トルコ当局者2人が、トルコ軍が8日未明にかけて、クルド人部隊によるシリア北東部での補給を阻止するため、シリアとイラクの国境地帯で攻撃を行ったことを明らかにした。 トルコは同日、シリア北部での作戦準備を完了したと明らかにした。
 米軍は同地域からの撤収を開始しており、ISIS掃討作戦で米軍に協力してきたクルド人勢力に対する作戦がいつ始まってもおかしくない状況にある。
2019.10.08 ロイタ通信

(Yahoo)

米軍の撤退は「裏切り行為」とクルド人組織、トランプ氏は反論 <1911-100804>
 トルコ側の求めに応じる形でシリア北東部に駐留する米兵の撤退を決めたトランプ米大統領は、この地域で長年ISIS掃討でともに戦ってきたクルド人部隊を見捨てる行為だと批判されている。
 クルド人部隊は撤退について「背後から刺された」と非難しているが、これに対しトランプ大統領は、米兵の帰還は自らの選挙公約であり、特定の国や組織に肩入れしたものではないと反論した。 また7日には、もしトルコがシリアで行き過ぎた軍事行動を行えば、制裁を受けるだろうとも警告した。
2019.10.08 産経新聞

(Yahoo)

シリア北部の米軍撤収 トランプ政権、「小規模の国内移動」と強調 <1911-100803>
 米メディアが7日、シリアに駐留している米軍がトルコと国境を接する北部地域で撤収を始めたと報じた。 トランプ米大統領は同日、移動させる米軍部隊が小規模であると主張し、米政権高官シリア国内での移動だとして、シリアからの公式な撤収の始まりではないと強調した。 この地域はクルド人勢力が支配している。
 政権高官は7日の電話会見で、トルコの軍事作戦で米兵を危険にさらさないため、国境近くの50~100名の部隊を安全な地域へ数日中に移動させるものだと説明したうえで、移動はトルコによる作戦を容認するものではないとも述べた。
2019.10.08 ロイタ通信

(Yahoo)

米軍、シリア北東部から撤収開始 トルコが攻撃用意・クルド反発 <1911-100801>
 米軍部隊が7日にシリア北東部から撤収を開始した。 米軍撤収を受けトルコはシリア北部での安全地帯設置に向けてクルド人勢力を同地域から排除する軍事作戦に動く。 米政府はこれまでシリア北部で過ISISと戦うクルド人勢力を支援してきており、大規模な政策転換となる。
 トランプ大統領はツイッターへの投稿で、クルド人勢力の支援には多大なコストがかかるとし、米国はばかげた終わりなき戦いから脱する時だと言明して、今後はトルコ、欧州、シリア、イラン、イラク、ロシア、クルド人勢力が問題に対処すべきだと述べた。
2019.10.05 Stars & Stripes Turkey threatens solo army operation in northeast Syria <1911-100502>
 トルコのエルドアン大統領が10月5日、トルコ軍が今日か明日にもシリア北東部に侵攻すると、今までにない強い調子で警告した。 トルコ軍部隊と装備9月Sanliurfa郡南東部に派遣されている。
Sanliurfa の位置 (Google Map)】
 ただ、シリア北東部にはクルド軍と行動を共にしている米軍が1,000名以上駐留していることから、トルコ軍の行動は限定的なものになるとみられる。
2019.09.29 Stars & Stripes Turkey says it downed unidentified drone along Syrian border <1910-092903>
 トルコ国防省が9月29日、トルコのF-16 2機が28日にシリアとの国境地帯のKilis郡付近を飛行する国籍不明のUAV 1機を撃墜したと発表した。 UAVは6回にわたりトルコ領空を侵犯したという。
Kilis の位置 (Google Map)】
2019.09.29 産経新聞 米トルコ両軍の撤収要求 シリア「断れば対抗措置」 <1910-092901>
 シリアのムアレム外務移民相が28日に国連総会の一般討論で演説し、わが国で承認を得ずに活動している外国軍部隊は占領軍であり直ちに撤退しなければならないと述べ、米国とトルコに軍部隊の即時撤収を要求した。
 また、断れば国際法で認められたあらゆる対抗措置を取ると警告した。
2019.09.27 ロイタ通信

(Yahoo)

シリア政府は5月に化学兵器使用、米が最終結論 <1910-092701>
 ポンペオ米国務長官が26日、シリアのアサド政権が5月19日にIdlibで反政府勢力と戦闘した際に塩素ガスを使用したと最終的に結論付けたと述べた。 米国は5月にシリア北西部における政府軍の攻撃後に化学物質に晒された際と一致する症状が多数報告されたと発表したが、化学兵器が使用されたかどうかについての最終的な結論は出していなかった。
 米トランプ政権は、シリアが化学兵器を使用した疑いがあるとして、2017年4月と2018年4月にシリアを空爆している。
2019.09.24 Defense Update Satellite imagery unveils Iran's struggle to establish a protected bridgehead on Syria-Iraq border <1910-092407>
 イランイラクのAl QiamシリアのAl Bukamalの間の国境に民間の通路を建設しているが、衛星画像からAl Bulamal近くのイラン拠点Imam Aliの要塞化を進めていることが明らかになっている。
Al Bukamal の位置 (Google Map)】
Al Qiam の位置 (Google Map)】
 イランはImam Aliを橋頭堡にイラク経由でシリアのシーア派レバノンと結ぶ武器、弾薬、ミサイルなどの補給路を構築しようとしてると見られることから、Imam Aliに対してはここ数ヶ月空爆が繰り返され、9月だけでも9日と16日に空爆が行われている。
2019.09.13 Stars & Stripes Report: US plans to send 150 troops into northern Syria <1910-091303>
 New York Timesが、米軍がシリア北部でのトルコと共同巡察を行うため150名を増派すると報じた。 まだ最終決定には至っておらず、シリアからの逐次撤退を求めているトランプ大統領が12月に最終決定を行うと見られる。
 現在シリアには1,000名弱の米軍が残留している。
2019.09.08 AFP=時事

(Yahoo)

米トルコ、シリアで合同パトロール開始 「安全地帯」の設置予定区域 <1910-090802>
 米国とトルコが8日、シリア北東部に設置が予定されている安全地帯合同パトロール活動を開始した。 トルコの装甲車両6両はシリアに駐留している米軍と合流するためシリア国境に設置されたコンクリート壁の間を抜けて国境を通過し、その上空をヘリコプター2機が飛行した。
 合同パトロールの実施は、8月7日に安全地帯を設置することで米トルコ両政府が合意してから初めてで、クルド人民防衛部隊 (
YPG) とトルコとの緊張関係を緩和させるのが狙いである。
2019.09.04 Jane's Defence Weekly IDF details foiled Iranian UAV attach plan <1910-090408>
 イスラエルが8月に24日に、イスラエル北部に対するUAV攻撃を準備しているとして、シリアにあるイラン革命防衛軍Qads部隊の施設に対し空爆を行った。
 イスラエル軍報道官によると、数週間前にQads部隊がイランからダマスカス国際空港にイスラエルを攻撃するためのUAVを携えて到着したという。 このチームは8月22日にゴラン高原の非武装地帯に近いシリアの村Arnahで初めてUAVを飛行させていた。
Arnah の位置 (Googlr Map)】
2019.09.04 Stars & Stripes US, allied Kurdish force conduct patrol on Syrian border <1910-090404>
 シリアのクルド系通信社ANHAと在英のシリア人権監視団が、米軍とシリアで米国が支援している武装勢力がトルコに近いシリア北部で9月4日に合同巡察を行ったと報じた。 米国旗を掲げた米軍の装甲車にピックアップトラックに乗車したクルド兵が随行したという。
 この合同巡察はクルド軍主力の民主シリア軍 (
SDF) が安全地帯に設定された都市Ras al-Ayn及びTal Abyadからの撤退を宣言した1週間後に行われた。
Ras al-Ayn の位置 (Google Map)】、 【Tal Abyad の位置 (Google Map)】
 米軍と合同巡察を行ったのはSDFとは別のRas al-Ayn軍事評議会であるがトルコは軍事評議会をSDFの影響下にあるとしている。 Ras al-Aynはクルド人のほかアラブ人やアッシリア人などの複合民族で構成されている。
2019.09.01 MIlitary Tumes Turkish president vows Syria operation if US falls short in safe zone <1910-090102>
 トルコのエルドアン大統領が8月31日、シリア北部でトルコとの国境沿いに安全地帯をトルコの要求通り構築できなければ、トルコは一方的にシリア北部に侵攻すると警告した。
 トルコは安全地帯の縦深を19~25哩 (30~40km) を要求しているのに対し米国は20哩 (32km) 以内としている。 またトルコは安全地帯の管理をトルコが行うとしている。
2019.08.28 毎日新聞

(Yahoo)

ロシアとトルコ シリア北西部で防衛協力確認 首脳会談 米の反発必至 <1909-082805>
 トルコのエルドアン大統領が27日にモスクワ近郊でプーチン大統領とシリア北西部イドリブ県の情勢を安定させる対応策を協議した。
 プーチン大統領は会談後の記者会見で、イドリブ県の非武装地帯の状況について憂慮しており、トルコとシリア全体とイドリブ県の情勢を正常化させるための追加的な合同の措置を検討したと語った。 エルドアン大統領は自国の国境地帯を防衛する権利に言及し、必要に応じて措置を講じていくと述べた。
 両首脳は防衛分野で協力を深めることも確認しており、米国の反発を招きそうである。
2019.08.28 ロイタ通信

(Yahoo)

トルコとロシア、防衛産業協力で合意 シリア情勢安定化でも提携 <1909-082801>
 トルコのエルドアン大統領が27日に訪問先のモスクワでプーチン大統領と会談し、防衛産業で引き続き協力していく意向を伝えた。 両首脳はモスクワ郊外で開催された航空ショーでSu-57などを視察し、その後エルドアン大統領はプーチン大統領との共同記者会見で、防衛産業のさまざまな部門で両国が取り得る措置について協議したと述べた。
 プーチン大統領もSu-35およびSu-57を巡る協力でも協議したと表明し、トルコは購入だけでなく共同生産に対する関心も示したと述べた。
2019.08.27 Military Times US-backed Syrian Kurds begin pullout near Turkish border as part of 'safe zone' deal <1909-082706>
 米軍に支援されたシリアのクルド部隊が、米国とトルコが合意した安全地帯設定のため、トルコとの国境にあるシリアの都市Ras al-Ayn及びTal Abyadからの撤退を開始した。
Ras al-Ayn の位置 (Google Map)】、 【Tal Abyad の位置 (Google Map)】
 安全地帯はユーフラテス東岸からイラクまで、トルコとの国境に沿うシリア北部に30~40kmの幅で設けられる。
2019.08.27 日経新聞 シリア政権軍、北西部でトルコ軍拠点を包囲 <1909-082703>
 シリアのアサド政権軍が北西部イドリブ県で攻勢を強め、23日には政権軍と反体制派の境界に沿ってトルコ軍が設置した停戦監視拠点の一つを包囲していて、トルコ国営アナトリア通信は22日、別の監視拠点が政権軍からの威嚇射撃を受けたとも報じた。 トルコが支援する反体制派は主要地域からの撤退を始めておりトルコ軍は孤立している。
 シリア人権監視団によると、アサド政権軍は要衝のKhan Shaykhunなどイドリブ県の南部を制圧し、反体制派が撤退しているもようである。
Khan Shaykhun の位置 (Google Map)】
2019.08.27 産経新聞

(Yahoo)

イスラエル、シーア派民兵組織を連日攻撃 <1909-082702>
 イラクでは25日、シリア国境近くのシーア派民兵組織「人民動員隊」(PMF) の拠点がUAVによる攻撃を受け、2人が死傷した。 イラクでは最近、PMFの貯蔵庫などで原因不明の爆発が続いており、New York Times紙はトランプ米政権の高官が、少なくとも一部にイスラエルが関与したとの見方を示したと報じた。 これに対しイラク国会では26日に親イランの政党連合が、イスラエルの攻撃は「宣戦布告」であり、同盟国の米国に責任があるとして駐留米軍の撤退を要求した。
 また、レバノンのシーア派民兵組織ヒズボラは、25日未明にベイルート周辺にイスラエルのUAV 2機が飛来し、うち1機はヒズボラの拠点に落ちて爆発したと述べた。 更にレバノン国営メディアは26日、ベカー平原のヒズボラと連携するパレスチナ人拠点をイスラエルのUAV 3機が攻撃したと報じた。
 攻撃について沈黙を守るイスラエルは、24日にシリアを空爆したことは認めた。
2019.08.25 時事通信

(Yahoo)

イスラエルがシリア空爆=「イランが攻撃準備」 <1909-082505>
 イスラエル軍が24日深夜にダマスカス近郊で、イラン革命防衛隊で対外工作を担う精鋭組織Qods部隊シーア派民兵の拠点とされる複数の場所を空爆した。
 イスラエル側は、イランがシリア国内の拠点からUAVを飛行させ、イスラエル領内への攻撃を計画していたと主張している。
2019.07.10 Jane's Defence Weekly Errant Syrian-launched SAM hits Cyprus <1908-071013>
 トルコが占領しているキプロス共和国内の地域で、トルコだけが承認している北キプロストルコ共和国に、7月1日01:00頃にシリアが発射したS-200 (SA-5) の流れ弾が落下した。
 この事故による死傷者は報告されていない。
2019.07.01 Jane's 360 Errant Syrian-launched SAM hits Cyprus <1908-070104>
 シリアがイスラエル機に向けて発射したS-200 (SA-5) と見られるミサイルが、ダマスカスから240km離れた北キプロス・トルコ共和国に着弾した。
 ロシアは2016年に再生したS-200VEをシリアへ供与している。
2019.07.01 時事通信

(Yahoo)

イスラエル空爆か、15人死亡=シリア反撃で北キプロスに飛来も <1908-070102>
 シリアのダマスカス郊外と中部ホムス県で1日未明に空爆があり、国営シリア・アラブ通信 (SANA) はイスラエル軍機によるミサイル攻撃に対して防空システムで応戦したと報じた。
 一方、同じ時間帯にキプロス島の北キプロス・トルコ共和国タシケント地方で爆発があったが、北キプロス政府によれば、シリア軍のSAMが飛来し爆発した可能性があるという。
2019.07.01 時事通信

(Yahoo)

イスラエル空爆か、15人死亡=シリア反撃で北キプロスに飛来も <1908-070102>
 シリアのダマスカス郊外と中部ホムス県で1日未明に空爆があり、国営シリア・アラブ通信 (SANA) はイスラエル軍機によるミサイル攻撃に対して防空システムで応戦したと報じた。
 一方、同じ時間帯にキプロス島の北キプロス・トルコ共和国タシケント地方で爆発があったが、北キプロス政府によれば、シリア軍のSAMが飛来し爆発した可能性があるという。
2019.07.01 時事通信

(Yahoo)

イスラエルが空爆か、4人死亡=シリア <1908-070101>
 国営シリア・アラブ通信が6月30日、ダマスカス近郊イスラエル軍機がミサイルによる空爆を行い、子供を含む民間人4人が死亡、21人が負傷したと報じた。 空爆は中部ホムスに対しても行われたという。
 イスラエル軍報道官はコメントを拒否した。
2019.06.02 時事通信

(Yahoo)

シリアにミサイル、兵士10人死亡=イスラエルがロケット弾に報復 <1907-060204>
 国営シリア・アラブ通信が、イスラエル軍が2日未明にシリア南西部ミサイルを撃ち込み、シリア軍の兵士3人が死亡、7人が負傷したと報じた。 イスラエル軍はシリア軍関連施設を空爆し、シリア側も対空防衛システムで応戦したという。 在英のシリア人権監視団によれば、このほか外国人戦闘員7人が死亡した。
 イスラエル軍によると、攻撃は1日夜にシリアからロケット弾2発が発射され、このうち1発がゴラン高原のイスラエル支配地域に着弾したことへの報復だという。
2019.06.01 Stars & Stripes Turkey, Russia face conflicts over Syria's push into Idlib <1907-060104>
 シリア政府軍が北西部で、トルコが支援する反政府勢力が最後の拠点としているIdlibに対し総攻撃を行おうとしていることから、トルコとロシアが衝突する危険が高まってきている。
 トルコ2018年9月ロシアIdlibでの停戦を斡旋し、15~20kmにわたり重火器や武装勢力を遠ざける非武装地帯を設置することで合意していた。 Idlibには300万の市民がおり、360万を超えるシリアからの難民を抱えているトルコはシリア、イラン、ロシアからの強い圧力を感じている。
2019.05.29 NHK トルコ イラク北部に地上部隊送り込みクルド人武装組織を攻撃 <1906-052903>
 トルコの国防省が28日、前日の夜からイラク北部の国境に近い山岳地域に軍の地上部隊を送り込み、クルド人武装組織PKKへの攻撃を開始したことを明らかにした。
 トルコはイラク北部に対しこれまでも断続的に空爆などを続けてきたが、地上部隊の本格的な投入は約1年ぶりである。
2019.05.29 ロイタ通信

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シリア政府軍、化学兵器使用の疑い 慎重に対応=仏外相 <1906-052901>
 フランスのルドリアン外相が28日、シリア政府軍が同国北西部で行った反政府勢力に対する攻撃で化学兵器を使用した疑いがあるとの見方を示した。 ただ、まだ確定はできていないと述べた。  同外相は、Idlib県で化学兵器が使用されたとの情報を得ているが、まだ確定はされていないとし、対応策を実施する前に化学兵器の使用を確証する必要があるため、慎重を期していると述べた。
 米英仏3ヵ国は、ダマスカス近郊で2018年4月に化学兵器が使用されたとして、同月に空爆に踏み切っている。
【関連記事:1906-052301 (ロイタ 2019.05.23)】
2019.05.28 NHK シリア 反政府勢力最後の拠点に猛攻 市民の犠牲200人超に <1906-052801>
 シリア内戦では、Idlib県など北西部の反政府勢力最後拠点にアサド政権が総攻撃をかけるのを回避しようと、昨年9月にロシアと反政府勢力を支援するトルコが協議して非武装地帯を設けたが、その後反政府勢力のうちアルカイダ系の過激なグループが支配地域内で勢力を拡大させたとして、アサド政権とロシアは、テロリストを掃討するためだとして先月末に攻撃強化に踏み切った。
 その結果、シリア人権監視団によると、市民236人が巻き込まれて死亡し、アサド政権の兵士269人と反政府勢力の戦闘員309人も死亡したという。 国際社会は停戦を呼びかけているが、実現のめどは立っていない。
2019.05.23 ロイタ通信

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シリアの化学兵器使用疑惑、調査が必要=仏外務省 <1906-052301>
 フランスの外務省が22日、シリアのアサド政権が化学兵器を使用している可能性があるとした米国務省発表を受け、調査する必要があるとの考えを示すと共に、化学兵器禁止機関 (
OPCW) を信頼していると述べた。
 米国務省は21日に声明で、アサド政権が化学兵器を再び使用している可能性を認識しており、5月19日午前にもシリア北西部で塩素攻撃が実施された疑いがあると表明している。
2019.05.14 産経新聞 アサド政権と露 イドリブで攻撃強化 トルコとの思惑の違い鮮明に <1906-051404>
 シリア北西部イドリブアサド政権とロシア軍反体制派への攻撃を強化している。
 昨年9月に停戦のため非武装地帯を設置することでロシアと合意したトルコは、ロシアに対し攻撃を停止してアサド政権軍のイドリブへの進撃を止めるよう求めており、シリア内戦で共同歩調を取ってきたロシアとトルコの思惑の違いが鮮明になっている。
Idlib の位置 (Google Map)】
2019.04.20 AFP=時事

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ISの残党が攻撃、シリア軍兵士ら27人死亡 監視団発表 <1905-042002>
 英国に拠点を置くシリア人権監視団が20日、シリアの砂漠地帯ISISの戦闘員らによる攻撃があり、過去2日間でシリア軍兵士や政府派戦闘員27名が死亡したと発表した。
 同監視団によると、死亡した27名の中には政府軍の幹部4名が含まれるという。
2019.03.18 共同通信

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シリア駐留米軍は約千人か トランプ政権検討と報道 <1904-031803>
 Wall Srewwt Journal紙が17日、トランプ政権がシリアに1,000名の米軍を残留させる計画を検討していると報じた。 シリア北部に安全地帯を設置する構想がまとまらないことが理由の一つという。
 トランプ大統領は昨年12月に2,000名のシリア駐留米軍を完全撤収させる方針を突如発表したが半分近くが残る可能性が出てきた。
2019.03.04 Military Times Final assault against ISIS camp launched Friday night and is still ongoing <1904-030406>
 シリア北部で米国主導の有志国軍に支援されたシリア民主軍 (
SDF) が3月1日にISISに対する最終攻撃を開始した。 3日まではBaghouzに立てこもるISISが少人数の人間を盾として利用していると見られたため攻撃はゆっくり行われたが、人質の脱出が確認されたことから総攻撃に移った。
 攻撃はユーフラテス河東岸にあるISIS最後の拠点Deir ez Zor県のBaghouzに対し、東からはSDFが、西からはアサド政府軍とロシア軍により行われている。
2019.03.02 時事通信

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塩素ガス使用と結論=昨年4月のシリア空爆-OPCW最終報告 <1904-030203>
 化学兵器禁止機関 (
OPCW) が1日、シリアのアサド政権による化学兵器使用が疑われる2018年4月7日のダマスカス近郊の東グータ地区ドゥーマ空爆に関する調査の最終報告書を公表した。
 報告書は「反応性塩素を含む有毒化学物質が兵器として使われた合理的根拠がある」と結論付け、国連安全保障理事会にも報告した。
2019.03.01 ロイタ通信

(Yahoo)

米主導の有志連合、シリアのIS支配地域すべて奪還=トランプ氏 <1904-030101>
 トランプ米大統領が28日、米国主導の有志連合がシリアでISISの支配地域をすべて奪還したと発表した。
 ただこれに先立ち、シリア民主軍 (
SDF) 司令官は「あと1週間でISISを打倒する」との認識を示しており、トランプ大統領の主張と幾分食い違いがある。
2019.02.23 ロイタ通信

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米軍の少数部隊、シリアに残留させる見通し=トランプ米大統領 <1903-022303>
 トランプ米大統領が22日、米軍の少数部隊シリアに残留させることを決めた上で、この判断は自身が12月に命じたシリア駐留米軍の撤退を覆すものではないとの見解を示した。
 トランプ大統領は、シリア北東部のトルコ国境沿いにある安全地域およびイラクやヨルダン国境に近いTanfの米軍基地400名の米軍を駐留させると決定した。
Tanf の位置 (Google Map)】
2019.02.22 時事通信

(Yahoo)

米部隊、シリアに200人残留=安全地帯設置、トルコと調整 <1903-022204>
 ロイタ通信によると、サンダース米大統領報道官が21日、シリア駐留米軍の撤収に関し「しばらくの間、200名程度の小規模な平和維持部隊がシリアに残る」と述べた。
 シリアに駐留する2,000名の米部隊について、Wall Street Journal紙が4月末までの完全撤収に向けて準備が進んでいると報じていた。
2019.02.18 ロイタ通信

(Yahoo)

イスラム国最後の拠点、数日中に制圧へ=シリア民主軍司令官 <1903-021804>
 シリア東部で米軍の支援を受けてISISの掃討作戦を続けるシリア民主軍 (
SDF) が16日、数日以内にISIS最後の拠点を制圧するとの見通しを示した。  ISISの残存勢力をイラクとの国境に近いバグズ村周辺に追い詰めたとしているが、SDFによるとバグズ村周辺に追い詰められたISISの戦闘員は大半が外国人という。
 シリア中部の砂漠やイラクの都市にも戦闘員が潜んでいて新たな攻撃は可能だが、ISISの支配地域はほぼ消滅したとみられる。
2019.02.18 時事通信

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IS、千人超がシリア脱出か=多額の現金持ち去る <1903-021803>
 シリア東部では、クルド軍主力のシリア民主軍 (
SDF) などが攻勢を強め、ISISの完全制圧が間近に迫っているが、CNN TVが17日に過去6ヵ月の間にISIS戦闘員1,000人以上がシリアからイラクの西部にある山間部や砂漠地帯に逃げた可能性が高いと報じた。
 またISISは最大で$200Mの現金も持ち去ったという。
2019.02.17 NHK 米軍のシリア撤退 独首相「性急」と懸念 欧米間の溝浮き彫りに <1903-021701>
 トランプ米大統領がISISを打倒したとしてシリアから米軍を撤退させる方針を示し、近くすべての支配地域の制圧を発表するとしているが、メルケル独首相は「ミュンヘン安全保障会議」で行った演説で、米国が性急にシリアから撤退するのはイランやロシアが影響力を強めることにつながらないかと述べて懸念を示した。 これに対し出席したペンス米副大統領は、軍を撤退させたとしても中東でのテロとの戦いには引き続き関与するという考えを示した。
 米国はイラン核合意でもドイツやフランスと意見が対立していて、中東政策をめぐる米国と欧州諸国々の溝が浮き彫りになっている。
2019.02.12 東京新聞 イスラエル軍がシリア攻撃 国境近く、建物被害 <1903-021206>
 シリア国営SANA通信が11日、イスラエル軍が国境近くのシリア南西部クネイトラ県を攻撃したと報じた。 廃虚となっていた病院や警備施設が被害を受けたが、死傷者は確認されていない。
 クネイトラ県はイスラエルが占領するゴラン高原に隣接ており、シリアで影響力を強めるイランを警戒するイスラエルはシリアのイラン軍用施設などを狙った攻撃を繰り返している。
2019.02.08 時事通信

(Yahoo)

米、4月末までにシリア完全撤収か=クルド保護見通し立たず-報道 <1903-020802>
 Wall Street Journal紙が7日、米軍が4月末までのシリア完全撤収に向けて準備を進めていると報じた。 ただISIS掃討戦で共闘したクルド人勢力の保護については見通しが立っておらず、撤収の時期が変わる可能性もある。
 複数の米政府関係者によると、ISIS支配地域の制圧が近く完了する見通しとなった中、米軍はシリア撤収に向けた準備を開始し、3月中旬までに大部分を撤収させて4月末までに完全撤収する計画という。
2019.01.30 Jane's Defence Weekly Israeli Air Force retaliates against Iranian and Syrian targets <1903-013002>
 イスラエルが1月20~21日に、2018年5月9~10日にロケット弾攻撃を受けた時以来の大規模攻撃を、シリアに進出したイランのQods部隊シリアの防空部隊に対して行った。 シリア国営SANA通信はイスラエルのF-16 4機がダマスカス国際空港をミサイルで攻撃してきたがシリアの防空部隊がPantsyとBukで撃墜したため空港に損害はなかったと報じた。
 イスラエル軍広報官によるとダマスカス近郊のイラン軍が後日、ゴラン高原のイスラエル軍をロケット弾攻撃したが、Iron Domeにより撃墜されたと言う。
2019.01.29 Stars & Stripes Syrian Kurds say US seeking deal with Turkey <1902-012907>
 ワシントンを訪問している米国が支援するクルド人組織であるシリア民主協議会 (
SDC) 副議長が28日、米軍の撤退を前提に米国がトルコとシリアのクルド勢力の仲介交渉を行っていることを明らかにした。
 クルド勢力はシリア国土の30%にあたる石油や地下資源の豊富な地域を支配下に入れている。
2019.01.23 Jane's Defence Weekly Israeli PM sonfirms Syria strikes <1903-012312>
 イスラエルのネタニアフ首相が1月13日に、ダマスカスにあるイラク軍の貯蔵施設を36時間にわたり攻撃したと発表した。 シリアのSANA通信はイスラエル機がダマスカス近くの目標に対し数発のミサイルを発射したが、殆どがシリア軍防空部隊に撃墜されたと報じた。
 イスラエル軍参謀長のアイゼンコット中将は1月12日にNew York Times紙のインタビューで、イランが10万名のシーア派兵士をパキスタン、アフガニスタン、イラクからシリアへ送り込もうとしていると述べた。
2019.01.23 Jane's Defence Weekly Proposal for Turkish-controlled 'safe zone' in Syria receives mixed reception <1903-012301>
 トルコシリア北部の国境沿いに幅32kmの安全地帯を設置するとの提案に対し関係国は反対している。
 トランプ米大統領も1月13日にツイッターで、トルコがクルドを攻撃すれば経済制裁を行うと警告している。
2019.01.21 時事通信

(Yahoo)

イスラエル軍空爆で11人死亡=シリア首都一帯のイラン施設標的 <1902-012102>
 イスラエル軍が20日夜から21日未明にかけ、ダマスカス一帯イラン関連施設に対して空爆を行った。 イスラエル軍の声明によると、空爆ではダマスカスの空港などにあるイラン革命防衛隊の精鋭部隊コッズ部隊の武器庫や訓練施設を攻撃した。
 シリア軍がSAMを発射してきたため、同軍の防空部隊も標的にしたという。
2019.01.21 ロイタ通信

(Yahoo)

イスラエル軍、シリア国内のイラン拠点を攻撃 <1902-012101>
 イスラエル軍が21日、シリア国内にあるイランの複数拠点を攻撃したと発表し、シリアに対してイスラエルの領土や部隊を攻撃しないよう警告した。
 これに対しシリア国営SANA通信は、同国空軍が「敵対的目標物」に対する妨害を行い、そのうち複数を撃墜したと報道した。
2019.01.17 Stars & Stripes Macron: The French military will remain involved in Syria <1902-011705>
 マクロン仏大統領が1月17日の年頭演説で、トランプ米大統領のシリア撤退宣言にかかわらず、フランスはISISを根こそぎするまでシリアに留まると述べた。
 その上で、過早な撤退の判断は間違いであるとも述べた。
2019.01.16 Stars & Stripes Manbij, where US troops were killed Wednesday, has long been a site of tensions in Syria <1902-011606>
 シリア北部のManbijで1月16日に、ISISのテロで米兵3名が殺害されたが、2016年にISISが撤退したのちにクルド軍を主力としたシリア民主軍 (
SDF) が確保していた。
 Manbijは、ユーフラテス河西岸に位置しトルコとの国境から僅か20哩の距離にありシリアに派遣されている2,000名の米軍にとって緊要な地点で、数百名が駐留しているが、トランプ米大統領は先月に米軍のシリアからの撤退を宣言している。
2019.01.15 日経新聞 米トルコ首脳が電話協議、溝埋まらず <1902-011501>
 トルコ大統領府が、エルドアン大統領が14日にトランプ米大統領シリア北部での安全地帯設置を巡り協議したと発表した。 両国は緊張緩和を探ったもようだが溝は埋まっていない
 トランプ大統領は13日に米軍のシリア撤収に絡み、トルコがクルド人勢力に対し攻撃に踏み切った場合には「トルコに経済面で打撃を与える」と警告したためトルコは強く反発していた。
2019.01.14 Military Times Pompeo: Trump threat to Turkey shows US commitment to Kurds <1902-011409>
 トランプ米大統領が1月13日に、もしトルコがクルドを攻撃すればトルコ経済に打撃を与えるとツイッターで述べたことに対し、ポンペイオ国務長官が14日、未だトルコ当局やトランプ大統領とは話していないとした上で、大統領の発言を肯定した。
2019.01.14 時事通信

(Yahoo)

トルコ、米大統領発言に反発=クルドめぐり「脅迫恐れず」 <1902-011405>
 トルコのチャブシオール外相が14日、トランプ米大統領が13日にツイッターで、トルコが米国と共闘してきたシリアのクルド人勢力を攻撃すればトルコ経済に大打撃を加えると警告したことに対し、われわれは脅迫を恐れていないと反発した。
2019.01.14 産経新聞

(Yahoo)

トランプ氏、クルド人勢力攻撃なら「トルコを経済的に破滅させる」 <1902-011404>
 トランプ米大統領が13日、シリアでISIS掃討作戦を展開していた米軍部隊が撤収を始めたことに関連し、トルコがISIS掃討で米軍と共闘していたクルド人勢力を攻撃した場合トルコを経済的に破滅させるとツイッターで警告し、トルコの対応次第では経済制裁も辞さない立場を表明した。
2019.01.13 時事通信

(Yahoo)

シリアのイラン武器庫空爆=イスラエル首相、異例の確認 <1902-011305>
 イスラエルのネタニヤフ首相が13日、シリア領内にあるイランの武器庫を空爆したことを認めた。 イスラエルはシリア領内を狙ってたびたび攻撃を繰り返しているとされるが、首相自ら公式に確認するのは異例であるだ。
 ネタニヤフ首相は、過去36時間で首都ダマスカスの空港にあるイランの武器を格納する武器庫を攻撃したと明言し、最近の攻撃強化は、シリアにいるイランに対して行動を取るというこれまで以上の決意の表れだと強調した。
2019.01.12 ロイタ通信

(Yahoo)

米主導の対 IS 有志連合、シリアから撤収開始 混乱拡大の恐れも <1902-011201>
 シリアでISISの掃討作戦を続けてきた米国主導の有志連合が撤収を開始したと、報道官が11日に明らかにした。
 有志連合は、シリアからの慎重な撤退プロセスを開始したが、作戦の安全を考慮して明確なスケジュールや場所、部隊の移動については触れないと説明した。
2019.01.11 Stars & Stripes US officials say Syria withdrawal has begun with equipment removal <1902-011104>
 米国主導の有志連合軍報道官が1月11日、米軍の兵員は未だシリアから撤退していない資材等の後送は既に開始されていると述べた。
 在英のシリア人権監視団は、1月10日夜に装甲車両と施設機材からなる10両の車両縦隊がシリア北部のRmeilanからイラクに入ったのが確認されたと述べた。
Rmeilan の位置 (Google Map)】
2019.01.09 Jane's Defence Weekly Israeli airstrike on Syria confirmed <1902-010917>
 ロシアがシリアにS-300を譲渡してからめて、2018年12月25日にイスラエルがシリアを空爆した。 シリア国営SANA通信はイスラエルはレバノン上空からミサイルを発射したがシリアがその大部分を撃墜したが、弾薬庫が破壊され兵士3名が死亡したと報じた。
 これについてロシア国防省は、25日の夕方遅くにイスラエルのF-16 6機レバノン空域から誘導爆弾16発を投下したがそのうち14発はシリア防空部隊が撃墜したと発表した。
 イスラエルのHaaretz紙は翌日、イラン軍の補給倉庫とイスラエル機に対して射撃してきたシリア軍の防空部隊爆撃したと報じた。 イスラエルの衛星画像分析会社iSi社はダマスカス西方で第4機甲師団が使用している基地が2ヵ所が破壊されていると判定した。 またDigitalGlobe衛星の画像から、12月19~27日の間に4ヵ所でクレータが作られ、数量の車両と地下施設が破壊されたと見ている。 この場所はレバノンとの国境から16km、イスラエルが支配しているコラン高原から40kmで、イスラエルはシリア領空に入らないで空爆ができることを示している。
2019.01.09 Jane's Defence Weekly Syrian Kurds withdraw from Manbij <1902-010904>
 シリア国営SANA通信が1月2日、Manbjiを確保していた
YPGからなる400名のクルド軍が、シリア政府との合意に従い車両30両以上でManbijを撤退したと報じた。
 SANAが報じたビデオにはYPGの旗をなびかせた数十両がQarah Qawzaq橋を渡りユーフラテス河を東岸に向かうのが撮されていた。
Qarah Qawzaq (Qere Qozaq) 橋の位置 (Google Map)】
2019.01.06 時事通信

(Yahoo)

トルコの「クルド保護」が条件=米軍シリア撤収で大統領補佐官 <1902-010604>
 ロイター通信が、イスラエル訪問中のボルトン米大統領補佐官が6日、トランプ大統領が先に表明した米軍のシリア撤収について、クルド人を守ることについてのトルコの保証が条件になると述べたと報じた。
2019.01.05 Stars & Stripes Syrian Kurds and government discuss post-US withdrawal <1902-010504>
 シリアのクルド人勢力当局者が、米軍が撤退した後の空白を埋める処置についてシリア政府側との話し合いまとまったことを明らかにした。 この話し合いはロシアが仲介したもので、クルドの代表団がロシアを訪問していた。
 クルド人勢力は現在、シリア国土の1/3を支配下に入れている。
2019.01.04 Jane's 360 Syrian Kurds withdraw from Manbij <1902-010402>
 シリア国営SANA通信が1月2日、クルド軍
YPGシリア政府との合意に基づきManbijから撤退したと報じた。
 それによると約400名のクルド軍は40両以上の車両と共にQarah Qawzaq橋でユーフラテス河を東岸に渡り撤退した。
2019.01.02 Jane's Defence Weekly Russian official says S-300V4 deterring coalition aircraft in northeast Syria <1902-010214>
 中東訪問を終えたロシア副首相が2018年12月17日、S-300がシリアに展開したことで米国主導多国籍軍のシリア北東部における空爆が減少したと述べた。
 ロシアは2018年9~10月にS-300P 1個システムをシリアに移管している。
2019.01.02 Jane's Defence Weekly Russian official says S-300V4 deterring coalition aircraft in northeast Syria <1902-010214>
 中東訪問を終えたロシア副首相が2018年12月17日、S-300がシリアに展開したことで米国主導多国籍軍のシリア北東部における空爆が減少したと述べた。
 ロシアは2018年9~10月にS-300P 1個システムをシリアに移管している。
2019.01.02 Jane's Defence Weekly Regional powers look to capitalise on withdrawal of US troops from Syria <1902-010206>

 トランプ米大統領が2018年12月19日にシリアからの米軍の撤退を表明したため、トルコがシリア北部のクルド軍を攻撃することが可能になった。 トルコ国防相は翌日、トルコとの国境に配置されているクルド軍を撃破すると述べている。
 クルド軍に特殊部隊を派遣しているフランスはシリアに留まるとしているが、トルコの侵攻を阻止するため米国が設置している哨所を引き継ぐとはしていない

2019.01.02 Stars & Stripes Fighting among rebels in northern Syria kills dozens <1902-010203>
 シリア北部のAleppoIdlibAfrinなどで、アルカイダ系武装勢力のレバント解放委員会 (
LLC) とトルコが支援する反政府武装勢力(註:自由シリア軍 (FSA) )の2日間の戦闘で数十名が死亡した。
 LLCとFSAの戦闘は今まで3ヶ月間にわたり行われているが、この戦闘激化は12月中旬にトランプ米大統領がシリアからの米軍撤退を表明したことにより、ISISと戦うクルド軍にとってトルコが脅威になったことによる。