2018年のシリア情勢に関する資料

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2018.12.28 Stars & Stripes Kurds seek help from Syrians as US prepares to withdraw <1901-122806>
 クルド勢力が支配するシリアのManbijに28日、シリア政府軍が入った。
 米国が先週シリアからの軍撤退を発表したのを受け、トルコと対峙するクルド側が要請した。
2018.12.25 Stars & Stripes Turkey 'determined' to drive out Syrian Kurdish forces <1901-122502>
 トランプ米大統領がシリアから米軍を撤退させるとしたのを受けトルコは、トルコが支援するシリア反政府勢力とManbijに対する攻勢に出ようとしている。
 在英のシリア人権監視団は、トルコが数時間以内にMabij近郊の町を攻撃する命令を発したと見ている。
2018.12.25 時事通信

(Yahoo)

クルド守る仏に警告=トルコ <1901-122501>
 アナトリア通信が、トルコのチャブシオール外相が25日にシリア北部のクルド人民兵組織、人民防衛部隊 (
YPG) を守るためにフランスがシリアに留まっても誰の利益にもならないと警告したと報じた
2018.12.21 Stars & Stripes Turkey's Erdogan delays operation against Kurdish forces in Syria <1901-122111>
 トルコのエルドアン大統領が12月21日、トランプ米大統領がシリアから軍を撤収するとしたのを受けてシリア北東部でのクルドに対する攻撃を延期すると述べた。
2018.12.21 Stars & Stripes Kurds call for larger French role after US leaves Syria <1901-122108>
 米軍がシリアから撤退するのを受けクルド勢力の代表が21日に訪仏し援助を求めた。 クルド軍主力のシリア民主軍 (
SDF) はISISを拘束するために数百名の部隊を維持することができないという。
 クルド代表と面会した仏大統領府当局者は、マクロン大統領は米国と共にISISとの戦いを続けると伝えたという。
2018.12.21 時事通信

(Yahoo)

トルコとの戦闘優先=シリアの対IS戦停止警告―クルド人勢力 <1901-122106>
 シリアのクルド軍を主力とするシリア民主軍 (
SDF) の政治部門であるシリア民主評議会 (SDC) 代表団が21日、米軍撤退後にクルド人支配地をトルコ軍が攻撃すればクルド軍は対トルコの前線に移動せざるを得ないと述べ、ISIS残党との戦闘は停止すると警告した。
2018.12.21 時事通信

(Yahoo)

エルドアン氏との電話で決断? =シリア撤収で米大統領―トルコ紙 <1901-122105>
 トルコのヒュリエト紙が21日、トランプ米大統領がシリアからの米軍部隊撤収を決断したのは14日に行われたトルコのエルドアン大統領との電話会談の最中だったと報じた。
 それによると、トランプ大統領は電話の中で、われわれが撤収したらトルコがISISの残存勢力を一掃できるのかと質問したのに対しエルドアン大統領は、ISIS掃討でクルド人勢力に頼る必要はないと強調し、われわれがやると答えたという。
 この直後、トランプ大統領は電話会談が続く中で、ボルトン大統領補佐官に撤収に向けた準備に取りかかるよう指示したという。
2018.12.20 Stars & Stripes Trump's 'green light' to Erdogan on Syria leaves dilemma on Iran <1901-122007>
 トランプ米大統領が19日にシリアからの米軍の撤退を表明したのを受けトルコの専門家は、トルコは米軍の撤退とPatriotの撤収クルドに対するトルコ軍の攻撃容認と解釈すると述べた。
 トランプ大統領の発表の数日前にエルドアン大統領はシリア北東部のクルド軍に対する攻撃を宣言している。
2018.12.20 日経新聞 米軍、シリア撤退「早期に」 米議会は反発 <1901-122002>
 米大統領府が19日、シリアに展開する米軍が撤退を開始したと明らかにした。 トランプ大統領は19日にツイッターに投稿した動画で「シリアに駐留する米軍は帰還する時がきた」と訴え、シリアでのISISとの戦いに勝利したと繰り返し強調し撤退の正当性を訴えた。 New York Times紙によると大統領は30日以内全ての米兵がシリアから撤退するよう関係者に命じたと報じ、CNN TVも米軍が全面的かつ迅速な撤退に向けた計画を進めていると報じた。
 これに対して米議会からISISの勢力が一部に残る中での撤退には重大な失敗になるとする反発の声があがっている。
2018.12.20 ロイタ通信

(Yahoo)

米軍、シリアから帰還開始 完全撤収の可能性も <1901-122001>
 米大統領府が19日、シリアから米軍の撤収を開始したと発表した。 また国務省は24時間以内にシリアにいる職員を全員撤収させる方針を示したという。 シリアには現在、特殊部隊を中心に2,000名の米軍部隊が駐留している。
 大統領府報道官はシリアから完全撤収するのか、また撤収の時期については明確にしていないが、米高官によると政府は完全撤収を検討しているもようである。
【註】
 シリア駐留米軍にはISISの掃討と共にクルドを攻撃しようとしているトルコを牽制する役割もあるが、両軍の間に立っていた米軍が撤退することはトルコのクルド攻撃を容認することを意味すると言える。
 このことから米軍の撤退はトルコと米国の密約による可能性もある。
2018.12.13 ロイタ通信

(Yahoo)

トルコ、シリアで軍事作戦開始へ 米「一方的で受け入れられず」 <1901-121305>
 トルコのエルドアン大統領が12日、クルド人武装勢力を掃討するためシリア北東部のユーフラテス川の東側で数日以内に軍事作戦を開始すると発表した。 一方、米国防総省は同日、一方的な軍事行動は受け入れられないとの見解を示した。 米国はトルコ国境の治安確保に全面的に協力する一方、ISISへの対応でYPGを含むシリア民主軍 (
SDF) との協力にも引き続き行うするとした。
 米国はISISとの戦いで、トルコがテロ組織とみなすクルド人民防衛部隊 (YPG) を支援しており、米国とトルコはシリア情勢への対応を巡り長く対立している。
2018.11.26 Military Times Americans and Russians have exchanged gunfire in Syria more than once <1812-112605>
 シリア作戦の特別代表である米大使が先週ロシアのジャーナリストに、シリアで米露軍の衝突が少なくとも1回は起きていると述べた。
 2月に起きた衝突はロシアの傭兵とシリア政府派の混成部隊がシリア東部のDeir ez-Zorで米軍と米軍が支援する部隊を攻撃したため、米軍が近接航空支援 (
CAS) を要請したためロシア側で200名が死亡した。
Deir ez-Zor の位置 (Google Map)】
 この戦闘で米兵に負傷者は出なかったが、支援する部隊で1名が負傷した。
2018.11.21 時事通信

(Yahoo)

米、ロシア企業など制裁=イラン産石油供与でシリア支援 <1812-112102>
 米政府が20日、イラン産石油のシリア政府への供与に関わったとして、ロシアを拠点にする企業などから成るネットワークの9の団体と個人制裁対象に指定した。 国務省は声明で「イランに対する長期的な最大限の圧力の一環だ」と強調している。
 財務省によると、この国際ネットワークを通じてイラン産の石油数百万バレルがシリア政府に送られ、見返りとしてシリア政府はレバノンのヒズボラやパレスチナのイスラム原理主義組織ハマスなどに資金を提供していた。
2018.11.19 時事通信

(Yahoo)

シリア北西部で戦闘、25人死亡=トルコ系武装勢力、仲間割れか <1812-111902>
 在英のシリア人権監視団によると、シリア北西部Afrinで17、18の両日、トルコが支援してきた武装勢力の間で戦闘があり兵士ら25人が死亡した。 親トルコ派の武装勢力が、仲間割れしてトルコ軍に逆らっていると非難された200人の武装集団と衝突した。
 トルコ軍は3月、クルド人民兵組織の人民防衛部隊 (
YPG) が支配していたAfrinを制圧した。
2018.11.07 Jane's Defence Weekly IDF strikes in Syria are continuing, says Israeli official <1901-110714>
 イスラエル当局者が10月29日に記者団に、シリアの防空部隊がロシアのIl-20M
ELINTを誤射した9月17日以来イスラエル軍がシリアに対する攻撃を継続していることを明らかにした。
 ロシアは10月2日に、シリアへS-300を引き渡したと発表している。
2018.11.06 Military Times Turkey: Joint US-Kurdish patrols in Syria are 'unacceptable' <1812-110607>
 トルコがシリア北東部のクルド軍支配地域を砲撃したのを受け米国主導の多国籍軍と米国が支援するクルド軍主力のシリア民主軍 (
SDF) が合同で巡察を行ったことに対し、トルコのエルドアン大統領容認できないとの意向を示すと共に、この行動が国境地帯に深刻な問題を引き起こすと警告した。
2018.11.01 Stars & Stripes US, Turkey begin patrols around northern Syrian town <1812-110108>
 米軍とトルコ軍がシリア北部の都市Manbijで11月1日15:53に共同パトロールを開始した。 ただし詳細は明らかにされていない。
2018.11.01 Stars & Stripes US says Turkey's attack in Syria puts Americans at risk <1812-110107>
 米国務省が10月31日、トルコがシリア北部で、米国が支援しているクルド軍に対して砲撃を行ったことに強い懸念を示した。
 トルコの砲撃を受けクルド軍を主力としたシリア民主軍 (
SDF) はISISに対する攻撃を一時停止している。
2018.10.31 Jane's Defence Weekly Suspected Syrian S-300 site identified <1812-103101>
 イスラエルの偵察衛星が10月22日、ロシアがシリアに引き渡したS-300の1つの最初のサイトを撮影した。
 このサイトは今までS-200が配備されていた場所で、取り除かれたS-200の後にS-300が配置されている。
2018.10.28 Military Times Turkey strikes positions held by US-backed Kurdish fighters in northern Syria <1811-102803>
 トルコ軍砲兵部隊が28日、トルコが支援しているシリアの反政府勢力と米国が支援するクルド軍の境界となっているユーフラテス河を越えて、東岸の村Kobaniの西側にあるクルド軍拠点を砲撃した。
Kobani の位置 (Google Map)】
 YPGによるとこの砲撃で米国が支援している民主シリア軍 (SDF) を元に編成された自衛隊 (SDF) の兵士1名が死亡した。
2018.10.25 Military Times Russia claims US aircraft took control of drones in attempted attack on its Syrian base <1811-102506>
 ロシアの副国防相が25日、米国13機のUAVをシリアLatakia県にあるロシア軍のHemeimeem航空基地に向かわせ、地中海上空で米海軍のP-8 1機がその飛行を制御したが、これらUAVが目標に到達する前に全機を撃墜したと抗議した。
2018.10.17 Jane's Defence Weekly Pilots warned of jamming threat in Eastern Med <1812-101707>
 米連邦航空局 (
FAA) が10月9日、シリアに配備されたロシアの電子戦装置民航機に影響を及ぼす可能性があるとしたNOTAMを発した。
 それによるとベイルート飛行情報空域 (FIR) 内でGPS信号が受信できなくなる可能性があるという。
2018.10.14 Newsweek

(Yahoo)

シリア内戦の最終局面 停戦のカギを握るのは「トルコ」だ <1811-101401>
 シリア内戦で最後に残った反体制勢力の拠点であるIdlib県では、9月中旬に交わされたロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領合意に基づいて、政権支配地域の手前の幅15~20kmに帯状の非武装地帯を設置し、そこから反体制勢力は撤退することになった。 その設置の期限が10月15日である。
 これまで停戦が何度も合意されては崩壊した経緯を考えれば、今回の合意によって停戦が継続するかどうかは予断を許さない。 当面停戦が継続するか破綻するかは、トルコがイドリブ県で強い勢力を張る元アルカイダ系のシリア解放機構 (HTS) や、アルカイダ系が今年2月に結成したフッラース・ディーンなどイスラム過激派勢力を、武力によってではなく政治的な圧力と交渉によってどこまで抑え込むことができるかにかかっている。  トルコはシリア内戦では欧米とともに穏健な反体制勢力とされる自由シリア軍を支援してきたが、トルコに接するIdlibなどシリア北部ではISISやアルカイダ系のヌスラ戦線(現・シリア解放機構)などが勢力を拡大し、トルコにとっても国内でのテロ拡散の脅威となってきた。
2018.10.10 Jane's Defence Weekly With S-300s now povided to Syria, US prepares to deconflic with Moscow <1812-101003>
 シリアにS-300が配備されたのに伴い、ユーフラテス河中流渓谷でISISに対するOperation Roundrup作戦が既に第3週に入っている米軍が、ロシアと空域での戦闘を回避する交渉を始める準備を行っている。
2018.10.10 Jane's Defence Weekly Russia announces Syrian S-300 delivery <1812-101002>
 ロシアが10月2日、シリアへのS-300の搬入を完了したと発表した。 搬入されたのは発射機4基を含む49個アイテムで、
ADS-Bによる航跡追随で9月18日から10月3日にかけてHumaymim航空基地に数十回の飛行が確認されている。
 確認されているのはIl-76が20回以上、Il-62が2回、Tu-154が6回、An-124が17回となっている。
2018.10.07 Stars & Stripes Turkey-backed Syrian forces begin implementing Idlib truce <1811-100705>
 トルコの傘下にあるシリアの武装組織が、先月トルコとロシアが北部Idlib県で10月15日までに前線から9~12哩兵力を引き離すことで合意したのに従い、7日に撤退を開始した。
2018.10.03 Jane's Defence Weekly Analysis: Russia says it will supply S-300 to Syria <1812-100305>
 ロシアのIl-20偵察機が9月17日にシリアのSAMで撃墜されたのは、イスラエルの戦闘機がロシア機を盾にしたとしている件について、イスラエルは20日にロシアに対し、イスラエル機が自国領空に戻った後にシリアが20発以上のSAMを発射した証拠を示し反論した。
 これを受けてショイグ露国防相は9月24日、2週間以内にシリアへ統合指揮統制装置とロシア型
IFF装置を引き渡すと述べたが、合わせてS-300 SAMを引き渡すことも明らかにした。 S-300については2013年にシリアへ4個FUを売却する契約を行ったが2016年に契約は破棄されていた。
2018.10.02 Stars & Stripes Syria FM says Iran coordinated its ballistic missile strikes <1811-100208>
 イラン革命防衛軍 (
IRGC) が1日に、先月イランの軍事パレードを襲撃した報復としてシリア東部Deir el-Zourに対して6発のBM爆装UAVで攻撃し、IRGCによるとISISの幹部40名を殺戮したが、シリア外務相は2日にこの攻撃はシリア、イラン両国の合意で行われたことを明らかにした。
Deir el-Zour の位置 (Google Map)】
2018.10.01 NHK イラン テロ報復でシリア東部をミサイル攻撃 <1811-100104>
 イラン南西部のアフワズで8月22日に武装グループが軍事パレードに乱入して銃を乱射し、革命防衛隊員など25名が死亡して、ISISとイランで分離独立運動を展開するアラブ系組織が犯行を主張していることを受け、イラン革命防衛隊が1日に声明を発表し、報復措置としてMRBM 6発を発射して、シリア東部の過激派組織の拠点を攻撃し、事件に関わった関係者を殺害したと発表し、さらに強力な措置を取ると警告した。
2018.09.26 Jane's Defence Weekly IDF says Syruan military entirely responsible for downing Russian Il-20 <1811-092601>
 ロシアが、Il-20電子偵察機が9月17日にシリア軍のSAMで撃墜されたのはイスラエルの戦闘機がIl-20を盾にしたからと抗議したことに対しイスラエルは18日、露軍機が撃墜された時間イスラエル機は既にイスラエル領空に戻っていて露軍機と同じ空域にはおらず、シリア軍が友軍機とロシア軍機の存在を確認しないでSAMを発射したのが原因と反論した。
 この日イスラエル軍機は武器を製造していると思われるLatakiaのシリア軍施設を攻撃していた。
2018.09.24 朝日新聞 ロシア、シリアに地対空ミサイル供与 イスラエルを牽制 <1810-092404>
 ロシア国営TVが、アサド政権軍を支援するロシアのショイグ国防相が24日、2週間以内アサド政権軍S-300を供与することを明らかにしたと報じた。 ロシアによるアサド政権軍の防衛能力強化は、シリア領内への攻撃をくり返すイスラエル軍を牽制する意図がある。
 シリアでは18日にイスラエル軍の攻撃に反撃しようとしたアサド政権軍が、誤ってロシア軍機を撃墜する事件が起きている。
2018.09.18 Jane's 360 Russian surveillance aircraft mistakenly shot down by Syrian ally <1810-091805>
 ロシア空軍のIl-20 Coot偵察機地中海上空で17日、シリア政府軍のSAMに撃墜され乗員5名が死亡した。 ロシア国防省は当初フランス軍のフリゲート艦によるとしてフランスに抗議したが、のちにシリア政府軍のS-200 (SA-5) によるものと判明した。
 ロシアは、Latakiaのシリア政府軍を空爆したイスラエル軍のF-16 4機がIl-20を盾にしたためとしてイスラエルを非難した。
2018.09.18 時事通信

(Yahoo)

ロシア軍機撃墜「シリアの責任」=イスラエル <1810-091804>
 イスラエル軍が18日に声明で、ロシア軍機がシリア沖の地中海でアサド政権軍に誤って撃墜されたことに遺憾の意を表す一方、完全にアサド政権の責任だと述べた。
 イスラエル軍は、戦闘機で17日夜にシリア北西部Latakia近郊のアサド政権軍施設を攻撃したことを認め、精密で殺傷能力を持つ武器を作るシステムがレバノンのヒズボラに輸送されるところだったと攻撃の正当性を強調した。 またアサド政権軍がSAMを発射した時点でイスラエル軍機は既に自国領空に戻っていたとも主張した。
2018.09.18 時事通信

(Yahoo)

シリア沖でロシア軍機撃墜=イスラエルに「原因」と非難 <1810-091803>
 ロシア国防省が18日、シリア沖の地中海で17日夜にロシア軍機シリア政権軍のSAMによる誤射で撃墜され兵士15人が死亡したと発表した。 ロシア軍機Il-20はラタキア近郊ヘメイミームのロシア空軍基地に戻る途中だった。
 露国防省によると、イスラエル軍のF-16 4機が17日夜にシリア北西部ラタキア近郊の目標を攻撃した際にロシア軍機を盾にしてシリア政権軍のSAM攻撃を防いでいたと主張し、イスラエル軍の無責任な行動の結果と強く非難した。
【註】
 Il-20は4発のターボプロップ旅客機Il-18を元にした電子偵察機である。
2018.09.18 時事通信

(Yahoo)

シリア総攻撃、当面回避=非武装地帯で合意―ロシア・トルコ <1810-091801>
 ロシアのプーチン大統領が17日、南部ソチでトルコのエルドアン大統領と会談し、内戦が続くシリアで近くアサド政権軍による総攻撃が行われるとの見方が強まっていたIdlib県に非武装地帯を設置することで合意した。 タス通信によるとショイグ国防相は合意に伴い、総攻撃は当面行われないとの認識を示した。
 アサド政権の後ろ盾であるロシアは総攻撃に前向きだったが、今回は反対してきたトルコに歩み寄った形だが、Idlib県は以前にも戦闘行為を禁じる「安全地帯」が設けられたが、形骸化した経緯があり、今後には不透明感も漂う。
2018.09.16 日経新聞 シリア空港に向けミサイル イスラエルの攻撃と報道 <1810-091602>
 シリア国営通信が15日、ダマスカス郊外のダマスカス国際空港に向けて同日午後にミサイル攻撃があり、シリア軍が防空システムで迎撃して複数を撃ち落としたと報じた。 攻撃はイスラエルによるものだとしている。 イスラエル軍はコメントしていない。 在英のシリア人権監視団は、最近武器が運ばれた空港付近の倉庫に大きな被害があったが負傷者の情報は入っていないとしている。
 イスラエルは、イランなどがシリアで影響力を拡大することを懸念し、シリア領内のイラン関連拠点に攻撃を繰り返している。
2018.09.12 Jane's Defence Weekly Russia deploys tanker aircraft to Syria <1811-091202>
 ロシア国防省のStar TVが9月3日、地中海で実施した演習のためIl-78 Midas空中給油機を少なくとも2機、恐らく4機をシリアLatakia県のHumaymim基地に配備したと報じた。 またStar TVには海軍の標識を付けたSu-30SM 6機も写っていた。
 ロシアは2015年9月にシリアへ航空機を派遣して以来、空中給油機の派遣は行われていると見られていたが、確認されたのは初めてである。
2018.09.08 NHK ロシア初の地中海軍事演習でアサド政権支援か <1810-090804>
 ロシアの航空宇宙軍と海軍が1日~8日に初めて地中海で演習を実施し、シリアに駐留する爆撃機や戦闘機など34機のほか、潜水艦2隻を含む26隻の艦船が参加した。
 今回の演習は、アサド政権Idlib県とその周辺に対して近く大規模攻撃を行う構えであることに関連しているとみられる。
2018.09.08 産経新聞

(Yahoo)

シリア情勢 ロシアとイラン、トルコの3ヵ国協議物別れ 大規模攻撃の懸念強まる <1810-090802>
 シリア北西部Idlib県でアサド政権が反体制派武装勢力への大規模攻撃を準備している問題で、ロシアとイラン、トルコの首脳協議不調に終わり、北部の都市Allepoでの凄惨な激戦が再現されかねないとの懸念が強まっている。
 7日に行われた3ヵ国の首脳協議では、避難民の大量発生を懸念するトルコが自制を求めたが、ロシアとイランが政権側を支援する方針を示して物別れに終わった。
2018.09.08 時事通信

(Yahoo)

米、シリア南部で演習=ロシア軍事作戦に警告か <1810-090801>
 米中央軍が7日、シリア南部Tanfの駐留地付近で演習を開始したと発表した。 声明によると米軍は航空機と地上部隊による実弾演習を 実施。 米メディアによれば、海兵隊100名以上が参加した。 ロシアがTanf周辺で対テロ作戦を実施する意向を示していることに対する警告とみられる。
 ロシアは今月に入り、Tanf周辺で軍事作戦を行うと米軍に2度にわたって通告しているが、米軍は現地に設置された「衝突回避地帯」でロシア軍が活動すれば、軍事的緊張を高めると反発していた。 Tanf近郊では昨年6月、米軍主導の有志連合が駐屯地に向けて進撃してきたシリアのアサド政権派の部隊を攻撃するなど、小競り合いが続いている。
Tanf の位置 (Google Map)】
2018.09.07 産経新聞

(Yahoo)

シリア最終局面へ、支援、慎重…思惑さまざま ロシア・イラン・トルコ <1810-090703>
 シリア内戦でロシア、イラン、トルコの3ヵ国が協調をアピールしてきたが、思惑はさまざまに異なっている。 ロシアとイランは前大統領時代からのシリアの友好国で、イランは地上戦でアサド政権を支えてきたが、この夏には両国の協調が乱れているとの観測が出ている。 シリアを中東をにらむ橋頭堡と位置付けるロシアと、シーア派住民や民兵部隊を基盤に周辺国への影響力の拡大を図るイランの間には微妙なずれが生じている。
 トルコはシリア北部のクルド人民兵部隊を制圧するため内戦に介入しているが自国の安全確保が主な目的で、ロシアとイランとは動機が異なる。
2018.09.05 産経新聞 1年半で200超の攻撃 シリア領内でイスラエル軍 <1810-090501>
 イスラエルのハーレツ紙などが、イスラエル軍当局者が4日に内戦が続くシリア領内で過去1年半、 202目標に対し攻撃を実施したと明らかにしたと報じた。
 約800発のミサイルや迫撃砲を使用し、大半は敵対するイラン関連の目標だったという。
2018.09.04 時事通信

(Yahoo)

ロシアがイドリブ空爆再開=3週間ぶり、総攻撃迫る―シリア <1810-090407>
 在英のシリア人権監視団によると、アサド政権の後ろ盾ロシアの戦闘機が4日、シリア反体制派最後の拠点である Idlib県内を空爆した。 空爆はIdlib県西部の町などを目標に40回以上に達し、監視団によれば市民9人が死亡した。 8月中旬を最後に止んでい たIdlib県内に対するロシアの空爆は約3週間ぶりという。
 Idlib県内ではアサド政権側の部隊による砲撃も行われているという。 Idlib県には、約7年に及ぶ内戦で圧倒的優位を固めているアサド政権が近く総 攻撃を開始するとの観測が強まっている。
2018.08.29 NHK イラン シリアと軍事協定 軍事顧問の派遣維持など盛り込む <1809-082902>
 イラン政府が28日、イランのハタミ国防軍需相が今週シリアを訪れて軍事顧問の派遣を維持す ることやシリアの軍事施設の復興を支援することなどを盛り込んだ協定をシリアのアサド政権と結んだ。
 シリア内戦でアサド政権を支援しているイランは、革命防衛隊を軍事顧問として派遣しているほか、シーア派の住民を傘下の民兵として動員して戦闘に参加してきた。  このため米国やイスラエルは、イランのシリアからの撤退を求めていて、両国からの反発が強まることも予想される。
2018.08.25 産経新聞

(Yahoo)

シリア北部高まる緊張 アサド政権側、大規模攻撃の観測 大国の思惑錯綜 <1809-082503>
 内戦が続くシリアの北西部Idrib県をめぐり、軍事的緊張が高まってきた。 反体制派武装勢力の“最後の砦”に対し アサド政権が大規模な掃討作戦に着手するとの観測が相次いでいるためで、シリア北部に派兵しているトルコは戦火拡大 を避けるためアサド政権の後ろ盾であるロシアに協力を求めているが、アサド大統領はトルコを「違法な占領者だ」と非難している。
 内戦にはトルコとの対立が深まる米国のほかイランも関与しており、一触即発の事態も懸念される。
2018.08.24 Stars & Stripes Turkey warns against Syrian government offensive on Idlib <1809-082408>
 トルコ外相が24日、シリア政府軍Idlib県に対し攻勢を懸けようとしていることに対し 懸念を示した。
 トルコは今までIdlibを含むシリアとの国境近くの地域で自国の支援している反政府勢力と政府軍の間の停戦を仲介してきたが、アサド政権を支援するロシアとイランは 別の地域で停戦を画策してきた。
2018.08.13 日経新聞 シリア反体制派最終拠点に攻撃 アサド政権、一気に掃討か <1809-081301>
 シリア内戦で反体制派の最後の拠点である北西部Idlib県で12日に爆発があり39人が死亡し、10日には同県などで砲撃や空爆があり、同県や近郊 のAleppo県西部への空爆や砲撃で民間人53人が死亡した。 Idlibでは9日にもロケット砲が着弾している。
 アサド政権軍や後ろ盾のロシア軍攻撃とみられ、国内支配を確実にするため、政権軍が Idlib近郊に配置されたとの情報もあり、シリア人権監視団によると、Idlibには装備や兵士、弾薬など増強した政権軍が周辺に続々と到着している という。 現時点では砲撃や空爆にとどまり、政権軍による侵攻は始まっていないようである。
2018.07.29 朝日新聞 アサド政権とクルド人勢力、内戦終結に向け協議 シリア <1808-072902>
 シリア内戦で軍事的に優勢なアサド政権と、クルド人を中心とするシリア民主軍 (
SDF) が内戦終結を見据えた協議を開始した。 SDFの28日の声明によると、会合は政権側の求めで26日にダマスカスで開か れ、、対話のための委員会設置が決まった。
 設置される委員会では、「分権的で民主的なシリア」に向けた行程表づくりや、暴力と紛争の終結に向けた取り組みが話し合われる予定という。
2018.07.24 時事通信

(Yahoo)

シリア戦闘機を撃墜=「2キロ領空侵犯」―イスラエル軍 <1808-072405>
 イスラエル軍は24日、北部の占領地ゴラン高原シリア軍のスホイ戦闘機が領空侵犯したとし てPatriot 2発で撃墜したと発表した。 イスラエル軍は戦闘機がイスラエル領空に2km侵入したと主張している。
 操縦士の安否は不明だが、両国間で緊張が高まる可能性がある。
2018.07.23 日経新聞 イスラエル軍、シリアの市民組織を救助 約800人が脱出 <1808-072301>
 ロイタ通信などが、シリアのアサド政権が攻撃を続ける反体制派の支配地域で人命救助にあたっていた市民組織シリア民間防衛隊 ホワイトヘルメッツのメンバらが22日、同国南部からイスラエル経由でヨルダンに逃れたと報じた。 イスラエル軍が救 出作戦にあたったという。 ホワイトヘルメッツはアサド政権軍の攻勢で立ち往生し、危機的な状況にあった。
 イスラエル軍はシリア内戦に関与しない姿勢だったが、欧米諸国の要請で例外的に救出作戦を実行したという。
2018.07.20 産経新聞

(Yahoo)

シリア政権軍、南部ほぼ制圧 反体制派が撤退開始 <1808-072001>
 ロイタ通信などが、シリア南西部でアサド政権側と戦っていた反体制派武装勢力が撤退交渉 で合意に達し20日に移動を始めたと報じた。 これにより政権側は、南部一帯の領域をほぼ回復した。 撤退で合意したのは、スラエルとの境界沿いにある 南西部Quneitra周辺の武装勢力で、BBCは戦闘員らが乗っているとみられるバスの車列が移動する様子を放映した。
 政権側の支配を拒否した戦闘員らは、シリア国内に残存する数少ない反体制派拠点である北西部Idlib県に向か うもようで、同県には国内各地から撤退した武装勢力が多数集結している。
Idlib の位置 (Google Map)】
2018.07.19 Stars & Stripes Syria rebels agree to surrender frontier with Israel <1808-071906>
 シリア国営メディアが19日、シリアの武装勢力が最後まで確保していた同国南西部Quneitra県から撤退すること に合意したと報じた。
 この結果アサド政権は2011年以来初めて、イスラエルと国境を挟んで直接対峙すること になった。
Quneitra の位置 (Google Map)】
2018.07.18 Jane's Defence Weekly Tensions rise on Israel-Syria border <1809-071812>
 イスラエルとシリアの国境緊張が高まっている。 このため6月上旬にはイスラエルかシリア南西部で政府軍が武 装勢力を攻撃することに反対しない代わりに、ロシアに対しイランが支援する部隊がイスラエルが支配しているゴラン高原に 近づかないとする合意を行っている。
2018.07.13 Jane's 360 Syrian government advance towards border with occupied Golan risks provoking major Israeli military response <1808-071308>
 シリア政府軍とロシア軍憲兵隊は12日、停戦協定に従い反政府勢力が保持していたDeraaを合法的に 確保した。 これにより政府軍はDeraaのほかSuwaydaやヨルダンとの国境Naseeb Borderも手中に収めた。
 停戦協定に反対する勢力と234,000人の難民は、ゴラン高原のシリア側非武装地帯に押し込められている。
Deraa と Suwayda の位置 (Google Map)】
Naseeb Border の位置 (Google Map)】
2018.07.13 Defense News Israel again fires Patriot missile at drone from Syria <1808-071305>
 イスラエルが11日に続いて13日にも、ゴラン高原の非武装地帯を越えてシリアから飛来したUAV 1機をPatriotで撃墜した。 イスラエルは、11日に撃墜されるまでイスラエル領内に10kmまでUAVが侵入した際は、シリアの軍事施設に対し12日に 報復空爆を行っている。
 イスラエルは6月にもシリアとの国境近くでUAV 1機を撃墜しており、2月にもイランのものとするUAVを撃墜している。
2018.07.12 NHK イスラエル シリアを報復空爆 新たな緊張高まる <1808-071203>
 イスラエル軍によるとイスラエルの占領下にあるゴラン高原で11日、シリアから飛来したUAVがイスラエル領内に10km まで侵入し、イスラエル軍がPatriotで撃墜したという。 イスラエル軍はその報復として12日未明、シリア国内にある3ヵ所の軍事施設に対して 攻撃を行ったことを映像とともに公表した。
 シリア内戦は先月からイランが支援するアサド政権がイスラエル側に隣接するシリア南西部のダラア県クネイトラ県 で、大規模な軍事作戦に乗り出しているのに対し、イスラエルはイランの脅威が差し迫っているとして強硬な手段も辞さない構えで新たな軍事的 な緊張が高まっている。
【註】
 進入したUAVをPatriotで撃墜したとすれば当該UAVは戦闘機に近い大きさと速度を有するものであったと推測される。
2018.07.04 Jane's Defence Weekly OPCW gets power to identify perpetrators <1808-070415>
 化学兵器禁止機関 (
OPCW) に6月27日、OPCW事務局にシリアにおける化学兵器によ る攻撃を行ったのは誰かを特定する権限が、ロシアと他の23ヵ国が反対したものの82ヵ国が賛成して与えられた。
2018.06.20 Jane's Defence Weekly OPCW confirms another sarin attack in Syria <1808-062005>
 化学兵器禁止機関 (
OPCW) が、シリアのAl-Lataminah2017年3月24日に使用された 化学剤はサリンであったと結論づけた。
 またその翌日にAl-Lataminah病院で塩素ガスが使われたとも結論づけた。
2018.06.19 時事通信

(Yahoo)

シリア要衝周辺に展開=トルコ軍 <1807-061901>
 トルコ軍が18日に声明を出し、クルド人が支配するシリア北部の要衝Manbijの周辺一帯で警備活動を開始したと 発表した。 アナトリア通信は、トルコ軍の車両がManbijの前線に展開中と報じた。
 トルコ軍の動きは、米国との合意に基くという。
2018.06.14 産経新聞

(Yahoo)

シリア中部の空爆で化学兵器使用の可能性 禁止機関 OPCW が報告書 <1807-061403>
 化学兵器禁止機関 (
OPCW) が13日、シリア中部ハマ県ラタムネの2ヵ所で昨年3月に サリンや塩素系物質が化学兵器として使用された可能性があるとする報告書を発表した。
 ラタムネでは昨年3月に国境なき医師団 (MSF) が支援する病院が空爆を受け、医師と患者の2人が死亡、13人が負傷した際にMSFは、呼吸器障害や粘膜炎症など化学 兵器特有の症状が見られると発表していた。
2018.06.13 Jane's Defence Weekly US, Turkey reach agreement on Manbij <1808-061318>
 Manbijの軍事評議会のアドバイザとして残留していたクルド軍
YPGの報道官が6月5日、米国とトル コYPGがManbjiから撤退することで合意したことを認めた。 ISISがManbijから撤退した2016年に設立された Manbji軍事評議会は引き続きManbji防衛のため砲兵部隊を展開させることになる。
 トルコ外相は米国務長官との会談後、YPGがManbjiから撤退した後の第一段階では米軍が引き続き境界に展開するとともにトルコの支援する武装 組織が哨所を置いてトルコ軍と共にパトロールを行うことで米軍とトルコ軍が共同でMabjiの治安維持に当たると述べた。
2018.06.12 NHK トルコ クルド人勢力に軍事作戦開始 イラクに地上部隊派遣 <1807-061201>
 トルコのエルドアン大統領が11日に、トルコがクルド人武装組織PKKのイラク北部の拠点に対して、本 格的な軍事作戦に乗り出したことを明らかにした。 トルコ軍はイラク領内に越境して地上部隊を派遣し、すでに11ヵ所に 基地を設けたという。
 トルコが今月4日に、クルド軍と協力する米国とクルド軍をシリア北部の街から退去させることで合意したため、イラクで新たな作戦に踏み出したとみられ、衝突の拡大が 懸念さる。
2018.06.09 Stars & Stripes Turkish official says US and Turkish troops to patrol Manbij <1807-060902>
 トルコ国営Anadolu通信が、トルコ国防相が8日にシリアのMabijからクルド軍が撤退した後、米軍とトルコ軍がここを 協同でパトロールをすることになると述べたと報じた。
【註】
 一方のManbij軍事委員会は、Manbijにトルコ軍もその支援するグループも入らないと言っている。
【関連記事:1807-060707 (MT 2018.06.07)】
2018.06.07 Military Times Syrian Kurdish leader: No Turkish or allied forces in Manbij <1807-060707>
 7日に米軍主導対ISIS連合軍司令官ジャラード少将と会談したManij軍事委員会委員長が会談後、米国とトルコがMabijからのクルド軍撤退に合意し たがトルコ軍もトルコと同盟関係にあるシリアの部隊もManbijには入らないと述べた。
 その上で米土両国はManbijの地区委員会を継続し、米国がこの地域を主導すると述べた。
2018.06.05 時事通信

(Yahoo)

クルド人勢力、シリア北部拠点から撤退へ=「米国供与の武器も回収」―トルコ <1807-060504>
 シリアのクルド人民兵組織である人民防衛部隊 (
YPG) が5日声明を出し、YPGが駐留しているシリア北部 Manbijから軍事顧問を引き揚げると発表した。 YPGをテロ組織とみなすトルコと、YPGを支援してきた米国との合意に基づく措置とみられる。
 トルコのチャブシオール外相は5日、実施の準備は10日後に始まると述べた上で、YPGがマンビジュから撤退する際には米国からYPGに供与された武器は回収 される ことを明らかにした。
2018.06.04 Stars & Stripes US, Turkey say plan reached to resolve rift over Syria town <1807-060402>
 トルコを訪問中のポンペイオ米国務長官がトルコのチャヴシュオール外相と会談し、シリア北部の都市Manbijの今後に関 するロードマップに合意した。
 合意の詳細は明らかにされていないが、チャ外相によるとクルド軍が6ヶ月以内にManbjiから撤退することになっているという。
2018.05.28 時事通信

(Yahoo)

占領地、迫るイランの脅威=ロケット標的のゴラン高原―イスラエル <1806-052802>
 イスラエルとイランの対立が先鋭化衝突の危機が高まっている。 イスラエル軍は5月初旬にイランがイスラエル占領 地ゴラン高原に向けてロケット弾約20発を発射した報復としてシリアにあるイラン革命防衛隊の拠点を空爆した。
 イスラエルと敵対するシリア、レバノンに近接するゴラン高原の住民は戦時下への警戒を強めている。
2018.05.26 時事通信

(Yahoo)

米トルコ、シリアで治安協力へ=火種のクルド人組織の町めぐり <1806-052601>
 トルコのメディアなどが、トルコが米国の代表団と25日にシリア北部でクルド人組織が支配しているManbijをめぐりア ンカラで会談し、治安協力に向けたロードマップの概要をまとめたと報じた。
 今回の結果を受けトルコのチャブシオール外相は6月4日にワシントンでポンペオ国務長官と会談する予定だという。
2018.05.25 朝日新聞 イスラエル、軍用空港にミサイル? アサド政権軍が迎撃 <1806-052508>
 シリアのアサド政権軍が24日、中部ホムス県の軍用飛行場に同日、ミサイル攻撃があり、政権 軍が迎撃したと発表した。 攻撃元への言及はないが、最近シリア領内でイランの関連軍事施設への攻撃を繰り返しているイスラ エルによるものとの見方が出ている。 イスラエル側からの反応は出ていない。
 在英のシリア人権監視団によると、6回の爆発音が聞こえたホムス県の飛行場はレバノンのヒズボラが拠点としていたという。
2018.05.23 Jane's Defence Weekly Hizbulla leader plays down Israeli airstrike in Syria <1807-052302>
 シリアで戦闘に加入しているヒズボラの事務局長が5月14日、イスラエルが5月9日に ロケット弾攻撃を受けたことを認めた。 同事務局長はイスラエルが占領している地域にロケット弾55発を撃ち込 んだと述べた。
 これに対しイスラエル国防省は、シリアに進出しているイランのQods部隊がゴラン高原に対し20発程度のロケット 弾を撃ち込んだが一部はIron Domeに撃墜されたと発表した。 イスラエルはシリア国内のイラン軍施設全ての 数十箇所を空爆し、ほぼ全てを破壊したことを明らかにした。
2018.05.21 東京新聞 シリア政権軍、首都掌握 IS 撤退で7年ぶり <1806-052102>
 シリアのアサド政権軍が21日に国営メディアを通じ、ISISが残存していた首都ダマスカス南部を制圧したと明らかにした。  この制圧で政権側は、反政府デモが始まった2011年以来初めて首都全体を掌握した。
 シリア内戦は今後、北西部イドリブ県や南部ダルアー県などでの戦闘が焦点となる。
2018.05.16 Jane's Defence Weekly Israel resoonds to rocket fire by striking Iranian targets in Syria <1807-051601>
 イスラエルがゴラン高原から20発のロケット弾が発射されたことに対し、5月9日~10日の夜間に シリアの駐留するイラン部隊を再び攻撃した事で緊張が高まっている。 イスラエルは攻撃を行ったのはイラン 革命防衛隊の海外派遣部隊であるQudsであるとしている。 ロケット弾の一部はIron Domeで撃墜され、イ スラエル側に死傷者はなかったという。
 イスラエルはダマスカス近郊にあるQuds部隊の兵站司令部やダマスカス空港にある補給品集積所を標的に 数十発の攻撃を行ったのに対し、シリア防空部隊は射撃を行ったが成功しなかったとして、Pantsyr-S1が破壊されるミサイルのIIRシーカか らの映像を公表した。
2018.05.11 時事通信

(Yahoo)

「一線越えた」=イスラエル首相、イランを非難 <1806-051101>
 イスラエルのネタニヤフ首相が10日に声明を出し、シリア領内からイスラエルに向けてロケット弾を発射したとされる イランに対しレッドラインを越えたと強く非難し、イスラエルが行った大規模な報復については「相応の対応だ」と正 当化した。
2018.05.10 Stars & Stripes Israel, Iran engage in serious confrontation in Syria <1806-051006>
 イスラエル軍の報道官が、イランのQuds Forceが10日早朝にゴラン高原のイスラエル軍拠点に対し 20発のミサイルを撃ち込んだが、4発は撃墜され、残りは目標に届かずにシリア領内に落下 したと発表した。 これに対しイスラエルはシリアに対し1973年の中東戦争以来最大規模の空爆を行い、在英シリア人権監視団によるとシリア兵 5名を含む23名が死亡した。 この中にイラン兵が含まれているか否かは明らかになっていない。
 ロシア軍によるとイスラエルは28機の戦闘機を投入し70発のミサイルを発射したが、その半数は撃墜 されたという。
 シリア内戦が始まった2011年以来イスラエルは100回を越える空爆をシリアで行ってきたが 主たる目標はヒズボラに対するイランからの武器供給に対するものであった。 しかしながらイランとの緊張が高まったここ数 週間では、イラン軍を直接攻撃するようになってきている。
2018.05.10 Jane's 360 Iranian rocket fire into Israel indicates strengthening of hardliners and increases likelihood of war involving Hizbullah <1806-051005>
 イラン革命防衛隊が10日、ゴラン高原にあるイスラエル軍拠点に対しシリ アから20発のミサイルを発射した。 イスラエル当局によるとその内の4発はイスラエルの防空網で撃墜され、 16発はシリア領内に落下したという。
 これに対しイスラエルはシリアに対し1974年のYom Kippur War(註:第四次中東戦争)以来最大規模の空爆を行った。 同国国防相によると シリア領内にある全てのイラン施設50箇所が攻撃目標になったが、これは大規模軍事作戦の始まりにす ぎないと強調した。
2018.05.10 時事通信

(Yahoo)

米、イランの攻撃非難=イスラエルの自衛権支持 <1806-051004>
 米大統領府が10日に声明で、イランシリア領内からイスラエルに向け ロケット弾を発射したことを非難するとともに、米国はイスラエルの自衛権を強く支持すると表明した。
 声明は、イランの革命防衛隊を名指ししてこの無謀な攻撃の全責任があるとして、革命防衛隊とレバノンのヒズボラを挙げ、これ以上の挑発行為を控えるよう要求した。
2018.05.10 時事通信

(Yahoo)

イランがイスラエル占領地砲撃=シリア領内に報復、23人死亡―軍事衝突本格化懸念 <1806-051003>
 イスラエル軍が10日、イランシリア領内からイスラエルに向け20発の ロケット弾を発射したと発表した。 イスラエル軍によると、革命防衛隊の精鋭組織コッズ部隊 (Quds Force) が主導してゴラン高原にロケット弾を発射したが、イスラエルのIron Dome数発を迎撃した。 イラ ンがシリアからイスラエルの実効支配地域に攻撃を加えたのはめてとみられる。  イスラエル軍は報復としてシリアにあるイラン革命防衛隊の軍事拠点を空爆したため、在英のシリア人権監視団によ れば、アサド政権軍や外国人の兵士を含む23人が死亡した。 イスラエルのリーベルマン国防相は10日、シリアにある ほぼすべてのイラン拠点に打撃を与えたと語った。 イスラエル軍の空爆は、対イラン攻撃としては近年で最大規模となった。  一方、シリア国営メディアは、イスラエル軍の空爆でシリア国内のレーダ施設や武器貯蔵庫などが破壊されたが、大半が標的に達せず、シリア軍数十発を撃墜としたと主張している。
2018.05.10 ロイタ通信

(Yahoo)

イスラエル、シリアのイラン軍基盤に攻撃 ロケット弾発射受け <1806-051002>
 イスラエル軍報道官が、イスラエルがシリア国内に展開するイラン軍事基盤のほぼすべてを 10日に攻撃したと明らかにした。 イスラエルはシリア国内にある数十のイラン軍拠点のほか、シリアの対空組織を破壊 したと公表した。 シリア国営メディアによると、イスラエルのミサイル数十発レーダ基地1ヵ所 複数のシリア防空拠点弾薬庫1ヵ所に着弾した。
 これに先立ちイラン軍は、イスラエル占領地域に向けロケット弾を発射した。 イラン革命防衛隊 の精鋭コッズ部隊が発射したとみている。
 イスラエルはイランのロケット弾20発について、防空システムで撃墜するか、ゴラン高原の目標地点に達しなかったとの見方を示した。
2018.05.09 Jane's Defence Weekly Electronic warfare attacks on US aircraft increasing in Syria <>1807-050906>
 米特殊部隊 (
USSOC) 司令官のトーマス大将が4月24日、シリア上空で米 AC-130U SpookyガンシップECM攻撃を受けている事を明らかにした。
 同大将が公表した2週間前にはNBC Newsが、今年初めにシリア上空でロシアのEW装置によるUAVに対するGPS妨害が開始されたと報じていた。
 2015年10月にはロシアが1RL247E Krasukha-4 ECM装置を露軍航空基地に持ち込んだことが確認されている。 1RL247E Krasukha-4は 150~300kmの範囲で、地上基地、航空機搭載レーダ、レーダ誘導ミサイルを無力化できる。
2018.05.09 ロイタ通信

(Yahoo)

イスラエル、米国が核合意離脱の表明直後にシリア攻撃か <1806-050904>
 シリア国営通信が8日、トランプ米大統領によるイラン核合意離脱表明から2時間以内にイスラエルが シリアに対して複数のミサイルを発射したと報じた。 攻撃を受けたのはダマスカス南方の町キスウェで、シリア軍がイスラエルのミサイル2発を 撃墜したという。
 一方イスラエル軍は、シリア国内のイラン勢力の活動に変化がみられるとして、ゴラン高原の市民に防空壕などの用意を進めるよう指示し、イスラエル軍参謀総長も予定 していた会合への出席を取りやめた。
2018.05.09 ロイタ通信

(Yahoo)

イスラエル、米国が核合意離脱の表明直後にシリア攻撃か <1806-050904>
 シリア国営通信が8日、トランプ米大統領によるイラン核合意離脱表明から2時間以内にイスラエルが シリアに対して複数のミサイルを発射したと報じた。 攻撃を受けたのはダマスカス南方の町キスウェで、シリア軍がイスラエルのミサイル2発を 撃墜したという。
 一方イスラエル軍は、シリア国内のイラン勢力の活動に変化がみられるとして、ゴラン高原の市民に防空壕などの用意を進めるよう指示し、イスラエル軍参謀総長も予定 していた会合への出席を取りやめた。
2018.05.09 NHK 「イスラエルのミサイル迎撃」 シリア国営テレビ伝える <1806-050903>
 シリアの国営TVが軍の情報として8日夜に、イスラエルが発射したミサイル2発をダマスカスの郊外でシリア軍が撃墜し たと報じた。
 これについてイスラエル側は今のところコメントしていない。
2018.05.02 Jane's Defence Weekly Russia displays cruise missiles 'shot down' in Syria <1806-050218>
 米国などが4月14日にシリアに対して行ったCM攻撃について露軍参謀本部作戦部長が4月25日に 、米英仏軍が発射した103発のうち目標に達したのは僅か22発であると発表した。 米国は105発 を発射しているとしている。 4月16日の国防省報道官発表では71発をシリア防空部隊が撃墜したとしていた。
 この際作戦部長はこの日、Storm ShadowとSCALP数発の残骸を展示した。 Tomahawkについてはスライドだけが展示されたが、これは2017年4月7日に米国がシリアの Al-Shaytat航空基地を攻撃した際にロシアが鹵獲したものだという。
2018.04.30 Stars & Stripes Missile strikes in Syria kill over a dozen, mostly Iranians <1805-0430043>
 シリア内戦の情報を集めている人権団体とイランの通信社が30日、シリア北部ハマ県アレッポ県 にある政府拠点が29日夜に特定していない敵からのミサイル攻撃を受け、イラン兵を主 とした26名が死亡したと報じている。  ただ攻撃したのはイランと対決しているイスラエル と見られている。
 シリア人権監視団によるとハマの町から10kmには第47旅団と呼ばれているイランの補給所があり、SSMを含む 大量の武器等が保管されていて、攻撃による爆発でM 2.6の地震が発生した。
2018.04.30 NHK シリア「ミサイル攻撃」の情報 26人死亡 イスラエル関与か <1805-043003>
 シリア国営メディアが、29日22:30頃に中部のハマ県などにある軍の複数の施設に対し、 ミサイル攻撃があったと報じた。
 内戦の情報を集めている人権団体は、アサド政権を支援するイランの民兵の施設が攻撃されて、少なくとも26名が死亡 し、イスラエルが関与した可能性があると指摘している。
2018.04.30 NHK シリア クルド人勢力 東部の村奪還 政権側との緊張高まり懸念 <1805-043001>
 クルド軍が29日、一旦アサド政権側に奪われた東部の4ヵ村を奪還したと発表した。 この地域をめぐっては、今後さ らに緊張が高まることが懸念されている。
 アサド政権とクルド人勢力は、シリアの別の地域では協力関係にあるが、油田地帯が広がるこのデリゾール県をめぐってはこれまでにも衝突し ている。
2018.04.29 時事通信

(Yahoo)

政権軍、クルド勢力と交戦=シリア東部で攻勢 <1805-042903>
 シリア国営メディアが、アサド政権軍が29日に東部デリゾール県
SDFが支配していた 複数の村を制圧したと報じた。
 かつてISISが占領していたデリゾール県で、その掃討作戦で米国の支援を受けたSDFとロシアが後ろ盾の政権軍が衝突するのは異例である。
2018.04.26 Jane's 360 Russia displays cruise missiles 'shot down' in Syria <1805-042610>
 ロシア軍参謀本部作戦部長が25日、米国などが4月14日にシリアに対して行ったCM攻撃では 103発が発射されたが22発だけが目標に命中したと発表した。 発射されたうち66発はシリア軍が撃墜 し、不特定数のCMは故障を起こしたと見ている。 この命中弾数は4月16日に国防省報道官の、103発のうち71発を撃墜したとの発表より 少ない。
 米国は105発全てが目標に至ったとしているが、ロシアの専門家は全弾が命中した様子はないと見ている。
2018.04.26 Stars & Stripes Defense minister says Israel will strike Tehran if Iran attacks Tel Aviv <1805-042609>
 イスラエル国防相が26日、イランがテルアビブを攻撃すればイスラエルはイランを攻撃すると述べた。 同国防相は、 イランの統制下にある80,000名のシーア派戦闘員ダマスカスから8kmの基地に派遣していると も述べた。  また2月に撃墜したイラン製のShahed-129 UAVには爆薬が搭載されたことも明らかにした。
2018.04.26 Stars & Stripes Mattis pledges re-energized ISIS fight in Syria, says US would regret leaving <1805-042608>
 マティス米国防長官が26日に上院軍事委員会で証言し、ISISとの戦いはまだ終わっておらず、米軍が シリアから撤退することはないとの考えを明らかにした。
 トランプ大統領はISISと戦うクルド軍の軍事顧問としてシリアに派遣している米軍2,000名を撤退させると述べている。
2018.04.25 Jane's Defence Weekly IDF highlights Iranian presence in Syria <1806-042516>
 イスラエル軍が4月17日、シリアに所在する以下の5箇所イラン軍の拠点について詳細を明らか にした。
  ・T4 (Tiyas) 航空基地(ホムス)
  ・ダマスカス国際空港
  ・Sayqal航空基地(ダマスカス)
  ・Dayr al-Zawr航空基地(シリア東部)
  ・Aleppo空港
 また衛星写真からSayqalとDayr al-Zawrではイラン軍の輸送機が確認され、2017年12月1日のDiditalGlobe衛星の画像には、Dayr al-Zawrには イラン軍のものとみられるUAVが写っていた。
2018.04.25 Jane's Defence Weekly Russia disputes effectiveness of allies' air striles on Syrian targets <1806-042501>
 米英仏が、4月14日にシリアの化学兵器関連施設3箇所に向け発射した105発のCM全弾が目標に命中したと発表した。 内 訳は以下の通りである。
  ・UGM/RGM-109 Tomahawk 66発
  ・AGM-158 JASSM 19発
  ・Storm Shadow 8発
  ・SCALP 9発
  ・MdCN 3発
 これに対しロシア国防省は2日後に、103発が飛来したが71発がシリアの防空システムで撃墜 され、目標に達したのは10発以下と発表した。
 このうちPantsyrは25発を発射して23機を撃墜し撃墜率は92%に達し、Buk-M2E 82%の撃墜率を記録したと言う。
2018.04.22 日経新聞 化学兵器調査団、ようやくシリア現地入り <1805-042202>
 化学兵器禁止機関 (
OPCW) が21日、シリアのアサド政権の化学兵器使用疑惑を調査する調査団が同日、使用現場と される東グータ地区ドゥーマに入り試料を採取したと発表した。 今後、オランダにある研究施設で詳細に分析するが、結果の判明には数週間か かる。
 米政府はドゥーマでは塩素ガスに加え、神経剤サリンも使用されたとみている。
2018.04.20 産経新聞

(Yahoo)

ロシアとシリア 化学兵器使用現場を「清浄」 証拠隠滅と米政府が非難 <1805-042001>
 米国務省報道官が19日、シリアのアサド政権軍による化学兵器使用疑惑に関し、ロシアとシリアが化学兵器が使われた とみられる東グータ地区ドゥーマの現場一帯の清浄作業を行い、証拠を隠滅していると非難した。
 同報道官はまた、ロシアがアサド政権に協力て化学兵器禁止機関 (
OPCW) の現地調査を阻止し遅 らせていることを示す「確度の高い情報を得ている」と強調し、同情報によれば「現地の人々はロシアとシリアから化学兵器攻撃はなかったと口裏を合わせるよう圧 力をかけられているとも指摘した。
2018.04.18 Jane's Defence Weekly Russian MoD corroborates improved performance of Syrian air defences <1806-041814>
 ロシア国防省が4月9日、モスクワ時間で同日03:25と03:53にイスラエルのF-15 2機レバノン上空からシリアの T4空軍基地に向けミサイル8発を発射したが、そのうち5発はシリア軍防空部隊が 撃墜し、3発だけが基地の西部に着弾したと発表した。
2018.04.18 産経新聞

(Yahoo)

米軍撤収後、合同部隊派遣も トランプ政権、中東・湾岸諸国に協力要請 <1805-041803>
 Wall Street Journalが16日、トランプ政権がシリアでのISIS掃討作戦の終結後、米軍部隊の撤収と入れ替えに 中東湾岸諸国合同軍部隊を派遣させることを計画していると報じた。
 同紙によるとボルトン国家安全保障問題担当大統領補佐官が、エジプトの情報機関の総合情報庁 (GIS) 長官代行と電話で会談した際、エジプト が部隊派遣に協力できるか打診した。 またトランプ政権は、サウジアラビアカタールUAE に対しても、シリア情勢の安定化に向けて数十億ドルを拠出するよう要請するとともに、部隊派遣も求めているとしている。
2018.04.18 朝日新聞 「飛来」誤認でした…「ミサイル撃墜」報道、シリア訂正 <1805-041801>
 シリア国営通信が17日、アサド政権軍が中部ホムス県の上空に飛来したミサイルを撃墜した という同日の自らの報道について、実際は誤った警報で防空システムが作動したものだったと訂正した。
 国営メディアなどは、飛来したミサイルは同県のShayrat空軍基地を狙ったものだと報じたが、実際にはミサイルは飛んでこなかったという。
2018.04.17 時事通信

(Yahoo)

「基地上空でミサイル迎撃」=シリア国営メディア <1805-041704>
 シリア国営メディアが17日、中部ホムス県の上空で16日夜に防空システムが作動し、複数のミサイル を迎撃したと報じた。 同県にあるShayrat空軍基地が狙われたとしているが、詳細は不明である。
 シャイラト基地は昨年4月にアサド政権がイドリブ県で化学兵器による攻撃を行った際の拠点とされ、米軍が同月にCMを撃ち込んでいる。
2018.04.17 東京新聞 ロシアの記者死亡で臆測 OSCEが捜査呼び掛け <1805-041702>
 ロシア中部エカテリンブルクで地元男性記者のボロディン氏が自宅アパートの5階から転落死 した。 ロシアメディアによると12日に意識不明の状態で見つかり、15日に病院で死亡した。
 しかしながらこの事件ほ巡ってはボロディン氏がロシアで禁止されている民間軍事企業がシリアにロシア人義勇兵を派遣 しているとする告発記事を書くなど政権に批判な論調で知られていたことから臆測を呼んでいる。
 ロシアでは政権に批判的な記者が殺害される事件が頻発しており、欧州安保協力機構 (
OSCE) は16日にロシア対し、綿密に捜査するよう呼び掛けた。
2018.04.16 東京新聞 シリア化学兵器使用疑惑390件 14年以降、英指摘 <1805-041601>
 ハーグに本部を置く化学兵器禁止機関 (
OPCW) が16日、シリア東グータ地区ドゥーマでの化学兵 器使用問題で執行理事会を開催した。
 各国代表のツイッタなどによると、英代表はシリアで禁止化学物質の使用が疑われた事案が2014年以降390件あったと指摘し、これに対処できず その後の野蛮な化学兵器使用を招いたと訴えた。
2018.04.14 Defense News Coalition launched 105 weapons against Syria, with none intercepted, DoD says <1805-041413>
 米英仏の3ヵ国が14日にシリアの化学兵器関連施設3箇所に対して105発のCMで攻撃を行った。 内訳は以下の通りである。
Barzah 研究センタを破壊、最も堅固に防護された施設
  米: Tomahawk 57発、JASSM-ER 19発
Him Shinshar 化学兵器施設を破壊
  米: Tomahawk 9発
  英: Storm Shadow 8発
  仏: SCALP 2発、艦船発射CM(註:MdCN) 3発
Him Shinshar 化学兵器貯蔵所に損傷
  仏: SCALP 7発
【註】
 英国のStorm ShadowとフランスのSCALPは両国が共同開発したCMのそれぞれの名称で、MdCNはSCALPを潜水艦の魚雷発射管から発射できるように形状等を改造したもので、 かつてはSCALP Navalと呼ばれていた。
2018.04.14 Jane's 360 Naval missile barrage anchors Syrian attack <1805-041412>
 シリアの化学兵器使用に対抗した米英仏によるシリア攻撃が14日に行われたが、米国防総省報道官によると攻撃は主として海軍が行い、 105発発射したうち少なくとも69発3箇所の化学兵器関連施設に向けられた。
 紅海では巡洋艦Montereyが30発のTomahawkを発射した。
2018.04.14 Jane's 360 US, UK, and French forces launch 105 missiles at Syrian targets <1805-041411>
 米英仏の3ヵ国はシリア攻撃にTomahawkJASSM-ERMdCN(註:フランス向けScalpで、旧称は Scalp Naval)、Scalpなど105発を発射した。
 このうち米軍が発射したのはTomahawk 57発、AGM-58B JASSM-ER 19発の合わせて76発であった。
2018.04.14 時事通信

(Yahoo)

攻撃「精密、圧倒的」=シリア防空システム効果なし―米軍高官 <1805-041410>
 米国防総省と米軍の高官が14日、米英仏によるシリア攻撃は精密、圧倒的、効果的だったと強調した。
 また、アサド政権40発のSAMで応戦を試みたが、ほとんど効果がなくロ シアの防空システムが稼働したことを示す情報はないと語った。
2018.04.14 NHK 「ミサイル103発中71発をシリアが迎撃」ロシア軍 <1805-041409>
 ロシア軍参謀本部のルツコイ作戦総局長が、攻撃は日本時間の14日09:42から11:10まで1時間半にわたって続き、Tomahawkを含む 103発が発射されたことを明らかにした。
 これに対しシリア軍は71発を迎撃することに成功したとした。 またこれまでのところ、市民やシリア軍の兵士らが死亡する被害は確認されてい ないという。
2018.04.14 時事通信

(Yahoo)

アサド政権のサリン使用示唆=米政府、シリア攻撃を正当化 <1805-041408>
 米政府が13日のシリア攻撃発表に合わせ、同国での化学兵器使用に関する分析結果を公表した。
 ダマスカス近郊の東グータ地区ドゥーマで多数が死傷した7日の攻撃について、サリンが使われたことを示唆している。
2018.04.14 Aflo

(Yahoo)

米英仏シリア攻撃 仏国防相、巡航ミサイル発射映像を公開 <1805-041407>
 シリア軍に対し米英と共同で軍事攻撃を実施したパルリ仏国防相が14日、地中海沖の仏海軍フリゲート艦からシリアに向 けてCMが発射される映像を公開した。
2018.04.14 産経新聞

(Yahoo)

シリア攻撃 英空軍4機が空爆 軍施設に巡航ミサイル「明確なメッセージ」 <1805-041406>
 英国防省が、Tonado 4機が14日にシリア中部ホムスの西24kmにある軍施設をCMで攻撃したこと を明らかにした。
2018.04.14 時事通信

(Yahoo)

「ミサイル13発撃墜」=アサド政権、攻撃は「うそ隠し」―シリア <1805-041405>
 シリア国営メディアが14日、米英仏によりダマスカス近郊の航空基地や科学研究センタなどが攻撃を受けたと報じた。  シリア側の防空システムが作動し、ミサイル13発を撃ち落としたと主張している。
 シリア側は、3ヵ国が攻撃を行ったのは化学兵器使用が疑われる首都近郊の東グータ地区で14日から化学兵器禁止機関 (
OPCW) の 現地調査が始まる前に「うそを隠すことが狙いだ」と批判した。
2018.04.14 時事通信

(Yahoo)

米大統領、再びシリア撤収表明 <1805-041404>
 トランプ米大統領が13日のTV演説で、米国はシリアにおける長期的役割を求めていないと強調し、米軍部隊を早期に撤収 させる意向を示した。
 ト大統領は、この地域の運命は地域の人々の手に懸かっていると述べ、ISIS壊滅後の治安維持は中東諸国に任せる考えを表明した。
【註】
 前日の12日にトランプ大統領はトルコのエルドアン大統領と会見している。
【関連記事た:1805-041208 (ロイタ 2018.04.12)】
 米軍のシリアからの撤退はクルド制圧のためトルコが行っているシリア侵攻を黙認し、クルド地域に駐留する米軍の撤退で、トルコ軍の更なる侵攻を許容することも意味 する。
2018.04.14 ロイタ通信

(Yahoo)

米国、シリア政権が化学兵器使用した証拠入手=国務省 <1805-041401>
 米国務省が13日、シリア政府軍が4月7日にシリアの東グータ地区ドゥーマ 化学兵器を使用した疑いが出ていることについて、シリア政権が攻撃を実施した信頼性の高い証拠を米政府が入手したことを明らかにした。  現在、どのような化学物質の組み合わせが使用されたのか調査しているとしている。
 その上で、化学兵器禁止機関 (
OPCW) の調査団が情報を収集するために14日にシリア入りすることを明らかにした。
2018.04.13 Marine Times Thousands of US troops and Marines arrive in Jordan <1805-041304>
 シリア政府軍がDoumaで化学兵器を使用したことにより緊張が高まるなか、米陸軍第26海兵遠征隊3,600名近くがヨルダンとの共同演習 "Eager Lion" に参加するためヨルダンに入る。
 数千名の海兵隊員のほかAV-8B Harrier、MV-22 Osprey、攻撃ヘリを搭載したSan Antonio級強襲揚陸艦New Yorkは12日、イタリアの Augusta湾を出航した。
2018.04.13 Jane's 360 RAF deploys Sentinel to Cyprus <1805-041303>
 英空軍のSentinel R1偵察機が12日午前、シリア攻撃に参加するため英LincolshireのWaddington空軍基地を離陸し、キ プロスのAkrotiri英空軍基地に向かった。
2018.04.13 Jane's 360 Russian MoD corroborates improved performance of Syrian air defences <1805-041302>
 露国防省が、9日未明にイスラエルのF-15 2機レバノン上空からミサイル8発をシリア軍 Tiyas航空基地に向けて発射したが、そのうちの5発シリア軍防空部隊が撃墜したと発表した。
 ロシアはシリアにPantsyr-S1 40両を追加供与したと報じられている。
2018.04.12 ロイタ通信

(Yahoo)

シリア政府軍、反体制派拠点ドゥーマを完全掌握=ロシア通信社 <1805-041209>
 ロシアの複数の通信社がロシア軍関係者の話として12日、シリア政府軍反体制派の最後の拠点であるドゥーマを完全に掌握したと報じた。
【関連記事:1803-022803 (S&S 2018.02.28)】
2018.04.12 ロイタ通信

(Yahoo)

米・トルコ大統領、シリア問題を協議=ホワイトハウス <1805-041208>
 米国のトランプ大統領とトルコのエルドアン大統領が11日にシリア問題について 協議した。
 両大統領はシリアにおける現在の危機について協議し、現況に関して引き続き緊密な連絡を取ることで合意したというが詳細には触れていない。
2018.04.12 時事通信

(Yahoo)

シリア政権軍、基地から退去=米ミサイルを警戒 <1805-041204>
 在英のシリア人権監視団が11日、アサド政権軍が支配地域にあるすべての主要な空港や軍基地から退去したと明らかに した。
 人権監視団のラフマン代表は、退去は軍参謀本部の命令に基づくと説明し、国防省や軍の主要関連施設では2日前に全員が退避したと語った。
2018.04.12 ロイタ通信

(Yahoo)

英首相、シリア攻撃開始に備え潜水艦の移動を命令=報道 <1805-041203>
 Daily Telegraph紙が、メイ英首相が英国の潜水艦を12日夜にも開始される可能性のあるシリアに対する軍事行動に備え 、ミサイルの射程圏内に移動させるよう命令したと報じた。
 同紙は、化学兵器が使用された疑いが出ているシリアに対する米国とフランスの軍事行動への英国の参加についてメイ首相はまだ最終的に決定していないものの、迅速に 対応できるようにしたいとしていると報じている。
2018.04.11 Jane's Defence Weekly Manbij stand-off continues as Trump signals withdrawal from Syria <1806-041101>
 トランプ米大統領が4月3日にシリアから米軍を撤退させると述べたが、米国の国防及び外交の高官 は早期撤退を否定している。 またマクロン仏大統領は3月29日に、トルコの進撃を阻止するためManbij に部隊を派遣すると述べている。
 Mnbij付近には米英の前哨基地があり、3月30日に衛星が撮影した画像にはManbij近くの前哨基地に米 兵が写っている。 この前哨基地はトルコ軍とその支援部隊が確保しているDadatの南2.5kmに位置している。 また4月3日の画像ではManbij市内を 走る複数の米軍車両も確認されている。
2018.04.11 日経新聞 対シリア臨戦態勢 米、攻撃へ英仏と調整 <1805-041107>
 トランプ米政権がシリアのアサド政権による化学兵器使用疑惑を受け、軍事行動に向けた環 境整備を急いでいる。 シリアへの攻撃を射程に入れる駆逐艦を地中海に集結させ、広範な拠点への攻撃を想定した作戦も検討しており、英仏との共同軍 事行動の調整も進める。 既に米軍は地中海に展開する駆逐艦Donald CookPorterの2隻がシリア にTomahawkを撃ち込める態勢を整え、数日内には空母Harry S. Trumanも同海域に向かう。
 トランプ大統領は一両日中にも軍事行動の是非を判断する構えを示しており、AP通信によると米英仏各国は早ければ今週末にも軍事行動に踏み 切る可能性があるという。
2018.04.11 時事通信

(Yahoo)

シリア攻撃、英は参加に慎重=メイ首相、化学兵器使用の証拠必要―タイムズ紙 <1805-041106>
 英Times紙が11日、メイ首相はアサド政権に対して米国が検討中の軍事行動について、英国が加わるには同政権の関与を 裏付けるさらなる証拠が必要だと、攻撃参加に慎重な立場を米側に伝えたと報じた。 メイ首相は、アサド政権がサリンを使用したとして米国が 昨年4月に実施した軍事行動の効果に疑問を呈したという。
 英政府内ではジョンソン外相が、化学兵器使用は罰せられるべきだと主張し、米仏と共同歩調を取る必要性を訴えている。
2018.04.11 時事通信

(Yahoo)

仏、軍事攻撃近く判断=シリア対応で米英と連携 <1805-041105>
 マクロン仏大統領が10日、シリアで化学兵器使用の疑惑があるアサド政権への軍事対応について「米 英と連携して近く判断する」と述べた。 マ大統領はこれまでも、化 学兵器使用には軍事攻撃で対応すると主張してきた。
 仏メディアによると、プーチン露大統領が昨年5月にフランスを訪れた際、化学兵器使用は即刻、反撃の対象になると直接警告したという。
2018.04.11 ロイタ通信

(Yahoo)

米国のミサイル、シリアに発射なら撃墜=ロシアの駐レバノン大使 <1805-041104>
 ヒズボラ系のアルマナルTVが10日夜、駐レバノン露大使がシリアに向けて発射された米国のいかなるミサイルも撃ち墜 とすと述べたしたで、発射位置も攻撃の対象になるとの発言が放送した。
2018.04.09 時事通信

(Yahoo)

イスラエル軍機がシリア基地攻撃=レバノン領空からミサイル、14人死亡 <1805-040904>
 シリア国営メディアが9日、中部ホムス郊外にある軍用基地に同日未明にイス ラエル軍のF-15がミサイル攻撃を行ったと報じた。 ミサイルはレバノン領空から発射されたとしている。
 また、Interfax通信によると、ロシア国防省はシリア軍により5発が迎撃されたが基地西側に3発が着弾した。
2018.04.09 時事通信

(Yahoo)

シリア軍基地にミサイル攻撃=国営メディア―米国は関与否定 <1805-040903>
 シリア国営メディアが9日、中部ホムス郊外にある軍基地にミサイル数発が撃ち込まれたと伝え た。 同メディアは「米国による攻撃とみられる」とし、数発を迎撃したと報じている。 米国防総省はこの報道について、米軍は現時点でシリアで空爆を行っていないと述 べ、関与を否定した。
 その上で、化学兵器を使用した者の責任を問うため、状況を引き続き注視しながら、外交努力を支援すると語った。
2018.04.09 産経新聞 ミサイル攻撃「排除せず」 シリア巡り米政府高官 <1805-040902>
 シリアで化学兵器によるとみられる攻撃により多数の死者が出たことに対し、国土安全保障・テロ対策担当のボサート米大統領補佐官が8日にABC TVの番組で、対抗措置として何も排除しないと述べ、シリアへのミサイル攻撃も含めて検討しているとの考えを示した。  同補佐官は化学攻撃 を詳しく調べている段階だと述べた。
 トランプ政権は昨年4月にも、アサド政権軍がサリンを使用したとしてCMでシリア軍施設を攻撃している。
2018.04.09 時事通信

(Yahoo)

政権側の化学兵器使用に「証拠」=仏、確認されればシリア空爆も―EU <1805-040901>
 EUが8日、ダマスカスの東グータ地区での反体制派に対する空爆について声明を出し、アサド政権側が化学兵器を使用し たことを示す証拠があることを明らかにした。 またアサド政権を支援しているロシアとイランに向けて影響力を行使してこれ以上の攻撃を防ぐよ う求めた。
 ルドリアン仏外相もマクロン大統領の表明通り、フランスは化学兵器との戦いで責任を果たすと述べた。マクロン大統領は2月、シリアでの 化学兵器の使用が確認されれば空爆で応じると再度警告している。
2018.04.08 時事通信

(Yahoo)

シリアは「大きな代償」払う=トランプ米大統領、化学兵器攻撃を非難 <1805-040806>
 トランプ米大統領が8日、シリアでの化学兵器攻撃情報について、アサド大統領を「けだもの」とののしり 高い代償を払うとツイッターで非難し、報復も辞さない考えを示唆した。 またアサド政権を支援するロシアとプーチン大統領と イランも批判した。
 攻撃があった首都ダマスカス近郊の東グータ地区は政権軍に囲まれて外部と遮断されていると述べ、攻撃の検証や負傷者救援のため、直ちに開放するよう要求した。
2018.04.08 時事通信

(Yahoo)

米、シリアの化学兵器情報注視=ロシアにアサド支援停止要求 <1805-040805>
 米国務省報道官が7日の声明で、ダマスカスの東グータ地区での化学兵器使用情報について注視していると述べた。 事 実と確認されれば国際社会による速やかな対応が必要だと警告した。
 またアサド政権が過去に国民に対して化学兵器を使用したことは議論の余地がないとしたうえで、同政権の後ろ盾であるロシアも責任を負っていると強調し、 ロシアに対して、アサド政権への支援を直ちに中止するよう要求した。
2018.04.08 時事通信

(Yahoo)

東グータで化学兵器攻撃か=シリア政権側猛攻、死者90人超―反体制派が撤退で合意 <1805-040804>
 在英のシリア人権監視団によると、ダマスカス近郊の東グータ地区で7、8両日、唯一抵抗を続ける反体制派 イスラム軍に対するアサド政権と後ろ盾ロシアによる空爆が続き56人が死亡したが、負傷者らを救援するシリア民間防衛隊(ホワイト・ヘルメッツ) は、化学兵器が投下され、40人以上が窒息死したと主張している。 イスラム軍が残る同地区ドゥーマへの空爆は6日に再 開され、人権監視団によれば、8日までに死者は計96人に達した。
 イスラム軍の一部の強硬な勢力が政権側との撤退合意に反対したため、完全制圧を急ぐ政権側が猛攻を加えていたが、激しい攻撃の結果、イスラム軍は8日に拘束中の政権 軍兵士らを解放し、48時間以内にシリア北部へ撤退することで政権側と合意した。
2018.04.06 Stars & Stripes Syrian Kurds warn of 'disaster' if US troops exit <1805-040607>
 トランプ大統領がシリアから米軍を撤退させる意向を示したことに対しシリアのクルド当局者が5日、ISISとの戦闘がまだ未完 であると危機感を示した。
 トルコ軍のAfrin侵攻にクルド軍を主力とする
SDFが対応している隙に、ISISは昨年イラクと シリアで劣勢になって以来初めてDeir al-Zour地域の油田地帯を奪還している。
2018.04.06 時事通信

(Yahoo)

米軍、シリア駐留方針変わらず/td> <1805-040602>
 マッケンジー米統合参謀本部事務局長が5日、シリアでのISIS掃討作戦を継続する方針に変わりはないと述べた。
 トランプ大統領は米軍の早期撤収に意欲を示していたが、国家安全保障会議 (NSC) の助言を受け入れ、ISIS 全滅までは駐留を続ける方針を決めていた。
2018.03.30 Military Times In private, Trump has mused about Syria pullout for weeks <1804-033002>
 トランプ米大統領が29日に行った演説で、シリアに派遣している米軍を数週間以内に撤退させ ると述べた。 大統領は2月中旬に政権幹部の会合で、ISISに対する勝利宣言をできるだけ早く行って米軍を撤退させたいと述べていた。
 これについて欧州の外交筋は、対ISIS戦で正面で戦ってきたクルド軍がトルコのAfrin侵攻を受けて兵 力を転用したため今月上旬以降戦況が進展していないことを憂慮していると述べている。
【註】
 トランプ政権はトルコのAfrin侵攻の際に米軍をAfrinに派遣してトルコの侵攻を阻止しなかったのに加え、トルコが次に狙うManbjiから米軍部隊を撤退させればトルコの 攻撃を許し、対ISIS戦で貢献したクルドを裏切ることになり、今後の対ISIS及び対アサド政権との戦いに大きな禍根を残すことになる。
2018.03.29 Stars & Stripes Syrian town expects US to fend off Turkey's threat of attack <1804-032904>
 3月上旬にAfrinを墜としたトルコがManbjiに軍を進めようとしており、そうなればトルコ軍はManbjiでクルド軍と行動している 米軍と直接対峙することになる。
 この事態を回避するためトルコと米国は30日に協議するが、トルコが思いとどまるかは不透明である。
2018.03.28 Jane's Defence Weekly Turkey looks to expand Syrian ops <1805-032801>
 Afrinを堕としたトルコはその勢いでイラクに至る緩衝地帯を作ろうとしている。
 トルコ外相が3月22日、トルコと米国Manbijとその周辺から
YPG撤退 させることで合意したことを明らかにした。 その上でMabijを確保したのちにはユーフラテス川東岸の町々に進出すると述べた。
2018.03.18 Stars & Stripes Turkey forces capture Syrian Kurdish town of Afrin <1804-031804>
 エルドアン大統領が18日、トルコ軍とその同盟軍Afrinの中心部を完全に掌握したと述べた。 同大統領は繰り返 し、国境地帯におけるテロの回廊は許さないと述べている。
 また大統領はAfrin制圧後は東進するとMahbijを脅しているが、Mabijには2016年にISISを掃討して以来 米軍も駐留している。
2018.03.18 時事通信

(Yahoo)

トルコ、越境作戦で勝利宣言=シリア北西部の町「制圧」 <1804-031802>
 トルコがシリア北西部Afrinでクルド人勢力に対して行っている軍事作戦をめぐり、トルコのエルドアン大統領が18日、トル コ軍自由シリア軍がAfrin中心部を完全に制圧したと宣言した。
 在英のシリア人権監視団などによれば、自由シリア軍は18日にアフリン中心部に3方向から進攻し、YPG戦闘員は撤退したという。
2018.03.18 時事通信

(Yahoo)

政権軍、東グータ8割制圧=反体制派は徹底抗戦―シリア <1804-031801>
 シリアのアサド政権と後ろ盾のロシアがダマスカス近郊にある反体制派支配地域である東グータ地区への攻撃を一段と強化 してから18日で1ヵカ月となり、在英のシリア人権監視団によると、政権軍は同日までに東グータの8割以上を制圧し、今月14日以降に東 グータから逃れた市民らは約5万人に達したと言う。
 東グータの反体制派のうち3組織は、国連仲介の下で停戦に関しロシアと直接協議する用意があるとしつつ、戦闘員の強制的な移住は拒否すると徹底抗戦の姿勢を崩し ていない。
2018.03.13 時事通信

(Yahoo)

トルコ軍、アフリンを包囲=クルド排除の越境作戦―シリア <1804-031305>
 トルコ軍が13日の声明で、クルド人勢力の排除を名目としたシリアへの越境作戦で、シリア北西部Afrin中心部を12日 から包囲したと明らかにした。
 在英のシリア人権監視団も13日、Afrinの東と南から進攻しているトルコ軍やその支援勢力によって、アフリンが周辺の数十の村と共に事実上包囲されたとした。
2018.03.13 ロイタ通信

(Yahoo)

米国がシリア空爆ならロシア軍も対処、報復辞さず=参謀総長 <1804-031304>
 ロシア通信 (RIA) が13日、ロシアのゲラシモフ参謀総長米国がシリアを空爆すればロシア軍が対 処すると述べ、米国のミサイルや発射装置を標的にする考えを明らかにしたと報じた。
 報道によると、同参謀総長はシリアに駐留するロシア軍兵士の生命が脅かされれば報復措置を取ると言明した。
2018.03.13 NHK 米 シリア化学兵器使用続けば単独攻撃も <1804-031302>
 国連安保理の緊急会合で、シリアで化学兵器が使用された疑いが指摘され、ヘイリー米国連大使 はアサド政権による化学兵器の使用を阻止できなければ、再びシリアを攻撃する用意があると警告した。
 米国は昨年4月にアサド政権が化学兵器を使用したと断定し、対抗措置としてアサド政権の軍事施設をCMで攻撃している。
2018.03.13 時事通信

(Yahoo)

トルコ軍事作戦で2000人避難=クルドの町半分超制圧―シリア <1804-031301>
 在英のシリア人権監視団が12日、シリア北西部Afrinトルコ軍によるクルド人勢力に対する軍事作 戦が激化し、アフリンから11日以降で民間人2,000人以上が北部アレッポ郊外へ逃れたと明らかにした。
2018.03.11 Stars & Stripes Mattis warns Syrian forces on use of chemical weapons <1804-031103>
 シリアのアサド政権軍東Ghoutaで塩素ガスとみられる化学兵器を使い市民を殺傷している と報じられていることについて、オマーンに向かっているマティス米国防長官が同行記者団に対し11日、まだ確認が取れていないとしながらも強く警告した。
 これについてCIA長官もワシントンで、大統領は化学兵器使用に寛容ではないが、まだ何も決心していないと述べた。
【註】
 トランプ大統領は、オバマ前大統領がシリアの化学兵器使用に対し、警告していたのに武力行使に踏み切らなかったことを非難してきた経緯がある。 今まで米国は 化学兵器使用を武力行使の名目に使用してきているので、今回も注意深く観察する必要がある。
2018.03.05 NHKニュース シリア 反政府勢力の拠点地区 政権側が4分の1を制圧か <1804-030502>
 シリアの国営TVが4日、アサド政権が反政府勢力が拠点とする東グータ地区に投入した地上部隊が 進撃を加速させ広い範囲を制圧したと発表した。
 シリア人権監視団によると政権側は、これまでに東グータ地区全体の1/4を制圧したとみられるという。
2018.03.01 産経新聞

(Yahoo)

「北がシリア化学兵器に協力」 資金獲得か 安保理委調査 <1804-030102>
 国連安全保理の北朝鮮制裁委員会専門家パネルの調査で、北朝鮮がシリアに化学兵器の製 造に使用可能な物資などを輸出していたことが28日までに分かった。
 制裁違反を調べた未公表の専門家パネル報告書では、北朝鮮と、シリアの化学兵器の開発に関与する「シリア科学研究調査センタ」との間で、2012~2017年に40件以 上の取引が新たに判明したと指摘している。 北朝鮮からは、化学兵器製造施設で使われることがある特殊なタイルなどが運搬されたという。
 両国間の軍事協力で、アサド政権は化学兵器やミサイル技術を、北朝鮮は核やミサイル開発の資金 を得た疑いがある。
2018.03.01 NHKニュース シリア東グータ 政権側の地上部隊が一部地域を制圧 <1804-030101>
 シリア人権監視団によると、アサド政権が激しい空爆などを行ってきた首都近郊の東グータ地区へ地上部隊を進めて 一部の地域を制圧した。
 政権側はロシア軍の支援を受けて東グータ地区を完全に包囲したうえで、激しい空爆や砲撃を続けている。
2018.02.28 Stars & Stripes Thousands of well-armed rebel fighters are in Syria's Ghouta <1803-022803>
 シリア政権軍が攻撃を行っている400,000人が居住する東Ghouta地区には20,000名以上の反政府武装勢力がいる。
Army of Islam
 東Ghouta最大の勢力で、戦車
APC、野砲、迫撃砲などを装備し兵力は10,000と見られ る。 イスラムの厳格な教義を信奉する勢力で、背後にはサウジアラビアがいる。
Faikaq al-Rahman
 Army of Islamに次ぐ第2勢力で兵力は8,000トルコやカタールが背後にいる。
Ahrar al-Sham
 IdlibやAleppoでアルカイダ系のLevant Liberation Committeeと死闘を繰り広げている勢力の一部で、アルカイダに近い勢力を含むイスラム各派 で成る。
Levant Liberation Committee
 総兵力20,000と見られるアルカイダ系勢力で、東Ghoutaには600名が所在し、政府軍とのいかなる和平交渉も拒否し ている。
2018.02.21 Yahoo 時事通信記事

「政権派部隊、トルコ侵攻地入り=軍事衝突の緊張高まる―シリア」

<1803-022101>
 シリア国営TVが20日、トルコ軍などが侵攻して砲撃を続けているクルド人支配下のAfrinにアサド政権派の民兵部隊が到着したと報じた。  トルコとの国境地帯に配置されると見られる。 政権派民兵部隊は政権支配地域のアレッポからAfrin入りした。
 アサド政権がクルド人勢力と共闘し、トルコとの間で軍事衝突が発生しかねず、緊張が高まりそうである。
2018.02.19 Yahoo 時事通信記事

「IS が襲撃、民兵27人死亡=イラク」

<1803-021902>
 イラクからの報道によると、北部キルクーク近郊で18日夜にシーア派民兵組織「人民 動員隊」がISISの待ち伏せ攻撃を受け、少なくとも27人が死亡した。
 イラクではモスルが昨年7月に解放され、12月にはアバディ首相がISISの駆逐を宣言したが、残党が山岳地帯などに潜伏しているとされ、1月にはISISの犯行とされ る連続自爆テロが首都バグダッド中心部で起きている。
2018.02.18 Yahoo 時事通信記事

「シリア北部、『土壌から塩素ガス』=トルコ砲撃現場を分析」

<1803-021802>
 トルコ軍などが砲撃を加えているシリア北部Afrin近郊で6人が呼吸困難を訴えたことを受け、クルド軍主力の シリア民主軍 (
SDF) 所管の研究機関が砲撃現場で採取した土壌を分析した結果、 高濃度の塩素ガスが検出されたことを18日に明らかにした。
2018.02.18 東京新聞

インターネット

トルコ越境阻止へ部隊配備 シリア政府軍、19日にも <1803-021801>
 シリア人権監視団が複数の情報筋の話として18日、シリア政権軍がAfrinを掌握するクルド人勢力に対するトルコ軍の越 境作戦を阻止するため、国境付近政権軍部隊を配置することでクルド軍との間で合意 に達したと明らかにした。
 クルドメディアもシリア政権軍が19日にもAfrinに入る見通しだと報じており、この結果トルコ軍と政権軍が衝突する可能性が出てきた。
2018.02.17 Yahoo 時事通信記事

「トルコ軍、シリアで毒ガス使用か=クルド人勢力を攻撃」

<1803-021702>
 在英のシリア人権監視団が17日、トルコ軍などが16日にシリア北部Afrin近郊を砲撃し、その後6人が呼吸困難を訴 えて病院に運ばれたと明らかにした。 患者の症状から毒ガスが使用された疑いが出ている。
 AFP通信によれば、治療に当たる医師が「せきが出て、全身の皮膚が赤くただれているため衣服を保存して調べる」と話した。
2018.02.10 Defense News Israeli F-16I destroyed in attacks prompted by Iranian UAV infiltration <1803-021003>
 10日早朝にシリアからイスラエル領空に侵入したイランのUAVをイスラエル空軍のAH-64D Apacheが 撃墜した。 これをイランによる侵略と見なしたイスラエル空軍はダマスカス近くにあったイランのUAV管制用トレーラを目標に F-16Iで空爆を行った。 これに対しシリアがSAMで反撃したためイスラエル空軍は第2波攻撃 を実施した。
 この結果イスラエルの空爆はシリアのSAM中隊3箇所とシリアにイランが構築した施設4箇所を含む 12箇所を目標にした大規模なものになった。
 出撃したイスラエル機の大半は無事帰還したが、1機が被弾しイスラエル領内まで戻ってから乗組員2名が脱出したが重傷を負った。 イス ラエル軍機がシリア軍に撃墜されたのは1982年以来初である。
2018.02.10 Yahoo 時事通信記事

「イスラエル戦闘機が墜落=シリアに空爆、攻撃受ける」

<1803-021002>
 イスラエル軍が10日にシリアにあるイランの拠点を空爆した。 その際、 F-16 1機がシリア軍のSAMによる攻撃でイスラエル領内に墜落した。 操縦士2名は機外に 脱出したが重軽傷を負った。
 イスラエル軍の発表によると、この日朝にイスラエル上空にシリアから飛んできたイランのUAVを戦闘ヘリで迎撃したのち、報復措置としてイスラエル軍機がシリア にあるイランのUAV管制施設を攻撃した。
2018.02.09 Yahoo 時事通信記事

「シリア政権派攻撃『困惑』=ロシア関与は不明―米国防長官」

<1803-020902>
 マティス米国防長官が8日、シリアのアサド政権派がシリア民主軍 (
SDF) の拠点を攻撃 したことに関し、なぜ攻撃をしてきたのか分からず、困惑していると語った。 アサド政権軍は7日にシリア北東部に設置された「衝突回避線」を超え、SDFの拠点を砲 撃した。
 マティス長官によると、アサド政権派は300人程度で、ロシア製戦車や迫撃砲などで武装していた。 ただ、ロシア軍兵士が政権派部隊に加 わっていたかどうかについては確認できていないと述べるにとどめた。
2018.02.08 Yahoo 時事通信記事

「シリア、アサド政権派100人超死亡か=米主導の有志連合と交戦」

<1803-020802>
 米軍が7日、シリアで米軍主導の有志連合が支援するシリア民主軍 (
SDF) がアサド政権軍の 攻撃を受けたことから、有志連合が反撃したと発表した。 米軍によると、アサド政権軍はシリア北東部を流れるユーフラテス川沿い に設置された衝突回避線を超え、同線の東方約8kmに位置するSDFの拠点を小銃などで攻撃したため、有志連合は自衛のため 空爆などで反撃したという。
 米軍は、政権派が数百人規模の部隊だったことから、油田地帯の支配を狙った組織的攻撃とみられると分析している。
2018.02.07 Jane's Defense Weekly US warns Assad's evolving CW munitions <1804-020708>
 米政府当局者が2月1日、シリアでアサド大統領に忠誠を誓う勢力が新型の化学弾を開発していることを明らかにした。  アサド軍は2017年4月4日のKhan Shaykhunへのサリン攻撃以来、比較的小型の化学弾を開発している。
2018.02.07 Jane's Defense Weekly Turks call heavy artillery against Kurds <1804-020706>
 Afrinのクルド軍
YPG攻撃するトルコ軍の "Operation Olive Branch" に参加するトル コ軍のM110 203mm SPHが、トルコのHatay県で目撃された。
 トルコ軍はこの作戦にT-155 155mm SPHも投入している。
2017.01.31 Jane's Defence Weekly Turkish offensive concentrates on mountainous borders of Afrin area <1803-013101>
 トルコ軍とその同盟関係にあるシリアの反政府勢力自由シリア軍 (
FSA) が1月20日 、Afrin北方の山岳地帯でクルド軍に対する作戦 "Operation Olive Branch" を開始した。 トルコ首相はかつて、 トルコ国境からシリア側30kmを安全地帯として確保すると述べている。
 エルドアン大統領は26日、トルコ軍とFSAはAfrinを確保し、Manbijに向け進撃していると述べた。 ユーフラテ ス河西岸のManbijは2016年にYPGがISISから奪取している。
2018.01.23 Yahoo 時事通信記事

「シリア、また化学兵器使用か=子供ら21人、病院搬送―医師『漂白剤の臭い』」

<1802-012302>
 在英のシリア人権監視団が、シリア反体制派の支配下にある首都ダマスカス近郊のドゥーマで22日に政府軍による化学兵器 使用が疑われる攻撃があり、少なくとも21人が呼吸困難に陥ったと発表した。
Duma の位置 (Google Map)】
 監視団は、政府軍がドゥーマにロケット弾を発射した後で白煙が広がり、21人が苦しみ出したと状況をと伝え、住民や医療関係者は 塩素ガスだと話していると訴えた。
2018.01.22 Yahoo 時事通信記事

「トルコの軍事作戦に懸念=米国務長官」

<1802-012201>
 米国務省が21日、ティラーソン国務長官が20日にトルコのチャブシオール外相と電話し、シリア北西部のAfrin へのトルコの軍事侵攻について「深く懸念している」と伝えたと発表した。
 ロシアのラブロフ外相にも電話で同様の立場を示したという。
2018.01.21 Yahoo 時事通信記事

「シリアで新たな越境作戦=クルド排除へ『短期で終結』―トルコ」

<1802-012102>
 トルコ軍が20日、シリア北西部のクルド人の町Afrinへの「オリーブの枝」作戦を開始 した。 クルド軍
YPGをシリア北部国境地帯から排除することが目的という。
 アナトリア通信によると、トルコ軍は21日までに空爆や砲撃でYPGの拠点150ヵ所以上を攻撃し、地上では トルコ軍とトルコが支援する自由シリア軍(FSA)がAfrinへの 進攻を開始した。
 シリアでのISIS掃討作戦でYPGを支援してきた米国との関係がさらに冷え込む可能性がある。
2018.01.20 Military Times Turkish jets bombard Kurdish-run city of Afrin in Syria <1802-012007>
 トルコのエルドアン大統領が20日、シリアのトルコ国境に近い町Afrinに対する新たな 作戦を開始したことを明らかにした。 トルコ軍は戦闘機でクルド勢力のYPGが支配しているAfrinへの空爆 を開始した。
 この前にトルコ軍の情報担当者がモスクワを訪問してロシア側に計画を説明しており、その2日後にAfrin近くに展開していた ロシア軍は撤退していた。
 6日前にはティラーソン米国務長官が、シリア北部の治安維持のためクルド軍と共同で30,000名規模の国境警備隊 を創設すると発表し、これに対しトルコ首脳部が激怒していた。
2018.01.20 Yahoo 時事通信記事

「シリアで新たな地上戦=クルド民兵排除狙う―トルコ」

<1802-012004>
 AFP通信などによると、トルコのエルドアン大統領が20日、シリアのトルコ国境に近い町Afrinに対する新たな地 上戦を開始したことを明らかにした。 トルコのメディアによれば、トルコ軍戦闘機がAfrinのYPG拠点への空爆を開始し、こ れと同時にトルコが支援するシリア反体制派の部隊(註:自由シリア軍
FSA)がAfrin に入った
 Afrinはトルコがテロ組織とみなすクルド人民防衛部隊YPGが支配している。
Afrin の位置 (Google Map)】
2017.01.17 Jane's Defence Weekly Syrian military says it thwarted Israeli strikes <1803-011714>
 シリア軍が1月9日、同日未明にイスラエル機3機がダマスカス北方のal-Qutayfahを攻撃したと発表した。
al-Qutayfah の位置 (Google Map)】
 シリアの通信社によると、02:40頃にイスラエル機レバノン上空から数発のミサイルを発射 したが、ミサイルとイスラエル機1機がシリアの防空部隊に撃墜された。 更に03:04にはゴラン高原からSSMが発射されたが、これも 防空部隊が阻止した。
2017.01.17 Jane's Defence Weekly Russians details UAV swarm attacks on Syria bases <1803-011713>
 ロシア国防省が1月8日、シリアの露軍基地が5~6日に、初めて多数の小型UAVによる攻撃を受けたと発表した。  攻撃があったのはHumaymim航空基地に対し10機、Taurus海軍基地に対し3機で、7機はPantsyr-S
SHORADSで、3機は電子戦装置で撃墜された。
 これらが発射されたのはHumaymim当方50km、Taurusから100km離れたal-Muzarah村で、鹵獲された2機は市販品ではない手作り品で、両翼下に4発ず つIEDを搭載していた。
2018.01.17 Defense News Russia and US engage in 'military base race' in Syria <1802-011702>
 シリアで米露が軍事基地合戦を行っている。 ロシアHmeimimに航空基地Tartousに海軍基地を確保しているのに対し、シリア各地に展開している米軍はラッカに近い旧シリア空軍基地 Al-Tabaqahで米特殊部隊がクルド軍の訓練を行っており、ヨルダン、イラク、シリアの国境に近いAl Tanfでは米軍が シリア軍やロシア軍の国境越えを阻止すると共に特殊部隊が反政府勢力の訓練を行っている。
 Al Tanfの米軍はまたDeir Ezzourの米軍とで国境地帯を挟み込み、イランの地中海への進出経路を封鎖し ている。
Al Tabqah の位置 (Google Map)】
Al Tanf の位置 (Google Map)】
Deir Ezzour の位置 (Google Map)】
2018.01.16 Yahoo 時事通信記事

「国境警備隊構想を非難=『裏切り者』とシリア政府」

<1802-011601>
 アサド政権の国営シリア・アラブ通信(SANA)が15日、シリア外務省筋が米軍主導の有志連合がシリア北部で クルド軍を主力とする国境警備隊の創設準備を進めていることを非難し、入隊者は「国民と国家に対する裏切 り者」と見なすと警告したと報じた。
2017.01.10 Jane's Defence Weekly Russia approves expansion of naval facility in Syria <1803-011003>
 プーチン露大統領が12月29日に、シリアのTartus港の使用に関する条約に正式に署名した。
 それによるとロシアは原子力艦船を含む最大11隻の艦船を随時停泊することができる。 条約の期限は49年になっ ているが自動的に25年間延長されるとも示されている。
2018.01.10 Jane's 360 Syrian military says it thwarts Israeli strikes <1802-011004>
 シリア軍が9日、イスラエルがダマスカス北方のAl-Qutayfahに対し3波の攻撃を行った と発表した。
Al Qutayfah の位置 (Google Map)】
 シリア軍によると同日02:40にイスラエル軍機がレバノン上空から数発のミサイルを発射したが、ミサイルとイスラエル軍機1機がシリア の防空部隊に撃墜された。 第2波として03:04にゴラン高原からSSMが発射されたが防空部隊が 撃退したと言う。
2018.01.10 Yahoo 時事通信記事

「シリア軍の反体制派攻撃阻止を=ロシアとイランに要請―トルコ」

<1802-011003>
 トルコのチャブシオール外相が10日に同国のアナトリア通信のインタビューで、シリア内戦をめぐってロシアとイラン に対し、北西部イドリブ県でのシリア軍による反体制派への攻撃を阻止するよう要請した。
 シリア和平を仲介するロシア、トルコ、イランの3ヵ国は昨年9月に戦闘を禁じる「安全地帯」をイドリブ県に設け、3ヵ 国の部隊が監視することで合意している。
2018.01.10 NHKニュース ロシア シリアの空軍基地など無人機で攻撃された <1802-011001>
 ロシア国防省は、ロシア軍が駐留するシリアの空軍基地などが、複数のUAVによっ て攻撃されたことを明らかにし、背後には、米国などによる高度な技術支援があったのではないかという見方を示した。
 ロシア国防省によると、攻撃を受けたのはシリアでいずれもロシア軍が駐留する、フメイミム空軍基地タルトゥー スの海軍基地で、6日に合わせて13機のUAVから攻撃を受けたが、いずれも撃墜するなどして被害はなかったという。
 これについてロシア国防省は9日、UAV攻撃機は何らかの武装勢力によって運用されたという見方を示し、GPS誘導 で正確に攻撃を行うには先進国における訓練が必要だとしている。
2018.01.09 Defense News Russia takes aim at US over series of Syria drone attacks <1802-010906>
 ロシア国防省が9日、シリアに駐留するロシア軍のHemeimeem航空基地Tartus海軍基地 に6日に13機のUAVが飛来し、そのうち7機が撃墜され、6機が無傷で鹵獲されたと発 表した。
 これについて露国防省は、これには米国などGPS技術を有する国の支援が不可欠であるとしている。
2018.01.04 Stars & Stripes 2 Russian soldiers killed in attack on air base in Syria <1802-010404>
 ロシア国防省が、シリアのロシア軍航空基地に対する反政府勢力の迫撃砲攻撃で12月31日に ロシア兵2名が死亡したと発表した。 4日の国営TassとRIA-Novostiによる報道では、攻撃した反政府勢力は特定されていない。
 また同日、ロシア軍のMi-24 1機が墜落し、搭乗員2名のうち1名が死亡したが、墜落原因は 技術的なトラブルで地上砲火によるものではないという。