2017年のシリア情勢に関する資料

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2017.12.21 Stars & Stripes Russian parliament ratifies naval base agreement with Syria <1801-122102>
 ロシア連邦議会が、ロシアがTartus港を向こう49年間使用するとしたシリアとの協定を批准 した。 協定では原子力推進艦を含む艦船を同時に11隻まで停泊可能としている。
 ロシアは航空基地の使用について2011年3月にアサド政権と合意している。
2017.12.14 Stars & Stripes US F-22s intercept Russian fighters over Syria <1801-121403>
 米中央軍報道官によると、シリア東部のAbu Kamal近くで、米国主導の対ISIS連合軍がロシアと同意している爆撃の 境界線であるユーフラテス川を越えて東側に侵入したロシアのSu-25 2機に対し米空軍のF-22 2機が緊急発進 したことを明らかにした。 両国軍機の遭遇は40分間続いたという。 この際Su-35 1機もユーフラテ ス川を越えたという。
 同報道官によるとロシア軍機がユーフラテス川を越えて東側に侵入するのは平均して1日に6~8回と、出撃し た露軍機の10%に及ぶという。
Abu Kamal の位置 (Google Map)】
2017.12.11 Yahoo ロイタ通信記事

「プーチン大統領、ロシア軍にシリア撤退命令 『IS 掃討を達成』」

<1801-121102>
 ロシアのプーチン大統領が、シリアのラタキア県にあるロシア軍のへメイミーム空軍基地を 電撃訪問し、ロシア軍撤退開始を発表した。 大統領は、ロシアとシリアは2年に及ぶ軍事作戦を経て、ISIS掃討という使命を達成 したと強調した。
 一方、プーチン大統領は、へメイミーム空軍基地のほか、シリアのタルトス港にある海軍施設 維持する意向を明らかにした。
2017.11.27 Aviation Week & ST Eyes on Russia <1801-112704>
 UAEのAl Dhafra航空基地を拠点にF-22で活動している米空軍第95遠征戦闘機飛行隊の飛行隊長が、 ISISが後退しているイラクとシリアの空域で、Su-30、Su-35、Su-27を主としたロシア軍の動 きによる警報の頻度が上昇していると述べた。
 これらの露軍機は米主導連合軍の地上部隊を攻撃できる距離まで侵入しているという。
2017.11.24 Yahoo 産経新聞記事

「米軍駐留継続 アサド政権拡大阻止へ」

<1712-112403>
 トランプ米政権はシリアでのISIS掃討後をにらみアサド政権の後ろ盾であるロシアやイランの影響力を排除する構えで、ISISと戦うクル ド軍主力のシリア民主軍(
SDF)支援のため500名以上が駐留する米軍をシリアにとどめ 、アサド政権の全土回復を食い止めることも検討している。
 ロシアがイランやトルコとシリア内戦の終結に向けた和平会議を開くことを、米政府はアサド政権の存続を狙ったものとみて警戒しており、国務省高官はシリア の将来は同国民が決めることだが、アサド大統領に正当性があるとは考えていないと語っている。
2017.11.24 Yahoo 産経新聞記事

「イラン・トルコ、『シリア会議』支持 露が外交攻勢 影響力誇示」

<1712-112402>
 ロシアのプーチン大統領とイランのロウハニ大統領、トルコのエルドアン大統領が 22日に露南部ソチで会談し、シリア内戦終結後を視野に入れた協議を行った。
 イラン、トルコ両首脳は、プーチン氏が提唱したシリアのアサド政権、反体制派が国家の将来像を協議する「シリア国民対話会議」の開 催に支持を表明した。
 10月末の和平協議で3ヵ国は「開催を検討する」との表明にとどまっており、「開催支持」はロシアにとって前進で、アサド政権支援のロシア、イランと、反 体制派支援のトルコが協調姿勢を強めたことで、シリア問題をめぐるロシアの求心力が高まる可能性があるが、国民会議の参加者をめぐって各国間で意見の対立が あるとされ、調整の難航も予想される。
2017.11.08 Jane's Defence Weekly Russia attacks findings of Syrian chemical weapons investigation <1801-110801>
 シリア政府が4月4日にKhan Shaykhunで化学兵器を使用したとする合同査察機構 (
JIM)の最終報告が10月26日に安保理に提出されたことからロシアが外交攻勢を強めている。
2017.11.08 Jane's Defence Weekly Russia attacks findings of Syrian chemical weapons investigation <1801-110801>
 シリア政府が4月4日にKhan Shaykhunで化学兵器を使用したとする合同査察機構 (
JIM)の最終報告が10月26日に安保理に提出されたことからロシアが外交攻勢を強めている。
2017.10.27 日経新聞

インターネット

シリア化学兵器「アサド政権が使用」、国連・OPCW 共同調査 <1711-102702>
 国連化学兵器禁止機関(
OPCW)の共同調査パネルが26日、 国連安全保障理事会にシリアのアサド政権4月4日イドリブ県化学 兵器を使用したと報告した。 これまでも使用疑惑があったが、改めてサリンガスを100人以上の市民に使ったと結論づけた。 また 共同調査パネルの報告は、2016年9月16日にISISがマスタードガスを使ったとも指摘した。
 一方、ロシアは24日に11月中旬に任期が切れる共同調査パネルの1年間の延長決議案に拒否権を行使し、否決に追 い込んだ。
2017.10.25 Jane's Defence Weekly Syrian SAM engages Israeli aircraft over Lebanon <1712-102515>
 イスラエル国防省が16日、レバノン上空を飛行するイスラエル軍戦闘機に対しシリアがSA-5 (S-200)長距離SAM 1発を発射したと発表した。 イスラエル機に被害はなく、イスラエル機はSAMを発射 したダマスカスから50km離れた中隊に対し報復攻撃を行ったという。
 これに対しシリア国営のSANA通信は、同日08:51にレバノンのBaalbek近くで同国防空部隊が空域を侵犯したイスラエル機に命中させたと報じた。
Baalbek の位置 (Google Map)】
 一方レバノン軍は、イスラエルの航空機2機が08:40に南部海岸のAl-Naqueahから領空内に侵入し、35分後にTripoli近くで領空から抜けたと発表したが、撃墜の有 無については明らかにしていない。
2017.10.18 Jane's 360 Syrian SAM engages Israeli aircraft over Lebanon <1711-101804>
 イスラエル国防省が16日、レバノン上空を飛行するイスラエル軍戦闘機に対しシリアがSA-5 (S-200)長距離SAM 1発を発射したと発表した。 イスラエル機に被害はなく、イスラエル機はSAMを発射 したダマスカスから50km離れた中隊に対し報復攻撃を行ったという。
 これに対しシリア国営のSANA通信は、同日08:51にレバノンのBaalbek近くで同国防空部隊が空域を侵犯したイスラエル機に命中させたと報じた。
Baalbek の位置 (Google Map)】
2017.09.22 Yahoo 時事通信記事

「米ロ、シリアでの衝突回避で初会談=IS 掃討戦で緊張高まる」

<1710-092201>
 ISIS掃討作戦を主導する有志連合軍報道官が21日、米露両軍幹部がシリアにおける 偶発的衝突を回避するために会談したと発表した。 シリアに展開する両軍が通信回線を使わずに直接会談する のは初めてである。
 米軍が支援するクルド軍主力のシリア民主軍(
SDF)とロシアが支援するアサド政権軍はISISからの東部デリゾール 解放を目指して個別に軍事作戦を実施しており、SDFと政権軍の偶発的衝突が米ロ間の紛争に拡大する危険が高まっていた。
2017.09.16 Yahoo 時事通信記事

「クルド部隊空爆、ロシア軍機か=東部で衝突懸念―シリア」

<1710-091608>
 シリアでISIS掃討作戦を続けるクルド軍主力のシリア民主軍(
SDF)が16日、東部デリゾールで ロシアとアサド政権軍の空爆を受け、兵士6人が負傷したと発表した。
 AFP通信によるとSDFがロシアに攻撃されたのは初めてで、SDFはラッカに加えシリア屈指の油田地帯である デリゾールでも部隊を展開し、政権軍もISISのデリゾール包囲網を突破して進攻を続けているため、ISIS駆逐後の支配権確保をめぐり衝突 の懸念も指摘されている。
【関連記事:1710-091001 (NHK 2017.09.10)】
2017.09.13 Jane's Defence Weekly Israel targets Syrian weapon factory <1711-091301>
 イスラエル軍機がシリアの兵器工場を空爆した模様である。 シリア軍によると現地時間で9月7日02:42にイ スラエル機がレバノン上空からシリアHamah県Masyaf近郊の軍事施設に対して数発を撃 ち込んだ。
Masyaf の位置 (Google Map)】
 しかしながらMasyafには7月6日にイスラエル製Heron UAVを撃墜したロシア軍のPantsyr-S1が少なくとも1両はいたはずである。
2017.09.13 Yahoo 毎日新聞記事

「シリア アルカイダ系が台頭…北部、IS 弱体化に乗じ」

<1710-091302>
 内戦が続くシリアの北部イドリブ県で、アルカイダ系の
HTSが台頭している。  イドリブ県はアサド政権に抵抗する反体制派の数少ない拠点の一つだが、6月には反体制派の有力組織Ahrar al-Shamが撤退し、代わり にHTSが県都イドリブ市を制圧して急速に存在感を高めている。
 アルジャジーラなどによると、HTSはアルカイダから分離したシリア征服戦線(旧ヌスラ戦線)を前身とする組織で、他のグループも吸収する形で今年1月に結成 された。 トルコや湾岸諸国の支援を受けているとされるAhrar al-Shamと以前は連携していた時期もあったが、今年7月に衝突し、民間人15人を含む92人が死亡 し、その後7月下旬にはHTSがイドリブ県での支配を確立している。
2017.09.12 東京新聞

インターネット

シリア政権軍「85%奪還」 ロシア当局者が表明 <1710-091203>
 AP通信が12日、シリア北西部ヘメイミーム空軍基地でのロシア軍当局者発言として、シリア内戦で優勢となったアサド 政権軍が反体制派やイスラム過激派から全土の85%を奪還したと明らかにしたと報じた。
 ロシア軍と、イランの指揮下にある民兵組織などがアサド政権軍を支援している一方、反体制派の自由シリア軍(
FSA) は米国からの支援打ち切りが決定しており劣勢が顕著になっている。
【註】
 FSAはトルコが支援している反政府勢力で、米国が支援しているクルド軍主力の民主シリア軍(SDF)とは敵対関係にある。
2017.09.07 Stars & Stripes Israel strikes deep in Syria, said to hit military facility <1710-090705>
 シリア軍が、イスラエルの戦闘機がシリア西部で地中海近くの都市Masyafを空爆しシリア兵2名が死亡したと 発表した。 シリア軍によると、イスラエル機はレバノン上空からミサイルで攻撃したという。
Masyaf の位置 (Google Map)】
 報道によるとMasyafにはシリア軍の化学兵器関連施設があるという。
2017.08.29 Military Times US forces exchange fire with Turkish-backed rebels in Syria <1709-082907>
 米国が主導する"Operation Inherent Resolve"作戦の報道官が、シリアManbij近郊で米軍とトルコが支援す る自由シリア軍砲火を交えたことを明らかにした。
 この地域では春から、米軍のStrykerが米国旗を掲げてパトロールしていた。
2017.08.07 NHKニュース シリア政府 クルド人勢力の議会選挙を認めず <1709-080702>
 シリアのクルド人勢力が初めての議会選挙を行うと発表したことに対し、シリア政府 の高官は領土のいかなる部分も分離させないと、これを認めない考えを示し、実効支配を強めようとするクルド人勢力の動きをけん制し た。
 シリアのクルド人勢力は支配地域を拡大し、昨年3月にシリア北部で自治を始めると一方的に宣言したのに続き、7月28日には初めての議会選挙を来年1月に実施 すると発表していた。
2017.08.05 Stars & Stripes Turkey warns new military moves in Syria imminent <1709-080501>
 トルコのエルドアン大統領が、ISISと共に独立に指向しているクルド人勢力を引き合 いに出し、トルコは速やかに昨年8月同様のシリア北部に侵攻することを決定したと述べ た。
2017.07.24 Military Times Russia deploys military police at 'safe zone' in Syria <1708-072404>
 ロシア軍参謀総長が24日、シリアでの停戦を監視するためロシア軍憲兵隊ダマスカス東側 郊外に配置したと発表した。
 ロシア軍は昨年にはAleppoにも憲兵部隊を配置している。
2017.07.22 Military Times SOCOM Commander: U.S. asked YPG to rebrand because of alleged terrorist link <1708-072203>
 米特殊部隊司令官のトーマス大将はAspen安全保障フォーラムで、シリアのクルド人武装組織である人民防衛隊 (
YPG)が約1日前に民主シリア軍(SDF)と名称変更したと述 べた。
 トーマス大将はシリアで共同しているクルド軍に対し名称変更を要求していた。 彼らはSDFと呼ばれているが正式名称は依然としてYPGで、トルコはYGPを国際 的にテロ組織と見なされているクルド労働者党(PKK)の一派と見なしている。
2017.07.05 Jane's Defence Weekly Syrian CW attack warning worked, says Mattis <1708-070513>
 マティス米国防長官が6月28日、シリアで新たな化学兵器による攻撃が懸念されると語った。
 国連の
OPCWは6月29日、シリアのKhan Shayhunで4月4日に使用された化学兵器をサリンと断定した。
2017.06.29 Yahoo 時事通信記事

「シリア、化学兵器使用せず=米長官」

<1707-062901>
 マティス米国防長官が28日、化学兵器を使った攻撃の準備を進めていると指摘したシリア が米政府の警告を重く受け止めたようで、化学兵器は使用しなかったと語った。
 米大統領府は26日に声明を出し、アサド政権が再び化学兵器を使えば、重い代償を払うことになると警告していた。
2017.06.28 Jane's Defence Weekly Iranian ballistic missiles miss their targetsin Syria <1708-062816>
 イランが1988年以来初めてBMを実戦使用したが、7発発射したうち 目標に達したのは1発だけだった。
 イランは6月18~19日に射程700kmのFateh-110を発展したZolfaghar 7発をシリアの目標に向けて発射したが、目標に達したのは1発だけ で、3発はイラク国内に落下したという。
【関連記事:1707-061904 (MT 2017.06.19)】
2017.06.28 Jane's Defence Weekly Tenshions increase in Syeia after USN Super Hornet shoots down Su-22 <1708-062801>
 シリア政府軍のSu-22が6月18日に米海軍のF/A-18Eに撃墜されたことを受け、ロシアが米軍との衝突回避のた め協定を再度留保すると発表した。
 有志国連合軍が6月19日に発表したところによると、Su-22がAl-Tabqahの南に位置する町で民主シリア軍(
SDF )が確保しているJa'Dinに対し爆弾を投下したことから米軍機が即座に撃墜したという。
Al-Tabqah の位置 (Google Map)】
2017.06.28 Military Times U.S. special operations forces dispatched to Tal Abyad in northern Syria <1707-062805>
 シリア北部のクルド活動家によると、米特殊部隊がシリアとトルコの国境近くでクルド軍が支配している Tal Abyadに入った。
Tal Abyad の位置 (Google Map)】
 先週にはトルコとトルコが支援する自由シリア軍(FSA)が、クルド人民防衛隊 (YPG)が確保しているAfrinに対し砲撃を加えている。
Afrin の位置 (Google Map)】
2017.06.25 Stars & Stripes Israel strikes targets in Syria for second day <1707-062503>
 イスラエルがゴラン高原をシリアから砲撃された数日後の25日、シリア軍に対し一連の攻撃の2日目を行った。  目標となったのはシリア軍の砲兵陣地2ヵ所弾薬輸送車1両であった。
 これとは別にシリア政府軍を支援しているヒズボラの輸送車列に対して空爆を行った模様である。
2017.06.21 Jane's Defence Weekly Al-Tanf and the stand-off in Syria's southeast desert <1708-062115>
= シリア南東部における ISIS との戦いに関する記事 =
 Al-Tanfなど、イラクとヨルダンの国境に近いシリア南東部で戦闘が激化している。
Land route
Airstrikes
Blocking force
2017.06.20 Yahoo ロイタ通信記事

「ロシア国防省、シリア上空の飛翔体すべて標的に=通信社」

<1707-062002>
 ロシアの通信社が19日、米国の戦闘機によるシリア軍機撃墜を受けてロシア国防省が、露空軍がシリア上空にお ける飛翔体はすべて敵と見なすとの立場を示したと報じた。
 報道によると露国防省は、上空での不測の事態を回避するための米国との通信を19日から停止 すると明らかにした。
2017.06.19 Stars & Stripes After Russian threat, Dunford says US forces 'have the capability to take care of themselves' <1707-061906>
 ロシアがユーフラテス川西岸を飛行する飛翔体すべてを目標と認識し追尾すると脅し たことに対し、米統参本部議長のダンフォード海兵大将が19日、シリアで行動しているすべての米軍は自衛能力を持つ と反論した。
 その反面大将は、19日朝現在、両国間の通信は保たれているとも述べた。
2017.06.19 Stars & Stripes Syria brings new urgency to easing US-Russia tensions <1707-061905>
 米軍がシリア政府軍機を撃墜したことと、イランがシリア東部にミサイル攻撃を行ったことで 情勢が複雑化してきたため、トランプ政権は沈静化に躍起になっている。
 最初に米政府高官として公式発言した統参本部議長のダンフォード海兵大将は、情勢を回復させるためには通信連絡の確保が必須である と述べており、また米大統領府報道官は、同盟国を守るとしながらも、紛争を鎮静化させるためにも、相互の通信連絡線の確保が必要である と述べている。
2017.06.19 Military Times Tensions rise as Russia, Iran send warnings after US shoots down Syrian warplane <1707-061904>
 米海軍のF/A-18 Super Honetがシリアで、シリア民主軍(
SDF)部隊近くを爆撃したシ リア政府軍のSu-22を撃墜した翌19日、ロシア国防省が米国と結んだ両国軍機の不期遭遇を回避す る協定を棚上げすると共に、ユーフラテス川西岸を飛行する飛翔体すべてを目標と認識し追尾すると発表した。
 一方イランは18日夜に、シリア東部のISIS拠点に対しBM数発を発射したが、これは サウジアラビアと米国に対するメッセージであるという。
2017.06.18 Stars & Stripes US shoots down Syrian Air Force fighter jet <1707-061804>
 米軍のF/A-18が18日、シリアのTabqa近くで米国の支援するシリア民主軍(
SDF) に攻撃を加えたシリア政府軍のSu-22を撃墜した。
 この地域では6月8日にも、SDFを攻撃したヒズボラが飛ばしたと見られるUAVを米戦闘機が撃墜している。
2017.06.12 Yahoo ロイタ通信記事

「シリア政権軍、南部ダルアーの反体制派地域で攻撃強化」

<1707-061204>
 シリア反体制派と住民が12日、政権軍とイランが支援する民兵組織が、シリア南部ダルアー の反体制派が支配する地域への攻撃を激化していることを明らかにした。 政権軍は容器に金属片などを詰め込んだ 「たる爆弾」の投下などを続けているという。
ダルアーの位置 (Google Map)】
 反体制派「自由シリア軍」の南部組織のスポークスマンは、政権軍が精鋭部隊のほか、レバノンのヒズボラを投入 していると述べた。
2017.06.09 Military Times Circling around US embeds, Syrian forces reach Iraq border <1707-060907>
 ロシア国防省が9日、ロシアに支援されたアサド政権軍がイラクとの国境に近いシリア東部 米軍を包囲したことを明らかにした。
 現場はISISが堅固に保持しているBoujamal及びDeir el-Zourの方向のシリア東部でユーフラテ ス川沿いの地域であるという。
Deir el-Zour の位置 (Google Map)】
2017.06.09 Yahoo 時事通信記事

「有志連合を初攻撃か=シリアのアサド政権派」

<1707-060904>
 ロイタ通信が米軍主導の有志連合報道官の話として8日、有志連合がシリア南部タンフ近郊で同日、アサド政権派のUAV から爆撃を受けたと発表した。 それによると、政権派が有志連合に攻撃を加えたのは初めて。死傷者はなく、 米軍機がこのUAVを撃墜した。
 このUAVは米空軍のMQ-1 Predatorと同程度の大きさで、タンフ近郊を巡回中だった有志連合部隊を空爆した。
2017.06.07 Jane's Defence Weekly US-led coalition says pro-government forces continue to threaten Al-Tnaf in Syria <1707-060702>
 米軍主導の有志連合軍報道官が6月1日、ヨルダン及びイラクとの国境に近いシリアのAl-Tanf にある訓練基地が、いまだにシリア政府軍系の武装勢力の脅威に晒されていると述べた。 Al-Tanfでは政府軍系の武装勢力の前進 を阻止するため5月18日に有志連合軍が空爆を行っている。
Al-Tanf の位置 (Google Map)】
 イランのメディアはヒズボラがAl-Tanfに部隊を送り込んだと報じている。
2017.06.01 Stars & Stripes US ups ‘combat power’ at Syrian base as pro-regime forces refuse to move <1707-060105>
 ヨルダンとの国境に近いシリア南部のTanf訓練基地北西17哩の地点で、この地域が非交戦地域であるとして 再三撤退を求めているのに対し、イランの支援を受けシリア政府軍をバックとするグループが最近宿営を行ってい ることから、米軍がこの基地への火力を強化している。
Tanf の位置 (Google Map)】
2017.05.24 Jane's Defence Weekly US-led coalition strikes Syrian troops <1708-052403>
 米軍主導の有志国連合が5月18日にシリア政府軍を空爆した。 空爆が行われたのはシリア、イラク、ヨルダンの国境が接する Al-Tanf近くで、この空爆で戦車4両、ZSU-23-4 1両、その他車両12両が破壊された。
2017.05.19 Yahoo 時事通信記事

「アサド政権派を空爆=反体制派防衛と強調―有志連合」

<1706-051902>
 米軍主導の有志連合軍が18日、シリア南部でヨルダンとの国境地帯に位置するタンフ近郊で同日、 アサド政権派の部隊を空爆したことを明らかにした。 米軍や反体制派の拠点に向けた進軍をやめなかったために攻撃したという。
 有志連合はシリアでISISを攻撃対象としており、アサド政権や支持勢力への攻撃は極めてまれである。
2017.05.10 Jane's Defence Weekly Russian MoD dismisses Syrian sarin munition identification <09.pdf>1707-051009>
 ロシア国防省が、シリア政府軍が4月4日にKhan Shaykhunロシア製サリン爆弾KhAB-250 を使用したとの報道を否定した。
 シリア人権監視団は5月1日、Khan Shaykhunでのサリン攻撃はロシア製サリン爆弾KhAB-250によると発表している。
2017.05.07 Defense News Satellite imagery shows Russian AWACS back in Syria <1706-050703>
 イスラエルの衛星ImageSat Internarional Eros Bが3日に撮影した画像で、ロシアのA-50
AEW&C少なくと も1機が、シリアのLatakia航空基地に駐機しているのが確認された。
 A-50の最新型A-50Uは、航空目標であれば650km、地上目標は300kmから捕捉できる能力を有する。
2017.04.29 東京新聞

インターネット

シリアで化学兵器使用45回 昨年後半以降、OPCW <1705-042902>
 化学兵器禁止機関(
OPCW)のウズンジュ事務局長が28日、内戦が続くシリアで 昨年後半以来、化学兵器が45回使われたとの報告を受けていることを明らかにした。 誰が使ったかには触れず、死傷者の数も不明で ある。
 事務局長によると、2016年後半に30回、今年初めからは15回で、それぞれ異なる攻撃で化学兵器が使われた。
2017.04.27 Yahoo 毎日新聞記事

「イスラエル シリアのヒズボラ武器庫をミサイル攻撃」

<1705-042701>
 アルジャジーラなどによると、イスラエル軍が27日未明にダマスカスの空港近くをミサイ ル攻撃し、レバノンのヒズボラ武器庫を破壊した。 武器庫や燃料タンクが炎上したが、人的な被害はないという。
 現場は空港から25km南西の道路沿いで、ミサイルは5発撃ち込まれた。
2017.04.26 Jane's Defence Weekly OPCW confirms sarin use in Syria <1706-042601>
 化学兵器禁止機関(
OPCW)が4月19日に声明で、シリアのKhan Shaykhun市で4月4日 に数百人が死傷した攻撃で使用されたのは、サリンのような神経剤であったと断定した。
2017.04.20 Yahoo 毎日新聞記事

「化学兵器禁止機関 シリア空爆 試料分析で『サリン』断定」

<1705-042003>
 化学兵器禁止機関(
OPCW)事務局長が執行理事会16日、シリア北部 化学兵器が使用されたとみられる空爆で多数が死傷した事件について、サリンか類似の物質が使われたことに疑いの余地はないとの 分析結果を報告した。 それによると、調査チームが犠牲者3人と治療中の7人から採取した試料をOPCWの4ヶ所の研究施設で分析した結果、サリンもしくはサリンに似 た物質にさらされたことが分かった。
 被害者が搬送されたトルコでは試料分析などから既にサリンの使用を断定していたが、国際機関であるOPCWがサリンが使用されたことを確認したのは初めてである。
2017.04.15 東京新聞

インターネット

シリア、化学兵器数百トン貯蔵か アサド政権離反の元軍高官 <1705-041501>
 英Daily Telegrah紙が14日、シリアのアサド政権から離反した化学兵器研究責任者の元軍高官サカト氏が、政権はさらに 数百㌧の化学兵器を貯蔵していると述べたと報じた。
 アサド政権は2013年8月の化学兵器使用疑惑を受け、ロシアの提案で化学兵器の全面廃棄に合意し、化学兵器禁止機関(
OPCW)が国外に 搬送し2014年に廃棄を完了したとされるが、サカト氏はアサド政権がOPCWを欺き、1,300tしか申告しなかったが、少なくとも2,000tを保有していたと述べた。
2017.04.11 Yahoo 産経新聞記事

「シリア攻撃 『稼働機の2割を撃破』とマティス米国防長官」

<1705-041102>
 マティス米国防長官が10日、シリアのアサド政権軍が使用している同国中部のShyrat空軍基地へのCM攻撃で、燃料貯蔵施設や弾薬庫、防空 施設に加え、稼働機の20%を撃破したとする声明を発表した。
 ロシア国防省損害はわずかだったと主張していたが、米中央軍の報道官は10日、少なくとも 20機を破壊したとしている。
2017.04.11 Yahoo 産経新聞記事

「シリア攻撃 ロシアが化学兵器攻撃を事前把握か AP 通信報道」

<1705-041101>
 AP通信が米政府高官の話として10日、ロシアがシリア北西部イドリブ県で4日に起きた化学兵器攻撃を事前に把握 していたと米政府が結論付けたと報じた。
 空爆の直後、負傷者が搬送された病院の上空でロシア軍UAVの飛行が確認されたことが根拠だという。
2017.04.08 Yahoo 時事通信記事

「損壊の基地から戦闘機離陸=シリア」

<1705-040802>
 在英のシリア人権監視団によると、米軍のミサイル攻撃で損壊したシリア中部ホムス県のShyrat空軍基地 から7日に戦闘機2機が離陸した。 人権監視団はこれより先、基地はほぼ完全に破壊されたと発表し、アサド政権軍 も基地にかなりの被害が出たと認めていた。
 政権側は打撃からの立ち直りをアピールするため、滑走路を急いで応急修復し、 部分的に運用を再開したという。
2017.04.08 Yahoo 時事通信記事

「米、シリア追加攻撃警告=国連安保理でロシアと応酬」

<1705-040801>
 国連安全保障理事会が7日、米国がシリア軍事攻撃に踏み切ったことを受け緊急会合を開いた。 米国連大使は化学兵器の使 用や拡散を防止することは国家安全保障上の不可欠な利益で攻撃は完全に正当化されると強調し、昨夜は非常に控えめな措置を取ったもので更に行う用 意があると追加攻撃を警告した。
 一方、ロシアの国連次席大使は言語道断の国際法違反で侵略行為だと強く非難し、米ロが激しい応酬を繰り広げた。
2017.04.07 Defense News The Pentagon's play-by-play of the Syria strikes <1705-040711>
・4月 4日 06:50:
 シリア軍の基地を発進したSu-22と見られる戦闘機1機Kahn Sheikoum市 街の真ん中に爆弾1発を投下。 着弾によるクレータに化学剤爆弾特有線状飛散 痕
4月 4日 07:00
 神経剤特有の症状を呈した最初の患者が地元病院に搬入される。 その直後に小型UAVが飛来。
4月5日
 トランプ大統領がマティス国防長官に軍事的対応策の検討を指示
4月 6日 16:30
 国防総省が大統領から計画実施命令を受領。
4月 6日 17:40
 駆逐艦PorterRossShyratに向け Tomahawk 60発を発射。 1発が発射に失敗した。
4月 6日 20:40
 別々に目標を配当された59発のTomahawkがすべて目標に命中
2017.04.07 Defense News Congress awaits next steps after Trump's strike against Syria <1705-040710>
 トランプ大統領が6日夜に海軍に対し、イラン軍が化学兵器投下に発信したとされる Homsの航空基地にTomahawk 59発を打ち込む命令を行ったことを米国議会は好感している。  又更に大統領の次の一手を期待している。
2017.04.07 Yahoo ロイタ通信記事

「米国のシリア空軍基地攻撃で9機破壊=ロシア国営テレビ」

<1705-040709>
 ロシアの国営TV「ロシア24」が7日に攻撃後の基地の様子を放映し、米国のシリア空軍基地攻撃で 9機が破壊されたが、主要滑走路は比較的無傷と報じた。
 へこみや破片、がれきなどがあるものの、主要滑走路はほぼ影響がなかったという。
2017.04.07 Yahoo 産経新聞記事
「シリア攻撃 ロシア製の方が精度が高いと言いたいのか? 米ミサイルは半数以上が『標的に当たらず』と露国防省」
<1705-040708>
 ロシア国防省報道官が7日、米軍がシリア中部のシャイラト空軍基地に向け発射した59発のCMのう ち、同基地に到達したのは23発にとどまり、残りの36発がどこに命中したのかは分からないと発表 した。
 米軍の攻撃の精度が低いと主張する狙いがあるとみられる。
2017.04.07 Yahoo ロイタ通信記事

「米軍、シリア軍基地へのミサイル攻撃前にロシア軍に通知」

<1705-040707>
 米国防総省報道官が6日、米軍がシリア空軍基地への攻撃について事前にロシア 軍に通知し、ロシア軍が駐留しているとされる場所を攻撃しなかったことを明らかにした。
2017.04.07 Yahoo 毎日新聞記事

「米国 シリア攻撃『化学兵器』と断定…巡航ミサイル59発」

<1705-040706>
 米軍は米東部時間6日20:40(日本時間7日09:40)、シリア西部のShyrat空軍基地に向け東地中海洋 上の駆逐艦2隻からTomahawk 59発による攻撃を行ったと発表した。 同基地は4日に北部イドリブ県 で多数が死亡した空爆を行った航空機が飛び立った場所だという。
 トランプ米大統領は、独裁者のアサドが罪のない市民に猛毒の神経剤で恐るべき化学兵器攻撃を行ったと断言し、攻撃を指示したと明らかにした。
2017.04.07 Yahoo ロイタ通信記事

「米軍がシリア空爆、50発以上のトマホーク発射」

<1705-040705>
 米当局者が6日、シリア政府軍が化学兵器を使用多数の死者が出たとされたことを受けて、米軍 はCMによるシリア空爆を開始したことを明らかにした。
 米政府高官は50発以上のTomahawkがシリア政府軍の拠点に向けて発射されたと述べた。
2017.04.05 Yahoo 時事通信記事

「米大統領、化学兵器使用『看過できず』=シリア大統領を非難」

<1705-040501>
 トランプ米大統領が4日、シリア北西部イドリブ県の反体制派支配地域で行われた攻撃で アサド政権が化学兵器を使用したとの見方を示し、文明世界はこの事件を看過できないと非難した。  ロイタ通信によると、米政府は化学兵器のサリンが使用されたとみている。
 トランプ大統領は2012年にアサド政権による化学兵器使用をレッドラインとしたものの何もしなかった前政権の弱さと力不 足の結果だとオバマ前政権を批判している。 ただ大統領は、アサド政権に対する具体的な対応を明らかにしていない。
2017.04.04 Yahoo 毎日新聞記事

「シリア 化学兵器の空爆で58人死亡 実行主体は不明」

<1705-040404>
 在英の民間団体「シリア人権観測所」によると、シリア北部イドリブ県のハンシャイフンで4日に化学兵器 を使ったとみられる空爆があり、少なくとも11人の子供を含む58人が死亡し160人が負傷した。  今年シリアで発生した化学兵器使用が疑われる攻撃で最大級の民間人の死傷数となった。
 現地を支配する反体制派はアサド政権軍かロシア軍による攻撃だとしているのに対し、シリア軍関係者やロシア国防省は関与を否定している。
ハーンジャイフーンの位置 (Google Map)】
2017.03.19 NHKニュース シリア 軍事的に優位なアサド政権 支配地域広げる <1704-031901>
 ロシア軍の支援を受けたアサド政権は、昨年12月に北部のAleppoを完全に制圧して軍事 的に優位にたち、反政府勢力が拠点としてきた西部の都市Homus郊外のワエル地区も包囲しているが、反政府勢力と その家族合わせて1万人以上が退去することで先週合意し、18日にバスでシリア北部にある反政府勢力の別の支配地 域に向けて退去を始めた。
 シリア国営通信は現地の知事の話として、赤新月社やロシアの憲兵などが問題が起きないよう退去に立ち会っていると報じた。 退去が完 了するまでには数週間かかると見られる。
2017.03.01 Defense Update Home grown Syrian soft kill system successfully defeated TOW missiles <1704-030106>
 最近、対戦車ミサイルなどによるシリア軍装甲車両の損害が減少している。 これはシリア国内で開発した
IRCM装置 Sarabの成果であるという。
 シリアは反政府勢力から入手したTOWを参考にIRCMを開発し2016年初期にIR LEDを用いたSarab 1を開発した。 Sarab 1は80%の効果を収め たという。
 2016年末には改良型のSarab 2を配備したがカバーするのは前方180゚だけであるのに対し、開発した最新型Sarab 3は360゚をカバーするとい う。
2017.02.23 Yahoo 時事通信記事

「北部バーブ制圧を宣言=シリア反体制派」

<1703-022303>
 トルコが支援するシリア反体制派が23日、
ISILの支配下にあったシリア北部のal-Babを完 全に制圧したと宣言した。
 トルコ国境に近いal-Babに対しては、昨年12月にアレッポを掌握したアサド政権軍も部隊を進めていることから、今後al-Babの支配権をめ ぐり政権側と反体制派の間で新たな衝突が起きる可能性もある。
2017.01.25 Jane's Defence Weekly Turkey and Russia begin to co-ordinate Syeia striles <1703-012501>
 トルコとロシアが1月18日に、12日に行われた両国間での合意に基づき、al-Babの戦闘で36目標に対して 協同して空爆を行った。 この作戦はシリア政府も承認している。
 作戦にはロシア側からSu-24M 4機、Su-25 4機、Su-34 1機が、トルコ側からF-16とF-4がそれぞれ4機参加した。
【註】
 Al Bab周辺はトルコとクルドがせめぎ合いを続けている地域で、米軍は当初トルコ軍に対する空爆支援を行っていなかった。
【関連記事:1612-111603 (MT 2016.11.16)】
 このためトルコは独自に空爆を行い、誤爆で多くの民間人を殺害していた。
【関連記事:1701-122302 (時事 2016.12.23)】
 このような状況からトルコは米軍に対し空爆支援を強く要求した。
【関連記事:1701-122602 (時事 2016.12.26)】
 更にトルコはルコ軍への支援を制限している米国に対し、米軍のIncirlic航空基地使用に疑義を呈した。
【関連記事:1702-010506 (S&S 2017.01.05)】
2017.01.21 東京新聞

インターネット

ロシア、シリア基地強化で合意 軍艦11隻が利用可能に <1702-012102>
 ロシアが20日、シリア西部タルトスの海軍基地を拡張して近代化するとの合意を18日にシリアと結んだとして、 合意文書を政府ウェブサイトに発表した。 契約期間は49年間で、その後も合意に基づき25年の延長可能とし、基 地には兵員を守る武器を自由に持ち込めると明記されている。
 合意文書は、ロシア軍が同基地に一度に11隻まで艦船が停泊できると定め、原子力船寄港も可能としており、批准に向けて議会で審議され る。
【関連記事:1702-011402 (毎日新聞 2017.01.14)】
2017.01.19 Yahoo 産経新聞記事
「露、トルコが初の共同空爆 シリア北部アレッポ近郊 和平協議へ地ならし」
<1702-011901>
 ロシア国防省は18日、トルコ空軍とアレッポの近郊で、
ISIL に対する初の共同空爆を行ったと発表した。
 空爆はアサド政権との合意に基づいて行われ、露・トルコの爆撃機など17機が36目標を攻撃したという。
2017.01.16 NHKニュース ロシア軍 シリアで空軍基地や輸送拠点の港を本格整備へ <1702-011601>
 InterFax通信がロシア軍の動向に詳しい関係者の情報として15日、シリア北西部のラタキア郊外の空軍基地と、軍 事物資の輸送拠点となっている西部のタルトゥース港の詳しい整備計画について伝えた。
 ラタキア郊外の空軍基地では、大型の輸送機が離着陸できるように2本目の滑走路を改修するほか、基地の司令部の建物や 兵舎を新設するという。 タルトゥース港では、2つの埠頭を新設し巡洋艦が接岸できるようになるという。
 さらに、空軍基地と港の周辺に引き続きSAMを配備して防衛能力を維持し、中東での軍事拠点としての役割を強化する狙いがあると見られる。
2017.01.07 NHKニュース ロシア軍 シリア沖に派遣の空母を引き揚げへ <1702-010702>
 シリア全土で先月30日から停戦が実施されていることを受けて、ロシア軍が6日にシリア沖に派遣していた空母Admiral Kuznetsovなど一部の艦船を撤収すると発表し、今月下旬に開催を検討している和平協議に向けた環境整備と受け止められている。
 ロシア軍が空母を作戦に投入したのは初めてだが、艦載機2機が着艦に失敗して海中に墜落するなど、空母の運用能力の問 題も露呈した。
【註】
 1985年に建造されて以来、2015年中頃に3ヶ月にわたるセミオーバーホールを受けた以外、大規模な修理改修は行われていないAdmiral Kuznetsovは、2017年 初期から大規模改修を行うと報じれており、今回の撤収はこのためと見られ、記事が言う「和平協議に向けた環境整備」ではないと思われる。
【関連記事:1607-060105 (JDW 2016.06.01)】
2017.01.06 Defense News Israeli satellite imagery shows Russian nuclear-capable missiles in Syria <1702-010608>
 IAI社の子会社であるImageSat Internationl (iSi)社が5日にウェブサイト上に、同国のEros B衛星が2016年12月28日に撮影した画像を公開し た。
 その画像にはシリアのLatakiaにあるロシア軍のHmeymin基地にIskanderの
TEL 2両が写 っている。 IskanderのTELには射程500kmのSS-26が2発搭載できる。
2017.01.06 Yahoo ロイタ通信記事

「シリアのロシア軍部隊、規模縮小を開始=通信社

<1702-010606>
 タス通信などが、ロシア連邦軍参謀総長が6日、シリアに展開しているロシア軍部隊の規模縮小を開始したことを明らかにしたと報じた。
 シリア沖の地中海に展開している艦隊をまず帰還させるという。