2017年のその他中東情勢に関する資料

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2017.12.11 日経新聞

インターネット

ロシアが中東に接近 プーチン大統領、エジプトに軍事協力 <1801-121103>
 プーチン露大統領が11日にカイロを訪問してシシ大統領と会談し、軍事協力やエジ プト初の原子力発電所建設への支援などを協議する。 その後にトルコに移動してエルドアン大統領に会う。  エルサレムをイスラエルの首都と認定したことで中東との関係がきしむ米国の隙を突き影響力を高める思惑がにじむ。
 ロシア政府関係者によるとシシ大統領との会談では、エジプトへの武器売却や同国にある空軍基地の相互利用 など軍事協力と、エジプトの原発建設への支援などエネルギー分野の協力などが話し合われる。 首脳会談で注目されるのがエジプト空軍基地の利用で、ロシアはq 現在もシリアの空軍基地や港を利用しており、エジプト空軍基地を軍用機の発着に使えるようになれば、中東での軍事的な存在感が高まる。
2017.11.27 産経新聞

インターネット

サウジ主導でイスラム圏国防相会議 「対イラン軍事同盟」形成へ <1712-112704>
 サウジアラビアのサルマン皇太子が26日、リヤドで開かれたイスラム圏約40ヵ国の国防相らが参加した会議で エジプトで起きた過去最悪規模のテロについてテロや過激主義を批判し、「イスラム軍事反テロ連合」の本格始動を目指す考えを示し、次 期国王と目される皇太子を中心にスンニ派諸国の軍事連合を主導する姿勢をアピールした。
 会議に参加したのはエジプトやアフガニスタン、トルコなどスンニ派主体の国々で、シーア派大国イランのほか、イランの影響力が強まっているイラクやシリア は加わっていない。 また、イランに融和的だとしてサウジが6月に断交に踏み切ったカタールも招待されなかった。
2017.11.17 NHKニュース イスラエル軍がサウジアラビアに異例の連帯呼びかけ <1712-111702>
 イスラエル参謀総長が、サウジアラビアのメディアとのインタビューに応じた記事が16日にインター ネット上に掲載された。 この中で参謀総長は、サウジアラビアはイランに対抗するという目的を共有しておれり、イスラエルは経験や情報を共有する用 意があると述べて、サウジアラビアに向けて異例とも言える連帯を呼びかけた。
 また14日には、レバノンの新聞がサウジアラビア政府内部の機密文書を入手した内容として、サウジアラビアとイスラエルは協力してイランの脅威に対抗 し、経済制裁を強化するようアメリカなどに働きかけることで一致していると報じている。
2017.11.14 Defense News Raytheon: Saudi-based Patriots intercepted over 100 tactical ballistic missiles since 2015 <1712-111403>
 Raytheon社首脳がドバイ航空展で、サウジアラビアがイエメンとの紛争が始まった2015年以来Patriotで 100発以上の
TBMを撃墜し、そのうち90発以上はPAC-2 GEM-T 弾によるものであったと述べた。 イエメンからサウジに対するBM攻撃について米シンクタンクのCSISは、 18発が着弾し40発を迎撃したとしており、イエメンの報道では93発が発射されたとしている。
 米国は2015年7月にサウジにPAC-3弾600発を$5.4Bで売却し、今年10月にはTHAAD 360発と発射機44基を$15Bで売 却する決定をしている。
2017.11.05 Defense News Saudi Arabia intercepts missile targeting main airport <1712-110504>
 サウジアラビア軍がイエメンのフーシ派リヤド国際空港に向けて発射したBMを撃墜 した。 この際、撃墜したミサイルの破片がリヤド北方に落下したが居住地域ではなかったので被害はなかった。 また民航当局によると空港への被害はなく運航 に支障も出ていない。
 サウジアラビアは2015年3月以来、フーシ派が発射したBMを度々迎撃しているが、今回のBM攻撃は人口密集地帯の近くに向け発射された のは初めてで、イエメンとの国境から620哩(1,000km)と、今まで一番長距離の攻撃である。
2017.11.05 東京新聞

インターネット

サウジがミサイル迎撃 首都北東、イエメンから <1712-110503>
 イエメンのシーア派系武装組織フーシ派が4日、サウジアラビアの首都リヤドの国際空港に向けてBMを発射した と表明した。 これに対してサウジ国営メディアによると、サウジ国軍はリヤド北東でBMを迎撃し、被害や負傷 者はなかったと報じた。
 英BBC放送は、空港付近で大きな爆発音がしたと報じ、衛星TVアルジャジーラは目撃情報として、サウジなどがフーシ派が掌握するイエメン首都サヌアの拠点に 対して、BM攻撃に対する報復とみられる空爆を実施したと報じた。
【註】
 リヤドの国際空港はイエメンとの国境から700kmの位置にあり、PAC-3と思われるサウジアラビアのBMDSは、射程700km以上のBMを迎撃したことになる。
リヤドの国際空港の位置 (Google Map)】
 因みに今まで報じられていた米国内でのPAC-3迎撃試験では、MSE弾ですらWSMRから最大でも350km程度しか離れていないニューメキシコ州Ft. Wingateから発射され た標的弾を迎撃したものであった。
Ft. Wingate の位置 (Google Map)】
2017.10.18 Jane's Defence Weekly Saudi THAAD sale approved <1712-101811>
 米国防安全保障協力局(DSCA)が10月6日に、かねてからサウジアラビアが要求していたTHAADの売却を、 国務省が承認したことを明らかにした。 売却されるのは発射機6基で編成した7個
FUと迎撃弾360発で、売却額は$15Bにのぼると見られる。
 サウジアラビアはロシアのS-400にも関心を持っていると伝えられている。
2017.10.11 Jane's Defence Weekly Riyadh and Moscow sign S-400 MOU <1712-101101>
 サウジアラビアのサルマン国王がモスクワを訪問した10月5日にサウジ軍需工業界が、サウジがロシアとS-400の購入 で合意し、システムの一部をサウジで生産することになったと発表した。
2017.10.07 Yahoo 時事通信記事

「サウジに THAAD 売却へ=イラン脅威に対抗―米」

<1711-100703>
 米国務省が6日、サウジアラビアへのTHAAD売却承認したと発表した。 国務省によると売却されるのは 発射機44両迎撃弾360発レーダ7基など総額$15B規模になる。
 トランプ米大統領は5月にサウジを訪問した際、総額$120Bに上る武器売却でサウジ側と合意しており、THAADもその一環という。
【註】
 Lockheed Martin社は2015年にカタールとサウジアラビアからTHAADを受注しており、
【関連記事:1504-030413 (JDW 2015.03.04)】
UAEは既にTHAADを保有している。
【関連記事:1702-122109 (JDW 2016.12.21)】
2017.10.04 Jane's Defence Weekly Saudis intercept Yemen missile
 サウジアラビアのSPA通信が9月24日、同国防空軍が23日にイエメンから飛来したBMKhamis Mushaytの南方で迎撃したと報じた。
 一方イエメン武装勢力派のSaba通信は、Qzher-M2 BMでKhamis MushayにあるKing Khalid空軍 基地の攻撃に成功したと報じた。 Qzher-M2とはS-75 SAM(註:SA-2)をBMに転用したものである。
Khamis Mushayt の位置 (Google Map)】
2017.09.14 Stars & Stripes Qatar diplomatic crisis engulfs a major US military base <1710-091406>
 サウジアラビア、エジプト、バーレイン、UAEの4ヵ国が6月にカタールと断交したことにより、 米国が微妙な立場に立っている。
 バーレインには米海軍第5艦隊司令部あり、カタールには米中央軍 の前方司令部がありal-Udeid航空基地はシリア、イラク、アフガンでの航空作戦の拠点になっていて合わせて 13,500名の米軍が駐留している。
2017.09.13 Jane's Defence Weekly Lockheed Martin to help Saudi air defence forces develop THAAD system requirement <1711-091314>
 Lockheed Martin社が9月5日、サウジアラビアからTHAADを受注したと発表した。 6月の報道によると受注額は$13.5B にのぼると見られる。
 同社は既にUAEからTHAADを受注し、カタールも要求しているという。
2017.08.27 日経新聞

インターネット

自衛隊輸送機の輸出検討 政府、UAE に <1709-082701>
 政府がC-2輸送機のUAEへの輸出する検討をしている。 防衛省幹部によると、UAE側からC-2複数機を 購入したいとの意向が届いているため、防衛省や経済産業省が技術情報を提供しており、今後は価格や購入機数を含めた交渉を本格化さ せており、輸出に必要な「防衛装備品技術移転協定」の交渉も近く始める。
 日本が海外に完成品の防衛装備品輸出したことはなく、実現すれば初のケースに なるが、防衛装備移転三原則は装備品を紛争当事国に輸出することを禁じているが、UAEはサウジアラビアが主導する イエメンへの武力侵攻に参加している。 防衛省幹部の一人は、UAEは紛争を主導する立場ではないと、三原則に抵触しないとの認識を示している。
2017.08.19 東京新聞

インターネット

レバノン軍が掃討作戦開始 シリア国境で対イスラム国 <1709-081903>
 レバノン国営通信などが、同国軍が19日に北東部のシリア国境付近の一部地域を掌握するISIS の掃討作戦を開始したと発表したと報じた。
 一方、レバノンのシーア派民兵組織ヒズボラは、シリア政権軍と共に国境付近のシリア側で対ISIS作戦を始めた と表明した。 レバノン軍報道官は、ヒズボラやシリア軍と調整はしていないとしている。
2017.06.28 Jane's Defence Weekly Turkey deploys forces to Qatar <1708-062817>
 トルコ軍が23名の兵員5両の装甲車両カタールに派遣 したことを明らかにした。
 カタールに派遣されているトルコ軍の数は明らかにされていないが、5月に議会で94名が派遣されていることが明らかにされている。
2017.06.25 Yahoo 時事通信記事

「サウジの要求を批判=カタール断交問題―トルコ大統領」

<1707-062502>
 AFP通信などによると、トルコのエルドアン大統領が25日、サウジアラビアなどアラブ4ヵ国がカタールに提示した関 係修復の条件について、主権侵害であることを理由に国際法違反だと批判したことから、断交問題はトルコとサ ウジの関係悪化にも発展しそうな雲行きとなってきた。
 サウジを中心とするアラブ諸国は関係修復の条件として、カタールの衛星TV局アルジャジーラ閉鎖を含む13項目の要求を提示している が、カタール政府は24日に理不尽だと反発していた。
【註】
 トルコは2016年4月にカタールへの軍事基地を設置している。
【関連記事:1606-050408 (JDW 2016.05.04)】
2017.06.17 Yahoo 時事通信記事

「ジブチとエリトリア緊迫=カタール問題、思わぬ余波」

<1707-061702>
 ジブチとエリトリア間の係争地には、これまでカタール軍が駐留し衝突を防いでき たが、サウジアラビア主導で5日に始まったカタールを孤立させる中東の騒ぎにより、他国の仲介どころではなくなったカタールが14日に 撤退を発表し、エリトリア軍が即座に係争地を占領してしまった。
 これを受けてアフリカ連合(AU)は17日、ジブチ・エリトリアの両国に対し自制を呼び掛けた。
2017.06.15 Yahoo ロイタ通信記事

「米国、カタールに F15 戦闘機売却で合意 中東主要国と断交でも」

<1707-061501>
 カタール国防省が14日、米国からF-15を$12Bで購入することで合意したと明らかにした。 Bloombergは 36機が売却されると報じている。 米政府は昨年11月にカタールにF-15 72機を$21.1Bで売却することを承認していた。
 サウジアラビアなど中東4ヵ国が国交を断絶したカタールを巡っては、テロリズムを支援しているとトランプ米大統領 も非難していたが、マティス国防長官が14日にカタール代表団と会談し合意を締結した。
2017.06.08 日経新聞

インターネット

トルコ国会、軍のカタール駐留協定を承認 <1707-060804>
 アナトリア通信が、トルコの国会が7日にトルコ軍のカタール派遣などを柱とする軍事協定を 承認したと報じた。 協定は昨年4月に結ばれたもので、サウジアラビアなどのアラブ諸国が5日にカタールとの国交断絶を発表したことを受け、承認を早め た。
 トルコに多額の投資を行うなど関係の深いカタールを支える姿勢を明確にした。
【註】
 トルコは2016年4月28日に、湾岸初の軍事基地としてカタールに設置した統合軍基地を正式に開所しといる。
【関連記事:1606-050408 (JDW 2016.05.04)】
2017.06.07 Yahoo ロイタ通信記事

「中東情勢の『トランプ化』、ドイツ外相が警告」

<1707-060707>
 ドイツのガブリエル外相が7日、サウジアラビアなどがカタールと国交を断絶するなど中東で 突如緊張が高まっていることに警戒感を示し、同地域へのトランプ米大統領の影響について懸念を表明した。
 ガブリエル外相はサウジアラビア外相との会談後に湾岸地域での緊張の高まりの度合いに衝撃を受けたとし、すべての関係各国に危機の 収束に向け努力するよう呼び掛け、トランプ米大統領の中東政策に関する質問に対しては、ドイツはイランに対す る完全な敵対政策は支持しないと述べた。
2017.06.07 Yahoo 時事通信記事

「ロシアがカタールにサイバー攻撃か=アラブ諸国断交のきっかけに―CNN」

<1707-060706>
 CNN TVが6日、サウジアラビアなどがカタールとの断交に踏み切るきっかけの一つになったとされる国家元首の タミム首長の発言について、米当局がロシアからのサイバ攻撃で国営カタール通信がハッキングされ、 偽ニュースが流されたとみて捜査していると報じた。
 カタール政府は、5月23日にカタールの国営通信から、イランやイスラエルに親和的な内容で、トランプ米大統領が職に留まることをタミム首長が疑問視したさ れる偽ニュースが流れたと主張している。
2017.06.05 Yahoo 産経新聞記事

「中東4ヵ国、湾岸カタールと一斉に断交 サウジ『テロと過激主義から国益を守る』」

<1707-060502>
 サウジアラビア、エジプト、UAE、バーレーン中東4ヵ国が5日、一斉にカタールとの国交断絶 を発表した。 国境を接するサウジは「テロと過激主義から国益を守る」として国境閉鎖を発表、他の3ヵ国も商船、航空機の往来も停止 するとしている。 エジプトはシーシー現政権が敵視するムスリム同胞団をカタールが支援したのが理由だとしている。 バーレー ン政府も同国のテロ支援による国内治安の保全を理由に挙げた。
 豊富な天然ガス資源を有し、対米重視路線をとってきたカタールはスンニ派が主流だが、他の湾岸諸国同様一定のシーア派人口が存在しており、イランとの関係は それぞれ微妙とされる。
2017.05.31 Jane's Defence Weekly US announces USD109 billion in Saudi defence deals <1708-053109>
 トランプ大統領のサウジ訪問に合わせて米国が5月20日、$109Bにのぼる武器売却を明らかにした。
 売却されるのはCH-47 Chinook 48機、M1A2S Abrams 152両のほか、各種ヘリ、哨戒艇、P-8THAAD、PAC-3など 広範にわたっている。
2017.05.24 Jane's Defence Weekly UAE requests more PAC-3s <1708-052408>
 米
DSCAが5月11日、UAEにPAC-3弾60発とGEM-T弾100発を売却するとこを国務省が承認したことを明らかにし た。 契約額は$2Bと見られる。
2017.05.12 Inside Defense UAE eyeing $2 billion purchase of Lockheed, Raytheon Patriot missiles <1706-051204>
 米国防総省が議会に、PatriotのPAC-3弾及びGEM-T弾UAEに$2Bで売却すると通知し た。
2017.03.29 Jane's Defence Weekly Saudi Arabia to build Chinese UAVs <1705-032914>
 サウジアラビアのKACST社が3月16日に中国のCASC社と、UAVの製造に関する合意文書に署名 した。
 合意内容の詳細は明らかにされていないが、サウジ軍はすでにCASC社製のCH-4 MALE UAVを装備している。
2017.03.06 Aviation Week & ST Russia and the United Arab Emirates have signed an agreement jointly develop a fifth-generation fighter <1705-030602>
 ロシアとUAE第五世代戦闘機の共同開発で合意し同意文書に署名した。
 開発はMiG-29を基礎に2018年に開始し、7~8年で完成させるという。
2017.03.04 NHKニュース 米軍 イエメンでイスラム過激派組織への攻撃強化 <1704-030402>
 トランプ政権がテロ組織の壊滅を最優先課題に位置づけたのを受け、米軍はイラクやシリアでのISISに対する軍事作戦に加え、 イエメンでもイスラム過激派組織に対し空爆を実施し攻撃を強化 している。
 米国防総省によると、米軍は今月2日から2日間にわたってイエメンでアルカイダ系のイスラム過激派組織「アラビア半島のアルカイダ」に 対して合わせて30回以上の空爆を実施したという。 米軍は1月にこの組織に対し、トランプ大統領の承認を受けて軍事作戦を実施し、海軍 の特殊部隊の隊員1名が死亡している。
2017.02.27 Defense News Russia's fifth-gen fighter blitz <1703-022708>
 ロシア最大の軍事複合企業体であるRostec社がアブダビで開かれているIDEX展で、UAEとMiG-29を元に第五世代軽戦闘機 共同開発の可能性を明らかにしたが、これには対イスラエルが関連している。 UAEはかねてからF-35の売却を希望していたが米国は イスラエルへの配慮からこれに同意していなかった。
 またロシア側にもT-50に代わる軽戦闘機の必要性がある。 ロシア国防省は50機予定していたT-50の生産を 12機にとどめる検討に入っている。
2017.02.22 Jane's Defence Weekly UAE building island base in Bab al-Mandab strait <1704-022209>
 ジブチとイエメンの間にあるBab al-Manfdab海峡の島Mayyun長大な滑走路が建設されている。
Mayyun 島の位置 (Google Map)】
 Perim島あるいはBerim島とも呼ばれる火山島のMayyun島はイエメン本土から3.2kmしか離れておらず、2015年10月4日にUAEが報道陣をヘリで連れてきて以来、 UAE軍とイエメン軍が占拠している。
2017.02.20 Defense News Russia's Rostec to co-develop 5th-gen fighter with UAE <1703-022001>
 ロシアRostec社CEOがドバイで開かれているIDEX展で20日、UAE国防省と協同第五世代軽戦闘 機を開発すると述べた。
 開発はMiG-29をベースに2018年に開始され7~8年かけるという。
【註】
 開発する軽戦闘機は第五世代と言うものの、MiG-29がベースであることや開発期間を7~8年としていることから、F-15SE Silent Eagle、F-16V Viper、F-18 Advanced Super Hornet並の第四世代改戦闘機ではないか。
 言い換えると、MiG-29の陳腐化による競争力低下を防ぐため、UAEの資金力を使ってレーダのAESA化やステルス性強化を行おうとするものではないか。
2017.02.15 Jane's Defence Weekly New Yemen ballistic missile hint at Iranian assistance <1704-021511>
 イエメンの武装勢力Ansar Allah (Houthi)が2月6日に弾道弾Burkan-2 を公表したことで、イランがHouthiへの技術支援を行っているとの疑念が高まっている。
 Houthiが2016年9月にScud型の射程を延伸し800kmとしたBurkan-1を公表し、10月9日には国境から525km離れたサ ウジのKing Fahd航空基地、10月27日には630km離れたJeddah国際空港を攻撃したが、Houthiは2月5日にはさらに射程の長い弾道弾で国境から780km 入ったAl-Muzahuimiyah基地を攻撃したと発表した。
 Al-Muzahuimiyah攻撃の翌日にHouthiは、攻撃に使用した弾道弾をBurkan-2とした上で5発の画像を公開した。
2017.02.11 Defense News US beefing up Red Sea presence <1703-021101>
 イエメンのAl Hudaydah港沖合の紅海で、サウジのフリゲート艦Al MadinahがHouthi派武装勢力の 自爆艇攻撃を受け2名が死亡したのを受け、その数日後の2月3日に米海軍は紅海の入り口である Bab el Mandeb海峡駆逐艦Coleを派遣すると共に、紅海の反対側に地中海から駆逐艦2隻を派遣し哨戒にあたっている。
 更に同海域には第11海兵遠征隊を載せた強襲揚陸艦1隻も待機している。
Al Hudaydah の位置 (Google Map)】
2017.02.08 Jane's Defence Weekly UAE airstrilke reportedly destroyed Iranian UAV in Yemen <1704-020814>
 UAEが1月28日、同国空軍機が紅海に面したイエメンのAl-Mukha港近くで、車載発射機上 にあったイラン製UAVを破壊したと発表した。
Al-Mukha の位置 (Google Map)】
2017.02.08 Jane's Defence Weekly Saudi frigate survives attack off Yemen <1704-020813>
 サウジアラビアが1月31日、イエメン西部のAl-Hudaydah港でサウジ海軍のフリゲート艦1隻 がイエメンの武装勢力Ansar Allah (Houthi)の自爆艇3隻の攻撃を受けたと発表した。
 これについてHouthiはミサイル攻撃を行ったとしている。
2017.02.04 Yahoo 時事通信記事

「米駆逐艦、イエメン沖に」

<1703-020402>
 ロイタ通信などによると、米軍が3日までにイエメン沖で紅海の入り口に位置するバブルマンデブ海峡付近に、艦 船の護衛を含む哨戒任務に就く駆逐艦Coleを派遣した。
 Coleは2000年10月に、アデン港に停泊中に爆弾を積んだゴムボートが突っ込むテロ攻撃を受け17人が殺害されている。
2017.02.01 Navy Times Flynn: White House blames Iran for attack on Saudi ship <1703-020102>
 ホワイトハウスが、1月31日にイエメンのHouhtiが航海の出口Bab-a-Mandab海峡サウジ艦を攻 撃したについてイランを非難した。
 Houhtiはサウジ艦を米艦と間違えて攻撃した模様で、その映像の音声では「米国に死を」と叫ぶのが聞き取れる。
Bab-a-Mandeb 海峡の位置 (Google Map)】
イランがサウジ艦を攻撃している映像
2017.01.14 Yahoo 毎日新聞記事

「ロシア 東地中海で存在感 米に代わり積極関与」

<1702-011402>
 ロシア東地中海沿岸諸国との関係強化に動いている。 シリア内戦では アサド政権を支援しながらトルコとも連携し、エジプトでは軍事面などの交流を活発化させて、内戦状態が続 くリビアへの関与も深めつつある。 アラブの春以降の混乱期に存在感を低下させた米国に代わり、東地中海で影響力 を強めている。
 ロシアはシリアでアサド政権を支援するために軍事介入し、内戦前から持つ西部タルトスの海軍基地に加えて、新たに北西部 ラタキア近郊にも軍事基地を整備した。
 さらにエジプトとも昨年6月と10月に海上と陸上で相次いで合同軍事演習を実施し、エジプト初の原発建設計画を支援するなど関係強化を進める。
2017.01.05 Stars & Stripes Jordan says moving US Embassy to Jerusalem is 'red line' <1702-010507>
 ヨルダン政府広報官が5日、トランプ次期米大統領が駐イスラエル米大使館をエルサレムに移す としていることに対し、ヨルダンにとって一線を越えることになるととにイスラム世界の反発を招くと 警告した。