2019年の日米防衛協力に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2019.12.09 Stars & Stripes US, Japan kick off Tokyo drills days after Trump says ally should pay more for troops <2001-120905>
 2週間にわたる日米共同指揮所演習ヤマザクラ-77が、12月9日に東部方面総監部で開始された。
 この演習には米陸軍第1軍団の1,000名のほか米空軍海兵隊も参加し、開始式典ではオブザーバ参加の英、加、豪隊員も整列した。
2019.12.09 NHK 日米が大規模図上演習 サイバー攻撃など新領域の連携確認 <2001-120901>
 日本の有事を想定した自衛隊と米軍の大規模な図上演習ヤマサクラ朝霞駐屯地などで6,600名が参加して始まり、サイバ攻撃への対処など従来の陸海空にとどまらない新たな領域での連携の在り方を確認している。
 演習は首都圏と南西地域で、BMやゲリラによる攻撃、それに離島への侵攻といった複数の事態が同時平行で起きた場合を想定し、コンピュータ上で部隊を指揮して対処する。 またサイバや電磁波による攻撃の対処など、従来の陸海空にとどまらない新たな領域で、日米がどのように連携するかを確認するという。
2019.10.17 Stars & Stripes Coast Guard cutter joins multinational drills near contested South China Sea islands <1911-101704>
 米沿岸警備隊の警備艦Strattonパラワン島周辺の南シナ海米海軍とフィリピン海軍及び海上自衛隊が実施する年次演習Sama Samaに参加する。 米比合同演習であるこの演習に海上自衛隊が参加するのは初めてである。
 演習には米海軍
LCS Montgomery、揚陸艦Germantownと高速輸送艦及びサルベージ船の各1隻、更にP-8A Poseidon 1機が参加している。
【註】
 海上自衛隊の発表によると、日本からはP-3C 2機が参加している。 因みにフィリピンから参加しているのはC-90 1機と艦艇1隻である。
2019.09.25 Stars & Stripes Japan takes lead on Malabar exercise with US and India for first time <1910-092504>
 日米印海軍Malabar年次合同演習が10日間の日程で佐世保沖で行われている。 今年のMlabarは初めて日本が主導して行われている。
 この演習には米海軍から駆逐艦McCampbell、強襲揚陸艦Green Bay、Los Angelsg級攻撃型原潜が、インド海軍からはフリゲート艦Sahyadari、対潜コルベット艦KiltanとP-8I Poseidonが、海上自衛隊からはヘリ空母かが、駆逐艦さみだれ、巡洋艦ちょうかいが参加している。
2019.09.17 朝日新聞

(Yahoo)

中国を念頭、日米共同の地対艦戦闘訓練 きょう熊本で <1910-091702>
 陸上自衛隊が17日、熊本県の大矢野原演習場で地上から艦艇を攻撃する訓練を国内では初めて日米共同で実施する。 昨年は初の共同対艦戦闘訓練を米国で行ったが、より中国に近い日本で実施することで、牽制を強める狙いがあるとみられる。  予定されている地対艦ミサイル訓練は、国内各地で行っている自衛隊と米陸軍の実動訓練Orient Shield 19の一環で、米側はHIMARSを日本国内での共同訓練で初めて展開し、日本側は12式 SSMの部隊が参加する。
2019.09.04 Stars & Stripes US and Japanese troops set to begin annual Orient Shield live-fire exercise across Japan <1910-090403>
 米陸軍1,000名陸上自衛隊750名が9月5日に、全国の演習場で年次演習Orient Shieldを開始する。 演習は9月23日まで行われる。 演習にはイリノイ州兵第33歩兵旅団戦闘団と、マルチドメイン戦闘部隊1個隊が参加する。
 陸軍にとってマルチドメイン戦闘隊の試験運用は昨年ハワイで行われたRim of the Pacific演習以来で、砲兵旅団司令部に対しサイバ電子戦宇宙などの情報を収集し提供する。
 Orient Shield演習は4年前に開始したPacific Pathway計画の一環で、Pacific Pathway計画では90日間にわたり米陸軍部隊を海外に派遣している。
2019.08.07 Jane's Defence Weekly Japan and US forcus R&D on 'bew domains' <1909-080717>
 防衛省研究開発分野での日米協力を強化しようとしている。
 防衛装備庁 (
ATLA) 広報官が7月31日、両国の代表が宇宙サイバ電磁波など複数の分野での協力について協議したことを明らかにした。
2019.07.17 NHK 陸自 豪まで輸送艦で展開 初の大規模な機動訓練 <1908-071704>
 昨年3月に発足した陸上自衛隊水陸機動団の300名オーストラリアまで2週間かけて輸送艦で移動し、日米共同訓練に参加する初の大規模な機動訓練を行った。 陸上自衛隊が今回のように長い航海を伴う大規模な機動訓練を行うのは初めてである。
 16日に公開されたオーストラリア北東部海岸での米海兵隊との共同訓練では、沖合に停泊した海上自衛隊の輸送艦から水陸両用車や揚陸艇を使って上陸し、陸上での戦闘を想定した行動を確認した。
2019.07.08 Stars & Stripes US, Australian forces kick off massive, monthlong military drills Down Under <1908-070803>
 34,000名以上が参加し1ヶ月間にわたり行われる米豪合同演習Talisman Sabre 2019が、7月7日にブリスベーン港に停泊している米空母Ronald Reaganの艦上で開始された。 演習は主としてクイーズランド州のShoalwater湾演習場とニューサウスウェールズ州のEvans Head射爆場で行われる。 米海兵隊はM142 HIMARSを搬入しており、8日には初の実射を行う計画である。
 この演習にはカナダ、日本、ニュージーランドも参加すると共に、インドと韓国もオブザーバーを派遣している。
 7日にはオーストラリアのABC TVが、中国の情報収集艦が近傍から情報収集するためオーストラリアに向かっていると報じており、豪軍も「追跡中」であることを明らかにした。
2019.07.08 日経新聞 米豪の共同軍事演習に中国が情報収集艦、豪はけん制 <1908-070802>
 オーストラリアで行われている米豪共同軍事演習Talisman Sabre中国が情報収集艦を派遣していることが明らかになった。 豪側もこうした動きを把握しており、適切な手段をとると中国側を牽制した。 豪公共放送ABCなどによると、中国の情報収集艦は6日夜にパプアニューギニア北部を航行していることが確認された。
 この演習には陸上自衛隊の水陸機動団も参加していることから、専門家は「中国は高度化複雑化している米豪の演習内容に加え、日本の水陸機動団の能力にも関心を持ったとみられる」と指摘している。
2019.06.12 産経新聞

(Yahoo)

海自「いずも」と米空母「ロナルド・レーガン」が南シナ海で共同訓練 <1907-061202>
 複数の政府関係者が11日、護衛艦いずもと米空母Ronald Reaganが10日から南シナ海共同訓練を行っていることを明らかにした。
 海自と米空母が南シナ海で共同訓練を行うのは昨年8月以来で、海自からはいずものほか、護衛艦むらさめあけぼのが参加し、Ronald Reaganと艦隊を組んだ上で戦術運動の確認などを行った。
2019.05.23 毎日新聞

(Yahoo)

海自が米豪韓とグアムで訓練 韓国とはレーダー照射問題後、初 <1906-052305>
 海上自衛隊が23日に、米領グアム米豪韓海軍と共同訓練を開始した。 海自から護衛艦ありあけあさひ、哨戒ヘリ2機が参加し、28日まで対潜水艦戦や防空戦などを想定して訓練する。
 この4ヵ国の枠組みでの海上訓練は初めてで、海自と韓国軍の本格的な訓練は、
FCSレーダ照射問題で関係が冷え込んだ昨年12月以降、初めてである。
2019.05.20 読売新聞

(Yahoo)

日仏豪米、インド洋で初の共同訓練…中国けん制 <1906-052003>
 海上自衛隊が19日に日仏豪米の4ヵ国による初の共同訓練インド洋で開始した。 護衛艦いずもや仏海軍原子力空母Charles de Gaulleなど10隻が参加し、22日までスマトラ島西方の海空域で、対潜水艦戦や搭載ヘリの相互発着艦などを訓練する。  いずもは4月末に日本を出港し、3~9日には南シナ海などで、米、印、比海軍の艦艇計6隻とも訓練を行っている。
2019.05.16 Stars & Stripes US, Japan and Australia train with French aircraft carrier in Bay of Bengal <1906-051606>
 米海軍第7艦隊によると、駆逐艦William P. Lawrenceが5月16日にインド洋ベンガル湾で、日、仏、豪の5隻と合同演習La Perouseを実施した。
 参加したのは仏海軍空母Charles de Gaulle、護衛艦いずもむらさめ、豪海軍フリゲート艦Toowoomba潜水艦Collinsである。
2019.05.09 Stars & Stripes US joins India, Japan and Philippines for South China Sea sail <1906-050906>
 米海軍が9日、5月2~8日に南シナ海で行った日米比印海軍合同演習が終了したと発表した。
 この演習には米駆逐艦Wiliam P. Lawrence、護衛艦いずもむらさめのほか、インド海軍から駆逐艦と補給艦各1隻、比海軍から哨戒艦1隻が参加した。
2019.04.20 読売新聞

(Yahoo)

サイバー、米に防衛義務…2プラス2で確認 <1905-042001>
 日米政府が19日、外務防衛担当閣僚による日米安全保障協議委員会 (2-plus-2) で、大規模なサイバ攻撃にも米国の対日防衛義務を定めた日米安全保障条約5条が適用されうることを初めて確認した。
 日本の衛星に米国の宇宙監視センサを搭載することでも合意し、宇宙での協力を前進させた。  宇宙分野の日米協力を巡っては、中国やロシアの軍事衛星の動向や衛星を破損させる恐れがある宇宙ゴミなどを監視するため、日本が打ち上げ予定の準天頂衛星に米国のセンサーを搭載することを決めた。
【註】
 準天頂衛星は静止衛星と同じ高度36,000kmにありしかもわが国周辺の上空に留まることから、北朝鮮や中露のBMを常時監視するのに適するが、多くが高度数百㌔付近に漂う宇宙ゴミの監視に適するかは疑問である。
2019.04.17 時事通信

(Yahoo)

対中ロ、宇宙・サイバーで協力=日米、19日に2プラス2 <1905-041705>
 日米政府が19日、外務防衛担当閣僚による安全保障協議委員会 (2-plus-2) をワシントンで開催する。
 宇宙やサイバなどの新領域で脅威を増す中国、ロシアを念頭に、日本が昨年末に策定した新防衛大綱を踏まえて両国間の防衛協力を強化することが柱で、協議の成果を盛り込んだ共同声明を発表する方向で調整を進めている。
2019.04.12 Stars & Stripes High-altitude US recon plane joins search for F-35 and missing Japanese pilot <1905-041204>
 9日19:30に起きたF-35A墜落事故を受け、事故直後から烏山AFB所属のU-2が機体と乗員の捜索を行っている。
 F-35は2018年9月にサウスカロライナ州のBeafort海兵隊航空基地近くでF-35Bが墜落しているが、F-35Aの墜落は初めてである。
2019.04.05 産経新聞

(Yahoo)

B52 爆撃機2機が東シナ海上空で空自などと共同訓練 <1905-040505>
 米太平洋空軍が4日、B-52 2機が3日にグアムのAndersen AFBを飛び立ち東シナ海上空で航空自衛隊の戦闘機や米軍嘉手納基地所属のF-15共同訓練を行ったと発表した。
 太平洋空軍は、米航空機は同盟、パートナー諸国と自由で開かれたインド太平洋を支援するため恒常的に日本の付近で作戦行動を行っていると強調した。
2019.03.29 東京新聞 米軍防護16件に急増 安保法施行3年 進む日米一体化 <1904-032902>
 他国を武力で守る集団的自衛権の行使を可能にした安全保障関連法の施行から29日で3年となったが、政府は自衛隊が米軍の艦艇や航空機を守る武器等防護2018年に16件実施し、前年の8倍に急増した。 BM警戒中の米艦の防護も初めて行い、日米の軍事的一体化を加速させた。
 防衛省によると、自衛隊が2018年に実施した米軍防護は前年の共同訓練とは違い、実任務に踏み込んだ物であるが、具体的な活動内容は「米軍の部隊運用に直結する」として公表していない。
2019.03.13 Stars & Stripes US, UK and Japan scheduled to conduct submarine hunting exercise <1904-031312>
 米海軍が3月12日に、第2回目となる日米英三国海軍の合同対潜演習が14日に開始されると発表した。
 この演習に米海軍からは第16哨戒飛行隊のP-8A 1機、英海軍からはフリゲート艦Montrose、海上自衛隊からは護衛艦むらさめ潜水艦1隻及びP-1 1機が参加する。
2019.03.06 Air Force Times Stratofortresses fly sorties over South China Sea, first since November <1904-030609>
 米インド太平洋軍が、3月4日にB-52 2機がAndersen AFBを離陸し、1機は南シナ海周辺を飛行し、もう1機は航空自衛隊及び米海軍と共同訓練を行ったと発表した。
 南シナ海の飛行はポンペイオ国務長官がマニラを訪問し、フィリピンが南シナ海で武力を行使されれば米国は海空軍を投入すると保障した3日後に行われた。
 東シナ海では台湾、2013年に中国が一方的に日本、韓国のADIZが接する空域にADIZを設定している。
2019.02.27 時事通信

(Yahoo)

18年の米軍防護16回=「制度習熟」で大幅増-防衛省 <1903-022703>
 防衛省が27日、自衛隊安全保障関連法に基づいて行う米軍の艦艇や航空機の防護について、2018年は16回実施したと発表した。 2017年の2回から大幅に増加した。 防衛省は、日米相互が制度に習熟して、信頼関係が増した結果だと説明している。
 防衛省によると、2018年は初めてBMDを含む情報収集と警戒監視活動中の米艦艇に対する防護が3回行われたほか日米共同訓練中の防護で、航空機に対して10回艦艇に対して3回だった。
2019.02.20 Stars & Stripes Nearly 100 aircraft, thousands of troops deploy to Guam for three-nation Cope North drills <1903-022008>
 日米豪から100機近い航空機が参加したCope North演習が3月8日までの予定で2月18日に開幕した。 演習は人道支援と災害救助の訓練としてグアムを拠点として、パラオやミクロネシア連邦を含む西太平洋一帯で行われる。
 演習には米空軍、海軍、海兵隊と航空自衛隊、豪空軍が、米軍から2,000名以上、日豪から850名が参加した。
2019.02.15 Jane's 360 JGSDF certifies its first amphibious assault force in joint exercise with US marines <1903-021507>
 第14回となる日米共同演習Iron Fistが2月8日までカリフォルニア州南部で陸上自衛隊と米海兵隊が参加して実施され、水陸機動団がfull operationalになったことを実証した。
 この演習では初めて陸上自衛隊の水陸両用車が参加した。
2019.01.27 共同通信

(Yahoo)

政府が6領域で日米共同作戦計画 陸海空に宇宙、サイバー空間など <1902-012701>
 複数の政府筋が26日、政府は自衛隊と米軍による新たな日米共同作戦計画の検討に着手したことを明らかにした。 今春行われる両国の外務防衛担当閣僚安全保障協議委員会 (2-plus-2) で、計画策定に向けた作業加速を確認する。
 陸、海、空に宇宙、サイバ空間、電磁波を加えた6領域を作戦計画の対象範囲に位置付け、複数の領域での同時多発的攻撃に備え、日米両部隊の一体的運用を図る狙いがある。
2019.01.17 Stars & Stripes USS Wasp drills with Japan in East China Sea, days after Beijing mobilizes anti-ship missile <1902-011706>
 米海軍強襲揚陸艦Waspを中心とした
ARGが1月12~13日に東シナ海で海上自衛隊のくにさきと共同演習を行った。
 この演習にはドック型揚陸艦AshlandGreen Bayも参加した。