2019年のイラン情勢に関する資料

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2019.12.25 Navy Times Iran to conduct naval drills with China and Russia <2001-122502>
 イランが米国の制裁に対抗して中露との軍事的連携を強めており、12月21日から4日間にわたりオマーン湾を含むインド洋北部で、3ヵ国海軍による合同演習を行った。
2019.12.20 時事通信

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イラン大統領、自衛隊派遣に理解示す 安倍首相、核合意停止に懸念 <2001-122002>
 安倍首相が20日にイランのロウハニ大統領と首相官邸で会談した。 首相が27日に閣議決定する方針の中東への自衛隊派遣計画について説明したのに対し、ロウハニ大統領は「自らのイニシアチブにより、航行の安全確保に貢献する日本の意図を理解し、透明性を持ってイランに説明していることを評価する」と述べた。
 ロウハニ大統領はまた、米国の一方的な核合意離脱を非合理的な離脱を強く非難すると、重ねて米国を批判した一方、イランが主導する船舶航行の安全確保に向けた取り組みへの日本の支援を要請した。 首相は「域内諸国の参加を得て、緊張緩和に資する取り組みになるならば期待する」と応じた。
2019.12.18 Jane's Defence Weekly Iran dismisses latest European assessments of its ballistic missiles <2002-121801>
 イランの国連大使が12月7日に安保理に書簡を送り、イランが最近行った機動式再突入弾頭搭載BMの発射試験安保理決議第2231に違反するという英独仏の見解を根拠がないと否定した。
 4月22日に公表されたメディア報道を見ると新型のShahab-3の弾頭が4枚の三角翼を持ち、その弾頭形状はイランが2018年9月30日にシリア東部のISISに対し発射したQiamと良く似ており、イエメンのフーシ派がサウジアラビアを攻撃したBurkan-2Hとも似ているという。 Burkan-2HはQiamの射程を1,000km以上にした長距離型と見られている。
2019.12.05 ロイタ通信

(Yahoo)

米国防次官「イランに侵略的な行動の兆候」 <2001-120505>
 米国防総省のルード次官が4日、イランが将来、侵略的な行動を取る可能性を示す兆候があると述べた。 同次官は記者団に理由で詳細は説明しないと発言したが、米当局者2人は匿名を条件に、イランが域内で部隊と武器を移動させていることを示す情報が過去1ヵ月で得られたことを明らかにした。
 部隊移動の目的は不明というが、米当局者によると反政府デモが起きているイラク国内でのイランの活動が一つの懸念要因となっている。
 ロイタは昨年、イランイラク国内のシーア派組織にBMを渡していると報じている。
2019.12.04 Jane's Defence Weekly Israel reports drop in Iranian ballistc missile launches <2001-120419>
 イスラエルの国連大使が11月27日に安保委員会で、イランが今年3月から6月にかけて安保理が規制した射程300km、弾頭重量500kgを越えるBM 3発を発射したと発表した。
 3月には弾種を特定できないBMをJalnabadから、5月にはFateh-110をKuh Gitchenからと別のBMをZolfagharから発射したという。
2019.12.04 Jane's Defence Weekly Iran uses new SAM with indigenous HAWKs <2001-120418>
 イランのメディアが11月22日、上旬に行われたGuardians of the Velayer Sky 98演習で発射したMersad新型SAMの画像を報じた。 この演習で発射されたのはSayyad-2弾のようである。
 Mersadは車載発射機にキャニスタ入りミサイル3発を搭載していたが、9月21日に行われたパレードでキャニスタに入れないミサイルを同じ発射機に搭載したMarsad-16が公表されていた。
 Mersadは1979年の革命以前に米国から購入したMIM-32 HAWKのイラン型で、システムはHAWKと似たレーダを使用している。
2019.11.21 ロイタ通信

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イスラエルがシリアを空爆、イランの軍事拠点などが標的 <1912-112102>
 イスラエルが20日、シリア国内にあるイランの軍事拠点とシリア軍の施設を空爆したと発表した。 前日イスラエルにロケット弾が打ち込まれたことの報復としている。 シリア国営メディアは、この空爆で2人が死亡し、ほかに数人が負傷したが、首都ダマスカスに向けてイスラエル機が発射したミサイルのほとんどを手前で破壊したと報じた。
  一方、シリア人権監視団によると、死者11人のうち7人はシリア以外の国籍とみられる。 イスラエル軍のある幹部は、10~20名の軍人が死亡し、その2/3はイラン人、1/3がシリア人だと説明した。
2019.11.20 産経新聞

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米、イランの軍拡懸念 中露から武器購入の動き 国防報告書 <1912-112007>
 米国防総省傘下の国防情報局 (DIA) が19日にイランの軍事力に関する報告書を公表した。 報告書は、来年10月に期限切れを迎える国連安全保障理事会によるイランに対する武器禁輸制裁が解除されれば、イランがロシアや中国から戦車や戦闘機を導入し、軍拡を進めることになると警告している。
 またイランが既に中露と武器購入に向けた協議を進めているとの分析も明らかにした。
Iran Military Power 2019 (DIA) 】
2019.11.05 時事通信

(Yahoo)

イラン、ウラン濃縮拡大へ=6日から核合意逸脱第4弾 <1912-110505>
 イランのロウハニ大統領が5日、中部のフォルドゥにある核関連施設で6日からウラン濃縮活動を再開することを明らかにした。
Fordow の位置 (Google Map)】
 イラン原子力庁は4日、新型の高性能遠心分離機増設による濃縮ウランの生産能力増強を発表しており、さらなるウラン濃縮活動の拡大に欧米など各国の反発は必至と見られる。
2019.10.22 産経新聞

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ロシア政府系ハッカー集団がイランのハッカーになりすましてサイバー攻撃 米英情報機関が発表 <1911-102202>
 米国家安全保障局 (NSA) と英国家サイバー安全保障センタ (NCSC) が21日、ロシア政府系のハッカー集団がイランのサイバースパイ集団を密かにハッキングし、同集団になりすまし35ヶ国にサイバ攻撃を仕掛けていたことが分かったと発表した。
 両情報機関によると、このハッカー集団は「トゥルラ」の名称で知られ、イランのサイバースパイ集団「オイルリグ」の機器を使ってサウジアラビアやクウェートを含む中東・湾岸諸国や米英の政府機関などに攻撃を仕掛け、うち一部から文書を盗み出した。
【イランの犯行とされてきた事案に関する記事:1907-062303 (AFP 2019.06.23)】
【イランの犯行とされてきた事案に関する記事:1806-052901 (産経 2018.05.29)】
2019.10.16 Jane's Defence Weekly Iranian military highlights air defences around oil and gas facilities in the Gulf <1912-101609>
 イランのTVが10月8日、最も重要な石油積み出し基地のあるKharg島AsaluyehSAMを配置じた画像を報じた。
RKharg島の位置 (Google Map)】
Asaluyeh の位置 (Google Map)】
 配置されているのはTor-M1MersadTabasで、ステルス機に対するMatla-ul-fajr低周波レーダも含まれている。
 また射程75kmと120kmのSayyed-2Sayed-3も配備されている可能性がある。 Sayyed-2は6月20日にオマーン湾で米海軍のGlobal Hawkを撃墜している。
2019.10.16 東京新聞 「イスラエル関与」の疑い強める イラン、タンカー爆発で <1911-101602>
 サウジアラビア沖の紅海で11日にイランの石油タンカーが爆発を起こした事件で、関係筋が16日にイラン政府がイスラエルの関与を疑う見方を強めていると話した。 関係筋は、イランは最近になってサウジに融和的な姿勢を示しているため、両国の接近を嫌うイスラエルがこれを妨害する目的でサウジ沖で攻撃を仕掛けたとの見方を示した。
 ロウハニ大統領は14日の記者会見で、駆逐艦かボートが複数のロケット弾を発射し、うち2発がタンカーに命中したと主張している。
2019.10.11 毎日新聞

(Yahoo)

イランタンカーにミサイル攻撃か 現地メディアが報道 <1911-101103>
 国営イラン通信が11日にイラン国営石油会社の話として、サウジアラビア沖の紅海を航行していた同社の石油タンカーに同日朝、ミサイル2発が撃ち込まれ、爆発が起きたと報じた。 船体が破損したが船は安定していて沈没の恐れはないとみられ、乗組員にけがは無いという。
 攻撃を受けたのは同社のタンカーSabitiで、サウジ西部ジッダ沖約100kmの海域を航行中にミサイルが飛来し、二つの船倉を破損したという。 少量の石油が海上に流出したが、火事は発生しなかった。 専門家による調査が行われているが、実際にミサイルによる攻撃だったかや、詳しい事故原因は特定されていない。
2019.10.09 Jane's Defence Weekly Iran displays artillery rocket upgrade <1912-100908>
 イラン陸軍が10月3日、既存のロケット砲弾を誘導武器化したLabeikを公開した。
 Labeikの胴径は610mmとZelzalロケット砲弾と同じで、誘導装置はFateh-110と同じものとみられる。
2019.10.05 NHK イラン政府関与のハッカー集団 大規模サイバー攻撃と米発表 <1911-100501>
 Microsoft社が4日、イラン政府が関与するハッカー集団が先月にかけて米大統領選挙の関係者などのアカウントに、大規模なサイバ攻撃を仕掛けたと発表した。 それによると、Phosphorusと呼ばれるイラン政府が関与するハッカ集団が、ことし8月から9月にかけて2,700回以上にわたって、利用者のメールアドレスを割り出そうとしたほか、241のアカウントにサイバ攻撃を仕掛け、このうちの4件では実際に侵入されたという。
 ロイタ通信は、ハッカ集団がトランプ大統領の陣営のアカウントにも侵入しようとしたと報じている。
2019.10.02 Jane's Defence Weekly Iran parades Khorramshahr ballistic missile with new RV <1912-100213>
 テヘランで9月21日に行われた毎年恒例のパレードに、明らかに
RV小型化して射程を延伸したとみられるKhorramshahr BMが参加した。
 20187年9月に出現した際にKhorramshahrは北朝鮮のBM-25を元にした射程2,000km、弾頭重量1,800kgのBMと見られていたが、今回登場した小型弾頭型の射程は3,000kmと見られている。
2019.09.24 Defense Update Satellite imagery unveils Iran's struggle to establish a protected bridgehead on Syria-Iraq border <1910-092407>
 イランイラクのAl QiamシリアのAl Bukamalの間の国境に民間の通路を建設しているが、衛星画像からAl Bulamal近くのイラン拠点Imam Aliの要塞化を進めていることが明らかになっている。
Al Bukamal の位置 (Google Map)】
Al Qiam の位置 (Google Map)】
 イランはImam Aliを橋頭堡にイラク経由でシリアのシーア派レバノンと結ぶ武器、弾薬、ミサイルなどの補給路を構築しようとしてると見られることから、Imam Aliに対してはここ数ヶ月空爆が繰り返され、9月だけでも9日と16日に空爆が行われている。
2019.09.19 朝日新聞

(Yahoo)

サウジ施設攻撃、「イラン関与の証拠」無人機の残骸公開 <1910-091901>
 サウジアラビアの石油施設が攻撃された問題で、同国国防省が18日にイランが関与した証拠として、攻撃に使われたとするUAVやCMの残骸などを公開した。
 同省報道官は、攻撃は北から南に向かって行われ、イラン製UAV 18機とCM 7発が用いられたと説明した。 またCMの射程や性能などからイエメンのフーシ派が保有するものではないとして、疑いなくイランに支援された攻撃だとする分析結果を明らかにした。
 一方イランのハタミ国防相は18日にイランの関与を否定し、フーシ派は過去に射程1,200kmのミサイルで空港攻撃に成功していると述べ、攻撃はフーシ派によるものだと主張した。
2019.09.18 Jane's Defence Weekly US says Iran has carried out more ballistic missile tests <1911-091813>
 米国が国連安保理に、イランが安保理決議2231に反して、7月25日8月9日射程1,000kmを超えるBMの発射試験を行ったとする報告書を提出した。
 これらのBMは500kgの弾頭を搭載して300kmの射程を有し、核弾頭運搬用に作られたと主張している。
2019.09.18 Military Times Saudi Arabia says Iran missiles, drones attacked oil sites <1910-091806>
 サウジアラビアが9月18日、石油関連施設UAVとCMの攻撃を受けたと発表した。 サウジ軍はその残渣を展示すると共に報道官は攻撃はイランの支援で行われたことが明白であると述べた。 攻撃に使われたのはUAV 18機CM 7発であったが、CMのうち3発は目標に達しなかったという。
 展示されたのはデルタ翼のUAVと、報道官のマルキ大佐によるとCMは射程700kmのYa Aliである。
2019.09.18 ロイタ通信

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米、サウジ攻撃は「イラン南西部から」 月内供給復旧で原油反落 <1910-091802>
 サウジアラビア東部にある国営石油会社サウジアラムコの石油施設2ヵ所が14日に受けた攻撃について、米政府当局者は17日にイラン南西部から攻撃が仕掛けられたという見解を示した。
 米政府当局者3人が匿名を条件に、攻撃にはUAVとCMが使用されたと指摘し、攻撃は当初考えられたより複雑で高度なものだった公算が大きいと述べた。 米国がこうした見方を示したことで中東の緊張が一段と高まる恐れがある。
 この攻撃を巡っては、イエメンの親イラン武装組織フーシ派がUAVで攻撃したと犯行声明を発表し、イランは関与を否定している。
2019.09.17 共同通信

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イエメン武装組織の可能性高いと河野防衛相 <1910-091704>
 河野防衛相が17日、サウジアラビアの石油施設を攻撃したのはイエメンの親イラン武装組織フーシ派の可能性が高いとの認識を示し、米国が示唆するイラン関与説に疑問を呈した。
2019.09.17 ロイタ通信

(Yahoo)

サウジ連合軍、攻撃にイラン武器使用と非難 イランは関与否定 <1910-091701>
 サウジアラビア東部にある国営石油会社サウジアラムコの石油施設2ヶ所が14日に受けた攻撃について、米国はイランが背後にいると非難するなかサウジが主導する有志連合は16日、攻撃にイランの武器が使用されたとの見解を示した。
 イランが攻撃への関与を否定する中、イエメンの親イラン武装組織フーシ派は16日、アラムコの石油施設は引き続き攻撃対象となっており今すぐにでも攻撃は可能として、外国人に対し同地域から退去するよう警告した。 フーシ派の報道官は「サウジはイエメンに対する武力侵略と封鎖」をやめるべきだと主張している。
2019.09.16 時事通信

(Yahoo)

対イラン「臨戦態勢」=サウジへの攻撃受け-トランプ米大統領 <1910-091604>
 トランプ米大統領が15日、サウジアラビア東部の石油関連施設に対する攻撃に関し、われわれは臨戦態勢を敷いているとツイッターに投稿し、イランを名指しすることを避けつつも、検証結果次第では報復行為も辞さない姿勢を示した。 大統領は、われわれは犯人を知っていると確信するに足る理由があると強調した上で、対応策を決める前にサウジによる分析結果を聞くのを待っていると述べた。
 一方、米政府高官はロイタ通信などに対し、イランが関与したことに疑いはないと断言した。
2019.09.11 Jane's Defence Weekly Israel identifies Hizbullah missile factory <1911-091113>
 イスラエルが9月3日に、レバノンのベッカー渓谷にあるイランとヒズボラのミサイル工場とする衛星画像を公表した。
 この施設はヒズボラの訓練場南端にあるという。
2019.09.04 Jane's Defence Weekly Iran unveils Mobin UAV <1910-090409>
 イランのIAIO社が、8月27日から9月1日までモスクワ近郊で開かれたMAKS 2019展に初公開のUAV Mobinを出品した。 パンフレットにはMobinをCMと記載していたが、同社の代表はこれは誤りでMobinは多用途UAVでパラシュートで回収されると訂正した。
 Mobinは翼端長3m、重量670kgであるが
RCS≦0.1㎡のステルス性を持ち、120kgの搭載能力がある。 イラン製のToloo-4ターボジェットで推進し、最高速度は900km/h、上昇限度45,000ft、高度10mを飛行した場合の滞空能力45分の性能を持つ。 誘導はTERCOMDSMACの複合で行う。
【註】
 翼端長が3mとUAVにしては極端に短いことから、滞空性能を犠牲にしても高い運動性能を追求しているようで、TERCOM/DSMAC誘導であることや滞空能力45分を高度10mで飛行した場合としていることなどから、Mobinはパンフレットにあったとおり、超低空進入が可能なCMと見るべきと思われる。
2019.08.28 Jane's Defence Weekly Iran withdraws S-300 SAM system from Gulf coast <1910-082803>
 緊張の拡大を望まないとするイランの意思表示か、衛星画像からイランが5月にAsaluyehに配備したS-300を撤収したことが判明した。
Asaluyeh の位置 (Google Map)】
 Asaluyehに配置されていたのは2016年にロシアから購入したS-300PMU-2 4個中隊のうちの完全編成1個中隊であったが、7月11日~22日に撮影された衛星画像から撤退が確認された。
2019.08.28 Jane's Defence Weekly Iran unveils Bavar-373 for a second time <1910-082802>
 イランが8月22日に、国内開発したBavar-373長距離SAMを公式に公表した。
 Bavar-373の主要構成品は2016年に8月にローハニ大統領が初めて写真で公開しており、システムは発射機と射撃統制レーダ、及びMiraj-4と思われる少し大きなレーダで構成されている。
 今回公表されたレーダの形状は2016年に公表されたものと同じではないことから、システムはまだ開発途中と見られる。
2019.09.08 ロイタ通信

(Yahoo)

イラン、遠心分離機の稼働開始 ウラン濃縮「20%超可能」 <1910-090803>
 イラン原子力庁報道官か7日、2015年核合意で定められた義務の履行を停止する「第3弾」の措置として、高性能遠心分離機IR-6とIR-4の稼働を開始したと発表した。 濃縮度を20%以上に高めることが可能という。
 報道官は、現時点で濃縮度を20%超に引き上げる必要はないとしながらも、核合意に参加する欧州諸国はあまり時間が残されていないことを認識すべきだと述べた。
2019.09.07 時事通信

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イラン、濃縮度20%超も可能=欧州揺さぶり、高性能分離機稼働 <1910-090704>
 イランが第3弾の核合意履行停止措置として6日、ウラン濃縮用遠心分離機に関する研究開発の制限を撤廃したことで、ウラン濃縮度のさらなる上昇よりも抑制的な内容と受け止められている。
 イラン原子力庁報道官は7日の記者会見で濃縮度引き上げの可能性をちらつかせたことで、イランに合意存続を求める欧州当事国をけん制し、原油取引再開などの経済的利益を速やかに提供するよう促す狙いとみられる。
2019.09.04 Jane's Defence Weekly Yemeni rebels unveil SA-6 as 'new' SAM <1910-090415>
 イエメンのフーシ派が8月24日、国産したとする防空システムFater-1を発表した。 公表されたFater-1のSAMは2K12 Kub/Kvadrat (SA-6) システムの3M9弾と良く似ている。
 1960年代に開発されたSA-6は、2015年に内戦が始まる以前にイエメンで軍が装備していた。/td>
2019.09.04 Jane's Defence Weekly IDF details foiled Iranian UAV attach plan <1910-090408>
 イスラエルが8月に24日に、イスラエル北部に対するUAV攻撃を準備しているとして、シリアにあるイラン革命防衛軍Qads部隊の施設に対し空爆を行った。
 イスラエル軍報道官によると、数週間前にQads部隊がイランからダマスカス国際空港にイスラエルを攻撃するためのUAVを携えて到着したという。 このチームは8月22日にゴラン高原の非武装地帯に近いシリアの村Arnahで初めてUAVを飛行させていた。
Arnah の位置 (Googlr Map)】
2019.09.04 ロイタ通信

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濃度20%の濃縮ウラン生産再開、2日以内に可能=イラン原子力庁 <1910-090401>
 イラン原子力庁報道官が3日、イランは2日以内に濃縮度20%の濃縮ウラン生産を再開することが可能だと述べた。
 ファルス通信によると報道官は、イランが決断すれば1~2日以内に濃縮度20%の濃縮ウランを保有することが可能だと語った。
2019.08.29 Jane's 360 MAKS 2019: Iran unveils Mobin 'cruise UAV' <1909-082906>
 イランのIAIO社が8月27日から9月1日までモスクワ近郊で開かれている2019 MAKS航空展でMobin UAVを初公開した。 資料ではMobinをCMとしているがIOIA社代表はこの表現を間違いとし、多用途UAVと訂正した。
 Mobinは翼端長3m、重量670kgで120kgの搭載能力を持ち、最大巡航速度900km/h、上昇限度45,000ft、高度10mを飛行した滞空能力45分の性能を持つ。
【註】
 多用途UAVとしては重量670kgに比し翼端長が3mと極端に短く、上昇限度が45,000ftなのに滞空能力45分と、極めてアンバランスな設計であるのが注目される。
 最大巡航速度900km/hからダーボジェット推進と見られる。
2019.08.26 日経新聞 イスラエル無人機侵入か レバノンでヒズボラ施設爆発 <1909-082602>
 イスラエルがイランへの強硬姿勢に拍車をかけている。 AFP通信などによるとベイルート南部で25日にUAV 2機がイランが支援しているヒズボラの施設に飛来し、1機が撃墜され別の1機が爆発して数人のヒズボラ関係者が負傷した。
 イランと関係が深いヒズボラは米国と同盟関係にある隣国イスラエルをたびたび挑発してきた。
2019.08.25 時事通信

(Yahoo)

イスラエルがシリア空爆=「イランが攻撃準備」 <1909-082505>
 イスラエル軍が24日深夜にダマスカス近郊で、イラン革命防衛隊で対外工作を担う精鋭組織Qods部隊シーア派民兵の拠点とされる複数の場所を空爆した。
 イスラエル側は、イランがシリア国内の拠点からUAVを飛行させ、イスラエル領内への攻撃を計画していたと主張している。
2019.08.24 時事通信

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イスラエルがイラク空爆か=親イラン組織の武器庫標的-米紙 <1909-082401>
 New York Timesが22日、イスラエルが7月にイラク国内で親イラン民兵組織武器庫を空爆していたと報じた。
 報道が事実なら、イスラエルがイラク国内を空爆するのは1981年核兵器開発を阻止するためとして建設中のオシラク原子炉を破壊して以来とみられる。
2019.08.14 Jane's Defence Weekly Iran holds unveiling event for precision-guided bombs <1909-081415>
 イランが8月6日、数種類の誘導爆弾 (GB) を公表した。 一部は既に公表されたものであったが、初公開されたものの一つであるBalabanは拡張翼式の滑空弾で50km飛翔すると言う。 Balabanはジェット推進UAVのKarrarに搭載できるという。
 小型のGhaemは2018年2月にMohajer-6 UAVが公開された際に公開されているが、8月6日に公開されたGhaem-1はMohajer-6搭載用で、そのほかに大型のGhaem-5Ghaem-9も公開された。
 Yasinは汎用爆弾に装着する誘導キットである。
2019.07.26 時事通信

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イランが中距離ミサイル試射=欧米けん制か-米メディア <1908-072603>
 CNN TVが25日、イランが24日にMRBM Shahab 3の発射試験を行い成功したと報じた。 イラン側は発表していない。 Shahab 3はイラン南部のペルシャ湾沿岸部から発射され、1,100km飛翔してテヘラン東郊に着弾した。
 New York Timesは、英タンカー拿捕や核合意をめぐり溝が深まる欧州への政治的な意思表明のようだとしている。
2019.07.07 時事通信

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イラン、核開発本格化も=ウラン濃縮度、上限突破へ <1908-070701>
 イランが7日から、2015年の核合意で3.67%以下と定められていた濃縮度の上限を無視したウラン濃縮活動に着手する見通しである。
 最高指導者ハメネイ師のベラヤティ顧問は国営メディアに対し6日、まず濃縮率を5%程度に高め、その後さらに上げる可能性を示した。
2019.07.05 ロイタ通信

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英海兵隊がイラン石油タンカーを拿捕 ジブラルタル沖 <1908-070504>
 英海兵隊が4日、シリアに原油を輸送していた疑いのあるイランの大型石油タンカーGrace 1を英領ジブラルタル沖で拿捕した。 イランがシリアに原油を輸送していたとすれば、米国の対イラン制裁、EUの対シリア制裁に違反することになる。 タンカーはスエズ運河経由ではなく、アフリカ大陸南端沖を迂回航行していた。
 一方、イラン外務省は同国駐在の英国大使を呼び出し、拿捕は「違法で容認できない」として厳重に抗議した。
2019.07.03 時事通信

(Yahoo)

ウラン濃縮率も上限超過へ=イラン大統領明言、7日から <1908-070302>
 イランのロウハニ大統領が3日、2015年に主要国と結んだ核合意で3.67%以下と定められている備蓄ウランの濃縮率について、7日から順守せず必要なレベルまで引き上げると語った。
 大統領が、さらなる履行停止措置としてウラン濃縮率の拡大に言及するのは初めてである。
2019.07.02 ロイタ通信

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イラン、低濃縮ウラン貯蔵量の上限突破 15年核合意に違反 <1908-070201>
 国際原子力機関 (
IAEA) が1日、イランの低濃縮ウラン貯蔵量が2015年の核合意で定められた上限を超えたと明らかにした。 イラン側も同日、上限を超えたと発表した。
 ロイタが入手した報告書によると、イランの低濃縮ウラン貯蔵量は合意で定めた上限の202.8kgを超え205kgになった。
2019.06.27 ロイタ通信

(Yahoo)

イラン、核合意順守の義務「もはやない」 安保理会合で強硬姿勢 <1907-062701>
 国連安保理が26日、イランの核開発に関する会合を開いた。
 欧州各国は2015年の核合意以外に平和的で信頼ある枠組みはないと主張したのに対し、イラン核合意を順守する義務はもはやない強調した。
2019.06.23 AFP=時事

(Yahoo)

米国がイランにサイバー攻撃、無人機撃墜の報復で 米紙報道 <1907-062303>
 Washington Post紙が22日、イランによる米UAV撃墜を受け、米国がイランのコンピューターシステムにサイバ攻撃を行っていたと報じた。
 イランが20日に米UAVを撃墜した後、トランプ大統領は報復として軍事攻撃の承認を撤回し、代わりにイランに新たな制裁を科すと宣言していたが、同紙は事情に詳しい消息筋の話として、大統領は米サイバ軍に対し、報復としてイランを標的としたサイバ攻撃を秘密裏に承認していたと報じた。
 この攻撃によって、イランのロケットとミサイル制御コンピュータが機能不全に陥ったが、死傷者は出ていないという。
2019.06.23 Wedge

(Yahoo)

イラン攻撃を10分前に中止、トランプ氏、人的犠牲を考慮 <1907-062302>
 トランプ米大統領が21日早朝のツイートで、イランが米UAVを撃墜した報復として、同国への報復攻撃を一旦は命じたが、150人の犠牲者が出るとの報告を受け、攻撃10分前に中止したことを明らかにした。
 米軍の航空機や艦船が攻撃態勢に入っていた中での中止命令で、攻撃が実施されていれば、戦争に発展した可能性もあり、ギリギリの決断だった。
2019.06.21 Jane's 360 Global Hawk shootdown validates Iran’s indigenous SAM capabilities <1907-062108>
 米海軍のRQ-4A Global Hawkが6月20日にイランに撃墜された。 撃墜したのはイランが国内開発した自走式の3 Khordad SAMで、イランはUAVがオマーン湾のKuh Mubarak沖合で領空を侵犯したとしている。
 これに対し米中央軍は、撃墜された地点はイラン沖合70km、高度6,769mの公海上であったと主張している。
2019.06.21 CNN

(Yahoo)

ドローン撃墜、イラン「米が領空侵犯」 <1907-062104>
 イラン革命防衛隊が、20日にイランの領空を侵犯した米国の大型UAVを撃墜したと発表した。 それによると、米軍のUAVは同日午前零時過ぎにペルシャ湾南部の米軍基地から発進し、ホルムズ海峡からイラン南東部のチャバハール方面へ飛行のち、ホルムズ海峡西部へ戻る途中でイランの領空を侵犯し、情報収集とスパイ活動を行ったため、04:05にイラン領空で撃墜されたとしている。  イラン政権に近いタスニム通信によれば、UAVはイランのKhordad-3 MSAMにより撃墜された。
【 Khordad 関連記事:1907-061206 (Jane 2019.06.12)】
2019.06.19 Jane's Defence Weekly Iranian MoD unveils new SAN sytem <1908-061917>
 イランが6月9日に15 Khordadと命名されたSAMシステムを公表した。 システムは150kmで目標を発見し、120kmで追随最大射程75km、射高27kmで交戦するという。 同時交戦可能目標数は6目標という。 またステルス目標に対しても85kmで補足し、45kmで交戦可能という。
 ただ、公開された画像に写っていたミサイルはすでに公表されているSayyad-2Sayyad-3で、Sayyad-3は最大射程が120km、射高が27kmとされ、Sayyad-2はそれより短射程とされている。 いずれのミサイルもBuk-M2とよく似た3 Khordadでも使用されている。
2019.06.18 NHK イラン“ウラン濃縮レベル高める” 核合意存続へ厳しい局面 <1907-061801>
 イランの原子力庁が17日、核合意に参加しているヨーロッパ各国が、制裁からイラン経済を守る措置をとらないかぎり、7月上旬以降にウラン濃縮のレベルを高めると表明した。 イランでは濃縮度20%程度のウランを必要としていると述べ、これまで3%に制限されてきた濃縮度を大幅に上回ることを示唆していて、本格的な核開発につながるおそれがある。 また、貯蔵量を増やしている低濃縮ウランについても、10日後の27日には核合意で定められた制限を超えるとした。
 イランは米国の経済制裁により核合意で約束された経済的な利益が失われているとして反発を強めていて、今回の発表でフランスやドイツ、イギリスに対し圧力をかけている。
2019.06.15 時事通信

(Yahoo)

英も「イランの責任」断定=タンカー攻撃を非難 <1907-061501>
 日本の海運会社のタンカーホルムズ海峡近くで受けた攻撃に関しハント英外相が14日、独自の分析に基づいて「ほぼ確実に責任はイランにある」と結論付けた。
 ハント外相は、攻撃に関与したのはイラン革命防衛隊だと指摘し、他のいかなる国家、勢力も関与していないとの見方を示した。
2019.06.14 CNN

(Yahoo)

タンカー攻撃、イラン艇が船体から水雷取り外しか 米当局が映像入手 <1907-061404>
 オマーン湾タンカー2隻攻撃を受けた事件で、米当局者4人がCNNに対し、イラン海軍艇が日本のケミカルタンカーの船体から不発の水雷を取り外す映像と写真を入手していることを明らかにした。 当局者の1人によると、映像は米軍機が上空から撮影したもので、イラン艇が攻撃を受けたタンカと並んで航行し、船体からLimpet Mineと呼ばれる水雷を取り除く様子を捉えていた。 映像には、この舟艇に乗った人物が水雷をつかむ場面も映っているという。
 事件をめぐってはポンペオ米国務長官が13日に諜報に基づく評価だとして、イランに責任があるとが、主張を裏付ける証拠は示していなかった。
【註】
 Limpet Mineとは船底などに磁石で取り付ける小型の爆破装置で水雷には属さない。 遠隔操作または時限装置で爆破するが、通常はダイバーなどが引きはがそうとすると自爆する機能を持っている。
 今回イラン艇が接近して手で取り外したということは、イラン側がこの装置を不活性化できるか、外しても爆発しないという確証を持っていたことになる。
2019.06.14 毎日新聞

(Yahoo)

タンカー攻撃 米「イラン関与」と水雷除去映像公開 サウジは「フーシか」 <1907-061403>
 ポンペオ米国務長官が13日、ホルムズ海峡付近で日本の海運会社が運航するタンカーなど船舶2隻が攻撃を受けた事件についてイランに責任があると述べ、米政府としてイランが事件に関与したと判断したことを明らかにした。 また米軍は同日、イラン関与を示すものとする映像を公開した。
 一方ロイタ通信などが、イエメン内戦に軍事介入しているサウジアラビア主導のアラブ諸国連合軍は13日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が今回の攻撃に関与しているとの見方を示したと報じた。 軍報道官は、フーシの過去の攻撃と通じるものがあるとし、昨年7月に紅海航行中のサウジの石油タンカーがフーシの攻撃を受けた事件に言及した。
2019.06.14 日経新聞 イラン関与疑いの不正アカウント、4779件削除 <>1907-061401>
 米ツイッターが13日、イラン政府の関与が疑われる不正なアカウントを新たに4,779件削除したと発表した。 削除件数は今年1月に公表した2,617件から2倍近くに増加し、イランによる悪用への懸念が強まっている。
 ツイッターはSNSを使った外国勢力の選挙介入を防ぐ取り組みの一環として、外国政府などの関与が疑われる不正なアカウントの削除件数などを定期的に公表しているが、これまではロシア政府による情報工作が指摘されてきた。
2019.06.13 ロイタ通信

(Yahoo)

イラン最高指導者、トランプ氏への返答拒否 安倍首相と会談 <1907-061308>
 イランのファルス通信が、最高指導者ハメネイ師が訪問中の安倍首相に対し13日に、イランは米国と交渉するという「苦い経験」を繰り返さないと述べたと報じた。 安倍首相はトランプ米大統領からのメッセージを預かっていたが、ハメネイ師は「トランプ大統領とメッセージを交換する価値はない。今も今後も返答することは何もない」と述べた。
 一方、安倍首相は、会談したハメネイ師から核兵器は製造も保有も使用もせず、その意図もないとの発言があったことを明らかにした。
2019.06.12 Jane's 360 Iran unveils new SAM system <1907-061206>
 イランが6月9日に新たなSAMシステム15 Khordadを公表した。 15 Khordadは目標捕捉距離150km、追随可能距離120kmで、射程は75km射高は27kmの性能を持ち、ステルス目標に対しても75kmで発見し、45kmで交戦できるという。
 公表された画像では車載レーダとキャニスタを4発ずつ搭載した発射機が2両写っており、その前方には明らかにSayyad-2及びSayyad-3と見られる2種類のミサイルが置かれていた。
2019.06.11 産経新聞

(Yahoo)

イランが低濃縮ウラン生産「加速」 IAEA 事務局長 <1907-061105>
 イランが一部履行を停止する方針を表明した核合意をめぐり、国際原子力機関 (
IAEA) の天野之弥事務局長が10日の記者会見で、制限対象である低濃縮ウランについて最近の調査では生産ペースを拡大させていると懸念を表明した。
 IAEAが5月下旬にまとめた最新の報告書では、イランの低濃縮ウランの貯蔵量が174.1kgで2月から10kg増加して、核合意で定められた上限の202.8kgに近づいている。 ロイタ通信によると、イラン当局者は5月下旬に生産ペースを4倍に増やしているとも説明していた。
2019.06.05 Jane's Defence Weekly US blames Iran for tanker attack <1907-060507>
 ボルトン米大統領補佐官が5月29日にアブダビで、UAEのAl-Fujairahに停泊中のタンカ4隻が攻撃された際に使用された機雷はイラン製であることが明らかであると述べた。
Al-Fujairah の位置 (Google Map)】
2019.06.02 時事通信

(Yahoo)

シリアにミサイル、兵士10人死亡=イスラエルがロケット弾に報復 <1907-060204>
 国営シリア・アラブ通信が、イスラエル軍が2日未明にシリア南西部ミサイルを撃ち込み、シリア軍の兵士3人が死亡、7人が負傷したと報じた。 イスラエル軍はシリア軍関連施設を空爆し、シリア側も対空防衛システムで応戦したという。 在英のシリア人権監視団によれば、このほか外国人戦闘員7人が死亡した。
 イスラエル軍によると、攻撃は1日夜にシリアからロケット弾2発が発射され、このうち1発がゴラン高原のイスラエル支配地域に着弾したことへの報復だという。
2019.05.23 ロイタ通信

(Yahoo)

米国防総省、中東への米兵5000人追加派遣要請を検討=当局者 <1906-052303>
 米政府当局者2人が22日、米国防総省がイランとの緊張が高まるなか中東地域に5,000名を増派するよう米軍から要請され、検討を進めているとロイタに語った。
 当局者らによると、要請は米中央軍から受けたという。
2019.05.21 朝日新聞

(Yahoo)

イラン、低濃縮ウラン製造能力を4倍に 保有上限守らず <1906-052101>
 イラン原子力庁が20日、同国にあるウラン濃縮施設の低濃縮ウランの製造能力を4倍に増強すると発表した。
 イランが8日に核合意の履行を一部停止し、低濃縮ウランの保有上限を順守しないと宣言したことを受けた措置とみられる。
2019.05.20 News Week

(Yahoo)

「イランは終わりだ!」バグダッドの米大使館付近へのロケット砲攻撃にトランプ激怒 <1906-052005>
 イラクの首都バグダッドにある米大使館付近ロケット砲が撃ち込まれた5月19日、一報が報じられた直後にトランプ米大統領はツイートでイランに不吉な最後通牒を突き付けた。
 米国と戦う気なら、イランは正式に終わりだ」と、トランプはツイートし、二度と米国を脅迫するな!と激昂した。
2019.05.20 時事通信

(Yahoo)

米大使館近くにロケット砲=「イランの脅威」警戒中-イラク <1906-052002>
 イラク軍によると、首都バグダッド中心部で政府庁舎や米国大使館など在外公館が集まる制限区域グリーンゾーン内に19日、何者かがロケット砲を撃ち込んだ。
 米大使館への被害や死傷者はなかった。
2019.05.15 ロイタ通信

(Yahoo)

米、イラク駐在の一部政府職員に退避令 イランの脅威懸念で <1906-051505>
 米国務省が15日、イラクに駐在する政府職員の一部に退避命令を出した。 特定の脅威があるかどうかは不明だが、イラン政府が支援する勢力からの脅威を念頭とした措置と見られる。
 バグダッドの大使館とクルド人自治区の首都アルビルの領事館で緊急任務に就いていない職員に出国するよう命じたもので、何人の職員が出国するかは不明である。 国務省は、大使館と領事館での通常のビザ業務は一時停止するとしている。
2019.05.15 ロイタ通信

(Yahoo)

米軍、イラク駐留部隊への「差し迫った脅威」の可能性警告 <1906-051503>
 米軍が14日、イランの支援を受ける勢力によるイラク駐留部隊への差し迫った脅威の可能性にあらためて懸念を示し、イラク駐留米軍は警戒態勢を強めていると明らかにした。
 これより先、イラクとシリアでISISの掃討に当たる米主導有志国連合の英指揮官は、イラン傘下の武装勢力による脅威は高まっていないと発言していた。
2019.05.14 日経新聞 船舶破壊にイラン関与か、米当局分析 緊張に拍車も <1906-051402>
 複数の米メディアが13日、UAEのFuǧaira沖合サウジアラビアなどの原油タンカーが破壊行為を受けた事件について、イランが関与した可能性があると米政府当局が分析していることが明らかになったと報じた。
 初期段階の分析で結論は変わる可能性があるとするが、同盟国に対する破壊行為に米国が反発し中東情勢の緊張に拍車がかかるリスクがある。
Fuǧaira の位置 (Google Map)】
2019.05.09 NHK 米大統領 イランに新たな制裁発表 核合意の一部義務不履行で <1906-050901>
 イランのロウハニ大統領が8日、イラン核合意から一方的に離脱した米国への対抗措置として、核合意の一部の義務に従わず濃縮ウランなどの国外への搬出を取りやめることを表明したのに対し、トランプ大統領は8日に声明を発表し、イランに対して鉄鋼やアルミニウムなどの分野で新たな制裁を科すと明らかにした。  この制裁は、大統領令を通じてイランの輸出で10%を占める金属などの取り引きを制限するもので、声明はイランが行動を改めなければさらなる措置をとるとして、追加制裁の可能性も示唆して強く警告している。
2019.05.08 時事通信

(Yahoo)

核合意の一部履行停止へ=米離脱1年で対抗措置-イラン <1906-050803>
 国営イラン通信 (IRNA) が7日、トランプ米政権が2018年5月8日にイラン核合意から一方的に離脱したことへの対抗措置として、イランも合意の一部履行を停止する方針だと報じた。
 アラグチ外務次官が8日に核合意参加5ヵ国(英独仏ロ中)の大使と会談し、その意向を伝えるという。 IRNAによれば、ロウハニ大統領も5ヵ国の首脳に書簡を送る予定で、さらにザリフ外相がEUのモゲリーニ外交安全保障上級代表に書簡で詳細を説明する。
2019.05.08 共同通信

(Yahoo)

米国務長官、イラクを電撃訪問 イランがミサイル移動か <1906-050802>
 ポンペオ米国務長官が7日にバグダッドを事前公表なしに訪問し、イランからの増大する脅威に連携して対処する方針を確認した。
 CNN TVは、イランがSRBMをペルシャ湾上の艦船に移動させた可能性が高いと報道しており、米政府は中東に駐留する米軍が標的になる恐れがあるとみて警戒を強めている。
2019.05.07 ロイタ通信

(Yahoo)

米、空母打撃群などを中東派遣へ 「イランに軍事的脅威」 <1906-050701>
 シャナハン米国防長官代行が6日、イラン政府による軍事的脅威の兆しがあるとして、中東への空母打撃群爆撃機部隊派遣を承認したことを明らかにした。
 これに先立ち、ボルトン米大統領補佐官は5日、Abraham Lincoln
CSGと爆撃機部隊を中東に配備すると述べていた。
2019.04.08 時事通信

(Yahoo)

米、革命防衛隊をテロ組織指定=イラン、強く反発 <1905-040803>
 トランプ米大統領が8日、外国政府の軍事組織としては初めてイラン革命防衛軍外国テロ組織に指定を発表した。 これにより革命防衛軍への物資提供などが禁じられる。 トランプ大統領は声明で、イランの国際的なテロ活動の指令と実行を主導していると革命防衛軍を非難した。
 革命防衛軍は米国がBM開発などに関わる一方、関連企業を通じて経済活動を活発に行っていて、イラン経済の20%を占めるとの分析もあり、テロ組織指定でイラン経済に打撃を与える狙いがある。
2019.03.11 時事通信

(Yahoo)

イラン大統領、隣国イラク訪問=就任後初、対米連携で一致 <1904-031104>
 イランのロウハニ大統領が11日、2013年の就任後初めてイラクを訪れサレハ大統領と会談した。 トランプ米政権の制裁再発動でイランが苦境に陥る中、会談では対米連携に向けた関係強化で一致した。
 イランとイラクは1980年代に戦火を交えたが、イラクのフセイン政権崩壊後は関係が緊密化し、イランはISIS掃討作戦でイラクにイスラム教シーア派民兵を派遣するなど、イラクからシリア、レバノンに至るシーア派の弧での影響力を拡大しつつあり、米国が警戒している。
2019.03.06 Jane's Defence Weekly Iran shows submarine launching missile <09.pdf>1905-030509>
 イラン海軍が2月24日、Ghadir級小型潜水艇対艦ミサイルを発射する映像を公表した。 対艦ミサイルの発射はVelayet 97演習の一環として行われた。
 発射されたのは中国のC-704イラン仕様にしたNasrで、水上発射で38kmの射程を有する。 ジェットエンジン推進のNasirは2017年4月に確認されている。
 CMの発射は新型潜水艦Fatehでも可能という。
【註】
 Ghadir級小型潜水艇は全長29m、排水量120tで、速力11ktの性能を持ち、533mm魚雷発射管2本を装備している。
2019.02.27 Jane's Defence Weekly Iran commissions locally developed Fateh submarine <1904-022712>
 イラン革命防衛海軍が2月17日、国内で建造された初の潜水艦Fateh級が就役したと発表した。
 Fateh級は600tで533mm魚雷発射管4本を装備し、最大深度200m5週間潜航できる能力を有するという。
2019.02.20 Jane's Defence Weekly Range of Iran's new Dezful ballistic missile appears tailored for use by Yemeni rebels <1904-022008>
 イラン革命防衛軍 (
IRGC) が2月8日、Dezful BMの射程が1,000kmであることを明らかにした。
 DezfulはFateh-110シリーズ固体燃料BMの最新型で、2001年に公表された最初のFateh-110の射程は200kmであった。 その後2015年8月に公表されたFateh-313500km、2016年9月に公表されたZolfaghar700kmと射程を伸ばしてきた。
2019.02.19 Jane's 360 Iran commissions Fateh submarine <1903-021908>
 イラン海軍が2月17日、国産Fateh級潜水艦一番艦を就役させた。
 この潜水艦は排水量600tで潜行深度200m、潜航期間5週間の性能を持ち、533mm魚雷発射管4本を装備している。
2019.02.14 NHK イランに対抗 イスラエルとアラブ諸国が同席 米主催の国際会議 <1903-021402>
 米政府が主催する中東地域の安定を話し合う国際会議が、13日から2日間の日程でワルシャワで始まった。 米政府によると会議には50ヵ国以上の外相や政府の代表が出席し、テロやミサイル開発などの問題が話し合われる。 米国からはペンス副大統領やポンペイオ国務長官も出席し、イランへの圧力を強化するための新たな枠組みの設置を目指す考えである。
 13日の夕食会後の記念撮影ではイスラエルのネタニヤフ首相がサウジアラビアなど12ヵ国のアラブ諸国の代表などと写真に収まった。 イスラエルとアラブ諸国がこうした会議で同席して協力関係を打ち出すのは極めて異例のことで、中東の対立構図歴史的な転換が進んでいることを印象づけた。
2019.02.14 時事通信 精鋭部隊狙いテロ、27人死亡=スンニ派組織が犯行主張-イラン <1903-021401>
 イランのメディアによると、11日にイスラム革命40周年を迎えたばかりのイラン南東部シスタン・バルチスタン州で13日に革命防衛隊の隊員らを乗せたバスの近くで爆弾を積んだ車が爆発し、隊員27名が死亡し13名が負傷した。 イラン外務省報道官は「殉教者の流血に対して報復する」と警告した。
 政府打倒などを求める武装組織Jaish al-Adlが犯行を認めた。
2019.02.12 東京新聞 イスラエル軍がシリア攻撃 国境近く、建物被害 <1903-021206>
 シリア国営SANA通信が11日、イスラエル軍が国境近くのシリア南西部クネイトラ県を攻撃したと報じた。 廃虚となっていた病院や警備施設が被害を受けたが、死傷者は確認されていない。
 クネイトラ県はイスラエルが占領するゴラン高原に隣接ており、シリアで影響力を強めるイランを警戒するイスラエルはシリアのイラン軍用施設などを狙った攻撃を繰り返している。
2019.02.09 NHK イランが新型の弾道ミサイルを公開 <1903-020901>
 イラン革命防衛軍が9日までに新型のBM Dezful地下製造工場の映像を初めて公開した。
 Dezfulは射程が1,000kmの現有BM(註:Zolfzghar)の改良型で、イラン国営TVは革命防衛隊の幹部らが製造工場を訪れ視察する様子や、組み立て作業の映像を報じた。
 イスラム革命から40年の節目を迎えるのを前に、内外に軍事力を誇示するねらいがあるものと見られる。
2019.02.07 Defense News Iran inaugurates medium-range ballistic missile, says local media <1903-020705>
 イランのFars通信が、革命防衛軍が射程1,000kmのBM Dezfulを装備したと報じた。 就役式典はイスラム革命40周年合わせて、地下都市と呼ばれている地下工場で行われた。
 Dezfulき射程が700kmで450kgの弾頭を搭載するZolfzgharの発展型と報じている。
2019.02.06 Jane's Defence Weekly Iran unveils new version of Saegheh armed stealth UAV <1903-020612>
 イランが2011年12月に鹵獲したRQ-170 UAVを元に、単にコピーしたSimorgh UAVと武装型にしたSaegheh UAVを作ったが、1月30日に行われたEqtedar 40防衛博でSaegheh-2Kaman-12及びShahed-129を公開した。
Saegheh-2
 誘導爆弾4発を搭載でき、シリアのスンニ派系過激派に対する爆撃を行った。
Kaman-12
 最高速力200km/h、滞空能力10時間、航続距離1,000kmで100kgの搭載能力を持つ。
Shahed-129
 在来の武装型UAVであるが、機首上部に衛星通信用の膨らみがついた。
2019.02.05 ロイタ通信

(Yahoo)

EU、イランミサイル計画に懸念 停止呼び掛ける共同声明発表 <1903-020501>
 EUが4日、イランのBM発射試験を深く懸念しているとし、地域の一段の不安定化につながるこうした行動をやめるよう呼び掛ける共同声明を発表した。
 イランは米国の反対や欧州諸国の懸念表明にもかかわらず、同国は純粋に防衛のためとしてミサイル開発計画を拡大している。
2019.01.31 時事通信

(Yahoo)

情報高官に「学校からやり直せ」=イラン核めぐる分析非難-トランプ米大統領 <1902-013101>
 コーツ米国家情報長官が1月29日に上院情報特別委員会の公聴会で、イランによる地域不安定化やミサイル開発に懸念を示す一方で「イランが現時点で、核兵器製造に必要と判断される活動進めているとは思わない」と証言した。
 これに対しトランプ大統領は30日のツイッターで、「とんでもなく消極的で甘い」と糾弾した上で「情報当局者はもう一度、学校に戻った方がいいかもしれない」と非難した。 昨年イラン核合意から一方的に離脱したトランプ大統領はコーツ長官の証言について、合意離脱の正当性を弱めかねないと考えたようである。
2019.01.30 Jane's Defence Weekly Israeli Air Force retaliates against Iranian and Syrian targets <1903-013002>
 イスラエルが1月20~21日に、2018年5月9~10日にロケット弾攻撃を受けた時以来の大規模攻撃を、シリアに進出したイランのQods部隊シリアの防空部隊に対して行った。 シリア国営SANA通信はイスラエルのF-16 4機がダマスカス国際空港をミサイルで攻撃してきたがシリアの防空部隊がPantsyとBukで撃墜したため空港に損害はなかったと報じた。
 イスラエル軍広報官によるとダマスカス近郊のイラン軍が後日、ゴラン高原のイスラエル軍をロケット弾攻撃したが、Iron Domeにより撃墜されたと言う。
2019.01.23 Jane's Defence Weekly Iran's latest ballistic missile test <1903-012313>
 ポンペイオ米国務長官が2018年12月1日にツイッターで、イランが最近、国連安保理決議第2231に反して多弾頭搭載MRBM Khorramshahrの発射試験を実施したと述べた。
 イランは射程が1,000~3,000kmの3種類のMRBM、Scudを元にした液体燃料のShahab-3/Ghadr、固体燃料のSejjil、ロシアのR-27 Srbを元にした北朝鮮のMUsudan/Hwasong-1のイラン型Khorramshahrを保有しているが、Khorramshahrは2016年7月と2017年1月30日に発射試験に失敗したが、2017年9月下旬に公表していた。
2019.01.23 Jane's Defence Weekly Israeli PM sonfirms Syria strikes <1903-012312>
 イスラエルのネタニアフ首相が1月13日に、ダマスカスにあるイラク軍の貯蔵施設を36時間にわたり攻撃したと発表した。 シリアのSANA通信はイスラエル機がダマスカス近くの目標に対し数発のミサイルを発射したが、殆どがシリア軍防空部隊に撃墜されたと報じた。
 イスラエル軍参謀長のアイゼンコット中将は1月12日にNew York Times紙のインタビューで、イランが10万名のシーア派兵士をパキスタン、アフガニスタン、イラクからシリアへ送り込もうとしていると述べた。
2019.01.21 時事通信

(Yahoo)

イスラエル軍空爆で11人死亡=シリア首都一帯のイラン施設標的 <1902-012102>
 イスラエル軍が20日夜から21日未明にかけ、ダマスカス一帯イラン関連施設に対して空爆を行った。 イスラエル軍の声明によると、空爆ではダマスカスの空港などにあるイラン革命防衛隊の精鋭部隊コッズ部隊の武器庫や訓練施設を攻撃した。
 シリア軍がSAMを発射してきたため、同軍の防空部隊も標的にしたという。
2019.01.21 ロイタ通信

(Yahoo)

イスラエル軍、シリア国内のイラン拠点を攻撃 <1902-012101>
 イスラエル軍が21日、シリア国内にあるイランの複数拠点を攻撃したと発表し、シリアに対してイスラエルの領土や部隊を攻撃しないよう警告した。
 これに対しシリア国営SANA通信は、同国空軍が「敵対的目標物」に対する妨害を行い、そのうち複数を撃墜したと報道した。
2019.01.13 Jane's Defence Weekly Iran unveils new long-range cruise missile <1904-021304>
 イランが2月2日にテヘランでHoveizeh長距離
GLCM初めて公式に公開した。
 ハタミ国防相によるとHoveizehは2015年3月に公開されたSoumarの改良型であるという。 Soumarは見るからにソ連製Kh-55のコピーであった。
 Hoveizehの射程は1,350km以上で、ハタミ国防相によると発射試験では1,200kmを飛翔している。
2019.01.13 Stars & Stripes National Security Council asked for military options to strike Iran, report says <1902-011306>
 Wall Street Journalが1月13日、イラクでイランが支援する武装勢力がバグダードの米大使館など外国公館が集中する地区に迫撃砲弾3発を撃ち込んだのを受け、米国家安全保障会議 (
NSC) がイランを攻撃する軍事的な選択肢を諮問した。
 これを受けて国防総省は計画を立案したが、これを大統領が承知しているかは不明という。
2019.01.13 時事通信

(Yahoo)

シリアのイラン武器庫空爆=イスラエル首相、異例の確認 <1902-011305>
 イスラエルのネタニヤフ首相が13日、シリア領内にあるイランの武器庫を空爆したことを認めた。 イスラエルはシリア領内を狙ってたびたび攻撃を繰り返しているとされるが、首相自ら公式に確認するのは異例であるだ。
 ネタニヤフ首相は、過去36時間で首都ダマスカスの空港にあるイランの武器を格納する武器庫を攻撃したと明言し、最近の攻撃強化は、シリアにいるイランに対して行動を取るというこれまで以上の決意の表れだと強調した。