2017年のインド情勢に関する資料

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2017.12.20 Jane's Defence Weekly Indian Navy commissions first six licence-built Scorpene-class submarines <1802-122003>
 インド海軍が12月14日、6隻をライセンス生産するScorpene級潜水艦の 一番艦Kalvariを就役させた。
 Kalvariは全長67.6m、浮上時排水量1,615t、潜航時排水量1,775tで、Exocet SM39を発射できる。
2017.12.06 Jane's Defence Weekly Lighter air-launched BrahMos NG missile likely to be ready by 2019, says report <1801-120614>
 ムンバイのTV局Times Nowが11月26日、インド空軍がSu-30MKIによる
BrahMos-Aの発射試験成功 を受け、Tejas LCAへの搭載が可能な小型BrahMosであるBrahMos NGを2019年まで に開発する準備を進めていると報じた。
 BrahMos NGは全長6m、胴経0.5m、重量1.5tで、300kgの弾頭を搭載してMach 3.5290kmを飛翔する。
【註】
┏━━━━┳━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓
┃    ┃ BrahMos ┃BrahMos-A ┃BrahMos NG┃
┣━━━━╋━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃全  長┃  8.9m ┃  8.4m ┃  6.0m ┃
┃胴  経┃     ┃     ┃  0.5m ┃
┃発射重量┃   3t ┃  2.5t ┃  1.5t ┃
┃最高速度┃ Mach 2.8┃ Mach 2.8┃ Mach 3.5┃
┗━━━━┻━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛
2017.11.29 Jane's Defence Weekly India successfully test fires BrahMos-A from Su-30MKI fighter <1801-112912>
 インド空軍が11月22日、空中発射型の
BrahMosであるBrahMos-AをSu-30MKIか ら発射する試験に成功した。 BrahMos-Aはラムジェット推進でMach 2.8の性能を持つBrahMos LACM を、全長で0.5m縮めて8.4m、発射重量を500kg軽くして2.5tにしたものでHAL社はBrahMos搭載用にSu-30MKI 2機目の改造を終えている。
 印空軍は2個飛行隊42機にBrahMos-Aを搭載する計画である。
2017.11.22 Jane's 360 India successfully test fires BrahMos-A from Su-30MKI fighter <1712-112206>
 インド空軍が22日にベンガル湾上空で、改造したSu-30MKIにるBrahMos-A
ALCM発射試験に成功した。
【註】
 BrahMosはロシアのK310 Yakhontラムジェット推進超音速CMを元にしたMach 2.5~2.8の性能を持つCMで、地上発射型と潜水艦発射型は既に配備されている。
2017.11.13 Yahoo 毎日新聞記事

「日米豪首脳会談 インド太平洋戦略『協力目指す』」

<1712-111301>
 安倍首相が13日にマニラでトランプ米大統領、オーストラリアのターンブル首相と日米豪3ヵ国による首脳会談を開いた。 日米両首脳 は6日の首脳会談で「自由で開かれたインド太平洋戦略」の実現に向け協力することで一致しており、3ヵ国での確認 を目指すとみられる。
 マニラでは12日に、日米豪にインドを加えた4ヵ国の外交当局の局長級会合も開かれ、航行の自由などの共通の 原則に基づく協力の深化を確認した。
2017.11.07 Yahoo 読売新聞記事

「米空母と海自艦、インド艦艇が日本海で対北訓練」

<1712-110702>
 北朝鮮に対する警戒活動に当たっている米海軍の空母Ronald Reaganと海上自衛隊の護衛艦が3~6日に日本海 インド海軍の艦艇と共同訓練を行った。 関係者によると、訓練では3ヵ国の艦艇が航行しながら、通 信したり陣形を変えたりする手順を確認した。 インドの艦艇は10月下旬にウラジオストクでロシア軍との合同演習を実施した帰路であった。
 一方、これとは別に、日米はRonald Reaganを含む米空母3隻と海自艦との共同訓練も調整している。
2017.11.01 Jane's Defence Weekly Insian Navy plans permanent deployment in IOR <1801-110103>
 インド海軍が隔年行っている指揮官会議が10月末まで4日間開かれ、インド洋で戦闘艦と航空機による 常続的な警戒監視活動の実施が決定された。 印海軍高官は中国の進出に備えて、ペルシャ湾からマラッカ海峡やアフリカ沿岸に 12~15隻の駆逐艦等を展開すると共に、P-8I哨戒機と、2013年8月に打ち上げたGSAT-7 Rukmini 多帯域衛星を活用するとしている。
 インド洋では中国軍の進出が拡大しており、5月と6月には戦闘艦、潜水艦、情報収集艦などが 10隻以上確認されており、7月には中国軍がジブチに配置されている。
2017.10.25 Jane's Defence Weekly US offers EMALS technology to India for IN's proposed second indigeous carreir <1712-102501>
 ティラーソン米国務長官が10月18日に
CSISで、インドに対する 複数件の提案を承認したと述べた。
 この中にはGA社から提案されていた電磁カタパルト(EMALS)技術のインドへの提供も含まれている。
2017.10.19 NHKニュース ロシアとインド 初の3軍合同演習 米や中国けん制か <1711-101909>
 ロシアとインドの合同演習"Indra 2017"が19日から11日間、ウラジオストクや周辺の海域 で行われ、両国の陸海空軍から合わせて2,000名が参加する。 演習の主目的は国際テロ対策で、ウラジ オストクの演習場や飛行場で陸軍や空軍が、また沖合いの日本海では来週から両国の海軍が演習を実施する。 19日には露海軍太平洋艦隊の司令部があるウラジオ ストクに印海軍の駆逐艦2隻が入港し歓迎を受けた。
 印露合同演習に陸海空の三軍がすべて参加するのは、14年前にこの演習が行われるようになって以来今回が で、東アジアで軍事的な影響力を拡大している米国や海洋進出を続ける中国をけん制する狙いがあるものと見られる。
2017.10.19 Yahoo 時事通信記事

「対中国で日米印連携―米長官=来週訪印、安保協力を拡大」

<1711-101902>
 ティラーソン米国務長官が18日、ワシントンで米国の対インド政策に関する講演を行い、海洋進出を強める 中国を牽制するため日印との協力を重視する姿勢を鮮明にし、日本を含む3ヵ国間の連携推進を強調した。
 また、日米印による合同海上演習"Malabar"への参加国を数年以内にやしたい意向を示した。  オーストラリアなどを念頭に置いているとみられる。
2017.10.04 Jane's Defence Weekly IN receives first Scorpene-class submarine <1711-100407>
 インドが2005年10月に仏DNCS社とINR230B ($3.6B)でライセンス生産契約したScorpene級潜水 艦6隻一番艦Kalvariが9月21日に印海軍へ引き渡された。
 全長66m、速力20ktの同艦は2015年10月に進水し、2016年5月から試験を行ってきて、2017年3月にはExocetの発射試験に成功している。
 印海軍は現在13隻の通常動力潜水艦を保有しているが、建艦計画にある24隻には11隻足りて いない
2017.09.24 NHKニュース インドが初の国産潜水艦 中国への警戒強化 <1710-092401>
 インドは老朽化したロシア製などの潜水艦に代わる高性能の潜水艦を建造する計画を進めていて、インドの企 業がフランスの協力を得て国内で初めて建造した1,600t級の潜水艦が完成し23日までに 海軍に引き渡された。 インド政府はこの潜水艦を6隻建造して配備する。
 インドはインド洋で海洋進出を強める中国に対する警戒を強化している。
【関連記事:1708-062815 (JDW 2017.06.28)】
2017.09.19 Yahoo 産経新聞記事

「日米印、自衛隊と両軍による戦略的寄港増へ 対中、外相会談一致」

<1710-091904>
 訪米中の河野外相が18日にティラーソン米国務長官、スワラジ印外相と会談し、イン ド洋でのプレゼンスを強化する中国軍を念頭に自衛隊と米印両軍による地域国への戦略的寄港を増やすことで一 致した。 自衛隊が7月に初めて正式参加した日米印海上共同訓練など安全保障協力を強化することも確認した。
 日米印外相会談は一昨年9月以来2回目で、「航行の自由」「法の支配」の重要性を確認し、南シナ海で一方的な軍事施設建設を進める中国を牽制した。
2017.09.19 東京新聞

インターネット

日米印外相会談、海洋安保で協力 中国にらみ <1710-091901>
 河野外相が18日にティラーソン米国務長官、インドのスワラジ外相とニューヨークで 会談し、アジア太平洋やインド洋地域で影響力を拡大する中国をにらみ、海洋安全保障分野での協力を強化する考えで一致した。 日米印 外相会談は2015年9月にニューヨークで開催して以来2回目である。
 3外相は、インド太平洋地域に航行の自由、法の支配の普及と定着を図る方針を確認したうえで、14日の安倍首相とモディ・インド首相による共同声明が掲げた 「自由で開かれ繁栄したインド太平洋」の実現に向け、米国を含む3ヵ国による緊密連携を申し合わせた。
2017.09.04 Aviation Week & ST New life for Predator C ? <1711-090403>
 GA-ASI社が開発したジェット推進のPredator C Avengerは、初飛行から8年経過しているが空軍が1機、明らかにされていない政府機関が 秘匿任務用としてもう1機購入したものの、8機が製造されただけで本格的な受注は受けていない
 ところが同社によると、ここに来て明らかにされていない国から90機近い受注が見込まれそうである。 明らかにされていない国とは インドの模様で、同国は2016年10月に初飛行した長距離方のAvenger ERを、海軍向けに22機購入するMQ-9B Sea Guardian に続けて購入するとみられる。
2017.08.03 NHK インド北東部の開発 道路整備などで日本が支援 <1709-080303>
 インドにとって戦略上重要な北東部の開発について、日印政府関係者ら40人が出席した会合が3日にニューデリーで開かれ、 日本が支援して道路などの整備を重点的に進めることで一致した。
 モディ政権は、ミャンマーと国境を接する北東部をインドと東南アジアを結ぶ戦略的に重要な地域と位置づけ、この地 域の開発を最優先の課題に掲げており、日本の支援を受けることで、北東部の開発に弾みをつけて、成長が続く東南アジアとの結びつきを強めたいと考えて いる。
【註】
 深度東北部は、1914年にチベット政府とイギリス領インド帝国の間で取り決め られた国境線「マクマホンライン」の有効性を巡って中印が国境紛争を繰り返して いる軍事的要衝で、中国がチベット側で道路、鉄道、空港などの整備を進めているのに対し、インド側ではインフラ整備の遅れが問題になっている地域である。
 この意味で日本政府がこの地域での道路網整備の支援に乗り出すのは、日本が中印国境紛争でインド側の支援に乗り出すことを意味する。
2017.07.26 Jane's Defence Weekly India issures RFI for six submarines <1709-072603>
 インド海軍が6隻の建造を計画している
AIP推進潜水艦 の建造で、MHIを含む海外6社にRfIを発簡した。 回答期限は9月中旬になっている。
 インドは国内の戦略パートナでのライセンス国産を希望しており、全契約額の30%を国産したい言う。
2017.07.26 Defense News Indian Navy formally launches submarine acquisition program <1708-072606>
 インド海軍がProject 751として
AIP推進の潜水艦6隻の建造について、 世界の6社RfIを発簡した。 印海軍は各社からの回答を待ってRfPを発簡するこ とになる。
 RfIを受領した6社には、露仏独瑞西の他に三菱重工業も入っているが、印国防省当局者によると日本製潜水艦は高価 と思われることからMHIが候補に挙がったのは意外であるという。 Project 751は戦略的パートナーとしての国内 企業により国内で建造される。
 この潜水艦は最先端技術の長魚雷や対地ミサイルのほか、ヘリを撃墜するための潜水艦発射SAMの装備も求められると見られている。
2017.07.25 Yahoo 時事通信記事

「インド、高性能潜水艦導入へ始動=三菱重、川崎重など関心か」

<1708-072503>
 インドの主要メディアが25日までに、政府が高性能のディーゼル潜水艦6隻を建造する計画を始動させたと報じ た。 インド洋への進出を進める中国や対立が続くパキスタンを念頭に置いているとみられる。
 INR700B(1兆2,000億円)を投じ、連続1ヵ月水中活動が可能な2,500t級のステルス潜水艦6隻をインドで建造する計画で、日本を含む6ヵ国 の企業が関心を寄せているという。
2017.07.12 Jane's Defence Weekly India, Israel commit to joint development <1709-071203>
 インドとイスラエルが7月5日、防衛装備品の共同取引で合意した。 この合意を通じてイスラエルは 「インド国内生産」政策を支援する。
 インドは既に今年初めに、印陸軍向けのMR-SAMをINR170B ($2.5B)で発注している。 MR-SAMはインド
DRDO がIAI社と印海軍向けに開発したBarak 8を元にしており、報道によると印陸軍5個連隊 用として200個FUを調達する計画であるという。
 IAI社はまた7月6日に、MALE UAVの生産施設をインドのDTL社内に設置する契約をDTL社と結んだ。
2017.07.10 Yahoo 時事通信記事

「日米印の合同海上演習始まる=中国けん制、印空母が初参加」

<1708-071001>
 海上自衛隊と米国、インドの両海軍が参加する合同海上演習Malabarが、インド東部チェンナイ港で10日に始ま った。 10~13日はチェンナイ港内、13~17日にはインド東方沖で訓練を実施し、実弾射撃を含む対空戦、対水上戦、対潜水艦戦の訓練を行う。
 海自は護衛艦いずもを初めて派遣し、護衛艦さざなみと合わせて隊員約700名が参加し、米空母 Nimitzのほか印海軍の空母Vikramadityaも初めて加わる。
2017.07.05 Yahoo 時事通信記事

「防衛、宇宙開発で合意=印・イスラエル首脳会談」

<1708-070506>
 イスラエルを訪問中のインドのモディ首相が5日にネタニヤフ首相と会談し、宇宙・防衛 分野、農業など幅広い分野での協力を進めるための合意に署名した。
 両国の技術協力促進に向けた$40Mの基金設立も含まれている。
2017.06.28 Jane's Defence Weekly IN decides against indigenous AIP for Scorpenes <1708-062815>
 インド海軍高官が6月22日、6隻建造するKalvari級潜水艦で建造中の最後2隻に、 国内で開発した
AIP推進装置を搭載することを明らかにした。
2017.06.21 Jane's Defence Weekly India to deploy armed Rudra helicopers near disputed border with China <1708-062112>
 インド陸軍が国産のRudra武装軽ヘリ1個飛行隊12機を、中国との国境に近いアッサム州に 配備する計画である。
 RudraはHAL社が設計製造した実用上昇限度6,000mのヘリで、機首のTHL-20ターレットM621 20mm砲、左右の固定翼に併せて4発のMistral ASMまたは12発ロケット弾 ポッド4基を搭載できる。
2017.05.31 Jane's Defence Weekly India signs additional deal with IAI for LR-SAM systems <1708-053106>
 IAI社が5月21日、インド国防省と艦載長距離SAM LR-SAMの開発契約を行ったと発表した。 最初の契約は$630M で、最終的には$2Bにのぼると見られる。 また陸軍のMR-SAM購入の契約$1.6Bも行われた。
 インドのMR-SAMもLR-SAMも、Barak-LRとも呼ばれているBarak-8を元にしており、2018年に就役する初の空母 Vikrantにも装備されるLR-SAMは、水上目標を25km、空中目標を250km以遠で捕捉できる。
2017.05.31 Yahoo ロイタ通信記事

「日米印の共同軍事演習、インドが豪の参加拒否 中国に配慮か」

<1706-053104>
 海軍当局者や外交筋によると、オーストラリアは今年1月にインド国防省に書簡を送り、7月に行われる日米印の共同演習 艦船を派遣してオブザーバー参加することが可能かどうか打診したが、インドは軍事演習の拡大に反対し てきた中国に配慮し、オーストラリアの要請を拒否したという。
 しかしインドはその代わりに日米印3ヵ国艦から演習を視察してはどうかとオーストラリアに提 案したという。
2017.05.31 Yahoo 産経新聞記事

「救難飛行艇の輸出交渉暗礁 印が価格面で難色」

<1706-053103>
 政府が進めてきた救難飛行艇US-2のインドへの輸出交渉が暗礁に乗り上げている。 インド政府との交渉開始か ら5年たつが、機体価格の高さなどを理由にインド側の熱意が冷めつつあり、頓挫する恐れが出てきた。
 US-2の輸出交渉が難航している最大の理由は1機百数十億円に上る価格で、インドはロシアとカナダの飛行艇の導入を比較検討しており、価格は30億~40億円と安い。
2017.05.24 Defense News Steep price rise hits Indo-Russian 5th-gen fighter project <1706-052402>
 インドがロシアと共同開発する第五世代戦闘機(
FGFA)計画が、 ロシア側からの大幅な価格引き上げ要求にあい消滅しそうになっている。
 ロシアはインド側が高度技術の技術移転を求めてきたことから、分担を$7B以上引き上げる要求してきている という。
【註】
 FGFA計画は、当初ロシアが$5Bの分担を要求していたが、その後$3.7Bにまで引き下げられたことから開始されることになった経緯がある。
2017.05.18 Defense News India's MoD demands early induction of ballistic missile defense system <1706-051801>
 インド国防省が同国
DRDOに対し、国産BMDSの最終的な導入戦 略と時程を速やかに報告するよう要求した。 インドは国産BMDSの計画遅延から、昨年S-400を$5Bで 導入することを決めている
 DRDOはかつて、射程2,000kmのBMに対抗する第一段階を2012年か2013年に、5,000kmのBMに対抗する第二段階を2016年までに完成するとしていた。
 DRDOは今年2月に、PDV高度97kmの大気圏外で標的を迎撃したと発表している。  PDVの迎撃高度は50~150kmで、迎撃高度80kmのPAVに代わる迎撃弾であるという。
2017.04.23 Yahoo 産経新聞記事

「日印、陸空も共同訓練へ 中国の圧力強化に対抗」

<1705-042301>
 海上自衛隊が印海軍と2国間共同訓練を行ってきたことに加え、米印の海上共同訓練Malabarへの定期的参加が始まっているほか、海上保安庁と印沿岸警備隊の間 でも、相互訪問と連携訓練が実施されているが、日印外交筋が22日、陸上と航空自衛隊インドの陸空軍と共同訓練 実施の検討に入ったことを明らかにした。
 同筋によれば、今月11~15日にインドを訪問した岡部陸幕長がインドのラワット陸軍参謀長と会談し、陸自と印陸軍の共同訓練を実施することで合意し、空自と 印空軍の共同訓練についても、すでに協議が開始されているという。 実施時期や場所は、今後、両国間で詰める。
2017.04.21 聯合ニュース 韓国開発の自走砲K9 インドへの100台輸出確定 <1705-042104>
 韓国のハンファ社が21日、K9 155mm
SPH 100両のインドへの輸出契約を行った。
 初期に引き渡される10両は韓国で生産され、残りの90両はインド内のL&T工場でハンファ社の技術指導のもと生産される。
2017.04.12 Jane's Defence Weekly India contracts IAI for nearly USD2 billion worth of air and missile defence systems <1706-041202>
 IAI社が4月6日、インド国防省から同社に防空BMDシステムを受注したと発表した。  受注したのは印陸軍向けのMR-SAM海軍向けのLR-SAMで、受注額は$1.6B~$2Bになると言う。
 陸軍向けのMR-SAMは現在Barak-LRと呼ばれている射程70~80kmのBarak 8で、 40個
FUとミサイル200発2023年までに納入される。
 海軍向けのLR-SAMは戦闘機に対し250km、各種水上目標に対し25kmの射程を持つ。
2017.04.05 Jane's Defence Weekly India's acquisition of 100 K9 SPHs approved <1706-040504>
 インド内閣が3月29日、改良型の韓国Hanwa社製K9 Vahra-T 155mm/52口径
SPPH 100両をINR42B ($646M)で購入することを承認した。
 K9は合弁会社によりインド国内で生産される契約が3月31日に結ばれた。
2017.04 International Defence Review India tests exo-atmospheric interceptor <1707-040006>
 インドが2月中旬に
PDVを用いたBM標的の迎撃試験に成功した。
 PDVは高度50kmの大気圏外で迎撃を行う。
2017.03.22 Jane's Defence Weekly India successfully test-fires extended-range BrahMos <1705-032211>
 インドが3月11日、それまで290kmであった
BrahMos超音速CMの射程 を400kmを遙かに超えて延伸したBrahMos-ERの発射試験に成功した。
 インドは2016年6月に、それまでCMの射程にあった制限を撤廃したMTCRに加盟している。
2017.03.08 Jane's Defence Weekly India, Israel to jointly develop MR-SAM <1705-030805>
 インドとイスラエルが、インド陸軍向けの中距離SAM MR-SAMの共同開発 を行う。 MR-SAMは両国が共同開発した艦載SAMのBarak 8を元にしたもので、印陸軍は200セットの 購入を計画している。
 納入は2023年開始が予定されている。
2017.03.08 Jane's Defence Weekly India test-fires anti-ship missile from Kalvari <1705-030803>
 インド海軍が3月2日、Kalvari (Scorpene)級潜水艦からの 対艦ミサイルの発射試験に初めて成功したと発表した。
 発射したのはExocet SM39 Block 2と見られる。
2017.03.06 Aviation Week & ST Indian stealth <1705-030605>
 インドが2015年に模型を公開し、すでに基本機能形状を固定している先進中型戦闘機
AMCAの事前設計審査が3月に開始される。 AMCAはMirage 2000及びJaguarの後継として計画されており、 2024年初飛行2030年配備開始を目指している。
 双発となるエンジンには、Euroje社のEJ200、Safran社のM88、GE社のF414などが候補として上がっているが、F/A-18E/F、KF-X、JAS 39E/F Gripenの ほかインドのTajas Mk.2でも採用されているF414が本命と見られる。 エンジンの機種選定はまもなく開始される。
2017.03.01 Jane's Defence Weekly India, Russia sign contract for A-50EI AEW&C aircraft <1704-030117>
 ロシアがインドにA-50EI AEW&C機を追加売却する契約を行った。
 ただ売却されるのが露空軍と同じA-50なのか、イスラエル製レーダ等を搭載したA-50EIなのかは明らかになって いない。
2017.03.01 Defense News India and Israel team up for new army air-defense missile <1704-030105>
 インドとイスラエル印陸軍向けMRSAMを共同開発する。 経費は$2.5Bで正式契約 は2月下旬に行われる。
 印陸軍は1970~1980年にソ連から購入したKvadrat(註:2K12 Kub⦅SA-6⦆の輸出型である2K12E)およびOSA-AKM(註:9K33M3、SA-8B Mod 1)に代えて装備する計 画で、射程は50~70kmとなる。
 海軍型はLR-SAMと呼ばれ、すでに配備を開始している。
【註】
 印海軍のLR-SAMはイスラエルのBarak 8 (Barak NG)のかんさいがたである。
【関連記事:1306-050008 (JMR 2013.05)】
2017.02.22 Jane's Defence Weekly IAF takes delivery of the first of three indigenously developed AEW&C platforms <1704-022202>
 インド
DRDOが2月14日、3機製造する国内開発 AEW&Cの最初の1機を印空軍に引き渡した。
 この機はEmbraer社製ERJ-145にDRDOの航空機搭載システムセンタが開発したNetra AEW&Cシステムを搭載したもの で、NetraのAESAレーダは240゚、375kmの捜索範囲を持つ。
2017.02.20 Aviation Week & ST Eye-catching <1705-022007>
= インド空軍の次期戦闘機に関する2頁の記事 =
 インド空軍は現在33個戦闘機飛行隊を保有しているが、中国と対抗するには42個 飛行隊が必要とみている。 このギャップを埋めるため更に200機の戦闘機が必要となるが、政府は財政能力などから 単発機を検討している。
 一方海軍は艦載戦闘機で、HAL社が提案した国産のTajas戦闘機を重すぎることを理由に退けている。
2017.02.15 Defense News Aero India 2017: New hope for Indo-Russian fighter aircraft <1703-021504>
 インド国営HAL社首脳がバンガロールで開かれたAero India 2017で、ロシアと共同開発する次世代戦闘機
FGFA について、より高度な審査を行う委員会が設置されたことを明らかにした。
 FGFAはインド空軍が150機以上装備する計画で、$6Bと言われる開発経費の分担で合意し、$20Bの計画が開始されている。
2017.02.08 Jane's Defence Weekly Indian core defence budget increases by 5.6% <1704-020807>
 インド政府が2017/18の純国防費をIND2.74T ($40.6B)とすると発表した。 これは国家予算の12%にあたり、前年 比名目5.6%増で対GDP比1.6%になる。
 しかしながら国防関係費全体ではINR3.59T ($53.1B) でGDPの2.2%を占める。
【関連記事:1604-030920 (JDW 2016.03.09)】
2017.02.08 Jane's Defence Weekly Russia, India developing lightweight variants of BrahMos, says report <1704-020803>
 TASS通信が1月27日、インドとロシア潜水艦及びT-50
PAK-FA第五世代戦闘 に搭載する軽量型BrahMos超音速CMを開発中であると報じた。
2017.02.06 Aviation Week & ST Feeling the heat <1703-020610>
 2007年にインドが中国を抜いてロシア最大の武器輸出先になったが、ロシアのシェアは常に西側企業からの競争 にさらされている。 それでもロシアは25~30%のシェアを確保している。
 MiG社はMiG-35がインド空軍
MMRCAの受注競争で敗れたが、MiG-29Kがインド軍初の艦載戦闘機に採用され、今ではエンジンをRD-33か らBARK-88に換装したMiG-29KUPGとなって2月14~18日にバンガロールで開かれるAero India 2017展で初披露されることになっている。
2017.01.18 Jane's Defence Weekly India seeks to make spare parts for licence-built Su-30MKI fighters <1703-011814>
 インドHAL社がSu-30MKI構成部品や補用部品の生産開始を目指している。 印露はSu-30MKI 322 機のライセンス生産について協議している。 HAL社は2003年以来Su-30MKIの生産を行っており、2019~2020年までの生産数を270機と見ている。
 Su-30MKIのライセンス生産については、2002年に全140機を$4.91Bとしていたのが2005年には$8.71Bと倍増され問題になっている。
2017.01.11 Jane's Defence Weekly Painful progress <1702-011123>

= インド空軍の調達計画に関する6頁の記事 =
 
2017.01.11 Jane's Defence Weekly India approves purchases worth over USD1billion <1702-011118>
 インド国防省が12月27日、INR71.84B ($1.066B)の装備購入費と、C-17 1機の購入を承認した。 C-17については 2011年に10機を$4.1Bで購入した際に6機のオプションをしていた。
 この他にINR4.19Bで、低空目標捕捉用軽量3Dレーダ55基なども購入する。
2017.01.11 Jane's Defence Weekly India successfully tests its locally developed SAAW <1702-011107>
 インド
DRDOが12月24日、前日に開発中の飛行場攻撃用ミサイル SAAW飛行試験に成功したと発表した。 この日の試験で重量120km、射程100kmの SAAWはSu-30から発射されたという。
 HE弾頭を搭載するSAAWは、飛行場だけでなく、鉄筋コンクリート製掩体も攻撃できるという。
2017.01.04 Jane's Defence Weekly India, Russia to increase BrahMos's strike range <1702-010407>
 インド国防相が12月16日、印露両国がBrahMosの射程を300km以遠に延ばすことで合意し たことを明らかにした。 同相は又、インドが6月に射程300km以上のミサイルを制限するミサイル技術管理レジーム(
MCTR)に加盟したと も述べた。
 BrahMosの射程延伸については10月中旬にプーチン大統領がゴアを訪問した際に二倍の600kmに延ばすことで合意したとみられている。