Enduring Freedom 作戦に関する資料

  
年 月 日
出   典
標     題
要         旨
2011.05.02 Yahoo 読売新聞記事
「パキスタンの隠れ家で米特殊部隊が殺害」
<1106-050201>
 アル・カーイダの指導者ウサマ・ビンラーディンは、パキスタンの首都イスラマバードの郊外にある隠れ家で、米軍 特殊部隊の作戦で殺害され、米同時多発テロから10年後に、対テロ戦争は最大の目標を達成した。
2010.03 Jane's Missiles & Rockets Clandestine UAV strikes agaist Pakistan gather pace <1004-030017>
 米軍は UAV によるパキスタン北西部に対する攻撃を公表していないが、現地報道では2009年12月に6回、2010年1月に 12回と報じられている。
 (以下、1月に行われた12回の日付と攻撃目標の一覧)
2006.12 Jane's Missiles & Rockets B-1B remains primary platform in southwest Asia <0703-120008>
 10月のアフガン、イラクにおける精密誘導爆弾等による攻撃は48交戦で、うち41交戦がアフガン、7交戦がイラクであった。 出撃機 は B-1 が最も多く19出撃、次いで米海軍の F/A-18 が14、英空軍の Harrier が10の順であった。  A-10 は僅かに3出撃であった。
 MQ-1 Predator のよる Hellfire 攻撃は4回で、全てイラクであった。
(10月の投下された PGM の日別一覧表)
2006.11 Jane's Missiles & Rockets Afghanistan's Kandahar area become the main 'killing ground' in southwest Asia <0624-110011>
 9月にイラクで4回、アフガンで76回の空爆が行われた。 カンダハルでは23回と最も多くのミサイル攻撃が行 われ、次いでアフガンのホットスポットである Musah Qal'eh で19回であった。
 使用された航空機は B-1B が28回、A-10 が25回、F/A-18 が23回、Harrier が14回で、GBU-12 Paveway U が52回、GBU-31 及び GBU-38 JDAM が39回使用された。
(9月の投下された PGM の日別一覧表)
2006.10 Jane's Missiles & Rockets Taliban continues fight for Musah Qal'eh region <0622-100014>
= 7/26〜8/26のイラク、アフガンにおける空爆の詳細内訳 =
 B-1B は31回の爆撃を行い GBU-31 及び GBU-38 JDAM を投下した。
 A-10 は GBU-12 Paveway U を投下した。  英空軍の Harrier は、1,000-lb Enhanced Paveway U を投下した。
(8月の投下された PGM の日別一覧表)
【註:】
 6月、7月に引き続き8月も、米軍が投下した GB が500-lb (GBU-12,-38)、と2,000-lb (GBU-31) に二極化されている。
(7月の投下された PGM の日別一覧表 JMR 2006.09)
2006.09 Jane's Missiles & Rockets B-1B plays major role in anti-Taliban operations <0618-090035>
 アフガンで7月に投下されたのは GBU-30 2,000-lb JDAM と、GBU-38 500-lb JDAM 及び GBU-12 500-lb Paveway であった。 投下機は B-1B と A-10 であった。
(7月の投下された PGM の日別一覧表)
(6月の投下された PGM の日別一覧表 JMR 2006.08)
【註:】
 6月、7月のいずれも、投下された GB が500-lb、と2,000-lbに二極化されているのが注目される。
2004.07 National Defense Ground attack <0415-070004>
 米空軍はイラクとアフガンでの地上作戦支援を教訓として、CAS (Close Air Support) 作戦の見直しを行って いる。
 見直しは新しい戦法、A/AO-10 の改善、地上 CAS 支援要員の充実等全面的に行われており、CAS に使用する攻撃機には改善型 A/AO-10 の他、Predator をはじめとする UAV の活用、精密誘導爆弾による爆撃機の運用に加え、将来的には F-35 STOVL の採用を検討している。
 2003年にはイラクとアフガンで空、海、海兵隊により10,000ソーテー以上の CAS が行われ、A/AO-10 以外に F-15、F-16、F-18、F-14、AC-130 と攻撃ヘリが使用されている。
2004.02.16 Aviation Week & ST On guard <0404-021603>
 米はイラクとアフガニスタンでの情報収集/偵察監視能力を強化するため、空軍予備役と空軍州兵から構成される Predator 部隊を新たに編成した。
 部隊は編成完了後現地に展開する模様だが、空軍は部隊の編成、任務及び展開時期等細部説明を避けている。
2004.01.14 Jane's Defence Weekly Next drone mission to Kabul hangs in balance <0401-011410>
 カナダ陸軍はアフガニスタン国際治安維持部隊 (ISAF) 用に6月に4機の Sperwer を調達したが、11月にその内2機が墜落した。 発射 の衝撃で翼構造にできた亀裂が原因と見られている。 その結果12月末の時点で1機しか運用されていない。 カナダ陸軍は更に2機の機 体を Sagem社から調達して投入する事を考えている。
 一方、ドイツ陸軍は8機の Luna UAV を2003年4月から運用しているが、Luna 装備部隊は1月末に撤収することになっているため、Lina 部隊の撤収を延期することが検討されている。 
2003.09.08 Aviation Week & ST War from 60,000ft
= UAVによる偵察監視の現状とすう勢 =
 Global Hawk で TST (Time-Sensitive Targets) を偵察監視し、速やかに攻撃する戦法 はアフガニスタン戦争で初めて具体化され、イラク戦で確立された。
 DoD は今後、UAV のステルス化を図り、敵地に24時間常時滞空させ移動目標等を捕捉すると共に、 JSTARS や F-15E 等の戦闘機との連携運用を図ることを検討している。
 イラク戦ではセンサーとして改善型の IR/EO 及び SAR を搭載し成果を得たが、現在数百種類の周波数を同時に分析する Hyper- spectral センサーや車両の塗装を分析する機器等の装備の開発が進められている。
 右図はアフガンで AC-130 がトラボラの洞窟群を高度15,000ftから攻撃する状況を Global Hawk が高度60,000ftから 広域 IR センサーで捉えたもので、洞窟の入り口、爆撃状況、人員が確認できる。
2003.04.14 Inside the Army Aerostat deployed to provide force protection in Southwest Asia  米陸軍はアフガニスタンで続いている CENTCOM の活動を支援するため、係留気球による監視活動 を行っている。
 RAID (Rapid Aerostat Initial Deployment) と名づけられた気球の運用は、タリバン残党の行動監視と駐留米軍の防護を目的としてい るがあくまで補助的手段として使用されている。
 この気球は JLENS 計画に基づくもので、全長15m、高度 1,000ftに係留し、半径数kmを EO/IR カメラで監視することができる。
 JLENS は1月に計画が修正され、スパイラル開発により2005年に最初の IOC、2009年に装備化を決定する予定 で、SLAMRAAM の射撃統制/監視システムとして運用するほか、将来的には Patriot や MEADS に連接し情報を伝達させる。
2002.11.07 Inside the Pentagon Plowler praised for jamming in Afghanistan  米海軍当局者はアフガニスタンでの作戦で EA-6B Plowler に搭載した USQ-113 通信 妨害装置が、タリバンやアルカイダの指揮統制の妨害に多大な効果を挙げたことを明らかにした。
 USQ-113 は音声及びデータリンク信号を検知、分析モニターし、これを妨害する様設計されており、1999年から運用されている。
2002.10.16 Jane's Defence Weekly Second-source JDAM production line moves closer  英国の PGB (Precision Guided Bomb) 計画の受注を目指している Boeing社は、PGB に 500-lb JDAM が採用されれば、MBDA社に建設する生産設備を、JDAM 生産のセカンドソースにするとして、受注戦術を強化している。
 一方 JDAM はアフガンで約7,000発が使用されたため、月産能力の拡大を行っているが生産が追いついていな い。
2002.07.08 Inside the Navy General:Predator imagery not reaching troops who need it most  アフガニスタンでの戦闘で、Predator UAV が捉えた映像は、これを最も必 要とする前線の部隊に届いていないことが明らかになった。
 これは米海兵隊の作戦運用部長が議会軍需委員会で報告したもので、Predator の収集した映像は情報収集部隊に送られ、その後司令部 で使用されているが、迅速な作戦遂行のため直接最前線部隊に伝達できるようにする必要性を訴えた。
2002.07.08 Inside the Navy ‘Deep blue’critiques shortage of GPS munitions,UAVs in Afganistan  DoD の海軍作戦計画と運用を担当する 海軍作戦グループ‘Deep blue’はこのほどコソボとアフガニスタンでの統合 作戦結果を比較分析、教訓事項をまとめた。
 詳細は秘事項として明らかにされないが、このほど行われたブリーフィングで、対テロ戦争の初期段階で、 JDAM等 GPS 装備の兵器と UAV の絶対量の不足、多国籍統合軍として指揮通信ネットワー クのインターオペラビリテイ が不充分であったことが指摘されている。
2002.03.25 Defense News US, French Airlifters fire antimissile decoys  アフガニスタンでの作戦に参加している米仏両国の輸送機はアルカイダの対空ミサイルを警戒しフレアーやデコイを 今でも多用している。
 輸送機の給油基地はタジキスタンのデュシャンベにある民間空港を使用しているが、ちなみに 3月22日に着陸した3機の米空軍 C-17 は 14発のフレアーを投下している。
 仏空軍の C-160 は 自動対赤外ミサイル防衛システム SHERLOC 及びレーダー追随ミサイル対処用のSHERLOC-Fを搭載している。
 米軍パイロットは多くを語らないが、IR 検知システムのフォールスアラートによるものも多いと思われる。
2002.03.11 Aviation Week & ST US troops confront Al Qaeda in vicious Mountain battles  アフガニスタン南東、高度 10,000ft の積雪山岳地帯 Shahekot 周辺でアルカイダとタリバン残党の掃討作戦「 Operation Anaconda」が行われている。
 同地域の洞窟には多数のアルカイダが終結しているとみられ、作戦には約2,000名 (アフガン兵 1,000名、米軍及び少数の欧州特殊部隊 約1,000名) が参加している。 現在までの損害は戦死8名、負傷40名以上。
 掃討にあたり米軍は AH-64 をはじめとする攻撃へり部隊を主体に運用し、空からは F-16、A-10、AC-130 による対地攻撃を行っている 他、爆撃は B-1、 B-52 以外に、サーモバリック爆弾を唯一投弾できる F-15E を運用している。
 また、仏空軍も 22機の Super Etendard とMirage 2000D を参加させている。
2002.03.11 Aviation Week & ST Intel emerging as key weapon in Afghanistan
= アフガニスタンでの情報収集作戦に関する記事 =
 アフガニスタンでの軍事作戦はまだ終了してはいないが、米国の軍事専門家は作戦の成功はリアルタイムの情報偵察 監視 (ISR:Intelligence、Surveillance and Reconnaisance) 活動にあったと指摘している。
 戦闘地域の情報は 24時間態勢で集められ、サウジアラビアの Prince Sultan 空軍基地に設営された CAOC (Combined Air Operation Cente) に送られ、統合的かつ迅速に使用されている。
 Predator、P-3、Rivet Joint 及び U-2 等の情報相関は極めて難しいものであり、F-15E やその他の戦闘機乗員も情報収集に慣れる必 要があったが、今回の作戦で初めて情報活動そのものがキイとなる兵器として認識されたといわれている。
2002.03.04 Aviation Week & ST Air patrols watch for fleeing leaders
= 北アラビア海での P-3 による偵察飛行同乗記 =
 米海軍の P-3 Orion はアフガニスタンから船を使用して逃げるタリバンやアルカイダのリーダーを拘束するため日夜偵察監視を行って いる。 (細部略)
2002.03.04 Aviation Week & ST Navy exploits P-3 in overland recce role
= アフガニスタンでの P-3 による偵察飛行同乗記 =
 海軍は本来潜水艦探知用の P-3 Orion を陸上の偵察監視に活用し、効果を挙げている。 海上での任務と異なり対空砲火による脅威が 極めて高いため、これを回避する様々な戦法が用いられている。(細部略)
2002.03 軍事研究 アフガン航空作戦の100日
= アフガン作戦における航空部隊の展開、出撃規模等に関する記事 =
2002.02.18 Aviation Week & ST War drains US militaty's aircraft and munitions  約5ヶ月にわたる対テロ戦争で米軍航空機の損耗率は平年を大きく上回り、逆に弾薬備蓄は基準量を下回っている。
 海軍の上院への報告によると、F/A-18 や F-14、SH-60 の使用率は計画を大幅に上回り、EA-6B や EP-3E、P-3C の運用時間も際立っ て多く、耐用命数の変更が検討されている。 この状況は空軍も同様。
 空軍の事故等による Class A 損耗率 ($1M 以上の損害) は 10 万時間当たり 1.92 と昨年同時期(0.85) の約 2倍にのぼり、海軍も 1.74 と昨年の 1.38 を越えている。
 また、戦闘の初期には GPS 誘導の JDAM を多用したため、製造が間に合わない状況にあり、備蓄基準を満 たすため製造が続いている。
2002.01.16 International Defense Review Out in front
= UAV の発展に関する記事 =
 米軍の作戦間における UAV の使用は アフガンが初めてではなく、90〜91年の湾岸戦争、6年後のバルカン紛争でも偵察監視に成果を あげている。
 アフガンで使用した Predator と Global Hawk は予期以上の成果をあげ、ブッシュ大統領の UAV が少なすぎたとの発言もあり、今 後の UAV の開発装備化は更に拍車がかかる模様。
 今後は長時間滞空、偵察監視用の他、Predator への Hellfire ミサイル塔載試験にみられる UCAV 化や Boeing X-45A の様な大型ス テルス化が焦点となり、空軍では 2010年の UCAV 実用化を目指している。
2002.01.16 Jane's Defence Weekly USAF eyes extended-range cluster munitions  米空軍は、クラスタ爆弾に WCMD (Wind Corrected Munition Dispenser) テールキット を取り付け飛距離を伸ばすことを考えており、既にアフガンで実戦使用されている。
 空軍はクラスタ爆弾に WCMD テールキットを取り付けることにより、射距離を48〜64kmにできるとしており 、CBU-87 Combined Effects弾、CBU-89 散布地雷、CBU-97 SFW (Sensor Fused Weapon) への取り付けが検討されている。
 WCDM 付き CBU-87 は、数百発がアフガンで B-52H から投下されている。 
2002.01 Jane's Missiles & Rockets US bomb and missile attacks focus on Afghan tunnel network
= アフガン戦争における洞窟攻撃のアメリカの作戦について =
 主として、国防総省、軍首脳の記者会見発言内容の紹介。 
2002.01 Jane's Missiles & Rockets Hellfire-armed Predator a success in Afghanistan  アフガニスタンで、Predatoe UAV から発射するHellfire ATGM が、極めて 有効な火力であること実証された。
 特に Hellfire の弾頭は10kg程度しかないため、通常の爆弾を投下するのに比べて、他に2次被害が及ぶことが防げる効果がある。
 アフガンでは最初の1ヶ月間に40発以上の Hellfire が Predator から発射された。
2002.01 Jane's Missiles & Rockets Afghanistan offernsive boosts US munitions procurement  アフガン戦争により、一時中止されていた AGM-154A JSOW の Full-rate 生産は再 開されたが、開戦初期、僅かに海軍により防空関連目標の攻撃に使用されただけであった。
 これに引き替え JDAM は大量に使用されたため、海軍の在庫がつきそうにな り、空軍保有弾を管理換えして繋いだと言われている。
 AGM-84H SLAM-ER は、少なくとも3発が開戦当初に使用されたほか、その 'man-in-the-loop' 特性と 、良好な精度から、洞窟やバンカーの攻撃に使えたと見られている。
 9月11日事件により組まれた特別支出では、当初の$20Bの一部が TLAM, LGB, JDAM, CALCM の購入に、第2次の$20Bの一部が Tomahawk の Block V TLAM化、Hellfire, SLAM-ER の追加購入、及び JASSM の購入、Tactical Tomahawk の 開発促進に使用された。
2002.01.02 Jane's Defence Weekly Soties flown: the breakdown
= アフガンにおける米海空軍機の出撃数の分析 =

 12月17日現在までに、米空軍が投下した爆弾の総トン数(6,400t)の、72%以上が精密誘導兵器である。  
2002.01.02 Jane's Defence Weekly Afghanistan: the key lessons
= アフガンにおける戦訓の分析 =
 アフガニスタンにおける主な戦訓は、ISR (Intelligence, Surveillance and Reconnaissance) 装備の充実 、長距離打撃力の向上、及びこれらを結ぶデータリンクの強化に集約される。
 ISR の分野では、UAV の補完に退役した有人機の無人機化や、BQM-145, BQM-34 などの標的機の活用も提案されている。
 Global Hawk は大型化して、搭載 EO/IR システムや SAR の性能向上を図る計画があるほか、SDB や JDAM を搭載 しようとの計画もある。
 Predator B の更に滞空時間を更に延ばし36時間とする計画もあるが、まだ開発されていない。 空軍には ISR 能力と C&C 能力を具 備した MC2A (Multi-Sensor Command and Control Aircraft) 構想があり、2009年運用開始が想定されてい る。
 この他、KC-135E 給油機の後継機に ISR 能力を持たせる計画もある。
 陸上移動目標を捕捉する JSATRS の役割について、将来はこれを衛星に委ねようとの考えがある。 
2001.12.26 毎日新聞

インターネット

対テロ戦 「多くの場所で進行」と米司令官 秘密作戦を示唆  米中東軍のフランクス司令官は25日、米軍のテロ組織との戦いがアフガニスタン以外の「多くの場所で進行してい る」と語り、具体的な国名は明らかにしなかったが、アフガン攻撃が峠を越えたことを踏まえ、ソマリアやイエメン などで米軍の秘密作戦が始まったことを示唆したものとみられる。
 「アルカイダ」掃討のために米当局者がソマリアを訪問しており、イエメンでは米側が軍事支援を申し出たとの報道もある。 また フィリピンのイスラム過激派「アブ・サヤフ」と同国政府の戦いに関して、米軍は約20人の軍事顧問団を派遣したとされる。 
2001.12.24
    /31
Aviation Week & ST Navy priorities are UAVs,Data links,persistence  米海軍はアフガニスタンでの戦闘様相を戦訓として、データ通信リンクの改善、高精度偵察監視センサーの取得及 び長時間滞空可能な UAV の取得を装備の優先とする模様。
 アフガンでの空爆は長距離飛行と錯雑な地形を利用する敵の発見攻撃を強いられたが、海軍では通信ネットワークの改善を図り、24 時間以上滞空できる Global Hawk UAV の導入を目指す。
 また、艦載攻撃機についても長距離かつ搭載重量の多い F/A-18EF や F-35 の優先取得を検討している。
2001.12.22 共同通信
毎日新聞

インターネット

タリバンの地下倉庫からウラン押収  タス通信によると、アフガニスタン南部のカンダハル州の地元治安部隊は22日、カンダハル近郊にあるタリバンの 地下倉庫で放射性物質ウラン238やシアンなどの猛毒物質を発見し、米軍に引き渡したことを明らかにした。  米情報当局は、ビンラディンとテロ組織アルカイダが「汚い爆弾」に触手を伸ばしているとの見方を強めて いた。
2001.12.22 毎日新聞

インターネット

アフガン攻撃 新型洞くつ用爆弾使用へ  米国防総省高官は21日、アフガニスタン東部トラボラでの「アルカイダ」掃討作戦で、洞くつ内で高熱を発して敵 を殺傷する新型爆弾(サーモバリック爆弾)を使用する方針を明らかにした。
 レーザー誘導の新型爆弾は同時多発テロ後に製造を開始、ネバダ州で今月14日に行った実験が成功したため 実戦投入を決めたという。
 新型爆弾には化学燃料と爆薬が充てんされ、洞くつ内で放出した化学燃料に爆薬で点火するシステムとみら れる。 燃料気化爆弾の一種で、爆発の衝撃より高熱で敵を殺すのが狙い。
 F-15 から洞くつの入り口に向けて発射するが「バンカーバスター」と同様、洞くつの上空から投下して内 部に貫通させることも可能とみられる。
 高官は既にアフガンへの運搬を開始したことを明らかにした。 

【 註:サーモバリック弾頭 (JDW 24 Oct.,2001 による) 】
 Thermobaric 爆弾は、燃料気化爆弾の一種。 弾着と同時に、炸薬がエアロゾル状に拡散し、その後これに点火する。 爆発により 高圧ブラストが発生し、目標地域を無力化する。
 ロシアは歩兵用肩撃ち火器 RPG-7 用の弾薬 TBG-7V (右図)として輸出しようとしている。
2001.12.20 読売新聞

インターネット

米軍、ビンラーディン捜索範囲をパキスタンにも拡大  米 CIA などの情報機関が、アフガニスタン東部のトラボラ地区から国境を越えたパキスタン西部にまで捜索範囲 を広げ、ウサマ・ビンラーディンの行方を追っていると報じた。
 捜索には、スパイ衛星のほか、無人偵察機プレデターに加え、高高度から電子偵察を行う グローバル・ホークも投入して支援にあたっている。
2001.12.19 Jane's Defence Weekly US intelligence plays key role in Afghanistan  Kosovo での戦いと違い、アフガニスタンでは'準軍隊'である CIA の SOG (Special Operation Group) が広範囲で活躍している。
 SOG は、アフガニスタンの北部及び南部で、捕虜の尋問、空爆目標の指定、反タリバン軍との調整などの任に当たり、他の米軍 SOF (Special Operation Force) の支援を行っている。 SOG は、主に軍を退役した隊員で構成されてい る。
 CIA も監視、偵察用に RQ-1 Predator を保有しており、その内2機は AGM-114 Hellfire を搭載している。
2001.12.19 Jane's Defence Weekly Afghanistan: first lessons
= アフガン戦争戦果の分析記事 =
今後の課題
・開戦初期に、何度かアルカイダやタリバンの幹部を攻撃できる機会を得ながら、取り逃がした。
・HDBT (Hard and Deeply-Buried Target) 攻撃の決め手を欠いた
精密誘導兵器の多用
・12月7日までに投下された爆弾(12,000発)のうち、56% (6,700発)が誘導爆弾
・コソボでは投下された爆弾(24,000発)の35%が誘導爆弾であった。
JDAM の有効性立証
 JDAM 安価(単価$18,000)と、全天候性が広範な使用をもたらした。
WCMD の初使用
 BLU-97/B を202発収納した CBU-87 1,000-lb クラスタ爆弾に、WCMD (Wind Corrected Munition Dispenser) を取り付けた CBU-103 が初めて使用され、成果を収めた。
2001.12.17 Aviation Week & ST Bush sees long future for autonomous weapons  ブッシュ大統領はこのほどアフガニスタンでの対テロ作戦に関する談話の中で、Predator や Global Hawk UAV を 例にして21世紀の米軍は多くの場合無人精密兵器に頼ることとなるとの見解を示した。
 また、米陸軍大学でも将来の軍用システムにはより多くの自律的な精密兵器が要求されるとの分析がなされている。
2001.12.17 Aviation Week & ST Pentagon champions UAVs, Communications  DoD はアフガニスタンにおける作戦の教訓から情報、偵察及び監視能力向上に関しての再検討を行う模様。
 特に重視している技術は移動目標の正確な追随と迅速な攻撃の実施に関するもので、UAV の活用、戦域での統合的通信リンクの構成 及び迅速かつ膨大な情報のオンボード処理を目指す。
2001.12.10 Aviation Week & ST Bombing costs escalate in Afghanistan operations  アフガン作戦での爆撃は、飛行距離がこれまでのコソボやイラクでの作戦とは異なり極めて遠距離なことからその 戦費はエスカレートしている。
 統計によると、1時間当たりの飛行コストは F-15 や F-16といった戦闘爆撃機が低いものの、爆弾投下コストは戦略爆撃機 B-1、 B-2 及び B-52 が搭載量が多いことから安くなっている。
= Cost per flight hour =
 F-16:$9,600、F-15E:$14,800、B-1:$32,000、B-2:$89,000、B-52:$23,000
= Price per bomb-dropped (JDAM) =
 F-15/4発: $9,220/発、B-52/12発:$5,120/発、B-1/24発:$3,690/発、
 B-2/16発:$7,540/発(別の資料では $4,500/発)
2001.12 Jane's Missiles & Rockets Air attacks break Taliban front line
= カブール陥落までのアフガン空爆の推移を解説する記事 =

 BLU-82 6,800kg 爆弾には、12,600-lb の GSX 爆薬が充填されており、爆発による爆圧は 73kg/cu (1,000psi) に達する。 
2001.12.03 Aviation Week & ST Big bomb strikes Kandahar defenses  米空軍はこのほど、カンダハル空爆に 15,000lb 高性能爆弾 BLU-82/B を投下した。 これは 11月3〜4日の マザリシャリフでの 2発に続き 3発目となる。
 BLU-82/B は過去に湾岸戦争で11発使用され、これまでベトナムで使用された BLU-72/B 及び CBU-72/B と混同されているが、大型の高性能爆弾 (粉末アルミ粉が主体) であり燃料気化爆弾ではない
 また、俗称の Daisy Cutter や Commando Vault は他の大型爆弾にも使用される呼び方で、BLU-82/B 固有の名称ではない。
2001.12.03 Aviation Week & ST Heavy bomber attacks dominate Afghan war  アフガン戦争での空軍重爆撃機主体の攻撃は、リアルタイムの目標情報入手と長時間在空 (機動に概ね12〜15時間) による攻撃で戦場を終始威圧し、爆撃機部隊の今後の役割を変えつつある。
 インド洋デイエゴガルシアを前進基地とする B-1 8機と B-52 10機はこれまでに全投下量 の 72%にあたる 4,700tの爆弾等を投下 (海軍は約1,000トン) し、目標となる施設、部隊及び洞窟の 75%以上を破壊している 。
 ・B-1 :500lb Mk82 ×84、JDAM×24、クラスター爆弾×30 の搭載が可能
 ・B-52:JDAM×12 の他 Mk82 及び WCMD (Wind Corrected Munition Dispenser) の搭載が可能
この他、両機種とも 5,000lb EGBU-28 貫徹爆弾、GAM-113及び BLU-82/B 高性能爆弾を使用
 B-2 は爆撃機としてではなく、装備する合成開口レーダーを使用し情報収集を行うと共に衛星や UAV からの情報を合わせ攻撃機に 10分以内に伝達している。
2001.11.26 Aviation Week & ST Germany, France take more active role in Afghanistan  独及び仏政府はこのほど、アフガンへの部隊派遣を決定した。
 両国とも直接的な戦闘には参加せず、輸送、医療、生物化学兵器探知及び偵察等を任務とする。 独は 3,900人以上、仏は 2,000人 以上を予定している他、Mirage IVP 電子戦機と 8機の Mirage 2000D を派遣する計画。
両国は今後、既に展開している英部隊と共にアフガンでの国連の平和維持活動に参加することとなる模様。
2001.11.26 Aviation Week & ST Battle management dominates E-2C combat operations  米海軍のアフガン戦域での E-2C 運用は、本来の早期警戒と航空統制任務から外れ作戦統制が主体となっている。
 当初アフガンでは偵察活動が主任務であったが、空軍の AWACS の運用が限界に近づいたため E-2C がこれを補足する結果となり、攻 撃機の地上目標への誘導や戦場への誘導管制等の戦闘管理を行っている。
2001.11.21 Jane's Defence Weekly Carrier aircraft are 'crucial factor'
= アフガン戦における空母の有用性に関する記事 =
 空母の搭載弾種は、誘導、非誘導爆弾が混合であるが、この比率は目標の状況等で柔軟に変更できる。
 臨機目標が発見されなかった場合に出撃機は、爆装したまま戻ってくる。 その比率は20%程度である。 
2001.11.19 Aviation Week & ST Conflict's new phase exposes old problems  アフガニスタンの戦争が新たな段階に入り、米国は偵察監視技術の研究開発を疎かにしてきたこ とを露呈しつつある。
 タリバンやアルカイダは山岳地帯の洞窟を利用し頻繁に移動を繰り返している。 この6週間に敵の要人を倒したのは僅か数人にと どまっているが、これは目標情報の収集システムや小型移動目標の偵察監視に関する研究開発が遅れている証拠 であり、更に天候に左右される高性能な EO/IR 以外にレーダーや通信機器の開発にも重点をおくべきである。
2001.11.19 Aviation Week & ST F-14s add missions in anti-Taliban effort  アフガニスタンにおいて米海軍は F-14 に攻撃ミッションの他、搭載する Lantirn や Tarps ポッドを活用した他 、攻撃機の前方統制、情報収集及び救出任務を付与する。
  F-14 は退役間近ではあるが、海軍は更に悪天候下の運用のため合成開口レーダーの搭載も検討している。
2001.11.19 Aviation Week & ST Navy adopts operations for Afghan war hurdles  米海軍はアフガニスタンの地上攻撃にあたりいくつかの問題を抱えている。
 最大の問題は戦場での敵味方の区別がつきにくく、誤射をさけるため爆弾を投下せず帰投する戦闘機機が増えていることで、カブー ル近郊の空爆では全ての F-14 がそのまま帰投したという。
 これは、湾岸戦争やコソボと異なり地上からの攻撃目標指示が極めて制限されていることに起因する。
 また、1日 100 ソーテイ を超える出撃にパイロットの疲労が高まり、機体整備も不充分となることを懸念した海軍は作戦方針の修正 を検討している。
2001.11.14 Jane's Defence Weekly Nuclear reactions  9月11日のテロにより、テロと核の問題が急浮上している。
 高濃縮ウラン25kgか、プルトニウム8kgがあれば、核爆弾を製造することができる。 これらの核爆発材料 を入手すれば、核爆弾は比較的容易に作れると見ている科学者もいる。
 2番目に問題なのは、各関連施設に対する従来とは違ったやり方での攻撃である。 現在世界には438基の発電用原 子炉、651基の研究用原子炉及び250ヶ所の核燃料施設がある。 これら施設に航空機で突入されると、重大な放射能汚染事故 が起こる。
 核施設に SAM を配備している国もある。 
2001.12 軍事研究 GPS誘導爆弾と地中貫通爆弾
= アフガン空爆開始3週間目での解説、及び使用された武器の紹介 =
 バンカーバスタについて、マスコミでは GBU-28 と報じているが、GBU-28 は F-15E にしか搭載できず、現在は F-15E をアフガンま で飛ばせる基地がないので、使用されているのは B-2 爆撃機専用の GBU-37 GAM であると見られる。 
2001.11.12 Aviation Week & ST Big bomb batters Tariban troops   ラムズフェルド国防長官は先週、アフガニスタンで2発の燃料気化爆弾を使用したことを明らかにした。
 BLU-82 Commando Vault は重量 15,000lb、TNT の5倍の威力を持ち地上 3ft で破裂する。 通常 C-130 か ら投下され、ベトナムでは密林でのヘリコプター離発着地設営に、クウェートでは地雷や鉄条網の除去に用いられたが、今回はマザリ シャリフ周辺のタリバン防御部隊攻撃に使用した。
2001.11.12 Aviation Week & ST US grids for demands of long winter war  アフガニスタンでの戦闘は冬期に入り、米軍は天候不良による偵察能力低下に対処するため前進基地の確保と各種 センサー及び兵器の投入を準備している。
 11月に入り2機のPredator が氷結により墜落しているが、軍は偵察監視能力充実のため、新型の合成開口レ ーダーの導入する他、全天候性確保のため、Global Hawk、Joint STARS 、改善型 U-2 の投入及び GPS/INS 誘導兵器の充実強化を行う 。
2001.11.07 Jane's Defence Weekly Pressure pushes US bomb raids into overdrive  (アフガン空爆に対する政治的問題と絡んで、空爆に参加している航空機等に関する記事)
2001.11.07 読売新聞 7t級大型爆弾投下開始  米軍は4日から、アフガニスタン北部で 15,000-lb BLU-82 の投下を始めた。
 この爆弾はベトナム戦争で初めて使用され、湾岸戦争でも11発が投下された。
 BLU-82 は FAE (Fuel-Air Explosives) 爆弾で、洞穴やトンネル内にいるタリバン部隊の攻撃、威嚇が狙い で使用される。 
(註:BLU-82 は MC-130 からパラシュートで投下される)
2001.11.05 Aviation Week & ST UK war effort loses rhythm  英国政府は開戦から約2ヶ月を経過したアフガニスタンへの部隊投入に勢いを失いつつある。
 英国はペルシャ湾のオマーンで演習中の約 21,500人以上の中から 4,200人の部隊をアフガンに転用する予定であったが、先週国防省 内部での海兵隊を含む軍の派遣について意見が分かれていることを新聞各社に報道されその対応に追われている。
 政府はまた、対テロ支援の世論の支持が弱まることを恐れているが、ブレア内閣に対する支持も下がってきている。
2001.11.05 Aviation Week & ST Global Hawk,J-STARS head for afghanistan  DoD はアフガニスタンでの戦闘に少なくとも 3機の Global Hawk と E-8 Joint-STARS を新たに投入する。
 また、様々な航空機による戦車等の移動目標情報を統合し迅速に配布する NCCT (Network-Centric Collaborate Targeting) プログラムの開発が現在推進されている。
 アフガニスタンでは長距離爆撃と目標捜索のための長時間滞空偵察を組み合わせた、これまでと異なる全く新しい戦争形態が要求さ れ、更に地域特有の悪天候下で目標を破壊する必要がある。
2001.10.31 Jane's Defence Weekly Taliban‘asymmetric’tactics hamper US strikes  DoD はアフガニスタンでの空爆の成果を発表してはいるが、タリバン軍は洞窟や市街地を利用して部隊及び装備を 巧妙に分散、隠掩蔽しており作戦は長期化する様相となっている。
 市街地でタリバンは寺院や学校を軍事施設として使用しているが、これらの爆撃は格好の政治材料に使われている。
 DoD はこの様な非対称戦術への対応に苦慮しており、地上部隊の投入を視野に入れ、市街戦、Rapid decisive operation 等の演習 を開始している他、UCAR や人員を一時的に麻痺させる直接エネルギー指向兵器の採用も検討している模様。
2001.10.29 Aviation Week & ST More UAVs shift to Afghan duty  アフガニスタンでの戦場監視、偵察に Global Hawk を近々運用する模様。
 空軍当局は現在保有する 4機の内 3機を独に先ず移動させ、その後アフガニスタン北部国境沿いのトルクメニスタン領内に配置、 24時間運用で目標探知から 5分以内の攻撃を目指す。
 アフガニスタンでは空軍と CIA が共同して Predator を運用しており、偵察監視の他、10機程度は Hellfire ミサ イルを塔載し車両や戦車等の攻撃を行い効果をあげている。 CIA はこの他、小型で合成開口レーダーを搭載した I-Gnats を 運用している。
2001.10.24 Jane's Defence Weekly Putin pledges to supply equipment to UF  ロシアはアフガニスタン北部同盟の戦力強化のため武器の供与を行う。
 供与される武器のうち主なものは以下の通り。
  ・T-55, T-62 MBT 40〜50両
  ・BMP-1, BMP-2 IFV 60〜80両
  ・BTR-60P APC
  ・ZSU-23-4 対空機銃 40門
  ・MT-12 100mm 対戦車砲 2個中隊分
  ・D-30 122mm 榴弾砲 6個中隊分
  ・AM 2B9 Vasilek 82mm 迫撃砲 2〜3個中隊分
  ・BM-21 Grad 122mm ロケット砲 10門
  ・BM-21P 122mm 可搬ロケット砲
  ・9K11 Malyuka (AT-3 "Sagger") 対戦車ミサイル
  ・9K111 Fagot (AT-4 "Spigot") 対戦車ミサイル
  ・RPG-7V 可搬ロケット砲及び PG-7VL 弾 200発
  ・Kalashinikov 突撃銃、Dragunov 狙撃銃、SKS Simonov 突撃銃
  ・Mi-24 "Hind" 攻撃ヘリ 4〜6機
  ・Mi-8 "Hip" 中型輸送ヘリ 4〜6機
2001.10.22 Aviation Week & ST Fighter CAPs settle into a routine  空軍と ANG (Air National Guard) は9月11日のテロリスト自爆攻撃以来、24時間態勢で実弾搭載の戦闘機による米 本土主要都市上空の CAP (Combat Air Patrol) を行っている。
 このうち、首都ワシントン及び Camp David 周辺空域は ANG の117飛行隊が F-16C 2機で常時 CAP を実施中。
 CAP に使用しているのは、Sidewinder 及び AMRAAM を搭載した F-15 と F-16 で、空中給油機 KC-10, KC-135 及び AWACS と共に、 北米防空司令部の統制下に運用されている。
2001.10.22 Aviation Week & ST Armed Predator successful in wartime debut  DoD によると、CIA はアフガニスタンで RQ-1A Predator に搭載した AGM-114 Hellfire によりタリバン及びアル カイダの地上目標を攻撃し、良好な成果を得た。
 空軍は今年2月に Predator による地上目標破壊試験を行っているが、実戦に使用したのは今回が初めて。  Helfire は全長 5.5ft、16lb の弾頭を持ち、最大射程 4.3nm、速度 1.3M で目標を捉える。
2001.10.22 Aviation Week & ST Targeting,weapon supply encucumber air campaign  アフガニスタンへの空爆は 10月7日以来2週間を経過したが、地上目標に関する情報が極めて制限され、かつ精密 誘導兵器の不足も見込まれることから今後厳しい状況が予想される。
 現在までに主要な目標はほとんど破壊したとされるが、タリバン及びアルカイダは依然として健在で、目標識別は益々困難になって いる。 移動部隊等の攻撃には AC-130 を投入したが FAC (Forward Air Controller) には海軍の F-14 を運用している。
 JDAM、CALCM 及び GPS 誘導の GBU-37 といった精密誘導兵器の 在庫も厳しい状況となり、空軍は $40B の緊急予算に期待している。
2001.10.17 Jane's Defence Weekly USA expands reconnaissance  米国はここ1ヶ月間に、USA-160, USA-161, USA-162 と 3基の軍事衛星を打ち上げている。
 この内、10月 5日に打ち上げられた USA-161 は 'Advanced Crystal' 型の13tの巨大写真偵察衛星で、リア ルタイムでディジタル画像を地上に送信する。
 この他、USA-133 (1997.10 打ち上げ), USA-152 (2000.08 打ち上げ) の2基のレーダ画像衛星が運用されている。 
2001.10.17 Jane's Defence Weekly USA's strategy takes shape  米国はアフガンで武力行使の段階に入った。 使用された武器等は以下の通りである。
  ・爆撃機:B-1B,B-52H, B-2A
  ・戦闘機:F-14, F/A-18
  ・RGM/UGM-109 B/C Tomahawk Land-attack Cruise Missile
  ・Mk-82 500-lb 爆弾(誘導及び非誘導)
  ・JDAM
  ・AGM-154 JSOW
  ・AGM-84H SLAM-ER
  ・GBU-16 1,000-lb GB
  ・GBU-28 4,700-lb GB
使用可能な ASM, GB 等
空爆に使用した兵器
 一方タリバンは、防空システムとして、3基程度の S-125 (SA-3) SAM, 及び24機以上の MiG-21 を保有していると見られている。
2001.10.08 Aviation Week & ST NRO KH-11 readied for Afghan recon  米空軍と NRO(National Reconnaissance Office) はアフガニスタンでの軍事作戦で運 用する KH-11 改善型画像偵察衛星を打ち上げる。
 KH-11 衛星は既に1995年と1996年に KH-11 各1基を打ち上げており、合わせて 3基が運用される。 写真は従来の KH-11 で捉えたア フガン山岳基地で、新衛星の画像ははるかに鮮明になるという。