2017年のシンガポール情勢に関する資料

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2017.11.22 Jane's Defence Weekly Singapore commissions two more LMVs <1801-112213>
 シンガポール海軍が11月14日、国内で建造した
LMV 2隻を就役させた。 この2隻 は5月5日に就役したIndependence級の2番艦と3番艦で、同級は8隻が建造される。
 Independence級LMVは全長80m、全幅12m、喫水3m、排水量1,250tで、速力27kt、15ktでの航続距離3,500nmの 性能を持つ。 主要装備はOto Melara 76/62 Super Rapid砲1門、Rafael 25mm Typhoon砲1門、VL Micaを発射す る12セルVLS 1基などである。
2017.11.15 Jane's 360 Singapore deploys LMV on inaugural regional mission in show of platform’s wider capabilities <>1712-111506>
 5月に就役したシンガポール海軍の1,250t
LMVの一番艦Independenceが、11月13~22日にタイ湾で行 われるASEANの多国間海軍演習"AMNEX 2017"で初披露される。 また、19日にパタヤ湾で行われるASEAN 50周年記念式典 にも参加する。
 Independenceは全長80m、全幅12m、喫水3mで、15ktで航行して3,500nmの航続性能を有する。
2017.11.14 Defense News Singapore Navy takes 'quantum jump' in adding 2 more ships to service <1712-111404>
 シンガポール沿岸防備艦(
LMV)の二番艦Soverignty 三番艦Unity就役式が14日に行われた。 5月に就役した一番艦Independenceはタイ湾で 行われる演習に参加するため最近出航している。
 全長80mのIndependence級LMVは、11隻保有している全長55mのFearless級LMVに代わって8隻が建造されることになっている。
【註】
 Independence級LMVは排水量1,200tで速力27kt、航続距離3,000nmの性能を持ち、Oto Melara社製76mm Super Rapid砲を装備している。
2017.11 International Defence Review ST Kinetics readies Bronco 3 for production <1712-110001>
 シンガポールのST Kinetics社が装軌路外輸送車Broncoの最新型Bronco 3の開発を完了した。 Broncoは原型 となったBronco 1がシンガポール軍の要求に基づいて開発され、以来45車種730両以上が生産されている模様 である。
 Bronco 2 Warthogはアフガンで使用する英陸軍の要求に合わせて開発され115両が製造されたが現在では退役 になっている。 Warthogは優れた耐弾性と耐地雷性を有していたが、英陸軍の水陸両用性は満足していなかった。 Bronco 3はBronco 1 同様に水陸両用性を持ち、5km/hで水上航行をできる。
 Bronco 3の自重は10.2tで最大戦闘重量は16.5tであるが、これを18tにまで引き上げる余力を持っている。
2017.10 International Defence Review Singapre acquires AN/TPQ-53 counterfire target acquisition radars <1712-100001>
 米政府がシンガポール
FMS契約で6基売却するAN/TPQ-53対砲 迫レーダをLockheed Martin社に$63Mで発注した。 納期は2019年3月13日になっている。
 TPQ-53の売却は4月13日に契約されたもので、オプションを含めると契約額は$81Mに膨らむ。
2017.09.22 Jane's 360 ST Kinetics readies Bronco 3 for production <1710-092207>
 シンガポールのST Kinetics社が装軌路外輸送車Broncoの最新型Bronco 3の開発を完了した。
 Broncoは原型となったBronco 1がシンガポール軍の要求に基づいて開発され、以来45車種730両以上が生産 されている模様である。
2017.08.10 Yahoo ロイタ通信記事

「中国がマレーシアにレーダー設備など提供 軍部は否定」

<1709-081005>
 中国がマレーシアに対し、同国南端の基地に設置するレーダ
MRLを提供すると複数のメディアが報じた。 インターネットメデイアのMalaysian Insightは匿名の関係 者の話として、9日にマレーシアを訪れた中国政府関係者の派遣団によって行われたと報じた。
 報道によると、中国は償還期限50年の融資で12基のMLRを提供するが、融資規模や装置の価格などは不明でレーダの種類も明らかにされて いない。
 シンガポールの安全保障に対する懸念が高まる可能性があるが、マレーシア軍当局はこの報道を否定している。
2017.08 International Defence Review Singapore integrates C4 and cyber defence operations with new command <1709-080008>
 シンガポール国防相が7月1日、サイバ戦の新たな部隊を11月に発足させると述べた。 この部隊は C4 Commandと呼ばれる准将を指揮官とした部隊で、完全編成となる2027年には2,000名規模になるという。
 C4 CommandはC4 Operations Group (C4OG)とCyber Defence Group (CDG)の2つの旅団級部隊からなり、完全編成時700名のC4OGは軍全体のネットワークを操作、 監視し、1,300名になるCDGは四六時中サイバ脅威の監視を行い、攻撃に対処する。
2017.07 International Defence Review Singapore showcases NGARV prototype <1708-070005>
 シンガポール陸軍が5月27、28両日に行われた行事で、次世代装軌車両回収車(
NGARV )の試作車を公表した。
 NGARVは同国DSTAとST Kinetics社が開発している全長6.9m、重量29tの装軌車で、最大牽引力25,500kgの性能を持つ。
 NGARVは同国の次世代AFV (NFAFV)の支援を行う。
【関連記事:1704-032209 (DN 2017.03.22)】
2017.06 International Defence Review Full spectrum force: Singapore Army kits up for wider challenges <1708-060011>
= シンガポール陸軍の装備に関する5頁の記事 =
Combat suport vehicle
Leopard upgrades
Peacekeeping vehicle
Combat ambulance
Tactical mobility
Logistics
The future
2017.05.24 Jane's Defence Weekly Syngapore buys two more Type 218SG subs <1708-052404>
 シンガポールがドイツTKMS社にType 218SG潜水艦2隻を追加発注した。 同国は2013年に同型 潜水艦を2隻発注している。
 Type 218SGは全長70m、全幅6.3m、排水量2,000tで、
AIPで推進する。
2017.05.16 Defense News Singapore to acquire more Type 218SG subs from Germany <1706-051607>
 シンガポールが、2013年にドイツに2隻発注し2021年と2022年に引き渡されることになっている Type 215SG潜水艦を、更に2隻購入すると発表した。
 Type 218SGは全長230ft、排水量2,000tで、追加発注分は2024年から引き渡される。
2017.03.29 Jane's Defence Weekly Singapores signs contract for next-generation AFV <1705-032910>
 シンガポール国防省が3月22日、同国軍がM113
AFVに替えて装備するNG AFV をST Engeneering社に発注した。 NG AFVは2019年から装備される。
 NG AFVは最高速度70km/hと航続距離500kmのせいのうを持ち、各種30mm砲を装備できる。 公表された画像ではATK社製Mk44 30mm砲がST Kinetics社製Adder M30 遠隔操縦砲塔に搭載されていた。
2017.03.22 Defense News Singapore picks vendor for new armored fighting vehicle <1704-032209>
 シンガポール国防省がSingapore Technologies Engineering社に次世代装甲戦闘車(
NG AFV)を発注した。 同社はST Kinetic社の陸上部門などと共同で生産を行う。 同国軍はNGAFVを2019年からM113 APCに代えて装備する
 NGAFVは全長22.6ft、全幅10.8ft、全高10.5ft、重量29tで、最高速度44mphの性能を持つ。
【関連記事:1704-030001 (IDR 2017.03)】
2017.03.01 Jane's Defence Weekly SAIC rolls out ACV prototype for USMC <1704-030109>
 SAIC社が2月21日、米海兵隊から16両受注した水陸両用戦闘車
ACV 1.1の1号車を公開 した。 SAIC社はシンガポールのSTK社と提携し、STK社製Terrex 2を元に試作した。
 SAIC ACV 1.1はV字型の車体、前輪独立懸架で乗員3名と11名の海兵隊員が乗車でき、Sea State 3でも発進着岸ができる。
 一方のBAE Systems社はイタリアのIveco社と提携し、13名乗りを試作している。
【註】
 Sea Stateは"0"~"9"の10段階に区分されており、State 3とは波高が0.5~1.25mで、「やや波のある状態」と定義されている。
2017.03 International Defence Review ST Kinetics lifts lid on new AFV <1704-030001>
 ロンドンで開かれた国際装甲車両会議でシンガポールのST Kinetics社が、同国陸軍向けに開発した
NG AFVを公表した。
 NG AFVは現有のM113シリーズの後継となるもので、車体の基本構造は完全な鋼製鋳物に なっている。
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┃    ┃ NG AFV ┃ Bionix ┃
┣━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃乗 員 数┃  3+8  ┃  3+7  ┃
┃全  長┃  6.90m ┃  5.92m ┃
┃全  幅┃  3.28m ┃  2.70m ┃
┃全  高┃  1.90m ┃  1.80m ┃
┃全備重量┃  32.5t ┃  23.0t ┃
┃最大速度┃ 70km/h ┃ 70km/h ┃
┃航続距離┃ 5,000km ┃  415km ┃
┃登坂能力┃   60% ┃   60% ┃
┃超越能力┃  0.80m ┃  0.60m ┃
┃超壕能力┃  2.1m ┃  2.0m ┃
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(註:BionixはST Kinetics社製で1996年製造開始)
【註】
 米海兵隊がAAV7A後継を開発するACVで最終候補に残った2社のうちSIAC社のACV 1.1はST Kinetics社製Kunetics Terrex 2を元にしている。
2017.02.28 Defense News Singapore eying F-15 training deployments to New Zealand <1703-022806>
 ニュージーランド国防相によると、シンガポール訓練のためF-15SG ニュージーランド空軍のOhakea基地に配置する。 またこれに伴い隊員とその家族500名もOhakeaに駐留する ことになる。
 国土が狭いシンガポールは今までも航空機部隊を米、豪、仏などに駐留させているほか、陸軍もニュージーランドで砲兵 の演習を行っている。