2019年のフィリピン情勢に関する資料

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2019.12.20 Jane's 360 Philippines evaluating Gripen and F-16V for MRF programme, defence secretary confirms <2001-122004>
 フィリピン国防相が12月16日にマニラで開かれたADAS 2018展の会場で、5年間にPHP61B ($1.1B) かけて導入する多用途戦闘機候補GripenとF-16Vに絞られていることを明らかにした。
2019.12.19 Jane's 360 Philippines to order BrahMos missile system in 2020, defence secretary confirms <2001-121902>
 フィリピン国防相が12月16日、インドからBrahMos超音速CMを2020年前半に導入することを明らかにした。 国防相はBrahMosが同国にとって初の抑止兵器になると述べた。
 BrahMosは2個中隊分を陸軍に装備するが、空軍への装備も考えられているという。
2019.12.18 Jane's Defence Weekly Philippines in talks with India to procure BrahMos missile <2002-121803>
 フィリピン当局者が12月9日、インドと射程292kmのBrahMos超音速CM購入について協議中で、2020年中に契約することを明らかにした。
 BrahMosは10月にFt.Magsaysayに編成された比陸軍第1地対艦ミサイル中隊が装備する。
Ft. Magsaysay の位置 (Google Map)】
2019.12.09 Jane's 360 Philippines in talks with India to procure BrahMos supersonic cruise missile <2001-120902>
 フィリピンインドBrahMos超音速CMの購入交渉を行っており、2020年に購入契約が結ばれる模様である。
 BrahMosは10月に新編された比陸軍第1陸上ミサイル中隊 (1LBMS Btry) が装備することになる。
2019.11.20 Jane's Defence Weekly HHI launches second and final Jose Rizal-class frigate for the Philippine Navy... <2001-112009>
 現代重工業 (
HHI) 社がフィリピンから受注したフリゲート艦の2番艦にして最終艦が進水した。
 韓国海軍のFFX-Ⅰを小型化した進水したフリゲート艦は全長107.5m、排水量2,600tOto Melara 76mm Super Rapid砲1門のほか、艦尾にはトルコAselsan社製30mm SMASH砲1門、艦首と艦尾にはそれぞれSIMBAD-RC SAM発射機(註:Mistralを発射するMBDA社製)を装備する。
 同型艦2隻の建造は2016年にPHP16B ($316M) でHHI社が受注し、その後PHP2Bで搭載装備等が発注されていた。
2019.11.14 Jane's 360 Philippines approves 2020 defence budget of USD3.7 billion <1912-111401>
 フィリピン上院が11月13日、前年度比4%増となるPHP191.3B ($3.7B) の2020年度国防予算を承認した。 その半分近くが陸軍で、海軍が15%、空軍が14%を占める。
2019.11.11 NHK テロ対策で比沿岸警備隊に高速巡視艇供与 マニラで式典 <1912-111102>
 日本政府フィリピン沿岸警備隊に11日、高速小型舟艇で移動するテロリストなどの取締りに使う小型高速警備艇を供与し、首都マニラで記念の式典が行われた。
 供与されたのは日本政府が新造した全長15m、速度力50km/hの高速警備艇1隻である。
2019.10.17 Stars & Stripes Coast Guard cutter joins multinational drills near contested South China Sea islands <1911-101704>
 米沿岸警備隊の警備艦Strattonパラワン島周辺の南シナ海米海軍とフィリピン海軍及び海上自衛隊が実施する年次演習Sama Samaに参加する。 米比合同演習であるこの演習に海上自衛隊が参加するのは初めてである。
 演習には米海軍
LCS Montgomery、揚陸艦Germantownと高速輸送艦及びサルベージ船の各1隻、更にP-8A Poseidon 1機が参加している。
【註】
 海上自衛隊の発表によると、日本からはP-3C 2機が参加している。 因みにフィリピンから参加しているのはC-90 1機と艦艇1隻である。
2019.10.14 Jane's 360 Philippine Air Force to reactivate seven 'Huey' helicopters <1911-101405>
 フィリピン政府のPNA報道局が、今年初めに日本から供与された部品を使って、フィリピン空軍が老朽化したUH-1 Huey 7機を戦列復帰させようとしてると報じた。
 また10月1日に2017年にEmbraer社に$99Mで発注したA-29 Super Tucano軽攻撃機6機2020年2月に納入されることも明らかにした。
2019.10.08 Stars & Stripes US and Filipino troops gear up for weeklong 'warriors of the sea' exercise in the Philippines <1911-100805>
 駐比米大使館が10月7日、第3回目となる米比合同演習Kamandagが10月9~18日にルソン島とパラワン島で行われると発表した。 今年の演習には災害救助人道支援活動などで自衛隊も参加しする。
 今回の参加規模は米軍1,400、比軍350、自衛隊100計1,850名で、米軍からは沖縄の第3海兵遠征軍とカリフォルニアの第11海兵遠征隊がする。 また佐世保駐留ドック型揚陸艦Germantownのほかカリフォルニアから強襲揚陸艦Boxerとドック型揚陸艦John P. Murthaの2隻が参加する。
2019.10.04 日経新聞 ロシアと軍事協力拡大に意欲、フィリピン大統領 <1911-100401>
 フィリピンのドゥテルテ大統領が3日、ロシアのプーチン大統領と同国南部ソチで会談し、ロシアとの軍事、安全保障分野での協力拡大に意欲を表明し、米国から距離を置く一方で、ロシアとの関係を重視する姿勢を打ち出した。 プーチン氏も原子力分野などでの協力を呼びかけ、接近をアピールした。
 ドゥテルテ大統領の公式訪問は2017年に続き2回目で、会談の冒頭で同氏は軍事分野などで「建設的な対話を続け、強化することが不可欠だ」と語った。
2019.10.02 Jane's Defence Weekly PN inducts more KAAVs, attack craft <1912-100212>
 フィリピン軍が9月23日に韓国製の水陸両用戦闘車KAAVを4両と17mの多目的艇MPAC 2隻を追加配備した。
 韓国製AAV7A1であるKAAVは、2016年4月にHanwha社へPHP2.42B ($46M) で8両を発注した一部で、比海軍のTarlac級揚陸艦から発進でき、比海兵隊が装備する。
 全長17m、幅4.76m、喫水2.1mでウォータージェットで推進し47ktの性能を持つMPACは3隻ずつ発注した4次分で、台湾のLung社とフィリピンのPropmech社が共同で建造した。
2019.08.22 Jane's 360 Philippine Navy welcomes Po Hang-class corvette home <1909-082207>
 フィリピン韓国から購入し8月5日に鎮海で引き渡された浦項級コルベット艦が8月18日にマニラに入港した。
 購入したのは2016年12月に退役した対潜型の浦項級コルベットで、比海軍は領海及び
EEZ内での対潜哨戒に使用する。 同艦はOto Melara社製76mm砲2門と双連40mm砲2門、及び324mm 3連装魚雷発射管2基を装備し、
2019.08.22 News Week Philippine Navy welcomes Po Hang-class corvette home <1909-082203>
 フィリピン軍が8月14日、中国海軍の艦船5隻が7月と8月にフィリピン内海のシブツ海峡を無断で通航したと発表した。 南シナ海の周辺で中国が強気の行動を繰り返している。
 シブツ海峡は国際航路として利用されており、あらゆる国の船舶は通告や許可なしで航行できる無害通航権を有しているが、軍艦の場合沿岸国に事前に通告するのが慣例で、中国はその慣例を守っていなかった。 しかも、中国の軍艦はレーダで探知されないよう自動識別装置のスイッチを切っていた上に、直線でなく曲線の航路を取ったことから無害とは言えないとフィリピン国軍は主張している。
シブチ海峡の位置 (Google Map)】
2019.08.14 Jane's Defence Weekly Philippine Navy commissions Po Hang-class corvette <1909-081414>
 フィリピン海軍が韓国から購入したPo Hang級コルベット艦が8月5日に韓国を離れると同時に就役した。 この艦には比海軍ドック型揚陸艦の2番艦が同行ている。
 Po Hang級コルベット艦は2016年12月に韓国海軍で退役した対潜艦で、主として北方境界線 (
NLL) 付近での対潜哨戒任務に就いていた。
 全長88.3m、幅10m、喫水2.9mで、Oto Melara社製76mm砲2門、40mm双連砲2基、324mm軽対潜魚雷発射管6本を装備している。
2019.08.06 Stars & Stripes USS Ronald Reagan sails into disputed waters amid new flare-ups <1909-080611>
 8月6日に米空母Ronald Reaganが南シナ海に入った。
 米海軍はRonald Reaganフィリピン軍の将官を含む士官と報道関係者を空輸し、戦闘機の離着艦を展示した。
【註】
 中国はパラセル諸島周辺で6日と7日に軍事訓練を行うため、航行禁止区域を設定している。
【関連記事:1909-080503 (時事 2019.08.05)】
2019.08.05 Jane's 360 Philippine Navy commissions ex-South Korean Po Hang-class corvette <1909-080510>
 フィリピン海軍が韓国から購入した2016年12月に退役したコルベット艦が就役した。
 韓国ではこのコルベット艦を北方境界線近くでの対潜哨戒に使用していた。
2019.07.31 NHK フィリピン実効支配の島に多数の中国漁船 比政府が抗議 <1908-073106>
 フィリピン政府が7月25日に南シナ海スプラトリー諸島のうち、同国が実効支配するPag-asa島(英語名Thitu島)の周辺で中国の漁船113隻を確認したと発表した。 中国の漁船が島から12nm内に入っていたかについては言及していない。
 Pag-asa島ではフィリピン軍が1月に滑走路などの再整備を始めて以降、中国船が断続的に島を取り囲むように航行するようになり、4月までに確認された船の数は合わせて275隻に上るという。
2019.06.30 東京新聞 海自の最大護衛艦、比に寄港 「いずも」中国けん制 <1907-063001>
 護衛艦いずもが30日、フィリピンのスービック港に寄港した。 いずもの寄港はフィリピンとの緊密な関係をアピールすることで海洋進出を強める中国を牽制する狙いがありそうである。
 艦内で記者会見した第1護衛隊群司令の江川海将補は、日本は航行の自由や法の支配など基本原則の維持を通じ「自由で開かれたインド太平洋」の実現に努めてきており、海洋の安定のためには周辺地域の海軍の関係強化と協力がより重要になると述べた。
2019.06.26 Jane's Defence Weekly Austal expands facility in the Philippines <1908-062616>
 オーストラリアのAustal社が、セブ島にある造船所をAUD30M ($21M) かけて三倍以上に拡幅する。
 同社はここでフィリピン海軍から受注した外洋哨戒艦 (
OPV) 6隻を建造するほか、ノルウェーから受注した全長109mの高速双胴船やスペインから受注した全長118mの高速三胴船などの民間船舶の建造も行う。
【 OPV 関連記事:1809-081202 (Jane's 2018.08.12)】
2019.06.26 Jane's Defence Weekly Philippine Navy commissions two AW159 helos, four KAAVs <1908-062611>
 フィリピン海軍が6月17日に、AW159 Wildcatヘリ2機と韓国製KAAV水陸両用戦闘車4両の就役式典を行った。
 KAAVは2016年4月にHanwha社にPHP2.42Bで発注した8両の最初の4両で、5月第一週にフィリピンに到着していた。
【註】
 KAAVは米海兵隊が装備しているAAV7を韓国がライセンス国産したもので、KAAVにはAAV7をラ国生産したKAAV7とAAV7A1をラ国生産したKAAV7A1がある。
2019.06.25 NNA

(Yahoo)

群島国家2ヵ国、年内 EEZ 協定発効へ <1907-062502>
 フィリピンとインドネシアの首脳会談が22日にバンコクで開かれ、重複する排他的経済水域 (
EEZ) の境界線を画定した協定を2019年中に発効させる方針で合意した。
 南シナ海を巡る中国とASEAN沿岸諸国の対立が長引く中、両国が領有権を平和的に解決することの意義は大きい。
2019.06.23 時事通信

(Yahoo)

フィリピン大統領、中国に再び融和姿勢=南シナ海「当て逃げ」軽視 <1907-062301>
 南シナ海でフィリピンの漁船が中国船に当て逃げされた事故をめぐり、ドゥテルテ大統領事態を軽視する発言をして波紋を呼んでいる。  パネロ大統領報道官やロレンザーナ国防相は当初、中国側を激しく非難した。 故意の衝突との見立てもあり、外務省は中国政府に抗議したが、中国は「漁船同士の事故。真剣に調べるが、政治問題にするのは建設的でない」と沈静化を図った。
 ドゥテルテ大統領は17日に初めて発言し、「海上の事故にすぎない。 調査結果を待とう」と中国に歩調を合わせた。 これで潮目が変わり、強硬姿勢を続けた国防相も「単なる事故」と軟化した。
2019.06.13 NHK 南シナ海 フィリピンの漁船が中国漁船に衝突され沈没 <1907-061309>
 フィリピン国防省が、今月9日夜に南シナ海のReed礁付近で、、停泊していたフィリピン漁船中国の漁船に衝突され沈没したと発表した。
 この際、フィリピン人の乗組員22人が海に投げ出されたが、衝突した中国漁船救助活動を行わずにその場を離れた。 乗組員たちは、近くを航行していたベトナムの漁船に全員救助され、命に別状はないという。 フィリピン国防省は、中国の漁船が救助活動を行わなかったとして中国に正式に抗議した。
2019.05.16 Stars & Stripes Coast Guard visits Philippines for first time in seven years after training in South China Sea <1906-051607>
 NHKが5月16日、米沿岸警備隊の警備艦Bertholfが14日にフィリピン沿岸警備隊Batangas及びKalanggamanと南シナ海Scarborough礁近海で捜索救難などの合同演習を行ったと報じた。
 この間、中国の警備艦も離れて監視していたが妨害活動は行わなかったという。
2019.05.07 Stars & Stripes Chinese firms could gain footholds at both Subic and Clark in the Philippines <1906-050706>
 フィリピンのメディアが4月25日、中国企業スービック造船所とかつて米国がフィリピンで最大の航空基地を置いてた旧Clark空軍基地手に入れようとしていると報じた。
 スービック造船所は$1.3Bの負債を抱えている韓進フィリピン社中国企業が買収しようとしているもので、比貿易相が政府はこの問題を止めることができないし、止めるつもりもないと述べたと4月27日にロイタ通信が報じている。
 旧Clark空軍基地については、ドゥテルテ比大統領と習主席が2018年11月に、2平方哩の工業団地建設で合意している。
2019.04.27 共同通信

(Yahoo)

フィリピン大統領、仲裁判断提起 南シナ海領有権、中国に尊重要求 <1905-042702>
 複数の中比関係筋が27日、フィリピンのドゥテルテ大統領が25日に開かれた中国の習国家主席との会談で、中国の南シナ海での領有権主張を全面的に退けた2016年の仲裁裁判所の判断を議題に取り上げたことを明らかにした。 中国側に仲裁判断を尊重するよう伝えたもようだが、習氏は仲裁判断を認めないとの従来の立場を堅持したという。
 フィリピンではドゥテルテ政権の南シナ海での対中融和姿勢に不満が高まっている。
2019.04.25 読売新聞

(Yahoo)

習氏、南シナ海で協調姿勢示す…比大統領と会談 <1905-042502>
 中国外務省によると、習国家主席が25日に中国の一帯一路関連フォーラム出席のため訪中したフィリピンのドゥテルテ大統領と北京で会談し、南シナ海の領有権問題について「立場の違いをうまく処理する必要がある」と呼びかけた。
 習主席は南シナ海の平和と安定を維持し、海上での協力を強化しなければならないと述べ、ドゥテルテ政権がスプラトリー諸島Pag-asa島周辺に中国船が出没していることに猛反発しているのに対し協調姿勢を示したとみられる。
2019.04.17 共同通信

(Yahoo)

フィリピン軍へ装備品協力を推進 日比防衛相が会談 <1905-041703>
 岩屋防衛相が17日、フィリピンのロレンザーナ国防相と防衛省で会談し、中国が軍事拠点化を図る南シナ海情勢を念頭に、フィリピン軍への装備品に関する協力や、同国軍と自衛隊との部隊間交流を着実に進める方針を確認した。
 岩屋防衛相は、装備品の引き渡しを着実に進め、人道支援や警戒監視能力の向上に今後も貢献していきたいと述べ、ロレンザーナ国防相も日本との戦略的パートナーシップを強化したいと表明した。
2019.04.15 Stars & Stripes US, Filipino, Aussie troops wrap up Balikatan exercise in Philippines <1905-041504>
 米比合同演習Balikatanが4月1~12日に行われ、今回は豪軍も参加した。 演習は対テロ、水陸両用、航空戦など28件で行われた。
 Balikatanとはタガログ語で「肩を組む」の意味を持ち、1951年の相互防衛条約締結以来行われており、今回は初めてF-35Bも参加した。
2019.04.13 朝日新聞

(Yahoo)

南シナ海に中国漁船、一日で87隻 フィリピン反発 <1905-041305>
 南シナ海中国船が多数確認されているとして、フィリピンとベトナムが反発を強めており、中国とASEANの関係改善などにともない安定していた情勢が、再び緊張している。
 フィリピン国軍によると、南シナ海スプラトリー諸島で同国が実効支配するPag-asa島周辺では1月から3ヵ月間、中国漁船が600隻以上確認された。 2月には1日で87隻が集まった日もあった。 沿岸自治体は「中国船に漁師が操業を妨害されている」と訴える。
2019.04.13 AFP

(Yahoo)

米比合同軍事演習「バリカタン」、上陸作戦演習 <1905-041302>
 米軍とフィリピン軍が11日、年次合同軍事演習Balikatanの一環として、フィリピンで上陸戦演習と実弾演習を行った。
 今年のBalikatanには、F-35Bを搭載した米強襲揚陸艦Waspも参加している。
2019.04.11 CNN

(Yahoo)

ロシア軍駆逐艦、マニラに寄港 南シナ海の緊張背景に <1905-041105>
 国営フィリピン通信が、ロシア海軍駆逐艦2隻と海上給油艦1隻マニラ港に寄港したと報じた。 ロシア軍艦船がフィリピンのマニラ港に立ち寄ったのは今年2度目で、1月初旬には3隻が平和構築、安定の追求や海上協力関係の向上や維持を図る名目で寄港していた。
 両国は今年7月にも海軍間の協力協定に署名する見通しで、合同訓練や相互寄港の増加などを見込んでいる。
2019.04.07 産経新聞

(Yahoo)

南シナ海、フィリピン支配域に大量の中国船 民兵も乗船か <1905-040702>
 南シナ海スプラトリー諸島にあるフィリピンが実効支配するPag-asa島近くで200隻以上の中国船が確認され、フィリピン政府は主権の侵害だとして外交ルートを通じて中国に抗議した。 CNN放送はフィリピン政府筋の話として船舶の数は275隻に達したと報じた。
 フィリピン軍幹部は船舶に軍事訓練を受けた民兵が乗船している可能性に触れ、船舶は漁労をせずに停泊していることもあるとも指摘した。
【 Pag-asa 島の位置 (Google Map)】
2019.04.05 CNN

(Yahoo)

比大統領、南シナ海問題で中国牽制 一線越えれば「自爆部隊送る」 <1905-040507>
 ドゥテルテ比大統領が同国が実効支配する島の付近を中国船数百隻が航行している問題を受け、中国政府が島から手を引かない場合は自爆任務を担う部隊を送り込むことも辞さないと牽制した。
 この数日前、政府は実効支配する南シナ海のPag-asa島周辺で、今年に入り中国の船艇275隻の存在を確認していると発表し、中国に対し外交ルートで抗議したことを明らかにしていた。
2019.04.05 AFP=時事

(Yahoo)

「3か月で275隻」 南シナ海の島周辺を中国船が航行、比が抗議 <1905-040501>
 フィリピン政府が4日、南シナ海で係争地の一つとなっているPag-asa島付近を中国の漁船と沿岸警備艇合わせて275隻がここ数ヵ月間航行したとして違法だと抗議した。 かつての対立を一時期抑えていたフィリピンが、改めて中国を公然と非難した。
 比外務省は、中国政府が関与を断固否定しない場合、承認しているものとみなされると指摘している。
2019.04.01 共同通信

(Yahoo)

米比演習、ステルス戦闘機初投入 南シナ海上空へ、中国けん制か <1905-040101>
 フィリピン軍と米軍定期合同演習Balikatanが1日に始まり、12日までの行われる。 フィリピン各地で上陸や災害対処の訓練を実施するほかF-35Bが初めて投入される。
 フィリピン軍によると、佐世保基地を母港とする強襲揚陸艦Waspに搭載されたF-35Bは、ルソン島西部サンバレス州沖から内陸のタルラック州に向けて飛行するが、サンバレス州沖には中国が領有権を争うスカボロー礁がある。
2019.03.20 Jane's Defence Weekly Manila orders SAMs for its new frigates <1905-032011>
 フィリピン国防省がMBDA France社に艦載SAMを?10.6M ($12M) で発注した。
 このSAMは小型舟艇、航空機、精密誘導弾に対処するもので、韓国HHI社に発注している2隻のFFX-Ⅰフリゲート艦に装備する。
2019.03.06 Air Force Times Stratofortresses fly sorties over South China Sea, first since November <1904-030609>
 米インド太平洋軍が、3月4日にB-52 2機がAndersen AFBを離陸し、1機は南シナ海周辺を飛行し、もう1機は航空自衛隊及び米海軍と共同訓練を行ったと発表した。
 南シナ海の飛行はポンペイオ国務長官がマニラを訪問し、フィリピンが南シナ海で武力を行使されれば米国は海空軍を投入すると保障した3日後に行われた。
 東シナ海では台湾、2013年に中国が一方的に日本、韓国のADIZが接する空域にADIZを設定している。
2019.01.31 Stars & Stripes Facility for visiting US forces opens on Philippines' main island; another slated for Palawan <1902-013107>
 1月29日に米軍来援時の施設ルソン島に開設される式典が開かれた。 この施設は同島に数ヶ所設置される最初の施設で「人道支援及び災害救助の拠点」とされている。 施設が設置されたのは、かつて米軍が海外最大の軍事拠点としていたクラーク空軍基地から15哩の場所にあるCesar Basa航空基地内で、クラーク基地は1991年のピナツボ山の噴火でかなりの被害を受けている。
 この他に米軍は2014年の拡大防衛協力協定に基づきパラワン島にある5ヵ所の比軍基地に米軍来援時に備えた施設を建設する。
2019.01.23 Stars & Stripes S. Korea-based F-16s deploy to Philippines to 'deepen relationships' with nation's military <1902-012303>
 群山を基地とする米空軍第113戦闘航空団のF-16が1月18日にフィリピンのCesar Basa空軍基地に飛来した。 これは比空軍のFA-50と行う共同訓練Bilateral Air Contingent Exchange-Philippines (BACE-P) に参加するもので、搭乗員のほか整備員やその他支援要員も訪比した。
 BACE-Pは2016年4月以来Clark空軍基地で行われている米比共同訓練で、過去にはA-10、C-130、HH-60、EA-18 Growlerも参加している。
2019.01.16 Navy Times Chinese companies have their eyes on what used to be the US Navy's biggest base in the Pacific <1902-011605>
 1992年まで米海軍太平洋地域最大軍港であったSubic中国の2社が進出しようとしている。
 Subicには韓国の韓進グループのHanjin Philippineが造船所を持っていたが、同社が$412Mの負債と$900Mにのぼる政府の債務保証を抱えて倒産した。 同社は比政府に対し事業の継続を要請し比政府も雇用継続のため事業の引受先を求めているのに対し、中国の国営企業1社を含む企業2社が名乗りを上げている。
2019.01.06 東京新聞 南沙フィリピン支配域に中国漁船 進出拡大、退去警告も <1902-010602>
 南シナ海スプラトリー諸島のうち、フィリピンが実効支配するPag-asa島近くの海域で多数の中国漁船が操業し、フィリピン人漁師が近づくと退去するよう警告していることを、同島を管轄するカラヤアン町のデルムンド町長が共同通信に明らかにした。
 Pag-asa島の25km沖には中国が軍事拠点化を進めるSubi礁があり、周辺では中国海軍や海警局の艦船も確認できるという。
Pag-asa島の位置 (Google Map)】