2019年のインドネシア情勢に関する資料

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2019.12.18 Jane's Defence Weekly Indonasia outlines 2020-40 military procurement priorities <2002-121806>
 インドネシア国防省が11月に下院軍事委員会に2020~2024年の優先的に調達すべき装備計画を示した。
 それによると$2Bで老朽化したHawk 109/209攻撃機の後継としてF-16V Block 70/72を2個飛行隊分32機を調達するほか、機種を特定しないがF-5Bの後継も調達する。 インドネシアは2018年始めにロシアからSu-35を購入する計画を立てたがまだ実現していない
 この他に航空機ではC-130J 7機、空中給油機2機、中型輸送機8機、
AEW&C機2機、救難ヘリ10機を調達する。
 艦船では外洋哨戒艦 (OPV) 4隻、KCR-60高速ミサイル艇4隻、LST 2隻を調達するが、2019年4月に韓国DSME社に$1Bで3隻追加発注したType 209/1400潜水艦は、今回のリストには含まれていない。
2019.11.16 Jane's Defence Weekly Indonesia signals intention to buy F-16Vs <2001-111604>
 Lockheed Martin社が11月5日、インドネシアが30機保有している1990年代中頃製のBAE Systems社製Hawk 109/209の後継として、2020~2024年間にF-16V Block 70/72 2個飛行隊分を導入する計画であることを明らかにした。 インドネシアは既にF-16C/Dを30機以上保有していて、そのうち24機は2017年に$670Mかけて最新型に改良されている。
 一方インドネシアはこの間にSu-35購入問題にも決着を付けようとしている。 同国は保有しているF-5E Tiger Ⅱの後継としてSu-35 11機を$1.1Bで購入する計画であったが、米国の「敵対者に対する制裁措置法 (
CAATSA) 」に対する懸念などから棚上げ状態になっている。
2019.08.21 Jane's Defence Weekly Indonesia receives two more upgraded Su-30 aircraft <1910-082105>
 インドネシア空軍がベラルーシで改良されているSu-30更に2機を受領した。 2機はAn-124-100M機によりスラウェジ島南部のSultan Hasanuddin空軍基地に搬入された。
 インドネシアは11機のSu-30を保有しており、Su-30とSu-27の何機かをRiau諸島のRanai航空基地に配備して南シナ海に備えている。
Riau諸島の位置 (Google Map)】
2019.07.31 Jane's Defence Weekly Slow and steady <1909-073112>
= インドネシア軍の近代化に関する7頁の記事 =
 ・Strategic drivers
 ・Defence spending
 ・Military procument
 ・Supply trends
 ・Industrial development
2019.07.31 Jane's Defence Weekly Indonesia outlines 2020-24 defence-industrial priorities <1909-073111>
 インドネシア国防省が2020~2040年に、軍事生産能力向上を狙った官軍民協力による効果を求めた計画を公表した。
 計画は潜水艦、フリゲート艦、中戦車、ロケット、弾薬の国内生産を謳ったDefense Industtry Law 2012(通称Law 16)を発展させたものである。
2019.07.17 Jane's Defence Weekly Indonesia opens new airbase on Batam Island <1908-071716>
 インドネシア空軍がマレーシアやシンガポールに近いBatam島に空軍基地を新設しようとしている。
 新基地はHang Nadim国際空港と滑走路を共有し、現在Hawk 100やHawk Mk209軽攻撃機のための地上装置を装備している第1空軍の管轄下に入る。
Batam島の位置 (Google Map)】
2019.06.26 産経新聞 海上保安庁とインドネシアの海上保安機構が協力確認 <1907-062603>
 海上保安庁の岩並長官が26日、インドネシア海上保安機構のタウフィク長官と海上保安の協力体制を確認する覚書を交わし、合同訓練による両機関の能力向上や情報共有などを通し、協力関係を推進すると確認。
 文書交換式は国土交通大臣室で開かれた。 海保はこれまでに米国や韓国など8ヵ国の海上保安機関と協力を約束する文書などを交わしている。
2019.06.25 NNA

(Yahoo)

群島国家2ヵ国、年内 EEZ 協定発効へ <1907-062502>
 フィリピンとインドネシアの首脳会談が22日にバンコクで開かれ、重複する排他的経済水域 (
EEZ) の境界線を画定した協定を2019年中に発効させる方針で合意した。
 南シナ海を巡る中国とASEAN沿岸諸国の対立が長引く中、両国が領有権を平和的に解決することの意義は大きい。
2019.06.12 Jane's Defence Weekly Indonesia signals progress in deal to procure Su-35s <1908-061203>
 インドネシア国防相がTASS通信に対し、Su-35の引き渡し年内に開始されることを明らかにした。
 インドネシアはロシアにSu-35 11機を$1.14Bで発注している。
2019.05.29 Jane's Defence Weekly HHI launches Philippines' first José Rizal-class frigate <1907-052906>
 現代造船 (
HHI) 社が5月23日にインドネシアから受注したフリゲート艦一番艦を進水させた。 二番艦も船台で起工している。
 2016年に$337Mで受注したフリゲート艦は韓国海軍のFFX-Ⅰを元にした全長107.5、全幅13.8m、喫水3.65m、排水量2,600tで、速力25kt、15ktで航行して航続距離4,500nmの性能を持つ。
 装備としては76mm砲一門と艦尾にトルコAselsan社製SMASH 30mm遠隔操作砲を搭載している。
2019.04.24 Jane's Defence Weekly Indonesia orders two more LSTs <1906-042411>
 インドネシアがIDR360M ($25.5M) で戦車揚陸艦 (LST) 2隻をPT Bandar Abadi社に追加発注した。 このLSTは全長120m、幅18m、喫水3mで、速力18kt、12kt巡航時の航続距離7,200nmの性能を持ち、双連40mm砲を装備し、BMP-3F
IFV 15両を搭載可能で10t級ヘリの飛行甲板を持つ。
 同国海軍は2012年に一次分2隻、2013年に二次分2隻、2017年に三次分3隻のLSTを発注している。
2019.04.17 Jane's Defence Weekly DSME to deliver three more submarines to Indonesia <1906-041701>
 韓国大宇造船海洋 (
DSME) 社が4月12日、インドネシアからType 209/1400の二次分3隻をKRW1.162T ($1.02B) で受注した。 3隻は2026年末に完納する。
 この契約が行われたのは2011年に$1.1Bで受注した同型3隻の3番艦が、インドネシアの造船企業のPT PAL社で進水した翌日に行われた。
2019.04.12 聯合ニュース

(Yahoo)

韓国 インドネシアに潜水艦3隻を追加輸出 <1905-041202>
 韓国防衛事業庁 (
DAPA) が12日、大宇造船海洋 (DSME) がインドネシアから1,400t級の潜水艦3隻を受注したと発表した。 受注額は総額$1.02Bになる。
 同社は2011年にも同じくインドネシアから1,400t級潜水艦3隻を受注しており、今回が2度目の輸出契約となる。
2019.03.27 中央日報

(Yahoo)

韓国次世代戦闘機事業に参加したインドネシア、契約条件の再協議要求 <1904-032704>
 韓国KFXの共同開発に参加しているインドネシアが現在の契約条件が不利だとして再協議を要求している。 インドネシア政府の再協議案は韓国に支払う分担金は減らしつつ、技術移転は増やす内容である。
 インドネシアは現在、全体事業費8兆8,304億ウォン(8,600億円)の20%にあたる1兆7,338億ウォンを分担することになっているが、インドネシアはこれを減額すると明らかにした。 また分担金完納期限を2026年から2031年に遅らせるように再交渉するという。
【関連記事:1903-012304 (JDW 2019.01.23)】
2019.01.23 Jane's Defence Weekly Indonesia resumes KFX payments <1903-012304>
 インドネシアが韓国のKFX計画に復帰した。 KAI社はインドネシア国防省から2018年末に分担金KRW132B ($118M)を受領し、2019年内にインドネシアの開発要員150名が韓国へ渡るという。
 またKAI社によると計画に従事しているインドネシアの技術者が、元々の28名から72名に増加している。
2019.01.14 Jane's 360 Indonesia resumes KFX payments <1902-011407>
 KAI社が1月14日、インドネシアKFXの共同開発復帰することを明らかにした。
 インドネシア国防省は2018年末に開発分担金KRW132B ($118M) をKAI社に送金しており、2019年中に開発に当たる技術者150名が韓国入りするという。