J-10 戦闘機に関する報道

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要             旨
2021.12.01 Jane's Defence Weekly PLAAF 25th Air Brigade now operates J-10Cs <2203-120107>
 中国国営CCTVが11月20日に放映した広東省の汕頭外砂航空基地を基地とする第25航空旅団の映像にJ-7Eと共に国産WS10エンジンを搭載したJ-10Cが映っていた。 J-10Cは半年前から配備されているという。
汕頭外砂航空基地の位置 (Google Map)】
 J-10Bが搭載していたロシア製のSaturn AL-31FNエンジンをWS10Bに換装したJ-10Cの量産は2015年末に開始され、最初に汕頭市の第131航空旅団に配備され、その後第2、第5、第72、第170、第175、第176、第177旅団にも配備されている。
汕頭市の位置 (Google Map)】
2021.11.22 中央日報

(Yahoo)

中国、台湾海峡に J-10C 戦闘機を追加配備 <2112-112204>
 中国中央放送 (CCTV) が21日、台湾海峡にJ-10Cを追加配備したと報じた。 報道によると、
PLA東部戦区が老朽化したJ-7 9機を退役させ、その代替えとしてJ-10Cを配備した。
 東部戦区がJ-10Cを追加で配備したという報道は、台湾がF-16Vを配備した直後に出てきた。
【註】
 J-10CはJ-10Bのエンジンをロシア製のSaturn AL-31FNターボファンエンジンに代えて国産で推力方向可変 (TV) 方式のWS-10Bにしたもので、既に量産段階にある。
【関連記事:2004-030508 (JDW 2020.03.05)】
2021.07.14 Jane's Defence Weekly Production of 'Batch 06' J-10s underway <2109-071410>
 中国共産党 (CPC) 創立100周年の7月1日にWeibo上にJ-10Cの6次生産分と見られる画像が流れた。 機体は黄色のプライマのままで生産途中であるが、機体番号には6次生産機であることを示す619番が描かれていた。
 6次生産機は5次生産機の一部同様に、ロシア製Saturn AL-31FNエンジンではなく、WS10シリーズエンジンのWS10Bが搭載されている。
2021.05.19 Jane's Defence Weekly PLAAF operating WS10-powered J-10 fighter aircraft <2107-051906>
 中国国営CCTVが5月10日にWeibo上に、国産WS10エンジンを搭載したPLA空軍J-10の画像を掲載した。 WS10Bエンジンを搭載したJ-10Cは迷彩塗装が施されていた。
 2018年以来300機が生産されたJ-10は、今までロシア製のSaturn AL-31FNターボファンエンジンを搭載していた。
2021.05.11 Defense News China fields J-10 jets powered by homemade engine <2106-051111>
 China National Radioが国産のWS-10Bターボファンエンジンを搭載した中国
PLA空軍のJ-10Cが射撃を行っている画像を報じたことから、既に就役していることが明らかになった。
2020.03.11 Jane's Defence Weekly Image suggest China has begun installing indigenous WS10 engine into J-10C fighters <2005-031105>
 中国国営CCTVが3月2日、国産のWS10エンジンを搭載したJ-10の画像を公開した。
 この画像は新型のJ-10Cで、エンジンを今までのAL-31FNをWS10Bに代えている。 AL-31FNを搭載したJ-10は2018年までに300機生産されている。
2019.11.27 Jane's Defence Weekly Chengdu promotes J-10C export variant <2001-112708>
 中国
CAC社がドバイで11月17~21日に開かれた航空展に、J-10Cの輸出仕様であるFC-20Eの模型を出品した。
 J-10の最初の輸出先はパキスタンと見られており、パキスタン空軍は10年以上前にFC-20の調達を公式に示唆していた。  J-10は原型となったJ-10AがSu-27やSu-30MKKと同じSalyut社製AL-31FN Series 3エンジンを搭載しているのに対し、J-10CはWS-10エンジンを搭載している。
 J-10の最初の輸出先はパキスタンと見られており、パキスタン空軍は10年以上前にFC-20の調達を公式に示唆していた。
2018.11.08 Defense News China showcases progress on stealth fighter jet at Zhuhai air show <1812-110803>
 中国が殊海航空展で戦闘機、とりわけ次世代戦闘機の開発の技術力を誇示した。 会場では推力方向可変 (
TV) 方式のWS-10Bエンジンを搭載したJ-10Bが高い機動性や低空性能を展示した。  これについて英国王立防衛安全保障研究所のブロンク研究員は、西側諸国の空軍は、空中戦においてTVはコストの割りに効果がないと見ていると述べた。
2018.11.07 Jane's Defence Weekly Image confirm thrust-vectoring WS-10 engine variant for China's J-10B fighter <1901-110703>
 
CAIC社が11月6~11日に開かれた殊海航空展で、スラスト偏向式のWS-10エンジンを搭載したJ-10Bを公表した。
 この機体はまた尾翼の付け根にフィッティングが付加されいるが、ここにスピン回復用パラシュートが収納されていると見られる。
2018.11.02 Jane's 360 Images confirm thrust-vectoring variant of Chinese WS-10 engine <1812-110204>
 11月6~11日に開かれる殊海航空展を前に、スラスト偏向式のWS-10エンジンを搭載したJ-10Bが撮影された。
 同機の翼下には発煙装置が見られることから、航空展で同機によるデモ飛行が行われると見られる。
2018.04.17 中央日報

(Yahoo)

中国空軍、第4世代ステルス機「J-10C」実戦配備 <1805-041706>
 中国空軍が公式「微博(ウェイボー)」を通じて16日、J-10Cが戦闘警戒任務についたと発表した。
 J-10Cは多用途戦闘機J-10の最新型で、昨年7月の中国建軍節軍事パレードで初めて公開された。 中近距離での高い制空力と打撃精密度を備え、一部ス テルス機能を備えている。
【 J-10C のステルス性関連記事:1805-040405 (DN 2018.04.04)】
2018.04.04 Defense News China may be making its fighters more stealthy <1805-040405>
 中国語の軍事雑誌にJ-10C戦闘機の画像が掲載されていたが、J-10Cに搭載されていたWS-10大坑ターボファンエンジン の排気口が他のステルス機と似た鋸歯状に改造されており、後方ステルス性の向上を狙ったと見 られる。
2017.01.10 Jane's Defence Weekly Image suggests China might be testing thrust-vectoring engine on J-10 fighter <1803-011012>
 中国のウェブサイトWeiboに12月25日、不鮮明ながらJ-10が
TVCエンジンを搭載したと見られる画像が掲載され た。
 尤も中国は25年にもわたり複数の研究機関でTVCエンジンの研究を行ってきている。
2016.11.24 Chinese Military Review Chinese J-10 B/C adopted for suppression of enemy air defenses (SEAD) role <1612-112405>
 最近のJ-10B/Cの画像から、同機がYJ-91
ARMを搭載し、今までJH-7Aが行ってきた SEADに当たれるように改良されていることが分かる。
 YJ-91はロシアのKh-31 (AS-17)を元にしたARMで、最高速度はMach 3.5に達する。
2016.11.17 Record China 中国の「殲−10C」戦闘機、近く大量納入か、香港の軍事アナリスト「米 F−22 にとって十分な脅威」―台湾メディア <1612-111703>
 台湾中央社が15日、J-10Cが近いうちに軍に大量納入される見通しと報じた。
 J-10CはベースとされるJ-10Bより流線的な外観で、エンジンの吸気部分にも進んだ設計を採用しており、香港の軍事専門家はJ-10Bとの違い はステルス性の高さと述べていて、F−22にとっては十分な脅威になるとの見方を示している。
2016.10.09 Chinese Military Review China Developing More Advanced J-10C Fighter Aircraft <1611-100904>
 中国が改良型のJ-10Cを開発している。
 J-10Cは画像によると胴体上部にコンフォーマル燃料槽(
CFT)を増設し航続距離や滞空能力を強化している。
【註】
 J-10CはAESAレーダ搭載とも伝えられている。
【関連記事:1604-032201 (SC 2016.03.22)】
2016.03.22 Searchina 「J-10」戦闘機をグレードアップ、米「F-16」よりも強くなった!=中国メディア <1604-032201>
 新浪網が、J-10の最新型J-10Cの登場により、J-10AもJ-10Cに改造されF-16に勝る戦闘機になるとする記事を発表した。
 改造で最も重要なのはレーダを
AESAレーダに換装することだが、F-16が搭載しているSABRは冷却問題との妥 協のため、性能が影響を受けているため、J-10のAESAに及ばないと主張している。
 また搭載ミサイルも、これまでのPL-10やPL-8ではなく、新型のPL-15PL-12を搭載できるようにしたという。
2016.02.24 Jane's Defence Weekly China looks to expand exports with FC-20 fighter <1604-022405>
 中国
AVIC社がシンガポール航空展で2月19日に、J-10戦闘機の輸出仕様である FC-20の売り込みを行った。
 中国空軍はJ-10A/Bを150機導入しており、海軍もJ-10Aを24機装備している。
2015.09.13 Chinese Military Review Canted active electronically scanned array (AESA) radar of J-10B fighter jet <1510-091302>
 中国が J-10B に搭載した AESA レーダの画像。
【註】
 中国はイスラエル国営 Elta社と戦闘機搭載 AESA レーダ ELM-2052 の購入購入交渉を行っていると、8月に報じられている。
【関連記事:1509-081701 (Defense News 2015.08.17)】
 また、中国 NAV Technology社の製品カタログに Elta社製 ELM-2052 AESA レーダと瓜二つのいレーダが掲載されているとも報じられている。
【関連記事:1509-082305 (Defense News 2015.08.23)】
2015.09.01 Searchina 「J-10B」戦闘機・・・もはや「J-10A」との性能差は異次元レベル!?=中国メディア <1510-090101>
 中国の軍事情報サイト「軍事区」が8月29日、J-10A の改良型である J-10B は性能が飛躍的に向上 しており、Sukhoi社の専門家も最早 J-10A とは別の航空機と述べたと紹介する記事を掲載した。
 大きな改良点としてまず、インレットの改良で、高度、速度、姿勢を含めたさまざまな状況で、エンジンを最もよい効率で動かすことができるようになる。  
AESA レーダも標準装備し、探知能力が大きく向上した。 また、複合素材を多く採用したことによりステルス性も向上し、J-10A の RCS3㎡であったのに対し、J-10B では0.3㎡程度になったとされる。
2015.08.12 Searchina 「J-10B」戦闘機・・・突発的故障が多い「国産エンジン」は使い物にならず=中国メディア <1509-081202>
 新浪網が7日、J-10B 戦闘機の設計を確定できない原因は WS-10 ターボファンエンジンの 故障発生率が高いためとする記事を発表した。
 記事は、
J-10 の改良型である J-10B の設計変更が繰り返されてきたのはエンジンの問題であるとし、レーダなど搭載する電子機器の改 良などで、機体の設計が変更され重量も増加した結果、超音速飛行の能力が低下することになったという。
 さらに、J-10 が単発機のためエンジンへの負担が大きいことも問題であるとし、エンジン寿命や故障発生率設計値に比べて大 幅に劣ることになったという。
2015.07.17 Searchina 「J-10B」戦闘機はマルチロール機!?・・・エンジン換装で故障減少=中国メディア <1508-071701>
 カナダの漢和防務評論が、エンジンを改良型に代えて故障が減少した J-10B 戦闘機が急ピッチで生産 されていると報じた。 J-10B は現在までに空軍に少なくとも14機が引き渡され、年内にはさらに24機が引き渡され るとみられている。 海軍には
J-10A 装備の飛行連隊が1個があるが、J-10B に換装されると見られる。
 J-10A が搭載しているエンジンはロシア製の AL-31FN でアフターバーナ使用時の推力は127kN、寿命は2,000時間、MTBF は500時間だった が、J-10B は改良型である AL-31FN シリーズ3で、推力は137kN、寿命は2,250時間、MTBF は750時間になったという。 また電子戦能力が大幅に向上したとされる。
 J-10A は制空戦闘機の性格が強かったが、J-10B は対地対艦攻撃能力が強化され多用途戦闘機になったという。
2015.02.25 Jane's Defence Weekly China's J-10 advocated as Argentine 'Typhoon beater' <1504-022502>
 解放軍報のウェブサイトである China Military Online が、アルゼンチンへの戦闘機売却交渉が、
JF-17/FC-1 ではなく J-10B で進められていると報じた。 J-10B はフォークランド諸島の英軍が装備している Typhoon を撃退できるとしている。
 フォークランド諸島はアルゼンチンから500km離れているため J-10 ではギリギリとなるが、空中給油能力を有する J-10B であれば余裕であるという。
2015.01.21 Jane's Defence Weekly Images suggest J-10Bs close to entering service <1503-012109>
 1月上旬に
J-10B 14機が中国軍の灰色塗装CAC社施設 で並ぶ画像が公表されたことから、間もなく実動連隊に配備される模様である。 中国の戦闘機連隊は普通、24機を装備している。
 J-10B はフェーズドアレイレーダを装備し、射程12kmの PL-12 AAM を搭載する。
2015.01.07 China Defense Photo of the day: 1st batch of 14 J-10Bs in PLAAF color and ready for photo op <1502-010704>
 (記事なし)
【註】
 J-10B が実用試験に入ったか、更に配備を開始したかを示す記事と見られる。
2014.10.15 Chinase Military Review New batch of Chengdu J-10B fighter jets undergo flight testing <1411-101507>
 J-10B 戦闘機の飛行試験が続けられている。 J-10B は
J-10 の改良型で、NRIET社製の AESA レーダや、EO/IR 捜索追随装置やレーザ測距機が装備されている。
2014.10.12 Record China 中国領土を脅かす日韓に対抗、J-10B 戦闘機を今後10年で1200機生産へ─中国 <1411-101201>
 中国は J-20 や J-31 など第五世代戦闘機の開発を進めているが、同時に既存機の改良も行っており、
J-10 の改良に 特に重点を置いている。
 機体に炭素繊維を使用した新型の J-10 は揚力が10~15%上がり旋回速度も向上する。 ロシア製エンジン AL-31F が使用され推力重量比は1.0で あるが、国産の太行または AL-41F が使用されると、同指数は1.08~1.2にまで向上する。
 J-10 の最大の弱点は、戦闘行動半径が800kmと短いことだが、日本や台湾 などが相手であれば戦闘行動半径は140~170kmで足り、30~40目標を追跡できる新型レーダを搭載した350~400機配備すれば対応は容易であ る。
 今後10年間に新型 J-10 を1,200機生産するとした中国の計画は信じがたい数字だが、生産能力からみれば800~900機は可能 であろう。
2014.07.04 Yahoo 新華網記事

「中国、2020年までに第4世代戦闘機900機保有へ 第5世代ステルス機24機も―英メディア」

<1408-070401>
 JDW が、中国が2020年までに米国政府の予想を上回る規模の第四世代戦闘機を保有する見込みであ ると報じた。
 
J-11A/B が2020年までに230機から390機に増えるほか、J-16 も100機増加して中国空軍の 主戦力となる見込みだとするアジアの政府関係者の情報を紹介した。 更にこの関係者の情報として、J-10180機増えて 400機に、J-10 の生産は改良型である J-10B にシフトされるほか、第五世代戦闘機 J-20 も24機生産されるとした。
2014.03.24 Chinese Military Review PLAAF's J-10B (Jian-10B) fighter jet nears induction <1404-032408>

 新型の超音速空気取り入れ口や、AESA レーダ、IRST などを装備し、初めての 4.5+世代戦闘機 と称する J-10B量産型が、近く PLAAF装備される。

2014.02.26 Yahoo Searchina 記事

「中国戦闘機『殲10B』量産型に失望の声も=中国版ツイッター」

<1403-022601>
 中国の軍事掲示板などで
J-10 の改良型 J-10B の量産1号機(機体番号101)が試験飛行 しているとの情報が、2013年12月ごろから流れていたが、環球網によれば機体番号101~104の4機が正式に試験飛行を行っている。
 しかしながら新浪軍事によれば、J-10B のエンジンは旧ソ連が開発した AL-31FN で、中国は国産の WS-10A ターボファンを J-10 向けに開発していたが、今回の量産型には採用されていない
2013.12.31 Chinese Military Review China developing more advanced J-10C fighter aircraft <1401-123102>
 中国が
J-10 の新型 J-10C を開発している模様である。
 伝えられているイメージ図によると、J-10C は J-10 の胴体上部にコンフォーマル燃料槽を取り付け、航続距離と滞空時 間を延ばそうとしている。
【註】
 J-10 は、戦闘行動半径950km、航続距離3,000kmと、F-16 の戦闘行動半径1,700km以上、航続距離約4,000kmに比べて短く、遠距離での作戦に不向きであったことから、東シ ナ海や南シナ海での戦闘のためには、航続距離の延伸が必須であろう。
2013.12.14 China Defense J-10B production-variants 101 and 103 <1401-121404>
 
J-10B は2008年12月の初飛行以来、各種試験が続けられているが、もし写真の機体番号 "101" と "103" が実際の量産機のものであれば、 最初の飛行連隊間もなく編成されると見られる。
【註】
 2009年7月に China Defense が報じた記事【0908-072101】で、試作機は黄色、量産先行型機は灰色に塗装されており、 機体番号も量産先行型機では "1001" となっていたことから、この記事の写真 "101" と "103" は、量産機とは考えにくい。
2013.12.14 Yahoo 新華網記事

「中国の国産『J-10B』が量産体制に入る、最新鋭の現役戦闘機に―香港メディア」

<1401-121403>
 香港の大公報紙が12日、
J-10B量産体制に入ったと報じた。 J-10B の量産開始は初飛行から5年目となる。
 J-10B は J-10A を大幅に改良したもので、性能面も格段に向上している。
【関連記事:0904-032301 (Sino Defence 2009.03.23)】
2013.04.24 Jane's Defence Weekly China increases J-10 part production <1306-042403>
 人民日報が4月上旬、AVIC の有力子会社である CAIG社が、2013年の1~3月に J-10部品生産を83%向上させたと報じた。