2018年の中国製 ICBM/IRBM/MRBM/SRBM に関する報道

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要             旨
2018.12.22 毎日新聞

(Yahoo)

中国が新型ミサイル成功か 米本土を射程に <1901-122203>
 香港や米国のメディアが軍事筋の情報として、中国がJL-3 SLBMの発射試験を11月下旬に渤海で実施し成功したと報じた。 報道によると、JL-3は核弾頭10個を搭載可能で、射程はJL-2の7,000kmから大幅に延びて9,000~14,000km前後と推定され、中国近海から発射しても米本土のほぼ全域を射程に収める。
 JL-3はICBM DF-41を基に開発されたとみられ、2020年代の配備を目指しているとされる。
【註】
 WikipediaによるとJL-3初の発射試験が11月24日に行われたとWashington Free Beaconが報じている。 この試験では最大射程での飛翔は行われなかったという。
2018.06.20 Jane's Defence Weekly China moves closer to commissioning DF-41 ICBM after latest test launch <1808-062004>
 Washington Free Beaconが6月5日、中国が5月27日にDF-41 ICBMの10回目の発射試験を行った と報じた。 DF-4は山西省の太原衛星発射センタから発射され、数千㌔㍍を飛翔してゴビ砂漠に落下したと言う。 DF-41は射程が15,000kmで2,500kg の搭載能力があり、10個のMIRV弾頭を搭載するとされている。
 中国国営Global Timesは、DF-41は2018年上半期に部隊配備されると報じている。
2018.05.09 Jane's Defence Weekly Beijing confirms induction of Dong Feng-26 into PLARF <1807-050909>
 China Dailyが4月18日に中国ロケット軍が地上発射型の新型戦略ミサイルを装備した旅団を新編 したと報じたが、26日には国防省がDF-26 IRBMがロケット軍に配備された事を認めた。 同省報道官によるとDF-26は新世代兵器で、 核反撃のほか通常弾頭で中長距離の地上目標や中大型艦船を攻撃できるという。 特に情報化と連接性が向上して いるという。
 DF-26は2015年に初めて公表されたBMで、射程は3,000~4,000kmと見られている。
【関連記事:1510-090401 (朝日 2015.09.04)】
2018.05.02 Jane's Defence Weekly PLARF sets up new brigade <1806-050215>
 China Daily紙が4月18日、中国ロケット軍新型ミサイルを装備した旅団を発足させたと報 じた。
 新型ミサイルとは射程が3,000~4,000kmのDF-26 IRBMと見られている。
2018.04.26 Defense News China deploys advanced DF-26 missile <1805-042607>
 中国国防省報道官が26日、DF-26 IRBMの配備を開始したことを明らかにした。 DF-26は射程が4,000km と推定されグアムを含む米軍基地を射程圏内におさめる。
 中国はこのほかに空母を攻撃できるDF-21Dや、空中給油機やAWACSを狙った射程400kmの長距離AAMを装備しているという。
2018.04.25 Jane's Defence Weekly China Norinco reveals Fire Dragon 280A tactical missile <1806-042507>
Dragon280A  Norinco社AR3
MRLから発射する750mm誘導ロケット弾Fire Dragon 280A を公表した。
 Fire Dragon 280Aの射程は今までAR3から発射していたFire Dragon 280 370mm誘導ロケット弾より10km長い290kmで、480kgの弾 頭を搭載してGPS又はBeiDouで誘導されて飛翔し、最大射程でCEP=30mの精度を持つ。
2018.04.25 Jane's Defence Weekly China's ALIT unveils WS-32 MRL upgrade <1806-042503>
 中国ALT社がDSA2018の会場で改良型WS-32
MRLを公表した。 WS-32は6×6車には 8発、8×8車には10発が搭載できる。 改良型は全長が7.5mと従来型の6.89mより長くなっており、155kgであった弾頭が 170kgと大きくなっている。 射程は今までと同じ150kmであるがCEPは40mから30mへと精度が向上している。
 WS-32(註:胴径400mm)は射程280kmのWS-3A 400mm誘導ロケット弾も発射できる。
2018.03.09 China Defense Photos of the day: DF-16 MRBM "unshelled" <1804-030905>
 中国のロケット部隊が6基のDF-16 MRBM
TELのPR写真を公開した。
 中国が "shell" と称するミサイル保護容器の内部を公開するのは初めてである。
2018.01.03 Jane's Defence Weekly Qatar parades Chinese tactical ballistic missiles <1802-010315>
 カタールがドーハで12月18日に行った閲兵式で中国
CPMIEC社製のJARMを公開 した。 公開されたのは発射機2両と運搬車2両で、JARMはBP-12A弾とSY400弾を発射できる。
 BP-12Aは全長6.3m、胴経600mm、発射重量2,293kg、弾頭重量480kgで射程は280kmである。
 全長6.47m、胴経400mmのSY400には、発射重量1,176kg、弾頭重量200kg射程200kmと、1,276kg、300kg、 150kmの2弾種がある。