中国製対艦弾道弾に関する報道

2007年以前の報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2021.06.16 Jane's Defence Weekly PLAGF engages targets at sea using MRLs, ATGMs <2108-061607>
 中国CCTVが5月29日、
PLA陸軍が長距離砲やATGMによる実射訓練を実施した映像を公開した。 陸連を実施したのは第80軍集団隷下の旅団で、PHL-03 MRL数両UAVによる偵察照準飛行を受けて渤海湾の洋上目標に向けて射撃を行った。
 CCTVは2020年10月にチベット軍PHL-03 MRLの配備を開始したと報じていた。 CCTVによるとPHL-03の射程は従来より30km伸びているという。 PHL-03は無誘導のBRC4弾、BRE2弾と射程130kmの300mm誘導ロケット弾Fire Dradon 140A弾を発射するとされてきたが、CCTVの報道からすると射程が160kmになったことになる。
2021.01.13 読売新聞

(Yahoo)

中国の「空母キラー」ミサイル、航行中の船へ発射実験…2発が命中か <2102-011302>
 中国軍筋が、南シナ海で2020年8月26日に行った
ASBMの発射試験で、航行中の船を標的にしていたことを明らかにした。 米軍高官もこの事実を認めている。 2発が標的船に命中したとの複数の証言もあり、事実とすれば、中国周辺に空母を展開する米軍の脅威となる。
 試験では無人標的船に対し内陸部の青海省から射程4,000kmのDF-26B 1発を先に発射し、数分後に東部の浙江省から射程1,500kmのDF-21D 1発を発射した。 2発はほぼ同時に標的船に命中して沈没させ、海域周辺に展開していた米軍の偵察機やイージス艦に中国軍のミサイル能力を誇示したという。
2020.10.19 Defense News Video reveals Chinese H-6N bomber carrying suspected hypersonic weapon <2011-101908>
 週末(註:10/17~10/18)のネット上に、中国空軍H-6Nが胴体下に
ALBM搭載している映像が流れた。 このミサイルは陸上発射のDF-17に良く似ている。 DF-17はDF-16 MRBMのブースタにDZ-ZF HGVを搭載した地上発射の超高速BMである。
 米国防総省は中国の軍事力に関する年次報告で2018年にCH-AS-X-13と名付けたALBMを紹介しているが、今回撮影されたALBMがこれかどうかは分からない。
2020.08.27 産経新聞

(Yahoo)

中国、南シナ海へ弾道ミサイル2発発射」 <2009-082701>
 香港のSouth China Morning Postが中国軍に近い消息筋の話として、中国軍が26日朝に内陸部の青海省と沿岸部の浙江省からそれぞれIRBM/MRBM1発ずつ南シナ海に向けて発射したと報じた。
 同紙によると、青海省から発射されたのは射程4,000kmのDF-26で、グアムを射程に収めることからGuam Killerと呼ばれ対艦攻撃も可能とされる。
 一方、浙江省から発射されたのは射程1,500km以上のDF-21D ASBMで、いずれも海南島とパラセル諸島の間に中国軍が設定した演習海域に着弾したという。
2019.11.06 Jane's 360 Chinese air-launched ballistic missile may enter service soon <1912-110606>
 中国の隔月紙Modern Shipsが11月1日号で、H-6Nが
ALBMを胴体下に吊り下げた高精細のCG画像と共に、開発が最終段階にあるか、既に部隊配備を行っているとする記事を掲載した。
【関連記事:1912-101607 (JDW 2019.10.16)】
2019.10.16 Jane's Defence Weekly Images suggest WZ-8 UAV is in service with China's Eastern Theatre Command <1912-101607>
 中国が10月1日に実施した建国70年記念パレード披露したWZ-8高高度高速UAVは、空軍第30航空連隊所属とみられる。 機体には吸気口がなく2基あるエンジンはジェットエンジンではないと見られる。 更に機体上部に固定用装置が見られることからH-6などにつり下げられて離陸し切り離されて飛行すると思われる。
 一方、飛来したH-6Nの胴体下部には
ALBM吊り下げ用とみられる改造がなされていた。
 またその日飛行したH-6Mはそのシリアル番号から台湾や日本と対峙する東部戦区の第10爆撃師団(第10爆撃連隊)の所属と見られる。
2019.10.09 Jane's Defence Weekly China displays new platforms and weapon systems during large parade <1912-100901>
 中国が10月1日の建国70周年記念パレードで、各種兵器を展示した。
・The road-mobile DF-41 ICBM
  DF-41は移動式のため第1撃に対し非脆弱である。
  更に固体燃料ながら液体燃料のDF-5B並の射程を有する。
  DF-31 ICBMの新型DF-31AG
TELに搭載されていた。
  Type 094 SSBN搭載で7,500km射程のJL-2は発射管が車載されていた。
  次世代SSBN Type 096搭載のJL-3DF-41を元に開発中である。
・The DF-17: a missile cattying an HGV
  DF-17はDF-16 IRBMの発展型とみられている。
・The WZ-8 and GJ-11 UAV
  WZ-8 UCAVには吸気口が見当たらないことから、吸気式のエンジンではない可能性がある。
  かねてから衛星画像で確認されていたUCAVの名称がGJ-11と分かった。
ASCMs and DF-100
  初登場の超音速CM DF-100にはCF-100の名称もある。
2019.07.19 産経新聞

(Yahoo)

中国が南シナ海で実験したミサイルは「対艦弾道ミサイル6発」とインド太平洋軍司令官 <1908-071903>
 米インド太平洋軍司令官のデービッドソン海軍大将が18日、中国が6月末から7月に初旬にかけて南シナ海のスプラトリー諸島周辺で実施したミサイルの試験について、新型の
ASBM 6発が発射されたと述べた。
 発射試験が行われたのは、DF-21を改良したDF-21Dか、新型のDF-26のいずれかとみられている。
2019.07.10 Jane's Defence Weekly China conducts anti-ship missile test-firing in South China Sea <1908-071007>
 米国防総省が7月2日、NBC放送が中国が6月30日から南シナ海で対艦ミサイルの発射試験を行ったと報じたことを追認した。 中国海上保安当局は6月29日からSubi島の北方110nmの100×60nmの海域に航路警報を出していて、ミサイルはスプラトリー諸島近海の人工施設から発射されたと見られる。
 発射されたのはラムジェット推進で射程が250~500kmYJ-12や射程1,500kmのDF-21D或いは4,000kmのDF-26
ASBMと見られる。
2019.07.05 NHK 中国 ミサイル発射実験 専門家「アメリカをけん制」 <1908-070501>
 中国軍が中国本土から南シナ海の領有権争いがある海域に向けて6発のミサイルを発射したことについて、米軍は
ASBMの可能性も含め、ミサイルの種類や能力の詳しい分析を進めている。
2019.07.04 日経新聞 中国、南シナ海で米警戒 空母標的、ミサイル誇示 <1908-070403>
 中国が南シナ海に向けBMの発射試験を実施した背後には、米軍が実施する航行の自由作戦を牽制するねらいが透ける。 発射したミサイルの種類は明らかになっていないが、DF-21D
ASBMではないかとの見方がある。 DF-21Dは速度が速く艦船が防御しにくい。
 人民解放軍は2018年に射程がより長く、米軍基地のあるグアムまで届くDF-26も配備しており、米軍は警戒を強めている。
 中国の習主席とトランプ米大統領は6月29日の首脳会談で貿易戦争の一時休戦で合意したが、台湾問題を含む安全保障の面では中国が一歩も引かない姿勢を示したといえる。
2019.07.02 産経新聞

(Yahoo)

中国、弾道ミサイル実験か 南シナ海で 米テレビ報道 <1908-070202>
 米CNB TVが2人の米当局者の話として1日に、中国南シナ海
ASBM発射試験を実施していると報じた。
 それによると、試験は先週末に始まり、少なくとも1発が発射され3日まで続くという。 実施された具体的な場所は不明である。
【註】
 中国は中国海軍が7月3日まで南シナ海で演習を行うとの通報しており、先週末から7月3日まで行われるのはこの演習で、この演習でASBM 1発の発射が行われたと言うことと見られる。
【関連記事:1908-070107 (NT 2019.07.01)】
2019.02.27 Jane's Defence Weekly ALIT pulls anti-ship TBM video <1904-022703>
 中国ALIT社がIDEX展で、当初同社のプロモーションビデオでM20
TBMの対艦型と称するEOシーカ付きのM20Aを紹介したが、その部分は翌日にはその部分は削除されていた。
 元々のM20 TBMは弾頭重量480kg、射程280kmで、同社によると既に多くの友好国で生産されているという。
2019.02.06 Jane's Defence Weekly China touts ASBM capabilities of DF-26 <1903-020606>
 中国国営Global Timesが1月27日、CCTVが放映した演習中のDF-26の映像を引用して、航行中の空母を攻撃できる高い運動性を誇示した。
 Global TimesはDF-26の誘導部と弾頭部の画像も報じた。 この部分を巡っては西側専門家の間ではDF-26が
ASBMとして使えるのかについて疑念が持たれてきていた。
【註】
 DF-26の先端が白色の材質になっていることからレドームと思われる。 また誘導部後方に終末誘導で使用されると見られる空力操舵用の小さな十字翼を見ることができる。
2019.01.11 Stars & Stripes China mobilizes anti-ship missiles after Navy patrol in South China Sea <1902-011105>
 米海軍駆逐艦McCampbellが1月7日に南シナ海パラセル諸島で沿岸12nm以内を航行する通過する航行の自由作戦を実施したのに対し、中国国営Global TimesがCCTVの放送を引用して、中国は北西部の高原地帯や砂漠から南シナ海の米艦船に届く位置にDF-26
ASBMを移動させることができると報じた。
 DF-26は3,400哩の射程を持ちグアムのAndersen AFBを射程圏内に入れることからGuam Killerと呼ばれている。
2018.11.14 Jane's Defence Weekly CASIC unveils CM-401 anti-ship missile system <1901-111401>
 
CASIC社が殊海航空展で、中型艦船を狙った短距離ASBM CM-401を公表した。
【関連記事:1812-110703 (DU 2018.11.07)】
 射程15~290kmのCM-401はキャニスタ入りで2発がTEL車載され、最大速度Mach 6、平均速度Mach 4で飛翔する。
2018.11.07 Defense Update New Missiles Unveiled at Airshow China 2018 <1812-110703>
 殊海で行われている航空展で、以下の各種新型ミサイルが公開された。
 ・HQ-8
 
AEW機の様な大型機を400kmの長距離から狙うHQ-8大型SAM
 ・CM-401
 CM-401 ASBM 2発を車載した陸上発射対艦弾道弾システムが公開された。
 CM-401はBP-12A TBMの対艦型と見られ、終末誘導はARHで行われる。 CM-401の主たる目標は空母を含む中大型艦になる。
 ・Fire Dragon
 Norinco社製のFire Dragon誘導ロケット弾220mmから750mmまでの各種が開発されている。
 ・HD-1
 HD-1 ASCMはロケットで加速される液体燃料ラムジェット推進高速超音速ASCMである。
2017.05.10 Stars & Stripes China says it successfully tests new type of missile <1706-051004>
 中国国防省が10日、韓国のTHAAD配備に不快感を示す中国が朝鮮半島に近い渤海湾新方式 ミサイルの発射試験に成功したと発表した。
 ミサイルの型やその他詳細は明らかにしなかったが、香港のPhoenix TVのコメンテータはおそらくDF-26
ASBM であろうと述べている。
2017.04.20 Yahoo 聯合ニュース記事

「北東アジアで超音速対艦ミサイル開発競争 韓国は20年ごろ配備」

<1705-042001>
 南北朝鮮をはじめとする朝鮮半島周辺の国が超音速対艦ミサイルの開発競争を行なっている。
韓 国
 韓国軍消息筋が20日、韓国がMach 3~4で射程300~500km
ASCM 2020年頃までの配備を目標に開発している。
北朝鮮
 韓国軍当局は北朝鮮も超音速の対艦ミサイルを開発していると分析している。 北朝鮮はミサイル艇に搭載するASCMを開発し、15日に平壌で行われた軍事パレード で公開した。
 一部の専門家は北朝鮮が新しい対艦ミサイルを開発中であり、Scud-ERやNo Dong、北極星もASBMになる可能性があると見ている。 こ れと関連して米国メディアが18日、北朝鮮が空母などに対抗してKN-17を元にした新型ASBMの試射を行なっていると報じた。
ロシア
 ロシアはMach 8で飛行するジルコン対艦ミサイルの試射に成功した。
中 本
 中国も超音速の対艦ミサイルとして使用可能なDF-ZFを2014年1月から2016年4月までに合計7回の試射を実施し、Mach 5~ 10に達したと見られている。
日 本
 日本は超音速のXASM-3の開発をほぼ終え、量産体制に入るとされる。
2015.09.09 Jane's Defence Weekly DF-26 IRBM may have ASM variant, China reveals <1511-090902>
 中国が9月3日に行ったパレードで意外であったのは、DF-26 IRBM に
ASBMがあるとのアナウンスであった。
 DF-26 の射程は3,000~4,000kmで、アナウンスでは中型艦を攻撃できるとしていた。 このことは、空母だけでなく 駆逐艦までも攻撃できる精度を有するとのアピールを意味する。
2015.09.03 Defense News China's parade puts US Navy on notice <1510-090304>
 中国が4日に実施したパレードで、東シナ海や南シナ海への米海軍の接近を拒否する能力を誇示した。 パーレードでは DF-5B ICBM、 DF-31A ICBM、DF-26 IRBM/ASBM、DF-21D ASBM、DF-15B SRBM、DF-16 MRBM などの各種弾道弾が公開された。
 中国は、パレードに参加した武器の80%は初公開で、全てが国産であるとしているが、参加した戦闘機 J-11B (Su-27)、 J-15 (Su-33)、J-10 (Lavi) は外国機種の海賊版である。
2015.08.12 Jane's Defence Weekly PLA holds 'lagest-ever' firepower display in SCS drills <1509-081217>
 中国メディアによると、中国海軍南シナ海で7月中旬の10日間に、過去最大規模の演習を行っ た。 この演習には艦艇100隻以上、航空機数十機のほか、DF-21D
ASBM を装備する第2砲兵の数個大隊も参加した。
 興味深かったのは ASROC と似た対潜魚雷を装着したミサイルを、Type 054A フリゲート艦の VLS から発射した ことや、中国海軍が現在装備している Yu-7 より全長の長い、長射程と推測される軽魚雷が公表されたことである。
2015.07.31 Searchina 「DF-21D」ミサイルで米空母撃沈は無理!=中国メディア <1508-073104>
 中国のポータルサイト新浪網が、多少の科学知識を持つ人なら DF-21D が空母キラーにならないことは分かっていると論 じた。 記事は、DF-21D で空母を攻撃する場合、空母の精確な位置を特定しなければ攻撃は成立しないと説明している。
 新浪網は、中国の海岸地帯に配備されている一般的なレーダでは、70km程度までしか探知できず、米空母が中国海岸によほど近づかない限り、位置の特定は不可能と指摘 し、
OTH レーダは3,000km以上の対象を探知できるが、精度は極めて低いとしている。
2014.11.15 Chinesew Military Review Chinese B-611M short-range guided ballistic missile (SRBM) weapons <1412-111502>
 中国が珠海航空展に、海外市場を見据えて B-611M
SRBM を出展した。
【 B-611 関連記事:0503-120001 (JMR 2004.12)】
 B-611MRパッシブレーダホーミングシーカを搭載し、非弾道飛行をする弾道弾で、各種 弾頭を搭載し、レーダなどを攻撃できる。
【註】
 パッシブレーダホーミングシーカを搭載していると言うことは、対艦船攻撃能力を有することを意味し、B-611MR は一種の ASBM であると見ることができる。
2014.06.09 Aviation Week & ST West Pacific cruise <1407-060904>
 ここ数年中国の対艦ミサイルについては DF-21D
ASBM に関心が集まっているが、中国の対艦 ミサイルの主力ASCM で、数千発を保有しているとみられる。
 また DH-10 LACM は主に台湾向けに配備されているが、射程の延伸 が図られていることから日本、韓国、フィリピン、グアムにもとどくようになる。
2014.01.27 Aviation Week & ST High-speed hit <1403-012702>
= 中国の HGV 試験成功を分析する記事 =
 米海軍の観点では
HGV が第二世代 ASBM に使用されることを警戒している。 HGV が DF-21D の 弾頭として使用されると、2,000kmの射程が3,000km以上に伸びることになる。 同様に、1999年に配備が開始された 射程8,000kmの DF-31 の射程も12,000kmに延ばすことができる。
 米空軍では1966~1968年に Mach 15 の HGV である BGRV の試験を4回実施し2回成功し、続いて1979~1980年に AMaRV の試験を行ったが、1980年代以降計画は行われなくなった。
2012.09.24 Yahoo 朝鮮日報記事

「尖閣射程のミサイル配備、中国が波状攻勢」

<1210-092401>
 新華社によると、中国国家海洋局が領土紛争地域の監視観測に、人工衛星と共に UAV の活用を近く本格化する。
 台湾の中国時報は22日にロシアの報道を引用し、尖閣諸島に近い福建省の内陸地帯に DF-21C ASBM が配備されたこと が民間の衛星写真で確認されたと報じた。 DF-21C の距離は3,200kmに達し、尖閣諸島を射程圏内に入れている。
2012.07 Jane's Missiles & Rockets China's JL-2 SLBM faces more delays, says Pentagon report <1208-070010>
= 「中国の軍事力 2012」にみる長距離弾道弾 =
JL-2 (CSS-NX-4)
 射程7,400kmの JL-2 SLBM を搭載する晋級 (Jin-class) SSBN は最初の2隻が就役しているが、JL-2 の 開発は遅れていて、まだ発射試験が行われている。
DF-31A (CSS-10 Mod 2)
 移動型発射機発射式の ICBM である DF-31A は2015年には開発を完了する。
DF-5 (CSS-4)
 1981年に配備が開始された、射程12,000km、弾頭重量3,900kgのサイロ発射式 ICBM。
DF-5A
 1986年に配備された射程13,000kmの ICBM。
DF-5A Mod 2
 4~6発の MIRV 弾頭を搭載。
DF-21D (CSS-5 Mod 5)
 射程1,500km以上の ASBM で、限定運用開始の段階にある。
2011.08.29 Aviation Week & ST Paciffic projections <1110-082920>
= 特集、21世紀の航空機による ISR =
= DF-21D の射撃に必要な中国の ISR =
 DF-21D を発射するための ISR 活動は、ELINT 衛星、OTH レーダ、潜水艦、艦船、航空機により行われると見られる。
 ・KJ-200/b> AEW&C
 ・KJ-2000 AEW&C
 ・WJ-600 UAV
 ・Yaogan-9A/-B/-C 衛星
2011.07.20 Jane's Defence Weekly China confirms 'carrier killer' <1109-072002>
 中国人民解放軍参謀長が7月11日、初めて DF-21D ASBM <の存在を認める発言をした。 但し、DF-21D はまだ開発中で配備はされていないともした。
 同参謀長は DF-21D の射程については述べなかったが、同日付の人民日報は射程を2,700kmと報じた。 昨年、米海軍情報本部は 1,500kmと分析していた。
2011.07.19 Yahoo 毎日新聞記事

「台湾、中国が対艦弾道ミサイル配備と指摘 国防報告書」

<1108-071901>
 台湾国防部が19日に国防報告書を発表し、中国が ASBM DF-21D昨年中に少数製造し配備したことを明らかにした。 米国は DF-21D の配備にはまだ10年かかるとみている。
 国防報告書は隔年刊で、今回は中台の軍事力の比較が初めて載せられ、中国の総兵力は台湾の10倍 国防予算は最高21倍と分析し、弾道ミサイルや潜水艦では中国共産党軍が絶対的に優勢だと説明している。
2011.07.18 Aviation Week & ST Imbalance of power <1110-071801>
= DF-21D ASBM に関する記事 =
 DF-21D の射程について米国は1,500km以上としているが、(註:中国の英字新聞である)中国日報は2,700kmであると 報じている。
【註】
 DF-21 は SLBM である JL-1 を元にした IRBM で、初期の DF-21A は TEL も潜水艦の発射管そのまま の様な形状をしていた。
 このことから ASBM である DF-21D も SLBM として潜水艦から発射できる、あるいは潜水艦発射型も存在する可能性も考えられ、たとえ射程が1,500kmであっても、効 力範囲が沿岸1,500km以内とは言えないことになる。
2011.05.02 Aviation Week & ST China sydrome <1106-050206>
= 中国の ASBM を危惧する論調を伝える記事 =
 
2011.02.16 Jane's Defence Weekly China's ASBM project: keep calm and carry on <1103-021610>
 中国の ASBM は、アジア地域の戦略状況を大きく代えるものではない。
 ASBM が1,500~2,000km飛翔するのには10~13秒かかる。 終末弾道では20~30秒の間に軌道を修正する必要があるが、 この間に空母は300~350m移動する。 ASBM は SM-3 で迎撃可能で、更に護衛にあたる艦船は ECM、デコイ、チャフなどを装備している。
2011.02 Jane's Missiles & Rockets China's anti-ship ballistic missile nearly operational, says US Admiral <1103-020010>
 米太平洋軍司令官が朝日新聞のインタビューで、中国の対艦弾道弾 (ASBM) が米国で言う IOC 段階にある と述べた。 中国の, ASBM を米国防総省は DF-21C あるいは DF-21D としているが、DF-25 で あるとの見方もある。
 この ASBM は ARH 誘導で CEP≦10m の精度を持つという。 米国防総省の報告によると中国は画像衛星や、 空間波及び地表波 OTH を用いた OTH 監視能力を高めているという。
2011.01.09 Yahoo 時事通信記事

「空母攻撃ミサイル開発が進展=中国のステルス機も警戒―米国防長官」

<1102-010901>
 ゲーツ米国防長官が9日、中国の ASBM 開発がかなり進展しているとの見方を明らかにすると共に、 第五世代ステルス戦闘機の開発が米情報機関の当初の予想より早く進んでいる可能性があると警戒感を示した。
2010.12.29 朝鮮日報

インターネット

中国軍、対艦弾道ミサイルの配備間近か <1101-122901>
 米太平洋艦隊司令官が27日、中国軍の DF-21D 対艦弾道弾(ASBM)が実戦配備直前の段階に入ったと語った。 同司 令官は、中国軍の ASBM が当初設計された飛行パターンは達成して IOC に到達したと語った。 軍事専門家らは、DF-21D は本格的に配備の段 階ではないが、数度の試射を経て実戦配備できると判断している。
 DDF-21D は450kgの弾頭を6個搭載でき、射程は1,300~2,000kmで、空母の外板を貫通して内部で爆発する。
2010.12.16 韓国中央日報
インターネット
米国が提案した『韓米日軍事訓練』の背景 (1) <1101-121601>
 中国は東北三省と海岸に沿って空軍とミサイル戦力を着実に増強してきた。 遼寧省瀋陽 にある第2砲兵51基地司令部隷下のミサイル旅団が、遼寧省錦州吉林省通化山東省莱蕪に 配備されている。
これら部隊の主装備は『東風 (DF) 』で、山東省莱蕪の第822旅団には射程600kmの DF-15 400基が配備され、烏山と群山の 米空軍基地を標的にしている。 DF-21C は射程が1,800kmで、朝鮮半島全域だけでなく沖縄米軍基地まで攻撃できる。 これらミ サイルは CEP が50mでと精密打撃が可能である。
 そのほか、グアムを射程距離とする DF-25 や ICBM DF-31A もある。 また中国は世界で初めて空母を攻撃する弾道 弾 (ASBM) DF-21D を開発しており、開発が完了すれば有事の際、米空母が黄海に入るのが難しくな る。
韓国中央日報
インターネット
米国が提案した『韓米日軍事訓練』の背景 (2)
韓国中央日報
インターネット
米国が提案した『韓米日軍事訓練』の背景 (3)
2010.08.14 朝鮮日報

インターネット

中国、『空母キラー』対艦弾道ミサイルを試験発射へ <1009-081401>
 中国の中央人民ラジオが13日、中国航天科工集団 (CASIC) が近く国家の重大兵器プロジェクトの発射試験を行う と伝えた。 同局は重大兵器プロジェクトが何かを明かさなかったが、関連写真として DF-21D と同系列の DF-21C MRBM が米空母を攻撃する想像図などを掲載し、今回のプロジェクトが米空母を狙った DF-21D の発射試験であることを示唆した。
 DF-21D は、450kgの弾頭6個を搭載でき、射程は1,300~1,800kmとされる。
 欧米メディアは、中国が DF-21D の開発を完了し、年内に試験発射を行うと報道してきたが、中国政府はこれまで確認も否定もしていなかった。 北京の外交関係者の間 では、中国が DF-21D の試験発射計画を国営メディアを通じて明らかにしたのは、米空母の演習派遣に対する警告とみている。
2010.07.24 韓国中央日報

インターネット

『米空母も20分で沈没』…中国メディア‘3大武器’紹介 <1008-072402>
 中国国営新華社通信が発行する週刊誌である国際先駆導報が22日、対艦弾道ミサイル (ASBM) 、アジア最大の潜水 艦艦隊、海岸のミサイル網などを、空母を攻撃する三大武器と紹介し、米国の空母を撃沈させられると伝えた。 DF-21C が空母に命中すれば、甲板を突き抜けてに穴を開け、搭載された武器と船舶油が連鎖的に爆発して20分で沈没すると付 け加えた。
 2008年に開発され今後5隻を追加建造する晉級原潜は射程8,000kmの JL-2 SLBM が搭載されている。 また中国の東南 海岸に射程300~600km級の中短距離ミサイル網がきめ細かく構成され、敵艦隊に十字砲火を浴びせられると、同誌は分析した。
 射程1,800kmの巡航ミサイル DH-10 も配備し、遠海から敵艦を攻撃できると伝えている。
【註】
 DF-21C が甲板に穴を開けるとあるのは、弾頭に炸薬がないと言うことか。
 DH-10 が艦隊を攻撃とあるのは、DH-10 が ASCM であると言うことか。
2010.06.04 Sino Defence DongFeng 21 (CSS-5) medium-range ballistic missile <1007-060401>
開発の経緯
 一段式の DF-61 の開発を1965年に開始したが1967年に中止し、代わって二段式の JL-1 SLBM の開発に移った。 1970年代初期に JL-1 の陸上発射型 の開発が開始された。
DF-21 (CSS-5 Mod-1)
 射程1,700km、ペイロード600kg、CEP=300~400mであったが、装備化には至らなかった。
DF-21A (CSS-5 Mod-2:右図上)
 射程2,700kmCEP=100~300mで、60~80基が生産され、7個旅団が装備した。
DF-21C (CSS-5 Mod-3:右図下)
 DF-21A と異なり限定的ではあるが路外走行能力がある。 射程は1,700kmであるがペイロードは2,000kgCEP=30~40mの精度を持つ。
DF-21D (CSS-5 Mod-4)
 世界初の対艦弾道弾 (ASBM) で、射程は3,000kmMaRV 弾頭を搭載する。
 DF-21C も低速航行する空母機動艦隊の攻撃能力がある。
KT 1 SLV
 DF-21 を元にした四段推進の SLV で KT-1A と KT-1B がある。
SC-19 Kinetic Kill Vehicle Carrior
 2007年1月に行われた ASAT 実験に使用された。
2010.03 Jane's Missiles & Rockets China's new Jin-class SSBN is 'relatively noisy', according to US intelligence <1004-030011>
 米海軍情報本部 (ONI) が、2009年8月に発簡した中国海軍に関する報告書の中で、以下のよう な点を指摘している。
SSBN
 中国海軍最新の晋級 (Jin 級:Type 094) SSBM の騒音レベルは初期の夏級(Xia 級:Type 092)SSBN より格段に低くなったものの、30年以上前に建造されたロシアの Delta Ⅲ型より高い
 一方、晋級が装備する JL-2 SLBM の射程は4,000nmで、中国の近海から発射した場合米本土に到達するとしている。  国防総省が2009年に発簡した「中国の軍事力」ではハワイには届くが米本土までは届かないとしていた。
ASBM
 中国は1990年代から対艦弾道弾 (ASBM) の開発も進めている。 ASBM の再突入速度は Mach 10 ~12 に達する。
艦載 SAM
 ほんの10年前に中国艦船の装備する SAM で射程の最も長いのは Crotale を元にした HHQ-7 (CSA-4) で射程は7nmであったが、現在では Sovremenny Ⅰ/Ⅱ級と Luyang Ⅰ 級 (Type 052B) 駆逐艦が射程12~20nmの SA-N-7 を、Luzhou級 (Type 051C) 級が射程80nmの RIF-M (SA-N-20) を装備 し、更に Jiangkai級 (Type 054A) が射程20~40nmの HHQ-16、Luyang級が射程55nmの HHQ-9 を装備している。
ASCM
 更に対艦ミサイルの能力も向上し、Sovremenny Ⅰ/Ⅱ級が射程130nmの SS-N-22 超音速 ASCM 、Luyang Ⅱ級 (Type 052C) が新型で射程130nmの YJ-62、その他の艦船が射程65nmの YJ-8A を装備してい る。
2009.10.07 Jane's Defence Weekly Parade comfirms PLA's ongoing transformation <0911-100702>
= 中国の国慶節パレードに登場した装備を紹介した記事 =
 特筆するのは DH-10 LACMDF-31A ICBM 及び DF-21C (DF-25) 対艦弾道弾 (ASBM) の登場である。
 パレードではこのほかに KJ-2000 AEW&C ASN-207 UAV も初登場した。
【註】
 DF-21 の対艦型は DF-21D と報じられていた。
【当該記事:0907-050021 (JMR 2009.05)】
 また DF-25 は DF-21 の長射程型で、3RV 型と単弾頭型の二種類の弾頭搭載型があるとほうじられていた。
【当該記事:0718-081518 (JDW 2007.08.15)】
2009.09.07 China Defense Blog More photos from the rehearsal <0910-090701>
 中国人民解放軍創隊60周年記念軍事パレード予行に参加した各種兵器の写真。 左上より
  DF-15 (M-9) Mod
  DH-10 LACM
  DF-21C
  DF-41
2009.09.06 China Defense Blog PRC's 60th anniversary national day parade, a preview.
2009.06.13 Yahoo 産経新聞記事

「米軍“空母破壊兵器” 中国が開発中 1年以内に実験も」

<0907-061303>
 米国防関係者が議会の政策諮問機関『米中経済安保調査委員会』で11日、中国が米海軍の空母撃破を狙った新型兵器 を開発中で、1年程度で実験段階に入る可能性があることを明らかにした。
 米国防総省によると、中国が開発中とされる新型兵器は洋上の大型艦船を標的にする対艦弾道弾 (ASBM) で、 DF-21 をベースに、終端段階で精密誘導を行う。
2009.05 Jane's Missiles & Rockets US details China's rising missile strength <0907-050021>
= 「中国の軍事力 2009」に掲載された弾道弾関連に関する記事 =
 右図は「中国の軍事力 2009」に掲載された、2006年に中国の第二砲兵工科大学が発行した記事による、対空母用 DF-21D の弾道を説明する図。
・左側破線:発射時点の目標の位置
・右側破線:中期誘導で目標の現在位置に修正
・終末誘導:C点で終末誘導を開始し、目標の真の位置D点に至る。