米国の C-RAM に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2022.03.29
 21:00
Defense News US Army prepares to choose homes for Iron Dome weapons <2204-032920>
 米議会からFY19
NDAA2個中隊のIron Domeを購入し2021年末までにoperationalにするよう命じられた陸軍が、最初の1個中隊を2021年10月中旬から11月いっぱいOperation Iron IslandCMD任務を担うためグアムに配置したが、現在は引き上げてFt. Blissにあり、次の中隊の用途を直ぐに決めなれればならなくなっている。
 このグアム派遣では米本土からの転地や現地の通信、指揮統制組織との連接が確認できたが、陸軍はCMDやC-RAMC-UAVを担う次期装備IFPCにDynetics社製の採用を決め、2021年に$247Mで発射機16基迎撃弾60発を発注し、2034年3月31日までに配備することになり、追加のIron Domeの調達はなくなった。
2023.02.22 Jane's Defence Weekly Slovakia to receive MANTIS C-RAM system from Germany <2304-022209>
 ドイツがスロバキアへ
MANTIS C-RAM 2個システムを供与する。
 MANTISは、現在Rheinmetall社の子会社になっているOerlikon社が開発したもので、35mm AHEADで射撃する。
 2012年にドイツ軍に納入された際にシステム35mm砲3門レーダ2基指揮装置でできていた。
 元々はアフガニスタンへ派遣されるドイツ軍基地の防護用として造られたが、実際には2017年末にマリに派遣されただけであった。
2021.12.22 Jane's Defence Weekly USMC to conduct first live-fire test to 'stress' MRIC prototype against cruise missile threat <2203-122204>
 米海兵隊Iron DomeAN/TPS-80
G/ATORレーダ、CAC2S指揮統制装置を組み合わせた中距離迎撃システムMRICを装備する。
 MRICの実射試験はWSMRで2022年に3回実施される。 3月と4月に計画されている最初の2回の試験は現存のTamirミサイルの構成で行われるが、3回目の試験では改良型発射機トレーラが使用される。
2021.10.18 Inside Defense Army readying second Iron Dome battery; exploring role for 'stand-alone' Israeli system in U.S. architecture <2111-101807>
 米陸軍が10月上旬に最初のIron Dome中隊をグアムに配置すると発表したが、計画責任者のギブソン少将によると2番目の中隊の配置
CMDのため12月までに行う。
2021.08.18 National Defense Just In: Army on track to deliver laser weapon prototype in 2022 <2109-081805>
 米陸軍の当局者が8月18日、50kW級レーザStrykerに搭載してUAV、回転翼/固定翼機、ロケット弾/迫撃砲弾から旅団戦闘団 (
BCT) を防護するDE-MSHORAD計画が一歩前進したと述べた。  陸軍は今夏、オクラホマ州Ft. SillでDE-MSHORADの'shoot-off'を実施し、FY22に当初型の4両が配備するという。
2021.08.18 Defense News Northrop bows out of competition to build laser weapon for Strykers <2109-081804>
 米陸軍の
DE-MSHORAD計画からNorthrop Grumman社が脱落した。
 今まで公表されていなかったが、2020年末に行われた50kWレーザモジュールをSHORADに搭載した試験でNorthrop Grumman社のシステムは火災を起こし、修復後1月に試験を再行したものの再び故障を起こしていた。
 DE-MSHORADではNorthrop Grumman社とRaytheon社が競ってきたが、両者ともStryker社はGDLS社が、パワー及び熱管理システムは2020年10月にHoneyWell社に買収されたネバダ州のRocky研究所が担当している。
2021.05.21 Breaking Defense US talks with Israel about buying more Iron Dome systems <2106-052107>
 5月20日にガザ地区から発射されたロケット弾の迎撃でIron Domeが多大な成果を上げたことから、米国陸軍が装備するIron Domeを増強しようとイスラエルとの交渉を進めている。 またバイデン大統領は20日、イスラエルの射耗補填に米国が協力すると述べている。
 ガザからイスラエルに向け発射されたロケット弾は3,000発で、そのうち1,500発が人の居住する地域落下したが、イスラエル軍は1,428発を迎撃し、撃墜確率は95%であった。
2021.05.21 Breaking Defense Army: Proposals for cruise missile killer due June 4 <2106-052106>
 米陸軍が5月21日午後、
IFPCの機種選定のためのshoot-offが完了したことを明らかにした。
 Shoot-offでは2社が提案したシステムについて4月下旬と5月上旬にそれぞれ3回ずつ実射を実施した。
2021.05.19 Defense News US Army tackles enduring system to counter both drone and cruise missile threats <2106-051906>
 米陸軍がCMやUAVに対抗する
IFPC2候補の比較試射shoot-offWSMRで実施している。
 4月末に試射が行われた第1候補はRafael社とRaytheon社のチームが提案しているIron DomeのTamir弾を元にしたSkyHunterで、5月に試射が行われる第2候補は恐らくDynetics社チームでAIM-9X Sidewinderが使われていると見られる。
 陸軍は2019年にIFPCを、陸軍が開発したMML発射機から発射するシステムとしてRaytheon社のLCAS弾、SkyHunter弾、Lockheed Martin社のMHTK弾の3弾種を候補に進めようとしていたが、発射機の完成度が低いことから計画を中止していた。
2021.05.06 Inside Defense Kord completes Directed Energy M-SHORAD prototype <2106-050608>
 米陸軍副参謀総長マーチン大将が4月29日にKord社を訪問して
DEM-SHORAD迫撃砲弾を追随する試験の映像を見て、陸軍がFY22にDEM-SHORAD 4両を配備する方針に変更はないと述べた。
【註】
 DEM-SHORADは在欧米陸軍への装備が開始されたMSHORADの暫定型であるIM-SHORADに続くIFPC次世代型IFPCInc2の1種類で、レーザ兵器が搭載される。
2021.01.20 Jane's Defence Weekly US to have Iron Dome deployment ready by September <2103-012008>
 米陸軍9月のoperationalを目指してIron Dome中隊の訓練を行っている。 また2番目の中隊は12月にoperationalになる。
 米陸軍は2020年9月に最初の中隊機材を
WSMRで受領し、2個目の中隊機材を1月上旬に受領している。 これらの2個中隊は2020年11月にFt. Blissで編成されている。
2021.01.05 Jane's 360 US Army receives second Iron Dome battery <2102-010503>
 米陸軍がイスラエルに発注したIron Dome 2個中隊2個目を2020年末に受領した。 最初の中隊は2020年9月に受領している。
 この2個中隊は議会の要求で陸軍が2019年にRafael社に発注していた。
2020.11.18 AFP=時事

(Yahoo)

在米大使館狙ったロケット弾 イラク <2012-111801>
 米安全保障筋がAFPに、イラクの首都バグダッドで17日夜に米国大使館を狙った複数のロケット弾攻撃があったことを明らかにした。 イランを支持する武装勢力は先月に米大使館を標的とした攻撃停止に合意していたが、合意以降の攻撃はこれが初めてである。
 AFPの現地記者らによると、大きな爆発音が数回と続けて連射音が聞こえ空に赤い炎が上がったことから、米大使館に
C-RAMが配備されていたようである。
2020.10.07 Jane's Defence Weekly US Army receives first of two Iron Dome batteries <2012-100703>
 米陸軍が9月30日、Iron Dome 2個中隊のうち最初の1個中隊分が納入されたと発表した。
 米議会は2019年に陸軍に対し、中距離防空システム4個を装備することを命じ最初の2個は2020年残りの2個は2023年に調達されることになった。 これにより最初の中隊は12月、2番目の中隊は2021年2月に納入される。
2020.10 International Defence Review US Army fleshing out Iron Dome plans, opens door for 'enduring' IFPC compatibility <2011-100006>
 米陸軍ミサイル/宇宙副司令官のラッシュ中将と
AMD-CFT長のギブソン准将が8月20日に、陸軍が装備するIron Dome 2個中隊スタンドアローンシステムにすることはないと述べた。
2020.08.04 Breaking Defense Army starts construction on prototype lasers <2009-080408>
 米陸軍が8月4日に開かれたシンポジウムで、50kW300kWの異なる2種類のレーザ兵器を、予定通り2022年から装備することを明らかにした。
DE-MSHORAD
 C-RAMを目的に50kWレーザをStrykerに搭載したシステムで、2022年に4両からなる1個小隊を編成する。
 計画はRaytheon社とNorthrop Grumman社が競争しておりいるが、2021年5月にオクラホマ州Ft. Sillでshoot offが行われ1社が選定される。
 DE-MSHORADの開発は2016年に2kWから開始され、その後5kW、10kWを経て50kWに至った。
HEL-IFPC
 HEL-IFPCは主としてCM対処用で、ミサイル方式のIFPCや空軍が進めているHPM方式と組み合わせて使用されされる。 開発は2012年に10kWから開始され、100kWを経て300kWに達した。
 レーザ本体はLockheed Martin社がDynetics社と共同で担当し、Oshkosh社製10×10 PLS車に搭載する。
 2024年までに1個小隊分として4両のHEL-IFPCを製造する。
2020.05.07 Jane's 360 Congress considering mandating additional US Army Iron Dome buy <2006-050703>
 米議会下院軍事委員会のスミス委員長が委員会で、陸軍がイラクでのCM脅威からの防衛にIron Domeを投入しないことに懸念を示した。
 昨年議会は、陸軍が他の手段を得ない限り、2020年に2個2023年に更に2個中隊のIron Domeの購入を求めていた。
【註】
 Iron Domeの導入について、独自にIFPCInc2を進めていた陸軍は消極的であったが、議会がFY20国防権限法で導入を強要した。
 しかし陸軍は対CM能力が明らかになっていないことや、進めているIBCS計画に馴染まないことを理由に、未だ消極的である。
【関連記事:2004-030908 (BD 2020.03.09)】
2020.04.10 Defense News Pandemic not slowing down Army plans to field enduring indirect fires protection capability <2005-041001>
 米陸軍は
C-RAMのほかC-UAVCMDの機能も持つIFPCの開発について、3月に発簡したRfIの業者説明会の開催がCOVID-19パンデミックの影響を受けているものの、予定通り4月末に提案を締め切り、5月末にはHWILを含む次の段階に移行する業者を選定する。
 その後3Q/FY21に実射を行い4Q/21に機種選定を完了してFY23には配備を開始する。
2020.03.18 Jane's Defence Weekly USMC proceeds with Iron Dome, despite army misgivings <2005-031805>
 米陸軍がサイバ保全システムの適合性の問題と、CMD能力が保障されていないことからIron DomeIAMDに繰り入れることを渋っているが、海兵隊はIron Domeの採用を進めている。
 海兵隊はIron DomeをAN/TPS-80 G/ATORレーダ及びCAC2Sに連接して使用するという。
2020.03.11 Jane's Defence Weekly US Army leadership offers varying reasons for Iron Dome challanges <2005-031106>
 米陸軍Future Command司令官のムーレイ大将が3月5日に開かれた下院軍事委員会小委員会の公聴会で、Rafael社から購入したIron Dome 2個中隊分について、陸軍の防空システムとは整合しないので、他の利用法を模索していると述べた。
2019.12.24 Defense News Congress to withhold funding for Army’s indirect fire protection system until it delivers plan <2001-122404>
 米議会が陸軍に対して
RAMやUAVから防護するIFPC計画について、暫定システムとして導入するIron Domeを含めた開発と装備化についての報告が成されるまで、要求額の半分を保留することを考えている。
 これに対し陸軍でAMD近代化計画を担当するギブソン准将は、Iron Domeが配備されるFY23より速いFY20には現在開発中のシステムを装備化できると反論している。
 議会は昨年陸軍に対し、特にCM対処を行う暫定システムの装備化を要求している。 陸軍は今年初めにIFPC計画の見直しをすることを決め、MML発射機などの開発中止を決めている。
2019.04.25 Defense News Army reworking enduring plans for indirect fires protection system <1905-042505>
 米陸軍が
C-RAM装備としてIFPCの開発を進めているが、FY19国防費では議会が2020年までにIron Dome 2個中隊の配備を求めたためIFPCの予算を購入費に転用している。
 陸軍のEMAM計画の第一段階では主たるSAMをAIM-9X Sidewinderとし従たる迎撃弾をIFPCとして、陸軍が開発した発射機MMLから発射するとしている。 IFPCにはLockheed Martin社がMHTK、Raytheom社がIron Domeの迎撃弾であるTamirを元にしたSkyHunter及びAI3を提案している。
【註】
 Raytheon社のAI3はAIM-9X Sidewinderを元にしたSAMである。
Raytheon社HPのAI3の頁
2019.01.13 Jane's Defence Weekly US Army buying two Iron Domes but operational theatre not identified <1904-021301>
 米陸軍が2月6日、
IFPC一時的な穴埋めとして、Rafael社からIron Dome C-RAM/VSHORADシステム2個中隊分を購入することを明らかにした。
 ただ今のところ陸軍は何時何処でIro Domeを装備するかは決めていないという。
2018.08 International Defence Review MHTK interceptor moves to EMD phase <1809-080007>
 米陸軍の
CMD計画室がLockheed Martin社にEMAM計画として同社のMHTKを $2.6Mで発注した。 EMAMは陸軍が進めているIFPCInc2の第2迎撃弾となるもので、第1迎撃弾はAIM-9になっている。
0  EMAMにはMHTKのほかにイスラエルのIron Dome用迎撃弾であるTamirや、Raytheon社がAI3弾に安価シーカを搭載する案が提案されており 、機種決定は2019年4月までに行われる。
2018.07.02 Defense Update Raytheon is building a 100kW tactical laser <1808-070204>
 Raytheon社が米陸軍の車載高出力レーザ (
HEL TVD) 計画を$10Mで受注し、FMTV車 に搭載する100kW級のレーザを開発している。
 HEL TVDはIFPC Inc2-IBlock 2 C-RAM/C-UAS計 画の技術検証計画で、Block 2でC-RAM能力が付加された。
2018.06.21 Defense News One of these 3 missiles could be the Army's pick to protect against indirect fires <1807-062105>
 米陸軍が
C-URAM及びCMD用に開発しているIFPCInc2 2番目の迎撃弾候補に以下の3機種を決めそれぞれを$2.6Mずつで発注した。 1番目の迎 撃弾はAIM-9X Sidewinderに決まっている。
 ・MHTK (Lockheed Martin)
 ・Sky Hunter (Rafael/Raytheon) Iron DomeのTamir迎撃弾
 ・AI3 (Raytheon)
2017.07.06 Defense News Poland signs memo with US outlining road map to buy Patriot, but no done deal yet <1708-070603>
 ポーランドPatriot二段階で導入する。 同国のWisla計画は3月に、対抗馬であ ったMEADSやDavid's Slingがまだ開発中であることを理由にPatriot 8個中隊の採用を決めたが、同国は当初の2個中隊を2019年までに米国でまだ開発中で2022年
IOC予定のIBCSとの組み合わせで、残りの6個中隊を360゚監視可能なレーダとの組み合わせで要求していた ため協議が難航していた。
 今回の合意ではIBCSとPAC-3 MSEとIBCSを組み合わせた最初の2個中隊(4個FU)を2022年までに納入する 第一段階の契約を年内に行い、Skyceptor迎撃弾と組み合わせる残る6個中隊の契約を2018年末 までに行うことになっている。
【註】
 SkyCepterはRafael社が開発したDavid's Slingシステム(DSWS)の迎撃弾であるStunnerで、共同開発したRaytheon社は米陸軍にも IFPCInc2-Iとしても売り込んでいる。
【関連記事:1612-110004 (IDR 2016.11)】
2017.07 International Defence Review US Army eyes lasers for IFPC next-gen air-defence system <1708-070004>
 米陸軍
SMDCが、次世代防空システムIFPCにレーザ兵器の採用を検討してい る。
 目標としているのはIFPC Inc2-Iで、C-RAM/C-UASとして使用 る。
2016.11.21 Inside Defense Pentagon seeking prototype proposals for key HGWS component <1612-112106>
 米国防総省が超高初速砲(
HGWS)の提案を要求した。 HGWSは現在の砲兵システムに追加装備する BM迎撃用システムで、提案を求めているのは18ヶ月間かけての試作と2018年までに試験を実施することになっている。
 MDASCOに代わって企業に対し、費用対効果に優れる移動型システムの提案を求めている。
2016.11 Internstional Defence Review US approves SkyCeptor LCI for Poland <04.pdf>1612-110004>
 ポーランドが同国のWISLA中距離防空システムとして8個中隊16個
FU装備するPatriotの構成品として、SkyCepter LCI を採用する。 SkyCepterの採用はポーランドの要望による。 ポーランドはPAC-3弾、PAC-3 MSE弾、GEM-T 弾と共にSkyCepter弾も装備することになる。
 SkyCepterはRafael社が開発したDavid's Slingシステム(DSWS)の迎撃弾であるStunner で、開発はRaytheon社と共同で行われた。 Raytheon社はSkyCepterを米陸軍のIFPCInc2-Iとしても売り込んでいる。
 Stunner/SkyCepterは二段推進の直撃弾で、ミリ波とIIRの複合誘導装置と双方向データリンク装置を搭載している。  イスラエル国防省と米国防総省は2015年12月に4回目の試験に成功し、2016年1Qにイスラエル空軍への機材納入を開始していて、2017年初期での IOCを目指している。
2016.09 International Defence Review Lockheed Martin flies redesigned MHTK interceptor <06.pdf>1610-090006>
 Lockheed Martin社が7月29日、再設計型
MHTK初発射試験に成功した。 米陸軍の EAPSとして開発されているMHTKは、原型が全長68.6cm、胴径40mm、重量2.2kgであったが、再設計型では 重量はそのまま全長が71.1cmに伸び、更に原型に有った4枚の尾翼の前方に45゚ずれた翼が4枚追 加されている。 これにより運動能力が30~40%向上したという。
2016.08.16 Defense News Army looks to accelerate air-and-missile defense programs <1609-081602>
 米陸軍宇宙防衛/BMD軍司令官が宇宙防衛/BMDシンポジウムで16日、現在進められている計画の加速推進を目指すと述べた。
 対象となるのは
C-RAM計画であるIFPCと、2019年IOC を目指しNorthrop Grumman社が開発している統合指揮装置IBCSであるという。
2016.08.08 Defense News Pentagon eyes US Iron Dome to defend forward-based forces <1609-080804>
 Rafael社とRaytheon社が、実戦での実績があるIron Dome前方展開する米軍の防護用として売り込んでいる。
 Raytheon社は米国型Tamir迎撃弾にSky Hunterという商品名付けており、既に米陸軍のIFPCInc2-Iとして MMLからの発射に成功している。
2016.06.17 Defense News Lockheed Might offer miniature hit-to-Kill missile internationally <1607-061705>
 米陸軍の
C-RAM計画であるIFPC計画が遅れていることから、Lockheed Martin社は自 社が開発しているC-RAMシステムであるMHTK国際市場への売り込みを開始している。
 MHTKは全長27吋、重量5-lbのセミアクティブ誘導の無弾頭ミサイルで、発射機1基に36発を装填 できる。
 一方、米陸軍のIFPC計画は3段階からなっている。
【関連記事:1510-080004 (IDR 2015.08)】
2016.06.14 Defense News Still no sales for Israel's Iron Dome <1607-061403>
 2011年に配備されて以来、1,500発以上を撃墜し90%近い撃墜成果を上げているIron Domeは、極東や湾岸諸国からの引き合いがあるものの、 輸出成約には至っていない
 一方でイスラエルはIron Domeを艦載のEL/M-2048 Adirレーダと組み合わせたC-Comeの発射試験を4月に実施しており、Rafael社とRaytheon社は、 米陸軍の
MML発射機からTamir迎撃弾を発射するシステムをSky Hunterとして売り込もうとしている。
2016.06 International Defence Review Lockheed Martin evolves MHTK design <1607-060002>
 4月4日に米陸軍の
MMLからのMHTKの発射試験に成功したLockheed Martin社が、7月に改良型 MHTKの発射試験を計画している。 MHTKの原型は、全長27吋胴径40mm重量2.5kgであるが、改良型は胴径重量は変わらないものの全長が28吋になっている。 更に 原型の4枚翼前方に45゚ずれて更に4枚の翼が付き、運動性が30~40%向上しているという。
 MHTKは米陸軍のCMDであるEAPS ID計画の要求を満たすために開発しているもので あるが、発展させればIFPFInc2-I Block 2要求も満たすという。 IFPCInc2-Iは以下の三段階で開発される。
 ・IFPCInc2-I Block 1: CUAS、CMD
 ・IFPCInc2-I Block 2: C-RAM
 ・IFPCInc2-I Block 3: CUAS/CMDを拠点防空から要域防空へ拡張
2016.04.27 Jane's Defence Weekly US Army trials Israel's 'Iron Dome' interceptor <1606-042702>
 Rafael社が4月20日、米陸軍がIron Domeシステムの迎撃弾であるTamir
MML発射機から 発射し、標的機の迎撃に成功したと発表した。
 TamirはIron Domeの配備が開始された2011年以来、ガザ地区から発射されたロケット弾1,500発以上を撃墜しており、迎撃成 功率は90%という。
2016.04.25 Aviation Week & ST Mini-missile activity <1606-042504>
 Lockheed Martin社が米陸軍の
C-RAMとして名乗りを挙げているMHTK発射試験を7月 に計画している。
 MHTKは胴径40mm、全長3ft以下で、前方には原型機同様に4枚の翼を持つほか、改良型は1吋長 く8枚の固定尾翼を持つ。
2016.04.20 Defense Update US Army tests Israel's Tamir interceptor with its new Multi-Mission Launcher <1605-042004>
 米陸軍が
MML発射機を用いたIron Domeシステムの迎撃弾であるTamirの発射試験に成功した。
 MMLは米陸軍がIFPCInc2-I用として開発しているC-URAM発射機で、試験ではStinger、Sidewinder、 Hellfire、MHTKなどの各種ミサイルをMPQ-64F1 Improved Sentinelレーダを用いて発射している。 また陸軍の 防空/BMDシステムIBCSとの連接も可能である。
【註】
 MHTKはLockheed Martin社がC-URAM用に開発している全長70cm、胴径4cm、発射重量2.5kgで、C-RAMにおける射程3km以上の性能という。
【関連記事:1510-080004 (IDR 2015.08)】
2016.04.20 Defense News Israeli interceptor launched from US system destroys target <1605-042003>
 米陸軍が
MML発射機を用いた各種ミサイルの発射試験を行っているが、4月14日に外国製ミサイルとしては初めてIron Dome システムの迎撃弾であるTamirの発射を行い、無人標的機の撃墜に成功した。
 MMLは陸軍内で開発したIFPCInc2-I用の発射機で15発を装填して 360゚の旋回0~90゚の俯仰ができ、既にHellfire、AIM-9X Sidewinder、Stinger、MHTKの発射に成功している。
2016.04 International Defence Review US Army C-RAM requirements bring Phalanx ashore <1605-040014>
 米陸軍のMk 15 Mod 29
LPWSは、Phalanx Block 1Bを35tセミトレーラに搭載したシステムで、陸軍は 45基を保有している。
 英国も米陸軍から5基をリースすると共に、かなりの数の海軍のPhalanx 1AをLPWSに改造する ためRaytheon社に送ったが、2009年のイラク撤退で撤収した。
2015.10.22 Stars & Stripes Meet the massive guns protecting US bases from rocket attacks in Afghanistan <1511-102204>
 アフガニスタンの米軍基地が、タリバンの中国製107mmロケット弾による攻撃に晒されているのを防ぐため、Bagram 航空基地には M61 Vulcan 砲を用いた
C-RAM システムを少なくとも10門配置している。
 このシステムはフロリダ州兵の第265防空砲兵連隊第1大隊の兵員からなる Task Force Iron Shield が運用している。
2015.08 International Defence Review Lockheed eyes opportunities for MHTK <1510-080004>
 Lockheed Martin社が米陸軍の
EAPS ID に提案している MHTK について、次の段階の準備を行っている。
 MHTK は全長70cm胴径4cm、発射重量2.5kgで、C-RAM におけ る射程3km以上の性能という。
 EAPS ID は陸軍の CMD 計画である IFPCInc2-I のための資を得る計画で、IFPCInc2-I は以下の段階で 進められる計画である。
・IFPCInc2-I Block 1: CM 及び UAV 対処
・IFPCInc2-I Block 2: C-RAM 対処能力の付与
・IFPCInc2-I Block 3: 拠点から地域防空までの能力付与
【註】

 MHTK計画では、小型弾(右図左)を提案する Lockheed Martin社に対し、Northrop Grumman社は、全長1.8mの中型弾(右図右)を提案している。

【関連記事:1111-090011 (IDR 2011.09)】