2019年のトルコ情勢に関する資料

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2019.12.29 産経新聞

(Yahoo)

国家分裂のリビアで露とトルコが対立 代理戦争深刻化も <2001-122901>
 国家分裂状態のリビアロシアとトルコの対立が激しさを増している。
 東部を拠点とする有力軍事組織のリビア国民軍 (LNA) がロシアの民兵部隊の支援を受け、西部の首都トリポリを統治するシラージュ暫定政権への攻勢を強めたのに対し、トルコはリビアに送る兵力や武器を増強して暫定政権側を支援する方針を示した。
 両国のほか周辺国も加わるリビアの代理戦争が深刻化しかねない情勢になっている。
2019.12.26 時事通信

(Yahoo)

トルコ部隊、リビアに展開へ エルドアン大統領が意向 <2001-122603>
 トルコのエルドアン大統領が26日、内戦状態が続くリビアシラージュ暫定政権を後押しするため、現地に部隊を送る意向を表明した。 エルドアン大統領はこの中で、暫定政権からトルコの派兵を求める要請があったとして、2020年1月8日か9日にも国会の承認を受け、部隊派遣に踏み切る考えを示した。
 同政権と対立するリビアの軍事組織との交戦が激化し、内戦の泥沼化が進む事態も懸念される。
2019.12.23 ロイタ通信

(Yahoo)

米が制裁なら報復とトルコ大統領、ロシア製ミサイル購入めぐり <2001-122303>
 トルコのエルドアン大統領が20日、ロシアからのミサイル購入天然ガスパイプラインを巡って米国がトルコに制裁を検討していることについて、報復も辞さないと述べた。
 米議会はトルコがS-400を購入したことや、ロシアからのパイプラインTurkStream計画について、制裁導入を働き掛けている。
2019.12.18 Stars & Stripes Turkey breaches airspace of Greece 40 times in a day, triggering mock dogfights between the NATO allies <2001-121804>
 トルコ空軍の戦闘機が12月18日に、東地中海でギリシャと領有権を争っている上空に40回進入したためギリシャ軍機が緊急発進した。 ギリシャ軍当局者によると、この結果16回にわたり格闘戦の状況を呈したという。
 ギリシャ空軍参謀本部によると2017年5月に、トルコの戦闘機とヘリが1日に141回も進入し、発進したギリシャ軍機が事故で数名の犠牲を出したことがあった。
2019.12.17 Stars & Stripes Pentagon chief questions Turkey's NATO loyalty after base threat <2001-121703>
 トルコのエルドアン大統領米国の制裁に対抗してNATOの主要軍事基地2ヵ所を閉鎖すると述べた翌日にエスパー米国防長官が、NATOはトルコとの同盟関係見直しを検討せざるを得ないと述べた。
2019.12.16 ロイタ通信

(Yahoo)

トルコ、米制裁ならインジルリク空軍基地閉鎖も=エルドアン氏 <2001-121601>
 トルコのエルドアン大統領が15日、米国がトルコ制裁をちらつかせるとともに約1世紀前のオスマン帝国によるアルメニア人殺害事件を「ジェノサイド(民族大量虐殺)」と認定する決議案を米上院が可決したことについて、対抗措置として米国の核爆弾が配備されているトルコ南部Incirlik航空基地を閉鎖する可能性があると述べた。
Incirlik の位置 (Google Map)】
 大統領はまた、必要ならGölcük海軍基地も閉鎖できるとも述べた。
Gölcük の位置 (Google Map)】
2019.12.13 ロイタ通信

(Yahoo)

米上院、アルメニア人虐殺認定する決議案可決 トルコは反発 <2001-121301>
 米上院が12日、オスマン帝国末期の1915~1923年のアルメニア人150万人殺害ジェノサイド(民族虐殺)と認定する決議案を全会一致で可決した。 民主党が多数派を占める下院は同様の決議案を10月に圧倒的賛成多数で可決している。
 トルコは強く反発しており、両国関係を一段と悪化させる可能性がある。
【関連記事:1911-103004 (ロイタ 2019.10.30)】
2019.11.26 ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア、来年前半にトルコと S400 追加契約目指す <1912-112601>
 ロシア国営兵器輸出企業Rosoboronexport社が26日、S-400をトルコに売却する新たな契約を来年前半にとりまとめたいと考えていることを明らかにした。
 それによると、両国政府は契約に含まれていたオプションをトルコが行使する件で活発な協議を行っている。 オプションには新たなS-400部隊や、S-400の一部部品をトルコで製造することが含まれるという。
2019.11.12 ロイタ通信

(Yahoo)

EU がトルコ制裁で合意、キプロス沖「違法」掘削巡り <1912-111201>
 EU外相理事会が11日、トルコがキプロス沖で違法な石油ガス掘削活動を行っているとして、検討していた同国に対する経済制裁について合意した。 掘削についてトルコは、領土内の大陸棚または北キプロス・トルコ共和国が所有権を持つ区域で行っていると反論している。
 トルコはEU加盟を正式に目指しているが、エルドアン大統領による反対派取り締まりなどを受け多くの加盟国は同国がすでに加盟どころか加盟候補としてすら民主的基準を満たしていないと発言している。
2019.11.11 ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア製ミサイル破棄しなければトルコに制裁も=米大統領補佐官 <1912-111101>
 国家安全保障問題担当のオブライエン米大統領補佐官トルコのS-400購入について10日、米国は非常に不快に感じており、これを破棄しない場合はトルコに制裁を科す可能性があると警告した。
 オブライエン補佐官は、NATOはS-400などロシア製軍事設備の大型購入は容認されないとしたうえで、トランプ大統領が訪米中のエルドアン大統領にこのメッセージを明確に伝えるだろうと述べた。
2019.11.06 Jane's Defence Weekly US troppa equipped with Bradleys to remain in Syria to secure oil fields <1912-110607>
 エスパー米国防長官が10月28日、ISISと戦うSDFを支援するため、Bradley IFVを装備した部隊をシリアに残留させると述べた。
 また統合参謀本部議長のミリー大将は、シリア、イラク、ヨルダンの国境に近いAl-Tanfの米軍部隊も残留すると述べた。
Tanf の位置 (Google Map)】
2019.11.01 時事通信

(Yahoo)

シリア北部で合同パトロール=トルコ軍にロシア協力 <1912-110103>
 トルコ軍が1日、シリア北部の対トルコ国境地帯でロシアとの合同パトロールを開始した。
 トルコのメディアによると、1日のパトロールはシリア北東部カミシュリの西方などで地上部隊に加えてUAVによる監視活動も行い5、6時間にわたり実施した。
Al Qamishli の位置 (Google Map)】
2019.10.31 Stars & Stripes Carolina Army Guard troops move into eastern Syria with Bradley Fighting Vehicles <1911-103110>
 シリア東部の油田をISISから防護する任務で、南北カロライナ州の州兵が10月31日に装甲車両でのシリア進駐を開始した。
 シリアに向かったのは北カロライナ州兵の第118歩兵連隊第4大隊と、南カロライナ州兵の第218機械化旅団の部隊で、C-17でM2A2 Bradley
IFVと共に輸送され、Deir al-Zourに展開した。
2019.10.30 Jane's Defence Weekly Turkish and Russian presidents agree 10-pooint Syrian border deal <1912-103001>
 トルコのエルドアン大統領とロシアのプーチン大統領が10月22日、シリアのユーフラテス河東岸Tal AbyadとRas al-Aynの間で縦深32kmにわたりクルド軍
YPGを排除することで合意した。
2019.10.30 ロイタ通信

(Yahoo)

米下院、対トルコ制裁法案を可決 シリア北部の軍事作戦非難 <1911-103004>
 米議会下院が29日、トルコシリア北部での作戦を非難し、トルコ政府高官や軍関係者に制裁を科すようトランプ政権に求める法案を超党派の賛成多数で可決した。
 下院はまた、オスマン帝国末期の1915~1923年のアルメニア人150万人殺害ジェノサイド(民族虐殺)と認定する決議案を405対11の圧倒的賛成多数で可決した。
2019.10.30 時事通信

(Yahoo)

トルコ軍、作戦再開も=クルド人勢力撤退期限-シリア北部 <1911-103001>
 トルコによる越境軍事作戦で情勢が流動化したシリア北部で、トルコとロシアが22日に合意したクルド軍の撤退期間がトルコ時間の29日18:00に終了した。
 撤退が実現しなければ、トルコが現在停止中のクルド軍に対する越境軍事作戦を再開する可能性もあり、今後の推移は予断を許さない状況である。
2019.10.29 AFP=時事

(Yahoo)

トルコ・シリア国境地帯で両国の部隊が戦闘、トルコの軍事作戦開始後初 <1911-102904>
 在英のシリア人権監視団が、シリア北東部で29日にシリア政府軍とトルコ軍の間で戦闘が発生したことを明らかにした。 この発表によると、両国軍は国境沿いに位置する町ラスアルアインの南方の村で砲撃や銃撃が交わされ、シリア側の兵士少なくとも6名が負傷したという。
Ras al-Ain の位置 (Google Map)】
 トルコ側が3週間前にシリアで軍事作戦に乗り出して以来、両国の部隊が戦闘を交えるのはこれが初めてである。
2019.10.28 Defense News Turkey, Russia in negotiations for potential Su-35 jet deal <1911-102803>
 トルコ当局者が、トルコとロシアの間でSu-35購入交渉進展しており、契約はそう遅くなく行われることを明らかにした。
 トルコが購入を計画しているSu-35は2個飛行隊分の48機で、総額は$50~$70Mと見られている。
2019.10.27 時事通信

(Yahoo)

シリア北部での撤退受け入れ=クルド人勢力が声明 <1911-102702>
 シリア北部のクルド人民兵組織の人民防衛部隊(
YPG) が主力のシリア民主軍 (SDF) が27日に声明を出し、シリア北部の対トルコ国境地帯からの撤退をYPGに求めたトルコとロシアの合意について、受け入れる方針を示した。
 声明によると、これまでSDFが展開していた国境付近には代わりにシリアのアサド政権の部隊が展開し、SDFは「トルコの攻撃から地域の住民を守るため」離れた場所で配置に就くという。
2019.10.27 CNN

(Yahoo)

米軍車列がシリア側へ越境、油田地帯の防御狙いか <1911-102701>
 クルド軍主力のシリア民主軍 (
SDF) などが27日までに、米軍車両18両が26日朝にイラク北部からシリアの町ルメイランに入ったことを確認した。 イラクのクルディスタン地域政府 (KRG) も米軍車両の越境を認めた。
Rmeilan の位置 (Google Map)】
 車列は今後、シリアのカミシリを通過し、同国内陸部を進むとみられる。 CNNはルメイラン近くの路上にいる複数の米軍装甲車両やトラックの映像を撮影した。
 米国防総省は安全保障上の配慮を理由に部隊の移動についての公式コメントは拒んだが、米政府当局者はCNNの取材に、十数両の米軍装甲車両がカミシリから南方へ移動し、油田地帯として知られるシリア東部のデリゾールへ向かうと述べた。
Al Qamishli の位置 (Google Map)】
2019.10.26 Military Times Russia says it sent hundreds of additional troops to Syria <1911-102604>
 ロシア国防省が10月25日、シリア北部での米軍撤退に伴いトルコと共同巡察を実施するため、新たに300名規模の憲兵隊を派遣したと発表した。
 露国防相によるとロシア憲兵隊は25日に、Kamishi市とMatala入植地の間の124哩を往復したという。
2019.10.26 時事通信

(Yahoo)

シリア油田警護に「機械化部隊」=ISの掌握阻止-米国防長官 <1911-102603>
 エスパー米国防長官が25日、シリアの油田地帯を警護するため戦車や装甲車両から成る米軍の機械化部隊を、シリアの油田地帯の警護に当たらせる方針を明らかにした。
2019.10.25 Stars & Stripes US will send mechanized units to Syria's oil fields, Esper says <1911-102506>
 エスパー米国防長官が10月25日、シリアDeir al-Zour周辺の油田地帯をISISから護るため、米陸軍の機械化部隊を駐留させると述べた。
Deir al-Zour の位置 (Google Map)】
 Newsweekは米政府高官の話として、国防総省の原案では、駐留するのは陸軍機甲大隊の半分程度の勢力で、30両程度のAbrams MBTを装備するという。
2019.10.25 日経新聞 独、シリアに国際部隊派遣を提案 NATO理事会 <1911-102502>
 24日に開かれたNATO国防相理事会で、ドイツシリア北部に国際部隊を派遣する計画を提案した。 トルコによるシリア侵攻の混乱でISIS戦闘員100人以上が逃走しておりISIS対策の立て直しを図る。
 欧州が治安維持に関与し、協力関係にあるシリア北部のクルド人勢力がISISの掃討作戦に専念できる環境をつくる狙いとみられる。
2019.10.25 時事通信

(Yahoo)

米、シリア北部に戦車配備も=油田防衛で500人残留-報道 <1911-102501>
 Wall Street Journal紙が24日、米政府シリア北東部に500名の部隊を残留させ、新たに戦車などを配備して油田地帯の防衛任務に当たらせる案を検討していると報じた。 トランプ大統領が今月初めに打ち出したシリア北部から1,000名を完全撤収する方針を転換することになる。
 当局者によると、シリアにおける部隊再編案は米軍幹部が提案し、ホワイトハウスが検討している。
 エスパー国防長官は当初、北東部の油田地帯がISISによって掌握されることを防ぐため、200名程度を残留させる可能性を示唆し、トランプ大統領も24日にツイッターで「絶対にISISに油田を支配させない」と強調していた。
2019.10.24 Stars & Stripes Esper wants European allies to send troops to the Gulf to counter Iran <1911-102407>
 エスパー米国防長官NATO加盟国に対し10月24日、イランに対抗する米軍の活動を増強するためサウジアラビアや他の湾岸諸国に派兵することを要請した。
2019.10.24 時事通信

(Yahoo)

EU のトルコ制裁求める=シリア軍事作戦で決議-欧州議会 <1911-102404>
 EU欧州議会が24日、トルコ軍によるシリア北部への越境作戦国際法を深刻に侵害しており、地域の安全と安定を損ねるものだと非難し、EUによるトルコ高官や同国経済への制裁措置を求める決議を採択した。
 決議では、農産物への貿易上の優遇措置の停止や、最終手段としてEUとトルコの関税同盟停止も検討すべきだと訴えている。
2019.10.24 ロイタ通信

(Yahoo)

トルコがシリア停戦「恒久化」、トランプ氏は自らの成果と自賛 <1911-102403>
 トランプ米大統領が23日演説し、トルコがシリアでの戦闘停止に同意したことを受け、米政府は対トルコ制裁を解除すると述べ、トルコがシリアに対する「恒久的な」軍事作戦に応じたとして、自らの外交成果を強調した。
 その一方、米議会で証言した米政府のシリア問題担当特使は、トルコのシリア侵攻について、われわれは明らかに失敗したと述べた。
2019.10.24 ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア、シリア北部に憲兵隊派遣 トルコとの協力で影響拡大 <1911-102402>
 米軍が撤収するシリア北部でのロシアとトルコの協力が動き出し、ロシアとトルコは、29日からトルコ国境10km以内の地帯で共同警備を開始する。 トルコはクルド人勢力への攻撃は終了したと発表。
 ロシア憲兵隊は23日にクルド人民兵組織である人民防衛部隊 (
YPG) の要衝の一つであるコバニに到着してYPG勢力退去の監視を始めた。
Kobanî の位置 (Google Map】
 ロシアは米国に代わって同地域での影響力を一気に拡大し、8年に及ぶシリア内戦パワーバランスはわずか2週間で大きく変化した。
 これを受け、トランプ米大統領は23日にトルコがシリア北部での停戦を恒久化する方針を示したとして同国に対する制裁を全て解除すると表明した。
2019.10.23 Jane's Defence Weekly Turkey deploys upgraded M60TMs to Syrian border <1912-102301>
 トルコ軍のPeace Spring作戦に従事するPulat
APS(註:トルコAselsan社製)を装備したトルコ軍のM60TM MBTが10月11~12日に、シリアとの国境に位置するトルコのアクチャカレからシリア側の都市タル・アブヤドに向け侵攻した。
Akçakale の位置 (Google Map)】
2019.10.23 ロイタ通信

(Yahoo)

トルコとロシア、シリア北部のクルド人勢力退去で合意 <1911-102301>
 トルコのエルドアン大統領とロシアのプーチン大統領が22日にロシア南部ソチで会談し、ロシア軍とシリア軍がシリア北東部でクルド人民兵組織の人民防衛隊 (
YPG) をトルコ国境から30km離れた地点まで撤退させ、退去後の安全地帯をトルコとロシアが共同で警備することで合意した。
 トルコとロシアの合意によると、23日GMT09:00にロシア軍警察とシリアの国境警備隊がシリア北部に入りYPGの退去を始める。 YPGの人員と武器などの移動に6日間かかるという。
2019.10.21 Stars & Stripes US discussing proposal to leave troops around Syria's oil fields, Pentagon says <1911-102103>
 エスパー米国防長官が10月21日、トルコがシリア北部に緩衝地帯を設定するのに伴い大規模な米軍の撤収を行っているが、この地域の油田地帯をISISから守るため一部の部隊を残置したいと述べた。 ただこのことはまだトランプ大統領には伝えてないという。
 シリアの油田はユーフラテス河渓谷を含むシリア北東部に分布しており、日量60,000バーレル(1バーレル約$100)とみられ、クルド軍主力のシリア民主軍 (SDF) が支配していた。 国防総省はここに200名程度の米軍を残置したいとしている。
2019.10.21 ロイタ通信

(Yahoo)

米、シリア北東部の一部米軍残留を検討=国防総省 <1911-102102>
 エスパー米国防長官が21日、米軍の一部シリア北東部の油田近くにクルド軍主力のシリア民主軍 (SDF) とともに残留させ、原油がISISの手に渡らないようにすることを検討していると明らかにした。
 一方、トランプ米大統領が表明した米軍によるシリア撤退の一環として、21日には100両以上の車両がシリア北部から国境を越えイラクに移動した。
2019.10.20 Stars & Stripes US troops leaving Syria not coming home as Trump claims <1910-092002>
 トランプ大統領は中東の終わりなき戦いから米軍を撤収し帰国させると述べたが、エスパー国防長官はシリアから撤収した米軍イラク西部に留まり、引き続きISISとの戦いに当たると述べた。
2019.10.20 Military Times Kurds begin evacuation from besieged Syrian town amid reports of cease-fire violations on both sides <1910-092001>
 シリア北部のRas al-Ayn当局がAP通信に、米国が斡旋した停戦が10月17日に開始されたのを受け、クルド軍と市民がRas al-Aynからの撤退を開始したことを明らかにした。 撤収は20日には完了するとみられる。
Ras al-Ayn の位置 (Google Map)】
 停戦協定では戦闘員の撤退だけを決めているが、トルコが支援するシリア武装勢力の暴行を恐れるクルド市民も一緒に市内から撤収している。
2019.10.19 産経新聞

(Yahoo)

トルコ、シリア北部に「安全地帯」着々 12監視拠点を設置 <1910-09903>
 トルコとシリア国境では停戦合意翌日の18日にも砲撃などが散発しており、当面は緊迫した状況が続くとみられる。 現地の安定の要だった米軍の撤収方針に変わりはなく、停戦が継続するかは見通しづらい。
 シリア北部への軍事攻撃を5日間停止することで米国と合意したトルコのエルドアン大統領は18日、シリア側国境沿いに設置する「安全地帯」に12ヶ所の監視拠点を設けると表明し、クルド人勢力を封じ込めようと着々と布石を打っている。
2019.10.19 ロイタ通信 米、シリア北部「安全地帯」に地上軍投入せず <1911-101901>
 エスパー米国防長官が18日、トルコがシリア難民帰還に向けシリア北部に設定する安全地帯について、米国は地上軍を投入しないと述べた。
 ただ、米国はトルコ、およびシリア民主軍 (
SDF) の双方と連携し続けるとも述べた。
2019.10.18 Jane's 360 Turkey raises defence and security spending by nearly 16% in 2020 <1911-101805>
 トルコFY2020の国防安全保障費を2019年の15.9%増となるTRY119.2B ($20.6B) とする。
 そのうち国防費は16%増のTRY53.9B、警察費は15.7%増のTRY38.9B、保安警察費は17.2%増のTRY22.9Bとなる。
2019.10.18 NHK 米副大統領 “5日間トルコが軍事作戦停止で合意” <1911-101801>
 ペンス米副大統領がトルコのエルドアン大統領と、今後5日間停戦に合意したと明らかにした。
 この間にクルド人勢力を撤退させ、それが完了すれば停戦が実施されるということで、事態の収束につながるか、注目される。
2019.10.17 産経新聞

(Yahoo)

米下院、シリア北部からの米軍撤収反対の決議案可決 <1911-101701>
 米議会下院(定数435)が16日、トランプ大統領によるシリア北部からの米軍撤収決定に反対する超党派の決議案を354対60の賛成多数で可決した。
 撤収決定に対しては共和、民主両党を通じて懸念が強く、上院での採決でも共和党議員が賛成に回れば可決される可能性も出てくる。
2019.10.16 Jane's Defence Weekly Turkey launches offensive into northeast Syria to create 'safe zone' <1912-101601>
 トルコ軍とトルコに支援された武装勢力が10月9日に、クルド軍を駆逐して安全地帯を設定し、シリアからの難民を送り込むPeace Spring作戦を開始した。 安全地帯は国境から30kmの幅としているがトルコ外相は、当初120kmまで侵攻しクルド軍を一掃すると述べている。
 またClaw作戦の名の下に
PKKに対する空爆も行っている。 空爆はDiyarbakiの第8主ジェット基地所属のF16C/Dにより、ユーフラテス河の東30kmを目標に行われている。
 一方トルコが支援するシリア国軍 (SNA) と名を変えた武装勢力FSAは国境を越えて、2~3日前に米軍が撤収したシリアの都市Ras al-Ayn及びTal Abyadに入った。 SNAは武装したピックアップトラックのほか、M60 MBT、ACV-15 APC、Kirpi耐地雷装甲車などで侵攻した。
Ras al-Ayn の位置 (Google Map)】
Tal Abyad の位置 (Google Map)】
2019.10.15 Stars & Stripes US reviewing plans to move nuclear weapons from Incirlik, report says <1911-101508>
 New York Times紙が10月14日に匿名の当局者2名の話として、トルコとの緊張が高まるなか米国務省とエネルギー省が、シリアとの国境から250哩にあるIncirlik航空基地から核兵器を移動させることを検討していると報じた。
2019.10.15 ロイタ通信

(Yahoo)

シリア政権軍、トルコ国境に進出 米軍撤収受け <1911-101504>
 ロシアが後ろ盾となるシリアのアサド政権軍が14日、米国が13日にシリア北部からの米軍撤収を発表したこと受けクルド人勢力が実効支配するトルコ国境南部に進出した。 24時間も経たないうちにシリア軍が展開したことになる。 これについてISIS掃討作戦で米国と協力してきたクルド人勢力は、シリア政権軍との協力はトルコの攻撃に対抗するための緊急措置だと説明した。
 シリア政権軍は北部への進軍により、掌握できていなかった地域に足掛かりを得ることから、アサド大統領や同国の内戦でアサド政権を支えるロシアにとって勝利と言える。
2019.10.15 ロイタ通信

(Yahoo)

英国、対トルコ武器輸出許可を全面的に見直し=FT <1911-101503>
 Finacial Yimes紙が14日、英国がトルコに対し、武器輸出許可の全面的な見直しを進めていると報じた。
 見直しが実施されている間、英国政府はトルコへの武器輸出に関する新たな許可証の発行を停止しているという。
2019.10.15 ロイタ通信

(Yahoo)

トランプ氏、対トルコ制裁を発表 シリア侵攻で <1911-101502>
 トランプ米大統領が14日、シリアに侵攻したトルコに対する経済制裁を発表した。 半年前に引き下げられたばかりのトルコ製鉄鋼への追加関税を50%に引き上げるほか、人権侵害への関与が疑われるトルコ政府関係者などを制裁対象にする大統領令を近く発令する。
 トランプ大統領は声明で、トルコとの通商交渉を即座に停止すると表明した。
2019.10.15 ロイタ通信

(Yahoo)

EU 外相、トルコへの武器輸出制限で合意 禁輸措置に踏み切らず <1911-101501>
 EUが14日にルクセンブルクで外相理事会を開催し、トルコがシリア北部で展開する軍事作戦を受け、同国への武器輸出を制限することで合意した。 しかし、域内全体での禁輸措置に踏み切ることは避けた。
 イタリアドイツフランスに続き、トルコへの武器輸出を停止する意向を表明し、スペインも武器輸出を停止する用意があることを示唆した。 更にオランダフィンランドスウェーデンなども武器輸出停止を発表していて、ベルギーも武器輸出停止に支持を表明した。
2019.10.14 Defense News US Congress mulls arms export ban on Turkey for incursion into Syria <1911-101407>
 米議会上下両院で、米軍がISIS掃討戦で協力しているクルド軍を排除するためシリア北部に侵攻したトルコに対し、武器の売却を禁止する法案を準備している。
2019.10.14 NHK シリア アサド政権の軍がクルド支配地域に トルコ軍に対抗 <101402>
 シリア北部に侵攻して軍事作戦を続けるトルコ軍に対し、クルド人勢力はこれまで距離を置いていたアサド政権と協力することで合意した。 これを受けアサド政権は北部に軍を進めていて、シリア国営通信は一部の部隊がクルド人勢力の支配地域に入ったと報じた。 アサド政権軍の一部部隊は14日に国境から35kmほど南にあるクルド人勢力が実効支配するタルタマルに入ったという。
 一方、クルド人勢力と協力してきたトランプ米大統領シリア北部から1,000名規模の米軍部隊の撤退を始めるよう指示していて、シリア北部の構図が大きく変わってきている。
2019.10.14 共同通信

(Yahoo)

シリア政権軍、トルコ国境に進軍と国営通信 <1911-101401>
 シリア国営通信が13日、アサド政権軍がクルド人勢力に対する作戦を展開するトルコ軍に対抗するためシリア北部に進軍したと報じた。
 戦闘が政権軍を巻き込んで拡大する恐れが出てきた。
2019.10.13 時事通信

(Yahoo)

シリア北部から撤収へ=規模は約1000人-米国防長官 <1911-101302>
 エスパー米国防長官が13日に複数の米メディアに出演し、トルコ軍によるクルド人勢力攻撃の範囲が拡大していることを受け、トランプ大統領シリア北部に駐留する米軍の撤収開始を命じたことを明らかにした。 規模は1,000名程度とみられる。 国外に撤収させるかどうかには言及しなかった。
 米軍シリア南部でも駐留を続けている。
2019.10.12 Stars & Stripes EU could hit Turkey with arms embargo as Germany halts exports <1911-101206>
 4名のEU当局者が、トルコのシリア侵攻に対してEUが制裁を検討していることを明らかにした。
 これに先立ち10月12日にドイツがトルコに対し武器輸出の出荷停止をした。 ドイツにとってトルコは最大の武器輸出相手国で、2018年にはドイツの武器輸出額の1/3にあたる€770.8M ($851M) を輸出している。
2019.10.12 Marine Times US forces are still conducting ground and air patrols in Syria despite Turkish incursion <1911-101205>
 有志国連合の米軍当局によると、トルコのシリア北部への侵攻により対ISIS作戦は一時的に停止しているが、米軍によるシリアでの空地からの哨戒活動は継続している。
2019.10.12 時事通信

(Yahoo)

トルコから砲撃=「防衛措置につながる」と警告-シリア駐留米軍 <1911-101204>
 米国防総省が11日に声明を発表し、シリア北部アインアルアラブ(クルド名コバニ)付近で同日、シリア駐留米軍トルコ側から砲撃にさらされたと発表した。 米軍に負傷者はいなかったが、米国はトルコに対し即時の防衛措置につながる行動を避けるよう求めると警告した。
Ayn al-Arab (Kobanî) の位置 (Google Map)】
 米部隊はシリア北部のトルコ軍作戦地域から撤収したが、周辺地域で駐留を続けている。国防総省当局者は「米軍はコバニから撤収しない」と強調した。
2019.10.12 産経新聞

(Yahoo)

トルコ攻撃拡大、IS、爆弾テロで初声明 シリア北部 <1911-101203>
 トルコのシリア北部への空爆や砲撃は3日目の11日も各地で激しさを増し、国連は避難民が10万人に達したと述べた。
 一方ロイタ通信が、シリア北東部の国境の町カミシュリでは自動車に積んだ爆弾が爆発し、ISISが犯行声明を出したと報じた。 トルコの攻撃開始以来ISISがテロ事件で犯行を認めたのは初めてで、地域の情勢は急速に不安定化している。
Al Qamishli の位置 (Google Map)】
2019.10.12 日経新聞 イタリアがトルコからミサイル撤収 シリア攻撃に抗議 <1911-101201>
 トルコのチャブシオール外相が11日、イタリアトルコ防衛のために同国南部に配備しているBMDS(駐:PAC-3)を11月に撤収すると通知したことを明らかにした。 トルコのシリア侵攻への抗議とみられる。 スペインも同様の検討をしているとの報道もありNATO加盟国内でトルコの孤立が深まっている。
 シリアで内戦が勃発した後の2013年から、NATOは最新鋭BMDSを持たないトルコ防衛のため同システムを配備してきており、現在はイタリアとスペインが任務を担当している。
2019.10.11 時事通信

(Yahoo)

トルコ軍、広範囲で作戦=シリア北部、100人超殺害-クルド勢力は総力戦の構え <1911-101102>
 シリア北部のユーフラテス川以東一帯クルド人勢力に対する作戦を続けるトルコ軍は10日未明までに180ヵ所以上に攻撃を加えた。 クルド軍主力のシリア民主軍 (
SDF) は、トルコの攻撃が国境線に沿って長さ600km、幅40kmの範囲で行われていると主張している。
 トルコは広範な地域から同勢力を排除し、トルコが抱える大量のシリア人難民の帰還先となる「安全地帯」にしたい考えとみられるが、SDFなどは住民に対トルコ戦での決起を呼び掛け、総力戦で抵抗する構えを崩していない。
2019.10.11 日経新聞 シリア攻撃でトルコ軍「174人殺害」 クルド側も反撃 <1911-101101>
 2日目を迎えたトルコ軍のシリア北東部での戦闘についてトルコ国防省は10日、敵側の174人を殺害したと明らかにした。 トルコ側によると、空爆や砲撃による攻撃対象は181地点でこれまでに11ヵ村を占領したとしている。 人権団体によると、6万人が避難を余儀なくされている。
 攻撃を受けているシリア民主軍 (
SDF) 側は死者の数を明らかにしていないが、人権監視団体は少なくとも23人が死亡し、民間人8人も犠牲になったと見ている。
 一方、攻撃を受けているクルド人勢力側も国境のトルコ側を砲撃し死者や負傷者が出ている。 トルコの自治体によると、国境のトルコ側でも3つの町が砲撃を受け、乳児を含む計6人が死亡、70人がけがをした。
2019.10.10 東京新聞 トルコ「クルド勢力109人殺害」 大統領演説、シリア侵攻拡大 <1911-101006>
 トルコのエルドアン大統領が10日にアンカラで演説し、シリア北部で9日夜に始まった地上作戦で、敵対するクルド人勢力の109人を殺害したと主張した。
 現地メディアなどによると、トルコ軍は10日までに181の地点を攻撃し、シリア北部の要衝テルアビヤド近郊の村々を制圧して侵攻範囲を広げた。
Tal Abyad の位置 (Google Map)】
2019.10.10 日経新聞 ロシア、トルコの軍事作戦黙認か 首脳が電話協議 <1911-101002>
 トルコのエルドアン大統領とロシアのプーチン大統領が9日に電話でシリア情勢を協議した。 ロシア大統領府によると、プーチン大統領トルコによるシリア北東部での作戦について、シリア和平の進展を妨げないために入念に状況を考慮するように求めた。
 ただ軍事行動に明確に反対する発言は明らかになっておらず、事実上黙認する立場を示したとみられる。
2019.10.10 時事通信

(Yahoo)

トルコ軍、シリア北部で地上戦開始=攻撃で15人死亡 <1911-101001>
 トルコ軍が9日夜に声明を出し、シリア北部地上作戦を開始したと発表し、この日に空爆や砲撃で始まったクルド人勢力に対する作戦を本格化させた。
 在英のシリア人権監視団によると、トルコ側からの攻撃により、北東部カミシュリなどで民間人を含む少なくとも15人が死亡した。
Al Qamishli の位置 (Google Map)】
2019.10.09 時事通信

(Yahoo)

トルコがシリア北部で軍事作戦開始=対クルド、反対論押し切る <1911-100904>
 トルコ軍が9日、シリア北部クルド人勢力に対する作戦を開始した。 シリア内戦が始まった2011年以降、トルコがシリアで本格的な軍事作戦を行うのは3回目で、現地からの情報では、トルコ軍はシリア北部の町テルアビヤドなどに空爆や砲撃を加えている。 作戦は「平和の春」と命名され、シリア側に「安全地帯」を設けてクルド人勢力の影響力をそぐ一方、トルコ国内で社会問題として深刻化するシリア難民の帰還先にしようとしている。
Tal Abyad の位置 (Google Map)】
 シリア情勢をめぐっては、トランプ米大統領が7日、シリア北部の駐留米軍を撤収してトルコ軍の越境作戦を事実上黙認する方針を示していた。
2019.10.09 JNN

(Yahoo)

米国防総省“シリア駐留継続”発表 <1911-100903>
 米国防総省報道官が8日、シリア北部からの米軍の撤収にいて、現時点でシリアでの軍の駐留に変更はないとする声明を発表した。
 米国ではトランプ大統領が7日に、現地に駐留する軍を撤収させる考えを示したことに非難の声があがり、大統領府高官が「少数の兵士がシリアの別の基地に移る」ものだと発言を修正するなど混乱が起きていた。
2019.10.09 ロイタ通信

(Yahoo)

トルコ軍、シリア北部でクルド人補給路攻撃 軍事作戦控え <1911-100901>
 トルコ当局者2人が、トルコ軍が8日未明にかけて、クルド人部隊によるシリア北東部での補給を阻止するため、シリアとイラクの国境地帯で攻撃を行ったことを明らかにした。 トルコは同日、シリア北部での作戦準備を完了したと明らかにした。
 米軍は同地域からの撤収を開始しており、ISIS掃討作戦で米軍に協力してきたクルド人勢力に対する作戦がいつ始まってもおかしくない状況にある。
2019.10.08 ロイタ通信

(Yahoo)

米軍の撤退は「裏切り行為」とクルド人組織、トランプ氏は反論 <1911-100804>
 トルコ側の求めに応じる形でシリア北東部に駐留する米兵の撤退を決めたトランプ米大統領は、この地域で長年ISIS掃討でともに戦ってきたクルド人部隊を見捨てる行為だと批判されている。
 クルド人部隊は撤退について「背後から刺された」と非難しているが、これに対しトランプ大統領は、米兵の帰還は自らの選挙公約であり、特定の国や組織に肩入れしたものではないと反論した。 また7日には、もしトルコがシリアで行き過ぎた軍事行動を行えば、制裁を受けるだろうとも警告した。
2019.10.08 産経新聞

(Yahoo)

シリア北部の米軍撤収 トランプ政権、「小規模の国内移動」と強調 <1911-100803>
 米メディアが7日、シリアに駐留している米軍がトルコと国境を接する北部地域で撤収を始めたと報じた。 トランプ米大統領は同日、移動させる米軍部隊が小規模であると主張し、米政権高官シリア国内での移動だとして、シリアからの公式な撤収の始まりではないと強調した。 この地域はクルド人勢力が支配している。
 政権高官は7日の電話会見で、トルコの軍事作戦で米兵を危険にさらさないため、国境近くの50~100名の部隊を安全な地域へ数日中に移動させるものだと説明したうえで、移動はトルコによる作戦を容認するものではないとも述べた。
2019.10.08 ロイタ通信

(Yahoo)

米軍、シリア北東部から撤収開始 トルコが攻撃用意・クルド反発 <1911-100801>
 米軍部隊が7日にシリア北東部から撤収を開始した。 米軍撤収を受けトルコはシリア北部での安全地帯設置に向けてクルド人勢力を同地域から排除する軍事作戦に動く。 米政府はこれまでシリア北部で過ISISと戦うクルド人勢力を支援してきており、大規模な政策転換となる。
 トランプ大統領はツイッターへの投稿で、クルド人勢力の支援には多大なコストがかかるとし、米国はばかげた終わりなき戦いから脱する時だと言明して、今後はトルコ、欧州、シリア、イラン、イラク、ロシア、クルド人勢力が問題に対処すべきだと述べた。
2019.10.05 Stars & Stripes Turkey threatens solo army operation in northeast Syria <1911-100502>
 トルコのエルドアン大統領が10月5日、トルコ軍が今日か明日にもシリア北東部に侵攻すると、今までにない強い調子で警告した。 トルコ軍部隊と装備9月Sanliurfa郡南東部に派遣されている。
Sanliurfa の位置 (Google Map)】
 ただ、シリア北東部にはクルド軍と行動を共にしている米軍が1,000名以上駐留していることから、トルコ軍の行動は限定的なものになるとみられる。
2019.09.29 Stars & Stripes Turkey says it downed unidentified drone along Syrian border <1910-092903>
 トルコ国防省が9月29日、トルコのF-16 2機が28日にシリアとの国境地帯のKilis郡付近を飛行する国籍不明のUAV 1機を撃墜したと発表した。 UAVは6回にわたりトルコ領空を侵犯したという。
Kilis の位置 (Google Map)】
2019.09.29 産経新聞 米トルコ両軍の撤収要求 シリア「断れば対抗措置」 <1910-092901>
 シリアのムアレム外務移民相が28日に国連総会の一般討論で演説し、わが国で承認を得ずに活動している外国軍部隊は占領軍であり直ちに撤退しなければならないと述べ、米国とトルコに軍部隊の即時撤収を要求した。
 また、断れば国際法で認められたあらゆる対抗措置を取ると警告した。
2019.09.13 Stars & Stripes Report: US plans to send 150 troops into northern Syria <1910-091303>
 New York Timesが、米軍がシリア北部でのトルコと共同巡察を行うため150名を増派すると報じた。 まだ最終決定には至っておらず、シリアからの逐次撤退を求めているトランプ大統領が12月に最終決定を行うと見られる。
 現在シリアには1,000名弱の米軍が残留している。
2019.09.11 Jane's Defence Weekly Turkey deploys S-400E components to Mürted air field near Ankara <1911-091101>
 イスラエルのImageSat衛星が9月3日に撮影した画像から、トルコが導入したS-400E最初の中隊がアンカラに近いMürted航空基地の駐機場に展開したのが確認された。
 Mürtedの中隊は92N6E射統レーダ1基、96L6E捕捉レーダ1基、40V6MRマスト、5P85TE3
TEL 3基であるが、S-400中隊は通常4~8基(最大12基)のTELを装備することから、少なくとももう1基のTELが追加されると見られる。
 Mürtedの中隊が装備している96L6Eレーダは30K6E BMSを構成するが、そのための55K6E指揮所車は見られていない。
2019.09.08 AFP=時事

(Yahoo)

米トルコ、シリアで合同パトロール開始 「安全地帯」の設置予定区域 <1910-090802>
 米国とトルコが8日、シリア北東部に設置が予定されている安全地帯合同パトロール活動を開始した。 トルコの装甲車両6両はシリアに駐留している米軍と合流するためシリア国境に設置されたコンクリート壁の間を抜けて国境を通過し、その上空をヘリコプター2機が飛行した。
 合同パトロールの実施は、8月7日に安全地帯を設置することで米トルコ両政府が合意してから初めてで、クルド人民防衛部隊 (
YPG) とトルコとの緊張関係を緩和させるのが狙いである。
2019.09.04 Jane's Defence Weekly More S-400 delivered to Turkey <1910-090411>
 トルコ国防省が8月27日、S-400の2番目の中隊機材一部到着し始めたと発表した。
 最初の中隊機材は7月12~25日に到着している。
2019.09.04 Stars & Stripes US, allied Kurdish force conduct patrol on Syrian border <1910-090404>
 シリアのクルド系通信社ANHAと在英のシリア人権監視団が、米軍とシリアで米国が支援している武装勢力がトルコに近いシリア北部で9月4日に合同巡察を行ったと報じた。 米国旗を掲げた米軍の装甲車にピックアップトラックに乗車したクルド兵が随行したという。
 この合同巡察はクルド軍主力の民主シリア軍 (
SDF) が安全地帯に設定された都市Ras al-Ayn及びTal Abyadからの撤退を宣言した1週間後に行われた。
Ras al-Ayn の位置 (Google Map)】、 【Tal Abyad の位置 (Google Map)】
 米軍と合同巡察を行ったのはSDFとは別のRas al-Ayn軍事評議会であるがトルコは軍事評議会をSDFの影響下にあるとしている。 Ras al-Aynはクルド人のほかアラブ人やアッシリア人などの複合民族で構成されている。
2019.09.01 MIlitary Tumes Turkish president vows Syria operation if US falls short in safe zone <1910-090102>
 トルコのエルドアン大統領が8月31日、シリア北部でトルコとの国境沿いに安全地帯をトルコの要求通り構築できなければ、トルコは一方的にシリア北部に侵攻すると警告した。
 トルコは安全地帯の縦深を19~25哩 (30~40km) を要求しているのに対し米国は20哩 (32km) 以内としている。 またトルコは安全地帯の管理をトルコが行うとしている。
2019.08.28 毎日新聞

(Yahoo)

ロシアとトルコ シリア北西部で防衛協力確認 首脳会談 米の反発必至 <1909-082805>
 トルコのエルドアン大統領が27日にモスクワ近郊でプーチン大統領とシリア北西部イドリブ県の情勢を安定させる対応策を協議した。
 プーチン大統領は会談後の記者会見で、イドリブ県の非武装地帯の状況について憂慮しており、トルコとシリア全体とイドリブ県の情勢を正常化させるための追加的な合同の措置を検討したと語った。 エルドアン大統領は自国の国境地帯を防衛する権利に言及し、必要に応じて措置を講じていくと述べた。
 両首脳は防衛分野で協力を深めることも確認しており、米国の反発を招きそうである。
2019.08.28 ロイタ通信

(Yahoo)

トルコとロシア、防衛産業協力で合意 シリア情勢安定化でも提携 <1909-082801>
 トルコのエルドアン大統領が27日に訪問先のモスクワでプーチン大統領と会談し、防衛産業で引き続き協力していく意向を伝えた。 両首脳はモスクワ郊外で開催された航空ショーでSu-57などを視察し、その後エルドアン大統領はプーチン大統領との共同記者会見で、防衛産業のさまざまな部門で両国が取り得る措置について協議したと述べた。
 プーチン大統領もSu-35およびSu-57を巡る協力でも協議したと表明し、トルコは購入だけでなく共同生産に対する関心も示したと述べた。
2019.08.28 ロイタ通信

(Yahoo)

トルコとロシア、防衛産業協力で合意 シリア情勢安定化でも提携 <1909-082801>
 トルコのエルドアン大統領が27日に訪問先のモスクワでプーチン大統領と会談し、防衛産業で引き続き協力していく意向を伝えた。 両首脳はモスクワ郊外で開催された航空ショーでSu-57などを視察し、その後エルドアン大統領はプーチン大統領との共同記者会見で、防衛産業のさまざまな部門で両国が取り得る措置について協議したと述べた。
 プーチン大統領もSu-35およびSu-57を巡る協力でも協議したと表明し、トルコは購入だけでなく共同生産に対する関心も示したと述べた。
2019.08.27 Military Times US-backed Syrian Kurds begin pullout near Turkish border as part of 'safe zone' deal <1909-082706>
 米軍に支援されたシリアのクルド部隊が、米国とトルコが合意した安全地帯設定のため、トルコとの国境にあるシリアの都市Ras al-Ayn及びTal Abyadからの撤退を開始した。
Ras al-Ayn の位置 (Google Map)】、 【Tal Abyad の位置 (Google Map)】
 安全地帯はユーフラテス東岸からイラクまで、トルコとの国境に沿うシリア北部に30~40kmの幅で設けられる。
2019.08.27 日経新聞 シリア政権軍、北西部でトルコ軍拠点を包囲 <1909-082703>
 シリアのアサド政権軍が北西部イドリブ県で攻勢を強め、23日には政権軍と反体制派の境界に沿ってトルコ軍が設置した停戦監視拠点の一つを包囲していて、トルコ国営アナトリア通信は22日、別の監視拠点が政権軍からの威嚇射撃を受けたとも報じた。 トルコが支援する反体制派は主要地域からの撤退を始めておりトルコ軍は孤立している。
 シリア人権監視団によると、アサド政権軍は要衝のKhan Shaykhunなどイドリブ県の南部を制圧し、反体制派が撤退しているもようである。
Khan Shaykhun の位置 (Google Map)】
2019.08.21 Jane's Defence Weekly New Turkish base in Qatar now close to completion <1910-082108>
 トルコのHurriyet紙が8月14日、カタールに建設したトルコ軍のTariq bin Zayid大隊基地開所式今秋行われると報じた。
Tariq bin Zayidの位置 (Google Map)】
 トルコはサウジアラビアなどがカタールと断交した2017年6月に部隊をカタールに送っており、Tariq bin Zayid大隊基地にはACV-15 APCと200名の部隊を駐留させている。
2019.08.19 時事通信

(Yahoo)

クルド系3市長の職務停止=「テロとつながり」、400人拘束-トルコ <1909-081903>
 トルコ内務省が19日、3月末の統一地方選で当選した3市長についてテロとつながりがある疑いで職務を一時停止する措置を取った。  3市長はいずれもクルド系政党の国民民主主義党 (HDP) のメンバーで、いずれも統一地方選で50%以上の得票で当選を果たしていた。 また、内務省はPKK絡みの容疑により、国内各地で400人以上の身柄を拘束したと発表した。
 エルドアン大統領はかねて、HDPについて反政府武装組織のクルド労働者党 (PKK) と結び付いていると主張している。
2019.08.18 Record China F-35計画から締め出しのトルコ、中国やロシアに機密情報売却の可能性?―中国メディア <1909-081802>
 新浪軍事が16日、F-35開発計画から外されたトルコが、これまでに知り得た同機の機密情報中国やロシアに売り渡すことを検討しているとする記事を掲載した。
 S-400防空ミサイルの購入を決定したことで米国は直ちに厳しい制裁を発動し、トルコ向けに製造していたF-35の納品を禁止するとともに、同国企業のF-35生産ラインのシェアを取り消すことにした。 米国による全面的な制裁が同国に与える影響は深刻でT-129武装ヘリがエンジン不足で生産を停止したほか、同国が開発を進めてきたT-FX戦闘機エンジンが手に入らなくなってしまった。
 一方でトルコ政府もF-35Aの機密資料を売り出すとの意思を示し、米国がこれに強く抗議したという。
2019.08.08 時事通信

(Yahoo)

トルコ、シリア安全地帯へ「作戦センター」=米と設置で合意 <1909-080803>
 アナトリア通信が、トルコ国防省が7日に懸案となっていたシリア北部での安全地帯構想の実現に向け、米国との間で「共同作戦センター」を設置することで合意したと明らかにしたと報じた。
 内戦が続くシリア北部でクルド人勢力が支配圏を拡大していることから、トルコは同勢力を排除するため、新たな越境軍事作戦も辞さない構えを見せる一方、米国はシリアでの過激派対策で共闘してきたクルド人勢力を保護する立場を取っており、国境地帯で大規模衝突に発展する事態を避けるためトルコと協議を進めてきた。
 今後、見解が対立する安全地帯の範囲などをめぐり、同センターで詰めの調整を行うとみられる。
2019.08.06 Stars & Stripes US intends to prevent Turkey invasion into Syria, Esper says <1909-080612>
 エスパー米国防長官が8月6日、トルコのシリア北部への侵攻を認めないと発言した。
 トルコのエルドアン大統領は、米国と同盟関係にあるシリア北東部のクルド軍 (
SKF) に対する攻撃をほのめかしている。
2019.07.29 Aviation Week & ST S-400 deliveries set new low in U.S.-Turkey relations <1909-072906>
 トルコが購入したS-400が7月12日に初めて、Il-76とAn-124でMurted空軍基地(註:アンカラ)に搬入された。 その4日後にトランプ大統領はトルコへのF-35売却は行わないと述べた。
 トルコは3番目に多い機数のF-35輸出先になるはずであった。
【註】
 ・日 本: 100+42機
 ・英 国: 138機
 ・トルコ: 100機
 ・イタリア: 69機(当初計画131機)
2019.07.26 ロイタ通信

(Yahoo)

露製 S400 第1弾の搬入完了、第2弾も計画中=トルコ軍当局 <1908-072602>
 トルコ軍の複数の当局者が25日、S-400の第一陣のトルコへの搬入作業を完了し、現在第二陣を計画中だと明らかにした。
 トルコ軍当局者の話では、S-400第一陣の正確な配備場所はまだ結論が出ていないという。
2019.07.23 Stars & Stripes Turkey hints at pulling access to Incirlik and Kurecik if US acts over Russian weapons purchase <1908-072308>
 トルコ外相が7月22日、もしS-400購入の問題で米国がトルコに対し制裁を加えれば、米国はIncirlikKurecikにある戦略的に重要な基地の使用ができなくなるかもしれないと警告した。
Incirlik の位置 (Google Map)】
Kurecik の位置 (Google Map)】
2019.07.22 ロイタ通信

(Yahoo)

ロシアとトルコ、「S400」部品の共同生産を協議=タス通信 <1908-072202>
 TASS通信が国営Rostec社のトップの話として、トルコにおけるS-400一部部品の共同生産の可能性を両国が協議していると伝えた。
 トルコは7月にS-400の搬入を開始したため、米国は安全保障上の懸念からF-35計画からトルコを除外し始めている。
2019.07.20 Stras & Stripes Turkey steps up drilling activities around Cyprus <1908-072004>
 トルコ副大統領が7月20日、トルコだけが承認している1974年に建国したキプロス・トルコ共和国建国45周年記念式典で、トルコがキプロス周辺での炭化水素資源探査のため掘削船2隻探査船1隻などを派遣していると述べた。
 また式典に書簡を送ったエルドアン大統領は、もし必要が生じればトルコは再度、躊躇なく軍事行動を起こすと述べた。
2019.07.18 産経新聞

(Yahoo)

露「トルコにスホイ35の供与可能」 <1908-071803>
 ITAR-TASS通信が、米国がトルコへのF-35供与は不可能だとする声明を発表したことを受け、ロシアの国営防衛企業Rostec社のCEOが18日、トルコ側が望むならロシアはSu-35を供給する準備があると述べたと報じた。
2019.07.18 ロイタ通信

(Yahoo)

米、トルコの「F35」への関与は不可能 除外手続き開始へ <1908-071801>
 米大統領府が17日に声明で、トルコがS-400を導入するならF-35計画へのトルコの関与は不可能との見解を示した。 声明ではF-35計画がロシアの情報収集プラットフォームと共存することは不可能とした。
 ロード国防次官は17日に、トルコをF-35計画から正式に除外するための手続きを開始する方針を明らかにした。
2019.07.16 日経新聞 トルコに対抗措置 東地中海ガス田開発で、EU外相 <1908-071601>
 東地中海で発見された巨大なガス田を巡り、キプロスの排他的経済水域 (
EEZ) 内にもかかわらずトルコが採掘活動に着手した問題で、EUは15日の外務理事会で対抗措置を決めた。
 トルコとの航空協定交渉を凍結するほか、政府間のハイレベルの対話を当面停止する。 EUはこのほかの対抗措置として欧州投資銀行 (EIB) に特にトルコ政府系の金融機関への融資を見直すよう促した。
2019.07.12 ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア、トルコへの地対空ミサイル納入開始 米「立場変わらず」 <1908-071202>
 ロシアが12日にS-400のトルコへの納入を開始した。 トルコ国防省は12日にS-400最初の納入分がアンカラ郊外の空軍基地に到着したことを確認した。 アカル国防相は国営アナドル通信に対し、輸送機3機が本日到着したと述べた上で、ロシアからの納入は今後も数日間継続すると明らかにした。
 ロシア国営イタルタス通信は軍関係者の話として、2回目の納入が間もなく行われるほか3回目の納入は夏の終わり頃になると報じた。
2019.06.26 Jane's Defence Weekly Full-scale mock-up of Turkish Fighter makes debut <1908-062603>
 トルコTAI社がパリ航空ショーで6月17日、開発している次期戦闘機の実大モックアップを公表した。
 この機体は全長21m、翼端長14mの双発機で、最高速度Mach 1.8、実用上昇限度55,000ft、耐加速度+9g~-3.5gの性能を持つ。
2019.06.21 ロイタ通信

(Yahoo)

トルコ、キプロス沖の天然ガス開発継続へ EU は警告 <1907-062106>
 トルコキプロス沖合の海域で天然ガス開発を行うため、1隻目の掘削船出航させた。 トルコはキプロス沖合に船舶1隻を既に出航させているが、キプロスは先週、この船舶の乗組員に対する逮捕令状を出している。
 キプロスはこの海域を自国の排他的経済水域 (
EEZ) と主張しており、天然ガスの埋蔵量が豊富とされるこの海域の主権を巡り、両国の対立が激化する恐れがある。
 ギリシャとキプロスの強い求めでEUは20日、問題となっている領海で掘削作業を中止しなければ、何らかの措置を講じるとトルコに警告した。
2019.06.19 Jane's Defence Weekly US outlines plan for unwinding Turkey F-35 participation <1908-061903>
 シャナハン米国防長官代理が6月6日、トルコがロシアからのS-400購入を進めるのであれば、F-35の飛行訓練を受けているトルコ軍学生を7月31日をもって帰国させると発表した。
 F-35の飛行訓練を受けているトルコ軍学生はアリゾナ州のLuke AFBとフロリダ州のEglin AFBに42名おり、今年後半には更に34名が派遣されることになっていた。
2019.06.18 Jane's 360 Paris Air Show 2019: full-scale mock-up of Turkish Fighter unveiled <1907-061804>
 トルコ
TAI社がパリ航空ショーで6月17日、開発中の第五世代戦闘機の実大モックアップを公開した。 同機は2025年初飛行2028年就役を目指しているという。
 トルコが開発しているのは全長21m、翼端長14mの双発機で、最高速度Mach 1.8、実用上昇限度55,000ft、耐荷重+9g~-3.5gの性能を持つという。
2019.06.11 Stars & Stripes Iceland rift over NATO membership sidelined in Arctic security talks <1907-061111>
 アイスランドを訪問中のストルテンベルグNATO事務総長が6月11日、アイスランドがNATOからの脱退をほのめかしていることについて、心配していないと述べた。
 社会主義者であるアイスランドのカトリーン・ ヤコブスドッティル首相は、NATOから脱退すべきと主張している。
2019.06.11 ロイタ通信

(Yahoo)

米空軍基地での F35 のトルコ人パイロット向け訓練打ち切り <1907-061106>
 複数の米当局者の話で10日、Luke AFBで行われていたF-35のトルコ人操縦士向け訓練が予定より早期に打ち切られたことが明らかになった。
 訓練打ち切りの数日前にシャナハン米国防長官代行はトルコ側に、訪米中のトルコ人パイロットの米国内滞在を7月末までは認めると通告したばかりだった。
2019.06.08 ロイタ通信

(Yahoo)

米、F35 計画からトルコ除外へ S400 導入警戒=国防長官代行 <1907-060803>
 シャナハン米国防長官代行が7日、ロシアからS-400を導入する方針のトルコに対し、トルコとNATOの関係に亀裂が走りかねないと警告した上で、F-35関連計画からトルコを除外する方針を表明した。
 長官代行はトルコ側に宛てた書簡の中で、当初年内に予定していたトルコ軍飛行士34名に対するF-35の訓練を中止するとした上で、トルコに対するF-35の技能修練要件はなくなったと述べた。
2019.06.01 Stars & Stripes Turkey, Russia face conflicts over Syria's push into Idlib <1907-060104>
 シリア政府軍が北西部で、トルコが支援する反政府勢力が最後の拠点としているIdlibに対し総攻撃を行おうとしていることから、トルコとロシアが衝突する危険が高まってきている。
 トルコ2018年9月ロシアIdlibでの停戦を斡旋し、15~20kmにわたり重火器や武装勢力を遠ざける非武装地帯を設置することで合意していた。 Idlibには300万の市民がおり、360万を超えるシリアからの難民を抱えているトルコはシリア、イラン、ロシアからの強い圧力を感じている。
2019.05.30 ロイタ通信

(Yahoo)

トルコ、EU 加盟から「一段と遠ざかる」 欧州委が報告書 <1906-053003>
 EUの執行機関である欧州委員会が29日、トルコのEU加盟に向けた進捗状況に関する報告書を公表した。 人権や司法、経済政策においてさらなる深刻な後戻りがみられるとし、加盟候補国の地位は凍結されているとした。 報告書は6月にEU各国の政府が承認する見通しである。
 報告書は、政権による独裁的支配によって状況が悪化していると批判し、トルコはEUから一段と遠ざかっているとして、交渉は事実上、暗礁に乗り上げているとした。
2019.05.29 NHK トルコ イラク北部に地上部隊送り込みクルド人武装組織を攻撃 <1906-052903>
 トルコの国防省が28日、前日の夜からイラク北部の国境に近い山岳地域に軍の地上部隊を送り込み、クルド人武装組織PKKへの攻撃を開始したことを明らかにした。
 トルコはイラク北部に対しこれまでも断続的に空爆などを続けてきたが、地上部隊の本格的な投入は約1年ぶりである。
2019.05.29 ロイタ通信

(Yahoo)

米国、トルコのパイロットへの F35 訓練停止を検討=関係筋 <1906-052902>
 複数の関係筋が28日、米国トルコのパイロットに行っているF-35の訓練を停止することを本格的に検討していることを明らかにした。 訓練停止に関する最終的な決定はまだという。
 トルコのアカル国防相は22日、トルコ軍兵士ロシアでS-400の訓練を受けていることを明らかにした。
2019.05.28 NHK シリア 反政府勢力最後の拠点に猛攻 市民の犠牲200人超に <1906-052801>
 シリア内戦では、Idlib県など北西部の反政府勢力最後拠点にアサド政権が総攻撃をかけるのを回避しようと、昨年9月にロシアと反政府勢力を支援するトルコが協議して非武装地帯を設けたが、その後反政府勢力のうちアルカイダ系の過激なグループが支配地域内で勢力を拡大させたとして、アサド政権とロシアは、テロリストを掃討するためだとして先月末に攻撃強化に踏み切った。
 その結果、シリア人権監視団によると、市民236人が巻き込まれて死亡し、アサド政権の兵士269人と反政府勢力の戦闘員309人も死亡したという。 国際社会は停戦を呼びかけているが、実現のめどは立っていない。
2019.05.20 Aviation Week & ST Ankara's aerospace ambtions <1907-052009>
 トルコ2030年代初期の運用開始を目指して開発中の第五世代戦闘機TF-X計画にはBAE Systems社を始めとする英国航空業界が大きく係わっているが、開発を担当しているトルコのTUSAS社は英国に事務所を開設して2020年代中頃までに3,000名の技術者を送り込もうとしている。
 初飛行は3年遅れの2026年というが、トルコ共和国建国100年記念となる2023年にはロールアウトしたいとしている
2019.05.19 時事通信

(Yahoo)

「ロシアと共同開発する」=新たな地対空ミサイル-トルコ大統領 <1906-051901>
 トルコのエルドアン大統領が18日、S-400の調達後にS-500をロシアと共同開発すると述べた。
 トルコのS-400調達に米国は強く反対しているが、エ大統領は「絶対に後戻りしない。 もう決まった話だ。S-400のあとはS-500の共同開発という話になる」と強調した。
2019.05.14 産経新聞 アサド政権と露 イドリブで攻撃強化 トルコとの思惑の違い鮮明に <1906-051404>
 シリア北西部イドリブアサド政権とロシア軍反体制派への攻撃を強化している。
 昨年9月に停戦のため非武装地帯を設置することでロシアと合意したトルコは、ロシアに対し攻撃を停止してアサド政権軍のイドリブへの進撃を止めるよう求めており、シリア内戦で共同歩調を取ってきたロシアとトルコの思惑の違いが鮮明になっている。
Idlib の位置 (Google Map)】
2019.05.05 産経新聞 トルコ通信社の建物も空爆 ガザでイスラエル軍 <1906-050502>
 トルコのアナトリア通信が4日、同日にイスラエル軍の戦闘機ガザ同通信の事務所が入った建物を空爆し、少なくともロケット弾5発が撃ち込まれたと報じた。 死傷者は報告されていないというが、トルコのエルドアン大統領はツイッターでイスラエルの攻撃を強く非難した。
 エルドアン政権はイスラム色が濃く、パレスチナ問題でイスラエルをたびたび非難しており、イスラエルのネタニヤフ首相もエルドアン大統領への反発を何度も示している。
2019.04.30 Stars & Stripes Turkey offers Trump joint review of Russian S-400 threat <1905-043008>
 トルコのS-400導入で悪化したトルコと米国間で、エルドアン大統領とトランプ大統領が4月29日に電話会談した。
 トルコ大統領府によると両国はテロとの戦いと貿易の促進について話し合ったという。
2019.04.30 Air Force Times US Air Force ties to Greece may grow as relations with Turkey sour <1905-043007>
 トルコの離反に伴いギリシャが米国軍との結びつきを強めようとしており、米空軍はギリシャ空軍との定期共同演習Stolen Cerberusの準備を進めている。
 米国とギリシャは、現在KC-135給油機やUAVが使用しているギリシャ北部のLarissa AFBの役割を拡大することで交渉している。
2019.04.11 ロイタ通信

(Yahoo)

トルコ、米国が F35 供給中止ならロシア製戦闘機購入示唆 <1905-041104>
 トルコ政府が10日、米国がPatriotとF-35を売却しないなら、ロシア製戦闘機の購入やミサイルの追加調達に動く可能性があると警告した。
 さらにF-35の供給が受けられなければ必要な戦闘機を別に調達するまでで、Su-34やSu-57などが候補になるとの見方を示した。
2019.04.10 Jane's Defence Weekly UD DoD halts F-35-retated deliveries to Turkey as S-400 row escalates <1906-041001>
 トルコF-35の開発Tier 3国として参加しており、すでに受領している2機を米Luke AFBにおいているが、米国はトルコがS-400を導入すればF-35の支援は行わないとしている。
 トルコはF-35Aを100機導入するほかF-35Bを20機程度購入する計画とみられていた。
2019.04.10 ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア製ミサイルの納入、前倒しの可能性も─トルコ大統領=現地紙 <1905-041004>
 トルコのサバハ紙が10日、エルドアン大統領S-400の納入7月から前倒しされる可能性があると述べたと報じた。
 エルドアン大統領はロシアから帰国する機内で記者団に、S-400の購入は決定事項だと答え、7月とされる納入時期は前倒しされる可能性もあると述べた。
2019.04.08 日経新聞 「地中海レーダー配備」で地域3国緊張 <1905-040801>
 東地中海の天然ガスをめぐりイスラエルギリシャトルコの間で緊張が高まっている。 3ヵ国の複数のメディアは最近、イスラエルとギリシャ地中海の島に新たにレーダを配備する計画を進めていると報じた。
 イスラエルとギリシャ天然ガスパイプライン建設協力関係にあり、この動きに警戒するトルコを監視する狙いとみられる。 トルコは新レーダに反発しており、周辺国であつれきを生み、地域の安全保障に波紋を投げかけそうだ。
2019.04.06 ロイタ通信

(Yahoo)

ロシアへの S400 支払い継続、米主張は誤り=トルコ大統領 <1905-040601>
 トルコのエルドアン大統領が5日、S-400の代金支払い続けていると述べた上で、米国はPatriot売却提案の際にロシアと同等の条件を示さなかったとし、米国の姿勢を批判した。
2019.04.04 産経新聞

(Yahoo)

ペンス副大統領、トルコに NATO 残留か「選択」迫る <1905-040403>
 ペンス米副大統領が3日、ワシントンで開かれたNATO創設70周年関連行事で講演し、トルコがS-400の導入を目指していることはトルコのNATO残留の是非に関わる問題だと警告し、異例の強い態度でS-400導入の断念を迫った。
 トルコからの報道では、S-400は7月に納入が始まる見通しという。
2019.04.02 ロイタ通信

(Yahoo)

米国、トルコへの F35 関連機材出荷を停止=関係筋 <1905-040202>
 複数の関係筋によると、米国がF-35に関連する機材のトルコへの出荷を停止した。 トルコへのF-35輸出凍結を巡る具体的な措置は初めてである。
 トルコのエルドアン大統領は先月、米国が何と言おうとS-400購入から手を引くことはないと言明したのに対し、複数の米当局者はトルコがS-400の購入に踏み切れば米国はF-35の提供を早期に凍結する可能性があると述べていた。
2019.03.27 Jane's Defence Weekly Turkey carries out vertical test firing of Hisar-A SAM <1905-032709>
 トルコが3月20日、Hisar-A
SHORAD SAMの垂直発射試験に成功したと発表した。 Hisar-Aは射程20kmでACV-30装軌装甲車に搭載される。
 トルコ陸軍へのHisar-Aの配備開始は2021年で、中距離型Hisar-Oは2022年に配備が開始される。
2019.03.27 Jane's Defence Weekly Turkey prepares to fit Air SOJ on first two aircraft <1905-032708>
 トルコがAselsan社でAir SOJ
SOJ機に改造するBombardier社製Global 6000ビジネスジェット機2機がトルコに到着した。
2019.03.18 共同通信

(Yahoo)

シリア駐留米軍は約千人か トランプ政権検討と報道 <1904-031803>
 Wall Srewwt Journal紙が17日、トランプ政権がシリアに1,000名の米軍を残留させる計画を検討していると報じた。 シリア北部に安全地帯を設置する構想がまとまらないことが理由の一つという。
 トランプ大統領は昨年12月に2,000名のシリア駐留米軍を完全撤収させる方針を突如発表したが半分近くが残る可能性が出てきた。
2019.03.13 Jane's Defence Weekly SACEUR warns against selling F-35 to Turkey if Ankara's S-400 buy proceeds <1905-031301>
 米国とトルコの間の緊張が高まるなか、NATO軍最高司令官スカパロッティ米陸軍大将が3月5日に上院軍事委員会で、もしトルコがS-400を配備したら米国はF-35を同国に引き渡すべきではないと警告した。
2019.03.13 Jane's Defence Weekly Turkey localises 65% of defence equipment needs <1905-031315>
 トルコの副大統領が3月2日、トルコの防衛産業がトルコ軍装備の65%を占めしていると述べた。
 トルコの武器輸出は毎年17%ずつ増大し$2Bに迫っている。 最大の輸出先は米国で2018年には$726.7Mであった。
2019.03.13 Jane's Defence Weekly Rolls-Royce scales back paticipation TF-X programme <1905-031314>
 Rolls-Royce社がKaleグループと共同で参画しているトルコの戦闘機開発計画TF-Xへの参加規模を縮小することが3月4日に明らかになった。
2019.03.10 NHK 米国防総省 トルコに最新鋭ステルス戦闘機売却しない方針 <1904-030903>
 米政府が、トルコが2017年にS-400導入計画を明らかにしたあと、たびたび計画の撤回を要求してきたがトルコ側はこれに応じていない。 これを受けて米国防総省は8日、両国の軍事関係に重大な結果を招くと述べ改めて強い懸念を表明したうえで、トルコが実際に導入に踏み切った場合にトルコはF-35を入手する権利を失うだろうと述べ、トルコにはF-35を売却しない方針を明らかにした。
 トルコはNATOの加盟国である一方、このところロシアとの関係も深めてることから、F-35の売却には米議会からも懸念が示されていた。
2019.03.09 ロイタ通信

(Yahoo)

トルコ、ロシア製ミサイル購入巡り米制裁の懸念高まる <1904-030902>
 トルコがS-400のロシアからの購入により米国の制裁措置を受ける可能性が高まっている。 仮にロシアとの契約を進めた場合、トルコはF-35の購入が困難になるだけではなく、米国の敵対者に対する制裁措置法 (
CAATSA) に基づく制裁措置につながる可能性もある。
 エルドアン政権は、今月末が期限というPatriotの購入のオファーを公式に拒否することなく、エルドアン大統領はロシアとの契約から手を引くことはないと繰り返し言及している。 米政府はトルコが双方のシステムを保有することはできないとしている。
2019.03.09 ロイタ通信

(Yahoo)

トルコに「重大な結果」警告=ロシア製ミサイル調達なら-米 <1904-030901>
 米国防総省報道官代行が8日、トルコがロシアのS-400を購入すれば米国との軍事関係に重大な結果を伴うと述べ、F-35やPAC-3のトルコへの売却を中止すると警告した。 トルコのアカル国防相は同日、アナトリア通信にS-400は不可欠だと強調し、10月に配備を開始すると表明した。
 地元メディアによれば、エルドアン大統領はS-400だけでなくS-500の購入にも意欲を示しているという。
2019.03.08 時事通信

(Yahoo)

ロシア製ミサイルを10月配備=トルコ国防相が表明 <1904-030805>
 トルコのアカル国防相が8日、ロシアから調達するS-400の配備今年10月に開始すると表明した。
 米国はNATOを通じて同盟関係にあるトルコがロシア製ミサイルを調達することに反発しており、導入推進が米トルコ関係に影を落とすのは避けられない状況にある。
2019.03.05 Defense News Top US general in Europe: Don't give Turkey F-35 if they buy Russian system <1904-030510>
 在欧米軍司令官にしてNATO軍の最高司令官であるスカパロッティ大将が3月5日に議会上院軍事委員会で証言し、もしトルコがロシアからS-400を購入すれば、F-35のトルコへの売却を中止するよう国防総省に進言すると述べた。
2019.02.23 ロイタ通信

(Yahoo)

米軍の少数部隊、シリアに残留させる見通し=トランプ米大統領 <1903-022303>
 トランプ米大統領が22日、米軍の少数部隊シリアに残留させることを決めた上で、この判断は自身が12月に命じたシリア駐留米軍の撤退を覆すものではないとの見解を示した。
 トランプ大統領は、シリア北東部のトルコ国境沿いにある安全地域およびイラクやヨルダン国境に近いTanfの米軍基地400名の米軍を駐留させると決定した。
Tanf の位置 (Google Map)】
2019.02.22 時事通信

(Yahoo)

米部隊、シリアに200人残留=安全地帯設置、トルコと調整 <1903-022204>
 ロイタ通信によると、サンダース米大統領報道官が21日、シリア駐留米軍の撤収に関し「しばらくの間、200名程度の小規模な平和維持部隊がシリアに残る」と述べた。
 シリアに駐留する2,000名の米部隊について、Wall Street Journal紙が4月末までの完全撤収に向けて準備が進んでいると報じていた。
2019.02.08 時事通信

(Yahoo)

米、4月末までにシリア完全撤収か=クルド保護見通し立たず-報道 <1903-020802>
 Wall Street Journal紙が7日、米軍が4月末までのシリア完全撤収に向けて準備を進めていると報じた。 ただISIS掃討戦で共闘したクルド人勢力の保護については見通しが立っておらず、撤収の時期が変わる可能性もある。
 複数の米政府関係者によると、ISIS支配地域の制圧が近く完了する見通しとなった中、米軍はシリア撤収に向けた準備を開始し、3月中旬までに大部分を撤収させて4月末までに完全撤収する計画という。
2019.01.29 Stars & Stripes Syrian Kurds say US seeking deal with Turkey <1902-012907>
 ワシントンを訪問している米国が支援するクルド人組織であるシリア民主協議会 (
SDC) 副議長が28日、米軍の撤退を前提に米国がトルコとシリアのクルド勢力の仲介交渉を行っていることを明らかにした。
 クルド勢力はシリア国土の30%にあたる石油や地下資源の豊富な地域を支配下に入れている。
2019.01.25 ロイタ通信

(Yahoo)

ロシア、ベネズエラのマドゥロ大統領を支持 米は主権侵害と批判 <1902-012501>
 ロシア政府が24日、米国がベネズエラの内政に干渉入していると批判し、ベネズエラのマドゥロ大統領への支持を表明し、米国による軍事介入に警鐘を鳴らした。 中国もベネズエラの独立と安定を守るための取り組みを支援するとの見解を示している。
 トルコのエルドアン大統領も、「同胞のマドゥロよ、胸を張れ。 われわれが支持している!」と述べ、同氏への支持を表明した。
2019.01.23 Jane's Defence Weekly Proposal for Turkish-controlled 'safe zone' in Syria receives mixed reception <1903-012301>
 トルコシリア北部の国境沿いに幅32kmの安全地帯を設置するとの提案に対し関係国は反対している。
 トランプ米大統領も1月13日にツイッターで、トルコがクルドを攻撃すれば経済制裁を行うと警告している。
2019.01.17 Stars & Stripes Macron: The French military will remain involved in Syria <1902-011705>
 マクロン仏大統領が1月17日の年頭演説で、トランプ米大統領のシリア撤退宣言にかかわらず、フランスはISISを根こそぎするまでシリアに留まると述べた。
 その上で、過早な撤退の判断は間違いであるとも述べた。
2019.01.16 Stars & Stripes Manbij, where US troops were killed Wednesday, has long been a site of tensions in Syria <1902-011606>
 シリア北部のManbijで1月16日に、ISISのテロで米兵3名が殺害されたが、2016年にISISが撤退したのちにクルド軍を主力としたシリア民主軍 (
SDF) が確保していた。
 Manbijは、ユーフラテス河西岸に位置しトルコとの国境から僅か20哩の距離にありシリアに派遣されている2,000名の米軍にとって緊要な地点で、数百名が駐留しているが、トランプ米大統領は先月に米軍のシリアからの撤退を宣言している。
2019.01.15 日経新聞 米トルコ首脳が電話協議、溝埋まらず <1902-011501>
 トルコ大統領府が、エルドアン大統領が14日にトランプ米大統領シリア北部での安全地帯設置を巡り協議したと発表した。 両国は緊張緩和を探ったもようだが溝は埋まっていない
 トランプ大統領は13日に米軍のシリア撤収に絡み、トルコがクルド人勢力に対し攻撃に踏み切った場合には「トルコに経済面で打撃を与える」と警告したためトルコは強く反発していた。
2019.01.14 Military Times Pompeo: Trump threat to Turkey shows US commitment to Kurds <1902-011409>
 トランプ米大統領が1月13日に、もしトルコがクルドを攻撃すればトルコ経済に打撃を与えるとツイッターで述べたことに対し、ポンペイオ国務長官が14日、未だトルコ当局やトランプ大統領とは話していないとした上で、大統領の発言を肯定した。
2019.01.14 時事通信

(Yahoo)

トルコ、米大統領発言に反発=クルドめぐり「脅迫恐れず」 <1902-011405>
 トルコのチャブシオール外相が14日、トランプ米大統領が13日にツイッターで、トルコが米国と共闘してきたシリアのクルド人勢力を攻撃すればトルコ経済に大打撃を加えると警告したことに対し、われわれは脅迫を恐れていないと反発した。
2019.01.14 産経新聞

(Yahoo)

トランプ氏、クルド人勢力攻撃なら「トルコを経済的に破滅させる」 <1902-011404>
 トランプ米大統領が13日、シリアでISIS掃討作戦を展開していた米軍部隊が撤収を始めたことに関連し、トルコがISIS掃討で米軍と共闘していたクルド人勢力を攻撃した場合トルコを経済的に破滅させるとツイッターで警告し、トルコの対応次第では経済制裁も辞さない立場を表明した。
2019.01.13 Jane's Defence Weekly Qatari Bayraktar UAVa complete testing <1904-021305>
 カタールトルコErdirneのBaykar Makina社Bayraktar TB2武装UAVを6機発注したと2月1日に同社か発表した。 同社はまたカタール兵55名の教育も完了したことを明らかにした。
 1月にはウクライナがBayraktar TB2を6機発注したと報じられている。
 トルコ軍は75機のBayraktar TB2を装備している。
2019.01.12 ロイタ通信

(Yahoo)

米主導の対 IS 有志連合、シリアから撤収開始 混乱拡大の恐れも <1902-011201>
 シリアでISISの掃討作戦を続けてきた米国主導の有志連合が撤収を開始したと、報道官が11日に明らかにした。
 有志連合は、シリアからの慎重な撤退プロセスを開始したが、作戦の安全を考慮して明確なスケジュールや場所、部隊の移動については触れないと説明した。
2019.01.11 Stars & Stripes US officials say Syria withdrawal has begun with equipment removal <1902-011104>
 米国主導の有志連合軍報道官が1月11日、米軍の兵員は未だシリアから撤退していない資材等の後送は既に開始されていると述べた。
 在英のシリア人権監視団は、1月10日夜に装甲車両と施設機材からなる10両の車両縦隊がシリア北部のRmeilanからイラクに入ったのが確認されたと述べた。
Rmeilan の位置 (Google Map)】
2019.01.09 Jane's Defence Weekly Syrian Kurds withdraw from Manbij <1902-010904>
 シリア国営SANA通信が1月2日、Manbjiを確保していた
YPGからなる400名のクルド軍が、シリア政府との合意に従い車両30両以上でManbijを撤退したと報じた。
 SANAが報じたビデオにはYPGの旗をなびかせた数十両がQarah Qawzaq橋を渡りユーフラテス河を東岸に向かうのが撮されていた。
Qarah Qawzaq (Qere Qozaq) 橋の位置 (Google Map)】
2019.01.09 ロイタ通信

(Yahoo)

トルコ大統領、米補佐官を批判 シリアのクルド人勢力巡る発言で <1902-010901>
 トルコのエルドアン大統領が8日、シリアのクルド人勢力を巡るボルトン米大統領補佐官の発言を非難し、予定されていた同氏との会談を拒否した。 ボルトン補佐官は週末、シリアからの米軍撤収にはシリアのクルド人勢力を攻撃しないとトルコが確約することが条件との考えを表明している。
 エルドアン大統領は、クルド人民防衛部隊 (
YPG) がテロリストであるなら必要な措置を講じるとし、過ISISと同等に対処していくと言明した。
2019.01.06 時事通信

(Yahoo)

トルコの「クルド保護」が条件=米軍シリア撤収で大統領補佐官 <1902-010604>
 ロイター通信が、イスラエル訪問中のボルトン米大統領補佐官が6日、トランプ大統領が先に表明した米軍のシリア撤収について、クルド人を守ることについてのトルコの保証が条件になると述べたと報じた。
2019.01.05 Stars & Stripes Syrian Kurds and government discuss post-US withdrawal <1902-010504>
 シリアのクルド人勢力当局者が、米軍が撤退した後の空白を埋める処置についてシリア政府側との話し合いまとまったことを明らかにした。 この話し合いはロシアが仲介したもので、クルドの代表団がロシアを訪問していた。
 クルド人勢力は現在、シリア国土の1/3を支配下に入れている。
2019.01.04 Jane's 360 Syrian Kurds withdraw from Manbij <1902-010402>
 シリア国営SANA通信が1月2日、クルド軍
YPGシリア政府との合意に基づきManbijから撤退したと報じた。
 それによると約400名のクルド軍は40両以上の車両と共にQarah Qawzaq橋でユーフラテス河を東岸に渡り撤退した。
2019.01.02 Jane's Defence Weekly US authorises Patriot sale to Turkey <1902-010208>
 米国務省が2018年12月18日、トルコへPatriotを$3.5Bの
FMS売却する契約を承認した。 売却するのはMIM-104E GEM-T80発とPAC-3 MSE60発で、国防安全保障協力局 (DSCA) によると契約にはAN/MPQ-65 4基、アンテナマストグループ10基、M903発射機20基が含まれている。
2019.01.02 Stars & Stripes Fighting among rebels in northern Syria kills dozens <1902-010203>
 シリア北部のAleppoIdlibAfrinなどで、アルカイダ系武装勢力のレバント解放委員会 (
LLC) とトルコが支援する反政府武装勢力(註:自由シリア軍 (FSA) )の2日間の戦闘で数十名が死亡した。
 LLCとFSAの戦闘は今まで3ヶ月間にわたり行われているが、この戦闘激化は12月中旬にトランプ米大統領がシリアからの米軍撤退を表明したことにより、ISISと戦うクルド軍にとってトルコが脅威になったことによる。