2018年のその他黒海沿岸情勢に関する報道

年 月 日
出   典
標       題
要             旨
2018.11.27 Military Times Here's the US military footprint in the Black Sea region <>1812-112712>
 ロシアが25日にケルチ海峡でウクライナ艇2隻を銃撃し船と乗組員を拿捕し緊張が高まっているが、米軍はすでに黒海とその沿岸に部隊を展開している。
陸 軍
 テネシー州兵の第278装甲騎兵連隊の部隊が、Yavoriv演習場で訓練を支援している。 またルーマニアには第1騎兵師団第1装甲旅団戦闘団と第4歩兵師団第4戦闘航空旅団が巡回駐留している。
Yavoriv の位置 (Google Map)】
海兵隊
 黒海沿岸には殆ど駐留していないが、数百名の海兵隊員と海軍隊員が演習に参加している。
空 軍
 10月に行われたこの地域で最大規模の演習Clear Sky 2018ではカリフォルニア州兵空軍がウクライナ空軍と共同演習を行った。 この演習では空軍特殊部隊の降下も行われた。
海 軍
 2017年夏に米第6艦隊の巡洋艦Hué Cityがウクライナ海軍の補助艦Baltaと監視鹵獲演習Sea Breezeを実施した。 また駆逐艦James E. WilliamsCarneyRossPorterがOperation Atlantic Resolveの一環としてルーマニアとブルガリアに寄港している。
2018.11.05 Navy Times Russian fighter jet flies dangerously close to US airplane, Navy says <1812-110510>
 黒海の公海上空を飛行中の米海軍EP-3Eが5日、ロシア軍のSu-27 1機に異常接近された。 ロシア機はEP-3Eの周りを高速で通過するなどの危険行為を繰り返した。
 黒海におけるロシア軍機の異常接近は5月にも行われ、この際は20ftまで接近された。
2018.10.03 Jane's Defence Weekly UK SIGINT aircraft patrol Eastern Med and Black Sea <1812-100304>
 英空軍のRC-135 Rivet Joint
ELINT機が、ロシア海軍や基地の動きを偵察するため地中海及び黒海での偵察飛行を開始している。
 航空機の運航を監視するオープンソースADS-Bは9月上旬に、東部及び中部地中海で飛行するZZ666という番号の英空軍機を追随している。
2018.10.02 Jane's 360 Bulgaria receives MiG replacement offers <1811-100203>
 ブルガリア国防省が1日、1988年以来12機保有しているMiG-29の後継戦闘機に3ヵ国から提案があったと発表した。
 提案されているのはEurofighter Typhoon、Saab Gripen C/D、F/A-18E/FF-16Vの4機種である。
2018.09.01 産経新聞 旧ソ連小国の「革命」、いらだつプーチン政権 民主化・民族自決へロシア離れの象徴に <1810-090102>
 人口293万人のアルメニアで今年春、大規模な街頭デモで親露派のサルキシャン首相が退陣に追い込まれ、ジャーナリ スト出身の民主派指導者パシニャン氏が政権に就いた。 アルメニア情勢が流動化したのは4月で、2008年から大統領を務めたサルキシャン氏が首相に転じて政権に居座る ことにしたことによる。
 アルメニアは歴史的に親露的とされ、ジョージアやウクライナとは立ち位置が異なり露軍事基地を擁し、ロシアを盟主とする 集団安全保障条約機構 (
CSTO) の加盟国でもある。 アルメニアはアゼルバイジャンとの間でナゴルノカラバフ の領有権問題を抱えており、ロシアの軍事的庇護がなければアゼルバイジャンに対抗できない特殊事情がある。 このためパシニャン氏は首相就 任後、「ロシアとの関係が変わることはない」と力説する一方、「欧米との関係も重視する」といった慎重な対外方針を示している。
2018.08.23 Stars & Stripes Two Navy ships boost US presence in Black Sea <1809-082310>
 米海軍駆逐艦Carneyと外征高速輸送艦の一番艦Carson City2隻が先週、黒海 に入った。 2隻の艦船が同時に黒海に入ったことは2014年以来たった1度しかない。
【註】
 Carson City高速輸送艦 (JHSV) は最大速力45kt以上であるため最大速力45ktのLCSに随伴可能で、605tの物資又は海兵隊員250名の輸送が可能である。
【関連記事:1305-040504 (DN 2013.04.05)】
2018.05.30 Jane's Defence Weekly Raytheon secures US Army contract to deliver Patriot missile system for Romania <1807-053003>
 Raytheo社が米陸軍から、ルーマニアが装備するPatriotを$395.85Mで受注した。 納 期は2020年4月になっている。
 この結果ルーマニアは、独、希、蘭、西、ポーランドに続いてNATOにおける5番目のPatriot装備国になる。 ま たこのほかにNATOとのパートナー国であるスウェーデンもPatriotの導入を決めている。
2018.03.02 時事通信

(Yahoo)

アルメニア、トルコとの和解停止 <1804-030201>
 アルメニアのサルキシャン大統領が1日、トルコとの間で締結された2009年の和解合意に基 づく国交樹立などに向けた手続きを停止すると宣言した。
 米仏露が仲介して調印された合意文書は、オスマン帝国時代のアルメニア人虐殺を認めるかどうかで行き詰まり、結局両国議会で 批准されることなく終わった。
 1991年にソ連からアルメニアが独立して以来、トルコとの国境は一度も開かれたことがない。
2018.02.20 Stars & Stripes Navy sends 2 destroyers into the tense Black Sea region <1803-022002>
 米海軍第6艦隊副司令官が、駆逐艦RossCarneyの2隻が週末に黒海に入ったことを明らかにした。
 米海軍の戦闘艦2隻が黒海に入るのは2014年のクリミア事件以来初めてである。
2018.01.29 Stars & Stripes Russian jet comes within 5 feet of US Navy plane over Black Sea <1802-012903>
 在欧米海軍第5艦隊所属のEP-3が29日に黒海上空2時間40分にわたり、ロシアの Su-27 1機の異常接近を受けた。
 Su-27はEP-3に50ftまで接近し進路を妨害したため、EP-3はアフタバーナの噴流などにより15゚まで傾いた。
2018.01.08 Stars & Stripes USS Carney enters Black Sea as Navy ups patrols <1802-010803>
 米海軍駆逐艦Carneyが昨年8月以来3番目の駆逐艦として緊張の高まる黒海 に入った。
 それまで米艦は演習などに際して不定期に黒海に入っていたが、8月にPorter、11月にJames E. Williams哨戒任務 に就くようになっている。